JP2021112048A - 回生ブレーキシステム - Google Patents

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Takanori Matsuki
孝憲 松木
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Abstract

【課題】車両に対して回生ブレーキを効かせ続けることができる回生ブレーキシステムを提供する。【解決手段】回生ブレーキシステム1は、産業車両3の走行に使用される電力を蓄えるバッテリ7と、回生ブレーキにより電動モータ8から発生した電力を産業車両3の外部に送電する送電器10と、電動モータ8を駆動すると共に、回生ブレーキにより発生した電力の供給先を切り換えるモータドライバ9と、バッテリ7の充電量を検知する電圧検知部13と、電圧検知部13により検知されたバッテリ7の充電量が予め決められた規定値よりも少ないときは、回生ブレーキにより発生した電力をバッテリ7に供給するようにモータドライバ9を制御し、バッテリ7の充電量が規定値以上であるときは、回生ブレーキにより発生した電力を送電器10に供給するようにモータドライバ9を制御する回生制御部17と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、回生ブレーキシステムに関する。
例えば特許文献1には、液圧ブレーキ機構と回生ブレーキ機構とを備えた車両用ブレーキ装置が記載されている。特許文献1に記載の回生ブレーキ機構は、駆動輪を回転駆動させると共に、回転する駆動輪の運動エネルギーを基に回生電力の発電を行うモータと、バッテリに蓄電された電力をモータに供給すると共に、モータで発生した回生電力をバッテリが蓄電可能な電力に変換するインバータと、液圧ブレーキ機構による制動を制限し、モータを制御することで、回生ブレーキによって回収可能なエネルギーの損失を抑制するコントローラとを備えている。
特開2014−69786号公報
ところで、車両がブレーキをかけながら長い下り坂を走行する際には、回生ブレーキによりモータから発生した電力(回生電力)をバッテリが受けきれなくなり、車両に対して回生ブレーキを効かせ続けることができない可能性がある。
本発明の目的は、車両に対して回生ブレーキを効かせ続けることができる回生ブレーキシステムを提供することである。
本発明の一態様は、車両を走行させる電動モータが発電機として動作することで、車両の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収して車両を制動させる回生ブレーキを利用する回生ブレーキシステムであって、車両の走行に使用される電力を蓄えるバッテリと、回生ブレーキにより電動モータから発生した電力を車両の外部に送電する送電器と、電動モータを駆動すると共に、回生ブレーキにより電動モータから発生した電力の供給先を切り換えるモータドライバと、バッテリの充電量を検知する充電検知部と、充電検知部により検知されたバッテリの充電量が予め決められた規定値よりも少ないときは、回生ブレーキにより電動モータから発生した電力をバッテリに供給するようにモータドライバを制御し、充電検知部により検知されたバッテリの充電量が規定値以上であるときは、回生ブレーキにより電動モータから発生した電力を送電器に供給するようにモータドライバを制御する制御部とを備える。
このような回生ブレーキシステムにおいては、バッテリの充電量が規定値よりも少ないときは、回生ブレーキにより電動モータから発生した電力をバッテリに供給するようにモータドライバが制御される。このため、回生ブレーキにより発生した電力は、バッテリに充電される。バッテリの充電量が規定値以上であるときは、回生ブレーキにより電動モータから発生した電力を送電器に供給するようにモータドライバが制御される。このため、回生ブレーキにより発生した電力は、送電器により車両の外部に送電される。従って、回生ブレーキにより発生した電力をバッテリが受けきれなくなることが防止される。これにより、車両に対して回生ブレーキを効かせ続けることができる。
回生ブレーキシステムは、車両が坂道を下っている状態であるかどうかを検知する下り走行検知部を更に備え、制御部は、下り走行検知部により車両が坂道を下っている状態であると検知された場合に、バッテリの充電量が規定値よりも少ないときは、回生ブレーキにより電動モータから発生した電力をバッテリに供給するようにモータドライバを制御し、バッテリの充電量が規定値以上であるときは、回生ブレーキにより電動モータから発生した電力を送電器に供給するようにモータドライバを制御してもよい。
車両が下り坂で長時間にわたって回生ブレーキをかけ続けると、バッテリの電圧が上昇し、バッテリがフル充電状態になりやすくなるため、回生ブレーキにより発生した電力をバッテリが受けきれなくなる可能性が高くなる。そこで、車両が坂道を下っている状態であると検知された場合に、バッテリの充電量が規定値以上であるときは、回生ブレーキにより電動モータから発生した電力を送電器に供給するようにモータドライバを制御することにより、車両が下り坂を長時間にわたって走行する際に、車両に対して回生ブレーキを確実に効かせ続けることができる。
規定値は、バッテリがフル充電状態となる手前の状態に対応する値であってもよい。このような構成では、回生ブレーキにより発生した電力をバッテリが受けきれなくなる前に、送電器により電力が車両の外部に送電されることとなる。また、バッテリがフル充電状態になる手前の状態まで、回生ブレーキにより発生した電力がバッテリに充電されるため、バッテリを効率的に使用することができる。
送電器は、車両が走行する走行路に設置された受電器に接触する送電部材を有してもよい。このような構成では、送電部材から受電器に電力が直接送電されるため、送電器の送電効率が高くなる。また、非接触式の送電器に比べて、送電器の構成を簡素化することができる。
送電器は、送電部材が受電器に接触する接触位置と送電部材が受電器から離れる退避位置との間で送電部材を動かす駆動部を有し、制御部は、バッテリの充電量が規定値よりも少ないときは、回生ブレーキにより電動モータから発生した電力をバッテリに供給するようにモータドライバを制御すると共に、送電部材の位置が退避位置となるように駆動部を制御し、バッテリの充電量が規定値以上であるときは、回生ブレーキにより電動モータから発生した電力を送電器に供給するようにモータドライバを制御すると共に、送電部材の位置が接触位置となるように駆動部を制御してもよい。このような構成では、回生ブレーキにより発生した電力を送電器により送電しないときは、送電部材が受電器に接触しないため、送電部材の耐久性が向上する。
受電器は、送電部材が接触する受電用レールを有し、送電部材は、受電用レールに沿って回転する送電用ローラであってもよい。このような構成では、接触式の送電器及び受電器を簡単な構成で且つ安価に実現することができる。
本発明によれば、車両に対して回生ブレーキを効かせ続けることができる。
本発明の第1実施形態に係る回生ブレーキシステムを示す概略構成図である。 図1に示された回生ブレーキシステムのブロック図である。 図2に示された回生制御部により実行される回生制御処理の手順の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る回生ブレーキシステムを示す概略構成図である。 図4に示された回生ブレーキシステムのブロック図である。 図5に示された回生制御部により実行される回生制御処理の手順の詳細を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図中、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る回生ブレーキシステムを示す概略構成図である。図2は、図1に示された回生ブレーキシステムのブロック図である。図1及び図2において、本実施形態の回生ブレーキシステム1は、例えば空港や工場等の敷地内におけるアンダーパス2が存在する走行路Aにおいて適用される。ここでは、例えば複数台のトーイングトラクタ等の産業車両3が走行路Aに沿って走行している。産業車両3は、例えばバッテリ車またはハイブリッド車である。
回生ブレーキシステム1は、産業車両3がアンダーパス2における長い下り坂を走行する際に、産業車両3の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収して産業車両3を制動させる回生ブレーキを利用するシステムである。
回生ブレーキシステム1は、産業車両3に搭載された走行ユニット4と、アンダーパス2の坂道2aに設置された受電装置5と、敷地内に設置された蓄電装置6とを具備している。
走行ユニット4は、バッテリ7と、電動モータ8と、モータドライバ9と、送電器10と、アクセルセンサ12と、坂道検知センサ14と、ECU15(Electronic Control Unit)とを備えている。
バッテリ7は、産業車両3の走行に使用される電力(電気)を蓄える蓄電器である。つまり、バッテリ7は、電動モータ8に供給される電力を蓄える。
電動モータ8は、バッテリ7に蓄えられた電力により産業車両3を走行させる交流モータである。電動モータ8は、産業車両3の駆動輪3aを回転駆動させる。また、電動モータ8は、発電機としても機能する。具体的には、産業車両3が減速したとき、或いは産業車両3が下り坂を走行するときには、駆動輪3aの回転によって電動モータ8が発電機として動作する。電動モータ8が発電機として動作すると、駆動輪3aに回生ブレーキがかかり、電動モータ8から電力が発生する。
モータドライバ9は、電動モータ8を駆動すると共に、回生ブレーキにより電動モータ8から発生した電力の供給先を切り換える。モータドライバ9は、電動モータ8により駆動輪3aを回転させるときは、バッテリ7に蓄えられた直流電力を交流電力に変換して電動モータ8に供給する。モータドライバ9は、電動モータ8が発電機として動作するときは、電動モータ8から発生した交流電力を直流電力に変換してバッテリ7に供給するか、或いは電動モータ8から発生した交流電力を送電器10に供給する。
送電器10は、産業車両3がアンダーパス2の坂道2aを下るときに回生ブレーキにより電動モータ8から発生した電力を産業車両3の外部に送電する。送電器10は、例えば送電コイル10aを有する電磁誘導式の送電器である。送電器10は、回生ブレーキにより電動モータ8から発生した電力を非接触で送電する。
アクセルセンサ12は、アクセルの操作量を検出するセンサである。坂道検知センサ14は、産業車両3がアンダーパス2の坂道2aを走行している状態であるかどうかを検知するセンサである。坂道検知センサ14としては、例えばカメラ、傾斜センサ、車速センサ及び加速度センサ等が使用される。坂道検知センサ14は、産業車両3が坂道2aを下っている状態であるかどうかを検知する下り走行検知部を構成している。なお、産業車両3が坂道2aを走行している状態であるかどうかを検知する手法としては、例えばSLAM等の自己位置推定技術を用いて産業車両3の現在位置を推定してもよい。
ECU15は、CPU、RAM、ROM及び入出力インターフェース等により構成されている。ECU15は、アクセルセンサ12及び坂道検知センサ14等の検出値を取得し、所定の処理を行い、電動モータ8及びモータドライバ9を制御する。ECU15は、電圧検知部13と、駆動制御部16と、回生制御部17とを有している。
電圧検知部13は、バッテリ7の電圧値を検知する。電圧検知部13は、バッテリ7の充電量を検知する充電検知部を構成している。
駆動制御部16は、アクセルセンサ12によりアクセルの操作(アクセルON)が検出されると、アクセルの操作量に応じて駆動輪3aを回転させるように、モータドライバ9を通じて電動モータ8を制御する。
回生制御部17は、アクセルセンサ12によりアクセルの操作の解除(アクセルOFF)が検出されると共に、坂道検知センサ14により産業車両3がアンダーパス2の坂道2aを下っている状態であると検出されると、回生ブレーキにより電動モータ8から発生した電力(回生電力)を供給するようにモータドライバ9を制御する。なお、回生制御部17は、産業車両3がアンダーパス2の坂道2aを下っている状態でなくても、アクセルOFFが検出されると、回生電力を供給するようにモータドライバ9を制御してもよい。回生制御部17により実行される回生制御処理については、後で詳述する。
受電装置5は、産業車両3の走行ユニット4の送電器10から送電された電力を受電する。受電装置5は、例えば受電コイル5aを有する電磁誘導式の受電器である。受電装置5は、送電器10からの電力を非接触で受電する。
蓄電装置6は、受電装置5と接続されている。蓄電装置6は、受電装置5により受電された電力を蓄える。
図3は、回生制御部17により実行される回生制御処理の手順の詳細を示すフローチャートである。図3において、回生制御部17は、まずアクセルセンサ12の検出値を取得する(手順S101)。そして、回生制御部17は、アクセルセンサ12の検出値に基づいて、アクセルの操作が解除されたかどうか、つまりアクセルOFFであるかどうかを判断する(手順S102)。回生制御部17は、アクセルの操作が解除されていないと判断したときは、上記の手順S101を再度実行する。
回生制御部17は、アクセルの操作が解除されたと判断したときは、坂道検知センサ14の検出値を取得する(手順S103)。そして、回生制御部17は、坂道検知センサ14の検出値に基づいて、産業車両3がアンダーパス2の坂道2aを下っている状態であるかどうか、つまり産業車両3が下り坂を走行している状態であるかどうかを判断する(手順S104)。
回生制御部17は、産業車両3が坂道2aを下っている状態であると判断したときは、電圧検知部13により検知されたバッテリ7の電圧値を取得する(手順S105)。そして、回生制御部17は、取得したバッテリ7の電圧値に基づいて、バッテリ7の充電量が予め決められた規定値以上であるかどうかを判断する(手順S106)。
ここで、規定値は、バッテリ7がフル充電状態となる手前の状態に対応する値である。具体的には、規定値は、例えばバッテリ7がフル充電状態であるときの充電量を100%とした場合に、バッテリ7の充電量が95%〜99%となる値である。
回生制御部17は、バッテリ7の充電量が規定値よりも少ないと判断したときは、回生ブレーキにより電動モータ8から発生した回生電力をバッテリ7に供給するようにモータドライバ9を制御する(手順S107)。そして、回生制御部17は、上記の手順S101を再度実行する。
回生制御部17は、バッテリ7の充電量が規定値以上であると判断したときは、回生ブレーキにより電動モータ8から発生した回生電力を送電器10に供給するようにモータドライバ9を制御する(手順S108)。そして、回生制御部17は、上記の手順S101を再度実行する。
また、回生制御部17は、手順S104において産業車両3が坂道2aを下っている状態でないと判断したときは、回生ブレーキにより電動モータ8から発生した回生電力をバッテリ7に供給するようにモータドライバ9を制御する(手順S107)。そして、回生制御部17は、上記の手順S101を再度実行する。
以上のような回生ブレーキシステム1において、産業車両3がアンダーパス2の坂道2aを下るときは、アクセルの操作を解除することで、駆動輪3aの回転によって電動モータ8が発電機として動作する。このため、産業車両3に回生ブレーキがかかり、電動モータ8から回生電力が発生する。
ここで、バッテリ7の充電量が規定値よりも少ないときは、回生ブレーキにより発生した回生電力は、モータドライバ9を介してバッテリ7に充電される。バッテリ7の充電量が規定値以上になると、回生ブレーキにより発生した回生電力は、モータドライバ9を介して送電器10に送られ、送電器10から送電される。そして、送電器10からの回生電力は、受電装置5により受電されて蓄電装置6に蓄えられる。蓄電装置6に蓄えられた電力は、他の産業車両3のバッテリ7の充電に使用される。
以上のように本実施形態にあっては、バッテリ7の充電量が規定値よりも少ないときは、回生ブレーキにより電動モータ8から発生した電力をバッテリ7に供給するようにモータドライバ9が制御される。このため、回生ブレーキにより発生した電力は、バッテリ7に充電される。バッテリ7の充電量が規定値以上であるときは、回生ブレーキにより電動モータ8から発生した電力を送電器10に供給するようにモータドライバ9が制御される。このため、回生ブレーキにより発生した電力は、送電器10により産業車両3の外部に送電される。従って、回生ブレーキにより発生した電力をバッテリ7が受けきれなくなることが防止される。これにより、産業車両3に対して回生ブレーキを効かせ続けることができる。その結果、回生ブレーキによる制動力を増やすことができる。また、大容量のバッテリ7を使用しなくて済む。
また、本実施形態では、産業車両3が坂道を下っている状態であると検知された場合に、バッテリ7の充電量が規定値以上であるときは、回生ブレーキにより電動モータ8から発生した電力を送電器10に供給するようにモータドライバ9を制御することにより、産業車両3が下り坂を長時間にわたって走行する際に、産業車両3に対して回生ブレーキを確実に効かせ続けることができる。
また、本実施形態では、バッテリ7の充電量の比較基準となる規定値は、バッテリ7がフル充電状態となる手前の状態に対応する値である。このため、回生ブレーキにより発生した電力をバッテリ7が受けきれなくなる前に、送電器10により電力が産業車両3の外部に送電されることとなる。従って、産業車両3の運転者に対して回生ブレーキの違和感を与えることが防止される。バッテリ7がフル充電状態になる手前の状態まで、回生ブレーキにより発生した電力がバッテリ7に充電されるため、バッテリ7を効率的に使用することができる。
図4は、本発明の第2実施形態に係る回生ブレーキシステムを示す概略構成図である。図5は、図4に示された回生ブレーキシステムのブロック図である。図4及び図5において、本実施形態の回生ブレーキシステム1Aは、産業車両3に搭載された走行ユニット4Aと、アンダーパス2の坂道2aに設置された受電装置5Aと、上記の蓄電装置6とを具備している。
走行ユニット4Aは、上記の第1実施形態における送電器10に代えて、接触式の送電器20を備えている。送電器20は、産業車両3の車体3bに軸部21を介して回動可能に支持された取付ブラケット22と、この取付ブラケット22の先端部に自由回転可能に取り付けられた送電用キャスタローラ23と、軸部21を回転駆動させる回動モータ24とを有している。送電用キャスタローラ23は、導電性を有する金属で形成されている。
また、走行ユニット4Aは、上記の第1実施形態における回生制御部17に代えて、回生制御部17Aを有している。
回生制御部17Aは、アクセルセンサ12によりアクセルの操作の解除(アクセルOFF)が検出されると共に、坂道検知センサ14により産業車両3がアンダーパス2の坂道2aを下っている状態であると検出されると、回生ブレーキにより電動モータ8から発生した回生電力を供給するようにモータドライバ9を制御すると共に、送電用キャスタローラ23を回動させるように回動モータ24を制御する。なお、回生制御部17Aは、産業車両3がアンダーパス2の坂道2aを下っている状態でなくても、アクセルOFFが検出されると、回生電力を供給するようにモータドライバ9を制御すると共に、送電用キャスタローラ23を回動させるように回動モータ24を制御してもよい。回生制御部17Aにより実行される回生制御処理については、後で詳述する。
受電装置5Aは、産業車両3の走行ユニット4Aの送電器30から送電された電力を受電する接触式の受電器である。受電装置5Aは、アンダーパス2の坂道2aに設置された受電用レール25を有している。受電用レール25は、産業車両3の走行方向に沿って延びている。受電用レール25は、導電性を有する金属で形成されている。
上記の送電用キャスタローラ23は、受電用レール25に接触する送電用ローラ(送電部材)である。送電用キャスタローラ23は、受電用レール25に沿って回転する。上記の回動モータ24は、送電用キャスタローラ23が受電用レール25に接触する接触位置(図4中の実線参照)と、送電用キャスタローラ23が受電用レール25から離れる退避位置(図4中の破線参照)との間で、送電用キャスタローラ23を動かす駆動部である。
図6は、回生制御部17Aにより実行される回生制御処理の手順の詳細を示すフローチャートであり、図3に対応している。図6において、回生制御部17Aは、上記の第1実施形態における回生制御部17と同様に、手順S101〜S106を実行する。
回生制御部17Aは、手順S106でバッテリ7の充電量が規定値よりも少ないと判断したときは、送電用キャスタローラ23の位置が退避位置となるように回動モータ24を制御する(手順S111)。そして、回生制御部17Aは、回生ブレーキにより電動モータ8から発生した回生電力をバッテリ7に供給するようにモータドライバ9を制御する(手順S107)。これにより、送電用キャスタローラ23が受電用レール25から離れた状態で、回生ブレーキにより発生した回生電力がバッテリ7に充電される。
回生制御部17Aは、手順S106でバッテリ7の充電量が規定値以上であると判断したときは、送電用キャスタローラ23の位置が接触位置となるように回動モータ24を制御する(手順S112)。そして、回生制御部17Aは、回生ブレーキにより発生した回生電力を送電器10に供給するようにモータドライバ9を制御する(手順S108)。これにより、送電用キャスタローラ23が受電用レール25に接触した状態で、回生ブレーキにより発生した回生電力が送電用キャスタローラ23から受電用レール25に直接送電される。
このような本実施形態では、送電器20は、坂道2aに設置された受電装置5Aの受電用レール25に接触する送電用キャスタローラ23を有している。従って、送電用キャスタローラ23から受電用レール25に電力が直接送電されるため、送電器20の送電効率が高くなる。また、そのような接触式の送電器20では、インバータ等が不要となるため、上記の第1実施形態における非接触式の送電器10に比べて、送電器20の構成を簡素化することができる。
また、本実施形態では、回生ブレーキにより発生した電力を送電器20により送電しないときは、送電用キャスタローラ23が受電用レール25に接触しないため、送電用キャスタローラ23の耐久性が向上する。その結果、送電用キャスタローラ23の長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態では、送電用キャスタローラ23は受電用レール25に沿って回転するため、接触式の送電器30及び受電装置5Aを簡単な構成で且つ安価に実現することができる。
なお、送電用キャスタローラ23を接触位置と退避位置との間で上下方向に移動させてもよい。また、送電用キャスタローラ23を受電用レール25に常時接触させてもよい。さらに、受電装置5Aと接触する送電部材としては、特に送電用キャスタローラ23には限られず、受電装置5Aを摺動する摺動体等であってもよい。
以上、本発明の実施形態について幾つか説明してきたが、本発明は上記実施形態には限定されない。例えば、回生ブレーキにより発生した電力がバッテリ7に充電される際に、バッテリ7の充電量が規定値に近づくと、バッテリ7に供給される電力が徐々に低くなるようにモータドライバ9を制御してもよい。
また、上記実施形態では、図3及び図6の手順S106におけるバッテリ7の充電量の比較基準となる規定値は、バッテリ7がフル充電状態となる手前の状態に対応する値であるが、特にその形態には限られず、バッテリ7のフル充電状態に対応する値であってもよい。つまり、図3及び図6の手順S106では、バッテリ7がフル充電状態でないかどうかを判断してもよい。この場合でも、回生ブレーキにより発生した電力をバッテリ7が受けきれなくなることが防止されるため、産業車両3に対して回生ブレーキを効かせ続けることができる。
また、上記実施形態では、産業車両3はバッテリ車またはハイブリッド車であるが、産業車両3としては、バッテリ車等に比べてバッテリの容量が小さい燃料電池車等であってもよい。この場合でも、回生ブレーキによる制動力を増やすことができる。
また、上記実施形態は、産業車両3の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収して回生ブレーキを利用する回生ブレーキシステムであるが、本発明は、産業車両3の他にも、例えばトラック等の車両にも適用可能である。
1,1A…回生ブレーキシステム、2a…坂道、3…産業車両(車両)、5,5A…受電装置(受電器)、7…バッテリ、8…電動モータ、9…モータドライバ、10…送電器、13…電圧検知部(充電検知部)、14…坂道検知センサ(下り走行検知部)、17,17A…回生制御部(制御部)、20…送電器、23…送電用キャスタローラ(送電用ローラ、送電部材)、24…回動モータ(駆動部)、25…受電用レール、A…走行路。

Claims (6)

  1. 車両を走行させる電動モータが発電機として動作することで、前記車両の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収して前記車両を制動させる回生ブレーキを利用する回生ブレーキシステムであって、
    前記車両の走行に使用される電力を蓄えるバッテリと、
    前記回生ブレーキにより前記電動モータから発生した電力を前記車両の外部に送電する送電器と、
    前記電動モータを駆動すると共に、前記回生ブレーキにより前記電動モータから発生した電力の供給先を切り換えるモータドライバと、
    前記バッテリの充電量を検知する充電検知部と、
    前記充電検知部により検知された前記バッテリの充電量が予め決められた規定値よりも少ないときは、前記回生ブレーキにより前記電動モータから発生した電力を前記バッテリに供給するように前記モータドライバを制御し、前記充電検知部により検知された前記バッテリの充電量が前記規定値以上であるときは、前記回生ブレーキにより前記電動モータから発生した電力を前記送電器に供給するように前記モータドライバを制御する制御部とを備える回生ブレーキシステム。
  2. 前記車両が坂道を下っている状態であるかどうかを検知する下り走行検知部を更に備え、
    前記制御部は、前記下り走行検知部により前記車両が坂道を下っている状態であると検知された場合に、前記バッテリの充電量が前記規定値よりも少ないときは、前記回生ブレーキにより前記電動モータから発生した電力を前記バッテリに供給するように前記モータドライバを制御し、前記バッテリの充電量が前記規定値以上であるときは、前記回生ブレーキにより前記電動モータから発生した電力を前記送電器に供給するように前記モータドライバを制御する請求項1記載の回生ブレーキシステム。
  3. 前記規定値は、前記バッテリがフル充電状態となる手前の状態に対応する値である請求項1または2記載の回生ブレーキシステム。
  4. 前記送電器は、前記車両が走行する走行路に設置された受電器に接触する送電部材を有する請求項1〜3の何れか一項記載の回生ブレーキシステム。
  5. 前記送電器は、前記送電部材が前記受電器に接触する接触位置と前記送電部材が前記受電器から離れる退避位置との間で前記送電部材を動かす駆動部を有し、
    前記制御部は、前記バッテリの充電量が前記規定値よりも少ないときは、前記回生ブレーキにより前記電動モータから発生した電力を前記バッテリに供給するように前記モータドライバを制御すると共に、前記送電部材の位置が前記退避位置となるように前記駆動部を制御し、前記バッテリの充電量が前記規定値以上であるときは、前記回生ブレーキにより前記電動モータから発生した電力を前記送電器に供給するように前記モータドライバを制御すると共に、前記送電部材の位置が前記接触位置となるように前記駆動部を制御する請求項4記載の回生ブレーキシステム。
  6. 前記受電器は、前記送電部材が接触する受電用レールを有し、
    前記送電部材は、前記受電用レールに沿って回転する送電用ローラである請求項4または5記載の回生ブレーキシステム。
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