JP2021110658A - 光学センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】光学センサ(特にその検出回路)の高速動作とSN比向上を両立する。【解決手段】例えば、検出回路12は、入力信号AIN1が入力される第1積分器12Xと、出力信号AOUT2を出力する第2積分器12Yと、第1積分器12Xの出力端と第2積分器12Yの入力端との間に接続された積分容量129と、第2積分器12Yの入力端に接続された放電部126と、出力信号AOUT2を監視して放電部126を制御する制御部127とを有する。また、例えば、第1積分器12Xは、第2積分器12Yよりも低速であってもよい。また、例えば、第2積分器12Yの積分開始タイミングを第1積分器12Xの積分開始タイミングに対して遅らせる遅延部12Zをさらに有してもよい。【選択図】図8

Description

本明細書中に開示されている発明は、光学センサ(例えば、スマートフォン用の照度センサ又は近接センサ)に関する。
光を検出する光学センサは、様々なアプリケーションに搭載されている。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1を挙げることができる。
国際公開第2018/066143号
しかしながら、従来の光学センサ(特にこれに用いられる検出回路)では、高速動作とSN比向上を両立することが困難であった。
そこで、本明細書中に開示されている発明の一つは、高速動作とSN比向上を両立することのできる光学センサ及びこれに用いられる検出回路を提供することを目的とする。
また、従来の光学センサでは、透光性を持つ表示パネル(例えば、OLED[organic light emitting diode]パネル)の裏面側で環境光を測定することが困難であった。
そこで、本明細書中に開示されている発明の一つは、透光性を持つ表示パネルの裏面側で環境光を測定することのできる光学センサを提供することを目的とする。
なお、例えば、本明細書中に開示されている検出回路は、入力信号が入力される第1積分器と、出力信号を出力する第2積分器と、前記第1積分器の出力端と前記第2積分器の入力端との間に接続された積分容量と、前記第2積分器の入力端に接続された放電部と、前記第2出力信号を監視して前記放電部を制御する制御部と、を有する。
また、例えば、本明細書中に開示されている光学センサは、発光素子の出力光と環境光の双方に応じた受光信号を生成する受光素子と、前記発光素子の発光周期よりも短い測定期間毎に前記受光信号の積分値を逐次生成する検出回路と、前記発光周期以上の第1期間毎に複数の前記積分値から最小値を逐次判定して前記最小値又はこれに応じた値を前記環境光の測定値とする処理回路と、を有する。
なお、本発明のその他の特徴、要素、ステップ、利点、及び、特性については、以下に続く実施の形態の詳細な説明やこれに関する添付の図面によって、さらに明らかとなる。
本明細書中に開示されている発明の一つによれば、高速動作とSN比向上を両立することのできる光学センサ、及び、これに用いる検出回路を提供することが可能となる。
また、本明細書中に開示されている発明の一つによれば、透光性を持つ表示パネルの裏面側で環境光を測定することのできる光学センサを提供することが可能となる。
光学センサの第1比較例を示す図 第1比較例における光検出動作の一例を示す図 光学センサの第2比較例を示す図 第2比較例における光検出動作の一例を示す図 受光面積/積分容量比とSN比との関係を示す図 アナログ出力信号の実波形と理想波形を示す図 周波数とノイズ量との関係を示す図 光学センサの第1実施形態を示す図 第1実施形態における光検出動作の一例を示す図 電子機器の正面要部を示す図 電子機器のα1−α2断面を示す図 光学センサの第2実施形態を示す図 OLEDのオフ期間と環境光の測定期間との関係を示す図 OLEDの発光輝度とオフ期間との関係を示す図(発光輝度25%) OLEDの発光輝度とオフ期間との関係を示す図(発光輝度50%) OLEDの発光輝度とオフ期間との関係を示す図(発光輝度75%) OLEDの発光輝度とオフ期間との関係を示す図(発光輝度96%) 第2実施形態における光検出動作の一例を示す図
<光学センサ(第1比較例)>
まず、光学センサの新規な実施形態の説明に先立ち、これと対比される比較例について簡単に説明する。図1は、光学センサの第1比較例を示す図である。本比較例の光学センサ10は、光を検出して電気信号に変換する半導体集積回路装置(照度センサICなど)であり、受光素子11と検出回路12を有する。
受光素子11は、入射光に応じた受光信号IPD(=電流信号)を生成する光電変換素子である。受光信号IPDは、入射光が強いほど大きくなり、入射光が弱いほど小さくなる。受光素子11としては、フォトダイオードやフォトトランジスタを好適に用いることができる。受光素子11には、一般に寄生キャパシタ13(容量値Cp)が付随する。
検出回路12は、受光信号IPDを検出してアナログ出力信号AOUTを生成する回路部であり、オペアンプ121と、キャパシタ122と、スイッチ123〜125を含む。
オペアンプ121の反転入力端(−)は、アナログ入力信号AINの印加端に接続されている。オペアンプ121の非反転入力端(+)は、バイアス電圧VB(例えば、VB=0.5V)の印加端に接続されている。オペアンプ121の出力端は、アナログ出力信号AOUTの印加端に接続されている。なお、アナログ出力信号AOUTには、不図示の後段回路において、増幅処理やA/D[analog-to-digital]変換処理などが施される。
キャパシタ122(容量値C1)は、オペアンプ121の反転入力端(−)と出力端との間に接続されている。
スイッチ123は、キャパシタ122に並列接続されており、切替信号SW1に応じてオン/オフされる。例えば、スイッチ123は、SW1=Hであるときにオンして、SW1=Lであるときにオフする。
スイッチ124は、受光素子11(例えばフォトダイオードのカソード)とオペアンプ121の反転入力端(−)との間に接続されており、切替信号SW2に応じてオン/オフされる。例えば、スイッチ124は、SW2=Hであるときにオンして、SW2=Lであるときにオフする。
スイッチ125は、受光素子11(例えばフォトダイオードのカソード)とバイアス電圧VBの印加端との間に接続されており、反転切替信号SW2B(=切替信号SW2の論理反転信号)に応じてオン/オフされる。例えば、スイッチ125は、SW2B=Hであるときにオンして、SW2B=Lであるときにオフする。
図2は、第1比較例における光検出動作の一例を示す図であり、上から順に、光学センサ10の動作状態(STATE)、切替信号SW1及びSW2、反転切替信号SW2B、並びに、アナログ出力信号AOUTが描写されている。
時刻t11以前は、光学センサ10の待機期間に相当する。このとき、SW1=SW2=Hとなり、SW2B=Lとなる。すなわち、スイッチ123及び124がオンして、スイッチ125がオフする。その結果、検出回路12は、受光信号IPD(延いてはアナログ入力信号AIN)の積分動作を行わない状態となるので、AOUT=VBとなる。
時刻t11〜t12は、光学センサ10の積分期間に相当する。このとき、SW1=SW2B=Lとなり、SW2=Hとなる。すなわち、スイッチ123及び125がオフしてスイッチ124がオンする。その結果、検出回路12は、受光信号IPD(延いてはアナログ入力信号AIN)の積分動作を行う状態となるので、アナログ出力信号AOUTがバイアス電圧VBから上昇していく。
時刻t12以降は、光学センサ10の測定期間に相当する。このとき、SW1=SW2=Lとなり、SW2B=Hとなる。すなわち、スイッチ123及び124がオフして、スイッチ125がオンする。その結果、アナログ出力信号AOUTは、時刻t12直前の信号値に保持される。このアナログ出力信号AOUTは、受光信号IPDの大きさ(延いては入射光の強さ)に比例した電圧値を持ち、入射光の測定値として利用される。
ところで、光学センサ10として、最も重要な特性の一つに検出感度がある。この検出感度を上げる方法としては、同じ入射光の強さに対してアナログ出力信号AOUTが大きくなればよいので、積分期間(=時刻t11〜t12)を長くすることが考えられる。
ただし、アナログ出力信号AOUTには、光学センサ10の電源電圧と回路方式に依存した上限値(出力ダイナミックレンジ)があり、アナログ出力信号AOUTが上限値に到達すると正しい積分動作ができなくなる。
例えば、光学センサ10の電源電圧が3Vである場合には、検出回路12をどのような回路構成にしても、3V以上のアナログ出力信号AOUTを得ることはできない。また、オペアンプ121の出力段を形成するトランジスタが飽和しないよう、電圧マージンを取る必要もあるので、実際には3Vよりも低い電圧(例えば2.8V)がアナログ出力信号AOUTの上限値となる。
以下では、アナログ出力信号AOUTが上限値に達しないように、回路構成に工夫が凝らされた第2比較例について説明する。
<光学センサ(第2比較例)>
図3は、光学センサの第2比較例を示す図である。本比較例の光学センサ10は、第1比較例(図1)を基本としつつ、放電部126と制御部127をさらに有する。
放電部126は、オペアンプ121の反転入力端(−)に接続されており、制御部127から入力される切替信号SW3に応じて、キャパシタ122に蓄えられた電荷を放電する。具体的に述べると、放電部126は、例えばSW3=Hであるときにキャパシタ122の放電動作を行い、SW3=Lであるときにキャパシタ122の放電動作を停止する。
制御部127は、アナログ出力信号AOUTと上限値VH及び下限値VL(ただしVL<VB<VH)をそれぞれ比較して、放電部126を制御するための切替信号SW3を生成する。また、制御部127は、キャパシタ122の放電回数(=切替信号SW3をハイレベルに立ち上げた回数)に基づいて、受光信号IPDの積分値データDATAを生成する機能も備えている。
また、キャパシタ122の容量値C1は、固定値ではなく、反転切替信号S2Bに応じた可変値とされている。より具体的に述べると、S2B=Lであるときには、C1=C1aとなり、S2B=Hであるときには、C1=C1b(=m×C1a、ただしm>1)となる(例えば、m=32、C1a=0.5pF、C1b=16pF)。
本比較例の光学センサ10では、入射光が強いほどキャパシタ122の放電動作が頻繁に発生することになる。そのため、キャパシタ122の放電を行う度にデジタルの積分値データDATAをインクリメントしていくようにすれば、アナログ出力信号AOUTを出力ダイナミックレンジに収めつつ、入射光を正しく測定することができる。
図4は、第2比較例における光検出動作の一例を示す図であり、上から順に、光学センサ10の動作状態(STATE)、切替信号SW1及びSW2、反転切替信号SW2B、切替信号SW、アナログ出力信号AOUT、積分値データDATAが描写されている。
時刻t21以前は、光学センサ10の待機期間に相当する。このとき、SW1=SW2=Hとなり、SW2B=Lとなる。すなわち、スイッチ123及び124がオンしてスイッチ125がオフする。その結果、検出回路12は、受光信号IPD(延いてはアナログ入力信号AIN)の積分動作を行わない状態となるので、AOUT=VBとなる。
なお、上記の待機期間には、SW3=Lに維持されるので、キャパシタ122の放電動作は行われない。また、積分値データDATAは、初期値(=0)とされている。
時刻t21〜t22は、光学センサ10の積分期間に相当する。このとき、SW1=SW2B=Lとなり、SW2=Hとなる。すなわち、スイッチ123及び125がオフしてスイッチ124がオンする。その結果、検出回路12は、受光信号IPD(延いてはアナログ入力信号AIN)の積分動作を行う状態となるので、アナログ出力信号AOUTがバイアス電圧VBから上昇していく。
また、上記の積分期間には、アナログ出力信号AOUTが上限値VHに達する度に、切替信号SW3がハイレベルに立ち上げられて、キャパシタ122の一括放電動作が行われる。その結果、アナログ出力信号AOUTは、上記の一括放電動作が行われる度に上限値VHからバイアス電圧VBまで低下する。すなわち、1回の一括放電動作により、アナログ出力信号AOUTは、放電量V1(=VH−VB)だけ低下する(例えば、VH=1.1V、VB=0.5V、V1=0.6V)。
なお、積分値データDATAは、上記の一括放電動作が行われる度に、1つずつインクリメントされていく。本図に即して述べると、上記の積分期間に3回の一括放電動作が行われているので、時刻t22では、DATA=3となっている。
時刻t22〜t23は、光学センサ10の段階放電期間に相当する。このとき、SW1=SW2=Lとなり、SW2B=Hとなる。すなわち、スイッチ123及び124がオフしてスイッチ125がオンする。
また、上記の段階放電期間には、キャパシタ122の容量値C1が積分期間における容量値C1a(例えば0.5pF)からより大きい容量値C1b(例えば16pF)に切り替えられた上で、キャパシタ122の段階放電動作が繰り返される。その結果、アナログ出力信号AOUTは、上記の段階放電動作が行われる度に、先出の放電量V1よりも小さい放電量V2(=V1/m)ずつ低下していく(例えば、m=32、V1=0.6V、V2=18.8mV)。このような段階放電動作は、アナログ出力信号AOUTが下限値VLを下回る時刻t23まで継続される。
なお、積分値データDATAは、上記の段階放電動作が行われる度に、1/mずつインクリメントされていく。本図に即して述べると、上記の段階放電期間にn回の段階放電動作が行われているので、時刻t23では、DATA=3+(n/m)となっている。このように、上記の段階放電動作によれば、積分値データDATAの小数点以下を計測することができるので、積分値データDATAの分解能を向上させることが可能となる。
結果として、本比較例の光学センサ10では、「受光信号IPD(延いては入射光)の強さに比例した電圧」を放電量V2(例えば18.8mV)で割った除算値が積分値データDATAとして得られる。
この手法を採用すれば、積分期間を長く設定するほど、光学センサ10の検出感度を上げることができる。しかしながら、実際にはアプリケーション上の制約などにより、積分期間を無制限に延長することはできない。例えば、スマートフォン用の近接センサなどでは、10〜100μs程度で積分動作を完了させる必要がある。
図5は、受光面積/積分容量比とSN比との関係を示す図である。なお、本図中の実線は実際の挙動を示しており、破線は理想的な挙動を示している。
先述の積分期間をアプリケーション上で許容される上限値まで延長しても未だ検出感度が足りない場合、さらに検出感度を上げるためには、受光素子11の面積を増やしたり、キャパシタ122の容量値C1を減らしたりすることにより、受光面積/積分容量比を大きくする必要がある。
ただし、受光素子11の面積を増やすと、受光素子11に付随する寄生キャパシタ13の容量値Cpも増えるので、C1/Cpで決まる帰還率が小さくなる。その結果、オペアンプ121の閉ループゲインが高くなり、アナログ出力信号AOUTのノイズレベルが大きくなるので、SN比を思うように向上することができなくなる(本図中の実線と破線を比較参照)。また、キャパシタ122の容量値C1を減らす場合も上記と同様である。
図6は、アナログ出力信号AOUTの実波形と理想波形を示す図であり、上から順に、光学センサ10の動作状態STATE、切替信号SW1、及び、アナログ出力信号AOUTが描写されている。なお、アナログ出力信号AOUTについて、実線は実際の挙動を示しており、破線は理想的な挙動を示している。
アナログ出力信号AOUTに発生するノイズには、2つのノイズ成分n1及びn2が含まれている。一つ目のノイズ成分n1は、時刻t31で積分動作を開始した瞬間、すなわち、切替信号SW1をハイレベルからローレベルに切り替えた瞬間(延いてはスイッチ123をオンからオフに切り替えた瞬間)に生じる電圧変動である。二つ目のノイズ成分n2は、積分動作中に発生する電圧変動である。
図7は、オペアンプ121における周波数とノイズ量との関係を示す図である。本図で示したように、オペアンプ121で発生するノイズは、低周波帯域のフリッカーノイズn11と、中・高周波帯域の熱ノイズn12を含む。
特に、オペアンプ121を用いてアナログ入力信号AINを積分する形式が採用されている場合には、高周波帯域の熱ノイズn12が主体的に影響する。そのため、オペアンプ121を構成する素子サイズを大きくしてフリッカーノイズn11を抑制しても殆ど改善効果がない。
そこで、最も簡単なノイズ対策としては、オペアンプ121の閉ループ帯域幅を狭くする(すなわち、オペアンプ121を低速化する)ことが考えられる。このようなノイズ対策によれば、高周波帯域の熱ノイズn12をカットすることができるので、大きなノイズ抑制効果を得ることができる。
しかしながら、オペアンプ121を低速化すると、先述の放電動作時にアナログ出力信号AOUTのセトリング時間が長くなってしまう(=放電速度が低下してしまう)という背反があった。
なお、オペアンプ121の消費電流を増やせば、オペアンプ121の低速化を招くことなく熱ノイズn12を抑制することができる。しかしながら、そのためには、オペアンプ121の消費電流をかなり増やす必要があるので、効果的なノイズ対策とは言い難い。
以下では、上記の考察に鑑み、ノイズ抑制と放電速度低下とのトレードオフを解決し、高速動作とSN比向上を両立することのできる新規な実施形態について提案する。
<光学センサ(第1実施形態)>
図8は、光学センサの第1実施形態を示す図である。本実施形態の光学センサ10は、先出の第2比較例(図3)を基本としつつ、オペアンプ128と、キャパシタ129と、キャパシタ12Aと、スイッチ12Bと、遅延部12Cと、を有する。
そこで、既出の構成要素については、特段の必要がない限り、重複した説明を省略し、新出の構成要素について重点的な説明を行う。
オペアンプ128の反転入力端(−)は、アナログ入力信号AIN1の印加端(=スイッチ124の一端)に接続されている。オペアンプ128の非反転入力端(+)は、バイアス電圧VB(例えば、VB=0.5V)の印加端に接続されている。オペアンプ128の出力端は、アナログ出力信号AOUT1の印加端に接続されている。
キャパシタ129(容量値C2)は、オペアンプ128の出力端とオペアンプ121の反転入力端(−)との間に接続されている。
キャパシタ12A(容量値C3、ただしC3<C2)は、オペアンプ128の反転入力端(−)と出力端との間に接続されている。
スイッチ12Bは、キャパシタ12Aに並列接続されており、切替信号SW1に応じてオン/オフされる。例えば、スイッチ12Bは、SW1=Hであるときにオンして、SW1=Lであるときにオフする。
遅延部12Cは、切替信号SW1の立下りタイミングに遅延を与えて遅延切替信号SW1dを生成し、これをスイッチ123に出力する。すなわち、スイッチ123は、切替信号SW1ではなく、切替信号SW1dに応じてオン/オフされる。例えば、スイッチ123は、SW1d=Hであるときにオンして、SW1d=Lであるときにオフする。
本実施形態の光学センサ10において、オペアンプ128、キャパシタ12A、及び、スイッチ12Bは、アナログ入力信号AIN1を積分してアナログ出力信号AOUT1を生成する第1積分器12Xとして理解することができる。
一方、既出のオペアンプ121、キャパシタ122、及び、スイッチ123は、アナログ入力信号AIN2(=先出のアナログ入力信号AINを読み替え)を積分してアナログ出力信号AOUT2(=先出のアナログ出力信号AOUTを読み替え)を生成する第2積分器12Yとして理解することができる。
このように、本実施形態の光学センサ10は、前段のオペアンプ128(=第1アンプに相当)と後段のオペアンプ121(=第2アンプに相当)との間に、キャパシタ129(=積分容量に相当)を挿入したカスケード構造とされている。
なお、放電部126は、後段のオペアンプ121(特に反転入力端(−))にのみ接続されている。
また、前段のオペアンプ128は、後段のオペアンプ121と比べて、閉ループゲイン帯域幅が狭く制限されている。すなわち、オペアンプ128は、オペアンプ121よりも低速である。
また、スイッチ123は、スイッチ12Bのオフタイミングから所定の遅延時間Tdが経過したときにオフする。すなわち、第2積分器12Yの積分開始タイミングは、第1積分器12Xの積分開始タイミングに対して若干遅れている。
図9は、第1実施形態における光検出動作の一例を示す図であり、上から順に、光学センサ10の動作状態(STATE)、切替信号SW1、遅延切替信号SW1d、並びに、アナログ出力信号AOUT1及びAOUT2が描写されている。
なお、アナログ出力信号AOUT1及びAOUT2について、実線は実際の挙動を示しており、破線は理想的な挙動を示している。
時刻t41以前は、光学センサ10の待機期間に相当する。このとき、SW1=SW1d=Hとなる。すなわち、スイッチ12B及び123がいずれもオンする。その結果、第1積分器12X及び第2積分器12Yは、いずれも積分動作を行わない状態となるので、AOUT1=AOUT2=VBとなる。
時刻t41以降は、光学センサ10の積分期間に相当する。ただし、時刻t41では、切替信号SW1だけがローレベルとなり、遅延切替信号SW1dはハイレベルに維持される。すなわち、スイッチ12Bだけがオフしてスイッチ123がオンしたままとなる。その結果、第1積分器12Xだけが積分動作を行う状態となるので、アナログ出力信号AOUT1だけがバイアス電圧VBから上昇していく。
その後、時刻t42において、遅延切替信号SW1dがローレベルに立ち下がると、スイッチ123がオフする。従って、第2積分器12Yも積分動作を行う状態となるので、アナログ出力信号AOUT2がバイアス電圧VBから低下していく。
上記したように、本実施形態の光学センサ10では、スイッチ12B及び123それぞれのオフタイミングがずらされている。このような構成であれば、スイッチ12Bをオフした瞬間に前段のオペアンプ128で生じるノイズ成分は、未だ積分動作を開始していない後段のオペアンプ121で吸収されるので、最終的なアナログ出力信号AOUT2には何ら影響しなくなる。
一方、積分動作中に前段のオペアンプ128で生じるノイズ成分は、キャパシタ129を通じて後段のオペアンプ121に伝わってしまう。しかし、オペアンプ128をオペアンプ121よりも低速化しておくことにより、積分動作中にオペアンプ128で生じるノイズ成分を低減することができるので、上記ノイズ成分の影響を抑制することが可能となる。なお、第1積分器12Xでは、キャパシタ12Aの放電動作が行われないので、オペアンプ128を低速化しても問題はない。
以上より、前段のオペアンプ128で生じるノイズ成分は、光学センサ10全体のノイズ特性に対してほぼ影響しなくなり、後段のオペアンプ121で生じるノイズ成分に応じて、光学センサ10全体のノイズ特性が決まることになる。
ここで、キャパシタ122の容量値C1が先出の比較例(図1又は図3)と同一値である場合、光学センサ10全体のゲインGは、比較例の(C2/C3)倍となる。従って、例えば、キャパシタ129の容量値C2を増やせば、ノイズを増やさずにゲインGを上げることができるので、SN比を向上させることが可能となる。
すなわち、本実施形態の光学センサ10であれば、アナログ出力信号AOUT2のノイズレベルを先出の比較例(AOUT)と同等に据え置きつつ、検出感度を上げる(=アナログ出力信号AOUT2の傾きを大きくする)ことが可能となる。
なお、先にも述べたように、第1積分器12Xでは、キャパシタ12Aの放電動作が行われないので、アナログ出力信号AOUT1が出力ダイナミックレンジに収まるように配慮する必要がある。これについては、例えば、キャパシタ12Aの容量値C3を増やすことにより、アナログ出力信号AOUT1の傾きを抑え、第1積分器12Xの積分期間中にアナログ出力信号AOUT1が出力ダイナミックレンジの上限値に達しないように設計すればよい。
もちろん、キャパシタ12Aの容量値C3だけを増やすと、ゲインG(=C2/C3)が所望値から下がってしまう。そのため、ゲインGが所望値に維持されるように、キャパシタ129の容量値C2とキャパシタ12Aの容量値C3をそれぞれ増やせばよい。
以上より、本実施形態の光学センサ10であれば、ノイズ抑制と放電速度低下とのトレードオフを解決し、高速動作とSN比向上を両立することが可能となる。
<電子機器への搭載>
図10は、光学センサが搭載される電子機器の正面要部を示す図である。本図の電子機器(例えばスマートフォン)Xでは、筐体正面の大部分が表示パネルX1で占められている。そのため、例えば表示パネルX1が液晶パネルである場合、電子機器Xに搭載される光学センサ(例えば照度センサ又は近接センサ)は、表示パネルX1を取り囲むベゼル領域X2(例えば位置P0)に配置せざるを得ない。その理由は、表示パネルX1(=液晶パネル)が光を通さないので、表示パネルX1の裏面側に光学センサを配置することができず、ベゼル領域X2しか配置スペースがないためである。
しかし、近年では、電子機器Xにおけるフルディスプレイ化の要求が強く、ベゼル領域X2の狭小化が進められていることから、ベゼル領域X2に光学センサを配置することが困難になってきている。
ところで、表示パネルX1としては、液晶パネルのほかにOLEDパネルも実用化されている。なお、OLEDは透光性の発光素子である。従って、表示パネルX1としてOLEDパネルを用いた場合には、表示パネルX1の裏面側(例えば位置P1)に光学センサを配置することができる。事実、フルディスプレイ化とOLEDパネル化という流れの中で表示パネルX1の裏面側に光学センサを配置したいという要求が非常に高まっている。
図11は、図10における電子機器Xのα1−α2断面を示す図である。本図で示すように、筐体X11の正面側に組み込まれた表示パネルX1(=OLEDパネル)は、ガラス板X12、OLED層X13、及び、保護層X14を重ね合わせて成る。
OLED層X13には、任意の文字や映像を出力するための画素として、複数のOLEDが2次元的に多数配列されている。なお、先にも述べたように、OLEDは透光性の発光素子である。従って、ガラス板X12とOLED層X13は、いずれも透光性を備えている。一方、OLED層X13の裏面を保護するための保護層X14は、遮光性の素材で形成されていることが多い。
そのため、光学センサ20を表示パネルX1(=OLEDパネル)の裏面側に配置する場合、保護層X14には、基板X15に搭載された光学センサ20(特にその表面に形成された受光素子21)と対向する部分において、表示パネルX1の表面側から入射する環境光L1を表示パネルX1の裏面側に透過するための開口部14aを設けておくとよい。
このような構成であれば、表示パネルX1の裏面側に設けられた光学センサ20を用いて、表示パネルX1を透過した環境光L1を測定することができるので、電子機器Xの古ディスプレイ化に対応することが可能となる。
ただし、表示パネルX1の裏面側に光学センサ20を配置すると、本来の測定対象である環境光L1だけでなく、OLEDパネルX1の出力光L2も光学センサ20に入射されるので、測定誤差を生じてしまう。
以下では、上記の考察に鑑み、透光性を持つ表示パネルの裏面側で環境光を正しく測定することのできる新規な実施形態について提案する。
<光学センサ(第2実施形態)>
図12は、光学センサの第2実施形態を示す図である。第2実施形態の光学センサ20は、受光素子21と、検出回路22と、処理回路23と、レジスタ24と、インタフェイス回路25と、を有する。
受光素子21は、入射光に応じた受光信号IPD(=電流信号)を生成する光電変換素子である。受光信号IPDは、入射光が強いほど大きくなり、入射光が弱いほど小さくなる。受光素子11としては、フォトダイオードやフォトトランジスタを好適に用いることができる。なお、先出の図11から分かるように、受光素子21の入射光には、表示パネルX1を透過した環境光L1のほかに、表示パネルX1(特に発光素子であるOLED)の出力光L2が含まれている。
検出回路22は、OLEDの発光周期T(=1/f、例えばf=240Hzであれば、T≒4ms)よりも短い測定期間Tm(例えばTm≦1ms)毎に受光信号IPDの積分値S1を逐次生成する。なお、上記のような高速積分動作を実現するためには、検出回路22として、例えば、先出の第1実施形態(図8)を採用することが望ましい。
処理回路23は、検出回路22から入力される積分値S1に所定の信号処理を施して、環境光L1の測定値S3を生成する機能ブロックであり、最小値判定部231と平均値算出部232を含む。
最小値判定部231は、第1期間Tx(Tx≧Tであり、例えばTx=5ms)毎に複数の積分値S1から最小値S2を逐次判定する。
平均値算出部232は、第2期間Ty(Ty>Txであり、例えばTy=100ms)毎に複数の最小値S2から平均値を逐次算出し、その平均値を環境光L1の測定値S3として出力する。
なお、処理回路23(特に、最小値判定部231及び平均値算出部232)の動作やその技術的意義については、後ほど詳細に説明する。
レジスタ24は、処理回路23から入力される測定値S3を格納する。
インタフェイス回路25は、定期的に若しくは外部要求に応じて、レジスタ24に格納された測定値S3を読み出し、これを環境光測定データALSDATAとして外部出力する。なお、インタフェイス回路25の通信方式しては、シリアル通信方式(例えばIC[inter-integrated circuit]通信方式)が好適である。
図13は、OLEDのオフ期間Toffと環境光L1の測定期間Tmとの関係を示す図である。表示パネルX1(特にこれを形成するOLED)は、肉眼では常時点灯しているように見えるが、実際には所定の発光周期Tでオン期間Tonとオフ期間Toffを繰り返すようにPWM駆動されている。このようなPWM駆動を行うことにより、そのオンデューティDon(=発光周期Tに占めるオン期間Tonの割合、Don=Ton/T)を切り替えることで、表示パネルX1の発光輝度を調整することが可能となる。
なお、OLEDのオフ期間Toffには、OLEDの出力光L2がゼロ(又は略ゼロ)になるので、受光素子21に環境光L1のみが入射されている状態となる。そこで、OLEDのオフ期間Toffにおける検出値S1が得られるように、光学センサ20を高速化する。一般に、照度センサの典型的な測定期間Tmは100ms程度であるが、例えば、この測定期間Tmを1ms以下にする。
図14A〜図14Dは、それぞれ、OLEDの発光輝度とオフ期間Toffとの関係を示す図(発光輝度25%、50%、75%及び96%)を示す図である。
例えば、発光輝度25%(図14A)ではToff=Toff1(例えば2.8ms)となっている。また、例えば、発光輝度50%(図14B)では、Toff=Toff2(<Toff1、例えば2.2ms)となっており、発光輝度75%(図14C)では、Toff=Toff3(<Toff2、例えば1.5ms)となっている。そして、発光輝度96%(図14D)では、ついにオフ期間Toffが消滅している。
各図から分かるように、OLEDのオフ期間Toffは、発光輝度が100%に近い場合を除き、1ms以上の長さを持つ。従って、光学センサ20(特に検出回路22)の測定期間Tmを1ms以下に設定しておけば、OLEDのオフ期間Toffにおける検出値S1が得られるので、不要な出力光L2の影響を受けることなく、環境光L1だけを測定することが可能となる。
なお、発光輝度が100%に近いときには、OLEDのオフ期間Toffが消滅するので、環境光L1の測定結果に誤差を生じる。ただし、発光輝度が100%に近いということは、一般に環境光L1が非常に強いときであると考えられる。従って、不要な出力光L2の影響は相対的に小さく、例えば、ソフトウェアでの補正により十分に対応することが可能であると言える。
逆に、発光輝度が0%に近いときには、一般に環境光L1が極めて弱い(周囲が真っ暗である)と考えられるので、不要な出力光L2の影響が相対的に大きくなる。ただし、このような場合には、OLEDのオフ期間Toffが光学センサ20の測定期間Tmよりも十分に長くなるので、出力光L2がゼロ(又はほぼゼロ)であるOLEDのオフ期間Toffにおいて、環境光L1だけを正しく測定することが可能となる。
図15は、第2実施形態における光検出動作の一例を示す図であり、上から順に、受光信号IPD、積分値S1(その測定期間Tm)、最小値S2、平均値S3、環境光測定データALSDATA、及び、インタフェイス回路25への外部要求が描写されている。
先にも述べたように、検出回路22は、OLEDの発光周期Tよりも短い測定期間Tm(例えばTm≦1ms)毎に受光信号IPDの積分値S1を逐次生成する。ただし、受光信号IPDの高速測定を行っても、どの積分値S1がOLED発光時のデータで、どの積分値S1がOLED非発光時のデータなのかを、単一のデータリードで判別することは不可能である。従って、OLED非発光時の環境光測定データALSDATAを取得するためには、一定区間(少なくともOLEDの発光周期T以上)に亘って積分値S1を取得し続ける必要がある。
しかしながら、仮に、積分値S1そのものを外部のマスタ(不図示のマイコンなど)で処理しようとすると、極めて高頻度(測定期間Tm毎)にデータリード動作を行う必要がある。そのため、マスタの通信バスを占有してしまい、他のICとの通信を阻害したり、消費電流の増大を招くおそれがある。
なお、上記課題の解決策としては、例えば一定区間内の積分値S1をFIFO[first in, first out]メモリに格納しておき、後からまとめて読み出す方法が考えられる。ただし、FIFOメモリは、一般的にロジック規模が大きいので、光学センサのコストアップやサイズアップに繋がってしまう。
一方、本実施形態の光学センサ20であれば、最小値探索アルゴリズムの導入により、FIFOメモリを要することなく、データリード動作を一度行うだけでOLED非発光時の環境光測定データALSDATAを取得することが可能となる。
上記の最小値探索アルゴリズムについて、具体的に詳述する。まず、最小値判定部231では、第1期間Tx(例えばTx=5ms)毎に複数の積分値S1から最小値S2(min1、min2、…、minN)が逐次判定される。なお、最小値S2の判定手法としては、例えば、新たに取得した積分値S1とそれまで保持していた最小値S2を比較し、S1<S2ならば最小値S2を更新し、S1>S2ならば積分値S1を破棄すればよい。
次いで、平均値算出部232では、第2期間Ty(例えばTy=100ms)毎に複数の最小値S2から平均値ave(min1:minN)が逐次算出され、その算出結果が環境光L1の測定値S3としてレジスタ24に格納される(例えば0h→XXXXh)。
レジスタ24に格納された測定値S3は、例えば、外部要求に応じて読み出され、環境光測定データALSDATAとしてインタフェイス回路25から外部出力される。
なお、上記の説明では、第1期間Tx毎に複数の積分値S1から最小値S2を逐次判定する例を挙げたが、例えば、最小値S2(=min1〜minN)だけでなく、最大値S4(=max1〜maxN)も逐次判定し、最大値S4と最小値S2との差分値(=S4−S2)を出力光L2の測定値として取得してもよい。
また、上記の説明では、複数の最小値S2から平均値ave(min1:minN)を求め、これを環境光測定データALSDATAとする例を挙げたが、例えば、平均化処理を省略し、最小値S2そのものを環境光測定データALSDATAとして取り扱ってもよい。その場合には、通信頻度を抑えるために第1期間Txを長めに設定するとよい。
<総括>
以下では、本明細書中に開示されている種々の実施形態について、総括的に述べる。
本明細書中に開示されている検出回路は、入力信号が入力される第1積分器と、出力信号を出力する第2積分器と、前記第1積分器の出力端と前記第2積分器の入力端との間に接続された積分容量と、前記第2積分器の入力端に接続された放電部と、前記出力信号を監視して前記放電部を制御する制御部と、を有する構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成る検出回路において、前記第1積分器は、前記第2積分器よりも低速である構成(第2の構成)にしてもよい。
また、上記第1又は第2の構成から成る検出回路は、前記第2積分器の積分開始タイミングを前記第1積分器の積分開始タイミングに対して遅らせる遅延部をさらに有する構成(第3の構成)にしてもよい。
また、上記第1〜第3いずれかの構成から成る検出回路において、前記制御部は、前記第2積分器の積分期間において、前記出力信号が上限値を上回ったときに前記第2積分器に蓄えられた電荷を第1放電量だけ一括放電する構成(第4の構成)にしてもよい。
また、上記第4の構成から成る検出回路において、前記制御部は、前記第2積分器の積分期間満了後、前記出力信号が下限値を下回るまで前記第2積分器に蓄えられた電荷を前記第1放電量より小さい第2放電量ずつ段階放電する構成(第5の構成)にしてもよい。
また、上記第1〜第5いずれかの構成から成る検出回路において、前記制御部は、前記放電部の放電回数に基づいて前記入力信号の積分値データを生成する構成(第6の構成)にしてもよい。
また、上記第1〜第6いずれかの構成から成る検出回路において、前記第1積分器は、反転入力端が前記入力信号の印加端に接続されて出力端が前記積分容量の第1端に接続された第1アンプと、前記第1アンプの反転入力端と出力端との間に接続された第1積分容量と、前記第1積分容量に並列接続された第1スイッチと、を含む構成(第7の構成)にしてもよい。
また、上記第7の構成から成る検出回路において、前記第2積分器は、反転入力端が前記積分容量の第2端に接続されて出力端が前記出力信号の印加端に接続された第2アンプと、前記第2アンプの反転入力端と出力端との間に接続された第2積分容量と、前記第2積分容量に並列接続された第2スイッチと、を含む構成(第8の構成)にしてもよい。
また、上記第8の構成から成る検出回路において、前記第1アンプ及び前記第2アンプそれぞれの非反転入力端は、いずれもバイアス電圧の印加端に接続されている構成(第9の構成)にしてもよい。
また、本明細書中に開示されている光学センサは、受光信号を生成する受光素子と、上記第1〜第9いずれかの構成から成り前記受光信号を検出する検出回路と、を有する構成(第10の構成)とされている。
また、例えば、本明細書中に開示されている光学センサは、発光素子の出力光と環境光の双方に応じた受光信号を生成する受光素子と、前記発光素子の発光周期よりも短い測定期間毎に前記受光信号の積分値を逐次生成する検出回路と、前記発光周期以上の第1期間毎に複数の前記積分値から最小値を逐次判定して前記最小値又はこれに応じた値を前記環境光の測定値とする処理回路と、を有する構成(第11の構成)とされている。
なお、上記第11の構成から成る光学センサにおいて、前記処理回路は、前記第1期間よりも長い第2期間毎に複数の前記最小値から平均値を逐次算出して前記平均値を前記環境光の測定値とする構成(第12の構成)にしてもよい。
また、上記第11又は第12の構成から成る光学センサは、前記測定値を格納するレジスタをさらに有する構成(第13の構成)にしてもよい。
また、上記第11〜第13いずれかの構成から成る光学センサは、前記測定値を外部出力するインタフェイス回路をさらに有する構成(第14の構成)にしてもよい。
また、上記第11〜第14いずれかの構成から成る光学センサにおいて、前記処理回路は、前記第1期間毎に複数の前記積分値から最大値を逐次判定し、前記最大値と前記最小値との差分値を前記出力光の測定値とする構成(第15の構成)にしてもよい。
また、上記第11〜第15いずれかの構成から成る光学センサにおいて、前記測定期間は1ms以下である構成(第16の構成)にしてもよい。
また、本明細書中に開示されている電子機器は、表面側から入射する環境光を裏面側に透過することのできる表示パネルと、上記第11〜第16いずれかの構成から成り前記表示パネルの裏面側で前記環境光を測定する光学センサと、を有する構成(第17の構成)とされている。
なお、上記第17の構成から成る電子機器において、前記表示パネルは、透光性の発光素子を含む構成(第18の構成)にしてもよい。
また、上記第18の構成から成る電子機器において、前記発光素子は、前記表示パネルの発光輝度に応じたオンデューティでPWM[pulse width modulation]駆動される構成(第19の構成)にしてもよい。
また、上記第19の構成から成る電子機器において、前記発光素子は、OLEDである構成(第20の構成)にしてもよい。
<その他の変形例>
なお、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本明細書中に開示されている発明は、例えば、スマートフォンなどの電子機器に搭載されて環境光を測定する光学センサに利用することが可能である。
10、20 光学センサ
11、21 受光素子(フォトダイオード)
12、22 検出回路
121 オペアンプ(第2アンプ)
122 キャパシタ(第2積分容量)
123 スイッチ(第2スイッチ)
124 スイッチ
125 スイッチ
126 放電部
127 制御部
128 オペアンプ(第1アンプ)
129 キャパシタ(積分容量)
12A キャパシタ(第1積分容量)
12B スイッチ(第1スイッチ)
12C 遅延部
12X 第1積分器
12Y 第2積分器
13 寄生キャパシタ
23 処理回路
231 最小値判定部
232 平均値算出部
24 レジスタ
25 インタフェイス回路
X 電子機器(スマートフォン)
X1 表示パネル
X2 ベゼル領域
X11 筐体
X12 ガラス板
X13 OLED層
X14 保護層
X14a 開口部
X15 基板

Claims (10)

  1. 入力信号が入力される第1積分器と、
    出力信号を出力する第2積分器と、
    前記第1積分器の出力端と前記第2積分器の入力端との間に接続された積分容量と、
    前記第2積分器の入力端に接続された放電部と、
    前記出力信号を監視して前記放電部を制御する制御部と、
    を有する、検出回路。
  2. 前記第1積分器は、前記第2積分器よりも低速である、請求項1に記載の検出回路。
  3. 前記第2積分器の積分開始タイミングを前記第1積分器の積分開始タイミングに対して遅らせる遅延部をさらに有する、請求項1又は2に記載の検出回路。
  4. 前記制御部は、前記第2積分器の積分期間において、前記出力信号が上限値を上回ったときに前記第2積分器に蓄えられた電荷を第1放電量だけ一括放電する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の検出回路。
  5. 前記制御部は、前記第2積分器の積分期間満了後、前記出力信号が下限値を下回るまで前記第2積分器に蓄えられた電荷を前記第1放電量よりも小さい第2放電量ずつ段階放電する、請求項4に記載の検出回路。
  6. 前記制御部は、前記放電部の放電回数に基づいて前記入力信号の積分値データを生成する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の検出回路。
  7. 前記第1積分器は、
    反転入力端が前記入力信号の印加端に接続されて出力端が前記積分容量の第1端に接続された第1アンプと、
    前記第1アンプの反転入力端と出力端との間に接続された第1積分容量と、
    前記第1積分容量に並列接続された第1スイッチと、
    を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の検出回路。
  8. 前記第2積分器は、
    反転入力端が前記積分容量の第2端に接続されて出力端が前記出力信号の印加端に接続された第2アンプと、
    前記第2アンプの反転入力端と出力端との間に接続された第2積分容量と、
    前記第2積分容量に並列接続された第2スイッチと、
    を含む、請求項7に記載の検出回路。
  9. 前記第1アンプ及び前記第2アンプそれぞれの非反転入力端は、いずれもバイアス電圧の印加端に接続されている、請求項8に記載の検出回路。
  10. 受光信号を生成する受光素子と、
    前記受光信号を検出する請求項1〜9のいずれか一項に記載の検出回路と、
    を有する、光学センサ。
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