JP2021118567A - ロータコアの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属板材を溶接する工程におけるロータコア本体の一方の面と他方の面の温度差を小さくする。【解決手段】シャフト孔33を有するロータコア本体30と、一方の面30A側及び他方の面30B側に設けられロータコア本体30とは線膨張係数が異なる金属板材21と、を備えたロータコア20の製造方法であって、ロータコア本体30を加熱する加熱工程と、加熱されたロータコア本体30を載置部材64に載置して搬送しつつ、所定の温度まで冷却する冷却工程と、所定の温度に冷却されたロータコア本体30の一方の面30A及び他方の面30Bに金属板材21をそれぞれ溶接する溶接工程と、を備える。冷却工程では、他方の面30Bにおける一部の領域R1のみが載置部材64に接触した状態とし、一方の面30Aに向けて送風して、送風された風の一部をシャフト孔33から他方の面30Bにおける載置部材64に接触しない領域R2に回り込ませる。【選択図】図6

Description

本開示は、ロータコアの製造方法に関する。
特許文献1には、固定子鉄心の製造方法が開示されている。この固定子鉄心の製造方法は、ブロック鉄心を焼鈍する工程と、複数のブロック鉄心を位置合せして垂直に積み重ねる工程と、積み重ねたブロック鉄心の隣り合うブロック鉄心同士を溶接して、ブロック鉄心を一体化する工程とを有している。
特開2014−241701号公報
ところで、ロータコアの製造方法において、ロータコア本体の軸方向における両端面にロータコア本体とは線膨張係数が異なるエンドプレートと呼ばれる金属板材を溶接する工程を備える場合がある。この場合に、ロータコアの使用時等におけるロータコア本体とエンドプレートの熱膨張に伴って、溶接箇所に作用する力を低減することが求められている。例えば、ロータコアの使用温度付近において、ロータコア本体にエンドプレートを溶接して、ロータコア本体とエンドプレートの熱膨張差を小さくすることが検討されている。
この際、ロータコア本体の両端面における一方の面と他方の面の温度差が大きい状態でエンドプレートを溶接すると、一方の面側と他方の面側の溶接箇所に作用する力の大きさに差が生じる可能性がある。このために、金属板材を溶接する工程において、ロータコア本体の一方の面と他方の面の温度差を小さくする技術が求められている。
本開示は、金属板材を溶接する工程におけるロータコア本体の一方の面と他方の面の温度差を小さくすることができる技術を提供することを目的としている。
本開示のロータコアの製造方法は、一方の面及び他方の面にそれぞれ開口するシャフト孔を有するロータコア本体と、前記ロータコア本体の前記一方の面側及び前記他方の面側に設けられ前記ロータコア本体とは線膨張係数が異なる金属板材と、を備えたロータコアの製造方法であって、前記ロータコア本体を加熱する加熱工程と、加熱された前記ロータコア本体を載置部材に載置して搬送しつつ、所定の温度まで冷却する冷却工程と、前記所定の温度に冷却された前記ロータコア本体の前記一方の面側及び前記他方の面側に前記金属板材をそれぞれ溶接する溶接工程と、を備え、前記冷却工程では、前記他方の面における一部の領域のみが前記載置部材に接触した状態とし、前記一方の面に向けて送風して、送風された風の一部を前記シャフト孔から前記他方の面における前記載置部材に接触しない領域に回り込ませる。
本開示によれば、金属板材を溶接する工程におけるロータコア本体の一方の面と他方の面の温度差を小さくすることができる。
図1は、実施形態1におけるロータコアを模式的に示す平面図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、モールド工程、冷却工程、及び溶接工程を説明する説明図である。 図4は、ロータコア本体が搬送される様子を模式的に表す説明図である。 図5は、載置部材及びパレットを表す上面図である。 図6は、冷却工程における風の流れの一例を表す説明図である。
<実施形態1>
本実施形態は、図1に示すロータコア20の製造に本発明を適用したものである。
ロータコア20は、図1及び図2に示すように、複数の電磁鋼板31が積層された積層体からなるロータコア本体30を備えている。ロータコア本体30の積層方向両側には、エンドプレート21,21が溶接されている。ロータコア本体30は、全体としては円筒状をなす。ロータコア本体30は、複数のブロック32が積層され、接着、溶着等の手段によって互いに固着されている。複数のブロック32の各々は、複数の電磁鋼板31が積層され、互いに組み付けられている。図2では、説明の便宜のために、電磁鋼板31の厚さ及び枚数を変更して模式的に描いている。
ロータコア本体30は、シャフト孔33と、マグネット孔34とを有している。シャフト孔33は、ロータコア本体30の中心に貫通して設けられている。シャフト孔33には、シャフト23が挿入される。図1に示すように、マグネット孔34は、シャフト孔33の周囲に複数設けられている。複数のマグネット孔34の各々には、マグネット材26が封止される。マグネット材26は、四角柱状の永久磁石からなる。
エンドプレート21は、ロータコア本体30とは線膨張係数が異なる金属板材である。金属板材の材料としては、電磁鋼板31よりも線膨張係数が大きい非磁性のステンレススチール(SUS)を例示できる。なお、金属板材の材料はこれに限定されないが、非磁性体である必要があることから、ロータコア本体30と線膨張係数の異なる金属材料となるのが一般的である。例えば、金属板材の材料はアルミニウム、銅等の金属であってもよい。エンドプレート21は、円環状をなし、ロータが回転する場合にマグネット孔34からマグネット材26が飛び出さないように、マグネット孔34を塞ぐ形で設けられている。エンドプレート21,21は、ロータコア本体30に対して溶接部22を介して固定されている(図2参照)。
シャフト23は、円筒状をなし、ロータコア20の回転中心軸を構成する。シャフト23の内部には、冷却油等の冷媒が流通するシャフト側冷媒流路24が形成されている。シャフト23の外周面には、シャフト側冷媒流路24のシャフト側開口部25が周方向に間隔をあけて複数形成されている(図2参照)。シャフト側開口部25は、シャフト側冷媒流路24からの冷却油をロータコア本体30に供給するための供給口である。
ロータコア20の内部には、図2に示すように、冷媒が流れる冷媒流路35が形成されている。冷媒流路35は、シャフト孔33の内面33Aに開口する内側開口部36と、ロータコア20の上面及び下面にそれぞれ開口する外側開口部37,37と、を有している。内側開口部36は、シャフト23のシャフト側開口部25と連通して、ロータコア20の内部に冷媒を導入する導入口である。外側開口部37,37は、ロータコア20の外部に向けて開口して、ロータコア20の内部から冷媒を排出する排出口である。冷媒流路35は、平面に見て異なった形状の孔を有する電磁鋼板31を積層することで形成される。
次に、ロータコア20の製造方法について説明する。ロータコア20は、図3に示すように、プレス装置、封止装置50、冷却搬送装置60、溶接装置70、および制御装置などを備える製造ラインで製造される。プレス装置は、送り出される母材を多段階にプレスして、ロータコア20を構成する電磁鋼板31を打ち抜く。プレス装置、封止装置50、冷却搬送装置60、溶接装置70等の各種装置は、制御装置によって制御される。制御装置は、プログラムに従って演算処理を行うCPUや製造プログラムなどの各種動作プログラムを格納したROMや作業領域などを有するRAMなどのメモリ等を備えている。
封止装置50は、図3の第1図に示すように、上型51と、下型52と、シャフト孔33に挿入されることでロータコア本体30の芯出しを行うためのポスト部材53と、を備えている。上型51には、マグネット孔34に樹脂材55を供給するための流路が形成されている。
冷却搬送装置60は、ロータコア本体30を搬送するコンベア61(図4)と、コンベア61の上方に設置されたファン62(図3の第2図)と、を備えている。コンベア61は、封止装置50から排出されたロータコア本体30を溶接装置70まで所定の速度で搬送するための蛇行した搬送経路を有している。ファン62は、コンベア61の上面に載置されたロータコア本体30に向けて送風可能な構成である。冷却搬送装置60は、コンベア61の搬送速度を変更することにより、1つのロータコア本体30にファン62からの風が当たる時間を最適化することができる。このような構成により、恒温室等の大掛かりな設備を設けない場合であっても、外気温の変化によらず、ロータコア本体30を短時間で所定の温度まで冷却することができる。冷却搬送装置60は、ロータコア本体30を載置部材64に載置した状態で搬送する。
載置部材64は、図5及び図6に示すように、コンベア61上を搬送されるパレット65の上側に固定されている。パレット65は、天板65Aと、天板65Aを支持する支柱65Bと、支柱65Bが設けられた基板65Cと、を有している。天板65Aには、ロータコア本体30の水平方向における位置を規定する位置決めピン66が設けられている。天板65Aは、ロータコア本体30が載置された状態で、シャフト孔33と連通する孔67を有している。パレット65は、ロータコア本体30からの熱を放熱する放熱板68を有している。放熱板68は、天板65Aの下面に接触して、天板65Aと基板65Cとの間に設けられている。このような放熱板68を備えることにより、載置部材64の周囲が高温となることを抑制でき、また、パレット65を介してコンベア61側に伝えられる熱を低減できる。
載置部材64は、ロータコア本体30よりも熱伝導率が低い材料で形成されている。載置部材64は、耐熱性を有し、剛性が高い断熱材で形成されている。載置部材64の材料としては、ガラス繊維等の補強材が結合材で結合された複合材料や、イミド系樹脂材料等が挙げられる。
載置部材64は、図5に示すように、略U字状をなし、ロータコア本体30の径方向両側に一対設けられている。一対の載置部材64は、U字に延びた形状の始端と終端においてロータコア本体30の径方向両側を支持する。載置部材64にロータコア本体30を載置した状態では、図6に示すように、パレット65の上面とロータコア本体30との間に空間S1が形成される。この空間S1は、一対の載置部材64の間に形成され、載置部材64の厚さ分の高さを有している。載置部材64にロータコア本体30を載置した状態では、空間S1がシャフト孔33の下側開口と連通する。空間S1は、一対の載置部材64,64の間の隙間G1から外部に開放されている。また、載置部材64にロータコア本体30を載置した状態では、載置部材64の内周面とロータコア本体30の外周面との間に隙間G2が形成される。このようにして、シャフト孔33から空間S1を通って、隙間G1,G2に抜ける風のとおり道が形成される。
溶接装置70は、図3の第3図に示すように、エンドプレート21,21とロータコア本体30を溶接する溶接トーチ71,71を備えている。溶接トーチ71は、例えばレーザ溶接用のトーチであってもよい。溶接装置70は、エンドプレート21、ロータコア本体30、エンドプレート21をこの順に挟んで荷重を付与する加圧部材(不図示)等を更に備えていてもよい。
ロータコア20の製造方法は、図示しない、電磁鋼板31を積層してロータコア本体30を形成するロータコア本体形成工程、図3に示す、ロータコア本体30にマグネット材26を封止するモールド工程(加熱工程の一例)、冷却工程、溶接工程と、を備える。
ロータコア本体形成工程では、プレス装置を用いて、母材から複数の電磁鋼板31を打ち抜き、複数の電磁鋼板31が積層されたブロック32を形成する。1のブロック32を構成する複数の電磁鋼板31の各々には、所謂ダボ加工により積層方向の一方に向けて突出する形態である結合部(不図示)が設けられている。互いに隣り合う電磁鋼板31は、結合部同士が凹凸の関係により、かしめられることで互いに結合されている。またブロック32の積層方向における一端には、上記結合部を有しない電磁鋼板31が配置されている。このため、ブロック32における一端側の電磁鋼板31は、自身の一端側に隣接した電磁鋼板31とは結合されない。プレス装置は、制御装置によって所定枚数の電磁鋼板31毎に結合部を有しない電磁鋼板31を打ち抜く制御が行われることで、所定の高さに積層されたブロック32を形成する。
モールド工程は、マグネット孔34に樹脂材55を充填して、ロータコア本体30を加熱し、マグネット材26を封止する工程である。モールド工程は、封止装置50を用いて行われる。まず、マグネット材26がマグネット孔34内に保持された状態で、マグネット孔34に樹脂材55を充填する。次に、ロータコア本体30を、樹脂材55が硬化する温度以上、例えば150℃以上の温度に加熱する。すると、樹脂材55が硬化して、マグネット材26がマグネット孔34に封止された状態となる。
冷却工程は、加熱されたロータコア本体30を載置部材64に載置して搬送しつつ、所定の温度まで冷却する工程である。載置部材64に載置された状態では、ロータコア本体30は、シャフト孔33が開口する一方の面を上方に向け、シャフト孔33が開口する他方の面を下方に向けて配置される。以下、一方の面を上面30Aと称し、他方の面30Bを称する。この状態で、コンベア61を所定の速度で駆動して、パレット65と共にロータコア本体30を搬送する。ロータコア本体30を搬送しつつ冷却することによって、上面30A及び下面30Bにおいてファン62からの風が当たる位置及び風量をロータコア本体30毎に均一化して、ロータコア本体30を安定的に冷却することができる。
冷却工程において、所定の温度は常温よりも高い温度に設定されている。常温は、例えば、20℃±15℃である。「所定の温度」は、上面30A及び下面30Bの各々において測定した温度であってもよい。「所定の温度」としては、ロータコア20の使用温度帯の中央値に許容誤差を見込んだ温度を例示できる。例えば、許容誤差を見込んだ範囲が中央値±10℃(以下、許容範囲と称する)であり、上面30Aの温度が許容範囲内であり、下面30Bの温度も許容範囲内であるように所定の温度を設定してもよい。このような温度のロータコア本体30にエンドプレート21を溶接することによって、ロータコア20の使用時におけるロータコア本体30及びエンドプレート21が熱膨張差を低減できる。
冷却工程では、下面30Bにおける一部の領域R1のみが載置部材64に接触した状態とし、上面30Aに向けて送風して、送風された風の一部をシャフト孔33から下面30Bにおける載置部材64に接触しない領域R2に回り込ませる。一部の領域R1は、図5において、下面30Bの外形を表す2点鎖線内において、網掛けを付した4つの領域である。下面30Bにおける載置部材64に接触しない領域R2は、下面30Bの外形を表す2点鎖線内において、一部の領域R1を除くその他の領域である。
ファン62からの風の流れを、図6を参照しつつ説明する。ファン62は、ロータコア本体30の上面30Aに向けて送風する。送風された風の一部は、上面30A付近の熱を持った空気を逃がして、上面30Aを空冷する。送風された風の他の一部は、シャフト孔33を通って、ロータコア本体30の下面30B側の空間S1に進入する。空間S1に風が進入すると、空間S1内の空気は、隙間G1,G2を通って空間S1から外部に抜ける。つまり、送風された風の他の一部は、下面30B付近の熱を持った空気を逃がして、下面30Bを空冷する。下面30Bの空冷効率は、載置部材64が下面30Bに接触する領域R1の面積、載置部材64の厚さを適宜変更して最適化できる。このような冷却工程を行うことによって、ロータコア本体30を所定の温度、例えば、上面30Aの温度と下面30Bの温度差が所定の範囲内である温度とすることができる。
溶接工程は、所定の温度に冷却されたロータコア本体30の上面30A及び下面30Bに、エンドプレート21,21をそれぞれ溶接する工程である。溶接工程は、溶接装置70を用いて行われる。まず、ロータコア本体30の上下に、エンドプレート21,21を配置した状態で、ロータコア本体30とエンドプレート21の境界に溶接部22,22を形成する。このような溶接部22,22をエンドプレート21,21の周方向に複数形成して、エンドプレート21をロータコア本体30に固定する。以上により、ロータコア20の製造が完了する。
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態におけるロータコア20の製造方法によれば、ロータコア本体30の上面(一方の面)30A及び下面(他方の面)30Bの双方を、上面30Aに向けて送風された風で空冷することができる。このため、例えば、上面30Aを空冷し、下面30Bを放熱板等に接触させて冷却する場合に比して、上面30Aと下面30Bの温度差を小さくすることができる。この状態で、上面30Aと下面30Bにエンドプレート21,21を溶接することによって、上面30Aと下面30Bのいずれかが所定温度外である場合に比して、エンドプレート21,21とロータコア本体30の熱膨張差を小さくすることができる。この結果、エンドプレート21の線膨張係数がロータコア本体30の線膨張係数と異なる場合であっても、熱膨張に伴ってエンドプレート21,21とロータコア本体30の溶接箇所に作用する力を低減することができる。
また、本実施形態の冷却工程を備えることによって、例えば、ロータコア本体30を恒温室内で冷却する場合に比して、ロータコア本体30を短時間で所定の温度まで冷却できる。この結果、冷却工程に係る時間を短縮して、効率よくロータコア20を製造することができる。
本実施形態では、加熱工程は、ロータコア本体30にマグネット材26を封止するモールド工程であり、冷却工程において、所定の温度は常温よりも高い温度に設定されている。このため、モールド工程におけるロータコア本体30の加熱を利用して、溶接工程におけるロータコア本体30を常温よりも高い温度とすることができ、モールド工程とは別にロータコア本体30を加熱する工程を行う場合に比して、エネルギー効率がよい。
本実施形態では、載置部材64は、ロータコア本体30よりも熱伝導率が低い材料で形成されている。この構成によれば、下面30Bから載置部材64に逃げる熱量を低減して、上面30A及び下面30Bの温度差を生じ難くすることができる。さらに、ロータコア本体30の熱がコンベア61に伝わり難くなることによって、冷却搬送装置60の耐久性を向上でき、また、コンベア61を耐熱性の低い廉価なタイプに変更でき、コスト低減に寄与することができる。
<他の実施形態>
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施の形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、加熱工程がモールド工程である形態を例示したが、加熱工程は、モールド工程とは別に設けられた工程であってもよい。
(2)上記実施形態以外にも、冷却工程は適宜変更可能である。例えば、ロータコア本体の搬送手段、送風手段は上記の形態に限られない。また、所定の温度は、ロータコア本体及びエンドプレートの線膨張係数や、ロータの使用環境等に応じて、適宜変更可能である。
(3)載置部材の形状、配設位置、材料は、適宜変更可能である。
(4)ロータコアの製造方法において、ロータコア本体形成工程は必須工程ではなく、例えば、形成済みのロータコア本体を用いてモールド工程、冷却工程、溶接工程を行ってもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または本質から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施形態を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
20…ロータコア
21…エンドプレート(金属板材)
30…ロータコア本体
30A…上面(一方の面)
30B…下面(他方の面)
33…シャフト孔
64…載置部材
R1…領域(他方の面30Bにおける一部の領域)
R2…領域(他方の面30Bにおける載置部材64に接触しない領域)

Claims (3)

  1. 一方の面及び他方の面にそれぞれ開口するシャフト孔を有するロータコア本体と、前記ロータコア本体の前記一方の面側及び前記他方の面側に設けられ前記ロータコア本体とは線膨張係数が異なる金属板材と、を備えたロータコアの製造方法であって、
    前記ロータコア本体を加熱する加熱工程と、
    加熱された前記ロータコア本体を載置部材に載置して搬送しつつ、所定の温度まで冷却する冷却工程と、
    所定の温度に冷却された前記ロータコア本体の前記一方の面側及び前記他方の面側に、前記金属板材をそれぞれ溶接する溶接工程と、を備え、
    前記冷却工程では、前記他方の面における一部の領域のみが前記載置部材に接触した状態とし、前記一方の面に向けて送風して、送風された風の一部を前記シャフト孔から前記他方の面における前記載置部材に接触しない領域に回り込ませる、ロータコアの製造方法。
  2. 前記加熱工程は、前記ロータコア本体にマグネット材を封止するモールド工程であり、
    前記冷却工程において、前記所定の温度は常温よりも高い温度に設定されている、請求項1に記載のロータコアの製造方法。
  3. 前記載置部材は、前記ロータコア本体よりも熱伝導率が低い材料で形成されている、請求項1又は請求項2に記載のロータコアの製造方法。
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