JP2021101296A - 情報処理装置およびメール判定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】承認する必要のあるメールを判定する。【解決手段】情報処理装置10は、記憶部12と制御部11とを備える。記憶部12は、受信するメールである受信メールのヘッダ部分から抽出した情報を管理情報15として記憶する。制御部11は、送信するメールである送信メールを受け付け、管理情報15に基づき送信メールについて承認が必要か否かを判定し、判定した結果、送信メールについて承認が必要である場合は承認待ち状態とし、送信メールについて承認が必要でない場合は送信メールを宛先に送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置およびメール判定方法に関する。
近年、コミュニケーションツールとして電子メール(以下、メールと記載する。)が用いられている。ビジネスにおけるメールの利用が増加していることに伴い、フィッシングメールや送信元を詐称したメールの増加、メール誤送信による情報漏洩の危険性の増加等の様々な問題が生じている。
このような問題に対処する技術として、たとえば、送信者を詐称したメールを検出することができる技術が知られている。
特開2006−260099号公報
メール誤送信による情報漏洩を防止する方法として、メールを宛先に送信する前に、承認者がメールの内容等を確認して承認し、承認されたメールのみを宛先に送信する方法がある。ただし、承認者が、送信予定のメールについて内容を全て査読した上で承認を行うのは、メールの数が多い場合には現実的ではない。また、承認者が、多数のメールについて承認作業をし続けた結果、承認作業が定常作業となり、個別のメールに対して的確な判断をせず、多数のメールを一括して承認を行う場合も発生し得る。
このような状況に対応するため、承認者が承認する必要のあるメールを判定し、承認者が承認する対象となるメールの件数を適切に削減し、承認者による承認作業の労力の低減を図る技術が望まれている。
一側面では、本発明は、承認する必要のあるメールを判定する情報処理装置およびメール判定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、以下に示すような情報処理装置を提供する。情報処理装置は、記憶部と制御部とを備える。記憶部は、受信するメールである受信メールのヘッダ部分から抽出した情報を管理情報として記憶する。制御部は、送信するメールである送信メールを受け付け、管理情報に基づき送信メールについて承認が必要か否かを判定し、判定した結果、送信メールについて承認が必要である場合は承認待ち状態とし、送信メールについて承認が必要でない場合は送信メールを宛先に送信する。
一態様によれば、承認する必要のあるメールを判定する。
第1の実施形態の情報処理システムの一例を示す図である。 第2の実施形態の情報処理システムの一例を示す図である。 第2の実施形態のサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 第2の実施形態のメール送信イメージの一例を示す図である。 第2の実施形態のメール受信イメージの一例を示す図である。 第2の実施形態のメール承認判定処理イメージの一例を示す図である。 第2の実施形態の受信メール管理情報の一例を示す図である。 第2の実施形態の情報処理システムのシーケンスの一例を示す図である。 第2の実施形態の送信メール受付処理のフローチャートの一例を示す図である。 第2の実施形態の返信メール判定処理のフローチャートの一例を示す図である。 第2の実施形態の宛先判定処理のフローチャートの一例を示す図である。
以下、図面を参照して実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態の情報処理システムについて図1を用いて説明する。図1は、第1の実施形態の情報処理システムの一例を示す図である。
情報処理システム60は、メールの送受信および管理を行うシステムである。情報処理システム60は、情報処理装置10と端末20,30,40とを含む。情報処理システム60に含まれる各装置は、ネットワーク50を介して情報通信が可能である。ネットワーク50は、有線ネットワーク、無線ネットワークの何れでもよい。なお、情報処理システム60に含まれる情報処理装置10、端末20,30,40の台数は、図示した台数に限られるものではない。
情報処理システム60の利用者(承認者)は、端末30で実行されるブラウザ等のプログラムを介して情報処理装置10が提供するシステムにログインし、メールの送信許可(承認処理)を行う機能を利用できる。また、情報処理システム60の利用者(ユーザ、メール送信先ユーザ)は、端末20,40で実行されるメールの作成およびメールの送受信を行うプログラム(メーラ)を介して、メールの作成および送受信を行うことができる。ここで、ユーザ、承認者、メール送信先ユーザは、それぞれ別人であるものとし、以下の説明においても同様とする。
情報処理装置10は、メールの送受信およびメールの宛先判定方法を実現するプログラムが実行されるコンピュータである。情報処理装置10は、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ、POP(Post Office Protocol)サーバ、および、WWW(World Wide Web)サーバとしての機能を備えている。情報処理装置10は、端末20からメールの送信要求を受け付け、受け付けた送信メールに承認者による承認が必要か否かを判定するメール判定方法を実現する。
情報処理装置10は、制御部11と記憶部12を備える。制御部11は、情報処理装置10全体を制御するものであり、たとえば、プロセッサ等である。制御部11は、各種装置と情報通信を行う。また、制御部11は、記憶部12に対して情報の記憶および読み出しが可能である。記憶部12は、メモリやディスク等の記憶装置であり、管理情報15を記憶する。管理情報15は、情報処理装置10が受け付けた受信メールのヘッダ部分から抽出した情報を記憶した情報である。
端末20,30,40は、情報処理システム60の利用者が用いるコンピュータである。利用者は、端末20,30,40を介して情報処理装置10にアクセスし、情報処理装置10で実行されるプログラムの機能を利用する。利用者は、端末20,30,40で実行されるブラウザ等を用いて情報処理装置10にログインし、利用者ごとに提供される機能を利用するとともに、情報処理装置10から利用者ごとに提示される情報を閲覧することが可能である。
ここで、情報処理システム60におけるメール宛先判定方法について説明する。ユーザが、端末20を用いてメールを送受信するものとする。また、承認者が、端末30を用いて承認が必要なメールの承認を行うものとする。また、メール送信先ユーザが、端末40を用いて送信メールを受信するものとする。
また、各利用者は、端末20,30,40を介して予め情報処理装置10にログインし、情報処理装置10で実行されるプログラムの機能を利用できるものとする。また、各利用者は、端末20,30,40が実行するメーラの機能を利用して、メールの作成、メールの送受信が可能であるものとする。
(1)情報処理装置10は、受信メールを受け付け、受信メールのヘッダ部分から抽出した情報を管理情報15に記憶する。
(2)情報処理装置10は、受け付けた受信メールを宛先であるユーザに送信する。端末20は、メールを受信する。
(3)端末20は、ユーザからメール作成および送信の操作を受け付け、メールを送信する。
(4)情報処理装置10は、送信メールを端末20から受け付け、管理情報15に基づき、送信メールについて承認者による承認が必要か否かを判定する。情報処理装置10は、送信メールのヘッダ部分と管理情報15とを比較することで、承認が必要か否かを判定する。なお、情報処理装置10は、送信メールの本文の内容や、送信メールに対する添付ファイルの有無についても併せて判定することで、送信メールに承認者による承認が必要か否かをより適切に判定できる。
(5)情報処理装置10は、送信メールについて承認が必要である場合、承認者による承認待ちの状態とする。情報処理装置10は、承認者に対して承認待ちのメールが存在する旨を通知する。
承認者は、情報処理装置10からの通知を受け、送信メールをチェックし、送信メールに問題がない場合、承認の旨の回答を行う。また、承認者は、チェックした結果、送信メールに問題がある場合、問題がある旨の回答を行う。情報処理装置10は、承認の旨の回答を受け付けた場合、送信メールをメール送信先ユーザに送信する。情報処理装置10は、問題がある旨の回答を受け付けた場合、ユーザに送信メールを見直す必要がある旨の通知をする。
(5’)情報処理装置10は、送信メールについて承認が不要である場合、メール送信先に送信メールを送信する。
このように、情報処理装置10は、承認者が承認する必要のあるメールを判定し、承認が不要なメールについては、メール送信先に送信する。これにより、情報処理装置10は、承認者が承認する対象となるメールの件数を適切に削減し、承認者による承認作業の労力の低減を図ることができる。
こうして、情報処理装置10は、承認する必要のあるメールを判定できる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態として、情報処理装置10をサーバに適用した情報処理システムについて図2を用いて説明する。図2は、第2の実施形態の情報処理システムの一例を示す図である。
情報処理システム500は、サーバ100,150,160,170を介してユーザ間でメールの送受信を行うシステムである。情報処理システム500は、サーバ100,150,160,170、端末200,300,310を含む。
サーバ100,150,160は、企業内システムにおいてネットワーク400を介して端末200,300と情報通信を行う。また、企業内システムは、ネットワーク410を介して外部(サーバ170、端末310等)とメールの送受信が可能である。なお、ネットワーク400は、企業内システムを接続するネットワークの一例であり、無線ネットワーク、有線ネットワークを問わない。ネットワーク410は、企業内システムと外部とを接続する広域ネットワーク(インターネット等)の一例であり、無線ネットワーク、有線ネットワークを問わない。また、サーバ100,150,160,170、端末200,300,310は、図示した台数に限られるものではなく、2台以上であってもよい。また、サーバ100,150,160の機能を、1台の情報処理装置で実現してもよい。
サーバ100は、メールシステムにおいてメールの承認の判定を実現するプログラムを実行するコンピュータである。サーバ100は、端末200,300,310が送受信するメールを管理する。サーバ100は、端末200,300,310からメールの送信要求を受け付け、承認が必要と判定した場合、メール送信者(たとえば、ユーザA)に対する承認者(たとえば、ユーザB)にメールの承認が必要である旨の情報をシステム経由で提示する。なお、サーバ100は、ユーザAがユーザC宛に送信したメールについて、承認が必要ではないと判定した場合、メールを宛先であるユーザCに送信する。
サーバ100は、WWWサーバとしての機能も備えており、情報をWebページとして端末200,300,310に情報を提示することが可能である。また、サーバ100は、各種記憶装置を備えており、情報を記憶および管理することが可能である。
サーバ150は、企業内におけるメールサーバ(内部メールサーバ)であり、主に企業内においてメールの送受信を行う機能を備える。サーバ160は、企業外とメールを送受信するメールサーバ(外部接続メールサーバ)であり、企業内システムの外部からメールを受信し、企業内システムから外部にメールを送信する機能を備える。たとえば、サーバ150,160は、SMTPサーバ、POPサーバの機能を備えるコンピュータである。メールの送受信については、後で図4および図5を用いて説明する。
端末200は、ユーザAが用いるコンピュータである。端末300は、ユーザBが用いるコンピュータである。端末310は、ユーザCが用いるコンピュータである。端末200,300,310は、デスクトップ型コンピュータであってもよいし、ノート型コンピュータであってもよいし、タブレット型コンピュータであってもよいし、携帯型コンピュータであってもよい。端末200,300,310は、サーバ100と情報通信が可能であり、ブラウザ等のプログラムを実行してサーバ100が提供するプログラムの機能を利用できるものとする。また、端末200,300,310は、メールを作成し、メールを送受信する機能を備えたプログラム(メーラ)を実行するものとする。
情報処理システム500において、企業内システムは、ファイアウォールや各種ネットワーク機器等を備えるが、図示を省略する。また、以下の説明において、ユーザAをメール送受信者とし、ユーザBを承認者とし、ユーザCをメール送受信者として説明する場合がある。
次に、第2の実施形態のサーバのハードウェア構成について図3を用いて説明する。図3は、第2の実施形態のサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
サーバ100は、プロセッサ111、RAM(Random Access Memory)112、HDD(Hard Disk Drive)113、画像信号処理部114、入力信号処理部115、媒体リーダ116、通信インタフェース117を含む。サーバ100は、プロセッサ111によって装置全体が制御されている。プロセッサ111には、バス118を介してRAM112と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ111は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ111は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはPLD(Programmable Logic Device)である。また、プロセッサ111は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
RAM112は、サーバ100の主記憶装置として使用される。RAM112には、プロセッサ111に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に記憶される。また、RAM112には、プロセッサ111による処理に必要な各種データが記憶される。
バス118に接続されている周辺機器としては、HDD113、画像信号処理部114、入力信号処理部115、媒体リーダ116および通信インタフェース117がある。
HDD113は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD113は、サーバ100の補助記憶装置として使用される。HDD113には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが記憶される。なお、HDD113に限らず、SSD(Solid State Drive)を使用することもできる。なお、補助記憶装置としては、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置を使用することもできる。
画像信号処理部114は、プロセッサ111からの命令に従って、サーバ100に接続されたディスプレイ114aに画像を出力する。ディスプレイ114aとしては、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイ、有機EL(OEL:Organic Electro-Luminescence)ディスプレイ等、任意の種類のディスプレイを用いることができる。
入力信号処理部115は、サーバ100に接続された入力デバイス115aから入力信号を取得し、プロセッサ111に出力する。入力デバイス115aとしては、マウス、タッチパネル、タッチパッド、トラックボール、キーボード、リモートコントローラ、ボタンスイッチ等、任意の種類の入力デバイスを用いることができる。
媒体リーダ116は、記録媒体119に記録されたプログラムやデータを読み取る読み取り装置である。記録媒体119として、たとえば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク(MO:Magneto-Optical disk)、半導体メモリ等を使用できる。磁気ディスクには、フレキシブルディスク(FD:Flexible Disk)やHDDが含まれる。光ディスクには、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)が含まれる。
媒体リーダ116は、たとえば、記録媒体119から読み取ったプログラムやデータを、RAM112やHDD113等の他の記録媒体にコピーする。読み取られたプログラムは、たとえば、プロセッサ111によって実行される。なお、記録媒体119は可搬型記録媒体であってもよく、プログラムやデータの配布に用いられることがある。また、記録媒体119やHDD113を、コンピュータ読み取り可能な記録媒体と言うことがある。
通信インタフェース117は、ネットワーク400に接続されている。通信インタフェース117は、他のコンピュータ、記憶装置、または通信機器との間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施形態のサーバ100の処理機能を実現することができる。また、第2の実施形態のサーバ150,160,170、端末200,300,310も図3に示したサーバ100のハードウェア構成で実現できる。なお、第1の実施形態の情報処理装置10、端末20,30,40も、図3に示したサーバ100のハードウェア構成で実現できる。
なお、上記の構成は一例であり、構成部の組み合わせは適宜決定できる。たとえば、端末200が携帯型コンピュータである場合、ディスプレイ114aおよび入力デバイス115aに換えて、液晶画面およびタッチパネルを本体と一体型として備え、無線通信機能を備えるものとしてもよい。
サーバ100は、たとえばコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第2の実施形態の処理機能を実現する。サーバ100に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。たとえば、サーバ100に実行させるプログラムをHDD113に記憶しておくことができる。プロセッサ111は、HDD113内のプログラムの少なくとも一部をRAM112にロードし、プログラムを実行する。また、サーバ100に実行させるプログラムを、光ディスク、メモリ装置、メモリカード等の可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に記憶されたプログラムは、たとえばプロセッサ111からの制御により、HDD113にインストールされた後、実行可能となる。また、プロセッサ111が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
次に、第2の実施形態のメール送信イメージの一例について図4を用いて説明する。図4は、第2の実施形態のメール送信イメージの一例を示す図である。
メール送信イメージ510は、情報処理システム500において、企業内システムの内部におけるユーザAが、外部のユーザCにメールを送信する処理の概要のイメージを図示したものである。図4においては、ユーザAがメール送信者であり、ユーザCがメール受信者である。また、ユーザBは、承認者である。
サーバ100は、メールの承認の判定を行う機能を備える承認判定サーバである。サーバ150は、企業内システムにおいてメールの送受信を行う機能を備える内部メールサーバである。サーバ160は、企業内システムと外部とのメールの送受信を行う機能を備える外部接続メールサーバである。サーバ170は、企業内システムの外部においてメールの送受信を行う機能を備える外部メールサーバである。これらのシステム構成は、情報処理システム500で説明した内容とほぼ同様であるため、詳細は省略する。
(1)ユーザAは、端末200においてメーラを用いてユーザC宛のメールを作成し、メールの送信処理を行う。端末200は、メールを送信する。
(2)サーバ150は、送信されたメールを端末200から受信し、サーバ100に転送する。
(3)サーバ100は、メールをサーバ150から受信し、メールを送信する前に承認者の承認が必要か否かを判定する。サーバ100は、承認が必要であると判定した場合、承認者に対して承認を要求する通知を行う。たとえば、サーバ100は承認者(ユーザB)宛てに承認を要求するメールを、サーバ150を介して送信する。
なお、サーバ100が実行する処理については、後で図6、図8〜図11を用いて説明する。
(4)承認者は、承認を要求するメール(承認要求メール)をサーバ150から受信し、ユーザAが送信したメールの承認を行う。たとえば、承認者は、承認要求メールに含まれる承認システムへのログイン画面を示すURL(Uniform Resource Locator)をクリックし、ブラウザにログイン画面を表示してユーザIDとパスワードを入力してログインし、ユーザAのメールを承認する旨の操作(承認ボタンの押下)を行う。
(5)サーバ100は、メールの承認が行われた後、メールをサーバ160に転送する。
(6)サーバ160は、サーバ100からメールを受信し、メールの宛先に基づき、企業内システムの外部に送信する。
(7)サーバ170は、サーバ160からメールを受信し、ユーザCに送信する。ユーザCは、端末310でメーラを用いてメールを受信する。
このようにして、ユーザAが送信したメールは、サーバ150と、サーバ100と、サーバ160と、サーバ170とを介して外部のユーザCに受信される。ユーザAが送信したメールは、サーバ100によって承認者による承認が必要か否か判断される。サーバ100は、ユーザAが送信したメールについて承認が必要な場合、承認者による確認(承認)の後でメールを送信するため、誤送信やデータの不正送信を低減できる。
また、サーバ100は、承認が不要と判断されたメールを企業内システムの外部に送信する。このため、承認者は、外部に送信する全てのメールについて内容を確認する必要がなくなり、承認を行うメールの件数が低減する。
次に、第2の実施形態のメール受信イメージの一例について図5を用いて説明する。図5は、第2の実施形態のメール受信イメージの一例を示す図である。
メール受信イメージ520は、情報処理システム500において、企業内システムの内部におけるユーザAが、外部のユーザCからメールを受信する処理の概要のイメージを図示したものである。図5においては、ユーザAがメール受信者であり、ユーザCがメール送信者である。なお、図5において、図2および図4と同様の内容については適宜説明を省略する。
(1)ユーザCは、端末310においてメーラを用いてユーザA宛のメールを作成し、メールの送信処理を行う。端末310は、メールを送信する。サーバ170は、送信されたメールを端末310から受信し、サーバ160に転送する。
(2)サーバ160は、サーバ170からメールを受信する。
(3)サーバ160は、メールの宛先に基づき、企業内システムの内部のサーバ100に転送する。
(4)サーバ100は、メールをサーバ160から受信し、受信したメールのヘッダに含まれる情報を記憶部に記憶する。サーバ100が記憶する情報については、後で図7を用いて説明する。
(5)サーバ100は、メールの宛先に基づき、サーバ150に転送する。
(6)サーバ150は、サーバ100からメールを受信し、ユーザAに送信する。ユーザAは、端末200でメーラを用いてメールを受信する。
このようにして、ユーザCが送信したメールは、サーバ170と、サーバ160と、サーバ100と、サーバ150とを介して企業内システム内部のユーザAに受信される。
次に、第2の実施形態のメール承認判定処理イメージの一例について図6を用いて説明する。図6は、第2の実施形態のメール承認判定処理イメージの一例を示す図である。
メール承認判定処理イメージ700は、情報処理システム500において、送信メールが承認者による承認が必要であるか否かを判定する処理の概要のイメージを図示したものである。
まず、サーバ100は、受信メールのヘッダに含まれる情報を抽出し、受信メール管理情報600に記憶する。サーバ100は、受信メールを受け付けるごとに、受信メールのヘッダから情報を抽出し、受信メール管理情報600を更新する。なお、受信メール管理情報600の詳細については、後で図7を用いて説明する。
次に、サーバ100は、送信メールを受け付け、送信メールについて、承認者による承認が必要なメールであるか否かを判定する。図6の説明において、送信メールは、受信メールに対する返信であり、新規に作成したメールではないものとする。言い換えると、受信メールは、返信メールに対応する返信元のメールである。
サーバ100は、受信メール管理情報600と送信メールのヘッダとを比較し、送信メールについて承認者による承認が必要なメールであると判定した場合、承認者の承認を受け付けるまで宛先に送信せず、送信メールを承認待ち状態とする。また、サーバ100は、送信メールについて承認者による承認が不要なメールであると判定した場合、承認者による承認を行わず(サーバ100が自動承認を行い)、送信メールを宛先に送信する。
このように、サーバ100が、受け付けた送信メールのうち、承認者による承認が不要と判定したメールについてはサーバ100が自動承認を行い、送信メールを宛先に送信するため、承認者が承認するメールの件数を削減することができる。なお、サーバ100における処理の詳細については、後で図8〜図11を用いて説明する。
次に、第2の実施形態のサーバ100が記憶する受信メール管理情報の一例について図7を用いて説明する。図7は、第2の実施形態の受信メール管理情報の一例を示す図である。
受信メール管理情報600は、ユーザが受信するメールを管理する情報である。また、受信メール管理情報600は、サーバ100が受け付けた送信メールについて、承認者による承認が必要なメールであるか否かを判定するために用いる情報でもある。受信メール管理情報600は、ユーザごとに管理する情報である。サーバ100は、ユーザが受信するメールのヘッダから情報を抽出し、受信メール管理情報600に記憶する。サーバ100は、サーバ100が備えるHDD113やRAM112等の記憶部に受信メール管理情報600を記憶してもよいし、ネットワーク400を介してアクセス可能な記憶部に受信メール管理情報600を記憶してもよい。
受信メール管理情報600は、受信日時、送信元アドレス、送信先アドレス(TO)、送信先アドレス(CC)、Message−ID(メッセージID)の項目を含む。受信日時の項目には、メールの受信日時(年月日時分)が登録される。送信元アドレスの項目には、メール送信元のユーザのメールアドレスが登録される。送信先アドレス(TO)の項目には、メール送信先のメールアドレスが登録される。なお、送信先アドレスが存在しない場合「―」が登録される。
送信先アドレス(CC)の項目には、カーボン・コピー(Carbon Copy)の送信先のメールアドレスが登録される。Message−IDの項目には、受信したメールのヘッダに含まれるMessage−IDの内容が登録される。なお、受信メール管理情報600には、送信先アドレスに含まれるブラインド・カーボン・コピー(BCC:Blind Carbon Copy)のメールアドレスを、記録しないものとする。
ここで、受信メール管理情報600に含まれる項目に登録されるエントリについて説明する。受信メール管理情報600には、受信日時が「2019/10/10 7:00」、送信元アドレスが「CBA@jp.fuji.com」、送信先アドレス(TO)が「ABC@taka.co.jp」、送信先アドレス(CC)が「―」、Message−IDが「201910100557.6B7D@na.taka.co.jp」という情報が登録される。
これは、受信日時が「2019年10月10日 7時00分」にメールが送信され、送信元ユーザのメールアドレスが「CBA@jp.fuji.com」であり、送信先ユーザのメールアドレス(TO)が「ABC@taka.co.jp」であることを示す。また、送信先アドレス(CC)が存在せず、Message−IDが「201910100557.6B7D@na.taka.co.jp」であることを示す。
なお、受信メール管理情報600に含まれる項目は一例に過ぎず、項目の組み合わせは適宜決定できる。
次に、第2の実施形態の情報処理システム500におけるシーケンスについて図8を用いて説明する。図8は、第2の実施形態の情報処理システムのシーケンスの一例を示す図である。
情報処理システム500における端末200とサーバ100,150,160で実行される処理のシーケンスについて説明する。サーバ170の処理については、記載を省略する。シーケンスにおいて、企業内システムにおけるユーザAが、端末200でメーラを用いてメールを受信し、メールを送信する処理について説明する。
なお、端末200が実行する処理は、端末200が備える制御部(端末200が備えるプロセッサ)が実行する。サーバ100が実行する処理は、サーバ100が備える制御部(プロセッサ111)が実行する。サーバ150が実行する処理は、サーバ150が備える制御部(サーバ150が備えるプロセッサ)が実行する。サーバ160が実行する処理は、サーバ160が備える制御部(サーバ160が備えるプロセッサ)が実行する。
端末200は、端末200が実行するメーラの機能を介してユーザからメールの送受信等の操作を受け付ける。サーバ100は、サーバ150およびサーバ160と協働し、送信メールを受け付け、メールの承認判定の処理を行う。
図8のシーケンスの説明において、サーバ100を、サーバ100または承認判定サーバと記載する。また、サーバ150を、サーバ150または内部メールサーバと記載する。また、サーバ160を、サーバ160または外部接続メールサーバと記載する。
[ステップS11]サーバ160は、企業内システムの外部からメールを受信し、承認判定サーバに転送する。
[ステップS12]サーバ100は、受信メールを外部接続メールサーバから受け付け、メールのヘッダ部分から受信日時、送信元(送信元アドレス)、宛先(送信先アドレス)、Message−IDを抽出し、受信メール管理情報600に記憶する。また、サーバ100は、受信したメールを内部メールサーバに転送する。
[ステップS13]サーバ150は、受信したメールを宛先のユーザに送信する。
[ステップS14]端末200は、内部メールサーバからメールを受信する。なお、端末200は、メーラの機能でユーザA宛てのメールを受信するものとする。
[ステップS15]端末200は、ユーザAからメール作成処理を受け付け、作成されたメールの送信処理を受け付ける。端末200は、ユーザAによって作成されたメールを内部メールサーバに送信する。
[ステップS16]サーバ150は、端末200から送信されたメールを受け付け、承認判定サーバに送信する。
[ステップS17]サーバ100は、内部メールサーバから送信要求を受けたメールについて、送信メール受付処理を実行する。送信メール受付処理は、サーバ100が、送信メールを受け付け、メールの送信に際して承認要否を判定する処理である。送信メール受付処理は、後で図9を用いて説明する。
[ステップS18]サーバ100は、送信メール受付処理の結果に基づき、メールの送信前に承認が必要であるか否かを判定する。サーバ100は、承認が必要である場合はステップS19にすすみ、承認が必要でない場合はステップS21にすすむ。
[ステップS19]サーバ100は、端末200から送信要求を受けたメール(ステップS17で受け付けたメール)について、承認待ち状態とする。具体的には、サーバ100は、メールの承認者に対し、承認待ちメールが存在する旨をメール等で通知し、端末200から送信要求を受けたユーザAが送信したメールについて、承認待ち状態として保存する。
[ステップS20]サーバ100は、承認者からメールの承認を受け付けたか否かを判定し、承認を受け付けた場合はステップS21にすすみ、受け付けていない場合はステップS20に戻る。具体的には、サーバ100は、承認者(ユーザB)からのログインを端末300から受け付け、ステップS17で受け付けたメールについての承認(送信許可)を受け付ける。
たとえば、承認者(ユーザB)は、端末300を用いて、サーバ100からサーバ150経由でメールを受信し、受信したメールに含まれるURLにアクセスし、ブラウザの機能でメールの承認処理を行う。
[ステップS21]サーバ100は、ステップS20において承認者からメール送信許可の旨を受け付けた場合、ステップS17で受け付けたメールを外部接続サーバに送信する。シーケンスの処理は、ステップS22にすすむ。
サーバ100は、ステップS20において、承認者からメール送信不許可の旨を受け付けた場合、メールの送信が不可である旨をユーザAにメールで通知する(不許可通知メールを送信)。シーケンスの処理は、ステップS23にすすむ。
[ステップS22]サーバ160は、承認判定サーバからメールを受信し、企業内システムの外部に送信する。
[ステップS23]サーバ150は、承認判定サーバから受信した不許可通知メールを宛先のユーザに送信する。
[ステップS24]端末200は、内部メールサーバから不許可通知メールを受信する。ユーザAは、端末200でメーラを用いて不許可通知メールを受信し、送信したメールについて承認者から承認を得られず外部に送信できなかったことを確認する。
こうして、サーバ100は、受信メールから抽出した情報を受信メール管理情報600に記憶し、送信メールの承認の要否の判定に用いる。
次に、第2の実施形態のサーバ100に送信メール受付処理について図9を用いて説明する。図9は、第2の実施形態の送信メール受付処理のフローチャートの一例を示す図である。
送信メール受付処理は、サーバ100が、送信メールを受け付け、メールの送信に際して承認要否を判定する処理である。送信メール受付処理は、図8のシーケンスのステップS17においてサーバ100の制御部(プロセッサ111)が実行する処理である。
[ステップS31]サーバ100は、送信メールを受け付けたか否かを判定する。サーバ100は、送信メールを受け付けた場合はステップS32にすすみ、受け付けていない場合はステップS31に戻る。
[ステップS32]サーバ100は、返信メール判定処理を実行する。返信メール判定処理は、サーバ100が、受け付けた送信メールが返信メールであるか否かを判定する処理である。返信メール判定処理については、後で図10を用いて説明する。
[ステップS33]サーバ100は、返信メール判定処理の結果に基づき、受け付けた送信メールが返信メールである場合はステップS34にすすみ、そうでない場合はステップS41にすすむ。
[ステップS34]サーバ100は、受信メール管理情報600から所定期間内の情報を取得する。たとえば、サーバ100は、ステップS31で受け付けた送信メールを送信したユーザの受信メール管理情報600から、ステップS31で送信メールを受け付けた時点から過去3ヵ月分のエントリを取得する。なお、3ヵ月とは、所定期間の一例に過ぎず、システム管理者が所定期間を適宜(数日、数週間、半年、等)設定できる。
[ステップS35]サーバ100は、ステップS34で取得した情報に基づき、ステップS31で受け付けた送信メールが、所定期間内の受信メールに対する返信であるか否かを判定する。サーバ100は、所定期間内の受信メールに対する返信である場合はステップS36にすすみ、そうでない場合はステップS41にすすむ。
ここで、本ステップにおいて、所定期間内の受信メールに対する返信であるか否かを判定する理由について説明する。過去のメールに返信する行為は、危険性が高い場合がある。たとえば、数年前の時点では安全な宛先として送受信が可能なメールアドレスであったとしても、数年後には別人が同一のメールアドレスを取得している場合がある。
また、同一人が同一のメールアドレスを長年に渡り使用中の状態であるとしても、メールアドレスの利用者が別な部署へ移動した場合は、部署の移動に伴い業務範囲や守秘義務契約等が変更する。このため、メールアドレスの利用者が同一人であっても、長年に渡りメールで情報を提示し続けることが許可されるとは限らない。
このため、本ステップにおいて、サーバ100が、所定期間内の受信メールに対する返信であるか否かを判定することにより、過去のメールに返信することに起因する情報漏洩の危険性を低減させる。これにより、サーバ100においてメール送信の自動承認の可否判定に対する安全性を向上させることができる。
なお、サーバ100が、受信メール管理情報600から取得する情報を所定期間内のエントリに限定することで、過去全ての多数のエントリを判定せずに済むため、判定を行う処理速度の向上を図ることもできる。
[ステップS36]サーバ100は、宛先判定処理を実行する。宛先判定処理は、サーバ100が、受け付けた送信メールの宛先について承認が必要な宛先であるか否かを判定する処理である。宛先判定処理については、後で図11を用いて説明する。
[ステップS37]サーバ100は、宛先判定処理の結果に基づき、受け付けた送信メールの宛先が適切である場合はステップS38にすすみ、そうでない場合はステップS41にすすむ。
[ステップS38]サーバ100は、送信メールに添付ファイルが存在するか否かを判定する。サーバ100は、添付ファイルが存在する場合(送信メールに添付ファイルが付与されている場合)はステップS41にすすみ、添付ファイルが存在しない場合はステップS39にすすむ。
[ステップS39]サーバ100は、受け付けた送信メールの本文に個人情報を含むか否かを判定する。サーバ100は、本文に個人情報を含まない場合はステップS40にすすみ、本文に個人情報を含む場合はステップS41にすすむ。
なお、サーバ100が、個人情報を含むか否かの判定方法として様々な方法がある。たとえば、サーバ100が、メール本文に電話番号や口座番号を示す数字が含まれているか判定する方法があるが、この方法に限られるものではなく、その他の方法であってもよい。
[ステップS40]サーバ100は、受け付けた送信メールについて承認不要と判定し(自動承認対象のメールと判定し)、処理を終了する。
[ステップS41]サーバ100は、受け付けた送信メールについて承認必要と判定し(承認者による承認待ち対象のメールと判定し)、処理を終了する。
次に、第2の実施形態のサーバ100における返信メール判定処理について図10を用いて説明する。図10は、第2の実施形態の返信メール判定処理のフローチャートの一例を示す図である。
返信メール判定処理は、サーバ100が、受け付けた送信メールが返信メールであるか否かを判定する処理である。返信メール判定処理は、送信メール受付処理のステップS32においてサーバ100の制御部(プロセッサ111)が実行する処理である。
[ステップS51]サーバ100は、受け付けた送信メールのヘッダを記憶する。
[ステップS52]サーバ100は、In−Reply−Toヘッダが存在するか否かを判定する。サーバ100は、In−Reply−Toヘッダが存在する場合はステップS53にすすみ、存在しない場合はステップS54にすすむ。
[ステップS53]サーバ100は、受け付けた送信メールについて、返信メールと判定し、処理を終了する。
[ステップS54]サーバ100は、受け付けた送信メールについて、返信メールでないと判定し、処理を終了する。
次に、第2の実施形態のサーバ100における宛先判定処理について図11を用いて説明する。図11は、第2の実施形態の宛先判定処理のフローチャートの一例を示す図である。
宛先判定処理は、サーバ100が、受け付けた送信メールの宛先について承認が必要な宛先であるか否かを判定する処理である。宛先判定処理は、送信メール受付処理のステップS36においてサーバ100の制御部(プロセッサ111)が実行する処理である。
[ステップS61]サーバ100は、受信メール管理情報600を読み出し、受け付けた送信メールのヘッダに含まれるIn−Reply−Toの内容と一致するMessage−IDの内容を含む受信メールが存在するか否かを判定する。言い換えると、サーバ100は、受け付けた送信メール(返信メール)に対応する元の受信メールが存在するか否かを判定する。
サーバ100は、内容が一致する受信メールが存在する場合はステップS62にすすみ、存在しない場合はステップS64にすすむ。
[ステップS62]サーバ100は、受信メール管理情報600を読み出し、受け付けた送信メールのヘッダに含まれる宛先アドレスが、当該送信メールに対応する元の受信メールの宛先および送信元に含まれているか否かを判定する。言い換えると、サーバ100は、受信メールに対して返信メール(送信メール)を送信する場合において、返信メールの宛先のアドレスが受信メールの送信元および宛先に含まれているか否かを判定する。
サーバ100は、受け付けた送信メール(返信メール)の宛先アドレスが、当該返信メールに対応する返信元の受信メールの宛先および送信元に含まれている場合はステップS63にすすみ、そうでない場合はステップS64にすすむ。
たとえば、サーバ100は、受け付けた送信メール(返信メール)の宛先(TO、CC)が、元の受信メール(返信メールに対応する返信元の受信メール)の宛先(TO、CC)および送信元として記載されていたアドレスと同一またはアドレスのうち一部が削除されている場合、ステップS63にすすむ。
また、サーバ100は、受け付けた送信メール(返信メール)の宛先に、元の受信メールの宛先および送信元として記載されていない新規のアドレスが含まれている場合、ステップS64にすすむ。
[ステップS63]サーバ100は、受け付けた送信メールの宛先が適切(承認者による承認が不要な宛先)と判定し、処理を終了する。
[ステップS64]サーバ100は、受け付けた送信メールの宛先が不適切(承認者による承認が必要な宛先)と判定し、処理を終了する。
なお、サーバ100は、受信メールに含まれるTOおよびCC宛先について承認者による承認が不要な宛先(宛先が適切)として判定するが、BCC宛先については受信メール管理情報600に記憶せず承認が必要な宛先(宛先が不適切)として判定するものとする。また、サーバ100は、ユーザがBCC宛先として受信したメールに対する返信については、承認者の承認が必要なメール(宛先が不適切)として判定するものとする。サーバ100において、BCCに記載された宛先については、承認者による承認が必要な宛先として処理する。これにより、サーバ100が自動承認するメール(承認者による承認が不要なメール)の宛先は、メールの送受信者の全員が把握可能な宛先に限られるため、メール送受信における自動承認の安全性の向上を図ることができる。
このように、サーバ100は、送信メールについて、送信メールのヘッダ部分に含まれる情報、本文の内容、添付ファイルの有無に基づき、承認者による承認が不要なメール(サーバ100による自動承認が可能なメール)であるか否かを判定できる。サーバ100は、承認者による承認が不要なメールについては宛先に送信を済ませ、承認者による承認が必要なメールのみを承認待ちの状態とするため、承認者による承認の作業を必要とするメールの件数の低減を図ることができる。
こうして、情報処理システム500において、サーバ100が、承認者が承認する必要のあるメールを判定することができる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、情報処理装置10およびサーバ100,150,160が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM(Read Only Memory)/RW(ReWritable)等がある。光磁気記録媒体には、MO等がある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムにしたがった処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムにしたがった処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受取ったプログラムにしたがった処理を実行することもできる。
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP、ASIC、PLD等の電子回路で実現することもできる。
10 情報処理装置
11 制御部
12 記憶部
15 管理情報
20,30,40 端末
50 ネットワーク
60 情報処理システム

Claims (7)

  1. 情報処理装置であって、
    受信するメールである受信メールのヘッダ部分から抽出した情報を管理情報として記憶する記憶部と、
    送信するメールである送信メールを受け付け、前記管理情報に基づき前記送信メールについて承認が必要か否かを判定し、
    判定した結果、前記送信メールについて承認が必要である場合は承認待ち状態とし、前記送信メールについて承認が必要でない場合は前記送信メールを宛先に送信する制御部を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記受信メールのヘッダ部分から、前記受信メールの送信元のメールアドレスと、前記受信メールの送信先のメールアドレスと、前記受信メールの受信日時と、前記受信メールのメッセージIDとを抽出し、前記記憶部に前記管理情報として記憶する、
    請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記制御部は、
    前記管理情報と前記送信メールのヘッダ部分とを比較し、
    前記送信メールが、前記受信メールに対する返信であり、かつ、前記受信メールを受信した日時から所定期間内に返信したメールである場合、前記送信メールを前記承認が必要でないと判定する、
    請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、
    前記管理情報と前記送信メールのヘッダ部分とを比較し、
    前記送信メールが、前記受信メールに対する返信であり、かつ、前記送信メールの宛先が、前記受信メールの送信元のメールアドレスおよび送信先のメールアドレスに含まれている場合、前記送信メールを前記承認が必要でないと判定する、
    請求項1記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、
    前記送信メールに添付ファイルが付与されているか否かを判定し、
    前記送信メールに添付ファイルが付与されている場合、前記送信メールを前記承認が必要であると判定する、
    請求項1記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、
    前記送信メールの本文に個人情報が含まれているか否かを判定し、
    前記送信メールの本文に前記個人情報が含まれている場合、前記送信メールを前記承認が必要であると判定する、
    請求項1記載の情報処理装置。
  7. 情報処理装置におけるメール判定方法であって、
    受信するメールである受信メールのヘッダ部分から抽出した情報を管理情報として記憶し、
    送信するメールである送信メールを受け付け、前記管理情報に基づき前記送信メールについて承認が必要か否かを判定し、
    判定した結果、前記送信メールについて承認が必要である場合は承認待ち状態とし、前記送信メールについて承認が必要でない場合は前記送信メールを宛先に送信する、
    メール判定方法。
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