JP2021099323A - 強化ガラスの強度測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】強化ガラスの破壊が、圧縮応力層の深さよりも深い傷に起因するものであるか、或いは、圧縮応力層の深さよりも浅い傷に起因するものであるかを推定する。【解決手段】強度測定方法は、強化ガラス21を含む測定用構造体20を落下させて強化ガラス21を破壊した場合の落下高さH4を落下強度として測定する落下強度測定工程S3と、測定された落下高さH4に基づいて、強化ガラス21の破壊が第一破壊モード、第二破壊モードのいずれに属するかを推定する破壊モード推定工程S4と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、強化ガラスの強度(特に落下強度)を測定する方法に関する。
従来、スマートフォンやタブレットPCなどの電子デバイスには、カバーガラスとしてイオン交換法により化学強化されたガラス板が用いられている。このような強化ガラス板は、一般的に、アルカリ金属を組成として含むガラス板を強化液で化学的に処理し、表面に圧縮応力層を形成することによって製造される。強化ガラス板は、表面の圧縮応力や内部の引張応力などの、いわゆる強化特性を適切に調整することによって、高い強度を有するよう設計されている。
携帯用の電子デバイスは、地面に落下した場合に、カバーガラスに破壊を生じ得る。カバーガラス(強化ガラス)に生じる破壊の態様としては、例えば、圧縮応力層を突き抜けるような深い傷を起点として、当該強化ガラスが比較的遅い速度で割れるもの(スロークラック割れ)がある(例えば特許文献1参照)。その他、圧縮応力層を突き抜けることのない浅い傷(破壊起点)がカバーガラスに形成された後、大きな応力の作用によってクラックが進行し、破壊に至る態様(非スロークラック割れ)がある。
強化ガラスの破壊強度や破壊の態様(破壊モード)を確認するために、各種の破壊試験が実施される。特許文献1では、破壊試験の例として、サンドペーパ落球試験や、曲げ強度試験が開示されている。
サンドペーパ落球試験では、基台に載置された強化ガラスにサンドペーパを重ね合わせ、サンドペーパに対して球体を衝突させることで、当該強化ガラスを破壊する。曲げ強度試験では、強化ガラスに圧子を打ち込んで圧痕を形成した後、三点曲げ試験によって当該強化ガラスを破壊する。
国際公開第2013/088856号公報
上記のようなサンドペーパ落球試験や曲げ強度試験の他、電子デバイス筐体や、電子デバイスを模した疑似筐体に強化ガラスを装着した試験体を落下させて、強化ガラスを破壊する落下強度試験が実施される場合がある。落下強度試験では、例えば定盤上に載置されたサンドペーパに向かって試験体を落下させ、強化ガラスを当該サンドペーパに衝突させる。これによって強化ガラスが破壊した場合における試験体の落下高さをその強化ガラスの落下強度と見做すことができる。
この落下強度試験は、電子デバイスの落下によって生じるカバーガラスの破壊の態様をサンドペーパ落球試験や曲げ強度試験よりも正確に再現できることから、強化ガラスの破壊強度を解析及び評価する上で重要となる。
しかしながら、従来の落下強度試験では、強化ガラスの破壊の態様が、圧縮応力層の深さよりも深い傷に起因するものであるか、或いは圧縮応力層の深さよりも浅い傷に起因するものであるかを特定することが困難であった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、強化ガラスの強度を測定する場合において、強化ガラスの破壊が、圧縮応力層の深さよりも深い傷に起因するものであるか、或いは、圧縮応力層の深さよりも浅い傷に起因するものであるかを推定することを技術的課題とする。
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、圧縮応力層を有する強化ガラスの強度を測定する方法であって、前記強化ガラスを含む測定用構造体を落下させて前記強化ガラスを破壊した場合の落下高さを前記落下強度として測定する落下強度測定工程と、測定された前記落下高さに基づいて、前記強化ガラスの破壊が第一破壊モード、第二破壊モードのいずれに属するかを推定する破壊モード推定工程と、を備え、前記第一破壊モードは、前記圧縮応力層の深さよりも深い傷が前記強化ガラスに形成されることにより生じる破壊モードであり、前記第二破壊モードは、前記圧縮応力層の深さよりも浅い傷が前記強化ガラスに形成されることにより生じる破壊モードであることを特徴とする。
かかる構成によれば、落下強度測定工程によって測定された強化ガラスの落下高さに基づいて、当該破壊モード推定工程により、強化ガラスの破壊が第一破壊モード、第二破壊モードのいずれに属するかを推定することができる。これにより、落下強度測定工程における強化ガラスの破壊が圧縮応力層の深さよりも深い傷に起因するものであるか、或いは、圧縮応力層の深さよりも浅い傷に起因するものであるかを推定することが可能になる。
本発明に係る強度測定方法は、前記強化ガラスの破壊が前記第一破壊モードに属することを推定する第一予想落下高さを算出するための第一推定式を作成する、第一準備工程を備えてもよい。前記第一準備工程は、第一圧縮応力層を有する第一試験用強化ガラスを含む試験構造体を落下させ、前記第一圧縮応力層の深さよりも深い傷を前記第一試験用強化ガラスに形成することにより前記第一試験用強化ガラスを破壊する落下破壊工程と、前記落下破壊工程に供されていない前記第一試験用強化ガラスに第一衝突体を衝突させ、前記第一圧縮応力層よりも深い傷を前記第一試験用強化ガラスに形成することにより前記第一試験用強化ガラスを破壊する衝突破壊工程と、を備えてもよい。
かかる構成によれば、第一準備工程における落下破壊工程及び衝突破壊工程によって、第一破壊モードを推定するために必要な測定を行うことができる。
前記第一推定式は、前記落下破壊工程によって測定される前記試験構造体の試験落下高さと、前記衝突破壊工程によって前記第一試験用強化ガラスを破壊した場合の破壊エネルギとの一次関数に基づいて作成されてもよい。
本発明に係る強化ガラスの強度測定方法は、前記強化ガラスの破壊が前記第二破壊モードに属することを推定する第二予想落下高さを算出するための第二推定式を作成する、第二準備工程を備えてもよい。前記第二準備工程は、第二圧縮応力層を有する第二試験用強化ガラスに前記第二圧縮応力層の深さよりも浅い傷を形成する加傷工程と、前記加傷工程後に前記第二試験用強化ガラスに曲げ応力を付与して前記第二試験用強化ガラスを破壊する曲げ破壊工程と、を備えてもよい。
かかる構成によれば、第二準備工程における加傷工程及び曲げ破壊工程によって、第二破壊モードを推定するために必要な測定を行うことができる。
前記第二推定式は、前記加傷工程によって前記第二試験用強化ガラスに付与された加傷エネルギと、前記曲げ破壊工程によって前記第二試験用強化ガラスに付与された破壊曲げ応力との一次関数に基づいて作成されてもよい。
前記破壊モード推定工程は、前記第一予想落下高さと、前記第二予想落下高さと、を比較する落下高さ比較工程を含んでもよい。
落下高さ比較工程により第一予想落下高さと第二予想落下高さとを比較することで、強化ガラスの破壊が第一破壊モード、第二破壊モードのいずれに属するかを推定することができる。
前記衝突破壊工程では、前記第一試験用強化ガラスの前記第一圧縮応力層よりも深い前記傷を形成するための加傷部材を前記第一試験用強化ガラスに重ねた状態で、前記第一試験用強化ガラスに前記第一衝突体を衝突させてもよい。これにより、第一破壊モードによる第一試験用強化ガラスの破壊を再現することができる。
前記加傷工程では、前記第二試験用強化ガラスの前記第二圧縮応力層よりも浅い前記傷を形成するための加傷部材を前記第二試験用強化ガラスに重ねた状態で、前記第二試験用強化ガラスに第二衝突体を衝突させてもよい。これにより、第二試験用強化ガラスの第二圧縮応力層よりも浅い傷を、当該第二試験用強化ガラスに対して確実に形成できる。
前記曲げ破壊工程では、四点曲げ試験機によって前記第二試験用強化ガラスに前記曲げ応力を付与してもよい。これにより、第二破壊モードによる第二試験用強化ガラスの破壊を再現することができる。
前記衝突破壊工程では、前記第一試験用強化ガラスに対する前記第一衝突体の衝突部位を囲む第一押さえ部材によって、前記第一試験用強化ガラスに重ねられた前記加傷部材を押さえてもよい。これにより、加傷部材と第一試験用強化ガラスとを安定的に接触させることができる。
前記加傷工程では、前記第二試験用強化ガラスに対する前記第二衝突体の衝突部位を囲む第二押さえ部材によって、前記第二試験用強化ガラスに重ねられた前記加傷部材を押さえてもよい。これにより、加傷部材と第二試験用強化ガラスとを安定的に接触させることができる。
前記衝突破壊工程では、第一緩衝部材を介して前記第一衝突体による衝撃を前記第一試験用強化ガラスに加えてもよい。これにより、第一衝突体によって第一試験用強化ガラスに加える衝撃を調整することができる。
前記加傷工程では、第二緩衝部材を介して前記第二衝突体による衝撃を前記第二試験用強化ガラスに加えてもよい。これにより、第二衝突体によって第二試験用強化ガラスに加える衝撃を調整することができる。
前記試験構造体は、前記第一試験用強化ガラスが固定される支持体を備えてもよい。これにより、試験構造体をスマートフォン等の電子デバイスに擬態させることができる。
本発明によれば、強化ガラスの強度を測定する場合において、強化ガラスの破壊が、圧縮応力層の深さよりも深い傷に起因するものであるか、或いは、圧縮応力層の深さよりも浅い傷に起因するものであるかを推定することができる。
強化ガラスの断面図である。 強度測定方法のフローチャートである。 第一準備工程の落下破壊工程を示す側面図である。 第一準備工程の衝突破壊工程を示す側面図である。 第一準備工程において作成されるグラフである。 第二準備工程の加傷工程を示す側面図である。 第二準備工程の曲げ破壊工程を示す側面図である。 第二準備工程において作成されるグラフである。 第二準備工程において作成されるグラフである 落下強度測定工程を示す側面図である。 第二準備工程の加傷工程に使用される試験装置を示す側面図である。 第二準備工程の加傷工程の他の例を示す側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。図1乃至図10は、本発明に係る強化ガラスの強度測定方法の一実施形態を示す。
図1は、イオン交換により化学強化されたガラス(以下「強化ガラス」という)の断面図を示す。強化ガラス1は、例えば矩形板状に構成され、表面に圧縮応力層CSLを有し、内部に引張応力層TSLを有する。強化ガラス1の表面は、第一主面MS1、第二主面MS2、及び端面ESを含む。第一主面MS1と第二主面MS2とは、互いに表裏の関係に位置する主面である。
強化ガラス1の厚みtは、0.05〜1.2mmであることが好ましいが、この範囲に限定されない。また、強化ガラス1において、表面(主面MS1,MS2)からの圧縮応力層CSLの深さDOLは、例えば100〜250μmであることが好ましいが、この範囲に限定されない。
本方法では、強化ガラス1を落下させて破壊させた場合に、その落下高さを落下強度として測定するとともに、その破壊が第一破壊モード、第二破壊モードのいずれに属するかを推定することができる。
ここで、第一破壊モードは、圧縮応力層CSLの深さDOLよりも深い傷が強化ガラス1に形成されることにより生じる破壊モードである。第二破壊モードは、圧縮応力層CSLの深さDOLよりも浅い傷が強化ガラス1に形成され、この傷が当該強化ガラス1に作用する曲げ応力によって進展することにより生じる破壊モードである。
図2に示すように、本方法は、第一破壊モードを推定するために必要な測定を行う第一準備工程S1と、第二破壊モードを推定するために必要な測定を行う第二準備工程S2と、測定用強化ガラスを含む測定用構造体を落下させて当該測定用強化ガラスを破壊した場合の落下高さを落下強度として測定する落下強度測定工程S3と、当該落下強度測定工程S3における測定用強化ガラスの破壊が第一破壊モード、第二破壊モードのいずれに属するかを推定する破壊モード推定工程S4と、を備える。
第一準備工程S1は、第一試験用強化ガラスを備えた試験構造体を落下させて当該第一試験用強化ガラスを破壊する落下破壊工程と、第一試験用強化ガラスに第一衝突体を衝突させて当該第一試験用強化ガラスを破壊する衝突破壊工程と、を備える。
図3に示すように、落下破壊工程に使用される試験構造体2は、第一試験用強化ガラス3と、この第一試験用強化ガラス3を支持する第一支持体4とを備える。第一試験用強化ガラス3は、図1に示す強化ガラス1と同じ構造を有する。以下、第一試験用強化ガラス3の圧縮応力層CSLを「第一圧縮応力層」という。第一試験用強化ガラス3の寸法、第一圧縮応力層CSLの深さDOL等の条件は、後述する第二準備工程S2において測定される第二試験用強化ガラスの条件、及び落下強度測定工程S3において測定される測定用強化ガラスの条件と同一とされる。
第一試験用強化ガラス3は、接着層5を介して第一支持体4に固定されている。第一支持体4は、例えばポリカーボネートその他の樹脂又は金属により板状に構成される。
落下破壊工程では、試験構造体2を落下させ、定盤6に衝突させることにより、第一圧縮応力層CSLの深さDOLよりも深い傷を第一試験用強化ガラス3の第一主面MS1に形成する。これにより、第一試験用強化ガラス3が破壊される。定盤6としては、例えば石定盤、金属定盤等を用いることができる。定盤6には、第一加傷部材7としてのサンドペーパが設置されている。
落下破壊工程では、第一加傷部材7の上方から段階的に落下高さを変更(高く)しつつ、試験構造体2を落下させる。落下破壊工程において、第一試験用強化ガラス3に破壊が生じた場合の試験構造体2の高さが第一試験落下高さHとして測定及び記録される。
衝突破壊工程では、落下破壊工程に供されていない複数の第一試験用強化ガラス3が用意される。図4に示すように、衝突破壊工程では、第一圧縮応力層CSLよりも深い傷DWを形成するための第二加傷部材8を第一試験用強化ガラス3に重ねた状態で、当該第一試験用強化ガラス3に第一衝突体9を衝突させる。
第一試験用強化ガラス3は、定盤10に支持されている。第一試験用強化ガラス3の第一主面MS1には、第二加傷部材8としてのサンドペーパが載置される。第二加傷部材8としては、落下破壊工程に使用される第一加傷部材7(サンドペーパ)と同じ粒度のものが使用される。
第二加傷部材8は、砥粒を有する擦り面が第一試験用強化ガラス3の第一主面MS1に接触した状態で当該第一試験用強化ガラス3に重ねられる。
第二加傷部材8の上面には、第一緩衝部材11が載置される。第一緩衝部材11は、例えばポリカーボネート、アクリル等の樹脂板により構成されるが、この材質に限定されない。
第一緩衝部材11の上面には、第一押さえ部材12が載置される。第一押さえ部材12は、衝突時における第二加傷部材8の移動を抑制し得る程度に第二加傷部材8や第一緩衝部材11を押圧可能な質量または構造を有する部材である事が好ましい。第一押さえ部材12は、例えば、質量が5〜300gの矩形状の金属製枠体により構成されるが、この形状及び材質に限定されない。第一押さえ部材12は、第一衝突体9が通過可能な開口部12aを有する。第一押さえ部材12は、第一試験用強化ガラス3に対する第一衝突体9の衝突部位を囲むように配置される。
図4に示すように、衝突破壊工程に使用される第一衝突体9は、球体により構成されるが、この形状に限定されない。第一衝突体9は、例えば、ステンレス鋼その他の金属により構成されるが、この材質に限定されない。第一衝突体9は、第一押さえ部材12の開口部12aの範囲内において、第一緩衝部材11に衝突する。
第一衝突体9が第一緩衝部材11に衝突すると、その衝撃が第二加傷部材8(サンドペーパ)を介して第一試験用強化ガラス3に伝播する。これにより、第一試験用強化ガラス3の第一主面MS1に、第一圧縮応力層CSLの深さDOLよりも深い傷DWが形成される。第一試験用強化ガラス3は、この傷DWを起点として破壊される。
衝突破壊工程において、第一試験用強化ガラス3が破壊された場合における第一衝突体9の高さが第二試験落下高さH(m)として測定及び記録される。その後、第一衝突体9の第二試験落下高さH、第一衝突体9の質量m(kg)及び重力加速度g(9.8m/s)の積により、第一試験用強化ガラス3を破壊するために付与されたエネルギ(以下「破壊エネルギ」という)E(J)が算出及び記録される(E=mgH)。
次に、落下破壊工程によって測定された第一試験落下高さHと、衝突破壊工程によって測定された第一試験用強化ガラス3の破壊エネルギEとに基づいて、後述する落下強度測定工程S3における測定用強化ガラスの破壊が第一破壊モードに属することを推定する第一推定式が作成される(第一推定式作成工程)。
図5は、落下破壊工程によって測定された第一試験用強化ガラス3の第一試験落下高さHと、衝突破壊工程によって測定された第一試験用強化ガラス3の破壊エネルギEとの関係を示すグラフである。図5では、七枚の第一試験用強化ガラス3を破壊した場合の測定結果を例示している。
この測定結果により、次の関係式(1)が作成される。
=aE ・・・(1)
ここで、係数aは、正の数である。
上記の関係式(1)に基づいて、以下の第一推定式(2)が作成される。
E1=aE ・・・(2)
ここで、HE1は、第一破壊モードを推定するための基準となる第一予想落下高さ(m)である。Eは、後述する落下強度測定工程S3において測定される測定用強化ガラスの破壊エネルギ(J)である。
このように、第一推定式(2)は、落下破壊工程によって測定される第一試験落下高さHと、衝突破壊工程によって第一試験用強化ガラス3を破壊した場合の破壊エネルギEとの一次関数に基づいて作成される。
第二準備工程S2では、複数の第二試験用強化ガラスが用意される。第二試験用強化ガラスは、図1に示す強化ガラス1と同じ構造を有する。以下、第二試験用強化ガラスの圧縮応力層CSLを「第二圧縮応力層」という。第二試験用強化ガラスの寸法、第二圧縮応力層CSLの深さDOL等の条件は、上述した第一準備工程S1に係る第一試験用強化ガラス3の条件、及び後述する落下強度測定工程S3に係る測定用強化ガラスの条件と同一とされる。
第二準備工程S2は、第二試験用強化ガラスに第二圧縮応力層CSLの深さDOLよりも浅い傷を形成する加傷工程と、当該加傷工程後に第二試験用強化ガラスに曲げ応力を付与して当該第二試験用強化ガラスを破壊する曲げ破壊工程と、を備える。
図6に示すように、加傷工程では、定盤13に支持される第二試験用強化ガラス14の第一主面MS1に第三加傷部材15としてのサンドペーパに重ねた状態で、第三加傷部材15及び第二試験用強化ガラス14に第二衝突体16を衝突させる。
第三加傷部材15は、砥粒を含む擦り面が第二試験用強化ガラス14の第一主面MS1に接触するように、当該第二試験用強化ガラス14に重ねられる。第三加傷部材15としては、第一準備工程S1で使用された第一加傷部材7及び第二加傷部材8に係るサンドペーパの粒度よりも小さな粒度のものが使用される。
第三加傷部材15の上面には、第二緩衝部材17が載置される。第二緩衝部材17は、例えばポリカーボネート、アクリル等の樹脂板により構成されるが、この材質に限定されない。
第二緩衝部材17の上面には、第二押さえ部材18が載置される。第二押さえ部材18は、第一押さえ部材12と同様に、例えば質量が5〜300gの矩形状の金属製枠体により構成されるが、この形状及び材質に限定されない。第二押さえ部材18は、その内側に開口部18aを有する。第二押さえ部材18は、第二試験用強化ガラス14に対する第二衝突体16の衝突部位を囲むように配置される。
加傷工程に使用される第二衝突体16は、第一衝突体9と同様に、金属製の球体により構成されるが、この形状及び材質に限定されない。
第二衝突体16を第二緩衝部材17に衝突させると、第二緩衝部材17が第三加傷部材15(サンドペーパ)を押圧する。これにより、第二試験用強化ガラス14の第一主面MS1には、第二圧縮応力層CSLの深さDOLよりも小さな傷SWが形成される。この場合において、第二試験用強化ガラス14に形成される傷SWは、第二圧縮応力層CSLを貫通しない。このため、第二試験用強化ガラス14は、加傷工程において破壊されることはない。
加傷工程では、第二衝突体16の高さ(以下、「第三試験落下高さ」という)H(m)を異ならせて各第二試験用強化ガラス14を加傷する。すなわち、加傷工程では、各第二試験用強化ガラス14に付与するエネルギ(以下、「加傷エネルギ」という)E(J)を異ならせる。加傷エネルギEは、第二衝突体16の質量m(kg)と、第二衝突体16の第三試験落下高さHと、重力加速度gとの積により算出される(E=mgH)。
図7に示すように、曲げ破壊工程では、例えば四点曲げ試験機19が使用される。これに限らず、曲げ破壊工程では三点曲げ試験機が使用されてもよい。曲げ破壊工程では、四点曲げ試験機19によって第二試験用強化ガラス14を破壊するために付与される曲げ応力が測定される。四点曲げ試験としては例えばJIS−R1601に準じた方法を用いることができる。四点曲げ試験の具体的条件は、例えば、圧冶具幅20mm、支持冶具幅40mm、クロスヘッド下降速度3mm/minとすることができる。
以下、曲げ破壊工程において第二試験用強化ガラス14に破壊が生じたときの曲げ応力を「破壊曲げ応力」という。破壊曲げ応力の作用により、第二試験用強化ガラス14に形成された傷SWを起点としてクラックが進展し、当該第二試験用強化ガラス14が破壊される。測定された各第二試験用強化ガラス14の破壊曲げ応力は、加傷エネルギEと関連付けて記録される。
図8は、加傷工程及び曲げ破壊工程の測定結果、すなわち、加傷工程における加傷エネルギEと、曲げ破壊工程における破壊曲げ応力σとの関係を示すグラフである。図8では、六枚の第二試験用強化ガラス14を破壊した場合の測定結果を例示している。
この測定結果に基づいて、加傷エネルギEと破壊曲げ応力σとの関係式が作成される。この関係式は、以下の式(3)に示すように、加傷エネルギEと、破壊曲げ応力σとの一次関数により構成される。
σ=−bE+σ ・・・(3)
ここで、係数bは、正の数である。
第二準備工程S2では、上記の関係式(3)に基づいて、後述する落下強度測定工程S3における測定用強化ガラスの破壊が第二破壊モードに属することを推定するための第二推定式が作成される(第二推定式作成工程)。
第二推定式を作成するには、加傷工程により測定された加傷エネルギEを、下記の換算式(4)により、予想落下高さH(m)に換算する。この換算式(4)は、上記の関係式(1)に基づいて作成される。
=aE ・・・(4)
次に、換算式(4)によって換算された各第二試験用強化ガラス14の予想落下高さHと、破壊曲げ応力σと関連付ける。図9は、換算された予想落下高さHと破壊曲げ応力σとの関係を示すグラフである。図9において、破壊曲げ応力σは、予想破壊曲げ応力σとして表示されている。
この予想落下高さHと予想破壊曲げ応力σとの関係に基づいて、下記の関係式(5)が作成される。
σ=−dH ・・・(5)
ここで、係数dは、正の数である。
次に、下記の関係式(6)が作成される。この関係式(6)は、図9において、グラフの原点と、最も小さな破壊曲げ応力σminによって破壊された第二試験用強化ガラス14を示す点とを結ぶ直線(検量線)に基づいて作成される。この関係式(6)は、予想落下高さHと、予想破壊曲げ応力σとの一次関数により構成される。
σ=eH ・・・(6)
ここで、係数eは、正の数である。
関係式(6)における係数eは、最小の破壊曲げ応力σminと、この最小の破壊曲げ応力σminに対応する予想落下高さHEXとの比σmin/HEXである(e=σmin/HEX)。
第二推定式は、上記の関係式(5)、(6)により構成される。上記の第二推定式(5)、(6)に基づいて、第二破壊モードを推定するための基準となる第二予想落下高さHE2が算出及び記録される。第二予想落下高さHE2は、次式(7)に示すように、第二推定式(連立式)(5)、(6)の解である。
E2=σ/(d+e) ・・・(7)
図10に示すように、落下強度測定工程S3では、測定用構造体20を落下させることで、測定用強化ガラス21を破壊する。測定用強化ガラス21は、図1に示す強化ガラス1と同じ構造を有する。測定用強化ガラス21の寸法、圧縮応力層CSLの深さDOL等の条件は、第一試験用強化ガラス3及び第二試験用強化ガラス14の条件と統一されている。すなわち、本明細書において、測定用強化ガラス、第一試験用強化ガラス、及び第二試験用強化ガラスは、説明の便宜上区別されたものであり、各強化ガラスの組成、厚み、圧縮応力層に係る条件は同一とされる。
測定用構造体20は、第一準備工程S1における試験構造体2と同様に、測定用強化ガラス21を支持する第二支持体22を備える。測定用強化ガラス21は、接着層23を介して第二支持体22に固定されている。第二支持体22は、例えばポリカーボネートその他の樹脂又は金属により板状に構成される。
落下強度測定工程S3では、測定用構造体20を落下させて定盤24に載置される第四加傷部材25としてのサンドペーパに衝突させる。落下強度測定工程S3に使用される第四加傷部材25としては、第一準備工程S1において使用される第一加傷部材7及び第二加傷部材8と同じ粒度のものが使用される。
落下強度測定工程S3では、複数の測定用構造体20を落下させて各測定用強化ガラス21が破壊されたときの落下高さH(m)が落下強度として測定される。また、落下強度測定工程S3では、落下高さH等に基づいて、破壊された各測定用強化ガラス21に係る破壊エネルギE(J)が算出される(E=mgH)。
破壊モード推定工程S4では、算出された破壊エネルギE及び上記の第一推定式(2)により、各測定用強化ガラス21の第一予想落下高さHE1が算出及び記録される。
破壊モード推定工程S4では、第一予想落下高さHE1と、第二準備工程S2で算出された第二予想落下高さHE2とが比較される(落下高さ比較工程)。落下高さ比較工程において、第一予想落下高さHE1と第二予想落下高さHE2とを比較した結果、第一予想落下高さHE1が第二予想落下高さHE2よりも小さい場合には(HE1<HE2)、その測定用強化ガラス21の破壊モードが第一破壊モードであると推定される。一方、第二予想落下高さHE2が第一予想落下高さHE1よりも小さい場合には(HE2<HE1)、その測定用強化ガラス21の破壊モードが第二破壊モードであると推定される。
以上の各工程S1〜S4における式の作成、グラフ化、数値の計算等の各種処理は、例えば演算処理装置(コンピュータ)の演算処理によって行われてもよく、測定者によって行われてもよい。
以上説明した本実施形態に係る強度測定方法によれば、測定用強化ガラス21の強度を測定する場合に、測定用強化ガラス21の破壊が、圧縮応力層CSLの深さDOLよりも深い傷DWに起因するもの(第一破壊モード)であるか、或いは、圧縮応力層CSLの深さDOLよりも浅い傷SWに起因するもの(第二破壊モード)であるかを推定することが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記の実施形態では、試験構造体2において第一試験用強化ガラス3を支持する第一支持体4として樹脂板や金属板を疑似筐体として用いる場合を例示したが、これに限らず、第一支持体としてスマートフォンやタブレット等の電子デバイス本体を用いても良い。この場合、既に強化ガラスを備えている電子デバイスの表面に第一試験用強化ガラス3を重ねて貼り付けても良いし、強化ガラスを備えていない電子デバイスの一部として第一試験用強化ガラス3を装着しても良い。
上記の実施形態では、加傷部材としてサンドペーパを例示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。加傷部材としては、サンドペーパの他、研磨材が基材に塗装されたものや研磨布、或いはダイヤモンド圧子その他の部材を使用してもよい。
上記の実施形態では、第一押さえ部材12や第二押さえ部材18を用いて強度測定を行う場合を例示したが、所望の強度データを得られる場合には、これらの押さえ部材を用いることなく強度測定方法を実施しても良い。
上記の実施形態では、第一緩衝部材11や第二緩衝部材17を用いて強度測定を行う場合を例示したが、所望の強度データを得られる場合には、これらの緩衝部材を用いることなく強度測定方法を実施しても良い。
上記実施形態では、加傷工程において第二衝突体16(金属球体)および第三加傷部材15(サンドペーパ)を用いて加傷を行う場合を例示したが、所望の加傷が可能であれば、他の加傷方法を用いても良い。例えば、インデンタ等の先端が尖った圧子を第二試験用強化ガラス14の表面へ圧入或いは引掻き移動させることによって加傷を行っても良い。
また、加傷工程は、図11及び図12に示す試験装置(加傷装置)によって行われてもよい。試験装置26は、第二衝突体16としてのハンマを備える。ハンマは、アーム部27およびヘッド部28を備える。アーム部27は、その伸長方向に一定の断面形状を有する長尺状の部材である。具体的には、アーム部27は所定の長さを有するアルミニウム製の棒状部材又は板状部材であるが、アーム部27の材質及び形状は、この例に限定されない。アーム部27の一端部(上端部)は、支持軸29によって支持されている。これにより、アーム部27は、支持軸29まわりに回動可能に構成される。
ヘッド部28は、アーム部27の他端部(下端部)における側面部に設けられている。ヘッド部28は、ステンレス合金等の金属により構成されるが、これに限らず、樹脂や石等によって構成されてもよい。ヘッド部28は、第三加傷部材15を介して第二試験用強化ガラス14と衝突する衝突面28aを有する。衝突面28aは、平坦面として構成されるが、この構成に限定されず、球面等の曲面により構成されてもよい。
第二試験用強化ガラス14は、第一主面MS1が鉛直方向に沿うように、換言すると水平方向に面するように、定盤13に支持されている。定盤13としては、金属定盤、石定盤等が使用されるが、これに限らず、ガラス板によって構成されてもよい。定盤13は、姿勢変更可能に構成されており、第二試験用強化ガラス14の第一主面MS1の角度を変更することができる。第二試験用強化ガラス14の第一主面MS1には、第三加傷部材15(サンドペーパ)が固定されている。
加傷工程において、試験装置26は、第二衝突体16のヘッド部28を第三試験落下高さHに配置した後、重力の作用により、アーム部27を第二試験用強化ガラス14に向かって回動させることで、ヘッド部28の衝突面28aを第三加傷部材15及び第二試験用強化ガラス14に衝突させる。これにより、第二試験用強化ガラス14の第一主面MS1には、圧縮応力層CSLの深さDOLよりも浅い傷SWが形成される。これに限らず、上記の実施形態と同様に、第三加傷部材15に第二緩衝部材17及び第二押さえ部材18が重ねられてもよい。この場合、第二押さえ部材18は、例えばボルト、クランプ等の固定部材によって定盤13に固定されてもよい。
1 強化ガラス
2 試験構造体
3 第一試験用強化ガラス
4 第一支持体
8 第二加傷部材
9 第一衝突体
11 第一緩衝部材
12 第一押さえ部材
14 第二試験用強化ガラス
15 第三加傷部材
16 第二衝突体
17 第二緩衝部材
18 第二押さえ部材
19 四点曲げ試験機
20 測定用構造体
21 測定用強化ガラス
CSL 圧縮応力層
DW 圧縮応力層の深さよりも深い傷
破壊エネルギ
加傷エネルギ
σ 破壊曲げ応力
第一試験落下高さ
測定用強化ガラスの落下高さ
E1 第一予想落下高さ
E2 第二予想落下高さ
S1 第一準備工程
S2 第二準備工程
S3 落下強度測定工程
S4 破壊モード推定工程
SW 圧縮応力層の深さよりも浅い傷

Claims (14)

  1. 圧縮応力層を有する強化ガラスの強度を測定する方法であって、
    前記強化ガラスを含む測定用構造体を落下させて前記強化ガラスを破壊した場合の落下高さを落下強度として測定する落下強度測定工程と、
    測定された前記落下高さに基づいて、前記強化ガラスの破壊が第一破壊モード、第二破壊モードのいずれに属するかを推定する破壊モード推定工程と、を備え、
    前記第一破壊モードは、前記圧縮応力層の深さよりも深い傷が前記強化ガラスに形成されることにより生じる破壊モードであり、
    前記第二破壊モードは、前記圧縮応力層の深さよりも浅い傷が前記強化ガラスに形成されることにより生じる破壊モードであることを特徴とする、強化ガラスの強度測定方法。
  2. 前記強化ガラスの破壊が前記第一破壊モードに属することを推定する第一予想落下高さを算出するための第一推定式を作成する、第一準備工程を備え、
    前記第一準備工程は、
    第一圧縮応力層を有する第一試験用強化ガラスを含む試験構造体を落下させ、前記第一圧縮応力層の深さよりも深い傷を前記第一試験用強化ガラスに形成することにより前記第一試験用強化ガラスを破壊する落下破壊工程と、
    前記落下破壊工程に供されていない前記第一試験用強化ガラスに第一衝突体を衝突させ、前記第一圧縮応力層よりも深い傷を前記第一試験用強化ガラスに形成することにより前記第一試験用強化ガラスを破壊する衝突破壊工程と、を備える、請求項1に記載の強化ガラスの強度測定方法。
  3. 前記第一推定式は、前記落下破壊工程によって測定される前記試験構造体の試験落下高さと、前記衝突破壊工程によって前記第一試験用強化ガラスを破壊した場合の破壊エネルギとの一次関数に基づいて作成される、請求項2に記載の強化ガラスの強度測定方法。
  4. 前記強化ガラスの破壊が前記第二破壊モードに属することを推定する第二予想落下高さを算出するための第二推定式を作成する、第二準備工程を備え、
    前記第二準備工程は、
    第二圧縮応力層を有する第二試験用強化ガラスに前記第二圧縮応力層の深さよりも浅い傷を形成する加傷工程と、
    前記加傷工程後に前記第二試験用強化ガラスに曲げ応力を付与して前記第二試験用強化ガラスを破壊する曲げ破壊工程と、を備える、請求項2又は3に記載の強化ガラスの強度測定方法。
  5. 前記第二推定式は、前記加傷工程によって前記第二試験用強化ガラスに付与された加傷エネルギと、前記曲げ破壊工程によって前記第二試験用強化ガラスに付与された破壊曲げ応力との一次関数に基づいて作成される、請求項4に記載の強化ガラスの強度測定方法。
  6. 前記破壊モード推定工程は、前記第一予想落下高さと、前記第二予想落下高さと、を比較する落下高さ比較工程を含む、請求項4又は5に記載の強化ガラスの強度測定方法。
  7. 前記衝突破壊工程では、前記第一試験用強化ガラスの前記第一圧縮応力層よりも深い前記傷を形成するための加傷部材を前記第一試験用強化ガラスに重ねた状態で、前記第一試験用強化ガラスに前記第一衝突体を衝突させる、請求項2から6のいずれか一項に記載の強化ガラスの強度測定方法。
  8. 前記加傷工程では、前記第二試験用強化ガラスの前記第二圧縮応力層よりも浅い前記傷を形成するための加傷部材を前記第二試験用強化ガラスに重ねた状態で、前記第二試験用強化ガラスに第二衝突体を衝突させる、請求項7に記載の強化ガラスの強度測定方法。
  9. 前記曲げ破壊工程では、四点曲げ試験機によって前記第二試験用強化ガラスに前記曲げ応力を付与する、請求項4から6のいずれか一項に記載の強化ガラスの強度測定方法。
  10. 前記衝突破壊工程では、前記第一試験用強化ガラスに対する前記第一衝突体の衝突部位を囲む第一押さえ部材によって、前記第一試験用強化ガラスに重ねられた前記加傷部材を押さえる、請求項7又は8に記載の強化ガラスの強度測定方法。
  11. 前記加傷工程では、前記第二試験用強化ガラスに対する前記第二衝突体の衝突部位を囲む第二押さえ部材によって、前記第二試験用強化ガラスに重ねられた前記加傷部材を押さえる、請求項8に記載の強化ガラスの強度測定方法。
  12. 前記衝突破壊工程では、第一緩衝部材を介して前記第一衝突体による衝撃を前記第一試験用強化ガラスに加える、請求項2から11のいずれか一項に記載の強化ガラスの強度測定方法。
  13. 前記加傷工程では、第二緩衝部材を介して前記第二衝突体による衝撃を前記第二試験用強化ガラスに加える、請求項4から6のいずれか一項に記載の強化ガラスの強度測定方法。
  14. 前記試験構造体は、前記第一試験用強化ガラスが固定される支持体を備える、請求項2から13のいずれか一項に記載の強化ガラスの強度測定方法。
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