JP2021101115A - 安全継手 - Google Patents
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Abstract
Description
係る要請に鑑み、本出願人は、加圧条件下の水素ガス充填の際に、予期せぬ車両の発進や車両の衝突等の緊急時に充填装置側ホース部と車両側ホース部とを確実に安全に分離する安全継手を提案した(特許文献1参照)。係る安全継手によれば、予期せぬ車両の発進や車両の衝突等の緊急時にホースが引っ張られて充填装置が転倒する様な事態の発生を防止することが出来る。
しかし、内圧が低くなる低圧時には、シール性を維持できない恐れがあった。それに対してゴム等の弾性体を用いても弁体を構成しても、加圧時に高圧によって破損しない程度の強度を確保することが難しかった。
前記弁体(2、12)は、前記プラグ本体(1、11)に形成された弁座(1B、11B)に着脱する第1のシール手段(2S1、12S1:弁体のテーパ部2B、12B)と、前記プラグ本体(1、11)に形成された流路(1A、11A)内壁に着脱する第2のシール手段(2S2、12S2:例えばOリング4、14)と備えることを特徴としている。
前記弁体(2、12)は、前記プラグ本体(1、11)に形成された弁座(1B、111B)に着脱する第1のシール手段(2S1、12S1:弁体のテーパ部2B、12B)と、該第1のシール手段(2S1、12S1)中に設けられ且つ弁座(1B、11B)に着脱する第2のシール手段(2S2、12S2:弁体2、12のテーパ部2B、12Bに配設されたOリング5:図5の第3実施形態においては第3のシール手段)を備えることを特徴としている。
前記小径部(2C、12C)にはプラグ本体(1、11)の流路(1A、11A)に接するOリング(4、14)が配設されているのが好ましい。
ここで、弁体(2、12)とプラグ本体(1、11)は金属製であるのが好ましい。
前記弁体(2−4)は平板部(2D)を備え、平板部(2D)には円環状の突起(2E:流路1A−4側端面に円環状に形成された突起)と、当該突起(2E)の半径方向内方に形成された円環状溝(2F:例えばOリング嵌合用溝)と、当該溝(2F)に嵌合する弾性体(6:例えばOリング)を備えることを特徴としている。
一方、小径部(2C、12C)にプラグ本体(1、11)の流路(1A、11A)に接するOリング(4、14、5、15、6、16)が配設されていれば、流路とOリングの接触(或いは摺動状態で接触すること)により、低圧時のシール性を向上させることが出来る。
その結果、低圧〜高圧に亘る全ての圧力域において密閉性を確保することが出来る。
また、弁体(2、12)がテーパ部(2B、12B)を有することにより、テーパ部(2B、12B)によって弁体(2、12)の小径部(2C、12C)が案内されるので、弁体(2、12)が傾くことが防止される。そのため、弁体(2、12)が傾いて弁座(1B、11B)に適正に座着しないという事態が防止され、弁体(2、12)のテーパ部(2B、12B)を弁座(1B、11B)に適正且つ確実に座着せしめて、密封性を確保することが出来る。
図示の実施形態の理解を容易にするため、最初に図8〜図10を参照して従来技術に係る安全継手について説明する。
図8〜図10は従来技術を模式的に表現しており、従来技術の安全継手とは異なる表現になっている。
充填装置側の継手30は、内部に流路31Aが形成された筒状のプラグ本体31と、弁体32と、プラグ本体31の中心軸(図示せず)と同一直線上に配置された弾性体33(スプリング)を備え、弾性体33により弁体32が押圧付勢されている。
一方、充填ホース側の継手40は、充填装置側の継手30と同様に、内部に流路41Aが形成された筒状のプラグ本体41と、弁体42と、プラグ本体41の中心軸(図示せず)と同一直線上に配置された弾性体43(スプリング)を備え、弾性体43により弁体42が押圧付勢されている。
充填装置側の継手30と充填ホース側の継手40は、それぞれの弁体32、42が付勢される側の端面同士で接続されており、対称的に配置されている。
充填装置側(図8では上側)の継手30において、弁体32は、その下端(充填ホース側端部)近傍にテーパ部32Bが形成されており、テーパ部32Bはプラグ本体31に形成されたテーパ状の弁座31Bに着脱する。そして、プラグ本体31の弁座31Bと弁体32のテーパ部32Bによりシール部32Sを構成している。
一方、充填ホース側(図8では下側)の継手40においても、プラグ本体41の弁座41Bと弁体42のテーパ部42Bによりシール部42Sを構成している。
図8で示す様に、安全継手200が組み立てられて、継手30と継手40が結合した状態では、スプリング33、43はロッド38により圧縮されている。そして図8では、継手30の(プラグ本体31の弁座31Bと弁体32のテーパ部32Bによる開閉弁を構成している)シール32Sと、及び継手40の(プラグ本体41の弁座41Bと弁体42のテーパ部42Bによる開閉弁を構成している)シール部42Sは共に開放されている。そのため、充填するべき水素ガスは、充填装置側から、安全継手200(継手30、40)を通過して充填ホース側(車両の燃料タンク側)に流れる。
ここで、符号Q1はピンを示し、ピンQ1は想定外の引張力が負荷された場合に破断する公知の構成を備えている。符号Q2はOリング或いはその他のシール部品であり、分離前に水素ガスの流出を防止する部材である。
図9で示す様に、継手30、40が分離してロッド38が外れると、ロッド38による弁体32、42への押圧力が作用しなくなり、弁体32はスプリング33の弾性反撥力により弁座31B側(図9では下側)に押圧されて、シール部32Sが閉鎖される。すなわち、弁体32のテーパ部32Bと弁座31Bにより構成された開閉弁が閉鎖される。
一方、弁体42はスプリング43の弾性反撥力により弁座41B側(図9では上側)に押圧され、シール部42Sが閉鎖される。すなわち、弁体42のテーパ部42Bと弁座41Bにより構成された開閉弁が閉鎖される。
シール部32S、42Sが閉鎖されることにより、充填装置側の高圧の水素ガスが継手30を介して外部に漏洩することが防止され、充填ホース側の高圧の水素ガスが継手40を介して外部に漏洩することが防止される。
例えば合成樹脂の様な非弾性体製の弁体は加工が容易であるが、破損し易いという問題点がある。また、水素ガスの充填中の様に内部圧力が高い高圧時には、当該高圧により非弾性体が変形するため、弁体が弁座に密着しない恐れがある。
一方、弁体を金属で製造した場合にはメタルシールを構成するので、高圧時のシール性能は良好である。しかし、低圧時のシールが困難である。
さらに従来技術に係る安全継手200では、図10で示す様に、弁体32の中心軸とプラグ本体31内の流路31Aの中心軸が平行ではなくなり、流路31Aの中心軸方向(図10では上下方向)に対して弁体32が傾いてしまう恐れがあり、弁体32が傾いた場合には、弁体32のテーパ部32Bがプラグ本体31の弁座31Bに完全に座着せず、シール部32Sが完全に閉鎖されず、水素ガスの流れを遮断することが出来なくなる恐れが生じる。
以下に説明する本発明の実施形態では、係る問題点を解決している。
図2、図3で示す様に、第1実施形態の安全継手100は、水素ガス充填装置側の継手10及び充填ホース側の継手20により構成されている。なお、図示において、水素ガス充填装置、充填ホースの図示は省略する。
第1実施形態に係る安全継手100の要部を示す図1では、充填装置側の継手10が、充填ホース側の継手20と分離した状態で示されている。その点で、充填装置側の継手10と充填ホース側の継手20が組み立てられた(結合された)状態或いは分離された状態をそれぞれ示す図2、図3とは異なっている。
充填装置側の継手10と充填ホース側の継手20は同様な構成部材(プラグ本体1、11、弁体2、12、弾性部材3、13その他)を有しているが、継手10、20における同様の構成部材も異なる符号で表示している。ここで、弁体2、12とプラグ本体1、11は金属製である。
図1において、プラグ本体1には流路1Aと弁体2を収容する弁体収容部1Cが形成されている。流路1Aは、充填装置側(図1では上方)に連通する小径の領域1A−1と、弁体収容部1Cに対応する大径の領域1A−2と、充填ホース側(図1で下方)に連通する小径の領域1A−3を有している。
本明細書では、領域1A−1、1A−2、1A−3を包括して「流路1A」と表現する場合があり、領域11A−1、11A−2、11A−3を包括して「流路1A」と表現する場合がある。
弁体収容部1Cは領域1A−1を介して充填装置側に接続され、領域1A−3を介して充填ホース側に接続されている。なお、弁体収容部1Cは流路1Aの一部を構成している。
図1において、プラグ本体1の弁体収容部1Cには、弁体2が流路1Aの流路方向(図1では上下方向)に移動可能に収容されており、弁体2よりも充填装置側(図1で上方)にはスプリング3が配置されている。スプリング3は、弁体2を、充填ホース側(図1で下方)に付勢しており、以て、弁体2を弁体収容部1Cの下端に形成されたテーパ状の弁座1B側に常時押圧している。
弁体2の小径部2Cには溝部2Gが形成されており、溝部2Gにはシール部材であるOリング4が収容されている。
弁体2の小径部2Cは流路1Aの充填ホース側(図1の下方)の領域1A−3に挿入可能であり、充填装置側の継手10と充填ホース側の継手20が分離している場合(図1、図3で示す場合)は、小径部1Cは領域1A−3に挿入している。一方、充填装置側の継手10と充填ホース側の継手20が結合している場合(図2の場合)は、小径部1Cは領域1A−3よりも充填装置側(図2では上方)に位置して、領域1A−3には挿入されていない。
第1のシール手段2S1においては、弁体2とプラグ本体1は共に金属製なので、弁体2が弁座1に座着するとメタルシールを構成し、密閉性を確保することが出来る。特に、流体燃料の高圧時には、第1のシール手段2S1は、耐圧強度と共に優れた密生性を発揮する。
Oリング4が領域1A−3と接触することにより、第2のシール手段2S2が密封性を発揮する。一方、小径部2Cがプラグ本体1の弁体収容部1C側に移動し、Oリング4が充填ホース側の領域1A−3と接しない状態(図2の状態)では、第2のシール手段2S2は密封性を発揮することが出来ない。
第2のシール手段2S2において、充填ホース側の領域1A−3の内壁面とOリングの接触(或いは摺動状態で接触)することにより、低圧時のシール性が向上する。
同時に第2のシール手段2S2、12S2では、小径部2Cが領域1A−3に挿入されておらず、小径部12Cが領域11A−3に挿入されていないので、Oリング4、Oリング14は領域1A−3、11A−3の内壁面に接触しておらず、シール機能は発揮されない。
そのため、水素ガスはシールされることなく、充填装置側から、安全継手100(継手10、20の流路1A、11A)を通過して充填ホース側(車両の燃料タンク側)に流過出来る。
充填装置側の継手10と充填ホース側の継手20が分離すると、ロッド8は継手10と継手20から外れるため、弁体2、12は、それぞれ、スプリング3、13により押圧されてプラグ本体1、11の弁座1B、11B側に移動し、弁体2、12のテーパ部2B、12Bが弁座1B、11Bに座着し、第1のシール手段2S1、12S1が閉鎖される。
また、図3に示す様に、充填装置側の継手10と充填ホース側の継手20が分離すると、弁体2、12の小径部2C、12Cが領域1A−3、11A−3に挿入されるので、Oリング4と充填ホース側の領域1A−3により構成される第2のシール手段2S2と、Oリング14と充填ホース側の領域11A−3により構成される第2のシール手段12S2は、シール機能を発揮する。
その結果、充填装置側の継手10と充填ホース側の継手20が分離した時には、充填装置側の水素ガス(流体燃料)が継手10を介して外部に流出することが防止され、充填ホース側の水素ガスが継手20を介して外部に流出することが防止される。
図示しない棒状部材の先端に雄ネジを加工し、雌ネジHに螺合して、スプリング3の弾性反撥力に抗して棒状部材を(図1では上方に)引っ張れば、弁体2を弁座1Aから離隔させることが出来る。
なお、図2、図3で示す様に、充填ホース側の継手20の弁体12においても、同様の雌ネジが形成されている。
さらに、プラグ本体1、11にそれぞれ形成された充填ホース側の流路1Aにおける領域1A−3及び充填装置側の流路11Aにおける領域11A−3と、小径部2C、12Cに配置されたOリング4、14により、それぞれ継手10側の第2のシール手段2S2、継手20側の第2のシール手段12S2が構成されている。その結果、安全付きで100の充填装置側の継手10と充填ホース側の継手20には、それぞれシール手段2S1、2S2、12S1、12S2が構成され、シール部が2箇所ずつ設けられている。
プラグ本体1、11及び弁体2、12は金属製であるので、第1のシール手段2S1、12S1において、弁体2、12のテーパ部2B、12Bが弁座1B、11Bに座着することにより、金属製品同士のメタルシールが構成され、高圧時における密閉性を確保することが出来る。
一方、第2のシール手段2S2、12S2において、領域1A−3の内壁面とOリング4の接触(或いは摺動状態で接触すること)、領域11A−3とOリング4の接触により、低圧時のシール性を向上させることが出来る。
したがって、安全継手100の充填装置側の継手10と充填ホース側の継手20が分離した際、全ての圧力域において、充填装置側の継手10の密閉性及び充填ホース側の継手20の密閉性を向上させることが出来る。
そのため、弁体2、12のテーパ部2B、12Bは、弁座1B、11Bに確実に座着する。
第1実施形態では、安全継手100(の充填装置側の継手10)の弁体2の小径部2Cに配設されたOリング4が第2のシール手段2S2を構成している。
それに対して図4に示す第2実施形態の安全継手100−1では、弁体2−1のテーパ部2B−1にOリング嵌合用の溝2I−1を形成し、溝2I−1にOリング5−1を嵌合しており、Oリング5−1が第2のシール手段2S2−1を構成する。図示はされていないが、充填ホース側の継手20側についても同様である。
以下の図1〜図3の第1実施形態と異なる部分を主として、第2実施形態を説明する。
なお、第1実施形態と同様な構成要件については、添字「−1」を付して表示している。そして、プラグ本体1−1に形成された流路の領域1A−11、1A−12,1A−13を包括的に流路1A−1と表示する場合がある。
ここで第2実施形態の弁体2−1では、テーパ部2B−1に溝部2Iが形成されており、溝部2Iにシール部材であるOリング5が収容される。溝部2Iに配設されたOリング5は、テーパ状の弁座1B−1と接触し、テーパ状の弁座1B−1とOリング5により第2のシール手段2S2−1が構成される。
したがって、第2実施形態においても、安全継手100−1の充填装置側の継手10−1と図示しない充填ホース側の継手の各々には2種類のシール手段2S1−1、2S2−1が構成され、2種類のシール手段2S1−1、2S2−1により、高圧から低圧に亘る全ての圧力域における密閉性を確保、向上することが出来る。
そのため、水素ガス(流体燃料)は、充填装置側から、安全継手100−1(充填装置側の継手10−1の流路1A−1、充填ホース側の継手の流路)を通過して充填ホース側(車両の燃料タンク側)に流れる。
図4の第2実施形態におけるその他の構成、作用効果は、図1〜図3に示す第1実施形態と同様である。
第3実施形態の安全継手100−2では、弁体2−2は、小径部2C−2に形成されたOリング嵌合用の溝部2G−2に嵌合したOリング4−2と、テーパ部2B−2に形成されたOリング嵌合用の溝部2I−2)に配設されたOリング5−2の双方を具備している。
図示はされていないが、充填ホース側の継手20−2側についても同様である。
さらに、第1実施形態、第2実施形態と同様な構成要件については、「−2」を付して表示する。なお、プラグ本体1−2に形成された流路の領域1A−21、1A−22,1A−23を包括的に流路1A−2と表示する場合がある。
そして、弁体2−2の小径部2C−2の溝部2G−2に収容されたOリング4−2がプラグ本体1−2に形成された充填ホース側の領域1A−23の内壁面と接触することにより、第2のシール手段2S2−2を構成する。
第1〜第3のシール手段2S1−2、2S2−2、2S2−3により、低圧から高圧に亘る全ての圧力域における充填装置側の継手10−2の密閉性、充填ホース側の継手の密閉性を向上させることが出来る。
そのため、水素ガス(流体燃料)は、充填装置側から、安全継手100−2(充填装置側の継手10−2の流路1A−2、充填ホース側の継手の流路)を通過して充填ホース側(車両の燃料タンク側)に流れる。
図5の第3実施形態におけるその他の構成、作用効果は、図1〜図4に示す第1実施形態、第2実施形態と同様である。
第4実施形態の安全継手100−3では、弁体2−3には小径部が設けられていない。
以下の第4実施形態の説明においては、図4の第2実施形態と異なる部分を主に説明する。
図6も安全継手100−3を構成する充填装置側の継手10−3のみ示すが、図示されない充填ホース側の継手も同様な構成を具備している。
さらに、第2実施形態の構成部材と同様な部材については、添字「−3」を付して表示している。なお、プラグ本体1−3に形成された流路の領域1A−31、1A−32,1A−33を包括的に流路1A−3と表示する場合がある。
充填装置側の継手10−3と図示しない充填ホース側の継手が分離した状態を示す図6において、テーパ状の弁座1B−3と弁体2−3のテーパ部2B−3により、第1のシール手段2S1−3を構成している。
第4実施形態においても、第1のシール手段2S−1及び第2のシール手段2S2−2を設けることにより、高圧から低圧に亘る全ての圧力域において、ける充填装置側の継手10−3の密閉性及び充填ホース側の継手(図示せず)の密閉性を向上させることが出来る。
そのため、水素ガス(流体燃料)は、充填装置側から、安全継手100−3(充填装置側の継手10−3の流路1A−3、充填ホース側の継手の流路)を通過して充填ホース側(車両の燃料タンク側)に流れる。
ここで充填装置側の継手10−3と図示しない充填ホース側の継手が分離した状態では、プラグ本体1−3の弁座1B−3を構成するテーパ部と、弁体2のテーパ部2B−3が相互に案内するため、従来技術の図10で示すのとは異なり、弁体2−3の中心軸が傾斜することが防止される。
図6の第4実施形態におけるその他の構成、作用効果は、図4に示す第2実施形態と同様である。
第5実施形態において、他の実施形態と異なる部分を主に説明する。
図7は充填装置側の継手10−4についてのみ説明するが、図示しない充填ホース側の継手についても、充填装置側の継手10−4と同様の構成要件を具備する。
さらに、他の実施形態の構成部材と同様な部材については、添字「−4」を付して表示する。なお、プラグ本体1−4に形成された流路の領域1A−41、1A−42,1A−43を包括的に流路1A−4と表示する場合がある。
円環状の突起2Eとプラグ本体1−4の肩部である弁座1B−4が第1のシール手段2S1−4を構成し、Oリング6と弁座1B−4(プラグ本体1−4の肩部)が第2のシール手段2S2−4を構成している。
高圧時は円環状の突起2Eの先端がプラグ本体1−4の弁座1B−4と当接して、メタルシールを構成して、高圧時のシール性機能を発揮すると共に、Oリングの過度の圧縮は防止する。一方、低圧時は、Oリング6がプラグ本体1−4の弁座1B−4(肩部)と当接してシール性を発揮する。その結果、高圧から低圧に亘る全ての領域において、シール性を確保或いは向上することが出来る。
そのため、水素ガス(流体燃料)は、充填装置側から、安全継手100−4(充填装置側の継手10−4の流路1A―4、充填ホース側の継手の流路)を通過して充填ホース側(車両の燃料タンク側)に流れる。
図7の第5実施形態におけるその他の構成、作用効果は、図1〜図6に示す実施形態と同様である。
1A、11A・・・流路
1A−1、1A−2、1A−3・・・流路1Aの領域
11A−1、11A−2、11A−3・・・流路11Aの領域
1B、11B・・・弁座
2、12・・・弁体
2A、12A・・・大径部
2B、12B・・・テーパ部
2C、12C・・・小径部
2D・・・平板部分
2E・・・円環状の突起
2F・・・円環状溝
3、13・・・スプリング(弾性体)
4、5、6、14・・・Oリング
10・・・充填装置側の継手
20・・・充填ホース側の継手
100・・・安全継手
2S1、12S1・・・第1のシール手段
2S2、12S2・・・第2のシール手段
2S3・・・第3のシール手段
Claims (3)
- 内部に流路が形成された筒状のプラグ本体と、該プラグ本体に同一直線上に弾性体により押圧配置される弁体とより構成され、
前記弁体は、前記プラグ本体に形成された弁座に着脱する第1のシール手段と、前記プラグ本体に形成された流路に接する第2のシール手段と備えることを特徴とする安全継手。 - プラグ本体内に配置される弁体は、大径部と、該大径部の一端に形成され且つ弁座に当接するテーパ部と、該テーパ部より延在した小径部とにより構成され、
前記小径部にはプラグ本体の流路に接するOリングが配設されている請求項1の安全継手。 - 内部に流路が形成された筒状のプラグ本体と、該プラグ本体に同一直線上に弾性体により押圧配置される弁体とより構成され、
前記弁体は、前記プラグ本体に形成された弁座に着脱する第1のシール手段と、該第1のシール手段中に設けられ且つ弁座に着脱する第2のシール手段を備えることを特徴とする安全継手。
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