JP2021097423A - 発電設備、診断装置、及び診断プログラム - Google Patents

発電設備、診断装置、及び診断プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】発電装置の診断を正確かつ手軽に行える発電設備、診断装置、及び診断プログラムを提供する。【解決手段】発電装置100の原動機制御部130は、発電電力の大きさを表す発電電力データD1を発電機110から取得し、発電電力データD1が表す発電電力の大きさに依存した値に、回転軸120aの回転速度を制御する。診断装置200は、発電電力データD1を模擬した模擬発電電力データD3であって、発電電力が変動したことを表す模擬発電電力データD3を、発電電力データD1の代わりに、原動機制御部130に与える模擬発電電力データ出力部と、模擬発電電力データD3が与えられた原動機制御部130によって制御された原動機120における回転軸120aの回転速度の変動と、模擬発電電力データD3が表す発電電力の変動との相関の度合いに基づいて、発電装置100を診断する診断部とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、発電設備、診断装置、及び診断プログラムに関する。
特許文献1に開示されているように、エンジンで駆動する発電装置と、その発電装置の健全性を診断する診断装置とを備える発電設備が知られている。診断装置は、発電装置から、エンジンの回転数を表す計測データ、発電された電力を表す計測データ等を取得し、取得した計測データを用いて発電装置の異常を検出する。
特開平10−20930号公報
発電装置に内在する異常は、発電装置の動作が安定している定常状態の計測データを観測するだけでは検出することが難しい。発電装置を正確に診断するためには、発電された電力に変動が生じた場合の、エンジンの動作の応答を観測することが好ましい。
しかし、そのためには、正確な診断を行えるほどの電力の変動が計測データに現れるまで、計測データを取得し続ける必要がある。このため、発電装置の診断を手軽に行うことができない。そこで、発電装置の診断を正確かつ手軽に行える技術が望まれる。
本発明の目的は、発電装置の診断を正確かつ手軽に行える発電設備、診断装置、及び診断プログラムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る発電設備は、
電力を生成する発電装置と、前記発電装置を診断する診断装置と、を備え、
前記発電装置が、
トルクが伝達されることにより電力を生成する発電機と、
前記発電機に前記トルクを伝達する回転軸を有する原動機と、
前記発電機によって生成された電力である発電電力の大きさを表す発電電力データを前記発電機から取得し、前記発電電力データが表す前記発電電力の大きさに依存した値に、前記原動機における前記回転軸の回転速度を制御する原動機制御部と、
を有し、
前記診断装置が、
前記発電電力データを模擬した模擬発電電力データであって、前記発電電力が変動したことを表す前記模擬発電電力データを、前記発電電力データの代わりに、前記原動機制御部に与える模擬発電電力データ出力部と、
前記模擬発電電力データが与えられた前記原動機制御部によって制御された前記原動機における前記回転軸の回転速度の変動と、前記模擬発電電力データが表す前記発電電力の変動との相関の度合いに基づいて、前記発電装置を診断する診断部と、
を有する。
上記構成によれば、発電電力が変動したことを表す模擬発電電力データが原動機制御部に与えられるので、実際に発電電力に変動が生じるまで発電装置の稼働及び監視を続ける必要がない。このため、発電装置の診断を手軽に行える。
また、発電装置の診断は、回転軸の回転速度の変動と、模擬発電電力データが表す発電電力の変動との相関の度合いに基づいて行われる。その相関の度合いによって、原動機制御部による制御が回転軸の回転速度に適正に反映されているか否かを把握できるので、発電装置の診断を正確に行える。
実施形態に係る発電設備の構成を示す概念図 実施形態に係るドループ制御を受けた原動機における回転軸の回転速度の、発電電力の大きさに対する理想的な依存関係を示すグラフ 実施形態に係る模擬発電電力データの変動と、発電装置が正常である場合の回転速度データの変動との一例を示すグラフ 実施形態に係る模擬発電電力データの変動と、発電装置が正常である場合の回転速度データの変動との他の例を示すグラフ 実施形態に係る診断装置の構成を示す概念図 実施形態に係る診断装置の機能を示す概念図 実施形態に係る診断処理のフローチャート
以下、図面を参照し、実施形態に係る発電設備について述べる。図中、同一又は対応する部分に同一の符号を付す。
図1に示すように、本実施形態に係る発電設備300は、電力を生成する発電装置100を備える。発電装置100は、商用電源に停電又は電力不足が生じた非常時に、商用電源に代わって負荷LDに電力を供給する。
発電装置100は、トルクが伝達されることにより電力を生成する発電機110と、発電機110にトルクを伝達する原動機120とを有する。
発電機110は、原動機120から伝達されるトルクによって電磁誘導を起こし、その電磁誘導によって電力を生成する。発電機110によって生成された電力(以下、発電電力と記す。)が負荷LDに供給される。また、発電機110は、発電電力の大きさを表す発電電力データD1を外部に出力する図示せぬ電力計器を含む。
原動機120は、発電機110にトルクを伝達する回転軸120aと、回転軸120aに設けられたクラッチ120bと、回転軸120aを回転させる図示せぬエンジンと、そのエンジンの動作に関わる動作量を計測する図示せぬ動作量計器とを含む。特に、動作量計器は、回転軸120aの回転速度を表す回転速度データD2を外部に出力する。
クラッチ120bは、外部からの制御を受けて、原動機120の回転軸120aから発電機110にトルクが伝達される加負荷状態と、原動機120の回転軸120aから発電機110へのトルクの伝達が断たれた無負荷状態とに切り換わる構成を有する。
また、発電装置100は、原動機120を制御する原動機制御部130を有する。原動機制御部130は、上述した加負荷状態と無負荷状態とを切り換える制御指令C1と、上述したエンジンにおける燃料の噴射量を制御する制御指令C2とを、原動機120に出力する。原動機120は、制御指令C1及びC2に従って動作する。
また、原動機制御部130は、発電電力の大きさを表す発電電力データD1を発電機110から取得すると共に、回転軸120aの回転速度を表す回転速度データD2を原動機120から取得する。
そして、原動機制御部130は、発電電力データD1及び回転速度データD2を用いて制御指令C2を定めるフィードバック制御を行う。制御指令C2を通じて、原動機120における回転軸120aの回転速度が制御される。
具体的には、原動機制御部130は、制御指令C2を原動機120に出力することにより、回転速度データD2が表す回転軸120aの回転速度を、発電電力データD1が表す発電電力の大きさに応じた値に近づける。即ち、原動機制御部130は、発電電力データD1が表す発電電力の大きさに応じた値に、回転軸120aの回転速度を制御する。
図2は、原動機制御部130によって制御された原動機120における回転軸120aの回転速度の、発電電力の大きさに対する理想的な依存関係を示すグラフである。縦軸は、回転軸120aの回転速度を周波数の単位で示す。横軸は、発電電力の大きさを定格値に対する割合で示す。
図2に示すように、原動機制御部130は、回転軸120aの回転速度を発電電力の大きさに反比例させるドループ制御を行う。具体的には、発電電力が定格値と一致している100[%]のとき、原動機制御部130は、回転軸120aの回転速度を、定格周波数である50[Hz]に制御する。また、発電電力が0[%]である無負荷状態のとき、原動機制御部130は、回転軸120aの回転速度を51.5[Hz]に制御する。
図1に戻り、説明を続ける。本実施形態に係る発電設備300は、上述した発電装置100を診断する診断装置200も備える。診断装置200は、クラッチ120bが回転軸120aと発電機110との機械的な接続を断っている無負荷状態で、発電装置100を診断する。
具体的には、診断装置200は、無負荷状態において、発電電力データD1を模擬した模擬発電電力データD3を原動機制御部130に与える。模擬発電電力データD3は、発電電力データD1よりも優先して原動機制御部130に取り込まれる。
そして、診断装置200は、模擬発電電力データD3が与えられた原動機制御部130によってドループ制御された原動機120から、回転速度データD2を取得し、取得した回転速度データD2と模擬発電電力データD3とを用いて、発電装置100を診断する。
以下、図3及び図4を参照し、回転速度データD2と模擬発電電力データD3とを用いて発電装置100を診断することができる理由について説明する。
図3は、模擬発電電力データD3及び回転速度データD2の変動の一例を示すグラフである。縦軸は、模擬発電電力データD3に対しては発電電力を示し、回転速度データD2に対しては回転速度を示す。横軸は、模擬発電電力データD3と回転速度データD2とに共通の時間を示す。
図3に示すように、模擬発電電力データD3は、発電電力が繰り返し変動したことを表す。具体的には、図3に例示した模擬発電電力データD3は、発電電力の変動が周期的に繰り返して出現する正弦波を表す。
この模擬発電電力データD3が与えられた原動機制御部130は、模擬発電電力データD3が表す発電電力の変動が、発電機110において生じたものとみなして、図2に示した反比例の関係が満たされるように、原動機120における回転軸120aの回転速度をドループ制御する。
この結果、理想的には、図3に示す回転速度データD2が得られる。図2に示す反比例の関係が満たされるため、図3に示す回転速度データD2は、同図の模擬発電電力データD3が表す正弦波の符号を逆転させた波形を表す。即ち、図3に示す回転速度データD2と模擬発電電力データD3との散布図は、図2に示した反比例のグラフと一致する。
図4は、模擬発電電力データD3及び回転速度データD2の変動の他の例を示すグラフである。この模擬発電電力データD3は、発電電力の変動がパルス状に繰り返して出現する波形を表す。
この模擬発電電力データD3が原動機制御部130に与えられた場合、理想的には、図4に示す回転速度データD2が得られる。図2に示す反比例の関係が満たされるため、図4に示す回転速度データD2は、同図の模擬発電電力データD3が表す波形の符号を逆転させた波形を表す。図4に示す回転速度データD2と模擬発電電力データD3との散布図が、図2に示した反比例のグラフと一致する点は、図3の場合と同じである。
以上、図3及び図4には、発電装置100に異常がない理想的な場合の回転速度データD2を示した。発電装置100に異常がある場合は、図3及び図4に示した理想的な回転速度データD2は得られない。
この理由は、発電装置100に異常がある場合は、原動機制御部130によるドループ制御の効果が回転軸120aの回転速度に適正に反映されないためである。つまり、発電装置100の健全性が低いほど、模擬発電電力データD3と回転速度データD2との相関の度合い、具体的には、負の相関の度合いが低下する。
そこで、模擬発電電力データD3と回転速度データD2との負の相関の度合いに基づいて、発電装置100を診断することができる。具体的には、模擬発電電力データD3と回転速度データD2との相関係数の値によって、発電装置100の健全性を複数段階的に評価することができる。
以下、図5を参照し、診断装置200の構成を具体的に述べる。
図5に示すように、診断装置200は、診断に必要なデータの授受を行うインタフェース部210を有する。具体的には、インタフェース部210は、図1に示した発電装置100の原動機120から回転速度データD2を取得する一方、図1に示した発電装置100の原動機制御部130に模擬発電電力データD3を出力する。
また、診断装置200は、発電装置100を診断する診断処理の手順を規定した診断プログラム221と、診断処理の結果である診断結果データ222と、を記憶する記憶手段としての補助記憶部220を有する。
また、診断装置200は、診断処理の結果を出力する診断結果出力手段としての表示部230を有する。表示部230は、ユーザに対して診断処理の結果を視覚的に出力するディスプレイによって構成されている。
また、診断装置200は、補助記憶部220から診断プログラム221を読み出して実行するCPU(Central Processing Unit)240と、CPU240が診断プログラム221及び各種データを一時的に蓄えておくための主記憶部250とを有する。
以下、図6を参照し、CPU240が診断プログラム221を実行することにより発現される、診断装置200の機能について具体的に説明する。
図6に示すように、CPU240は、模擬発電電力データD3を原動機制御部130に出力する模擬発電電力データ出力部241の機能を果たす。図3及び図4に例示したように、模擬発電電力データD3は、発電電力が繰り返し変動したことを表すデータである。
なお、模擬発電電力データD3は、図5に示す診断プログラム221内の予め定められた関数によって都度生成されるデータであってもよいし、図5に示す補助記憶部220に予め準備されたデータであってもよい。
また、CPU240は、回転軸120aの回転速度を表す回転速度データD2を、原動機120から取得する回転速度データ取得部242の機能を果たす。
また、CPU240は、発電装置100を診断する診断部243の機能を果たす。診断部243は、回転速度データ取得部242によって取得された回転速度データD2と、模擬発電電力データ出力部241によって出力された模擬発電電力データD3との負の相関の度合いに基づいて、発電装置100を診断する。
既述のように、模擬発電電力データD3は、発電電力の変動を表す。一方、回転速度データD2は、模擬発電電力データD3が与えられた原動機制御部130によって制御された原動機120における回転軸120aの回転速度の変動を表す。
このため、回転速度データD2と、模擬発電電力データD3との負の相関の度合いによって、原動機制御部130によるドループ制御が回転軸120aの回転速度に適正に反映されているか否かを把握できる。従って、診断部243は、発電装置100の診断を正確に行える。
具体的には、診断部243は、回転速度データD2と模擬発電電力データD3との負の相関の度合いを表す相関係数Rを算出する相関係数算出部244を有する。
相関係数Rは、その値がゼロのとき回転速度データD2と模擬発電電力データD3とに相関が無いことを表し、その値が負のとき回転速度データD2と模擬発電電力データD3とに負の相関が有ることを表し、かつその値が−1に近いほど、回転速度データD2と模擬発電電力データD3との負の相関の度合いが大きいことを表す。
また、診断部243は、相関係数Rの値によって発電装置100の健全性の度合いを複数段階定に評価する健全性評価部245を有する。具体的には、健全性評価部245は、相関係数Rの値によって、発電装置100が健全であるか、発電装置100に異常の予兆があるか、又は発電装置100に異常が生じているかを判定する。
また、CPU240は、診断部243の診断結果、即ち、健全性評価部245の評価結果を出力する出力部246の機能を果たす。具体的には、出力部246は、健全性評価部245の評価結果を表示部230に表示させる。また、出力部246は、健全性評価部245の評価結果を診断結果データ222として補助記憶部220に記録する。
以下、図7を参照し、図6に示した上記各部によって実現される診断処理について具体的に説明する。
図7に示すように、前提として、原動機120は無負荷状態で起動されているものとする(ステップS1)。
なお、診断処理を行うための予め定められたタイミングで、診断装置200が原動機120を自動的に起動させてもよいし、ユーザの操作によって原動機120が起動されてもよい。また、診断処理を行うために、診断装置200が発電装置100を加負荷状態から無負荷状態に切り換えてもよい。
まず、模擬発電電力データ出力部241が、発電電力の変動を表す模擬発電電力データD3を原動機制御部130に出力しつつ、回転速度データ取得部242が、模擬発電電力データD3に対する応答を表す回転速度データD2を原動機120から取得する(ステップS2)。
次に、相関係数算出部244が、回転速度データ取得部242によって取得された回転速度データD2と、模擬発電電力データ出力部241によって出力された模擬発電電力データD3との負の相関の度合いを表す相関係数Rを算出する(ステップS3)。
次に、健全性評価部245が、相関係数Rの値によって発電装置100の健全性の度合いを複数段階定に評価する。
具体的には、相関係数Rが−0.3以上である場合は(ステップS4:−0.3≦R)、回転速度データD2と模擬発電電力データD3との間には、負の相関が殆ど無いと言える。このことは、模擬発電電力データD3に基づくドループ制御の効果が、回転速度データD2に、適正に反映されなかったことに起因する。
従って、この場合、健全性評価部245は、発電装置100に異常が生じている旨の診断を下す。そして、出力部246が、発電装置100に異常が生じている旨の診断結果を表示部230に表示させる(ステップS5)。
一方、相関係数Rが−0.7以下である場合は(ステップS4:R≦−0.7)、回転速度データD2と模擬発電電力データD3との間に、充分な負の相関があると言える。これは、模擬発電電力データD3に基づくドループ制御の効果が、回転速度データD2に、適正に反映されたためである。
従って、この場合、健全性評価部245は、発電装置100が健全である旨の診断を下す。そして、出力部246が、発電装置100が健全である旨の診断結果を表示部230に表示させる(ステップS6)。
一方、相関係数Rが−0.7を超え、かつ−0.3未満である場合は(ステップS4:
−0.7<R<−0.3)、回転速度データD2と模擬発電電力データD3との間に、負の相関が充分にあるとは言えない。この場合は、将来的に、模擬発電電力データD3に基づくドループ制御の効果が、回転速度データD2に、適正に反映されなくなる可能性が高い。
そこで、この場合、健全性評価部245は、発電装置100に異常の予兆がある旨の診断を下す。そして、出力部246が、発電装置100に異常の予兆がある旨の診断結果を表示部230に表示させる(ステップS7)。
次に、ステップS5、S6、又はS7の後、出力部246が、健全性評価部245の評価結果を診断結果データ222として、補助記憶部220に記録する(ステップS8)。以上で、診断処理を終える。
以上説明したように、本実施形態に係る発電設備300によれば、模擬発電電力データ出力部241が、発電電力が変動したことを表す模擬発電電力データD3を原動機制御部130に与えるので、実際に発電電力に変動が生じるまで発電装置100の稼働及び監視を続ける必要がない。このため、発電装置100の診断を手軽に行える。
また、診断部243による発電装置100の診断は、回転速度データD2が表す回転軸120aの回転速度の変動と、模擬発電電力データD3が表す発電電力の変動との相関の度合いに基づいて行われる。その相関の度合いによって、原動機制御部130によるドループ制御が回転軸120aの回転速度に適正に反映されているか否かを把握できるので、発電装置100の診断を正確に行える。
また、本来、無負荷状態では、発電電力がゼロであり変動しないため、発電電力と回転軸120aの回転速度との相関を確認することはできない。それにも関わらず、本実施形態では、模擬発電電力データ出力部241が模擬発電電力データD3を原動機制御部130に与えるので、無負荷状態での正確な診断が実現される。発電装置100を無負荷状態で診断できることも、診断の手軽さの向上に寄与している。
以上、実施形態について説明した。以下に述べる変形も可能である。
上記実施形態では、原動機制御部130が行う制御がドループ制御である場合を例示した。原動機制御部130が行う制御は、回転軸120aの回転速度を発電電力の大きさに依存させるものであれば、特にドループ制御に限られない。つまり、発電電力の大きさに対する回転軸120aの回転速度の依存関係は、特に反比例の関係に限られず、任意の関数関係であってもよい。
上記実施形態では、回転速度データD2が表す回転速度の変動と、模擬発電電力データD3が表す発電電力の変動との相関の度合いを表す尺度として、相関係数を採用したが、相関の度合いを表す尺度は、特に相関係数に限られない。模擬発電電力データD3が表す発電電力の変動と上記関数関係とから求まる回転速度の理想的な変動と、回転速度データD2が表す回転速度の実際の変動と、の一致の度合いを、上記相関の度合いを表す尺度として採用してもよい。
上記実施形態では、回転速度データD2が表す回転速度の変動と、模擬発電電力データD3が表す発電電力の変動との相関の度合いに基づいて、発電装置100を診断した。発電装置100の診断には、原動機120を構成するエンジンにおける燃料の噴射量をさらに考慮してもよい。この場合は、原動機120を構成する上記動作量計器が、燃料の噴射量を表す燃料噴射量データを診断装置200にさらに出力し、診断装置200が、燃料噴射量データと回転速度データD2との間の相関の度合いを、発電装置100の診断の材料とする。即ち、診断装置200は、燃料の噴射量が増大しているにも関わらず回転速度が減少している場合、又は燃料の噴射量が減少しているにも関わらず回転速度が増大している場合には、発電装置100に異常が生じていると判断する。これにより、発電装置100の診断の正確さを一層高めることができる。
図1に示す診断装置200と発電装置100とを、回転速度データD2及び模擬発電電力データD3を授受するための有線又は無線の通信回線で接続することにより、診断装置200を発電装置100とは別の場所に設置してもよい。また、診断装置200と発電装置100とを共通の筐体内に設置してもよい。
上記実施形態では、原動機120がエンジンである場合を例示したが、原動機120は、電力に変換される回転運動のエネルギーを生成し、発電機110にトルクを伝達する機関であれば、特に限定されない。一具体例として、原動機120は、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン、ガスエンジンといったエンジンの他、ガスタービンであってもよい。
図5に示す診断プログラム221をコンピュータにインストールすることで、そのコンピュータに、模擬発電電力データD3を原動機制御部130に与える模擬発電電力データ出力機能と、発電装置100を診断する診断機能とを実現させることができる。つまり、そのコンピュータを診断装置200として機能させることができる。診断プログラム221は、通信ネットワークを介して配布してもよいし、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよい。
100…発電装置、110…発電機、120…原動機、120a…回転軸、120b…クラッチ、130…原動機制御部、200…診断装置、210…インタフェース部、220…補助記憶部、221…診断プログラム、222…診断結果データ、230…表示部、240…CPU、241…模擬発電電力データ出力部、242…回転速度データ取得部、243…診断部、244…相関係数算出部、245…健全性評価部、246…出力部、250…主記憶部、300…発電設備、C1,C2…制御指令、D1…発電電力データ、D2…回転速度データ、D3…模擬発電電力データ、LD…負荷。

Claims (5)

  1. 電力を生成する発電装置と、前記発電装置を診断する診断装置と、を備え、
    前記発電装置が、
    トルクが伝達されることにより電力を生成する発電機と、
    前記発電機に前記トルクを伝達する回転軸を有する原動機と、
    前記発電機によって生成された電力である発電電力の大きさを表す発電電力データを前記発電機から取得し、前記発電電力データが表す前記発電電力の大きさに依存した値に、前記原動機における前記回転軸の回転速度を制御する原動機制御部と、
    を有し、
    前記診断装置が、
    前記発電電力データを模擬した模擬発電電力データであって、前記発電電力が変動したことを表す前記模擬発電電力データを、前記発電電力データの代わりに、前記原動機制御部に与える模擬発電電力データ出力部と、
    前記模擬発電電力データが与えられた前記原動機制御部によって制御された前記原動機における前記回転軸の回転速度の変動と、前記模擬発電電力データが表す前記発電電力の変動との相関の度合いに基づいて、前記発電装置を診断する診断部と、
    を有する、発電設備。
  2. 前記原動機制御部が、前記原動機における前記回転軸の回転速度を前記発電電力の大きさに反比例させるドループ制御を行い、
    前記診断部が、前記模擬発電電力データが与えられた前記原動機制御部によって制御された前記原動機における前記回転軸の回転速度の変動と、前記模擬発電電力データが表す前記発電電力の変動との負の相関の度合いに基づいて、前記発電装置を診断する、
    請求項1に記載の発電設備。
  3. 前記模擬発電電力データ出力部が、前記回転軸から前記発電機への前記トルクの伝達が断たれた無負荷状態で、前記模擬発電電力データを前記原動機制御部に与える、
    請求項1又は2に記載の発電設備。
  4. トルクが伝達されることにより電力を生成する発電機と、前記発電機に前記トルクを伝達する回転軸を有する原動機と、前記発電機によって生成された電力である発電電力の大きさを表す発電電力データを前記発電機から取得し、前記発電電力データが表す前記発電電力の大きさに依存した値に、前記原動機における前記回転軸の回転速度を制御する原動機制御部とを備える発電装置、を診断する診断装置であって、
    前記発電電力データを模擬した模擬発電電力データであって、前記発電電力が変動したことを表す前記模擬発電電力データを、前記発電電力データの代わりに、前記原動機制御部に与える模擬発電電力データ出力部と、
    前記模擬発電電力データが与えられた前記原動機制御部によって制御された前記原動機における前記回転軸の回転速度の変動と、前記模擬発電電力データが表す前記発電電力の変動との相関の度合いに基づいて、前記発電装置を診断する診断部と、
    を備える、診断装置。
  5. トルクが伝達されることにより電力を生成する発電機と、前記発電機に前記トルクを伝達する回転軸を有する原動機と、前記発電機によって生成された電力である発電電力の大きさを表す発電電力データを前記発電機から取得し、前記発電電力データが表す前記発電電力の大きさに依存した値に、前記原動機における前記回転軸の回転速度を制御する原動機制御部とを備える発電装置、に接続されるコンピュータに、
    前記発電電力データを模擬した模擬発電電力データであって、前記発電電力が変動したことを表す前記模擬発電電力データを、前記発電電力データの代わりに、前記原動機制御部に与える模擬発電電力データ出力機能と、
    前記模擬発電電力データが与えられた前記原動機制御部によって制御された前記原動機における前記回転軸の回転速度の変動と、前記模擬発電電力データが表す前記発電電力の変動との相関の度合いに基づいて、前記発電装置を診断する診断機能と、
    を実現させる、診断プログラム。
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