JP2021111663A - 通気防水構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトで、構造が簡素であり、筐体の通気孔への取付作業を能率的に行い得る通気防水構造体を提供する。【解決手段】栓体1を加硫成形にて成形すると共に、呼吸フィルタ10を栓体1の内端面1Bに対し、加硫成形と同時に、一体積層状として、固着する。さらに、副栓体13を有し、副栓体13は軸部13Aと傘部13Cとを有し、軸部13Aを栓体1の貫孔2に挿入する。【選択図】図3

Description

本発明は、通気防水構造体に関する。
従来、筐体の密閉状空間と外部とを連通する通気孔に設けられる通気防水構造体として、図16に示すような構造のものが公知である(特許文献1参照)。
即ち、図16に示すように、筐体31の密閉状空間Eと、外部(大気)Yとを連通する通気孔32に、挿入して嵌着される栓体33と、この栓体33の外端面に、接着剤にて接着された呼吸フィルタ35を、備えている。栓体33は貫孔41を有する筒状である。さらに、被覆カバー36が、栓体33の外鍔部33Aに外嵌状に取着される。
通気孔32は、筐体壁部31Aの内面から密閉状空間Eへ突出状の短円筒部37をもって、形成されている。
栓体33の下端(内端)の小外鍔部33Bが、短円筒部37の内端面に係止状として、栓体33は通気孔32に固着されるのであるが、密封用Oリング38が、外鍔部33Aの下面と筐体壁部31A間に介装されている。
また、被覆カバー36は、天井壁面部36Aと、円筒壁部36Bと、から成り、横方向の小通気孔39が設けられている。円筒壁部36Bの内周面の凹周溝36Cに、外鍔部33Aが、係合することによって、被覆カバー36が栓体33に固着され、しかも、別のOリング40が、付設されている。
このOリング40は、円筒壁部36Bの外周面と、筐体壁部31Aの外面との隅部に、Oリング40自身の弾発的縮径力をもって、固着し、外気が、被覆カバー36の内部へ浸入するのを防止している。
図17は他の従来例を示し、前述の被覆カバー36を有さない構造のものである。
この図17に示すように、軸心に沿って貫孔41を有する短寸ボルト形状のプラスチック製栓体42を有し、筐体壁部31Aにはネジ孔43を貫設し、栓体42の雄ネジ部44を螺着して、筐体31に固着する構造である。呼吸フィルタ35は、栓体42の頭部42Aの上面に、接着剤にて接着される。
また、密封用のOリング38が筐体31の筐体壁部31Aの外面と、栓体42の頭部42Aの下面との間に、介装されている。
特開2014−123625号公報
上述の図16に示した従来の通気防水構造は、次のような問題点があった。即ち、(i)部品点数が多い点、(ii)筐体31に取付ける際に、多くの部品の一部を紛失する虞れがある点、 (iii)筐体31への取付作業に時間が掛かっていた点、(iv)筐体31の外部への突出部位が大きく、コンパクト化も困難である点等の問題点があった。
また、図17に示した他の従来例では、(i)ネジ孔43へ雄ネジ部44を螺合するのに手間が掛かる点、(ii)密封のためのOリング38が正規の位置に在って適切に弾性圧縮しているか否か、取付作業において注意を払わなければならず、熟練を要した点、 (iii)頭部
42Aが大きく、外部へ突出している点等の問題点があった。
そこで、本発明は、従来のこのような問題を解決して、分離したOリング38,40等の小部品を無くして、紛失を防ぎ、取付作業が簡単で取付作業の能率をアップでき、しかも、コンパクトであって、外部への突出部位(の容積)が減少させることができる通気防水構造体を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、密閉状空間と外部とを連通する通気孔に嵌着される貫孔付の栓体と、該栓体のアキシャル方向内端面に固着されて上記貫孔を閉鎖する通気性と防水性を有する呼吸フィルタとを、備えた通気防水構造体であって;上記栓体の上記貫孔に対して外部側から挿入される軸部と、該軸部と、該軸部の外端に連設された傘部とを、有する副栓体とを、備え;上記栓体は、生ゴム材料の加熱加圧による加硫成形にて成形され;上記呼吸フィルタは、上記栓体の上記加硫成形にて、上記アキシャル方向内端面に、一体積層状として固着され;上記副栓体と栓体との組付状態で、上記密閉状空間と外部とが遮断しないように、連通用小流路が、相互嵌合部位及び当接部位に、形成されている。
また、本発明は、密閉状空間と外部とを連通する通気孔に嵌着される貫孔付の栓体と、該栓体のアキシャル方向内端面に固着されて上記貫孔を閉鎖する通気性と防水性を有する呼吸フィルタとを、備えた通気防水構造体であって;上記栓体の上記貫孔に対して外部側から挿入される軸部と、該軸部の外端に連設された傘部とを、有する副栓体とを、備え;上記栓体は、生ゴム材料の加熱加圧による加硫成形にて成形され;上記呼吸フィルタは、上記栓体の上記加硫成形にて、上記アキシャル方向内端面に、一体積層状として固着され;かつ、上記副栓体は栓体よりも硬度が高い硬質材から成り;上記栓体の貫孔の内周面と、上記副栓体の上記軸部との相互嵌合部位には、上記軸部の付根部から、上記軸部の先端に到る第1小流路が形成され;しかも、上記傘部の裏面と筐体壁部との当接部位には、上記軸部の付根部から傘部外周端縁に到る第2小流路が形成され;上記第1小流路と第2小流路とを、上記付根部近傍にて連通状として、連通用小流路を形成し;上記密閉状空間と上記外部とを、上記呼吸フィルタと上記連通用小流路を介して通気自在に構成したものである。
また、上記栓体を上記通気孔に嵌着した栓体既嵌着状態で、上記副栓体の軸部を栓体の上記貫孔に挿入して、上記栓体の外周面が上記通気孔に強密接状として密封性を向上させた。
また、密閉状空間と外部とを連通する通気孔が、筐体から突出状に形成された短筒部の孔部をもって、構成され、さらに、上記短筒部に外嵌状に嵌着される貫孔付の栓体と、該栓体のアキシャル方向外端面に固着されて上記貫孔を閉鎖する通気性と防水性を有する呼吸フィルタとを、備えた通気防水構造体であって;上記栓体は、生ゴム材料の加熱加圧による加硫成形にて成形され;上記呼吸フィルタは、上記栓体の上記加硫成形にて、上記アキシャル方向外端面に、一体積層状として固着され;上記栓体及び呼吸フィルタを包囲状として、上記栓体に外嵌されるキャップを備え、該キャップの内面と、上記栓体及び呼吸フィルタとの間には、連通用小流路が形成され、密閉状空間と外部とを、呼吸フィルタと上記連通用小通路を介して、通気自在に構成したものである。
また、シール材を使用せず、上記栓体形成する加硫ゴム自身の弾発付勢力によって、栓体と上記通気孔との嵌合部の密封性を保つように構成した。
あるいは、シール材を使用せず、上記栓体を形成する加硫ゴム自身の弾発付勢力によって、栓体と、上記短筒部・キャップとの嵌合部の密封性を保つように構成した。
本発明(請求項1)によれば、部品点数を著しく減少できる。従って、小さな部品の紛失が防止可能となる。さらに、取付作業の能率向上を図り得る。筐体の外面からの突出寸法を減少できる。即ち、筐体等の外面からの邪魔な突出部を極めて小さくでき、あるいは、筐体等のコンパクト化に貢献できる。
さらに、呼吸フィルタの固着強度は大きく、栓体から剥離する事故を防止できる。また、Oリング等のシール材を省略できるにかかわらず、通気孔内面等に対する密封性が良好に維持でき、かつ、不意の栓体の離脱を防止できる。
呼吸フィルタの固着強度が高く、密閉状空間(内部)と外部との圧力差が大きくても、呼吸フィルタの剥離が発生しない。しかも、筐体等の通気孔(又は短筒部)への密着強度が(組付状態下で)極めて大きくなる。
本発明の第1の実施形態を示し、(A)は要部断面図、(B)は(A)図のB−B断面図である。 副栓体の相違する実施例を示す一部断面底面図である。 本発明の第2の実施形態を示す要部断面図である。 図3のA−A断面図である。 本発明の第3の実施形態を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態を示し、(A)は組付方法説明のための縦断面図、(B)は組付完了状態を示す縦断面図である。 本発明の第5の実施形態を示した縦断面図である。 本発明の第6の実施形態を示す図であって、(A)は縦断面図、(B)は(A)図のB−B断面図である。 第7の実施形態の縦断面図である。 本発明に係る通気防水構造体の製造方法を説明する要部断面説明図である。 本発明に係る通気防水構造体の製造方法を説明する要部断面説明図である。 本発明に係る通気防水構造体の製造方法を説明する要部断面説明図である。 本発明に係る通気防水構造体の製造方法を説明する要部断面説明図である。 本発明に係る通気防水構造体の製造方法を説明する要部断面説明図である。 栓体と呼吸フィルタとの一体積層状部位を示した拡大断面図である。 従来例を示す使用状態断面図である。 他の従来例を示す使用状態断面図である。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1に於て、1は通気孔5に嵌着(内挿)される栓体である。通気孔5は、密閉状空間Eと外部(大気)Yとを連通するように、密封状筐体8の壁部8Aに貫設されている。
そして、栓体1は軸心L1 に沿った貫孔2を有する。10は、通気性と防水性を有する呼吸フィルタであって、この呼吸フィルタ10は、栓体1のアキシャル方向内端面1Bに固着され、貫孔2を、閉鎖している。
また、栓体1は、(図1に示すように、)その外周面1Aに、断面丸山型の独立状突条部3を複数本有する。なお、この突条部3は複数であれば、増減自由であると共に、断面形状を三角状(図14参照)や台形状とするも、自由である(図示省略)。
この栓体1は、(生ゴム材料を加熱加圧による)加硫成形によって、成形される。つまり、栓体1は、弾性に富んだ加硫ゴムから成り、例えば、シリコーンゴムが用いられる。
図1(A)(B)に示すように、栓体1の貫孔2に対して、外部Y側から挿入される軸部13Aを有する副栓体13が、付設されている。この副栓体13は、さらに、軸部13Aの外端に連設された傘部13Cを、有している。
この副栓体13の硬度が、栓体1の硬度よりも高い硬質材から成る。この硬質材としては、プラスチックや金属等が望ましいが、所望により硬質ゴム材とすることも可能である。
副栓体13と栓体1との組付状態に於て、密閉状空間Eと外部Yとが遮断しないように、連通用小流路Zが、形成されている。
具体的には、副栓体13の軸部13Aと、栓体1の貫孔2との相互嵌合部位28、及び、副栓体13の傘部13Cの裏面側の平面状当接部位29に、連続状として、小流路Zが形成されている。
言い換えれば、小流路Zは、上記相互嵌合部位28の第1小流路Z28と、上記当接部位29の第2小流路Z29とから、構成される。
図2は、副栓体13の一部断面底面図である。図2(A)及び図1(B)に示した実施例にあっては、第1小流路Z28は、副栓体13の軸部13Aの外周面に凹設した4本の軸心方向小溝51を有し、さらに、第2小流路Z29は傘部13Cの裏面に凹設したラジアル方向の4本の小溝52を有し、かつ、軸部13Aの付根部と傘部13Cとの交わる隅部に形成した円環状小溝27とをもって、構成している。しかも、図2(A)に示すように、4本の上記軸心方向小溝51とラジアル方向小溝52は、各周方向位置が相互に一致し、空気が流れ易く連通し、しかも、円環状小溝27にて、一層、流れ易い配置である。
また、図2(B)では、前述の小溝51と小溝52を(約45°)ずらせて配置しても良いことを示している。
また、図2(C)では、図2(A)の円環状小溝27を省略しても自由であることを、示している。(なお、図2(A)(B)(C)以外にも、配置及び本数を増減するも可能である。)
次に、図3と図4に示した本発明の第2の実施形態について説明すれば、図1と図2に示した第1の実施形態における軸心方向小溝51が、栓体1の貫孔2の内面に凹設している。
それ以外は、図1,図2にて述べた第1の実施の形態と同様に、小溝51,52の配置の変更は自由であり、かつ、円環状小溝27の付設、あるいは、省略も、自由である。
次に、図5に示す本発明の第3の実施形態について説明する。基本的には、第1又は第2の実施形態と同様の構成であるが、筐体壁部8Aに貫設した通気孔5に於て、密閉状空間E側の端部(内端部)に、内フランジ53を形成している。
このようにすれば、通気孔5に対して、高精度に規定位置まで、栓体1を挿入できる。即ち、深く挿入してしまうこと、さらには、密閉状空間E内まで侵入させてしまう事故を、予防できる。
次に、図6に示した本発明の第4の実施形態に於ては、栓体1の形状及び取付方法(取着構造)が既説の第1〜第3の実施形態と相違する。
即ち、筐体壁部8Aの肉厚寸法T8 がやや小さく、栓体1は筐体内の密閉状空間Eまで突入して取着される。
この栓体1は、外鍔部54と(小さな丸山型の)内鍔部55を有している。しかも、内鍔部55よりも、密閉状空間E内方へ延伸した延設円筒部56の内端面1Bに呼吸フィルタ10が固着されている。
このような形状の栓体1と、副栓体13とを予め組付けた状態で、筐体壁部8Aの通気孔5に挿入することが困難な場合がある。つまり、組付けた状態では、内鍔部55が、縮径方向に弾性変形し難く、挿入が困難となる。
そこで、図6(A)に示す如く、弾性変形自在な加硫ゴムから成る栓体1のみを通気孔5に挿入し、栓体既嵌着状態にて、(その後、)副栓体13を矢印F13のように、押込んで、図6(B)の組付状態とすれば良い。
図6(B)に示した組付状態では、通気孔5の内周面に対して、矢印P1 にて示す面圧力をもって、栓体1の外周面が弾発的な強密接状として、高い密封性が得られ、水や粉塵等の浸入を防止できるのみならず、大きな耐引抜力を発揮する。
それ以外の構成は、図1〜図5の各実施形態と同様である。
ところで、既説の図1〜図5の各実施形態に於て、図6(A)(B)で述べたように、栓体1と副栓体13とを分解状態として、栓体1のみをまず通気孔5に挿入し、その後に、副栓体13を栓体1の貫孔2に挿入して(嵌着して)、組付けるも、好ましい。図6と同様に、密封性向上及び耐引抜力向上の効果が発揮される。
そして、以上説明した各実施形態に於ける呼吸フィルタ10と栓体1について、さらに、両者の固着方法と一体積層構造等について、以下、説明する。
栓体1は、(生ゴム材料を加熱加圧による)加硫成形によって、成形され、弾性に富んだ加硫ゴムから成り、例えば、シリコーンゴムが用いられる。
このような生ゴム材料を加熱加圧による加硫成形によって、栓体1が成形されると同時に、前記呼吸フィルタ10が栓体1のアキシャル方向内端面1Bに一体積層状として、固着されている(図15に示した拡大要部断面図参照)。
ここで、呼吸フィルタ10について説明すれば、例えば、PTFE多孔質膜状体から成り、1平方センチメートル当りに数億個とも言われる多数の微細孔が、図15に示したように、多数の超微細繊維Fにて形成されている。従って、(外部からの)雨、水の浸入を防ぐ防水性、及び空気(及び熱)を通す通気性に優れた薄い膜状体である。(住友電工ファインポリマー株式会社の「ポアフロン」、日東電工株式会社の「テミッシュ」、中興化成工業株式会社の「シポラス」等を挙げることができる。なお、これらの商品名は登録商標である。)
図15に示すように、栓体1と呼吸フィルタ10との境界面Mに於て、呼吸フィルタ10の(前述の)多数の超微細繊維Fが、(栓体1を構成している)加硫ゴムの内部に浸入しており、呼吸フィルタ10は極めて強固に栓体1と一体化されている。従って、密閉状空間E内の圧力が上昇して高圧力(例えば、100kPa)が貫孔2を介して呼吸フィルタ10に作用したとしても、剥離しない。このように、耐圧性に優れている。
次に、図10〜図14に於て、本発明に係る栓体1の加硫成形方法及び成形金型、さらに、呼吸フィルタ10の固着方法等を、簡略に説明する。
図10〜図14に於て、14は上型、15は中型、16は下型を示す。中型15には、栓体1の外形状に対応する中型キャビティ部17が形成されている。下型16と中型15とを図10に示すように合わせて、上方開口空室部18を形成し、まず、呼吸フィルタ10を矢印F10のように装入して、下型16の上面に設置する。
なお、下型16の上面の所定位置に、呼吸フィルタ10を設置してから、次に、中型15を下降させて、図10の実線で示すように、中型15と下型16を閉じても、良い。
次に、円柱形状の中子19を垂下状に有する上型14を下降させて、図11に示す如く、中子19の下端面19Aを呼吸フィルタ10の中心部を軽く押圧する。この図11に示したように、成形用キャビティ45が形成される。
次に、図12に示すように、キャビティ45内へ生ゴム材料(点々で示す)を注入する。キャビティ45に生ゴム材料が充填され、底面側の呼吸フィルタ10の上面に対して生ゴム材料は高圧力をもって接触する。
金型は予め所定高温に加熱されているため、キャビティ45内で生ゴム材料は、加熱加圧されて(所定時間後には)、加硫が完了する。このとき、図13に示した形状であって、かつ、呼吸フィルタ10の上面の繊維が、加熱された栓体1と一体積層状として強力に固着される(図15参照)。
その後(冷却後)、図14に示すように、(上型14を上方へ分離し、)かつ、中型15と下型16を分離しつつ、突き出し棒47によって、製品を取出す。その後は、バリ48等を除去して、本発明に係る通気防水構造体としての呼吸フィルタ10付の栓体1が製造できる。
次に、図7,図8は、各々、本発明の第5,第6の実施形態を示す。
この図7又は図8に示すように、以下のように構成されている。即ち、密閉状空間Eと外部Yとを連通する通気孔5が、筐体8から突出状に形成された(円形の)短筒部57の孔部をもって構成されている場合に対応する発明である。
栓体1は、筐体8から突設されている上記短筒部57に外嵌状に嵌着される。つまり、栓体1の貫孔2の内周面が、短筒部57の外周面に密接状として、外嵌される。
通気性と防水性を有する呼吸フィルタ10は、(図1〜図6の実施形態とは逆に、)栓体1のアキシャル方向外端面1Cに固着されている。
この栓体1は、図10〜図14で既に説明した方法にて作製され、加硫成形されたゴム材から成る弾性体である。また、呼吸フィルタ10は、栓体1の(既述した)加硫成形によって、栓体1のアキシャル方向外端面1Cに、一体積層状として、固着されている。
60は、栓体1と呼吸フィルタ10を包囲状として、栓体1に外嵌されるキャップである。
上記栓体1及び呼吸フィルタ10との間には、連通用小流路Zが形成されている。この連通用小流路Zと呼吸フィルタ10を介して、密閉状空間Eと外部Yとを、通気自在に連通している。
図7に示した第5の実施形態では、キャップ60は円形天井壁部61と、この天井壁部61から垂下された円周壁部62とを有する。そして、円周壁部62は、連続円周状上部62Aと、この上部62Aから間欠的に垂設された複数の横断面小弧状の垂下片部62Bから、成っている。
栓体1の外周面には複数本の独立凸条63が形成されている。最先端側の凸条63よりも上方位置では、薄い短円筒状空隙64が形成される。また、キャップ60の天井壁部61の下面には、断続的に小押え凸部66が形成され、呼吸フィルタ10に圧接しているが、前記短円筒状空隙64に連通する薄い円形状空隙67が形成される。
このように、図7にあっても、連通用小流路Zを、具備していることが判る。
また、図8に示した第6の実施形態では、キャップ60は連続状の円周壁部62を有するが、複数本の独立凸条63の各々には、少なくとも1個の切欠部68を設けて、同様に連通用小流路Zを構成している。
次に、図9に示した第7の実施形態では、キャップ60は連続状の円周壁部62の上方部位に、径方向小通孔69を貫設している。
図7,図8,図9のいずれの実施形態に於ても、キャップ60は、プラスチック又は金属、あるいは、硬質ゴムとして、内部の栓体1の材質(加硫弾性ゴム)よりも、硬度が高い材質とする。
ところで、図1〜図6に示した各実施形態では、Oリング等のシール材を省略して───使用せず───栓体1を形成する加硫ゴム自身の弾発付勢力によって、栓体1と通気孔5との嵌合部の密封性を保つように構成し、部品点数の低減、及び、Oリングの紛失防止と、筐体8の通気孔5への嵌着作業性アップとを、図ることができる。
また、図7〜図9に示した各実施形態では、Oリング等のシール材を省略して───
使用せず───栓体1を形成する加硫ゴム自身の弾発付勢力によって、栓体1と短筒部57・キャップ60との各嵌合部の密封性を保つように構成し、部品点数の低減、及び、Oリングの紛失防止と、筐体8への嵌着作業性を著しく向上できる。例えば、従来例の図16におけるOリング(シール材)38,40を省略できる。
以上説明した本発明に係る通気防水構造体の用途について述べると、自動車用のヘッドライト、フォグライト、テールランプ、及び、一般用ライト、電子コントロールユニット(ECU)、電気かみそり、イヤフォン、湿度・温度・圧力・ガス等のセンサー、各種電動モータ、ハイブリッド自動車用のインバータ、充電器、電源モジュール、バッテリー、トラクションモータ、さらには、各種液体タンク等に使用され、既述した図面に示した筐体8の筐体壁部8Aに取着して使用される。筐体8の内部の密閉状空間Eと外部Yとの間に空気及び熱の出入りが自由に行われ、かつ、外部Yから水及び粉塵の密閉状空間Eへの浸入を阻止する。
本発明は、副栓体13によって、高圧洗浄水等の水が呼吸フィルタ10へ直接的に当たることを、防止でき、呼吸フィルタ10が保護されて寿命が延び、かつ、呼吸フィルタ10への水等の付着を防止して、通気性を確保できる。
本発明は、以上詳述したように、密閉状空間Eと外部Yとを連通する通気孔5に嵌着される貫孔2付の栓体1と、該栓体1のアキシャル方向内端面1Bに固着されて上記貫孔2を閉鎖する通気性と防水性を有する呼吸フィルタ10とを、備えた通気防水構造体であって;上記栓体1の上記貫孔2に対して外部Y側から挿入される軸部13Aと、該軸部13Aと、該軸部13Aの外端に連設された傘部13Cとを、有する副栓体13とを、備え;上記栓体1は、生ゴム材料の加熱加圧による加硫成形にて成形され;上記呼吸フィルタ10は、上記栓体1の上記加硫成形にて、上記アキシャル方向内端面1Bに、一体積層状として固着され;上記副栓体13と栓体1との組付状態で、上記密閉状空間Eと外部Yとが遮断しないように、連通用小流路Zが、相互嵌合部位28及び当接部位29に、形成されているので、部品点数が少なくなり、かつ、コンパクト化も図り得る。しかも、通気孔5に取着した状態下で、外部Y側への突出部の容積が、(従来例の図16,図17と対比すれば判るように)著しく減少する。しかも、従来例の図16の栓体33、及び、図17の栓体42に於ては、呼吸フィルタ35を、プラスチックの栓本体の上面に、接着剤にて取着する作業(手間)を要するという問題、及び、接着強度が不安定で剥離する虞れもあったが、本発明では、生ゴム材料が呼吸フィルタ10の繊維に対して、高い圧力(加圧)にて浸入し、その状態下で加熱されることで、図15に示した状態となり、接合強度が高く、かつ、安定する。故に、使用状態下で、筐体8の内部の密閉状空間Eから、急激な高圧(さらには熱風)が作用しても、呼吸フィルタ10が栓体1から部分剥離を生ずることがなく、安定した耐久性を発揮する。
さらに、従来例(図17)では、ネジ孔43への雄ネジ部44を螺進する作業が面倒であったが、本発明では、筐体1が弾性変形可能な加硫成形ゴムから成るので、筐体8の通気孔5に簡単かつ迅速に押込んで、取着できる。栓体1の外径寸法が、例えば、4mmと小さい場合もあって、そのような小径の栓体1をゴムの弾性を利用して、簡単に押込んで取着できる点は、ECU,電気かみそり,イヤフォン等の、特に小径の通気孔5を有する筐体8への用途にとって、重要な利点であるといえる。しかも、Oリング等を使用せずに、小径の通気孔5へ押込めば、密封性が確保されるので、従来の図16,図17に示した小径のOリング38の紛失が螺進作業の際に発生することをも防止できる。
また、副栓体13が栓体1の貫孔2に挿入されて、貫孔2の内周面から補強する役目を成すので、加硫ゴムから成る栓体1の通気孔5内周面への弾発圧接力が常に高く維持される利点もある。
しかも、(上述のように)副栓体13を栓体1の貫孔2に圧入状態で挿着しても、密閉状空間Eと外部Yとは遮断状態とならずに、呼吸フィルタ10を介して、空気の通過は、確実に許容される。
このように、呼吸フィルタ10の通気性を十分に確保しながらも、高圧洗浄水等の水や粉塵が呼吸フィルタ10へ直接的に当たることを、副栓体13が、阻止して、呼吸フィルタ10の耐久性を確保できる。
また、本発明は、密閉状空間Eと外部Yとを連通する通気孔5に嵌着される貫孔2付の栓体1と、該栓体1のアキシャル方向内端面1Bに固着されて上記貫孔2を閉鎖する通気性と防水性を有する呼吸フィルタ10とを、備えた通気防水構造体であって;上記栓体1の上記貫孔2に対して外部Y側から挿入される軸部13Aと、該軸部13Aの外端に連設された傘部13Cとを、有する副栓体13とを、備え;上記栓体1は、生ゴム材料の加熱加圧による加硫成形にて成形され;上記呼吸フィルタ10は、上記栓体1の上記加硫成形にて、上記アキシャル方向内端面1Bに、一体積層状として固着され;かつ、上記副栓体13は栓体1よりも硬度が高い硬質材から成り;上記栓体1の貫孔2の内周面と、上記副栓体13の上記軸部13Aとの相互嵌合部位28には、上記軸部13Aの付根部から、上記軸部13Aの先端に到る第1小流路Z28が形成され;しかも、上記傘部13Cの裏面と筐体壁部8Aとの当接部位29には、上記軸部13Aの付根部から傘部外周端縁に到る第2小流路Z29が形成され;上記第1小流路Z28と第2小流路Z29とを、上記付根部近傍にて連通状として、連通用小流路Zを形成し;上記密閉状空間Eと上記外部Yとを、上記呼吸フィルタ10と上記連通用小流路Zを介して通気自在に構成されているので、部品点数が少なくなり、かつ、コンパクト化も図り得る。しかも、通気孔5に取着した状態下で、外部Y側への突出部の容積が、(従来例の図16,図17と対比すれば判るように)著しく減少する。しかも、従来例の図16の栓体33、及び、図17の栓体42に於ては、呼吸フィルタ35を、プラスチックの栓本体の上面に、接着剤にて取着する作業(手間)を要するという問題、及び、接着強度が不安定で剥離する虞れもあったが、本発明では、生ゴム材料が呼吸フィルタ10の繊維に対して、高い圧力(加圧)にて浸入し、その状態下で加熱されることで、図15に示した状態となり、接合強度が高く、かつ、安定する。故に、使用状態下で、筐体8の内部の密閉状空間Eから、急激な高圧(さらには熱風)が作用しても、呼吸フィルタ10が栓体1から部分剥離を生ずることがなく、安定した耐久性を発揮する。
さらに、従来例(図17)では、ネジ孔43への雄ネジ部44を螺進する作業が面倒であったが、本発明では、筐体1が弾性変形可能な加硫成形ゴムから成るので、筐体8の通気孔5に簡単かつ迅速に押込んで、取着できる。栓体1の外径寸法が、例えば、4mmと小さい場合もあって、そのような小径の栓体1をゴムの弾性を利用して、簡単に押込んで取着できる点は、ECU,電気かみそり,イヤフォン等の、特に小径の通気孔5を有する筐体8への用途にとって、重要な利点であるといえる。しかも、Oリング等を使用せずに、小径の通気孔5へ押込めば、密封性が確保されるので、従来の図16,図17に示した小径のOリング38の紛失が螺進作業の際に発生することをも防止できる。
また、副栓体13が栓体1の貫孔2に挿入されて、貫孔2の内周面から補強する役目を成すので、加硫ゴムから成る栓体1の通気孔5内周面への弾発圧接力が常に高く維持される利点もある。
しかも、(上述のように)副栓体13を栓体1の貫孔2に圧入状態で挿着しても、巧妙に連通連結された第1小流路Z28と第2小流路Z29によって、密閉状空間Eと外部Yとは遮断状態とならずに、(連通状となって、)呼吸フィルタ10を介して、空気の通過は、確実に許容される。
そして、呼吸フィルタ10の通気性をこのように確保しながらも、高圧洗浄水等の水や粉塵が呼吸フィルタ10へ直接的に当たることを、副栓体13が、阻止して、呼吸フィルタ10の耐久性を確保できる。
また、本発明は、上記栓体1を上記通気孔5に嵌着した栓体既嵌着状態で、上記副栓体13の軸部13Aを栓体1の上記貫孔2に挿入して、上記栓体1の外周面が上記通気孔5に強密接状として密封性を向上させた構成であるので、弾性変形しやすい栓体1のみを簡単に通気孔5に挿入することができる。その後、副栓体13の軸部13Aを挿入することで、栓体1を弾性拡径変形させつつ、(筐体8の)通気孔5の内面に対して栓体1の外周面を、強く弾発的に圧接して、強固に固着することができる。即ち、図6(B)に示したように、面圧力P1 をもって、通気孔5の内面に圧接するので、外部Yからの水等の浸入を防止し、かつ、栓体1の引抜けることを防止しつつ、強固に取着できる。
また、密閉状空間Eと外部Yとを連通する通気孔5が、筐体8から突出状に形成された短筒部57の孔部をもって、構成され、さらに、上記短筒部57に外嵌状に嵌着される貫孔2付の栓体1と、該栓体1のアキシャル方向外端面1Cに固着されて上記貫孔2を閉鎖する通気性と防水性を有する呼吸フィルタ10とを、備えた通気防水構造体であって;上記栓体1は、生ゴム材料の加熱加圧による加硫成形にて成形され;上記呼吸フィルタ10は、上記栓体1の上記加硫成形にて、上記アキシャル方向外端面1Cに、一体積層状として固着され;上記栓体1及び呼吸フィルタ10を包囲状として、上記栓体1に外嵌されるキャップ60を備え、該キャップ60の内面と、上記栓体1及び呼吸フィルタ10との間には、連通用小流路Zが形成され、密閉状空間Eと外部Yとを、呼吸フィルタ10と上記連通用小通路Zを介して、通気自在に構成したので、筐体8から短筒部57が突出状に形成された被取付部位を有する筐体8(図7〜図9参照)に対して、有効に応用可能となった。そして、このような被取付部位に取着する通気防水構造であっても、部品点数が少なく、かつ、コンパクト化も図り得る。しかも、通気孔5に取着した状態下で、外部Y側への突出部の容積は小さい。しかも、従来例の図16の栓体33に於ては、呼吸フィルタ35を、プラスチックの栓本体の上面に、接着剤にて取着する作業(手間)を要するという問題、及び、接着強度が不安定で剥離する虞れもあったが、本発明では、生ゴム材料が呼吸フィルタ10の繊維に対して、高い圧力(加圧)にて浸入し、その状態下で加熱されることで、(図15に示した状態となり、)接合強度が高く、かつ、安定する。故に、使用状態下で、筐体8の内部の密閉状空間Eから、急激な高圧(さらには熱風)が作用しても、呼吸フィルタ10が栓体1から部分剥離を生ずることがなく、安定した耐久性を発揮する。
また、外側のキャップ60と内側の短筒部57の間で、加硫ゴムから成る栓体1は弾性圧縮状態を保ち、筐体8の短筒部57からの離脱が、確実に防止できる。しかも、弾性変形しやすい栓体1は容易に、筐体8の短筒部57に外嵌状に取着できて、取着作業性にも優れている。
さらに、キャップ60を、栓体1と呼吸フィルタ10を包囲状として、外嵌すれば、連通用小流路Zによって、呼吸フィルタ10を介しての空気の通過は許容され、通気防水機能は確実に維持される。
そして、高圧洗浄水等の水や粉塵が、呼吸フィルタ10に直接的に当たることを、キャップ60が、防止するので、呼吸フィルタ10の寿命が長くなる。
また、シール材を使用せず、上記栓体1を形成する加硫ゴム自身の弾発付勢力によって、栓体1と上記通気孔5との嵌合部の密封性を保つように構成したので、図16,図17に示した従来のOリング38,40を省略でき、部品点数の低減、及び、取着作業時のOリング38
,40を落下紛失する事故を防止できる。しかも、栓体1を通気孔5に挿入する押込作業を容易かつ迅速に行い得る。
また、シール材を使用せず、上記栓体1を形成する加硫ゴム自身の弾発付勢力によって、栓体1と、上記短筒部57・キャップ60との嵌合部の密封性を保つように構成したので、(図7〜図9に示したように、)Oリングを省略した簡素かつコンパクトな構造とできる。かつ、部品点数が少なくなり、取付作業も容易かつ迅速に行うことができる。
1 栓体
1B 内端面
1C 外端面
2 貫孔
5 通気孔
8 筐体
8A 筐体壁部
10 呼吸フィルタ
13 副栓体
13A 軸部
13C 傘部
28 相互嵌合部位
29 当接部位
57 短筒部
60 キャップ
E 密閉状空間
Y 外部(大気)
Z 連通用小流路
28 第1小流路
29 第2小流路
本発明は、通気防水構造体に関する。
従来、筐体の密閉状空間と外部とを連通する通気孔に設けられる通気防水構造体として、図16に示すような構造のものが公知である(特許文献1参照)。
即ち、図16に示すように、筐体31の密閉状空間Eと、外部(大気)Yとを連通する通気孔32に、挿入して嵌着される栓体33と、この栓体33の外端面に、接着剤にて接着された呼吸フィルタ35を、備えている。栓体33は貫孔41を有する筒状である。さらに、被覆カバー36が、栓体33の外鍔部33Aに外嵌状に取着される。
通気孔32は、筐体壁部31Aの内面から密閉状空間Eへ突出状の短円筒部37をもって、形成されている。
栓体33の下端(内端)の小外鍔部33Bが、短円筒部37の内端面に係止状として、栓体33は通気孔32に固着されるのであるが、密封用Oリング38が、外鍔部33Aの下面と筐体壁部31A間に介装されている。
また、被覆カバー36は、天井壁面部36Aと、円筒壁部36Bと、から成り、横方向の小通気孔39が設けられている。円筒壁部36Bの内周面の凹周溝36Cに、外鍔部33Aが、係合することによって、被覆カバー36が栓体33に固着され、しかも、別のOリング40が、付設されている。
このOリング40は、円筒壁部36Bの外周面と、筐体壁部31Aの外面との隅部に、Oリング40自身の弾発的縮径力をもって、固着し、外気が、被覆カバー36の内部へ浸入するのを防止している。
図17は他の従来例を示し、前述の被覆カバー36を有さない構造のものである。
この図17に示すように、軸心に沿って貫孔41を有する短寸ボルト形状のプラスチック製栓体42を有し、筐体壁部31Aにはネジ孔43を貫設し、栓体42の雄ネジ部44を螺着して、筐体31に固着する構造である。呼吸フィルタ35は、栓体42の頭部42Aの上面に、接着剤にて接着される。
また、密封用のOリング38が筐体31の筐体壁部31Aの外面と、栓体42の頭部42Aの下面との間に、介装されている。
特開2014−123625号公報
上述の図16に示した従来の通気防水構造は、次のような問題点があった。即ち、(i)部品点数が多い点、(ii)筐体31に取付ける際に、多くの部品の一部を紛失する虞れがある点、(iii)筐体31への取付作業に時間が掛かっていた点、(iv)筐体31の外部への突出部位が大きく、コンパクト化も困難である点等の問題点があった。
また、図17に示した他の従来例では、(i)ネジ孔43へ雄ネジ部44を螺合するのに手間が掛かる点、(ii)密封のためのOリング38が正規の位置に在って適切に弾性圧縮しているか否か、取付作業において注意を払わなければならず、熟練を要した点、 (iii)頭部42Aが大きく、外部へ突出している点等の問題点があった。
そこで、本発明は、従来のこのような問題を解決して、分離したOリング38,40等の小部品を無くして、紛失を防ぎ、取付作業が簡単で取付作業の能率をアップでき、しかも、コンパクトであって、外部への突出部位(の容積)が減少させることができる通気防水構造体を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、密閉状空間と外部とを連通する通気孔に嵌着される貫孔付の栓体と、該栓体のアキシャル方向内端面に固着されて上記貫孔を閉鎖する通気性と防水性を有する呼吸フィルタとを、備えた通気防水構造体であって;上記栓体の上記貫孔に対して外部側から挿入される軸部と、該軸部の外端に連設された傘部とを、有する副栓体とを、備え;上記栓体は、生ゴム材料の加熱加圧による加硫成形にて成形され;上記呼吸フィルタは、上記栓体の上記加硫成形にて、上記アキシャル方向内端面に、一体積層状として固着され;かつ、上記副栓体は栓体よりも硬度が高い硬質材から成り;上記栓体の貫孔の内周面と、上記副栓体の上記軸部との相互嵌合部位には、上記軸部の付根部から、上記軸部の先端に到る第1小流路が形成され;しかも、上記傘部の裏面と筐体壁部との当接部位には、上記軸部の付根部から傘部外周端縁に到る第2小流路が形成され;上記第1小流路と第2小流路とを、上記付根部近傍にて連通状として、連通用小流路を形成し;上記密閉状空間と上記外部とを、上記呼吸フィルタと上記連通用小流路を介して通気自在に構成したものである。
また、上記栓体を上記通気孔に嵌着した栓体既嵌着状態で、上記副栓体の軸部を栓体の上記貫孔に挿入して、上記栓体の外周面が上記通気孔に強密接状として密封性を向上させた。
本発明(請求項1)によれば、部品点数を著しく減少できる。従って、小さな部品の紛失が防止可能となる。さらに、取付作業の能率向上を図り得る。筐体の外面からの突出寸法を減少できる。即ち、筐体等の外面からの邪魔な突出部を極めて小さくでき、あるいは、筐体等のコンパクト化に貢献できる。
さらに、呼吸フィルタの固着強度は大きく、栓体から剥離する事故を防止できる。また、Oリング等のシール材を省略できるにかかわらず、通気孔内面等に対する密封性が良好に維持でき、かつ、不意の栓体の離脱を防止できる。
呼吸フィルタの固着強度が高く、密閉状空間(内部)と外部との圧力差が大きくても、呼吸フィルタの剥離が発生しない。しかも、筐体等の通気孔(又は短筒部)への密着強度が(組付状態下で)極めて大きくなる。
本発明の第1の実施形態を示し、(A)は要部断面図、(B)は(A)図のB−B断面図である。 副栓体の相違する実施例を示す一部断面底面図である。 本発明の第2の実施形態を示す要部断面図である。 図3のA−A断面図である。 本発明の第3の実施形態を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態を示し、(A)は組付方法説明のための縦断面図、(B)は組付完了状態を示す縦断面図である。 本発明と関係が深い参考例を示した縦断面図である。 本発明と関係が深い他の参考例を示す図であって、(A)は縦断面図、(B)は(A)図のB−B断面図である。 本発明と関係が深い別の参考例の縦断面図である。 本発明に係る通気防水構造体の製造方法を説明する要部断面説明図である。 本発明に係る通気防水構造体の製造方法を説明する要部断面説明図である。 本発明に係る通気防水構造体の製造方法を説明する要部断面説明図である。 本発明に係る通気防水構造体の製造方法を説明する要部断面説明図である。 本発明に係る通気防水構造体の製造方法を説明する要部断面説明図である。 栓体と呼吸フィルタとの一体積層状部位を示した拡大断面図である。 従来例を示す使用状態断面図である。 他の従来例を示す使用状態断面図である。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1に於て、1は通気孔5に嵌着(内挿)される栓体である。通気孔5は、密閉状空間Eと外部(大気)Yとを連通するように、密封状筐体8の壁部8Aに貫設されている。
そして、栓体1は軸心L1 に沿った貫孔2を有する。10は、通気性と防水性を有する呼吸フィルタであって、この呼吸フィルタ10は、栓体1のアキシャル方向内端面1Bに固着され、貫孔2を、閉鎖している。
また、栓体1は、(図1に示すように、)その外周面1Aに、断面丸山型の独立状突条部3を複数本有する。なお、この突条部3は複数であれば、増減自由であると共に、断面形状を三角状(図14参照)や台形状とするも、自由である(図示省略)。
この栓体1は、(生ゴム材料を加熱加圧による)加硫成形によって、成形される。つまり、栓体1は、弾性に富んだ加硫ゴムから成り、例えば、シリコーンゴムが用いられる。
図1(A)(B)に示すように、栓体1の貫孔2に対して、外部Y側から挿入される軸部13Aを有する副栓体13が、付設されている。この副栓体13は、さらに、軸部13Aの外端に連設された傘部13Cを、有している。
この副栓体13の硬度が、栓体1の硬度よりも高い硬質材から成る。この硬質材としては、プラスチックや金属等が望ましいが、所望により硬質ゴム材とすることも可能である。
副栓体13と栓体1との組付状態に於て、密閉状空間Eと外部Yとが遮断しないように、連通用小流路Zが、形成されている。
具体的には、副栓体13の軸部13Aと、栓体1の貫孔2との相互嵌合部位28、及び、副栓体13の傘部13Cの裏面側の平面状当接部位29に、連続状として、小流路Zが形成されている。
言い換えれば、小流路Zは、上記相互嵌合部位28の第1小流路Z28と、上記当接部位29の第2小流路Z29とから、構成される。
図2は、副栓体13の一部断面底面図である。図2(A)及び図1(B)に示した実施例にあっては、第1小流路Z28は、副栓体13の軸部13Aの外周面に凹設した4本の軸心方向小溝51を有し、さらに、第2小流路Z29は傘部13Cの裏面に凹設したラジアル方向の4本の小溝52を有し、かつ、軸部13Aの付根部と傘部13Cとの交わる隅部に形成した円環状小溝27とをもって、構成している。しかも、図2(A)に示すように、4本の上記軸心方向小溝51とラジアル方向小溝52は、各周方向位置が相互に一致し、空気が流れ易く連通し、しかも、円環状小溝27にて、一層、流れ易い配置である。
また、図2(B)では、前述の小溝51と小溝52を(約45°)ずらせて配置しても良いことを示している。
また、図2(C)では、図2(A)の円環状小溝27を省略しても自由であることを、示している。(なお、図2(A)(B)(C)以外にも、配置及び本数を増減するも可能である。)
次に、図3と図4に示した本発明の第2の実施形態について説明すれば、図1と図2に示した第1の実施形態における軸心方向小溝51が、栓体1の貫孔2の内面に凹設している。
それ以外は、図1,図2にて述べた第1の実施の形態と同様に、小溝51,52の配置の変更は自由であり、かつ、円環状小溝27の付設、あるいは、省略も、自由である。
次に、図5に示す本発明の第3の実施形態について説明する。基本的には、第1又は第2の実施形態と同様の構成であるが、筐体壁部8Aに貫設した通気孔5に於て、密閉状空間E側の端部(内端部)に、内フランジ53を形成している。
このようにすれば、通気孔5に対して、高精度に規定位置まで、栓体1を挿入できる。即ち、深く挿入してしまうこと、さらには、密閉状空間E内まで侵入させてしまう事故を、予防できる。
次に、図6に示した本発明の第4の実施形態に於ては、栓体1の形状及び取付方法(取着構造)が既説の第1〜第3の実施形態と相違する。
即ち、筐体壁部8Aの肉厚寸法T8 がやや小さく、栓体1は筐体内の密閉状空間Eまで突入して取着される。
この栓体1は、外鍔部54と(小さな丸山型の)内鍔部55を有している。しかも、内鍔部55よりも、密閉状空間E内方へ延伸した延設円筒部56の内端面1Bに呼吸フィルタ10が固着されている。
このような形状の栓体1と、副栓体13とを予め組付けた状態で、筐体壁部8Aの通気孔5に挿入することが困難な場合がある。つまり、組付けた状態では、内鍔部55が、縮径方向に弾性変形し難く、挿入が困難となる。
そこで、図6(A)に示す如く、弾性変形自在な加硫ゴムから成る栓体1のみを通気孔5に挿入し、栓体既嵌着状態にて、(その後、)副栓体13を矢印F13のように、押込んで、図6(B)の組付状態とすれば良い。
図6(B)に示した組付状態では、通気孔5の内周面に対して、矢印P1 にて示す面圧力をもって、栓体1の外周面が弾発的な強密接状として、高い密封性が得られ、水や粉塵等の浸入を防止できるのみならず、大きな耐引抜力を発揮する。
それ以外の構成は、図1〜図5の各実施形態と同様である。
ところで、既説の図1〜図5の各実施形態に於て、図6(A)(B)で述べたように、栓体1と副栓体13とを分解状態として、栓体1のみをまず通気孔5に挿入し、その後に、副栓体13を栓体1の貫孔2に挿入して(嵌着して)、組付けるも、好ましい。図6と同様に、密封性向上及び耐引抜力向上の効果が発揮される。
そして、以上説明した各実施形態に於ける呼吸フィルタ10と栓体1について、さらに、両者の固着方法と一体積層構造等について、以下、説明する。
栓体1は、(生ゴム材料を加熱加圧による)加硫成形によって、成形され、弾性に富んだ加硫ゴムから成り、例えば、シリコーンゴムが用いられる。
このような生ゴム材料を加熱加圧による加硫成形によって、栓体1が成形されると同時に、前記呼吸フィルタ10が栓体1のアキシャル方向内端面1Bに一体積層状として、固着されている(図15に示した拡大要部断面図参照)。
ここで、呼吸フィルタ10について説明すれば、例えば、PTFE多孔質膜状体から成り、1平方センチメートル当りに数億個とも言われる多数の微細孔が、図15に示したように、多数の超微細繊維Fにて形成されている。従って、(外部からの)雨、水の浸入を防ぐ防水性、及び空気(及び熱)を通す通気性に優れた薄い膜状体である。(住友電工ファインポリマー株式会社の「ポアフロン」、日東電工株式会社の「テミッシュ」、中興化成工業株式会社の「シポラス」等を挙げることができる。なお、これらの商品名は登録商標である。)
図15に示すように、栓体1と呼吸フィルタ10との境界面Mに於て、呼吸フィルタ10の(前述の)多数の超微細繊維Fが、(栓体1を構成している)加硫ゴムの内部に浸入しており、呼吸フィルタ10は極めて強固に栓体1と一体化されている。従って、密閉状空間E内の圧力が上昇して高圧力(例えば、100kPa)が貫孔2を介して呼吸フィルタ10に作用したとしても、剥離しない。このように、耐圧性に優れている。
次に、図10〜図14に於て、本発明に係る栓体1の加硫成形方法及び成形金型、さらに、呼吸フィルタ10の固着方法等を、簡略に説明する。
図10〜図14に於て、14は上型、15は中型、16は下型を示す。中型15には、栓体1の外形状に対応する中型キャビティ部17が形成されている。下型16と中型15とを図10に示すように合わせて、上方開口空室部18を形成し、まず、呼吸フィルタ10を矢印F10のように装入して、下型16の上面に設置する。
なお、下型16の上面の所定位置に、呼吸フィルタ10を設置してから、次に、中型15を下降させて、図10の実線で示すように、中型15と下型16を閉じても、良い。
次に、円柱形状の中子19を垂下状に有する上型14を下降させて、図11に示す如く、中子19の下端面19Aを呼吸フィルタ10の中心部を軽く押圧する。この図11に示したように、成形用キャビティ45が形成される。
次に、図12に示すように、キャビティ45内へ生ゴム材料(点々で示す)を注入する。キャビティ45に生ゴム材料が充填され、底面側の呼吸フィルタ10の上面に対して生ゴム材料は高圧力をもって接触する。
金型は予め所定高温に加熱されているため、キャビティ45内で生ゴム材料は、加熱加圧されて(所定時間後には)、加硫が完了する。このとき、図13に示した形状であって、かつ、呼吸フィルタ10の上面の繊維が、加熱された栓体1と一体積層状として強力に固着される(図15参照)。
その後(冷却後)、図14に示すように、(上型14を上方へ分離し、)かつ、中型15と下型16を分離しつつ、突き出し棒47によって、製品を取出す。その後は、バリ48等を除去して、本発明に係る通気防水構造体としての呼吸フィルタ10付の栓体1が製造できる。
次に、図7,図8は、各々、本発明と関係が深い参考例、本発明と関係が深い他の参考例を示す。
この図7又は図8に示すように、以下のように構成されている。即ち、密閉状空間Eと外部Yとを連通する通気孔5が、筐体8から突出状に形成された(円形の)短筒部57の孔部をもって構成されている場合に対応する発明である。
栓体1は、筐体8から突設されている上記短筒部57に外嵌状に嵌着される。つまり、栓体1の貫孔2の内周面が、短筒部57の外周面に密接状として、外嵌される。
通気性と防水性を有する呼吸フィルタ10は、(図1〜図6の実施形態とは逆に、)栓体1のアキシャル方向外端面1Cに固着されている。
この栓体1は、図10〜図14で既に説明した方法にて作製され、加硫成形されたゴム材から成る弾性体である。また、呼吸フィルタ10は、栓体1の(既述した)加硫成形によって、栓体1のアキシャル方向外端面1Cに、一体積層状として、固着されている。
60は、栓体1と呼吸フィルタ10を包囲状として、栓体1に外嵌されるキャップである。
上記栓体1及び呼吸フィルタ10との間には、連通用小流路Zが形成されている。この連通用小流路Zと呼吸フィルタ10を介して、密閉状空間Eと外部Yとを、通気自在に連通している。
図7に示した参考例では、キャップ60は円形天井壁部61と、この天井壁部61から垂下された円周壁部62とを有する。そして、円周壁部62は、連続円周状上部62Aと、この上部62Aから間欠的に垂設された複数の横断面小弧状の垂下片部62Bから、成っている。
栓体1の外周面には複数本の独立凸条63が形成されている。最先端側の凸条63よりも上方位置では、薄い短円筒状空隙64が形成される。また、キャップ60の天井壁部61の下面には、断続的に小押え凸部66が形成され、呼吸フィルタ10に圧接しているが、前記短円筒状空隙64に連通する薄い円形状空隙67が形成される。
このように、図7にあっても、連通用小流路Zを、具備していることが判る。
また、図8に示した他の参考例では、キャップ60は連続状の円周壁部62を有するが、複数本の独立凸条63の各々には、少なくとも1個の切欠部68を設けて、同様に連通用小流路Zを構成している。
次に、図9に示した別の参考例では、キャップ60は連続状の円周壁部62の上方部位に、径方向小通孔69を貫設している。
図7,図8,図9のいずれの参考例に於ても、キャップ60は、プラスチック又は金属、あるいは、硬質ゴムとして、内部の栓体1の材質(加硫弾性ゴム)よりも、硬度が高い材質とする。
ところで、図1〜図6に示した各実施形態では、Oリング等のシール材を省略して───使用せず───栓体1を形成する加硫ゴム自身の弾発付勢力によって、栓体1と通気孔5との嵌合部の密封性を保つように構成し、部品点数の低減、及び、Oリングの紛失防止と、筐体8の通気孔5への嵌着作業性アップとを、図ることができる。
また、図7〜図9に示した各参考例では、Oリング等のシール材を省略して───使用せず───栓体1を形成する加硫ゴム自身の弾発付勢力によって、栓体1と短筒部57・キャップ60との各嵌合部の密封性を保つように構成し、部品点数の低減、及び、Oリングの紛失防止と、筐体8への嵌着作業性を著しく向上できる。例えば、従来例の図16におけるOリング(シール材)38,40を省略できる。
以上説明した本発明に係る通気防水構造体の用途について述べると、自動車用のヘッドライト、フォグライト、テールランプ、及び、一般用ライト、電子コントロールユニット(ECU)、電気かみそり、イヤフォン、湿度・温度・圧力・ガス等のセンサー、各種電動モータ、ハイブリッド自動車用のインバータ、充電器、電源モジュール、バッテリー、トラクションモータ、さらには、各種液体タンク等に使用され、既述した図面に示した筐体8の筐体壁部8Aに取着して使用される。筐体8の内部の密閉状空間Eと外部Yとの間に空気及び熱の出入りが自由に行われ、かつ、外部Yから水及び粉塵の密閉状空間Eへの浸入を阻止する。
本発明は、副栓体13によって、高圧洗浄水等の水が呼吸フィルタ10へ直接的に当たることを、防止でき、呼吸フィルタ10が保護されて寿命が延び、かつ、呼吸フィルタ10への水等の付着を防止して、通気性を確保できる。
本発明は、以上詳述したように、密閉状空間Eと外部Yとを連通する通気孔5に嵌着される貫孔2付の栓体1と、該栓体1のアキシャル方向内端面1Bに固着されて上記貫孔2を閉鎖する通気性と防水性を有する呼吸フィルタ10とを、備えた通気防水構造体であって;上記栓体1の上記貫孔2に対して外部Y側から挿入される軸部13Aと、該軸部13Aと、該軸部13Aの外端に連設された傘部13Cとを、有する副栓体13とを、備え;上記栓体1は、生ゴム材料の加熱加圧による加硫成形にて成形され;上記呼吸フィルタ10は、上記栓体1の上記加硫成形にて、上記アキシャル方向内端面1Bに、一体積層状として固着され;上記副栓体13と栓体1との組付状態で、上記密閉状空間Eと外部Yとが遮断しないように、連通用小流路Zが、相互嵌合部位28及び当接部位29に、形成されているので、部品点数が少なくなり、かつ、コンパクト化も図り得る。しかも、通気孔5に取着した状態下で、外部Y側への突出部の容積が、(従来例の図16,図17と対比すれば判るように)著しく減少する。しかも、従来例の図16の栓体33、及び、図17の栓体42に於ては、呼吸フィルタ35を、プラスチックの栓本体の上面に、接着剤にて取着する作業(手間)を要するという問題、及び、接着強度が不安定で剥離する虞れもあったが、本発明では、生ゴム材料が呼吸フィルタ10の繊維に対して、高い圧力(加圧)にて浸入し、その状態下で加熱されることで、図15に示した状態となり、接合強度が高く、かつ、安定する。故に、使用状態下で、筐体8の内部の密閉状空間Eから、急激な高圧(さらには熱風)が作用しても、呼吸フィルタ10が栓体1から部分剥離を生ずることがなく、安定した耐久性を発揮する。
さらに、従来例(図17)では、ネジ孔43への雄ネジ部44を螺進する作業が面倒であったが、本発明では、筐体1が弾性変形可能な加硫成形ゴムから成るので、筐体8の通気孔5に簡単かつ迅速に押込んで、取着できる。栓体1の外径寸法が、例えば、4mmと小さい場合もあって、そのような小径の栓体1をゴムの弾性を利用して、簡単に押込んで取着できる点は、ECU,電気かみそり,イヤフォン等の、特に小径の通気孔5を有する筐体8への用途にとって、重要な利点であるといえる。しかも、Oリング等を使用せずに、小径の通気孔5へ押込めば、密封性が確保されるので、従来の図16,図17に示した小径のOリング38の紛失が螺進作業の際に発生することをも防止できる。
また、副栓体13が栓体1の貫孔2に挿入されて、貫孔2の内周面から補強する役目を成すので、加硫ゴムから成る栓体1の通気孔5内周面への弾発圧接力が常に高く維持される利点もある。
しかも、(上述のように)副栓体13を栓体1の貫孔2に圧入状態で挿着しても、密閉状空間Eと外部Yとは遮断状態とならずに、呼吸フィルタ10を介して、空気の通過は、確実に許容される。
このように、呼吸フィルタ10の通気性を十分に確保しながらも、高圧洗浄水等の水や粉塵が呼吸フィルタ10へ直接的に当たることを、副栓体13が、阻止して、呼吸フィルタ10の耐久性を確保できる。
また、本発明は、密閉状空間Eと外部Yとを連通する通気孔5に嵌着される貫孔2付の栓体1と、該栓体1のアキシャル方向内端面1Bに固着されて上記貫孔2を閉鎖する通気性と防水性を有する呼吸フィルタ10とを、備えた通気防水構造体であって;上記栓体1の上記貫孔2に対して外部Y側から挿入される軸部13Aと、該軸部13Aの外端に連設された傘部13Cとを、有する副栓体13とを、備え;上記栓体1は、生ゴム材料の加熱加圧による加硫成形にて成形され;上記呼吸フィルタ10は、上記栓体1の上記加硫成形にて、上記アキシャル方向内端面1Bに、一体積層状として固着され;かつ、上記副栓体13は栓体1よりも硬度が高い硬質材から成り;上記栓体1の貫孔2の内周面と、上記副栓体13の上記軸部13Aとの相互嵌合部位28には、上記軸部13Aの付根部から、上記軸部13Aの先端に到る第1小流路Z28が形成され;しかも、上記傘部13Cの裏面と筐体壁部8Aとの当接部位29には、上記軸部13Aの付根部から傘部外周端縁に到る第2小流路Z29が形成され;上記第1小流路Z28と第2小流路Z29とを、上記付根部近傍にて連通状として、連通用小流路Zを形成し;上記密閉状空間Eと上記外部Yとを、上記呼吸フィルタ10と上記連通用小流路Zを介して通気自在に構成されているので、部品点数が少なくなり、かつ、コンパクト化も図り得る。しかも、通気孔5に取着した状態下で、外部Y側への突出部の容積が、(従来例の図16,図17と対比すれば判るように)著しく減少する。しかも、従来例の図16の栓体33、及び、図17の栓体42に於ては、呼吸フィルタ35を、プラスチックの栓本体の上面に、接着剤にて取着する作業(手間)を要するという問題、及び、接着強度が不安定で剥離する虞れもあったが、本発明では、生ゴム材料が呼吸フィルタ10の繊維に対して、高い圧力(加圧)にて浸入し、その状態下で加熱されることで、図15に示した状態となり、接合強度が高く、かつ、安定する。故に、使用状態下で、筐体8の内部の密閉状空間Eから、急激な高圧(さらには熱風)が作用しても、呼吸フィルタ10が栓体1から部分剥離を生ずることがなく、安定した耐久性を発揮する。
さらに、従来例(図17)では、ネジ孔43への雄ネジ部44を螺進する作業が面倒であったが、本発明では、筐体1が弾性変形可能な加硫成形ゴムから成るので、筐体8の通気孔5に簡単かつ迅速に押込んで、取着できる。栓体1の外径寸法が、例えば、4mmと小さい場合もあって、そのような小径の栓体1をゴムの弾性を利用して、簡単に押込んで取着できる点は、ECU,電気かみそり,イヤフォン等の、特に小径の通気孔5を有する筐体8への用途にとって、重要な利点であるといえる。しかも、Oリング等を使用せずに、小径の通気孔5へ押込めば、密封性が確保されるので、従来の図16,図17に示した小径のOリング38の紛失が螺進作業の際に発生することをも防止できる。
また、副栓体13が栓体1の貫孔2に挿入されて、貫孔2の内周面から補強する役目を成すので、加硫ゴムから成る栓体1の通気孔5内周面への弾発圧接力が常に高く維持される利点もある。
しかも、(上述のように)副栓体13を栓体1の貫孔2に圧入状態で挿着しても、巧妙に連通連結された第1小流路Z28と第2小流路Z29によって、密閉状空間Eと外部Yとは遮断状態とならずに、(連通状となって、)呼吸フィルタ10を介して、空気の通過は、確実に許容される。
そして、呼吸フィルタ10の通気性をこのように確保しながらも、高圧洗浄水等の水や粉塵が呼吸フィルタ10へ直接的に当たることを、副栓体13が、阻止して、呼吸フィルタ10の耐久性を確保できる。
また、本発明は、上記栓体1を上記通気孔5に嵌着した栓体既嵌着状態で、上記副栓体13の軸部13Aを栓体1の上記貫孔2に挿入して、上記栓体1の外周面が上記通気孔5に強密接状として密封性を向上させた構成であるので、弾性変形しやすい栓体1のみを簡単に通気孔5に挿入することができる。その後、副栓体13の軸部13Aを挿入することで、栓体1を弾性拡径変形させつつ、(筐体8の)通気孔5の内面に対して栓体1の外周面を、強く弾発的に圧接して、強固に固着することができる。即ち、図6(B)に示したように、面圧力P1 をもって、通気孔5の内面に圧接するので、外部Yからの水等の浸入を防止し、かつ、栓体1の引抜けることを防止しつつ、強固に取着できる。
また、密閉状空間Eと外部Yとを連通する通気孔5が、筐体8から突出状に形成された短筒部57の孔部をもって、構成され、さらに、上記短筒部57に外嵌状に嵌着される貫孔2付の栓体1と、該栓体1のアキシャル方向外端面1Cに固着されて上記貫孔2を閉鎖する通気性と防水性を有する呼吸フィルタ10とを、備えた通気防水構造体であって;上記栓体1は、生ゴム材料の加熱加圧による加硫成形にて成形され;上記呼吸フィルタ10は、上記栓体1の上記加硫成形にて、上記アキシャル方向外端面1Cに、一体積層状として固着され;上記栓体1及び呼吸フィルタ10を包囲状として、上記栓体1に外嵌されるキャップ60を備え、該キャップ60の内面と、上記栓体1及び呼吸フィルタ10との間には、連通用小流路Zが形成され、密閉状空間Eと外部Yとを、呼吸フィルタ10と上記連通用小路Zを介して、通気自在に構成したので、筐体8から短筒部57が突出状に形成された被取付部位を有する筐体8(図7〜図9参照)に対して、有効に応用可能となった。そして、このような被取付部位に取着する通気防水構造であっても、部品点数が少なく、かつ、コンパクト化も図り得る。しかも、通気孔5に取着した状態下で、外部Y側への突出部の容積は小さい。しかも、従来例の図16の栓体33に於ては、呼吸フィルタ35を、プラスチックの栓本体
の上面に、接着剤にて取着する作業(手間)を要するという問題、及び、接着強度が不安定で剥離する虞れもあったが、本発明では、生ゴム材料が呼吸フィルタ10の繊維に対して、高い圧力(加圧)にて浸入し、その状態下で加熱されることで、(図15に示した状態となり、)接合強度が高く、かつ、安定する。故に、使用状態下で、筐体8の内部の密閉状空間Eから、急激な高圧(さらには熱風)が作用しても、呼吸フィルタ10が栓体1から部分剥離を生ずることがなく、安定した耐久性を発揮する。
また、外側のキャップ60と内側の短筒部57の間で、加硫ゴムから成る栓体1は弾性圧縮状態を保ち、筐体8の短筒部57からの離脱が、確実に防止できる。しかも、弾性変形しやすい栓体1は容易に、筐体8の短筒部57に外嵌状に取着できて、取着作業性にも優れている。
さらに、キャップ60を、栓体1と呼吸フィルタ10を包囲状として、外嵌すれば、連通用小流路Zによって、呼吸フィルタ10を介しての空気の通過は許容され、通気防水機能は確実に維持される。
そして、高圧洗浄水等の水や粉塵が、呼吸フィルタ10に直接的に当たることを、キャップ60が、防止するので、呼吸フィルタ10の寿命が長くなる。
また、シール材を使用せず、上記栓体1を形成する加硫ゴム自身の弾発付勢力によって、栓体1と上記通気孔5との嵌合部の密封性を保つように構成したので、図16,図17に示した従来のOリング38,40を省略でき、部品点数の低減、及び、取着作業時のOリング38,40を落下紛失する事故を防止できる。しかも、栓体1を通気孔5に挿入する押込作業を容易かつ迅速に行い得る。
また、シール材を使用せず、上記栓体1を形成する加硫ゴム自身の弾発付勢力によって、栓体1と、上記短筒部57・キャップ60との嵌合部の密封性を保つように構成したので、(図7〜図9に示したように、)Oリングを省略した簡素かつコンパクトな構造とできる。かつ、部品点数が少なくなり、取付作業も容易かつ迅速に行うことができる。
1 栓体
1B 内端
貫孔
5 通気
A 筐体壁部
10 呼吸フィルタ
13 副栓体
13A 軸部
13C 傘部
28 相互嵌合部位
29 当接部
密閉状空間
Y 外部(大気)
Z 連通用小流路
28 第1小流路
29 第2小流路

Claims (6)

  1. 密閉状空間(E)と外部(Y)とを連通する通気孔(5)に嵌着される貫孔(2)付の栓体(1)と、該栓体(1)のアキシャル方向内端面(1B)に固着されて上記貫孔(2)を閉鎖する通気性と防水性を有する呼吸フィルタ(10)とを、備えた通気防水構造体であって、
    上記栓体(1)の上記貫孔(2)に対して外部(Y)側から挿入される軸部(13A)と、該軸部(13A)と、該軸部(13A)の外端に連設された傘部(13C)とを、有する副栓体(13)とを、備え、
    上記栓体(1)は、生ゴム材料の加熱加圧による加硫成形にて成形され、
    上記呼吸フィルタ(10)は、上記栓体(1)の上記加硫成形にて、上記アキシャル方向内端面(1B)に、一体積層状として固着され、
    上記副栓体(13)と栓体(1)との組付状態で、上記密閉状空間(E)と外部(Y)とが遮断しないように、連通用小流路(Z)が、相互嵌合部位(28)及び当接部位(29)に、形成されていることを特徴とする通気防水構造体。
  2. 密閉状空間(E)と外部(Y)とを連通する通気孔(5)に嵌着される貫孔(2)付の栓体(1)と、該栓体(1)のアキシャル方向内端面(1B)に固着されて上記貫孔(2)を閉鎖する通気性と防水性を有する呼吸フィルタ(10)とを、備えた通気防水構造体であって、
    上記栓体(1)の上記貫孔(2)に対して外部(Y)側から挿入される軸部(13A)と、該軸部(13A)の外端に連設された傘部(13C)とを、有する副栓体(13)とを、備え、
    上記栓体(1)は、生ゴム材料の加熱加圧による加硫成形にて成形され、
    上記呼吸フィルタ(10)は、上記栓体(1)の上記加硫成形にて、上記アキシャル方向内端面(1B)に、一体積層状として固着され、
    かつ、上記副栓体(13)は栓体(1)よりも硬度が高い硬質材から成り、
    上記栓体(1)の貫孔(2)の内周面と、上記副栓体(13)の上記軸部(13A)との相互嵌合部位(28)には、上記軸部(13A)の付根部から、上記軸部(13A)の先端に到る第1小流路(Z28)が形成され、
    しかも、上記傘部(13C)の裏面と筐体壁部(8A)との当接部位(29)には、上記軸部(13A)の付根部から傘部外周端縁に到る第2小流路(Z29)が形成され、
    上記第1小流路(Z28)と第2小流路(Z29)とを、上記付根部近傍にて連通状として、連通用小流路(Z)を形成し、
    上記密閉状空間(E)と上記外部(Y)とを、上記呼吸フィルタ(10)と上記連通用小流路(Z)を介して通気自在に構成したことを特徴とする通気防水構造体。
  3. 上記栓体(1)を上記通気孔(5)に嵌着した栓体既嵌着状態で、上記副栓体(13)の軸部(13A)を栓体(1)の上記貫孔(2)に挿入して、上記栓体(1)の外周面が上記通気孔(5)に強密接状として密封性を向上させた請求項1又は2記載の通気防水構造体。
  4. 密閉状空間(E)と外部(Y)とを連通する通気孔(5)が、筐体(8)から突出状に形成された短筒部(57)の孔部をもって、構成され、さらに、上記短筒部(57)に外嵌状に嵌着される貫孔(2)付の栓体(1)と、該栓体(1)のアキシャル方向外端面(1C)に固着されて上記貫孔(2)を閉鎖する通気性と防水性を有する呼吸フィルタ(10)とを、備えた通気防水構造体であって、
    上記栓体(1)は、生ゴム材料の加熱加圧による加硫成形にて成形され、
    上記呼吸フィルタ(10)は、上記栓体(1)の上記加硫成形にて、上記アキシャル方向外端面(1C)に、一体積層状として固着され、
    上記栓体(1)及び呼吸フィルタ(10)を包囲状として、上記栓体(1)に外嵌されるキャップ(60)を備え、該キャップ(60)の内面と、上記栓体(1)及び呼吸フィルタ(10)との間には、連通用小流路(Z)が形成され、密閉状空間(E)と外部(Y)とを、呼吸フィルタ(10)と上記連通用小通路(Z)を介して、通気自在に構成したことを特徴とする通気防水構造体。
  5. シール材を使用せず、上記栓体(1)を形成する加硫ゴム自身の弾発付勢力によって、栓体(1)と上記通気孔(5)との嵌合部の密封性を保つように構成した請求項1,2又は3記載の通気防水構造体。
  6. シール材を使用せず、上記栓体(1)を形成する加硫ゴム自身の弾発付勢力によって、栓体(1)と、上記短筒部(57)・キャップ(60)との嵌合部の密封性を保つように構成した請求項4記載の通気防水構造体。
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