JP2021095530A - 食器用洗浄剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】食器洗い時の水で希釈して使用する洗浄方法において、スポンジに汚れが残留しにくい食器用洗浄剤の提供。【解決手段】本発明の食器用洗浄剤は、(A)成分:アニオン界面活性剤と、(B)成分:下記一般式(B−1)で表される化合物と、(C)成分:下記一般式(C−1)で表されるアミンオキシド型界面活性剤と、(D)成分:炭素数2〜4の1価アルコールと、を含有し、食器用洗浄剤の総質量に対して、前記(C)成分の含有量が1.0質量%以上であり、前記(D)成分の含有量が0.1〜1.5質量%であり、前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比が0.5〜2.0であり、前記(B)成分/前記(D)成分で表される質量比が1.5〜15である。[化1]【選択図】なし

Description

本発明は、食器用洗浄剤に関する。
食器等の洗浄は、通常、食器用洗浄剤が注ぎ足されたスポンジで食器等を擦り洗いしながら行われている。
ところで、カレーやミートソースなど色のついた油汚れを洗浄する場合、色素を含んだ固体脂がスポンジに残りやすい。特に弁当箱等のプラスチック容器についた固体脂はスポンジにも残りやすい。このような場合、食器等を洗浄することに加え、スポンジを洗うという手間が生じる。そのため、食器用洗浄剤には充分に油汚れが落ちることに加えて、食器洗い後に固体脂がスポンジへ残留しにくいことが求められる。
変性度の大きい油汚れを充分に洗浄できる洗浄剤として、特許文献1には特定のアセタール誘導体、界面活性剤、ビルダー及び水を含有する硬質表面用洗浄剤組成物が開示されている。
また、各種汚れに対して優れた洗浄力を発揮する洗浄剤として、特許文献2には特定の1,3−ジオキソラン−2−オン誘導体を含有する洗浄剤組成物が開示されている。
特開平8−3590号公報 特開2001−49293号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の洗浄剤組成物を用いた洗浄方法は、汚れが付着した物品を洗浄剤組成物の原液に浸漬する、又は洗浄剤組成物の原液を汚れに滴下して擦るなどして汚れを洗浄する方法であり、食器洗いのようにスポンジに洗浄剤組成物をとり、水で希釈して使用する洗浄方法では洗浄力が低下し、スポンジに汚れが残留してしまう。
本発明は、食器洗い時の水で希釈して使用する洗浄方法において、スポンジに汚れが残留しにくい食器用洗浄剤を提供することを目的とする。
本発明は以下の態様を有する。
[1] (A)成分:アニオン界面活性剤と、
(B)成分:下記一般式(B−1)で表される化合物と、
(C)成分:下記一般式(C−1)で表されるアミンオキシド型界面活性剤と、
(D)成分:炭素数2〜4の1価アルコールと、を含有し、
食器用洗浄剤の総質量に対して、前記(C)成分の含有量が1.0質量%以上であり、前記(D)成分の含有量が0.1〜1.5質量%であり、
前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比が0.5〜2.0であり、
前記(B)成分/前記(D)成分で表される質量比が1.5〜15である、食器用洗浄剤。
Figure 2021095530
一般式(B−1)中、Rは炭素数1〜14の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、炭素数1〜14の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基、炭素数1〜14の直鎖もしくは分岐鎖のヒドロキシアルキル基又は水素であり、R及びRはそれぞれ独立して炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基又は水素である。
Figure 2021095530
一般式(C−1)中、Rは炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、R及びRはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Rは炭素数1〜4のアルキレン基であり、Bは−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−又は−O−であり、rは0又は1の数である。
[2] 前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比が1.0〜5.0である、[1]の食器用洗浄剤。
[3] 前記(A)成分/前記(D)成分で表される質量比が5.0〜17である、[1]又は[2]に記載の食器用洗浄剤。
[4] (前記(A)成分+前記(C)成分)/(前記(B)成分+前記(D)成分)で表される質量比が1.5〜6.0である、[1]〜[3]のいずれかの食器用洗浄剤。
[5] 前記(A)成分が、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキル基を有するアルカンスルホン酸又はその塩、α−オレフィンスルホン酸塩、内部オレフィンスルホン酸塩から選択される1種以上を含む、[1]〜[4]のいずれかの食器用洗浄剤。
[6] 界面活性剤の総量が、前記食器用洗浄剤の総質量に対して10〜30質量%である、[1]〜[5]のいずれかの食器用洗浄剤。
[7] 界面活性剤の総量/(前記(B)成分+前記(D)成分)で表される質量比が1.5〜6.0である、[1]〜[6]のいずれかの食器用洗浄剤。
[8] 前記(A)成分と前記(B)成分の含有量の合計が、前記食器用洗浄剤の総質量に対して10〜30質量%である、[1]〜[7]のいずれかの食器用洗浄剤。
本発明によれば、食器洗い時の水で希釈して使用する洗浄方法において、スポンジに汚れが残留しにくい食器用洗浄剤を提供できる。
スポンジの汚れ残りの評価において、図1(a)は評価が「I」の場合の一例を示す写真であり、図1(b)は評価が「II」の場合の一例を示す写真であり、図1(c)は評価が「III」の場合の一例を示す写真である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の食器用洗浄剤は、以下に示す(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分を含有する組成物である。食器用洗浄剤は、必要に応じて(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分以外の任意成分をさらに含有してもよい。
<(A)成分>
(A)成分は、アニオン界面活性剤である。
アニオン界面活性剤としては、従来、食器用などの液体洗浄剤に用いられているアニオン界面活性剤であればよく、例えば直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、直鎖又は分岐鎖のアルキル硫酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩、アルキル基を有するアルカンスルホン酸又はその塩、α−スルホ脂肪酸エステル又はその塩、スルホコハク酸アルキルエステル又はその塩、α−オレフィンスルホン酸塩、内部オレフィンスルホン酸塩などが挙げられる。
アニオン界面活性剤の塩の形態としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩;モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン塩などが挙げられる。
(A)成分は洗浄力がより高まる観点から非石鹸系アニオン性界面活性剤が好ましい。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩としては、直鎖アルキル基の炭素数が8〜16の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩が好ましく、直鎖アルキル基の炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩が特に好ましい。
直鎖又は分岐鎖のアルキル硫酸エステル又はその塩としては、炭素数10〜20のアルキル硫酸エステル又はその塩が好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩としては、例えば下記一般式(A−1)で表される化合物が挙げられる。
−O−[(PO)/(EO)]−SO 1/X・M ・・・(A−1)
(一般式(A−1)中、Rは炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基であり、かつ、酸素原子と結合している炭素原子は第1級炭素原子である。POはオキシプロピレン基を表し、EOはオキシエチレン基を表し、pはPOの平均繰り返し数を表し、0≦p<1を満たす数であり、qはEOの平均繰り返し数を表し、0<q≦4を満たす数であり、Mは水素イオン以外の陽イオンであり、XはMの価数である。)
一般式(A−1)中、Rの炭素数は8〜18であり、10〜14が好ましく、12〜14がより好ましい。Rとしては、洗浄力及び環境面から、油脂原料由来のアルキル基であることが好ましい。好適な油脂原料としては、パーム核油、ヤシ油等が挙げられる。
POの平均繰り返し数(すなわち、プロピレンオキシドの平均付加モル数)は、0以上、1未満であり、0が好ましい。
EOの平均繰り返し数(すなわち、エチレンオキシドの平均付加モル数)は、0超、4以下であり、1〜3が好ましい。
pが0超の場合、(PO)/(EO)において、EOとPOはランダム付加であってもよくブロック付加であってもよく、配列状態は問わない。
一般式(A−1)中、Mは水素イオン以外の陽イオンであり、価数がXである。Mとしては、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又はアルカノールアミン等、水溶性の塩を形成し得るものが挙げられる。
アルカリ金属としては、ナトリウム、カリウムなどが挙げられる。
アルカリ土類金属としては、カルシウム、マグネシウムなどが挙げられる。
アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。
一般式(A−1)で表される化合物としては、例えばポリオキシエチレン(1)直鎖アルキル(C12)エーテル硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(2)直鎖アルキル(C12)エーテル硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(4)直鎖アルキル(C12)エーテル硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシプロピレン(0.4)ポリオキシエチレン(1.5)直鎖アルキル(C12)エーテル硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(1)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)エーテル硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(2)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)エーテル硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(4)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)エーテル硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシプロピレン(0.4)ポリオキシエチレン(1.5)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)エーテル硫酸エステルナトリウム塩などが挙げられる。
ここで、例えば「ポリオキシエチレン(1)」とは、オキシエチレン基の平均繰返し数が1(エチレンオキシドの平均付加モル数が1)であることを意味する。
「C12/14=75/25;天然油脂由来」とは、炭素数12の直鎖アルキル基を有するものと、炭素数14の直鎖アルキル基を有するものとの混合物(混合比率:質量比で75/25)であること、天然油脂由来の直鎖状のアルキル基であることを意味する。
ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩としては、炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルケニル基を有し、平均1〜10モルのオキシエチレン基(EO)を付加したもの、さらに平均0〜6モルのオキシプロピレン基(PO)を付加したもの(すなわち、ポリオキシエチレン(プロピレン)アルケニルエーテル硫酸塩)が好ましい。
アルキル基を有するアルカンスルホン酸又はその塩としては、炭素数10〜20のアルカンスルホン酸又はその塩が挙げられ、炭素数14〜17のアルカンスルホン酸又はその塩が好ましく、第2級アルカンスルホン酸又はその塩が特に好ましい。
α−スルホ脂肪酸エステル又はその塩としては、炭素数10〜20のα−スルホ脂肪酸エステル塩が好ましい。
α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸塩が好ましい。α−オレフィンスルホン酸塩は炭素−炭素の二重結合位置がα位にあるオレフィンをスルホン化後、水酸化ナトリウム等のアルカリで中和、加水分解して得られる界面活性剤である。
内部オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数8〜24の内部オレフィンスルホン酸塩が好ましく、例えば特開2003−81935号公報に記載された内部オレフィンスルホン酸塩が挙げられる。内部オレフィンスルホン酸塩は、炭素−炭素の二重結合位置が2位以上(内部)にあるオレフィンをスルホン化後、水酸化ナトリウム等のアルカリで中和、加水分解して得られる界面活性剤である。
これらのアニオン界面活性剤は、市場において容易に入手することができる。また、公知の方法により合成したものを用いてもよい。
これらの中でも、本発明の効果が特に得らやすい観点から、(A)成分としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキル基を有するアルカンスルホン酸又はその塩、α−オレフィンスルホン酸塩、内部オレフィンスルホン酸塩が好ましく、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキル基を有するアルカンスルホン酸又はその塩がより好ましく、ポリオキシエチレン(1)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)エーテル硫酸エステルナトリウム塩、直鎖アルキル(C12)ベンゼンスルホン酸塩、アルキル基を有するアルカンスルホン酸塩がさらに好ましい。特に、ポリオキシエチレン(1)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)エーテル硫酸エステルナトリウム塩と、直鎖アルキル(C12)ベンゼンスルホン酸塩とを組み合わせることが好ましい。
(A)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
<(B)成分>
(B)成分は、下記一般式(B−1)で表される化合物(以下、「ジオキソラン化合物」ともいう。)である。
Figure 2021095530
一般式(B−1)中、Rは炭素数1〜14の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、炭素数1〜14の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基、炭素数1〜14の直鎖もしくは分岐鎖のヒドロキシアルキル基又は水素であり、R及びRはそれぞれ独立して炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基又は水素である。
一般式(B−1)中、Rとしては、炭素数1〜14の直鎖もしくは分岐鎖のヒドロキシアルキル基が好ましく、炭素数1〜14の直鎖の第1級ヒドロキシアルキル基がよりこのましく、炭素数1〜7の直鎖の第1級ヒドロキシアルキル基がさらに好ましく、炭素数1〜3の直鎖の第1級ヒドロキシアルキル基が特に好ましい。
一般式(B−1)中、R及びRとしてはそれぞれ独立に、炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基がより好ましい。
(B)成分としては、例えば1,3−ジオキソラン、2−メチル−1,3−ジオキソラン、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メタノール、2−イソブチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−メタノール、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−エタノール、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−プロパノール、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−ブタノール、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−ペンタノール、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−ヘキサノール、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−ヘプタノール、2−イソブチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−プロパノール、2−イソブチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−ブタノール、2−イソブチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−ペンタノール、2−イソブチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−ヘキサノール、2−イソブチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−ヘプタノールなどが挙げられる。
これらの中でも、本発明の効果が特に得らやすい観点から、2−イソブチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−メタノール、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メタノールが好ましい。
(B)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
<(C)成分>
(C)成分は、下記一般式(C−1)で表されるアミンオキシド型界面活性剤である。
Figure 2021095530
一般式(C−1)中、Rは炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、R及びRはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Rは炭素数1〜4のアルキレン基であり、Bは−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−又は−O−であり、rは0又は1の数である。
一般式(C−1)中、Rの炭素数は8〜18であり、10〜14が好ましい。Rとしては、炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基が好ましい。
一般式(C−1)中、R、Rとしては、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましく、R及びRがいずれもメチル基であることがさらに好ましい。
一般式(C−1)中、Bは、−CONH−が好ましい。
一般式(C−1)中、rは、0又は1の数であり、0が好ましい。
(C)成分の具体例としては、ラウリルジメチルアミンオキシド(n−ドデシルジメチルアミンオキシド)、ヤシアルキルジメチルアミンオキシド、ラウリルジエチルアミンオキシド等のアルキルジメチルアミンオキシド;ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド等のアルカノイルアミドアルキルジメチルアミンオキシドなどが挙げられる。これらの中でも、アルキルジメチルアミンオキシドが好ましく、その中でも特に、油汚れに対する洗浄力が特に良好であることから、ラウリルジメチルアミンオキシドがより好ましい。
(C)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
<(D)成分>
(D)成分は、炭素数2〜4の1価アルコールである。
(D)成分としては、例えばエタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ノルマルブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャルブタノールなどが挙げられる。これらの中でも、固体脂のスポンジへの残留抑制効果に特に優れる観点から、エタノールが好ましい。
(D)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
<任意成分>
食器用洗浄剤は、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、上述した成分以外の任意成分を含有してもよい。
任意成分としては、食器洗い用、台所用、硬質表面用又は衣料用等の洗浄剤組成物に用いられている成分が挙げられ、具体的には、溶媒、(A)成分及び(C)成分以外の界面活性剤(他の界面活性剤)、(D)成分以外のハイドロトロープ剤、防腐剤、無機ビルダー、pH調整剤、漂白成分、金属捕捉成分、ラジカルトラップ剤、香料、酵素、色素などが挙げられる。
溶媒としては、水が好ましい。水を溶媒として用いることで、食器用洗浄剤を調製しやすくなる。加えて、食器用洗浄剤を使用する際に、水への溶解性がより良好となる。
水としては、イオン交換水、蒸留水、水道水などを使用することができる。
他の界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられる。
ノニオン界面活性剤(ただし、(C)成分を除く。)としては、例えばポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルポリグリコシドなどが挙げられる。ノニオン界面活性剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
カチオン界面活性剤としては、例えばジデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジデシルジメチルアンモニウムメトサルフェート、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジヒドロキシエチルアンモニウムクロライド、ジ牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロライド、ジ(ステアロイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジ(オレオイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジ(パルミトイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムメトサルフェート、ジ(ステアロイルオキシイソプロピル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジ(オレオイルオキシイソプロピル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジ(オレオイルオキシブチル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジ(ステアロイルオキシエチル)メチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、トリ(ステアロイルオキシエチル)メチルメトサルフェートなどが挙げられる。なお、「牛脂アルキル」基の炭素数は14〜18である。カチオン界面活性剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
両性界面活性剤(ただし、(C)成分を除く。)としては、例えばカルボン酸塩型(ベタイン型ともいう。)、硫酸エステル塩型、スルホン酸塩型、リン酸エステル塩型があり、これらをいずれも使用できる。これらの中でも、カルボン酸塩型が好ましい。
カルボン酸塩型の両性界面活性剤の具体例としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシアルキルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。両性界面活性剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
食器用洗浄剤が(D)成分以外のハイドロトロープ剤を含有することにより、主として、食器用洗浄剤の保存安定性(特に低温安定性)が向上して、透明外観を安定に確保しやすくなる。
ハイドロトロープ剤(ただし、(D)成分を除く。)としては、例えばトルエンスルホン酸、トルエンスルホン酸塩、クメンスルホン酸、クメンスルホン酸塩、安息香酸、安息香酸塩などが挙げられる。トルエンスルホン酸、トルエンスルホン酸塩、クメンスルホン酸、クメンスルホン酸塩は、それぞれo体、m体、p体の3異性体のいずれでもよいが、これらの中でも容易に入手が可能なことからp体が好ましい。ハイドロトロープ剤としては、p−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸塩、安息香酸、安息香酸塩が好ましい。
ハイドロトロープ剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
食器用洗浄剤が防腐剤を含有することにより、食器用洗浄剤に微生物等が混入しても、菌の増殖を抑制できる。
防腐剤としては、例えばイソチアゾリン系化合物が挙げられ、具体的には、ベンズイソチアゾリノン(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン)、メチルイソチアゾリノン(2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン)、ブチルベンズイソチアゾリノン、クロロメチルイソチアゾリノン、オクチルイソチアゾリノン、ジクロロオクチルイソチアゾリノンなどが挙げられる。これらの中でも、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンが好ましい。
防腐剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
無機ビルダーとしては、例えば硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸亜鉛、酸化亜鉛などが挙げられる。これらの中でも、亜鉛塩は除菌力向上効果を有することから、酸化亜鉛、硫酸亜鉛が好ましい。
無機ビルダーは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
pH調整剤としては、例えば、無機アルカリ剤、有機アルカリ剤などが挙げられる。
無機アルカリ剤としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどが挙げられる。これらの中でも、食器用洗浄剤の保存安定性が向上しやすいことから、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化物が好ましい。
有機アルカリ剤としては、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、N−(β−アミノエチル)エタノールアミン、ジエチレントリアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン等のアミン化合物などが挙げられる。これらの中でも食器用洗浄剤の保存安定性が向上しやすいことから、モノエタノールアミンが好ましい。
なお、食器用洗浄剤のpHが高すぎる場合には、pH調整剤として、例えば塩酸、硫酸、スルファミン酸等の無機酸;酢酸、クエン酸等のカルボン酸などの酸を用いてもよい。
酵素としては、例えばプロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、カタラーゼなどが挙げられる。
酵素は、一般に、酵素を含有する製剤(酵素製剤)として市販されている。食器用洗浄剤を調製する際、通常、酵素は酵素製剤の形態で配合される。
プロテアーゼとしては、セリンプロテアーゼのように、分子内にセリン、ヒスチジン、及びアスパラギン酸を有するプロテアーゼが好ましい。
プロテアーゼを含有する製剤(プロテアーゼ製剤)としては、例えばノボザイムズ社から入手できる商品名Savinase16L、Savinase Ultra 16L、Savinase Ultra 16XL、Everlase 16L TypeEX、Everlase Ultra 16L、Esperase 8L、Alcalase 2.5L、Alcalase Ultra 2.5L、Liquanase 2.5L、Liquanase Ultra 2.5L、Liquanase Ultra 2.5XL、Coronase 48L、Coronase Evity 48L、Progress Uno101L;ジェネンコア社から入手できる商品名Purafect L、Purafect OX、Properase Lなどが挙げられる。
アミラーゼを含有する製剤(アミラーゼ製剤)としては、例えばノボザイムズ社から入手できる商品名Termamyl 300L、Termamyl Ultra 300L、Duramyl 300L、Stainzyme 12L、Stainzyme Plus 12L、AmplifyPrime;ジェネンコア社から入手できる商品名Maxamyl;天野エンザイム株式会社から入手できる商品名プルラナーゼアマノ;生化学工業株式会社から入手できる商品名DB−250などが挙げられる。
食器用洗浄剤がプロテアーゼ及びアミラーゼの少なくとも一方を含有する場合、その安定性を高める目的で、カタラーゼを併用することが好ましい。これにより(C)成分に由来する残留過酸化水素を分解することができる。
<含有量>
(A)成分の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して30質量%以下が好ましく、5.0〜30質量%がより好ましく、7.0〜20質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が上記範囲内であればスポンジへの固体脂の残留抑制効果が得られやすい。
(B)成分の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して0.15〜22.5質量%が好ましく、2.5〜10質量%がより好ましく、2.5〜7.0質量%がさらに好ましく、4.0〜6.0質量%が特に好ましい。(B)成分の含有量が上記範囲内であれば、スポンジへの固体脂等の汚れの残留が抑制される。
(A)成分と(B)成分の含有量の合計は、前記食器用洗浄剤の総質量に対して10〜30質量%が好ましい。(A)成分と(B)成分の含有量の合計が上記範囲内であれば、スポンジへの固体脂の残留抑制効果が得られやすい。
(C)成分の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して1.0質量%以上であり、2.0〜15質量%が好ましく、6.0〜12質量%がより好ましい。(C)成分の含有量が上記範囲であれば、スポンジへの固体脂等の汚れの残留が抑制される。
(D)成分の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して0.1〜1.5質量%であり、0.6〜1.2質量%が好ましい。(D)成分の含有量が上記範囲であれば、スポンジへの固体脂等の汚れの残留が抑制される。
(D)成分は(B)成分との相乗効果により固体脂の溶解性を向上させると考えられる、具体的には、(B)成分は固体脂に吸着し、構造を乱しやすいが単独では固体脂を溶解させにくい。固体脂に(B)成分が吸着することに加えて、(D)成分が吸着することで固体脂の溶解性が向上し、スポンジへの残留が抑制される。そのため、(D)成分の含有量が上記下限値未満では、(D)成分の量が少ないため(D)成分が充分に固体脂に吸着できず固体脂の溶解性が向上しにくいため、固体脂がスポンジへ残留しやすくなると考えられる。(D)成分の含有量が上記上限値を超えると、(B)成分の固体脂への吸着が(D)成分により妨げられ、固体脂の溶解性が向上しにくく、固体脂がスポンジへ残留しやすくなると考えられる。
食器用洗浄剤に含まれる全ての界面活性剤の含有量の合計(以下、「界面活性剤の総量」ともいう。)は、食器用洗浄剤の総質量に対して10〜30質量%が好ましく、15〜25質量%がより好ましい。界面活性剤の総量が上記下限値以上であれば、高い洗浄力を発揮しつつ、スポンジへの固体脂の残留抑制効果が得られやすくなる。界面活性剤の総量が上記上限値以下であれば、界面活性剤が(B)成分及び(D)成分をミセル中に取り込むのを抑制できるので、(B)成分及び(D)成分の固体脂への吸着が阻害されにくい。よって、(B)成分及び(D)成分による固体脂の溶解性向上効果が得らやすくなる。
食器用洗浄剤が水を含む場合、水の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して85質量%以下が好ましく、40〜85質量%がより好ましく、45〜80質量%がさらに好ましい。水の含有量が上記下限値以上であれば、ゲル化が抑制され、液の均一性のさらなる向上を図れる。水の含有量が上記上限値以下であれば、各成分の含有量を確保でき、粘度が低くなりすぎず、より使用しやすい。
食器用洗浄剤が(D)成分以外のハイドロトロープ剤を含む場合、(D)成分以外のハイドロトロープ剤の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して2.0〜30質量%が好ましく、3.0〜10質量%がより好ましい。ハイドロトロープ剤の含有量が上記範囲内であれば、本発明の効果を妨げることなく、ハイドロトロープ剤の配合効果を充分に得ることができる。
食器用洗浄剤が防腐剤を含む場合、防腐剤の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して0.0002〜0.01質量%(2〜100質量ppm)が好ましく、0.0005〜0.004質量%(5〜40質量ppm)がより好ましい。防腐剤の含有量が上記範囲内であれば、本発明の効果を妨げることなく、防腐剤の配合効果を充分に得ることができる。
食器用洗浄剤が無機ビルダーを含む場合、無機ビルダーの含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して0.05〜5質量%が好ましい。
なお、食器用洗浄剤に含まれる全ての成分の含有量の合計が、100質量%となるものとする。
<質量比>
(A)成分/(C)成分で表される質量比(以下、「A/C比」ともいう。)は0.5〜2.0であり、0.5〜1.5が好ましく、0.9〜1.4がより好ましい。A/C比が上記範囲内であれば、スポンジへの固体脂等の汚れの残留が抑制される。
(B)成分/(D)成分で表される質量比(以下、「B/D比」ともいう。)は1.5〜15であり、2.0〜8.0が好ましく、3.0〜6.0がより好ましい。B/D比が上記範囲内であれば、スポンジへの固体脂等の汚れの残留が抑制される。
B/D比が上記下限値未満であると、(B)成分に対して(D)成分が過剰となり、(B)成分の固体脂への吸着が(D)成分により妨げられ、固体脂の溶解性が向上しにくく、固体脂がスポンジへ残留しやすくなると考えられる。B/D比が上記上限値を超えると、(D)成分に対して(B)成分が過剰となり、(D)成分が充分に固体脂に吸着できず固体脂の溶解性が向上しにくいため、固体脂がスポンジへ残留しやすくなると考えられる。
(A)成分/(B)成分で表される質量比(以下、「A/B比」ともいう。)は1.0〜5.0が好ましく、1.4〜4.0がより好ましく、2.0〜3.0がさらに好ましい。A/B比が上記範囲内であれば、固体脂のスポンジへの残留抑制効果が得られやすい。
(A)成分/(D)成分で表される質量比(以下、「A/D比」ともいう。)は5.0〜17が好ましく、8.0〜14がより好ましい。A/D比が上記範囲内であれば、固体脂のスポンジへの残留抑制効果が得られやすい。
((A)成分+(C)成分)/((B)成分+(D)成分)で表される質量比(以下、「(A+C)/(B+D)比」ともいう。)は1.5〜6.0が好ましく、2.0〜5.0がより好ましい。(A+C)/(B+D)比が上記範囲内であれば、固体脂のスポンジへの残留抑制効果が得られやすい。
界面活性剤の総量/((B)成分+(D)成分)で表される質量比(以下、「界面活性剤の総量/(B+D)比」ともいう。)は1.5〜6.0が好ましく、2.0〜5.0がより好ましい。界面活性剤の総量/(B+D)比が上記範囲内であれば、固体脂のスポンジへの残留抑制効果が得られやすい。
<製造方法>
食器用洗浄剤は、例えば、上述した(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分と、必要に応じて溶媒及びpH調整剤以外の任意成分とを溶媒に加えて混合し、必要に応じてpH調整剤を用いて任意のpHに調整することによって製造できる。
<pH>
食器用洗浄剤の25℃でのpHは、6〜8が好ましい。食器用洗浄剤の25℃でのpHが上記範囲内であれば、(B)成分の加水分解を抑制でき、浸透洗浄力が高まる。
本発明において、食器用洗浄剤のpH(25℃)は、JIS Z 8802:1984「pH測定方法」に準拠した方法により測定される値を示す。
食器用洗浄剤のpHは、上述したpH調整剤を用いて調整すればよい。
<使用方法>
食器用洗浄剤の使用方法、すなわち、食器の洗浄方法を以下に説明する。
食器を洗浄する方法としては、任意の量の食器用洗浄剤を洗浄具に付着させ、この洗浄具を用いて洗浄対象を擦り洗いする(擦り洗い操作)方法;食器用洗浄剤を水に分散して洗浄液とし、洗浄液に洗浄対象を任意の時間(浸漬時間)で浸漬する(浸漬操作)方法(浸漬法)などが挙げられる。浸漬操作においては、必要に応じて、洗浄液内で洗浄対象を洗浄具で擦り洗いしてもよい。
擦り洗い操作や浸漬操作の後、洗浄対象をすすぎ水ですすぎ、洗浄対象に付着している食器用洗浄剤を洗い流す(すすぎ操作)。すすぎ操作を経ることで、洗浄された食器を得る。
洗浄対象は、皿、箸、スプーン等の食器が挙げられる。また、洗浄対象は、鍋、包丁、まな板等の調理器具などの台所用品でもよい。本発明においては、食器及び調理器具を総じて、「食器」と称する。
<作用効果>
以上説明した本発明の食器用洗浄剤においては、(A)成分と、特定量の(B)成分、(C)成分及び(D)成分とを、特定の比率で含有するので、高い洗浄力を発揮しつつ、食器洗い時の水で希釈して使用する洗浄方法において、スポンジへの汚れが残留しにくい。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。なお、各例で用いた成分の配合量は、特に断りのない限り純分換算値である。
「使用原料」
(A)成分として、以下に示す化合物を用いた。
・A−1:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(AES)、上記一般式(A−1)中、R=炭素数12〜14の直鎖状のアルキル基、p=0、q=1、M=ナトリウム、下記合成方法により合成されたもの。
・A−2:炭素数10〜14のアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)、テイカ株式会社製の商品名「テイカパワーL121」を水酸化ナトリウムで中和したもの。
・A−3:炭素数14〜17の第2級アルカンスルホン酸ナトリウム(SAS)(クラリアントジャパン株式会社製、商品名「HOSTAPUR SAS 30A」)。
・A−4:炭素数14のαオレフィンスルホン酸ナトリウム(AOS)(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、商品名「リポランLB−440」)。
・A−5:特開2003−81935号公報の実施例4に記載された方法により合成されたインナーオレフィンスルホネート(炭素−炭素の二重結合が2位に存在する割合の合計が86%、シス体/トランス体の比率が49/51であり、パラフィン成分を6.3質量%含み炭素数16以下:1質量%、炭素数17が14質量%、炭素数18が35質量%、炭素数19が28質量%、炭素数20が19質量%、炭素数21以上が3質量%からなる内部オレフィン混合物をスルホン化後、水酸化ナトリウムで中和及び加水分解して得られる内部オレフィンスルホン酸ナトリウム(IOS))。
(A−1の合成方法)
4Lオートクレーブ中に、原料アルコールとしてP&G社製の商品名「CO1270アルコール(C12/C14=75%/25%、質量比)」400gと、反応用触媒として水酸化カリウム0.8gとを仕込み、オートクレーブ内を窒素で置換した後、撹拌しながら昇温した。続いて、温度を180℃、圧力を0.3MPa以下に維持しつつ、エチレンオキシド91gを導入し、反応させた。得られたポリオキシアルキレンエーテルのエチレンオキシドの平均付加モル数は1であった。
次いで、得られたポリオキシアルキレンエーテルのエチレンオキシド237gを撹拌装置付の500mLフラスコにとり、窒素置換した後、液体無水硫酸(サルファン)96gを反応温度40℃に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了後、撹拌を1時間続け(硫酸化反応)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸を得た。
次いで、得られたポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸を水酸化ナトリウム水溶液で中和することにより、A−1を得た。
(B)成分として、以下に示す化合物を用いた。
・B−1:2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メタノール、上記一般式(B−1)中、R=ヒドロキシメチル基、R=メチル基、R=メチル基(Rhodia Poliamida e Especialidades Ltda社製、商品名「Augeo Clean Multi」)。
・B−2:2−イソブチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−メタノール、上記一般式(B−1)中、R=ヒドロキシメチル基、R=イソブチル基、R=メチル基(Rhodia Poliamida e Especialidades Ltda社製、商品名「Augeo Clean Plus」)。
(C)成分として、以下に示す化合物を用いた。
・C−1:ラウリルジメチルアミンオキシド(AX)、上記一般式(C−1)中、R=炭素数12の直鎖状のアルキル基、R=メチル基、R=メチル基、r=0(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、商品名「カデナックス DM12D−W」)。
・C−2:ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド(APAX)、上記一般式(C−1)中、R=炭素数11の直鎖状のアルキル基、R=メチル基、R=メチル基、B=−CONH−、R=プロピル基、r=1(クラリアントジャパン株式会社製、商品名「GENAMINOX AP」)。
(D)成分又はその代替品((D’)成分)として、以下に示す化合物を用いた。
・D−1:エタノール(関東化学株式会社製)。
・D’−1:ブチルカルビトール(日本乳化剤株式会社製)。
・D’−2:プロピレングリコール(ダウ・ケミカル社製、商品名「プロピレングリコール」)。
任意成分として、以下に示す化合物を用いた。
・pTS−H:パラトルエンスルホン酸(関東化学株式会社製)。
・安息香酸Na:安息香酸ナトリウム(関東化学株式会社製)。
・MIT:2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(ローム・アンド・ハース・ジャパン株式会社製、商品名「ネオロン M−10」)。
・BIT:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(アーチケミカルズ社製、商品名「PROXEL XL2」)。
・クエン酸:(扶桑化学株式会社製、商品名「クエン酸(無水)」)。
・酸化亜鉛:(三井金属鉱業株式会社製)。
・スルファミン酸:(扶桑化学工業株式会社製)。
・香料:特願2017−085282の表1〜6に記載の香料組成物A及び香料組成物Bの1:1(質量比)の混合物。
「実施例1〜25、比較例1〜11」
<食器用洗浄剤の調製>
表1〜7に示す配合組成の食器用洗浄剤1000gを以下の手順にて調製した。
1Lビーカーに(A)成分と、(B)成分と、(D)成分又は(D’)成分と、pTS−Hと、安息香酸Naと、クエン酸とを入れ、マグネチックスターラー(Fine社製、商品名「F−606N」)で充分に撹拌した。続いて、(C)成分と、残りの任意成分(ただし、水を除く)とを加えて充分に撹拌し、25℃でのpHが7.8になるように必要に応じpH調整剤(水酸化ナトリウム、硫酸)を適量添加した後、全体量が100質量%になるように水(イオン交換水)を加え、さらによく撹拌し、食器用洗浄剤を得た。なお、酸化亜鉛とスルファミン酸は事前に適量の水に両成分を混合溶解した後、添加をした。
食器用洗浄剤を25℃に調温し、ガラス電極式pHメーター(東亜ディーケーケー株式会社製、商品名「HM−30G」)を用い、ガラス電極を食器用洗浄剤に直接に浸漬し、1分間経過後に示すpHを測定した。測定方法は、JIS Z 8802:1984「pH測定方法」に準拠して行った。結果を表1〜7に示す。
得られた各例の食器用洗浄剤について、以下のようにして、スポンジの汚れ残りを評価した。結果を表1〜7に示す。
<評価>
(スポンジの汚れ残りの評価)
スダンIV(関東化学株式会社製)濃度が1重量%となるように着色した牛脂(富士フイルム和光純薬株式会社)1gを、縦12cm×横17cm×高さ5cmのプラスチック製容器(岩崎工業株式会社製、商品名「ネオキーパー」)の内側全面に均一になるよう塗布して汚垢モデルとした。次に、縦11cm×横7cm×高さ3cmの食器洗い用スポンジ(スリーエム ジャパン株式会社製、商品名「スコッチ・ブライト」)に水道水38gと食器用洗剤2gを取り、10回手で揉んだ後、上記汚垢モデルの底面を10回、側面を10回、四隅をそれぞれ5回ずつ擦った。その後、約25℃の水道水で充分にすすいだスポンジ表面を目視にて観察し、下記評価基準に従ってスポンジの汚れ残り(着色された牛脂の汚れ残り)を評価した。なお、例えばスポンジ表面が、図1(a)に示す場合は「I」と判断し、図1(b)に示す場合は「II」と判断し、図1(c)に示す場合は「III」と判断する。
I :汚れ残りの面積が、スポンジの表面積の5%以下である。
II :汚れ残りの面積が、スポンジの表面積の5%超、10%以下である。
III:汚れ残りの面積が、スポンジの表面積の10%超、40%以下である。
IV :汚れ残りの面積が、スポンジの表面積の40%超である。
Figure 2021095530
Figure 2021095530
Figure 2021095530
Figure 2021095530
Figure 2021095530
Figure 2021095530
Figure 2021095530
表1〜7中、「バランス」とは、食器用洗浄剤全体で100質量%とするのに必要な水の配合量(質量%)である。また、表中に配合量が記載されていない成分は、配合されていない。
また、「A/C比」は、(A)成分/(C)成分で表される質量比である。「B/D比」は、(B)成分/(D)成分で表される質量比である。「B/D’比」は、(B)成分/(D’)成分で表される質量比である。「A/B比」は、(A)成分/(B)成分で表される質量比である。「A/D比」は、(A)成分/(D)成分で表される質量比である。「A/D’比」は、(A)成分/(D’)成分で表される質量比である。「(A+C)/(B+D)比」は、((A)成分+(C)成分)/((B)成分+(D)成分)で表される質量比である。「(A+C)/(B+D’)比」は、((A)成分+(C)成分)/((B)成分+(D’)成分)で表される質量比である。「界面活性剤の総量/(B+D)比」は、界面活性剤の総量/((B)成分+(D)成分)で表される質量比である。「界面活性剤の総量/(B+D’)比」は、界面活性剤の総量/((B)成分+(D’)成分)で表される質量比である。「A+B」は、食器用洗浄剤100質量%中の(A)成分及び(B)成分の含有量の合計である。なお、各質量比は、小数点以下第2位を四捨五入して求めた。界面活性剤の総量と、(A)成分及び(B)成分の含有量の合計は、小数点以下第1位を四捨五入して求めた。
表1〜5から明らかなように、各実施例の食器用洗浄剤は、食器洗い時の水で希釈して使用する洗浄方法において、スポンジに汚れが残留しにくかった。
一方、表6、7から明らかなように、(A)成分、(B)成分及び(C)成分のいずれかを含まない比較例1〜3の食器用洗浄剤は、スポンジに汚れが残留しやすかった。
(D)成分の含有量が0.1質量%未満又は1.5質量%超である比較例4、9の食器用洗浄剤は、スポンジに汚れが残留しやすかった。
A/C比が0.5未満又は2.0超である比較例5、6の食器用洗浄剤は、スポンジに汚れが残留しやすかった。
B/D比が1.5未満又は15超である比較例7、8の食器用洗浄剤は、スポンジに汚れが残留しやすかった。
(D)成分の代わりに(D’)成分を用いた比較例10、11の食器用洗浄剤は、スポンジに汚れが残留しやすかった。

Claims (5)

  1. (A)成分:アニオン界面活性剤と、
    (B)成分:下記一般式(B−1)で表される化合物と、
    (C)成分:下記一般式(C−1)で表されるアミンオキシド型界面活性剤と、
    (D)成分:炭素数2〜4の1価アルコールと、を含有し、
    食器用洗浄剤の総質量に対して、前記(C)成分の含有量が1.0質量%以上であり、前記(D)成分の含有量が0.1〜1.5質量%であり、
    前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比が0.5〜2.0であり、
    前記(B)成分/前記(D)成分で表される質量比が1.5〜15である、食器用洗浄剤。
    Figure 2021095530
    (一般式(B−1)中、Rは炭素数1〜14の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、炭素数1〜14の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基、炭素数1〜14の直鎖もしくは分岐鎖のヒドロキシアルキル基又は水素であり、R及びRはそれぞれ独立して炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基又は水素である。)
    Figure 2021095530
    (一般式(C−1)中、Rは炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、R及びRはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Rは炭素数1〜4のアルキレン基であり、Bは−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−又は−O−であり、rは0又は1の数である。)
  2. 前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比が1.0〜5.0である、請求項1に記載の食器用洗浄剤。
  3. 前記(A)成分/前記(D)成分で表される質量比が5.0〜17である、請求項1又は2に記載の食器用洗浄剤。
  4. (前記(A)成分+前記(C)成分)/(前記(B)成分+前記(D)成分)で表される質量比が1.5〜6.0である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の食器用洗浄剤。
  5. 前記(A)成分が、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキル基を有するアルカンスルホン酸又はその塩、α−オレフィンスルホン酸塩、内部オレフィンスルホン酸塩から選択される1種以上を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の食器用洗浄剤。
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