JP2021119020A - ワイヤ放電加工用電極線およびその製造方法、並びにワイヤ放電加工用電極線の評価方法 - Google Patents

ワイヤ放電加工用電極線およびその製造方法、並びにワイヤ放電加工用電極線の評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワイヤ放電加工用電極線と被加工物との間にパルス放電を起こすことで、被加工物を溶融・除去するワイヤ放電加工に用いられるワイヤ放電加工用電極線であって、放電加工を行う際に、被加工物にワイヤーマークが形成されることを防ぐことが可能なワイヤ放電加工用電極線を提供する。【解決手段】ワイヤ放電加工用電極線1に対し、ワイヤ放電加工用電極線1の長手方向の複数箇所における直径の標準偏差が0.15μm以下であるか否かを評価し、ワイヤーマークが形成されることを防ぐことが可能なワイヤ放電加工用電極線1を選別する。【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤ放電加工用電極線およびその製造方法、並びにワイヤ放電加工用電極線の評価方法に関するものである。
導電性を有する被加工物の輪郭形状を加工する加工機の1つとして、ワイヤ放電加工用電極線と被加工物との間で間欠的なパルス放電を発生させ、この時の熱的作用と衝撃力によって被加工物を溶融・除去しながら加工を行うワイヤ放電加工機が知られている。
特許文献1(特開2017−189829号公報)には、放電性を改善する目的で、ワイヤ放電加工用電極線の被覆層を構成する結晶粒を大きく形成することが記載されている。また、特許文献2(国際公開第2018/211772号)には、ワイヤ放電加工の速度および精度を向上させるために、ワイヤ放電加工用電極線の被覆層の組成を工夫し、これにより周方向の凹凸(表面粗さ)を抑えることが記載されている。
特開2017−189829号公報 国際公開第2018/211772号
ワイヤ放電加工においては、被加工物(例えば金型)の加工面にワイヤーマークまたは加工面筋などと呼ばれる筋が発生することがある。このようなワイヤーマークを有する金型を用いてプレス加工または射出成型などを行うことで製品を製造した場合、製品にワイヤーマークが転写され、不良品となる場合がある。このような転写を防ぐ方法としては、金型の表面を研磨・研削するなどの追加工を行い、ワイヤーマークを除去することが考えられるが、工程が煩雑となり製造コストが増大する問題がある。また、そのような追加工を行ってもワイヤーマークを除去できず、被加工物が不良品となる虞もある。
本発明の目的は、放電加工の精度を高めることが可能なワイヤ放電加工用電極線を提供することにある。
本願において開示される実施の形態のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
一実施の形態であるワイヤ放電加工用電極線は、長手方向の複数箇所における直径の標準偏差が0.15μm以下であるものである。
また、一実施の形態であるワイヤ放電加工用電極線の製造方法は、ワイヤ放電加工用電極線を伸線する工程と、ワイヤ放電加工用電極線を巻回する工程と、巻回されたワイヤ放電加工用電極線の一部を抽出し、長手方向に並ぶ複数箇所におけるワイヤ放電加工用電極線の直径の標準偏差を評価することで、ワイヤ放電加工用電極線を選別する工程を有するものである。
また、一実施の形態であるワイヤ放電加工用電極線の評価方法は、長手方向の複数箇所におけるワイヤ放電加工用電極線の直径の標準偏差が、予め定められた閾値以下か否か評価するものである。
本願において開示される一実施の形態によれば、ワイヤ放電加工用電極線を用いて放電加工を行う際の加工精度を高めることができる。
実施の形態であるワイヤ放電加工用電極線を示す斜視図である。 ワイヤ放電加工用電極線を含むワイヤ放電加工機の概略斜視図である。 実施の形態であるワイヤ放電加工用電極線の製造に用いる伸線機を示す概略図である。 標準偏差を表す式である。 ワイヤーマークが形成された被加工物の拡大斜視図である。 ワイヤーマークが形成された被加工物の平面図である。 比較例1であるワイヤ放電加工用電極線を示す斜視図である。 実施例1、実施例2および比較例2における標準偏差、ワイヤーマークの有無、および、面精度を示す表1である。
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
本実施の形態は、ワイヤ放電加工用電極線の長手方向の複数箇所におけるワイヤ放電加工用電極線の直径を測定し、測定した当該直径からワイヤ放電加工用電極線の直径の標準偏差を算出し、ワイヤ放電加工用電極線を評価・選別することで、ワイヤ放電加工によるワイヤーマークの発生を防ぎ、加工面の面精度を高めるものである。本願で単に寸法という場合は、当該寸法は、ワイヤ放電加工用電極線の短手方向(ワイヤ放電加工用電極線の横断面に平行な方向)の直径を意味する。
<ワイヤ放電加工用電極線の構造、および、ワイヤ放電加工用電極線の評価方法>
以下に、図1を用いて、本実施の形態のワイヤ放電加工用電極線の構造、および、ワイヤ放電加工用電極線の評価方法について説明する。
図1に示すように、本実施の形態のワイヤ放電加工用電極線1は、長手方向に直交する断面(横断面)が円形であり、可撓性を有する円柱状のワイヤである。ワイヤ放電加工用電極線1は、例えば真鍮などにより構成されている。
ワイヤ放電加工用電極線1は、本実施の形態の主な特徴として、ワイヤ放電加工用電極線1の長手方向複数箇所において、ワイヤ放電加工用電極線1の寸法、つまり直径を測定し、これにより得られた複数箇所での各直径から算出される直径の標準偏差が、0.15μm以下であるという特徴を有している。
このように、直径の標準偏差が0.15μm以下であるワイヤ放電加工用電極線1は、長手方向における直径の変動が小さいため、ワイヤ放電加工(以下、単に放電加工と呼ぶ)に用いた際、被加工物の表面にワイヤーマークが発生することを防ぐことができる。
標準偏差の信頼性を確保すること、および、ワイヤーマークの発生を効果的に防ぐことのためには、少なくとも1m当たり50箇所における直径の測定を行うことが重要である。本実施の形態では、具体的には、5mで4000箇所の直径を測定し、これにより得られた複数の直径の数値から標準偏差を算出する。言い換えれば、1m当たり800箇所で寸法を測定している。測定を行う複数箇所は、当該長手方向において互いに等間隔であることが望ましい。
また、ここでは、サンプルとして、5m以上に亘ってワイヤ放電加工用電極線1の直径を測定し、これにより得られた複数の直径の数値から標準偏差を算出することが望ましい。つまり、測定箇所が連続する5mに満たない場合は、標準偏差の信頼性が低下し、ワイヤーマークの発生を効果的に抑制することができない虞がある。よって、本実施の形態では、5mに亘ってワイヤ放電加工用電極線1の複数箇所の直径を測定している。言い換えれば、標準偏差の算出のために測定する複数箇所のうち、ワイヤ放電加工用電極線1の長手方向の両端の箇所同士の距離は、5m以上である。
以下に図2を用いて、上記ワイヤ放電加工用電極線の使用態様について説明する。図2は、ワイヤ放電加工用電極線を含むワイヤ放電加工機の概略斜視図である。図2で示すX方向およびY方向は、平面視において、被加工物に対して相対的にワイヤ放電加工用電極線が動き得る方向である。X方向およびY方向は、平面視で互いに直交する方向である。また、図2で示すZ方向はワイヤ放電加工用電極線の長手方向であり、X方向およびY方向のそれぞれに対して直交する方向である。
図2に示すように、ワイヤ放電加工機は、消耗部品であり交換可能なワイヤ放電加工用電極線1と、ワイヤ放電加工用電極線1をZ方向に延在するように張った状態で固定するためのロール16、17とを有している。また、図示はしていないが、ワイヤ放電加工機はワイヤ放電加工用電極線1の周囲に、X方向およびY方向に動かすことが可能なテーブルを備えており、テーブル上には、被加工物(加工対象、工作物、鋼材)14が固定されている。ロール16はテーブルおよび被加工物14のそれぞれの上に位置し、ロール17はテーブルおよび被加工物14のそれぞれの下に位置している。図2では、板状の被加工物14の上面から下面に貫通するスタート穴15が形成されており、ワイヤ放電を行ってスタート穴15から所定の領域を加工した様子を示している。図示はしていないが、被加工物14は、加工液中に浸漬されている。加工液は例えば導電率が一定となっている液体であり、絶縁油またはイオン交換水などが用いられる。
ワイヤ放電加工機はワイヤ放電加工用電極線1と被加工物14との間で間欠的なパルス放電を発生させ、この時の熱的作用と衝撃力によって被加工物を溶融・除去しながら加工を行うものである。ここでは、上記テーブルおよび被加工物14をX方向またはY方向に動かすことにより加工を行う。ワイヤ放電加工用電極線1はX方向およびY方向において移動せず固定されているが、Z方向においては、加工作業中にロール16、17が回転することにより下方または上方に送り出される。これは、放電に伴うワイヤ放電加工用電極線1の消耗に起因して、加工精度の低下および断線が起きることを防ぐためである。
ワイヤ放電加工用電極線1は導電性部材から成り、例えば真鍮から成る。また、被加工物14も導電性部材から成る。ワイヤ放電加工では、共に導電性を有するワイヤ放電加工用電極線1と被加工物14との間で放電を起こしながら、ワイヤ放電加工用電極線1に対して被加工物14を走査させることで被加工物14を加工する。比較的硬い材料も加工できるため、ワイヤ放電加工機は、例えば金型などを作成する際の加工に用いられる。
<製造工程>
以下に図3を用いて、本実施の形態のワイヤ放電加工用電極線の製造方法について説明する。図3は、本実施の形態のワイヤ放電加工用電極線の製造に用いられる伸線機を示す概略図である。
伸線ダイスを用いた伸線機では、伸線ダイスに金属線を送る入線側のキャプスタンと、伸線ダイスから送り出された金属線を引き出す出線側のキャプスタンとを用いて、金属線を運搬しながら引き伸ばすことが考えられる。このような装置の構造を、図3に示す。ここでは丸線、つまり断面形状が円である金属線を形成するための伸線機について説明する。図3では、伸線用の潤滑油が供給されている箇所を破線の矢印で示している。
図3に示すように、伸線機に供給された金属線13は、順に、キャプスタン6、伸線ダイス3、ダンサー9、および、キャプスタン10を介して運搬される。伸線ダイス3は、例えば円盤状の金属板から成り、当該金属板を貫通する孔部を有している。当該孔部は、当該金属板の表面側から徐々に直径が小さくなる構造を有しているため、当該表面側から当該孔部を通るように送り込まれた金属線13は、伸線ダイス3を通過する際に細く絞られ、細く引き伸ばされて伸線ダイス3から出線する。ここでは、キャプスタンまたはダイスなどに金属線が送り込まれることを入線と呼び、キャプスタンまたはダイスなどから金属線が送り出されることを出線と呼ぶ。キャプスタン6は伸線ダイス3に入線する前の金属線13を運搬するために用いられる。キャプスタン10は、伸線ダイス3から金属線13を引き抜き、運搬するために用いられる。
ワイヤ放電加工用電極線の製造工程では、まず、丸線である金属線13が巻かれたロール(図示しない)から伸線機に金属線13が供給される。続いて、金属線13はキャプスタン6に巻き付けられた後、伸線ダイス3へ送り出される。キャプスタン6は、例えば表面がゴムで覆われた金属製のロール(キャプスタン)から成る。金属線13は、キャプスタン6の周囲を周回するように巻き付けられる。駆動されて回転するキャプスタン6との摩擦により、金属線13は運搬される。なお、伸線機には、伸線方向に沿って複数の伸線ダイス3が配置されている。複数の伸線ダイス3は、伸線機から出線される直前の伸線ダイス3として、複数の仕上げ用伸線ダイスが配置されている。複数の仕上げ用伸線ダイスは、それぞれの内部に設けられたダイス孔の出口部分(ダイス孔を挿通する金属線13が出線する部分)が同じ直径であることがよい。このような複数の仕上げ用伸線ダイスを用いた伸線機によって金属線を伸線することにより、伸線して得られるワイヤ放電加工用電極線1の直径の標準偏差を0.15μm以下とすることができる。
次に、金属線13が伸線ダイス3を通過することで金属線13は引き伸ばされ、細くなる。このように金属線13を引き伸ばして伸線することにより、金属線13から成るワイヤ放電加工用電極線1を形成する。伸線された後のワイヤ放電加工用電極線1は、例えば、直径が0.1mm以上0.3mm以下である。伸線ダイス3には、ワイヤ放電加工用電極線1との摩擦を低減するため潤滑油が供給されるが、ワイヤ放電加工用電極線1が伸線ダイス3を通過することでワイヤ放電加工用電極線1の表面からは潤滑油が除去される。伸線ダイス3により引き伸ばされて伸線されたワイヤ放電加工用電極線1は、ダンサー9に巻き付いた後、キャプスタン10に巻き付いて運搬される。つまり、ワイヤ放電加工用電極線1は、キャプスタン10により伸線ダイス3から引き抜かれる。
キャプスタン10は、例えば、キャプスタン6と同様に、表面がゴムで覆われた金属製のロールから成る。ワイヤ放電加工用電極線1は、キャプスタン10の周囲を周回するように巻き付けられる。駆動されて回転するキャプスタン10との摩擦により、ワイヤ放電加工用電極線1は運搬される。以上のようにして、伸線機による伸線が行われる。
ここで、金属線13は、伸線ダイス3を通過する前よりも、伸線ダイス3を通過した後の方が細く長く引き伸ばされている。よって、伸線ダイス3に入線する前の金属線13の運搬される速度よりも、伸線ダイス3から出線した後のワイヤ放電加工用電極線1の運搬される速度の方が速くなる。そこで、ワイヤ放電加工用電極線1の異常な伸びまたは断線の発生を防ぐため、伸線ダイス3とキャプスタン10との間には、ワイヤ放電加工用電極線1の速度調節機構であるダンサー9を設けている。ダンサー9は、例えば、回転軸の位置が固定されたロール16と、上下方向に可動するロール17とから成り、金属線13は、ロール16、17の周囲に複数回巻かれる。
キャプスタン10により送り出されたワイヤ放電加工用電極線1は、例えばボビン(ロール、ドラム)11に巻回される。ボビン11およびボビンに巻かれたワイヤ放電加工用電極線1は、巻線12を構成する。このようにして、ボビン11への巻回が行われる。1つのボビン11に巻回された巻線12は、例えば5kmのワイヤ放電加工用電極線1を有している。この製造工程では、例えば5kmのワイヤ放電加工用電極線1が巻回されたボビン11ごとに、数十個の巻線12を得ることができる。
ワイヤーマークの発生を防ぐことが可能な高品質のワイヤ放電加工用電極線1を製造するためには、例えば、伸線ダイス3の品質管理、または、金属線13に供給する潤滑油などについて工夫することが考えられる。
次に、ワイヤ放電加工用電極線1を検査する工程に移る。ここでは、まず、1つのボビンに巻回された巻線12から、検査用のワイヤ放電加工用電極線1を数百m程度採取する。各ボビン11に巻回された巻線12のそれぞれのワイヤ放電加工用電極線1は、同じ製造条件で製造されたものであるため、その品質は同じである。そのため、それらの巻線12のうちから、任意の一部のワイヤ放電加工用電極線1を検査用のサンプルとして採取して検査すれば、複数の巻線12の全てを評価したものとみなすことができる。
任意の一部のワイヤ放電加工用電極線1をサンプルとして検査する場合は、ワイヤ放電加工用電極線1の長手方向のどの部分をサンプルとして採取してもよい。サンプルの採取のし易さからは、巻線12の表面(外側)に巻き取られたワイヤ放電加工用電極線1の先端部分から数百m程度をサンプルとして採取して検査することが望ましい。
検査工程では、少なくともワイヤ放電加工用電極線1の寸法に関わる評価を行う。検査工程で行う寸法の評価は、図1を用いて上述した評価方法と同様である。すなわち、検査工程では、ワイヤ放電加工用電極線1の長手方向の互いに異なる複数箇所において、ワイヤ放電加工用電極線1の直径を測定し、測定した複数の直径により得られた直径の標準偏差が、0.15μm以下であるか否かを評価する。なお、検査工程では、寸法の評価に加えて、例えば、ワイヤ放電加工用電極線1の引張強度、伸びなどの物性を検査してもよい。
標準偏差の信頼性、および、ワイヤーマークの発生を効果的に防ぐためには、ワイヤ放電加工用電極線1の長手方向において、少なくとも1m当たり50箇所におけるワイヤ放電加工用電極線1の直径を測定することが望ましい。具体的には、例えば1m当たり800箇所でワイヤ放電加工用電極線1の直径を測定する。測定を行う複数箇所は、当該長手方向において互いに等間隔であることが望ましい。
ワイヤ放電加工用電極線1は、図2を用いて説明したように、Z方向(上下方向)に送り出されながら放電加工を行う。したがって、上記直径の測定は、図2を用いて説明したワイヤ放電加工機を模した走行機を使用して、ワイヤ放電加工用電極線1を上下方向に送り出しながら行う。つまり、当該走行機は、例えば、回転することによりワイヤ放電加工用電極線1を下方または上方に送り出すことができるロール16、17(図2参照)を備えている。ここでは、当該走行機のロール16およびロール17の相互間に固定されたレーザー外径測定器を使用し、等速で送り出されるワイヤ放電加工用電極線1の直径を等間隔のタイミングで測定し続ける。これにより、ワイヤ放電加工用電極線1の長手方向において、互いに異なる箇所のワイヤ放電加工用電極線1の直径を測定することができる。
次に、ワイヤ放電加工用電極線1の長手方向に並ぶ複数箇所における直径を用いて、ワイヤ放電加工用電極線1の直径の標準偏差を算出し、算出した標準偏差が予め定められた閾値(0.15μm)以下であるか否かを評価する。直径の標準偏差は、例えば、下記式によって求めることができる。以上により、ワイヤ放電加工用電極線1の製造工程が完了する。
ワイヤ放電加工用電極線1の長手方向に並ぶ複数箇所における直径の標準偏差sは、図4に示す式1で表すことができる。式1において、sは標準偏差を表し、sは分散を表し、nはデータ(測定した直径)の総数を表している。また、式1において、xは測定したワイヤ放電加工用電極線1の個々の直径を表している。また、式1において、上部にバーを付したxは、測定したワイヤ放電加工用電極線1の個々の直径の平均値を表している。
なお、本発明者らの検討によれば、検査工程において、ワイヤ放電加工用電極線1における直径の標準偏差が0.15μm以下のワイヤ放電加工用電極線1では、ワイヤーマークの発生を防ぐことができ、当該標準偏差が0.15μmより大きいワイヤ放電加工用電極線1では、ワイヤーマークが発生してしまうことが確認されている。このことから、検査工程において、当該標準偏差が0.15μm以下のワイヤ放電加工用電極線1であるか否かを評価することにより、ワイヤーマークの発生を防ぐことが可能なワイヤ放電加工用電極線1を選別することができる。
<本実施の形態の効果>
以下に図5、図6および図7を用いて、本実施の形態の効果について説明する。図5は、加工面にワイヤーマークが形成された被加工物を示す拡大斜視図である。図6は、加工面にワイヤーマークが形成された被加工物を示す平面図である。図7は、比較例1であるワイヤ放電加工用電極線の評価方法を説明する斜視図である。
ワイヤ放電加工においては、図5および図6に示すように、被加工物14(例えば金型)の加工面にワイヤーマーク18または加工面筋などと呼ばれる縦筋が発生することがある。ワイヤーマーク18は、被加工物14を加工する際に用いられたワイヤ放電加工用電極線の延在方向に沿って、被加工物14の表面において延在する凹部(溝)であることが考えらえる。ワイヤーマーク18の1つ1つの凹凸を目視で確認することは困難であるが、ワイヤーマーク18が形成された加工面を目視すれば、縦筋により模様が形成されていることが確認できる。
このようなワイヤーマーク18を有する金型を用いてプレス加工または射出成型などを行うことで製品を製造した場合、製品にワイヤーマークが転写され、不良品となる場合がある。このような転写を防ぐ方法としては、金型の表面を研磨・研削するなどの追加工を行い、ワイヤーマークを除去することが考えられるが、工程が煩雑となり製造コストが増大する問題がある。また、そのような追加工を行ってもワイヤーマークを除去できず、被加工物が不良品となる虞もある。
ワイヤーマーク18の発生を防ぐ方法として、図7に比較例1として示すように、ワイヤ放電加工用電極線20の1箇所、または互いに異なる幾つかの箇所(例えば3箇所程度)において、ワイヤ放電加工用電極線20の寸法および真円度を測定する方法が考えられる。この場合、測定した寸法が、予め定められた許容範囲である寸法公差内であり、かつ、真円度も規格値を満たしていれば、ワイヤーマーク18の発生を防ぐことができると考えられた。
しかし、そのような規格を満たすワイヤ放電加工用電極線であっても、放電加工に用いた際にワイヤーマークの発生を十分に防ぐことができず、さらなるワイヤ放電加工用電極線の性能向上、および、高い性能を有するワイヤ放電加工用電極線の評価方法の設定が求められた。
本発明者らは、検討の結果、ワイヤ放電加工用電極線の寸法が幾つかの箇所で寸法公差内であり、規定の真円度を有していても、当該寸法のばらつきが大きい場合、または、長手方向における小さい範囲内で寸法の大きな変化がある場合などに、ワイヤーマークが発生し易いことを見出した。つまり、ワイヤ放電加工用電極線の寸法が長手方向において急激に変化している場合などには、ワイヤ放電加工用電極線の直径が寸法公差内に収まっていても、放電加工中において放電の強弱に大きな変化が生じ、その結果ワイヤーマークが発生する。
そこで、本発明者らは、ワイヤ放電加工用電極線の品質を、ワイヤ放電加工用電極線の長手方向に並ぶ複数の箇所における直径の標準偏差により評価する方法を考え出した。そして、多数のワイヤ放電加工用電極線に対しこの標準偏差を算出する実験を行った結果、標準偏差が0.15μm以下のワイヤ放電加工用電極線において、効果的にワイヤーマークの発生が防止できることが分かった。この標準偏差の閾値は、ワイヤ放電加工用電極線の材料、太さ、および、被加工物の材料のいずれにも関わらず共通に有効な判断指標である。本実施の形態のワイヤ放電加工用電極線では、寸法の標準偏差が、予め定められた閾値である0.15μm以下であることが重要である。
すなわち、上記比較例1の評価方法では、標準偏差を評価基準としてはいないため、寸法および真円度を測定する箇所は1〜3箇所程度であり、また、測定する箇所の相互間の距離は、等間隔である必要がない。このため、ワイヤ放電加工用電極線のぶれ、傷、ねじれ、または汚れなどに起因するワイヤ放電加工用電極線の寸法の変化を発見することが困難であり、ワイヤ放電加工用電極線の寸法のばらつきを検出することは困難である。
これに対し、本実施の形態は、ワイヤ放電加工用電極線の標準偏差を評価基準とするものである。よって、標準偏差の信頼性を確保するため、ワイヤ放電加工用電極線に対し、1m当たりにおいて少なくとも50箇所以上で直径の測定を行う。その結果得られた複数の寸法の標準偏差を算出し、標準偏差が閾値である0.15μm以下であれば、ワイヤーマークの発生を防ぐことができる高性能(高品質)のワイヤ放電加工用電極線であると評価することが可能である。その結果、例えば、ワイヤーマークの発生を防ぐことができるワイヤ放電加工用電極線と、その他のワイヤ放電加工用電極線とを選別し、異なる品質のワイヤ放電加工用電極線として管理・販売することが可能となる。また、測定する箇所の相互間の距離を等間隔とすることで、標準偏差の信頼性を向上させることができ、かつ、ワイヤ放電加工用電極線のぶれ、傷、ねじれ、または汚れなどを見逃すことを防ぐことができる。
また、ワイヤ放電加工用電極線はこのような小さい標準偏差を有していることは、当該ワイヤ放電加工用電極線の真円度が高いことを意味している。すなわち、ワイヤ放電加工用電極線の長手方向における複数箇所の寸法の標準偏差を評価することで、結果的にワイヤ放電加工用電極線の真円度の評価・管理を行うことができる。また、標準偏差を評価することで、ワイヤ放電加工用電極線のぶれ、傷、ねじれ、または汚れなどの有無を評価・管理することができる。したがって、本実施の形態の寸法評価に加えて、真円度の検査工程を行う必要がなく、検査工程の煩雑化を防ぐことができる。
以上より、本実施の形態では、ワイヤーマークの発生を防ぐことができ、かつ、加工面の面精度を高めることができる。よって、本実施の形態のワイヤ放電加工用電極線を用いれば、ワイヤーマークを追加工により除去する必要がなくなる。したがって、ワイヤ放電加工用電極線の性能を向上させることができる。また、ワイヤ放電加工用電極線の評価方法の精度および信頼性を向上させることができる。また、比較例1のワイヤ放電加工用電極線の評価方法では困難であった、ワイヤ放電加工用電極線の選別を実現することができる。
以下では、実際にワイヤ放電加工用電極線を作製し、当該ワイヤ放電加工用電極線の直径の標準偏差の算出、および当該ワイヤ放電加工用電極線を用いた放電加工を行った実施例1、実施例2および比較例2について説明する。実施例1、実施例2および比較例2における標準偏差、ワイヤーマークの有無、および、面精度を、図8の表1に示す。
<実施例1>
真鍮から成る金属線を、複数の仕上げ用伸線ダイスを用いた伸線機に供給する。この伸線機に供給した金属線を伸線ダイスによって伸線することにより、横断面が円形状で外径が0.2mm(直径の公差:0.198mm〜0.200mm)のワイヤ放電加工用電極線を作製した。次に、作製したワイヤ放電加工用電極線から300mの長さの検査用のサンプルを採取した。このサンプルの長手方向の互いに異なる複数箇所(1m当たり800箇所)において、ワイヤ放電加工用電極線の直径を測定し、得られた複数箇所における直径と図4に示す式1とから、ワイヤ放電加工用電極線の直径の標準偏差を算出したところ、標準偏差は、0.15μmであった。
実施例1のワイヤ放電加工用電極線を用いて鋼材から成る被加工物(SKD11、厚さ60mm)を放電加工した。なお、被加工物の表面の放電加工回数は、7回とした。被加工物の表面を目視で確認したところ、ワイヤーマークは発生していなかった。
<実施例2>
真鍮から成る金属線を、複数の仕上げ用伸線ダイスを用いた伸線機に供給する。この伸線機に供給した金属線を伸線ダイスによって伸線することにより、横断面が円形状で外径が0.2mm(直径の公差:0.198mm〜0.200mm)のワイヤ放電加工用電極線を作製した。次に、作製したワイヤ放電加工用電極線から300mの長さの検査用のサンプルを採取した。このサンプルの長手方向の互いに異なる複数箇所(1m当たり800箇所)において、ワイヤ放電加工用電極線の直径を測定し、得られた複数箇所における直径と図4に示す式1とから、ワイヤ放電加工用電極線の直径の標準偏差を算出したところ、標準偏差は、約0.05μm(0.15μm以下の標準偏差)であった。
実施例2のワイヤ放電加工用電極線を用いて鋼材から成る被加工物(SKD11、厚さ60mm)を放電加工した。なお、被加工物の表面の放電加工回数は、7回とした。被加工物の表面を目視で確認したところ、ワイヤーマークは発生していなかった。
<比較例2>
比較例2では、複数の仕上げ用伸線ダイスを用いた伸線機を用いずに、実施例と同様の方法で金属線を伸線し、横断面が円形状で外径が0.2mm(直径の公差:0.198mm〜0.200mm)のワイヤ放電加工用電極線を作製した。このとき、ワイヤ放電加工用電極線の直径の標準偏差は、約0.20μm(0.15μmより大きい標準偏差)であった。
比較例2のワイヤ放電加工用電極線を用いて被加工物(SKD11、厚さ60mm)を放電加工した。なお、被加工物の表面の放電加工回数は、7回とした。被加工物の表面を目視で確認したところ、被加工物の表面にワイヤーマークが発生していた。
上記実施の結果、実施例1、2および比較例2のワイヤ放電加工用電極線では、いずれも直径の公差(直径の公差:0.198mm〜0.200mm)内に含まれるものであったが、直径の標準偏差が0.15μm以下の実施例1、2のワイヤ放電加工用電極線では、ワイヤーマークが発生せず、比較例2のワイヤ放電加工用電極線では、ワイヤーマークが発生していた。また、直径の標準偏差が0.15μm以下のワイヤ放電加工用電極線は、直径の標準偏差が0.15μmよりも大きいワイヤ放電加工用電極線と比べて、被加工物の表面の面精度が良好であった。なお、面精度は、粗さ測定器で被加工物の表面を観察して得られる最大高さ(JISB0601(2001)に準拠するRz)によって評価した。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1、20 ワイヤ放電加工用電極線
3 伸線ダイス
11 ボビン
12 巻線
13 金属線
14 被加工物
16、17 ロール
18 ワイヤーマーク

Claims (11)

  1. 長手方向の複数箇所における直径の標準偏差が0.15μm以下である、ワイヤ放電加工用電極線。
  2. 請求項1記載のワイヤ放電加工用電極線において、
    前記標準偏差は、前記長手方向の1m当たり50以上の箇所における前記直径により算出される、ワイヤ放電加工用電極線。
  3. 請求項1または2に記載のワイヤ放電加工用電極線において、
    前記複数箇所の相互間の距離は、前記長手方向において等間隔である、ワイヤ放電加工用電極線。
  4. (a)金属線を用意する工程、
    (b)前記金属線を伸線することで、前記金属線から成るワイヤ放電加工用電極線を形成する工程、
    (c)前記ワイヤ放電加工用電極線を巻回する工程、
    (d)前記(c)工程の後、前記ワイヤ放電加工用電極線の長手方向の複数箇所における直径から前記直径の標準偏差を算出し、前記標準偏差が、予め定められた閾値以下であるか否かを評価する工程、
    を有する、ワイヤ放電加工用電極線の製造方法。
  5. 請求項4に記載のワイヤ放電加工用電極線の製造方法において、
    前記閾値は、0.15μmである、ワイヤ放電加工用電極線の製造方法。
  6. 請求項4または5に記載のワイヤ放電加工用電極線の製造方法において、
    前記(d)工程において、前記標準偏差は、前記長手方向の1m当たり50以上の箇所における前記直径により算出される、ワイヤ放電加工用電極線の製造方法。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工用電極線の製造方法において、
    前記複数箇所のうち、前記長手方向の両端の箇所同士の距離は、5m以上である、ワイヤ放電加工用電極線の製造方法。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工用電極線の製造方法において、
    前記複数箇所の相互間の距離は、前記長手方向において等間隔である、ワイヤ放電加工用電極線の製造方法。
  9. ワイヤ放電加工用電極線の長手方向に並ぶ複数箇所における直径から標準偏差を算出し、前記標準偏差が、予め定められた閾値以下であるか否かを評価する、ワイヤ放電加工用電極線の評価方法。
  10. 請求項9に記載のワイヤ放電加工用電極線の評価方法において、
    前記閾値は、0.15μmである、ワイヤ放電加工用電極線の評価方法。
  11. 請求項9または10に記載のワイヤ放電加工用電極線の評価方法において、
    前記標準偏差は、前記長手方向の1m当たり50以上の箇所における前記直径により算出される、ワイヤ放電加工用電極線の評価方法。
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