JP2021105247A - ヘルメット - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃吸収性能を低下させることなく外形を小さく且つ軽量とすることができる安全帽を提供する。【解決手段】安全帽1は、帽体2の頭頂部に衝撃が付与されたときから当該衝撃により帽体2が変形するまでの間に、着装体3が帽体2の下動と相対的に上方に伸長して帽体2の頭頂部内面に接近しつつ帽体2の頭頂部に付与された衝撃を緩和する。着装体3は、上方への伸長により着装体3の頭頂部が帽体2の頭頂部内面に対して所定距離まで接近したところで着装体3の伸長を規制する規制部9を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、硬質の帽体と人頭に接する着装体とを備えたヘルメットに関する。
ヘルメットは、帽体と、帽体の内側に設ける着装体とを備えている。帽体は、硬質の合成樹脂材料等で形成されており、人頭を外側から覆って保護する。着装体は、人頭に接して帽体内面との間に隙間を形成するハンモックと、ハンモックの下端側で人頭外周に装着して固定するヘッドバンドとを備えている。ハンモックとヘッドバンドは、何れも帽体に比べて柔軟性のある材料で形成されている(例えば、特許文献1参照)。
帽体の外側上方から人頭の頭頂部に向かう略鉛直方向に衝撃荷重が付与されると、帽体が変形するまでの間にハンモックが伸長し、この時のハンモックの伸びと、帽体の変形とによって衝撃エネルギーが吸収される。
こうした衝撃吸収性能は、日本工業規格(「産業用ヘルメット」JIS T 8131:2015)において性能要件として規定されている。具体的には、ヘルメットを−10±2℃の環境に4時間以上暴露する低温処理、ヘルメットを50±2℃の環境に4時間以上暴露する高温処理、及び、ヘルメットを25±5℃の水中に4時間以上浸漬する浸漬処理を行い、何れの処理後であっても、人頭(模型)に伝達される衝撃力が4.9kN以下である必要がある。
上記低温処理時においては、衝撃を受けたときの帽体の変形やハンモックの伸びが小さい。一方、上記高温処理時においては、衝撃を受けたときの帽体の変形やハンモックの伸びが大きくなる。このため、従来のヘルメットにおいては、高温処理時と同等の環境を考慮して、ハンモックの頭頂部と帽体の頭頂部内面との間に形成される空隙の垂直方向の距離(以下、内部垂直隙間寸法という)を可能な限り大きく確保して、帽体内でのハンモックの伸長による衝撃エネルギーの吸収を阻害しないようにしている。なお、内部垂直隙間寸法は日本工業規格(「産業用ヘルメット」JIS T 8131:2015)における「内側垂直隙間」に相当する寸法である。
実公昭33−1240号公報
しかし、上記従来のヘルメットは、内部垂直隙間寸法を大きく確保しているため、帽体の外形(主に高さ寸法)が大きい。そのため、ヘルメットの頭頂部が周囲に干渉して着用者の作業等の際の円滑な動きが阻害されるだけでなく、帽体重量も重いので着用者の負担が大きい不都合があった。また、内部垂直隙間寸法を大きく確保していることによりヘルメットの重心位置が高く、着用時にヘルメットが人頭から位置ずれし易く、着用状態での安定感が低い。このため、着用者はヘッドバンドや顎紐等をきつく締めなければならず、装着時に不快感が大きい不都合があった。
上記の点に鑑み、本発明は、衝撃吸収性能を低下させることなく外形を小さく且つ軽量とすることができるヘルメットを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、硬質の帽体と該帽体の内部に設けられて人頭に接する着装体とを備え、前記帽体の頭頂部に衝撃が付与されたときから当該衝撃により前記帽体が変形するまでの間に、前記着装体が前記帽体の下動と相対的に上方に伸長して前記帽体の頭頂部内面に接近しつつ前記帽体の頭頂部に付与された衝撃を緩和するヘルメットにおいて、
前記帽体と前記着装体との間に配設されて、前記着装体の上方への伸長により該着装体の頭頂部が前記帽体の頭頂部内面に対して所定距離まで接近したところで該着装体の伸長を規制する規制部を備え、
前記着装体を日本工業規格T8131:2015における人頭模型に密着させたときに人頭模型の頭頂から人頭中心軸に沿って55mm下方に位置する水平面を基準水平面とし、人頭中心軸と基準水平面とが交わる点を基準点としたとき、
前記頭頂部は、前記基準水平面から上方の部分であり、
前記規制部は、前記基準点から前記基準水平面に対して0°〜上方に70°の角度範囲内に延びる線が通る位置に設けられると共に、圧縮時の変形量を2mmとするために500N以上の荷重が必要となる形状とすることで、該着装体の頭頂部が前記帽体の頭頂部内面に対して前記所定距離まで接近したところで該着装体の伸長を規制して該帽体の変形を促し該帽体の変形により該衝撃のエネルギーを吸収することを特徴とする。
また、本発明において、前記規制部は、前記着装体から前記帽体の内面に向って突出する形状に形成されていることを特徴する。
帽体の外部上方から帽体に衝撃が付与されたとき、着装体が上方に伸長し、帽体の頭頂部内面が人頭の頭頂部に接近する。そして、着装体の頭頂部が帽体の頭頂部内面に対して所定距離まで接近したとき、前記規制部が着装体の伸びを規制する。これにより、着装体は、規制部により規制されるまでの間、衝撃を吸収する。着装体は規制部に規制された後には殆ど伸長しないことにより着装体の上方には着装体が伸びきることを考慮して予め大きな空隙を設けておくことが不要となる。
着装体の伸びが少なく抑えられると、帽体の変形が生じて更に衝撃を吸収する。このように、着装体の伸びを抑えることで、帽体の変形による衝撃の吸収作用を早期に大きく発生させることができる。よって、着装体の頭頂部と帽体の頭頂部内面との間に形成される空隙の垂直方向の距離(内部垂直隙間寸法)を小さくすることができる。
そして、内部垂直隙間寸法を小さくすることができることにより、帽体の外形(特に高さ寸法)を小さくすることができる。これに伴い、ヘルメットの重心位置を低くすることができ、着用時の安定性が向上する。
本発明の前記規制部の一態様として、前記規制部は、前記帽体の頭頂部と前記着装体の頭頂部との間に設けられていることが挙げられる。着装体と帽体との間に形成される空隙のうち、着装体の頭頂部と帽体の頭頂部内面との間の空隙が最も大きい。従って、前記規制部を帽体の頭頂部と着装体の頭頂部との間に設けるようにすれば、規制部の大きさや形状等の設計自由度が高くなり、着装体の上方への伸長を規制する着装体の頭頂部と帽体の頭頂部内面との寸法の設定や、内部垂直隙間寸法の設定が容易となる。
また、本発明の前記規制部の他の態様として、前記着装体を日本工業規格T8131:2015における人頭模型に密着させたときに人頭模型の頭頂から人頭中心軸に沿って55mm下方に位置する水平面を基準水平面とし、人頭中心軸と基準水平面とが交わる点を基準点としたとき、前記頭頂部は、前記基準水平面から上方の部分であり、前記規制部は、前記基準点から前記基準水平面に対して0°〜上方に70°の角度範囲内に延びる線が通る位置に設けられている。
これによれば、前記規制部が設けられる位置は、着装体の伸長に伴う空隙の変化が比較的小さい位置となる。着装体の伸長に伴う空隙の変化が比較的小さい位置で前記規制部による着装体の伸長の規制を行うことにより、規制部を小さな形状とすることができる。
また、本発明の前記規制部は、前記着装体から前記帽体の内面に向って突出する形状に形成されている。このとき、前記規制部は、前記帽体内面に当接した状態で設けられていてもよく、或いは、前記着装体の上方への伸長により該着装体の頭頂部が前記帽体の頭頂部内面に対して所定距離まで接近したときに前記帽体内面に当接するように設けられていてもよい。
前記規制部を帽体内面に当接した状態で設ける場合には、規制部を帽体内面と着装体との間の隙間寸法と同等の長さに突出させればよいので、規制部の設計を容易とすることができる。
着装体の頭頂部と帽体の頭頂部内面とが所定距離まで接近したときに前記規制部が帽体内面に当接するように構成した場合には、規制部による規制位置が明確となるので、当該規制位置を正確に設定することができる。
また、本発明において、前記規制部は、圧縮時の変形量を2mmとするために500N以上の荷重が必要となる形状とされている。
本発明の規制部は、衝撃吸収を目的とするものではなく、帽体と着装体との接近を規制するものである。このため、規制部は、着装体の伸長を確実に規制するための硬さ(圧縮強度)が必要となる。
そこで、本発明者等は、規制部の変形量が2mmになるときの荷重を計測する試験を行った。その結果、500N未満の荷重で2mmの変形が生じる場合には、規制部による衝撃吸収作用が生じてしまうことが確認された。これにより、本発明者等は、着装体が帽体に所定距離まで接近したところで着装体の伸長を規制するために好適な規制部は、2mmの変形量を得るために500N以上の荷重が必要となる硬さを有するものであることを知見した。
本発明は、この知見に基づくものである。よって、本発明によれば、圧縮時の変形量を2mmとするために500N以上の荷重が必要となる形状に規制部を形成することにより、着装体の帽体への接近を確実に規制することができる。
本発明の実施形態のヘルメットの要部を示す説明的斜視図。 本実施形態におけるハンモックを展開状態で示す説明的平面図。 本実施形態のヘルメットの説明的断面図。 本実施形態のヘルメットの作用を従来のヘルメットと比較して示す説明図。
本発明の実施形態として挙げるヘルメット1は、図1に示すように、硬質の帽体2(図中仮想線示)と、帽体2の内部に設けられて人頭に接する着装体3とによって構成される。着装体3は、ハンモック4及びヘッドバンド5を備えている。
ハンモック4は、合成樹脂(例えばポリオレフィン系合成樹脂等)を材料とする射出成形により一体成形されており、人頭に接して人頭と帽体2との間に所定の空隙を形成する。
ヘッドバンド5は、人頭を囲繞して人頭に固定される。ヘッドバンド5の後頭部側には図外のサイズ調節手段が設けられ、サイズ調節手段によって人頭のサイズに合わせてヘッドバンド5の周長が調節できるようになっている。
また、図1及び図2に示すように、ハンモック4は、頭頂部から放射状に延びる複数(本実施形態では4本)の脚部6と、各脚部6の上端を一体に連結する環状の脚部連結部7とを備えている。本実施形態のヘルメット1おいては、脚部連結部7の位置が着装体3の頭頂部となる。脚部6の数は通常4本や8本であるが、帽体2の形状及びヘルメット1の用途に応じて適宜選択可能である。
各脚部6の下端部には、帽体2の下端部内面に設けられている図示しない係止用突起に係脱自在に係止する係止部8が設けられている。また、各脚部6の下端部側縁にはヘッドバンドを連結するためのヘッドバンド連結部6aが設けられている。
各脚部6は、帽体2の内部から取り外された展開状態では扁平になり、帽体2の内部に組み付けられたとき、人頭に対応するように湾曲する形状となる。このように柔軟性を有する脚部6及び脚部連結部7は、帽体2がその上方から下方に向かう衝撃を受けると伸長してそのときの衝撃を吸収する。
着装体3は、多角筒状(図1示の本実施形態では六角筒状)又は中実の突起形状に形成された規制部9を備えている。規制部9は、帯状の支持部10を介してハンモック4の各脚部6間に設けられている。これにより、規制部9が帽体2とハンモック4との間に位置するとき、夫々の規制部9は、帽体2の前頭部側、後頭部側、右側頭部側、及び左側頭部側に配設された状態となる。
本実施形態においては、支持部10の中央部に規制部9を一体に設け、各脚部6間に支持部10を掛け渡して連結することにより後付けして設けている。規制部9はハンモック4の脚部6と同じ材料で形成してもよいが、規制部9をハンモック4に後付けすることにより、規制部9をハンモック4と異なる材料(エラストマ)で形成することも選択可能となる。
規制部9が設けられる位置について更に詳しく説明すると、図3に示すように、規制部9は、人頭中心軸Aと基準水平面Bとが交わる点を基準点Cとしたとき、基準点Cから基準水平面Bに対して0°〜上方に70°の位置(仮想線Dで示す)の角度範囲E内に延びる線(後述の線Fなど)が通る位置に設けられている。
上記の角度範囲Eは、好ましくは、基準水平面に対して上方に20°〜60°であるが、より好ましくは基準水平面に対して上方に40°〜50°とすることで、規制部9を十分に小さな形状とすることができる。
人頭中心軸Aは、人頭(日本工業規格T8131:2015における人頭模型W)の中心を通って鉛直方向に延びる仮想線である。基準水平面Bは、人頭模型Wの頭頂から人頭中心軸Aに沿って55mmの距離Gを存して下方に位置した水平に広がる仮想面である。
なお、本実施形態における規制部9は、基準水平面Bに対して上方に45度の角度で延びる線Fが通る位置に設けられている。なお、本発明において、頭頂部とは、人頭中心軸Aが通る頭頂のみでなく、基準水平面Bから上方の比較的広範囲の部分に相当している。
また、本実施形態では六角筒状(図1参照)とされている規制部9は、圧縮時の変形量を2mmとするために500N以上の荷重が必要となる形状となっている。なお、規制部9の変形量は、圧縮試験機を用い、試験速度を100mm/分として行われた試験による測定値を採用した。
このように構成された本実施形態のヘルメット1の衝撃に対する作用について図4を参照して説明する。図4においては、本実施形態のヘルメット1の作用を下段に示し、比較のために従来のヘルメット11の作用を上段に示している。
衝撃を受けていない着用状態である「状態1」で、従来のヘルメット11は、内部垂直隙間寸法H(帽体12の頭頂部内面とハンモック13の頭頂部との間に形成される空隙の垂直方向の距離)が35〜45mm必要とされていたが、本実施形態のヘルメット1の内部垂直隙間寸法Jは20〜30mmとなっている。
次に、帽体2,12の頂部に衝撃を受けたときの状態を試験用の半球形ストライカ20を落下させることにより確認すると、次の「状態2」及び「状態3」に示す結果が見られた。
従来のヘルメット11の「状態2」ではハンモック13が大きく伸びてハンモック13の頂部が帽体12の内面に接近し、更に帽体12の下縁部側が広がるように変形して衝撃を吸収する。
従来のヘルメット11においては、打撃点である頭頂部から遠く離れた下端部で帽体12とハンモック13とが連結されているために、帽体12の変形発生が円滑でなく、帽体12による衝撃エネルギーの吸収が不十分となる。このとき、ハンモック13の大きな伸びによる帽体12への接触を防止するために、予め内部垂直隙間寸法Hを大きく設定しておく必要がある。
その後、「状態3」のように帽体12の変形が生じるが、「状態2」で衝撃エネルギーの吸収が不十分であったために「状態3」での帽体12の変形においては、衝撃エネルギーの吸収が効率よく行われない。
それに対して、本実施形態のヘルメット1は、「状態2」においてハンモック4が大きく伸びる前に規制部9がハンモック4の伸びを規制する。同時に、人頭に対する帽体2の下降も規制されて、ハンモック4の頭頂部と帽体2の頭頂部内面との接近が停止される(或いは接近する動きが極めて低速となる)。
ハンモック4の伸びが規制された状態が維持されたことにより、規制部9が規制している部位で帽体2の変形が進行する。即ち、早期に「状態3」に移行して帽体2が変形する。このとき、帽体2においては、打撃点である頭頂部に比較的近い位置で規制部9により規制されているので、帽体2の変形による衝撃エネルギーの吸収が円滑に行われる。
このように、本実施形態のヘルメット1によれば、ハンモック4に規制部9を設けることにより、ハンモック4の伸びを少なく抑えて、帽体2による衝撃エネルギーの吸収を効率よく発揮させることができる。これにより本実施形態のヘルメット1は帽体2の高さ寸法Mを従来のヘルメット11の帽体12の高さ寸法Nより小さくすることができる。
なお、規制部9は、上述の位置以外に、ハンモック4の頭頂部(例えば、脚部6の上端や、脚部連結部7の上面、又は脚部連結部7の近傍等)に設けてもよい。
また、本実施形態においては、規制部9がハンモック4の伸びを規制していないときには、規制部9の先端が帽体2の内面から空隙を存して離間している。これにより、規制部9は、帽体2の内面に当接したとき(ハンモック4の上方への伸長によりハンモック4の頭頂部が帽体2の頭頂部内面に対して所定距離まで接近したとき)からハンモック4の伸びを規制する。上記所定距離は、ハンモック4の形状や材質、内部垂直隙間寸法J等から適宜設定され、規制部9の突出寸法を調節することによって設定することができる。
具体例を示すと、ヘルメット1の内部垂直隙間寸法Jが20〜30mmである場合、規制部9の突出寸法は、10〜25mmの範囲で設定するのが好ましく、15〜20mmの範囲で設定すればより好ましい。
これ以外に、図示しないが、規制部9は、帽体2が衝撃を受けていない状態で、帽体2
の内面に当接する形状や大きさに形成してもよい。この場合には、規制部9は、帽体2の内面との距離が所定距離になるまでは殆どハンモック4の伸びを規制しないように変形し(潰れ)、ハンモック4の上方への伸長によりハンモック4の頭頂部が帽体2の頭頂部内面に対して所定距離まで接近したときには、規制部9の変形がハンモック4の伸びを規制する。
また、規制部9は、衝撃を吸収する目的で設けられたものではないので、所定以上の硬さ(圧縮強度)を有することが好ましい。規制部9の硬さは形状や材質により適宜設定されるものであるが、具体的には、規制部9は、2mmの変形量を得るために500N以上の荷重が必要となる硬さを有していることが好ましい。
規制部9が、500N未満の荷重で変形量が2mmとなった場合には、ハンモック4の伸びを十分に規制することができないおそれがあるが、圧縮時の変形量を2mmとするために500N以上の荷重が必要となる形状に規制部9を形成することにより、着装体3(ハンモック4)の帽体2への接近を確実に規制することができる。
また、本実施形態においては、規制部9をハンモック4に後付けして設けた例を示したが、規制部9はハンモック4(脚部6、脚部連結部7)に一体成形することで設けてもよい。
また、本実施形態においては、規制部9をハンモック4に設けた例を示したが、規制部9はハンモック4と別体に形成し、帽体2とハンモック4との間に配設(例えば、ハンモック4に載置する、或いは、帽体2の内面に接着して設ける等)してもよい。
1…ヘルメット、2…帽体、3…着装体、4…ハンモック、5…ヘッドバンド、6…脚部、9…規制部、A…人頭中心軸、B…基準水平面、C…基準点。

Claims (2)

  1. 硬質の帽体と該帽体の内部に設けられて人頭に接する着装体とを備え、前記帽体の頭頂部に衝撃が付与されたときから当該衝撃により前記帽体が変形するまでの間に、前記着装体が前記帽体の下動と相対的に上方に伸長して前記帽体の頭頂部内面に接近しつつ前記帽体の頭頂部に付与された衝撃を緩和するヘルメットにおいて、
    前記帽体と前記着装体との間に配設されて、前記着装体の上方への伸長により該着装体の頭頂部が前記帽体の頭頂部内面に対して所定距離まで接近したところで該着装体の伸長を規制する規制部を備え、
    前記着装体を日本工業規格T8131:2015における人頭模型に密着させたときに人頭模型の頭頂から人頭中心軸に沿って55mm下方に位置する水平面を基準水平面とし、人頭中心軸と基準水平面とが交わる点を基準点としたとき、
    前記頭頂部は、前記基準水平面から上方の部分であり、
    前記規制部は、前記基準点から前記基準水平面に対して0°〜上方に70°の角度範囲内に延びる線が通る位置に設けられると共に、圧縮時の変形量を2mmとするために500N以上の荷重が必要となる形状とすることで、該着装体の頭頂部が前記帽体の頭頂部内面に対して前記所定距離まで接近したところで該着装体の伸長を規制して該帽体の変形を促し該帽体の変形により該衝撃のエネルギーを吸収することを特徴とするヘルメット。
  2. 前記規制部は、前記着装体から前記帽体の内面に向って突出する形状に形成されていることを特徴する請求項1記載のヘルメット。
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