JP2021114008A - 勤怠管理装置および勤怠管理プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
一方、非特許文献1に記載の勤怠管理システムは、出勤時刻、退勤時刻、残業時間を求めるとともに、17時〜20時42分は残業、20時43分〜22時は自己研鑽のように、時間帯毎の勤務状況を求める。この勤怠管理システムでは、医師の滞在しているエリアを勤務状況に紐づけ、滞在エリアを勤務状況に変換する。
更に、ビーコン受信機は、ビーコン発信機が発信したビーコン信号を必ず受信できるとは限らず、ビーコン信号の受信漏れが生じる場合がある。特に、エリアの出入口にのみビーコン発信機またはビーコン受信機が設置されている場合、ユーザがエリアの中に滞在していても検知することはできない。
所定の範囲のエリアを示すエリア情報と、当該エリア情報によって示されるエリアに紐づけられた勤務状況を示す勤務状況情報とを含む勤務状況変換情報が格納されている勤務状況変換テーブルと、
一方がユーザによって携帯され、他方が所定の複数の場所に設置されているビーコン発信機とビーコン受信機から送信される情報に基づいて、ユーザが滞在しているエリアを示す滞在エリア情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された滞在エリア情報によって示されるエリアが連続して同一であった各滞在時間帯と、当該各滞在時間帯に挟まれた時間帯であって前記取得部が滞在エリア情報を取得することができなかった各未検知時間帯とを求める決定部と、
前記勤務状況変換テーブルに格納されている勤務状況変換情報に基づいて、前記各滞在時間帯の中で所定の第1の時間以上である各確定滞在時間帯に対応するエリアを勤務状況に変換する変換部と、
前記ユーザの勤怠を示す勤怠情報であって、前記各確定滞在時間帯と、当該各確定滞在時間帯に対応するエリアおよび勤務状況とを含む当該勤怠情報を作成する勤怠管理部と、
を備える。
前記各確定滞在時間帯の直後または間または直前に存在し、前記各滞在時間帯の中で前記第1の時間未満である未確定滞在時間帯および/または前記各未検知時間帯の中で所定の第2の時間未満である未確定未検知時間帯のみを含む混合時間帯であって所定の第3の時間未満である当該混合時間帯を、直後または直前の前記確定滞在時間帯に含ませる結合部を備える。
前記結合部が、前記各未検知時間帯の中で所定の第2の時間以上である確定未検知時間帯に挟まれており、1つ以上の前記未確定滞在時間帯を含む孤立時間帯であって所定の第4の時間未満である当該孤立時間帯を、確定未検知時間帯に変更する。
前記ユーザが医師であって、前記勤務状況の種別が業務と自己研鑽を含む。
前記確定未検知時間帯の勤務状況について業務と自己研鑽を含む複数の選択肢を前記医師に提示し、当該選択肢の中から当該時間帯の勤務状況を前記医師に選択させる修正部を備える。
前記修正部が、前記各確定滞在時間帯の中に、前記取得部が滞在エリア情報を所定の第5の時間以上取得することができなかった時間帯が含まれている場合に、当該時間帯の勤務状況について業務と自己研鑽を含む複数の選択肢を前記医師に提示し、当該選択肢の中から当該時間帯の勤務状況を前記医師に選択させる。
コンピュータを、
所定の範囲のエリアを示すエリア情報と、当該エリア情報によって示されるエリアに紐づけられた勤務状況を示す勤務状況情報とを含む勤務状況変換情報が格納されている勤務状況変換テーブルを記憶する記憶手段、
一方がユーザによって携帯され、他方が所定の複数の場所に設置されているビーコン発信機とビーコン受信機から送信される情報に基づいて、ユーザが滞在しているエリアを示す滞在エリア情報を取得する取得手段、
前記取得手段によって取得された滞在エリア情報によって示されるエリアが連続して同一であった各滞在時間帯と、当該各滞在時間帯に挟まれた時間帯であって前記取得手段が滞在エリア情報を取得することができなかった各未検知時間帯とを求める決定手段、
前記勤務状況変換テーブルに格納されている勤務状況変換情報に基づいて、前記各滞在時間帯の中で所定の第1の時間以上である各確定滞在時間帯に対応するエリアを勤務状況に変換する変換手段、
前記ユーザの勤怠を示す勤怠情報であって、前記各確定滞在時間帯と、当該各確定滞在時間帯に対応するエリアおよび勤務状況とを含む当該勤怠情報を作成する勤怠管理手段、
として機能させる。
第1の実施形態に係る勤怠管理システムは、所定の場所に設置された複数のビーコン発信機10と、ユーザによって携帯されるビーコン受信機20と、検知情報取得装置100と、勤怠管理装置200Aとを有する。
ビーコン受信機20は無線でネットワーク40に接続されている。検知情報取得装置100と勤怠管理装置200Aとは有線または無線でネットワーク40に接続されている。ビーコン受信機20と検知情報取得装置100と勤怠管理装置200Aとは、ネットワーク40を介して相互にデータを送受信することができる。
ビーコン受信機20は、ユーザによって携帯される可搬型通信装置である。ユーザは、例えば、医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師等である。ビーコン受信機20は、例えば、スマートホンや携帯電話、タブレット、ノートパソコン等である。ビーコン受信機20は、自らを識別するための端末IDをその記憶部に記憶している。端末IDは、ビーコン受信機20を携帯しているユーザのユーザIDでもある。ビーコン受信機20は、ビーコン信号を通信可能範囲に検知したとき、ビーコンIDを受信する。ビーコン発信機10とビーコン受信機20とが通信可能な距離は、2.5mから50m程度と言われている。
そして、ビーコン受信機20は、受信したビーコンIDと端末IDを含む情報を検知情報取得装置100に送信する。
なお、ビーコン受信機20は、ビーコン発信機10からビーコン信号とそれに含まれるビーコンIDを受信し、ビーコンIDと端末IDを検知情報取得装置100に送信する専用の端末であってもよい。
検知情報取得装置100の記憶部には、検知情報取得プログラムが格納されている。検知情報取得装置100のCPUがその記憶部から主メモリに検知情報取得プログラムを読み出して実行することにより、検知情報取得装置100の機能が実現される。
端末ID111は、ユーザによって携帯されるビーコン受信機20を識別する識別情報であり、ビーコン受信機20を携帯するユーザを識別するユーザ識別情報でもある。
ビーコンID112は、各ビーコン発信機10を識別する識別情報である。
受信時刻情報113は、検知情報取得装置100がビーコン受信機20からビーコンIDと端末IDとを受信した時刻を示す受信時刻情報である。
検知情報取得装置100は、ビーコン受信機20からビーコンIDと端末IDを受信する毎に検知情報110を勤怠管理装置200Aに送信してもよいし、受信したビーコンIDと端末IDに受信時刻を付加して一旦記憶部に蓄積し、勤怠管理装置200Aからの送信要求に応答して、検知情報110をまとめて勤怠管理装置200Aに送信してもよい。
勤怠管理装置200Aも、CPUと、RAM等で構成される主メモリと、ハードディスク等で構成される記憶部250とを備える。勤怠管理装置200Aも、例えば、コンピュータで実現することができる。また、勤怠管理装置200Aも、例えば、クラウドコンピューティングで実現することができる。
勤怠管理装置200Aの記憶部250には、施設情報テーブル(図示無し)と、ユーザ情報テーブル(図示無し)と、エリア変換テーブル260と、勤務状況変換テーブル270と、勤怠管理プログラム280Aとが格納されている。
勤怠管理装置200AのCPUが記憶部250から主メモリに勤怠管理プログラム280Aを読み出して実行することにより、取得部201と、決定部202と、変換部205と、勤怠管理部210と、修正部220との各部の機能が実現される。
ユーザ情報テーブルには、勤怠管理装置200Aのユーザ毎に、ユーザID(すなわち、端末ID111)と、名前と、施設IDと、職種と、連絡先とを含むユーザ情報が登録されている。ユーザ情報に含まれる施設IDは、施設情報に含まれる施設IDに対応する。ユーザが勤務する施設は、施設IDによって特定される。本実施形態では、職種は、医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師等である。
エリア変換テーブル260は、ビーコンIDをエリア情報に変換するためのエリア変換情報を格納する。エリア変換情報は、勤怠管理装置200Aの管理者によって予めエリア変換テーブル260に登録される。エリア変換情報は、ビーコンID261と、エリア情報262とを含む。なお、図4は、施設が大学付属の大学病院である場合の例である。
ビーコンID261は、所定の場所に設置された各ビーコン発信機10を識別するためのビーコン識別情報である。ビーコンID261は、検知情報110に含まれるビーコンID112に対応する。
エリア情報262は、所定の範囲のエリアを示す情報であり、ビーコンID261によって識別されるビーコン発信機10が設置されているエリアを示す情報である。エリア情報262は、ビーコンを用いた通常の位置情報取得装置におけるものと同様である。エリア情報262は、ビーコンID261に紐づけられている。エリア情報262が示すエリアは、例えば、診療棟、研究棟、教育・研修棟、休憩棟等の建物である。または、エリア情報262が示すエリアは、手術室、診察室、ロッカー室、会議室、教授室、研究室、講義室、休憩室、食堂等の部屋や建物の出入口であってもよい。
勤務状況変換テーブル270は、エリア情報を勤務状況情報に変換するための勤務状況変換情報を格納する。勤務状況変換情報は、勤怠管理装置200Aの管理者によって予め勤務状況変換テーブル270に登録される。勤務状況変換情報は、エリア情報271と、勤務状況情報272とを含む。なお、図5は、ユーザが医師である場合の例である。
エリア情報271は、所定の範囲のエリアを示す情報である。エリア情報271は、図4のエリア情報262に対応する。
勤務状況情報272は、ユーザの勤務状況を示す情報である。勤務状況情報272によって示される勤務状況は、エリア情報271によって示されるエリアに紐づけられている。図5の例では、勤務状況は医師の勤務状況である。この場合、勤務状況の種別は、例えば、業務と自己研鑽と休憩である。
取得部201は、検知情報取得装置100から送信される検知情報110を取得する。このとき、検知情報取得装置100がビーコン受信機20からビーコンIDと端末IDを受信する毎に検知情報110を勤怠管理装置200Aに送信し、取得部201がその検知情報110を取得してもよい。または、取得部201が所定のタイミングで検知情報取得装置100に検知情報110の送信を要求し、それに応答して検知情報取得装置100からまとめて送信される検知情報110を取得部201が取得してもよい。
具体的には、勤怠管理装置200Aでは、取得部201は、検知情報110に含まれるビーコンID112をキーとしてエリア変換テーブル260を検索し、ビーコンID112に対応するエリア変換情報をエリア変換テーブル260から読み出す。取得部201は、読み出されたエリア変換情報に含まれるエリア情報262を、検知情報110に含まれる端末ID111によって識別されるビーコン受信機20を携帯するユーザの滞在エリア情報として取得する。
続いて、取得部201は、ユーザ毎に、滞在エリア情報と受信時刻情報とを含む履歴データを作成し、その履歴データを記憶部250に記憶させる。
図6において、履歴データの各縦線は、17時と23時31分の間の各受信時刻においてユーザが滞在していたエリアを示す。線種(破線と実線)と太さ(細いと太い)が同一の縦線は同じエリアで検知された履歴データである。
決定部202は、まず、取得部201によって取得された滞在エリア情報によって示されるエリアが連続して同一であった滞在時間帯を求める。図6の例では、決定部202は、連続している10本の細い破線に対応する最初の滞在時間帯、連続している5本の細い実線に対応する2番目の滞在時間帯、連続している2本の太い実線に対応する3番目の滞在時間帯、および連続している2本の太い破線に対応する4番目の滞在時間帯を求める。
ただし、4番目の滞在時間帯は、2本の太い実線の間の時間であるが、取得部201が滞在エリア情報を所定の第5の時間(例えば、30分)以上取得することができなかった時間を含む。これに対し、最初と2番目の滞在時間帯では、取得部201は滞在エリア情報を所定の第5の時間(例えば、30分)未満で取得している。図6では、最初と2番目の滞在時間帯を示す矩形を黒く塗りつぶし、4番目の滞在時間帯を示す矩形を小さな点で埋めることにより、これを示している。
また、決定部202は、図7に示すように、所定の第2の時間(例えば、15分)以上である未検知時間帯を確定未検知時間帯、第2の時間未満である滞在時間帯を未確定未検知時間帯と分類する。
図7の例では、決定部202は、最初と2番目と4番目の滞在時間帯を確定滞在時間帯と分類し、3番目の滞在時間帯を未確定滞在時間帯と分類している。また、決定部202は、最初の未検知時間帯を確定未検知時間帯と分類し、2番目と3番目の未検知時間帯を未確定未検知時間帯と分類している。
図9の例で、「未検知」と表示されている20:42〜21:10は、確定未検知時間帯である。また、「未確定」と表示されている22:09〜22:20は、未確定時間帯(未確定滞在時間帯および/または未確定未検知時間帯を含む時間帯)である。22:21〜23:31の確定滞在時間帯は、滞在エリア情報を所定の第5の時間(例えば、30分)以上取得することができなかった時間を含むため、勤務状況が「残業(未検知含む)」と表示されている。
図6の例では、取得部201は、22:21〜22:22の間に1回のみ滞在エリア情報を取得し、23:30〜23:31の間にも1回のみ滞在エリア情報を取得している。22:23〜23:29は未検知の時間帯である。このため、図9の勤怠表示画面の例では、22:21〜23:31の確定滞在時間帯に未検知の時間帯が含まれている。このように、各確定滞在時間帯の中に、取得部201が滞在エリア情報を所定の第5の時間(例えば、30分)以上取得することができなかった未検知の時間帯が含まれている場合に、修正部220は、その時間帯の勤務状況について業務と自己研鑽と休憩と外出(外勤)とを含む複数の選択肢をユーザである医師に提示し、それらの選択肢の中からその時間帯の勤務状況を医師に選択させることができる。
この確定滞在時間帯を含む行のいずれかの部分を医師がタップすると、修正部220は、パソコンやスマートホン等のディスプレイに図10に示す勤務状況選択画面を表示させる。医師は、図10の勤務状況選択画面をタップし、業務と自己研鑽と休憩と外出(外勤)の中からいずれか1つを選択することができる。例えば、医師が「1.残業をしていました。」を選択すると、修正部220は22:21〜23:31の確定滞在時間の勤務状態を残業に確定する。また、例えば、医師が「3.休憩をしていました。」を選択すると、図11に示すように、修正部220は、勤怠情報において22:23〜23:29の時間帯の滞在エリアと勤務状態をそれぞれ未検知と休憩に変更し、勤怠表示画面にそれらを表示させる。なお、滞在エリアは別途の手段により設定可能としてもよい。
図9の勤怠表示画面の例では、20:42〜21:10は確定未検知時間帯である。この確定未検知時間帯を含む行のいずれかの部分を医師がタップすると、修正部220は、パソコンやスマートホン等のディスプレイに図10と同様の勤務状況選択画面を表示させる。医師は、勤務状況選択画面をタップし、業務と自己研鑽と休憩と外出(外勤)の中からいずれか1つを選択することができる。修正部220は、勤怠情報において20:42〜21:10の時間帯の勤務状態として医師の選択したものを設定し、勤怠表示画面にその勤務状態を表示させる。なお、この時間帯の滞在エリアは未検知のままとしてもよいし、別途の手段により変更可能としてもよい。
取得部201は、検知情報取得装置100から送信される検知情報110を取得する(S11)。次に、取得部201は、検知情報110(ビーコン発信機10とビーコン受信機20から送信される端末ID111とビーコンID112)に基づいて、ユーザが滞在しているエリアを示す滞在エリア情報を取得する(S12)。続いて、取得部201は、ユーザ毎に、滞在エリア情報と受信時刻情報とを含む履歴データを作成し、その履歴データを記憶部250に記憶させる(S13)。
勤怠管理部210は、ユーザの勤怠を示す勤怠情報であって、各確定滞在時間帯と、当該各確定滞在時間帯に対応するエリアおよび勤務状況とを含む当該勤怠情報を作成する(S17)。
勤怠管理装置200Bは、CPUと、RAM等で構成される主メモリと、ハードディスク等で構成される記憶部250とを備える。勤怠管理装置200Bは、例えば、コンピュータで実現することができる。また、勤怠管理装置200Bは、例えば、クラウドコンピューティングで実現することができる。
勤怠管理装置200Bの記憶部250には、施設情報テーブル(図示無し)と、ユーザ情報テーブル(図示無し)と、エリア変換テーブル260と、勤務状況変換テーブル270と、勤怠管理プログラム280Bとが格納されている。
勤怠管理装置200BのCPUが記憶部250から主メモリに勤怠管理プログラム280Bを読み出して実行することにより、取得部201と、決定部202と、結合部203と、変換部205と、勤怠管理部210と、修正部220との各部の機能が実現される。
勤怠管理装置200Bは、結合部203を有する点が勤怠管理装置200Aと異なる。その他の点では、勤怠管理装置200Bは勤怠管理装置200Aと同一である。
この場合のルールは、例えば、2つの確定滞在時間帯の間に第3の時間未満の混合時間帯が存在するとき、医師が移動する先の確定滞在時間帯(下の時間)が未検知の時間帯を含まない場合、混合時間帯を移動先の確定滞在時間帯(下の時間)に含ませる。一方、移動先の確定滞在時間帯(下の時間)は未検知の時間帯を含むが、医師が移動する前の確定滞在時間帯(上の時間)は未検知の時間帯を含まない場合、混合時間帯を移動前の確定滞在時間帯(上の時間)に含ませるというものである。
第2の実施形態に係る勤怠管理システムは、ユーザによって携帯されるビーコン発信機60と、所定の場所に設置された複数のビーコン受信機70と、検知情報取得装置300と、勤怠管理装置400とを有する。第2の実施形態に係る勤怠管理システムは、複数のビーコン受信機70が所定の場所に設置されており、ユーザがビーコン発信機60を携帯する点が第1の実施形態に係る勤怠管理システムと異なる。
ビーコン受信機70は無線でネットワーク40に接続されている。検知情報取得装置300と勤怠管理装置400とは有線または無線でネットワーク40に接続されている。ビーコン受信機70と勤務状況取得装置300と勤怠管理装置400とは、ネットワーク40を介して相互にデータを送受信することができる。
複数のビーコン受信機70は、例えば大学の敷地内に建てられている大学病院の診療棟30や教育・研修棟31のような各建物の各出入口や、各部屋にそれぞれ設置されている。各部屋は、例えば、手術室、診察室、ロッカー室、会議室、教授室、研究室、講義室、休憩室、食堂等である。
ビーコン受信機70は、ビーコン信号を通信可能範囲に検知したとき、ビーコンIDを受信する。ビーコン受信機70は、自らを識別するための端末IDをその記憶部に記憶している。ビーコン受信機70は、ビーコンIDを受信すると、ビーコンIDと端末IDとを検知情報取得装置300に送信する。ビーコン発信機60とビーコン受信機70とが通信可能な距離は、2.5mから50m程度と言われている。
なお、ビーコン受信機70は、スマートホンや携帯電話、タブレット、ノートパソコン等であってもよい。
検知情報取得装置300の記憶部には、検知情報取得プログラムが格納されている。検知情報取得装置300のCPUがその記憶部から主メモリに検知情報取得プログラムを読み出して実行することにより、検知情報取得装置300の機能が実現される。
ビーコンID311は、ユーザによって携帯されるビーコン発信機60を識別する識別情報であり、ビーコン発信機60を携帯するユーザを識別するユーザ識別情報でもある。
端末ID312は、各ビーコン受信機70を識別する識別情報である。
受信時刻情報313は、検知情報取得装置300がビーコン受信機70からビーコンIDと端末IDとを受信した時刻を示す受信時刻情報である。
検知情報取得装置300は、ビーコン受信機70からビーコンIDと端末IDを受信する毎に検知情報310を勤怠管理装置400に送信してもよいし、受信したビーコンIDと端末IDに受信時刻を付加して一旦記憶部に蓄積し、勤怠管理装置400からの送信要求に応答して、検知情報310をまとめて勤怠管理装置400に送信してもよい。
勤怠管理装置400も、CPUと、RAM等で構成される主メモリと、ハードディスク等で構成される記憶部250とを備える。勤怠管理装置400も、例えば、コンピュータで実現することができる。また、勤怠管理装置400も、例えば、クラウドコンピューティングで実現することができる。
勤怠管理装置400の記憶部250には、施設情報テーブル(図示無し)と、ユーザ情報テーブル(図示無し)と、エリア変換テーブル460と、勤務状況変換テーブル270と、勤怠管理プログラム470とが格納されている。
勤怠管理装置400のCPUが記憶部250から主メモリに勤怠管理プログラム470を読み出して実行することにより、取得部401と、決定部202と、変換部205と、勤怠管理部210と、修正部220との各部の機能が実現される。
ユーザ情報テーブルには、勤怠管理装置400のユーザ毎に、ユーザID(すなわち、ビーコンID311)と、名前と、施設IDと、職種と、連絡先とを含むユーザ情報が登録されている。ユーザ情報に含まれる施設IDは、施設情報に含まれる施設IDに対応する。ユーザが勤務する施設は、施設IDによって特定される。本実施形態では、職種は、医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師等である。
図21は、エリア変換テーブル460の構成の一例を示す。
エリア変換テーブル460は、端末IDをエリア情報に変換するためのエリア変換情報を格納する。エリア変換情報は、勤怠管理装置400の管理者によって予めエリア変換テーブル460に登録される。エリア変換情報は、端末ID461と、エリア情報462とを含む。なお、図21は、施設が大学付属の大学病院である場合の例である。
端末ID461は、所定の場所に設置された各ビーコン受信機70を識別するためのビーコン識別情報である。端末ID461は、検知情報310に含まれる端末ID312に対応する。
エリア情報462は、所定の範囲のエリアを示す情報であり、端末ID461によって識別されるビーコン受信機70が設置されているエリアを示す情報である。エリア情報462は、ビーコンを用いた通常の位置情報取得装置におけるものと同様である。エリア情報462は、端末ID461に紐づけられている。エリア情報462が示すエリアは、例えば、診療棟、研究棟、教育・研修棟、休憩棟等の建物である。または、エリア情報462が示すエリアは、手術室、診察室、ロッカー室、会議室、教授室、研究室、講義室、休憩室、食堂等の部屋や建物の出入口であってもよい。
具体的には、勤怠管理装置400では、取得部401は、検知情報310に含まれる端末ID312をキーとしてエリア変換テーブル460を検索し、端末ID312に対応するエリア変換情報をエリア変換テーブル460から読み出す。取得部401は、読み出されたエリア変換情報に含まれるエリア情報462を、検知情報310に含まれるビーコンID311によって識別されるビーコン発信機60を携帯するユーザの滞在エリア情報として取得する。
続いて、取得部401は、ユーザ毎に、滞在エリア情報と受信時刻情報とを含む履歴データを作成し、その履歴データを記憶部250に記憶させる。
勤怠管理装置400における決定部202と結合部203と変換部205と勤怠管理部210と修正部220と勤務状況変換テーブル270とは、勤怠管理装置200Aおよび勤怠管理装置200Bのものと同一であるため、説明を省略する。
従って、変換部205が確定したものだけでなく未確定のものも含めて滞在時間帯に対応するエリアを勤務状況に変換した後に、結合部203が未確定の滞在時間帯と未検知時間帯を、最も可能性の高い確定滞在時間帯にまとめたり、最も可能性の高い確定滞在時間帯に変更したり、未確定滞在時間帯を確定未検知時間帯に変更したりすることとしてもよい。この場合も、結果的に、各確定滞在時間帯に対応するエリアのみが勤務状況に変換されることとなる。
また、上述した第1の実施形態では、検知情報取得装置100が受信時刻情報113を取得し、それを検知情報110に付加する例を示したが、これに限らず、ビーコン受信機20が受信時刻情報を取得してもよいし、勤怠管理装置200の取得部201が受信時刻情報を取得してもよい。第2の実施形態でも同様に、ビーコン受信機70が受信時刻情報を取得してもよいし、勤怠管理装置400の取得部401が受信時刻情報を取得してもよい。
更に、修正部220は、滞在エリアを検知することができなかった未検知時間帯に勤務状況を設定したり、誤って設定された勤務状況を修正したりする手段をユーザに提供する。
Claims (7)
- 所定の範囲のエリアを示すエリア情報と、当該エリア情報によって示されるエリアに紐づけられた勤務状況を示す勤務状況情報とを含む勤務状況変換情報が格納されている勤務状況変換テーブルと、
一方がユーザによって携帯され、他方が所定の複数の場所に設置されているビーコン発信機とビーコン受信機から送信される情報に基づいて、ユーザが滞在しているエリアを示す滞在エリア情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された滞在エリア情報によって示されるエリアが連続して同一であった各滞在時間帯と、当該各滞在時間帯に挟まれた時間帯であって前記取得部が滞在エリア情報を取得することができなかった各未検知時間帯とを求める決定部と、
前記勤務状況変換テーブルに格納されている勤務状況変換情報に基づいて、前記各滞在時間帯の中で所定の第1の時間以上である各確定滞在時間帯に対応するエリアを勤務状況に変換する変換部と、
前記ユーザの勤怠を示す勤怠情報であって、前記各確定滞在時間帯と、当該各確定滞在時間帯に対応するエリアおよび勤務状況とを含む当該勤怠情報を作成する勤怠管理部と、
を備える勤怠管理装置。 - 前記各確定滞在時間帯の直後または間または直前に存在し、前記各滞在時間帯の中で前記第1の時間未満である未確定滞在時間帯および/または前記各未検知時間帯の中で所定の第2の時間未満である未確定未検知時間帯のみを含む混合時間帯であって所定の第3の時間未満である当該混合時間帯を、直後または直前の前記確定滞在時間帯に含ませる結合部を備える請求項1に記載の勤怠管理装置。
- 前記結合部が、前記各未検知時間帯の中で所定の第2の時間以上である確定未検知時間帯に挟まれており、1つ以上の前記未確定滞在時間帯を含む孤立時間帯であって所定の第4の時間未満である当該孤立時間帯を、確定未検知時間帯に変更する請求項2に記載の勤怠管理装置。
- 前記ユーザが医師であって、前記勤務状況の種別が業務と自己研鑽を含む請求項3に記載の勤怠管理装置。
- 前記確定未検知時間帯の勤務状況について業務と自己研鑽を含む複数の選択肢を前記医師に提示し、当該選択肢の中から当該時間帯の勤務状況を前記医師に選択させる修正部を備える請求項4に記載の勤怠管理装置。
- 前記修正部が、前記各確定滞在時間帯の中に、前記取得部が滞在エリア情報を所定の第5の時間以上取得することができなかった時間帯が含まれている場合に、当該時間帯の勤務状況について業務と自己研鑽を含む複数の選択肢を前記医師に提示し、当該選択肢の中から当該時間帯の勤務状況を前記医師に選択させる請求項4または5に記載の勤怠管理装置。
- コンピュータを、
所定の範囲のエリアを示すエリア情報と、当該エリア情報によって示されるエリアに紐づけられた勤務状況を示す勤務状況情報とを含む勤務状況変換情報が格納されている勤務状況変換テーブルを記憶する記憶手段、
一方がユーザによって携帯され、他方が所定の複数の場所に設置されているビーコン発信機とビーコン受信機から送信される情報に基づいて、ユーザが滞在しているエリアを示す滞在エリア情報を取得する取得手段、
前記取得手段によって取得された滞在エリア情報によって示されるエリアが連続して同一であった各滞在時間帯と、当該各滞在時間帯に挟まれた時間帯であって前記取得手段が滞在エリア情報を取得することができなかった各未検知時間帯とを求める決定手段、
前記勤務状況変換テーブルに格納されている勤務状況変換情報に基づいて、前記各滞在時間帯の中で所定の第1の時間以上である各確定滞在時間帯に対応するエリアを勤務状況に変換する変換手段、
前記ユーザの勤怠を示す勤怠情報であって、前記各確定滞在時間帯と、当該各確定滞在時間帯に対応するエリアおよび勤務状況とを含む当該勤怠情報を作成する勤怠管理手段、
として機能させるための勤怠管理プログラム。
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