JP2021102474A - 押出し器具 - Google Patents

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啓悟 中村
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Abstract

【課題】片手での作業で、一定量の収容体を安定して吐出することができる押出し器具を提供する。【解決手段】押出し器具1は、収容部3と、圧縮及び膨張する内部空間48を有するポンプ部4と、収容部3とポンプ部4とを連通する第1の弁5と、吐出口10よりも上側に設けられた第2の弁6と、ポンプ部4の下端が対象面に押し当てられて内部空間48が圧縮された際に膨張した状態となるようポンプ部4に対して作用する弾性部材7とを備え、第1の弁5は、ポンプ部4の内部空間48が圧縮された際に閉じかつポンプ部4の部空間48が膨張した際に開いて収容部3からポンプ部4への収容体11の流れを許容し、第2の弁6は、ポンプ部4の内部空間48が圧縮された際に開いてポンプ部4から吐出口10への収容体11の流れを許容しかつ内部空間48が膨張した際に閉じるよう構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、収容体を複数回に分けて押し出すための押出し器具に関する。
ゲル状薬剤などの流動性を有する収容体を収容した管状本体からプランジャによって複数回に分けて収容体を押し出すことが可能な押出し器具が従来から知られている(例えば特許文献1を参照)。特許文献1に記載の押出し器具(ディスペンス器具)では、プランジャは、略管状円筒形外側スリーブと、略管状円筒形内側スリーブと、を備え、これらが同心円状に形成されている。管状本体の内部には、略管状円筒形内側スリーブが挿入され、略管状円筒形内側スリーブによって流動性材料が押し出される。
略管状円筒形外側スリーブには、軸方向に沿って一定の間隔をおいて形成された複数の貫通穴が形成されている。管状本体の外周面には、当該外周面から突出するガイドピンが設けられており、ガイドピンは、略管状円筒形外側スリーブに形成された複数の貫通穴のうちの一つに対し、内側から外側に向かって通される。
ユーザは、ディスペンス器具を使用する際、ガイドピンが一の貫通孔に引っ掛かっているため、ガイドピンを押し込みながら、プランジャを管状本体側に移動させる。プランジャを管状本体側に移動させると、ガイドピンが復元し、一の貫通孔に隣接する別の貫通孔に入る。これによって、管状本体のオリフィスから、一定量の流動性材料が吐出される。
特表2009−500254号公報
しかしながら、特許文献1に記載のディスペンス器具では、管状本体に対するプランジャの押し込み速度によっては、ガイドピンが復元する前に、すぐ隣の貫通孔の位置を超えてしまうことがあり、一定量を超えた流動性材料(例えば、2回分の流動性材料)が吐出されることがある。また、ディスペンス器具を使用する際、ユーザは、一方の手でガイドピンを押し込みながら、他方の手でプランジャを管状本体側に移動させる必要があり、片手での作業が難しい。
本発明は、上記課題に着目してなされたものであり、片手での作業で一定量の収容体を安定して吐き出すことができる押出し器具を提供することを目的とする。
本発明は、対象面に収容体を複数回に分けて押し出すことが可能な押出し器具に関する。本発明の押出し器具は、前記収容体を収容する収容部と、圧縮及び膨張する内部空間を有するポンプ部と、前記収容部と前記ポンプ部との連通部に設けられた第1の弁と、前記ポンプ部の下端側に設けられた前記収容体の吐出口よりも上側に設けられた第2の弁と、前記ポンプ部の下端が前記対象面に押し当てられて前記ポンプ部の内部空間が圧縮された際に膨張した状態となるよう前記ポンプ部に対して作用する弾性部材と、を備え、前記第1の弁は、前記ポンプ部の内部空間が圧縮された際に閉じ、かつ、前記ポンプ部の内部空間が膨張した際に開いて前記収容部から前記ポンプ部への前記収容体の流れを許容するよう構成され、前記第2の弁は、前記ポンプ部の内部空間が圧縮された際に開いて前記ポンプ部から前記吐出口への前記収容体の流れを許容し、かつ、前記ポンプ部の内部空間が膨張した際に閉じるよう構成されることを特徴とする。
本発明の押出し器具においては、前記収容部を内部に含む筐体をさらに備え、前記ポンプ部は、前記筐体内に設けられるシリンダ部と、前記筐体の下端に形成された挿通孔に挿し通されて上端側が前記シリンダ部内に突き出るとともに下端側が前記筐体外に突き出るピストン部であって、上端に前記収容体の流通口を有するとともに下端に前記吐出口を有しかつ内部に前記収容体の流路を有するピストン部と、を含み、前記ポンプ部は、前記ピストン部の上下方向の移動により前記ピストン部の一部が前記シリンダ部内を上方向に摺動することで前記シリンダ部の内部空間が圧縮されかつ下方向に摺動することで前記シリンダ部の内部空間が膨張するよう構成され、前記弾性部材は、前記ピストン部が上方向に移動した際に前記ピストン部に対して下方向へ向かう力を加えるよう構成されるように、構成することができる。
また、本発明の押出し器具においては、前前記ピストン部は、前記シリンダ部よりも平面視での大きさが小さく、前記ピストン部の上端側には、前記シリンダ部の内周面に接触する拡大部が設けられているように、構成することができる。
また、本発明の押出し器具においては、前記収容部内の前記収容体上に前記収容部内を上下方向に摺動可能に設けられた蓋部をさらに備えるように、構成することができる。
本発明の押出し器具によれば、ポンプ部の下端を対象面に当てた後、ポンプ部の内部空間を圧縮した状態とすることで、ポンプ部内の収容体を内部空間の圧縮量に応じてポンプ部から押し出して吐出口から対象面に吐き出すことができる。このように、本発明の押出し器具では、一定量の収容体を安定して吐出することができる。そのうえ、ユーザは、片手による簡単な操作で一定量の収容体を吐出口から吐き出させることができるので、ユーザに対する使い勝手を良好にすることができる。
第1実施形態の押出し器具の断面図である。 吐出口を拡大して示す部分斜視図である。 第1実施形態の押出し器具の動作を説明するための断面図である。 第1実施形態の押出し器具の動作を説明するための断面図である。 第2実施形態の押出し器具の断面図である。 第2実施形態の押出し器具の動作を説明するための断面図である。 第2実施形態の押出し器具の動作を説明するための断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。本発明は、対象面に収容体を一定量ずつ複数回に分けて押し出すことが可能な押出し器具に関する。図1は、第1実施形態の押出し器具1を示す。
押出し器具1は、内部に収容体11(図3及び図4に示す)を収容し、下端側に収容体11の吐出口10を有している。収容体11は複数回分の量が押出し器具1に収容されており、収容体11は所定量が複数回に分けて吐出口10から吐出される。
収容体11は、押出し器具1の内部に留まる程度の弾性を持ち、かつ吐出口10から押し出されたときに吐出口10から出る程度の軟らかさを持ち、例えばゲル状、軟膏状、クリーム状などを例示することができる。本実施形態では、収容体11は、芳香成分及び/又は洗浄成分などを含むゲル状薬剤であり、押出し器具1は、水洗トイレの便器のボウル面にゲル状薬剤を付着させるのに好適に使用することができる。便器のボウル面に付着したゲル状薬剤は、水洗時にリムの裏側の給水孔から流れ出るフラッシュ水に晒されることでフラッシュ水に溶出し、芳香成分や洗浄成分などを便器のボウル面に供給する。なお、収容体11は、薬剤に限らず、例えば食品や化粧品などであってもよい。
押出し器具1は、収容体11を収容する収容部3と、圧縮及び膨張する内部空間48を有するポンプ部4と、第1の弁5と、第2の弁6と、弾性部材7とを備える。本実施形態では、押出し器具1は、筐体2をさらに備え、筐体2の内部に収容部3が含まれている。
なお、説明の便宜上、筐体2、さらに後述する収容部3、ポンプ部4及びピストン部41の中心軸に沿う方向(軸方向)を「上下方向」として定義し、上下方向のうち、吐出口10側を下方向、その反対側を上方向として定義する。また、筐体2、収容部3、ポンプ部4及びピストン部41の中心軸を中心とした円周方向を「周方向」として定義する。
筐体2は、上端が開口しかつ底を有する筒状(ここでは円筒状)を呈する中空体である。筐体2の上端にはキャップ8が装着されている。キャップ8は、筐体2に対して嵌合やネジ締結など公知の方法で固定されている。筐体2の上側の部分が収容体11の収容部3を構成している。筐体2の収容部3内の収容体11上には蓋部9が嵌め込まれている。
蓋部9は、外周面が筐体2の内周面に接触しながら収容部3内を下方向に移動可能である。蓋部9は、押出し器具1の使用開始前には、キャップ8の下側に隣接又は近接している。キャップ8の天面には1又は複数の空気取入れ孔80が形成されており、キャップ8と蓋部9との間の空間は常圧状態である。蓋部9は、詳細は後述するが、収容部3からポンプ部4のシリンダ部40への収容体11の流入によって生じる圧力低下によってシリンダ部40に向かって収容部3内を摺動しながら下降し、これにより収容体11をシリンダ部40の方へ集めるように構成されている。
筐体2の下側の部分はポンプ部4を構成している。ポンプ部4は、筐体2内に設けられるシリンダ部40と、筐体2の下端(底)に形成された挿通孔20に挿し通された上下方向に移動可能なピストン部41とを含んでいる。
シリンダ部40は、下端が開口しかつ天井を有する筒状(ここでは円筒状)を呈する中空体である。シリンダ部40は、本実施形態では、側面と天井とを備えており、筐体2の下端(底)上に設けられることにより、内部空間48が収容部3の内部空間とは仕切られた閉ざされた空間をなしている。
シリンダ部40は、天井に収容部3の収容体11の流入孔42が形成されている。流入孔42は収容部3とシリンダ部40とを連通する連通部であり、流入孔42には第1の弁5が設けられており、吸入口42は第1の弁5により開閉され、収容部3はシリンダ部40と第1の弁5を介して連通する。第1の弁5は、逆止弁であり、収容部3からポンプ部4のシリンダ部40への収容体11の流れを許容するが逆流は抑制するよう構成されている。なお、逆止弁自体は公知の構成であり、第1の弁5は、公知の種々の構成を採用することができる。
ピストン部41は、上下の両端が開口した筒状(ここでは円筒状)を呈する中空体である。ピストン部41は、上端側がシリンダ部40内に突き出るとともに下端側が筐体2外に突き出ている。ピストン部41は、上端に収容体11の流通口43を有するとともに下端に収容体11の吐出口10を有しており、内部に収容体11の流路44を有している。
ピストン部41の吐出口10の周囲には、図2に示すように、周方向に沿って一定の間隔をあけて複数の突起45が形成されている。各突起45は、吐出口10の周囲から下方向に突き出ており、隣り合う突起45の間に隙間Sが形成されている。収容体11を押し出す対象面に複数の突起45の先端を当てると、収容体11が吐出口10から対象面に向けてピストン部41の軸方向に沿って吐出する際に、隙間Sからピストン部41の軸方向と直交する方向にも収容体11が吐出する。これにより、対象面には収容体11が各突起45の外側に広がるようにして付着するので、対象面に付着した収容体11の形状を隙間Sの形状に応じて種々の形状とすることができる。
図1に示すように、ピストン部41の内部の吐出口10よりも上側には第2の弁6が設けられており、吐出口10は第2の弁6により開閉される。第2の弁6は、逆止弁であり、シリンダ部40から吐出口10への収容体11の流れを許容するが逆流は抑制するよう構成されている。なお、逆止弁自体は公知の構成であり、第2の弁6は、公知の種々の構成を採用することができる。
ピストン部41は、一部の外周面がシリンダ部40の内周面に直接的又は間接的に接触しながら上下方向に移動する。ピストン部は、シリンダ部よりも平面視での大きさが小さく、ピストン部41の上端側には、ピストン部41の軸方向と直交する方向に水平に外側に向けて突き出て、シリンダ部40の内周面に直接的又は間接的に接触する拡大部46が設けられている。本実施形態では、拡大部46の外周面にOリングなどのシール部材47が設けられており、拡大部46はシール部材47を介してシリンダ部40の内周面に接触する。
ポンプ部4は、ピストン部41の上下方向の移動によりピストン部41の一部(本実施形態では拡大部46)がシリンダ部40内を上方向に一定距離だけ摺動することで、シリンダ部40の内部空間が圧縮される一方で、ピストン部41の一部(本実施形態では拡大部46)がシリンダ部40内を下方向に一定距離だけ摺動することで、シリンダ部40の内部空間が膨張するよう構成されている。
弾性部材7は、シリンダ部40内においてシリンダ部40の天井とピストン部41の拡大部46との間に自然長さの状態で設けられている。弾性部材7は、ピストン部41のシリンダ部40内への押し込みによりシリンダ部40に対してピストン部41が上方向に一定距離だけ移動してシリンダ部40の内部空間48が圧縮されると、弾性部材7も圧縮され、その弾性力により下方向へ向かう力をピストン部40に加えてシリンダ部40の内部空間48が元の膨張した状態となるように、ポンプ部4に対して作用する。弾性部材7は、本実施形態ではコイルバネが用いられている。なお、弾性部材7は、コイルバネに限定されるものではなく、シリンダ部40に対して上方向に移動したピストン部41を弾性力により下方向へ移動させることができるものであれば種々の弾性部材を用いることができる。また、弾性部材7の設置位置も上述した位置に限定されない。
次に、図1に示す押出し器具1の使用方法について説明する。
ユーザは、押出し器具1を片手で持ち、図3(A)に示すように、ピストン部41の下端の複数の突起45を対象面(ここでは便器のボウル面)に押し当てた後、図3(B)に示すように、筐体2を押し下げる。これにより、シリンダ部40に対してピストン部41が上方に移動することで拡大部46がシリンダ部40内を上方向に摺動する。その結果、シリンダ部40の内部空間48が圧縮されて圧力が高くなる。これに伴い、第1の弁5は閉じられた状態になるとともに、第2の弁6は開いた状態になる。そして、シリンダ部40内の収容体11は、ピストン部41のシリンダ部41に対する上方向への移動距離(ポンプ部4の内部空間48の圧縮量)に応じた量がピストン部41の流通口43から流路44及び第2の弁6を通って吐出口10に押し出される。よって、吐出口10から一定量の収容体11が吐き出される。吐出口10から吐き出された収容体11は対象面に付着し、1回目の収容体11の押し出しが完了する。
押出し器具1を対象面から離すと、図4(A)に示すように、圧縮した弾性部材7の弾性力がピストン部41に作用して、ピストン部41が下方向に移動することにより拡大部46がシリンダ部40内を下方向に摺動する。その結果、シリンダ部40の内部空間48が膨張して圧力が低くなる。これに伴い、第2の弁6は閉じられた状態になるとともに、第1の弁5は開いた状態になり、収容部3の収容体11が第1の弁5を通ってシリンダ部40内に流入する。
そして、図4(B)に示すように、収容体11が収容部3からシリンダ部40に流入すると、収容部3内の圧力低下により、収容部3内を蓋部9がシリンダ部40に向かって下方向に摺動し、収容体11をシリンダ部40の方へ集める。また、第1の弁5が閉じられた状態となる。これにより、押出し器具1は、2回目以降の収容体11の押し出し動作に備えて、待機する状態になる。
以上、第1実施形態の押出し器具1によると、ピストン部41の下端を対象面に当てた後、シリンダ部40内にピストン部41を押し込み、シリンダ部40に対してピストン部41を上方向に所定距離だけ移動させてシリンダ部40の内部空間48を圧縮した状態とすることで、ピストン部41の移動距離(ポンプ部4の内部空間48の圧縮量)に応じた量の収容体11をシリンダ部40から押し出して吐出口10から対象面に吐き出すことができる。このように、第1実施形態の押出し器具1では、一定量の収容体11を安定して吐き出すことができる。そのうえ、ユーザは、片手による簡単な操作で一定量の収容体11を吐出口10から吐き出させることができるので、ユーザに対する使い勝手を良好にすることができる。
また、第1実施形態の押出し器具1によると、ピストン部41は、シリンダ部40よりも平面視での大きさが小さく、ピストン部41の上端側には、シリンダ部40の内周面に接触する拡大部46が設けられている。これにより、シリンダ部40内にピストン部41を押し込んでシリンダ部40の収容体11を押し出す際、シリンダ部40に対してピストン部41を上方向に少しの距離を移動させるだけで、十分な量の収容体11をシリンダ部40から押し出して吐出口10から対象面に吐き出すことができる。よって、押出し器具1の上下方向の長さをコンパクト化することができる。
また、第1実施形態の押出し器具1によると、収容部3内の収容体11上に収容部3内を上下方向に摺動する蓋部9が設けられており、収容部3内の収容体11は蓋部9で覆われている。よって、収容体11が常に空気と接触することが抑制されるので、収容体11の品質を維持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した第1実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
第1実施形態では、筐体2の上側の部分が収容部3をなし、筐体2の下側の部分がポンプ部4の一部(シリンダ部40)をなしているが、図5に示すように、収容部3とポンプ部4とを完全に別部材で構成してもよい、図5に示す第2実施形態では、押出し器具1は、収容体11(図6及び図7に示す)を収容する収容部3と、圧縮及び膨張する内部空間48を有するポンプ部4と、第1の弁5と、第2の弁6と、弾性部材7とを備えており、ポンプ部4は第1実施形態のようにシリンダ部40とピストン部41とに分かれておらず、一つの部材で構成されている。
なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付することで詳細な説明は省略する。
収容部3は、上端が開口し下端に収容体11の流入孔30が形成された筒状(ここでは円筒状)を呈する中空体である。収容部3の上端にはキャップ8が装着されている。収容部3内の収容体11上には蓋部9が嵌め込まれている。
流入孔30は収容部3とポンプ部4とを連通する連通部であり、流入孔30には第1の弁5が設けられており、吸入口30は第1の弁5により開閉され、収容部3はポンプ部4と第1の弁5を介して連通する。第1の弁5は、逆止弁であり、収容部3からポンプ部4への収容体11の流れを許容するが逆流は抑制するよう構成されている。
収容部3の下端には、下端が開口した筒状(ここでは円筒状)のガイド壁31が下方向に突き出るように設けられている。ガイド壁31は、その外周面がポンプ部4の内周面に接触する大きさに形成されている。収容部3の下端には、収容部3の軸方向と直交する方向に水平に外側に向けて突き出る係止段部32が周方向に一周にわたって形成されている。
ポンプ部4は、上下の両端が開口した筒状(ここでは円筒状)を呈する中空体である。ポンプ部4は、下端に収容体11の吐出口10を有している。ポンプ部4の内部の吐出口10よりも上側には第2の弁6が設けられており、吐出口10は第2の弁6により開閉される。第2の弁6は、逆止弁であり、ポンプ部4の内部空間48から吐出口10への収容体11の流れを許容するが逆流は抑制するよう構成されている。
ポンプ部4は、その上端側の内周面が収容部3のガイド壁31の外周面に対して接触するようにして上下方向に移動可能である。ポンプ部4は、収容部3との間に形成される内部空間48が上下の弁5,6により収容部3の内部空間とは仕切られた閉ざされた空間をなしている。
ポンプ部4の上端側の外周面には、断面視でL字型に外側に張り出す外側壁48が設けられている。外側壁48は上端が開口した筒状(ここでは円筒状)を呈する中空体である。外側壁48の上端には、ポンプ部4の軸方向と直交する方向に水平に内側に向けて突き出る係止爪部49が周方向に一周にわたって形成されており、この係止爪部49が収容部3の係止段部32に上から係合することで、ポンプ部4は収容部3に上下方向に移動可能に装着される。
弾性部材7は、収容部3の下端とポンプ部4の上端との間に、具体的には、ガイド壁31と外側壁48との間の空間に自然長さの状態で設けられている。弾性部材7は、ポンプ部4の収容部3への押し込みにより収容部3に対してポンプ部4が上方向に一定距離だけ移動してポンプ部4の内部空間48が圧縮されると、弾性部材7も圧縮され、その弾性力により下方向へ向かう力をポンプ部4に加えてポンプ部4の内部空間48が元の膨張した状態となるように、ポンプ部4に対して作用する。弾性部材7は、本実施形態ではコイルバネが用いられている。なお、弾性部材7は、コイルバネに限定されるものではなく、上方向に移動したポンプ部4を弾性力により下方向へ移動させることができるものであれば種々の弾性部材を用いることができる。また、弾性部材7の設置位置も上述した位置に限定されない。
次に、図5に示す押出し器具1の使用方法について説明する。
ユーザは、押出し器具1を片手で持ち、図6(A)に示すように、ポンプ部4の下端の複数の突起45を対象面(ここでは便器のボウル面)に押し当てた後、図6(B)に示すように、収容部3を押し下げる。これにより、収容部3に対してポンプ部4が上方向に移動する結果、ポンプ部4の内部空間48が圧縮されて圧力が高くなる。これに伴い、第1の弁5は閉じられた状態になるとともに、第2の弁6は開いた状態になる。そして、ポンプ部4内の収容体11は、収容部3に対するポンプ部4の上方向への移動距離(ポンプ部4の内部空間48の圧縮量)に応じた量が第2の弁6を通って吐出口10に押し出される。よって、吐出口10から一定量の収容体11が吐き出される。吐出口10から吐き出された収容体11は対象面に付着し、1回目の収容体11の押し出しが完了する。
押出し器具1を対象面から離すと、図7(A)に示すように、圧縮した弾性部材7の弾性力がポンプ部4に作用して、ポンプ部4が下方向に移動することにより、ポンプ部4の内部空間48が膨張して圧力が低くなる。これに伴い、第2の弁6は閉じられた状態になるとともに、第1の弁5は開いた状態になり、収容部3の収容体11が第1の弁5を通ってポンプ部4に流入する。
そして、図7(B)に示すように、収容体11が収容部3からポンプ部4に流入すると、収容部3内の圧力低下により、収容部3内を蓋部9がポンプ部4に向かって下方向に摺動し、収容体11をポンプ部4の方へ集める。また、第1の弁5が閉じられた状態となる。これにより、押出し器具1は、2回目以降の収容体11の押し出し動作に備えて、待機する状態になる。
以上、第2実施形態の押出し器具1によると、ポンプ部4の下端を対象面に当てた後、収容部3に対してポンプ部4を上方向に所定距離だけ移動させてポンプ部4の内部空間48を圧縮した状態とすることで、ポンプ部4の移動距離(ポンプ部4の内部空間48の圧縮量)に応じた量の収容体11をポンプ部4から押し出して吐出口10から対象面に吐き出すことができる。このように、第2実施形態の押出し器具1では、一定量の収容体11を安定して吐出することができる。そのうえ、ユーザは、片手による簡単な操作で一定量の収容体11を吐出口10から吐き出させることができるので、ユーザに対する使い勝手を良好にすることができる。
また、第2実施形態の押出し器具1によると、収容部3内の収容体11上に収容部3内を上下方向に摺動する蓋部9が設けられており、収容部3内の収容体11は蓋部9で覆われている。よって、収容体11が常に空気と接触することが抑制されるので、収容体11の品質を維持することができる。
なお、ポンプ部4の構成は第1及び第2実施形態の構成に限定されるものではなく、ポンプ部4の下端が対象面に押し当てられた際に内部空間48が圧縮されることで収容体11がポンプ部4から第2の弁6を経て押し出されて吐出口10から吐き出され、その後、膨張することで収容部3から収容体11が第1の弁5を経て流入するものであれば、種々の構成とすることができる。
その他の変形例として、上記実施形態では、吐出口10の向きは下方向を向いているが、吐出口10の向きはこれに限定されるものではなく、横方向に向いていてもよい。
また、その他の変形例として、上記実施形態では、対象面を洋式便器のボウル面として一例を説明したが、対象面はこれに限定されるものではなく、例えば、小便器、浴槽、シャワー室、洗面器、シンク、食器洗浄機等の内面であってもよい。
また、その他の変形例として、上記実施形態では、筐体2、シリンダ部40、ピストン部42などは円筒状を呈しているが、角筒状を呈していてもよい。
1 押出し器具
2 筐体
3 収容部
4 ポンプ部
5 第1の弁
6 第2の弁
7 弾性部材
9 蓋部
10 吐出口
20 挿通孔
40 シリンダ部
41 ピストン部
43 流通口
44 流路
46 拡大部
48 ポンプ部の内部空間

Claims (4)

  1. 対象面に収容体を複数回に分けて押し出すことが可能な押出し器具であって、
    前記収容体を収容する収容部と、
    圧縮及び膨張する内部空間を有するポンプ部と、
    前記収容部と前記ポンプ部との連通部に設けられた第1の弁と、
    前記ポンプ部の下端側に設けられた前記収容体の吐出口よりも上側に設けられた第2の弁と、
    前記ポンプ部の下端が前記対象面に押し当てられて前記ポンプ部の内部空間が圧縮された際に膨張した状態となるよう前記ポンプ部に対して作用する弾性部材と、を備え、
    前記第1の弁は、前記ポンプ部の内部空間が圧縮された際に閉じ、かつ、前記ポンプ部の内部空間が膨張した際に開いて前記収容部から前記ポンプ部への前記収容体の流れを許容するよう構成され、
    前記第2の弁は、前記ポンプ部の内部空間が圧縮された際に開いて前記ポンプ部から前記吐出口への前記収容体の流れを許容し、かつ、前記ポンプ部の内部空間が膨張した際に閉じるよう構成される、押出し器具。
  2. 前記収容部を内部に含む筐体をさらに備え、
    前記ポンプ部は、
    前記筐体内に設けられるシリンダ部と、
    前記筐体の下端に形成された挿通孔に挿し通されて上端側が前記シリンダ部内に突き出るとともに下端側が前記筐体外に突き出るピストン部であって、上端に前記収容体の流通口を有するとともに下端に前記吐出口を有しかつ内部に前記収容体の流路を有するピストン部と、を含み、
    前記ポンプ部は、前記ピストン部の上下方向の移動により前記ピストン部の一部が前記シリンダ部内を上方向に摺動することで前記シリンダ部の内部空間が圧縮されかつ下方向に摺動することで前記シリンダ部の内部空間が膨張するよう構成され、
    前記弾性部材は、前記ピストン部が上方向に移動した際に前記ピストン部に対して下方向へ向かう力を加えるよう構成される、請求項1に記載の押出し器具。
  3. 前記ピストン部は、前記シリンダ部よりも平面視での大きさが小さく、前記ピストン部の上端側には、前記シリンダ部の内周面に接触する拡大部が設けられている、請求項2に記載の押出し器具。
  4. 前記収容部内の前記収容体上に前記収容部内を上下方向に摺動可能に設けられた蓋部をさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載の押出し器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113477477A (zh) * 2021-07-27 2021-10-08 湖北三江航天险峰电子信息有限公司 一种管道内部导轨涂油装置

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