JP2021095928A - 配管構造及びその配管構築方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダクタイル鋳鉄管によって、作業性良く、トンネル内の壁面長さ方向に沿って配設された消火配管構造を得る。【解決手段】送水配管Pは、全長同一径の直管10、乙短管20、甲短管30、及びT字管40からなり、直管、乙短管、甲短管の挿し口32、及びT字管40の直部41は同一外径となっている。直管同士、直管と乙短管、T字管の直部41と直管及び甲短管の挿し口32とはハウジング継手50で接続され、甲短管の受口31と乙短管20とはK形継手で水密に接続される。直管等の管材は、吊り下ろしてからの転動等による横持ちを行って配管位置にセットする。セットした直管10同士等は芯出しした後、ハウジング継手50でもって水密に接続する。T字管40と直管10との間は、乙短管20、甲短管30を連結して一体とした管材をその間に接続する。このとき、K形継手は、受口の許容抜け出し代があるため、乙短管20の長さの許容値も大きく、施工上の精度に余裕が生まれる。このため、作業性も良い。【選択図】図1

Description

この発明は、自動車専用道路等のトンネルに設置されるトンネル消火配管やプラント配管等の露出配管の構造及びその配管構築方法に関するものである。
例えば、図12に示すように、トンネルT内には、そのトンネル内部における火災に備えて初期消火用の消火栓が設置されている。このようなトンネルT内の消火設備は、トンネルの長さ方向に所定間隔で設置された消火栓装置(非常用設備)Hが送水配管Pで接続されて構成されている。このため、トンネルT内で火災が生じた際、火災の発見者が即座に近傍の消火栓より火災現場に散水して初期消火を行うことができる。このような消火に用いられるトンネル消火送水配管には、ダクタイル鋳鉄管、鋼管、樹脂管等が使用されている(特許文献1〜3参照)。図12中、Dは電気配線保護配管である。
ダクタイル鋳鉄管、鋼管は、火災時の熱に対して十分な耐熱性を有するが、長尺管を作成するのが大変であるとともに重量があること等から、長いトンネル全長に亘って送水配管を設置する作業は、接続部が多く作業性に問題がある。また、鋼管は、コスト的にも問題がある。
これに対し、樹脂管は、長尺管を製造することは比較的容易であり、接続箇所も少なくなり、また、軽量であることから、作業性はよい。しかし、樹脂管は、ダクタイル鋳鉄管等の金属管に比べて耐熱性を有しないため、火災時に送水配管自体の強度低下等によって、内圧で送水配管が敗れる等の恐れがある。特に、トンネルT内は閉空間となるため、トンネルT内が高温となって前記恐れが生じ易い。
このため、トンネルT内の消火配管として、耐熱性を高めた樹脂管が提案されている(特許文献2、3参照)。
特開2001−571号公報 特開2011−239851号公報 特開2018−91433号公報
しかし、これらの耐熱性樹脂管は、ダクタイル鋳鉄管ほどの耐熱性はなく、またコスト的にも高価なものとなっている。
また、消火配管構造は、図12に示す、トンネルTの内壁の高所に構築する場合、トンネルTの内壁頂部はアーチ状となっているため、管材を吊り上げるクレーンのビームC等がそのアーチ状頂部に干渉する恐れがあり、配管位置に管材を直接に吊り下ろすことが困難である。このため、図13に示すように、配管位置に対峙する仮設の支え梁Fに管材を吊り下ろしてから管材の転動等による横持ちを行って配管位置にセットする必要がある。すなわち、横方向(同図矢印)に移動させる必要があり、管接続時に管の軸方向移動が必要となる挿し込み式(インロウ形)の継手方式は採用し難い。このため、管接続時(及び管取り外し時)に管の軸方向移動が最小限となる(管端面が対向又は近接する)ハウジング形式の継手を採用する場合が多くなる(図4参照)。図13中、Eは支え突出梁である。
この発明は、以上の実情の下、ダクタイル鋳鉄管によって、作業性良く、トンネル内の壁面長さ方向に沿って配設された消火配管やプラント配管等の露出配管等の配管構造及びその配管構築方法を得ることを課題とする。
上記課題を達成するため、この発明は、ダクタイル鋳鉄管からなる配管構造であって、その配管は、両端部にハウジング継手用の突条を有する直管、一端部にハウジング継手用の突条を有する乙短管、一端が受口、他端がハウジング継手用の突条を有する挿し口となった甲短管、及び両端部にハウジング継手用の突条を有するT字管等の異形管を有し、前記直管同士、直管と異形管の直部、直管と甲短管の挿し口又は異形管の直部と甲短管の挿し口はハウジング継手で接続され、甲短管の受口と乙短管とはその乙短管の他端部の挿し口を甲短管の受口内にゴム輪を介し挿し込んで水密に接続された構成を採用したのである。
また、その配管構造を構成する配管構築方法にあっては、上記直管同士、直管と異形管の直部、直管と甲短管の挿し口又は異形管の直部(挿し口)と甲短管の挿し口はハウジング継手で接続し、甲短管の受口と乙短管とはその乙短管の挿し口を甲短管の受口内にゴム輪を介し挿し込んで水密に接続する構成を採用したのである。
因みに、配管構築においては、異形管の前後で長さ調整をする場合が多く、その場合、異形管、甲短管及び乙短管を使用し、異形管の直部である挿し口と甲短管の挿し口をハウジング継手で接続し、甲短管の受口と乙短管とはその乙短管の挿し口を甲短管の受口内にゴム輪を介し挿し込み、その挿し込み量で長さ調整する。
この構成の配管構造又は配管構築方法において、トンネル内の長さ方向に沿って配設された消火配管にあっては、その長さ方向適宜箇所に、火災の監視と通報のための火災報知器、非常電話、消火栓装置、水噴霧ヘッド、発信機等の非常用設備が設置され、その各設置個所にT字管が介設され、そのT字管の分岐部に消火栓装置を接続する。
その非常用設備以外の配管は、できる限り直管を使用し、直管では長すぎて対応し得ない場合、乙短管と甲短管を使用する。例えば、非常用設備への分水用分岐管(T字管)が介設された箇所においては、T字管が介設されることから、そのT字管の両端の一方は、直管が長すぎて切管しなくてはならない場合が多い。この場合、ハウジング継手によって行うと、その切管の切り端部に防錆処理を施す必要があるとともに、突条を形成しなくてはならない。防錆処理は防錆塗料の塗布の場合は、比較的容易であるが、メッキ処理の場合は現場施工は困難であり、また、突条の形成は、溶接等を必要として現場施工は困難である。
このため、乙短管と甲短管を使用し、乙短管の一端を切除して所要長さの挿し口とし、その切断端に塗料塗布等による防錆処理を行った後、乙短管と甲短管とを受口への挿し口の挿入で連結することとしたのである。この挿し込み接続は比較的長い長さ調整が容易である。
この長さ調整が容易であること、及び乙短管を任意の長さにできることから、この乙短管の挿し口と甲短管の受口の接続(継手)構造は、直管同士、又は直管と異形管の直部との接続において、適宜な位置に介在して直管等では配管できない箇所の接続長さの調整をすることができる。
その甲短管の受口と乙短管の挿し口との連結は、乙短管の挿し口を甲短管の受口内にゴム輪を介在して挿し込み、甲短管の受口フランジと前記ゴム輪を押し込む押し輪をボルト止めして水密に接続される構成を採用することができる。このとき、乙短管の挿し口の甲短管の受口内への挿し込み度合いによってある程度の長さ調節を行い得る。
この乙短管の挿し口と甲短管の受口を連結して一体とした乙短管と甲短管を配管に嵌め込み接続するようにすれば、その連結した乙短管と甲短管の長さ調整を行った管材を配管の接続空間に位置することができるため、管接続時に管の軸方向移動がほとんど不要となり、作業性が良いものとなる。
ハウジング継手は、例えば、半割の円環状カップリングと、その半割カップリングをその両端で締結するボルト・ナットと、ゴムリングとからなるものとし、前記ゴムリングを前記接続される両管の突条間に両端部に亘り全周に嵌め、前記カップリングを、その両端を前記突条の外側に位置させるとともに前記ゴムリングを管側(内側)にして接続して両管の端部に円環状に嵌めて前記ボルト・ナットによって締結する。
この発明は、以上のように構成したので、ダクタイル鋳鉄管によって、作業性よく、トンネル消火配管構造を得ることができる。また、ハウジング継手が採用される、トンネル内配管以外の、例えば、プラント配管等の露出配管においても、同様に、作業性良く、配管作業を行うことができる。
この発明に係るトンネル消火配管構造の一実施形態の部分正面図 同実施形態の直管を示し、(a)は正面図、(b)は部分拡大一部省略切断正面図 同実施形態の突条の各製作説明用一部断面図 同実施形態のハウジング継手部を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のI−I線断面図 同実施形態の乙短管の製作説明図 同実施形態の甲短管を示し、(a)は切断正面図、(b)は左半分側面図、(c)はこの甲短管の接続状態を示す切断正面図 同実施形態のK形継手部を示し、(a)は切断左側面図、(b)は切断右側面図、(c)は(a)のI−I線断面図、(d)は(a)のII−II線断面図、(e)は(d)のIII−III線断面図、 同実施形態のK形継手の分解一部切断正面図 同実施形態のT字管の切断正面図 同実施形態の作用図 同実施形態の他の継手部を示し、(a)は片フランジ短管の接続部の切断正面図、(b)は片フランジ短管の斜視図 トンネル内の消火配管概略図 消火配管の施工説明図
この発明に係るトンネル内の消火配管構造の一実施形態は、図12に示したトンネルT内の消火配管構造と同様に、トンネルTの長さ方向に所定間隔で設置された消火栓装置(非常用設備)Hが送水配管Pで接続されて構成されている。
その送水配管(以下、単に「配管」と言う。)Pは、図12と同様に、トンネルTの側壁上部全長にその長さ方向に設けられ、図1に示すように、全長同一径の直管10、その直管10等を一定長さに切断した乙短管20、一端が受口31、他端が挿し口32となった甲短管30、及びT字管40からなる。直管10、乙短管20はダクタイル鋳鉄による遠心力鋳造(遠心鋳造)によって製造し、甲短管30、T字管(分岐管)40はダクタイル鋳鉄による砂型鋳造による。その直管10、乙短管20、甲短管30の挿し口32及びT字管40の直部41は同一外径となっている。
直管10は、図2に示すように、全長に亘って同一径であって内面全長に亘ってモルタルライニング11が施されており、両端部全周に突条12が形成されている。この突条12を直管10の両端部に遠心鋳造によって形成することは困難である。このため、一方の端部の突条12は図3に示す各手段によって形成する。図3(a)に示す手段は、直管10端部全周に亘って溝13を形成し、円周の一部が欠如されたリングを前記溝13に嵌め、その前後全周を溶接14したものである。同図(b)に示す手段は、溝13を形成することなく、同リングを直管10端部に嵌め込んで同溶接14したものである。リングは切欠きの無い全周連続した円状の物でも良く、この場合は、リングの直管端部への装着は圧入による。
直管10に両突条12を形成することなく遠心鋳造した場合は、他方の端部の突条12も同様な手段によって形成し得るが、同図(c)に示すように、他方の端部の突条12を鋳込みによって凸部を形成して突条12とし得る。この場合、必要に応じて切削して形を整えることができる。突条12には亜鉛溶射などを施して防食対策を行うことができる。亜鉛溶射は工場で行う。
この実施形態においては、直管10はダクタイル鋳鉄管とし、全長:5200mm、外径:271.6mmとした。
この各直管10は、図4に示す、ハウジング継手50によって接続する。このハウジング継手50は、半割の円環状カップリング51、51と、その対の半割カップリング51をその両端で締結するボルト・ナット52と、ゴムリング53とからなる。対の半割カップリング51の対向する端部にはL字状締結金具54が設けられており、同図に示すように、その対の半割カップリング51を対向する直管10、10の端部に、その両突条12を挟むようにゴムリング53を介在して宛がい、締結金具54をボルト・ナット52によって締結して、両直管10、10を水密に接続する。このとき、管端部のゴムリング53との当たり面(接触面)には潤滑油を塗布し、その潤滑油にはシリコーングリース又は高粘度のシリコーンオイルを使用する。
また、このとき、対の半割カップリング51の内面と対向する直管10、10の両突起12の外周面とはメタルタッチとなり、直管10の突条12と剛性の高いハウジング継手50が密着しているので、継手部の剛性が高まり、外力が作用した場合でも真円度を保ち、止水性能の低下を防ぐ効果を有する(図4(a)参照)。この効果は、直管10同士の接続に限らず、直管10と異形管の直部、直管10と甲短管の挿し口、及び異形管の直部(挿し口)と甲短管の挿し口等の接続においても発揮する。
因みに、鋼管において、ハウジング継手50で接続する場合には、管端部に突条(リング)が必要であり、通常、工場設備による溶接等で突条を加工した後、亜鉛メッキ等で防食処理を施している(場合が多い)ため、施工現場において、管の長さを自由に調整することができないことが多かった。このため、多くの場合、配管長さの調整が必要なときには、配管現場で採寸し、その寸法の管材を工場で製作して配管現場に持ち込む必要があった。また、ハウジング継手50は、管の軸方向可動範囲(伸縮代)が8mm程度しかなく、製作する管長さの精度もある程度必要であり、その作業が煩雑となっていた。このため、この発明においては、配管Pの一部に受口への挿し口の挿し込みで連結する構成(図7参照)を採用し、挿し口側の寸法精度を高く要求されないものとした。鋼管において、前記受口と挿し口の連結構造は困難である。
乙短管20は、ダクタイル鋳鉄の遠心鋳造によって製造され、一端部に突条12が形成された管から、所要長さ(例えばc部分)で切断して製造する。その管は、例えば、図5に示すように、一端の突条12が形成され、他端に突条12が形成されていない直管10から形成する。この直管10は一端にのみ突条12を有するため、遠心鋳造が可能である。なお、乙短管20は、両端に突条12を有する直管10の一端部を所要長さで切断して製造することもできる。
直管10以外にも、直部を有する各種の、K形、T形等のダクタイル鋳鉄管の受口側を適宜な長さに切断することによって所要長さの直部からなる乙短管20を得ることができる。このとき、それらの管を遠心鋳造によって製造した場合は、その乙短管20の両端部の突条12は同様に図3(a)、(b)に示す手段によって形成する。
乙短管20の長さは、後述の図10(a)に示す、直管10とT字管40の間隙Lに応じて、例えば、(L+28)mm以内(>0)とする。この実施形態の乙短管20は、外径:271.6mmであって、長さは適宜に設定した。
甲短管30は、図6に示すように、ダクタイル鋳鉄の砂型によって製造するが、遠心鋳造による場合、一端が受口31、他端が挿し口32となったK形継手管を製造し、その挿し口32側に突条12を図3(a)、(b)の手段で形成する。このK形継手の甲短管30は、図6(c)に示すように、突条12を有してハウジング継手(H継手)50による接続ができるため、「K−H形受挿短管」ということができる。
このK形継手の甲短管30の受口31は、乙短管20の突条12を有しない挿し口21を支障なく挿し込むことができる(図6(c)参照)。また、この甲短管30は、規格品のK形継手管の直部を切断して形成することができる。この実施形態の甲短管30は、長さ:380mm、挿し口32の外径:271.6mmである。
そのK型継手は、図6(c)、図7、図8に示すように、乙短管20の切断端(挿し口)21を防錆処理したのち、その挿し口21に押し輪61及び止水丸ゴム部を有するゴム輪62を嵌め込んで(外装して)、甲短管30の受口31に挿し込む。その挿し込む際には、挿し口21の外周面には潤滑材を塗布する。挿し込めば、その受口31のフランジ33と押し輪61の間にTボルト63を通してナット64によって締結する。その締結によって押し輪61が受口31側に押されてゴム輪62が受口31内面と挿し口(切断端)21の外面とに密着する。また、押し輪61に設けた押圧ボルト65をねじ込み、その先端の爪66を挿し口21外面に押し付けて押し輪61を挿し口21に固定する。
因みに、K形継手にあっては、受口31の許容抜け出し(挿し込み)量は20mmが調整代となっており、切断して接続する乙短管20の長さも、許容値:8+20mmとなるため、施工上の精度に余裕が生まれる。許容値:8mmはハウジング継手50の許容値である。
このため、図10に示すように、乙短管20と甲短管30をK形継手で接続するとともに、その接続した長さが配管された直管10とT字管40の間隙Lに嵌るようにそのK形継手における挿し口21の挿し込み度合いを調整し、その調整した乙短管20と甲短管30のK形継手による接続(一体)管材を同図(b)に示すように嵌めて、直管10、乙短管20、甲短管30、T字管40の芯出しを行った後、同図(c)、図6(c)に示すように、直管10と乙短管20、甲短管30とT字管40をハウジング継手50によって水密に強固に接続する。
T字管40の両側の直部41の端には、図9に示すように、図3(c)に示した鋳込み手段によって突条12が形成されている。このため、突条12を有する管(直管10、乙短管20)とはハウジング継手50によって接続が可能である。このT字管40は、非常用設備を設ける箇所に設けられ、その分岐部(枝管)42には、非常用設備Hの消火栓(図示せず)に接続された配管43が接続される(図1参照)。この実施形態のT字管40は、直部41の長さ(図9の左右両端間):700mm、同外径:271.6mm、枝管42の長さ:134.2mm、同外径:165.2mmである。
この実施形態の消火配管構造は、以上の管材10、20、30、40等からなり、つぎにそれらの管材でもってトンネルT内に消火配管を構築する手順を説明する。
この配管Pは、図12に示すように、トンネルTの内壁の高所に構築する場合であり、図13に示すように、配管位置の横に各管材(直管10等)を吊り下ろしてから管材の転動等による横持ちを行って配管位置にセットする。セットした直管10同士等は芯出しした後、ハウジング継手50でもって図4に示すように水密に接続する。
その直管10の複数を連続して接続し、非常用設備Hの位置に至れば、その位置にT字管40をセットし、そのT字管40と今まで接続した直管10との間に、図10に示すように、乙短管20、甲短管30を接続して一体とした管材を位置して直管10とT字管40の間に接続する。
このとき、仮に、乙短管20と甲短管30の一体管材が直管10とT字管40の間にぴったり嵌らなくても、乙短管20と甲短管30とのK形継手及びハウジング継手50は、軸方向の移動許容値:8+20mmで、施工上の精度に余裕があるため、乙短管20の挿し口21の甲短管30への受口31への挿し込み度合いを調整して乙短管20と甲短管30の一体管材を直管10とT字管40の間に確実に嵌めて接続する。
T字管40以降は、上記と同様にして直管10を接続し、非常用設備Hの位置ではT字管40を位置するとともに、乙短管20、甲短管30を接続した管材を位置して直管10とT字管40の間に接続する。
なお、この実施形態においては、T字管40が配置された後に、乙短管20、甲短管30を接続したが、乙短管20、甲短管30、T字管40、直管10・・の順で接続することもできる。このとき、配管長さ調整は、乙短管20と甲短管30のK形継手における挿し口21の挿し込み調整によって行うことができる。
乙短管20と甲短管30接続は、K形に限らず、乙短管20の挿し口21を甲短管30の受口31内にゴム輪62を介し挿し込んで水密に接続される種々の継手方式、例えば、T形、NS等を採用することができる。
また、この消火配管構造において、その配管Pが、図11(a)に示すように、鋼管の工区とダクタイル鋳鉄管の工区に分かれた場合、同図(b)に示す片フランジ短管70を使用する。この片フランジ短管70はダクタイル鋳鉄による砂型鋳造によって製造すれば、フランジ71及び突条72は鋳込みによって形成することができる。遠心鋳造によって製造すれば、突条72は、図3(a)、(b)の手段による。
この片フランジ短管70は、例えば、図11(a)に示すように、フランジ付鋼管10’にこのダクタイル鋳鉄の直管10を接続する際、その両管10,10’の間に片フランジ短管70を介設し、両フランジ71、71’をパッキン73を介在してボルト・ナット74によって締結する。この実施形態の片フランジ短管70の長さ:300mm、直部(フランジ71の反対側)の外径:271.6mmである。
この消火配管構造は、新規のみならず、更新・改修などにおいても採用し得る。また、トンネルTの側壁に限らず、路面下等の各所への配管にも採用し得る。
上記乙短管20と甲短管30の接続構造や片フランジ短管70の接続構造は、T字管40を介設した箇所や鋼管10’との接続箇所のみならず(T字管40の隣り等でなくても)、直管10を連続して接続した配管において、直管10等と曲がり管(曲管)、片落ち管等の異形管との接続に採用し得る。
また、上記乙短管20と甲短管30の接続構造は、直管10同士、又は直管と異形管の直部との接続において、接続長さの調整をしたい場合、その直管10、10の間に介設したり、直管と異形管の直部との間に介設したりしてその長さ調整を行うことができる。
さらに、モルタルライニング11は、直管10のみならず、他の乙短管20、甲短管30、T字管40、片フランジ短管70等にも設けることができる。一方、それらの各管10、20、30、40、70において、モルタルライニング11を省略することもできる。
上記実施形態は、トンネル内の消火配管構造の場合であったが、この発明は他の配管構造や配管構築方法、例えば、各種のプラント配管等の露出配管等においても採用することができる。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
P 送水配管
10 直管
11 モルタルライニング
12 突条
13 溝
14 溶接
20 乙短管
21 乙短管の挿し口
30 甲短管
31 甲短管の受口
32 同挿し口
40 T字管
41 T字管の直部
42 同枝管
43 消火栓への配管
50 ハウジング継手
51 ハウジング継手の半割カップリング
52 半割カップリングの締結ボルト・ナット
53 ゴムリング
60 K形継手
61 押し輪
62 ゴム輪
63 Tボルト
70 片フランジ短管

Claims (6)

  1. ダクタイル鋳鉄管からなる配管構造であって、
    その配管(P)は、両端部にハウジング継手(50)用の突条(12)を有する直管(10)、一端部にハウジング継手(50)用の突条(12)を有する乙短管(20)、一端が受口(31)、他端がハウジング継手(50)用の突条(12)を有する挿し口(32)となった甲短管(30)、及び両端部にハウジング継手(50)用の突条(12)を有するT字管等の異形管(40)を有し、
    上記直管(10、10)同士、直管(10)と異形管(40)の直部(41)、直管(10)と甲短管(30)の挿し口(32)又は異形管(40)の直部(41)と甲短管(30)の挿し口(32)はハウジング継手(50)で接続され、甲短管(30)の受口(31)と乙短管(20)とはその乙短管(20)の他端部の挿し口(21)を甲短管(30)の受口(31)内にゴム輪(62)を介し挿し込んで水密に接続された配管構造。
  2. 上記甲短管(30)の受口(31)と乙短管(20)とは、乙短管(20)の挿し口(21)を甲短管(30)の受口(31)内にゴム輪(62)を介在して挿し込み、甲短管(30)の受口フランジ(33)と前記ゴム輪(62)を押し込む押し輪(61)をボルト(63)止めして水密に接続されている請求項1に記載の配管構造。
  3. 上記直管(10)同士、又は直管(10)と異形管(40)の直部(41)との接続において、請求項2に記載の継手構造を介在して前記接続長さの調整可能とした請求項1に記載の配管構造。
  4. ダクタイル鋳鉄からなる、両端部にハウジング継手(50)用の突条(12)を有する直管(10)、一端部にハウジング継手(50)用の突条(12)を有する乙短管(20)、一端が受口(31)、他端がハウジング継手(50)用の突条(12)を有する挿し口(32)となった甲短管(30)、及び両端部にハウジング継手(50)用の突条(12)を有するT字管等の異形管(40)によって配設する配管構築方法であって、
    上記直管(10、10)同士、直管(10)と異形管(40)の直部(41)、直管(10)と甲短管(30)の挿し口(32)又は異形管(40)の直部(41)と甲短管(30)の挿し口(32)はハウジング継手(50)で接続し、甲短管(30)の受口(31)と乙短管(20)とはその乙短管(20)の他端部の挿し口(21)を甲短管(30)の受口(31)内にゴム輪(62)を介し挿し込んで水密に接続する配管構築方法。
  5. 上記直管(10)同士、又は直管(10)と異形管(40)の直部(41)との接続において、一方の直管(10)が長くて、又は短くて、その直管(10)では接続する両管を接続し得ない場合、上記乙短管(20)の挿し口(21)を甲短管(30)の受口(31)内にゴム輪(62)を介在して挿し込み、甲短管(30)の受口フランジ(33)と前記ゴム輪(62)を押し込む押し輪(61)をボルト(63)止めして水密に接続する継手構造を採用して前記接続長さの調整をする請求項4に記載の配管構築方法。
  6. 上記乙短管(20)の挿し口(21)を甲短管(30)の受口(31)内にゴム輪(62)を介在して挿し込んで継手構造を成した後、その接続された乙短管(20)と甲短管(30)とを一体にして配管に嵌め込み接続する請求項4又は5に記載の配管構築方法。
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