JP2021124829A - 電子制御装置 - Google Patents

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航平 長洲
剛憲 藤田
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Abstract

【課題】二重系を構成する複数の制御装置のうちの少なくとも1つを書き換えるときにも、バックアップ機能を有することができる技術を提供する。【解決手段】電子制御装置10は、代行部75と、指示部と、を備える。代行部は、予め定められた代行プログラムに従う制御を代行開始指示に従って開始する。管理部は、書換要求を受信した場合に、二重系を構成する複数の制御装置のうちの1つである対象装置21、22の制御プログラムを書き換えるときに、代行部75に、対象装置の制御プログラムを代行プログラムとして開始させる代行開始指示、を出力するように構成される。代行部は予め定められた代行プログラムに従う制御を代行開始指示に従って開始するように構成される。【選択図】図1

Description

本開示は、電子制御装置に関する。
制御装置の制御プログラムを書き換える技術が知られている。例えば、下記特許文献1には、二重系を構成する2つの制御装置の制御プログラムを書き換える場合、先ず、一方の書き換えを行い、その後、他方の書き換えを行う、という技術が提案されている。
特許第4799166号公報
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、上記特許文献1に記載の技術では、一方の制御装置又は他方の制御装置の書き換えのときには、バックアップ機能を有することができない、いう課題が見出された。
本開示の1つの局面は、二重系を構成する複数の制御装置のうちの少なくとも1つを書き換えるときにも、バックアップ機能を有することができる技術を提供する。
本開示の1つの局面は、車両に搭載され、車両の制御を行う複数の車両制御装置と通信線により接続され通信を行う電子制御装置(10、72)である。複数の車両制御装置は、それぞれ、予め定められた制御プログラムに従う制御を行うように構成されている。当該電子制御装置は、代行部(75)と、指示部(S155、S160、S165)と、を備える。代行部は予め定められた代行プログラムに従う制御を代行開始指示に従って開始するように構成される。指示部は、書換要求を受信した場合に、二重系を構成する複数の制御装置のうちの1つである対象装置の制御プログラムを書き換えるときに、代行部(75)に、対象装置の制御プログラムを代行プログラムとして開始させる代行開始指示、を出力するように構成される。書換要求は制御プログラムを書き換える要求である。
これによると、二重系を構成する複数の車両制御装置のうち対象装置の制御プログラムを書き換えるときに、代行部が対象装置の制御プログラムに従って対象装置と同様に制御を行う。この結果、代行部を用いて、二重系を構成する複数の制御装置のうちの少なくとも1つを書き換えるときにも、バックアップ機能を有することができる。
車載制御システムの構成を示すブロック図。 書換制御装置の機能を示すブロック図。 車両制御装置の機能を示すブロック図。 書換制御処理のフローチャート。 管理処理のフローチャート。 代行処理のフローチャート。 書換制御装置の作動を説明するタイミングチャート(1/3)。 書換制御装置の作動を説明するタイミングチャート(2/3)。 書換制御装置の作動を説明するタイミングチャート(3/3)。 変形例1における車載制御システムの構成。 変形例2における車載制御システムの構成。 変形例3における車載制御システムの構成。
以下、図面を参照しながら、本開示の例示的な実施形態を説明する。なお、以下でいう「同等」とは、厳密な意味での同等に限るものではなく、同様の効果を奏するのであれば厳密に同等でなくてもよい。
[1.構成]
<全体構成>
まず、本実施形態に係る書換制御装置10が適用される車載制御システム1の構成について、図1を参照して説明する。本実施形態に係る車載制御システム1は、車両に搭載されるシステムである。車載制御システム1は、書換制御装置10と車両制御装置21、22と、を備える。車載制御システム1は、書換制御装置10に接続された無線通信部50を備えていてもよい。書換制御装置10と車両制御装置21、22とは、共通の通信線60によって、互いに通信可能に接続される。
なお、図1では2つの車両制御装置21、22が図示されているが、車載制御システム1は、2つ以上の複数の車両制御装置を備え得る。この場合、複数の車両制御装置と書換制御装置10とは、車両内の共通の通信線60によって、互いに通信可能に接続され得る。例えば、これらの車両制御装置21、22、書換制御装置10は、CAN等の通信プロトコルに従って通信を行ってもよい。尚、通信プロトコルはCAN以外の通信プロトコルであってもよい。CANは、Controller Area Networkの略であり、登録商標である。
書換制御装置10は、通信線60に接続されている車両制御装置21、22の制御プログラムの書き換えを司る。なお、以下でいう更新とは、書き換えを意味する。
書換制御装置10は、後述するように、OTAにより(すなわち、無線通信により)、情報サーバ7から無線通信部50を介して新たな制御プログラムを受信する。OTAとは、Over The Airの略である。新たな制御プログラムとは、例えば情報サーバ7等といった外部装置等から受信される、車両制御装置21、22の新たな制御プログラムである。
本実施形態の車両制御装置21、22は、同一の制御プログラムに従って制御を行う。つまり、車載制御システム1において、車両制御装置21、22は、同等の装置であり、二重系20を構成している。
<書換制御装置10>
書換制御装置10は、ECUであり、CPU12、ROM14、RAM15、及びフラッシュメモリ等の書き換え能なメモリ(以下、他のメモリ)16等、の半導体メモリ(以下、メモリ)13を含むマイコン11を備える。ECUは、Electronic Control Unitの略である。書換制御装置10は、CPU12が非遷移有形記録媒体としてのメモリ13に格納されたプログラムを実行することにより、図2に示すような各機能を実現する。
書換制御装置10は、図2に示すように、書換取得部71、制御代行部72の機能を備える。
上述の情報サーバ7は、書換要求を送信するように構成されている。書換要求とは、車両制御装置21、22の制御プログラムを書き換える要求である。書換取得部71は、書換要求を受信した場合に、情報サーバ7から新たな制御プログラムを取得し、新たな制御プログラムをメモリ13に保存する。
制御代行部72は、書換要求を受信した場合に、後述する対象装置の制御プログラムを書き換えるときに、後述する代行部75に、対象装置に代わって該対象装置の制御プログラムを実行させる。
対象装置とは、書き換えの対象となる車両制御装置であって、車載制御システム1が備える複数の車両制御装置21、22のうちの1つである。制御代行部72は、複数の車両制御装置21、22、それぞれを、順に、対象装置とするように構成されている。以下の例では、制御代行部72が、初回に車両制御装置21を対象装置とし、2回目に車両制御装置22を対象装置とする例を説明する。なお、複数の車両制御装置それぞれを対象装置とする順序は、任意であってよい。
制御代行部72は、本実施形態では、上述の機能を実現するために、書換制御部73、と管理部74、代行部75の機能を備える。なお、以下でいう管理代行部76とは、制御代行部72が備える上述の機能のうち、管理部74と代行部75との機能を含む構成をいう。
書換制御部73は、制御代行部72による上述の機能を実現するために、後述する書換制御処理を実行する。書換制御部73は、主に、車両制御装置21への転送要求の送信、管理部74への代行開始要求の送信、車両制御装置21、22への新たな制御プログラムの送信、等の制御を行う。
管理部74は、制御代行部72の上述の機能を実現するために、後述する管理処理を実行する。管理処理では、管理部74は、主に、代行部75の作動を管理する。ここでいう管理とは、代行部75に準備指示、代行開始指示、代行終了指示を出力して、代行部75の作動を制御することをいう。
また、管理部74は、車両制御装置21の更新前プログラムを取得して他のメモリ16の第1の記憶領域17に保存する。更新前プログラムとは、車両制御装置21、22の制御プログラムであって車両制御装置21、22における書き換え前の制御プログラムである。なお、後述する更新後プログラムとは、車両制御装置21、22の制御プログラムであって車両制御装置21、22における書き換え後の制御プログラムである。つまり、更新後プログラムは、情報サーバ7から送信された上述の新たな制御プログラムと同じである。
また、管理部74は、新たな制御プログラムを取得して他のメモリ16の第2の記憶領域18に保存する。
なお、第1の記憶領域17及び第2の記憶領域18が代行記憶領域に相当する。代行記憶領域とは、後述するように、代行部75に車両制御装置21、22に代わって制御を行わせる(すなわち、代行部75が代行制御を行う)ために、更新前プログラム又は更新後プログラムが保存される領域をいう。
代行部75は、制御代行部72の上述の機能を実現するために、後述する代行処理を実行する。代行部75は、主に、予め定められた記憶領域である実行記憶領域に保存されているプログラムに従う制御を行うように構成されている。
代行部75は、代行開始指示に従って、代行プログラムに従う制御を開始し、代行終了指示に従って該制御を停止するように構成されている。代行プログラムとは、代行部75が実行するプログラムであって、実行記憶領域に保存されているプログラムをいう。つまり、代行部75は、実行記憶領域に記憶されているプログラムを実行する。
実行記憶領域とは、代行部75が実行するプログラムが記憶されている領域である。実行記憶領域は、他のメモリ16に含まれる代行記憶領域である第1の記憶領域17及び第2の記憶領域18のうちのいずれかである。代行開始指示には、開始する対象となるプログラムが保存されている記憶領域を指定する内容が含まれ、代行終了指示には、終了する対象となるプログラムが保存されている記憶領域を指定する内容が含まれ得る。
例えば、代行部75は、第1の記憶領域17を実行記憶領域として指定する代行開始指示を受信すると、第1の記憶領域17に保存されているプログラムに従う制御を開始する。また例えば、代行部75は、第2の記憶領域18を実行記憶領域として指定する代行開始指示を受信すると、第2の記憶領域18に保存されているプログラムに従う制御を開始する。つまり、代行開始指示において実行記憶領域を変更することによって、代行部75に実行を開始させるプログラムを切り替えることができる。
なお、本実施形態では、代行部75は、代行終了指示を受信した時点で、実行中の制御であって実行記憶領域に保存されているプログラムに従う制御を終了する。つまり、代行プログラムに従う制御は、代行終了指示を受信するまで継続される。
<車両制御装置21、22>
車両制御装置21、22は同様に構成されるため、ここでは、車両制御装置21について説明する。車両制御装置21は、ECUであり、CPU24、ROM、RAM、及びフラッシュメモリ等の書き換え可能な他のメモリ等、の半導体メモリ(以下、メモリ)25を含むマイコン23を備える。車両制御装置21は、CPU24が非遷移有形記録媒体としてのメモリ25に格納されたプログラムを実行することにより、図3に示すような各機能を実現する。
車両制御装置21は、図3に示すように、車両制御部81、書換実行部82、の機能を備える。
車両制御部81は、メモリ25に記憶されている制御プログラムに従って、所定の車両制御を実行する。ここでいう車両制御とは、図示しない車載検出センサ及び車載検出装置による検出結果に基づき、各種車載機器を制御することをいう。制御対象となる各種車載機器には、例えば、画像を表示するモニタ、警報音や案内音声を出力する音響機器が含まれ得る。又、例えば、車載制御システム1が搭載される自車の内燃機関、パワートレイン機構、ブレーキ機構等を制御する制御装置が含まれ得る。その他、車両における種々の制御がここでいう車両制御に含まれ得る。
なお、車両制御部81は、後述する制御開始指示に従って、制御プログラムに従う作動を開始し、後述する制御停止指示に従って、制御プログラムに従う作動を停止する。
書換実行部82は、書換制御装置10との間で、メモリ25に記憶されている制御プログラムを書き換えるための処理を実行する。例えば、書換実行部82は、車両制御装置21宛に新たな制御プログラムが通信線60に出力されたときには、該新たな制御プログラムを受信し、車両制御部81に制御停止指示を出力する。これにより、車両制御部81は、制御プログラム(すなわち、更新前プログラム)による車両制御を中止する。書換実行部82は、メモリ25に、受信した新たな制御プログラムを書き込む。
書換実行部82は、受信した新たな制御プログラムの書き込みが完了すると、車両制御部81に制御開始指示を出力する。これにより、車両制御装置21は再起動し、車両制御部81は制御プログラム(すなわち、更新後プログラム)に従う車両制御を再開する。書換実行部82は、車両制御部81による車両制御が再開すると、再起動完了通知を書換制御装置10(すなわち、書換制御部73)に出力する。書換実行部82は、後述する図7、図8、図9のタイミングチャートに示すように作動する。
[2.処理]
[2.1 書換制御処理]
次に、書換制御装置10の書換制御部73が実行する書換制御処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
書換制御部73は、無線通信部50を介して書換要求を受信したことをきっかけとして、処理を開始する。
書換制御部73は、S5では、書換要求を受信したか否かを判断する。書換制御部73は、書換要求を受信したと判断した場合に処理をS10へ移行させ、書換要求を受信していないと判断した場合に処理を終了する。
書換制御部73は、S10では、初回対象装置へ転送要求を送信する。初回対象装置とは、初回に書き換えの対象となる対象装置をいう。初回とは1回目を意味する。本実施形態では、車両制御装置21、22のうち、車両制御装置21が初回対象装置に相当する。ここでいう転送要求とは、初回対象装置に、該初回対象装置のメモリ25に記憶されている制御プログラム(すなわち、更新前プログラム)を、書換制御装置10宛に、通信線60を用いて送信させるための要求である。
本実施形態では、書換制御部73は、車両制御装置21に、車両制御装置21のメモリ25に記憶されている更新前プログラムを書換制御装置10宛に送信させるための転送要求を送信する。
なお、転送要求を受信した車両制御装置21(すなわち、書換実行部82)は、書換制御装置10(すなわち、管理部74)宛に受け取り要求を送信するように構成されている。ここでいう受け取り要求とは、書換制御装置10(すなわち、管理部74)に、更新前プログラムの受け取りを要求する通知である。なお、受け取り要求の送信元は、ここでは初回対象装置としての車両制御装置21である。
車両制御装置21は、書換制御装置10(すなわち、管理部74)から受け取り要求に対する応答である受け取り可能通知を受信すると、書換制御装置10(すなわち、管理部74)へ、メモリ25に記憶されている制御プログラム(すなわち、更新前プログラム)を送信する。書換制御装置10(すなわち、管理部74)は、更新前プログラムを他のメモリ16の第1の記憶領域17に記憶する。車両制御装置21は、更新前プログラムの送信を完了すると、転送完了通知を書換制御装置10(すなわち、書換制御部73)宛に送信するように構成されている。
書換制御部73は、S15では、初回対象装置から転送完了通知を受信するまで待機する。転送完了通知とは、車両制御装置21によってすべての更新前プログラの送信が完了したときに、車両制御装置21から送信される通知である。書換制御部73は、転送完了通知を受信すると処理をS20へ移行させる。
書換制御部73は、S20では、管理部74に、代行開始要求を送信する。本ステップでいう代行開始要求とは、管理部74に、代行部75に対して代行開始指示を出力させるための要求である。ここでいう代行開始指示とは、代行部75に更新前プログラムに従う制御を開始させる指示をいう。
書換制御部73は、S25では、管理部74から、代行開始通知を受信するまで待機する。代行開始通知とは、代行部75による制御が開始されたことを表す通知である。本ステップでいう代行部75による制御とは、更新前プログラムに従う制御をいう。書換制御部73は、代行開始通知を受信すると、処理をS30へ移行させる。
書換制御部73は、S30では、初回対象装置(すなわち、車両制御装置21)と待機記憶領域(すなわち、第2の記憶領域18)とに、新たな制御プログラムデータを送信する。
なお、初回対象装置宛に送信された新たな制御プログラムは、初回対象装置である車両制御装置21(すなわち、書換実行部82)によって、メモリ25に記憶される。初回対象装置である車両制御装置21は、新たな制御プログラムの全てを受信すると再起動する。
再起動とは、メモリ25に記憶された制御プログラムに従う車両制御を開始することをいう。ここでいうメモリ25に記憶された制御プログラムは、上述の新たな制御プログラムであって、更新後プログラムに相当する。車両制御装置21は、再起動すると、再起動完了通知を書換制御装置10(すなわち、書換制御部73)宛に、通信線60を用いて送信する。
書換制御部73は、S35では、初回対象装置から、再起動完了通知を受信するまで待機する。書換制御部73は、再起動完了通知を受信すると、処理をS40へ移行させる。
書換制御部73は、S40では、管理部74に、代行開始要求を送信する。上述のように代行開始要求とは、管理部74に、代行部75に対して代行開始指示を出力させるための要求である。ここでいう代行開始指示とは、代行部75に制御プログラムに従う制御を開始させる指示であって、ここでいう制御プログラムは更新後プログラムである。
書換制御部73は、S45では、管理部74から、代行開始通知を受信するまで待機する。本ステップでいう代行開始通知とは、代行部75によって制御プログラムに従う制御が開始されたことを表す通知であって、ここでいう制御プログラムは更新後プログラムである。書換制御部73は、代行開始通知を受信すると、処理をS50へ移行させる。
書換制御部73は、S50では、次回対象装置に受け取り要求を送信する。次回対象装置とは、書き換えの対象となる車両制御装置であって、2回目以降に書き換えの対象となる装置をいう。上述のように、車両制御装置21、22のうち、車両制御装置21が初回対象装置であるため、車両制御装置22が次回対象装置に相当する。また、ここでいう受け取り要求とは、次回対象装置に制御プログラムの受け取りを要求するものであり、ここでいう制御プログラムは新たな制御プログラムである。なお、次回対象装置は、受け取り要求を受信すると、送信元である書換制御部73に受け取り可能通知を送信する。
書換制御部73は、S55では、次回対象装置から受け取り可能通知を受信するまで待機する。書換制御部73は、受け取り可能通知を受信すると、処理をS60へ移行させる。
書換制御部73は、S60では、次回対象装置に新たな制御プログラムデータを送信する。ここでいう新たな制御プログラムデータは、第2の記憶領域18に記憶されている。
なお、次回対象装置である車両制御装置22は車両制御装置21と同等に構成されており、新たな制御プログラムは、車両制御装置22のメモリ25に記憶される。車両制御装置22は、新たな制御プログラムの全てを受信すると再起動する。ここでいう再起動とは、新たな制御プログラム(すなわち、更新後プログラム)に従う制御を開始することをいう。車両制御装置22は、再起動すると、再起動完了通知を書換制御装置10(すなわち、書換制御部73)宛に、通信線60を用いて送信する。
書換制御部73は、S65では、次回対象装置から、再起動完了通知を受信するまで待機する。書換制御部73は、再起動完了通知を受信すると、処理をS70へ移行させる。
書換制御部73は、S70では、管理部74に、代行終了要求を出力する。本ステップでいう代行終了要求とは、管理部74に、代行部75に対して代行終了指示を出力させるための要求である。代行終了指示とは、代行部75に制御プログラムに従う制御を終了させる指示をいう。ここでいう制御プログラムは、更新後プログラムである。書換制御部73は、以上で処理を終了する。
[2.2 管理処理]
次に、書換制御装置10の管理部74が実行する管理処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。管理処理は、予め定められた周期で繰り返し実行される。
管理部74は、S110では、受け取り要求を受信したか否か判断する。管理部74は、受け取り要求を受信した場合に処理をS115へ移行させ、受け取り要求を受信していない場合に処理をS140へ移行させる。
管理部74は、S115では、受け取り要求の送信元へ受け取り可能通知を送信する。
管理部74は、S120では、送信元が初回対象装置であるか否かを判断する。管理部74は、送信元が初回対象装置である場合に処理をS125へ移行させ、送信元が初回対象装置でない場合に処理をS130へ移行させる。
管理部74は、S125では、初回対象装置から、更新前プログラムを受信し、更新前プログラムを他のメモリ16の第1の記憶領域17に保存する。管理部74は、全ての更新前プログラムを第1の記憶領域17に保存すると、処理を終了する。
管理部74は、S130では、書換制御部73から新たな制御プログラムを受信し、他のメモリ16の第2の記憶領域18に保存する。管理部74は、全ての新たな制御プログラムを第2の記憶領域18に保存すると、処理を終了する。
管理部74は、S140では、書換制御部73から代行開始要求を受信したか否かを判断する。管理部74は、代行開始要求を受信した場合に処理をS150へ移行させ、代行開始要求を受信していない場合に処理をS180へ移行させる。
管理部74は、S150では、代行開始要求を受信した回数が初回(すなわち、1回目)であるか否かを判断する。なお、管理部74は、例えば、代行開始要求を受信した回数を図示しない要求カウンタによってカウントするように構成され得る。要求カウンタは、代行終了通知を出力するときにリセットされ得る。管理部74は、初回の代行開始要求を受信した場合に処理をS155へ移行させ、2回目以降の代行開始要求を受信した場合に処理をS160へ移行させる。
管理部74は、S155では、第1の記憶領域17を実行記憶領域として設定し、処理をS165へ移行させる。
管理部74は、S160では、第2の記憶領域18を実行記憶領域として設定し、処理をS165へ移行させる。
管理部74は、S165では、代行部75に、実行記憶領域に保存されているプログラムに従う制御を行わせる指示を、上述の代行開始指示として出力する。ここでいう代行開始指示には、実行記憶領域に保存されているプログラムに従う制御を開始させる命令と、実行記憶領域が第1の記憶領域17及び第2の記憶領域18のいずれであるかを表す情報と、が含まれ得る。
ここで、代行開始指示において、第1の記憶領域17が実行記憶領域として設定されている場合、代行部75は第1の記憶領域17に保存されているプログラムに従う制御を行う。一方、代行開始指示において、第2の記憶領域18が実行記憶領域として設定されている場合、代行部75は第2の記憶領域18に保存されているプログラムに従う制御を行う。
管理部74は、S170では、書換制御部73に、代行開始通知を送信する。そして、管理部74は処理を終了する。
管理部74は、S180では、書換制御部73から、代行終了要求を受信したか否かを判断する。管理部74は、代行終了要求を受信した場合に処理をS185へ移行させ、代行終了要求を受信していない場合に処理を終了する。
管理部74は、S185では、代行部75に代行終了指示を出力する。これにより、代行部75は、実行領域(すなわち、第1の記憶領域17又は第2の記憶領域18)に保存されているプログラムに従う制御を終了する。
管理部74は、S190では、書換制御部73に、代行終了通知を出力する。以上で、管理部74は処理を終了する。
[2.3 代行処理]
次に、書換制御装置10の代行部75が実行する代行処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。代行処理は、予め定められた周期で繰り返し実行される。
代行部75は、S210では、管理部74から代行開始指示を受信したか否かを判断する。管理部74は、代行開始指示を受信した場合に処理をS220へ移行させ、代行開始指示を受信していない場合に処理をS240へ移行させる。
代行部75は、S220では、代行開始指示に基づいて、実行記憶領域を特定する。つまり、代行部75は、実行領域が第1の記憶領域17及び第2の記憶領域18のいずれであるかを特定する。
代行部75は、S230では、実行領域に保存されているプログラムに従う制御を開始する。そして、代行部75は処理を終了する。なお、実行領域に保存されているプログラムに従う制御は、代行終了指示を受信するまで、代行部75によって継続される。
代行部75は、S240では、管理部74から、代行終了指示を受信したか否かを判断する。代行部75は、代行終了指示を受信した場合に処理をS250へ移行させ、代行終了指示を受信していない場合に処理を終了する。
代行部75は、S250では、代行終了指示に従って、実行領域に保存されているプログラムに従う制御を終了する。そして、以上で、代行部75は処理を終了する。
[2.4 作動]
上述のように構成された車載制御システム1の作動を、図7−図9のタイミングチャートを用いて説明する。車載制御システム1において書換制御装置10を用いた制御プログラムの書き換えは、二重系を構成する要素の組み合わせによって、第1のステージから第3のステージまでの、3つのステージに分けることができる。二重系を構成する要素とは、車両制御装置21、車両制御装置22、及び代行部75のうちの二つをいう。
なお、以下で説明する車両制御装置21及び車両制御装置22の作動は、これらが備える書換実行部82の機能として実現される。
<第1のステージ>
書換制御部73は、書換要求を受信すると、初回対象装置としての車両制御装置21による制御を代行部75に代行させるための準備を開始する。具体的には、時刻t1では、書換制御部73は、代行部75が初回対象装置の更新前プログラムを実行できるよう、初回対象装置としての車両制御装置21に転送要求を送信することにより、車両制御装置21に更新前プログラムを送信させる(例えば、時刻t4)。
管理代行部76(すなわち、管理部74)は、初回対象装置である車両制御装置21から送信される更新前プログラムを受信し(例えば、時刻t4以降)、第1の記憶領域17に保存する。車両制御装置21は、更新前プログラムの送信を完了すると、転送完了通知を書換制御部73に送信する(例えば、時刻t5)。なお、車両制御装置21(すなわち、車両制御部81)は、更新前プログラムを送信する間も、更新前プログラムに従う処理を継続している。
書換制御部73は、転送完了通信を受信すると、管理部74へ代行開始要求を送信する(例えば、時刻t6)。
管理代行部76の管理部74は代行部75に第1の記憶領域17を実行記憶領域とする代行開始指示を送信する(例えば、時刻t9)。代行部75は、代行開始指示に従って、更新前プログラムを実行する車両制御装置21の代替として、制御代行を開始する(例えば、時刻t10)。
これにより、車両制御装置21と車両制御装置22とによる二重系20から、管理代行部76(すなわち、代行部75)と車両制御装置22とによる二重系に切替わる。なお、管理代行部76(すなわち、管理部74)は、代行開始指示を出力した後に、書換制御部73に代行開始通知を送信する(例えば、時刻t10)。
<第2のステージ>
書換制御部73は、車載制御システム1の制御の二重系が管理代行部76と車両制御装置22とによる二重系に切替わると(すなわち、代行開始通知を受信すると)、車両制御装置21の制御プログラムの書き換えを開始する(例えば、時刻t11)。書き換えは次のように実行される。
書換制御部73は、管理部74に受け取り要求を送信し管理部74から受け取り可能通知を受信すると(例えば、時刻t12)、管理部74及び車両制御装置21宛に、新たな制御プログラムを転送する(例えば、時刻t13)。受け取り要求の送信元は初回対象装置ではないので、この新たな制御プログラムは、管理部74によって第2の記憶領域18に保存される(例えば、時刻t13)。
車両制御装置21は、車両制御装置21への制御プログラムの書き換え(すなわち、書き込み)が完了すると(例えば、時刻t14)、再起動する。なお、再起動後、車両制御装置21(すなわち、車両制御部81)は更新後プログラムを実行する。書換制御部73は、管理代行部76(すなわち、管理部74)に対して、代行開始要求を送信する(例えば、時刻t15)。
管理代行部76(すなわち、管理部74)は、代行開始要求を受信すると(例えば、時刻t16)、実行記憶領域を第1の記憶領域17から第2の記憶領域18に切替え(例えば、時刻t17)る。そして、管理代行部76の管理部74は代行部75に第2の記憶領域18を実行記憶領域とする代行開始指示を送信する(例えば、時刻t18)。代行部75は、更新前プログラムを実行する車両制御装置22の代替として、新たな制御プログラムに従って制御代行を開始する(例えば、時刻t19)。
これにより、管理代行部76と車両制御装置22による二重系から、管理代行部76(すなわち、代行部75)と車両制御装置21とによる二重系に切替わる。なお、管理代行部76(管理部74)は、代行開始指示を出力した後に、書換制御部73に代行開始通知を送信する(例えば、時刻t19)。
<第3のステージ>
書換制御部73は、車載制御システム1の制御の二重系が管理代行部76と車両制御装置21とによる二重系に切替わると(すなわち、代行開始通知を受信すると)、車両制御装置22の制御プログラムの書き換えを開始する(例えば、時刻t20)。この書き換えでは、書換制御部73は、第2の記憶領域18に保存されている新たな制御プログラムを車両制御装置22へ送信する。
車両制御装置22は、新たな制御プログラムへの書き換えが終了すると(例えば、時刻t22)、再起動し、再起動完了通知を書換制御部73へ送信する(例えば、時刻t22)。書換制御部73は、再起動完了通知を受信すると、管理代行部76(すなわち、管理部74)に、代行終了要求を送信(例えば、時刻t23)する。管理部74は、代行終了指示を出力し、代行部75に車両制御装置22の制御代行を終了させる。
これにより、車載制御システム1の制御の二重系は、車両制御装置21と車両制御装置22とによる通常の二重系20に切替わり、一連の制御プログラムの書き換えが終了する。
[3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(3a)制御代行部72は、管理部74と代行部75とを備える。制御代行部72においては、書換要求を受信した場合に、二重系を構成する複数の車両制御装置21、22制御装置のうちの1つである対象装置の制御プログラムを書き換えるときに、管理部74が、代行部75に、対象装置の制御プログラムを代行プログラムとして開始させる代行開始指示、を出力するように構成される。代行部75は、予め定められた代行プログラムに従う制御を代行開始指示に従って開始するように構成される。なお、書換要求を受信したか否かは、S5にて判断される。
これによると、複数の車両制御装置のうち対象装置の制御プログラムを書き換えるときに、代行部75が対象装置の制御プログラムに従って対象装置と同様に制御を行う。この結果、代行部75を用いて、二重系を構成する複数の同等の制御装置のうちの少なくとも1つを書き換えるときにも、バックアップ機能を有することができる。つまり、書き換え時に、制御プログラムを書き換えると共に二重系を常に保つことが可能となる。
(3b)制御代行部72においては、管理部74が、S155、S165では、初回に書き換えの対象となる対象装置(すなわち、初回対象装置)の制御プログラムを書き換えるときに、代行部75に、初回対象装置の更新前プログラムを代行プログラムとして開始させる代行開始指示を出力してもよい。また、制御代行部72は、S160、S165では、2回目以降に書き換えの対象となる対象装置(すなわち、次回対象装置)の制御プログラムを書き換えるときに、代行部75に、初回対象装置の更新後プログラムを代行プログラムとして開始させる代行開始指示を出力してもよい。
これにより、初回の対象装置の書き換えが行われる間、代行部は初回の対象装置の更新前プログラムによる制御を行うことが可能となる。このため、仮に、情報サーバ7から全ての新たな制御プログラムの取得が完了していない場合にも、代行部75と非対象装置による二重系を保つことができる。なお、非対象装置とは、複数の車両制御装置21、22のうち対象装置でない装置をいう。
また、2回目以降に書き換えの対象となる対象の書き換えが行われる間、代行部は新たな制御プログラムによる制御を行うことが可能となる。このため、仮に新たな制御プログラムの取得が完了している場合には、新たな制御プログラムに従って制御を行う代行部75と非対象装置による二重系を保つことができる。
(3c)制御代行部72は、S30では、初回対象装置(例えば、車両制御装置21)の制御プログラムを書き換えるときに、通信線60を介して初回対象装置と待機領域である第2の記憶領域18とに新たな制御プログラムを送信してもよい。それと共に、制御代行部72は第2の記憶領域18に新たな制御プログラムを保存してもよい。初回対象装置は、新たな制御プログラムを受信すると、更新前プログラムを新たな制御プログラムに書き換えるように構成されている。
これにより、初回対象装置の書き換えが行われる間、新たな制御プログラムが第2の記憶領域18に並行して保存されるので、初回対象装置の書き換えが行われた後に続いて新たな制御プログラムを待機領域に保存する場合よりも、保存までの時間を短縮することができる。
(3d)制御代行部72は、2回目以降に書き換えの対象となる対象装置の制御プログラムを書き換えるときに、初回対象装置の制御プログラムの書き換えが完了した後(例えば、S70以降)に、続いて、代行部75に、代行開始指示を出力してもよい。該代行開始指示は、第2の記憶領域18に保存された新たな制御プログラムを代行プログラムとして開始させる代行開始指示であってもよい。
これにより、初回対象装置の書き換えが行われる間、新たな制御プログラムが第2の記憶領域18に並行して保存され、初回対象装置の書き換えが完了した後に、続いてこの新たな制御プログラムを実行するように代行部に代行開始指示が出力される。このため、代行部75によって実行されるプログラムを更新前プログラムから新たな制御プログラム(すなわち、更新後プログラム)に速やかに切り替えることができる。
(3e)複数の車両制御装置21、22は、それぞれ、同一の制御プログラムに従う制御を行うように同等に構成されている。つまり、複数の車両制御装置21、22が二重系20を構成している。本実施形態では、対象装置の書き換え時に、非対象装置と代行部75とによる二重系が保たれる。
(3f)制御代行部72は、複数の車両制御装置21、22、それぞれを順に対象装置とするように構成されていてもよい。これにより、複数の車両制御装置21、22のそれぞれが対象装置として順に書き換えが行われる間、非対象装置と代行部75とによる二重系を保つことができる。
[4.変形例]
<変形例1>
変形例1では、書換制御部73と、管理部74と、代行部75とが、それぞれ異なるマイコンによって構成されてもよい。例えば、図10に示す車載制御システム2では、書換制御装置10が、マイコン111と、マイコン112と、マイコン113と、を備える例が示されている。マイコン111は、マイコン11と同様に、CPU201と、メモリ301とを備える。マイコン112は、同様に、CPU202と、メモリ302とを備える。マイコン113は、同様に、CPU203と、メモリ303とを備える。
マイコン111は、管理部74の機能を備える。マイコン112は、代行部75の機能を備える。マイコン113は、書換制御部73の機能を備える。ここでいう管理代行部76は、管理部74と、代行部75と、他のメモリ16とを含む。
書換制御装置10内において、マイコン111、マイコン112、マイコン113、他のメモリ16は、互いに通信可能に、共通の通信線61に接続されている。マイコン113には、通信線によって無線通信部50が接続されていてもよい。変形例1では、書換制御部73は図4に示すフローチャートと同様の処理を実行してもよい。また、管理代行部76が備える管理部74は図5に示すフローチャートと同様の処理を実行してもよい。また、管理代行部76が備える代行部75は図6に示すフローチャートと同様の処理を実行してもよい。
変形例1によると、書換制御部73、管理部74、代行部75毎に異なるマイコンを用いるので、各部がハードウェア依存せず独立して処理を実行でき、代行部75による制御の即時性を向上させることができる。
<変形例2>
変形例2では、複数の車両制御装置21、22のうちの1つが、管理代行部76を備えていてもよい。図11に示す車載制御システム3では、車両制御装置21が管理代行部76を備える例が示されている。但し、本開示はこれに限定されるものではなく、車両制御装置22が管理代行部76を備えてもよい。書換制御部73の機能を備えるマイコン113は、車両制御装置21、22と互いに通信可能に、共通の通信線60に接続されてもよい。マイコン113には、通信線によって無線通信部50が接続されていてもよい。
変形例2では、車両制御装置21内において、マイコン111、マイコン112、他のメモリ16は、車両制御部81〜書換実行部82の機能を備えるマイコン23と、共通の通信線62によって通信可能に接続されていてもよい。
変形例2では、書換制御部73は図4に示すフローチャートと同様の処理を実行してもよい。また、管理代行部76が備える管理部74は図5に示すフローチャートと同様の処理を実行してもよい。また、管理代行部76が備える代行部75は図6に示すフローチャートと同様の処理を実行してもよい。
なお、無線通信部50が、書換制御部73の機能を代替するように構成されてもよい。この場合の車載制御システムが備える構成は、図11に示す車載制御システム3が備える構成からマイコン113及び無線通信部50が削除された構成であってもよい。これによると、車載制御システム3が備えるECUの数を低減することができる。つまり、車載制御システム3を簡素に構成することができる。
<変形例3>
変形例3では、車載制御システム4が所謂ゲートウェイECU(以下、GW ECU)40を備え、GW ECU40が管理代行部76を備えていてもよい。なお、GW ECU40は、GWとしての機能を実現するマイコンをマイコン111−113とは別に備えていてもよい。変形例3では、書換制御部73は図4に示すフローチャートと同様の処理を実行してもよい。また、管理代行部76が備える管理部74は図5に示すフローチャートと同様の処理を実行してもよい。また、管理代行部76が備える代行部75は図6に示すフローチャートと同様の処理を実行してもよい。
また、GW ECU40は、GWとしての機能により、車両ネットワークドメインをまたいで、車両に搭載された図示しない他のネットワークの他のECUと接続可能である。このため、変形例3では、車両ネットワークドメインをまたいで、他のECUと管理代行部76とによる二重化を実現することができる。この結果、ネットワークドメインごとに管理代行部76を用意する必要がない。
なお、GW ECU40が、書換制御部73の機能を代替するように構成されてもよい。この場合の車載制御システムが備える構成は、例えば、図12に示す車載制御システム4が備える構成からマイコン113が削除され、GW ECU40と無線通信部50とが接続される構成であってもよい。
<変形例4>
代行部75は、マイコン11、又はマイコン112を使用して構成されているが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、FPGA等の回路再構成可能デバイスが代行部75として使用されてもよい。なお、FPGA等の回路再構成可能デバイスが代行部75として使用される場合は、代行対象となる車両制御装置21又は車両制御装置22のCPU24のIPコアをFPGA上に再構成することが、S210の後に、準備として実行されてもよい。FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略である。
[5.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(5a)上述の例では、車載制御システムが書き換えの対象となる2つの車両制御装置を備える例が記載されていたが、本開示はこれに限定されるものではない。車載制御システムが備える書き換えの対象となる2組以上の二重系を持つ車両制御装置についても、同様に、制御プログラムの書き換えを行うことができる。
(5b)書換制御装置10(すなわち、書換制御部73)は、無線通信部50を介して情報サーバ7と無線通信を行い、情報サーバ7から更新後プログラムを受信するように構成されてもよい。情報サーバ7には、最新の更新後プログラムが保存され得る。これにより、最新の更新後プログラムへの書き換えを実行することができる。
(5c)本開示に記載の書換制御装置10及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより実現されてもよい。
あるいは、本開示に記載の書換制御装置10及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の書換制御装置10及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータが読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。書換制御装置10に含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
(5d)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
(5e)上述した書換制御装置10、CPU12、マイコン11、車両制御装置21、CPU24、マイコン23、CPU201、マイコン111、CPU202、マイコン112、CPU203、マイコン113、GW ECU40、車載制御システム1−4の他、当該書換制御装置10を機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、通信方法、書き換え方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
なお、上述の実施形態において、書換制御装置10、制御代行部72が電子制御装置に相当し、車両制御装置21、車両制御装置22が対象装置に相当し、車両制御装置21が初回対象装置に相当し、車両制御装置22が次回対象装置に相当する。代行記憶領域が第1の記憶領域17及び第2の記憶領域18に相当する。代行プログラムが代行記憶領域(すなわち、第1の記憶領域17又は第2の記憶領域18)に記憶されているプログラムに相当する。
S155、S160及びS165が指示部としての処理に相当し、S155及びS165が第1の代行指示部としての処理に相当し、S160及びS165が第2の代行指示部としての処理に相当し、S30及びS130が初回書換部としての処理に相当する。
10 書換制御装置、21、22 車両制御装置、60 通信線、74 管理部、75 代行部。

Claims (5)

  1. 車両に搭載され、前記車両の制御を行う複数の車両制御装置と通信線により接続され通信を行う電子制御装置(10、72)であって、
    前記複数の車両制御装置は、二重系を構成し、それぞれ、予め定められた制御プログラムに従う制御を行うように構成されており、
    当該電子制御装置は、
    予め定められた代行プログラムに従う制御を代行開始指示に従って開始するように構成された代行部(75)と、
    前記制御プログラムを書き換える要求である書換要求を受信した場合に、前記複数の車両制御装置のうちの1つである対象装置の前記制御プログラムを書き換えるときに、前記代行部に、前記対象装置の前記制御プログラムを前記代行プログラムとして開始させる前記代行開始指示、を出力するように構成された指示部(S155、S160、S165)と、
    を備える電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記指示部は、
    初回に書き換えの対象となる前記対象装置である初回対象装置の前記制御プログラムを書き換えるときに、前記代行部に、前記初回対象装置の前記制御プログラムであって書き換え前の前記制御プログラムである更新前プログラムを前記代行プログラムとして開始させる前記代行開始指示を出力するように構成された第1の代行指示部(S155、S165)と、
    2回目以降に書き換えの対象となる前記対象装置である次回対象装置の前記制御プログラムを書き換えるときに、前記代行部に、前記対象装置の前記制御プログラムであって書き換え後の前記制御プログラムである更新後プログラムを前記代行プログラムとして開始させる前記代行開始指示を出力するように構成された第2の代行指示部(S160、S165)と、
    を更に備える電子制御装置。
  3. 請求項2に記載の電子制御装置であって、
    前記初回対象装置の前記制御プログラムを書き換えるときに、前記通信線を介して前記初回対象装置に新たな前記制御プログラムを送信すると共に、予め定められた代行記憶領域(18)に前記新たな制御プログラムを保存するように構成された初回書換部(S30、S130)、
    を更に備える電子制御装置。
  4. 請求項3に記載の電子制御装置であって、
    前記第2の代行指示部は、
    前記次回対象装置の前記制御プログラムを書き換えるときに、前記初回書換部によって前記初回対象装置への前記新たな制御プログラムの送信が完了した後に、続いて、前記代行部に、前記代行開始指示であって前記代行記憶領域に保存された前記新たな制御プログラムを前記代行プログラムとして開始させる前記代行開始指示を出力するように構成された
    電子制御装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子制御装置であって、
    前記複数の車両制御装置は、それぞれ、同一の前記制御プログラムに従う制御を行うように構成されている、電子制御装置。
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