JP2021119261A - スカンジウムアルミニウム窒化物粉末の製造方法、ターゲットの製造方法及びターゲット - Google Patents

スカンジウムアルミニウム窒化物粉末の製造方法、ターゲットの製造方法及びターゲット Download PDF

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Abstract

【課題】スパッタリング法によりスカンジウムアルミニウム窒化物膜を成膜するのに好適なターゲットの製造に用いられるスカンジウムアルミニウム窒化物粉末の製造方法、ターゲットの製造方法及びターゲットを提供する。【解決手段】スパッタリングターゲットの製造に用いられる本発明のスカンジウムアルミニウム窒化物粉末の製造方法は、スカンジウムとアルミニウムとを10〜70at%:90〜30at%の元素比で混合して溶融させ、スカンジウムとアルミニウムとの合金を得る工程(ステップS1)と、前記溶融により得られた合金を粉末状に粉砕する工程(ステップS2)と、前記粉砕された合金を窒素含有雰囲気中で、熱変化及び重量変化の少なくとも一方を開始する温度以上に加熱して合金を窒化する工程(ステップS3)と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、スパッタリングターゲットの製造に用いられるスカンジウムアルミニウム窒化物粉末の製造方法、ターゲットの製造方法及びターゲットに関する。
携帯電話などの通信機器には、高周波フィルタが利用され、高周波フィルタの中には、圧電体膜としてスカンジウムアルミニウム窒化物膜を用いたBAWフィルタが知られている(例えば特許文献1参照)。このようなスカンジウムアルミニウム窒化物膜は、一般に、ターゲットをアルミニウムスカンジウム合金とし、このターゲットを窒素雰囲気中でスパッタリングして成膜される(反応性スパッタリング法)。
然し、ターゲットをスパッタリングしたとき、ターゲットの非侵食領域には反応生成物としての窒化物が付着、堆積し、次第に表面抵抗値が高くなっていく。このため、ターゲットのライフエンドまで放電の安定性よくターゲットをスパッタリングするには、ターゲットに交流(高周波を含む)電力を投入せざるを得ず、これでは、成膜速度を早めるには限界があって生産性を高めることができないという問題がある。また、上記のようにして反応性スパッタリングで成膜する場合、所望の特性を持つスカンジウムアルミニウム窒化物膜を得るための窒素分圧の制御が難しく、このとき、窒化物で覆われるターゲットの非侵食領域と窒化物で覆われない侵食領域との境界でパーティクルが発生し易くなるという問題もある。このことから、ターゲットに直流電力を投入してライフエンドまでスパッタリングするときでも、常時放電の安定性が得られ、また、複雑な窒素分圧の制御が不要でターゲットからのパーティクル発生も可及的に抑制できるようにしたスカンジウムアルミニウム窒化物膜成膜用のターゲットの開発が望まれている。
特開2015−96647号公報
本発明は、上記の点に鑑み、スパッタリング法によりスカンジウムアルミニウム窒化物膜を成膜するのに好適なターゲットの製造に用いられるスカンジウムアルミニウム窒化物粉末の製造方法、ターゲットの製造方法及びターゲットを提供することをその課題とするものである。
上記課題を解決するために、スパッタリングターゲットの製造に用いられる本発明のスカンジウムアルミニウム窒化物粉末の製造方法は、スカンジウムとアルミニウムとを10〜70at%:90〜30at%の元素比で混合して溶融させ、スカンジウムとアルミニウムとの合金を得る工程と、前記合金を粉末状に粉砕する工程と、前記粉砕された合金を窒素含有雰囲気中で、熱変化及び重量変化の少なくとも一方を開始する温度以上に加熱して合金を窒化する工程と、を含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、スパッタリング法によりスカンジウムアルミニウム窒化物膜を成膜するのに利用されるターゲットを製造する本発明のターゲットの製造方法は、上記スカンジウムアルミニウム窒化物粉末の製造方法により製造されたスカンジウムアルミニウム窒化物粉末を成形する成形工程と、この成形されたスカンジウムアルミニウム窒化物粉末を焼成する工程と、を含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、スパッタリング法によりスカンジウムアルミニウム窒化物膜を成膜するのに利用される本発明のターゲットは、窒化スカンジウムと、窒化アルミニウムと、スカンジウムとアルミニウムとの合金とが混合されてなり、スカンジウムとアルミニウムとの元素比が10〜70at%:90〜30at%の範囲内であることを特徴とする。
以上によれば、スカンジウムとアルミニウムとを準備し、これらスカンジウムとアルミニウムとを所定の元素比で混合して溶融させる。これにより、スカンジウムとアルミニウムとが均一に分散された合金が得られる。この合金には、固溶体、金属間化合物、または、固溶体と金属間混合物との混合物が含まれる。溶融により得られた合金を粉砕して粉末状にし、粉砕された粉末状の合金を窒素含有雰囲気中で所定温度以上に加熱する。そうすると、合金の一部が窒化され、結果として、窒化アルミニウムと、窒化スカンジウムと、スカンジウムとアルミニウムとの合金とが均一に混合されたスカンジウムアルミニウム窒化物が得られる。後述の実験によれば、このようにして得られるスカンジウムアルミニウム窒化物は、スカンジウムと、アルミニウムと、窒素とが均一に分散されており、また、スカンジウムとアルミニウムとの元素比は上記混合時の元素比と同等であることが確認された。このスカンジウムアルミニウム窒化物をターゲット形状に成形し、焼成することで、窒化スカンジウムと、窒化アルミニウムと、合金とが混合された三元のターゲットが得られる。ターゲット中のスカンジウムとアルミニウムとの元素比は上記混合時の元素比と同等であり、ターゲットのスパッタリングにより成膜しようとするとスカンジウムアルミニウム窒化物膜に応じて、10〜70at%:90〜30at%の範囲内に設定される。尚、スカンジウムの元素比が10at%よりも低いと、合金が窒化されない場合がある一方で、70at%よりも高いと、合金の粉砕が難しくなったり、粉砕されたものの活性が上がりその取扱いが困難になったりするという問題がある。また、スカンジウムとアルミニウムとの元素比が10〜30at%:90〜70at%の範囲内である場合、ターゲットにアルミニウムが更に混合されてもよい。後述の実験によれば、このターゲットは、スカンジウムと、アルミニウムと、窒素とが均一に分散されており、その表面抵抗値が低い導電性のものとなることが確認された。このターゲットをスパッタリングしてスカンジウムアルミニウム窒化物膜を成膜すると、ターゲットの非侵食領域に反応生成物たる窒化物が付着、堆積するが、この窒化物も導電性を有するため、ターゲットに直流電力を投入してライフエンドまでスパッタリングするときでも、常時放電の安定性が得られる。このため、成膜速度を高めることができ、生産性を高めることができる。しかも、ターゲットの非浸食領域を覆う反応生成物と、ターゲットの侵食領域とは共に窒化物であるため、非浸食領域と侵食領域との境界でパーティクルが発生することも抑制できる。また、ターゲット自体が窒素を含有するため、上記従来例の如くターゲットがアルミニウムスカンジウム合金である場合のような複雑な窒素分圧の制御は不要であり、スカンジウムアルミニウム窒化物膜の成膜に好適なものとなる。
本発明において、前記合金が金属間化合物を含み、この金属間化合物がAlScである場合、合金を窒化する際の発熱量が抑制され、窒化時に合金が溶融することを抑制できる。その結果として、窒化後に、窒化された合金を粉砕する工程が不要になり、有利である。
また、本発明においては、前記成形工程の際、前記スカンジウムアルミニウム窒化物粉末に、アルミニウム粉末、窒化アルミニウム粉末、スカンジウム粉末及び窒化スカンジウム粉末から選択される少なくとも1つを混合する工程を更に含むようにすれば、ターゲットにおけるスカンジウムとアルミニウムとの元素比を調整することができる。
本発明のスカンジウムアルミニウム窒化物粉末の製造方法及びスパッタリングターゲットの製造方法の実施形態を説明するフロー図。 (a)は、溶融により得られた金属間化合物のSEM写真であり、(b)は、EDX結果であり、(c)は、XRD結果。 (a)は、粉末状の金属間化合物を窒化する際のTG−DTA測定結果を示すグラフであり、(b)は、窒化後(890℃)のXRD結果。 (a)は、粉末状の金属間化合物を窒化する際のTG−DTA測定結果を示すグラフであり、(b)は、窒化後(1080℃)のXRD結果。 (a)は、粉末状の金属間化合物を窒化する際のTG−DTA測定結果を示すグラフであり、(b)は、窒化後(1150℃)のXRD結果。 (a)は、発明実験1で得た焼結体のXRD結果であり、(b)は、その焼結体の外観を示す写真。 (a)は、発明実験1で得た焼結体のSEM写真であり、(b)〜(d)は、夫々アルミニウム、スカンジウム、窒素のEDX結果。 (a)は、発明実験2で得た焼結体のXRD結果であり、(b)は、その焼結体の外観を示す写真。 (a)は、発明実験2で得た焼結体のSEM写真であり、(b)〜(d)は、夫々アルミニウム、スカンジウム、窒素のEDX結果。 発明実験6で得た焼結体のXRD結果。 発明実験7で得た焼結体のXRD結果。
以下、図面を参照して、スパッタリングターゲットの製造に用いられるスカンジウムアルミニウム窒化物粉末の製造方法、この製造方法で製造されたスカンジウムアルミニウム窒化物粉末を用いる、スパッタリング法によりスカンジウムアルミニウム窒化物膜を成膜するのに利用されるターゲットの製造方法及びターゲットの実施形態について説明する。
図1を参照して、スカンジウムとアルミニウムとを準備し、これらスカンジウムとアルミニウムとを所定の元素比で混合し、溶融させて合金のインゴットを得る(ステップS1)。ここで、合金には、固溶体、金属間化合物、または、固溶体と金属間混合物とが混合したものが含まれる。このステップS1で準備するスカンジウム及びアルミニウムの形状は特に限定されず、例えば、ワイヤ状、粒状や塊状のものを利用することができる。スカンジウムとアルミニウムとの元素比は、製造しようとするターゲット(つまり、成膜しようとするスカンジウムアルミニウム窒化物膜)に応じて、10〜70at%:90〜30at%の範囲内に設定される。尚、スカンジウムの元素比が10at%よりも低いと、後述する窒化工程で合金の窒化反応が起こらない場合がある一方で、70at%よりも高いと、合金の粉砕が難しくなったり、粉砕されたものの活性が上がりその取扱いが困難になったりするという問題がある。溶融法としては、例えばArc溶解法を用いることができる。スカンジウムとアルミニウムとは比重差が少ないことから、溶融により得られる合金はスカンジウムとアルミニウムとが均一に分散されたものとなる。
次いで、溶融により得られた合金を粉砕して粉末状にする(ステップS2)。粉砕を行う粉砕機としては、例えばロッドミルやボールミルを用いることができる。粉砕後の合金の平均粒径は、例えば100μm以下にすることが好ましい。平均粒径が100μmよりも大きいと、後述するステップS3において効率よく窒化することができない場合がある。粉砕後の合金も、スカンジウムとアルミニウムとが均一に分散されたものとなる。尚、後述する実験により、合金として得た金属間化合物の組成がAlSc、AlSc、AlSc及びAlScの何れであっても、均一な分散性を有すると共に粉砕可能であることが確認された。
次いで、粉砕された合金を窒素含有雰囲気中で加熱することで、合金を窒化する(ステップS3)。これにより、スカンジウムアルミニウム窒化物粉末が得られる。窒素含有雰囲気は、窒素ガスのみで形成する場合だけでなく、窒素ガスと希ガス(例えばアルゴンガス)との混合ガスで形成する場合も含まれる。このステップS3では、熱変化及び重量変化の少なくとも一方を開始する温度を基準温度とし、その基準温度以上に加熱する。この基準温度は、公知のTG−DTA測定結果から求めることができ、上記ステップS1で混合するスカンジウムとアルミニウムとの元素比、すなわち、合金におけるスカンジウムとアルミニウムとの元素比に応じて定まる。このため、混合するスカンジウムとアルミニウムとの元素比に応じて、加熱温度及び加熱時間を適宜設定することができる。
以上のスカンジウムアルミニウム窒化物粉末の製造方法により製造されたスカンジウムアルミニウム窒化物粉末を所定のターゲット形状に成形する(ステップS4)。
次いで、成形されたスカンジウムアルミニウム窒化物粉末を焼成することで、ターゲット(焼結体)が得られる(ステップS5)。焼成法としては、公知の方法を用いることができるため、ここでは焼結条件を含めて詳細な説明は省略するが、例えば、放電プラズマ焼結(SPS)法を用いることができる。このターゲットは、窒化スカンジウムと、窒化アルミニウムと、スカンジウムとアルミニウムとの合金とが混合されてなり、スカンジウムとアルミニウムとの元素比が10〜70at%:90〜30at%の範囲内であると共に上記ステップS1で混合した比率と略同一のものである。このターゲットは、スカンジウムと、アルミニウムと、窒素とが均一に分散されたものとなり、その表面抵抗値が低い導電性のものとなることが後述する実験により確認された。尚、ターゲットにおけるスカンジウムの元素比が70at%よりも高いと、後述の如くターゲットをスパッタリングして成膜したスカンジウムアルミニウム窒化物膜が所望の圧電特性を発揮しないという問題がある。また、スカンジウムとアルミニウムとの元素比が10〜30at%:90〜70at%の範囲内である場合、アルミニウムが更に混合されてもよい。
このようにして得たターゲットを公知のスパッタリング条件でスパッタリングしてスカンジウムアルミニウム窒化物膜を成膜すると、ターゲットの非浸食領域に反応生成物としてのスカンジウムアルミニウム窒化物が付着、堆積するが、この堆積したスカンジウムアルミニウム窒化物も導電性を有するため、ターゲットに直流電力を投入してライフエンドまでスパッタリングするときでも、常時放電の安定性が得られる。このため、成膜速度を高めることができ、生産性を高めることができる。しかも、ターゲットの非浸食領域を覆う反応生成物と侵食領域(ターゲット)とは共に窒化物であるため、非浸食領域と侵食領域との境界でパーティクルが発生することを抑制することができる。また、ターゲットが窒化物で構成されるため、窒素含有雰囲気中でターゲットをスパッタリングする場合でも、不足分の窒素を真空チャンバ内に導入すればよく、上記従来例の如くターゲットがアルミニウムスカンジウム合金である場合のような複雑な窒素分圧の制御は不要である。従って、本実施形態によれば、スパッタリング法によりスカンジウムアルミニウム窒化物膜を成膜するのに好適なターゲット及びその製造に用いられるスカンジウムアルミニウム窒化物粉末を製造することができる。
次に、上記効果を確認するために、以下の実験を行った。発明実験1では、塊状のスカンジウム(商品名「不定形スカンジウム」)2molとワイヤ状のアルミニウム(日本軽金属株式会社製、商品名「99.99%Al ボビンワイヤー」)1molとを混合し(スカンジウムとアルミニウムとの元素比は66.7at%:33.3at%)、Arc溶解させて、合金(インゴット)を得た。得られた合金を切断し、その切断面のSEM写真を図2(a)に示す。このSEM写真によれば、偏析がなく、スカンジウムとアルミニウムとが均一に分散していることが判った。また、図2(b)に示すEDX結果によれば、スカンジウムとアルミニウムとが均一に分散されており、スカンジウムとアルミニウムとの元素比が上記混合した比率(2:1)となっていることが確認された。また、図2(c)に示すXRD結果によれば、AlScのピークが確認された。これより、本発明実験1で得られた合金が、金属間化合物(AlSc)であることが判った。そして、この金属間化合物(AlSc)をロッドミルにより粉末状に粉砕することで、平均粒径を53μm以下にした。
ここで、粉砕された金属間化合物(AlSc)を、窒素含有雰囲気(窒素流量:200ml/min)にて890℃まで10℃/minで昇温させたときの、TG−DTA測定結果を図3(a)に示す。これによれば、約644℃(基準温度)で熱変化及び重量変化の少なくとも一方が開始することが確認され、この基準温度で窒化反応(1段階目)が開始し、窒化(1段階目)に伴う温度上昇が無いことが判った。このため、890℃に到達した後、冷却することで得られたもの(窒化物)は粉末状であり、そのXRD結果を図3(b)に示す。これによれば、ScNとAlNのピークだけでなく、金属間化合物(AlSc)のピークも確認され、金属間化合物(AlSc)の全部ではなく一部が窒化されることが判った。また、上記窒素含有雰囲気にて1090℃まで昇温させたときのTG−DTA測定結果を図4(a)に示す。これによれば、約910℃から2段階目の窒化反応が開始し、2段階目の窒化に伴う温度上昇も無いことが確認された。このため、1090℃に到達した後、冷却することで得られたもの(窒化物)も粉末状であり、そのXRD結果を図4(b)に示す。これによれば、ScNのピークが強くなり、図3(b)で見られたAlScのピークが無くなる代わりに、AlScのピークが確認された。これは、AlよりもScが多く窒化されることで、ScNの割合が増加し、その結果として金属間化合物の組成がAlScに変化したように見えるものと考えられる。また、上記窒素含有雰囲気にて1150℃まで昇温させたときのTG−DTA測定結果を図5(a)に示す。1150℃に到達した後、冷却することで得られたもの(窒化物)のXRD結果を図5(b)に示す。これによれば、ScNのピークが更に強くなり、ScNの割合が更に増加することが判った。
以上のTG−DTA測定結果及びXRD結果を考慮し、上記粉砕された金属間化合物(AlSc)を窒素含有雰囲気中で900℃、1時間加熱することで窒化した。粉末状の窒化された金属間化合物をΦ30mm、厚さ3mmの円筒状(ターゲット形状に対応する)に成形し、この成形したものをSPS法により焼成して焼結体(ターゲットに対応する)を得た。得られた焼結体のXRD結果を図6(a)に示す。これによれば、金属間化合物(AlSC,AlSc,AlSc)、AlN、ScNのピークが夫々確認され、これらが混合された三元のターゲットが得られることが判った。また、図6(b)の写真及び図7(a)のSEM写真に示すように、ターゲットは、光沢を有し、偏析や色むらの無い良好な外観を有していることが確認された。また、図7(b)〜(d)に示すEDX結果によれば、アルミニウムとスカンジウムと窒素とが均一に分散されており、スカンジウムとアルミニウムとの元素比が夫々51.0at%:26.0at%であり(このとき、窒素の元素比は23.0at%)、この元素比は上記混合比率(2:1)と略同一であることが確認された。この焼結体の面内10点で比抵抗値を測定したところ、66.0±8.2μΩ・cmであり、スカンジウム(56.2μΩ・cm)のような低い比抵抗値を有し、その比抵抗値のばらつきが小さいことが判った。また、上記発明実験1では、合金として金属間化合物(AlSc)を得ることで、後述する発明実験3のように窒化に伴う発熱により溶融しないため、窒化後にその窒化膜を粉末状にする粉砕工程を行う必要がなく、より生産性よくスカンジウムアルミニウム窒化物粉末を製造できることが判った。
次に、発明実験2として、窒化温度を1100℃に変更した点を除き、上記発明実験1と同様の方法でスカンジウムアルミニウム窒化物粉末を得て、そのスカンジウムアルミニウム窒化物粉末を用いて焼結体を得た。得られた焼結体のXRD結果を図8(a)に示す。これによれば、金属間化合物(AlSc)、AlN、ScNのピークが確認され、これらが混合された三元のターゲットが得られることが判った。また、図8(b)の写真及び図9(a)のSEM写真に示すように、上記発明実験1のものよりも光沢は無いが、偏析や色むらの無い良好な外観を有していることが確認された。また、図9(b)〜(d)に示すEDX結果によれば、アルミニウムとスカンジウムと窒素とが均一に分散されており、スカンジウムとアルミニウムとの元素比が夫々37.5at%:23.9at%であり、この元素比(1.6:1)は上記混合比率(2:1)と異なることが確認された。この元素比のずれは、焼成する前の混合が不足することによってAlNの凝集が発生したためであると考えられる。また、窒素の元素比は38.6at%であり、上記発明実験1よりも窒素濃度が増加していることが確認された。これは、窒化反応が2段階で進むことによるものと考えられる(図4(a)参照)。この焼結体の面内10点で比抵抗値を測定したところ、43.6±14.1μΩ・cmであり、上記発明実験1よりも更に低い比抵抗値を有し、その比抵抗値のばらつきも小さいことが判った。
次に、発明実験3として、スカンジウムとアルミニウムとの混合比を1mol:1molに変更した点を除き、上記発明実験1と同様の方法で金属間化合物たるAlScのインゴットを得た。この金属間化合物(AlSc)もロッドミルにより粉末状に粉砕できることが確認され、この粉砕された金属間化合物の図示省略するSEM写真及びEDX結果から、偏析が無く、スカンジウムとアルミニウムとが均一に分散していることが確認された。この粉砕された金属間化合物(AlSc)のTG−DTA測定結果(図示省略)によれば、上記発明実験1のAlScと同様に約644℃(基準温度)で窒化反応(1段階目)が開始し、この窒化に伴う温度上昇が139℃(このときの発熱量は2.8℃/mg)であった。また、AlScよりも少し高い約947℃から2段階目の窒化反応が開始し、この窒化に伴う温度上昇が294℃(このときの発熱量は6.0℃/mg)であった。本発明実験3においても、上記発明実験1と同様の条件(900℃、1時間)で窒化したところ、窒化に伴う発熱により溶融した。そこで、本発明実験3では、窒化された金属間化合物を冷却した後、粉砕してスカンジウムアルミニウム窒化物粉末を得た。得られた窒化物粉末を用いて上記発明実験1と同様の方法で焼結体を得たところ、この焼結体も偏析や色むらの無い良好な外観を有していることが確認された。また、焼結体の面内10点で比抵抗値を測定したところ、115±23μΩ・cmであり、低い比抵抗値を有し、その比抵抗値のばらつきも小さいことが判った。
次に、発明実験4として、スカンジウムとアルミニウムとの混合比を1mol:2molに変更した点を除き、上記発明実験1と同様の方法で金属化合物たるAlScのインゴットを得た。この金属間化合物(AlSc)もロッドミルにより粉末状に粉砕できることが確認され、この粉砕された金属間化合物の図示省略するSEM写真及びEDX結果から、偏析が無く、スカンジウムとアルミニウムとが均一に分散していることが確認された。この粉砕された金属間化合物(AlSc)のTG−DTA測定結果(図示省略)によれば、上記発明実験1のAlScと同等の約637℃(基準温度)で窒化反応が開始し、この窒化に伴う温度上昇が上記発明実験3のAlScよりも大きい534℃(このときの発熱量は10.8℃/mg)であった。尚、1150℃まで昇温したが、上記AlSc2やAlScのような2段階目の窒化は起こらないことが確認された。
次に、発明実験5として、スカンジウムとアルミニウムとの混合比を1mol:3molに変更した点を除き、上記発明実験1と同様の方法で金属化合物たるAlScのインゴットを得た。この金属間化合物(AlSc)もロッドミルにより粉末状に粉砕できることが確認され、この粉砕された金属間化合物の図示省略するSEM写真及びEDX結果から、偏析が無く、スカンジウムとアルミニウムとが均一に分散していることが確認された。この粉砕された金属間化合物(AlSc)のTG−DTA測定結果(図示省略)によれば、640℃前後では窒化は起こらず、約1060℃(基準温度)で窒化反応が開始し、この窒化に伴う温度上昇が236℃(このときの発熱量は3.4℃/mg)であった。そこで、本発明実験5の金属間化合物(AlSc)の場合、窒化温度は上記発明実験2と同様の例えば1100℃に設定することができる。これより、金属間化合物の元素比(組成)に応じて、窒化条件(窒化温度や窒化時間)を設定できることが判った。
次に、発明実験6として、上記発明実験5で得られたスカンジウムアルミニウム窒化物粉末と、アルミニウム(Al)粉末(株式会社高純度化学研究所製、商品名「アルミニウム粉末、粒径53〜106μm」)とを混合し、この混合したもの(スカンジウムとアルミニウムとの元素比は10at%:90at%)を成形、焼成する点を除き、上記発明実験1と同様の方法で焼結体(ターゲット)を得た。得られた焼結体のXRD結果を図10に示す。これによれば、金属間化合物(AlSc)、AlN、ScNのピークに加えて、Alのピークが確認された。尚、スカンジウムとアルミニウムとの元素比が25at%:75at%となるように混合した場合も同様に、Alのピークが確認された。また、Al−Sc系平衡状態図では、スカンジウムの元素比が25at%よりも高くなるとAlのピークは検出されないはずであるが、例えば、スカンジウムとアルミニウムとの元素比が30at%:70at%となるように混合した場合も同様に、Alのピークが確認された。これは、混合時間や焼成時間が比較的短いことに起因して焼結体にAlが残留したことによるものと推測される。このように、スカンジウムとアルミニウムとの元素比が10〜30at%:90〜70at%の範囲内である場合(つまり、スカンジウムの元素比が小さい場合)には、金属間化合物とAlNとScNとに加え、Alが更に混合されたターゲットが得られることもある。このAlが更に混合されてなるターゲットも、スカンジウムと、アルミニウムと、窒素とが均一に分散されていることが、図示省略するEDX結果により判った。また、焼成前にアルミニウム粉末を混合することで、焼結体(ターゲット)におけるアルミニウムの元素比を調整できることが判った。また、発明実験6で得た焼結体の面内10点で比抵抗値を測定したところ、40.0±19.2μΩ・cmであり、上記発明実験1及び2よりも更に低い比抵抗値を有し、その比抵抗値のばらつきも小さいことが判った。
次に、発明実験7として、上記発明実験1で得られたスカンジウムアルミニウム窒化物粉末と、窒化アルミニウム粉末(株式会社トクヤマ製、商品名「高純度窒化アルミニウム粉」)とを混合し、この混合したもの(スカンジウムとアルミニウムとの元素比は28at%:72at%)を成形、焼成する点を除き、上記発明実験1と同様の方法で焼結体(ターゲット)を得た。得られた焼結体のXRD結果を図11に示す。これによれば、金属間化合物(AlSc)、AlN、ScNのピークが確認され、これらが混合された三元のターゲットが得られることが判った。また、焼成前に窒化アルミニウム粉末を混合することで、上記発明実験6と同様に、焼結体(ターゲット)におけるアルミニウムの元素比を調整できることが判った。また、発明実験7で得た焼結体の面内10点で比抵抗値を測定したところ、39.3±12.2μΩ・cmであり、上記発明実験1及び2よりも更に低い比抵抗値を有し、その比抵抗値のばらつきも小さいことが判った。
次に、上記発明実験1−7に対する比較のため比較実験1として、スカンジウムとアルミニウムとの混合比を0.022mol:1mol(このときの元素比は1.3at%:98.7at%)に変更した点を除き、上記発明実験1と同様にインゴットを得て、このインゴットを粉末状に粉砕した。この粉砕したものを上記発明実験1、2と同様の条件で夫々加熱したが、いずれも窒化が起こらないことが確認された。これより、窒化させるためには、所定の元素比を有する金属間化合物を得る必要があることが判った。
尚、スカンジウムの元素比が70at%よりも大きい場合(例えばスカンジウムとアルミニウムとの元素比が75at%:25at%)、窒化反応は起こるものの、得られた焼結体(ターゲット)をスパッタリングすることで成膜したスカンジウムアルミニウム窒化物膜が所望の圧電特性を有しないことが判った。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変形が可能である。上記実施形態では、加熱温度を900℃または1100℃に設定する場合を例に説明したが、熱変化及び重量変化の少なくとも一方を開始する温度以上に設定すればよく、合金の元素比(組成)に応じて適宜設定することができる。
上記実施形態では、合金として、スカンジウムとアルミニウムとが所定の比率で化合した金属間化合物を得る場合を例に説明したが、合金として、スカンジウムとアルミニウムとの固溶体や、固溶体と金属間化合物とが混合されたものを得る場合にも本発明を適用することができる。この場合も、上記実施形態と同様に粉砕、窒化を行うことで、スカンジウムアルミニウム窒化物粉末を得ることができる。
また、上記実施形態の発明実験6では、スカンジウムアルミニウム窒化物粉末とアルミニウム粉末とを混合する場合を例に、また、発明実験7では、スカンジウムアルミニウム窒化物粉末と窒化アルミニウム粉末とを混合する場合を例に説明したが、スカンジウムアルミニウム窒化物粉末に、アルミニウム粉末及び窒化アルミニウム粉末の両方を混合してもよい。また、スカンジウムアルミニウム窒化物粉末に、スカンジウム粉末及び窒化スカンジウム粉末のうち少なくとも1つを混合することで、ターゲットにおけるスカンジウムの元素比を調整してもよい。また、スカンジウムアルミニウム窒化物粉末に、アルミニウム粉末及び窒化アルミニウム粉末のうち少なくとも1つと、スカンジウム粉末及び窒化スカンジウム粉末のうちの少なくとも1つとを混合することで、ターゲットにおけるアルミニウムの元素比とスカンジウムの元素比の両方を調整してもよい。

Claims (5)

  1. スパッタリングターゲットの製造に用いられるスカンジウムアルミニウム窒化物粉末の製造方法であって、
    スカンジウムとアルミニウムとを10〜70at%:90〜30at%の元素比で混合して溶融させ、スカンジウムとアルミニウムとの合金を得る工程と、
    前記合金を粉末状に粉砕する工程と、
    前記粉砕された合金を窒素含有雰囲気中で、熱変化及び重量変化の少なくとも一方を開始する温度以上に加熱して合金を窒化する工程と、を含むことを特徴とするスカンジウムアルミニウム窒化物粉末の製造方法。
  2. スパッタリング法によりスカンジウムアルミニウム窒化物膜を成膜するのに利用されるターゲットの製造方法において、
    請求項1記載のスカンジウムアルミニウム窒化物粉末の製造方法で製造されたスカンジウムアルミニウム窒化物粉末を成形する成形工程と、この成形されたスカンジウムアルミニウム窒化物粉末を焼成する工程と、を含むことを特徴とするターゲットの製造方法。
  3. 前記成形工程の際、前記スカンジウムアルミニウム窒化物粉末に、アルミニウム粉末、窒化アルミニウム粉末、スカンジウム粉末及び窒化スカンジウム粉末から選択される少なくとも1つを混合する工程を更に含むことを特徴とする請求項2記載のターゲットの製造方法。
  4. スパッタリング法によりスカンジウムアルミニウム窒化物膜を成膜するのに利用されるターゲットにおいて、
    窒化スカンジウムと、窒化アルミニウムと、スカンジウムとアルミニウムとの合金とが混合されてなり、スカンジウムとアルミニウムとの元素比が10〜70at%:90〜30at%の範囲内であることを特徴とするターゲット。
  5. 請求項4記載のターゲットであって、スカンジウムとアルミニウムとの元素比が10〜30at%:90〜70at%の範囲内であるものにおいて、
    アルミニウムが更に混合されてなることを特徴とするターゲット。
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