JP2021119932A - タンク及びそれを用いた洗濯機 - Google Patents

Abstract

【課題】高意匠性を確保しつつ、清掃が容易な洗濯機を提供する。【解決手段】筐体と、洗濯物を投入する投入口を覆う蓋体５と、洗濯物を投入する洗濯槽と、蓋体５の後方に配置され、洗濯処理液が充填可能なタンク６と、を有し、タンク６は、洗濯処理液を投入する洗濯処理液投入口を覆うタンク蓋６ａを有し、蓋体５及びタンク蓋６ａは、閉塞時、略平行で、且つ後端から前端側に向かうにつれて下がる傾斜面を有する構成とする。【選択図】図３

Description

本発明は洗濯液を補充するタンクと衣類等を洗濯する洗濯機に関する。

近年、タンクに収容された洗剤や柔軟剤（仕上剤）等の洗濯処理液を計量して、適量の洗濯処理液を水槽（洗濯兼脱水層）に自動で投入できる洗濯処理液投入装置を搭載した洗濯機が知られている。

その自動で投入できる洗濯処理液投入装置として、蓋付きのタンクである洗剤投入器本体は、筐体後方に配置され、着脱可能な構造であって、同一のタンクで粉末用アダプタと液体用アダプタを変えるだけで、粉末洗剤と液体洗剤とを択一的に自動投入できるものが特許文献１に開示されている。

特開２００２−１０２５８９号公報

特許文献１に開示された構成では、洗濯機後方から箱型のタンクが上方へ飛び出ており、洗濯機全体の一体感が失われており、アダプタを変えないと、粉末洗剤と液体洗剤の切り替えが出来ず、また、タンクの蓋および洗濯機の蓋を清掃する際に、簡単に拭くことが困難である。また、把持部等がなく、利用者が容易に取り出すことが困難である。

本発明の目的は、高意匠性を確保しつつ、清掃が容易な洗濯機を提供することである。

上記課題を解決するために、本発明の洗濯機は、筐体と、洗濯物を投入する投入口を覆う蓋体と、洗濯物を投入する洗濯槽と、蓋体の後方に配置され、洗濯処理液が充填可能なタンクと、を有し、タンクは、洗濯処理液を投入する洗濯処理液投入口を覆うタンク蓋を有し、蓋体及びタンク蓋は、閉塞時、略平行で、且つ後端から前端側に向かうにつれて下がる傾斜面を有する構成とする。

また、本発明の洗濯処理液が充填可能なタンクは、洗濯処理液を投入口から投入されるタンク器と、投入口を覆うタンク蓋と、後方に設けられ、把持するための凹部を含むタンク把持部と、を有し、タンク蓋は、閉塞時、後端から前端側に向かうにつれて下がる傾斜面を有する構成とする。

本発明は、高意匠性を確保しつつ、清掃が容易な洗濯機を提供することができる。

本発明の第一実施形態に係る洗濯機の蓋体を閉じた状態の斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る洗濯機の側面図を示す。 本発明の洗濯機のトップカバ−と蓋体とタンク蓋の配置構成図を示す。 本発明の洗濯機のタンクの一方側面側からの後方斜視図を示す。 本発明の図４のA-A断面図を示す。 本発明の図４のA-A断面図を斜視した図を示す。 本発明の洗濯機のタンクの他方側面側からの後方斜視図を示す。

以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。

図１と図２は、本発明の実施形態の洗濯機の外装構成を示す図である。また、以下の説明において、上下方向、左右方向、前後方向を示す。

図１は、第１実施形態の縦型洗濯乾燥機を示す外観斜視図である。

図１、図２に示すように、洗濯機１は、外郭を構成し、ベース２により支持された筐体３を備える。この筐体３の上部には筐体３に支持されたトップカバー４が設けられている。このトップカバー４の上方には、衣類等を投入する衣類投入口を覆う蓋体５が設けられ、トップカバー４の上部且つ蓋体５より後方には、タンク蓋６ａを有し、洗濯処理液が投入口から投入（充填）されるタンク器６ｂ（図４参照）を備えたタンク６が２つ設けられ、タンク６の後方で、且つトップカバー４の後部には、給水電磁弁７などの給水に関連する部品を内蔵している。

また、蓋体５の表面は蓋ガラス５ｂを設け、蓋体５の前側には取手５ａが設けられ、操作者が手指を添えて上方に引くと開くようになっている。

洗濯兼脱水槽である洗濯槽８は、衣類が収容され、洗濯あるいは脱水を行う際の水あるいは洗濯処理液を投入できるようになっている。

また、洗濯機１は、タンク６に洗濯処理液を投入した後、洗濯処理液を洗濯槽８に投入できる流路を有している。また、洗濯槽８に洗剤処理液を投入する際、洗濯処理液を計量して、適量の洗濯処理液を洗濯槽へ投入できる機構を有している。

図３は、図２のトップカバー４より上方の拡大図であり、トップカバ−４と蓋体５とタンク蓋６ａの配置構成を説明する図である。蓋体５は閉じた状態である。

図３の通り、蓋体５は閉じた状態で前下がりな傾斜面を備えている。また蓋体５の後方に設けたタンク６のタンク蓋６ａも手前側に前下がりとなる傾斜面を備え、蓋体５の傾斜面と略平行に設けている。つまり、蓋体５及びタンク蓋６ａは、閉塞時、略平行で、且つ後端から前端側に向かうにつれて下がる傾斜面を有することになる。これにより使用者が手前側から見た場合に、あたかも蓋体とタンク蓋が一連性を成しているように見える、つまり洗濯機全体の一体感を得ることが出来、また、タンクの蓋および洗濯機の蓋を清掃する際に、簡単に拭くことが出来、高意匠性を確保しつつ、清掃が容易な洗濯機を提供することが出来る。

具体的には、蓋体５とタンク蓋６ａが一連性を成している為、蓋体５およびタンク蓋６ａを清掃（所謂拭き掃除）する際に、蓋体５あるいはタンク蓋６ａ表面を押し付けながら、洗濯機１上面を清掃することができる。

図４は、タンク蓋６ａが閉じた状態のタンク６の後方斜視図を示す。

タンク６は、上述した通り、洗濯処理液が充填されるタンク器６ｂと、そのタンク器６ｂの上方に配置されたタンク蓋６ａを備えているが、さらに清掃や洗濯処理液をタンク器６ｂに充填する際に、タンク６を持ち上げるためのタンク把持部６ｃをタンク６後方（後側）に設ける。

このタンク把持部６ｃは、タンクの後方に把持するための凹部を備えたもので、洗濯機１手前からタンク６が配置された後方に手を伸ばし、指をその凹部にかけると、タンク蓋６ａ表面に手の平があたる。手がタンク６にフィットし、取り出し易い構造となっている。これは、タンク器６ｂに対して、タンク蓋６ａが傾斜面を備えている故、タンク６を把持する際に、タンク把持部６ｃに指がかけ易い構造になっている。また、図４では、タンク把持部６ｃはタンク６の中央部に配置することで、タンク６を把持する際により安定して把持することが出来る。

なお、図４は１つのタンク６についてのみ説明したが、図１に記載のように、タンク６は２つ備えており、１つのタンク６の長手方向に並置して、もう１つのタンク６が配置されており、いずれのタンク６も同様の構成を備えるものである。つまり、タンク６は、第１の洗濯処理液を充填する第１タンク（例えば、図１の右側タンク）と、その第１タンクの長手方向に隣接して配置され、第１の洗濯処理液とは異なる第２の洗濯処理液を充填する第２タンク（例えば、図１の左側タンク）と、を備え、第１タンクの第１タンク蓋と第２タンクの第２タンク蓋と蓋体は、閉塞時、平行で、且つ後端から前端側に向かうにつれて下がる傾斜面を有する構造とする。これにより一体感を得て、高意匠性を確保しつつ、清掃が容易な洗濯機を提供することが出来るものである。

図５、図６を用いて、詳細に説明する。

図５は図４のA-A断面図、図６は図４のA-A断面図を斜視した図を示す。

タンク６において、タンク器６ｂに対しタンク蓋６ａ表面は傾斜部、又は曲線部を設けている。まず、タンク蓋６ａは、蓋体５に対し略平行である傾斜部（以下第一傾斜部１６）は、利用者が把持する際に手根部から小指球や母指球にかけて、触れられるような構造としている。次に、第一傾斜部１６の後方に一体形成された傾斜部（以下第二傾斜部１７）は、タンク把持部６ｃに向けて下がるような傾斜部あるいは、曲線部を成している。その傾斜部あるいは曲線部を備えているため、利用者が把持する際に指の腹が触れられるような構造としている。つまり、タンク蓋６ａの傾斜面は、前方表面に蓋体５の傾斜面と平行な第一傾斜部１６と、後方表面に第一傾斜部１６と一体形成され、後下がりな第二傾斜部１７と、を備える構造とする。このように、第一傾斜部１６と第二傾斜部１７を備え、その先に凹部であるタンク把持部６ｃを設けることで、手の平の大部分で、タンク６に接触しながらタンクを把持することが出来、タンク６の着脱の際に容易に安定して着脱が出来、且つ操作性が良い効果を得ることが出来る。

図７には、図４とは反対側の側面から見た後方斜視図である。

タンク６のトップカバー４と隣接する一方側面には、凸部１８を備える。また、図示しないが、トップカバー４のタンク６と隣接する内側壁にも凸部を備え、タンク６側の凸部１８とトップカバー４側の凸部とが、タンク６をトップカバー４内に装着する際に、ラップする。これはタンク６を装着する際に、トップカバー４側の凸部に接触し、タンク６側（側面）が撓むことで装着のクリック感を得ることが出来る。なお、トップカバー４の凸部がタンク６の凸部１８より垂直方向、上側に配置することで、タンク６が装着途中、互いの凸部が接触して、クリック感を出しながらタンク６が完全にトップカバー４内に装着された状態では、２つの凸部は接触しない状態となる。トップカバー４の凸部がタンク６の凸部１８より垂直方向、上側に配置することで、トップカバー４側の凸部がストッパーの役割を果たし、垂直方向の振動に対して、タンク６が抜けてしまうことを抑止している効果もある。これは他方のタンク６も同様に凸部を備えている。つまり、２つのタンク６のうち、一方のタンク６の一方側面と他方のタンク６の他方側面に、凸部１８を設けた状態となる。

なお、上記実施形態では、構成を説明したが、各構成の少なくとも一部を採用しても良い。例えば、説明した各構成を、選択して適宜組み合わせて構成しても良いし、説明した各構成の一つの備える構成としても良い。また、上記実施形態で説明した構成は、本発明の一例であり、特許請求の範囲で記載した範囲内でその他の様々な形態が可能である。

１ 洗濯機
２ ベース
３ 筺体
４ トップカバー
５ 蓋体
５ａ 取手
６ タンク
６ａ タンク蓋
６ｂ タンク器
６ｃ タンク把持部
８ 洗濯槽
９ 外槽
１６ 第一傾斜部
１７ 第二傾斜部
１８ 凸部

Claims (6)

1. 筐体と、
   洗濯物を投入する投入口を覆う蓋体と、
   前記洗濯物を投入する洗濯槽と、
   前記蓋体の後方に配置され、洗濯処理液が充填可能なタンクと、を有し、
   前記タンクは、洗濯処理液を投入する洗濯処理液投入口を覆うタンク蓋を有し、
   前記蓋体及び前記タンク蓋は、閉塞時、略平行で、且つ後端から前端側に向かうにつれて下がる傾斜面を有する、ことを特徴とする洗濯機。
2. 請求項１記載の洗濯機であって、
   前記タンクは、後方に把持するための凹部を含むタンク把持部を有する、洗濯機。
3. 請求項２記載の洗濯機であって、
   前記タンク蓋の傾斜面は、前方表面に前記蓋体の傾斜面と平行な第一傾斜部と、後方表面に前記第一傾斜部と一体形成され、後下がりな第二傾斜部と、を有する、洗濯機。
4. 請求項１乃至３のいずれか１項に記載の洗濯機であって、
   前記タンクは、第１の洗濯処理液を充填する第１タンクと、前記第１タンクの長手方向に隣接して配置され、前記第１の洗濯処理液とは異なる第２の洗濯処理液を充填する第２タンクと、を有し、
   前記第１タンクの第１タンク蓋と前記第２タンクの第２タンク蓋と前記蓋体は、閉塞時、平行で、且つ後端から前端側に向かうにつれて下がる傾斜面を有する、洗濯機。
5. 請求項２乃至４のいずれか１項に記載の洗濯機であって、
   前記タンク把持部は、前記タンクの中央部に配置された、洗濯機。
6. 洗濯処理液が充填可能なタンクであって、
   前記洗濯処理液を投入口から投入されるタンク器と、
   前記投入口を覆うタンク蓋と、
   後方に設けられ、把持するための凹部を含むタンク把持部と、を有し、
   前記タンク蓋は、閉塞時、後端から前端側に向かうにつれて下がる傾斜面を有する、ことを特徴とするタンク。

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