JP2021110465A - 冷媒処理装置および冷媒処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷媒の損失を低減することのできる技術を提供する。【解決手段】空調システム(U)で用いられる冷媒を処理する冷媒処理装置(1)は、冷媒が貯留されるタンク(15)と、空調システム(U)とタンク(15)とを連通する経路の中途において、入力側を空調システム(U)、出力側をタンク(15)として設けられたコンプレッサ(13)および空調システム(U)とコンプレッサ(13)との間に設けられた油分離部(9)と、油が貯留される油受け部(18)と、油分離部(9)と油受け部(18)とを連通する中途に設けられた弁(27)と、油受け部(18)の重量を検出する検出器(40)と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、冷媒処理技術に関し、特に、空調システムの冷媒を処理する技術に関する。
特開2006−220381号公報(特許文献1)には、空調システム内の冷媒を回収再生し、再生した冷媒を空調システム内に充填する技術が記載されている。
特許文献1に記載の技術では、冷媒から油分離部にて分離された冷凍機油を油受け部に排出するために、タンク内上部に溜まっている高圧空気を所定時間だけ油分離部内に排気することが行われる(特に、その明細書段落[0020]参照)。しかしながら、高圧空気内には冷媒も含まれるため、排気時間として設定される所定時間が長くなると、冷媒も無駄に排出されてしまうおそれがある。
本発明の一目的は、冷媒の損失を低減することのできる技術を提供することにある。
一解決手段に係る冷媒処理装置は、空調システムで用いられる冷媒を処理する。冷媒処理装置は、冷媒が貯留されるタンクと、前記空調システムと前記タンクとを連通する第1経路と、前記第1経路の中途において入力側を前記空調システム、出力側を前記タンクとして設けられたコンプレッサと、前記第1経路の中途において前記空調システムと前記コンプレッサとの間に設けられた油分離部と、油が貯留される油受け部と、前記油分離部と前記油受け部とを連通する第2経路と、前記第2経路の中途に設けられた弁と、前記油受け部の重量を検出する検出器と、を備える。ここで、冷媒処理装置は、前記弁を閉じ、前記コンプレッサを駆動させて、前記第1経路を介して前記空調システム内の冷媒が前記タンクで回収された状態において、前記弁を開くことで、前記コンプレッサの停止による前記タンク側の残圧を利用して前記第2経路を介して前記油分離部内の油を前記油受け部で回収しつつ、前記検出器を参照して回収量が飽和したと判断したときに前記弁を閉じる機能を有する。
一解決手段によれば、冷媒の損失を低減することができる。
本発明の実施形態に係る冷媒処理技術について、図面を参照して説明する。図1および図2は、冷媒処理装置1の全体構成図および制御系のブロック図である。図3および図4は、冷媒処理装置1における回収再生工程のフローチャートおよび充填工程のフローチャートである。図5は、回収再生工程における下位工程のタイミングチャートである。本実施形態における冷媒処理装置1によれば、空調システムU(例えば、カーエアコンディショナ)で用いられる冷媒(例えば、ハイドロフルオロオレフィン)を再生しつつタンク15へ回収し、その回収した冷媒を空調システムUへ充填することができる。
冷媒処理装置1は、装置本体1A(筐体)と、高圧ホース2と、低圧ホース3と、管路6と、管路7と、高圧用圧力センサ8と、油分離部9(例えば、オイルセパレータ)と、低圧用圧力センサ10と、管路11とを備えている。高圧ホース2及び低圧ホース3は、それぞれ一端にカプラ4、5を備え、空調システムUの高圧サービスバルブVH及び低圧サービスバルブVLと接続されるよう延出している。高圧ホース2及び低圧ホース3の他端は、装置本体1A内の管路6及び管路7とそれぞれ接続されている。管路6は、高圧用圧力センサ8を備え、油分離部9に接続している。管路7は、低圧用圧力センサ10を備え、管路11を介して高圧用圧力センサ8と油分離部9間の管路6に接続している。油分離部9は、空調システムU内の冷媒を回収する際に、その冷媒に含まれている冷凍機油(空調システムUを構成するコンプレッサの冷凍機油で、例えば、ポリオールエステル)を分離することができる。なお、油分離部9は、空調システムUとタンク15とを連通する経路の中途において、空調システムUとコンプレッサ13との間に設けられることとなる。
また、冷媒処理装置1は、管路12と、コンプレッサ13と、コンデンサ14と、タンク15とを備えている。管路12は、コンプレッサ13とコンデンサ14を備え、一端を油分離部9に接続し、他端をタンク15に接続している。コンプレッサ13は、空調システムUからの冷媒回収及び空調システムUへの冷媒充填の駆動源となる。コンプレッサ13は、管路12の中途において、入力側(第一次側)を空調システムU、出力側(第二次側)をタンク15として設けられている。コンデンサ14は、コンプレッサ13の出力側で油分離部9内に配置されている。タンク15は、冷媒を貯留することができる容器である。空調システムUから回収された冷媒がタンク15に貯留される。
また、冷媒処理装置1は、タンク用圧力センサ16と、ロードセル19と、管路20とを備えている。タンク用圧力センサ16は、管路12のタンク15との接続部に設けられ、タンク15の内圧を検出する。ロードセル19は、タンク15の重量を検出する検出器であり、タンク15に取り付けられ、タンク15内に貯留される冷媒の重量を計量することができる。管路20は、タンク15と管路11とを接続し、管路6を通じてタンク15内に貯留されている冷媒を空調システムUに充填する。
また、冷媒処理装置1は、管路17と、油受け部18と、ロードセル40とを備えている。管路17は、油分離部9と油受け部18を接続する。ここでは、油分離部9と油受け部18とを連通する経路が管路17を含んで構成される。油受け部18は、油を貯留することができる容器(例えば、ボトル)である。管路17は、油分離部9で冷媒から分離された冷凍機油を油受け部18に排出する。ロードセル40は、油受け部18の重量を検出する検出器であり、油受け部18に取り付けられ、油受け部18内に貯留される冷凍機油の重量を計量することができる。
また、冷媒処理装置1は、管路21と、冷媒供給部23とを備えている。管路21は、一端が管路7、管路11および管路20の接続部と接続され、他端が冷媒供給部23(例えば、缶)と接続されている。冷媒供給部23は、タンク15内の再生冷媒の量が不足している場合、新しい冷媒を管路11に供給(補充)する。また、冷媒処理装置1は、管路41と、油供給部42とを備えている。管路41は、一端が空調システムU側(具体的には高圧ホース2と圧力センサ8との間)の管路6と接続され、他端が油供給部42と接続されている。油供給部42は、例えば、新しい冷凍機油を貯留することができる容器(例えば、ボトル)である。油供給部42は、油受け部18で回収した冷凍機油の量に応じて、新しい冷凍機油を管路6に供給(補充)することができる。本実施形態では、油受け部18と共に油供給部42の重量をロードセル40によって計量するよう構成されている。これにより、部品点数が抑制され、構成を簡易にすることができる。なお、別個のロードセルを用いて、油受け部18と油供給部42のそれぞれの重量を計量することもできる。
また、冷媒処理装置1は、管路切換用の電磁弁24〜30を備えている。電磁弁24は、管路6における高圧用圧力センサ8と管路11の接続位置との間に設けられる。電磁弁25は、管路6における管路11の接続位置から油分離部9との間に設けられる。電磁弁26は、管路7における低圧ホース3の接続位置と低圧用圧力センサ10との間に設けられる。電磁弁27は、管路17の中途に設けられる。電磁弁28は、管路20の中途に設けられる。電磁弁29は、管路41における油供給部42側に設けられる。電磁弁30は、冷媒供給部23側に設けられる。
また、冷媒処理装置1は、逆止弁31〜33、50を備えている。逆止弁31は、管路11に設けられ、管路7、20側への流れを阻止する。逆止弁32は、管路41における油供給部42側に設けられ、油供給部42側への流れを阻止する。逆止弁33は、管路21における冷媒供給部23側に設けられ、冷媒供給部23側への流れを阻止する。逆止弁50は、管路12の中途におけるタンク15手前(管路12の接続端の手前)に設けられ、コンプレッサ13側への流れを阻止する。
また、冷媒処理装置1は、制御部35を備えている(図2)。制御部35は、高圧用圧力センサ8、低圧用圧力センサ10、コンプレッサ13、タンク用圧力センサ16、ロードセル19、40、電磁弁24〜30および操作ボード36と電気的に接続されている。制御部35は、操作ボード36からの指令に基づいて記憶されたプログラムを実行し、各圧力センサ8、10、16、ロードセル19、40からの信号に応じてコンプレッサ13、電磁弁24〜30を作動させる種々の機能を有する。
操作ボード36は、冷媒充填量を表示する充填量表示部、高圧側の圧力を表示する高圧用圧力表示部、低圧側の圧力を表示する低圧用圧力表示部といった表示部37を備えている。操作ボード36は、コース選択キー、充填量等を調整する調整キー、スタートキー、作業を一時中断させるための一時停止キー、途中停止した充填を再開させる再開キー、全作業終了後、装置を初期状態に戻すための終了キーといった入力部38を備えている。
次に、冷媒処理装置1の機能を用いた冷媒処理方法について、再生充填コースを選択する場合を説明する。再生充填コースでは、空調システムUからほぼ全量の冷媒を回収しつつ、冷凍機油を分離等して再生する回収再生工程(図3)と、適量の冷媒を空調システムUに充填する充填工程(図4)が順次実行される。作業者は、まず準備作業として、車両エンジンを停止し、空調システムUの高圧サービスバルブVH及び低圧サービスバルブVLに、装置本体1Aの高圧ホース2及び低圧ホース3をカプラ4・5によって接続する。この状態から操作ボード36のコース選択キーで『再生充填コース』を選択し、充填量表示部を見ながら調整キーで充填する規定冷媒量Cを設定した後、スタートキーを入力すると、回収再生工程が開始される。なお、開始時においては、コンプレッサ13は停止、電磁弁24〜30は閉じた状態である。
<回収再生工程>
図3に示す回収再生工程では、冷媒処理装置1の動作が開始すると、高圧用圧力センサ8で高圧ホース2の圧力PHを確認し、所定値P1以上の圧力が検出されると(工程S1)、高圧ホース2が確実に装着されていると判断して管路6の電磁弁24、25を開き(工程S2)、コンプレッサ13を駆動する(工程S3)。ここでは、空調システムUとタンク15とを連通する回収経路(回収回路)が管路6、12を含んで構成されている。
図3に示す回収再生工程では、冷媒処理装置1の動作が開始すると、高圧用圧力センサ8で高圧ホース2の圧力PHを確認し、所定値P1以上の圧力が検出されると(工程S1)、高圧ホース2が確実に装着されていると判断して管路6の電磁弁24、25を開き(工程S2)、コンプレッサ13を駆動する(工程S3)。ここでは、空調システムUとタンク15とを連通する回収経路(回収回路)が管路6、12を含んで構成されている。
コンプレッサ13の駆動に伴い、空調システムUの冷媒は、高圧ホース2から高圧液体の状態で取り込まれ、油分離部9に導入される。油分離部9に導入された液体冷媒は、容器開放による減圧で気化し、含有する劣化した冷凍機油が分離される。冷凍機油を分離して再生された冷媒は、コンプレッサ13で圧縮されて再度液化し、油分離部9に内蔵したコンデンサ14を通過した後、タンク15で回収される。このタンク15はロードセル19によって計量されるよう構成されているため、冷媒を回収しつつ、冷媒の重量が計量される。なお、油分離部9に内蔵したコンデンサ14に液化冷媒を通すことで、油分離部9が加熱され、熱交換を促進することができる。
続いて、管路6の高圧用圧力センサ8で検出される圧力PHが所定値P2以下になると(工程S4)、空調システムUの高圧側に残留している冷媒が気体状態であると判断して、管路7の電磁弁26を開き(工程S5)、空調システムUの高圧側及び低圧側に残留している気体冷媒をタンク15で回収する。ここでは、空調システムUとタンク15とを連通する回収経路(回収回路)が管路6、7、11、12を含んで構成されている。また、タンク15に回収された冷媒量がロードセル19で監視されている。なお、タンク15内の冷媒量が不足していると判断された場合には、管路21の電磁弁30を開くことで、新しい冷媒をタンク15内に補充することができる。
続いて、管路7の低圧用圧力センサ10で検出される圧力PLが所定値P3以下になると(工程S6)、冷媒回収が終了したと判断して、電磁弁24、25、26を閉じ(工程S7)、コンプレッサ13を停止して(工程S8)、タンク15への冷媒の回収を終了する。コンプレッサ13を停止することで、コンプレッサ13の出力側(二次側)からタンク15側の経路(特に管路12)には残圧が掛かった状態となる。言い換えると、コンプレッサ15の入力側より出力側の経路が昇圧された状態となる。
続いて、管路17の電磁弁27を開く(工程S9)。ここでは、油分離部9と油受け部18とを連通する経路が管路17によって構成されている。電磁弁27を開くことで、コンプレッサ13の停止によるタンク15側の残圧を利用して、管路17を介して油分離部9内の冷凍機油を油受け部18で回収する。この油受け部18はロードセル40によって計量されるよう構成されているため、冷凍機油を回収しつつ、冷凍機油の重量が計量される。このロードセル40を参照して油受け部18での冷凍機油の回収量が飽和したと判断(工程S10)したときに電磁弁27を閉じる(工程S11)。これにて、回収再生工程が終了となり、工程終了と次の充填工程に移行する案内を出力する(工程S12)。
ここで、冷凍機油の回収量が飽和したと判断する場合について、具体的に図5を参照して説明する。図5のグラフは、横軸を時間T、縦軸を冷凍機油の重量Wとし、パラメータとして異なる車両で行った場合の曲線C1、C2を示す。曲線C1は、時間Tの経過と共に重量Wが上昇した後、変化の程度がなくなり、重量W1で飽和した状態となる。この飽和状態では、冷媒から分離された冷凍機油がすべて油分離部9から油受け部18へ送り出されたと判断することができる。電磁弁27を閉じることで、油受け部18での冷凍機油の回収を終了する。曲線C1では、電磁弁27を閉じたときが時間T1であり、冷凍機油の回収の終了となる。同様に、曲線C2では、重量W2で飽和した状態となり、冷凍機油の回収を終了したとき(電磁弁27を閉じたとき)が時間T2である。
ところで、冷媒処理装置1では、タンク15側の経路(特に管路12)の残圧を利用して油分離部9から油受け部18へ冷凍機油を送り出す際に、冷媒も合わせて送り出されてしまう。このため、仮に特許文献1に記載の技術のように冷凍機油の回収終了を所定時間T1と設定したのでは、曲線C1の場合は最適であるが、曲線C2の場合は最適な時間T2よりも長く冷媒が排出されてしまう。そこで、冷媒処理装置1では、冷凍機油の回収判断を時間ではなく、冷凍機油の重量の変化で判断することとしている。これにより、無駄な冷媒の排出を抑制することができ、冷媒の損失を低減することができる。また、冷媒処理装置1では、管路12の中途においてタンク15の手前に逆止弁50を設け、油受け部18で油を回収する際に、コンプレッサ13と逆止弁50との間の管路12の残圧を利用するよう構成されている。これにより、タンク15内の冷媒を排出することなく、冷凍機油を回収することができる。
<充填工程>
図4に示す充填工程では、まず、管路41の電磁弁29を開く(工程S13)。管路41と接続されている管路6が冷媒回収時に減圧されているため、電磁弁29を開くと油供給部42内の冷凍機油が管路6に吸引される。これにより、油供給部42から管路6へ新しい冷凍機油が供給される。油供給部42の重量がロードセル40によって計量されており、油受け部18での回収量分だけ減少すると(工程S14)、電磁弁29を閉じる(工程S15)。これにより、油受け部18での回収量分の新しい冷凍機油が油供給部42から管路6中に供給(補充)される。
図4に示す充填工程では、まず、管路41の電磁弁29を開く(工程S13)。管路41と接続されている管路6が冷媒回収時に減圧されているため、電磁弁29を開くと油供給部42内の冷凍機油が管路6に吸引される。これにより、油供給部42から管路6へ新しい冷凍機油が供給される。油供給部42の重量がロードセル40によって計量されており、油受け部18での回収量分だけ減少すると(工程S14)、電磁弁29を閉じる(工程S15)。これにより、油受け部18での回収量分の新しい冷凍機油が油供給部42から管路6中に供給(補充)される。
続いて、管路6の電磁弁24、管路20の電磁弁28を開く(工程S16)。ここでは、空調システムUとタンク15とを連通する充填経路(充填回路)が管路6、11、20を含んで構成されている。これにより、タンク15の内圧によって、空調システムUの高圧側から冷媒を充填することができる。管路6には新しい冷凍機油が供給されているので、これを含有した再生された冷媒が空調システムUに充填される。
ロードセル19でタンク15内の冷媒が設定した規定冷媒量Cだけ減少したことを検出すると(工程S17)、空調システムU内に規定量Cの冷媒が充填されたと判断して、管路6の電磁弁24と管路20の電磁弁28を閉じて(工程S18)、工程終了の案内を出力する(工程S19)。
このように、冷媒処理装置1では、空調システムUとタンク15とを連通する回収経路において、空調システムUから油分離部9を通して冷媒をタンク15へ圧送した後、タンク15側の残圧を油分離部9と連通する油受け部18へ排出する。この排出の際、油分離部9から送り出される冷凍機油の重量を検出し、重量が飽和した(変化がなくなった)と判断したときに、油受け部18への排出を停止する。残圧の排出の際には冷媒も排出されてしまうことになるが、適切なタイミング(回収された冷凍機油の重量が飽和したとき)に排出を停止することで、無駄な冷媒の排出を防止することで、冷媒の損失を低減することができる。
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
前記実施形態では、空調システムとして車両用に適用した場合について説明した。これに限らず、例えば、住宅用などにも適用することもできる。
また、前記実施形態では、新しい冷凍機油を供給する油供給部として油入りボトルを用いる場合について説明した。これに限らず、例えば、油入り缶(油缶)を用いることもできる。また、前記実施形態では、冷媒としてハイドロフルオロオレフィンの場合について説明した。これに限らず、例えば、ハイドロフルオロカーボンに対しても適用することができる。また、前記実施形態では、冷凍機油としてポリオールエステルを用いる場合について説明した。これに限らず、例えば、ポリアルキレングリコールに対しても適用することができる。
1 冷媒処理装置、 9 油分離部、 13 コンプレッサ、 15 タンク、 18 油受け部、 40 検出部(ロードセル)。
Claims (4)
- 空調システムで用いられる冷媒を処理する冷媒処理装置であって、
冷媒が貯留されるタンクと、
前記空調システムと前記タンクとを連通する第1経路と、
前記第1経路の中途において入力側を前記空調システム、出力側を前記タンクとして設けられたコンプレッサと、
前記第1経路の中途において前記空調システムと前記コンプレッサとの間に設けられた油分離部と、
油が貯留される油受け部と、
前記油分離部と前記油受け部とを連通する第2経路と、
前記第2経路の中途に設けられた弁と、
前記油受け部の重量を検出する検出器と、を備え、
前記弁を閉じ、前記コンプレッサを駆動させて、前記第1経路を介して前記空調システム内の冷媒が前記タンクで回収された状態において、
前記弁を開くことで、前記コンプレッサの停止による前記タンク側の残圧を利用して前記第2経路を介して前記油分離部内の油を前記油受け部で回収しつつ、前記検出器を参照して回収量が飽和したと判断したときに前記弁を閉じる機能を有する、
冷媒処理装置。 - 前記第1経路の中途において前記空調システム側に設けられ、新しい油を供給する油供給部を備え、
前記油受け部での回収量分の新しい油を前記油供給部から前記第1経路中に供給する機能を有する、
請求項1記載の冷媒処理装置。 - 前記第1経路の中途において前記タンク側に設けられ、前記コンプレッサ側への流れを阻止する逆止弁を備え、
前記油受け部で油を回収する際に、前記コンプレッサと前記逆止弁との間の前記第1経路中の残圧が利用される、
請求項1または2記載の冷媒処理装置。 - 以下の工程を含む冷媒処理方法;
(a)空調システムとタンクとを連通する経路において、前記空調システムから油分離部を通して冷媒を前記タンクへ圧送する工程、
(b)前記(a)工程の後、前記タンク側の残圧を前記油分離部と連通する油受け部へ排出する工程、
(c)前記(b)工程の際、前記油分離部から送り出される油の重量を検出し、重量が飽和したと判断したときに、前記油受け部への排出を停止する工程。
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