JP2021114255A - 予測装置、予測方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
(構成)
図1は、第一実施形態に係る予測システムの構成例を示す図である。
予測システム1は、監視対象の機器5A〜5C、予測装置10を含む。機器5A〜5Cは、例えば、ガスエンジン、ガスタービン、ボイラ、冷凍機などである。機器5A〜5Cは同機種の機器である。
以下の説明では、機器5A〜5Cが同機種のガスエンジンであるとし、予測装置10が、ガスエンジンが有するシリンダで失火が生じるかどうかを予測する場合を例に説明を行う。機器5A〜5Bでは、過去にシリンダの失火が生じており、新規に導入した機器5Cではシリンダの失火が生じていないとする。
データ取得部11は、機器5A〜5Cの稼働データを取得する。稼働データとは、機器5A〜5Cの各センサが計測した計測値、又は、計測値に基づいて算出された値である。例えば、機器5A〜5Cがガスエンジンの場合、稼働データは、シリンダの圧力や温度、ガスエンジンの出力、回転数等である。また、データ取得部11は、機器5A〜5Cで発生した異常を通知する警告データを取得する。例えば、機器5Aのシリンダで失火が生じると、データ取得部11は、失火が生じたシリンダの識別情報、失火の発生時刻、失火の発生を通知する警告データを機器5Aから取得する。
出力部15は、異常予測部14による予測結果を出力する。例えば、出力部15は、予測結果を予測装置10のモニタに表示したり、電子メール等で他装置へ送信したりする。
記憶部16は、データ取得部11が取得した稼働データや、確率密度の推定値、予測モデルなどのデータを記憶する。
図2、図3はそれぞれ、第一実施形態に係る予測方法を説明する第1の図、第2の図である。
図2に、機器5A,5Bが有するシリンダの筒内圧力を元に燃焼状態を診断した指標値の推移を示す。図2のグラフの縦軸は指標値の大きさ、横軸は時間である。破線のグラフ21は機器5Aの燃焼状態の指標値を示し、実線のグラフ22は機器5Bの燃焼状態の指標値を示す。燃焼状態の指標値は、燃焼が弱い状態でシリンダが回転した割合(例えば、100回のうち50回、燃焼が弱い状態でシリンダが回転すると指標値=50%である。)を示し、指標値が高い程、燃焼が弱い状態が多く、それだけ失火する可能性が高いことを意味する。燃焼が弱い状態か否かは、シリンダの圧力に基づいて計算される。図示するようにグラフ22はグラフ21に比べ、指標値が高い状態で推移している為、機器5Bのシリンダで失火が生じることが予想される。しかし、実際には時刻t1において、機器5Aのシリンダで失火が生じた。これは、2つのシリンダの個体差や、機器5A,5Bの圧力センサの取り付け位置の違い、圧力センサの個体差などの影響によるものと考えられる。つまり、機器5Bでは、指標値が比較的高い状態で推移していても、それは通常の稼働状態である。一方の機器5Aでは、指標値が機器5Bより低い状態で推移することが通常の稼働状態である。このような場合、例えば、図3に例示するように機器ごとに判定の閾値(機器5Aの閾値はx1、機器5Bの閾値はx2)を設け、失火の予測を行う方法が考えられる。しかし、このような方法では、機器ごとに閾値を算出する必要がある。また、新たに導入した機器5Cについて閾値を設定することができず、予測を行うことができない。そこで、本実施形態では、機器5A〜5Cの稼働データに対して個体差を補正する処理を行い、補正後のデータを学習して、個体差に関係なく適用できる予測モデルを作成する。
図4は、第一実施形態に係る予測方法を説明する第3の図である。
図4に、図2で例示した各時刻の燃焼状態の指標値を確率密度に変換したときの確率密度の推移を示す。図4のグラフの縦軸は確率密度、横軸は時間である。燃焼状態の指標値の確率密度とは、各時刻の燃焼状態の指標値の値の出やすさである。グラフ41は、機器5Aのシリンダについて算出された燃焼状態の指標値の確率密度、グラフ42は、機器5Bのシリンダについて算出された燃焼状態の指標値の確率密度である。グラフ41、42の各時刻の値は、それぞれ、同時刻における機器5A,5Bのシリンダの燃焼状態の指標値の値の出やすさを示している。これらの確率密度は、時刻t0からt2を定義域として、その間に機器5A,5Bのそれぞれで観測された燃焼状態の指標値(図2)に基づいて算出したものである。図示するように、時刻taあたりまでは、グラフ41、42ともに100%に近い値で推移している。これは、時刻taまでに機器5Aで観測された燃焼状態の指標値は、機器5Aで頻出する燃焼状態の指標値と同程度の値であったことを示す。機器5Bについても同様である。つまり、機器5A,5Bともにこの間は通常の稼働状態であったことを示す。ところが、時刻ta以降になるとグラフ42の確率密度は変動し、特に時刻tbでは大きく低下し、その後、確率密度が低下した時刻t1にて失火が発生している。一方、失火が発生していない機器5Bの確率密度(グラフ42)は、時刻ta以降も比較的高い値のまま推移している。
次に確率密度の推定方法について説明する。例えば、あるパラメータの計測値が20個得られたとする。20個のうち19個の値が「1」で、1個の値が「10」であるとする。すると、19個の値「1」の確率密度は、それぞれ19÷20=0.95より95%である。1個の値「10」の確率密度は1÷20=0.05より5%である。このように変数が1つで離散的な値を取る場合、各値の出現頻度の算出により簡単に確率密度を求めることができる。しかし、上記の例で19個の値「1」と、1個の値「1.1」が得られた場合に「1.1」を「10」と同様に扱っていいかどうかについては検討の余地がある。また、例えば、シリンダの圧力と温度のように複数の変数を含む場合や、出現頻度を単純な正規分布で表すことができない変数について確率密度を求めることは容易ではない。そこで、本実施形態では、変分ベイズ法を用いて、稼働データの確率密度の推定を行う。変分ベイズ法であれば、変数が連続値、離散値の何れであっても扱うことができ、稼働データが多変量データであっても、混合分布であっても稼働データの分布を推定することができる。
例えば、1つのシリンダの失火判定にシリンダの圧力と温度の2つのパラメータを用い、ある時刻における2つのパラメータの値を1セットとする稼働データxがNセット(所定時間分)存在する場合、変分ベイズ法では、稼働データxの分布がK個の正規分布の混合で表されると仮定し、K個の正規分布を含む混合多変量正規分布P(x)を、下記式(2)で定義する(Kは任意の値)。そして、下記式(1)で表される尤度Πを最大にする混合多変量正規分布P(x)(下記式(2))のパラメータπk(K個中、k番目の正規分布の混合係数)、μk(K個中、k番目の正規分布の平均)、[シグマ]k(K個中、k番目の正規分布の分散)の3つのパラメータを推定する。推定にあたっては、下記式(3)で表される事前分布を与える。Dirはディクレ分布、Wはウィシャート分布、m0、β0、W0、v0は、それぞれ任意の初期値である。
図6は、第一実施形態に係る予測モデルの作成処理の一例を示す図である。
一例として、燃焼状態の指標値に基づいて失火の予測モデルを作成することとする。まず、データ取得部11が、機器5A,5Bから所定期間分の稼働データ(例えば、1日ごとの燃焼状態の指標値)を取得し、記憶部16がそれらのデータを記憶する(ステップS11)。また、データ取得部11が、機器5A,5Bから稼働データと同じ期間に通知された警告データを取得する。警告データには、例えば、失火が発生したこと、失火したシリンダの識別情報、失火した時刻が含まれる。記憶部16は、警告データを、稼働データと同じ期間分記憶する。
次に図7を参照して、新たに導入した機器5Cに対する失火の予測処理について説明する。図7は、第一実施形態に係る予測処理の一例を示す図である。
まず、データ取得部11が、機器5Cの最新の稼働データ(例えば、本日の燃焼状態の指標値)を取得する(ステップS21)。データ取得部11は、最新の稼働データを確率密度推定部12へ出力する。次に確率密度推定部12が、最新の稼働データの確率密度を推定する(ステップS22)。記憶部16には、所定期間における機器5Cの稼働データが蓄積されていて、確率密度推定部12が、蓄積された稼働データと最新の稼働データを用いて、変分ベイズ法により、最新の燃焼状態の指標値の確率密度を推定する。確率密度推定部12は、確率密度の推定値を異常予測部14に出力する。次に異常予測部14は、確率密度の推定値と閾値(予測モデル)とを比較する。
確率密度の推定値が閾値以上の場合(ステップS23;No)、異常予測部14は、機器5Cで異常(失火)が発生する可能性がないと判定する(ステップS25)。出力部15は、失火の可能性なしとの予測結果を出力する(ステップS26)。
以下、本開示の第二実施形態による予測装置10aについて図8〜図10を参照して説明する。
第一実施形態では、機器5A〜5Cの異常を、稼働データの確率密度推定値の低下(発生頻度の低い稼働データの出現)により判定した。例えば、(1)機器5A〜5Cが一定の負荷で常時稼働している場合や、(2)100%の負荷での稼働と80%の負荷での稼働を半分ずつの割合で行っているような場合であれば、第一実施形態の方法は有効である。例えば、(1)の場合であれば、稼働データの確率密度の推定値は100%に近い値で推移すると考えられる。また、(2)の場合であれば、それぞれの負荷で稼働している間の稼働データの確率密度の推定値は、どちらの負荷の場合にも50%に近い値で推移すると考えられる。従って、確率密度の推定値が、基準となる100%や50%から大きく低下したときに異常が生じたとみなすことができる。しかし、稼働データを確率密度の推定値に変換するだけでは有効な特徴量とならない場合がある。(3)例えば、100%の負荷での稼働と80%の負荷での稼働を9:1の割合で行うような場合、確率密度推定値の低下は、機器5A等が80%の負荷で稼働したことよって発生した低下なのか、100%負荷で稼働している間に異常が発生したことによる低下なのか見分けがつかない可能性がある。また、例えば、1日の稼働にあたって、機器5A〜5Cが発停を行い、稼働中は定格負荷で稼働するような場合でも、確率密度推定値の低下が、定格負荷で稼働している間の異常の発生によるものなのか、発停によるものなのかを判別できない可能性がある。そこで、本実施形態の予測装置10aは、機器5A〜5Cの運転モード別に確率密度を推定し、運転モード別に異なる閾値で異常の予測を行う。
図9は、第二実施形態に係る予測システムの構成例を示す図である。
本開示の第二実施形態に係る予測システム1aの構成のうち、第一実施形態に係る予測システム1を構成する機能部と同じものには同じ符号を付し、それらの説明を省略する。予測システム1aは、予測装置10aと機器5A〜5Cとを含む。予測装置10aは、第一実施形態の確率密度推定部12、予測モデル作成部13、異常予測部14に代えて確率密度推定部12a、予測モデル作成部13a、異常予測部14aを備えている。また、予測装置10aは、設定部17を備えている。
(1)例えば、運転モードが負荷と回転数で判別できる場合、稼働データ(xと負荷と回転数)の組合せに変分ベイズ法を適用して、P(x、負荷、回転数)の同時確率を推定する。
(2)同様にP(負荷、回転数)の同時確率を推定する。
(3)P(x|運転モード)=P(x、負荷、回転数)÷P(負荷、回転数)により、
P(x|運転モード)を算出する。
異常予測部14aは、確率密度推定値の条件付き確率と、運転モード別の予測モデルに基づいて、異常予測を行う。
なお、運転モードを判別するパラメータは、負荷、回転数以外にも、外気温、湿度、天候などを含めるようにしてもよい。
次に図10を参照して第二実施形態における異常の予測処理について説明する。図10は、第二実施形態に係る予測処理の一例を示す図である。
前提として、運転モード判別のための設定情報は設定済みであり、予測モデル作成部13aは、運転モード別の予測モデルを作成済みであるとする。
確率密度の推定値が閾値以上の場合(ステップS34;No)、異常予測部14aは、機器5Cで異常(失火)が発生する可能性がないと判定する(ステップS36)。出力部15は、失火の可能性なしとの予測結果を出力する(ステップS37)。
本実施形態によれば、異なる運転モードが混在する稼働データであっても、運転モード別の確率密度推定結果に基づいて異常判定を行うので、運転モード自体が珍しいのか、稼働データの値が珍しいのかを区別することができ、異常の予測精度を向上することがきる。
以下、本開示の第三実施形態による予測装置10bについて図11〜図14を参照して説明する。
第一実施形態、第二実施形態では、1つの予測モデルを用いて予測を行った。第三実施形態では、複数の予測モデルを用いて予測を行い、それぞれの予測モデルによる予測値の組み合わせごとに予測の信頼度を算出する。
図11は、第三実施形態に係る予測システムの構成例を示す図である。
第三実施形態に係る予測システム1bの構成のうち、第二実施形態に係る予測システム1aを構成する機能部と同じものには同じ符号を付し、それらの説明を省略する。予測システム1bは、予測装置10bと機器5A〜5Cとを含む。予測装置10bは、第二実施形態の確率密度推定部12a、予測モデル作成部13a、異常予測部14aに代えて確率密度推定部12b、予測モデル作成部13b、異常予測部14bを備えている。また、予測装置10bは、信頼度算出部18を備えている。
異常予測部14bは、所定の制御周期で、最新の稼働データに対して3種類の予測方法を用いた異常予測を行う。
確率密度用の予測モデルによる予測、運転モード別確率密度用の予測モデルによる予測については、それぞれ図7、図10で説明したものと同様である。なお、図7、図10の何れの処理の場合にも、異常予測部14bは、予測結果を記憶部16に記録する。次に図12を参照して、稼働データ用の予測モデルによる予測処理について説明する。
図12は、第三実施形態に係る予測処理の一例を示す図である。
まず、データ取得部11が、機器5Cの最新の稼働データ(例えば、機器5A〜5Cの個体差が比較的小さく、シリンダ失火の判定に有効なパラメータ)を取得する(ステップS41)。次に異常予測部14bは、稼働データと閾値(稼働データ用の予測モデル)とを比較する。稼働データの値が閾値より小さい場合(ステップS42;Yes)、異常予測部14bは、機器5Cで異常(例えば、シリンダの失火)が発生する可能性があると判定する(ステップS43)。出力部15は、失火の可能性ありとの予測結果を出力し、その予測結果を稼働データと対応付けて記憶部16に記録する(ステップS45)。稼働データの値が閾値以上の場合(ステップS42;No)、異常予測部14bは、機器5Cで異常(失火)が発生する可能性がないと判定する(ステップS44)。出力部15は、失火の可能性なしとの予測結果を出力し、その予測結果を稼働データと対応付けて記憶部16に記録する(ステップS45)。
図13に異常予測部14bが、3種類の予測方法で予測を行った結果の全ての組合せと、予測に対する実際の結果を示す。例えば、1行目のデータは、予測対象となる機器5Cについて、稼働データ用の予測モデルによる予測、確率密度用の予測モデルによる予測、運転モード別確率密度用の予測モデルによる予測の全てによって異常と予測された回数が100回あり、そのうち実際に異常が発生した回数が90回で、異常が発生しなかった回数が10回あったことを示している。この場合の異常発生率は90%である。つまり、3つの予測方法の全てによって異常と予測されたときの予測の信頼度は90%である。2行目以降のデータについても同様である。
図14に稼働データ用の予測モデルによる予測が「異常」、確率密度用の予測モデルによる予測が「正常」、運転モード別確率密度用の予測モデルによる予測が「異常」となった場合の出力例を示す。ユーザは、この出力結果を見て、稼働データ用の予測モデルと運転モード別確率密度用の予測モデルによって所定期間内に異常が発生すると予測され、その予測の信頼度は60%であることを知ることができる。
コンピュータ900は、CPU901、主記憶装置902、補助記憶装置903、入出力インタフェース904、通信インタフェース905を備える。
上述の予測装置10,10a,10bは、コンピュータ900に実装される。そして、上述した各機能は、プログラムの形式で補助記憶装置903に記憶されている。CPU901は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU901は、プログラムに従って、記憶領域を主記憶装置902に確保する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理中のデータを記憶する記憶領域を補助記憶装置903に確保する。
なお、予測装置10,10a,10bは、それぞれ複数のコンピュータ900によって構成されていても良い。
各実施形態に記載の予測装置10,10a,10b、予測方法およびプログラムは、例えば以下のように把握される。
これにより、機器の個体差の影響を受けずに異常発生の予測を行うことができる。その為、例えば、機器5Aで発生した異常データを用いて学習した予測モデルを、同型、同機種などの類似機器5B,5Cの監視に適用し、異常の発生を予測することができる。
機器5A〜5Cは、ガスエンジン、ガスタービン、蒸気タービン、圧縮機、ボイラ、冷凍機、空調機などであってよい。
これにより、稼働データが連続データ、多変量データ、分布が複雑なデータであっても、確率密度推定が可能になる。
これにより、複数の運転モードが存在し、その一部の運転モードで機器5A〜5Cを稼働する割合が、他の運転モードで異常が発生する確率密度の推定結果と同等に低い場合でも、前記一部の運転モードでの稼働を異常が発生する予兆であると認識して誤った異常予測を行うことなく、異常発生の予兆となる確率密度の低下を捉えて異常予測を行うことができる。
これにより、機器5A〜5Cの運転モードを判別することができる。
これにより、性質の異なる稼働データ(個体差が大きく運転モードの影響が少ない稼働データ、個体差が大きく運転モードの影響が大きい稼働データ)を利用して複数の予測方法によって異常予測を行うことができるため、予測精度の向上が期待できる。
これにより、ユーザは、予測結果についての信頼度を把握することができる。
第7、第8の態様によれば、機器の個体差の影響を受けない予測を可能とする予測モデルを作成することができる。
10、10a、10b・・・予測装置
11・・・データ取得部
12、12a、12b・・・確率密度推定部
13、13a、13b・・・予測モデル作成部
14、14a、14b・・・異常予測部
15・・・出力部
16・・・記憶部
17・・・設定部
18・・・信頼度算出部
900・・・コンピュータ
901・・・CPU
902・・・主記憶装置
903・・・補助記憶装置
904・・・入出力インタフェース
905・・・通信インタフェース
Claims (10)
- 機器の稼働状態を示す稼働データを取得するデータ取得部と、
前記稼働データの確率密度を推定する確率密度推定部と、
前記稼働データの確率密度の推定結果と第1の予測モデルとに基づいて、前記機器に異常が発生するかどうかを予測する異常予測部と、
を備える予測装置。 - 前記確率密度推定部は、変分ベイズ法により前記確率密度を推定する、
請求項1に記載の予測装置。 - 前記確率密度推定部は、前記機器の運転モード別に前記稼働データの確率密度を推定し、前記異常予測部は、前記運転モード別の確率密度の推定結果と、前記運転モード別の第2の予測モデルとに基づいて前記運転モード別に異常の発生の予測を行う、
請求項1または請求項2に記載の予測装置。 - 前記機器は、回転機械であって、
前記確率密度推定部は、前記機器の出力と回転数とに基づいて前記運転モードを判別する、
請求項3に記載の予測装置。 - 前記確率密度推定部は、前記稼働データの確率密度と、前記運転モード別の前記稼働データの確率密度とを推定し、
前記異常予測部が、前記稼働データの確率密度の推定結果および前記第1の予測モデルに基づいて前記機器に異常が発生するかどうかを予測するとともに、前記運転モード別の確率密度の推定結果および前記第2の予測モデルに基づいて前記運転モード別に異常の発生の予測を行う、
請求項3または請求項4に記載の予測装置。 - 前記異常予測部の予測とその予測に対する前記異常が発生したかどうかの実績とに基づいて、前記予測の信頼度を算出する信頼度算出部、
をさらに備え、
前記信頼度算出部は、前記第1の予測モデルおよび前記第2の予測モデルのそれぞれに基づく予測値の組み合わせごとに前記信頼度を算出する、
請求項5に記載の予測装置。 - 所定期間における前記稼働データから推定した前記確率密度の推定結果と、前記稼働データを取得した機器に前記所定期間において異常が発生したか否かを示す情報とが対応付けられた学習データとに基づいて、当該機器に前記異常が発生するかどうかを予測する予測モデルを作成する予測モデル作成部、
をさらに備える請求項1または請求項2に記載の予測装置。 - 機器の稼働状態を示す稼働データを取得するデータ取得部と、
前記稼働データの確率密度を推定する確率密度推定部と、
所定期間における前記稼働データから推定した前記確率密度の推定結果と、前記稼働データを取得した機器に前記所定期間において異常が発生したか否かを示す情報とが対応付けられた学習データとに基づいて、当該機器に前記異常が発生するかどうかを予測する予測モデルを作成する予測モデル作成部と、
を備える予測装置。 - 予測装置が、
機器の稼働状態を示す稼働データを取得するステップと、
前記稼働データの確率密度を推定するステップと、
前記稼働データの確率密度の推定結果と予測モデルとに基づいて、前記機器に異常が発生するかどうかを予測するステップと、
を有する予測方法。 - コンピュータを、
機器の稼働状態を示す稼働データを取得する手段、
前記稼働データの確率密度を推定する手段、
前記稼働データの確率密度の推定結果と予測モデルとに基づいて、前記機器に異常が発生するかどうかを予測する手段、
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (5)
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