JP2021123380A - パレット群およびパレット群の積み重ね構造 - Google Patents

パレット群およびパレット群の積み重ね構造 Download PDF

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Abstract

【課題】四角形状のパレットとこのパレットに積載される積載物を行方向及び列方向に配列し、さらにこれらを鉛直方向に複数段積み重ねた場合に、監視用カメラを最下段の積載物の付近へ到達させることのできるパレット群及びパレット群の積み重ね構造を提供する。【解決手段】柱状体または筒状体を積載して鉛直方向に段積み可能なパレット群10Aであって、前記パレット群10Aを構成するパレット10の外周には、平面視して前記パレット10に外接する四角形の外周に対して欠損する切欠部13,14,15が形成され、複数の前記パレット10を平面で配列した場合に、隣接する前記パレット10同士のうち、少なくともいずれか1のパレットは前記切欠部13,14,15を含んで他のパレットとの間に切欠部間隙19,20,21が形成される。【選択図】図6

Description

本発明は、廃棄物貯蔵用のドラム缶を積載するパレット群及びパレット群の積み重ね構造に係り、特に、複数のパレットが左右方向に配列された場合に、隣り合うパレット同士の間に監視用カメラを挿入するための間隙を形成可能なパレット群及びパレット群の積み重ね構造に関する。
従来、原子力発電所内に設置される放射性固体廃棄物貯蔵所(以下、貯蔵所という。)では、この貯蔵所に保管される廃棄物貯蔵用のドラム缶の外観を定期的に監視することが求められている。この監視の方法について、まず、図11(a)及び図11(b)を用いて説明する。図11(a)及び図11(b)は、それぞれ複数のドラム缶を積載した従来技術に係るパレット群を、その上方から見た場合の平面図である。
ドラム缶の保管方法としては、図11(a)に示すように、例えば、従来の薄厚の枠体であるパレット51aを互いに重ならないように左右へ複数枚配置する。次いで、配置したパレット51aの上にそれぞれ一定数ずつドラム缶50を載置し、これらを保管する。
監視方法としては、ドラム缶50周囲の点検用通路52(破線による斜線箇所)における任意の箇所からドラム缶50同士の隙間へ、監視用のファイバースコープカメラ53を先端に取り付けた伸縮可能な棒体54を、水平方向に沿って挿入し、ドラム缶50同士の隙間の周囲にあるドラム缶50の外観を観察する。このような保管方法及び監視方法は、図11(b)に示すように、従来の直方体状の枠体であるパレット51bを複数枚配列させ、その上に複数のドラム缶50を載置して保管する場合も同様である。
しかし、点検用通路52から距離の離れた位置にあるドラム缶50の外観をファイバースコープカメラ53で観察するには、棒体54を水平方向に長く伸展させなければならない。その場合、棒体54の長さが長くなるほど棒体54が撓むため、目的の箇所にファイバースコープカメラ53を移動させ難くなり、ドラム缶50の外観観察に時間を要してしまう。そのため、点検用通路52から距離の離れた位置にあるドラム缶50を観察するには、配列させたドラム缶50を取り崩す、もしくは点検用通路52を新たに設ける必要があり、観察を終えるのに多大な手間がかかっていた。
そこで、ファイバースコープカメラ53を複数のドラム缶50同士の隙間へ水平方向に挿入する代わりに、ドラム缶50の上方から鉛直下方に向かって挿入させようと試みた。しかし、パレット51a,51b及びドラム缶50を、上下方向に2段以上積み上げている場合では、ファイバースコープカメラ53が最上段のパレット51aまたはパレット51bに突き当たり、これを下段側へ進入させることができないという課題が発生した。
この課題を解決するため、複数の貫通孔が上下方向に沿って形成されたパレットを利用することが検討された。これに関し、解決すべき課題は本願発明の課題とは一致しないものの、貫通孔を備えるパレットに関する発明が既に開示されている。
特許文献1には「パレット」という名称で、特に被加熱物を充填した容器を支持するパレットに関する考案が開示されている。
以下、特許文献1に開示された考案について説明する。特許文献1に開示されたパレットは、上層部と中層部と下層部の3層構造であって、中層部は互いに平行に間隔をおいて並列する複数の角柱状のリブにより構成され、上層部と下層部は長手方向がリブに対し直角で互いに平行に間隔をおいて並列する複数の長方形板と、少なくとも上層部の長方形板の間におけるリブを覆う4角形板とにより構成されることを特徴とする。
このような特徴を有する考案においては、上層部と下層部における長方形板の間と、中層部のリブの間が、パレットを上下に貫通する開口となる。よって、特許文献1の図2に記載の符号を用いて説明すると、1枚のパレット1に載置された4個の容器13の間に、長方形板6と4角形板7で囲まれた隙間を形成することができる。したがって、この隙間の中にファイバースコープカメラを挿入可能であると考えられる。
次に、特許文献2には「平らな荷受け用パレット」という名称で、荷物の搬送を行う際に用いる平らな荷受け用パレットに関する発明が開示されている。
以下、特許文献2に開示された発明について説明する。特許文献2に開示された平らな荷受け用パレットは、断面コ字状の複数本の桟を、そのコ字状の開口部が所要の間隔で配設した桟受部材に対向するように井桁状に組み立て固定した平らな荷受け用パレットであって、断面コ字状の複数本の桟の端面にエッジカバーを被せたことを特徴とする。
このような特徴を有する発明においては、一の荷受け用パレットの桟受部材と、この桟受部材に沿って並列した複数の桟の端部で囲まれた複数の開放空間が存在する。よって、一の荷受け用パレットの桟の端面と、二の荷受け用パレットの桟の端面を接触させて配列すると、一の荷受け用パレットに存在する複数の開放空間と、二の荷受け用パレットに存在する複数の開放空間が合わさって、複数の閉鎖隙間が形成される。したがって、この閉鎖隙間の中にもファイバースコープカメラを挿入可能であると考えられる。
実開平5−19130号公報 特開2000−72146号公報
しかしながら、特許文献1に開示された考案においては、複数枚のパレットを左右方向に配列した場合に、隣接するパレットの4辺同士が全体に亘って接触する。したがって、複数のパレットが行方向及び列方向に配列され、かつ多段に積み重ねられた場合、最上段のパレットに積載されている容器同士の間に挿入した監視用カメラは、最上段のパレットに突き当たり、下段側へ進入させることができない。
次に、特許文献2に開示された発明においては、一の荷受け用パレットの最外側にある一方の桟と、このパレットに隣接する二の荷受け用パレットの最外側にある一方の桟を接触するように並列させた場合、桟の端面同士を接触させたときのような閉鎖された間隙が形成されない。したがって、荷受け用パレットを構成する4辺の向きによっては、複数の荷受け用パレットが行方向及び列方向に配列され、かつ多段に積み重ねられた場合、特許文献1に開示された考案と同様に、監視用カメラを下段側へ進入させることができない。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、柱状体または筒状体を積載して鉛直方向に段積み可能なパレット群であって、パレット群を段積みにした場合に監視用カメラを最下段の積載物の付近へ到達させることのできるパレット群及びそのパレット群の積み重ね構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、柱状体または筒状体を積載して鉛直方向に段積み可能なパレット群であって、パレット群を構成するパレットの外周には、平面視してパレットに外接する四角形の外周に対して欠損する切欠部が形成され、複数のパレットを平面で配列した場合に、隣接するパレット同士のうち、少なくともいずれか1のパレットは切欠部を含んで他のパレットとの間に切欠部間隙が形成されることを特徴とする。
このような構成の発明において、パレットは、平面視で正方形状をなすほか、長方形状をなしていても良い。また、単一の枠体又は板体によって形成されるほか、複数の枠体又は板体から直方体形状に形成され、枠体又は筒体として形成される場合がある。
さらに、パレットの外周に形成される切欠部は、パレットに外接する四角形の外周に対して欠損する部分であるので、パレットが平面視で正方形の角を落としたような形状の場合には、角がなくなった部分が切欠部となる。また、パレットが平面視で円形の場合には、外接する四角形の外周からの欠損として考えると、4箇所の切欠部が概念できる。さらに、パレットが平面視で格子状に形成されている場合には、外接する四角形の外周からの欠損として、格子を構成する縦方向と横方向の各部材間に複数の切欠部が形成されることになる。
なお、柱状体とは中実な形態で断面の形状は限定しないものであり、筒状体とは中空な形態で断面の形状は限定しない概念である。また、平面で配列した場合に隣接するパレット同士とは、東西南北方向(上下左右方向あるいは行方向と列方向)の他、斜め方向も含めて隣接するパレット同士も含む概念である。さらに、本願において、板体とは平面状の部材を意味し、平板状の枠体とは平面状の部材の中央に孔が穿設された部材を意味している。
上記構成の発明においては、パレットを、行方向及び列方向に沿ってそれぞれ複数配列してパレット群を形成した場合に、隣接するパレット同士のうち、少なくともいずれか1のパレットは切欠部を含んで他のパレットとの間に切欠部間隙が形成される。
このようにして形成された切欠部間隙は、監視用カメラをパレット群の上方から挿入可能に作用する。よって、パレット群を、鉛直方向に沿って積み重ねるときに、監視用カメラを切欠部間隙で通過させることで、パレット群の上方からその下段のパレット群へ監視用カメラを到達させることが可能である。
さらに、第2の発明は、第1の発明において、パレットは、第1の間隔を空けて並列し、直方体形状からなる一対の第1の枠体又は筒体と、この第1の枠体又は筒体に平面視して直交する方向に第2の間隔を空けて並列し、直方体形状からなる一対の第2の枠体又は筒体とを備え、一対の第1の枠体又は筒体のそれぞれは、一対の第2の枠体又は筒体のそれぞれに挿入され格子状に組み合わされて、平面視したパレットの中央に中央間隙が形成されることを特徴とする。
このような構成の発明においては、第1の発明の作用に加えて、第1の枠体又は筒体と、第2の枠体又は筒体がそれぞれ直方体状であるため、内部に一定高さを有する空間が形成される。そのため、パレットを例えばフォークリフト等を使用して移動させる際に、その内部の空間に貫通するようにフォークを差し込むことができる。
また、並列する直方体形状の第1の枠体又は筒体は、並列する直方体形状に形成される第2の枠体又は筒体の内部に挿入されることから、パレットの上面に積載されたドラム缶を、直方体形状に形成される第1の枠体又は筒体と直方体形状に形成される第2の枠体又は筒体の両方で支持し、その荷重を分散させるように作用する。
なお、直方体形状の枠体とは、平板状の板体と平板状の枠体を組み合わせて直方体形状とし、平面視して間隙が生じている場合を概念し、直方体形状の筒体とは平板状の板体と平板状の枠体を組み合わせて直方体形状とし、平面視して間隙が生じていない場合を概念するものである。
続いて、第3の発明は、第2の発明において、一対の第1の枠体又は筒体のうち、一対の少なくともいずれかが枠体の場合に、その上面を覆うように長手方向に架設された補強板を備え、一対の第1の枠体又は筒体が一対の第2の枠体又は筒体に挿入された状態で補強板は第2の枠体又は筒体に接触又は接合されることを特徴とする。
このような構成の発明においては、第2の発明の作用に加えて、第1の枠体又は筒体のうち、一対の少なくともいずれかが枠体の場合に、その上面を覆うように長手方向に架設された補強板が、第2の枠体又は筒体に接触又は接合されることで、第2の枠体又は筒体に載置される柱状体又は筒状体の荷重を、補強板を介して第1の枠体に支持し、分散させるように作用する。
次に、第4の発明は、第1の発明において、複数のパレットを平面で行方向及び列方向に配列した場合に、2行2列毎にその中央は4個の切欠部で囲まれて切欠部間隙が形成されることを特徴とする。
このような構成の発明においては、第1の発明の作用に加えて、2行2列のパレットで構成されるパレット群毎に、それら4つのパレットの中央で4個の切欠部で切欠部間隙が形成される。したがって、例えば、行方向及び列方向に沿って複数のパレットを配列し、さらに各パレットの上に1個ずつ廃棄物貯蔵用のドラム缶を積載すると、切欠部間隙の周囲に4個のドラム缶が配置されると同時に1個のドラム缶の周囲には4の切欠部間隙が形成されることになる。
そして、第5の発明は、第1乃至第4の発明のいずれかにおいて、パレットの上面から上方に突出する突起が設けられることを特徴とする。
このような構成の発明においては、第1乃至第4のいずれかの発明の作用に加えて、突起がドラム缶に対するストッパーとして作用する。これにより、枠体の上面に積載されたドラム缶がスライド移動して枠体から落下することが防止される。また、1枚のパレットに、例えば複数のドラム缶を積載する場合には、突起が各ドラム缶に外接するように、突出部以外の位置にも複数の突起が設けられることが望ましい。
そして、第6の発明は、第1乃至第5のいずれかの発明において、ステンレス鋼材からなることを特徴とする。
このような構成の発明においては、第1乃至第5のいずれかの発明の作用に加えて、ステンレス鋼材は高強度で耐腐食性を有していることから、複数の廃棄物を貯蔵したドラム缶の荷重による、パレットの変形や破損、あるいは腐食が防止される。
そして、第7の発明は、第1乃至第6のいずれかの発明に係るパレット群を複数段積み重ねたパレット群の積み重ね構造であって、パレットの切欠部によって形成されたパレット群における切欠部間隙の少なくとも一部は、最上段から最下段のパレット群のうち、最下段のパレット群を除いて鉛直方向に連通していることを特徴とする。
このような構成の発明においては、各段のパレット群毎に切欠部間隙が形成されていることから、各段のパレット群において、積載物同士の間隙を間隙群の位置と一致させるように積載物を積載したときに、監視用カメラを最上段における積載物同士の間隙から鉛直下方に向けて挿入すると、この監視用カメラが、各段の積載物同士の間隙を通過して最下段のパレット群に積載された積載物の隙間へ速やかに到達する。その場での積載物の外観の点検が終了すると、監視用カメラは直ちに引き上げられる。
第1の発明によれば、切欠部間隙はパレットの外周部に形成されるため、監視用カメラを切欠部間隙を通過させることで、パレット群の上方からその下段のパレット群へ到達させることが可能であると同時に、パレット群に積載されたドラム缶群からその下段のパレット群に積載されたドラム缶群を構成する各ドラム缶の周囲に監視用カメラを簡単に配置することができる。
したがって、個々のドラム缶の周囲から隈なくドラム缶の変形、腐食や内容物の漏洩の有無を効率的に点検することができる。
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、パレットを例えばフォークリフト等を使用して移動させる際に、フォークを前述の空間に差し込むことができるので、パレット及びドラム缶等の柱状体やその他筒状体を積載したパレットを容易に運搬することができる。
したがって、パレット群の配列時やその配列の変更時においても効率的かつ安全に運搬することができる。
加えて、ドラム缶を直方体形状に形成される第1の枠体又は筒体と直方体形状に形成される第2の枠体又は筒体の両方で支持し、その荷重を分散させることができるので、パレットの強度を高めることができる。
したがって、パレット群によるドラム缶等の支持が安定し、ドラム缶による廃棄物貯蔵が長期間安定して実行され、そのメンテナンスや管理も容易に行うことができる。
第3の発明によれば、第2の発明の効果に加えて、補強板によってさらに直方体形状に形成される第1の枠体又は筒体と直方体形状に形成される第2の枠体又は筒体の両方によって荷重が支持されやすくなり、また、分散され易くなるので、パレット及びドラム缶等の積載物の運搬をより安全に容易に行うことができる。
よって、パレット群によるドラム缶等の支持がより安定し、ドラム缶による廃棄物貯蔵が長期間安定して実行され、そのメンテナンスや管理もより容易に行うことができる。
第4の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、前述の例では、切欠部間隙の周囲に4個のドラム缶が配置されると同時に1個のドラム缶の周囲には4の切欠部間隙が形成されることになるため、1つの切欠部間隙毎に4個のドラム缶の外観を観察可能になると同時に1個のドラム缶の周囲を4分割し、分割された4分の1周囲毎に観察可能となる。
したがって、ドラム缶を効率的に点検可能であると同時にドラム缶の全周囲に亘って点検漏れを防止することが可能である。
第5の発明によれば、第1乃至第4のいずれかの発明の効果に加えて、突起が、ドラム缶がスライド移動した際にストッパーとして機能し、ドラム缶が枠体から落下することが防止されるため、例えば、地震の際に積み上げられた複数のパレットが崩れることを防止できる。よって、長期に亘って安定的にドラム缶の配置を維持しながら保管することができる。
第6の発明によれば、第1乃至第5のいずれかの発明の効果に加えて、ステンレス鋼材は腐食し難く、高強度であることにより、パレットの変性・変形や破損が防止されるので、廃棄物を貯蔵したドラム缶が傾斜したり、転倒したりすることを防止できる。また、ステンレス鋼材の耐腐食性から、ドラム缶の発錆も誘発することがなく、長期の保管に好適である。
第7の発明によれば、監視用カメラが、最下段のパレット群に積載された積載物の隙間へ速やかに到達したり、引き上げられたりするので、観察・点検作業を迅速かつ効率的に完了させることができるとともに、監視用カメラがパレット群を構成するパレットやドラム缶に接触したり衝突して破損することを防止できる。
(a)は実施例1に係る1枚のパレットの平面図であり、(b)は同パレットを行方向及び列方向に複数配列した場合のパレット群を、その上方から見た場合の平面図であり、(c)は複数のドラム缶を積載したパレット群を2段に積み重ねた場合の側面図である。 (a)乃至(c)は、それぞれ実施例1の第1乃至第3の変形例に係るパレットの平面図である。 実施例2に係る1枚のパレットをその上方から見た場合の平面図である。 (a)は図3におけるA方向矢視図であり、(b)は図3におけるB方向矢視図である。 実施例2に係る1枚のパレットの外観を示す斜視図である。 実施例2に係るパレットを行方向及び列方向に複数配列した場合のパレット群を、その上方から見た場合の平面図である。 複数のドラム缶を積載した場合の実施例2に係るパレット群を、その上方から見た場合の平面図である。 図7におけるC方向矢視図である。 複数のドラム缶を積載した場合の実施例2に係るパレット群をそれぞれ最下段及び中段とし、複数のドラム缶を積載した場合の実施例1に係るパレット群を最上段に積み重ねた場合の側面図である。 (a)は実施例2の変形例に係る1枚のパレットの平面図であり、(b)は同パレットを行方向及び列方向に複数配列した場合のパレット群を、その上方から見た場合の平面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ複数のドラム缶を積載した従来技術に係るパレット群を、その上方から見た場合の平面図である。
本発明の第1の実施の形態に係るパレット群とそのパレット群を構成するパレットについて、図1を用いて詳細に説明する。図1(a)は実施例1に係る1枚のパレットの平面図であり、図1(b)は同パレットを行方向及び列方向に複数配列した場合のパレット群を、その上方から見た場合の平面図であり、図1(c)は複数のドラム缶を積載したパレット群を2段に積み重ねた場合の側面図である。
図1(a)乃至図1(c)に示すように、実施例1に係るパレット1は、廃棄物貯蔵用のドラム缶を積載して保管する際に使用するパレットである。
このパレット1は、図1(a)に示すように、平面視において、1枚の略正方形状の枠体2からなる。
枠体2は、1枚のステンレス鋼板からなり、その中央に略正方形状の孔部2aが形成されている。また、パレット1を平面視した場合に、枠体2とこの枠体2に外接する四角形の外周に対して欠損する切欠部3が切り欠かれた状態に形成される。
この切欠部3は、枠体2に外接する四角形のすべての角部2bに相当するものであり、この角部2bを構成する2辺に対しいずれも45度の角度で直線状に切り欠かれてなる。さらに、切欠部3の長さl(Lの小文字:図1(b)左下隅参照)は、後述する切欠部間隙4が平面視で監視用のファイバースコープカメラ53を挿入可能な最小面積を有するように設計されている。
図1(b)では、複数のパレット1を、行方向(行が増えていく方向)Y及び列方向(列が増えていく方向)Xに沿ってそれぞれ配列してパレット群1Aを構成し、このパレット群1Aの外周縁を除いて、4個の切欠部3で囲まれてなる切欠部間隙4が複数形成されている。なお、切欠部間隙4は正方形状となっているが、必ずしも4個の切欠部3で囲んで切欠部間隙4を形成させる必要はなく、監視用のファイバースコープカメラ53を挿入可能な最小面積を有するのであれば、少なくとも1個の切欠部3で形成されてもよい。
また、1枚の枠体2は、1個の廃棄物貯蔵用のドラム缶50を積載するように設計されている。そのため、行方向Y及び列方向Xに沿って複数の枠体2を配列するとともに枠体2の上にドラム缶50をそれぞれ積載すると、4個のドラム缶50で囲まれた隙間Sの位置が、鉛直方向において切欠部間隙4(破線による斜線部)と一致する。すなわち、1つの切欠部間隙4の周囲に4個のドラム缶50が配置されることになり、逆に言えば、周辺部を除けば、1個のドラム缶の周囲には4個の切欠部間隙4が形成されている。
また、図1(c)に示すように、複数のドラム缶50を積載したパレット群1Aを鉛直方向Vに沿って2段に積み重ねた場合では、上段のパレット群1Aに積載された複数のドラム缶50同士の隙間Sのいずれかに、その上方から1本のファイバースコープカメラ53を挿入すると、最上段のパレット群1Aに形成された複数の切欠部間隙4のいずれかを介し、このファイバースコープカメラ53を下段のパレット群1Aに積載された複数のドラム缶50同士の隙間Sに到達させることができる。すなわち、パレット1によれば、各段のパレット群1Aの切欠部間隙4と、各段のパレット群1Aに積載されたドラム缶50同士の隙間Sを介し、各段に積載されたすべてのドラム缶50の外観を観察・点検することができる。
また、パレット1は、ステンレス鋼材からなり、高強度で耐腐食性であることから、複数の廃棄物を貯蔵したドラム缶50の荷重による、パレット1の腐食や変形、破損が防止され、ドラム缶50の傾斜や転倒の発生を防ぐことができる。
次に、実施例1の第1乃至第3の変形例に係るパレットについて、図2を用いて説明する。図2(a)乃至図2(c)は、それぞれ実施例1の第1乃至第3の変形例に係るパレットの平面図である。なお、図1で示した構成要素については、図2においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図2(a)に示すように、実施例1の第1の変形例に係るパレット1aにおいては、実施例1に係る枠体2の代わりに枠体5を備える。枠体5は、外接する四角形の外周に対する欠損部として、枠体2の切欠部3に加え、各辺に長尺状の切欠部6がそれぞれ形成されたものである。
よって、複数のパレット1aを、行方向Y及び列方向Xに沿ってそれぞれ配列し、パレット群(図示せず)を構成した場合、このパレット群の外周縁を除いて、隣接するパレット1aの切欠部6,6同士で囲まれてなる長方形状の切欠部間隙(図示せず)が形成されることになる。この長方形状の切欠部間隙は、切欠部間隙4と同様にファイバースコープカメラ53を挿入可能な面積を有するように形成され、ファイバースコープカメラ53を挿通可能である。これ以外のパレット1aにおける構成、作用及び効果は、いずれも実施例1に係るパレット1と同様である。
さらに、図2(b)に示すように、実施例1の第2の変形例に係るパレット1bにおいては、実施例1に係る枠体2の代わりに、枠体7を備える。パレット1bは、その上面から上方に突出する突起8が、枠体7を構成する4辺に沿ってそれぞれ設けられる。ここで、パレット1bの上面とは、ドラム缶50を積載する側の面をいう。
具体的には、突起8は、板状のステンレス鋼材の小片を半分に折り曲げた後、形成された一対の開放端を枠体7の上面7aに溶接したものである。また、突起8は、ドラム缶50が積載されたとき、このドラム缶50の長軸を中心として90度毎に、1個のドラム缶50の周面に略外接して配置される。
よって、4個の突起8はストッパーとして機能し、パレット1bの上面に積載されたドラム缶50(図1参照)がスライド移動して枠体7から落下することが防止される。また、突起8がドラム缶50をパレット1bに積載する際の位置の目安あるいは基準となり、積載作業を手早く行うことができる。さらに、複数のパレット1bからなるパレット群(図示せず)に積載された複数のドラム缶50の配列が、例えば地震の揺れによってずれたり、崩れたりすることを防止できるので、長期に亘って安定的にドラム缶50の配置を維持しながら保管することができる。これ以外のパレット1bにおける構成、作用及び効果は、いずれも実施例1に係るパレット1と同様である。
続いて、図2(c)に示すように、実施例1の第3の変形例に係るパレット1cにおいては、実施例1に係る枠体2の代わりに、枠体9を備える。枠体9は、実施例1の第2の変形例が備える突起8が、枠体9を構成する4辺に沿って設けられるのではなく、枠体9の4つの切欠部9aに沿ってそれぞれ設けられたものである。この場合にも、突起8は、ドラム缶50が積載されたとき、このドラム缶50の周面の4箇所に外接するように配置される。これ以外のパレット1cにおける構成、作用及び効果は、いずれも実施例1の第2の変形例に係るパレット1bと同様である。
本発明の第2の実施の形態に係るパレットについて、図3乃至図10を用いて詳細に説明する。図3は、実施例2に係る1枚のパレットをその上方から見た場合の平面図である。図4(a)は図3におけるA方向矢視図であり、図4(b)は図3におけるB方向矢視図である。図5は、実施例2に係る1枚のパレットの外観を示す斜視図である。
図3に示すように、実施例2に係るパレット10も、廃棄物貯蔵用のドラム缶を積載して保管する際に使用するパレットであって、ステンレス鋼材からなる。また、このパレット10は、直方体形状の一対の第1の枠体11,11と、直方体形状の一対の第2の枠体12,12からなる。
詳細には、パレット10は、一の方向(本実施例では行方向Yである。)に第1の間隔Dを空けて並列する一対の第1の枠体11,11と、二の方向(本実施例では列方向Xである。)に第2の間隔Dを空けて並列する一対の第2の枠体12,12が、互いに直交するように挿入して組み合わされることで、中央に中央間隙18が形成される。
また、パレット10の外周には、平面視した第1の枠体11と第2の枠体12によって形成される4隅の切欠部13、平面視した第1の枠体11間(第1の間隔D)に形成される2ヶ所の切欠部14、及び平面視した第2の枠体12間(第2の間隔D)に形成される2ヶ所の切欠部15が存在する。
各々の第1の枠体11は、第1の板体11aに対し、二の方向(X方向)に第3の間隔Dを空けて対向する一対の第3の板体11bと、これら第3の板体11bと第1の板体11aの長手方向(Y方向)両端部同士を連結する4枚の第1のスペーサ11c,11cとをそれぞれ備えている。さらに、各々の第1の枠体11は、その補強を行うために補強板11dが架設されている。補強板11dは、第1のスペーサ11c,11cの下面に溶接等で強固に固定され、構造強度を担保している。
また、第2の枠体12は、鉛直方向に対向する上下一対の第2の板体12aの各々に対し、一の方向(Y方向)に第4の間隔Dを空けて配置される上下一対の第4の板体12bと、これら上下一対の第4の板体12bと一対の第2の板体12aとの長手方向両端部同士を連結する2枚の第2のスペーサ12c,12cとを備えている。
具体的に、4枚の第1のスペーサ11cは、第1の板体11aと第3の板体11bとの長手方向両端部において、当該第1の板体11a及び第3の板体11bの上端面または下端面に溶接等で強固に固定されている。同様に、2枚の第2のスペーサ12cは、上下一対の第2の板体12aと上下一対の第4の板体12bとの長手方向両端部において、上下一対の第2の板体12aの互いに対向する面および上下第4の板体12bの互いに対向する面に溶接等で強固に固定されている。
また、補強板11dは、第1の板体11aと第3の板体11bとの長手方向両端部における上端面に溶接された第1のスペーサ11cの下面に溶接されている。そして、補強板11dの上面は、第2の板体12a及び第4の板体12bと交差する部分において、それら第2の板体12a及び第4の板体12bの下面に、接触するように配置され、あるいは溶接等で強固に固定されている。
これにより、パレット10は、構造強度を担保している。また、パレット10は、補強板11dを設けることで、第1のスペーサ11c、第2の板体12a及び第4の板体12bにかかるドラム缶50の荷重を第1の枠体と第2の枠体で支持、分散することが可能である。また、第1のスペーサ11c、第2の板体12a及び第4の板体12bは、全て補強板11dの上面に接合されるか、あるいは第2の板体12a及び第4の板体12bは接触しているので、ドラム缶が積載される第1のスペーサ11c、第2の板体12a及び第4の板体12bの上面が略面一となるように配置できる。
本実施例では、パレット10を構成する要素として、一の方向にも二の方向にも枠体を採用するが、その枠体は鉛直方向に連通している箇所が存在しており、言い換えれば平面視するといずれも平板の枠体として捉えることが可能であり、中央間隙18に対し、二の方向に隣接する隣接中央間隙18a,18aと一の方向に隣接する隣接中央間隙18b,18bが存在している。しかし、パレットを構成する枠体に代えて筒体を採用する場合には、平面視で平板の板体となることから、これらの隣接中央間隙18a,18bは消失することになる。
これらの中央間隙18及び隣接中央間隙18a,18bは、ドラム缶を載置した後でも平面視でファイバースコープカメラ53(図1(c)参照)を挿入可能な最小面積を有するよう設けられている。
なお、第1及び第2の枠体11,12は、それぞれ平板の板体を組み合わせて構成されているが、強度上の問題がなければ枠体を組み合わせて構成されてもよい。また、本実施例では一の方向及び二の方向いずれも枠体を形成しているが、第1の枠体11あるいは第2の枠体12の少なくともいずれか一方の枠体は筒体として構成されてもよい。
前述のとおり、本実施例のように直方体形状に構成される枠体とは、平板状の板体と平板状の枠体を組み合わせて直方体形状とし、平面視して内部に間隙が生じている場合を概念するものである。また、本願発明では直方体形状の枠体に限定するものではなく、直方体形状の筒体でもよい。直方体形状の筒体とは、平板状の板体と平板状の枠体を組み合わせて直方体形状とし、平面視して間隙が生じていない場合を概念するものである。なお、直方体形状の枠体や筒体を構成する平板状の板体と枠体は、いずれか一方のみでもよく混在していてもよい。また、本願では枠体としては2通りの概念が存在し、1つは平板状の枠体であり、もう1つは直方体形状の枠体である。前者は一枚の平板の中央に孔が穿設された平面的な部材であり、後者は平板状の板体と平板状の枠体を組み合わせて直方体形状とした立体的な部材であり、平面視して内部に間隙が生じている部材である。
ここで、第1の枠体11の第1の板体11a,11a及び第3の板体11b,11bと、第2の枠体12の第2のスペーサ12c,12cは、いずれも横断面積の大きさが共通する複数の角型ステンレス鋼管からなり、第1の枠体11の第1のスペーサ11c,11cと、第2の枠体12の第2の板体12a,12a及び第4の板体12b,12bは、第1の板体11aよりも細めの複数の角型ステンレス鋼管からなる。
これらの枠体11,12の板体やスペーサは、複数の角型ステンレス鋼を用いることで軽量かつ十分な強度を発揮することが可能であるが、必要な強度や重量に応じて複数の角型ステンレス鋼管を用いることなく1の角型ステンレス鋼管やステンレス鋼板や枠材を用いてもよい。
さらに、第1のスペーサ11c,11cと、補強板11dと、第4の板体12bには、実施例1の第2及び第3の変形例に係るパレット1b,1cに備えられた突起8が、パレット10の上面から鉛直上方に突出して設けられる。ここで、パレット10の上面とは、ドラム缶50を積載する側の面をいう。また、これらの突起8は、1枚のパレット10が4個のドラム缶50を積載できるように、1個のドラム缶50の長軸を中心として90度毎に、ドラム缶50の周面に略外接するように適宜配置される。
また、図4(a)及び図4(b)に示すように、第1の枠体11では、第1の板体11a,11aの端部と第3の板体11b,11bの両端部において、第1のスペーサ11c,11cが上下から挟むように構成されている。このような構成によって、第1の枠体11の両端部には開口部11eが形成されている。また、第1の板体11a,11aの長手方向(図4(b)では上下方向)は、それぞれ第1のスペーサ11c〜11cの長手方向(図4(b)では左右方向)に対して直角をなしている。
さらに、第1の板体11a及び第3の板体11bは、前述した2本の角型ステンレス鋼管が、パレット10の高さ方向Hに積み重ねられてなる。これにより、図5に示すように、第1の枠体11は、第3の間隔D(図3参照)とほぼ等しい幅W11と、第1の板体11a及び第3の板体11bの横幅とほぼ等しい高さH11と、第1の板体11aの長手方向の長さと等しい奥行D11を有し、直方体形状の枠体に構成される。
第2の枠体12は、その両端部において、第2のスペーサ12cが、一対の第2の板体12a及びその水平方向に対向する一対の第4の板体12bの両端部と、鉛直方向(高さ方向H)に対向するもう一対の第2の板体12a及びその水平方向に対向する一対の第4の板体12bの両端部の間に挟まれている。
なお、第2のスペーサ12cは、第1の板体11aや第3の板体11bと同様に、2本の角型ステンレス鋼管が、パレット10の高さ方向Hに積み重ねられてなる。これにより、図5に示すように、第2の枠体12は、第2の板体12aの長さと等しい幅W12と、第1の枠体11の高さH11と等しい高さH12と、第2のスペーサ12cの長さと等しい奥行D12を有し、直方体状に構成される。
したがって、図5に示すように、パレット10は、第1の枠体11,11は、第1の板体11a,11a及び第3の板体11b,11bの上側端面と、補強板11dの上面が、上下4本ずつの第2の板体12a及び第4の板体12bのうち、上側の4本の第2の板体12a及び第4の板体12bの裏面にそれぞれ対向し、かつ第1の板体11a,11a及び第3の板体11b,11bの下側端面が、下側の4本の第2の板体12a及び第4の板体12bの上面にそれぞれ対向するように、第2の枠体12,12とそれぞれ組み合わされて構成される。
そのため、パレット10を水平な床面に設置すると、床面から第1の枠体11を構成する第1のスペーサ11cの最上面までの高さ、すなわち第1の枠体11の高さH11と、床面から第2の枠体12を構成する第2の板体12aの最上面までの高さ、すなわち第2の枠体12の高さH12は、等しくなる。よって、第1のスペーサ11cの最上面と、第2の板体12aの最上面は、すべて面一となっていることから、第1のスペーサ11cの最上面と、第2の板体12aの最上面に、ドラム缶50を容易に安定させて積載可能となる。
また、第1の枠体11の端面においては、第1の枠体11a,11a及び第3の枠体11b,11bと第1のスペーサ11c,11cで囲まれた4つの開口部11eが形成される。
なお、本実施例では上述のとおり、第2の枠体12,12の筒状空間内に第1の枠体11,11をそれぞれ挿入し、第1の枠体11,11と第2の枠体12,12を構成する部材同士は、前述のとおり、接触するように対向させてもよいし、これらの対向する部材同士を溶接して強固に固定してもよい。溶接することなく対向のみさせる場合には、それぞれの枠体をずらしてパレット10の構成を調整したり、第2の枠体12と第1の枠体11を分離することが容易であるが、溶接で固定することによれば、パレット単位で移動等させなければならないが、パレット10の構造をより強固に安定させることが可能である。
また、本実施例ではパレット10として、平面視において、直方体形状の一対の第1の枠体11,11と、直方体形状の一対の第2の枠体12,12からなるものを示して説明したが、直方体形状の枠体ではなく、一枚板からなる板体あるいは枠体を用いて、一対の第1の直方体形状の筒体と一対の第2の直方体形状の筒体を構成させてもよいし、第1も第2のいずれも直方体形状の枠体と組み合わせて構成させてもよい。
そして、一対の第1の枠体又は筒体は第1の間隔を空けて並列させ、一対の第2の枠体又は筒体は第2の間隔を空けて並列させ、互いに直交するように組み合わせることで枠体のみの場合と同様に中央間隙が形成される。
また、このように構成されるパレットにおいて、パレットの外周には、平面視してパレットに外接する四角形の外周に対して欠損する切欠部は形成されるので、パレットを平面で配列した場合には、隣接するパレット同士との間で切欠部間隙も形成させることが可能である。
したがって、本実施例におけるパレット群10Aがパレット10として枠体を採用していることによって形成される開口部11eによる効果以外の効果は、一枚板からなる直方体形状の筒体を用いて構成されるパレットを採用するパレット群においても発揮することが可能である。
上記の構成を有するパレット10を複数配列させた場合について、図6を用いて説明する。図6は、実施例2に係るパレットを行方向及び列方向に複数配列した場合のパレット群を、その上方から見た場合の平面図である。なお、図1乃至図5で示した構成要素については、図6においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6に示すように、パレット10を、行方向Yに沿って2個及び列方向Xに沿って3個配列し、パレット群10Aを構成した場合を実施例として説明する。その際に、例えば、パレット10(1,2)とは、行方向Yが2で列方向Xが1の位置にあるパレット10を意味する。図6には、パレット10(1,1)、パレット10(1,2)、パレット10(2,1)、パレット10(2,2)、パレット10(3,1)、パレット10(3,2)が存在していることになる。以下、図6のパレット10(1,1)を中心に参照しながら、パレット群10Aの構成を説明する。また、符号についてもパレット10(1,1)を中心にのみ付して、他のパレットの周囲については省略する。
パレット10の中央には、平面視して、第1の枠体11の一対の第1の板体11a,11aと第2の枠体12の一対の板体12a,12aによって囲まれた箇所に中央間隙18が存在する。また、その周囲には、同様に、第1の板体11aと補強板11dと一対の第2の板体12a,12aによって囲まれた箇所と一対の第1の板体11a,11aと第2の板体12a及び第4の板体12bで囲まれた箇所に、それぞれ隣接中央間隙18aと隣接中央間隙18bが存在している。
また、各パレット10間において平面視して第1の枠体11間に形成される2ヶ所の切欠部14(図3参照)同士から第1の切欠部間隙20が形成される。例えば、パレット10(1,1)とパレット10(1,2)の間に形成されている。
また、平面視して第2の枠体12間に形成される2ヶ所の切欠部15(図3参照)同士から第2の切欠部間隙19が形成されている。例えば、パレット10(1,1とパレット10(2,1)の間に形成されている。
さらに、平面視した第1の枠体11と第2の枠体12によって形成される4隅の切欠部13(図3参照)同士から第3の切欠部間隙21が形成される。例えば、パレット10(1,1)、パレット10(1,2)、パレット10(2,1)、パレット(2,2)で囲まれる部分に存在している。
これらの切欠部間隙19,20,21には、前述の中央間隙18に対して隣接中央間隙18a,18bが存在する理由と同一の理由で、隣接切欠部間隙19a,19b、隣接切欠部間隙20a及び隣接切欠部間隙21aが存在している。同様に、これらの隣接切欠部間隙19a,19b,20a,21aは消失する可能性もある。
続いて、複数のドラム缶を積載した場合の実施例2に係るパレット群について、図7及び図8を用いて説明する。図7は、複数のドラム缶を積載した場合の実施例2に係るパレット群を、その上方から見た場合の平面図である。図8は、図7におけるC方向矢視図である。なお、図1乃至図6で示した構成要素については、図7及び図8においても同一の符号を付して、その説明を省略する。なお、図7においては、ドラム缶を積載した箇所は白塗りとして表示している。
図7に示すように、1枚のパレット10は4個のドラム缶50を積載可能である。これら4個のドラム缶50で囲まれた隙間Sの位置が、右上がり一重破線による斜線部で示す中央間隙18及び隣接中央間隙18a,18bと一致する。
そして、パレット10を行方向Y及び列方向Xに沿ってそれぞれm行n列(m=1,2・・・,n=1,2・・・)配列して構成されるパレット群10Aに、複数のドラム缶50を積載するとき、1行n列目と、1行(n+1)列目のパレット10に積載されたドラム缶50で囲まれた隙間S(右上がり二重破線による斜線部)の位置が、第1の切欠部間隙19及び隣接切欠部間隙19a,19bと一致し、m行1列目と、(m+1)行1列目のパレット10に積載されたドラム缶50で囲まれた隙間S(右下がり一重破線による斜線部)の位置が、第2の切欠部間隙20と一致する。なお、隣接切欠部間隙20aはドラム缶50によって覆われてしまうので隙間Sには含まれない。
さらに、m行n列目と、m行(n+1)列目と、(m+1)行n列目と、(m+1)行(n+1)列目のパレット10に積載されたドラム缶50で囲まれた隙間S(右下がり二重破線による斜線部)の位置が、第3の切欠部間隙21と一致する。ここでも隣接切欠部間隙21aが存在しているものの、ドラム缶50によって覆われてしまうので隙間Sには含まれない。
また、図8に示すように、パレット群10Aを、鉛直方向Vに沿って2段積み重ねた場合には、各段のパレット群10Aは、複数の切欠部間隙及び中央間隙からなる間隙群(以下この間隙群を「間隙群K10」という。)が形成される。この間隙群K10は、上段のパレット群10Aから下段のパレット群10Aにかけて、それぞれ鉛直方向Vに沿って連通している。
したがって、上段及び下段のパレット群10A, 10Aにそれぞれ形成された間隙群K10,K10が、上段及び下段のパレット群10A,10Aにそれぞれ積載されたドラム缶50同士の隙間S〜S,S〜S(図7参照)といずれも一致することになる。
続いて、パレット群10Aを、鉛直方向Vに沿って最下段と中段に積み重ね、さらに、実施例1に係るパレット1が複数配列されたパレット群1Aを最上段に積み重ねた場合について、図9を用いながら説明する。図9は、複数のドラム缶を積載した場合の実施例2に係るパレット群をそれぞれ最下段及び中段とし、複数のドラム缶を積載した場合の実施例1に係るパレット群を最上段に積み重ねた場合の側面図である。なお、図1乃至図8で示した構成要素については、図9においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図9に示すように、実施例2に係るパレット群10Aを最下段と中段とし、実施例1に係るパレット群1A(図1(b),図1(c)参照)を最上段に積み重ねた場合に、パレット群10A, 10Aにそれぞれ形成された切欠部間隙及び中央間隙からなる間隙群K10,K10が、鉛直方向Vに沿って連通している。さらに、パレット群1Aに形成された複数の切欠部間隙4も、間隙群(以下この間隙群を上述の「間隙群K10」と区別して「間隙群K」という。)である。よって、間隙群K,K10は、最上段のパレット群1Aから最下段のパレット群10Aにかけて、それぞれ鉛直方向Vに沿って連通している。
したがって、最上段のパレット群1Aに形成された間隙群Kと、最下段及び中段のパレット群10A, 10Aに形成された間隙群K10,K10が、これらに積載された複数のドラム缶50同士の隙間S,S〜S,S〜Sとそれぞれ符合することになる。
以上説明したように、実施例2に係るパレット10群を構成するパレット10によれば、第1の枠体11の両端面において、それぞれ開口部11eが形成されるため、この開口部11eに、例えばフォークリフトのフォークを差し込むことができる。よって、パレット10のみ、あるいはドラム缶50を載置したパレット10を容易に運搬することができる。
フォークリフトのフォークを開口部11eから差し込んでパレット10を持ち上げる際には、補強板11dが存在することでフォークとパレット10の接触面積を広くして第2の枠体12の第2の板体12aや第4の板体12bに加わる荷重を軽減することが可能である。
また、ドラム缶50の荷重を第1の板体11a、第2の板体12a、第3の板体11b、第4の板体12b、第1のスペーサ11c及び第2のスペーサ12cによって支持することができるので、ドラム缶の荷重を分散させることが可能である。言い換えれば、パレット10自体の強度を高めることができる。
さらに、第1のスペーサ11cの最上面と、第2の板体12a及び第4の板体12bの最上面は、面一となっていることから、水平な床面に設置したパレット10の第1のスペーサ11cと、第2の板体12a及び第4の板体12bに、4個のドラム缶50を積載するとき、これらのドラム缶50を水平状態で安定に保管することができる。
加えて、パレット10によれば、突起8は、4個のドラム缶50の各周面に略外接するように配置されるため、ドラム缶50が、隣接するパレット10に跨って積載されることを防止できる。したがって、ドラム缶50を積載したまま1枚のパレット10を移動させる際に、ドラム缶50がパレット10から落下することを防止できる。また、突起8は、移動したドラム缶50によって中央間隙18が閉塞されることを防止できる。
さらに、パレット10は、中央間隙18及び隣接中央間隙18a,18bが形成されることから、ファイバースコープカメラ53は、中央間隙18あるいは隣接中央間隙18a,18bを通過して当該パレット10の下方に配置された複数のドラム缶50の隙間S,Sに進入することができる。この結果、点検作業者は、隙間Sに進入させたファイバースコープカメラ53を用いて、パレット10の下方に配置されたドラム缶50の外観を観察することができる。
加えて、パレット群10Aを形成した場合、パレット10同士の間には複数の切欠部間隙19,20,21及び隣接切欠部間隙19a,19bが形成される。ファイバースコープカメラ53は、切欠部間隙19,20,21あるいは隣接切欠部間隙19a,19bを通過して、当該パレット10の下方に配置された複数のドラム缶50の隙間S〜Sに進入することができる。この結果、点検作業者は、隙間S〜Sに進入させたファイバースコープカメラ53を用いて、パレット10の下方に配置されたドラム缶50の外観を観察することができる。
この切欠部間隙19,20,21や隣接切欠部間隙19a,19bは、隣接するパレット10同士の間に形成されるものであり、1つのパレット内において形成される中央間隙18や隣接中央間隙18a,18bとは形成のメカニズムが異なるものである。したがって、中央間隙18や隣接中央間隙18a,18bが、パレット10に載置された4個のドラム缶50を内側からの観察、点検に寄与するのに対し、切欠部間隙19,20,21や隣接切欠部間隙19a,19bは、パレット群10Aを構成するパレット10間において、いずれもその周囲にある4個のドラム缶50の外側からの観察、点検に寄与するものである。
このようにして、作業者はパレット10(パレット群10A)を介して複数段に亘って積み重ねられたドラム缶50の内側及び外側を、ファイバースコープカメラ53を用いて迅速かつ容易に遠隔で確認・点検することができる。
そして、パレット群10Aを鉛直方向Vに沿って多段に積み重ねた場合では、切欠部間隙4と、中央間隙18,隣接中央間隙18a,18b、切欠部間隙19,20,21及び隣接切欠部間隙19a,19bの位置が、鉛直方向において、すべての段のパレット群10Aにそれぞれ積載されたドラム缶50同士の隙間S〜Sといずれも符合する。よって、作業者は、ファイバースコープカメラ53を最上段におけるドラム缶50の隙間S〜Sへ挿入させることにより、ファイバースコープカメラ53を円滑に最下段のパレット群10Aの付近へ進行させたり、引き上げたりすることができる。そのため、作業者は、多段に積み重ねられたドラム缶50のうち、奥まった位置(パレット群10Aの下方)にあるドラム缶50を観察する場合に、従来技術のようにドラム缶50を取り崩す必要がなく、観察にかかる手間を大幅に軽減することができる。
なお、本実施例においては、最下段のパレット群10Aまで間隙群K10を設けているが、最下段のパレット群10より下方にはドラム缶50は存在しないので、技術的には間隙群K10を設けなくとも問題はない。但し、生産コスト等を下げることを考慮して設けてもよい。他の実施例や変形例においても同様である。
続いて、実施例2の変形例に係るパレットについて、図10を用いながら説明する。図10(a)は実施例2の変形例に係る1枚のパレットの平面図であり、図10(b)は同パレットを行方向及び列方向に複数配列した場合のパレット群を、その上方から見た場合の平面図である。なお、図1乃至図9で示した構成要素については、図10においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図10(a)及び図10(b)に示すように、実施例2の変形例に係るパレット22は、実施例2に係るパレット10に形成される3種類の切欠部、すなわち、平面視して第1の枠体11と第2の枠体12によって形成される切欠部13、平面視して第1の枠体11間に形成される切欠部14、平面視して第2の枠体11間に形成される切欠部15がそれぞれ1ヶ所のみ形成されている。
また、パレット22には、中央に中央間隙23が形成され、その周囲には隣接中央間隙23a,23bが形成される。さらに、行方向Y及び列方向Xに2枚ずつのパレット22が配列され、パレット群22Aが構成されるとき、切欠部間隙24及び隣接切欠部間隙24b、切欠部間隙25及び切欠部間隙26が形成される。このうち、切欠部間隙24は、1行1列目のパレット22が有する切欠部15が、1行2列目のパレット22との間で囲まれて形成されたものである。
次に、切欠部間隙25は、1行1列目のパレット22が有する切欠部14が、2行1列目のパレット22との間で、囲まれて形成されたものである。
さらに、切欠部間隙26は、1行1列目乃至2行2列目の4つのパレット22で囲まれた部分に形成される。すなわち、切欠部間隙26は、1行1列目のパレット22が有する切欠部13が、1行2列目と2行1列目と2行2列目のパレット22によって囲まれて形成されたものである。本変形例の場合も、一の方向は行方向Y、かつ二の方向は列方向Xとしたが、行と列を入れ替えて一の方向は列方向X、かつ二の方向は行方向Yとなっても良い。
なお、複数の突起8が2本の第2の板体12a及び2本の第4の板体12bと、第1のスペーサ11cに設けられ、1枚のパレット22に4個のドラム缶50を積載可能に配置される。
上記の構成のパレット22においては、1枚のパレット22に4個のドラム缶50を積載できる。よって、この4個のドラム缶50で囲まれた隙間S(右上がり一重破線による斜線部)の位置が、中央間隙23及び隣接中央間隙23a,23bと一致する。さらに、1行1列目と、1行2列目のパレット22に積載されたドラム缶50で囲まれた隙間S(右上がり二重破線による斜線部)の位置が、切欠部間隙24及び隣接切欠部間隙24bと一致し、1行1列目と、2行1列目のパレット22に積載されたドラム缶50で囲まれた隙間S(右下がり一重破線による斜線部)の位置が、切欠部間隙25と一致する。
さらに、1行1列目乃至2行2列目のパレット22に積載されたドラム缶50で囲まれた隙間S(右下がり二重破線による斜線部)の位置が、切欠部間隙26と一致する。
したがって、図示は省略するが、パレット群22Aを、鉛直方向Vに沿って複数段積み重ねた場合に、各段における複数の中央間隙23及び隣接中央間隙23a,23b、そして複数の切欠部間隙及び隣接切欠部間隙24bからなる間隙群K22は、最上段のパレット群22Aから最下段のパレット群22Aにかけて、それぞれ鉛直方向Vに沿って連通している。これ以外の実施例2の変形例に係るパレット22,パレット群22Aにおける構成、作用及び効果は、それぞれ実施例2に係るパレット10,パレット群10Aと同様である。
なお、本発明に係るパレットは、実施例に示すものに限定されない。例えば、実施例1に係るパレット1では、切欠部が平面視して外接する四角形の外周に対して欠損する部分で形成されるので、切欠部間隙4は正方形である以外にも、菱形、円形の場合もある。また、パレット1の形状も四角形に限定されるものではなく、多角形や円形、楕円形であってもよい。
また、実施例2に係るパレット10では、一の方向を列方向X、二の方向を行方向Yとしても良い。このほか、パレット10のサイズや突起8の配置を調整することで、1枚のパレット10に、4個以外の任意の個数のドラム缶50が積載されても良い。
あるいは、実施例1に係るパレット1によるパレット群1Aが複数段積み重ねられて、複数の間隙群Kが、最上段のパレット群1Aから最下段のパレット群1Aにかけて、それぞれ鉛直方向Vに沿って連通していても良い。
本発明は、廃棄物貯蔵用のドラム缶を載置するパレット群及びパレット群の積み重ね構造として利用可能である。
1,1a〜1c…パレット 1A…パレット群 2…枠体 2a…孔部 2b…角部 3…切欠部 4…切欠部間隙 5…枠体 6…切欠部 7…枠体 7a…上面 8…突起 9…枠体 9a…切欠部 10…パレット 10A…パレット群 11…第1の枠体 11a…第1の板体 11b…第3の板体 11c…第1のスペーサ 11d…補強板 11e…開口部 12…第2の枠体 12a…第2の板体 12b…第4の板体 12c…第2のスペーサ 13…切欠部 14…切欠部 15…切欠部 18…中央間隙 18a,18b…隣接中央間隙 19…切欠部間隙 19a,19b…隣接切欠部間隙 20…切欠部間隙 20a…隣接切欠部間隙 21…切欠部間隙 21a…隣接切欠部間隙 22…パレット 22A…パレット群 23…中央間隙 23a,23b…隣接中央間隙 24…切欠部間隙 24b…隣接切欠部間隙 25…切欠部間隙 26…切欠部間隙 50…ドラム缶 51a,51b…パレット 52…点検用通路 53…ファイバースコープカメラ 54…棒体 D…第1の間隔 D…第2の間隔 D…第3の間隔 D…第4の間隔 H11,H12…高さ K,K10,K22…間隙群 l…切欠部の長さ S,S〜S…隙間 W11,W12…幅

Claims (7)

  1. 柱状体または筒状体を積載して鉛直方向に段積み可能なパレット群であって、
    前記パレット群を構成するパレットの外周には、平面視して前記パレットに外接する四角形の外周に対して欠損する切欠部が形成され、
    複数の前記パレットを平面で配列した場合に、隣接する前記パレット同士のうち、少なくともいずれか1の前記パレットは前記切欠部を含んで他の前記パレットとの間に切欠部間隙が形成されることを特徴とするパレット群。
  2. 前記パレットは、第1の間隔を空けて並列し、直方体形状からなる一対の第1の枠体又は筒体と、この第1の枠体又は筒体に平面視して直交する方向に第2の間隔を空けて並列し、直方体形状からなる一対の第2の枠体又は筒体とを備え、一対の前記第1の枠体又は筒体のそれぞれは、一対の前記第2の枠体又は筒体のそれぞれに挿入され格子状に組み合わされて、平面視した前記パレットの中央に中央間隙が形成されることを特徴とする請求項1に記載のパレット群。
  3. 一対の前記第1の枠体又は筒体のうち、一対の少なくともいずれかが枠体の場合に、その上面を覆うように長手方向に架設された補強板を備え、一対の前記第1の枠体又は筒体が一対の前記第2の枠体又は筒体に挿入された状態で前記補強板は第2の枠体又は筒体に接触又は接合されることを特徴とする請求項2に記載のパレット群。
  4. 複数の前記パレットを平面で行方向及び列方向に配列した場合に、2行2列毎にその中央は4個の前記切欠部で囲まれて前記切欠部間隙が形成されることを特徴とする請求項1に記載のパレット群。
  5. 前記パレットの上面から上方に突出する突起が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のパレット群。
  6. ステンレス鋼材からなることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のパレット群。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のパレット群を複数段積み重ねたパレット群の積み重ね構造であって、
    前記パレットの前記切欠部によって形成された前記パレット群における前記切欠部間隙の少なくとも一部は、最上段から最下段の前記パレット群のうち、最下段の前記パレット群を除いて鉛直方向に連通していることを特徴とするパレット群の積み重ね構造。

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