本開示において、「収容装置」とは、例えば宅配便などによって配送される商品などの荷物を収容する装置としてよい。例えば、「収容装置」とは、上述したような宅配物収容ボックスのようなものとしてもよい。具体的には、「収容装置」とは、例えば宅配ボックス又は宅配ロッカーのようなものとしてよい。また、本開示において、「収容装置」は、電力によって駆動される機器又は装置としてよい。ここで、「収容」とは、配送された商品などの物品を、一定の場所におさめ入れることとしてよい。本開示において、収容装置の「ユーザ」とは、一実施形態に係る収容装置を使用する者としてよい。ここで、収容装置の「ユーザ」とは、例えば宅配便によって配送された荷物の受取人及びその家族など当該受取人に関連する者のみならず、例えば宅配便によって荷物を配送する配送業者などの人員も含めてよい。
また、本開示において、「宅配便」とは、典型的には、一般家庭などに軽量な小口荷物を配送するサービスとしてよい。しかしながら、本開示における「宅配便」は、一般家庭など対するサービスに限定されない。また、本開示における「宅配便」において配送される荷物は、軽量でなくてもよく、小口荷物にも限定されない。また、本開示において、「荷物」とは、例えば宅配便などの配送業者によって配送される商品などのような、運搬又は運送される物品としてよい。
以下、一実施形態に係る管理サーバを含むシステムについて、図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係るシステムの構成を示す図である。図1に示すように、一実施形態に係るシステム1は、管理サーバ10及び業者サーバ20を含んで構成されてよい。図1に示すように、管理サーバ10と、業者サーバ20とは、ネットワークNを介して有線又は無線で接続されてよい。また、図1に示すように、一実施形態に係るシステム1は、宅配ボックス100と、業者端末200と、受取人端末300とを含んでもよい。図1において、各要素が有線又は無線で接続可能である様子を、破線によって示してある。
本開示において、「サーバ」とは、サービスを提供するコンピュータとしてよい。すなわち、「サーバ」とは、例えばクライアントサーバモデルにおけるサーバのように、クライアントからの要求に対して情報及び/又は処理結果を提供する機能を果たすコンピュータ及び/又はソフトウェアとしてよい。
一実施形態に係る管理サーバ10は、宅配ボックス100を管理及び/又は制御するサーバである。一実施形態に係る管理サーバ10は、(例えば受取人が不在の時などに)宅配ボックス100のような収容装置に荷物を配送する配送業者によって運営されるサーバとしてもよい。一方、一実施形態に係る管理サーバ10は、必ずしも配送業者によって運営されなくてもよい。一実施形態に係る管理サーバ10は、例えば複数の配送業者(同業他社を含む)の宅配ボックスをまとめて管理するようなサービスを提供する業者によって運営されるサーバとしてもよい。また、管理サーバ10は、例えばクラウドサービスを提供するクラウドサーバとしてもよい。
管理サーバ10は、少なくとも1つの宅配ボックス100を管理及び/又は制御する。図1において、管理サーバ10は、宅配ボックス100A、宅配ボックス100B、及び宅配ボックス100Cと接続されている。管理サーバ10は、少なくとも1つであり、任意の数の宅配ボックス100と有線又は無線で接続されてよい。本開示において、宅配ボックス100A及び宅配ボックス100Bのような複数の宅配ボックスを特に区別しない場合、単に「宅配ボックス100」と記すことがある。
一実施形態に係る宅配ボックス100は、例えば上述のような宅配ボックス又は宅配ロッカーのような宅配物収容ボックスとして使用可能な収容装置としてよい。一実施形態に係る宅配ボックス100は、例えば宅配便業者などのような配送業者が配送した商品などの荷物を、受取人が受け取るまで収容しておく装置としてよい。すなわち、例えば宅配便業者などのような配送業者は、配送した商品などの荷物の受取人が不在であるような場合に、当該荷物を宅配ボックス100に収容させておくことができる。また、配送された商品などの荷物の受取人は、例えば不在中などに配送された当該荷物を宅配ボックス100から取り出すことができる。上述のように、少なくとも1つの宅配ボックス100は、それぞれ、管理サーバ10によって管理及び/又は制御される。図1において、宅配ボックス100は、管理サーバ10と接続可能であるように図示してある。しかしながら、宅配ボックス100は、例えばネットワークNを介して管理サーバ10と接続可能としてもよい。
管理サーバ10は、ネットワークNを介して、少なくとも1つの業者サーバ20に有線又は無線で接続されてよい。図1において、管理サーバ10は、業者サーバ20A、業者サーバ20B、及び業者サーバ20Cと接続されている。管理サーバ10は、少なくとも1つであり、任意の数の業者サーバ20と有線又は無線で接続されてよい。本開示において、業者サーバ20A及び業者サーバ20Bのような複数の業者サーバ20を特に区別しない場合、単に「業者サーバ20」と記すことがある。
一実施形態に係る業者サーバ20は、典型的には宅配便のような配送サービスなどを提供する業者のスタッフによって利用されるサーバとしてよい。例えば、業者サーバ20Aは、配送サービスなどを提供する業者であるA社のスタッフによって利用されるサーバとしてよい。また、業者サーバ20Bは、配送サービスなどを提供する業者であるB社のスタッフによって利用されるサーバとしてよい。また、業者サーバ20Cは、配送サービスなどを提供する業者であるC社のスタッフによって利用されるサーバとしてよい。
業者サーバ20は、例えば荷物の配送に関する各種の情報を、リクエストに応じて送信する。また、業者サーバ20は、例えば配送を行うスタッフからのリクエストに応じて、当該スタッフが担当する荷物の配送計画を生成して提供してもよい。
図1において、業者サーバ20Aは、業者端末200Aa、業者端末200Ab、及び業者端末200Acと接続される。業者サーバ20Bは、業者端末200Ba、業者端末200Bb、及び業者端末200Bcと接続される。また、業者サーバ20Cは、業者端末200Ca、業者端末200Cb、及び業者端末200Ccと接続される。このように、業者サーバ20A、業者サーバ20B、及び業者サーバ20Cは、それぞれ少なくとも1つの業者端末200に有線又は無線で接続されてよい。
本開示において、業者端末200Aa及び業者端末200Abのような複数の業者端末を特に区別しない場合、単に「業者端末200A」と記すことがある。同様に、本開示において、業者端末200Ba及び業者端末200Bbのような複数の業者端末を特に区別しない場合、単に「業者端末200B」と記すことがある。同様に、本開示において、業者端末200Ca及び業者端末200Cbのような複数の業者端末を特に区別しない場合、単に「業者端末200C」と記すことがある。また、本開示において、業者端末200A及び業者端末200Bのような複数の業者端末を特に区別しない場合、単に「業者端末200」と記すことがある。
業者端末200は、典型的には宅配便のような配送サービスなどを提供する業者のスタッフによって使用される端末としてよい。例えば、業者端末200Aは、配送サービスなどを提供する業者であるA社のスタッフによって使用されてよい。また、業者端末200Bは、配送サービスなどを提供する業者であるB社のスタッフによって使用されてよい。また、業者端末200Cは、配送サービスなどを提供する業者であるC社のスタッフによって使用されてよい。
一実施形態に係る業者端末200は、宅配便のような配送サービスなどを提供する業者のスタッフのうち、顧客から荷物を集荷したり受取人に荷物を配送したりするスタッフによって使用される端末としてよい。例えば、業者端末200は、宅配便のような配送サービスなどを提供する業者のスタッフが、配送の依頼を受任する際に配送に関する情報を入力する端末としてよい。例えば、業者端末200は、バーコード又はQRコード(登録商標)のような二次元コードなどを読み取る機能を備えるコードリーダとしてよい。また、業者端末200は、例えば宅配便のような配送サービスなどを提供する業者のスタッフが乗車する配送車にて用いられるカーナビゲーションシステムのような端末としてもよい。その他、業者端末200は、配送サービスなどを提供する業者のスタッフの業務に供する情報を送信及び/又は受信可能な各種の端末としてよい。図1において、業者端末200は、業者サーバ20と接続可能であるように図示してある。しかしながら、業者端末200は、例えばネットワークNを介して業者サーバ20と接続可能としてもよい。
図1に示すシステム1は、一例として、受取人端末300A、受取人端末300B、及び受取人端末300Cを含んでいる。本開示において、受取人端末300A及び受取人端末300Bのような複数の受取人端末を特に区別しない場合、単に「受取人端末300」と記すことがある。一実施形態において、受取人端末300は、配送される荷物の受取人が使用する端末としてよい。
図1に示すように、受取人端末300Aは、宅配ボックス100Aが設置された住居に住む受取人によって使用されているものとしてよい。また、図1に示すように、受取人端末300Cは、宅配ボックス100Cが設置された住居に住む受取人によって使用されているものとしてよい。これに対し、図1に示すように、受取人端末300Bは、宅配ボックスが設置されていない住居に住む受取人によって使用されているものとしてよい。
図1においては、受取人端末300は、ネットワークNを介して管理サーバ10に接続されている。しかしながら、受取人端末300は、ネットワークNを介さずに管理サーバ10に接続されてもよい。また、受取人端末300は、例えば、宅配ボックス100、業者サーバ20、及び業者端末200の少なくともいずれかに有線又は無線で接続されてもよい。
一実施形態に係る受取人端末300は、システム1に適合させた専用端末としてもよいし、例えば従来のスマートフォン若しくは携帯電話又はタブレット端末などとしてもよい。例えば従来のスマートフォン若しくは携帯電話又はタブレット端末などを受取人端末300として使用する場合、例えばシステム1において使用されるアプリケーションを受取人端末300にインストールしたものとしてもよい。また、受取人端末300は、インターネットブラウザ上で実現されてもよい。この場合、受取人端末300は、スマートフォン若しくは携帯電話又はタブレット端末などに限定されず、ノートPC又はデスクトップPCなどとしてもよい。
図1に示すネットワークNは、有線、無線、又は有線と無線との任意の組み合わせにより構成される。ネットワークNは、管理サーバ10と、業者サーバ20、業者端末200、及び受取人端末300の少なくとも一方のような他の電子機器とを通信可能にするものであれば、インターネット又はイントラネットなど、任意のネットワークとしてよい。
次に、図1に示した管理サーバ10、宅配ボックス100、業者サーバ20、業者端末200、及び受取人端末300のそれぞれの構成について、より詳細に説明する。
図2は、一実施形態に係る管理サーバ10の構成を概略的に示す機能ブロック図である。
図2に示すように、一実施形態に係る管理サーバ10は、コントローラ12と、記憶部14と、通信部16とを備えている。一実施形態に係る管理サーバ10は、図2に示す機能部の一部を備えなくてもよいし、図2に示す以外の機能部を備えてもよい。
コントローラ12は、管理サーバ10を制御及び/又は管理するための種々の機能を実行する。コントローラ12は、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、例えばCPU(Central Processing Unit)のような、少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。コントローラ12は、まとめて1つのプロセッサで実現してもよいし、いくつかのプロセッサで実現してもよいし、それぞれ個別のプロセッサで実現してもよい。プロセッサは、単一の集積回路として実現されてよい。集積回路は、IC(Integrated Circuit)ともいう。プロセッサは、複数の通信可能に接続された集積回路及びディスクリート回路として実現されてよい。プロセッサは、他の種々の既知の技術に基づいて実現されてよい。一実施形態において、コントローラ12は、例えばCPU及び当該CPUで実行されるプログラムとして構成してよい。コントローラ12において実行されるプログラム、及び、コントローラ12において実行された処理の結果などは、記憶部14に記憶してよい。一実施形態に係る管理サーバ10のコントローラ12の動作については、さらに後述する。
一実施形態において、コントローラ12は、例えばタイマ機能のように、時間を計測する機能を備えてよい。コントローラ12は、所定のトリガに基づいて時間の計測を開始する機能を備えてよい。また、コントローラ12は、所定の時間を計測する機能を備えてよい。さらに、コントローラ12は、所定の時間の経過を、例えば他の機能部に通知する機能を備えてよい。
記憶部14は、コントローラ12及び通信部16などから取得した各種情報を記憶する。一実施形態において、記憶部14は、ユーザなどによって入力された情報を記憶してもよい。また、記憶部14は、コントローラ12によって実行されるプログラム等を記憶する。その他、記憶部14は、例えばコントローラ12による演算結果などの各種データも記憶する。さらに、記憶部14は、コントローラ12が動作する際のワークメモリ等も含むものとしてもよい。記憶部14は、例えば半導体メモリ又は磁気ディスク等により構成することができるが、これらに限定されず、任意の記憶装置とすることができる。例えば、記憶部14は、一実施形態に係る管理サーバ10に挿入されたメモリカードのような記憶媒体としてもよい。また、記憶部14は、コントローラ12として用いられるCPUの内部メモリであってもよい。
通信部16は、無線通信をはじめとする各種の機能を実現することができる。通信部16は、例えばLTE(Long Term Evolution)、4G、又は5G等の種々の通信方式による通信を実現してよい。通信部16は、例えばITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)において通信方式が標準化されたモデムを含んでよい。また、通信部16は、例えばWi−Fi又はBluetooth(登録商標)等の種々の方式による無線通信を実現してもよい。通信部16は、例えばアンテナを介して、例えば外部サーバ又はクラウドサーバのような外部機器の通信部と、ネットワークを介して無線通信してよい。一実施形態において、通信部16は、例えば外部サーバ又はクラウドサーバなどの外部のデータベースから、各種の情報を受信してよい。通信部16が受信する情報は、例えばコントローラ12及び/又は記憶部14に供給されてよい。また、通信部16から送信される情報は、例えばコントローラ12及び/又は記憶部14から供給されてよい。
通信部16が送受信する各種の情報は、例えば記憶部14に記憶してもよい。通信部16は、例えば電波を送受信するアンテナ及び適当なRF部などを含めて構成してよい。通信部16は、無線通信を行うための既知の技術により構成することができる。また、通信部16は、管理サーバ10が他の電子機器と有線通信するためのインタフェースとしてもよい。
一実施形態において、図2に示す管理サーバ10の通信部16は、宅配ボックス100の通信部106(図3)と有線又は無線で通信してよい。また、通信部16は、業者サーバ20の通信部26(図4)と有線又は無線で通信してよい。また、通信部16は、業者端末200の通信部206(図5)と有線又は無線で通信してもよい。また、通信部16は、受取人端末300の通信部306(図6)と有線又は無線で通信してもよい。通信部16は、業者サーバ20の通信部26及び業者端末200の通信部206の少なくとも一方と有線又は無線で通信してよい。このように、一実施形態において、通信部16は、例えば宅配ボックス100のような収容装置、並びに、業者サーバ20、業者端末200、及び受取人端末300の少なくともいずれかのような他の電子機器と通信してよい。また、通信部16は、例えば、外部サーバとして機能する情報処理装置のような他の電子機器の通信部と無線通信してもよい。
一実施形態に係る管理サーバ10は、一般的なクライアントサーバモデルにおけるサーバと同様のハードウェア構成としてよい。また、上述のように、一実施形態に係る管理サーバ10は、例えばクラウドサービスを提供するクラウドサーバとしてもよい。
図3は、一実施形態に係る宅配ボックス100の構成を概略的に示す機能ブロック図である。
図3に示すように、一実施形態に係る宅配ボックス100は、コントローラ102と、記憶部104と、通信部106とを備えている。また、一実施形態に係る宅配ボックス100は、読取部108と、操作部110と、表示部112とを備えてもよい。また、一実施形態に係る宅配ボックス100は、収容部120と、扉122と、電子ロック124と、開閉検出部130と、重量検出部132とを備えてもよい。一実施形態に係る宅配ボックス100は、図3に示す機能部の一部を備えなくてもよいし、図3に示す以外の機能部を備えてもよい。
コントローラ102は、宅配ボックス100を制御及び/又は管理するための種々の機能を実行する。コントローラ102は、例えば図2に示したコントローラ12のように構成してよい。
記憶部104は、コントローラ102及び通信部106などから取得した各種情報を記憶する。また、記憶部104は、コントローラ102によって実行されるプログラム等を記憶する。その他、記憶部104は、例えばコントローラ102による演算結果などの各種データも記憶する。記憶部104は、例えば図2に示した記憶部14のように構成してよい。
通信部106は、図2に示す管理サーバ10の通信部16と有線又は無線で通信してよい。この場合、通信部106は、ネットワークNを介して、管理サーバ10の通信部16と通信してもよい。通信部106は、例えば図2に示した通信部16のように構成してよい。
読取部108は、宅配ボックス100に収容された荷物を受け取る受取人を識別する情報を読み取るための例えばバーコードリーダ及び/又はカメラなどによって構成されてよい。この場合、カメラは、例えばCCDイメージセンサなど、各種の撮像デバイスで構成してよい。一実施形態において、宅配ボックス100に収容された荷物を受け取る受取人は、例えばスマートフォンのような受取人端末の表示部に表示された一次元バーコード又はQRコード(登録商標)などのような識別画像を、読取部108にかざしてよい。この場合、宅配ボックス100は、例えば一次元バーコード又はQRコード(登録商標)などのような識別画像を認証することにより、その受け取る受取人が宅配ボックス100に収容された荷物を受け取るべき正規の者であるか否か認証してよい。
荷物の受取人が正規の者であると認証されれば、宅配ボックス100は、扉122の電子ロック124を解除してよい。また、荷物の受取人が正規の者であると認証されない場合、宅配ボックス100は、扉122の電子ロック124を解除しないようにしてよい。このようにして、正規の受取人のみが、宅配ボックス100に収容された荷物を受け取ることができる。一実施形態において、読取部108が読み取る識別画像は、バーコードのような一次元コード又はQRコード(登録商標)のような二次元コードに限定されず、任意の識別画像としてよい。また、一実施形態において、読取部108が読み取る識別情報は、画像情報にも限定されず、例えば文字又は文字列により構成されるパスコードなどのように、任意の情報としてよい。さらに、読取部108は、バーコードリーダ及び/又はカメラのような機能部に限定されず、例えばRFタグから識別情報を読み取るRFIDリーダなどとしてもよい。読取部108が読み取った情報は、例えばコントローラ102及び/又は記憶部104などに供給されてよい。
また、読取部108は、例えば配送される荷物に付された一次元バーコード又はQRコード(登録商標)などのような識別コードを読み取る機能を備えてもよい。この場合、読取部108は、荷物に付された一次元バーコード又はQRコード(登録商標)などのような識別コードのみならず、例えば荷物の配送に関連する伝票などに付された一次元バーコード又はQRコード(登録商標)などのような識別コードを読み取ってもよい。
操作部110は、例えば荷物の受取人又は配送業者のスタッフのようなユーザによる操作を入力として検出する。操作部110は、例えばキーボードなどのような入力装置によって構成されてよい。操作部110は、例えばキーボードのようなキー(物理キー)、ボタン(物理ボタン)、スイッチ(メカスイッチ)、及び/又は、マウス若しくはトラックボールのようなポインティングデバイスなど、ユーザが操作を行うために使用する任意の入力デバイスとしてよい。一実施形態において、操作部110は既知の各種入力デバイスとすることができる。操作部110が検出した操作信号(入力信号)は、例えばコントローラ102及び/又は記憶部104などに供給されてよい。
また、操作部110は、タッチパネル又はタッチセンサのような入力装置としてもよい。この場合、操作部110は、抵抗膜方式、静電容量方式、又は光学式などの種々の方式のタッチパネルなどを採用してよい。
表示部112は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescence panel)、又は無機ELディスプレイ(Inorganic Electro-Luminescence panel)等の任意の表示デバイスとしてよい。表示部112は、文字、図形、又は記号等の各種の情報を表示してよい。表示部112は、宅配ボックス100を操作するユーザに操作を促すために、ポインタをはじめとする種々のGUIを構成するオブジェクト、及びアイコン画像などを表示してもよい。表示部112において表示を行うために必要な各種データは、例えばコントローラ102又は記憶部104などから供給されてよい。また、表示部112は、適宜、バックライトなどを含んで構成してもよい。
また、一実施形態に係る宅配ボックス100は、表示部112に代えて、又は表示部112とともに、宅配ボックス100を操作するユーザに各種の情報を音声で伝えるスピーカなどを備えてもよい。
一実施形態において、表示部112は、操作部110とともに、例えばタッチスクリーンディスプレイとして構成されてもよい。この場合、タッチスクリーンディスプレイは、表示部112として、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示デバイスを備えてよい。また、この場合、タッチスクリーンディスプレイは、操作部110として、例えば、ユーザによる接触の有無及び当該接触の位置を検出するタッチセンサ又はタッチパネルを備えてよい。このような構成においては、例えばテンキーなどのキー又はアイコン等をオブジェクトとして表示部112に表示して、当該オブジェクトに対して操作者(ユーザ)が接触する操作を、操作部110により検出することができる。
収容部120は、宅配ボックス100において受取人に配送された荷物を収容することができるスペースである。すなわち、配送業者のスタッフは、荷物を受取人の住所に配送した際に、当該受取人が不在の場合、当該荷物を宅配ボックス100の収容部120に収容することができる。収容部120は、例えば宅配ボックス100の筐体を構成してもよい。宅配ボックス100は、例えばアパート又はマンションのような集合住宅のエントランスなどに設置される場合、複数の収容部120を備えるように構成されてもよい。
扉122は、収容部120において収容される荷物が出し入れされる個所に取り付けられてよい。扉122は、収容部120の少なくとも一部を開閉可能に構成されてよい。宅配ボックス100において扉122が開くように構成されることにより、荷物の受取人は、宅配ボックス100に収容された荷物を取り出すことができる。また、扉122が閉じるように構成されることにより、宅配ボックス100に収容された荷物を受取人が取り出すまでは、例えば受取人以外の者によって当該荷物が取り出されることを防ぐことができる。宅配ボックス100が複数の収容部120を備える場合、それぞれの収容部120ごとに扉122が取り付けられてよい。
扉122は、例えばコントローラ102の制御によって、自動的に開閉するように構成されてもよい。また、扉122は、例えばユーザによって手動で開閉されるように構成されてもよい。
電子ロック124は、扉122が閉じられた状態でロックを施錠/解除することができる。電子ロック124は、例えば扉122を電子的にロックしてよい。一実施形態において、電子ロック124は、複数の扉122の少なくともいずれかのロックを、選択的に施錠及び解除してよい。この場合、コントローラ102、電子ロック124の施錠及び解除を制御してよい。宅配ボックス100が複数の収容部120を備える場合、それぞれの収容部120の扉122ごとに電子ロック124が取り付けられてもよい。
図3に示す収容部120、扉122、及び電子ロック124の少なくともいずれかは、従来式の宅配ボックス又は宅配ロッカーのような宅配物収容ボックスと同様に構成してもよい。
開閉検出部130は、扉122が閉状態にあるか開状態にあるかを検出するセンサとしてよい。例えば、開閉検出部130は、扉122と収容部120との接点の接触の有無を検出するセンサとしてよい。この場合、扉122と収容部120との接点が接触していれば、開閉検出部130は、扉122が閉状態にあると検出することができる。一方、扉122と収容部120との接点が接触していなければ、開閉検出部130は、扉122が開状態にあると検出することができる。また、開閉検出部130は、電子ロック124が施錠状態にあるか解除状態にあるかを検出するセンサとしてもよい。この場合、開閉検出部130は、例えば電子ロック124のステータス信号に基づいて、電子ロック124が施錠状態にあるか解除状態にあるかを判定してもよい。開閉検出部130が検出した結果に基づく信号は、例えばコントローラ102及び/又は記憶部104などに供給されてよい。
重量検出部132は、収容部120に収容された荷物の重量を検出するセンサとしてよい。重量検出部132は、収容部120に収容された荷物の重量を高精度に検出するセンサとしてもよい。また、重量検出部132は、収容部120に収容された荷物の重量を粗い精度で検出するセンサとしてもよい。一実施形態において、重量検出部132は、収容部120に荷物が収容されているか否かを判定できる程度の精度で荷物の重量を検出できればよい。収容部120の内部において重量検出部132がある程度の重量を検出していれば、収容部120の内部に荷物が収容されていると判定することができる。一方、収容部120の内部において重量検出部132がある程度の重量を検出していなければ(例えば重量ほぼゼロのように)、収容部120の内部に荷物が収容されていないと判定することができる。
重量検出部132は、検出される荷物の重量に基づいて、収容部120の内部に荷物が収容されているか否かを判定する。一実施形態において、重量検出部132の代わりに、例えばカメラなどの撮像デバイスによって、収容部120の内部に荷物が収容されているか否かを判定してもよい。重量検出部132が検出した結果に基づく信号は、例えばコントローラ102及び/又は記憶部104などに供給されてよい。
宅配ボックス100の構成によっては、例えば開閉検出部130及び重量検出部132の一方のみを備えるように構成されてもよいし、これらのどちらも備えないように構成されてもよい。
図4は、一実施形態に係る業者サーバ20の構成を概略的に示す機能ブロック図である。
図4に示すように、一実施形態に係る業者サーバ20は、コントローラ22と、記憶部24と、通信部26とを備えている。一実施形態に係る業者サーバ20は、図4に示す機能部の一部を備えなくてもよいし、図4に示す以外の機能部を備えてもよい。上述のように、業者サーバ20は、典型的には宅配便のような配送サービスなどを提供する業者のスタッフによって利用されるサーバとしてよい。
コントローラ22は、業者サーバ20を制御及び/又は管理するための種々の機能を実行する。コントローラ22は、例えば図2に示したコントローラ12のように構成してよい。
記憶部24は、コントローラ22及び通信部26などから取得した各種情報を記憶する。また、記憶部24は、コントローラ22によって実行されるプログラム等を記憶する。その他、記憶部24は、例えばコントローラ22による演算結果などの各種データも記憶する。記憶部24は、例えば図2に示した記憶部14のように構成してよい。
通信部26は、図2に示す管理サーバ10の通信部16と有線又は無線で通信してよい。この場合、通信部26は、ネットワークNを介して、管理サーバ10の通信部16と通信してもよい。また、通信部26は、業者端末200の通信部206(図5)と有線又は無線で通信してよい。この場合、通信部26は、ネットワークNを介して、業者端末200の通信部206と通信してもよい。さらに、通信部26は、受取人端末300の通信部306(図6)と有線又は無線で通信してよい。この場合、通信部26は、ネットワークNを介して、受取人端末300の通信部306と通信してもよい。通信部26は、例えば図2に示した通信部16のように構成してよい。
このように、一実施形態に係る業者サーバ20は、一般的なクライアントサーバモデルにおけるサーバと同様のハードウェア構成としてよい。また、一実施形態に係る業者サーバ20は、例えばクラウドサービスを提供するクラウドサーバとしてもよい。
図5は、一実施形態に係る業者端末200の構成を概略的に示す機能ブロック図である。
図5に示すように、一実施形態に係る業者端末200は、コントローラ202と、記憶部204と、通信部206とを備えている。また、一実施形態に係る業者端末200は、読取部208と、操作部210と、表示部212とを備えてもよい。また、一実施形態に係る業者端末200は、位置取得部240を備えてもよい。一実施形態に係る業者端末200は、図5に示す機能部の一部を備えなくてもよいし、図5に示す以外の機能部を備えてもよい。
コントローラ202は、業者端末200を制御及び/又は管理するための種々の機能を実行する。コントローラ202は、例えば図2に示したコントローラ12のように構成してよい。
記憶部204は、コントローラ202及び通信部206などから取得した各種情報を記憶する。また、記憶部204は、コントローラ202によって実行されるプログラム等を記憶する。その他、記憶部204は、例えばコントローラ202による演算結果などの各種データも記憶する。記憶部204は、例えば図2に示した記憶部14のように構成してよい。
通信部206は、図3に示す業者サーバ20の通信部26と有線又は無線で通信してよい。この場合、通信部206は、ネットワークNを介して、業者サーバ20の通信部26と通信してもよい。また、通信部206は、図2に示した管理サーバ10の通信部16と有線又は無線で通信してもよい。この場合、通信部206は、ネットワークNを介して、管理サーバ10の通信部16と通信してもよい。通信部206は、例えば図2に示した通信部16のように構成してよい。
読取部208は、配送業者によって配送される荷物を識別する情報を読み取るための例えばバーコードリーダ及び/又はカメラなどによって構成されてよい。この場合、カメラは、例えばCCDイメージセンサなど、各種の撮像デバイスで構成してよい。一実施形態において、配送業者のスタッフ(例えば配送車の運転者)などは、配送される荷物に付された伝票などに表示された一次元バーコード又はQRコード(登録商標)などのような識別標識を、読取部208にかざしてよい。この場合、業者端末200は、例えば一次元バーコード又はQRコード(登録商標)などのような識別標識を識別することにより、当該識別標識に関連付けられた情報を参照することができる。また、業者端末200は、例えば一次元バーコード又はQRコード(登録商標)などのような識別標識を識別することにより、当該識別標識に他の情報を関連付けることができる。前記識別標識に関連付けられる他の情報とは、例えば、荷物の配送を依頼した依頼主の名前(名称)、配送される荷物の宛先及び受取人の名称(名称)、荷物が配送される希望日時、並びに配送される荷物の内容物などの少なくともいずれかを示す情報としてよい。
一実施形態において、読取部208が読み取る識別標識は、バーコードのような一次元コード又はQRコード(登録商標)のような二次元コードに限定されず、任意の識別標識としてよい。また、一実施形態において、読取部108が読み取る識別情報は、画像情報に限定されず、例えば文字又は文字列により構成されるパスコードなどのように、任意の情報としてよい。さらに、読取部208は、バーコードリーダ及び/又はカメラのような機能部に限定されず、例えばRFタグから識別情報を読み取るRFIDリーダなどとしてもよい。読取部208が読み取った情報は、例えばコントローラ202及び/又は記憶部204などに供給されてよい。
上述のように、一実施形態において、業者端末200は、例えば宅配便のような配送サービスなどを提供する業者のスタッフが乗車する配送車にて用いられるカーナビゲーションシステムのような端末としてもよい。この場合、カーナビゲーションシステムのような端末とする業者端末200は、読取部208を備えなくてもよい。また、この場合のスタッフは、他の業者端末200をさらに携帯してもよい。そして、スタッフに携帯される他の業者端末200は、読取部208を備えてもよい。
操作部210は、例えば配送業者のスタッフのようなユーザによる操作を入力として検出する。操作部210は、例えばキーボードなどのような入力装置によって構成されてよい。操作部210は、例えばキーボードのようなキー(物理キー)、ボタン(物理ボタン)、スイッチ(メカスイッチ)、及び/又は、マウス若しくはトラックボールのようなポインティングデバイスなど、ユーザが操作を行うために使用する任意の入力デバイスとしてよい。一実施形態において、操作部210は既知の各種入力デバイスとすることができる。操作部210が検出した操作信号(入力信号)は、例えばコントローラ202及び/又は記憶部204などに供給されてよい。
また、操作部210は、タッチパネル又はタッチセンサのような入力装置としてもよい。この場合、操作部210は、抵抗膜方式、静電容量方式、又は光学式などの種々の方式のタッチパネルなどを採用してよい。
表示部212は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescence panel)、又は無機ELディスプレイ(Inorganic Electro-Luminescence panel)等の任意の表示デバイスとしてよい。表示部212は、文字、図形、又は記号等の各種の情報を表示してよい。表示部212は、業者端末200を操作するユーザに操作を促すために、ポインタをはじめとする種々のGUIを構成するオブジェクト、及びアイコン画像などを表示してもよい。表示部212において表示を行うために必要な各種データは、例えばコントローラ202又は記憶部204などから供給されてよい。また、表示部212は、適宜、バックライトなどを含んで構成してもよい。
また、一実施形態に係る業者端末200は、表示部212に代えて、又は表示部212とともに、業者端末200を操作するユーザに各種の情報を音声で伝えるスピーカなどを備えてもよい。
一実施形態において、表示部212は、操作部210とともに、例えばタッチスクリーンディスプレイとして構成されてもよい。この場合、タッチスクリーンディスプレイは、表示部212として、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示デバイスを備えてよい。また、この場合、タッチスクリーンディスプレイは、操作部210として、例えば、ユーザによる接触の有無及び当該接触の位置を検出するタッチセンサ又はタッチパネルを備えてよい。このような構成においては、例えばテンキーなどのキー又はアイコン等をオブジェクトとして表示部212に表示して、当該オブジェクトに対して操作者が接触する操作を、操作部210により検出することができる。一実施形態において、表示部212は、後述する第1情報(荷物の受取人の在宅確率を表す情報)、及び、後述する第2情報(宅配ボックス100のような収容装置の空き状況を表す情報)を表示してもよい。
位置取得部240は、業者端末200の位置に関する情報を取得する。一実施形態において、位置取得部240は、業者端末200が設置された配送車両の位置に関する情報を取得してもよい。位置取得部240が検出した業者端末200の位置に関する情報は、例えばコントローラ202及び/又は記憶部204などに供給されてよい。
位置取得部240は、GNSS(Global Navigation Satellite System)技術等に基づいて、位置情報を取得するものとしてよい。GNSS技術は、例えばGPS(Global Positioning System)、GLONASS、Galileo、及び準天頂衛星(QZSS)等のいずれか衛星測位システムを含んでよい。位置取得部240は、例えばGPSモジュールなどの位置情報所得デバイスとしてよい。位置取得部240は、GPSモジュールなどに限定されず、位置に関する情報を取得可能な任意のデバイスによって構成してもよい。
位置取得部240が取得する位置情報は、例えば、緯度情報、経度情報、及び高度情報の少なくともいずれかの情報を含んでよい。位置取得部240が取得する位置情報は、コントローラ202及び/又は記憶部204に供給される。位置取得部240から供給される位置情報に基づいて、コントローラ202は、業者端末200の現在位置などを把握することができる。
また、業者端末200は、自らの位置を取得するGPSシステムのような機構を有さなくてもよい。この場合、業者端末200は、例えば通信部206などから、業者端末200と連携するスマートフォン又は携帯電話などのような他の電子機器が備えるGPSシステムなどの位置取得部から、業者端末200の位置を取得してもよい。また、業者端末200は、例えば宅配便のような配送サービスなどを提供する業者のスタッフが乗車する配送車が備えるGPSシステムなどの位置取得部から、業者端末200の位置を取得してもよい。
このように、一実施形態に係るサーバ(管理サーバ10)は、受取人に配送された荷物を収容する収容装置(宅配ボックス100)及び他の電子機器(業者サーバ20、業者端末200、又は受取人端末300)に、有線又は無線で接続可能なものとしてよい。また、業者端末200の通信部206は、宅配ボックス100のような収容装置(の通信部106)と、直接的又は間接的に通信してよい。
図6は、一実施形態に係る受取人端末300の構成を概略的に示す機能ブロック図である。上述のように、受取人端末300は、配送される荷物の受取人が使用する端末としてよい。図6においては、受取人端末300は、例えば、従来のスマートフォンに、システム1において使用されるアプリケーションをインストールしたものとしてよい。一方、受取人端末300は、例えば、システム1において使用されることを想定した専用の端末としてもよい。
図6に示す例のように、受取人端末300は、図5に示した業者端末200と同様の構成としてもよい。図6に示す受取人端末300は、コントローラ302、記憶部304、通信部306、読取部308、操作部310、表示部312、位置取得部340を備えてよい。これらの機能部は、図5に示した各機能部、すなわち、コントローラ202、記憶部204、通信部206、読取部208、操作部210、表示部212、位置取得部240に対応するものとしてもよい。
通信部306は、図2に示した管理サーバ10の通信部16と有線又は無線で通信してもよい。この場合、通信部306は、ネットワークNを介して、管理サーバ10の通信部16と通信してもよい。また、通信部306は、図3に示す業者サーバ20の通信部26と有線又は無線で通信してよい。この場合、通信部306は、ネットワークNを介して、業者サーバ20の通信部26と通信してもよい。
次に、一実施形態に係る管理サーバ10を含むシステム1の動作について、さらに説明する。一実施形態に係る管理サーバ10を含むシステム1は、配送業者などが配送に関するサービスを提供する際の種々の場面において利用され得る。
一実施形態に係るシステム1に含まれる各要素が使用される態様は、概略的には、以下のようになる。まず、宅配業者などのスタッフは、荷物を受取人に配送する前に、業者端末200を用いて、受取人の住居などに設置された宅配ボックス100を予約することができる。宅配ボックス100が予約されると、荷物の受取人は、受取人端末300を用いて、配送される荷物のために宅配ボックス100が予約された旨を知ることができる。このようにして予約された宅配ボックス100において、所定の時間が経過すると、当該予約は解除される。したがって、宅配業者などのスタッフは、予約が解除される前に荷物を配送しようとするモチベーションを与えられる。また、宅配ボックス100が長期間にわたって予約されたままになることにより、他の荷物を収容できなくなる、という事態が発生する頻度は低減され得る。
宅配ボックス100が予約された旨が通知されると、荷物の受取人は、当該荷物を宅配ボックス100に収容してもらうことを希望するか、又は、当該荷物を手渡しにより受け取ることを希望するか、選択することができる。受取人によって荷物の収容が選択されると、宅配業者などのスタッフは、荷物を配送した際に、当該荷物を予約された宅配ボックス100に収容することができる。一方、受取人によって荷物の手渡しが選択されると、宅配業者などのスタッフは、業者端末200及び宅配ボックス100によって、荷物の手渡しを受取人が希望していることを把握できる。このため、宅配業者などのスタッフは、配送した荷物を、受取人に手渡しすることができる。
また、受取人によって荷物の手渡しが選択されたにもかかわらず、宅配業者などのスタッフは、荷物を配送した際に、当該荷物を受取人に手渡しできないことも想定される。このような場合であっても、宅配業者などのスタッフは、当該荷物を予約された宅配ボックス100に収容することができる。以下、一実施形態に係るシステム1において上述のような態様で用いられる各要素について、さらに説明する。
以下の説明において、管理サーバ10が主体となる動作は、管理サーバ10のコントローラ12の制御により行うものとしてよい。すなわち、「管理サーバ10が行う」動作とは、「コントローラ12の制御により行う」動作としてよい。また、管理サーバ10が「記憶/記録する」とは、管理サーバ10の記憶部14が記憶/記録するものとしてよい。さらに、管理サーバ10が「送信/受信する」とは、管理サーバ10の通信部16が送信/受信するものとしてよい。
同様に、宅配ボックス100が主体となる動作は、宅配ボックス100のコントローラ102の制御により行うものとしてよい。すなわち、「宅配ボックス100が行う」動作とは、「コントローラ102の制御により行う」動作としてよい。また、宅配ボックス100が「記憶/記録する」とは、宅配ボックス100の記憶部104が記憶/記録するものとしてよい。さらに、宅配ボックス100が「送信/受信する」とは、宅配ボックス100の通信部106が送信/受信するものとしてよい。
同様に、業者サーバ20が主体となる動作は、業者サーバ20のコントローラ22の制御により行うものとしてよい。すなわち、「業者サーバ20が行う」動作とは、「コントローラ22の制御により行う」動作としてよい。また、業者サーバ20が「記憶/記録する」とは、業者サーバ20の記憶部24が記憶/記録するものとしてよい。さらに、業者サーバ20が「送信/受信する」とは、業者サーバ20の通信部26が送信/受信するものとしてよい。
同様に、業者端末200が主体となる動作は、業者端末200のコントローラ202の制御により行うものとしてよい。すなわち、「業者端末200が行う」動作とは、「コントローラ202の制御により行う」動作としてよい。また、業者端末200が「記憶/記録する」とは、業者端末200の記憶部204が記憶/記録するものとしてよい。さらに、業者端末200が「送信/受信する」とは、業者端末200の通信部206が送信/受信するものとしてよい。
同様に、受取人端末300が主体となる動作は、受取人端末300のコントローラ302の制御により行うものとしてよい。すなわち、「受取人端末300が行う」動作とは、「コントローラ302の制御により行う」動作としてよい。また、受取人端末300が「記憶/記録する」とは、受取人端末300の記憶部304が記憶/記録するものとしてよい。さらに、受取人端末300が「送信/受信する」とは、受取人端末300の通信部306が送信/受信するものとしてよい。
(業者端末200における宅配ボックス100の予約申請)
図7は、システム1において、業者端末200を用いて宅配ボックス100の予約が申請されたことに基づいて、当該予約が完了した旨が受取人端末300に通知される動作の例を説明する図である。図7は、システム1に含まれる各要素の動作のシーケンスを、時系列に沿って上から順に示している。図7に示すように、システム1に含まれる各要素とは、受取人端末300、宅配ボックス100、管理サーバ10、業者サーバ20、及び業者端末200としてよい。
図7に示す動作が開始するのは、業者端末200を使用する宅配業者などのスタッフが、これから配送する荷物の受取人の住居などに設置された宅配ボックス100を予約しようとしている場面としてよい。すなわち、宅配業者などのスタッフは、荷物を受取人に配送する前段階、例えば配送計画を立案している最中などの段階で、特定の荷物の受取人の住居などに設置された宅配ボックス100を、業者端末200を用いて遠隔で予約することができる。このように、業者端末200を用いて宅配ボックス100を予約することにより、他の宅配業者のスタッフが配送した荷物などが、予約した宅配ボックスに収容されてしまうという事態は回避される。
また、図7に示す動作が開始する時点で、業者端末200は、表示部212に例えば図8に示すような画面を表示してよい。図8は、一実施形態に係る業者端末200の表示部212における表示の例を示す図である。図8に示すように、業者端末200は、荷物の配送に関連する各種の情報を、表示部212に表示してよい。例えば、図8の表示部212の上部付近に示すように、業者端末200は、現在の日時、並びに、業者端末200を使用するスタッフの配送担当地区及び配送担当ドライバ名などを表示してよい。
図8の表示部212に示すように、業者端末200は、配送荷物のリストを表示してもよい。図8に示す例においては、業者端末200は、7つの配送荷物に関する情報を表示部212にリスト表示している。業者端末200は、配送荷物リストにおいて、各配送荷物について、送り状番号、配送時間の指定の有無又は指定時間、宅配ボックスの状況、及び配送エリアなどの各種の情報を、表示部212に表示してよい。
図8に示すような表示を行うために、管理サーバ10は、各エリアの宅配ボックス100について、その空き状況及び/又は予約状況などの情報を取得してよい。管理サーバ10は、各エリアの宅配ボックス100の空き状況及び/又は予約状況などの情報を、定期的又は不定期的に取得することにより、各エリアの宅配ボックス100を管理してよい。業者端末200は、所定のエリアの宅配ボックス100の空き状況及び/又は予約状況などの情報を、業者サーバ20又は管理サーバ10に適宜要求(リクエスト)してよい。このようにして、業者端末200は、所定のエリアの宅配ボックス100の空き状況及び/又は予約状況などの最新情報を、取得することができる。業者端末200は、各種の情報を、管理サーバ10から直接取得してもよいし、管理サーバ10から業者サーバ20を介して取得してもよい。
図8に示す例において、表示部212の下側に表示された2つの荷物は、すでに配送が完了していることを表すものとしてよい。すなわち、表示部212の下側に表示された2つの荷物以外の荷物は、これから配送を行うべき荷物であることを表すものとしてよい。
図8に示す例において、配送荷物リストの上から3番目及び5番目に表示された荷物については、宅配ボックス100の項目に「満」と表示されている。これは、当該荷物の受取人の住居などに設置された宅配ボックス100には空きがないことを示すものとしてよい。したがって、宅配業者のスタッフは、このような荷物を配送した際に、受取人が不在などで荷物を手渡しできない場合、当該荷物を宅配ボックス100に収容することはできない。このような場合、宅配業者のスタッフは、配送した荷物の再配達を余儀なくされる。
一方、図8に示す例において、配送荷物リストの上から1番目、2番目、及び4番目に表示された荷物については、宅配ボックス100の項目に「空」と表示されている。これは、当該荷物の受取人の住居などに設置された宅配ボックス100には空きがあることを示すものとしてよい。したがって、宅配業者のスタッフは、このような荷物を配送した際に、受取人が不在などで荷物を手渡しできない場合でも、当該荷物を宅配ボックス100に収容することができる。荷物を宅配ボックス100に収容することができれば、宅配業者のスタッフは、配送した荷物の再配達をする必要はなくなる。
しかしながら、宅配ボックス100の空き状況及び/又は予約状況は、時々刻々と変化し得る。業者端末200は、所定のエリアの宅配ボックス100の空き状況及び/又は予約状況などの最新情報を、管理サーバ10又は業者サーバ20に問い合わせることにより、表示部212における表示を適宜更新してよい。宅配業者のスタッフが確認した時点では表示部212における宅配ボックス100の項目が「空」だったとしても、当該スタッフが宅配ボックス100の場所に到着するまでに、宅配ボックス100の項目が「満」に変化していることもあり得る。このような場合、受取人が不在などで荷物を手渡しできなければ、宅配業者のスタッフは、依然として配送した荷物の再配達を余儀なくされる。
そこで、一実施形態に係るシステム1において、宅配業者のスタッフは、これから配送する荷物の受取人の住居などに設置された宅配ボックス100を、業者端末200によって予約してよい。上述のように、業者端末200の表示部212は、操作部210とともに、例えばタッチスクリーンディスプレイとして構成されてもよい。この場合、業者端末200は、表示部212に表示された荷物の項目に対して宅配業者のスタッフがタッチする操作を、操作部210に対する入力として検出してよい。例えば、図8に示す項目αが表示された欄又は当該欄内の「空」のアイコンに対するタッチが操作部210において検出されたとする。この場合、業者端末200は、当該荷物(送り状番号4550−0086−0672)の受取人の住居などに設置された宅配ボックス100の予約要求を、業者サーバ20に送信する。
このように、宅配業者のスタッフによる所定の操作に基づいて、業者端末200は、特定の宅配ボックス100に対する予約申請が行われたものと判定してよい(図7に示すステップS1)。特定の宅配ボックス100に対する予約申請が行われたと判定されると、業者端末200は、当該予約申請に基づく予約要求を、業者サーバ20に送信する(ステップS2)。業者サーバ20は、特定の宅配ボックス100に対する予約要求を受信すると、当該予約要求を、管理サーバ10に送信する(ステップS3)。このように、業者サーバ20のコントローラ22は、通信部26が受信する業者端末200からの要求に基づいて、宅配ボックス100の予約の要求を、通信部26により管理サーバ10に送信するように制御してよい。可能な場合には、業者端末200は、宅配ボックス100に対する予約要求を、業者サーバ20を介さずに、管理サーバ10に直接送信してもよい。
管理サーバ10は、特定の宅配ボックス100に対する予約要求を受信すると、当該予約要求を、当該特定の宅配ボックス100に送信する(ステップS4)。このように、管理サーバ10のコントローラ12は、通信部16が受信する業者サーバ20又は業者端末200からの要求に基づいて、宅配ボックス100の予約の要求を、当該宅配ボックス100に送信するように制御してよい。
予約要求を受信したら、当該特定の宅配ボックス100は、これから配送される荷物を収容する収容部120を予約する(ステップS5)。ステップS5において、宅配ボックス100は、例えば、予約が要求された収容部120の扉122が開かないように、当該扉122の電子ロック124を施錠してもよい。このため、管理サーバ10のコントローラ12は、宅配ボックス100の予約を要求する情報として、当該宅配ボックス100の収容口(扉122)のロック(電子ロック124)を要求する情報を送信するように制御してもよい。
宅配ボックス100が予約及び施錠されると、宅配ボックス100は、当該宅配ボックス100が予約された旨の通知を、管理サーバ10に送信する(ステップS6)。宅配ボックス100が予約された旨の通知を受信すると、管理サーバ10は、当該宅配ボックス100の予約をする所定の時間をカウントするタイマを開始する(ステップS7)。
ステップS7において、宅配ボックス100の予約を保持する所定の時間とは、当該所定の時間が経過する前は当該宅配ボックス100の予約が保持されるが、当該所定の時間が経過すると当該宅配ボックス100の予約が解除される時間としてよい。宅配ボックス100の予約の解除については、さらに後述する。ステップS7における所定の時間は、例えば、宅配業者のスタッフが予約した宅配ボックス100まで荷物を安全に配送するのに要する時間に基づくなどして、適宜決定してよい。所定の時間は、例えば、宅配ボックス100の管理業者又は宅配業者などによって決められる時間としてもよい。所定の時間は、例えば30分などのように、一律に固定された時間としてもよいし、現在地から荷物を配送する宅配ボックス100までの距離などに応じて可変の時間としてもよい。
宅配ボックス100の予約を保持する所定の時間をカウントするタイマを開始したら、管理サーバ10は、当該宅配ボックス100が予約された旨の通知を、業者サーバ20に送信する(ステップS8)。宅配ボックス100が予約された旨の通知を受信すると、業者サーバ20は、当該宅配ボックス100が予約された旨の通知を、業者端末200に送信する(ステップS9)。可能な場合には、管理サーバ10は、宅配ボックス100が予約された旨の通知を、業者サーバ20を介さずに、業者端末200に直接送信してもよい。
宅配ボックス100が予約された旨の通知を受信すると、業者端末200は、ステップS1における宅配ボックス100の予約申請に基づいて、当該宅配ボックス100が予約された旨を、表示部212に表示する(ステップS10)。
ステップS10において、業者端末200は、表示部212に例えば図9に示すような画面を表示してよい。図9は、一実施形態に係る業者端末200の表示部212における表示の例を示す図である。例えば、業者端末200は、ステップS10において、図8に示した項目αが表示された欄内の「空」のアイコンを、図9に示す項目βが表示された欄内のような「予約」のアイコンに変化させて、表示部212に表示してもよい。業者端末200の表示部212における表示を見ることで、宅配業者のスタッフは、これから配送しようとしている荷物の受取人の住居などに設置された宅配ボックス100が予約されたことを確認できる。
業者サーバ20は、ステップS8において宅配ボックス100が予約された旨の通知を受信すると、当該宅配ボックス100が予約された旨の通知を、受取人端末300に送信してもよい(ステップS11)。ステップS11において、業者サーバ20は、宅配ボックス100が予約された荷物の受取人の受取人端末300を特定し、当該受取人端末300に対して、当該宅配ボックス100が予約された旨の通知を送信してよい。このように、業者サーバ20のコントローラ22は、通信部26が管理サーバ10から受信する通知であって宅配ボックス100が予約された旨の通知に基づいて、当該宅配ボックス100が予約された旨の通知を、受取人端末300に送信するように制御してもよい。
宅配ボックス100が予約された旨の通知を受信すると、受取人端末300は、当該宅配ボックス100が予約された旨を、表示部312に表示してよい(ステップS12)。
ステップS12において、受取人端末300は、例えば図10に示すような画面を表示部312に表示してよい。図10は、一実施形態に係る受取人端末300の表示部312における表示の例を示す図である。受取人端末300は、ステップS12において、例えば図10に示すように、当該受取人の(住居などに設置された)宅配ボックス100が予約された旨を、表示部312に表示してよい。このような表示を見ることで、当該荷物の受取人は、自分宛ての荷物がまもなく配送業者などによって配送される予定であることを知ることができる。
また、受取人端末300は、ステップS12において、例えば図10に示すように、配送される荷物の送り状番号、配送時間の指定の有無又は指定時間、荷物の内容、及び荷物を配送する業者の名称など、各種の情報を表示部312に表示してもよい。このような表示を見ることで、当該荷物の受取人は、自分宛てに配送される荷物の概要を把握することができる。また、このような表示によって、当該荷物の受取人は、荷物を配送する業者が正規の業者であるか否かを照合し得る。
受取人端末300は、宅配ボックス100が予約された旨を表示する際に、ステップS7において開始されたタイマがカウントする所定の時間に関する情報を、表示部312に表示してもよい。例えば、ステップS7において、管理サーバ10は、宅配ボックス100の予約を保持する所定の時間として30分の時間のカウントを開始したとする。この場合、受取人端末300は、例えば「あと最大30分程度でお荷物が到着します」のような表示を、表示部312に表示してもよい。
ステップS12において、受取人端末300は、例えばシステム1で使用することを想定した専用のアプリケーションを起動している場合のみ、宅配ボックス100が予約された旨などを表示部312に表示してもよい。一方、ステップS12において、受取人端末300は、例えば受取人端末300において起動しているアプリケーションにかかわらず、宅配ボックス100が予約された旨などを、通知(ノーティフィケーション)として表示部312に表示してもよい。また、ステップS12において、受取人端末300は、何らかの通知を表示部312に表示し、当該通知に対するタッチが操作部310において検出されると、例えば図10に示すような画面を表示部312に表示してもよい。
さらに、ステップS12において、受取人端末300は、配送される荷物の受取方法を当該受取人に問い合わせる画面を、表示部312に表示してもよい。受取人端末300は、ステップS12において、例えば図10に示すように、配送される荷物の受取方法として、「手渡し」のボタンP1及び「宅配ボックス」のボタンP2を表示部312に表示してもよい。操作部310において「手渡し」のボタンP1に対するタッチが検出されると、受取人端末300は、当該受取人が荷物の手渡しを希望している旨を、宅配業者のスタッフに伝達する。一方、操作部310において「宅配ボックス」のボタンP2に対するタッチが検出されると、受取人端末300は、荷物が宅配ボックス100に収容されることを当該受取人が希望している旨を、宅配業者のスタッフに伝達する。このように、業者サーバ20のコントローラ22は、宅配ボックス100が予約された旨の通知とともに、荷物の受取方法に関する問合せを、受取人端末300に送信するように制御してもよい。このような荷物の受取方法の選択については、さらに後述する。
(宅配ボックス100の予約の解除)
図11は、システム1において、業者端末200を用いて宅配ボックス100が予約された後、所定の時間が経過して、当該予約が解除される動作の例を説明する図である。図11に示す管理サーバ10の動作は、図7のステップS7において示した管理サーバ10の動作に続くものとしてよい。図7のステップS7において管理サーバ10がタイマのカウントを開始してから所定の時間が経過したら、図11に示すステップS21の動作が開始してよい。すなわち、管理サーバ10は、図7のステップS7においてタイマのカウントを開始した後、図11のステップS21において所定の時間(宅配ボックス100の予約が保持される時間)が経過したと判定してよい。
宅配ボックス100の予約が保持される時間(所定の時間)が経過すると、管理サーバ10は、当該予約の解除の要求を、当該宅配ボックス100に送信する(ステップS22)。このように、管理サーバ10のコントローラ12は、所定時間の経過後に、宅配ボックス100の予約の解除の要求を、当該宅配ボックス100に送信するように制御してよい。
予約の解除の要求を受信したら、当該宅配ボックス100は、すでに予約されていた収容部120の予約を解除する(ステップS23)。ステップS23において、宅配ボックス100は、例えば、予約の解除が要求された収容部120の扉122が開くことができるように、当該扉122の電子ロック124を開錠してもよい。このため、管理サーバ10のコントローラ12は、宅配ボックス100の予約の解除を要求する情報として、当該宅配ボックス100の収容口(扉122)の開錠(電子ロック124の開錠)を要求する情報を送信するように制御してよい。
宅配ボックス100の予約が解除されると、宅配ボックス100は、当該宅配ボックス100の予約が解除された旨の通知を、管理サーバ10に送信する(ステップS24)。宅配ボックス100の予約が解除された旨の通知を受信すると、管理サーバ10は、当該予約が解除された旨の通知を、業者サーバ20に送信する(ステップS25)。宅配ボックス100の予約が解除された旨の通知を受信すると、業者サーバ20は、当該予約が解除された旨の通知を、業者端末200に送信する(ステップS26)。可能な場合には、管理サーバ10は、宅配ボックス100の予約が解除された旨の通知を、業者サーバ20を介さずに、業者端末200に直接送信してもよい。
宅配ボックス100の予約が解除された旨の通知を受信すると、業者端末200は、当該予約が解除された旨を、表示部212に表示する(ステップS27)。例えば、業者端末200は、ステップS27において、図9に示した項目βが表示された欄内の「予約」のアイコンを、図8に示す項目αが表示された欄内のような「空」のアイコンに変化させて、表示部212に表示してもよい。また、例えば、業者端末200は、ステップS27において、図9に示した項目βが表示された欄内の「予約」のアイコンを、予約が解除された旨が明示されるようなアイコンに変化させて、表示部212に表示してもよい。業者端末200の表示部212における表示を見ることで、宅配業者のスタッフは、予約されていた宅配ボックス100の当該予約が解除されたことを確認できる。この場合、当該予約が解除された宅配ボックス100には、例えば他の宅配業者のスタッフなどが配送してきた荷物を収容することができる。したがって、宅配業者などのスタッフは、予約が解除される前に荷物を配送しようとするモチベーションを与えられる。また、宅配ボックス100が長期間にわたって予約されたままになることにより、他の荷物を収容できなくなる、という事態が発生する頻度は低減され得る。
(受取人端末300における荷物の受取方法の選択)
図7のステップS12において説明したように、受取人端末300は、配送される荷物の受取方法の受取人による選択を、宅配業者のスタッフに伝達する。以下、このような荷物の受取方法の受取人による選択について、さらに説明する。
図12は、システム1において、荷物の受取人によって受取人端末300を用いて選択された当該荷物の受取方法が、宅配ボックス100及び業者端末200に送信される動作の例を説明する図である。図12に示す受取人端末300の動作は、図7のステップS12において示した受取人端末300の動作に続くものとしてよい。
上述のように、受取人端末300は、図7のステップS12に示す動作を行うと、図10に示すように、配送される荷物の受取方法として、「手渡し」のボタンP1及び「宅配ボックス」のボタンP2を表示部312に表示してよい。このような状態で、操作部310において「手渡し」のボタンP1又は「宅配ボックス」のボタンP2に対するタッチが検出されると、受取人端末300は、受取人による「手渡し」又は「宅配ボックス」の選択を検出する(図12に示すステップS31)。「手渡し」又は「宅配ボックス」の選択が検出されると、受取人端末300は、当該選択の通知を、管理サーバ10に送信する(ステップS32)。ステップS32において、当該選択の通知とは、配送される荷物の受取方法として、「手渡し」又は「宅配ボックス」のいずれが選択されたかを示す通知としてよい。
このように、管理サーバ10のコントローラ12は、宅配ボックス100の予約の要求を送信(ステップS4)した後、受取人端末300からの通知であって荷物の受取方法に関する通知を、通信部16により受信するように制御してもよい。また、コントローラ12は、宅配ボックス100の予約の要求を送信(ステップS4)して、当該宅配ボックス100が予約された旨の通知を受信(ステップS6)した後、荷物の受取方法に関する通知を受信(ステップS32)するように制御してもよい。
選択の通知を受信すると、管理サーバ10は、当該選択の通知を、宅配ボックス100に送信する(ステップS33)。このように、管理サーバ10のコントローラ12は、受取人端末300から受信した荷物の受取方法に関する通知に基づいて、当該荷物の受取方法に関する通知を宅配ボックス100に送信するように制御してもよい。当該選択の通知を受信すると、宅配ボックス100は、当該選択の内容を記憶する(ステップS34)。すなわち、「手渡し」の選択が通知を受信したら、宅配ボックス100は、当該受取人は荷物の「手渡し」を希望している旨を記憶する。また、「宅配ボックス」の選択が通知を受信したら、宅配ボックス100は、当該受取人は荷物が宅配ボックス100に収容されることを希望している旨を記憶する。
また、選択の通知を受信すると、管理サーバ10は、当該選択の通知を、業者サーバ20に送信する(ステップS35)。当該選択の通知を受信すると、業者サーバ20は、当該選択の通知を、業者端末200に送信する(ステップS36)。可能な場合には、管理サーバ10は、当該選択の通知を、業者サーバ20を介さずに、業者端末200に直接送信してもよい。このように、管理サーバ10のコントローラ12は、受取人端末300から受信した荷物の受取方法に関する通知に基づいて、当該荷物の受取方法に関する通知を、業者サーバ20又は業者端末200に送信するように制御してもよい。選択の通知を受信すると、業者端末200は、当該選択に基づく情報を、表示部212に表示してよい(ステップS37)。
例えば、業者端末200は、ステップS37において、図9に示した項目βが表示された欄内の「予約」のアイコンを、図13に示す項目γが表示された欄内のような「手渡」のアイコンに変化させて、表示部212に表示してもよい。業者端末200の表示部212における表示を見ることで、宅配業者のスタッフは、宅配ボックス100が予約された荷物の受取人が当該荷物を手渡しで受け取ることを希望していることを知ることができる。また、宅配業者のスタッフは、宅配ボックス100の予約が保持された時間内に荷物を受取人に配達すれば、当該荷物の受取人は在宅の可能性が高いと推測することもできる。したがって、宅配業者などのスタッフは、荷物を効率的に配送する計画を立案し得る。
(荷物の配送完了に基づく宅配ボックス100の予約の解除)
図14は、システム1において、業者端末200を用いて宅配ボックス100が予約された後、荷物が受取人に手渡されて配送が完了したことに基づいて、当該予約が解除される動作の例を説明する図である。業者端末200を用いて宅配ボックス100が予約された後、荷物が受取人に直接手渡されると、当該荷物の配送は完了する。荷物が受取人に直接手渡されて配送が完了すると、当該荷物のために予約されていた宅配ボックス100の予約は、もはや不要になる。したがって、システム1において、配送される荷物のために宅配ボックス100が予約された後、当該荷物が受取人に手渡しされたら、当該荷物のために予約された宅配ボックス100の予約を解除する。以下、図12のステップS31において、受取人端末300は、受取人による「手渡し」の選択を検出したものとして、図14に示す動作を説明する。
図14に示す動作は、典型的には、荷物を配送している宅配業者などのスタッフが、当該荷物の受取人の住居などに設置された宅配ボックス100の場所に到着した時点で開始してよい。例えば、図14に示す動作は、図7のステップS1において業者端末200を用いて宅配ボックス100に対する予約申請が行われて(この時点で宅配ボックス100はまだ予約されていない)から開始してもよい。また、図14に示す動作は、図7のステップS10において宅配ボックス100が予約された旨が業者端末200に表示されて(この時点で宅配ボックス100は既に予約されている)から開始してもよい。また、例えば、図14に示す動作は、図12のステップS37において業者端末200に受取方法の選択(例えば「手渡」)が表示されてから開始してもよい。
図14に示す動作が開始する時点で、荷物を配送している宅配業者などのスタッフは、当該荷物の受取人の住居などに設置された宅配ボックス100の場所に到着したものとする。荷物を配送している宅配業者などのスタッフが宅配ボックス100の場所に到着したら、宅配ボックス100は、当該荷物の配送情報を取得する(ステップS41)。ステップS41において、宅配ボックス100の読取部108は、配送した荷物又は当該荷物の伝票に付された一次元バーコード又はQRコード(登録商標)などのような識別コードを読み取ってよい。宅配ボックス100は、上述のような識別コードを読取部108によって読み取ることにより、当該荷物の配送情報を取得してよい。この場合、宅配業者などのスタッフは、宅配ボックス100の読取部108に対して、荷物又は当該荷物の伝票に付された識別コードをかざして(近付けて)よい。
例えば、図15に示すように、宅配ボックス100は、表示部112の下などの位置において、バーコードリーダのような読取部108を備えてよい。図15において、宅配ボックス100の機能部の一部、すなわち読取部108、並びに操作部110及び表示部112は、拡大して示されている。宅配業者などのスタッフは、配送した荷物に付されたバーコードなどの識別コードを、図15に示す読取部108にかざす(近付ける)ことにより、宅配ボックス100は、当該荷物の配送情報を取得してよい(ステップS41)。
宅配ボックス100は、図12のステップS31において受取人によって「手渡し」の受取方法が選択されたことを、ステップS34において記憶している。したがって、ステップS41において荷物の配送情報を取得すると、宅配ボックス100は、当該荷物について「手渡し」の受取方法が選択されていると判定できる。この場合、宅配ボックス100は、当該荷物について「手渡し」の受取方法が選択されている旨を、表示部112に表示してよい(ステップS42)。
ステップS42において、宅配ボックス100は、例えば図15に示すように、「お客様が(荷物の納品時に)手渡しを希望しています」のような、宅配業者などのスタッフに向けたメッセージを、表示部112に表示してよい。このような表示を見ることで、荷物を配送した宅配業者などのスタッフは、当該荷物の受取人は荷物の手渡しを希望していることを知ることができる。
宅配業者などのスタッフが使用する業者端末200は、図12に示したステップS37において、当該荷物の受取人が手渡しを希望していることを、すでに表示部212に表示している。しかしながら、宅配業者などのスタッフは、業者端末200におけるこのような表示を見逃すことも考えられる。また、宅配業者などのスタッフは、業者端末200におけるこのような表示を見たにもかかわらず、失念してしまうことも考えられる。さらに、荷物の受取人が希望する受取方法は、当該受取人によって一度選択された後で、変更されることもあり得る。このような場合であっても、宅配業者などのスタッフは、荷物の受取人の住居などに設置された宅配ボックス100に到着した時点において、当該荷物の受取人が希望する受取方法を知ることができる。
ステップS42の後、宅配業者などのスタッフは、配送された荷物の手渡しを希望している受取人に、当該荷物を手渡しするために、当該受取人の住居の玄関口に向かうことができる。図14に示すように、ステップS42の動作が完了したタイミングを、時点T1と記す。図14においては、時点T1を破線により示してある。図14において、時点T1の後に、宅配業者などのスタッフは、受取人の住居の玄関口に向かい、受取人に荷物を手渡ししてよい。
宅配業者などのスタッフが荷物の受取人に当該荷物を手渡ししたら、業者端末200は、当該荷物の配送が完了した旨の情報を取得してよい(図14に示すステップS51)。ステップS51において、業者端末200は、例えば配送が完了した荷物(又は荷物の伝票など)に記載されている送り状番号などの情報を取得してもよい。また、ステップS51において、業者端末200は、宅配業者などのスタッフが荷物を受取人に手渡しする際に当該荷物から剥がし取った伝票に表示されたバーコードなどを、読取部208によって読み取ってもよい。業者端末200は、受取人に手渡しした荷物の配送情報を、当該荷物の配送が完了した旨を示す情報として取得してよい。
荷物の配送が完了した旨の情報を取得すると、業者端末200は、当該配送が完了した旨の通知を、業者サーバ20に送信する(ステップS52)。配送が完了した旨の通知を受信すると、業者サーバ20は、当該配送が完了した旨の通知を、管理サーバ10に送信する(ステップS53)。配送が完了した旨の通知を受信すると、管理サーバ10は、配送した荷物のために予約されていた宅配ボックス100の予約の解除の要求を、当該宅配ボックス100に送信する(ステップS54)。このように、管理サーバ10のコントローラ12は、所定時間の経過前に、業者端末200からの通知であって荷物が受取人に配送された旨の通知に基づいて、宅配ボックス100の予約の解除の要求を、当該宅配ボックス100に送信するように制御してもよい。図14に示すステップS55からステップS58までの動作は、図11に示したステップS23からステップS26までの動作と同様に行ってよい。
ステップS58において宅配ボックス100の予約が解除された旨の通知を受信すると、業者端末200は、荷物配送が完了した旨を、表示部212に表示する(ステップS59)。例えば、ステップS59において、業者端末200は、図8に示した表示部212の下方の2項目のように、荷物の配送が完了したことを示唆してもよい。ステップS59において、業者端末200は、荷物配送が完了した旨とともに、宅配ボックス100の予約が解除された旨も、あわせて表示部212に表示してもよい。業者端末200の表示部212における表示を見ることで、宅配業者のスタッフは、荷物の配送が完了したことを確認できる。
上述のように、図14のステップS41において、宅配業者などのスタッフは荷物の受取人の住居などに設置された宅配ボックス100に到着し、宅配ボックス100は当該荷物の配送情報を取得することができる。そして、ステップS42において、宅配ボックス100は、当該荷物について「手渡し」の受取方法が受取人によって選択されている旨を表示する。この表示を見ることで、宅配業者などのスタッフは、配送した荷物を手渡しするために、受取人の住居の玄関口に向かうことができる。
しかしながら、例えば受取人に急用が発生するなどして、出掛けなければならなくなるような状況もあり得る。このような場合、配送した荷物について「手渡し」の受取方法が受取人によって選択されていたにもかかわらず、結局、受取人に手渡しできないという事態も想定される。このような場合、システム1において、宅配ボックス100の予約が保持されている時間内に荷物が配送されれば、宅配業者などのスタッフは、当該荷物を受取人に手渡しできなくても、当該荷物を当該宅配ボックス100に収容することができる。以下、このような場合の動作について説明する。
(手渡しできない荷物を宅配ボックス100に収容)
図16は、システム1において、配送された荷物について手渡しの受取方法が選択されたにもかかわらず当該荷物が手渡できずに、予約された宅配ボックス100に収容される動作の例を説明する図である。図16に示す動作は、図14に示した時点T1から開始するものとしてよい。図16においても、図14と同様に、時点T1を破線により示してある。すなわち、図16に示す動作が開始する時点において、宅配ボックス100は、当該荷物の配送情報を取得し(図14のステップS41)、「手渡し」の受取方法が選択されている旨を表示してよい(ステップS42)。
図16に示す動作が開始すると、時点T1の後に、宅配業者などのスタッフは、受取人の住居の玄関口に向かい、受取人に荷物の手渡しを試みてよい。しかしながら、図16に示す時点T1の後、宅配業者などのスタッフは、荷物の受取人の住居の玄関口に向かったにもかかわらず、配送した荷物を受取人に手渡しできなかったものとする。そこで、宅配業者などのスタッフは、手渡しできなかった荷物を宅配ボックス100に収容するため、当該宅配ボックス100の場所まで戻ってくるものとする。
受取人に手渡しできなかった荷物とともに宅配業者などのスタッフが戻ってきたら、宅配ボックス100は、当該荷物の配送情報を再び取得する(ステップS61)。ステップS61において、宅配ボックス100は、すでに図14のステップS41において取得した荷物の配送情報と同じ情報を、再び取得してよい。したがって、ステップS61において、宅配ボックス100は、図14のステップS41における動作と同じようにして、当該荷物の配送情報を再び取得してよい。例えば、宅配業者などのスタッフは、手渡しできなかった荷物に付されたバーコードなどの識別コードを、図15に示す読取部108にかざす(近付ける)ことにより、宅配ボックス100は、当該荷物の配送情報を再取得してよい。
荷物の配送情報が再取得されたら、宅配ボックス100は、取得した荷物の配送情報を認証する(ステップS62)。ステップS62において、宅配ボックス100は、取得した荷物の配送情報により荷物を特定し、当該宅配ボックス100が当該荷物のために予約されているか否かを照合してよい。また、ステップS62において、宅配ボックス100は、当該宅配ボックス100が当該荷物のために予約されている場合に、当該予約の保持時間(図11のステップS21)が経過しているか否かを判定してよい。すなわち、ステップS62における配送情報の認証とは、宅配ボックス100が、当該宅配ボックス100が当該荷物のために予約されているか否か、及び/又は、当該予約が未だ有効か否かを判定することとしてよい。
図16において、宅配ボックス100は、前もって荷物の配送情報を受け取ることにより、ステップS62において配送情報を認証する例について説明した。例えば、宅配ボックス100は、図7のステップS4、図12のステップS33、又は図14のステップS41などにおいて、予め当該荷物の配送情報を取得しておいてもよい。また、ステップS62において、宅配ボックス100は、管理サーバ10に当該荷物の配送情報を送信することで、管理サーバ10が当該配送情報を認証してもよい。この場合、宅配ボックス100は、管理サーバ10による認証の結果を受信してよい。
配送情報が認証されると、宅配ボックス100は、当該宅配ボックス100において当該荷物のために予約していた収容部120の扉122の電子ロック124を開錠してよい(ステップS63)。すなわち、ステップS62において宅配ボックス100が当該荷物のために予約され、かつ、当該予約が有効である(保持時間が経過していない)場合、宅配ボックス100は、ステップS63において収容部120の扉122の電子ロック124を開錠してよい。一方、ステップS62において当該宅配ボックス100が当該荷物のために予約されていない場合、宅配ボックス100は、ステップS63において収容部120の扉122の電子ロック124を開錠しない。また、ステップS62において当該荷物のためにされた当該宅配ボックス100の予約の保持時間が経過している場合も、宅配ボックス100は、ステップS63において収容部120の扉122の電子ロック124を開錠しない。
ステップS63において電子ロック124が開錠されると、宅配業者などのスタッフは、受取人に手渡しできなかった荷物を、当該宅配ボックス100の収容部120に収容することができる。荷物が宅配ボックス100に収容されると、宅配ボックス100は、当該荷物が収容された収容部120の扉122のクローズ、及び/又は、収容部120に収容された荷物を検出する(ステップS64)。ステップS64において、宅配ボックス100の開閉検出部130は、収容部120の扉122が閉状態にあることを検出してよい。また、ステップS64において、宅配ボックス100の重量検出部132は、収容部120に収容された荷物の重量を検出することにより、当該荷物が収容部120に収容されたことを検出してよい。
扉122のクローズ及び/又は荷物が検出されたら、宅配ボックス100は、当該荷物が収容された収容部120の扉122の電子ロック124を施錠する(ステップS65)。宅配ボックス100が施錠されると、宅配ボックス100は、荷物が収容された旨の通知を、管理サーバ10に送信する(ステップS66)。
荷物が収容された旨の通知を受信すると、管理サーバ10は、当該荷物が収容された旨の通知を、受取人端末300に送信する(ステップS67)。荷物が収容された旨の通知を受信すると、受取人端末300は、配送された荷物が宅配ボックス100に収容された旨を、表示部312に表示してよい(ステップS68)。受取人端末300の表示部312における表示を見ることで、手渡しが選択されていた荷物の受取人は、当該荷物が手渡しされずに宅配ボックス100に収容された旨を知ることができる。したがって、当該荷物の受取人は、都合の良い時に、宅配ボックス100に収容された荷物を受け取ることができる。
このように、管理サーバ10のコントローラ12は、荷物の受取方法に関する通知(手渡しの選択)を宅配ボックス100に送信した後、当該荷物が当該宅配ボックス100に収容された旨の通知を当該宅配ボックス100から受信してもよい。また、コントローラ12は、当該荷物が当該宅配ボックス100に収容された旨の通知を受信すると、当該荷物が当該宅配ボックス100に収容された旨の通知を、受取人端末300に送信するように制御してもよい。
ステップS67において、受取人端末300は、宅配ボックス100において荷物が収容された収容部120の扉122の電子ロック124を開錠するための識別コードを表示するための情報も、管理サーバ10から受信してもよい。この場合、受取人端末300は、ステップS68において、荷物が宅配ボックス100に収容された旨とともに、当該宅配ボックス100を開錠するための識別コードも、表示部312に表示することができる。したがって、荷物の受取人は、当該識別コードを図15に示す読取部108にかざす(近付ける)ことにより、当該荷物が収容された収容部120の扉122の電子ロック124を開錠することができる。
また、荷物が収容された旨の通知を受信すると、管理サーバ10は、当該荷物が収容された旨の通知を、業者サーバ20にも送信してよい(ステップS71)。荷物が収容された旨の通知を受信すると、業者サーバ20は、当該荷物が収容された旨の通知を、業者端末200に送信してよい(ステップS72)。可能な場合には、管理サーバ10は、当該荷物が収容された旨の通知を、業者サーバ20を介さずに、業者端末200に直接送信してもよい。荷物が収容された旨の通知を受信すると、業者端末200は、配送された荷物が宅配ボックス100に収容された旨を、表示部212に表示してよい(ステップS73)。業者端末200の表示部212における表示を見ることで、宅配業者などのスタッフは、手渡しできなかった荷物が宅配ボックス100に収容されたことを確認することができる。
以上説明したように、システム1によれば、宅配業者などのスタッフは、配送する荷物を収容するための宅配ボックス100を、予約することができる。したがって、宅配業者などのスタッフは、荷物を配送した時に受取人が不在であっても、配送した荷物を予約した宅配ボックス100に収容することができる。このため、システム1によれば、宅配業者などのスタッフが荷物を再配達しなければならない事態は回避される。一方、システム1において、宅配ボックス100の予約が保持される時間は限定されており、所定の時間が経過すると、当該予約は解除される。したがって、宅配業者などのスタッフは、予約が解除される前に荷物を配送しようとするモチベーションを与えられる。また、宅配ボックス100が長期間にわたって予約されたままになることにより、他の荷物を収容できなくなる、という事態が発生する頻度は低減され得る。
また、システム1によれば、当該荷物のために宅配ボックス100が予約された旨が受取人端末300に表示されることで、配送される荷物の受取人は、まもなく荷物が配送されることを把握し得る。さらに、システム1によれば、配送される荷物の受取人は、荷物を手渡しで受け取るか、宅配ボックス100に収容してもらうかを選択することができる。また、システム1によれば、受取人が荷物を手渡しで受け取ることを選択したにもかかわらず、荷物の手渡しができなかった場合でも、予約されていた宅配ボックス100に当該荷物を収容することができる。このため、システム1によれば、宅配業者などのスタッフが荷物を再配達しなければならない事態は回避される。
したがって、一実施形態に係るシステム1によれば、荷物を受取人に配送するサービスにおいて、荷物の配送を効率化し得る。また、一実施形態に係るシステム1によれば、配送業者及び荷物の受取人の双方にとって有益になり得る。
(荷物の受取方法として「宅配ボックス」が選択される場合)
上述の実施形態においては、図12のステップS31において、受取人端末300は、受取人による「手渡し」の選択を検出した場合について説明した。すなわち、上述の説明においては、荷物の受取人は、配送される荷物の受取方法として「手渡し」を選択した場合について説明した。以下、図12のステップS31において、受取人端末300は、受取人による「宅配ボックス」の選択を検出した場合について説明する。すなわち、荷物の受取人は、配送される荷物の受取方法として、宅配ボックス100に収容されることを選択し、図10に示す受取人端末300の表示部312に表示された「宅配ボックス」のボタンP2に対してタッチ操作を行ったものとする。
図12のステップS31において「宅配ボックス」の選択が検出されると、図12のステップS32からステップS34までの動作に従って、宅配ボックス100は、「宅配ボックス」の選択を記憶してもよい。一方、この時点で、配送する荷物のために宅配ボックス100がすでに予約されている(図7のステップS5)ため、図12のステップS33及びステップS34の動作は省略されてもよい。すなわち、宅配ボックス100は、「宅配ボックス」の選択を記憶しなくてもよい。また、この場合、図12のステップS35からステップS37までの動作に従って、業者端末200は、「宅配ボックス」が選択された旨を、表示部213に表示してもよい。
図12のステップS31において「宅配ボックス」の選択が検出されてから、図14に示す動作が開始して、宅配業者などのスタッフが、当該荷物の受取人の住居などに設置された宅配ボックス100の場所に到着したとする。この場合、図14に示すステップS41において宅配ボックス100が当該荷物の配送情報を取得したら、宅配ボックス100は、配送された荷物を予約した宅配ボックス100に収容してよい。したがって、図14に示すステップS41の後、宅配ボックス100は、図16に示すステップS62以降の動作に従って、配送された荷物を宅配ボックス100に収容することができる。
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能である。複数の機能部等は、1つに組み合わせられたり、分割されたりしてよい。上述した本開示に係る各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施され得る。
上述した実施形態において、宅配ボックス100の保持時間を計測するタイマは、図7のステップS7の時点でカウントを開始するものとして説明した。しかしながら、当該予約の保持時間の開始時点は、例えば、図7のステップS3において管理サーバ10が特定の宅配ボックス100の予約要求を受信した時点など、他の時点としてもよい。また、上述の実施形態において、当該予約の保持時間の開始及び当該保持時間の経過は、管理サーバ10によって判定されるものとして説明した。しかしながら、各宅配ボックス100のそれぞれが、当該予約の保持時間の開始及び当該保持時間の経過を判定してもよい。また、宅配ボックス100のコントローラ102が、時間を計測する機能を備えてよいし、管理サーバ10及び宅配ボックス100の両方ともが、時間を計測する機能を備えて無くてもよい。
また、上述した実施形態では、図11に示したステップS21において、予約された宅配ボックス100の当該予約の保持時間が経過したものと判定した。すなわち、上述した実施形態では、宅配ボックス100の保持時間を計測するタイマが開始して、当該予約の保持時間が経過すると、宅配ボックス100の予約は即座に解除されるものとして説明した。この場合、予約の保持時間が経過する前に宅配ボックス100に荷物が収容されないと、当該宅配ボックス100の予約は解除される。しかしながら、例えば、予約の保持時間の経過前に、荷物が予約された宅配ボックス100の近くに到着していれば、当該保持時間が経過しても、当該宅配ボックス100の予約は解除されないものとしてもよい。
例えば、図14に示すステップS41の動作が予約の保持時間の経過前に完了していれば、当該保持時間が経過しても、当該宅配ボックス100の予約は解除されないようにしてもよい。すなわち、この場合、予約の保持時間の経過前に、荷物の識別コードが宅配ボックス100の読取部108よって読み取られれば、当該保持時間が経過しても、当該宅配ボックス100の予約は解除されない。また、例えば、図16に示すステップS61の動作が予約の保持時間の経過前に完了していれば、当該保持時間が経過しても、当該宅配ボックス100の予約は解除されないようにしてもよい。すなわち、この場合、予約の保持時間の経過前に、手渡しできなかった荷物の識別コードが宅配ボックス100の読取部108よって読み取られれば、当該保持時間が経過しても、当該宅配ボックス100の予約は解除されない。
また、上述の実施形態において、システム1は、管理サーバ10及び業者サーバ20の2つのサーバを含むものとして説明した。このように、システム1は、第1サーバ及び第2サーバを含んでよい。この場合、第1サーバは第2サーバと通信を行う。第1サーバは、宅配ボックスのような収容装置と通信を行う、収容装置の管理を行う業者のサーバ(管理サーバ)としてよい。また、第2サーバは、例えば配送業者のような業者のスタッフによって使用される端末(業者端末)と通信を行う、配送業者によって使用されるサーバ(業者サーバ)としてよい。ここで、第1サーバ(管理サーバ)は、配送業者によって使用されるサーバ(業者サーバ)以外のサーバとしてよい。
一方、これらのサーバを1つに統合できる場合、システム1は、1つのサーバを含むものとして実現してもよい。この場合、当該システムは、受取人に配送された荷物を収容する宅配ボックス100と、少なくとも宅配ボックス100と通信するサーバと、少なくともサーバと通信する業者端末200と、を含んでよい。そして、前記サーバは、業者端末200からの要求に基づいて、宅配ボックス100の予約の要求を宅配ボックス100に送信し、所定時間の経過後に、当該宅配ボックス100の予約の解除の要求を業者端末200に送信してよい。また、前記サーバは、所定時間の経過前において、業者端末200からの通知であって前記荷物が受取人に配送された旨の通知に基づいて、前記宅配ボックス100の予約の解除の要求を、当該宅配ボックス100に送信するように制御してもよい。
管理サーバ10と業者サーバ20との通信において、業者サーバ20に記憶されている情報が管理サーバ10に送信すべきでない情報の場合、業者サーバ20は、当該送信すべきでない情報以外の情報を送信してもよい。例えば、業者サーバ20が配送業者によって運営されるサーバであり、管理サーバ10が配送業者以外の者によって運営されるサーバである場合、業者サーバ20は業者サーバ20に記憶されている荷物の受取人の個人情報を管理サーバ10に送信すべきでない。その場合、業者サーバ20は、荷物の受取人の個人情報を管理サーバ10に送らず、荷物の受取人の個人情報が特定できない情報(例えば、送り状番号や配送した荷物に付されたバーコードなどの識別コード)を管理サーバ10に送信する。
上述した実施形態は、システム1に含まれる管理サーバ10としての実施のみに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態は、システム1に含まれる業者サーバ20として実施してもよい。さらに、上述した実施形態は、システム1に含まれる管理サーバ10及び/又は業者サーバ20のようなサーバを含むシステムとして実施してもよい。また、上述した実施形態は、システム1に含まれる管理サーバ10及び/又は業者サーバ20のようなサーバ(機器)としての実施のみに限定されるものでもない。例えば、上述した実施形態は、システム1に含まれる管理サーバ10及び/又は業者サーバ20のようなサーバ(機器)の制御方法として実施してもよい。さらに、例えば、上述した実施形態は、システム1に含まれる管理サーバ10及び/又は業者サーバ20のようなサーバ(機器)が実行するプログラムとして実施してもよい。
また、一実施形態に係る宅配ボックス100が設置されるのは、例えばマンションのような集合住宅のエントランスなどに限定されない。例えば、一実施形態に係る宅配ボックス100は、鉄道駅などの公共スペース又はコンビニエンスストアのような店舗に設置されてもよい。
以下、本願の原出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
受取人に配送された荷物を収容する収容装置及び他の電子機器に有線又は無線で接続可能なサーバであって、
前記収容装置及び前記他の電子機器と通信する通信部と、
前記通信部が受信する前記他の電子機器からの要求に基づいて、前記収容装置の予約の要求を、前記通信部により当該収容装置に送信するように制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、所定時間の経過後に、前記収容装置の予約の解除の要求を、前記通信部により当該収容装置に送信するように制御する、サーバ。
[2]
前記コントローラは、前記所定時間の経過前において、前記通信部が受信する前記他の電子機器からの通知であって前記荷物が受取人に配送された旨の通知に基づいて、前記収容装置の予約の解除の要求を、前記通信部により当該収容装置に送信するように制御する、上記[1]に記載のサーバ。
[3]
前記コントローラは、前記収容装置の予約の要求を送信した後、前記他の電子機器とは異なる電子機器からの通知であって前記荷物の受取方法に関する通知を、前記通信部により受信するように制御する、上記[1]又は[2]に記載のサーバ。
[4]
前記コントローラは、前記収容装置の予約の要求を送信して、当該収容装置が予約された旨の通知を前記通信部により受信した後、前記他の電子機器とは異なる電子機器からの通知であって前記荷物の受取方法に関する通知を、前記通信部により受信するように制御する、上記[3]に記載のサーバ。
[5]
前記コントローラは、前記他の電子機器とは異なる電子機器から受信した前記荷物の受取方法に関する通知に基づいて、当該荷物の受取方法に関する通知を、前記他の電子機器に送信するように制御する、上記[4]に記載のサーバ。
[6]
前記コントローラは、前記他の電子機器とは異なる電子機器から受信した前記荷物の受取方法に関する通知に基づいて、当該荷物の受取方法に関する通知を前記収容装置に送信するように制御する、上記[4]又は[5]に記載のサーバ。
[7]
前記コントローラは、前記荷物の受取方法に関する通知を前記収容装置に送信した後、当該荷物が当該収容装置に収容された旨の通知を当該収容装置から受信すると、当該荷物が当該収容装置に収容された旨の通知を、前記通信部により前記他の電子機器及び前記他の電子機器とは異なる電子機器の少なくとも一方に送信するように制御する、上記[6]に記載のサーバ。
[8]
前記コントローラは、前記収容装置の予約を要求する情報として、当該収容装置の収容口のロックを要求する情報を、前記通信部により当該収容装置に送信するように制御する、上記[1]から[7]のいずれかに記載のサーバ。
[9]
前記コントローラは、前記収容装置の予約の解除を要求する情報として、当該収容装置の収容口の開錠を要求する情報を、前記通信部により当該収容装置に送信するように制御する、上記[1]から[8]のいずれかに記載のサーバ。
[10]
受取人に配送された荷物を収容する収容装置と通信する他のサーバ、及び他の電子機器に、有線又は無線で接続可能なサーバであって、
前記他のサーバ及び前記他の電子機器と通信する通信部と、
前記通信部が受信する前記他の電子機器からの要求に基づいて、前記収容装置の予約の要求を、前記通信部により前記他のサーバに送信するように制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、前記通信部が前記他のサーバから受信する通知であって前記収容装置が予約された旨の通知に基づいて、当該収容装置が予約された旨の通知を、前記他の電子機器とは異なる電子機器に送信するように制御する、サーバ。
[11]
前記コントローラは、当該収容装置が予約された旨の通知とともに、前記荷物の受取方法に関する問合せを、前記他の電子機器とは異なる電子機器に送信するように制御する、上記[10]に記載のサーバ。
[12]
受取人に配送された荷物を収容する収容装置と、
少なくとも前記収容装置と通信するサーバと、
少なくとも前記サーバと通信する端末と、を含むシステムであって、
前記サーバは、前記端末からの要求に基づいて、前記収容装置の予約の要求を当該収容装置に送信し、所定時間の経過後に、当該収容装置の予約の解除の要求を当該収容装置に送信する、システム。
[13]
前記サーバは、前記所定時間の経過前において、前記端末からの通知であって前記荷物が受取人に配送された旨の通知に基づいて、前記収容装置の予約の解除の要求を、当該収容装置に送信するように制御する、上記[12]に記載のシステム。
[14]
受取人に配送された荷物を収容する収容装置及び他の電子機器に有線又は無線で接続可能なサーバの制御方法であって、
前記サーバが受信する前記他の電子機器からの要求に基づいて、前記収容装置の予約の要求を、当該収容装置に送信するように制御するステップと、
所定時間の経過後に、前記収容装置の予約の解除の要求を、当該収容装置に送信するように制御するステップと、
を含む、サーバの制御方法。
[15]
受取人に配送された荷物を収容する収容装置と通信する他のサーバ、及び他の電子機器に、有線又は無線で接続可能なサーバの制御方法であって、
前記他の電子機器からの要求に基づいて、前記収容装置の予約の要求を、前記他のサーバに送信するように制御するステップと、
前記他のサーバから受信する通知であって前記収容装置が予約された旨の通知に基づいて、当該収容装置が予約された旨の通知を、前記他の電子機器とは異なる電子機器に送信するように制御するステップと、
を含む、サーバの制御方法。
[16]
受取人に配送された荷物を収容する収容装置及び他の電子機器に有線又は無線で接続可能なコンピュータに、
前記コンピュータが受信する前記他の電子機器からの要求に基づいて、前記収容装置の予約の要求を、当該収容装置に送信するように制御するステップと、
所定時間の経過後に、前記収容装置の予約の解除の要求を、当該収容装置に送信するように制御するステップと、
を実行させる、プログラム。
[17]
受取人に配送された荷物を収容する収容装置と通信する他のサーバ、及び他の電子機器に、有線又は無線で接続可能なコンピュータに、
前記他の電子機器からの要求に基づいて、前記収容装置の予約の要求を、前記他のサーバに送信するように制御するステップと、
前記他のサーバから受信する通知であって前記収容装置が予約された旨の通知に基づいて、当該収容装置が予約された旨の通知を、前記他の電子機器とは異なる電子機器に送信するように制御するステップと、
を実行させる、プログラム。