JP2021116634A - プール式の可搬魚道ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】河川や水路内の落差部に適用可能な、低コストかつ維持管理が容易な魚道ユニットを提供する。【解決手段】魚の遡上経路に配置される床板FLと、床板FLの左右端に立設される側壁板ERと、床板FLの左右位置に固定される連結板CNL,CNRと、連結板CNL,CNRにヒンジ結合されて、傾斜姿勢で側壁板ERに当接される複数枚の傾斜板SL1,SL2,SR1,SR2と、流れ方向に隣接する傾斜板の隙間GVに挿入されることで、流れに直交する姿勢で保持される阻止板BL1〜BL3と、を有して構成される。阻止板BL1〜BL3を乗り越えて水が流れる一方、床板FLと側壁板ERと阻止板BL1〜BL3によって流水プールPool1〜Pool3が形成される。【選択図】図3

Description

本発明は、河川や水路内の落差部に適用可能な、低コストかつ維持管理が容易な魚道ユニットに関する。
通し回遊性の水生動物にとって、水系が縦断方向で連続していることが極めて重要であること鑑み、河川横断構造物には、水生動物の移動に配慮した魚道が設けられる場合がある。
しかし、従来の魚道は、遊泳力の高いサケ科魚類などの遡上を目的としたものが多く、通し回遊性のカジカ属魚類やウキゴリ属魚類などの遊泳力の低い水生動物が利用できていないことが問題にされる場合もある(非特許文献1)。
そこで、このような問題に対し、近年では、傾斜側壁によって魚道両岸に緩やかな水際の流れを創出する台形断面魚道などの、多様な水生動物の遡上を考慮した魚道が提案されている(非特許文献2)。
溯上環境の速やかな構築を可能とする平行設置式簡易魚道の提案,土木学会論文集B1(水工学),Vol.69,No.4,pp. I_1309-I_1314,2013. V型断面簡易魚道の流況特性と小型水生生物の魚道利用状況,土木学会論文集B1(水工学), Vol.73, No.4,pp.I_391-I396,2017.
しかし、魚道整備の必要な現場は数多く存在し(図5参照)、コンクリート等を用いる大規模な魚道(恒久魚道)の設置には労力・費用・時間・専門知識を要するため、恒久魚道のみで水系における水生動物の遡上環境を保全することは難しい。
例えば、本発明者によるキーワード「魚道」のJ−PlatPat簡易検索では、416件が検出されるが、何れも、上記の課題を確実に解決できるものではない。すなわち、現地で容易に組み立てることができ、必要な時期に、必要な場所に一時的に設置できる簡易構成の可搬魚道ユニットは知られていない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、河川や水路内の落差部に適用可能な、低コストかつ維持管理が容易な魚道ユニットであって、小型から大型の水生動物の遡上経路が担保される可搬魚道ユニットを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る可搬性の魚道ユニットは、流れに沿う方向の上下長と、流れに直交する方向の左右幅と、を有する矩形板で構成され、魚の遡上経路に配置される床板(FL)と、前記床板の上下長さ以上の長さ寸法を有する矩形板で構成され、前記床板の左右端に近接して立設される左右一対の側壁板(ER)と、前記側壁板の長さ寸法に対応する長さ寸法を有する矩形板で構成され、前記床板の左右位置に固定される連結板(CNL,CNR)と、前記側壁板の長さ寸法より短い長さ寸法を有する複数枚の矩形板で構成され、前記連結板に枢着されて前記連結板に対して回動可能に固定され、傾斜姿勢で前記側壁板に当接される複数枚の傾斜板(SL,SR)と、流れ方向に隣接する傾斜板の隙間に挿入されることで、流れに直交する姿勢で保持される阻止板(BL1〜BL3)と、を有して構成され、前記阻止板の頂上辺を乗り越えて水が流れる一方、前記床板と、前記左右の側壁板と、前記阻止板によって流水プール部が形成されるよう構成されている。
上記した通り、本発明によれば、河川や水路内の落差部に適用可能な、低コストかつ維持管理が容易な魚道ユニットを実現できる。そして、阻止板を台形形状とすることで、小型から大型の水生動物の遡上経路が担保される。
実施例に係る可搬魚道ユニットUNITの設置状態を示す正面図(a)及び平面図(b)と、構成部材を示す平面図(c)である。 制作工程を説明する斜視図である。 最終組み立て工程を説明するとともに、実験結果を示す図面である。 サケの遡上を確認した実証実験を説明する図面である。 魚道整備の必要な現場を示す図面である。
以下、実施例に基づいて、本発明を更に詳細に説明する。図1は、実施例に係る可搬魚道ユニットUNITの設置状態を示す概略正面図(a)と、平面図(b)と、を図示したものである。この魚道ユニットUNITは、同一構成の左右一対のユニットUNa,UNbを向かい合わせに連結して一体化されている。すなわち、図1(c)に示す3枚の床板FLと、全4枚の連結板CNL,CNRとを利用して、左右一対のユニットUNa,UNbが一体化されている。
先ず、魚道ユニットUNITの構成部材を説明すると、実施例の魚道ユニットUNITは、通常、川底に接して配置される3枚の床板FLと、L字金属板などを利用して各床板FLの左右端に直立する4枚の側壁板ERと、床板FLの左右端において、床板FLの一端側(図示上側)の表面に固定される2枚の連結板CNLと、床板FLの他端側(図示下側)の表面に固定される2枚の連結板CNRと、連結板CNLにヒンジ結合された傾斜板SL1,SL2と、連結板CNRにヒンジ結合された傾斜板SR1,SR2と、3個の流水プールPooL1〜PooL3を確保するべく配置される3枚の阻止板BL1〜BL3と、を有して構成されている。
これら魚道ユニットUNITの構成部材は、全て、所定厚(例えば1.5cm程度)の木材板を角板状に切断して構成されており、簡単な工具で、誰でも容易に制作することができる。なお、連結板CNL,CNRには、大型の傾斜板SL1、SR1と、小型の傾斜板SL2,SR2と、が適当個数(例えば各2個)の蝶番を利用してヒンジ結合されている。
そのため、本実施例には、ヒンジ結合された4枚の連結板CNL/CNR及び傾斜板SL/SRと、3枚の床板FLと、4枚の側壁板ERと、3枚の阻止板BL1〜BL3とが、分解状態のままで設置現場まで搬送できる簡易性がある。また、全ての構成部材は、木材板で構成されるので、設置現場の段差の形状や高低差などに対応して、各構成部材を現場で制作することもできる。なお、床板FLと側壁板ERとは、L字金属板などを使用する現場作業を経て強固に一体化される。
図2(a)は、制作途中の状態を示す斜視図であり、取付ボルトBTを突出させた3枚の床板FLに、一方側の側壁板ERが立設されると共に、床板FLの一端部に、連結板CN及び傾斜板SLが配置された状態を示している。なお、各床板FLと、側壁板ERを固定するL字金属板は、そのL字上端が側壁板ERに固定され、L字下端が、取付ボルトBTに保持されている。
各構成部材の切り出し寸法は、設置現場の段差の形状や高低差などに対応して適宜に決定されるが、図示例では、段差の高低差が40cm程度であることに対応して、側壁板ERは、約40cm×150cmとされている。なお、最上流位置の側壁板ERの上流端面HD(図1(b)参照)は、段差の傾斜角度に対応して、適宜な傾斜形状とされる。
ここで、側壁板ERの高さは、必ずしも、段差の高低差に一致させる必要はなく、段差の高低差を超える高さとしても良い。一方、側壁板の高さが不足する場合には、床板FLの下にブロック等を配置して、魚道ユニットUNITを傾斜状態で配置しても良い。
何れにしても、この実施例では、側壁板ERの流れ方向の長さが150cmであることに対応して、床板FLの長さを100cmとしている。ここで、床板FLの長さを100cmとするのは、2枚の側壁板ERを一体化するためであり、長さが150cm2枚の側壁板ERの連結長さ(150cm×2)を三等分した寸法に設定したものである。一方、床板FLの左右幅は、側壁板ERの高さと、現場河川の水量とを考慮して、実施例では、例えば、83cm程度としている。
次に、連結板CNLは、側壁板ERの長さ(150cm)と、傾斜板SL1,SL2によって実現すべき急な傾斜角度θ1(図2(b)参照)に対応して、約10cm×150cmとされる。そして、連結板CNLには、取付ボルトBTを通過させるための開口穴HOが、例えば3個形成されている(図1(c)参照)。
一方、連結板CNLにヒンジ結合される傾斜板SL1,SL2は、傾斜角度θ1を実現するべく、各々の立ち上がり高さを412mm程度にしている。そして、長さ寸法は、大型の傾斜板SL1について100cm−0.8cm程度、小型の傾斜板SL2について50cm−0.8cm程度に設定され、1.6cm程度の隙間GVを開けて、各々、連結板CNLにヒンジ結合されている。
図2(a)の状態において、連結ボルトBTをナットで締め付けると、3枚の床板FL〜FLと、2枚の連結板CNL,CNLが固定状態となる。また、L字金属板が床板FLに固定されることに対応して、3枚の床板FL〜FLと、2枚の側壁板ER,ERが固定状態となる。
その後、傾斜板SL1,SL2を跳ね上げると、傾斜板SL1,SL2が側壁板ERに当接することで、流水プールPool1〜Pool3には、図3(b)に示す急な傾斜角度θ1の急傾斜面SF1が形成される。
次に、連結板CNRは、側壁板ERの長さ(150cm)と、傾斜板SR1,SR2によって実現すべき緩やかな傾斜角度θ2(図2(b)参照)と、に対応して約20cm×150cmとされている。この連結板CNRにも、取付ボルトBTを通過させるための開口穴HOが、例えば3個形成されている(図1(c)参照)。
このような連結板CNRの構成に対応して、傾斜板SR1,SR2は、傾斜角度θ2を実現するべく、各々の立ち上がり高さを447mm程度にしている。一方、長さ寸法は、大型の傾斜板SL1について100cm−0.8cm程度、小型の傾斜板SL2について50cm−0.8cm程度に設定され、1.6cm程度の隙間GVを開けて、連結板CNRにヒンジ結合されている。
制作工程では、上記の構成の連結板CNRを、傾斜板SR1/SR2と共に床板FLに配置して、連結板CNRの開口穴HOに、取付ボルトBTを突出させる。そして、連結ボルトBTをナットで締め付けると、3枚の床板FL〜FLと、2枚の連結板CNR,CNRが固定状態となる。また、L字金属板が固定されることに対応して、3枚の床板FL〜FLと、2枚の側壁板ER,ERが固定状態となる。
次に、傾斜板SR1,SR2を跳ね上げると、傾斜板SR1,SR2が側壁板ERに当接することで、流水プールPool1〜Pool3には、図2(b)や図3(b)に示す緩やかな傾斜角度θ2の緩傾斜面SF2が形成される。
また、傾斜板SL1,SL2が一方の側壁板ERに当接され、且つ、傾斜板SL2,SR2が他方の側壁板ER当接されることで、この魚道ユニットUNITの急傾斜面SF1と、緩傾斜面SF2には、水の流れ方向に直交して、幅1.6cm程度の二列の隙間GVが形成されることになる(図2(b))。
すなわち、上流側には、大型傾斜板SL1/SR1と、小型傾斜板SL2/SR2との間に1.6cm程度の隙間GVが形成され、その下流側には、小型傾斜板SL2/SR2と,大型傾斜板SL1/SR1との間に1.6cm程度の隙間GVが形成される。
そこで、次に、図3(b3)に示す通り、上流側の隙間GVに、阻止版BL3を挿入して最上流の流水プールPool3を確定すると共に、下流側の隙間GVに、阻止版BL2を挿入して中間位置の流水プールPool2を確定する(図3(b2)参照)。
また、魚道ユニットUNITからの流出を一部塞いで、最下流の流水プールPool1を確定するべく、阻止板BL1を、傾斜板SL1,SR1と床板FLに固定する(図3(b1)参照)。なお、図3(a)は、完成状態の魚道ユニットUNITの平面図である。
図3(b1)〜図3(b3)に示す通り、阻止板BL1〜BL3は、何れも台形板であり、各阻止板BL1〜BL3の垂直長辺と垂直短辺の位置を揃えて配置される。ここで、阻止板BL1〜BL3を、垂直短辺と垂直長辺を有する台形形状とするのは、垂直短辺側に大型魚の通過路を確保する一方、垂直長辺側に小型魚の通過路を確保するためである。
すなわち、一般に、浅瀬ほど流速が低下するので、図示左側の方が、流速が緩やかとなり小型魚の通過に負担がない。一方、大型魚には、それなりの水深が必要となるので、図示右側が通過路として好適となる。
また、上流側から下流側に向けて、阻止板BL3〜BL1を徐々に小型化するのは、最上流の流水プールPool3に満水状態に貯めた水を、やや水面を降下させて、中間の流水プールPool2に移行させ、更に水面を降下させて、最下流の流水プールPool1に移行させるためである(図1(a)参照)。このように、本実施例では、高低差40cmの段差に対して、水面を三段階に降下させることで、魚の移動を可能にしている。したがって、段差の高低差が、より高い場合には、可搬魚道ユニットUNITを傾斜姿勢で配置するか、可搬魚道ユニットUNITを長く形成して、流水プールPoolの個数を増やすことになる。
何れにしても、阻止板BL3〜BL1の具体的な寸法は、側壁板ERや床板FLに対応して決定される。実施例の場合には、阻止板BL3の垂直長辺は、側壁板ERの高さに対応して40cm程度とされ、垂直短辺は、25cm程度に設定される。また、阻止板BL3の水平底辺は、床板FLの板幅に対応して80cm程度とされる。
また、阻止板BL2は、垂直長辺30cm、垂直短辺20cm、底辺80cm程度であり、阻止板BL1は、垂直長辺20cm、垂直短辺10cm、底辺80cm程度である。
完成した魚道ユニットUNITは、遡上経路となり得る河川の段差部の下面に、例えば、図1(a)の水平姿勢で配置される。なお、段差の高低差の方が高い場合には、魚道ユニットUNITの上流側の床板FLの底面に、適当高さのブロックを配置することで、魚道ユニットUNIT傾斜姿勢で配置しても良いことは前述した通りである。
特に、このような傾斜姿勢の場合には、固定状態を確実に維持するため、必要に応じて、川底に向けてアンカー部材を打ち込んでも良い。なお、水平姿勢の場合に、アンカー部材を使用しても良いが、大型魚の遡上時期だけの一時設置の場合には、アンカー部材の使用が不要であることは実証確認済みである。
続いて、サケの遡上動作を確認した実施テストについて説明する。図4(a)は、サケの遡上地点として実績のある設置場所を示す図面であり,図4(b)は、実施例の魚道ユニットUNITの配置状態を示す図面である。なお、設置場所は、流れ方向にやや傾斜しており、且つ、水量との関係で、魚が魚道ユニットUNITから飛び出すおそれもあったので、側壁板ERの外側に防護壁を配置している。
魚道ユニットUNITの配置姿勢が傾斜していることもあり、特に、最上流の流水プールPool3には、やや激しい渦流が認められる。そして、かかる流水条件において、待機したところ、サケの遡上が確認された。
図3(c1)〜図3(c3)は、遡上確認実験時における、水深や水量の測定結果を説明する図面である。先ず、流水プールPool3〜Pool1について、床板FLの中央部において測定した水深は、約40cm、約35cm、約25cmであり、徐々に降下している。
また、緩傾斜面SF2と、阻止板BL3〜BL1との接点位置で測定した水深は、阻止板BL3〜BL1における接点位置において、約15cm、約14.5cm、約10cmであった。また緩傾斜面SF2と、阻止板BL3〜BL1との接点位置で測定した流速は、阻止板BL3〜BL1における接点位置において、105cm/S、100cm/S、65cm/S程度であった。
また、各流水プールPool3〜Pool1の中央部において、鉛直方向に流速を計測した結果は、図3(d)に示す通りである。図示の通り、最下流の流水プールPool1では、深いほど流速が遅いが、中央の流水プールPool2では、水深に係わらず流速がほぼ一定で約70cm/Sであった。
中央の流水プールPool2の流速(70cm/S)は、最下流の流水プールPool1の水深50cm位置での流速(最速値100cm/S)より遅く、阻止板BL2の中央を乗り越えて流水プールPool2に到達する場合には、流速が約30%緩和されることを示している。
次に、最上流の流水プールPool3では、浅いほど流速が遅いことが確認される。例えば、水深80cmの位置での流速は、18cm/S程度であり、阻止板BL1を乗り越えて段差を登りきることが、十分に可能であることが確認される。
以上、本発明の一実施例について具体的に説明したが、具体的な記載内容は何ら本発明を限定するものではない。すなわち、実施例に例示した形状や寸法は、何ら限定されず、水路の寸法や形状、及び、水路の水量などに応じて適宜に変更される。
FL 床板
ER 側壁板
CNL,CNR 連結板
SL1,SL2 傾斜板
SR1,SR2 傾斜板
GV 隙間
BL1〜BL3 阻止板
Pool1〜Pool3 流水プール部

Claims (6)

  1. 流れに沿う方向の上下長と、流れに直交する方向の左右幅と、を有する矩形板で構成され、魚の遡上経路に配置される床板と、
    前記床板の上下長さ以上の長さ寸法を有する矩形板で構成され、前記床板の左右端に近接して立設される左右一対の側壁板と、
    前記側壁板の長さ寸法に対応する長さ寸法を有する矩形板で構成され、前記床板の左右位置に固定される連結板と、
    前記側壁板の長さ寸法より短い長さ寸法を有する複数枚の矩形板で構成され、前記連結板に枢着されて前記連結板に対して回動可能に固定され、傾斜姿勢で前記側壁板に当接される複数枚の傾斜板と、
    流れ方向に隣接する傾斜板の隙間に挿入されることで、流れに直交する姿勢で保持される阻止板と、を有して構成され、
    前記阻止板の頂上辺を乗り越えて水が流れる一方、前記床板と、前記左右の側壁板と、前記阻止板によって流水プール部が形成されるよう構成されている可搬魚道ユニット。
  2. 複数枚の前記阻止板が、上流側から下流側に向けて離散的に配置され、
    前記阻止板の床板から高さが、左右端部において、上流側の阻止板ほど高く設定されている請求項1に記載の可搬魚道ユニット。
  3. 取付状態において、前記阻止板の頂上辺の左右一端は、前記頂上辺の左右他端より高く設定されている請求項2に記載の可搬魚道ユニット。
  4. 上流側から下流側に向けて、複数の流水プール部が形成され、
    下流側の流水プール部ほど、水深が浅い請求項1〜3の何れかに記載の可搬魚道ユニット。
  5. 左右一対の前記傾斜板において、一方側の傾斜板とこれに枢着された一方側の連結板が、他方側の傾斜板とこれに枢着された他方側の連結板より、各々大型に形成されることで、
    一方側の傾斜板と一方側の連結板との傾斜角度が、
    他方側の傾斜板と他方側の連結板との傾斜角度より小さく設定されている請求項1〜4の何れかに記載の可搬魚道ユニット。
  6. 流れ方向に連続する上流側と下流側の流水プールにおいて、前記阻止板を乗り越える流水速度は、前記阻止板の頂上辺と前記一方側の傾斜板との接点位置において、下流ほど遅くなっている請求項5に記載の可搬魚道ユニット。
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