JP2021107267A - クレーン、クレーン制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウインチ装置のドラムの回転を止めるロック装置の係合部と被係合部との噛み込みを自動的に解除する機能を実現すること。【解決手段】ロック装置461は、変位可能な係合部46aを有し、前記係合部46aをウインチ装置161のドラム1611と一体に設けられた複数の被係合部16aの1つと係合させることにより前記ドラム1611の繰り出し方向D2の回転を止めるロック状態と解除状態とのいずれかに選択的に切り替わる。制御装置6は、前記ウインチ装置161が停止中に前記ロック状態の前記ロック装置461を前記解除状態へ切り替えることを指示する信号が入力された場合に、前記ロック装置461を前記解除状態へ切り替えるロック解除制御と前記ウインチ装置161を一時的に回転させる一時巻取り制御とを実行する。【選択図】図2
Description
本発明は、ウインチ装置のロック解除を制御するクレーンおよびクレーン制御方法に関する。
クレーンは、ワイヤーロープの巻取りまたは繰り出しを行う複数のウインチ装置を備える。前記ワイヤーロープは、ブームに連結された起伏ロープ、または、吊り荷が吊るされる吊りロープなどである。
前記ウインチ装置は、前記ワイヤーロープを巻き取るドラムと、前記ドラムを回転駆動するウインチモーターとを備える。一般に、前記クレーンにおいて、前記ウインチモーターは油圧モーターである。
また、前記クレーンが、前記ドラムの回転を止めるロック装置を備えることが知られている(例えば、特許文献1参照)。前記ロック装置は、前記ウインチモーターが前記ブームまたは前記吊り荷の荷重によって前記ワイヤーロープが繰り出し方向へ回転してしまうことを防ぐ。
前記ロック装置は、変位可能な係合部と、前記係合部を変位させるアクチュエータとを備える。前記ロック装置は、前記係合部を前記ドラムと一体に設けられた複数の被係合部の1つと係合する係合位置に保持するロック状態と前記係合部を前記被係合部から離れた退避位置に保持する解除状態とのいずれかに選択的に切り替わる。前記被係合部は、前記ドラムの周方向に並んで設けられている。
前記クレーンの制御装置は、操縦者の操作に従って前記ロック装置を前記ロック状態に切り替える。前記ロック装置は、前記操縦者の意図に反して前記ドラムが前記繰り出し方向へ回転してしまうことを防ぐ。
ところで、前記ロック装置が前記ロック状態である場合でも、前記ウインチモーターは、前記ブームまたは前記吊り荷の荷重により、前記被係合部の配列ピッチに相当する僅かな回転量だけは回転し得る。
そして、前記ロック装置が前記ロック状態であるときに、前記係合部が前記被係合部の一つに噛み込む場合がある。前記ロック装置は、前記係合部が前記被係合部の一つに噛み込んだ状況下において、前記解除状態へ切り替わることができない場合がある。
前記ロック装置が前記解除状態へ切り替わることができない場合、前記制御装置が、前記操縦者の操作に従って前記ウインチ装置を制御しても、前記ウインチ装置は作動しない。
本発明の目的は、ウインチ装置のドラムの回転を止めるロック装置の係合部と被係合部との噛み込みを自動的に解除する機能を実現するクレーンおよびクレーン制御方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係るクレーンは、ウインチ装置と、ロック装置と、制御装置と、を備える。前記ウインチ装置は、ワイヤーロープを巻き取るドラムおよび予め定められた第1方向もしくはその反対の第2方向へ回転することにより前記ドラムを前記ワイヤーロープの巻取り方向もしくは繰り出し方向へ回転駆動するウインチモーターを備える。前記ロック装置は、変位可能な係合部を有し、前記係合部を前記ドラムと一体に設けられ周方向に並ぶ複数の被係合部の1つと係合する係合位置に保持することにより前記ドラムの前記繰り出し方向の回転を止めるロック状態と前記係合部を前記被係合部から離れた退避位置に保持する解除状態とのいずれかに選択的に切り替わる。前記制御装置は、前記ウインチ装置が停止中に前記ロック状態の前記ロック装置を前記解除状態へ切り替えることを指示するロック解除信号が入力された場合に、前記ロック装置を前記ロック状態から前記解除状態へ切り替えるロック解除制御と前記ウインチモーターを一時的に前記第1方向へ回転させる一時巻取り制御とを実行する。
本発明の他の局面に係るクレーン制御方法は、前記ウインチ装置と、前記ロック装置と、を備えるクレーンを制御する方法である。前記クレーン制御方法は、前記ウインチ装置が停止中に前記ロック状態の前記ロック装置を前記解除状態へ切り替えることを指示するロック解除信号が入力された場合に実行される制御工程として、以下の工程を含む。前記制御工程の1つは、前記ロック装置を前記ロック状態から前記解除状態へ切り替える工程である。前記制御工程の他の1つは、前記ウインチモーターを一時的に前記第1方向へ回転させる工程である。
本発明によれば、ウインチ装置のドラムの回転を止めるロック装置の係合部と被係合部との噛み込みを自動的に解除する機能を実現するクレーンおよびクレーン制御方法を提供することが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[第1実施形態:クレーン10の概略構成]
本発明の第1実施形態に係るクレーン10は、吊り荷9を吊り上げ、移動させる作業機械である。以下、クレーン10が移動式クレーンである場合の例について説明する。
本発明の第1実施形態に係るクレーン10は、吊り荷9を吊り上げ、移動させる作業機械である。以下、クレーン10が移動式クレーンである場合の例について説明する。
図1に示されるように、クレーン10は、下部走行体11、上部旋回体12、キャブ13、ガントリ15、ウインチ装置161,162、カウンターウェイト17、ブーム21、起伏ロープ31、吊りロープ32およびフック30などを備える。
ウインチ装置161,162は、第1ウインチ装置161および第2ウインチ装置162を含む。起伏ロープ31は、ブーム21を起伏させるワイヤーロープである。ロープ32は、ブーム21から垂下され吊り荷9が吊られるワイヤーロープである。
下部走行体11は、上部旋回体12を旋回可能に支持する台座部分である。図1に示されるクレーン10は移動式クレーンである。そのため、クレーン10の下部走行体11は、クレーン10全体を走行させる走行装置14を備える。図1は、走行装置14がクローラー式の装置である例を示す。なお、下部走行体11は、下部基体の一例である。
上部旋回体12は、下部走行体11の上部に旋回可能に連結されている。上部旋回体12は、キャブ13、ガントリ15およびウインチ装置161,162と一体に構成されている。ガントリ15は、上部旋回体12から起立する状態で上部旋回体12に固定されている。さらに、上部旋回体12は、ウインチ装置161,162、カウンターウェイト17およびブーム21を支持している。
上部旋回体12は、下部走行体11に設けられた旋回モーター441によって旋回駆動される(図2参照)。キャブ13は、操縦室である。ブーム21は、上部旋回体12に起伏可能に連結されている。
起伏ロープ31は、ガントリ15の先端部に設けられたガントリシーブ23に掛けられており、起伏ロープ31の両端が、それぞれブーム21および第1ウインチ装置161に接続されている。第1ウインチ装置161は、起伏ロープ31を介してブーム21を支える。
第1ウインチ装置161は、起伏ロープ31の巻き取り、または、繰り出しを行うことにより、ブーム21の起伏角度を変化させる。第1ウインチ装置161は、起伏ロープ31を巻き取る第1ドラム1611と、第1ドラム1611を回転駆動する第1ウインチモーター1612とを備える。
第1ウインチモーター1612は、予め定められた第1方向へ回転することにより、第1ドラム1611を起伏ロープ31の巻取り方向D1へ回転駆動し、前記第1方向の判定の第2方向へ回転することにより、第1ドラム1611を繰り出し方向D2へ回転駆動する(図4参照)。
吊りロープ32は、ブーム21の先端に設けられたポイントシーブ22に掛けられており、フック30は、吊りロープ32の先端に接続されている。
吊り荷9は、フック30に吊り下げられる。これにより、吊り荷9は、吊りロープ32によってブーム21に吊るされる。吊り荷重LD1が吊りロープ32に加わる。ブーム21は、吊りロープ32を支える。
第2ウインチ装置162は、吊りロープ32の巻き取り、または、繰り出しを行うことにより、フック30および吊り荷9を昇降させる。第2ウインチ装置162は、吊りロープ32を巻き取る第2ドラム1621と、第2ドラム1621を回転駆動する第2ウインチモーター1622とを備える。
第2ウインチモーター1622は、予め定められた第1方向へ回転することにより、第2ドラム1621を吊りロープ32の巻取り方向D1へ回転駆動し、前記第1方向の反対の第2方向へ回転することにより、第2ドラム1621を繰り出し方向D2へ回転駆動する(図4参照)。
なお、第1ウインチモーター1612の作動または停止は、それぞれ第1ウインチ装置161の作動または停止と同義であり、第2ウインチモーター1622の作動または停止は、第2ウインチ装置162の作動または停止と同義である。
カウンターウェイト17は、ブーム21およびフック30に吊られた吊り荷9の荷重とのバランスをとる。
図2に示されるように、クレーン10は、エンジン41、油圧ポンプ42、制御弁43および油圧アクチュエータ44などの駆動系の機器と、操作装置5と、制御装置6と、表示装置7とをさらに備える。
さらに、クレーン10は、ロック装置461,462およびネガブレーキ471,472なども備える。ロック装置461,462は、第1ウインチモーター1612に対応する第1ロック装置461と、第2ウインチモーター1622に対応する第2ロック装置462とを含む。
ネガブレーキ471,472は、第1ウインチモーター1612に対応する第1ネガブレーキ471と、第2ウインチモーター1622に対応する第2ネガブレーキ472とを含む。
エンジン41は、油圧ポンプ42を駆動するディーゼルエンジンである。制御弁43は、制御装置6から出力される制御信号に従って油圧アクチュエータ44と油圧ポンプ42などとの間の作動油の流れを制御する。
油圧アクチュエータ44は、旋回モーター441、第1ウインチモーター1612および第2ウインチモーター1622などの油圧モーターを含む。旋回モーター441は、上部旋回体12を旋回駆動する。
制御弁43は、旋回制御弁431および2つのウインチ制御弁432などを含む。旋回制御弁431は、旋回モーター441への作動油の流れを制御する。2つのウインチ制御弁432は、それぞれ第1ウインチモーター1612および第2ウインチモーター1622への作動油の流れを制御する。
第1ネガブレーキ471は、ON状態であるときに、第1ウインチモーター1612に油圧による制動力を作用させることにより第1ウインチモーター1612を停止状態に保持する。第1ネガブレーキ471は、OFF状態であるときに、第1ウインチモーター1612に対する制動力を解除する。
第2ネガブレーキ472は、ON状態であるときに、第2ウインチモーター1622に油圧による制動力を作用させることにより第2ウインチモーター1622を停止状態に保持する。第2ネガブレーキ472は、OFF状態であるときに、第2ウインチモーター1622に対する制動力を解除する。
制御弁43は、それぞれ第1ウインチモーター1612および第2ウインチモーター1622に対応する2つのブースト弁433をさらに含む。ブースト弁433は、対応するウインチモーター1612,1622に対してブースト圧を発生させるブーストON状態および前記ブースト圧を解除するブーストOFF状態のいずれか一方に選択的に切り替わる。
前記ブースト圧は、ウインチモーター1612,1622に前記第1方向のトルクを発生させる。ブースト弁433は、対応するウインチモーター1612,1622に対するネガブレーキ471,472がON状態であるときに前記ブーストON状態に切り替えられ、ネガブレーキ471,472がOFF状態であるときに前記ブーストOFF状態に切り替えられる。
ネガブレーキ471,472がON状態であるときに前記ブースト圧がウインチモーター1612,1622に作用していることにより、ネガブレーキ471,472がON状態からOFF状態へ切り替わったときに、ウインチモーター1612,1622への油圧の立ち上がりが遅れることが回避される。
即ち、前記ブースト圧は、ウインチモーター1612,1622への油圧の立ち上がりが遅れることに起因してドラム1611,1621がブーム21または吊り荷9の荷重で一時的に繰り出し方向D2へ回転してしまうことを防止する。
第1ロック装置461は、停止中の第1ドラム1611の繰り出し方向D2の回転を機械的に制限する。同様に、第2ロック装置462は、停止中の第2ドラム1621の繰り出し方向D2の回転を機械的に制限する。
図4に示されるように、第1ロック装置461および第2ロック装置462の各々は、変位可能な係合部46aと、係合部46aを変位させるアクチュエータ46bとを備える。
アクチュエータ46bは、係合部46aをドラム1611,1621と一体に設けられ周方向に並ぶ複数の被係合部16aの1つと係合する係合位置P1と被係合部16aから離れた退避位置P2とのいずれかに選択的に保持する。
第1ロック装置461および第2ロック装置462の各々は、アクチュエータ46bの動作により、ロック状態と解除状態とのいずれかに選択的に切り替わる。前記ロック状態は、係合部46aを係合位置P1に保持することによりドラム1611,1621の前記繰り出し方向の回転を止める状態である。前記解除状態は、係合部46aを退避位置P2に保持することにより、ドラム1611,1621の回転を制限しない状態である。
図4に示される例では、第1ロック装置461および第2ロック装置462の各々は、係合部46aを係合位置P1へ弾性付勢するバネ46cも備える。アクチュエータ46bは、バネ46cの弾性力に抗して係合部46aを係合位置P1から退避位置P2へ変位させる。
バネ46cは、万一、アクチュエータ46bの動力が失われた場合に、係合部46aを係合位置P1へ変位させるフェールセーフの役割を果たす。
操作装置5および表示装置7などのヒューマンインターフェースのための装置は、キャブ13内に設けられている。さらに、クレーン10は、クレーン10が備える各種の機器の状態を計測する状態計測装置45も備える。
制御装置6は、状態計測装置45および操作装置5などの他の機器とCAN(Controller Area Network)などの車載ネットワーク100を通じて通信可能である。
操作装置5は、操縦者の操作を受け付ける装置である。表示装置7は情報を表示する装置であり、例えば液晶表示ユニットなどのパネル表示装置である。
操作装置5は、旋回操作装置51、起伏操作装置52、昇降操作装置53および操作入力装置54などを含む。
旋回操作装置51は、中立位置から2方向へ変位可能な旋回レバー511を備える。旋回操作装置51は、旋回レバー511に対する操作方向および操作量に応じて、旋回モーター441の回転方向および回転速度を指示する信号を制御装置6へ出力する。
起伏操作装置52は、中立位置から2方向へ変位可能な起伏レバー521および第1ロックスイッチ522などを備える。起伏レバー521は、起伏ロープ31の巻取りまたは繰り出しを指示する操作を受け付ける。
起伏操作装置52は、起伏レバー521に対する操作方向および操作量に応じて、第1ウインチモーター1612の回転方向および回転速度を指示する操作信号を制御装置6へ出力する。
第1ロックスイッチ522は、第1ロック装置461をロック状態および解除状態のいずれにするかを指示する操作を受け付ける。起伏操作装置52は、第1ロックスイッチ522に対する操作に応じた操作信号を制御装置6へ出力する。
昇降操作装置53は、中立位置から2方向へ変位可能な昇降レバー531および第2ロックスイッチ532などを備える。昇降レバー531は、吊りロープ32の巻取りまたは繰り出しを指示する操作を受け付ける。
昇降操作装置53は、昇降レバー531に対する操作方向および操作量に応じて、第2ウインチモーター1622の回転方向および回転速度を表す操作信号を制御装置6へ出力する。
第2ロックスイッチ532は、第2ロック装置462をロック状態および解除状態のいずれにするかを指示する操作を受け付ける。昇降操作装置53は、第2ロックスイッチ532に対する操作に応じた操作信号を制御装置6へ出力する。
なお、起伏操作装置52は、第1ウインチ装置161の動作を指示する操作を受け付ける第1ウインチ操作装置の一例である。また、昇降操作装置53は、第2ウインチ装置162の動作を指示する操作を受け付ける第2ウインチ操作装置の一例である。
制御装置6は、旋回操作装置51、起伏操作装置52および昇降操作装置53のそれぞれから得られる操作信号に応じて、旋回モーター441、第1ウインチモーター1612および第2ウインチモーター1622それぞれに対応する制御弁43を制御する。
操作入力装置54は、前記操縦者による情報入力を受け付ける。例えば、操作入力装置54は、表示装置7と一体に構成されたタッチパネルなどである。また、操作入力装置54が、前記操縦者の音声操作による情報入力を受け付ける装置であってもよい。
状態計測装置45は、荷重計451および起伏角度計測装置452などを含む。各種の状態計測装置45の計測結果は、車載ネットワーク100を通じて制御装置6へ伝送される。
荷重計451は、ブーム21に加わる吊り荷9の荷重である吊り荷重LD1を計測する。例えば、荷重計451が、起伏ロープ31に取り付けられたロードセルなどの荷重センサーであることが考えられる。荷重計451は、荷重計測装置の一例である。
起伏角度計測装置452は、ブーム21の起伏角度を計測する。起伏角度計測装置452が、ブーム21に取り付けられた角度計であることが考えられる。
図3に示されるように、制御装置6は、MPU(Miro Processing Unit)601、RAM(Random Access Memory)602、不揮発性メモリー603および信号インターフェイス604などを備える。なお、RAM602および不揮発性メモリー603は、コンピューター読み取り可能な記憶装置である。
MPU601は、予め不揮発性メモリー603に記憶されたプログラムを実行することにより、各種のデータ処理および制御を実行するプロセッサーの一例である。
RAM602は、MPU601によって実行される前記プログラムおよびMPU601が導出もしくは参照するデータを一時記憶する揮発性のメモリーである。
不揮発性メモリー603は、MPU601によって実行される前記プログラムおよびMPU601が参照するデータを予め記憶する。例えば、不揮発性メモリー603がEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)またはフラッシュメモリーなどであることが考えられる。
信号インターフェイス604は、状態計測装置45の計測信号をデジタルデータへ変換してMPU601へ伝送する。さらに、信号インターフェイス604は、MPU601が出力する制御指令を電流信号または電圧信号などの制御信号へ変換し、制御対象の機器へ出力する。
制御装置6のMPU601は、所定のコンピュータープログラムを実行することにより実現される複数の処理モジュールを含む。前記複数の処理モジュールは、主処理部61、旋回制御部62、ウインチ制御部63およびロック制御部64などを含む(図2参照)。
主処理部61は、制御装置6が起動したときの各種の処理の開始制御、表示装置7の制御および操作入力装置54に対する入力操作に従った情報入力処理などを実行する。
旋回制御部62は、旋回モーター441に対応する制御弁43を制御することにより、上部旋回体12の旋回方向および旋回速度を制御する。
ウインチ制御部63は、起伏レバー521に対する操作に従って第1ウインチモーター1612に対応する制御弁43を制御することにより、第1ウインチ装置161による起伏ロープ31の繰り出しまたは巻取りを制御する。
さらに、ウインチ制御部63は、昇降レバー531に対する操作に従って第2ウインチモーター1622に対応する制御弁43を制御することにより、第2ウインチ装置162による吊りロープ32の繰り出しまたは巻取りを制御する。
具体的には、ウインチ制御部63は、第1ウインチモーター1612が停止したときに、第1ネガブレーキ471をONにするとともに、ブースト弁433の制御により第1ウインチモーター1612に前記ブースト圧を作用させる。
さらに、ウインチ制御部63は、第1ネガブレーキ471がONであるときに、起伏ロープ31の巻取りまたは繰り出しの操作が起伏レバー521に対して行われたときに、第1ネガブレーキ471をOFFにした上で、ブースト弁433の制御により第1ウインチモーター1612への前記ブースト圧を解除するとともに、ウインチ制御弁432の制御により第1ウインチモーター1612を作動させる。
同様に、ウインチ制御部63は、第2ウインチモーター1622が停止したときに、第2ネガブレーキ472をONにするとともに、ブースト弁433の制御により第2ウインチモーター1622に前記ブースト圧を作用させる。
さらに、ウインチ制御部63は、第2ネガブレーキ472がONであるときに、吊りロープ32の巻取りまたは繰り出しの操作が昇降レバー531に対して行われたときに、第2ネガブレーキ472をOFFにした上で、ブースト弁433の制御により第2ウインチモーター1622への前記ブースト圧を解除するとともに、ウインチ制御弁432の制御により第2ウインチモーター1622を作動させる。
以上に示されるウインチ制御部63による制御のことを、以下、通常ウインチ制御と称する。
また、ロック制御部64は、第1ネガブレーキ471がONであるときに、第1ロックスイッチ522に対する操作に従って、第1ロック装置461を前記ロック状態および前記解除状態の一方から他方に切り替える。
具体的には、第1ネガブレーキ471がONであるときに、第1ロックスイッチ522にロック操作が行われると、前記解除状態の第1ロック装置461を前記ロック状態へ切り替えることを指示する第1ロック信号が、起伏操作装置52から制御装置6のウインチ制御部63に入力される。
一方、第1ネガブレーキ471がONであるときに、第1ロックスイッチ522に解除操作が行われると、前記ロック状態の第1ロック装置461を前記解除状態へ切り替えることを指示する第1ロック解除信号が、起伏操作装置52から制御装置6のウインチ制御部63に入力される。
ウインチ制御部63は、前記第1ロック信号が入力されると、第1ロック装置461を前記解除状態から前記ロック状態へ切り替え、前記第1ロック解除信号が入力されると、第1ロック装置461を前記ロック状態から前記解除状態へ切り替える。
なお、第1ネガブレーキ471がONであるときは第1ウインチ装置161が停止中である。
さらに、ロック制御部64は、第2ネガブレーキ472がONであるときに、第2ロックスイッチ532に対する操作に従って、第2ロック装置462を前記ロック状態および前記解除状態の一方から他方に切り替える。
具体的には、第2ネガブレーキ472がONであるときに、第2ロックスイッチ532にロック操作が行われると、前記解除状態の第2ロック装置462を前記ロック状態へ切り替えることを指示する第2ロック信号が、昇降操作装置53から制御装置6のウインチ制御部63に入力される。
一方、第2ネガブレーキ472がONであるときに、第2ロックスイッチ532に解除操作が行われると、前記ロック状態の第2ロック装置462を前記解除状態へ切り替えることを指示する第2ロック解除信号が、昇降操作装置53から制御装置6のウインチ制御部63に入力される。
ウインチ制御部63は、前記第2ロック信号が入力されると、第2ロック装置462を前記解除状態から前記ロック状態へ切り替え、前記第2ロック解除信号が入力されると、第2ロック装置462を前記ロック状態から前記解除状態へ切り替える。
なお、第2ネガブレーキ472がONであるときは第2ウインチ装置162が停止中である。
ところで、ロック装置461,462が前記ロック状態である場合でも、ウインチモーター1612,1622は、ブーム21または吊り荷9の荷重により、被係合部16aの配列ピッチに相当する僅かな回転量だけは回転し得る。
そして、ロック装置461,462が前記ロック状態であるときに、係合部46aが被係合部16aの一つに噛み込む場合がある。ロック装置461,462は、係合部46aが被係合部16aの一つに噛み込んだ状況下において、前記解除状態へ切り替わることができない場合がある。
ロック装置461,462が前記解除状態へ切り替わることができない場合、ウインチ制御部63が、起伏操作装置52または昇降操作装置53に対する操縦者の操作に従ってウインチ装置161,162を制御しても、ウインチ装置161,162は作動しない。
クレーン10において、ウインチ制御部63は、後述するウインチ制御を実行する(図5,6参照)。これにより、クレーン10は、ウインチ装置161,162の回転を止めるロック装置461,462の係合部46aと被係合部16aとの噛み込みを自動的に解除する機能を実現する。
[クレーン10におけるウインチ制御の第1実施例]
以下、図5に示されるフローチャートを参照しつつ、クレーン10における前記ウインチ制御の第1実施例の手順について説明する。
以下、図5に示されるフローチャートを参照しつつ、クレーン10における前記ウインチ制御の第1実施例の手順について説明する。
ウインチ制御部63は、第1ウインチ装置161が停止中に前記第1ロック解除信号が入力されたとき、または、第2ウインチ装置162が停止中に前記第2ロック解除信号が入力されたときに、前記ウインチ制御の第1実施例の処理を開始する。
以下の説明において、第1ロック装置461および第2ロック装置462のうち、前記ロック状態から前記解除状態への切り替えの対象となる一方を対象ロック装置と称し、他方を対象外ロック装置と称する。
また、第1ウインチモーター1612および第2ウインチモーター1622のうち、前記対象ロック装置に対応する一方を対象ウインチモーターと称し、他方を対象外ウインチモーターと称する。
さらに、以下の説明において、S101,S102,…は、前記ウインチ制御の第1実施例における複数の制御工程の識別符号を表す。
<工程S101>
前記ウインチ制御の第1実施例において、ウインチ制御部63は、前記対象ロック装置を前記ロック状態から前記解除状態へ切り替えるロック解除制御を実行する。
前記ウインチ制御の第1実施例において、ウインチ制御部63は、前記対象ロック装置を前記ロック状態から前記解除状態へ切り替えるロック解除制御を実行する。
即ち、本実施例において、ウインチ制御部63は、前記対象ウインチモーターが停止中に前記対象ロック装置に対応するロック解除信号が入力された場合に、前記ロック解除制御(S101)を実行する。
前記対象ロック装置において係合部46aと被係合部16aとの噛み込みが生じていなければ、前記対象ロック装置は、前記ロック解除制御によって前記解除状態に切り替わる。しかしながら、前記噛み込みが生じている場合、前記対象ロック装置は、前記ロック解除制御が行われた後も前記解除状態に切り替わらない。
<工程S102>
続いて、ウインチ制御部63は、前記対象外ロック装置が前記解除状態であるか否かを判定する。ウインチ制御部63は、前記対象外ロック装置が前記解除状態であると判定する場合、後述する工程S103の処理を実行する。
続いて、ウインチ制御部63は、前記対象外ロック装置が前記解除状態であるか否かを判定する。ウインチ制御部63は、前記対象外ロック装置が前記解除状態であると判定する場合、後述する工程S103の処理を実行する。
一方、ウインチ制御部63は、前記対象外ロック装置が前記解除状態ではないと判定する場合、工程S104の処理を実行する。
なお、本実施形態において、前記対象外ロック装置の状態は、ウインチ制御部63による前記対象外ロック装置に対する制御状態によって判定される。
<工程S103>
工程S103において、ウインチ制御部63は、前記対象ウインチモーターを一時的に前記第1方向へ回転させる一時巻取り制御と、前記対象外ウインチモーターを一時的に前記第2方向へ回転させる一時繰り出し制御とを実行する。
工程S103において、ウインチ制御部63は、前記対象ウインチモーターを一時的に前記第1方向へ回転させる一時巻取り制御と、前記対象外ウインチモーターを一時的に前記第2方向へ回転させる一時繰り出し制御とを実行する。
例えば、ウインチ制御部63が、前記一時巻取り制御と前記一時繰り出し制御とを並行して実行することが考えられる。また、ウインチ制御部63が、前記一時巻取り制御および前記一時繰り出し制御を予め定められた順番で実行してもよい。
前記一時巻取り制御において、ウインチ制御部63は、係合部46aと被係合部16aとの噛み込みを解消できる程度のごくわずかな回転量だけ前記対象ウインチモーターを前記第1方向へ回転させる。
前記一時巻取り制御が実行されることにより、第1ドラム1611および第1ドラム1611のうち前記対象ウインチモーターに対応する一方が、僅かに前記巻取り方向D1へ回転した後に停止する。
従って、前記噛み込みが発生している場合に、ウインチ制御部63の自動制御によって前記噛み込みが解消され、前記対象ロック装置が前記解除状態に切り替わる。
さらに、前記一時繰り出し制御が実行されることにより、第1ドラム1611および第1ドラム1611のうち前記対象外ウインチモーターに対応する一方が、僅かに繰り出し方向D2へ回転した後に停止する。
前記一時繰り出し制御において、ウインチ制御部63は、前記一時巻取り制御による吊り荷9の上昇分を打ち消す程度の回転量だけ、前記対象外ウインチモーターを前記第2方向へ回転させる。
前記一時繰り出し制御が、前記一時巻取り制御に加えて実行されることにより、前記一時巻取り制御に起因する吊り荷9の上昇が抑制される。
例えば、前記対象ウインチモーターが第1ウインチモーター1612である場合、ブーム21の先端部が前記一時巻取り制御によって僅かに上昇し、吊りロープ32が前記一時繰り出し制御によって僅かに繰り出される。これにより、吊り荷9の高さが概ね一定に維持される。
同様に、前記対象ウインチモーターが第2ウインチモーター1622である場合、吊りロープ32が前記一時巻取り制御によって僅かに巻き取られ、ブーム21の先端部が前記一時繰り出し制御によって僅かに下降する。これにより、吊り荷9の高さが概ね一定に維持される。
但し、第1ウインチモーター1612の回転量に対するブーム21の先端部の高さの変化は、起伏ロープ31および吊りロープ32の各々におけるシーブ掛け数に応じて大きく異なる。
本実施形態において、起伏ロープ31および吊りロープ32の各々におけるシーブ掛け数に関するシーブ掛け数情報SC1のデータが、予め不揮発性メモリー603に記憶されている(図3参照)。
ウインチ制御部63は、工程S103において不揮発性メモリー603からシーブ掛け数情報SC1を取得する。そして、ウインチ制御部63は、シーブ掛け数情報SC1に基づいて、前記一時繰り出し制御における前記対象外ウインチモーターの前記第2方向への回転量を調節する。
即ち、ウインチ制御部63は、シーブ掛け数情報SC1に基づいて、前記一時巻取り制御に起因する吊り荷9の高さの変化を相殺するように、前記一時繰り出し制御における前記対象外ウインチモーターの前記第2方向への回転量を調節する。
ウインチ制御部63は、工程S103の処理に続いて工程S105の処理を実行する。
なお、図5に示される処理において、ウインチ制御部63は、第1ウインチ装置161および第2ウインチ装置162が停止中であり、かつ、前記対象ロック装置が前記ロック状態であり、前記対象外ロック装置が前記解除状態である状況下で、前記対象ロック装置に対する前記ロック解除信号が入力された場合に、前記対象ロック装置に対する前記ロック解除制御(S101)と、前記対象ウインチモーターに対する前記一時巻取り制御(S103)および前記一時繰り出し制御を実行する(S103)。
<工程S104>
工程S104において、ウインチ制御部63は、工程S103と同様に、前記対象ウインチモーターを一時的に前記第1方向へ回転させる一時巻取り制御を実行する。但し、工程S103では、前記対象外ウインチモーターに対する前記一時繰り出し制御は実行されない。
工程S104において、ウインチ制御部63は、工程S103と同様に、前記対象ウインチモーターを一時的に前記第1方向へ回転させる一時巻取り制御を実行する。但し、工程S103では、前記対象外ウインチモーターに対する前記一時繰り出し制御は実行されない。
前記一時巻取り制御が実行されることにより、前記噛み込みが発生している場合に、ウインチ制御部63の自動制御によって前記噛み込みが解消され、前記対象ロック装置が前記解除状態に切り替わる。
ウインチ制御部63は、工程S104の処理に続いて工程S105の処理を実行する。
<工程S105>
工程S105において、ウインチ制御部63は、起伏操作装置52または昇降操作装置53に対する操作に従った第1ウインチ装置161または第2ウインチ装置162の制御である前記通常ウインチ制御を実行する。その後、ウインチ制御部63は、前記ウインチ制御の第1実施例の処理を終了させる。
工程S105において、ウインチ制御部63は、起伏操作装置52または昇降操作装置53に対する操作に従った第1ウインチ装置161または第2ウインチ装置162の制御である前記通常ウインチ制御を実行する。その後、ウインチ制御部63は、前記ウインチ制御の第1実施例の処理を終了させる。
前記ウインチ制御の第1実施例が採用されることにより、第1ロック装置461および第2ロック装置462の各々の係合部46aと被係合部16aとの噛み込みを自動的に解除する機能が実現される。
なお、前記ウインチ制御の第1実施例が採用される場合、第1ロック装置461または第2ロック装置462が前記ロック状態から前記解除状態へ切り替えられる場合に、続いて起伏操作装置52または昇降操作装置53に行われる操作に関わらず、前記一時巻取制御が実行される(図5のS101〜S104参照)。
[クレーン10におけるウインチ制御の第2実施例]
次に、図6に示されるフローチャートを参照しつつ、クレーン10における前記ウインチ制御の第2実施例の手順について説明する。
次に、図6に示されるフローチャートを参照しつつ、クレーン10における前記ウインチ制御の第2実施例の手順について説明する。
前記ウインチ制御の第2実施例の処理が開始される条件は、前記ウインチ制御の第1実施例の処理が開始される条件と同様である。
以下、前記ウインチ制御の第2実施例における前記ウインチ制御の第1実施例と異なる点について説明する。
さらに、以下の説明において、S201,S202,…は、前記ウインチ制御の第2実施例における複数の制御工程の識別符号を表す。
<工程S201>
前記ウインチ制御の第2実施例において、ウインチ制御部63は、図4の工程S101と同様に前記ロック解除制御を実行する。
前記ウインチ制御の第2実施例において、ウインチ制御部63は、図4の工程S101と同様に前記ロック解除制御を実行する。
即ち、本実施例において、ウインチ制御部63は、前記対象ウインチモーターが停止中に前記対象ロック装置に対応するロック解除信号が入力された場合に、前記ロック解除制御(S201)を実行する。
<工程S202>
続いて、ウインチ制御部63は、前記対象ウインチモーターの動作を指示する操作である対象ウインチ操作が起伏操作装置52または昇降操作装置53に対して行われるまで、起伏操作装置52または昇降操作装置53への操作状況を監視する。
続いて、ウインチ制御部63は、前記対象ウインチモーターの動作を指示する操作である対象ウインチ操作が起伏操作装置52または昇降操作装置53に対して行われるまで、起伏操作装置52または昇降操作装置53への操作状況を監視する。
そして、ウインチ制御部63は、前記対象ウインチモーターに対するロープの繰り出しを指示する繰り出し操作が、前記対象ウインチ操作として検出された場合に、工程S203〜S206の処理を実行し、そうでない場合に工程S206の処理を実行する。
工程S203、工程S204、工程S205および工程S206の処理は、それぞれ図5の工程S202、工程S203、工程S204および工程S205の処理と同じである。そして、ウインチ制御部63は、工程S206の処理の後、前記ウインチ制御の第2実施例の処理を終了させる。
なお、図6に示される処理において、ウインチ制御部63は、第1ウインチ装置161および第2ウインチ装置162が停止中であり、かつ、前記対象ロック装置が前記ロック状態であり、前記対象外ロック装置が前記解除状態である状況下で、前記対象ロック装置に対する前記ロック解除信号が入力された場合に、前記対象ロック装置に対する前記ロック解除制御(S201)と、前記対象ウインチモーターに対する前記一時巻取り制御(S204)および前記一時繰り出し制御を実行する(S204)。
以上に示されるように、前記第2実施例におけるウインチ制御部63は、さらに前記対象ウインチモーターの作動を指示する作動指示信号が入力されたときに、前記作動指示信号の内容に応じて異なる処理を実行する。
具体的には、ウインチ制御部63は、前記作動指示信号が前記対象ウインチモーターの繰り出し動作を指示する信号であるときは、前記一時巻取り制御(S204またはS205)を実行した上で工程S206の処理を実行する。この場合、ウインチ制御部63は、工程S206において、前記作動指示信号に従って前記対象ウインチモーターを前記第2方向へ回転させる。
一方、ウインチ制御部63は、前記作動指示信号が前記対象ウインチモーターの巻取り動作を指示する信号であるときは前記一時巻取り制御(S204またはS205)を実行せずに工程S206の処理を実行する。この場合、ウインチ制御部63は、工程S206において、前記作動指示信号に従って前記対象ウインチモーターを前記第1方向へ回転させる。
本実施例が採用される場合も、前記第1実施例が採用される場合と同様の効果が得られる。さらに、本実施例が採用される場合、前記対象ロック装置の解除操作に続いて前記対象ウインチモーターの巻取り動作を指示する操作が行われる場合、前記一時巻取り制御は不要であるため実行されない。
次に、図5の工程S103または工程S104で実行される前記一時巻取り制御の詳細について説明する。以下の説明において、第1ネガブレーキ471および第2ネガブレーキ472のうち前記対象ウインチモーターに対応する一方を対象ネガブレーキと称する。
図5の工程S103または工程S104において、ウインチ制御部63は、前記対象ウインチモーターについて、前記対象ネガブレーキをOFFにするとともに前記対象ウインチモーターへの前記ブースト圧を解除し、ウインチ制御弁432を制御することにより、前記対象ウインチモーターを一時的に前記第2回転方向へ回転させる。
前記対象ウインチ装置が第2ウインチ装置162である場合に、ウインチ制御部63が、前記一時巻取り制御において、ウインチ制御弁432を用いずに第2ウインチモーター1622を動作させることも考えられる。
[一時巻取り制御の応用例]
以下、図7に示されるフローチャートを参照しつつ、前記対象ウインチ装置が第2ウインチ装置162である場合における前記一時巻取り制御の応用例の手順について説明する。
以下、図7に示されるフローチャートを参照しつつ、前記対象ウインチ装置が第2ウインチ装置162である場合における前記一時巻取り制御の応用例の手順について説明する。
本応用例は、図5の工程S103または工程S104において、前記対象ウインチ装置が第2ウインチ装置162である場合に実行される前記一時巻取り制御の一例である。
以下の説明において、S301,S302,…は、前記一時巻取り制御の応用例における複数の制御工程の識別符号を表す。
<S301>
本応用例において、ウインチ制御部63は、荷重計451により計測される吊り荷重LD1が予め定められた基準値よりも大きいか否かを判定する。
本応用例において、ウインチ制御部63は、荷重計451により計測される吊り荷重LD1が予め定められた基準値よりも大きいか否かを判定する。
前記基準値は、第2ウインチモーター1622が、前記ブースト圧だけで吊りロープ32を巻取り可能な吊り荷重LD1の上限値である。
ウインチ制御部63は、吊り荷重LD1が前記基準値よりも大きいと判定する場合に、工程S303〜S304の処理を実行した後、前記一時巻取り制御を終了させる。
一方、ウインチ制御部63は、吊り荷重LD1が前記基準値以下であると判定する場合に、工程S305および工程S306の処理を実行した後、前記一時巻取り制御を終了させる。
<S302〜S304>
工程S302において、ウインチ制御部63は、第2ネガブレーキ472をOFFにするとともに、ブースト弁433を制御することによって第2ウインチモーター1622への前記ブースト圧を解除する。
工程S302において、ウインチ制御部63は、第2ネガブレーキ472をOFFにするとともに、ブースト弁433を制御することによって第2ウインチモーター1622への前記ブースト圧を解除する。
さらに、工程S303において、ウインチ制御部63は、ウインチ制御弁432を調節することにより、第2ウインチモーター1622を前記第2方向へ所定の回転量だけ回転させた後に停止させる。
さらに、工程S304において、ウインチ制御部63は、第2ネガブレーキ472をONに戻すとともに、ブースト弁433を制御することによって前記対象ウインチモーターへ前記ブースト圧を作用させる。
工程S302〜S304の処理は、図5の工程S103または工程S104において実行される前記一時巻取り制御の標準的な処理である。
<S305,S306>
一方、工程S306において、ウインチ制御部63は、第2ウインチモーター1622に対応するブースト弁433の状態を変更することなく第2ネガブレーキ472をOFFにする。即ち、ウインチ制御部63は、第2ウインチモーター1622への前記ブースト圧を維持しつつ、第2ネガブレーキ472をOFFにする。
一方、工程S306において、ウインチ制御部63は、第2ウインチモーター1622に対応するブースト弁433の状態を変更することなく第2ネガブレーキ472をOFFにする。即ち、ウインチ制御部63は、第2ウインチモーター1622への前記ブースト圧を維持しつつ、第2ネガブレーキ472をOFFにする。
工程S305の処理により、第2ウインチモーター1622は、前記ブースト圧の力によって吊りロープ32を所定長さだけ巻き取る。
さらに、工程S306において、ウインチ制御部63は、第2ネガブレーキ472をONに戻す。
前記対象ウインチ装置が第2ウインチ装置162である場合に、図7に示される前記一時巻取り制御が採用されてもよい。
[第2実施形態]
次に、図8〜10を参照しつつ、第2実施形態に係るクレーン10Aおよびクレーン10Aでの前記ウインチ制御について説明する。図8〜10において、図1〜7に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。
次に、図8〜10を参照しつつ、第2実施形態に係るクレーン10Aおよびクレーン10Aでの前記ウインチ制御について説明する。図8〜10において、図1〜7に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。
以下、クレーン10Aおよびクレーン10Aでの前記ウインチ制御における、クレーン10およびクレーン10での前記ウインチ制御と異なる点について説明する。
クレーン10Aは、クレーン10における第1ロック装置461および第2ロック装置462が図8に示される第1ロック装置461Aおよび第2ロック装置462Aに置き換えられた構成を備える。
ロック装置461A,462Aは、ロック装置461,462に係合検出装置454が追加された構成を備える。
係合検出装置454は、係合部46aが係合位置P1および退避位置P2のいずれに存在するかを検出する。図8に示される例では、係合検出装置454は、予め定められた検出領域において係合部46aと一体に形成された被検出部460を検出する物体検出センサーである。
例えば、前記物体検出センサーは、透過型フォトセンサー、反射型フォトセンサーまたは接触式のマイクロスイッチなどである。
被検出部460は、係合部46aの変位に連動し、係合部46aが係合位置P1および退避位置P2のうち予め定められた一方から他方へ変位するときに、前記検出領域内から前記検出領域外へ変位する。
図8に示される例では、被検出部460は、係合部46aが退避位置P2から係合位置P1へ変位するときに、前記検出領域内から前記検出領域外へ変位する。
[クレーン10Aにおけるウインチ制御の第1実施例]
次に、図9に示されるフローチャートを参照しつつ、クレーン10Aにおける前記ウインチ制御の第1実施例の手順について説明する。
次に、図9に示されるフローチャートを参照しつつ、クレーン10Aにおける前記ウインチ制御の第1実施例の手順について説明する。
クレーン10Aにおける前記ウインチ制御の第1実施例の手順は、図5に示されるクレーン10における前記ウインチ制御の第1実施例の手順に、工程S401が追加された手順である。工程S401の処理は、工程S101と工程S102との間で実行される。
[工程S401]
工程S401において、ウインチ制御部63は、前記対象ロック装置における係合検出装置454の検出結果を確認する。
工程S401において、ウインチ制御部63は、前記対象ロック装置における係合検出装置454の検出結果を確認する。
そして、ウインチ制御部63は、前記対象ロック装置の係合部46aが退避位置P2に存在することが係合検出装置454によって検出される場合には、工程S105の処理を実行する。
即ち、ウインチ制御部63は、前記対象ウインチ装置が停止中に前記ロック解除信号が入力されたときに、工程S101における前記ロック解除制御の後に、前記対象ロック装置の係合部46aが退避位置P2に存在することが係合検出装置454によって検出される場合には前記一時巻取り制御(S103またはS104)を実行しない。
工程S101における前記ロック解除制御の後に、前記対象ロック装置の係合部46aが退避位置P2に存在する状況は、係合部46aと被係合部16aとの噛み込みが発生していない状況である。
一方、ウインチ制御部63は、工程S101における前記ロック解除制御の後に、前記対象ロック装置の係合部46aが係合位置P1に存在することが係合検出装置454によって検出される場合には、工程S102〜工程S105の処理を実行する。
即ち、ウインチ制御部63は、前記対象ウインチ装置が停止中に前記ロック解除信号が入力されたときに、工程S101における前記ロック解除制御の後に、前記対象ロック装置の係合部46aが係合位置P1に存在することが係合検出装置454によって検出される場合には前記一時巻取り制御(S103またはS104)を実行する。
工程S101における前記ロック解除制御の後に、前記対象ロック装置の係合部46aが係合位置P1に存在する状況は、係合部46aと被係合部16aとの噛み込みが発生している状況である。
[クレーン10Aにおけるウインチ制御の第2実施例]
次に、図9に示されるフローチャートを参照しつつ、クレーン10Aにおける前記ウインチ制御の第2実施例の手順について説明する。
次に、図9に示されるフローチャートを参照しつつ、クレーン10Aにおける前記ウインチ制御の第2実施例の手順について説明する。
クレーン10Aにおける前記ウインチ制御の第2実施例の手順は、図6に示されるクレーン10における前記ウインチ制御の第2実施例の手順に、工程S402が追加された手順である。工程S402の処理は、工程S201と工程S202との間で実行される。
[工程S402]
工程S402において、ウインチ制御部63は、工程S401と同様に、前記対象ロック装置における係合検出装置454の検出結果を確認する。
工程S402において、ウインチ制御部63は、工程S401と同様に、前記対象ロック装置における係合検出装置454の検出結果を確認する。
そして、ウインチ制御部63は、前記対象ロック装置の係合部46aが退避位置P2に存在することが係合検出装置454によって検出される場合には、工程S206の処理を実行する。
即ち、ウインチ制御部63は、前記対象ウインチ装置が停止中に前記ロック解除信号が入力されたときに、工程S201における前記ロック解除制御の後に、前記対象ロック装置の係合部46aが退避位置P2に存在することが係合検出装置454によって検出される場合には前記一時巻取り制御(S204またはS205)を実行しない。
一方、ウインチ制御部63は、工程S201における前記ロック解除制御の後に、前記対象ロック装置の係合部46aが係合位置P1に存在することが係合検出装置454によって検出される場合には、工程S202〜工程S206の処理を実行する。
即ち、ウインチ制御部63は、前記対象ウインチ装置が停止中に前記ロック解除信号が入力されたときに、工程S201における前記ロック解除制御の後に、前記対象ロック装置の係合部46aが係合位置P1に存在することが係合検出装置454によって検出される場合には前記一時巻取り制御(S204またはS205)を実行する。
クレーン10Aが採用される場合も、クレーン10が採用される場合と同様の効果が得られる。さらに、クレーン10Aが採用される場合、係合部46aと被係合部16aとの噛み込みが発生していない場合に、前記一時巻取り制御は不要であるため実行されない。
5 :操作装置
6 :制御装置
7 :表示装置
9 :吊り荷
10,10A:クレーン
11 :下部走行体
12 :上部旋回体
13 :キャブ
14 :走行装置
15 :ガントリ
16a :被係合部
17 :カウンターウェイト
21 :ブーム
22 :ポイントシーブ
23 :ガントリシーブ
30 :フック
31 :起伏ロープ
32 :吊りロープ
41 :エンジン
42 :油圧ポンプ
43 :制御弁
44 :油圧アクチュエータ
45 :状態計測装置
46a :係合部
46b :アクチュエータ
46c :バネ
51 :旋回操作装置
52 :起伏操作装置
53 :昇降操作装置
54 :操作入力装置
61 :主処理部
62 :旋回制御部
63 :ウインチ制御部
64 :ロック制御部
100 :車載ネットワーク
161 :第1ウインチ装置
162 :第2ウインチ装置
431 :旋回制御弁
432 :ウインチ制御弁
433 :ブースト弁
441 :旋回モーター
451 :荷重計
452 :起伏角度計測装置
454 :係合検出装置
460 :被検出部
461,461A:第1ロック装置
462,462A:第2ロック装置
471 :第1ネガブレーキ
472 :第2ネガブレーキ
511 :旋回レバー
521 :起伏レバー
522 :第1ロックスイッチ
531 :昇降レバー
532 :第2ロックスイッチ
601 :MPU
602 :RAM
603 :不揮発性メモリー
604 :信号インターフェイス
1611 :第1ドラム
1612 :第1ウインチモーター
1621 :第2ドラム
1622 :第2ウインチモーター
D1 :巻取り方向
D2 :繰り出し方向
LD1 :吊り荷重
P1 :係合位置
P2 :退避位置
6 :制御装置
7 :表示装置
9 :吊り荷
10,10A:クレーン
11 :下部走行体
12 :上部旋回体
13 :キャブ
14 :走行装置
15 :ガントリ
16a :被係合部
17 :カウンターウェイト
21 :ブーム
22 :ポイントシーブ
23 :ガントリシーブ
30 :フック
31 :起伏ロープ
32 :吊りロープ
41 :エンジン
42 :油圧ポンプ
43 :制御弁
44 :油圧アクチュエータ
45 :状態計測装置
46a :係合部
46b :アクチュエータ
46c :バネ
51 :旋回操作装置
52 :起伏操作装置
53 :昇降操作装置
54 :操作入力装置
61 :主処理部
62 :旋回制御部
63 :ウインチ制御部
64 :ロック制御部
100 :車載ネットワーク
161 :第1ウインチ装置
162 :第2ウインチ装置
431 :旋回制御弁
432 :ウインチ制御弁
433 :ブースト弁
441 :旋回モーター
451 :荷重計
452 :起伏角度計測装置
454 :係合検出装置
460 :被検出部
461,461A:第1ロック装置
462,462A:第2ロック装置
471 :第1ネガブレーキ
472 :第2ネガブレーキ
511 :旋回レバー
521 :起伏レバー
522 :第1ロックスイッチ
531 :昇降レバー
532 :第2ロックスイッチ
601 :MPU
602 :RAM
603 :不揮発性メモリー
604 :信号インターフェイス
1611 :第1ドラム
1612 :第1ウインチモーター
1621 :第2ドラム
1622 :第2ウインチモーター
D1 :巻取り方向
D2 :繰り出し方向
LD1 :吊り荷重
P1 :係合位置
P2 :退避位置
Claims (6)
- ワイヤーロープを巻き取るドラムおよび予め定められた第1方向もしくはその反対の第2方向へ回転することにより前記ドラムを前記ワイヤーロープの巻取り方向もしくは繰り出し方向へ回転駆動するウインチモーターを備えるウインチ装置と、
変位可能な係合部を有し、前記係合部を前記ドラムと一体に設けられ周方向に並ぶ複数の被係合部の1つと係合する係合位置に保持することにより前記ドラムの前記繰り出し方向の回転を止めるロック状態と前記係合部を前記被係合部から離れた退避位置に保持する解除状態とのいずれかに選択的に切り替わるロック装置と、
前記ウインチ装置が停止中に前記ロック状態の前記ロック装置を前記解除状態へ切り替えることを指示するロック解除信号が入力された場合に、前記ロック装置を前記ロック状態から前記解除状態へ切り替えるロック解除制御と前記ウインチモーターを一時的に前記第1方向へ回転させる一時巻取り制御とを実行する制御装置と、を備えるクレーン。 - 前記制御装置は、前記ウインチ装置が停止中に前記ロック解除信号が入力された場合に、前記ロック解除制御を実行し、さらに前記ウインチ装置の作動を指示する作動指示信号が入力されたときに、前記作動指示信号が前記ウインチ装置の繰り出し動作を指示する信号であるときは前記一時巻取り制御を実行した上で前記ウインチモーターを前記第2方向へ回転させ、前記作動指示信号が前記ウインチ装置の巻取り動作を指示する信号であるときは前記一時巻取り制御を実行せずに前記ウインチモーターを前記第1方向へ回転させる、請求項1に記載のクレーン。
- 前記ウインチ装置が、
ブームを起伏させる起伏ロープの巻取りまたは繰り出しを行う第1ウインチ装置と、
前記ブームから垂下され吊り荷が吊られる吊りロープの巻取りまたは繰り出しを行う第2ウインチ装置と、を含み、
前記ロック装置が、
前記第1ウインチ装置に対応する第1ロック装置と、
前記第2ウインチ装置に対応する第2ロック装置と、を含み、
前記制御装置は、前記第1ウインチ装置および前記第2ウインチ装置が停止中であり、かつ、前記第1ロック装置および前記第2ロック装置のうち一方の対象ロック装置が前記ロック状態であり他方の対象外ロック装置が前記解除状態である状況下で、前記対象ロック装置に対する前記ロック解除信号が入力された場合に、前記対象ロック装置に対する前記ロック解除制御と前記第1ウインチ装置および前記第2ウインチ装置それぞれの前記ウインチモーターのうち前記対象ロック装置に対応する対象ウインチモーターに対する前記一時巻取り制御とを実行し、さらに前記第1ウインチ装置および前記第2ウインチ装置それぞれの前記ウインチモーターのうち前記対象外ロック装置に対応する対象外ウインチモーターを一時的に前記第2方向へ回転させる一時繰り出し制御を前記一時巻取り制御に加えて実行する、請求項1に記載のクレーン。 - 前記制御装置は、前記起伏ロープおよび前記吊りロープの各々におけるシーブ掛け数に関するシーブ掛け数情報を取得し、前記シーブ掛け数情報に基づいて、前記一時繰り出し制御における前記対象外ウインチモーターの前記第2方向への回転量を調節する、請求項3に記載のクレーン。
- 前記係合部が前記係合位置および前記退避位置のいずれに存在するかを検出する係合検出装置をさらに備え、
前記制御装置は、前記ウインチ装置が停止中に前記ロック解除信号が入力されたときに、前記ロック解除制御の後に前記係合部が前記係合位置に存在することが前記係合検出装置によって検出される場合には前記一時巻取り制御を実行し、前記ロック解除制御の後に前記係合部が前記退避位置に存在することが前記係合検出装置によって検出される場合には前記一時巻取り制御を実行しない、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のクレーン。 - ワイヤーロープを巻き取るドラムおよび予め定められた第1方向もしくはその反対の第2方向へ回転することにより前記ドラムを前記ワイヤーロープの巻取り方向もしくは繰り出し方向へ回転駆動するウインチモーターを備えるウインチ装置と、
変位可能な係合部を有し、前記係合部を前記ドラムと一体に設けられ周方向に並ぶ複数の被係合部の1つと係合する係合位置に保持することにより前記ドラムの前記繰り出し方向の回転を止めるロック状態と前記係合部を前記被係合部から離れた退避位置に保持する解除状態とのいずれかに選択的に切り替わるロック装置と、を備えるクレーンを制御するクレーン制御方法であって、
前記ウインチ装置が停止中に前記ロック状態の前記ロック装置を前記解除状態へ切り替えることを指示するロック解除信号が入力された場合に実行される制御工程として、
前記ロック装置を前記ロック状態から前記解除状態へ切り替える工程と、
前記ウインチモーターを一時的に前記第1方向へ回転させる工程と、を含むクレーン制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019238937A JP2021107267A (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | クレーン、クレーン制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019238937A JP2021107267A (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | クレーン、クレーン制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021107267A true JP2021107267A (ja) | 2021-07-29 |
Family
ID=76967596
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019238937A Pending JP2021107267A (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | クレーン、クレーン制御方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2021107267A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6151489A (ja) * | 1984-08-14 | 1986-03-13 | 日立建機株式会社 | 水平引込式ジブクレ−ン |
JPH0930781A (ja) * | 1995-07-13 | 1997-02-04 | Komatsu Ltd | ウインチのドラムロック安全装置及びその制御方法 |
JPH11314884A (ja) * | 1998-05-01 | 1999-11-16 | Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd | 建設機械の安全装置 |
JP2007050965A (ja) * | 2005-08-18 | 2007-03-01 | Autech Japan Inc | ウインチ制御装置 |
-
2019
- 2019-12-27 JP JP2019238937A patent/JP2021107267A/ja active Pending
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