JP2021094322A - 超音波プローブ及び鉗子 - Google Patents

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Abstract

【課題】体腔内における鉗子による超音波プローブの把持を容易に確認できる超音波プローブ及び鉗子を提供する。【解決手段】実施形態の超音波プローブは、体腔内で鉗子と係合されて使用される超音波プローブであって、第1係合部を持つ。超音波プローブには、第1係合部における第1領域と、第2領域に隣接する第2領域と、が設定される。前記第1領域に第1判別部が設けられる。前記第1判別部の視覚的性状は、前記第2領域と異なる。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、超音波プローブ及び鉗子に関する。
従来、生体の体腔内に挿入された状態で使用される超音波プローブがある。術者は、体腔に形成された穴にトラカール(筒)を通じて超音波プローブを挿入し、体腔に形成された他の穴から他のトラカールを通じて挿入した鉗子に超音波プローブを把持させる。術者は、鉗子に超音波プローブを把持させる際には、鉗子を超音波プローブの係合部に係合させて、鉗子と超音波プローブとがずれないようにする。術者は、例えば、超音波プローブに係合させた鉗子を操作することによって超音波プローブの位置及び向き等を調整する。
このため、術者は、体腔内で鉗子に超音波プローブを適切な状態で把持させる必要がある。ところが、体腔内は、例えば内視鏡カメラを通じて視認しなければならず、視認性が低い状態にある。したがって、術者は、鉗子によって超音波プローブが適切な状態で把持されていることを確認することが難しかった。
特開平6−189974号公報
本発明が解決しようとする課題は、体腔内における鉗子による超音波プローブの把持を容易に確認できる超音波プローブ及び鉗子を提供することである。
実施形態の超音波プローブは、体腔内で鉗子と係合されて使用される超音波プローブであって、第1係合部を持つ。超音波プローブには、第1係合部における第1領域と、第2領域に隣接する第2領域と、が設定される。前記第1領域に第1判別部が設けられる。前記第1判別部の視覚的性状は、前記第2領域の視覚的性状と異なる。
第1実施形態の超音波プローブ10及び鉗子20の斜視図。 鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持した状態の平面図。 鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持していない状態の平面図。 第2実施形態の超音波プローブ10及び鉗子20の斜視図。 鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持した状態の平面図。 鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持していない状態の平面図。 判別部の他の例を示す図。 判別部の他の例を示す図。
以下、実施形態の超音波プローブ及び鉗子を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。以下の説明において、適宜、XYZ座標系を用いて位置関係等を説明する。Z方向は、鉛直方向を表しており、X方向は、Z方向に直交する水平面の一方向を表しており、Y方向は、水平面上でX方向に直交する一方向を表している。X方向の一側を「前側」、他側を「後側」、Y方向の一側を「左側」、他側を「右側」、Z方向の一側を「上側」、他側を「下側」とすることがある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の超音波プローブ10及び鉗子20の斜視図である。超音波プローブ10及び鉗子20は、手術、特に腹腔鏡手術に使用される。超音波プローブ10は、体腔内で鉗子20と係合されて使用される。腹腔鏡手術は、例えば、体腔の手術部位周囲に小さな穴を複数空け、その穴にトラカールと呼ばれる筒状部材を通して手術器具及び超音波プローブ10などの診断器具を体腔内に挿入して行われる。腹腔鏡手術において、術者は、例えば体内で超音波プローブ10におけるプローブヘッドの位置及び向きを変更させながら手術を行う。このため、超音波プローブ10には、鉗子が把持するための鉗子把持部が設けられる。
超音波プローブ10は、プローブ本体11と、把持部12と、を備える。プローブ本体11は、振動子や音響レンズなどを備える。プローブ本体11は、例えばX方向に直交する断面の形状が矩形の柱状体であり、その後側の形状は、後方に行くにしたがって左右方向の幅が狭まり、後端部が先細る先細り形状である。プローブ本体11の先端にプローブヘッドが設けられる。
プローブ本体11におけるX方向に直交する断面の角部は、いずれも面取りされる。このため、プローブ本体11は、角張った部分が少なくなっている。超音波プローブ10における後端の先細り部からは、例えばケーブル13が延伸する。超音波プローブ10は、プローブ本体11の前端面から体腔内に向けて超音波を発振する。超音波プローブ10は、発振した超音波の反射波を受信することによって体腔内を検査する。
プローブ本体11の上面には、鉗子把持部である把持部12が設けられる。プローブ本体11と把持部12は、一体成型される。プローブ本体11及び把持部12は、例えばチタン合金により形成される。プローブ本体11及び把持部12は、他の素材、例えばチタン合金以外の金属や軽金属で形成されてもよい。
把持部12は、台座部15と、左係合部16と、右係合部17と、を備える。台座部15は、プローブ本体11と直接接続され、プローブ本体11から上方に突出する。台座部15の平断面形状は、後方に行くにしたがって左右方向の幅が狭まり、後端部が先細る略二等辺三角形状である。左係合部16及び右係合部17は、「第1係合部」の一例である。
台座部15の左右側面の上端部におけるX方向中央付近からは、それぞれ左右方向に向けて左係合部16及び右係合部17が突出して形成される。台座部15の左右にそれぞれ形成される左係合部16及び右係合部17の形状は、互いに線対称となる形状である。左係合部16及び右係合部17は、X軸に対して対称となる位置に配置される。左係合部16及び右係合部17のZ方向に沿った高さ(厚さ)は、台座部15の高さより低い。このため、左係合部16及び右係合部17とプローブ本体11の間には、それぞれ隙間が形成される。左係合部16及び右係合部17を平面視した形状は、いずれも後方に行くにしたがって左右方向の幅が狭まり、後端部が先細る略三角形状である。
左係合部16の上面には、左第1判別部41が形成され、右係合部17の上面には、右第1判別部42が形成される。左第1判別部41及び右第1判別部42は、例えば、チタン合金を酸化することによって形成したチタン酸化膜である。左第1判別部41及び右第1判別部42の視覚的性状、例えば色は、超音波プローブ10における左第1判別部41及び右第1判別部42以外の部分と異なる色である。例えば、左第1判別部41及び右第1判別部42の色は水色であるのに対して、左第1判別部41及び右第1判別部42以外の部分は銀色である。左第1判別部41及び右第1判別部42は、例えばチタン酸化膜の膜厚を調整することにより着色される。視覚的性状は、視覚に訴える性状である。左第1判別部41及び右第1判別部42の性状は、同一の性状でもよいし異なる性状でもよい。
左第1判別部41及び右第1判別部42の色は、水色以外の色でもよい。左第1判別部41及び右第1判別部42の色は、同色でもよいし異色でもよい。左第1判別部41及び右第1判別部42の色は、単色でもよいし複数色でもよい。左第1判別部41及び右第1判別部42は、左係合部16及び右係合部17の全体に形成されてもよいし、一部に形成されてもよい。左係合部16及び右係合部17の上面は、「第1領域」の一例である。
台座部15の上面における左係合部16及び右係合部17に挟まれた領域は、左係合部16及び右係合部17の上面に隣接する領域であり、「第2領域」の一例である。台座部15の上面における左係合部16及び右係合部17に挟まれた領域の色は銀色である。このように、左第1判別部41及び右第1判別部42の色は、隣接する左係合部16及び右係合部17の上面の色と異なる。第2領域は、台座部15の上面における左係合部16及び右係合部17に挟まれた領域以外に領域に設定されてもよい。第2領域は、超音波プローブ10に設定されてもよいし、超音波プローブ10以外、例えば鉗子20に設定されてもよい。
第2領域が超音波プローブ10以外に設定される場合、「第1領域に隣接する」と解釈するための基準は、所定の状態、例えば超音波プローブ10を鉗子20が把持した状態や把持しそこなった状態(把持に失敗した状態)としてよい。「第1領域に隣接する」という関係は、物理的に隣接するものでもよいし、物理的には離間するが、一方向から見たときに隣接する関係となっていてもよい。例えば、プローブ本体11に第2領域が形成され、第1領域(左係合部16及び右係合部17の上面)とは物理的に離間するが、上方から見たときには、第2領域が第1領域に隣接する関係となっていてもよい。
鉗子20は、連結部21と、左把持部22と、右把持部23と、を備える。連結部21は、左把持部22と右把持部23を連結するピンである。左把持部22は、後端が連結部21に固定され先端が解放されている。左把持部22は、先端を右把持部23側に付勢するスプリングを備える。
右把持部23は、一端が連結部21に固定され先端が解放されている。右把持部23は、先端を左把持部22側に付勢するスプリングを備える。左把持部22及び右把持部23は、それぞれの先端部を互いの方向に付勢するスプリングを備えることにより、物体、例えば超音波プローブ10を挟み込む方向に付勢される。
左把持部22及び右把持部23には、左係合穴24及び右係合穴25が形成される。左係合穴24の形状は、左把持部22の長手方向に沿って長い長穴であり、超音波プローブ10の左係合部16が嵌まり込む形状である。右係合穴25の形状は、右把持部23の長手方向に沿って長い長穴であり、超音波プローブ10の右係合部17が嵌まり込む形状である。左把持部22及び右把持部23は、「第2係合部」の一例である。
このため、鉗子20が超音波プローブ10を正常な状態で把持した場合に、鉗子20の左係合穴24に超音波プローブ10の左係合部16が嵌まり込み、鉗子20の右係合穴25に超音波プローブ10の右係合部17が嵌まり込む。そして、鉗子20の左把持部22及び右把持部23により、超音波プローブ10の台座部15を把持する。
左把持部22の長手方向に直交する方向の幅(厚さ)は、左係合部16における先端部の幅よりも長い。このため、鉗子20が超音波プローブ10を正常な状態で把持した場合、左係合部16に設けられた左第1判別部41は、左把持部22により覆い隠される。同様に、鉗子20が超音波プローブ10を正常な状態で把持した場合、右係合部17に設けられた右第1判別部42は、右把持部23により覆い隠される。
次に、第1実施形態の超音波プローブ10及び鉗子20の使用態様及び作用について説明する。例えば、術者が手術中に超音波プローブ10及び鉗子20を利用する場合、体腔に3つの穴を形成し、それぞれの穴にトラカールを挿入する。続いて、第1の穴に挿入したトラカールを通じて、超音波プローブ10を体腔内に挿入し、第2の穴に挿入したトラカールを通じて、鉗子20を体腔内に挿入する。また、第3の穴に挿入したトラカールを通じて、内視鏡カメラを体腔内に挿入する。
続いて、術者は、鉗子20に超音波プローブ10を把持させる作業に入る。鉗子20に超音波プローブ10を把持させる作業は、内視鏡カメラによって撮影される。術者は、内視鏡カメラに撮影された画像を見ながら、鉗子20を操作し、鉗子20に超音波プローブ10を把持させる。
鉗子20に超音波プローブ10を把持させる際、術者は、まず、超音波プローブ10における台座部15の後端部に鉗子20における左把持部22及び右把持部23の先端を当接させる。続いて、術者は、超音波プローブ10の長手方向に鉗子20をスライドさせる。術者が鉗子20をスライドさせると、台座部15の後端部に左把持部22及び右把持部23の先端の間がスプリングの付勢力の反力により押し広げられる。
左把持部22は、そのまま台座部15の左側面に当接し、右把持部23が台座部15の右側面に当接した状態で鉗子20が超音波プローブ10に対して相対的に前進する。この間、左把持部22及び右把持部23は、スプリングの付勢力の反力により台座部15の平断面形状に倣って徐々に押し広げられる。さらに、左把持部22及び右把持部23がそれぞれ左係合部16及び右係合部17の位置に差し掛かると、左把持部22及び右把持部23は、左係合部16及び右係合部17の平断面形状に倣って徐々に押し広げられる。この間、左把持部22及び右把持部23は、スプリングの付勢力により、台座部15、左係合部16、右係合部17に当接した状態が維持される。
続いて、左把持部22の先端が左係合部16に差し掛かり、左係合部16の先端面を左把持部22に形成された左係合穴24が通過する。左係合部16の先端面を左係合穴24が通過すると、左把持部22は、左係合部16の反力から開放され、スプリングの付勢力により台座部15側に移動する。左把持部22の移動により、左把持部22が左係合部16に係合する。
同様に、右把持部23の先端が右係合部17に差し掛かり、右係合部17の先端面を右把持部23に形成された右係合穴25が通過する。左係合部16の先端面を右係合穴25が通過すると、右把持部23は、右係合部17の反力から開放され、スプリングの付勢力により台座部15側に移動する。右把持部23の移動により、右把持部23が右係合部17に係合する。左把持部22が左係合部16に係合し、右把持部23が右係合部17に係合することにより、鉗子20が超音波プローブ10を把持する。
ここで、鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持した場合と正常に把持していない場合について説明する。図2は、鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持した状態の平面図、図3は、鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持していない状態の平面図である。
鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持した場合、例えば図2に示すように、鉗子20の左把持部22は、左第1判別部41を覆い隠す位置に配置され、右把持部23は、右第1判別部42を覆い隠す位置に配置される。このため、内視鏡カメラで撮影された画像を見ながら鉗子20に超音波プローブ10を把持させた術者には、左第1判別部41及び右第1判別部42が見えなくなっている。
これに対して、鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持していない、例えば図3に示すように、鉗子20の左把持部22は、左第1判別部41を覆い隠せない位置に配置され、右把持部23は、右第1判別部42を覆い隠せない位置に配置される。このため術者には、鉗子20の近辺における左第1判別部41及び右第1判別部42の色が見える状態となる。
したがって、術者は、左第1判別部41及び右第1判別部42の色が見えなかった場合には鉗子による超音波プローブ10の把持が正常に行われたと判断できる。一方、術者は、左第1判別部41及び右第1判別部42の色が見えた場合には鉗子20による超音波プローブ10の把持が正常に行われていないと判断できる。このため、左第1判別部41及び右第1判別部42の色が見えたか否かにより、鉗子20による超音波プローブ10の把持が正常に行われたか否かを判断できる。したがって、術者は、体腔内における鉗子20による超音波プローブ10の把持を容易に確認できる。よって、超音波プローブ10を用いた診断の効率化を図ることができ、手術時間の短縮に寄与できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。図4は、第1実施形態の超音波プローブ10及び鉗子20の斜視図である。第2実施形態は、第1実施形態と比較して、超音波プローブ10の把持部12と、鉗子20における左把持部22及び右把持部23と、の構成が主に異なる。その他の点は、第1実施形態と同様である。第2実施形態において、超音波プローブ10における把持部12は、台座部51と、左上係合部52と、左下係合部53と、右上係合部54と、右下係合部55と、を備える。台座部51は、第1実施形態の台座部15と同様に構成される。
台座部15の左右側面の上端部におけるX方向中央付近からは、それぞれ左右方向に向けて左上係合部52及び左下係合部53が突出して形成される。左上係合部52及び左下係合部53の下方位置には、それぞれ右上係合部54及び右下係合部55が左右方向に向けて突出して形成される。
左上係合部52及び右上係合部54の形状は、互いに線対称となる形状である。左下係合部53及び右下係合部55の形状は、互いに線対称となる形状である。左上係合部52及び右上係合部54は、X軸に対して対称となる位置に配置される。左下係合部53及び右下係合部55は、X軸に対して対称となる位置に配置される。
左上係合部52と左下係合部53の間及び右上係合部54と右下係合部55の間には、それぞれ隙間が形成される。左下係合部53と台座部51の上面との間、及び右下係合部55と台座部51の条件との間には、それぞれ隙間が形成される。左上係合部52及び右上係合部54を平面視した形状は、いずれも略長方形である。左下係合部53及び右下係合部55を平面視した形状は、いずれも後方に行くにしたがって左右方向の幅が狭まり、後端部が先細る略三角形状である。
第2実施形態の鉗子20では、左把持部22の上面に左第3判別部43が設けられ、右把持部23の上面に右第3判別部44が設けられる。左第3判別部43及び右第3判別部44は、例えば、チタン合金を酸化することによって形成したチタン酸化膜である。左第3判別部43及び右第3判別部44の視覚的性状、例えば色は、鉗子20の左把持部22及び右把持部23における左第3判別部43及び右第3判別部44以外の部分と異なる色である。左第3判別部43及び右第3判別部44は、例えばチタン酸化膜の膜厚を調整することにより着色される。
左把持部22及び右把持部23の上面における左第3判別部43及び右第3判別部44が設けられた領域が「第3領域」の一例である。左把持部22の上面における左第3判別部43が設けられた領域に隣接する領域、及び右把持部23の上面における右第3判別部44が設けられた領域に隣接する領域が「第4領域」の一例である。なお、「第3領域に隣接する第4領域」の関係については、「第1領域に隣接する第2領域」と同様である。
次に、第2実施形態において鉗子20が超音波プローブ10を把持する際には、鉗子20における左把持部22が超音波プローブ10の左下係合部53が係合し、右把持部23が右下係合部55に係合する。このため、上方から見ると、鉗子20の左把持部22は、超音波プローブ10の左上係合部52の下側に配置され、左把持部22の一部は左上係合部52に隠れて見えなくなる。鉗子20の右把持部23は、超音波プローブ10の右上係合部54の下側に配置され、右把持部23の一部は右上係合部54に隠れて見えなくなる。
ここで、鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持した場合と正常に把持していない場合について説明する。図5は、第2実施形態の鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持した状態の平面図、図6は、鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持していない状態の平面図である。
鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持した場合、例えば図5に示すように、超音波プローブ10における把持部12の左上係合部52は、鉗子20の左把持部22に形成された左第3判別部43を覆い隠す位置に配置される。また、超音波プローブ10における把持部12の右上係合部54は、鉗子20の左把持部22に形成された右第3判別部44を覆い隠す位置に配置される。このため、内視鏡カメラで撮影された画像を見ながら鉗子20に超音波プローブ10を把持させた術者には、左第3判別部43及び右第3判別部44が見えなくなっている。
これに対して、鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持していない、例えば図6に示すように、超音波プローブ10の左上係合部52は鉗子20の左第3判別部43を覆い隠せない位置に配置され、右上係合部54は右第3判別部44を覆い隠せない位置に配置される。このため術者には、鉗子20の近辺における左第3判別部43及び右第3判別部44の色が見える状態となる。
したがって、術者は、左第3判別部43及び右第3判別部44の色が見えなかった場合には、鉗子20による超音波プローブ10の把持が正常に行われたと判断できる。一方、術者は、左第3判別部43及び右第3判別部44の色が見えた場合には、鉗子20による超音波プローブ10の把持が正常に行われていないと判断できる。このため、左第3判別部43及び右第3判別部44の色が見えたか否かにより、鉗子20による超音波プローブ10の把持が正常に行われたか否かを判断できる。したがって、術者は、体腔内における鉗子20による超音波プローブ10の把持を容易に確認できる。よって、超音波プローブ10を用いた診断の効率化を図ることができ、手術時間の短縮に寄与できる。
(判別部の変形例)
第1実施形態では、超音波プローブ10の係合部に第1判別部を設けるにあたり、左係合部16及び右係合部17の上面から見た全面に左第1判別部41及び右第1判別部42を設けるが、他の態様で判別部を設けてもよい。例えば、左係合部16及び右係合部17の上面の領域である第1領域に判別部を設けることなく、第1領域に隣接する第2領域に第2判別部を設けてもよい。第2判別部は、第2領域のみに設けてもよいし、第2領域に他の領域を含めた領域に設けてもよい。第2判別部は、単数個所に設けてもよいし、複数個所に設けてもよい。第2判別部を複数設ける場合には、それぞれの第2判別部の視覚的性状がいずれも第1判別部の視覚的性状と異なるが、第2判別部同士の視覚的性状は、異なっていてもよいし共通していてもよい。
第2領域に第2判別部を設ける例について、図7を用いて説明する。図7に示すように、台座部15の上面における左係合部16及び右係合部17に挟まれた第2領域を含む台座部15の上面の全面に第2判別部45を設けてもよい。この例では、鉗子20が超音波プローブ10を正常な状態で把持した場合に、第2判別部45に沿って鉗子20が配置されることにある。従って、術者は、例えば、第2判別部45からずれた位置に鉗子20が配置されている場合に、鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持していないことを認識できる。
また、第1実施形態において第1判別部の他に第2判別部を設けるように、第2実施形態において、第3判別部のほかに第4判別部を設けてもよい。第4判別部は、第2実施形態に示す第4領域のみに設けてもよいし、第4領域に他の領域を含めた領域に設けてもよい。第4判別部は、単数個所に設けてもよいし、複数個所に設けてもよい。
また、第1領域及び第2領域は、単数の箇所に設定してもよいし、複数個所に設定してもよい。このため、第1判別部及び第2判別部は、単数を設けてもよいし複数を設けてもよい。例えば、図8に示すように、左係合部16及び右係合部17の上面における第1領域を複数のセグメント領域に分割し、それぞれのセグメント領域に左第1判別部41及び右第1判別部42を設けてもよい。
また、上記の第1実施形態では、判別部として、第1判別部のみを設け、第2実施形態では、第3判別部のみを設けているが、第1実施形態において、第1判別部と第2判別部をともに設けてもよいし、第2実施形態において、第3判別部と第4判別部をともに設けてもよい。また、第1実施形態において、第2実施形態と同様に、鉗子20に第3判別部や第4判別部を設けてもよい。
上記の各実施形態において視覚的性状は色であるが、視覚的性状は色以外の性状でもよい。例えば、視覚的性状は、光沢度などでもよいし、色調などの色度で表される性状でもよいし、模様などの形状で表される性状でもよい。また、視覚的性状は、異なる判別部間に跨って設けられてもよい。例えば、第1判別部と第3判別部を設ける場合に、設けられた第1形状と、第2判別部に設けられた第2形状が正常に組み合わされた場合に、特定性状が形成されるようにしてもよい。特定性状とは、例えば、特定の模様、色彩、形状などである。例えば、特定性状が特定の形状である場合、鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持したときに、第1形状と第2形状が正常に組み合わされ、鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持していないときに、第1形状と第2形状が正常に組み合わされないようにすればよい。
また、上記の各実施形態では、超音波プローブ10を上方(Z方向の上側)から見た場合に、識別部が見えるか否かにより鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持したか否かを判断できるようにしているが、超音波プローブ10を見る方向は、上方以外の方向でもよい。例えば、超音波プローブ10を側方から見た場合に、識別部が見えるか否かにより鉗子20が超音波プローブ10を正常に把持したか否かを判断できるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、超音波プローブ10と鉗子20が正常に係合することで、判別部(第1判別部〜第4判別部)が覆い隠されて見えなくなり、超音波プローブ10と鉗子20が正常に係合しないと、判別が見えるようになる。これに対して、超音波プローブ10と鉗子20が正常に係合した場合としない場合とで、他の態様となるようにしてもよい。例えば、超音波プローブ10と鉗子20が正常に係合しない場合に、判別部が覆い隠されて見えなくなり、超音波プローブ10と鉗子20が正常に係合する場合に、判別部が見るようになるようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…超音波プローブ、11…プローブ本体、12…把持部、15…台座部、16…左係合部、17…右係合部、20…鉗子、22…左把持部、23…右把持部、24…左係合穴、25…右係合穴、41…左第1判別部、42…右第1判別部、43…左第3判別部、44…右第3判別部、45…第2判別部、51…台座部、52…左上係合部、53…左下係合部、54…右上係合部、55…右下係合部

Claims (16)

  1. 体腔内で鉗子と係合されて使用される超音波プローブであって、
    前記鉗子と係合する第1係合部を、備え、
    前記第1係合部における第1領域と、
    前記第1領域に隣接する第2領域と、が設定され、
    前記第1領域に第1判別部が設けられ、
    前記第1判別部の視覚的性状は、前記第2領域の視覚的性状と異なる、
    超音波プローブ。
  2. 前記第2領域に第2判別部が設けられ、
    前記第1判別部の視覚的性状は、前記第2判別部の視覚的性状と異なる、
    請求項1に記載の超音波プローブ。
  3. 前記第2領域が複数個所に設定され、
    前記第1判別部の視覚的性状は、複数の前記第2領域のいずれとも異なる、
    請求項1に記載の超音波プローブ。
  4. 前記第1領域及び前記第2領域は、チタン合金により形成される、
    請求項1から3のうちいずれか1項に記載の超音波プローブ。
  5. 前記第1判別部は、チタン酸化膜である、
    請求項4に記載の超音波プローブ。
  6. 前記視覚的性状は、色、光沢度、色調のうち少なくとも1つである、
    請求項1から5のうちいずれか1項に記載の超音波プローブ。
  7. 前記鉗子に前記超音波プローブと係合する第2係合部が設けられ、
    前記鉗子に、
    前記第2係合部における第3領域と、
    前記第3領域に隣接する第4領域と、が設定され、
    前記第3領域に第3判別部が設けられ、
    前記第3判別部の視覚的性状は、前記第4領域と異なる、
    請求項1から6のうちいずれか1項に記載の超音波プローブ。
  8. 前記鉗子が前記超音波プローブと係合することにより、前記第1判別部と前記第3判別部により特定性状が形成される、
    請求項7に記載の超音波プローブ。
  9. 体腔内で超音波プローブに係合されて使用される鉗子であって、
    前記超音波プローブと係合する第2係合部と、
    前記第2係合部における第3領域と、
    前記第3領域に隣接する第4領域と、が設定され、
    前記第3領域に第3判別部が設けられ、
    前記第3判別部の視覚的性状は、前記第4領域の視覚的性状と異なる、
    鉗子。
  10. 前記第4領域に第4判別部が設けられ、
    前記第3判別部の視覚的性状は、前記第4判別部の視覚的性状と異なる、
    請求項9に記載の鉗子。
  11. 前記第4領域が複数個所に設定され、
    前記第3判別部の視覚的性状は、複数の前記第4領域のいずれとも異なる、
    請求項9に記載の鉗子。
  12. 前記第3領域及び前記第4領域は、チタン合金により形成される、
    請求項9から11のうちいずれか1項に記載の鉗子。
  13. 前記第3判別部は、チタン酸化膜である、
    請求項9に記載の鉗子。
  14. 前記視覚的性状は、色、光沢度、色調のうち少なくとも1つである、
    請求項9から13のうちいずれか1項に記載の鉗子。
  15. 前記超音波プローブに前記鉗子と係合する第1係合部が設けられ、
    前記超音波プローブに、
    前記第1係合部における第1領域と、
    前記第1領域に隣接する第2領域と、が設定され、
    前記第1領域に第1判別部が設けられ、
    前記第1判別部の視覚的性状は、前記第2領域と異なる、
    請求項9から14のうちいずれか1項に記載の鉗子。
  16. 前記超音波プローブが前記鉗子と係合することにより、前記第3判別部と前記第1判別部により特定性状が形成される、
    請求項15に記載の鉗子。
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