JP2021112055A - コントローラ、電力系統システム及び管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ソフトウェアを更新することで発生するおそれのある連系点電圧の逸脱、発電量低下を抑制すること。【解決手段】コントローラ1は、電力系統に商用周波数の交流電力を供給する発電装置2について、発電装置2の有効電力の出力が停止する有効電力出力停止期間を予測し、発電装置2の制御に係るソフトウェアの更新に要する所要時間を予測し、発電装置2が出力する無効電力の出力停止可否を判定し、有効電力出力停止期間及び所要時間と無効電力の出力停止可否の判定結果とを用いてソフトウェアの更新の実行可否を判定する。【選択図】 図1
Description
本発明は、発電装置を制御するコントローラ、電力系統システム及び管理方法に関する。
近年、太陽光発電や風力発電のような再生可能エネルギーを利用した分散型の発電装置が電力系統へ導入されて、その導入量は年々拡大している。このような再生可能エネルギーを利用した発電装置は一般に電力変換装置を介して電力系統に連系している。発電装置はコントローラにより制御され、コントローラには制御用ソフトウェアが実装されている。このようなソフトウェアを更新する際、従来は人手による更新作業が行われていた。
一方、遠隔地から制御する技術開発が進み、ネットワークに接続される発電装置が増えている。このような発電装置はネットワーク経由でソフトウェアを自動的に更新することが可能となってきた。
ソフトウェアを更新する際には、発電装置はその動作を停止する必要があるため、発電装置の発電動作も停止することになる。この停止期間中は本来発電できるはずであった電力が得られなくなるので、このような停止期間中の影響が小さい時にソフトウェアの更新を実施するのが望ましい。特許文献1に、ソフトウェアの更新を発電量への影響が小さい時に計画するシステムが示されている。
発電装置が出力する電力には有効電力と無効電力があり、有効電力を積算したものが発電量である。したがって、発電量への影響が小さい時にソフトウェアの更新を計画するということは、発電装置が出力する有効電力が小さい時にソフトウェアの更新を計画するということに他ならない。
一方で、発電装置はその連系点の電圧が規定値内に入るように無効電力を出力する場合がある。もし、発電装置が無効電力を出力している時にソフトウェアの更新を実施すると、連系点の電圧が規定値から逸脱するおそれがある。すなわち、ソフトウェアの更新を実施する時に発電装置が出力する有効電力が小さく発電量への影響が小さい場合であっても、発電装置が出力する無効電力が大きく連系点電圧への影響は大きい場合がある。
本発明は、電力系統に連系する発電装置を制御するコントローラに対して、無効電力出力を停止しても連系点電圧が規定値から逸脱することなく、かつ有効電力を出力しない期間にソフトウェアの更新を実施するコントローラを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、代表的な本発明のコントローラ、電力系統システム及び管理方法の一つは、電力系統に商用周波数の交流電力を供給する発電装置について、発電装置の有効電力の出力が停止する有効電力出力停止期間を予測し、発電装置の制御に係るソフトウェアの更新に要する所要時間を予測し、発電装置が出力する無効電力の出力停止可否を判定し、有効電力出力停止期間及び所要時間と無効電力の出力停止可否の判定結果とを用いてソフトウェアの更新の実行可否を判定する。
本発明によれば、ソフトウェアを更新することで発生するおそれのある連系点電圧の逸脱、発電量低下を抑制することが可能となる。
以下、本発明に係るコントローラ、電力系統システム及び管理方法の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、コントローラの第一の実施例の構成を示す構成図である。本実施例のコントローラ1は、無効電力出力検出手段101、無効電力出力停止可否判定手段102、有効電力出力停止期間予測手段103、更新ソフトウェア入手手段104、更新ソフトウェア記憶手段105、ソフトウェア更新期間予測手段106、ソフトウェア更新作業実行可否判定手段107、ソフトウェア更新手段108、実行ソフトウェア記憶手段109、ソフトウェア実行手段110を有している。
コントローラ1は、発電装置2の運転動作や停止動作を指令する発電装置運転・停止指令を発電装置2へ出力する。発電装置2は太陽光発電や風力発電のような再生可能エネルギーあるいは蓄電池のようなエネルギー源を電力変換装置を介して系統に接続する分散型の発電装置である。なお、図1では電力変換装置は図示しておらず、発電装置2に含まれているとする。発電装置2はコントローラ1からの発電装置運転・停止指令を受けて運転を開始、あるいは運転を停止する。また、発電装置2はフィルタリアクトル3、系統インピーダンス4を介して電力系統5に接続し、発電装置2の連系点には電圧検出センサ6、電流検出センサ7が設置される。電圧検出センサ6、電流検出センサ7が検出する連系点の電圧検出値、電流検出値はコントローラ1に入力される。
無効電力出力検出手段101は、電圧検出センサ6及び電流検出センサ7が検出する連系点の電圧検出値及び電流検出値から発電装置2が連系点に供給する無効電力を検出する。
無効電力出力停止可否判定手段102は、コントローラ1に入力された連系点の電圧検出値、無効電力出力検出手段101が検出する無効電力検出値を入力として、無効電力出力停止可否判定信号を出力する。具体的には、無効電力出力停止可否判定手段102は、まず、発電装置2が出力する無効電力が零になった場合の連系点電圧を推定する。無効電力出力停止可否判定手段102は、推定した連系点電圧が許容範囲内にある場合は無効電力出力の停止を許可する信号を出力し、推定した連系点電圧が許容範囲外にある場合は無効電力出力の停止を許可しない信号を出力する。
有効電力出力停止期間予測手段103は、発電装置2が有効電力を出力しない期間を予測し、予測した有効電力出力停止期間を出力する。なお、ここで有効電力を出力しないとは有効電力出力が所定の閾値以下になることを意味する。
更新ソフトウェア入手手段104は、外部にあるソフトウェア配信サーバ8と通信し、配信される更新ソフトウェアを入手する。
更新ソフトウェア記憶手段105は、更新ソフトウェア入手手段104が入手した更新ソフトウェアを記憶する。
ソフトウェア更新期間予測手段106は、更新ソフトウェア記憶手段105に記憶された更新ソフトウェアの容量から、ソフトウェアの更新作業に掛かる所要時間を予測する所要時間予測手段として動作する。ソフトウェア更新期間予測手段106は、予測した所要時間をソフトウェア更新期間として出力する。
ソフトウェア更新作業実行可否判定手段107は、無効電力出力停止可否判定手段102が出力する無効電力出力停止可否判定信号、有効電力出力停止期間予測手段103が出力する有効電力出力停止期間、ソフトウェア更新期間予測手段106が出力するソフトウェア更新期間を入力として、ソフトウェアの更新作業を実施するかどうかを判定して、ソフトウェア更新指令を出力する。具体的には、ソフトウェア更新作業実行可否判定手段107は、ソフトウェア更新期間よりも有効電力出力停止期間が長いタイミングがあり、かつそのタイミングになった時に発電装置2が無効電力出力を停止してもよい場合はソフトウェアを更新する指令を出力する。
ソフトウェア更新手段108は、ソフトウェア更新作業実行可否判定手段107が出力するソフトウェア更新指令、更新ソフトウェア記憶手段105が出力する更新ソフトウェアを入力として、ソフトウェアの更新作業を実施する。具体的には、ソフトウェア更新手段108は、ソフトウェア更新指令を受けると、現在実行中のソフトウェアの動作を一旦停止する指令を出力し、その間に実行ソフトウェア記憶手段109に記憶されているソフトウェアを更新ソフトウェアで書き換える処理を実施する。ソフトウェア実行手段110は、実行ソフトウェア記憶手段109に記憶されているソフトウェアを実行するので、実行ソフトウェア記憶手段109に記憶されているソフトウェアを書き換えることで、ソフトウェア実行手段110の動作が更新されることになる。なお、ソフトウェアの動作を一旦停止する場合は、ソフトウェア更新手段108は、発電装置2に含まれる電力変換装置のスイッチング動作を停止し、図1に図示されない電力変換装置に接続された遮断器あるいは電磁接触器を開くことで、発電装置2を系統から切り離す。書き換え処理が終了すると、ソフトウェア更新手段108は、ソフトウェアの動作を開始する指令を出力する。なお、ソフトウェアの動作を開始する場合は、図1に図示されない電力変換装置に接続された遮断器あるいは電磁接触器を閉じることで、発電装置2を系統に接続し、発電装置2に含まれる電力変換装置のスイッチング動作を開始する。
ソフトウェア実行手段110は、実行ソフトウェア記憶手段109に記憶されているソフトウェア、ソフトウェア更新手段108が出力するソフトウェア実行・停止指令を入力として、ソフトウェアの実行あるいは停止を実施する。また、ソフトウェアを実行あるいは停止した結果、発電装置2へ発電装置運転・停止指令を出力する。
以上の構成により、有効電力を出力しない期間であり、かつ無効電力出力を停止することが可能なタイミングでソフトウェアの更新を実施するコントローラを実現することができる。この結果、連系点電圧の逸脱や発電量低下を抑制することが可能となる。
図2は、無効電力出力停止可否判定手段102の動作例を示す説明図である。無効電力出力停止可否判定手段102は、発電装置2が出力する無効電力が零になった場合の連系点電圧を推定する。また、無効電力出力停止可否判定手段102は、連系点電圧の許容範囲の上限値を閾値Vthuとして設定し、許容範囲の下限値を閾値Vthlとして設定する。無効電力出力停止可否判定手段102は、推定した連系点電圧が閾値Vthuと閾値Vthlの間にある場合は、無効電力出力を停止することが可能と判定し、無効電力出力停止可否判定信号として停止可を示す信号を出力する。一方、推定した連系点電圧が閾値Vthuと閾値Vthlの間にない場合は、無効電力出力停止可否判定手段102は、無効電力出力を停止することが不可能であると判定し、無効電力出力停止可否判定信号として停止不可を示す信号を出力する。図2では、時刻T1〜時刻T2の期間、時刻T3〜時刻T4の期間が停止不可の期間となり、それ以外の期間が停止可の期間となる。
図3は、有効電力出力停止期間予測手段103の動作例を示す説明図である。有効電力出力停止期間予測手段103は、将来の有効電力出力を予測し、その予測した有効電力出力が所定の閾値Pthよりも小さくなる期間を予測した有効電力出力停止期間とする。図3では、時刻T1〜時刻T2の期間と時刻T3〜時刻T4の期間とが予測した有効電力出力停止期間になる。ここで、閾値Pthは発電装置2の定格出力に対して十分小さい値に設定する。このように設定することで、ソフトウェアの更新による発電装置2の電量の低下を極力抑制することができる。
図4は、ソフトウェア更新作業実行可否判定手段107の動作例を示す説明図である。ここでは、有効電力出力停止期間予測手段103が予測した有効電力出力停止期間が時刻T1〜時刻T2、時刻T4〜時刻T5、時刻T7〜時刻T8であるとする。また、ソフトウェア更新期間予測手段106が予測したソフトウェア更新期間がTであるとし、時刻T1〜時刻T2の期間はTよりも短く、時刻T4〜時刻T5の期間及び時刻T7〜時刻T8の期間はTよりも長いとする。また、無効電力出力停止可否判定手段102が無効電力出力の停止を許可しない期間を時刻T3〜時刻T6とする。
まず、時刻T1になると有効電力出力停止期間に入る。しかし、期間である時刻T1〜時刻T2はソフトウェア更新期間Tよりも短いため、ソフトウェア更新指令は出力されない。その後、時刻T2になると有効電力出力停止期間から外れる。
次に、時刻T4になると再び有効電力出力停止期間に入る。その期間である時刻T4〜時刻T5はソフトウェア更新期間Tよりも長いが、この時は無効電力出力の停止が許可されていないため、ソフトウェア更新指令は出力されない。その後、時刻T5になると有効電力出力停止期間から外れる。
次に、時刻T7になると再び有効電力出力停止期間に入る。その期間である時刻T7〜時刻T8はソフトウェア更新期間Tよりも長い。また、時刻T7において無効電力出力の停止が許可されている。このため、ソフトウェア更新指令が出力される。
以上のような動作により、ソフトウェア更新指令が出力される。これにより、ソフトウェア更新期間よりも長い有効電力出力停止期間の中で、無効電力出力を停止することができるタイミングでソフトウェア更新を実行することができる。すなわち、ソフトウェア更新時における連系点電圧の逸脱や発電量低下を抑制することができる。
図5は、ソフトウェア更新の処理手順を示すフローチャートである。コントローラ1は、ソフトウェア更新に際し、次の処理ステップを実行する。
ステップS501:更新ソフトウェア入手手段104が更新ソフトウェアを入手する。入手した更新ソフトウェアは、更新ソフトウェア記憶手段105に格納される。その後、ステップS502に進む。
ステップS502:ソフトウェア更新期間予測手段106が更新ソフトウェアの容量からソフトウェア更新の所要時間を予測する。ソフトウェア更新期間予測手段106は、予測した所要時間をソフトウェア更新期間として出力する。その後、ステップS503に進む。
ステップS501:更新ソフトウェア入手手段104が更新ソフトウェアを入手する。入手した更新ソフトウェアは、更新ソフトウェア記憶手段105に格納される。その後、ステップS502に進む。
ステップS502:ソフトウェア更新期間予測手段106が更新ソフトウェアの容量からソフトウェア更新の所要時間を予測する。ソフトウェア更新期間予測手段106は、予測した所要時間をソフトウェア更新期間として出力する。その後、ステップS503に進む。
ステップS503:有効電力出力停止期間予測手段103は、発電装置2が有効電力を出力しない期間を予測し、予測した有効電力出力停止期間を出力する。その後、ステップS504に進む。
ステップS504:ソフトウェア更新作業実行可否判定手段107は、ソフトウェア更新期間と有効電力出力停止期間とを比較する。比較の結果、有効電力出力停止期間がソフトウェア更新期間以上であればステップS505に進む。有効電力出力停止期間がソフトウェア更新期間未満であれば所定時間待機後、ステップS504を繰り返す。
ステップS504:ソフトウェア更新作業実行可否判定手段107は、ソフトウェア更新期間と有効電力出力停止期間とを比較する。比較の結果、有効電力出力停止期間がソフトウェア更新期間以上であればステップS505に進む。有効電力出力停止期間がソフトウェア更新期間未満であれば所定時間待機後、ステップS504を繰り返す。
ステップS505:無効電力出力停止可否判定手段102は、無効電力が零になった場合の連系点電圧を推定し、推定した連系点電圧が許容範囲内にある場合は「無効電力出力停止可」としてステップS506に進む。推定した連系点電圧が許容範囲から逸脱していれば、所定時間経過後、ステップS504に進む。
ステップS506:ソフトウェア更新作業実行可否判定手段107は、ソフトウェアを更新する指令を出力する。ソフトウェア更新手段108は、ソフトウェア更新作業実行可否判定手段107が出力したソフトウェア更新指令に基づいてソフトウェアの更新を実行し、処理を終了する。
なお、更新を開始してから完了までの間に、連系点電圧が許容範囲から逸脱することも考えられる。そこで、例えば、無効電力出力検出手段101及び無効電力出力停止可否判定手段102についてはソフトウェア更新中にも独立して動作可能な構成とし、ソフトウェア更新中に連系点電圧の推定を継続し、連系点電圧が許容範囲から逸脱した場合には報知を行うこととしてもよい。報知先は、コントローラ1のオペレータや、近傍の他のコントローラ1などを用いることができる。
上述してきたように、実施例1によれば、コントローラ1は、電力系統に商用周波数の交流電力を供給する発電装置2について、発電装置2の有効電力の出力が停止する有効電力出力停止期間を予測し、発電装置2の制御に係るソフトウェアの更新に要する所要時間を予測し、発電装置2が出力する無効電力の出力停止可否を判定し、有効電力出力停止期間及び所要時間と無効電力の出力停止可否の判定結果とを用いてソフトウェアの更新の実行可否を判定する。このため、ソフトウェアを更新することで発生するおそれのある連系点電圧の逸脱、発電量低下を抑制することが可能となる。
具体的には、コントローラ1は、有効電力出力停止期間が所要時間を超えて継続すると予測し、かつ無効電力の出力を停止可能である場合に更新を実行可能と判定する。有効電力出力停止期間は、例えば発電装置2の出力する有効電力が所定の閾値以下になる期間である。
また、コントローラ1は、発電装置2の連系点電圧及び無効電力出力から無効電力出力を零にした時の連系点電圧を推定し、推定した連系点電圧が所定の範囲内に入る場合に無効電力の出力を停止可能と判定する。
図6は、コントローラの第二の実施例の構成を示す。ここで、図1に示す第一の実施例と共通である箇所は説明を省略する。図6に示す第二の実施例におけるコントローラ9は第一の実施例のコントローラ1に対して、気象情報入手手段111が追加されており、有効電力出力停止期間予測手段112は気象情報入手手段111から出力される気象情報を元に有効電力出力停止期間を予測する。気象情報入手手段111は外部にある気象情報配信サーバ10から気象情報を入手する。
ここで、気象情報とは発電装置2が設置されている地点における風況や日射状況の将来予測データを示す。例えば、発電装置2が風力発電装置であれば気象情報として風況の将来予測データを用いることで、今後の発電状況を予測することができる。また、発電装置2が太陽光発電装置であれば気象情報として日射状況の将来予測データを用いることで、今後の発電状況を予測することができる。このように気象情報を用いることで、今後の発電状況を予測し、精度良く有効電力出力停止期間を予測することができる。
以上の構成により、有効電力を出力しない期間を気象情報を用いて精度良く予測することで、ソフトウェアの更新時における発電量低下をより抑制することが可能となる。
図7は、コントローラの第三の実施例の構成を示す。ここで、図1に示す第一の実施例と共通である箇所は説明を省略する。図7に示す第三の実施例におけるコントローラ11は第一の実施例のコントローラ1に対して、運転履歴記憶手段113が追加されており、有効電力出力停止期間予測手段114は運転履歴記憶手段113から出力される運転履歴を元に有効電力出力停止期間を予測する。運転履歴記憶手段113はソフトウェア実行手段110から出力される発電装置運転・停止指令を運転履歴として記憶する。ここで、有効電力出力停止期間予測手段114は、現在の運転状態と相関性の高い運転状態を過去の運転履歴から抽出し、抽出した運転履歴から今後の有効電力出力停止期間を予測する。
以上の構成により、有効電力を出力しない期間を運転履歴を用いて精度良く予測することで、ソフトウェアの更新時における発電量低下をより抑制することが可能となる。
なお、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、かかる構成の削除に限らず、構成の置き換えや追加も可能である。例えば、コントローラとしての機能を電力変換装置に持たせてもよい。
1:コントローラ、2:発電装置、3:フィルタリアクトル、4:系統インピーダンス、5:電力系統、6:電圧検出センサ、7:電流検出センサ、8:ソフトウェア配信サーバ、9:コントローラ、10:気象情報配信サーバ、11:コントローラ、101:無効電力出力検出手段、102:無効電力出力停止可否判定手段、103:有効電力出力停止期間予測手段、104:更新ソフトウェア入手手段、105:更新ソフトウェア記憶手段、106:ソフトウェア更新期間予測手段、107:ソフトウェア更新作業実行可否判定手段、108:ソフトウェア更新手段、109:実行ソフトウェア記憶手段、110:ソフトウェア実行手段、111:気象情報入手手段、112:有効電力出力停止期間予測手段、113:運転履歴記憶手段、114:有効電力出力停止期間予測手段
Claims (12)
- 電力系統に商用周波数の交流電力を供給する発電装置を制御するコントローラにおいて、
前記発電装置の有効電力の出力が停止する有効電力出力停止期間を予測する有効電力予測手段と、
前記発電装置の制御に係るソフトウェアの更新に要する所要時間を予測する所要時間予測手段と、
前記発電装置が出力する無効電力の出力停止可否を判定する無効電力判定手段と、
前記有効電力出力停止期間及び前記所要時間と前記無効電力判定手段による判定結果とを用いて前記ソフトウェアの更新の実行可否を判定する更新判定手段と
を備えることを特徴とするコントローラ。 - 請求項1において、
前記更新判定手段は、前記有効電力出力停止期間が前記所要時間を超えて継続すると予測し、かつ前記無効電力の出力を停止可能である場合に前記更新を実行可能と判定することを特徴とするコントローラ。 - 請求項1において、
前記有効電力出力停止期間は前記発電装置の出力する有効電力が所定の閾値以下になる期間であることを特徴とするコントローラ。 - 請求項1において、
前記無効電力判定手段は、前記発電装置の連系点電圧及び無効電力出力から無効電力出力を零にした時の前記連系点電圧を推定し、推定した前記連系点電圧が所定の範囲内に入る場合に無効電力の出力を停止可能と判定することを特徴とするコントローラ。 - 請求項1において、
前記有効電力に影響する気象情報を入手する気象情報入手手段をさらに備え、
前記有効電力予測手段は、前記気象情報に基づいて前記有効電力出力停止期間を予測することを特徴とするコントローラ。 - 請求項1において、
前記発電装置の運転履歴を記憶する運転履歴記憶手段をさらに備え、
前記有効電力予測手段は、前記運転履歴に基づいて前記有効電力出力停止期間を予測することを特徴とするコントローラ。 - 請求項1において、
前記発電装置は太陽光発電装置であることを特徴とするコントローラ。 - 請求項1において、
前記発電装置は風力発電装置であることを特徴とするコントローラ。 - 請求項1において、
前記更新判定手段は、前記更新を実行可能と判定した場合に、前記発電装置の電力変換装置に設置された遮断器あるいは電磁接触器を開くことで、前記発電装置を電力系統から切り離すことを特徴とするコントローラ。 - 請求項1において、
更新判定手段は、前記更新を実行可能と判定した場合に、前記発電装置の電力変換装置のスイッチング動作を停止することを特徴とするコントローラ。 - 発電装置から商用周波数の交流電力の供給を受ける電力系統システムであって、
前記発電装置の有効電力の出力が停止する有効電力出力停止期間を予測する有効電力予測手段と、
前記発電装置の制御に係るソフトウェアの更新に要する所要時間を予測する所要時間予測手段と、
前記発電装置が出力する無効電力の出力停止可否を判定する無効電力判定手段と、
前記有効電力出力停止期間及び前記所要時間と前記無効電力判定手段による判定結果とを用いて前記ソフトウェアの更新の実行可否を判定する更新判定手段と
を備えることを特徴とする電力系統システム。 - 電力系統に商用周波数の交流電力を供給する発電装置の動作を管理する管理方法であって、
前記発電装置の有効電力の出力が停止する有効電力出力停止期間を予測する有効電力予測ステップと、
前記発電装置の制御に係るソフトウェアの更新に要する所要時間を予測する所要時間予測ステップと、
前記発電装置が出力する無効電力の出力停止可否を判定する無効電力判定ステップと、
前記有効電力出力停止期間及び前記所要時間と前記無効電力判定ステップによる判定結果とを用いて前記ソフトウェアの更新の実行可否を判定する更新判定ステップと
を含むことを特徴とする管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020003274A JP2021112055A (ja) | 2020-01-10 | 2020-01-10 | コントローラ、電力系統システム及び管理方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024070186A1 (ja) * | 2022-09-30 | 2024-04-04 | 株式会社デンソー | プログラム更新装置、プログラム更新方法、及びプログラム更新プログラム |
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2020
- 2020-01-10 JP JP2020003274A patent/JP2021112055A/ja active Pending
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WO2024070186A1 (ja) * | 2022-09-30 | 2024-04-04 | 株式会社デンソー | プログラム更新装置、プログラム更新方法、及びプログラム更新プログラム |
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