以下に、本開示に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において「略」なる用語は、例えば、完全に同じである場合に加えて、実質的に同じとみなせる場合を含む意味で用いられる。さらに、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
以下では、対象機器がHEMS用端末機器である場合について説明するが、これに限定さるものではなく、対象機器は、家電製品、情報通信機器、自動車等の他の機器であってもよい。
図1は、一実施形態である情報出力システム10の全体構成を示す図である。情報出力システム10は、サーバ11によって好適に構成される。サーバ11は、第1コンテンツ作成部12、第2コンテンツ作成部14、および、出力部16を備える。第1コンテンツ作成部12には、機器データベース20およびコンテンツデータベース22が接続されている。
第1コンテンツ作成部12は、A社担当者がパソコンからネットワークNWを介してアクセスできる。ここで、A社は、端末機器(対象機器)k1,k2・・・,knを製造販売する企業である。A社、または、後述するB社によって販売された端末機器k1,k2・・・,knには、機器コードがそれぞれ付与されている。なお、サーバ11は、A社によって管理運用されてもよいし、A社の子会社または関連会社によって管理運用されてもよいし、あるいは、外部企業によって管理運用されてもよい。
端末機器k1,k2・・・,knのユーザC1,C2,・・・,Cnは、各自が所有する例えばスマートフォン、タブレット、パソコン等の情報端末t1,t2,・・・,tnにネットワークNWを介して専用アプリケーションをダウンロードできる。そして、各ユーザC1,C2,・・・,Cnは、その専用アプリケーションを通じて各自の電子メールアドレス等をユーザーIDとして、端末機器k1,k2・・・,knの機器コードを関連付けてサーバ11に予め登録することができる。これらのユーザーIDおよび機器コードは、機器データベース20に記憶されて管理される。
A社担当者は、第1コンテンツ作成部12の機能を用いて第1コンテンツを作成できる。第1コンテンツには、例えば、LED取替えに関するお知らせ、消費電力軽減サービスのお知らせ、アフターサービス点検のお知らせ等が含まれる。
第1コンテンツ作成部12の機能を用いて作成された第1コンテンツは、第1コンテンツ作成部12から出力部16に送信される。そして、第1コンテンツは、出力部16からネットワークNWを介して全てのユーザC1,C2,・・・,Cnの情報端末t1,t2,・・・,tnに配信されて、各情報端末t1,t2,・・・,tnの表示部に表示される。
なお、上記では第1コンテンツ作成部12で作成された第1コンテンツは、全てのユーザC1,C2,・・・,Cnに出力または配信される場合について説明したが、これに限定されるものではない。A社担当者が第1コンテンツを作成する際、出力先となるユーザを選択できるように構成してもよい。ユーザの選択は、例えば、機器コードを選択することによって行うことができる。例えば、端末機器k1,k2,・・・,knは、型式やスペック等によって機能が異なる場合があるため、このように機能が異なる機種ごとに対応した内容の第1コンテンツを作成および出力可能にすることが好ましい。
出力部16から各ユーザC1,C2,・・・,Cnに配信された第1コンテンツは、コンテンツデータベース22に記憶される。A社担当者は、第1コンテンツ作成部12で第1コンテンツを作成する際、新規作成もできるが、コンテンツデータベース22に記憶された配信済の第1コンテンツを読み出して再編集することにより新たな第1コンテンツを作成することもできる。
図1に示すように、A社は、B社に対して管理IDとパスワード(以下、PWという)を設定することができる。B社は、A社が製造する対象機器を販売する企業である。対象機器がHEMS用端末機器である場合、B社は、例えば、ハウスメーカー、住宅施工企業等である。A社は、B社との情報出力システムの利用契約を締結した後に、B社に対して管理IDおよびPWを発行することができる。B社は、ネットワークNWを介してサーバ11にアクセスし、A社により設定された管理IDおよびPWを用いて、本実施形態の情報出力システム10にログインすることができる。
なお、図1では理解を容易にするためにB社が1社だけ示されているが、複数の企業にそれぞれ異なる管理IDおよびPWが割り当てられても良いことは勿論である。また、図1では、管理IDおよびPWが情報出力システムを介することなく書面や電子メールで通知される例が示されているが、これに限定されるものではなく、後述する権限設定部30によって管理IDおよびPWがB社に設定される構成としてもよい。
B社は、自社が販売した対象機器(以下、傘下機器ともいう)kbを管理するためのデータベース100を備える。データベース100には、B社の傘下機器kbの機器コードと、対象機器を購入したユーザの特性情報とが紐付けされて記憶されている。ここで、ユーザ特性情報には、例えば、ユーザの名前、住所、性別、生年月日等の個人情報が含まれる。
本実施形態の情報出力システム10は、上述したように第2コンテンツ作成部14を備える。第2コンテンツ作成部14は、権限設定部30、出力方法設定部32、対象設定部34、および、有効期間設定部36を有する。これらの各設定部30,32,34,36は、コンピュータで実行されるプログラムによって実現される。
権限設定部30は、B社が傘下機器kbのユーザの情報端末等に対して公開または配信する第2コンテンツに関し、第2コンテンツを作成する作成者の権限と、第2コンテンツを出力(すなわち公開開始、表示開始、配信など)する配信者の権限とを設定する機能を有する。作成者および配信者の各権限については、後に詳述する。
出力方法設定部32は、第2コンテンツの出力方法を、お知らせボックスメッセージ、プッシュ/タイムラインメッセージ、または、機器下りメッセージのいずれの出力方法にするかを設定する機能を有する。
対象設定部34は、第2コンテンツが出力される対象機器を設定する機能を有する。対象設定部34では、B社の傘下機器の全てのユーザを対象とするか、そこから絞り込まれた所定のユーザを対象にするかが設定される。
有効期間設定部36は、第2コンテンツがいつ公開または配信され、その公開状態がいつまで有効かを設定する機能を有する。第2コンテンツの出力時期は、コンテンツ出力に関する権限を有する配信者が、公開開始日時、公開終了日時、配信日時、有効期限などを入力することによって設定される。
B社担当者は、上述したように管理IDおよびPWを用いて情報出力システム10にログインし、第2コンテンツ作成部14の機能によって第2コンテンツを作成することができる。また、第2コンテンツを作成する際、B社担当者は、第2コンテンツの配信先を選択することができる。第2コンテンツの配信先として、全ての傘下機器kbのユーザを配信先として設定してもよいし、あるいは、全ての傘下機器kbからユーザ特性情報(例えば、住所等)に基づいて絞り込んだ特定の傘下機器kbのユーザを配信先として設定してもよい。
全ての傘下機器kbのユーザが出力対象として設定された場合、B社データベース100から全傘下機器kbの機器コードを含むマスターコードリストがネットワークNWを介して情報出力システム10に送信される。他方、ユーザ特性情報に基づいて絞り込んだ特定の傘下機器kbが配信先として設定された場合、B社データベース100から当該特定された傘下機器kbの機器コードを含む特定コードリストがネットワークNWを介して情報出力システム10に送信される。
第2コンテンツ作成部14は、送信されたマスターコードリスト又は特定コードリストの含まれる機器コードを、機器データベース20に記憶されている機器コードと照合し、重複する機器コードの有無や既に不使用となった機器コードの有無をチェックする。第2コンテンツ作成部14は、B社担当者によって作成された第2コンテンツとともに配信先機器コードリストを含めて出力部16に送信する。出力部16は、マスターコードリスト又は特定コードリストに対応したユーザCbに第2コンテンツを出力する。
出力部16からユーザCbに配信された第1コンテンツは、コンテンツデータベース23に記憶される。B社担当者は、第2コンテンツ作成部14の機能により第2コンテンツを作成する際、新規作成もできるが、コンテンツデータベース23に記憶された配信済の第2コンテンツを読み出して再編集することにより新たな第2コンテンツを作成することもできる。
図2は、情報端末の表示部に表示されたお知らせボックスのトップ画面を示す。このような表示は、情報端末にインストールされた専用アプリケーションを立ち上げることによって情報端末の表示部に表示される。図2では、B社によって作成および配信された第2コンテンツが「○株式会社からのお知らせ」として「あなたへのおすすめ」表示領域に大きく表示された例が示されている。このように第2コンテンツを大きく表示することで、配信されたユーザの注目を引き、配信された内容を読んでもらうのに効果的である。
なお、図2において「i」が表示されている領域には、B社のロゴマーク等が表示されるように構成されてもよい。このようにすれば、A社から配信される第1コンテンツとの区別が一目でつき易くなり、B社にとっての広告効果を高められる。
図3は、図2に示す表示画面から下方にスクロールして現れるお知らせボックスの表示態様を示す。詳しくは後述するが、B社担当者は、所定の権限に基づいて、第2コンテンツの出力方法を「お知らせボックス」、「プッシュ/タイムラインメッセージ」、「機器下りメッセージ」などに設定することができる。この機能は、第2コンテンツ作成部14に含まれる出力方法設定部32によって実現される。このお知らせボックスに表示された第2コンテンツ「○株式会社からのお知らせ 4月1日〜4月21日の期間、春のキャンペーンを開催いたします 今日」の表示態様は、その下に表示されているA社から配信された第1コンテンツ「アフターサービス点検のお知らせ」と同じ表示態様で表示される。このように表示態様が同じであることで、第2コンテンツを受信したユーザは、第2コンテンツの内容を違和感なく安心して見ることができる。
ここで、お知らせボックスの表示態様として、第2コンテンツを、上から順に、トップ位置、標準位置、ボトム位置の3段以上で表示してもよい。この場合、トップ位置にはB社の会社名やホームページのリンク先(URL)を常時表示し、ボトム位置にはB社の問合せ先(電話番号等)を常時表示し、標準位置に今回配信された第2コンテンツを表示してもよい。また、標準位置も複数段で表示されるように設定し、新しい第2コンテンツがそのうちの最上位置に表示され、所定数を超えた古い第2コンテンツが表示されなくなるように構成してもよい。
図4は情報端末の表示部に表示されたタイムラインの画面を示す。タイムラインメッセージでは、最新の配信情報が最上位置に表示され、この場合には第2コンテンツである「4/1〜4/21、 ○株式会社キャンペーン開催」が表示されている。この表示をタップすると、端末表示部の画面がキャンペーンの詳細な内容を含む詳細画面に遷移する。
図5は情報端末の表示部に表示されたプッシュメッセージ画面を示す。B社担当者によって第2コンテンツの出力方法として「プッシュ/タイムラインメッセージ」が設定された場合、ユーザの情報端末の表示部にプッシュメッセージの表示態様で表示される。この場合、情報端末の表示画面に「スマートHEMSサービス ○株式会社キャンペーンのお知らせ」とポップアップ表示された例が示される。このようなプッシュメッセージによる表示態様は、専用アプリケーションを立ち上げていない状態でもユーザに気付いてもらうことができ、例えば、キャンペーン開催期限が迫っているなどの場合に特に有効である。このプッシュメッセージにおいて「閉じる」がタップされるとプッシュメッセージが消え、他方、「表示」がタップされると詳細画面に遷移する。
図6は、権限設定部30におけるアカウント管理画面を示す。図7は、管理者、作成者、配信者の機能を示す。
B社担当者は、A社(まはた情報出力システム10)によって設定された管理IDおよびPWを用いて「管理者」として情報出力システム10にログインし、図6に示されるアカウント管理画面において「作成者」および「配信者」を登録できる。この機能は、権限設定部30によって実現される。図6では、田中氏が配信者として登録され、鈴木氏が配信者として一度登録されたが現在は休止中であり、山田氏が作成者として登録されている例が示されている。また、アカウント管理画面の下部に示される新規作成、編集、削除等のボタンを用いて、作成者および配信者の新規登録・変更・削除等が可能である。
図7に示すように、B社担当者のうち管理者は、自社で販売した傘下機器kbの機器コードを機器データベース20に登録する機能、B社内で作成者と配信者とにシステムユーザアカウントを作成して割り当てる機能、B社が配信した第2コンテンツの配信先総数の配信ログ情報を集計する機能を有する。B社担当者のうち作成者は、お知らせボックス向けコンテンツ作成および参照と、プッシュ/タイムラインメッセージ向けコンテンツ作成および参照の機能を有する。B社担当者のうち配信者は、作成者の機能に加えて、完成したコンテンツを公開または配信する機能、および、機器下りメッセージを配信する機能を有する。このように管理者、作成者、配信者に分けることで、各担当者の業務範囲や責任範囲が明確になり、情報配信業務を円滑に遂行することができる。
図8は、第2コンテンツ作成から配信までの処理フローと、管理者等の各担当範囲を示す。上述したように、管理者は、機器コードの登録、アカウント登録および配信ログ集計確認を行うことができる。管理者によりアカウント登録された作成者は、ステップS10で、コンテンツ/メッセージ(第2コンテンツ)を作成する。次に、作成者は、ステップS12で、必要に応じて、第2コンテンツを予め自分用に登録した情報端末にテスト配信し、その内容を確認することができる。そして、作成者は、必要に応じて、ステップS10に戻って、コンテンツ/メッセージの内容を修正する。また、作成者は、ステップS14で、必要に応じて、予め登録された配信者用の情報端末にテスト配信し、その内容を配信者に確認してもらうことができる。そして、作成者は、ステップS16で、コンテンツ/メッセージの完成版を保存する。保存されたコンテンツ等のデータは、その後、作成者の権限を有する同一または別の担当者によって、再利用や再編集が可能である。
配信者は、ステップS18で、コンテンツ/メッセージの配信予約をする。具体的には、コンテンツ/メッセージの公開開始日時および公開終了日時を設定する。これにより、情報出力システム10は、公開開始日時に到達したとき、ステップS20でコンテンツ/メッセージを配信し、公開終了日時が過ぎるまで表示状態を維持する。
図9は、お知らせボックスのコンテンツの状態遷移を示すフローチャートである。上述したように、作成者権限を有するB社担当者が、ステップS30で、お知らせボックス用の第2コンテンツの新規作成を開始し、続くステップS32で、第2コンテンツを編集する。この際、作成者は、ステップS34で、作成中の第2コンテンツをコンテンツデータベース23(図1参照)に一時保存することができる。また、作成者は、上述したように、作成した第2コンテンツを自分向けまたは配信者向けにテスト配信することができる。そして、作成者は、ステップS36で、第2コンテンツの完成版をコンテンツデータベース23に保存することができる。また、作成者は、コンテンツデータベース23からデータを読み出して、第2コンテンツの再編集を行うこともできる。
次に、配信者が完成した第2コンテンツの公開予約を行うことで、ステップS38で公開予約中となる。この状態で、配信者は、ステップS40で公開を中止することもできる。
公開開始日時に到達すると、情報出力システム10は、設定された対象機器kbのユーザに第2コンテンツを配信して、ステップS42における公開中の状態とする。そして、公開終了日時に到達すると、情報出力システム10は、当該第2コンテンツの公開を終了して、ステップS44で公開済とする。配信者は、ステップS42で公開途中にある第2コンテンツを即時公開終了とすることもできる。ここで、ステップS38,S42,S44では、配信履歴管理を確実に行うために、第2コンテンツの再編集や削除を不可とするのが好ましい。第2コンテンツは、完成版、公開予約中、公開中、および、公開済のいずれの時点でもコンテンツデータベース23に保存されている。したがって、これを読み出して編出する(ステップS46)ことにより、新たな第2コンテンツ作成に再利用することができる。
図10は、お知らせボックスのコンテンツ登録/編集画面を示す図である。作成者は、アカウント登録によって付与された機能または権限に基づいて、図10に示されるコンテンツ登録/編集画面から各種の情報を入力し、第2コンテンツを作成することができる。作成者が図10に示す画面を開いて入力することで、第2コンテンツの出力方法が「お知らせボックス」に設定される。したがって、この画面での入力情報によって実現される機能が、出力方法設定部32(図1参照)に相当する。
具体的には、作成者は、図10に示すように、最上部に位置する「管理名」を入力する。ここでは、管理名として「○株式会社からのお知らせ」が入力された例が示される。次に、作成者は、「対象機器」を設定する。この設定によって実現される機能が、図1中に示した対象設定部34に相当する。作成者は、「契約機器すべて」か「機器コード指定」かのいずれかで配信対象となるユーザを設定する。「機器コード指定」が選択操作された場合、その横に表示されている「ファイル取込」ボタンを操作することで、予め準備されている特定コードリストを呼び出すことができる。この場合、その下に位置する空欄50に、特定コードリストに抽出されている機器コードが表示される。
上記空欄50の下には、公開対象機器総数が「10,023台」と表示されている例が示される。このように公開対象機器総数を表示することで、第2コンテンツが配信されるユーザ数を作成者に知らせることができる。なお、A社は、B社に対して、お知らせ表示が配信される公開対象機器総数、すなわちユーザ数に応じて課金を行うことができる。
続いて、作成者は、公開対象機器総数の下において、お知らせボックスに表示する第2コンテンツのタイトルおよび概要を入力する。図10では、タイトル「○株式会社からのお知らせ」と入力され、概要として「4月から△サービスを開始します 詳細情報はこちらからアクセスしてください」と入力されている例が示される。そして、リンク先URLの欄に入力されたURL情報が、お知らせボックス又はその詳細内容中に表示されるように構成される。これにより、より詳細な内容を知りたいと思ったユーザは、このURLをタップしてリンク先に容易に移動することできる。これにより、B社のホームページ等にユーザの誘導することができ、広告効果が期待できる。
次に、作成者は、公開開始日時、および、公開終了日時を入力する。ここでの入力情報により、第2コンテンツの出力時期および出力先である傘下ユーザの情報端末における表示期間が設定される。したがって、この入力によって実行される機能が、有効期間設定部36(図1参照)に相当する。ここでは、公開開始日時として2017年4月1日8時が入力され、公開終了日時として2017年5月1日8時が入力された例が示されている。
続いて、作成者は、表示位置の設定を行う。ここでは、「トップ」、「ボトム」、「標準」のいずれかに設定可能である。上述したように、お知らせボックスには、トップ位置、標準位置およびボトム位置の複数段にわたって第2コンテンツを表示可能であり、ここでの設定によって今回入力された第2コンテンツの表示位置が設定される。
お知らせボックスコンテンツ登録/編集画面の最下部には、「自分に公開」、「本公開」、「一時保存」、「完成登録」および「終了」の各ボタンが表示されている。作成者は、「自分に公開」ボタンをクリックして選択することにより、自分の情報端末に第2コンテンツをテスト配信することができる。また、作業者は、「一時保存」および「完成保存」の各ボタンをクリックすることで、作成中の第2コンテンツの一時保存や、完成版の第2コンテンツの保存を行うことができる。これらの第2コンテンツの保存完了後に、「終了」ボタンをクリックすると、お知らせボックスコンテンツ登録/編集作業が終了する。なお、「本公開」ボタンのクリックによる公開予約は、作業者ではなく、配信者のユーザアカウント登録がなされている担当者のみが実行できる。
図11は、プッシュ/タイムラインメッセージの状態遷移を示すフローチャートである。図12は、プッシュ/タイムラインメッセージ登録/編集画面を示す図である。なお、図12に示した登録/編集画面から入力が行われることで、情報端末上での出力方法がプッシュ/タイムラインメッセージに設定され、該メッセージが配信される出力対象機器(すなわち出力対象ユーザ)が設定され、該メッセージの配信時期(出力時期)が設定される。したがって、この登録/編集画面の入力に基づいて実行される機能が、出力方法設定部32、対象設定部34および有効期間設定部36(図1参照)に相当する。
図11に示すように、プッシュ/タイムラインメッセージの状態遷移は、図9を参照して上述したお知らせボックス用のコンテンツ作成と略同じである。具体的には、作成者は、図12に示すプッシュ/タイムラインメッセージ登録/編集画面で、プッシュ/タイムラインメッセージの新規作成(ステップS30)、編集(ステップS32)、一時保存(ステップS34)、および、完成版保存(ステップS36)を実行する。
プッシュ/タイムラインメッセージの場合、配信者が、ステップS43で配信予約を行い、ステップS41で配信中止を行うことができる。プッシュ/タイムラインメッセージの配信は、図12に示す登録/編集画面の「配信日時」の入力された日時に実行される。ここでは、配信日時として「2017年4月2日0時」が設定されている例が示される。設定された配信日時に到達すると、情報出力システム10は、プッシュ/タイムラインメッセージを対象機器ユーザの情報端末に配信する。
なお、図12に示したプッシュ/タイムラインメッセージ登録/編集画面の他の項目は、図10を参照して上述したお知らせボックスコンテンツ登録/編集画面とほぼ同じであるため、それらの説明は省略する。
図13は、機器下りメッセージの状態遷移を示すフローチャートである。図14は、機器下りメッセージの配信画面を示す図である。図13に示した配信画面によって、タイトル、メッセージ、配信日時、有効期限などが入力されると、対象機器と一体又は別体の表示部にメッセージが配信および表示される。したがって、この配信画面の入力に基づいて実行される機能が、出力方法設定部32、対象設定部34および有効期間設定部36(図1参照)に相当する。
図13に示す機器下りメッセージの状態遷移は、図11に示したプッシュ/タイムラインメッセージとほぼ同じであるため、同じステップ番号を付してここでの説明を省略する。
また、図14に示した機器下りメッセージ配信画面は、図12に示したプッシュ/タイムラインメッセージ登録/編集画面とほぼ同じである。主な相違点として、配信日時に加えて有効期限の入力が必要である。ここでは、2017年4月2日0時に配信されたメッセージが、2017年5月1日0時まで有効である(すなわち表示されている)例が示されている。
上述したように、本実施形態の情報出力システム10は、対象機器k1,k2,・・,knに関して登録された複数のユーザC1,C2,・・・,Cnに向けた第1コンテンツを作成するための第1コンテンツ作成部12と、複数のユーザC1,C2,・・・,Cnのうち所定のユーザCbに向けた第2コンテンツを作成するための第2コンテンツ作成部14と、第1コンテンツおよび第2コンテンツを出力する出力部16とを備える。
この構成によれば、対象機器k1,k2,・・,knに関して登録された全ユーザC1,C2,・・・,Cnに対して第1コンテンツを作成および出力する情報出力システム10を利用して、対象機器を販売した企業が自社の傘下機器kbのユーザCbに対して第2コンテンツの作成および出力が可能になる。したがって、販売企業は当該機器の販売後の取引可能性が広がり、製造企業にとっても販売企業を通じた対象機器の販売促進をつながることが期待できる。
なお、本開示に係る情報出力システム、情報表示方法、および、情報表示プログラムは、上述した実施形態および変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において種々の変更や改良が可能であることはいうまでもない。