JP2021113524A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸気通路での、液化するアルコールの急増を回避する。【解決手段】内燃機関1は、オイルパン13に貯留されたオイルを冷却水との熱交換を通じて冷却するオイルクーラ53と、オイルクーラ53への冷却水の流入量を調整する流入バルブ52及び排出バルブ54と、ブローバイガスを吸気通路3におけるインタークーラ60よりも上流側に戻すブローバイガス処理機構の第1通路91とを備えている。この内燃機関1の制御装置100は、流入バルブ52及び排出バルブ54を制御するバルブ制御部108を備えている。バルブ制御部108は、アルコール含有燃料が使用されている場合であってオイルの油温がアルコール含有燃料に含まれているアルコール成分の沸点よりも低い場合、オイルの油温を、上記沸点よりも低い状態で規定時間以上維持するように流入バルブ52及び排出バルブ54を制御する。【選択図】図1
Description
この発明は、内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1に開示された内燃機関には、ピストンが収容された気筒が区画されている。気筒には、当該気筒内に吸気を導入する吸気通路が接続されている。吸気通路の途中には、過給機のコンプレッサが設けられている。吸気通路におけるコンプレッサよりも下流側には、吸気を冷却するインタークーラが設けられている。この内燃機関における気筒よりも下側には、内燃機関を潤滑するオイルが貯留されたオイルパンが配置されている。また、内燃機関には、ピストンと気筒との隙間からオイルパンの側へ漏れ出すブローバイガスを吸気通路におけるインタークーラよりも上流側に戻すブローバイガス処理機構が設けられている。
特許文献1のような内燃機関において、気筒内で燃焼させる燃料として、アルコール含有燃料を使用することがある。アルコール含有燃料を使用する場合、内燃機関の冷間始動時においては、当該アルコール含有燃料の一部が未燃のまま液体状態でピストンと気筒との隙間を通じてオイルパンのオイルに混入することがある。この場合、内燃機関の暖機に伴ってオイルの油温が増加し、当該油温がアルコール含有燃料に含まれるアルコール成分の沸点に至ると、オイルに溶け込んでいるアルコールが一気に気化する。そして、ブローバイガス処理機構を通じて吸気通路に排出されるブローバイガスに含まれる気化状態のアルコールが急増する。ブローバイガスに含まれる気化状態のアルコールは、ブローバイガスとともにインタークーラを通過する際に冷却されて液化する。したがって、吸気通路では液化したアルコールが急増する。このアルコールが気筒内に進入すると、プレイグニッション等の異常燃焼を引き起こすおそれがある。
上記課題を解決するための内燃機関の制御装置は、オイルパンに貯留されたオイルを冷却水との熱交換を通じて冷却するオイルクーラと、前記オイルクーラへの冷却水の流入量を調整するバルブと、気筒に接続された吸気通路に設けられているインタークーラと、前記気筒から前記オイルパンの側へ漏れ出すブローバイガスを前記吸気通路における前記インタークーラよりも上流側に戻すブローバイガス処理機構とを備えた内燃機関に適用される制御装置であって、前記オイルの油温を算出する油温算出部と、前記バルブを制御するバルブ制御部とを備え、前記バルブ制御部は、アルコール含有燃料が使用されている場合であって前記オイルの油温が前記アルコール含有燃料に含まれているアルコール成分の沸点よりも低い場合、前記オイルの油温を、前記沸点よりも低い状態で規定時間以上維持するように前記バルブを制御する。
上記構成では、アルコール含有燃料に含まれているアルコール成分の沸点よりも低い温度でオイルの油温を規定時間以上維持する。このことにより、オイルに混入しているアルコールが一気に気化することを回避して、アルコールを徐々に気化させる。そのため、ブローバイガスに含まれる気化状態のアルコールの急増を回避でき、吸気通路での、液化するアルコールの急増を回避できる。
以下、内燃機関の制御装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。
先ず、内燃機関の概略構成を説明する。本実施形態の内燃機関は、アルコール燃料やガソリン燃料、これらを混合したアルコール含有燃料を燃料として使用可能なフレキシブル燃料エンジンとして構成されている。図1に示すように、内燃機関1は、気筒2が区画されたシリンダブロック12を備えている。なお、図1では気筒2を1つのみ示しているが、気筒2は複数設けられている。気筒2には、ピストン6が往復移動可能に収容されている。
先ず、内燃機関の概略構成を説明する。本実施形態の内燃機関は、アルコール燃料やガソリン燃料、これらを混合したアルコール含有燃料を燃料として使用可能なフレキシブル燃料エンジンとして構成されている。図1に示すように、内燃機関1は、気筒2が区画されたシリンダブロック12を備えている。なお、図1では気筒2を1つのみ示しているが、気筒2は複数設けられている。気筒2には、ピストン6が往復移動可能に収容されている。
シリンダブロック12における気筒2よりも下側には、気筒2と連通するクランク室11が区画されている。クランク室11は、シリンダブロック12の下端で開口している。クランク室11には、クランクシャフト7が配置されている。クランクシャフト7は、コネクテイングロッド14を介してピストン6と連結されていて、ピストン6の往復移動に応じて回転する。クランクシャフト7の近傍には、クランクシャフト7の回転位置を検出クランク位置Scrとして検出するクランク角センサ35が配置されている。
シリンダブロック12より下側には、内燃機関1の各種部位を潤滑するオイルが貯留されたオイルパン13が配置されている。オイルパン13はシリンダブロック12の側に開放された箱形状になっている。したがって、オイルパン13の内部空間は、クランク室11と連通している。オイルパン13からは、内燃機関1の各種部位へとオイルを供給するオイル供給通路17が延びている。また、オイル供給通路17の下流端はオイルパン13に接続されている。すなわち、オイル供給通路17を流通するオイルは、オイルパン13から流出して再びオイルパン13へと流入する。オイル供給通路17の途中には、オイルの油温を検出油温THOとして検出する油温センサ34が配置されている。油温センサ34は、オイル供給通路17の上流端近傍に位置している。こうした油温センサ34による検出油温THOは、概ねオイルパン13内のオイルの油温を反映した温度になっている。オイル供給通路17における油温センサ34よりも下流側には、冷却水との熱交換を通じてオイルを冷却するオイルクーラ53が設けられている。なお、図1では、オイル供給通路17を概略的に矢印で示している。
シリンダブロック12よりも上側には、吸気バルブ15や排気バルブ16に係る動弁機構が設けられたシリンダヘッド18が配置されている。シリンダヘッド18には、気筒2内の燃料と吸気との混合気に点火を行う点火プラグ5が取り付けられている。
さて、気筒2には、当該気筒2内に外部から吸気を導入するための吸気通路3が接続されている。なお、吸気通路3の下流端側の一部は、シリンダヘッド18に区画された吸気ポートで構成されている。吸気通路3の途中には、吸気を濾過するエアクリーナ21が配置されている。吸気通路3におけるエアクリーナ21よりも下流側には、吸気通路3を流通する吸気量を検出吸気量GAとして検出するエアフロメータ31が取り付けられている。吸気通路3におけるエアフロメータ31よりも下流側には、吸気を過給する過給機40のコンプレッサ41が配置されている。吸気通路3におけるコンプレッサ41よりも下流側には、吸気を冷却するインタークーラ60が配置されている。吸気通路3におけるインタークーラ60よりも下流側には、吸気通路3を流通する吸気量を調整するスロットルバルブ29が配置されている。吸気通路3におけるスロットルバルブ29よりも下流側には、燃料を噴射する燃料噴射弁4が取り付けられている。そして、吸気通路3の下流端には、吸気通路3を開閉する吸気バルブ15が配置されている。なお、図1では、吸気の流れを太矢印Z1で示している。
また、気筒2には、当該気筒2内の排気を排出するための排気通路8が接続されている。なお、排気通路8の上流端側の一部は、シリンダヘッド18に区画された排気ポートで構成されている。排気通路8の上流端には、排気通路8を開閉する排気バルブ16が配置されている。排気通路8の途中には、気筒2内における混合気の空燃比を検出空燃比AFとして検出する空燃比センサ36が取り付けられている。排気通路8における空燃比センサ36よりも下流側には、排気を浄化する触媒70が配置されている。排気通路8における触媒70よりも下流側には、過給機40のタービン42が配置されている。タービン42は、コンプレッサ41と同軸で連結されていて、排気の流れに伴ってタービン42が回転すると、コンプレッサ41が当該タービン42と一体回転して吸気が過給される。排気通路8におけるタービン42よりも上流側と下流側とは、バイパス通路80で接続されている。バイパス通路80の途中には、バイパス通路80を流れる排気の流量を調節するウェイストゲートバルブ81が配置されている。なお、図1では、排気の流れを太矢印Z2で示している。
内燃機関1は、クランク室11内のブローバイガスBGを吸気通路3に戻して気筒2内で燃焼処理するためのブローバイガス処理機構を備えている。なお、ブローバイガスBGとは、ピストン6と気筒2との隙間からオイルパン13の側へ漏れ出す燃焼ガスである。ブローバイガス処理機構の第1通路91は、吸気通路3におけるコンプレッサ41よりも上流側の部分とクランク室11とを連通している。また、ブローバイガス処理機構の第2通路92は、吸気通路3におけるスロットルバルブ29よりも下流側の部分とクランク室11とを連通している。第2通路92の途中には、当該第2通路92を介して吸気通路3に排出されるブローバイガスBGの量を調整するPCVバルブ93が配置されている。PCVバルブ93は、吸気通路3におけるスロットルバルブ29の下流側の吸気圧が低くなると開弁する。
機関負荷が低いときには、吸気通路3におけるスロットルバルブ29の下流側の吸気圧が低くなるため、クランク室11内のブローバイガスBGは上記第2通路92を通じて吸気通路3に排出される。また、このときには吸気通路3内の新気が第1通路91を通じてクランク室11内に導入され、これによりクランク室11内の掃気が図られる。一方、機関負荷が高負荷や中負荷であるときには、クランク室11内の圧力は、吸気通路3におけるコンプレッサ41よりも上流側の部分の圧力よりも高くなるため、クランク室11内のブローバイガスBGは上記第1通路91を通じて吸気通路3に排出されるようになる。
内燃機関1には、冷却水を圧送する冷却水ポンプ51が設けられている。冷却水ポンプ51からは、冷却水が流通する冷却水回路50が延びている。冷却水回路50における冷却水ポンプ51よりも下流側には、冷却水の流通と遮断と切り替える流入バルブ52が設けられている。冷却水回路50における流入バルブ52よりも下流側は、上述したオイルクーラ53の内部に繋がっている。冷却水回路50におけるオイルクーラ53よりも下流側には、オイルクーラ53からの冷却水の排出と当該排出の遮断とを切り替える排出バルブ54が設けられている。冷却水回路50における排出バルブ54よりも下流側には、冷却水を冷やすためのラジエータ55が設けられている。そして、冷却水回路50におけるラジエータ55よりも下流側は、冷却水ポンプ51に接続されている。したがって、冷却水ポンプ51から圧送された冷却水は、オイルクーラ53やラジエータ55を経て、再び冷却水ポンプ51に戻される。流入バルブ52と排出バルブ54とは、オイルクーラ53への冷却水の流入量を調整するバルブとなっており、同期して開閉する。すなわち、流入バルブ52が開状態になるときには排出バルブ54も開状態となり、流入バルブ52が閉状態になるときには排出バルブ54も閉状態になる。
図示は省略するが、内燃機関1には、冷却水ポンプ51とは別のポンプで冷却水が圧送される別系統の冷却水回路が設けられている。内燃機関1におけるシリンダブロック12に区画されたウォータージャケットは、この別系統の冷却水回路の一部を構成している。また、ウォータージャケットの下流端には、冷却水の温度を検出水温THWとして検出する水温センサ33が取り付けられている。
次に、内燃機関1の制御構成を説明する。
内燃機関1は、制御装置100で制御される。制御装置100は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサとして構成し得る。なお、制御装置100は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の専用のハードウェア回路、またはそれらの組み合わせを含む回路(circuitry)として構成してもよい。プロセッサは、CPU及び、RAM並びにROM等のメモリを含む。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
内燃機関1は、制御装置100で制御される。制御装置100は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサとして構成し得る。なお、制御装置100は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の専用のハードウェア回路、またはそれらの組み合わせを含む回路(circuitry)として構成してもよい。プロセッサは、CPU及び、RAM並びにROM等のメモリを含む。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
制御装置100には、内燃機関1の各種部位に取り付けられているセンサからの検出信号が入力される。具体的には、制御装置100には、次の各パラメータについての検出信号が入力される。
・エアフロメータ31が検出する検出吸気量GA
・水温センサ33が検出する検出水温THW
・油温センサ34が検出する検出油温THO
・クランク角センサ35が検出する検出クランク位置Scr
・空燃比センサ36が検出する検出空燃比AF
制御装置100は、検出クランク位置Scrに基づいて単位時間当たりのクランクシャフト7の回転数である機関回転数NEを算出する。また、制御装置100は、機関回転数NE及び検出吸気量GAに基づいて機関負荷率KLを算出する。
・エアフロメータ31が検出する検出吸気量GA
・水温センサ33が検出する検出水温THW
・油温センサ34が検出する検出油温THO
・クランク角センサ35が検出する検出クランク位置Scr
・空燃比センサ36が検出する検出空燃比AF
制御装置100は、検出クランク位置Scrに基づいて単位時間当たりのクランクシャフト7の回転数である機関回転数NEを算出する。また、制御装置100は、機関回転数NE及び検出吸気量GAに基づいて機関負荷率KLを算出する。
制御装置100は、スロットルバルブ29の開度制御や点火プラグ5の点火時期制御といった各種の機関制御を実施する制御実施部102を備えている。制御実施部102は、そうした機関制御の一環として、気筒2内で燃焼する混合気の空燃比を目標空燃比AFTとするように、燃料噴射弁4から噴射する燃料の量である燃料噴射量を制御している。本実施形態では、ガソリン燃料の理論空燃比である「14.7」を目標空燃比AFTとして設定している。
ここで、フレキシブル燃料エンジンの場合、理論空燃比、すなわち燃料が過不足なく完全燃焼するだけの酸素を含む混合気の空燃比は、使用中の燃料のアルコール濃度により変化する。例えば使用中の燃料のアルコール濃度が「85%」のときの理論空燃比は「10.0」となる。よって、筒内空気量MCが一定の状態で理論空燃比を得るために必要な燃料噴射量は、使用中の燃料のアルコール濃度が「85%」の場合には、アルコール濃度が「0%」の場合の「1.47」倍となる。
一方、厳密には、空燃比センサ36の出力値は、気筒2内で燃焼された混合気の空気過剰率λを、すなわち混合気中の燃料が過不足なく完全燃焼するだけの酸素を含む空気の質量に対しての混合気中の実際の空気の質量の比率を示している。そして、本実施形態では、空燃比センサ36の出力値が示す空気過剰率λにガソリン燃料の理論空燃比である「14.7」を乗算した積を空燃比センサ36による検出空燃比AFとしている(AF=λ×14.7)。さらに本実施形態では、燃料噴射量制御において、検出空燃比AFが目標空燃比AFTとなるように燃料噴射量を制御している。すなわち、厳密に言えば、本実施形態の燃料噴射量制御では、気筒2内で燃焼する混合気の空気過剰率λが「1」となるように燃料噴射量を制御していることになる。
燃料噴射量の制御に際して制御実施部102は、先ず、気筒2内に導入される空気の質量である筒内空気量MCを上記エアフロメータ31による検出吸気量GAから算出するとともに、その筒内空気量MCを目標空燃比AFTで除算した商を基本噴射量QBSEの値として算出する。続いて、制御実施部102は、基本噴射量QBSEに対して、空燃比フィードバック補正値FAF、空燃比学習値KGなどの各種値に基づく補正を施した値を指令噴射量QINJの値として算出する。そして、制御実施部102は、指令噴射量QINJの値が示す量の燃料噴射を燃料噴射弁4に指令する。
こうした燃料噴射量の制御に際して制御実施部102は、空燃比フィードバック制御を行う。また、制御実施部102は、空燃比フィードバック制御による燃料噴射量の補正値である空燃比フィードバック補正値FAFに基づき、上述の空燃比学習値KGの学習を行う。
先ず、空燃比フィードバック制御について説明する。制御実施部102は、目標空燃比AFTに対する検出空燃比AFの偏差ΔAF(=AFT−AF)に基づき空燃比フィードバック補正値FAFの値を更新することで、空燃比フィードバック制御を行っている。具体的には、制御実施部102は、上記偏差ΔAFに既定の比例ゲインKPを乗算した積を比例項の値として、上記偏差ΔAFの時間微分値に既定の微分ゲインKDを乗算した積を微分項の値として、上記偏差ΔAFの時間積分値に既定の積分ゲインKIを乗算した積を積分項の値としてそれぞれ算出する。そして、制御装置100は、算出した比例項、微分項、積分項の各値を足し合わせた和を空燃比フィードバック補正値FAFの値として設定する。
次に空燃比学習について説明する。制御実施部102は、空燃比学習により、目標空燃比AFTに対する検出空燃比AFの定常的な偏差分を空燃比学習値KGの値として学習している。この空燃比学習では、既定の制御周期毎に、空燃比フィードバック補正値FAFの移動平均値FAFSMの絶対値が既定の値「F0」以上であるか否かが確認される。そして、移動平均値FAFSMが「F0」以上の値であった場合には、既定の値「K0」を更新前の値に加えた和を更新後の値とするように空燃比学習値KGの値が更新される。これに対して、移動平均値FAFSMが「−F0」以下の値であった場合には、更新前の値から「K0」を引いた差を更新後の値とするように空燃比学習値KGの値が更新される。なお、「K0」の値としては、「0」を超過し、かつ「F0」未満の値が設定されている。こうして更新される空燃比学習値KGの最新値は、機関停止後も制御実施部102で保持される。また、周知のように、こうした空燃比学習値KGには、燃料中のアルコール濃度が反映される。すなわち、燃料中のアルコール濃度が高くなるほど、この空燃比学習値KGの値は大きくなる傾向があるため、制御装置100は、使用されている燃料のアルコール濃度を空燃比学習値KGに基づいて検出できる。
さて、制御装置100は、アルコール含有燃料の使用の有無を判定する燃料判定部104を備えている。本実施形態では、空燃比学習値KGが規定値以上となるアルコール濃度の燃料をアルコール含有燃料として扱う。そして、燃料判定部104は、空燃比学習値KGが規定値以上である場合にアルコール含有燃料を使用していると判定する。
また、制御装置100は、オイルパン13内のオイルの油温を算出する油温算出部106を備えている。本実施形態では、油温算出部106は、検出油温THOをオイルパン13内のオイルの油温として算出する。
また、制御装置100は、流入バルブ52及び排出バルブ54を制御するバルブ制御部108を備えている。バルブ制御部108は、アルコール含有燃料が使用されている場合であって、アルコール含有燃料に含まれるアルコール成分の沸点(以下、アルコール沸点と記す。)Tsよりも検出油温THOが低い場合、検出油温THOをアルコール沸点Taよりも低い状態で規定時間HZ以上維持するように流入バルブ52及び排出バルブ54を制御する。詳細には、バルブ制御部108は、検出油温THOを、設定温度Ts以上且つアルコール沸点Ta未満の状態で規定時間HZ以上維持する。
バルブ制御部108は、アルコール沸点Taを予め記憶している。本実施形態では、アルコール含有燃料に含まれるアルコール成分はエチルアルコールである。そして、上記アルコール沸点Taは、78℃である。
バルブ制御部108は、設定温度Tsを予め記憶している。設定温度Tsは、アルコール沸点Taよりもやや低い温度として定められている。ここで、エチルアルコールを含んだアルコール含有燃料が使用されている場合、アルコール沸点Taとの兼ね合いから、内燃機関1の冷間始動時には気筒2内において未燃のまま液体状態で残存する燃料が多くなる。こうした液体状態の燃料は、ピストン6と気筒2との隙間を通じてオイルパン13の側に流れてオイルに混入する。オイルに混入したアルコール含有燃料中のアルコールは、オイルの油温が高くなるにつれて蒸発するようになる。上記設定温度Tsは、こうしたアルコールの蒸発を相応に促進する温度として実験やシミュレーションによって定められている。本実施形態では、設定温度Tsは70℃に設定されている。
バルブ制御部108は、上記規定時間HZを予め記憶している。規定時間HZは、設定温度Tsと関連付けて実験やシミュレーションによって定められている。具体的には、内燃機関1が冷間始動されてから内燃機関1の暖機が完了するまでにオイルに混入すると見込まれるアルコール含有燃料の最大量を最大混入量としたとき、規定時間HZは、オイルの油温を上記設定温度Tsに維持したときに最大混入量のアルコール含有燃料中のアルコールが全てオイルから蒸発するのに要する時間として定められている。
次に、制御装置100が実行する油温調整処理について説明する。
燃料判定部104及びバルブ制御部108は、内燃機関1が始動されると、オイルパン13内のオイルの油温を調整するための油温調整処理を実行する。本実施形態では、燃料判定部104及びバルブ制御部108は、内燃機関1の運転中、一度のみ油温調整処理を行う。なお、内燃機関1が始動された時点では、バルブ制御部108は、流入バルブ52と排出バルブ54との双方を閉状態に制御している。
燃料判定部104及びバルブ制御部108は、内燃機関1が始動されると、オイルパン13内のオイルの油温を調整するための油温調整処理を実行する。本実施形態では、燃料判定部104及びバルブ制御部108は、内燃機関1の運転中、一度のみ油温調整処理を行う。なお、内燃機関1が始動された時点では、バルブ制御部108は、流入バルブ52と排出バルブ54との双方を閉状態に制御している。
図2に示すように、燃料判定部104は、油温調整処理を開始するとステップS10の処理を実行する。ステップS10において、燃料判定部104は、アルコール含有燃料が使用されているか否かを判定する。具体的には、燃料判定部104は、最新の空燃比学習値KGを取得する。そして、燃料判定部104は、空燃比学習値KGが規定値以上であり、アルコール濃度が高いと判断できる場合には、アルコール含有燃料が使用されていると判定し、そうでない場合にはアルコール含有燃料は使用されていないと判定する。
燃料判定部104は、アルコール含有燃料は使用されていない場合(ステップS10:NO)、再度ステップS10の処理を実行する。燃料判定部104は、アルコール含有燃料が使用されていると判定されるまでステップS10の処理を繰り返す。ここで、例えば内燃機関1が今回始動される前の停止時において使用燃料がガソリン燃料からアルコール含有燃料へと変更された場合、内燃機関1が始動した時点ではガソリン燃料に対応する空燃比学習値KGが記憶されている。そのため、空燃比学習値KGが、アルコール含有燃料に対応する値に更新されるまでに時間を要する場合もある。燃料判定部104は、ステップS10の処理を繰り返している間にアルコール含有燃料が使用されていると判定された場合(ステップS10:YES)、処理をステップS20に進める。
ステップS20において、バルブ制御部108は、油温算出部106が算出する油温、すなわち検出油温THOを取得する。そして、バルブ制御部108は、検出油温THOがアルコール沸点Ta未満であるか否かを判定する。バルブ制御部108は、検出油温THOがアルコール沸点Ta以上である場合(ステップS20:NO)、油温調整処理を終了する。例えば、内燃機関1が今回始動される前の停止時間が比較的に短く、現在の検出油温THOが、前回の内燃機関1の運転状態を反映していることがある。前回の内燃機関1の運転時に暖機が完了していれば、現在の検出油温THOは相応に高く、ステップS20の判定はNOになる。一方、バルブ制御部108は、検出油温THOがアルコール沸点Ta未満の場合(ステップS20:YES)、処理をステップS30に進める。
ステップS30において、バルブ制御部108は、検出油温THOが設定温度Ts以上であるか否かを判定する。バルブ制御部108は、検出油温THOが設定温度Ts未満である場合(ステップS30:NO)、再度ステップS30の処理を実行する。バルブ制御部108は、検出油温THOが設定温度Ts以上になるまでステップS30の処理を繰り返す。すなわち、バルブ制御部108は、内燃機関1の暖機の進行とともにオイルの油温が高くなって検出油温THOが設定温度Ts以上になるまで待機する。バルブ制御部108は、検出油温THOが設定温度Ts以上になると、処理をステップS40に進める。
ステップS40において、バルブ制御部108は、検出油温THOを設定温度Ts以上且つアルコール沸点Ta未満の状態に維持する油温維持制御を開始する。具体的には、バルブ制御部108は、流入バルブ52と排出バルブ54との双方を開状態に切り替えるとともにこれらが閉状態になることを禁止してオイルクーラ53に冷却水を流通させる。このことによって、検出油温THOが上記の範囲に維持される。バルブ制御部108は、ステップS40の処理を実行すると、処理をステップS50に進める。
ステップS50において、バルブ制御部108は油温維持制御の継続時間Hのカウントを開始する。この後、バルブ制御部108は処理をステップS60に進める。
ステップS60において、バルブ制御部108は、油温維持制御の継続時間Hが規定時間HZ以上であるか否かを判定する。バルブ制御部108は、継続時間Hが規定時間HZ未満である場合、再度ステップS60の処理を実行する。バルブ制御部は、継続時間Hが規定時間HZ以上になるまでステップS60の処理を繰り返す。そして、バルブ制御部108は、継続時間Hが規定時間HZ以上になると(ステップS60:YES)、処理をステップS70に進める。
ステップS60において、バルブ制御部108は、油温維持制御の継続時間Hが規定時間HZ以上であるか否かを判定する。バルブ制御部108は、継続時間Hが規定時間HZ未満である場合、再度ステップS60の処理を実行する。バルブ制御部は、継続時間Hが規定時間HZ以上になるまでステップS60の処理を繰り返す。そして、バルブ制御部108は、継続時間Hが規定時間HZ以上になると(ステップS60:YES)、処理をステップS70に進める。
ステップS70において、バルブ制御部108は、油温維持制御を終了する。すなわち、バルブ制御部108は、流入バルブ52と排出バルブ54との双方が閉状態になることを許容する。この後、バルブ制御部108は、油温調整処理を終了する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
内燃機関1が冷間始動された場合、当該内燃機関1の暖機過程では、検出油温THOと検出水温THWとは概ね同じになっている。そのため、油温調整処理のステップS20の判定がYESとなる状況下、すなわち検出油温THOがアルコール沸点Taよりも低い状況下では、気筒2周辺の温度も相応に低く、気筒2内において未燃のまま液体状態で残存するアルコール含有燃料が多くなる。そうした燃料は、ピストン6と気筒2との隙間を通じてオイルパン13内のオイルに混入する。
内燃機関1が冷間始動された場合、当該内燃機関1の暖機過程では、検出油温THOと検出水温THWとは概ね同じになっている。そのため、油温調整処理のステップS20の判定がYESとなる状況下、すなわち検出油温THOがアルコール沸点Taよりも低い状況下では、気筒2周辺の温度も相応に低く、気筒2内において未燃のまま液体状態で残存するアルコール含有燃料が多くなる。そうした燃料は、ピストン6と気筒2との隙間を通じてオイルパン13内のオイルに混入する。
さて、図3の(a)に示すように、内燃機関1の暖機の進行とともに検出油温THOが上昇すると、図3の(b)に示すように、オイルに混入しているアルコールの単位時間当たりの蒸発量は、徐々に上昇する。仮に図3の(a)の一点鎖線で示すように、検出油温THOがそのまま上昇し続けて、時刻txで検出油温THOがアルコール沸点Taを越えるものとする。この場合、検出油温THOがアルコール沸点Taを越えるのに伴って、図3の(b)の一点鎖線で示すように、アルコールの蒸発量は急増する。オイルから蒸発した気化状態のアルコールはクランク室11のブローバイガスに含まれることから、上記のようにアルコールの蒸発量が急増すると、ブローバイガスに含まれる気化状態のアルコールが急増する。
一方、油温調整処理を実施する本実施形態では、図3の(a)に示すように、検出油温THOが設定温度Tsに至る時刻t1から規定時間HZに亘って油温維持制御を実行する(ステップS40〜ステップS70)。この油温維持制御により、検出油温THOの上昇が抑えられ、検出油温THOは、概ね設定温度Tsからアルコール沸点Taまでの範囲内に収まる。この場合、アルコールは沸騰することなく、せいぜい液面上から蒸発するにすぎない。したがって、図3の(b)に示すように、アルコールの蒸発量が急増することはない。油温維持制御を規定時間HZに亘って継続すると、オイルに混入しているアルコールは徐々に蒸発し、やがて当該アルコールは略全てが蒸発する。なお、図3の(b)では、アルコールの蒸発量の時間変化の一例として、油温維持制御を行っている間に亘って当該蒸発量が一定になっている場合の例を示している。
次に、本実施形態の効果について説明する。
上述したとおり、仮に検出油温THOがアルコール沸点Taにまで至ると、ブローバイガスに含まれる気化状態のアルコールが急増する。このとき、ブローバイガス処理機構の第1通路91を介してブローバイガスが吸気通路3に排出される機関運転状態であれば、急増した気化状態のアルコールがブローバイガスとともに吸気通路3におけるコンプレッサ41よりも上流側に排出される。そして、気化状態のアルコールは、インタークーラ60を通過する際に冷却されて液化する。この場合、吸気通路3では、液化するアルコールが急増する。こうしたアルコールが気筒2まで至ると、当該アルコールが火種となってプレイグニッション等の異常燃焼を引き起こすおそれがある。
上述したとおり、仮に検出油温THOがアルコール沸点Taにまで至ると、ブローバイガスに含まれる気化状態のアルコールが急増する。このとき、ブローバイガス処理機構の第1通路91を介してブローバイガスが吸気通路3に排出される機関運転状態であれば、急増した気化状態のアルコールがブローバイガスとともに吸気通路3におけるコンプレッサ41よりも上流側に排出される。そして、気化状態のアルコールは、インタークーラ60を通過する際に冷却されて液化する。この場合、吸気通路3では、液化するアルコールが急増する。こうしたアルコールが気筒2まで至ると、当該アルコールが火種となってプレイグニッション等の異常燃焼を引き起こすおそれがある。
この点、本実施形態では、ブローバイガスに含まれる気化状態のアルコールは急増することなく相応の量に維持される。そのため、吸気通路3におけるコンプレッサ41よりも上流側には、気化状態のアルコールが一度に多量に排出されることなく、当該アルコールが徐々に排出される。したがって、吸気通路3において液化するアルコールが急増することはなく、気筒2内での異常燃焼を引き起こすことはない。
なお、油温調整処理の終了後、検出油温THOは上昇し、やがて当該検出油温THOはアルコール沸点Taを越える。このとき、オイルに混入したアルコールは略全て蒸発しているため、ブローバイガスに多量のアルコールが含まれることは略ない。したがって、気筒2内での異常燃焼を引き起こすこともない。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・油温調整処理の処理内容は上記実施形態の例に限定されない。油温調整処理は、アルコール含有燃料が使用されている場合であってオイルパン13内のオイルの油温がアルコール沸点Taよりも低い場合に、当該油温を、アルコール沸点Taよりも低い状態で規定時間HZ以上維持する処理になっていればよい。例えば、油温維持制御を行う際、流入バルブ52と排出バルブ54とを開状態に維持するのではなく、これらのバルブを開閉させてもよい。そうした開閉を繰り返すことによって検出油温THOを設定温度Ts以上且つアルコール沸点Ta未満に維持してもよい。
・油温調整処理の処理内容は上記実施形態の例に限定されない。油温調整処理は、アルコール含有燃料が使用されている場合であってオイルパン13内のオイルの油温がアルコール沸点Taよりも低い場合に、当該油温を、アルコール沸点Taよりも低い状態で規定時間HZ以上維持する処理になっていればよい。例えば、油温維持制御を行う際、流入バルブ52と排出バルブ54とを開状態に維持するのではなく、これらのバルブを開閉させてもよい。そうした開閉を繰り返すことによって検出油温THOを設定温度Ts以上且つアルコール沸点Ta未満に維持してもよい。
・流入バルブ52と排出バルブ54とを、開度調整可能に構成してもよい。そして、油温維持制御を行う際、検出油温THOを設定温度Ts以上且つアルコール沸点Ta未満に維持できるように適宜これらのバルブの開度を調節してもよい。
・設定温度Tsは、上記実施形態の例に限定されない。設定温度Tsは、アルコール沸点Taよりも低い温度であればよい。オイルの油温が相応に低くても、オイルに混入しているアルコールは少なからず蒸発する。設定温度Tsを低くするのであれば、その分だけ規定時間HZを長くすればよい。なお、規定時間HZを短くする上では、設定温度Tsはアルコール沸点Taに近いことが好ましい。
・アルコール含有燃料に含まれるアルコール成分は、上記実施形態の例に限定されない。アルコール成分は、例えばメチルアルコールでもよい。アルコール含有燃料に含まれるアルコール成分によって、アルコール沸点Taは異なる。
・アルコール含有燃料の使用の有無の判定に係る規定値の大きさは、適宜変更可能である。
・アルコール含有燃料の使用の有無の判定方法は、上記実施形態の例に限定されない。例えば、燃料のアルコール濃度を検出する濃度センサを燃料タンク内に搭載し、その濃度センサによって検出されるアルコール濃度に基づいてアルコール含有燃料の使用の有無を判定してもよい。
・アルコール含有燃料の使用の有無の判定方法は、上記実施形態の例に限定されない。例えば、燃料のアルコール濃度を検出する濃度センサを燃料タンク内に搭載し、その濃度センサによって検出されるアルコール濃度に基づいてアルコール含有燃料の使用の有無を判定してもよい。
・アルコール含有燃料の使用の有無の判定を省略してもよい。例えば、内燃機関1でアルコール含有燃料を使用することを前提としている場合等、使用燃料がアルコール含有燃料であると予め判っているのであれば、上記の判定は不要である。
・内燃機関1の運転中に亘って油温調整処理を繰り返し行ってもよい。例えば、極低温環境での車両の走行中等、内燃機関1の冷間始動時に限らず、何らかの影響で内燃機関1の温度が低下することもあり得る。そして、そうした温度低下に伴って、気筒2内で未燃のまま液体状態で残存する燃料が多くなり、そうした液体状態のアルコール含有燃料がオイルパン13内のオイルに混入することもあり得る。内燃機関1の運転中に亘って油温調整処理を繰り返し行えば、上記のような、内燃機関1の冷間始動時以外のケースでも、オイルに混入したアルコール含有燃料中のアルコールが一気に気化することを回避できる。
・オイルパン13内のオイルの油温の算出方法は、上記実施形態の例に限定されない。油温センサ34の取り付け位置によっては、検出油温THOをそのままオイルパン13内のオイルの油温として算出するのではなく、検出油温THOを補正した値を当該油温として算出してもよい。
・水温センサ33による検出水温THWに基づいてオイルパン13内のオイルの油温を算出してもよい。例えば、検出水温THWとオイルパン13内のオイルの油温との関係性を表したマップを予め作成しておけば、検出水温THWに基づいて当該油温を算出できる。
・機関回転数NE及び機関負荷率KL等の機関運転状態や、内燃機関1の運転継続時間に基づいてオイルパン13内のオイルの油温を算出してもよい。
・内燃機関1の全体構成は、上記実施形態の例に限定されない。例えば、上記変更例のように、アルコール含有燃料のアルコール濃度を検出する上で濃度センサを利用するのであれば、内燃機関1に濃度センサを設ければよい。また、上記変更例のように、検出油温THOを補正してオイルパン13内のオイルの油温を算出したり、検出油温THO以外のパラメータを用いて当該油温を算出したりするのであれば、油温センサ34を、オイル供給通路17におけるオイルクーラ53よりも下流側に配置してもよい。
・内燃機関1の全体構成は、上記実施形態の例に限定されない。例えば、上記変更例のように、アルコール含有燃料のアルコール濃度を検出する上で濃度センサを利用するのであれば、内燃機関1に濃度センサを設ければよい。また、上記変更例のように、検出油温THOを補正してオイルパン13内のオイルの油温を算出したり、検出油温THO以外のパラメータを用いて当該油温を算出したりするのであれば、油温センサ34を、オイル供給通路17におけるオイルクーラ53よりも下流側に配置してもよい。
・冷却水回路50の構成は上記実施形態の例に限定されない。例えば、冷却水回路50は、インタークーラ60を経由していてもよい。
・冷却水回路50と、ウォータージャケットを含む上記別系統の冷却水回路とが繋がっていてもよい。
・冷却水回路50と、ウォータージャケットを含む上記別系統の冷却水回路とが繋がっていてもよい。
・目標空燃比AFTが、ガソリン燃料の理論空燃比とは異なる値に設定されることもある。
1…内燃機関
2…気筒
3…吸気通路
13…オイルパン
53…オイルクーラ
60…インタークーラ
91…第1通路
92…第2通路
100…制御装置
106…油温算出部
108…バルブ制御部
2…気筒
3…吸気通路
13…オイルパン
53…オイルクーラ
60…インタークーラ
91…第1通路
92…第2通路
100…制御装置
106…油温算出部
108…バルブ制御部
Claims (1)
- オイルパンに貯留されたオイルを冷却水との熱交換を通じて冷却するオイルクーラと、
前記オイルクーラへの冷却水の流入量を調整するバルブと、
気筒に接続された吸気通路に設けられているインタークーラと、
前記気筒から前記オイルパンの側へ漏れ出すブローバイガスを前記吸気通路における前記インタークーラよりも上流側に戻すブローバイガス処理機構と
を備えた内燃機関に適用される制御装置であって、
前記オイルの油温を算出する油温算出部と、
前記バルブを制御するバルブ制御部とを備え、
前記バルブ制御部は、アルコール含有燃料が使用されている場合であって前記オイルの油温が前記アルコール含有燃料に含まれているアルコール成分の沸点よりも低い場合、前記オイルの油温を、前記沸点よりも低い状態で規定時間以上維持するように前記バルブを制御する
内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020006600A JP2021113524A (ja) | 2020-01-20 | 2020-01-20 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020006600A JP2021113524A (ja) | 2020-01-20 | 2020-01-20 | 内燃機関の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021113524A true JP2021113524A (ja) | 2021-08-05 |
Family
ID=77077520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020006600A Pending JP2021113524A (ja) | 2020-01-20 | 2020-01-20 | 内燃機関の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021113524A (ja) |
-
2020
- 2020-01-20 JP JP2020006600A patent/JP2021113524A/ja active Pending
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