JP2021113419A

JP2021113419A - セッティングブロック位置決め治具

Info

Publication number: JP2021113419A
Application number: JP2020005586A
Authority: JP
Inventors: 丈志山本; Takeshi Yamamoto; 俊秀本多; Toshihide Honda
Original assignee: Sankyo Tateyama Inc
Current assignee: Sankyo Tateyama Inc
Priority date: 2020-01-17
Filing date: 2020-01-17
Publication date: 2021-08-05
Anticipated expiration: 2040-01-17
Also published as: JP7274431B2

Abstract

【課題】セッティングブロックを所定の位置に容易に取付けることができ、建具の組立性を向上できるセッティングブロック位置決め治具の提供。【解決手段】建具のガラス呑み込み溝１の見付壁２に係合する見付壁係合部３と、セッティングブロック６の長手方向の取付位置を指示する長手方向位置指示部４と、セッティングブロック６の見込方向の取付位置を指示する見込方向位置指示部５とを備える。【選択図】図１

Description

本発明は、ガラスを支持するセッティングブロックを、建具の所定の位置に容易に取付けできるようにするためのセッティングブロック位置決め治具に関する。

建具のガラス呑み込み溝内には、ガラスを支持するセッティングブロックが取付けてある。セッティングブロックは、建具を組み立てる前に框の所定の位置にあらかじめ取付ける必要がある。そのために従来は、まず図８（ａ）に示すように、メジャー１００を框１０１の端に引っ掛けて長手方向の指定の寸法の位置にケガキ線１０２を入れ、次に図８（ｂ）に示すように、金尺１０３を框１０１の長手方向に交差するように当て、セッティングブロック１０４の中央が先に入れたケガキ線１０２上に位置し、且つ金尺１０３の目盛を参考にして見付壁１０５から指定寸法（２ｍｍ）だけ離れた位置に、セッティングブロック１０４を両面テープで貼り付けていた。
このように従来は、メジャーや金尺を当てて位置決めする必要がある上、斜めに貼り付けたり指定の寸法にならない場合は何度もやり直さなければならず、組立性が悪かった。

本発明は以上に述べた実情に鑑み、セッティングブロックを所定の位置に容易に取付けることができ、建具の組立性を向上できるセッティングブロック位置決め治具の提供を目的とする。

上記の課題を達成するために請求項１記載の発明によるセッティングブロック位置決め治具は、建具のガラス呑み込み溝の見付壁に係合する見付壁係合部と、セッティングブロックの長手方向の取付位置を指示する長手方向位置指示部と、セッティングブロックの見込方向の取付位置を指示する見込方向位置指示部とを備えることを特徴とする。

請求項１記載の発明によるセッティングブロック位置決め治具は、建具のガラス呑み込み溝の見付壁に係合する見付壁係合部と、セッティングブロックの長手方向の取付位置を指示する長手方向位置指示部と、セッティングブロックの見込方向の取付位置を指示する見込方向位置指示部とを備えるので、セッティングブロックを所定の位置に容易に取付けることができ、建具の組立性を向上できる。

（ａ）は本発明のセッティングブロック位置決め治具の一実施形態を示す平面図、（ｂ）は同正面図、（ｃ）は同側面図である。（ａ）は調整用部材の一実施形態を示す平面図、（ｂ）は同正面図、（ｃ）は同側面図である。（ａ）はセッティングブロック位置決め治具への調整用部材の取付け方を示す正面図、（ｂ）はセッティングブロック位置決め治具に調整用部材を取付けた状態を示す正面図、（ｃ）はＡ−Ａ断面図である。（ａ）は框ドアのセッティングブロックの配置を示す模式的な正面図であり、（ｂ）は縦すべり出し窓の障子のセッティングブロックの配置を示す模式的な正面図である。（ａ）は框ドアの戸先框にセッティングブロックを取付ける際のセッティングブロック位置決め治具の使用状態を示す平面図であり、（ｂ）は同側面図である。（ａ）は縦すべり出し窓の障子の戸先框にセッティングブロックを取付ける際のセッティングブロック位置決め治具の使用状態を示す平面図であり、（ｂ）は同側面図である。縦すべり出し窓の障子の戸先框にセッティングブロックを取付ける際の作業手順を示す斜視図である。框にセッティングブロックを取付ける際の従来の作業手順を示す斜視図である。

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図４は、建具へのセッティングブロック６の配置位置の例を示しており、図４（ａ）は框ドア７の場合、図４（ｂ）は縦すべり出し窓の障子８の場合を示している。図４（ａ）に示すように、框ドア７の場合は、戸先框９ａの上端の小口より１４３ｍｍ（セッティングブロックの中心までの寸法）の位置と、吊元框１０ａの下端の小口より９３ｍｍ離れた位置と、下框１１ａの吊元側の小口より５０ｍｍ離れた位置とにセッティングブロック６が配置される。図４（ｂ）に示すように、縦すべり出し窓の障子９の場合は、戸先框９ｂの上端の小口より１１０ｍｍの位置と、吊元框１０ｂの下端の小口より１１０ｍｍの位置と、下框１１ｂの吊元側の小口に隣接する位置とにセッティングブロック６が配置される。

図１は、本発明のセッティングブロック位置決め治具１８の一実施形態を示している。このセッティングブロック位置決め治具１８は、上記したセッティングブロック６の取付位置のうちで框の小口からの距離が１４３ｍｍと一番長いものに対応している（図５参照）。それよりも小口からの距離が短い位置に取付ける際には、図６に示すように、後述する調整用部材１２を取付けて対応するものである。

図１に示すように、本セッティングブロック位置決め治具１８は、硬質樹脂で一体成形したものであり、框（戸先框９ａ）のガラス呑み込み溝１の見付壁２に係合する見付壁係合部３と、セッティングブロック６の長手方向の取付位置を指示する長手方向位置指示部４と、セッティングブロック６の見込方向の取付位置を指示する見込方向位置指示部５とを備えている。
見付壁係合部３は、框９ａのガラス呑み込み溝１の見付壁２を見込方向の両側から挟み込む溝状に形成してあり、框９ａの小口側の端部には見付壁２の小口１３に係止する係止部１４ａを有している。
長手方向位置指示部４は、ガラス呑み込み溝１内に配置される一対の突片１５，１５を有している。両突片１５，１５は、ガラス呑み込み溝１の溝底面１６に当接して、セッティングブロック６の横幅よりわずかに大きい間隔をおいて配置される。両突片１５，１５の間にセッティングブロック６を配置することで、セッティングブロック６を長手方向に位置決めできる。
見込方向位置指示部５は、両突片１５，１５の間に見付壁係合部３の室内側壁と連続して設けてあり、この見込方向位置指示部５にセッティングブロック６の見付面（室外側面）を当てることで、セッティングブロック６を見込方向に位置決めできる。
さらに本セッティングブロック位置決め治具１８は、見付壁係合部３より外側（室外側）に突出する持手１７を有している。持手１７は、見込方向位置指示部５の反対側で、突片１５，１５と同じ高さ位置に設けてある。

図５は、本セッティングブロック位置決め治具１８の使用状態を示している。本セッティングブロック位置決め治具１８は、溝状に形成された見付壁係合部３を框９ａの見付壁２に上方から、または小口から長手方向にスライドして係合し、見付壁係合部３の長手方向端部に形成された係止部１４ａを見付壁２の小口１３に係止させる。セッティングブロック６は、下面に貼り付けた両面テープの剥離紙を剥がした上で、セッティングブロック位置決め治具１８の見込方向位置指示部５に室外側面を当接させつつ、両突片１５，１５間に配置する。これにより、セッティングブロック６を長手方向及び見込方向に正確に位置決めして取付けできる。

図２は、框の小口からより近い位置にセッティングブロック６を取付ける際に用いられる調整用部材１２の例を示している。本調整用部材１２は、硬質樹脂で一体成形したものであり、セッティングブロック位置決め治具１８の見付壁係合部３の溝に挿入・保持される挿入部１９と、挿入部１９の下端より室外側及び室内側に突出する横壁２０，２０とを有している。挿入部１９は、上方に向かうにつれて厚みが薄くなっており、下面側よりスリット２１が設けてあり、見込方向にバネ性を持たせてある。調整用部材１２の長さＬは、框の小口からの長手方向位置指示部４の位置をどれだけ調整するか（短くするか）によって決まり、例えば框の小口より１１０ｍｍの位置に対応するものでは、調整用部材１２の長さＬは１４３−１１０＝３３ｍｍとなる。

本調整用部材１２は、図３に示すように、セッティングブロック位置決め治具１８の見付壁係合部３の溝に下方より挿入し、片方の端面を見付壁係合部３の係止部１４ａに当接して使用する。このように調整用部材１２を取付けることで、見付壁２の小口１３に係止する係止部の位置を変更できる（調整用部材１２のもう片方の端面が係止部１４ｂになる。）。調整用部材１２は、図３（ｃ）の矢印に示すように、横壁２０，２０を両側から指で挟むことで、容易に取外すことができる。
図６は、本セッティングブロック位置決め治具１８及び調整用部材１２の使用状態を示している。このように調整用部材１２を用いることで、セッティングブロック６を框９ｂの小口より１１０ｍｍの位置に位置決めできる。長さＬの異なる調整用部材１２を複数用意しておけば、複数種類の長手方向位置に対応できる。

次に、本セッティングブロック位置決め治具１８を使用（調整用部材１２を併用）してセッティングブロック６を取付ける際の作業手順を、図７に即して説明する。まず、図７（ａ）に示すように、見付壁係合部３の溝に調整用部材１２の挿入部１９を挿入し、端面を見付壁係合部３の係止部１４ａに当接して調整用部材１２を取付ける。次に、図７（ｂ）に示すように、框９ｂの見付壁２に見付壁係合部３を上方から、又は小口からスライドして係合させ、調整用部材１２のもう片方の端面（係止部１４ｂ）を見付壁２の小口１３に係止する。次に、図７（ｃ）に示すように、セッティングブロック６を下面の両面テープの剥離紙を剥がした上で、室外側面を見込方向位置指示部５に当てつつ突片１５，１５間に配置する。すると、図７（ｄ）に示すように、ガラス呑み込み溝１内にセッティングブロック６が長手方向及び見込方向に位置決めした状態で取付けられる。その後、図７（ｅ）に示すように、持手１７を持ってセッティングブロック位置決め治具１８を上方に向けて外す。

以上に述べたように本セッティングブロック位置決め治具１８は、建具のガラス呑み込み溝１の見付壁２に係合する見付壁係合部３と、セッティングブロック６の長手方向の取付位置を指示する長手方向位置指示部４と、セッティングブロック６の見込方向の取付位置を指示する見込方向位置指示部５とを備えるので、セッティングブロック６を所定の位置に容易に取付けることができ、建具の組立性を向上できる。
また本セッティングブロック位置決め治具１８は、見付壁係合部３が見付壁２を見込方向の両側から挟み込む形状に形成してあることで、見付壁係合部３を見付壁２に係合させるとセッティングブロック位置決め治具１８がその位置に保持され、手で支えておく必要がないので、セッティングブロック６を位置決めする際の作業性がより向上する。
さらに本セッティングブロック位置決め治具１８は、見付壁係合部３に見付壁２の小口１３に係止する係止部１４ａを有しているので、係止部１４ａを見付壁２の小口１３に係止することで長手方向位置指示部４が所定の位置に来るので、セッティングブロック６を所定の長手方向位置に容易に取付できる。
本セッティングブロック位置決め治具１８は、調整用部材１２を着脱することで、見付壁２の小口１３に係止する係止部１４ａ，１４ｂの位置を変更できるので、同じセッティングブロック位置決め治具１８を使用して多種類の長手方向の取付位置に対応できる。
また本セッティングブロック位置決め治具１８は、見付壁係合部２より外側に突出する持手１７を有することで、セッティングブロック６取付後にセッティングブロック６に触れることなく容易にセッティングブロック位置決め治具１８を取外すことができる。
長手方向位置指示部４は、ガラス呑み込み溝１内に配置される一対の突片１５，１５を有するので、一対の突片１５，１５間にセッティングブロック６を配置すればよいことが誰の目にも一目瞭然であり、セッティングブロック６を間違った位置に取付けるミスを防止できる。

本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。見付壁係合部、長手方向位置指示部、及び見込方向位置指示部の各部の形状は、適宜変更することができる。例えば、見付壁係合部は見付壁の室外側面又は室内側面の一方にだけ係合するものであってもよいし、長手方向位置指示部はセッティングブロックの左右何れか一方の側面の位置を指示する一つの突片等であってもよい。本発明のセッティングブロック位置決め治具は、ガラス呑み込み溝を有する全ての建具に用いることができる。

１ガラス呑み込み溝
２見付壁
３見付壁係合部
４長手方向位置指示部
５見込方向位置指示部
６セッティングブロック
１８セッティングブロック位置決め治具

Claims

建具のガラス呑み込み溝の見付壁に係合する見付壁係合部と、セッティングブロックの長手方向の取付位置を指示する長手方向位置指示部と、セッティングブロックの見込方向の取付位置を指示する見込方向位置指示部とを備えることを特徴とするセッティングブロック位置決め治具。