JP2021101531A - 移相器及びフェーズドアレイアンテナ装置 - Google Patents

移相器及びフェーズドアレイアンテナ装置 Download PDF

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大一 鈴木
Daiichi Suzuki
大一 鈴木
強 陳
Tsutomu Chin
陳  強
佐藤 弘康
Hiroyasu Sato
弘康 佐藤
藤掛 英夫
Hideo Fujikake
英夫 藤掛
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Abstract

【課題】液晶を用いた移相器において、挿入損失の周波数依存を低減し、リップルの発生を防ぐことを目的の一つとする。【解決手段】移相器は、絶縁表面に設けられたマイクロストリップ線路と、マイクロストリップ線路と電気的に接続される給電導体部と、マイクロストリップ線路及び給電導体部を挟む第1接地導体部と、マイクロストリップ線路に対向する第2接地導体部と、マイクロストリップ線路と第2接地導体部との間の液晶層と、給電導体部と第1接地導体部との間の第1スリットと、第1スリットから連続し、マイクロストリップ線路と第1接地導体部との間の第2スリットとを有する。【選択図】図1

Description

本発明の一実施形態は、液晶材料が用いられた移相器に関する。また、本発明の一実施形態は、液晶材料が用いられた移相器を有するフェーズドアレイアンテナ装置に関する。
フェーズドアレイアンテナ(Phased Array Antenna)装置は、複数のアンテナ素の一部又は全部にそれぞれ高周波信号を印加するときに、それぞれの高周波信号の振幅と位相を制御することで、アンテナの向きを一方向に固定したままで、アンテナの放射指向性を制御できるという特性を有する。フェーズドアレイアンテナ装置は、アンテナ素子に印加する高周波信号の位相を制御するために移相器が用いられている。
移相器の方式としては、伝送線路の長さを物理的に変化させて高周波信号の位相を変化させる方式、伝送線路の途中でインピーダンスを変化させ反射により高周波の位相をさせる方式、位相が異なる2つの信号を増幅する増幅器の利得を制御して合成することで合成することで所望の位相を有する信号を生成する方式など様々な方式が採用されている。また、これら以外にも、移相器の一例として、印加する電圧によって誘電率が変化するという液晶材料特有の性質を利用する方式が開示されている(特許文献1参照)。
特開平11−103201号公報
液晶を用いた移相器において、マイクロストリップ線路と同軸ケーブルとを接続するための構造としてコプレーナ線路(Coplanar Waveguide)を設ける構造が知られている。しかし、この接続構造は、挿入損失の周波数依存が大きく、リップルが生じるという課題がある。
本発明の一実施形態に係る移相器は、絶縁表面に設けられたマイクロストリップ線路と、マイクロストリップ線路と電気的に接続される給電導体部と、マイクロストリップ線路及び給電導体部を挟む第1接地導体部と、マイクロストリップ線路に対向する第2接地導体部と、マイクロストリップ線路と第2接地導体部との間の液晶層と、給電導体部と第1接地導体部との間の第1スリットと、第1スリットから連続し、マイクロストリップ線路と第1接地導体部との間の第2スリットとを有する。
本発明の一実施形態に係る移相器は、給電導体部と、給電導体部をスリットを介して挟む第1接地導体部と、給電導体部と接続されるマイクロストリップ線路と、マイクロストリップ線路と液晶層を介して対向する第2接地導体部と、を有し、第1接地導体部が、マイクロストリップ線路の両側に延長されている。
本発明の一実施形態に係る移相器の構成を示し、(A)は第1基板と第2基板が重ね合わされた状態の平面図、(B)は第1基板の平面図、(C)は第2基板の平面図を示す。 本発明の一実施形態に係る移相器の図1に対応する構造を示し、(A)はA1−A2線に対応する断面図、(B)はB1−B2線に対応する断面図、(C)はC1−C2線に対応する断面図、(D)はD1−D2線に対応する断面図を示す。 本実施形態に係る移相器と、比較例に係る移相器の透過特性の周波数依存性をシミュレーションした結果を示す。 本実施形態に係る移相器が用いられたフェーズドアレイアンテナ装置の一構成例を示す。 比較例に係る移相器の構成を示し、(A)は第1基板と第2基板が重ね合わされた状態の平面図、(B)は第1基板の平面図、(C)は第2基板の平面図を示す。
以下、本発明の実施の形態を、図面等を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号(又は数字の後にa、bなどを付した符号)を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。さらに各要素に対する「第1」、「第2」と付記された文字は、各要素を区別するために用いられる便宜的な標識であり、特段の説明がない限りそれ以上の意味を有しない。
本明細書において、ある部材又は領域が他の部材又は領域の「上に(又は下に)」あるとする場合、特段の限定がない限りこれは他の部材又は領域の直上(又は直下)にある場合のみでなく他の部材又は領域の上方(又は下方)にある場合を含み、すなわち、他の部材又は領域の上方(又は下方)において間に別の構成要素が含まれている場合も含む。なお、以下の説明では、特に断りのない限り、断面視において、図の正位置に対して上方を「上」又は「上方」といい、「上」又は「上方」から見た面を「上面」又は「上面側」というものとし、その逆を「下」、「下方」、「下面」又は「下面側」というものとする。
図1(A)に、本発明の一実施形態に係る移相器100の平面図を示す。移相器100は、絶縁表面上に給電導体部106(第1給電導体部106a、第2給電導体部106b)、マイクロストリップ線路108、及び第1接地導体部110が設けられた第1基板102と、第2接地導体部116が設けられた第2基板104が対向配置された構造を有している。図1(A)は、平面視で第1基板102の背面側に第2基板104が配置された構造を示す。第2基板104は、マイクロストリップ線路108と重なる領域に配置されている。移相器100は、マイクロストリップ線路108の一方の端に第1給電導体部106aが配置され、他方の端に第2給電導体部106bが配置されている。第1給電導体部106a及び第2給電導体部106bは、平面視で第2基板104と重ならない領域に配置されている。第1給電導体部106aと第2給電導体部106bとは略同一の形状を有している。
図1(B)に、第1基板102の平面図を示す。第1基板102は平板状の基体であり、絶縁表面を有している。第1給電導体部106a、第2給電導体部106b、及びマイクロストリップ線路108は、この絶縁表面上に設けられている。この絶縁表面上には、また、第1給電導体部106a、第2給電導体部106b、及びマイクロストリップ線路108を挟むように第1接地導体部110が設けられている。別言すれば、第1基板102は、その絶縁表面上に第1給電導体部106a及び第2給電導体部106bの両側を挟むように第1接地導体部110が配置され、この第1接地導体部110は、マイクロストリップ線路108が設けられる領域に延長された構造を有する。
第1給電導体部106aは、高周波信号を伝送する信号線(例えば同軸ケーブル)と接続される。そのため、第1給電導体部106aは、マイクロストリップ線路108に対し幅広の形状を有している。マイクロストリップ線路108は、第1給電導体部106aの一端の略中央部から連続するように形成され、第2給電導体部106bに繋がっている。
第1給電導体部106a、第2給電導体部106b、及びマイクロストリップ線路108と、第1接地導体部110とは、少なくとも直流的には絶縁されるように間隙をもって配置されている。具体的には、第1給電導体部106aと第1接地導体部110との間に第1スリット112が設けられ、マイクロストリップ線路108と第1接地導体部110との間に第2スリット114が設けられている。第2スリット114は、第1スリット112から連続するように設けられているが、第1スリット112と第2スリット114の幅は異なっている。第1スリット112の幅(第1給電導体部106aと第1接地導体部110との間隔であり、第2給電導体部106bについても同様である。)に対し、第2スリット114の幅(マイクロストリップ線路108と第1接地導体部110との間隔)が大きくなるように設けられている。
このような構造は、第1基板102の表面に少なくとも1層の導電膜を形成し、エッチングにより導電膜をパターニングすることで作製することができる。第1基板102は、ガラス、セラミック等の絶縁材料で形成され、それ自体の物性により絶縁表面が形成されていてもよいし、表面に絶縁膜が形成されることによって絶縁表面が形成されていてもよい。導電膜は、アルミニウム、銅等の金属膜であり、真空蒸着、スパッタリングによって作製することができる。また、導電膜に代えて金属箔が用いられてもよい。
第1給電導体部106a、第1スリット112、及び第1接地導体部110は、高周波信号を伝搬する回路の中で入力インピーダンスが整合するように形成される。例えば、第1給電導体部106aが同軸ケーブル(50Ω)と接続される場合、入力インピーダンスが50Ωとなるように形成される。第1給電導体部106aは、1mmから5mm、例えば、1.3mmの幅で形成することができ、第1スリット112は、0.1mmから0.5mm、例えば、0.16mmの幅で形成することができる。これは、第2給電導体部106bの形成についても同様である。
図1(C)に、第2基板104の平面図を示す。第2基板104は平板状の基体であり、絶縁表面を有している。第2基板104の一主面には、略全面に第2接地導体部116が設けられている。第2接地導体部116もまた、導電膜によって形成されている。
移相器100は、第1基板102のマイクロストリップ線路108及び第1接地導体部110が設けられた面と、第2基板104の第2接地導体部116が設けられた面とが間隙を持って対向配置された構造を有する。図1(A)に示すように、第1接地導体部110と第2接地導体部116とは、導電スペーサ118によって電気的に接続されている。導電スペーサ118は、例えば、金属材料で形成されることで、それ自体が導電性を有していてもよいし、媒質中に導電材料でなるマイクロビーズ等が分散され、塗布後の押圧により導通を取るものであってもよいし、あるいはプラスチック等の絶縁材料で形成された本体の表面に導電膜が形成されることで導電性を有していてもよい。導電スペーサは、柱状の構造体であってもよいし、ビーズのような球状体であってもよい。
また、図1(A)に示すように、第1基板102と第2基板104とを対向配置して固定するために、シール材120が設けられていてもよい。シール材120は、第2基板104の外周に沿って設けられている。なお、図1(A)には示されないが、第1基板102と第2基板104との間には液晶層122が設けられており、シール材120は液晶層122を囲むように設けられる。
図1(A)において、A1−A2線に沿った断面構造を図2(A)に示し、B1−B2線に沿った断面構造を図2(B)に示し、C1−C2線に沿った断面構造を図2(C)に示し、D1−D2線に沿った断面構造を図2(D)に示す。
図2(A)に示すように、移相器100は、第1基板102と第2基板104とが間隙を持って対向して配置された構造を有し、マイクロストリップ線路108と第2接地導体部116との間に液晶層122が設けられている。液晶層122は、シール材120によって封止された空間を充填するように設けられている。
液晶層122は、液晶材料で形成される。液晶材料としては、ネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリック液晶、ディスコレステリック液晶、強誘電性液晶(例えば、キラルスメチック液晶)等が用いられる。液晶層122は、配向状態が変化することで誘電率が変化する。液晶層122の配向状態は、直流電圧によって制御することができる。一方、液晶層122は、液晶分子がマイクロストリップ線路108を導波する高周波信号による交流電場には追従することができないため、配向状態が変化しない。移相器100は、このような特性を利用して、マイクロストリップ線路108を伝搬する高周波信号の位相を制御する機能を有している。
なお、図2(A)には示されないが、マイクロストリップ線路108及び第2接地導体部116と、液晶層122との間には、液晶分子の配向状態を制御する配向膜が設けられていてもよい。
図2(B)に示すように、第1給電導体部106aは、平面視で第2基板104と重ならない領域に設けられる。第1給電導体部106aは、マイクロストリップ線路108が設けられる側の面と同じ面(第2基板104に対向する側の面)に設けられる。第1給電導体部106aの両側には、第1スリット112を挟んで第1接地導体部110が設けられている。第1スリット112は、第1給電導体部106a及び第1接地導体部110が除去された領域であり、これによって、第1給電導体部106aと第1接地導体部110とは直流的には分離されている。なお、図示されないが、第2給電導体部106bも同様の構造を有している。
移相器100が同軸ケーブルと接続されるとき、第1給電導体部106aは、同軸ケーブルの内部導体(芯線)と接続され、第1接地導体部110は外部導体(シールド線)と接続される。
図2(C)に示すように、マイクロストリップ線路108及び第1接地導体部110と第2接地導体部116とは対向するように配置され、その間に液晶層122が設けられている。第1基板102及び第2基板104の端部に沿ってシール材120が設けられ、その内側に液晶層122が設けられている。液晶層122は、第1基板102と第2基板104とが対向する面の略全面に設けられている。なお、図示されないが、第1基板102と第2基板104との間には、間隔(液晶層122を封入するセルのセルギャップであり、液晶層122の厚さということもできる)を一定に保つようにスペーサが設けられていてもよい。
マイクロストリップ線路108を挟むように第1接地導体部110が設けられる。マイクロストリップ線路108と第1接地導体部110との間には第2スリットを有している。第2スリットは、第21スリットに対して幅広に設けられている。第2スリットの幅は、前述のセルギャップ(液晶層122の厚さ)の2〜3倍の大きさで形成することができる。
図2(D)に示すように、第1接地導体部110と第2接地導体部116は導電スペーサ118によって電気的に接続される。導電スペーサ118の配置は任意であり、例えば、シール材120に隣接して、又はシール材120の近傍に設けられる。また、配置される導電スペーサ118の数は任意であり、第1接地導体部110と第2接地導体部116とが対向する領域に適宜配置される。前述した第1基板102と第2基板104との間隙を一定に保つスペーサとしての役目を、この導電スペーサ118が兼ねても良い。
導電スペーサ118により、第1接地導体部110と第2接地導体部116とは同電位になる。移相器100は、マイクロストリップ線路108に高周波信号に加え、液晶の配向を制御する制御信号が印加される。制御信号は、直流信号又は一定時間経過するごとに極性が反転する極性反転信号であることが好ましい。マイクロストリップ線路108に制御信号が印加されることで、液晶層122は液晶分子の配向が変化する。液晶分子は極性分子の一種であるので、液晶層122の誘電率は液晶分子の配向状態に依存して変化する。液晶層122の誘電率は、制御信号の大きさによっても調節することができる。すなわち、移相器100は、マイクロストリップ線路108に印加する制御信号によって誘電率を変化させることができる。なお、液晶層122において、主として液晶分子の配向が変化するのはマイクロストリップ線路108と第2接地導体部116とが対向する領域においてであり、第1接地導体部110と第2接地導体部116とが対向する領域においては、液晶層122の液晶分子の配向は変化しない状態を保持する。
次に、本実施形態に係る移相器100と、比較例に係る移相器900の周波数特性を比較した結果を示す。なお、比較例に係る移相器900の構成を図5(A)〜(C)に示す。図5(A)は、第1基板102及び第2基板104が重なった状態の平面図を示し、図5(B)は、第1基板102の平面図を示し、図5(C)は第2基板104の平面図を示す。比較例に係る移相器900は、図5(A)及び(B)に示すように、マイクロストリップ線路108を挟む領域に第1接地導体部110が設けられていない構造を有している。
図3に、本実施形態に係る移相器100と、比較例に係る移相器900の透過特性の周波数依存性をシミュレーションした結果を示す。計算パラメータとして、本実施例に係る移相器100は、第1給電導体部106aの幅を1.3mm、厚さを2.5μm、第1スリット112の幅を0.16mm、マイクロストリップ線路108の幅が100μm、長さが27.6mmとなっている。なお、液晶層及び基板の誘電体損失(tanδ)は、それぞれ、0.03、0.0069としている。一方、比較例の移相器900は、各部が同じ大きさで形成されているものの、上記のように、ストリップ線路108の領域に第1接地導体部110が設けられていない点が相違している。
図3のグラフに現れているように、比較例の移相器900は、透過特性が脈動しており、挿入損失の周波数依存が大きくなっている(挿入損失はSパラメータで表されることから、S21リップルとも呼ばれる)。これに対し、本実施形態に係る移相器100は、リップルが観測されず、周波数の変化に対して安定した透過特性を有している。このように、シミュレーションからは、本実施形態の構造によって、移相器の周波数特性が改善されることが確認されている。この結果より、本実施形態によれば、周波数分散が小さい移相器100を得ることができる。
図4は、本実施形態に係る移相器100が用いられたフェーズドアレイアンテナ装置200の一構成例を示す。フェーズドアレイアンテナ装置200は、アンテナ素子124、移相器100を含む。アンテナ素子124は、直線状、円弧状、面状に複数個が配列されてアンテナ素子アレイを形成する。移相器100の第2給電導体部106bは、複数個配列されたアンテナ素子124のそれぞれと直列に接続される。つまり、図4に示す移相器100は、図1に示した移相器100を並列配置したものであり、その各々がアンテナ素子124と接続されている。また、フェーズドアレイアンテナ装置200は、図示されない位相制御回路を有している。位相制御回路は移相器100の位相を制御する信号を出力する機能を有している。
なお、図4は、フェーズドアレイアンテナ装置200が送信用である場合を示す。この場合、フェーズドアレイアンテナ装置200は発振器128と接続される。発振器128から出力される高周波信号は、分配器126によってそれぞれの移相器100に分配される。移相器100の第1給電胴体部106aは、分配器126からの出力のそれぞれと、同軸ケーブル130を介して接続される。このとき、同軸ケーブル130の芯線が第1給電胴体部106aと接続され、同軸ケーブル130のシールドが第1接地導体部110又は第2接地導体部116と接続される。
複数のアンテナ素子124のそれぞれから放射される電磁波はコヒーレント性を有する。そのため、複数のアンテナ素子124のそれぞれから放射される電磁波によって、位相が揃った波面が形成される。アンテナ素子124から放射される電磁波の位相は移相器100によって調整される。移相器100は、図示されない位相制御回路によって、電磁波として放射される高周波信号の位相が制御される。ここで、この場合において、移相器100は、挿入損失が低減され、周波数分散が小さくなっているため、フェーズドアレイアンテナ装置200の周波数特性を向上させることができる。フェーズドアレイアンテナ装置200を受信用に使用する場合も同様の効果を得ることができる。
100・・・移相器、102・・・第1基板、104・・・第2基板、106・・・給電導体部、108・・・マイクロストリップ線路、110・・・第1接地導体部、112・・・第1スリット、114・・・第2スリット、116・・・第2接地導体部、118・・・導電スペーサ、120・・・シール材、122・・・液晶層、124・・・アンテナ素子、126・・・分配器、128・・・発振器、130・・・同軸ケーブル、200・・・フェーズドアレイアンテナ装置

Claims (11)

  1. 絶縁表面に設けられたマイクロストリップ線路と、前記マイクロストリップ線路と電気的に接続される給電導体部と、
    前記マイクロストリップ線路及び前記給電導体部を挟む第1接地導体部と、
    前記マイクロストリップ線路に対向する第2接地導体部と、
    前記マイクロストリップ線路と前記第2接地導体部との間の液晶層と、
    前記給電導体部と前記第1接地導体部との間の第1スリットと、
    前記第1スリットから連続し、前記マイクロストリップ線路と前記第1接地導体部との間の第2スリットと、を有する
    ことを特徴とする移相器。
  2. 前記第2スリットの幅が前記第1スリットの幅より大きい、請求項1に記載の移相器。
  3. 前記第2スリットの幅が、前記液晶層の厚さの2倍以上である、請求項2に記載の移相器。
  4. 前記第1接地導体部は、前記マイクロストリップ線路に隣接する領域で、前記第2接地導体部と前記液晶層を介して対向する、請求項1に記載の移相器。
  5. 前記第1接地導体部と前記第2接地導体部を電気的に接続する導電スペーサを有する、請求項4に記載の移相器。
  6. 給電導体部と、
    前記給電導体部を、スリットを介して挟む第1接地導体部と、
    前記給電導体部と接続されるマイクロストリップ線路と、
    前記マイクロストリップ線路と液晶層を介して対向する第2接地導体部と、
    を有し、
    前記第1接地導体部が、前記マイクロストリップ線路の両側に延長されている
    ことを特徴とする移相器。
  7. 前記スリットは、前記給電導体部に隣接する第1スリットと、前記マイクロストリップ線路に隣接する第2スリットとを含み、
    前記第2スリットの幅が前記第1スリットの幅より大きい、請求項6に記載の移相器。
  8. 前記第2スリットの幅が、前記液晶層の厚さの2倍以上である、請求項7に記載の移相器。
  9. 前記第1接地導体部が、前記マイクロストリップ線路と隣接する領域で、前記液晶層を介して前記第2接地導体部と対向する、請求項6に記載の移相器。
  10. 前記液晶層が設けられる領域に、前記第1接地導体部と前記第2接地導体部を電気的に接続する導電スペーサを有する、請求項9に記載の移相器。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の移相器を有するフェーズドアレイアンテナ装置。
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