以下、本発明に係るカバー具について、図面を用い、一及び他の実施形態を取り上げて説明を行う。なお、以下の各部に所属する要素は完全に分かれている訳ではなく、以下の説明のように各部の両方に属する要素もある。まず初めに、一の実施形態に係るカバー具1の構造について説明する。
本実施形態に係るカバー具1は、例えば、壁などの取付部Yに対して離間して支持された配管2を覆うダクトの継手として使用されるもので、配管2を支持した配管支持構造Xを覆うために使用されるものである。このカバー具1は、カバー部10と、閉塞部11と、を備える。なお、本実施形態では、カバー具1が縦式の配管支持構造Xを覆うことを想定して説明を行うが、本発明のカバー具は縦式以外の方式、例えば、横式の配管支持構造Xを覆うこともできる。図1は、カバー具1を斜視したときの概略を示し、図2〜6は、カバー具1を各方向から見た状態を示す。
図1に示すように、カバー具1は、後述する配管2と支持被覆材4を外面から覆うカバー部10と、前記カバー部10に形成された挿通開口aを閉塞する閉塞部11と、を備える。そして、本実施形態では、前記閉塞部11はカバー部10内に配置され、カバー部10内から前記挿通開口aを閉塞する。なお、図中において、Oは配管カバー部100の中心軸線を示し、Dは支持カバー部101の中心軸線を示す。
カバー部10は、図1に示すように、配管カバー部100と、支持カバー部101と、から構成されている。本実施形態のカバー部10は、支持カバー部101が配管カバー部100の中心軸線O方向における中央部から径外方向(中心軸線Dの方向)に突出して構成されているため、側面視略T字状に形成されている。
本実施形態に係る配管カバー部100は、図1に示すように、後述する配管2の周囲を覆うように筒状(本実施形態では円筒状)に形成されている。また、円筒状の配管カバー部100の外周面には支持カバー部101が突設している。
図2は本実施形態のカバー具1を正面視した図である。図2において、配管カバー部100の長手は、図2の上下方向であって、筒形状の中心軸線O方向である。また、前記配管カバー部100の短手は、図2の左右方向で、筒形状の径方向である。そのため、本実施形態の配管カバー部100は、径方向の長さより中心軸線O方向の長さが長い中心軸線Oが真っすぐの円筒状に形成されており、その外径が上端から下端まで略均一である。また、配管カバー部100は、内径が略均一である。
本実施形態の配管カバー部100は、図2及び図3に示す中心軸線O方向に端部1000を備える。具体的には、図2及び図3における上方の端部1000に一方側端部1000aを備え、下方の端部1000に他方側端部1000bを備える。前記端部1000は、図1、4に示すように、ダクト鍔部1001と、固定金具取付部1002とを備える。前記ダクト鍔部1001は、図1,4に示すように、配管カバー部100の端部1000における端縁から径内方向に突設された内向き鍔状に形成されている。また、前記ダクト鍔部1001は、配管カバー部100の周方向全周にわたり、所定間隔をあけて複数(本実施形態では4つ)設けられている。
配管カバー部100の内周面には、図9に示すように、ダクト受部1004が設けられている。このダクト受部1004は、中心軸線O方向において、ダクト鍔部1001よりも内方側に配置されており、中心軸線O方向に沿って延びるとともに、径内方向に突出する軸線筋部10041と、周方向に沿って延びるとともに径内方向に突出する周方向筋部10042とを含む。本実施形態では、ダクト受部1004は、ダクト鍔部1001に対して連続しており、具体的には、図9に示すように、軸線筋部10041がダクト鍔部1001から中心軸線O方向に沿うように連続し、該軸線筋部10041に周方向筋部10042が連続している。本実施形態では、周方向筋部10042は、二つの軸線筋部10041間にわたるように構成されている。よって、ダクト受部1004は、ダクト鍔部1001の中心軸線O方向で筒内部側に枠状に形成されている。本実施形態では、ダクト受部1004は、配管カバー部100の内周面に、支持カバー部101の突出方向に直交する方向(以下、第一径方向と称する。)で対向するように一対設けられている。
固定金具取付部1002は、図1、4、9に示すように、端部1000において、ダクト鍔部1001に連なるように形成されている。そして、前記固定金具取付部1002は、図4に示すように、前記ダクト鍔部1001の突出高さより低く形成されている。本実施形態では、一方側端部1000aに複数の固定金具取付部1002が形成されている。具体的に、前記固定金具取付部1002は、略円形の配管カバー部100に略90°ごとに形成され、図4では、4つのダクト鍔部1001の間に、四つの固定金具取付部1002が形成されている。なお、本実施形態では、他方側端部1000bについても同様に、ダクト鍔部1001とダクト受部1004と固定金具取付部1002が形成されているところ、詳細な説明は省略する。
また、本実施形態の配管カバー部100は、図1、4、9に示すように、その内部にダクト支持部1003を備える。前記ダクト支持部1003は、配管カバー部100内において前記ダクト鍔部1001より高く突出している。そして、前記ダクト支持部1003は、周方向において、固定金具取付部1002より大きい。そのため、図4に示すように、前記ダクト支持部1003は、ダクト鍔部1001より配管カバー部100径方向内側に突出するとともに、周方向で固定金具取付部1002より大きく形成されている。また、本実施形態の配管カバー部100では、図4に示すように、周方向に二つのダクト支持部1003が形成されており、具体的には、配管カバー部100の内周面に、支持カバー部101の突出方向に直交する第一径方向で対向するように一対設けられている。そして、ダクト支持部1003は、図1、9に示すように、ダクト鍔部1001及びダクト受部1004よりも中心軸線O方向で筒形状の内部側に設けられている。さらに、本実施形態の配管カバー部100では、中心軸線O方向に二つのダクト支持部1003が形成されている。
本実施形態では、図2及び図3に示すように、カバー部10は配管カバー部100の第一径方向のうち、支持カバー部101が突出する方向(中心軸線Dの方向)に直交する方向の両端に、第一側部100aと、第二側部100bとを備える。また、図5及び図6に示すように、カバー部10は、配管カバー部100の径方向のうち、支持カバー部101が突出する方向(以下、第二径方向と称する。)の両端に、第三側部100cと、第四側部100dとを備える。
支持カバー部101は、図5及び6に示すように、前記配管カバー部100から径外方向に突設している。本実施形態では、支持カバー部101は、配管カバー部100の第三側部100cから配管カバー部100の第二径方向外側に伸びている。また、支持カバー部101は筒状に形成され、その内部は、図9に示すように、配管カバー部100内と連通している。具体的には、支持カバー部101は、中心軸線Dまわりに形成された筒状であり、中心軸線Dが配管カバー部100の中心軸線Oに直交するように形成されている。
なお、本実施形態では、図1及び図2に示すように、支持カバー部101は角筒状に形成されている。具体的には、支持カバー部101は、配管カバー部100の中心軸線O方向で対向する一方側側壁部101a及び他方側側壁部101bと、第一径方向で対向する一方側幅壁部101c及び他方側幅壁部101dと、を備え、突出方向の先端部には、後述の開口形成部としての先端壁部1011Aを備える。
支持カバー部101は、配管カバー部100から径外方向に突出する方向に中心軸線Dが沿った筒状に形成されている。よって、支持カバー部101の中心軸線D方向は前記第二径方向であり、該中心軸線Dに直交する方向が支持カバー部101の径方向となる。なお、支持カバー部101の径方向のうち、第一径方向と平行な方向をx方向、配管カバー部100の中心軸線Oと平行な方向をy方向として、以下の説明を行う。
図5及び図6に示すように、本実施形態の支持カバー部101は、突出方向において、基端側よりも先端側の方が小径となるように形成されている。具体的には、前記支持カバー部101は、第一支持カバー部1010と、第二支持カバー部1011とを備え、前記第一支持カバー部1010は、突出方向の基端から先端にかけて小径となるテーパ状に形成されている。また、前記第一支持カバー部1010は、図4〜図6に示すように、突出方向先端側ほど、y方向において縮径している。具体的には、第一支持カバー部1010は、中心軸線D周りに形成されるテーパ筒であり、本実施形態では、y方向で縮径し、x方向で一定形となっている。第一支持カバー部1010は、角筒状に形成され、x方向で対向する第一一方側側壁部1010a及び第一他方側側壁部1010bと、を備える。前記第一一方側側壁部1010aと第一他方側側壁部1010bは、図5及び図6に示すように、基端側から先端側にかけて、中心軸線Dに近くなるように傾斜している。また、図4に示すように、第一一方側幅壁部1010cと第一他方側幅壁部1010dは、中心軸線Dに対して略平行である。
また、本実施形態の支持カバー部101は、図2に示すように、配管カバー部100より小さく形成されている。具体的には、前記配管カバー部100の外周面上に設けられた支持カバー部101のうち、第一支持カバー部1010は、x方向及びy方向において前記配管カバー部100より短い。また、本実施形態の第一支持カバー部1010は、図2に示すように、y方向がx方向より長く形成される。
第二支持カバー部1011は、図4〜図6に示すように、前記第一支持カバー部1010から支持カバー部101の中心軸線D方向の先端側に形成されている。具体的には、前記第二支持カバー部1011は、前記第一支持カバー部1010から支持カバー部101の中心軸線D方向外側に真っすぐ伸びるように形成されている。また、本実施形態の第二支持カバー部1011は、図2に示すように、支持カバー部101の径方向(具体的には、x方向及びy方向の両方)において、前記第一支持カバー部1010より短い。
本実施形態の第二支持カバー部1011は、図2に示すように、支持カバー部101の中心軸線D方向(突出方向)における先端部において、径内方向に折り曲げられた先端壁部1011Aを備える。具体的に、前記先端壁部1011Aは、支持カバー部101の径方向内向きに突出するように形成され、本実施形態では、図2に示すように、中心軸線Dまわりの全周にわたって形成されている。また、前記先端壁部1011Aは、支持カバー部101の内外をつなぐ挿通開口aを形成する。本実施形態では、前記挿通開口aは略矩形(例えば、略正方形状)に形成されている。つまり、支持カバー部101は、その突出方向の先端に、挿通開口aを規定する開口形成部としての先端壁部1011Aを備え、該先端壁部1011Aは、支持カバー部101の径方向内側へ延設された内鍔状に形成されている。
本実施形態では、図1及び図2に示すように、第二支持カバー部1011は、角筒状に形成されており、x方向で対向する第二一方側幅壁部1011c及び第二他方側幅壁部1011dと、y方向で対向する第二一方側壁部1011a及び第二他方側側壁部1011bと、を備え、これら4つの壁部の先端部同士を連結するように、先端壁部1011Aが形成されている。また、前記4つの壁部1011a〜dは、中心軸線Dに略平行となるように形成されている。つまり、第二支持カバー部1011は、内径、外径がおおむね一定の径の直筒状である。
前記支持カバー部101は、図7〜図9に示すように、その内部に支持部1012を備える。前記支持部1012は、支持カバー部101の径内方向に突設している。本実施形態では、支持カバー部101は、その突出方向に、挿通開口aを閉塞した閉塞部11を支持する支持部1012を備える。具体的には、支持カバー部101には、前記先端壁部1011Aよりも突出方向の基端側に、所定距離離間して支持壁部1012Aが形成され、先端壁部1011Aと支持壁部1012Aとの間で、閉塞部11を支持するように構成されている。本実施形態では、支持壁部1012Aは、支持カバー部101の周方向全周にわたって形成されている。具体的には、支持壁部1012Aは、図7、8に示すように、周方向全周にわたる先端壁部1011Aに対して、x方向で一対、y方向で一対設けられており、全体として略全周にわたって、閉塞部11を支持することができるように構成されている。つまり、支持部1012は、支持カバー部101における先端部の内部に設けられ、挿通開口aを形成している先端壁部1011Aの内側に隣接して設けられている。具体的には、第二支持カバー部1011の内部に設けられている。
前記カバー具1は、図1、図7及び図8に示すように、後述する延設部300が挿通した状態の挿通開口aを閉塞する閉塞部11を備える。本実施形態では、閉塞部11は板状であり、前記カバー部10内に収容されている。具体的には、図7に示すように、閉塞部11は、前記挿通開口a全域を塞ぐように支持カバー部101内に収納されている。そのため、前記閉塞部11は、x方向において、前記支持カバー部101より小さいとともに、前記先端壁部1011Aにより形成された挿通開口aより大きく形成されている。前記閉塞部11は、図8に示すように、略正方形状に形成されている。また、本実施形態の閉塞部11は、弾性体で形成されており、具体的には樹脂発泡体から形成される。そして、前記閉塞部11には、前記延設部300が挿通される切込み溝部110が形成されている。よって、図16に示すように、挿通開口aを閉塞部11で閉塞した状態では、延設部300が切込み溝部110を介して閉塞部11を突出方向に貫通した状態となっている。該切込み溝部110は、図8に示すように、閉塞部11の内周部112側から周縁部111側へ延びるスリットであり、周縁部111側で外部に開放している。よって、延設部300は、図13及び図14に示すように、切込み溝部110における開放している側から内周部112側へ挿入される。閉塞部11は、図16に示すように、支持カバー部101内において支持部1012で支持される。また、閉塞部11は、内周部112を延設部300が貫通した状態で挿通開口a全体を閉塞するように構成されている。本実施形態では、閉塞部11は、先端壁部1011Aの内面に内方から当接するようにして先端壁部1011Aと支持壁部1012Aとの間に配置されて、挿通開口aを閉塞する。このように、本実施形態の支持部1012は、図7及び図16に示すように、先端壁部1011Aと、支持壁部1012Aと、双方を連結する支持カバー部101の内面とで囲われる凹状に形成され、該凹状内に閉塞部11の周縁部111が嵌め込まれることで、閉塞部11を支持するように構成されている。よって、閉塞部11は、先端壁部1011Aと支持壁部1012Aによって、支持カバー部101の突出方向に動かないように支持されるとともに、支持カバー部101の内面によって径方向へ移動しないように支持される。
本実施形態のカバー部10は、複数の分割カバー部から構成されている。そのため、以下では、図8及び図9を用いて、分割カバー部について説明を行う。
前記複数の分割カバー部は、図8に示すように、前記カバー部10を中心軸線O方向に分割して形成される。具体的に、本実施形態のカバー部10は、配管カバー部100の中心軸線Oと支持カバー部101の中心軸線Dとで形成される平面で分割されている。そのため、本実施形態では、二つの分割カバー部A、Bに分けられる。そして、前記二つの分割カバー部A、Bは、略同一の大きさに形成される。
カバー部10は、図4に示すように、一対の分割カバー部A,Bを連結する第三側連結部100Bと、第四側連結部100Cを備える。カバー部10は、分割カバー部A、Bが組み合わされた結合部100Aとして、第三側連結部100Bと第四側連結部100Cとを備える。前記第三側連結部100Bは、カバー部10の内外方向で重なる段差によって形成される。本実施形態では、図8に示すように、分割カバー部Aには、分割カバー部Bに対する結合部100Aに、カバー部10の内部方向に段付きした内側段部100BAが設けられ、分割カバー部Bには、分割カバー部Aに対する結合部100Aに、カバー部10の外部方向に段付きした外側段部100BBが設けられ、内側段部100BAと外側段部100BBとが内外方向で重なることで、図4に示すように、第三側連結部100Bが形成される。また、本実施形態の第三側連結部100Bは、カバー部10の軸方向に連続して形成されている。そのため、図1及び図2に示すように、第三側連結部100Bは、配管カバー部100と支持カバー部101にわたって形成されている。
第四側連結部100Cは、配管カバー部100の軸方向に連続している。前記第四側連結部100Cは、内外方向で重なる段差によって形成される。本実施形態では、図8に示すように、分割カバー部Aには、分割カバー部Bに対してカバー部10の内部方向に段付きした内側段部100CAが設けられ、分割カバー部Bには、分割カバー部Aに対してカバー部10の外部方向に段付きした外側段部100CBが設けられ、内側段部100CAと外側段部100CBとが内外方向で重なることで、図4に示すように、第四側連結部100Cが形成される。
分割カバー部Aの第四側連結部100Cは、図4、8に示すように、分割カバー部Aの外周面から第二径方向外側に突設され、第一径方向に貫通した爪嵌合孔部CCAを備える。また、分割カバー部Bの第四側連結部100Cは、分割カバー部Bの外周面に設けられ、第一径方向に沿って突設した爪部CCBを備える。そして、前記爪部CCBには、図4に示すように、前記爪嵌合孔部CCAと嵌合して爪嵌合部CCを形成した際に、抜け止めとして機能するリブCCCが形成されている。そのため、分割カバー部A、Bを連結させた場合、図3、4に示すように、前記爪部CCBが爪嵌合孔部CCAに挿通嵌合され、爪嵌合部CCが形成されるとともに、爪部CCB上のリブCCCが爪嵌合孔部CCAに接触する。
図8に示すように、分割カバー部A,Bには、ビス止め部1010Aが形成されている。具体的に、ビス止め部1010Aは、分割カバー部A,Bの第三側連結部100Bをビスで連結するよう構成され、分割カバー部Aには、ビスと螺合するビス孔1010AAが、分割カバー部Bには、ビスを挿通するビス挿通孔1010ABがそれぞれ形成されている。本実施形態では、ビス止め部1010Aは、支持カバー部101、具体的には、第一支持カバー部1010に設けられており、ビス挿通孔1010ABにビスを誘導するための誘導溝部1010ACが外周面に形成されている。なお、ビス止め部1010Aは、支持カバー部101において、挿通開口aを介して一方側と他方側とに設けられている。具体的には、ビス止め部1010Aは、図8に示すように、y方向において、支持カバー部101の一方側側壁部101aと他方側側壁部101bとに設けられている。
次に、図10〜図12を用いて、カバー具1で覆う配管支持構造Xについて説明する。前記配管支持構造Xは、配管2と、前記配管2を壁などの取付部Yに対して径方向に離間して支持する支持部材3と、前記支持部材3における配管2側から取付部Y側に延びる支持軸部31を被覆する支持被覆材4と、を備える。具体的には、本実施形態の配管支持構造Xは、図10〜図12に示すように、縦式の配管支持構造である。
配管2は、図10に示すように、管体20(例えばガス管、冷媒配管)と、前記管体20を被覆する管被覆材21(例えば、管体20を保温する保温カバーや前記管体20を傷などから保護する保護カバー)と、から構成される。そして、本実施形態では、配管2は、前記管体20を前記管被覆材21で被覆している箇所(以下、管被覆箇所という)2Xと、前記管被覆材21から前記管体20をむき出しにしている箇所(以下、管露出箇所という)2Yと、を備える。
本実施形態の配管2は、図10〜12に示すように、取付部Yから離間して配置される。以下、本実施形態において、配管2が伸びる方向を配管の軸方向と称し、配管2の径方向のうち、配管2側から取付部Y側に伸びる方向を取付方向と称し、図10に示す一対の連結板部311を係合筒部310に取り付ける方向を係合方向と称する。
配管2を取付部Yから離間して支持するには、支持部材3で配管2を支持する。前記支持部材3は、図10に示すように、前記配管2から取付方向に離間した取付部Yに取り付けられる取付部材30と、前記取付部材30と前記配管2に係合する支持軸部31と、を備える。前記支持軸部31は、外周面に鍔Tが形成された係合筒部310と、前記係合筒部310に係合するとともに、前記取付部材30に取り付けられる一対の連結板部311と、から構成される。
前記取付部材30は、L字状の板部材で構成される。前記取付部材30は、図10に示すように、一方側がボルトにより取付部Yに面接触状態で固定される。そして、他方側が取付部Yから配管2に向かって取付方向に延設されるとともに、ボルトを挿通する挿通孔301が形成されている。
前記配管支持構造Xでは、まず、図10に示すように、円筒状の部材で形成された係合筒部310を配管2における管露出箇所2Yに固定する。その後、一対の連結板部311のうち、一方側に形成された係合孔3110と前記係合筒部310から径外方向に突出する鍔Tが係合する状態で、係合方向外側から一対の連結板部311を係合筒部310に係合させ、支持軸部31を形成する。そして、支持軸部31における一対の連結板部311のうち、挿通孔3111が形成される側で取付部材30の他方側に挟み込み、一対の連結板部311の挿通孔3111と取付部材30の挿通孔301にボルトMを挿通させ、前記ボルトM及びナットWで支持軸部31を取付部材30に固定する。このようにして、支持部材3を形成するとともに、図11に示すように、前記支持部材3で配管2を取付部Yに対して取付方向に離間して支持する。
続いて、本実施形態では、取付部Yに取り付けた配管2と、支持軸部31とを支持被覆材4で被覆する。本実施形態の支持被覆材4はT字状に形成され、図11に示す管露出箇所2Yと、前記管露出箇所2Yから取付部Y側に伸びる支持軸部31を被覆する。前記支持被覆材4としては、例えば、管露出箇所2Yと前記支持軸部31を保温する保温材や、管体20を傷などから保護する保護材が挙げられる。そして、支持被覆材4で管露出箇所2Yと支持軸部31を被覆し、図12に示す配管支持構造Xと形成する。さらに、本実施形態では、管露出箇所2Yに被覆された支持被覆材4と管被覆箇所2Xの連なる箇所にシールSを取り付ける。
前記配管支持構造Xは、図12に示すように、延設部300を備える。前記延設部300は、支持部材3において、支持被覆材4に被覆された支持軸部31より取付部Y側に延びる。具体的に、前記延設部300は、取付部材30の他方側のうち、前記一対の連結板部311より取付部Y側に延びている。
以上が本実施形態のカバー具1の構成と、配管支持構造Xに関する説明である。続いて、図13〜図16を用いて、本実施形態のカバー具1の施工方法について説明する。本実施形態では、カバー具1によって、図13に示す並列状態にある配管支持構造Xを覆う場合について説明する。なお、配管2のうち、本実施形態のカバー具1で覆われる箇所以外の箇所(具体的には、配管の軸方向に所定間隔をあけて配管2を支持する複数の支持部材3のうち、隣り合う支持部材3の間の領域)は、図13に示すように、ダクトαで覆われている。
本実施形態に係るカバー具1で配管支持構造Xを覆う場合、まず初めに、前記閉塞部11を前記支持部材3に取り付ける。具体的には、前記閉塞部11を支持部材3の延設部300に取り付ける。ここで、本実施形態のカバー具1により覆う配管支持構造Xは、並列状態に設けられており、図13に示すように、前記支持部材3も取付部Y(図13において図示しない。)に向かって並列に伸びている。そのため、あらかじめ、二つの延設部300を挿入できる切込み溝部110を閉塞部11に設ける。そして、前記切込み溝部110を利用して閉塞部11を配管2の軸方向の上側から、矢印の向きに動かして、二つの延設部300に取り付ける。つまり、本実施形態では、配管支持構造Xは、複数の配管2と各配管2を支持する支持部材3と、を備え、各支持部材3は、配管2の軸方向で略同じ位置に設けられており、カバー部10は、図14〜16に示すように、配管カバー部100が複数の配管2を覆い、支持カバー部101が複数の支持部材3に取り付けられている支持被覆材4を覆う。よって、挿通開口aには、図15及ぶ図16に示すように、複数の延設部300が挿通されており、閉塞部11は、複数の延設部300にまたがって設けられる。
続いて、前記閉塞部11を取り付けた配管支持構造Xにカバー部10を取り付ける。本実施形態では、図14に示すように、分割カバー部A、Bで配管支持構造Xを囲むように分割カバー部A,Bを係合方向に配置する。また、分割カバー部A、Bを連結させた際、支持カバー部101の中心軸線D方向が取付部Yに向かって延びるように、分割カバー部A,Bを配置する。そして、前記分割カバー部A,Bは、取付方向において、図15及び図16に示すように、配管カバー部100が配管2を収納するとともに、支持カバー部101が支持被覆材4を収納するように配置される。その後、分割カバー部A,Bを係合方向(第一径方向内側)に移動させ、分割カバー部同士を連結させ、図15に示すように、配管支持構造Xを覆う。ここで、前記支持カバー部101は、その内部における先端壁部1011Aと支持壁部1012Aの間が前記閉塞部11の厚みより大きく形成されている。そのため、本実施形態では、図16に示すように、支持カバー部101は、先端壁部1011Aと支持壁部1012Aの間に閉塞部11を収納する。また、本実施形態では、カバー部10は、その内部にダクト支持部1003とダクト鍔部1001とダクト受部1004を備える。そして、本実施形態では、カバー具1は、配管2を覆っているダクトαの端部α1を配管カバー部100の内部に収納した状態で、カバー具1に対して一方側と他方側とに設けられるダクトαをつなぐように構成されている。そのため、配管カバー部100に挿入されたダクトαの端部α1は、配管カバー部100のダクト支持部1003で支持され、周面がダクト鍔部1001とダクト受部1004とで支持され、安定して支持される。
前記分割カバー部A,Bを連結させる際は、結合部100Aを係合させる。具体的には、図14に示すように、第三側部100c側において、分割カバー部Aの内側段部100BAと分割カバー部Bの外側段部100BBとを内外方向で重ねるようにして係合し、図15に示す第三側連結部100Bを形成する。また、第四側部100d側においては、図14に示すように、分割カバー部Aの内側段部100CA(図14において図示しない)と分割カバー部Bの外側段部100CBを内外方向で重ねるようにして係合させ、図4に示すように、第四側連結部100Cを形成させる。ここで、本実施形態の第四側連結部100Cは、爪部CCBと爪嵌合孔部CCAを備える。そのため、第四側連結部100Cを形成する際は、爪部CCBと爪嵌合孔部CCAを爪嵌合させる。その後、支持カバー部101に形成されたビス止め部1010Aにビス止めを行い、カバー部10を固定する。
以上が、本実施形態のカバー具1の施工方法についての説明である。なお、本実施形態では、図13〜図16に示すように、あらかじめ配管支持構造Xにダクトαを取り付けていたが、これに限らず、後からダクトαを取り付けてもよい。
以上、本実施形態のカバー具1によれば、配管カバー部100で配管2を覆いつつ、支持カバー部101で前記支持被覆材4を覆うことができ、さらに、前記閉塞部11で前記挿通開口aを塞ぐことにより、前記支持被覆材4をカバー具1内に収納できる。具体的には、図7及び図16に示すように、支持カバー部101内に収納された閉塞部11は、挿通開口aより大きいため、挿通開口aを全体的に閉塞する。そのため、カバー部10で覆われた支持被覆材4は、図15及び図16に示すように、カバー具1内に収納できる。
また、本実施形態では、図8に示すように、閉塞部11に延設部300を挿通可能な周縁部111で開放したスリット状の切込み溝部110が形成され、カバー部10が、二つの分割カバー部A、Bを組み合わせて構成されているため、カバー具1の施工時において、図13、14に示すように、先に閉塞部11を延設部300に取り取付けて、延設部300が切込み溝部110を介して閉塞部11を挿通した状態とし、その後、二つの分割カバー部A、Bを組み合わせて、図15に示すカバー部10を形成する際に閉塞部11をガイドとして施工できる。
また、前記カバー具1によれば、前記閉塞部11は前記支持カバー部101内から前記挿通開口aを塞ぐことができる。そのため、支持被覆材4を閉塞部11で挿通開口aを塞いだカバー具1内に収納したうえで、閉塞部11を支持カバー部101内に収納できるため、支持被覆材4と閉塞部11が外部環境にさらされにくくなり、外的要因から保護できる。
また、前記カバー具1によれば、前記閉塞部11は前記支持部1012に支持されているため、前記閉塞部11が取付部Y側又は配管2側に動いて挿通開口aが開放することを防止できる。具体的には、本実施形態のカバー部10では、図7及び図16に示すように、先端壁部1011Aと支持壁部1012Aとの間に閉塞部11の周縁部111が支持されるため、カバー部10内に収納した閉塞部11をしっかりと保持できる。
また、本実施形態では、図16に示すように、支持カバー部101内に収納された閉塞部11は、支持カバー部101の突出方向においては先端壁部1011A及び支持壁部1012Aにより、支持カバー部101の径方向においては支持カバー部101の内周面により支持されるため、閉塞部11が移動したり、倒れたりすることで挿通開口aが開放することを防止できる。
また、本実施形態では、図13及び図14に示すように、閉塞部11を支持部材3に取り付け、その後にカバー部10で閉塞部11を覆う。よって、閉塞部11はカバー部10内に収納されるため、閉塞部11が盗まれたり、外れてしまうことを防止できる。
また、本実施形態のカバー具1では、図15に示すように、並列状態の配管支持構造Xを覆うことができるため、配管支持構造Xごとにカバー具1で覆う必要がなく、作業効率が上がる。
また、本実施形態の配管カバー部100には、図9に示すように、ダクト鍔部1001が形成されているため、配管カバー部100内のダクトαが配管カバー部100の径方向に動くことを防止できる。また、配管カバー部100は、ダクト受部1004を備えるため、ダクト鍔部1001とともに、確実にダクトαを支持できる。そして、配管カバー部100は、ダクト支持部1003を備えるため、図16に示すように、配管カバー部100内に挿入されたダクトαを支持できるとともに、支持軸部31を被覆する支持被覆材4とダクトαが接触することを防止できる。
また、本実施形態のカバー具1では、図4及び図8に示すように、分割カバー部A,Bを第三側連結部100B及び第四側連結部100Cにおいて、内外方向で重なる段部(具体的には、内側段部100BA、100CA、と外側段部100BB、100CB)を重ねて連結させるため、結合部100Aから水やほこりが入るのを抑制でき、また、確実に施工できる。また、本実施形態のカバー具1では、ビス止め部1010Aが形成されるため、図15に示すように、結合部100Aで連結した分割カバー部A,Bをビス止めできるとともに、分割カバー部同士の連結をしっかりと行うことができる。なお、本実施形態では、図16に示すように、ビス止め部1010Aは取付部Y側に、爪嵌合部CCは取付部Y側とは反対側に配置されるので、施工時に、手前側となる爪嵌合部CCを確実に嵌合させてから、奥側のビス止め部1010Aをビス止めできるため、施工性がよい。
また、図8に示すように、ビス止め部1010Aが支持カバー部101において挿通開口aを介して、y方向の一方側と他方側に設けられているため、支持カバー部101の内部に収納した閉塞部11をビス止めにより確実に支持できる。
また、本実施形態のカバー具1では、図2に示すように、支持カバー部101は配管カバー部100より小さいため、配管支持構造Xに取り付けられた状態では、図3に示すように、支持カバー部101を見えにくくことができる。
また、図4〜図6に示すように、本実施形態の第一支持カバー部1010は、支持カバー部101の突出方向に進むにつれて支持カバー部101のy方向の長さが短くなるように形成されている。そのため、第二支持カバー部1011に形成される挿通開口aを小さくできる。
また、本実施形態のカバー具1では、配管カバー部100が固定金具取付部1002を備えるため、固定金具Zを取り付けることができる。具体的には、本実施形態のカバー具1は、図4及び図9に示すように、一方側端部1000a及び他方側端部1000bに固定金具取付部1002を備える。そして、前記固定金具取付部1002は、配管カバー部100の径内方向において、ダクト鍔部1001より低く突出している。そのため、図17に示すように、カバー具1を配管支持構造Xに取り付けた後において、配管カバー部100の軸方向から固定金具Zを取り付けることができる。そして、図18に示すように、前記固定金具Zを取り付けた後の配管カバー部100内においては、リブZ1が固定金具取付部1002に接触されるため、固定金具Zが配管カバー部100内から抜けることを防止できる。
上記実施形態では、図1に示すように、支持カバー部101内に前記閉塞部11を収納してカバー部10内から前記挿通開口aの閉塞を行った。しかし、本発明のカバー具は上記一の実施形態に限定されるものでなく、例えば、前記カバー部10外から前記挿通開口aを閉塞してもよい。即ち、前記カバー部10外から前記挿通開口aを閉塞することを実現するため、他の実施形態のカバー具1では、支持カバー部101は、突出方向の先端に前記挿通開口aを規定する開口形成部1011bを備え、前記閉塞部11は、前記開口形成部1011bの外面(突出先端面となる面)に取り付けられる。具体的には、図19に示すように、第二支持カバー部1011は、支持カバー部101の中心軸線D方向における先端が支持カバー部101の周方向全周にわたって径内側に折り曲げられ、開口形成部1011bを形成する。そして、前記開口形成部1011bは、閉塞部11を挿入保持する保持機構1011eを備える。本実施形態では、前記保持機構1011eは、前記開口形成部1011bから支持カバー部101の中心軸線D方向に突出するとともに、支持カバー部101の径方向に折り曲げられている。また、前記保持機構1011eは、開口形成部1011bの三方向に連なって形成されている。具体的には、前記保持機構1011eは、開口形成部1011bと、開口形成部1011bから突出方向外側に所定距離離間して開口形成部1011bに対向配置される支持壁部1011gと、開口形成部1011bと支持壁部1011gとを連結する連結支持部1011fとを備え、これらで囲まれる凹部内に閉塞部11の周縁部111を挟み込んで支持するように構成されている。この保持機構1011eは、第一径方向で挿通開口aを介して対向する一対の対向支持部1011hと、対向支持部1011h同士を挿通開口aの径方向外側で連結する対向連結支持部1011iとを備え、y方向の一方側が開放している。これにより、閉塞部11を開放部分から挿し込むことができる。尚、その他の構成については、上記一の実施形態で説明した構成と略同一であるから、同一の箇所についての説明は省略する。
この他の実施形態のカバー具1で配管支持構造Xを覆う場合、まず、カバー部10を配管支持構造Xに取り付ける。続いて、図19に示すように、延設部300に取り付ける切込み溝部110を設けた閉塞部11を、y方向から矢印の向きにスライドさせて保持機構1011eに挿入する。この閉塞状態では、閉塞部11は、開口形成部1011bの外面(支持カバー部101の突出先端面)に面方向を沿わせた状態で、周縁部111が保持機構1011eに保持され、内周部112で挿通開口aを閉塞する。
前記カバー具1によれば、前記閉塞部11は前記支持カバー部101の外側から前記挿通開口aを塞ぐことができるので、後付けで閉塞部11を設置できる。また、閉塞部11の取り替えも容易である。
また、前記閉塞部11はスライドして挿入されることで保持機構1011eに保持されるため、簡単に前記閉塞部11を設置できる。
また、保持機構1011eに挿入された閉塞部11は、図20に示すように、支持カバー部101の中心軸線D方向においては支持壁部1011gと開口形成部1011bにより、支持カバー部101の径方向(具体的には、x方向とy方向の一方)においては連結支持部1011fにより支持されるため、支持カバー部101の径方向及び中心軸線D方向に移動したり、倒れたりすることを防止できる。
以上、本発明のカバー具によると、前記支持被覆材をカバー具内に収納できるため、前記支持被覆材を日光や雨風などの外的要因から保護できるという効果を奏する。
また、本発明のカバー具は、上記一及び他の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態の構成に他の構成を加えることができ、また、上記実施形態の構成の一部を他の構成に置き換えることができる。さらに、上記実施形態の構成の一部を削除することもできる。
上記実施形態では、カバー具1は並列状態の配管支持構造Xを覆っていたが、これに限らず、例えば、単一の配管支持構造Xを覆うようにしてもよい。また、並列状態の配管支持構造Xを覆う場合、二つの配管2の径は異なる大きさであってもよい。
また、上記実施形態では、略四角形状の閉塞部11に切込み溝部110を設け、前記切込み溝部110を利用して閉塞部11を延設部300に取り付けられたが、これに限らず、例えば、閉塞部11をT字状に形成し、二つの延設部300の間に閉塞部11を取り付けてもよい。
また、上記実施形態では、閉塞部11の厚み方向にのみ切込み溝部110を設けたが、これに限らず、例えば、閉塞部11の周縁部111に沿うように切込み溝部110を設けてもよい。この場合、閉塞部11の周縁部111の切込み溝部110に支持部1012を挿入する。
また、上記実施形態では、閉塞部11は支持カバー部101の先端壁部1011Aに内側又は外側から取り付けられていたが、これに限らず、支持カバー部101の周面に取り付けてもよい。この場合、閉塞部11は、例えば、挿通開口aを閉塞可能で、延設部300が挿通可能に構成される閉塞本体部と、閉塞本体部の周縁部から支持カバー部101の外周面に径方向で対向するよう延設される閉塞取付部と、を備えるように構成してもよく、閉塞取付部が支持カバー部101の外周面に取り付けられることで、閉塞本体部が挿通開口aを閉塞した状態となる。なお、閉塞取付部は、挿通開口aから支持カバー部101内に挿入されて取り付けられるように構成することもできる。このように、閉塞部11は、支持カバー部101に被せる又は挿入することができる筒状の閉塞取付部と、該閉塞取付部の少なくとも一方側開口と延設部300が挿通可能に閉塞する閉塞本体部とを備えるように構成することもできる。
また、上記実施形態のカバー具1において、閉塞部11はカバー部10内又はカバー部10外のいずれか一方に配置されていたが、これに限らず、カバー部10内外の両方に配置してもよい。この場合、閉塞部11は複数となる。
上記実施形態のカバー具1では、配管カバー部100は支持カバー部101より大きく形成されていたが、これに限らず、例えば、支持カバー部101は配管カバー部100より大きく形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、閉塞部11は樹脂発泡体により形成されていたが、これに限らず、例えば、閉塞部11は板部材で形成されていてもよい。また、上記実施形態では、閉塞部11は略正方形状に形成されていたが、これに限らず、例えば、ブロック状、球状、湾曲状などの形状も採用することができる。
なお、本実施形態では、閉塞部11は、一枚の板状に形成される場合について説明したが、これに限らず、複数に分割されており、組み合わせることで挿通開口aを閉塞するように形成することもできる。ここで、カバー部10が分割カバー部A,Bの二つに分割されている場合において、カバー部10の分割と同様に、閉塞部11を配管カバー部100の中心軸線Oと支持カバー部101の中心軸線Dを含む面で二分割することもできる。この場合、分割した各分割閉塞片を各分割カバー部A、Bの支持部1012に予め支持させておいて、施工することも可能である。