JP2021101727A - 電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材、及びそれを備えた電子タバコ互換カートリッジ - Google Patents

電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材、及びそれを備えた電子タバコ互換カートリッジ Download PDF

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龍志 渡邊
Tatsushi Watanabe
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【課題】電子タバコ互換カートリッジ内のエアロゾルの流れを安定化することのできる電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を提供すること。【解決手段】電子タバコ互換カートリッジの支持部材300は、入口端300Aから出口端300Bに向けて通過するエアロゾルの通過流の流路301(流路301A〜流路301D)が設けられている。また、支持部材300の流路301の入口端には、図1、図2(A)に示すエアロゾル生成部材110から支持部材300に向かうエアロゾルの通過流を交流させるための交流空間部302が設けられている。交流空間部302は、エアロゾル生成部材110の基材110Aの種類や充填量等に起因してエアロゾル生成部材110から支持部材300に向かうエアロゾルの流量や流速を均一化し、ユーザーがエアロゾル生成部材110からの芳香成分を吸い込み易くする。【選択図】図5

Description

本発明は、電子タバコに装着して使用する電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材、及びそれを備えた電子タバコ互換カートリッジに関する。
近年、禁煙の傾向に合わせ、火炎を用いることなく、タバコの成分を含んだカートリッジを加熱することでタバコ成分を気化させ、それを吸引する電子タバコ製品が普及している(例えば、特許文献1、2)。
特許文献1の電子タバコは、カートリッジのエアロゾル生成部材に加熱要素を挿入し、エアロゾル生成部材を加熱することでタバコ成分を含むエアロゾルを生成する。カートリッジは、エアロゾル生成部材を支持する中空管状の支持部材を有し、この支持部材は、加熱要素がエアロゾル生成部材内へ挿入される際にカートリッジが受ける力に抗する。加熱によりエアロゾル形成基材から放出されたタバコ成分のエアロゾルは、支持部材の中空部分を通過し、下流に位置するマウスピースに移送されてユーザーに吸引される。
特許文献2は、喫煙材を加熱するための装置とそれに使用するエアロゾル冷却部材を開示している。特許文献2に記載されたエアロゾル冷却部材は、一例として第1及び第2端部を有するモノリシックロッドであり、第1及び第2端部の間を延びる複数の貫通孔を有している。
特許第6000451号明細書 特表2017−518041号公報
特許文献1の電子タバコは、エアロゾル生成部材内の基材である充填物の詰まり具合による不均一等により、ユーザーにとって芳香成分を吸い込み難くなるという課題があった。例えば、充填物の長手方向の詰まり方の不均一やそれと直交する断面内での不均一等に起因し、加熱により放出されたタバコ成分のエアロゾルが支持部材に移動する際、エアロゾルの流量や流速が時間的に変化することで経時的な不均一もしくは時間的相違が生じるのに加えて、貫通孔領域のみ、他の部分に比べてエアロゾルの流量が多くかつ流速が高いのに対して、それ以外の領域からの流量が極端に少なくかつ流速も低いといった領域的な不均一、場所的な相違等が生じ、流量や流速を均一に芳香成分を吸い込むことは困難であった。
また、同様に、特許文献2に記載されたエアロゾル冷却部材も、モノリシックロッドの第1及び第2端部の間に、同一径の複数の貫通孔が直線状に延びているので、エアロゾル冷却部材内のエアロゾルの流れが不安定になり易いという課題があった。複数の貫通孔(流路)のそれぞれで単独の流路について同様の時間的相違があるのに加えて、流路相互間での場所的相違があるため、芳香成分を安定した状態で吸い込むことが困難であった。
また、特許文献1の電子タバコでは、吸い込み難さに加えて、加熱要素がエアロゾル形成基材に挿入される際に、エアロゾル生成部材の内部に過度の負荷がかかるという課題があった。この場合、過度の負荷により、挿入が難しくなるだけでなく、挿入時にカートリッジが折れ曲がったり、ときには加熱要素自体が破損したりする場合があった。
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、電子タバコ互換カートリッジ内のエアロゾルの流れを安定化することのできる電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、エアロゾルが電子タバコカートリッジ内を移送される流路を確保しつつ、加熱要素の挿入時にエアロゾル生成部材を安定的に支持しながらも、加熱要素の挿入によりカートリッジに不具合を生じさせず、電子タバコ本体に問題が生じないような支持部材を提供することにある。
また、本発明のさらなる目的は、電子タバコの使用の際、カートリッジの挿入を容易とし、操作性を向上させることにある。
本発明の第1の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、電子タバコ互換カートリッジ内でエアロゾル生成部材とフィルタ部材との間に配置され、前記エアロゾル生成部材側の一端面から前記フィルタ部材側の他端面に向けて通過するエアロゾルの通過流の流路と、前記流路の入口端、出口端及びそれらの中途部のうち、少なくとも一箇所に設けられ、前記エアロゾルの通過流を交流させる交流空間部と、を有する。
本発明の第2の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第1の態様において、前記支持部材の前記一端面側の外周端と前記流路の入口端との間に入口端位置差が存在し、前記交流空間部は、前記入口端位置差によって形成される入口端空間部を含んでもよい。
本発明の第3の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第2の態様において、前記入口端位置差は、前記支持部材の前記一端面側の外周端と前記流路の入口端との間の段差又は傾斜によって形成されていてもよい。
本発明の第4の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第1〜第3のいずれかの態様において、前記支持部材の前記他端面側の外周端と前記流路の出口端との間に出口端位置差が存在し、前記交流空間部は、前記出口端位置差によって形成される出口端空間部を含んでもよい。
本発明の第5の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第4の態様において、前記出口端位置差は、前記支持部材の前記他端面側の外周端と前記流路の出口端との間の段差又は傾斜によって形成されていてもよい。
本発明の第6の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第1〜第5のいずれかの態様において、前記流路の中途部には、前記流路に連なり、且つ前記流路よりも広い断面積を有する中途空間部が存在し、前記前記交流空間部は、前記中途空間部を含んでもよい。
本発明の第7の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第1〜第6のいずれかの態様において、前記流路は、互いの断面積が異なる複数の流路を有してもよい。
本発明の第8の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第1〜第7のいずれかの態様において、当該支持部材の外周を構成する外周部材をさらに有し、前記流路及び前記交流空間部は、前記外周部材内で当該支持部材の構成材が存在しない空間部分によって形成されていてもよい。
本発明の第9の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第8の態様において、前記外周部材は、一体形成されていてもよい。
本発明の第10の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第1〜第7のいずれかの態様において、前記流路は、前記支持部材に形成された中空の貫通孔であってもよい。
本発明の第11の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、電子タバコ互換カートリッジ内でエアロゾル生成部材とフィルタ部材との間に配置され、前記エアロゾル生成部材を直接又は間接に支持する支持面と、前記エアロゾル生成部材側の一端面から前記フィルタ部材側の他端面に向けて通過するエアロゾルの通過流の流路と、を有し、前記支持面は、第一の支持面と、前記第一の支持面の下流側に第二の支持面と、を有してもよい。
本発明の第12の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第11の態様において、前記第二の支持面は、前記第一の支持面と連接していてもよい。
本発明の第13の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第11又は第12の態様において、前記第二の支持面は、段差を介して形成されたものであってもよい。
本発明の第14の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第11〜第13のいずれかの態様において、前記第一の支持面又は第二の支持面が、前記エアロゾル生成部材の長手方向の中心軸の周りに対称であってもよい。
本発明の第15の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第11〜第14のいずれかの態様において、前記第一の支持面に対して第二の支持面の面積比が、0.25倍以上、4.0倍以下であってもよい。
本発明の第16の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、電子タバコ互換カートリッジ内でエアロゾル生成部材とフィルタ部材との間に配置され、前記エアロゾル生成部材を直接又は間接に支持する支持面と、前記エアロゾル生成部材側の一端面から前記フィルタ部材側の他端面に向けて通過するエアロゾルの通過流の流路と、を有し、前記支持面は、前記エアロゾル生成部材の長手方向の中心軸に垂直な面に対して傾斜面を有する。
本発明の第17の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第16の態様において、前記流路は、当該支持部材内に形成された中空の貫通孔を含んでもよい。
本発明の第18の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第15又は第17の態様において、前記流路は、前記支持部材の周縁部に形成された流路を含んでもよい。
本発明の第19の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第11〜第18のいずれかの態様において、前記傾斜面より下流側に前記流路を有してもよい。
本発明の第20の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第16〜第19のいずれかの態様において、前記傾斜面が、前記中心軸の周りに対称であってもよい。
本発明の第21の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第16〜第20のいずれかの態様において、前記傾斜面の前記垂直な面に対する傾斜角度が、4度以上であってもよい。
本発明の第22の態様に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材は、前記第16〜第21のいずれかの態様において、前記傾斜面は、前記エアロゾル発生基材に加熱要素を挿入して加熱する際の前記加熱要素の挿入方向に対する傾斜面を含んでもよい。
本発明の第23の態様に係る電子タバコ互換カートリッジは、前記エアロゾル生成部材と、前記フィルタ部材と、前記第1〜第22のいずれかの態様の電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材と、を有する。
本発明の第24の態様に係る電子タバコ互換カートリッジは、前記第23の態様において、前記エアロゾル生成部材からのエアロゾルの通過領域を制限する規制部材をさらに有してもよい。
本発明の第25の態様に係る電子タバコ互換カートリッジは、前記第24の態様において、前記規制部材は、前記エアロゾルの通過を許容し、且つ前記エアロゾル生成部材の通過を規制するサイズの開孔を有してもよい。
本発明の電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材によれば、電子タバコ互換カートリッジ内のエアロゾルの流れを安定化することが可能となり、ユーザーがエアロゾル中の芳香成分を吸い込み易くなるという効果が得られる。
また、交流空間部が支持部材の流路の入口端に設けられている場合には、電子タバコ本体の内部に設けられた加熱要素がエアロゾル生成部材に挿入される際、加熱要素がエアロゾル生成部材の内部に与える過度の負荷を低減することができるという効果が得られる。
本発明の電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材によれば、エアロゾル生成部材から放出されたエアロゾルが電子タバコ互換カートリッジ内を移送される流路を確保しつつ、加熱要素の挿入時にエアロゾル生成部材を安定的に支持しながらも、加熱要素の挿入によりカートリッジに不具合を生じさせないような支持部材を提供することができる。
本発明の電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材によれば、電子タバコ本体の使用の際のカートリッジの挿入を容易とし、操作性を向上させることができる。
電子タバコ互換カートリッジの使用形態の一例を示す断面図である。 電子タバコ互換カートリッジの構造の一例を示す断面図である。 エアロゾル生成部材として製造された基材の一例を示す図である。 電子タバコ互換カートリッジの作成法の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第1の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第1の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第2の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第2の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第2の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第3の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第3の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第3の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第3の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第3の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。 第4の実施形態に係る電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材を説明する図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について説明する。なお、以下では本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
図1は、本実施形態の電子タバコ互換カートリッジの一つの使用形態を示している。電子タバコ互換カートリッジ100は、ユーザーの使用時に電子タバコ本体200に装着される。電子タバコ本体200には、電子タバコ互換カートリッジ100を差し込むための差し込み口210が設けられている。
電子タバコ本体200の内部には加熱要素211が設けられている。加熱要素211は、先端が尖ったピン状又はブレード状の部材を有しており、電子タバコ互換カートリッジ100のエアロゾル生成部材110内に挿入され、エアロゾル生成部材110を加熱する。より具体的には、加熱要素211は、電子タバコ互換カートリッジ100が電子タバコ本体200の差し込み口210に差し込まれる際にエアロゾル生成部材110の略中央部に刺さる。図示の例では、加熱要素211の先端が尖ったピン状又はブレード状の部材は1本であるが、複数本であってもよい。
加熱要素211は、電子タバコ本体200に内蔵されたバッテリー(図示せず)から供給される電力によって直接的又は間接的に発熱する。この加熱要素211の発熱によってエアロゾル生成部材110が温められることによって、芳香成分を含むエアロゾルが発生する。
そして、発生したエアロゾルは、以下で説明する電子タバコ互換カートリッジ100内の支持部材300及び移送部材120を経由し、マウスピースを兼ねるフィルタ部材130へ移送され、ユーザーがフィルタ部材130側から吸い込むことで、芳香成分がユーザーの口腔内に届くことになる。
図2(A)は、図1に示す電子タバコ互換カートリッジ100の構造の一例を示している。電子タバコ互換カートリッジ100の内部には、加熱要素211(図1)が挿入される側からエアロゾル生成部材110、支持部材300、移送部材120及びフィルタ部材130がこの順に配置されている。
エアロゾル生成部材110に隣接して配置された支持部材300は、エアロゾル生成部材110を支持する部材であり、その側部は、電子タバコ互換カートリッジ100の外周に設けられた外周部材140と接している。外周部材140は電子タバコ互換カートリッジ100を包装する部材であり、電子タバコ互換カートリッジ100の外周を覆うように一体形成されている。
支持部材300は、好適には、例えばシリコーンを使用して形成され得るが、シリコーンに限定されるものではなく、耐熱性に優れた他の材料を使用してもよい。移送部材120は、支持部材300からフィルタ部材130へ移送されるエアロゾルを
冷却する機能を備えた部材である。
図2(B)のように、移送部材120を省略する代わりにフィルタ部材130を長くし、フィルタ部材130にエアロゾル冷却機能を持たせてもよい。これにより、電子タバコ互換カートリッジ100内の通気性が向上し、エアロゾル中の芳香成分を吸引し易くなると共に、電子タバコ互換カートリッジ100の部品点数を減らすことができる。
また、図2(C)のように、エアロゾル生成部材110と支持部材300との間に隔壁部材170を介在させることより、輸送時等の振動によってエアロゾル生成部材110が電子タバコ互換カートリッジ100内で移動してしまう不具合を避けることができる。隔壁部材170の材料としては、エアロゾル生成部材110に加熱要素211(図1)が挿入された時に破壊される材料、例えば通気性のよい紙やフィルタ等が挙げられる。
さらに、図2(D)のように、エアロゾル生成部材110の加熱要素211(図1)が挿入される側にキャップ180を設けてもよい。これにより、エアロゾル生成部材110中の芳香成分の散逸を抑制することができると共に、輸送時等の振動によってエアロゾル生成部材110が電子タバコ互換カートリッジ100の外部に脱落する不具合を避けることができる。キャップ180の材料としては、紙、フィルタ、スポンジ等が挙げられる。なお、キャップ180の一部に一つまたは複数の切れ目を入れたり、円形又は多角形の誘導孔を設けておくことにより、エアロゾル生成部材110に加熱要素211(図1)が挿入され易くなる。さらに、図2(E)のように、図2(B)の構造において支持部材300を長くし、支持部材300にエアロゾル冷却機能を持たせてもよい。
図3に示すように、エアロゾル生成部材110を構成する基材110Aとしては、棒状或いは短冊状に成形したものをエアロゾル生成部材110の長手方向に沿って充填したものが好ましく、これにより、エアロゾルの気流が安定し、ユーザーが芳香成分を吸い込み易くなる。
図4は、図2(A)に示すエアロゾル生成部材110、支持部材300、移送部材120及びフィルタ部材130の側部(外周部)をタバコ紙等の外周部材140で巻いてロッドを形成する様子を示している。外周部材140は、例えば接着剤によってエアロゾル生成部材110、支持部材300、移送部材120及びフィルタ部材130のそれぞれの側部に固定される。
また、エアロゾル生成部材110を構成する基材110Aとしては、以下に例示する非タバコ植物が使用される。
基材110Aとなる非タバコ植物は、タバコ以外の非ニコチン含有植物であれば特に制限はない。植物の使用部位としては、例えば、根(鱗根(鱗茎)、塊根(イモ類)、球根等を含む)、茎、塊茎、皮(茎皮、樹皮等を含む)、葉、花(花弁、雌蕊、雄蕊等を含む)、樹木の幹や枝等様々な部位を使用できる。
鱗茎としては、タマネギ、ヒガンバナ、チューリップ、ヒヤシンス、ニンニク、ラッキョウ、ユリ、球茎としては、クロッカス、グラジオラス、フリージア、アヤメ、サトイモ、コンニャク、塊茎としては、コンニャク、シクラメン、アネモネ、ベゴニア、チョロギ、ジャガイモ、アピオス(ほど芋)、根茎としては、カンナ、ハス(レンコン)、ショウガ、塊根としては、ダリア、サツマイモ、キャッサバ、キクイモ担根体としては、ヤマノイモ属(ヤマノイモ、自然薯、ナガイモ等のヤムイモ類)、その他として、カブ、ゴボウ、ニンジン、ダイコン、クズが挙げられる。茎としては、アスパラガス、タケノコ、ウド、ダイコン、ヤーコンが挙げられる。
上記イモ類或いは以下に挙げる植物には、炭水化物が含有され、基材110Aの少なくとも一部の材料として好ましく用いられる。例えば、澱粉としては、コーンスターチ(とうもろこし)、ばれいしょ澱粉(じゃがいも)、かんしょ澱粉(サツマイモ)、タピオカ澱粉(タピオカ)等があり、増粘剤、安定剤等として使用の例がある。これらの澱粉は、架橋により耐酸性向上、耐熱性向上、耐シェア性向上等、エステル化、エーテル化により保存安定性向上、糊化促進等、酸化により透明性向上、フィルム性向上、保存安定性向上等を図ることで可能である。
植物種子からはタマリンドシードガム、グアーガム、 ローカストビーンガム、樹液からはアラビアガム、カラヤガム、果実からはペクチン、その他の植物からは、セルロース、アガロースを主成分とするコンニャクマンナン、大豆多糖類を得ることができる。さらに、カチオン化グアーガム、のように変性して使用できる。
海藻からは、カッパカラギナン、イオタカラギナン、ラムダカラギナンの3タイプに分類されるカラギナン、寒天、アルギン酸を得ることができ、カラギナン金属塩、アルギン酸Na等の塩としても用いられる
具体例を挙げると、例えばハーブやスパイスとして使用されている植物としては、くちなしの実、こぶみかんの葉、みょうが、よもぎ、わさび、アジョワンシード、アニス、アルファルファ、エキナセア、エシャロット、エストラゴン、エバーラスティングフラワー、エルダー、オールスパイス、オリスルート、オレガノ、オレンジピール、オレンジフラワー、オレンジリーフ、カイエンチリペッパー(カイエンヌチリペッパー)、カモミールジャーマン、カモミールローマン、カルダモン、カレーリーフ、ガーリック(にんにく)、キャットニップ、キャラウェイ、キャラウェイシード、キンモクセイ、クミン、クミンシード、クローブ、グリーンカルダモン、グリーンペッパー、コーンフラワー、サフラン、シダー、シナモン、ジャスミン、ジュニパーベリー、ジョロキア、ジンジャー(しょうが)、スターアニス、スペアミント、スマック、セイジ、セボリ(セイボリー)、セロリ、セロリシード、ターメリック(ウコン)、タイム、タマリンド、タラゴン、チャービル(セルフィーユ)、チャイブ、ディル、ディルシード、トマト(ドライトマト)、トンカ豆、ドライパクチー、ナツメグ、ハイビスカス、ハバネロ、ハラペーニョ、バーズアイ、バジル、バニラ、パクチー(コリアンダー)、パセリ、パプリカ、ヒソップ、ピメンツデスペレット、ピンクペッパー、フェヌグリークシード、フェンネル、ブラウンマスタード、ブラックカルダモン、ブラッククミン、ブラックペッパー、ベチバー、ペニーロイヤル、ペパーミント(ハッカ)、ホースラディッシュ、ホワイトペッパー、ホワイトマスタード、ポピーシード、ポルチーニ、マジョラム、マスタードシード、マニゲット、マリーゴールド、マルバフラワー、メース、ヤローフラワー、ユーカリ、ラベンダー、リコリス、リンデン、レッドクローバー、レッドペッパー、レモングラス、レモンバーベナ、レモンバーム、レモンピール、ローズ(バラ)、ローズバッズ(パープル)、ローズヒップ、ローズペタル、ローズマリー、ローズレッド、ローレル(ローリエ)、ロングペッパー、胡麻(生胡麻、煎り胡麻)、黄金唐辛子、花椒(ホアジャオ)、三鷹、山椒、唐辛子、柚子等を使用できる。また、ミックススパイス(例えば、五香粉、ガラムマサラ、ラスエルハヌート、バリグール、チキンカレーマサラ、タンドリーマサラ、カトルエピス、エルブ・ド・プロバンス)や、ポプリ等として使用されている様々な植物の混合物を使用できる。
また、例えば、モモ、ブルーベリー、レモン、オレンジ、リンゴ、バナナ、パイナップル、マンゴー、葡萄、キンカン、メロン、梅、アーモンド、カカオ、コーヒー豆、ピーナッツ、ひまわり、オリーブ、クルミ、その他ナッツ類等の食用果実(果肉部分)や種子を使用できる。
また、茶類を使用できる。茶類は茶になる植物が異なるだけでなく、同じ植物であっても加工方法によって異なるお茶になる。具体的には、例えば、日本茶、紅茶、明日葉茶、甘茶、アマチャヅル茶、アロエ茶、イチョウ葉茶、ウーロン茶、ウコン茶、ウラジロガシ茶、エゾウコギ茶、オオバコ茶、カキオドシ茶、柿の葉茶、カミツレ茶、カモミールティ、河原決明茶、カリン茶、菊花茶、ギムネマ茶、グァバ茶、クコ茶、桑の葉茶、黒豆茶、ゲンノショウコ茶、玄米茶、ゴボウ茶、コンフリー茶、昆布茶、桜茶、サフラン茶、シイタケ茶、シソ茶、ジャスミン茶、しょうが茶、スギナ茶、セキショウ茶、センブリ茶、ソバ茶、タラノキ茶、タンポポ茶、甜茶、ドクダミ茶、杜仲茶、ナタマメ茶、ニワトコ茶、ネズミモチ茶、ハトムギ茶、ハブ茶、ビワの葉茶、プーアル茶、紅花茶、松葉茶、マテ茶、麦茶、メグスリノキ茶、ヨモギ茶、ユーカリ茶、羅漢果茶、ルイボスティ、ゴーヤ茶等が挙げられる。これらお茶については飲用後の茶殻を使用してもよい。茶殻等を使用すれば高価な茶等を再利用して有効活用できる。
上記に、使用できる植物の具体例として、昆布を挙げたが、他にも植物として、アオサ、アオノリ、アカモク、アサクサノリ、アラメ、イワノリ(岩海苔)、エゴノリ、オゴノリ、ガゴメコンブ、カジメ、ガニアシ、クビレズタ、クロメ、コンブ、スサビノリ、ダルス、チシマクロノリ、ツルアラメ、テングサ、トロロコンブ、ネコアシコンブ属、ノリ(海苔)、ハバノリ、ヒジキ、ヒトエグサ、ヒロメ、フノリ、ボウアオノリ、マコンブ、メカブ、モズク、ワカメも当然に使用することができる。
上記に使用できる植物の具体例として、玄米を挙げたが、米の他の品種として、インディカ種(インド型、大陸型、長粒種)、グラベリマ種(アフリカイネ)、サティバ種(アジアイネ)、ジャバニカ種(ジャワ型、熱帯島嶼形、大粒種)、ジャポニカ種(日本型、温帯島嶼型、短粒種)、ネリカ(アジアイネとアフリカイネの種間雑種)も当然に使用することができ、粉或いは糠としても使用することができる。
さらに、使用できる植物の具体例として、麦を挙げたが、麦類の他の例として、アワ、エンバク(カラス麦の栽培品種、オーツ麦とも)、オオムギ(大麦)、カラスムギ、キビ、コドラ(コードンビエ)、コムギ(小麦)、シコクビエ、テフ、トウジンビエ、ハダカムギ(オオムギの変種)、ハトムギ(種子ではなく果実である)、ヒエ、フォニオ、マコモ、モチムギ(オオムギのモチ種)、モロコシ(タカキビ、コウリャン、ソルガム)、トウモロコシ、ライムギ(ライ麦)も当然に使用できる。
さらに、使用できる植物の具体例として、黒豆を挙げたが、菽穀類(マメ科)としての他の例は、アズキ、イナゴマメ、インゲンマメ、エンドウキマメクラスタマメグラスピー(英:Lathyrus sativus)ケツルアズキ、ササゲ、シカクマメ、ゼオカルパマメ、ソラマメ、ダイズ、タケアズキ、タチナタマメ、タマリンド、テパリービーン、ナタマメ、ハッショウマメ(英:Mucuna pruriens)、バンバラマメ、ヒヨコマメ、フジマメ、ベニバナインゲン、ホースグラム(英: Macrotyloma uniflorum)、モスビーン、ライマメ、ラッカセイ、リョクトウ、ルピナス、レンズマメ、レンズマメ(ヘントウ)も当然に使用できる。
さらに、使用できる植物の具体例として、ソバを挙げたがその他の植物の例として、アマランス(アマランサス、センニンコク)、キヌア、ダッタンソバも当然に利用することができる。
さらに、使用できる植物の具体例として、シイタケを挙げたが、キノコ類としては、マツタケ、シイタケ、ハツタケ、シメジ、ショウロ、マッシュルーム、ハラタケが挙げられる。
また、さとうきび(糖蜜の搾りかすでもよい)、てんさい(ビート)、ヒノキ、松、杉、ヒバ、椿、白檀等芳香を有する樹木の幹や枝、これらの樹皮や葉、根等も使用できる。シダ類、コケ類等も非タバコ植物として使用することが可能である。植物としてまた、例えば、日本酒、ワイン等の発酵酒を製造する際の副産物や絞りかす(酒粕、葡萄の絞りかす(葡萄の皮や種子、果軸等からなる))等も使用できる。さらには、上述したさまざまな植物を混合して使用してもよい。もちろん、ここに挙げた以外の植物を使用することもできる。
さらに、漢方薬として知られているものも好ましく用いられる。例えば、以下である。藍草(アイソウ)、茜根(アカネコン)、赤目柏(アカメガシワ)、阿仙薬(アセンヤク)、安息香(アンソクコウ)、威霊仙(イレイセン)、茵陳蒿(インチンコウ)、茴香(ウイキョウ)、ウコン(ターメリック)、烏梅(ウバイ)、烏薬(ウヤク)、裏白柏(ウラジロガシ)、ウワウルシ、営実(エイジツ)、延胡索(エンゴサク)、延命草(エンメイソウ)、黄耆(オウギ)、黄今(オウゴン)、黄精(オウセイ)、黄柏(オウバク)、黄連(オウレン)、桜皮(オウヒ)、弟切草(オトギリソウ)、遠志(オンジ)、槐花(カイカ)、薤白(ガイハク)、夏枯草(カゴソウ)、訶子(カシ)、何首烏(カシュウ)、莪朮(ガジュツ)、霍香(カッコウ)、葛根(カッコン)、カミツレ、瓜呂根(カロコン)、瓜呂仁(カロニン)、乾姜(カンキョウ)、甘草(カンゾウ)、款冬花(カントウカ)、艾葉(ガイヨウ)、桔梗(キキョウ)、枳具子(キグシ)、枳殻(キコク)、枳実(キジツ)、菊花(キクカ)、橘皮(キッピ)、羌活(キョウカツ)、杏仁(キョウニン)、金柑(キンカン)、金銀花(キンギンカ)、金銭草(キンセンソウ)、枸杞子(クコシ)、枸杞葉(クコヨウ)、苦参(クジン)、胡桃(クルミ)、苦楝皮(クレンピ)、黒文字(クロモジ)、瞿麦(クバク)、荊芥(ケイガイ)、桂皮(ケイヒ)、決明子(ケツメイシ)、牽牛子(ケンゴシ)、玄参(ゲンジン)、膠飴(コウイ)、紅花(コウカ)、合歓皮(ゴウカンピ)、降香(コウコウ)、香鼓(コウシ)、香需(コウジュ)、紅参(コウジン)、香附子(コウブシ)、粳米(コウベイ)、厚朴(コウボク)、藁本(コウホン)、五加皮(ゴカヒ)、牛膝(ゴシツ)、呉茱萸(ゴシュユ)、虎杖根(ゴジョウコン)、牛蒡子(ゴボウシ)、五味子(ゴミシ)、柴胡(サイコ)、細辛(サイシン)、サフラン、山帰来(サンキライ)、山査子(サンザシ)、山梔子(サンシシ)、山茱萸(サンシュユ)、山豆根(サンズコン)、酸棗仁(サンソウニン)、山椒(サンショウ)、三稜(サンリョウ)、山薬(サンヤク)、地黄(ジオウ)、紫苑(シオン)、地骨皮(ジコッピ)、紫根(シコン)、紫蘇子(シソシ)、紫蘇葉(シソヨウ)、疾藜子(シツリシ)、柿蒂(シテイ)、地膚子(ジフシ)、芍薬(シャクヤク)、蛇床子(ジャショウシ)、沙参(シャジン)、車前子(シャゼンシ)、車前草(シャゼンソウ)、縮砂(シュクシャ)、十薬(ジュウヤク)、生姜(ショウキョウ)、棕櫚実(シュロジツ)、棕櫚葉(シュロヨウ)、升麻(ショウマ)、小麦(ショウバク)、菖蒲根(ショウブコン)、辛夷(シンイ)、女貞子(ジョテイシ)、秦皮(シンピ)、神麹(シンキク)、秦ぎょう(ジンギョウ)、充蔚子(ジュウイシ)、椒目(ショクモク)、青皮(セイヒ)、石菖根(セキショウコン)、石榴実皮(セキリュウジツヒ)、石斛(セッコク)、川弓(センキュウ)、前胡(ゼンコ)、川骨(センコツ)、旋覆花(センプクカ)、接骨木(セッコツボク)、草果(ソウカ)、ソウ角子(ソウカクシ)、桑寄生(ソウキセイ)、蒼耳子(ソウジシ)、蒼朮(ソウジュツ)、側柏葉(ソクハクヨウ)、続断(ゾクダン)、桑白皮(ソウハクヒ)、蘇木(ソボク)、蘇葉(ソヨウ)、ソウ莢(ソウキョウ)、大黄(ダイオウ)、大棗(タイソウ)、大腹皮(ダイフクヒ)、沢瀉(タクシャ)、丹参(タンジン)、竹如(チクジョ)、竹節人参(チクセツニンジン)、竹葉(チクヨウ)、知母(チモ)、地楡(チユ)、丁子(チョウッジ)、釣藤鈎(チョウトウコウ)、陳皮(チンピ)、天南星(テンナンショウ)、天麻(テンマ)、天門冬(テンモントウ)、冬瓜子(トウガシ)、当帰(トウキ)、唐胡麻(トウゴマ)、党参(トウジン)、灯芯草(トウシンソウ)、桃仁(トウニン)、橙皮(トウヒ)、兎絲子(トシシ)、栃実(トチノミ)、杜仲(トチュウ)、独活(ドッカツ)、土瓜根(ドカコン)、肉従容(ニクジュヨウ)、ニクズク、忍冬(ニンドウ)、人参(ニンジン)、貝母(バイモ)、麦芽(バクガ)、柏子仁(ハクシニン)、白扁豆(ハクヘンズ)、麦門冬(バクモントウ)、破胡紙(ハコシ)、薄荷(ハッカ)、蕃果(バンカ)、半夏(ハンゲ)、反鼻(ハンビ)、板藍根(バンランコン)、半枝連(ハンシレン)、百合根(ユリネ)、白止(ビャクシ)、白花蛇舌草(ビャクカジャゼツ
ソウ)、百部根(ヒャクブコン)、白朮(ビャクジュツ)、檳榔子(ビンロウジ)、防已(ボウイ)、茅根(ボウコン)、防風(ボウフウ)、蒲黄(ホウオウ)、蒲公英根(ホウエイコン)、牡丹皮(ボタンピ)、麻黄(マオウ)、麻子仁(マシニン)、蔓荊子(マンケイシ)、松脂(マツヤニ)、木通(モクツウ)、木瓜(モッカ)、木香(モッコウ)、没薬(モツヤク)、木賊(モクゾク)、射干(ヤカン)、益智(ヤクチ)、夜交藤(ヤコウトウ)、羅漢果(ラカンカ)、蘭草(ランソウ)、竜眼肉(リュウガンニク)、竜胆(リュウタン)、良姜(リョウキョウ)、霊芝(レイシ)、連翹(レンギョウ)、連銭草(レンセンソウ)、蓮肉(レンニク)、芦根(ロコン)。
さらに、上記に例示した非タバコ植物の抽出物、所謂エキスも使用することができる、抽出物の形態としては、液体、水あめ状、粉末、顆粒、溶液等が挙げられる。
以下、図1及び図2(A)〜図2(E)に示す電子タバコ互換カートリッジ100の支持部材300の詳細な構造について説明する。なお、以下の実施形態では、電子タバコ互換カートリッジ100が図2(A)のような構造になっている例を説明するが、支持部材300の構造は、電子タバコ互換カートリッジ100が図2(B)〜図2(E)のような構造になっている場合にも適用することができる。
(第1の実施形態)
本実施形態の支持部材300は、図5に示すように、以下の特徴を有する。支持部材300は、図1、図2(A)に示すエアロゾル生成部材110側に位置する入口端300A(図5(A)参照)と、移送部材120側に位置する出口端300B(図5(B)参照)とを有している。
支持部材300の円筒形の側部(外周部)には、入口端300Aから出口端300Bに向けて通過するエアロゾルの通過流の流路301(流路301A〜流路301D)が設けられている。流路301の数は、図示の例では4つであるが、3つ以下又は5つ以上であってもよい。
4つの流路301A〜流路301Dは、互いの断面積が異なる複数種類の流路で構成されている。図示の例では、流路301A及び流路301Cの断面積は、流路301B及び流路301Dの断面積よりも小さい。
支持部材300の流路301の入口端300Aには、図1、図2(A)に示すエアロゾル生成部材110から支持部材300に向かうエアロゾルの通過流を交流させるための交流空間部302が設けられている。具体的に、支持部材300の入口端300Aと流路301の入口端との間には段差(入口端位置差)(図5(A)参照)が設けられており、この段差によって形成される入口端空間部によって交流空間部302が形成されている。一方、支持部材300の出口端300Bと流路301の出口端との間は段差(出口端位置差)のない平坦な連続面となっている(図5(B)参照)。
流路301及び交流空間部302は、電子タバコ互換カートリッジ100内の外周部材140(図2(A)参照)内で支持部材300の構成材が存在しない空間部分によって、形成されている。なお、支持部材300の部分のみの外周を構成する外周部材を、支持部材300と一体形成しても良い。
このように、支持部材300の流路301の入口端300Aに、エアロゾルの通過流を交流させるための交流空間部302を設けることにより、エアロゾル生成部材110から支持部材300に向かうエアロゾルは、一旦、交流空間部302内で時間的、空間的に滞留した後、流路301A〜流路301Dに流れ込む。
これにより、エアロゾル生成部材110の基材110Aの種類や充填量等に起因してエアロゾル生成部材110から支持部材300に向かうエアロゾルの流量や流速が不均一となる原因の時間的相違や場所的相違が生じても、交流空間部302内でエアロゾルが均一化されるので、支持部材300を通過するエアロゾルの通過流が安定になり、ユーザーがエアロゾル生成部材110からの芳香成分を吸い込み易くなるという効果が得られる。
また、前述のように、本実施形態では、流路301A〜流路301Dの断面積を異ならせているので、支持部材300内を通過するエアロゾルの流量及び流速が流路301A〜流路301D毎に変化する。これにより、支持部材300を通過して移送部材120に向かうエアロゾルの通過流が一層安定になるという効果も得られる。
また、交流空間部302が支持部材300の流路の入口端に設けられている場合には、図1に示す電子タバコ本体200の内部に設けられた加熱要素211がエアロゾル生成部材110に挿入される際、加熱要素211がエアロゾル生成部材110に与える過度の負荷を低減することができるという効果も得られる。
本実施形態では、支持部材300の入口端300Aと流路301の入口端との間の段差によって形成される入口端空間部によって交流空間部302を形成しているが、支持部材300の出口端300Bと流路301の出口端との間に段差を設け、この段差によって形成される出口端空間部によって交流空間部302を形成してもよい。また、支持部材300の入口端300A側と出口端300B側の双方に交流空間部302を形成してもよい。
図6は、支持部材300の入口端300Aに、支持部材300から移送部材120(図1、図2(A)参照)に向かうエアロゾルの通過領域を制限する規制部材150を設けた例を示している。
規制部材150は、エアロゾルの通過を許容する微小サイズの開孔151を多数設けた薄板からなり、支持部材300の交流空間部302内に嵌入されている。規制部材150を交流空間部302内に嵌入する際は、支持部材300の入口端300A側に規制部材150を支持する一つ又は複数の突起303を設け、規制部材150と流路301の入口端との間に交流空間部302が生じるようにする。
この規制部材150を設けることにより、エアロゾル生成部材110の基材110Aの一部が支持部材300側に漏れ出し、ユーザーがこれを吸い込んでしまう不具合を防止することができる。
また、この規制部材150は、入口端300Aと面一になるように設けてもよいが、複数の突起303の高さの調整により、交流空間部302の深さ方向の中間位置に設けることもできる。この場合、加熱要素211を刺した際に生じる基材エアロゾル生成部材110の基材110Aのわずかな突出(盛り上がり)を過負荷とならないように許容し易くなる。
規制部材150は、支持部材300の出口端300B側に設けてもよいが、取り付けの容易性を考慮すると、交流空間部302内に設けることが好ましい。
図5に示す例では、支持部材300の入口端300Aと流路301の入口端との間の段差(入口端位置差)によって形成される入口端空間部を交流空間部302としているが、図7に示すように、支持部材300の入口端300Aと流路301の入口端との間に傾斜を設け、この傾斜によって形成される入口端空間部を交流空間部302とすることもできる。
図7(A)は、支持部材300の入口端300Aの最外周部から中心方向に傾斜を設けた例であり、図7(B)は、入口端300Aの最外周部を平坦面とし、その内側から中心方向に傾斜を設けた例であるが、いずれの場合も図5に示す例と同様の効果を得ることができる。なお、図示は省略するが、図7に示す態様においても、図6に示す態様と同様、支持部材300の入口端300Aにエアロゾルの通過領域を制限する規制部材150を設けてもよい。この場合、図17や図19で後述の例と同様に傾斜を利用しているので、図6での突起303等を設けなくても、規制部材150と流路301の入口端との間に交流空間部302が生じるようにすることができる。また、傾斜を利用するので、入口端300Aと面一だけでなく、交流空間部302の深さ方向の中間位置に設けることも容易にできる。
図5に示す支持部材300の寸法の一例を表1に示す。表1に示す支持部材300の寸法は、最適な寸法の一例であり、実際は、エアロゾル生成部材110の基材110Aの種類や量等によって種々変更し得る。ここで、支持部材300の材質はシリコーンからなり、直径は6.93mmである。また、流路301B、301Dの直径はそれぞれ2.50mmであり、流路301A、301Cの直径はそれぞれ2.20mmである。
Figure 2021101727
(第2の実施形態)
本実施形態の支持部材400は、図8に示すように、以下の特徴を有する。支持部材400は、図1、図2(A)に示すエアロゾル生成部材110側に位置する入口端400A(図8(A)参照)と、移送部材120側に位置する出口端400B(図8(B)参照)
とを有している。
支持部材400の内部には、入口端400Aから出口端400Bに向けて通過するエアロゾルの通過流の流路401(流路401A〜流路401D)が設けられている。支持部材400の内部を貫通する流路401の数は、図示の例では4つであるが、3つ以下又は5つ以上であってもよい。
4つの流路401A〜流路401Dは、互い断面積が異なる複数種類の流路で構成されている。図示の例では、流路401A及び流路401Cの断面積は、流路401B及び流路401Dの断面積よりも小さい。
支持部材400の流路401の入口端には、図1、図2(A)に示すエアロゾル生成部材110から支持部材400に向かうエアロゾルの通過流を交流させるための交流空間部402が設けられている。具体的に、支持部材400の入口端400Aと流路401の入口端との間には段差(入口端位置差)(図8(A)参照)が設けられており、この段差によって形成される入口端空間部によって交流空間部402が形成されている。一方、支持部材400の出口端400Bと流路401の出口端との間は段差(出口端位置差)のない平坦な連続面となっている(図8(B)参照)。
このように、支持部材400の流路401の入口端に、エアロゾルの通過流を交流させるための交流空間部402を設けることにより、支持部材400を通過するエアロゾルの通過流が安定になり、ユーザーがエアロゾル生成部材110からの芳香成分を吸い込み易くなるという効果が得られる。
本実施形態では、支持部材400の入口端400Aと流路401の入口端との間の段差によって形成される入口端空間部によって交流空間部402を形成しているが、支持部材400の出口端400Bと流路401の出口端との間に段差を設け、この段差によって形成される出口端空間部によって交流空間部402を形成してもよい。また、支持部材400の入口端400A側と出口端400B側の双方に交流空間部402を形成してもよい。
図9は、支持部材400の入口端400Aに、支持部材400から移送部材120(図1、図2(A)参照)に向かうエアロゾルの通過領域を制限する規制部材160を設けた例を示している。
規制部材160は、エアロゾルの通過を許容する微小サイズの開孔161を多数設けた薄板からなり、支持部材400の交流空間部402内に嵌入されている。規制部材160を交流空間部402内に嵌入する際は、支持部材400の入口端400A側に規制部材160を支持する一つ又は複数の突起403(図9(B))を設け、規制部材160と流路401の入口端との間に交流空間部402が生じるようにする。この規制部材160を設けることにより、エアロゾル生成部材110の基材110Aの一部が支持部材300側に漏れ出す不具合を防止することができる。
また、この規制部材160は、前述の規制部材150と同様に、入口端400Aと面一になるように設けてもよいし、交流空間部402の深さ方向の中間位置に設けることもでき、基材110Aの脱落や移動の防止の他、加熱要素211を刺した際に生じる基材110Aのわずかな突出(盛り上がり)を許容し易くなる。
規制部材160は、支持部材400の出口端400B側、すなわち交流空間部402のない側に設けてもよいが、取り付けの容易性を考慮すると、交流空間部402内に設けることが好ましい。
図8に示す例では、支持部材400の入口端400Aと流路401の入口端との間の段差(入口端位置差)によって形成される入口端空間部を交流空間部402としているが、図10に示すように、支持部材400の入口端400Aと流路401の入口端との間に傾斜を設け、この傾斜によって形成される入口端空間部を交流空間部402とすることもできる。なお、図示は省略するが、図10に示す態様においても、図9に示す態様と同様、支持部材400の入口端400A又は出口端400Bに規制部材160を設けてもよい。この場合も傾斜を利用するので、図9での突起403等を設けなくても、規制部材160と流路401の入口端との間に交流空間部402が生じるようにでき、また、傾斜を利用するので、入口端400Aと面一だけでなく、交流空間部402の深さ方向の中間位置に設けることも容易にできる。
(第3の実施形態)
図11に示すように、本実施形態の支持部材500は、図1、図2(A)に示すエアロゾル生成部材110側に位置する入口端500Aと、移送部材120側に位置する出口端500Bとを有している。また、支持部材500の内部には、入口端500Aから出口端500Bに向けて通過するエアロゾルの通過流の流路501が設けられている。
図11(A)に示すように、支持部材500の流路501の中途部には、エアロゾルの通過領域を制限する交流空間部502が設けられている。具体的に、流路501の中途部には段差が設けられており、この段差によって形成される中途空間部によって交流空間部502が形成されている。
支持部材500の流路501の中途部に、エアロゾルの通過流を交流させるための交流空間部502を設けることにより、支持部材500を通過するエアロゾルの通過流が安定になり、ユーザーがエアロゾル生成部材110からの芳香成分を吸い込み易くなるという効果が得られる。
図11(B)に示すように、本実施形態の支持部材500においても、前記第1、第2の実施形態と同様、交流空間部502の内部に多数の開孔161を備えた規制部材160を設けることにより、エアロゾル生成部材110の基材110Aの一部が支持部材500側に漏れ出す不具合を防止することができる。規制部材160は、支持部材500の入口端500A側にエアロゾル生成部材110(図1、図2参照)と隣接して設けてもよい。
図11に示す例では、流路501の中途部の段差によって形成される空間部を交流空間部502としているが、図12に示すように、流路301の中途部の傾斜によって形成される空間部を交流空間部302としてもよい。
第1の実施形態の図5に示す態様の場合、支持部材300の入口端300Aの外周側が中央側よりもエアロゾル生成部材110側に突出しているが、図13(A)に示すように、支持部材300の入口端300Aの中央側が外周側よりもエアロゾル生成部材110側に突出した構成であってもよい。
同様に、第1の実施形態の図7に示す態様の場合、支持部材300の入口端300Aの外周側が中央側よりもエアロゾル生成部材110側に突出しているが、図13に示すように、支持部材300の入口端300Aの中央側が外周側よりもエアロゾル生成部材110側に突出した構成であってもよい。
支持部材300、400、500の形状は上述した例に限定されるものではなく、種々の設計変更が可能である。例えば、支持部材300は、図14及び図15に示すように、入口端300Aの外周が球形であってもよい。図14に示す支持部材300は、入口端300Aの外周側が中央側よりもエアロゾル生成部材110側に突出した態様であり、図15に示す支持部材300は、入口端300Aの中央側が外周側よりもエアロゾル生成部材110側に突出した態様である。
(第4の実施形態)
第1〜第3の実施形態では、支持部材に4個の流路を設けた態様について説明したが、本実施形態では、支持部材に1個又は2個の流路を設けると共に、支持部材の入口端に交流空間部を設ける態様について説明する。また、以下の態様を説明するための全図において、同一の機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図16には、支持部材600の一態様の斜視図、正面図、側面図、底面図が示されている。図16は、円柱形状の支持部材600の中心部に流路601を設けると共に、支持部材600の入口端と流路601の入口端との間に傾斜を設け、この傾斜によって形成される入口端空間部を交流空間部602とした態様である。
図17は、図16に示す支持部材600の入口端に、支持部材600から移送部材120(図1、図2(A)参照)に向かうエアロゾルの通過領域を制限する規制部材190を設けた態様を示している。図17(A)は、支持部材600の入口端の最外周部に規制部材190を設けた例を示し、図17(B)は、支持部材600の入口端の最外周部よりも中央部(流路601)に近い箇所に規制部材190を設けた例を示している。
規制部材190は、エアロゾルの通過を許容する微小サイズの開孔191を多数設けた薄板(図17(C))であってもよく、或いは格子状の枠部192を備えたもの(図17(D))であってもよい。図17(D)に示す規制部材190の場合は、エアロゾル生成部材110から支持部材600に向かうエアロゾルの通過領域を制限する機能は低いが、図1に示す電子タバコ本体200の内部に設けられた加熱要素211がエアロゾル生成部材110に挿入される際、加熱要素211がエアロゾル生成部材110に与える過度の負荷を低減する効果が得られる。
図18には、支持部材600の一態様の斜視図、正面図、側面図、上面図、底面図が示されている。図18は、円柱形状の支持部材600の入口端の最外周部を平坦面とし、その内側から中心方向に傾斜を設け、この傾斜によって形成される入口端空間部を交流空間部602とした態様である。
図19は、図18に示す支持部材600の入口端に規制部材190を設けた態様を示している。図19(A)は、支持部材600の入口端の最外周部に規制部材190を設けた例を示し、図19(B)は、支持部材600の入口端の最外周部よりも中央部(流路601)に近い箇所に規制部材190を設けた例を示している。
規制部材190は、図19(C)に示すように、エアロゾルの通過を許容する微小サイズの開孔191を多数設けた薄板であってもよく、図19(D)に示すように、格子状の枠部192を備えたものであってもよい。
図20には、支持部材600の一態様の正面図、側面図、底面図が示されている。図20は、円柱形状の支持部材600の入口端に、二方向から流路601に向かう傾斜を設け、この傾斜によって形成される入口端空間部を交流空間部602とした態様である。
図21には、支持部材600の一態様の正面図、側面図、底面図が示されている。図21は、円柱形状の支持部材600の入口端の一部に、一方向から流路601に向かう傾斜を設け、この傾斜によって形成される入口端空間部を交流空間部602とした態様である。
図22には、支持部材600の一態様の斜視図、正面図、側面図、底面図が示されている。図22は、円柱形状の支持部材600の入口端に、二方向から流路601に向かい、且つ中心部側が外周部側よりもエアロゾル生成部材110(図1、図2(A))側に突出する傾斜を設け、この傾斜によって形成される入口端空間部を交流空間部602とした態様である。
図23には、支持部材600の一態様の正面図、側面図、上面図、底面図が示されている。図23は、円柱形状の支持部材600に2個の流路601を設けると共に、支持部材600の入口端を斜めに切り取り、これによって形成される入口端空間部を交流空間部602とした態様である。
図24には、支持部材600の一態様の斜視図、正面図、側面図、底面図が示されている。図24は、円柱形状の支持部材600に2個の流路601を設けると共に、支持部材600の入口端に、二方向から流路601に向かう傾斜を設け、この傾斜によって形成される入口端空間部を交流空間部602とした態様である。
図25には、支持部材600の一態様の斜視図、正面図、側面図、底面図が示されている。図25は、円柱形状の支持部材600に2個の流路601を設けると共に、支持部材600の入口端の一部に、一方向から流路601に向かう傾斜を設け、この傾斜によって形成される入口端空間部を交流空間部602とした態様である。
図26には、支持部材600の一態様の斜視図、正面図、側面図、上面図、底面図が示されている。図26は、円柱形状の支持部材600に2個の流路601を設けると共に、支持部材600の入口端に、二方向から流路601に向かうすり鉢状の傾斜を設け、この傾斜によって形成される入口端空間部を交流空間部602とした態様である。
図27には、支持部材600の一態様の正面図、側面図、上面図、底面図が示されている。図27は、円柱形状の支持部材600に2個の流路601を設けると共に、円柱形状の支持部材600の入口端に、中心部側が外周部側よりもエアロゾル生成部材110(図1、図2(A))側に突出する傾斜を二方向から設け、これらの傾斜によって形成される入口端空間部を交流空間部602とした態様である。
図28には、支持部材600の一態様の斜視図、正面図、側面図、上面図、底面図が示されている。図28は、円柱形状の支持部材600に2個の流路601を設けると共に、円柱形状の支持部材600の入口端に、中心部側が外周部側よりもエアロゾル生成部材110(図1、図2(A))側に突出する円錐状の傾斜を設け、この傾斜によって形成される入口端空間部を交流空間部602とした態様である。
図29には、支持部材600の一態様の正面図、側面図、上面図、底面図が示されている。図29は、円柱形状の支持部材600の中心部に流路601を設けると共に、支持部材600の入口端に、二方向から流路601に向かう傾斜を設け、この傾斜によって形成される入口端空間部を交流空間部602とした態様である。
図30には、支持部材600の一態様の斜視図、正面図、側面図、底面図が示されている。図30は、円柱形状の支持部材600の中心部に流路601を設けると共に、円柱形状の支持部材600の入口端の一部に、外周部側が中心部側よりもエアロゾル生成部材110(図1、図2(A))側に突出するすり鉢状の傾斜を設け、この傾斜によって形成される入口端空間部を交流空間部602とした態様である。また、支持部材600の入口端の最外周部は、中心部側が外周部側よりもエアロゾル生成部材110側に突出するすり鉢状の傾斜となっている。
図31には、支持部材600の一態様の斜視図、正面図、側面図、底面図が示されている。図31は、円柱形状の支持部材600の中心部に流路601を設けると共に、円柱形状の支持部材600の入口端に、中心部側が外手部側よりもエアロゾル生成部材110(図1、図2(A))側に突出する円錐状の傾斜を設け、この傾斜によって形成される入口端空間部を交流空間部602とした態様である。
図32には、支持部材600の一態様の一部破断斜視図が示されている。図32は、円柱形状の支持部材600の中心部に一つの流路601を設けると共に、流路601の内部に円柱形状の中央部材193を挿入し、支持部材600の入口端と中央部材193の端部との間の段差によって形成される入口端空間部で交流空間部602を形成した態様である。
中央部材193は、中央部材193と一体形成された固定部194によって流路601の内部に固定されており、支持部材600の内周面と中央部材193との隙間が流路601を形成している。
図32に示す態様では、支持部材600の入口端が中央部材193の端部よりもエアロゾル生成部材110(図1、図2(A))側に突出しているが、図33に示す態様のように、中央部材193の端部が支持部材600の入口端よりもエアロゾル生成部材110側に突出していてもよい。
本実施形態においても、支持部材600の流路601の入口端に、エアロゾルの通過流を交流させるための交流空間部602を設けることにより、エアロゾル生成部材110から支持部材300に向かうエアロゾルは、一旦、交流空間部302内で時間的、空間的に滞留した後、流路601に流れ込む。
これにより、エアロゾル生成部材内の基材である充填物の詰まり方の具合による不均一等により、エアロゾルの流量や流速が時間的に変化することに起因して生じる既存の経時的な不均一や時間的相違若しくは領域的不均一は、交流空間部602によって均一化されることになる。これにより、支持部材600を通過するエアロゾルの通過流が安定になり、ユーザーがエアロゾル生成部材110からの芳香成分を吸い込み易くなるという効果が得られる。
また、吸い込み難さに加えて、加熱要素がエアロゾル生成部材に挿入される際に、エアロゾル生成部材に過度の負荷がかかるような既存の問題に対しても、エアロゾルが電子タバコカートリッジ内を移送される流路を確保しつつ、加熱要素の挿入時にエアロゾル生成部材を安定的に支持して過負荷を防止することにより、加熱要素の挿入を容易とし、操作性を向上させることができるという効果が得られる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
100 電子タバコ互換カートリッジ
110 エアロゾル生成部材
110A 基材
120 移送部材
130 フィルタ部材
140 外周部材
150 規制部材
151 開孔
160 規制部材
161 開孔
170 隔壁
180 キャップ
190 規制部材
191 開孔
192 枠部
193 中央部材
194 固定部
200 電子タバコ本体
210 差し込み口
211 加熱要素
300 支持部材
300A 入口端
300B 出口端
301 流路
301A 流路
301B 流路
301C 流路
301D 流路
302 交流空間部
303 突起
400 支持部材
400A 入口端
400B 出口端
401 流路
401A 流路
401B 流路
401C 流路
401D 流路
402 交流空間部
403 突起
500 支持部材
500A 入口端
500B 出口端
501 流路
600 支持部材
601 流路
602 交流空間部

Claims (1)

  1. 電子タバコ互換カートリッジ内でエアロゾル生成部材とフィルタ部材との間に配置され、
    前記エアロゾル生成部材側の一端面から前記フィルタ部材側の他端面に向けて通過するエアロゾルの通過流の複数の流路と、
    前記流路の入口端及び出口端のうち、少なくとも一箇所に設けられ、前記エアロゾルの通過流を交流させる交流空間部と、
    を有する、電子タバコ互換カートリッジ用の支持部材。
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