JP2021093042A - ヘルスケア支援プログラム、ヘルスケア支援装置及びヘルスケア支援方法 - Google Patents

ヘルスケア支援プログラム、ヘルスケア支援装置及びヘルスケア支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの実際の健康状態に合致したケアを行うことができるヘルスケア支援装置を提供する。【解決手段】ヘルスケア支援システム100において、ヘルスケア支援装置であるサーバ装置1は、ユーザUの精神的及び/又は身体的な健康状態を示す所定の複数の項目から、ユーザが改善を要する項目を判別し、判別した項目に関するレコメンドを、ユーザの精神的及び/又は身体的な健康状態を改善するための複数のレコメンドから選定し、選定したレコメンドに係るデータをネットワークNを介して接続された携帯端末2又はウェアラブル端末3へ送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、ヘルスケア支援プログラム、ヘルスケア支援装置及びヘルスケア支援方法に関する。
近年、健康志向の高まりに伴い、人々の健康状態を改善することの重要性が増している。そこで、ユーザの健康状態の改善を支援することを目的としたシステムが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第6490403号公報
ユーザの健康状態を真に改善するためには、身体的な健康状態のみならず、精神的な健康状態も改善することが重要となる。
この点、従来のシステムは、体温、脈拍、発汗量等のユーザの生体情報(バイタルデータ)を取得し、取得した生体情報に基づき、ユーザの健康状態を判定の上、判定結果に応じて所定のケアを行うものであったが、精神的な健康状態を含むユーザの健康状態を、生体情報のみによって正確に判定することはできず、ユーザの実際の健康状態に合致したケアを行うことは困難であった。
本発明の課題は、ユーザの実際の健康状態に合致したケアを行うことができるヘルスケア支援プログラム、ヘルスケア支援装置及びヘルスケア支援方法を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ヘルスケア支援プログラムであって、
ユーザが使用する端末装置と通信回線を介して接続されたサーバ装置を、
前記ユーザの精神的及び/又は身体的な健康状態を示す所定の複数の項目から、前記ユーザが改善を要する項目を判別する改善項目判別手段、
前記ユーザの精神的及び/又は身体的な健康状態を改善するための複数のレコメンドから、前記改善項目判別手段が判別した項目を改善するためのレコメンドを選定するレコメンド選定手段、
前記レコメンド選定手段が選定したレコメンドに係るデータを、送信手段によって前記端末装置へと送信させるレコメンドデータ送信制御手段、
として機能させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のヘルスケア支援プログラムであって、
前記サーバ装置を、
前記ユーザに対するアンケートの回答に係る情報であるアンケート回答データを取得するアンケータ回答データ取得手段、
前記アンケート回答データを基に前記複数の項目に係るパラメータを算出するパラメータ算出手段、
としてさらに機能させ、
前記改善項目判別手段は、前記パラメータ算出手段が算出した前記パラメータを用いて、前記ユーザが改善を要する項目を判別することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のヘルスケア支援プログラムであって、
前記アンケート回答データは、前記複数の項目のいずれかと紐づけられた複数の質問につき、前記ユーザが複数段階の数値から選択して回答したものであり、
前記パラメータ算出手段は、各項目のそれぞれと紐づけられた質問に対する回答の平均値から、前記パラメータを算出することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のヘルスケア支援プログラムであって、
前記サーバ装置を、
前記複数の項目のいずれに該当する出来事であるかに係る情報を含む前記ユーザが体験した出来事についての情報である出来事データを取得する出来事データ取得手段、
前記出来事データに基づき、前記パラメータを修正するパラメータ修正手段、
としてさらに機能させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載のヘルスケア支援プログラムであって、
前記サーバ装置を、
前記複数の項目のうち前記ユーザが改善を希望する項目に係る情報である改善目標項目データを取得する改善目標項目データ取得手段、
としてさらに機能させ、
前記改善項目判別手段は、前記改善目標項目データを用いて、前記ユーザが改善を要する項目を判別することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載のヘルスケア支援プログラムであって、
前記サーバ装置を、
前記ユーザによる前記レコメンドの受け入れ又は受け入れ不可の判断に係るデータを取得する受け入れ可否データ取得手段、
としてさらに機能させ、
前記レコメンド選定手段は、前記ユーザが過去に受け入れ不可と判断した前記レコメンドを予め除外の上、前記改善項目判別手段が判別した項目を改善するためのレコメンドを選定することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載のヘルスケア支援プログラムであって、
前記サーバ装置を、
前記ユーザによる前記レコメンドの実践の有無に係るデータを取得する実践有無データ取得手段、
としてさらに機能させ、
前記レコメンド選定手段は、前記ユーザが過去に所定回数未実践とした前記レコメンドを予め除外の上、前記改善項目判別手段が判別した項目を改善するためのレコメンドを選定することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載のヘルスケア支援プログラムであって、
前記サーバ装置を、
前記複数の項目から、前記ユーザが複数所属する所定の組織単位で改善を要する項目を判別する組織別改善項目判別手段、
前記組織に所属するユーザの精神的及び/又は身体的な健康状態を改善するための複数のレコメンドから、前記組織別改善項目判別手段が判別した項目を改善するためのレコメンドを選定する組織別レコメンド選定手段、
として機能させることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、ヘルスケア支援装置であって、
ユーザが使用する端末装置と通信回線を介して接続され、
前記ユーザの精神的及び/又は身体的な健康状態を示す所定の複数の項目から、前記ユーザが改善を要する項目を判別する改善項目判別手段と、
前記ユーザの精神的及び/又は身体的な健康状態を改善するための複数のレコメンドから、前記改善項目判別手段が判別した項目を改善するためのレコメンドを選定するレコメンド選定手段と、
前記レコメンド選定手段が選定したレコメンドに係るデータを、送信手段によって前記端末装置へと送信させるレコメンドデータ送信制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、ヘルスケア支援方法であって、
ユーザの精神的及び/又は身体的な健康状態を示す所定の複数の項目から、前記ユーザが改善を要する項目を判別する改善項目判別ステップと、
前記ユーザの精神的及び/又は身体的な健康状態を改善するための複数のレコメンドから、前記改善項目判別ステップにおいて判別された項目を改善するためのレコメンドを選定するレコメンド選定ステップと、
前記レコメンド選定ステップにおいて選定されたレコメンドを、前記ユーザに提示するレコメンド提示ステップと、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザの実際の健康状態に合致したケアを行うことができるヘルスケア支援プログラム、ヘルスケア支援装置及びヘルスケア支援方法を提供することができる。
実施形態に係るヘルスケア支援システムの構成を示すブロック図である。 実施形態に係るヘルスケア支援システムにおけるサーバ装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係るヘルスケア支援システムにおける携帯端末の構成を示すブロック図である。 実施形態に係るヘルスケア支援システムにおけるウェアラブル端末の構成を示すブロック図である。 実施形態に係るヘルスケア支援システムにおけるライン長端末の構成を示すブロック図である。 実施形態に係るヘルスケア支援システムにおける動作の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係るヘルスケア支援システムにおけるデータの流れを示すブロック図である。 実施形態に係るヘルスケア支援システムにおけるアンケート実施画面の一例の一部を示す図である。 実施形態に係るヘルスケア支援システムにおいてアンケート実施画面に掲載される質問の例を示す図である。 実施形態に係るヘルスケア支援システムにおけるユーザ別アンケート結果通知画面の一例を示す図である。 実施形態に係るヘルスケア支援システムにおいて個人用レコメンド提示画面に掲載されるレコメンドの例を示す図である。
以下、図1から図11に基づいて、本発明の実施形態であるヘルスケア支援システム100について説明する。ただし、本発明の技術的範囲は図示例に限定されるものではなく、以下において説明する実施の形態には、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更を加えることが可能である。
[第1 構成の説明]
ヘルスケア支援システム100は、ユーザUの健康状態を改善するための助言であるレコメンドを提供するためのシステムであり、図1に示すように、ヘルスケア支援システム100を提供する企業等が保有するサーバ装置1と、ヘルスケア支援システム100を利用するユーザUがそれぞれ使用する携帯端末2及びウェアラブル端末3と、複数のユーザUが所属する組織の所定の統括者たるライン長Cが使用するライン長端末4と、備えて構成されている。
また、サーバ装置1と携帯端末2との間、サーバ装置1とウェアラブル端末3との間、サーバ装置1とライン長端末4との間及び携帯端末2とウェアラブル端末3との間は、通信ネットワークNを介して接続されている。
[1 サーバ装置]
サーバ装置1は、例えば、ヘルスケア支援システム100を提供する企業等が保有するPC(Personal Computer)、WS(Work Station)等の情報機器であり、後述のように、ユーザU毎に適切なレコメンドを抽出の上、当該レコメンドに係るデータのウェアラブル端末3への送信等を行う。
なお、サーバ装置1は、必ずしもヘルスケア支援システム100を提供する企業等自らが保有することを要せず、例えば、クラウドサービスを提供する企業等が保有するPC、WS等の情報機器を利用してもよい。
サーバ装置1は、図2に示すように、例えば、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、を備えて構成されている。
制御部11は、サーバ装置1の動作を制御する部分であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成され、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部12に記憶されたプログラムとCPUとの協働により、サーバ装置1の各部を統括制御する。
記憶部12は、サーバ装置1の運用に必要となる各種情報が記憶される部分であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ等により構成され、プログラムデータ等のヘルスケア支援システム100の運用に必要となるデータを、制御部11から読み書き可能に記憶する。
記憶部12には、後述のようにユーザUに係るデータが記憶されるユーザデータベース121と、複数のユーザUが所属する組織に係るデータが記憶される組織データベース122と、ユーザUに対して実施されるアンケートに係るデータが記憶されるアンケートデータベース123と、ユーザU及びライン長Cに対して提供されるレコメンドに係るデータが記憶されるレコメンドデータベース124と、サーバ装置1へのデータの登録時のサーバ装置1に対する指令内容が組み合わされたプログラムであるデータ登録プログラム125と、後述のアンケートに基づく解析時のサーバ装置1に対する指令内容が組み合わされたプログラムであるアンケートプログラム126と、後述の出来事データD15に基づくユーザ別パラメータデータD11の更新時のサーバ装置1に対する指令内容が組み合わされたプログラムであるパラメータ更新・通知プログラム127と、ユーザUに対してレコメンドを提供する際のサーバ装置1に対する指令内容が組み合わされたプログラムである個人用レコメンド提供プログラム128と、ライン長Cに対してレコメンドを提供する際のサーバ装置1に対する指令内容が組み合わされたプログラムである組織用レコメンド提供プログラム129と、ユーザUに対してレコメンドの実践確認を行う際のサーバ装置1に対する指令内容が組み合わされたプログラムであるレコメンド実践確認プログラム130と、が備えられている。
なお、これらプログラムは、それぞれ別個のプログラムとして記憶されていることを必ずしも要せず、単一のプログラムが、これら複数のプログラムとしての指令内容を含むものであってもよい。
通信部13は、サーバ装置1と携帯端末2との間、サーバ装置1とウェアラブル端末3との間及びサーバ装置1とライン長端末4との間の通信に用いられる部分であり、例えば、通信用IC(Integrated Circuit)及び通信コネクタ等を有する通信インターフェースであり、制御部11の制御の元、所定の通信プロトコルを用いて、通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。
[2 携帯端末]
携帯端末2は、例えば、ユーザUが携帯するスマートフォン、タブレット等の通信端末であり、後述のように、ユーザUにより入力された情報のサーバ装置1への送信や、サーバ装置1から受信したアンケートのユーザUへの提示等を行う。
携帯端末2は、図3に示すように、例えば、サーバ装置1と同様に、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、を備えると共に、更に、表示部24と、操作部25と、を備えて構成されている。
記憶部22には、携帯端末用アプリケーション221と、出来事データベース222と、が備えられている。
携帯端末用アプリケーション221は、ヘルスケア支援システム100使用時の携帯端末2に対する指令内容が組み合わされたプログラムであり、後述のように当該プログラムに従って、制御部21によって、ユーザUにより入力された情報のサーバ装置1への送信や、サーバ装置1から受信したアンケートのユーザUへの提示等が行われる。
また、出来事データベース222は、後述のようにウェアラブル端末3から受信した出来事データD15が記憶されるデータベースである。
表示部24は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示画面を備え、制御部21から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。
操作部25は、例えば、文字入力キー、数字入力キー、その他各種機能に対応付けられたキーを有するキーボード等を備え、ユーザUからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部21へと出力する。操作部25は、例えば、表示部24と一体的に形成されたタッチパネル等であってもよい。
なお、操作部25は、上記のキーボード、タッチパネル等に限定されず、音声入力、テキスト入力等によってユーザUの意思を反映できるものであれば、種々の手段を用いることができる。
[3 ウェアラブル端末]
ウェアラブル端末3は、例えば、腕時計型等のユーザUが着用可能な形状に形成された通信端末であり、後述のように、環境データD4、バイタルデータD5及び位置データD6等のデータの取得及びサーバ装置1への送信や、サーバ装置1から受信したレコメンドのユーザUへの提示等を行う。
ウェアラブル端末3は、図4に示すように、例えば、携帯端末2と同様に、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、表示部34と、操作部35と、を備えると共に、更に、環境データD4を取得する環境データ取得部36と、バイタルデータD5を取得するバイタルデータ取得部37と、位置データD6を取得する位置データ取得部38と、を備えて構成されている。
記憶部32には、ウェアラブル端末用アプリケーション321が備えられている。ウェアラブル端末用アプリケーション321は、ヘルスケア支援システム100使用時のウェアラブル端末3に対する指令内容が組み合わされたプログラムであり、後述のように、当該プログラムに従って、環境データ取得部36によって取得された環境データD4、バイタルデータ取得部37によって取得されたバイタルデータD5及び位置データ取得部38によって取得された位置データD6のサーバ装置1への送信や、サーバ装置1から受信したレコメンドのユーザUへの提示等が行われる。
環境データ取得部36は、ウェアラブル端末3の周辺環境、ひいてはこれを着用するユーザUの周辺環境に関する情報を取得する部分であり、例えば、温度センサ、湿度センサ等の種々の周辺環境に係る情報の取得手段を備え、気温、湿度、天候等の周辺環境に係る情報を取得する。
なお、環境データ取得部36は、ウェアラブル端末3に備えられた所定のセンサ等によって情報を取得するものに限られず、例えば、ユーザUによる情報の入力や、通信ネットワークNを介した通信等により、所定の情報を取得するものであってもよい。
バイタルデータ取得部37は、ウェアラブル端末3を着用するユーザUのバイタルに関する情報を取得する部分であり、例えば、心拍センサ、血圧センサ、歩数センサ等の種々のバイタルに係る情報の取得手段を備え、心拍数、血圧、睡眠指数、歩数、消費カロリー等のユーザUのバイタルに係る情報を取得する。
なお、バイタルデータ取得部37も、ウェアラブル端末3に備えられた所定のセンサ等によって情報を取得するものに限られず、例えば、ユーザUによる情報の入力や、通信ネットワークNを介した通信等により、所定の情報を取得するものであってもよい。
位置データ取得部38は、ウェアラブル端末3の現在位置に関する情報を取得する部分であり、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機が用いられる。GPS受信機は、GPSを構成する複数のGPS衛星から提供される測位用電波であるGPS信号を受信し、これを用いて、ウェアラブル端末3ひいてはそれを所持するユーザUの位置情報を取得する。
なお、位置データ取得部38としては、ウェアラブル端末3の位置情報を取得可能なものであればよく、GPS受信機には限られない。例えば、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)受信機等、その他の衛星測位システムに係る信号の受信機を使用してもよい。
[4 ライン長端末]
ライン長端末4は、例えば、企業における部・課等の複数のユーザUが在籍する所定単位の組織において、ユーザUのヘルスケアに関し何らかの職責を負う者であるライン長Cが使用するPC、スマートフォン等の通信端末であり、後述のように、サーバ装置1から受信したレコメンドのライン長Cへの提示等を行う。
なお、ライン長Cは、複数のユーザUが在籍する組織において、当該組織に所属するユーザUのヘルスケアに対し、何らかの職責を負うものであればよく、例えば、部長、課長等の役職を有する者に限定されない。
ライン長端末4は、図5に示すように、例えば、携帯端末2と同様に、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、表示部44と、操作部45と、を備える。
記憶部42には、ライン長端末用アプリケーション421が備えられている。ライン長端末用アプリケーション421は、ヘルスケア支援システム100使用時のライン長端末4に対する指令内容が組み合わされたプログラムであり、後述のように当該プログラムに従って、サーバ装置1から受信したレコメンドのライン長Cへの提示等が行われる。
[5 通信ネットワーク]
通信ネットワークNは、例えば、インターネット、電話回線網、携帯電話通信網、無線LAN通信網、有線LAN通信網等であり、サーバ装置1と携帯端末2との間、サーバ装置1とウェアラブル端末3との間、サーバ装置1とライン長端末4との間及び携帯端末2とウェアラブル端末3との間で、データの送受信を行うことが可能なものであれば特に限定されない。
また、サーバ装置1と携帯端末2との間、サーバ装置1とウェアラブル端末3との間、サーバ装置1とライン長端末4との間及び携帯端末2とウェアラブル端末3との間に、例えば他のサーバ等が介在している場合においても、これらの間は、通信ネットワークNを介して接続されているものとする。
[第2 動作の説明]
以下、実施形態に係るヘルスケア支援システム100の動作の流れについて説明する。ヘルスケア支援システム100の動作は、図6に示すように、大きく分けてステップS1からステップS11の11個のステップからなる。
[1 ステップS1:ユーザ登録]
ヘルスケア支援システム100の利用を希望するユーザUは、システムの利用開始前に、まず、ユーザ登録を行う。
具体的には、ユーザUは、まず、携帯端末2から、所定のWEBサイト等にアクセスの上、携帯端末用アプリケーション221のダウンロードを行う。ダウンロードされた携帯端末用アプリケーション221は、制御部21によって、記憶部22に記憶される。
また、ユーザUは、さらに、ウェアラブル端末3から、所定のWEBサイト等にアクセスの上、ウェアラブル端末用アプリケーション321のダウンロードを行う。ダウンロードされたウェアラブル端末用アプリケーション321は、制御部31によって、記憶部32に記憶される。
携帯端末用アプリケーション221及びウェアラブル端末用アプリケーション321のダウンロードが完了した後、ユーザUは、続いて、個人情報データD1の登録を行う。
具体的には、ユーザUは、まず、携帯端末2の操作部25を用いて、氏名、システム使用時のニックネーム、生年月日、性別、血液型、国籍等からなるユーザUの個人情報に係るデータである個人情報データD1と、当該ユーザUが所属する企業における部・課等の所定単位の組織を識別し得るデータである所属組織データD2と、を入力する。
個人情報データD1及び所属組織データD2の入力は、例えば、携帯端末用アプリケーション221に従って、制御部21が、必要項目の入力欄が設けられた所定の入力フォームを表示部24に表示し、ユーザUがこれに入力することによって行われるようにすればよい。
個人情報データD1及び所属組織データD2が入力されると、携帯端末2においては、制御部21が、携帯端末用アプリケーション221に従って、入力されたデータを、通信部23から通信ネットワークNを介して、図7に示すようにサーバ装置1に送信し、サーバ装置1においては、データ登録プログラム125に従い、通信部13によって個人情報データD1を受信した後、制御部11が、受信したデータを、記憶部12のユーザデータベース121に記憶する。
なお、ユーザUによる個人情報データD1及び所属組織データD2の入力は、ウェアラブル端末3において、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従って行われるようにしてもよい。
また、携帯端末用アプリケーション221及びウェアラブル端末用アプリケーション321のダウンロード並びに個人情報データD1及び所属組織データD2の入力を要するのは、ヘルスケア支援システム100利用開始前の一度のみであり、それ以降ユーザUは、個人情報データD1及び所属組織データD2に含まれる情報に変更があった場合等にのみ、変更部分につき入力すればよい。
[2 ステップS2:組織登録]
複数のユーザUが在籍する所定単位の組織において、ユーザUのヘルスケアに関し何らかの職責を負う者であるライン長Cは、システムの利用開始前に、組織登録を行う。
具体的には、ライン長Cは、まず、ライン長端末4から、所定のWEBサイト等にアクセスの上、ライン長端末用アプリケーション421のダウンロードを行う。ダウンロードされたライン長端末用アプリケーション421は、制御部41によって、記憶部42に記憶される。
ライン長端末用アプリケーション421のダウンロードが完了した後、ライン長Cは、続いて、組織データD3の登録を行う。
具体的には、ライン長Cは、まず、ライン長端末4の操作部45を用いて、組織の名称、氏名等のライン長Cを特定できる情報、氏名等の所属するユーザUを特定できる情報等からなる、企業における部・課等の所定単位の組織の情報に係るデータである組織データD3を入力する。
組織データD3の入力は、例えば、ライン長端末用アプリケーション421に従って、制御部41が、必要項目の入力欄が設けられた所定の入力フォームを表示部44に表示し、ユーザUがこれに入力することによって行われるようにすればよい。
組織データD3が入力されると、ライン長端末4においては、制御部41が、ライン長端末用アプリケーション421に従って、入力されたデータを、通信部43から通信ネットワークNを介して、図7に示すようにサーバ装置1に送信し、サーバ装置1においては、データ登録プログラム125に従い、通信部13によって組織データD3を受信した後、制御部11が、受信したデータを、記憶部12の組織データベース122に記憶する。
なお、ライン長端末用アプリケーション421のダウンロード並びに組織データD3の入力を要するのは、ヘルスケア支援システム100利用開始前の一度のみであり、それ以降ライン長Cは、組織データD3に含まれる情報に変更があった場合等にのみ、変更部分につき入力すればよい。
[3 ステップS3:環境データの取得]
ウェアラブル端末用アプリケーション321がダウンロードされたウェアラブル端末3においては、制御部31が、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従い、所定の間隔毎に、環境データ取得部36に、ウェアラブル端末3の周辺環境に係る情報、すなわち、気温、湿度、天候等に係る情報である環境データD4を取得させる。
環境データ取得部36によって環境データD4が取得される度に、制御部31は、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従い、環境データD4を、通信部33から通信ネットワークNを介して、図7に示すようにサーバ装置1へと送信する。
サーバ装置1においては、データ登録プログラム125に従い、通信部13によって環境データD4を受信する度に、制御部11が、受信したデータを、記憶部12のユーザデータベース121に、受信時間と共に、当該データを送信したウェアラブル端末3のユーザUに係る個人情報データD1と紐付けた上で記憶する。したがって、サーバ装置1のユーザデータベース121には、ユーザU毎に、過去に所在した場所の周辺環境に係るデータが、所定の間隔毎に記憶されていることとなる。
[4 ステップS4:バイタルデータの取得]
ウェアラブル端末用アプリケーション321がダウンロードされたウェアラブル端末3においては、制御部31が、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従い、所定の間隔毎に、バイタルデータ取得部37に、ウェアラブル端末3を着用するユーザUのバイタルに関する情報、すなわち、心拍数、血圧、睡眠指数、歩数、消費カロリー等のユーザUのバイタルに係る情報であるバイタルデータD5を取得させる。
バイタルデータ取得部37によってバイタルデータD5が取得される度に、制御部31は、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従い、バイタルデータD5を、通信部33から通信ネットワークNを介して、図7に示すようにサーバ装置1へと送信する。
サーバ装置1においては、データ登録プログラム125に従い、通信部13によってバイタルデータD5を受信する度に、制御部11が、受信したデータを、記憶部12のユーザデータベース121に、受信時間と共に、当該データを送信したウェアラブル端末3のユーザUに係る個人情報データD1と紐付けた上で記憶する。したがって、サーバ装置1のユーザデータベース121には、ユーザU毎に、過去のバイタルに係るデータが、所定の間隔毎に記憶されていることとなる。
[5 ステップS5:位置データの取得]
ウェアラブル端末用アプリケーション321がダウンロードされたウェアラブル端末3においては、制御部31が、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従い、所定の間隔毎に、位置データ取得部38に、ウェアラブル端末3、ひいてはこれを使用するユーザUの所在する位置に係る情報である位置データD6を取得させる。
位置データ取得部38によって位置データD6が取得される度に、制御部31は、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従い、位置データD6を、通信部33から通信ネットワークNを介して、図7に示すようにサーバ装置1へと送信する。
サーバ装置1においては、データ登録プログラム125に従い、通信部13によって位置データD6を受信する度に、制御部11が、受信したデータを、記憶部12のユーザデータベース121に、受信時間と共に、当該データを送信したウェアラブル端末3のユーザUに係る個人情報データD1と紐付けた上で記憶する。したがって、サーバ装置1のユーザデータベース121には、ユーザU毎に、過去に所在した位置に係るデータが、所定の間隔毎に記憶されていることとなる。
[6 ステップS6:目標設定]
ステップS1においてユーザ登録が完了したユーザUは、週単位、月単位等の所定の期間毎に、当該期間の開始前に、自らの健康状態につき、改善したい項目を指定したデータである改善目標項目データD7の登録を行う。
具体的には、ユーザUは、まず、携帯端末2の操作部25を用いて、週単位、月単位等の所定の期間の開始前の特定の時点において、所定の項目から、改善したい項目を指定したデータである改善目標項目データD7を入力する。
改善目標項目データD7は、例えば、所謂ウェルビーイングのPERMAモデルに従い、P(Positive emotion/ポジティブ感情)、E(Engagement/物事への積極的な関わり)、R(Relationship/他者とのよい関係)、M(Meaning/人生の意味や意義の自覚)及びA(Accomplishment/達成感)の5つの項目から、当該期間においてユーザUが改善したいと考える項目を選択したデータである。なお、改善目標項目データD7として指定可能な項目は、上記5つに限られず、例えば、さらに、全体のwell-beingを測定するOverall領域、N(Negative emotion/ネガティブ感情),H(Health/身体的な健康)、Happy(幸福)、Lonely(孤独感)等の項目を含んでもよい。
改善目標項目データD7の入力は、例えば、携帯端末用アプリケーション221に従って、制御部21が、選択可能な項目からいずれかを選択させる所定の入力フォームを表示部24に表示し、ユーザUがこれを用いて改善したい項目を選択することによって行われるようにすればよい。
改善目標項目データD7が入力されると、携帯端末2においては、制御部21が、携帯端末用アプリケーション221に従って、入力されたデータを、通信部23から通信ネットワークNを介して、図7に示すようにサーバ装置1に送信し、サーバ装置1においては、データ登録プログラム125に従い、通信部13によって改善目標項目データD7を受信した後、制御部11が、受信したデータを、記憶部12のユーザデータベース121に、当該ユーザUに係る個人情報データD1と紐付けた上で記憶する。したがって、サーバ装置1のユーザデータベース121には、週単位、月単位等の所定の期間毎に、各ユーザUが改善したい項目として指定した項目に係るデータが記憶されていることとなる。
なお、ユーザUによる改善目標項目データD7の入力も、ウェアラブル端末3において、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従って行われるようにしてもよい。
[7 ステップS7:アンケートに基づく解析]
ステップS1においてユーザ登録が完了したユーザUに対しては、例えば月に一回といった所定の頻度で、PERMAの5項目等のステップS6の目標設定時に選択可能なものと同一の所定の項目のそれぞれの状態を判定するためのアンケートを実施の上、各項目についてのパラメータの算出等がなされる。
具体的には以下のとおりである。
[(1) ステップS7−1:アンケートの実施]
まず、サーバ装置1の制御部11は、アンケートプログラム126に従って、記憶部12のアンケートデータベース123に記憶された、アンケート実施画面G1に係るデータであるアンケート実施画面データD8を、当該画面を表示部24に表示させる旨の携帯端末2への所定の指令を付して、通信部13から通信ネットワークNを介して、図7に示すように携帯端末2へと送信する。
アンケート実施画面G1は、図8に示すように、所定のアンケートの質問が記載された質問欄G11と、質問欄に記載された質問につき、複数段階から選択する形で回答するための解答欄G12と、を含んで構成されるユーザUがアンケートに回答するための画面である。例えば、解答欄が、0から10の11段階で回答するものであれば、ユーザUは、主観的な感覚として、当該質問につき、平均的な状態であると考えれば、中間となる「5」の欄を選択し、状態がよいと考えれば、その程度に応じて「6」、「7」、「8」、「9」又は「10」を選択し、状態がよくないと考えれば、その程度に応じて「4」、「3」、「2」、「1」又は「0」を選択することとなる。
なお、図8においては1つの質問に対する質問欄G11及び解答欄G12のみを切り出して図示しているが、実際にはアンケート実施画面G1は、このような質問欄G11及び解答欄G12が、回答を要する質問の数に応じて複数連続して記載されるようにして構成される。
また、質問欄に記載された質問は、各質問が、PERMAの5項目等のステップS6の目標設定時に選択可能な項目と同様の複数の項目のいずれかと対応したものとなっている。
具体的な質問内容の一例は、例えば図9に示す通りである。図9においてLabelの欄は、いずれの項目に対応する質問かを示しており、ここでは、PERMAの5項目に加え、N(Negative emotion/ネガティブ感情),H(Health/身体的な健康)、Happy(幸福)及びLonely(孤独感)に係る質問を含む内容となっているが、各質問が対応する項目の種類は、これらに限定されるものではない。
通信部23によってアンケート実施画面データD8を受信した携帯端末2においては、制御部21が、携帯端末用アプリケーション221に従って、アンケート実施画面G1を、表示部24に表示する。
アンケート実施画面G1が表示部24に表示されると、ユーザUは、操作部25を用いて、アンケート実施画面G1に係るアンケートにつき、質問欄G11に記載された各質問につき、解答欄G12から、自らが該当すると考える段階を選択することにより回答の入力を行う。
ユーザUにより回答が入力された後、所定の回答完了を示す操作がなされると、携帯端末2の制御部21は、携帯端末用アプリケーション221に従って、ユーザUによるアンケートの回答内容に係るデータであるアンケート回答データD9を、通信部23から通信ネットワークNを介して、図7に示すようにサーバ装置1へと送信する。
なお、上記においては、ユーザUによるアンケートへの回答が携帯端末2において行われる場合につき説明したが、これに限られず、ウェアラブル端末3においてユーザUによるアンケートへの回答がなされるようにすることも可能である。
[(2) ステップS7−2:アンケート結果の解析]
サーバ装置1においては、アンケートプログラム126に従い、通信部13によってアンケート回答データD9を受信すると、制御部11が、受信したアンケート回答データD9を解析し、アンケートの各質問が対応するPERMAの5項目等の各項目に係るパラメータを算出する。
具体的には、制御部11は、記憶部12のアンケートデータベース123に記憶された質問項目データD10を用いて、アンケート実施画面G1の質問欄G11に記載された各質問につき、いずれの項目に対応した質問かを判別の上、アンケート回答データD9に基づき、PERMAの5項目等の各項目につき数値化し、ユーザ別パラメータデータD11を生成する。
質問項目データD10は、アンケート実施画面G1に表示される各質問につき、PERMAの5項目等の所定の項目のうちいずれの項目に対応する質問であるかが記憶されたデータであり、これに基づいて、制御部11は、各質問につき、当該質問が対応する項目を判別することができる。
また、ユーザ別パラメータデータD11の作成方法としては、例えば、アンケート回答データD9が上記のように各質問につき0から10の11段階で回答したものであった場合、各項目に係る質問に対する回答の数値(0から10)の平均値を算出することで、項目毎に数値化すればよい。
ユーザ別パラメータデータD11が生成されると、制御部11は、アンケートプログラム126に従い、当該データを、ユーザデータベース121に、当該ユーザUに係る個人情報データD1と紐付けて記憶する。
[(3) ステップS7−3:解析結果のユーザへの通知]
続いて、サーバ装置1の制御部11は、アンケートプログラム126に従って、ユーザ別パラメータデータD11につきユーザUへ通知する画面であるユーザ別アンケート結果通知画面G2を作成する。
ユーザ別アンケート結果通知画面G2は、例えば、図10に示すように、レーダーチャート等の所定の手法によって、当該ユーザUに係るPERMAの5項目等の各項目に係るパラメータの値について認識可能に構成された画面である。また、2度目以降のアンケート時においては、前回のアンケート時のパラメータと併記し、比較可能に構成される。
図10おいては、ユーザ別アンケート結果通知画面G2を、PERMAの5項目のみを示すレーダーチャートにより構成し、今回の解析結果G21及び前回の解析結果G22を示した場合につき図示しているが、これに限られるものではない。例えば、棒グラフや折れ線グラフ等の手法を用いてもいし、今回、前回に限らず、更にその以前のアンケート時の解析結果も表示されるようにしてもよい。
続いて、制御部11は、アンケートプログラム126に従って、図7に示すように、ユーザ別アンケート結果通知画面G2に係るデータ(ユーザ別アンケート結果通知画面データD12)を、当該画面を表示部24に表示させる旨の携帯端末2への所定の指令を付して、当該ユーザUの携帯端末2へと、通信部13から通信ネットワークNを介して送信する。
通信部23によってユーザ別アンケート結果通知画面データD12を受信した携帯端末2においては、制御部21が、携帯端末用アプリケーション221に従って、ユーザ別アンケート結果通知画面G2を、表示部24に表示する。
これによって、ユーザUは、アンケートが実施される度に、当該アンケート結果の解析により算出された、PERMAの5項目等の各項目に係るパラメータの状態について認識することができる。
なお、上記においては、ユーザUに対するユーザ別アンケート結果通知画面G2の表示が携帯端末2において行われる場合につき説明したが、これに限られず、ウェアラブル端末3においてユーザ別アンケート結果通知画面G2の表示がなされるようにすることも可能である。
[(4) ステップS7−4:解析結果のライン長への通知]
続いて、サーバ装置1の制御部11は、アンケートプログラム126に従って、所定の組織毎にユーザ別パラメータデータD11を集計の上、組織別パラメータデータD13を作成する。
組織別パラメータデータD13の作成方法としては、例えば、記憶部12の組織データベース122に記憶された組織データD3に基づき、部・課等の企業の組織区分等に従った所定の組織単位で、所属するユーザUに係るユーザ別パラメータデータD11を集計し、平均値を算出することで数値化すればよい。
組織別パラメータデータD13が生成されると、制御部11は、アンケートプログラム126に従い、当該データを、組織データベース122に、当該組織に係る組織データD3と紐付けて記憶する。
続いてサーバ装置1の制御部11は、アンケートプログラム126に従って、組織別パラメータデータD13につきライン長Cへ通知する画面である組織別アンケート結果通知画面を作成する。
組織別アンケート結果通知画面は、例えば、ユーザ別アンケート結果通知画面G2と同様、レーダーチャート等の所定の手法によって、当該組織に所属するユーザUのPERMAの5項目等の各項目に係るパラメータの平均値について認識可能に構成の上、2度目以降のアンケート時においては、前回のアンケート時のパラメータと併記し、比較可能に構成すればよい。
続いて、制御部11は、アンケートプログラム126に従って、図7に示すように、組織別アンケート結果通知画面に係るデータ(組織別アンケート結果通知画面データD14)を、当該画面を表示部44に表示させる旨のライン長端末4への所定の指令を付して、当該組織のライン長Cのライン長端末4へと、通信部13から通信ネットワークNを介して送信する。
通信部43によって組織別アンケート結果通知画面データD14を受信したライン長端末4においては、制御部41が、ライン長端末用アプリケーション421に従って、組織別アンケート結果通知画面を、表示部44に表示する。
これによって、ライン長Cは、アンケートが実施される度に、当該アンケート結果の解析により算出された、PERMAの5項目等の各項目に係るパラメータの自らが統括する組織内における状態につき、認識することができる。
[8 ステップS8:出来事記録]
ステップS1においてユーザ登録が完了したユーザUは、日常生活において何らかの「よいこと」、すなわち、当該ユーザUにとって、主観的にポジティブに感じられる出来事があった際に、逐一当該出来事に係るデータである出来事データD15につき記録する。
具体的には、以下のとおりである。
[(1) ステップS8−1:該当項目登録]
ユーザUは、日常生活において「よいこと」があり、当該出来事について記録したいと考えた場合に、ウェアラブル端末3の操作部35を用いて、当該出来事が、PERMAの5項目等のステップS6の目標設定時に選択可能な項目と同様の複数の項目のうちいずれの項目に係る出来事かを示す該当項目データD15−1と、当該出来事の当該ユーザUに対する影響の度合いを示す影響度合いデータD15−2と、を入力する。
該当項目データD15−1及び影響度合いデータD15−2の入力は、例えば、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従って、制御部31が、RERMAの5項目等のステップS6の目標設定時に選択可能な項目と同様の複数の項目からいずれかを選択させるパラメータ選択欄と、当該出来事の影響の度合いを複数段階の所定の段階で評価させる影響評価欄とを表示する所定の入力フォームを表示部34に表示し、ユーザUがこれを用いて、当該出来事が該当する項目と、当該出来事の影響度合いと、を選択することによって行われるようにすればよい。
[(2) ステップS8−2:位置データの取得]
該当項目データD15−1及び影響度合いデータD15−2が入力されると、ウェアラブル端末3においては、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従って、制御部31が、位置データ取得部38に、該当項目データD15−1及び影響度合いデータD15−2の入力時のウェアラブル端末3の位置情報に係るデータ(出来事入力時位置データD15−3)を取得させる。
[(3) ステップS8−3:コメントデータの取得]
出来事入力時位置データD15−3が取得されると、ウェアラブル端末3においては、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従って、制御部31が、表示部34に、所定のコメントの入力フォームを表示させる。
当該入力フォームが表示されると、ユーザUは、操作部35を用いて、起こった出来事の内容に関するコメントを入力する。これによってウェアラブル端末3においては、ユーザUが入力した起こった出来事の内容に関するコメントのデータであるコメントデータD15−4が取得されることとなる。
[(4) ステップS8−4:サーバ装置及び携帯端末への送信]
コメントデータD15−4が取得されると、ウェアラブル端末3おいては、制御部31が、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従って、該当項目データD15−1、影響度合いデータD15−2、出来事入力時位置データD15−3及びコメントデータD15−4からなる出来事データD15を、通信部33から通信ネットワークNを介して、図7に示すように、サーバ装置1及び当該ユーザUの携帯端末2に送信する。
サーバ装置1においては、データ登録プログラム125に従い、通信部13によって出来事データD15を受信した後、制御部11が、受信したデータを、記憶部12のユーザデータベース121に、当該ユーザUに係る個人情報データD1と紐付けた上で記憶する。したがって、サーバ装置1のユーザデータベース121には、ユーザU毎に、出来事データD15が蓄積していくこととなる。
携帯端末2においては、携帯端末用アプリケーション221に従い、通信部23によって出来事データD15を受信した後、制御部21が、受信したデータを、記憶部12の出来事データベース222に記憶する。したがって、携帯端末2の出来事データベース222には、当該携帯端末2を使用するユーザUに係る出来事データD15が蓄積していくこととなる。
これによって、ユーザUは、過去の自らが「よいこと」と感じた出来事につき、携帯端末2を用いて振り返ることが可能となる。
[(5) ステップS8−5:ユーザ別パラメータデータの更新・通知]
記憶部12のユーザデータベース121に、出来事データD15が記憶されると、サーバ装置1においては、制御部11が、パラメータ更新・通知プログラム127に従い、ユーザデータベース121に当該ユーザUに係る個人情報データD1と紐付けて記憶されたユーザ別パラメータデータD11につき更新する。
具体的には、制御部11は、ユーザ別パラメータデータD11に含まれるデータのうち、出来事データD15に含まれる該当項目データD15−1に係る項目と一致する項目に係るパラメータの値を、影響度合いデータD15−2としてユーザUが選択した影響度合いに応じて向上させるようにして、ユーザ別パラメータデータD11につき更新することとなる。
ユーザ別パラメータデータD11が更新されると、サーバ装置1の制御部11は、パラメータ更新・通知プログラム127に従って、ユーザ別パラメータデータD11の更新につきユーザUへ通知する画面であるユーザ別パラメータデータ更新通知画面を作成する。ユーザ別パラメータデータ更新通知画面は、例えば、ユーザ別アンケート結果通知画面G2と同様、レーダーチャート等の所定の手法によって、当該ユーザUに係るPERMAの5項目等の各項目に係るパラメータの値について、出来事記録の前後のデータを併記し、比較可能に構成すればよい。
続いて、制御部11は、パラメータ更新・通知プログラム127に従って、図7に示すように、ユーザ別パラメータ更新通知画面に係るデータ(ユーザ別パラメータ更新通知画面データD16)を、当該画面を表示部24に表示させる旨の携帯端末2への所定の指令を付して、出来事データD15を送信したユーザUの携帯端末2へと、通信部13から通信ネットワークNを介して送信する。
通信部23によってユーザ別パラメータ更新通知画面データD16を受信した携帯端末2においては、制御部21が、携帯端末用アプリケーション221に従って、ユーザ別パラメータ更新通知画面を、表示部24に表示する。
これによって、ユーザUは、出来事データD15の登録を行う度に、それによるユーザ別パラメータデータD11の変動につき認識することができる。
なお、上記においては、ユーザUによる出来事データD15の入力がウェアラブル端末3において行われ、ユーザUに対するユーザ別パラメータ更新通知画面の表示が携帯端末2において行われる場合につき説明したが、これに限られず、例えば、ユーザUによる出来事データD15の入力が携帯端末2において行われ、ユーザUに対するユーザ別パラメータ更新通知画面の表示がウェアラブル端末3において行われるようにしてもよい。また、ユーザUによる出来事データD15の入力及びユーザUに対するユーザ別パラメータ更新通知画面の表示の両者が携帯端末2において行われるようにしてもよいし、両者がウェアラブル端末3において行われるようにしてもよい。
[9 ステップS9:個人用レコメンドの提供]
サーバ装置1の記憶部12のユーザデータベース121に改善目標項目データD7及びユーザ別パラメータデータD11が記憶されたユーザUに対しては、所定のタイミングで、ユーザ別パラメータデータD11に含まれるパラメータを改善するためのユーザUに対するアドバイスである個人用レコメンドが提供される。
具体的には以下のとおりである。
[(1) ステップS9−1:提供タイミングの判定]
まず、サーバ装置1の制御部11は、個人用レコメンド提供プログラム128に従って、個人用レコメンドが提供されるタイミングの到来につき判定する。
個人用レコメンドの提供のタイミングは、特に限定されるものではなく、何らかのタイミングを予め個人用レコメンド提供プログラム128において定めておけばよい。
具体的な個人用レコメンドの提供のタイミングの到来の判定方法としては、例えば、以下のものが考えられる。なお、これらの複数のタイミングにおいて、個人用レコメンドの提供のタイミングであると判定されるようにしてもよい。
a ユーザが提供を求める所定の操作を携帯端末2又はウェアラブル端末3において行い、当該操作を行った旨のデータをサーバ装置1へと送信するようにし、サーバ装置1において、当該操作を行った旨のデータを受信した時点において個人用レコメンドの提供のタイミングであると判定する。
b 朝、夕の所定の時刻といった形で、予めレコメンドの提供の時刻を定めておき、当該時刻になった時点において個人用レコメンドの提供のタイミングであると判定する。
c ランダムに、例えば一日に所定の回数、夜中以外の時間において提供すると定めておき、制御部11が個人用レコメンド提供プログラム128に従い、ランダムに任意の時点においてレコメンドの提供のタイミングであると判定する。
d 環境データD4と連動し、サーバ装置1において取得した環境データD4が所定の条件を満たすものであった場合に、レコメンドの提供のタイミングであると判定する。
e バイタルデータD5と連動し、サーバ装置1において取得したバイタルデータD5が所定の条件を満たすものであった場合に、レコメンドの提供のタイミングであると判定する。
なお、個人用レコメンドが提供されるタイミングの到来の判定は、所定の提供のタイミングが到来したと判定されるまで繰り返し行われることとなる。
[(2) ステップS9−2: 個人用レコメンドの選定]
続いて、サーバ装置1の制御部11は、個人用レコメンド提供プログラム128に従って、記憶部12のレコメンドデータベース124に記憶された個人用レコメンドデータD17から、ユーザUに提供する個人用レコメンドを選定する。
個人用レコメンドデータD17は、ユーザUに提供される複数のレコメンドの内容が、PERMAの5項目等のステップS6の目標設定時に選択可能な項目と同様の複数の項目のうち、当該レコメンドが向上を図る項目がいずれの項目であるかに係るデータと共に記憶されたデータである。
具体的なレコメンドの一例は、例えば図11に示す通りである。図11においてPERMAHの欄は、いずれの項目に対応するレコメンドかを示しており、ここでは、PERMAの5項目に加え、H(Health/身体的な健康)に係るレコメンドを含む内容となっているが、各レコメンドが対応する項目の種類は、これらに限定されるものではない。また、レコメンドの内容についても、各項目に係るパラメータの向上を図ることができるものであれば特に限定されるものではない。
提供する個人用レコメンドは、まず、ユーザ別パラメータデータD11に基づいて選定される。すなわち、ユーザ別パラメータデータD11は、上記のようにユーザU毎に、PERMAの5項目等のステップS6の目標設定時に選択可能な項目と同様の複数の項目に係るパラメータの値を数値化したデータであり、また、個人用レコメンドデータD17は、レコメンドの内容に係るレコメンド内容データD17−1と、PERMAの5項目等のステップS6の目標設定時に選択可能な項目と同様の複数の項目のうち、当該レコメンドが向上を図る項目がいずれの項目であるかに係るデータである対応項目データD17−2と、が紐付けて記憶されたデータであることから、ユーザ別パラメータデータD11の各パラメータのうち、当該ユーザUにつき最も低くなっているパラメータに係る項目につき向上を図るレコメンドを、個人用レコメンドデータD17から選定する。
また、提供する個人用レコメンドは、改善目標項目データD7に基づいても選定される。すなわち、改善目標項目データD7は、上記のように、ユーザUが、PERMAの5項目等の所定の項目から、所定の期間において改善したい項目を選択したデータであり、また、個人用レコメンドデータD17は、レコメンド内容データD17−1と、対応項目データD17−2と、が紐付けて記憶されたデータであることから、ユーザUが当該期間において改善したい項目として選択した項目に係るレコメンドを、個人用レコメンドデータD17から選定する。
ユーザ別パラメータデータD11に基づいて選定されたレコメンドと、改善目標項目データD7に基づいて選定されたレコメンドとが異なる場合については、両者が選定され、提供されるようにしてもよいし、予めいずれが優先されるかを、個人用レコメンド提供プログラム128において定めておき、優先される方のみが提供されるようにしてもよい。
また、例えば、両者が一致する場合にのみレコメンドが提供されるようにするといった手法を採ることも可能である。
なお、いずれの場合においても、個人用レコメンドデータD17に、各項目に係るレコメンドのデータが複数存在する場合には、その中からランダムでいずれかを選択してもよいし、予め個人用レコメンドデータD17内において優先順位を定めておく等の方法によって、特定のレコメンドが選定されるようにしてもよい。
ただし、ステップS9−1において判定された提供のタイミングと、提供可能時間帯データD17−3とを対照の上、当該提供のタイミングにおいて時間帯の面で提供不可能とされているレコメンドは除外される。
また、2度目以降のレコメンドの提示の際には、後述のように、ステップS9−4において当該ユーザUが過去に受け入れ不可としたことのあるレコメンド及びステップS11において、なお、当該ユーザUが過去に2回の確認においていずれも未実施とした記録が2度あるレコメンドについては除外の上、その他のレコメンドが選定されることとなる。
[(3) ステップS9−3:個人用レコメンドの提示]
提示するレコメンドが選定されると、サーバ装置1の制御部11は、個人用レコメンド提供プログラム128に従って、選定されたレコメンドに係るデータ(個人用選定レコメンドデータD19)につき、記憶部12のユーザデータベース121に当該ユーザUに係る個人情報データD1と紐付けて記憶した上で、選定されたレコメンドにつきユーザUへ提示する画面である個人用レコメンド提示画面を作成する。個人用レコメンド提示画面は、個人用選定レコメンドデータD19に係るレコメンドの内容に加え、ユーザUが当該レコメンドを受け入れ可能が不可能かにつき入力する所定のソフトウェアボタンを備える画面である。また、例えば、当該レコメンドにより改善が図られる項目の表示等のその他の所定のデータが表示されるようにしてもよい。
続いて、制御部11は、個人用レコメンド提供プログラム128に従って、図7に示すように、個人用レコメンド提示画面に係るデータ(個人用レコメンド提示画面データD20)を、当該画面を表示部34に表示させる旨のウェアラブル端末3への所定の指令を付して、当該データに係るユーザUのウェアラブル端末3へと、通信部13から通信ネットワークNを介して送信する。
通信部33によって個人用レコメンド提示画面データD20を受信したウェアラブル端末3においては、制御部31が、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従って、個人用レコメンド提示画面を、表示部34に表示する。
[(4) ステップS9−4:受け入れ可否の判断]
個人用レコメンド提示画面がウェアラブル端末3の表示部34に表示されると、ユーザUは、提示されたレコメンドの内容につきこれを確認の上、自らが当該レコメンドの内容を今後実践するかにつき検討の上、これを実践すると判断した場合には、操作部35を用いて、個人用レコメンド提示画面に表示された、当該レコメンドを受け入れ可能である旨を示す所定のソフトウェアボタンにつき操作する。
これに対し、ユーザUが、提示されたレコメンドの内容につき、これを実践しないと判断した場合には、操作部35を用いて、個人用レコメンド提示画面に表示された、当該レコメンドを受け入れ不可能である旨を示す所定のソフトウェアボタンにつき操作する。
ユーザUにより、レコメンドを受け入れ可能である旨を示す所定のソフトウェアボタン又はレコメンドを受け入れ不可能である旨を示す所定のソフトウェアボタンの操作がなされると、ウェアラブル端末3の制御部31は、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従って、ユーザUによるレコメンドの受け入れ可否に係るデータであるレコメンド受け入れ可否データD21を、通信部23から通信ネットワークNを介して、図7に示すようにサーバ装置1へと送信する。
サーバ装置1においては、個人用レコメンド提供プログラム128に従い、通信部13によってレコメンド受け入れ可否データD21を受信すると、制御部11が、受信したデータにつき、記憶部12のユーザデータベース121に、当該ユーザUに係る個人情報データD1及び受け入れ可否に係る個人用選定レコメンドデータD19と紐付けて記憶する。
その後、制御部11は、個人用レコメンド提供プログラム128に従い、レコメンド受け入れ可否データD21の内容が、ユーザUが提供されたレコメンドを受け入れ可能としたものか、受け入れ不可能としたものかを判別の上、受け入れ可能としたものであった場合、次のステップへと進むこととなる。
これに対し、レコメンド受け入れ可否データD21の内容が、ユーザUが提供されたレコメンドを受け入れ不可能としたものであった場合、ステップS9−2へと戻り、制御部11は、個人用レコメンド提供プログラム128に従い、記憶部12のレコメンドデータベース124に記憶された個人用レコメンドデータD17から、ユーザUに提供するレコメンドを再度選定することとなる。
この場合、制御部11は、ステップS9−4においてユーザUが受け入れ不可能としたレコメンドを除外の上でレコメンドの選定を行う。3度目以降の選定の際には、それまでに受け入れ不可能とされた全てのレコメンドを除いた上で、提供するレコメンドの選定を行うこととなる。
なお、上記においては、ユーザUに対する個人用レコメンド提示画面の提示及びユーザUによる受け入れ可否の入力が、ウェアラブル端末3において行われる場合につき説明したが、これに限られず、ユーザUに対する個人用レコメンド提示画面の提示及びユーザUによる受け入れ可否の入力の両者又はいずれかが、携帯端末2において行われるようにすることも可能である。
[10 ステップS10:組織用レコメンドの提供]
続いて、サーバ装置1においては、所定のタイミングで、組織別パラメータデータD13に含まれるパラメータを改善するためのライン長Cに対するアドバイスである組織用レコメンドが提供される。
具体的には以下のとおりである。
[(1) ステップS10−1:提供タイミングの判定]
まず、サーバ装置1の制御部11は、組織用レコメンド提供プログラム129に従って、組織用レコメンドが提供されるタイミングの到来につき判定する。
組織用レコメンドの提供のタイミングは、特に限定されるものではなく、ステップS9−1における個人用レコメンドの提供のタイミングと同様に、何らかのタイミングを予め組織用レコメンド提供プログラム129において定めておけばよい。
具体的な組織用レコメンドの提供のタイミングの到来の判定方法としては、例えば、以下のものが考えられる。なお、これらの複数のタイミングにおいて、組織用レコメンドの提供のタイミングであると判定されるようにしてもよい。
a ライン長Cが提供を求める所定の操作をライン長端末4において行い、当該操作を行った旨のデータをサーバ装置1へと送信するようにし、サーバ装置1において、当該操作を行った旨のデータを受信した時点において組織用レコメンドの提供のタイミングであると判定する。
b 朝、夕の所定の時刻といった形で、予めレコメンドの提供の時刻を定めておき、当該時刻になった時点において組織用レコメンドの提供のタイミングであると判定する。
c ランダムに、例えば一日に所定の回数、夜中以外の時間において提供すると定めておき、制御部11が組織用レコメンド提供プログラム129に従い、ランダムに任意の時点においてレコメンドの提供のタイミングであると判定する。
なお、組織用レコメンドが提供されるタイミングの到来の判定は、所定の提供のタイミングが到来したと判定されるまで繰り返し行われることとなる。
[(2) ステップS10−2: 組織用レコメンドの選定]
続いて、サーバ装置1の制御部11は、組織用レコメンド提供プログラム129に従って、記憶部12のレコメンドデータベース124に記憶された組織用レコメンドデータD18から、ライン長Cに提供する組織用レコメンドを選定する。
組織用レコメンドデータD18は、ライン長Cに提供される複数のレコメンドの内容が、PERMAの5項目等のステップS6の目標設定時に選択可能な項目と同様の複数の項目のうち、当該レコメンドが向上を図る項目がいずれの項目であるかに係るデータと共に記憶されたデータである。
具体的なレコメンドの内容は、例えば、図11に示した個人用レコメンドにつき、ライン長Cが、組織全体として各項目に係るパラメータの向上を図るのに適するように、適宜調整を行ったものが用いられるが、各項目に係るパラメータの向上を図ることができるものであれば特に限定されるものではない。
提供する組織用レコメンドは、組織別パラメータデータD13に基づいて選定される。すなわち、組織別パラメータデータD13は、上記のように部・課等の企業の組織区分等に従った所定の組織単位で、所属するユーザUに係るユーザ別パラメータデータD11を集計し、平均値を算出することで数値化したデータであり、また、組織用レコメンドデータD18は、レコメンドの内容に係るレコメンド内容データD18−1と、PERMAの5項目等のステップS6の目標設定時に選択可能な項目と同様の複数の項目のうち、当該レコメンドが向上を図る項目がいずれの項目であるかに係るデータである対応項目データD18−2と、が紐付けて記憶されたデータであることから、組織別パラメータデータD13の各パラメータのうち、当該組織につき最も低くなっているパラメータに係る項目につき向上を図るレコメンドを、組織用レコメンドデータD18から選定する。
なお、組織用レコメンドデータD18に、各項目に係るレコメンドのデータが複数存在する場合には、その中からランダムでいずれかを選択してもよいし、予め組織用レコメンドデータD18内において優先順位を定めておく等の方法によって、特定のレコメンドが選定されるようにしてもよい。
[(3) ステップS10−3:組織用レコメンドの提示]
提示するレコメンドが選定されると、サーバ装置1の制御部11は、組織用レコメンド提供プログラム129に従って、選定されたレコメンドに係るデータ(組織用選定レコメンドデータD22)につき、記憶部12の組織データベース122に当該組織に係る組織データD3と紐付けて記憶した上で、選定されたレコメンドにつきライン長Cへ提示する画面である組織用レコメンド提示画面を作成する。組織用レコメンド提示画面は、組織用選定レコメンドデータD22に係るレコメンドの内容を表示する画面である。また、例えば、当該レコメンドにより改善が図られる項目の表示等のその他の所定のデータが表示されるようにしてもよい。
続いて、制御部11は、組織用レコメンド提供プログラム129に従って、図7に示すように、組織用レコメンド提示画面に係るデータ(組織用レコメンド提示画面データD23)を、当該画面を表示部44に表示させる旨のライン長端末4への所定の指令を付して、当該データに係る組織のライン長Cのライン長端末4へと、通信部13から通信ネットワークNを介して送信する。
通信部43によって組織用レコメンド提示画面データD23を受信したライン長端末4においては、制御部41が、ライン長端末用アプリケーション421に従って、組織用レコメンド提示画面を、表示部44に表示する。
[11 ステップS11:レコメンド実践確認]
ステップS9−4においてサーバ装置1が受信したレコメンド受け入れ可否データD21の内容が、ユーザUが提供されたレコメンドを受け入れ可能としたものであった場合、制御部11は、その後の所定のタイミングで、レコメンドを提供したユーザUに対し、提供したレコメンドを実践したかについての確認を行う。具体的には以下のとおりである。
[(1) ステップS11−1:1回目の確認]
まず、サーバ装置1の制御部11は、レコメンド実践確認プログラム130に従って、ユーザUに対する1回目のレコメンド実践確認のタイミングの到来につき判定する。1回目のレコメンド実践確認のタイミングは、特に限定されるものではなく、何らかのタイミングを予めレコメンド実践確認プログラム130において定めておけばよい。
例えば、ステップS9−3における個人用レコメンド提示画面データD20の送信から所定の時間(3時間程度が望ましい。)経過後という形で定めておくことができ、この場合、制御部11は、個人用レコメンド提示画面データD20の送信から当該時間が経過した時点において、1回目のレコメンド実践確認のタイミングが到来したと判定することとなる。また、例えば、各レコメンドの実践に係る時間の長短に応じて、レコメンド毎に異なるタイミングで1回目のレコメンド実践確認のタイミングが到来したと判定するようにすることも可能である。
1回目のレコメンド実践確認のタイミングが到来したと判定すると、サーバ装置1の制御部11は、レコメンド実践確認プログラム130に従って、ステップS9−3において提示され、ステップS9−4において受け入れ可能とされたレコメンドの実践の有無の確認を行う画面である1回目レコメンド実践確認画面を作成する。1回目レコメンド実践確認画面は、ステップS9−3において提示され、ステップS9−4において受け入れ可能とされたレコメンドの内容に加え、ユーザUが当該レコメンドを実践したか否かにつき入力する所定のソフトウェアボタンを備える画面である。
続いて、制御部11は、レコメンド実践確認プログラム130に従って、図7に示すように、1回目レコメンド実践確認画面に係るデータ(1回目レコメンド実践確認画面データD24)を、当該画面を表示部34に表示させる旨のウェアラブル端末3への所定の指令を付して、ステップS9−3において個人用レコメンドの提示を行ったユーザUのウェアラブル端末3へと、通信部13から通信ネットワークNを介して送信する。
通信部33によって1回目レコメンド実践確認画面データD24を受信したウェアラブル端末3においては、制御部31が、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従って、1回目レコメンド実践確認画面を、表示部34に表示する。
1回目レコメンド実践確認画面がウェアラブル端末3の表示部34に表示されると、ユーザUは、既に提示されたレコメンドの内容につき実践済みの場合、操作部35を用いて、1回目レコメンド実践確認画面に表示された、提示されたレコメンドを実践済みである旨を示す所定のソフトウェアボタンにつき操作する。
これに対し、ユーザUが、提示されたレコメンドの内容につき、未だ実践していない場合には、操作部35を用いて、1回目レコメンド実践確認画面に表示された、提示されたレコメンドを実践していない旨を示す所定のソフトウェアボタンにつき操作する。
ユーザUにより、提示されたレコメンドを実践済みである旨を示す所定のソフトウェアボタン又は提示されたレコメンドを実践していない旨を示す所定のソフトウェアボタンの操作がなされると、ウェアラブル端末3の制御部31は、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従って、1回目レコメンド実践確認画面の表示の時点におけるユーザUによるレコメンドの実践の有無に係るデータである1回目レコメンド実践有無データD25を、通信部33から通信ネットワークNを介して、図7に示すようにサーバ装置1へと送信する。
サーバ装置1においては、レコメンド実践確認プログラム130に従い、通信部13によって1回目レコメンド実践有無データD25を受信すると、制御部11が、1回目レコメンド実践有無データD25の内容が、ユーザUが提供されたレコメンドを実践済みとしたものか、実践していないとしたものかを判別の上、実践済みとしたものであった場合、ステップS11の処理を終了する。
この場合、ステップS6の前に戻り、所定のタイミングにおいて、ユーザUによる改善目標項目データD7の登録等がなされ、再度上記と同様の過程を経て、アンケートに基づく解析や、レコメンドの提供等がなされることとなる。
なお、ステップS6の前に戻った場合に、必ずしも毎回ステップS6の改善目標項目データD7の登録から順に全てなされるわけではなく、例えば、次の改善目標項目データD7の登録のタイミングの前にステップS7以下の各ステップの実行のタイミングが来た場合においては、前回登録された改善目標項目データD7に基づいて、レコメンドの選定等を行うこととなる。
このようにして、適宜到来のタイミングの早い行程から再度実行する形で、2度目以降のアンケートに基づく解析や、レコメンドの提供等がなされることとなる。
これに対し、1回目レコメンド実践有無データD25の内容が、ユーザUが提供されたレコメンドを実践していないとしたものであった場合、ステップS11−2へと進むこととなる。
[(2) ステップS11−2:2回目の確認]
1回目のレコメンド実践確認において受信した1回目レコメンド実践有無データD25の内容が、ユーザUが提供されたレコメンドを実践していないとしたものであった場合、サーバ装置1の制御部11は、レコメンド実践確認プログラム130に従って、ユーザUに対する2回目のレコメンド実践確認のタイミングの到来につき判定する。2回目のレコメンド実践確認のタイミングについても、特に限定されるものではなく、何らかのタイミングを予めレコメンド実践確認プログラム130において定めておけばよい。
例えば、ステップS11−1における1回目レコメンド実践確認画面データD24の送信から所定の時間(3時間程度が望ましい。)経過後という形で定めておくことができ、この場合、制御部11は、1回目レコメンド実践確認画面データD24の送信から当該時間が経過した時点において、2回目のレコメンド実践確認のタイミングが到来したと判定することとなる。また、例えば、各レコメンドの実践に係る時間の長短に応じて、レコメンド毎に異なるタイミングで2回目のレコメンド実践確認のタイミングが到来したと判定するようにすることも可能である。
2回目のレコメンド実践確認のタイミングが到来したと判定すると、サーバ装置1の制御部11は、レコメンド実践確認プログラム130に従って、ステップS9−3において提示され、ステップS9−4において受け入れ可能とされたレコメンドの実践の有無の確認を再度行う画面である2回目レコメンド実践確認画面を作成する。2回目レコメンド実践確認画面は、ステップS9−3において提示され、ステップS9−4において受け入れ可能とされたレコメンドの内容に加え、当該画面による確認が2回目のものである旨を通知する表示と、ユーザUが当該レコメンドを実践したか否かにつき入力する所定のソフトウェアボタンと、を備える画面である。
続いて、制御部11は、レコメンド実践確認プログラム130に従って、図7に示すように、2回目レコメンド実践確認画面に係るデータ(2回目レコメンド実践確認画面データD26)を、当該画面を表示部34に表示させる旨のウェアラブル端末3への所定の指令を付して、ステップS9−3において個人用レコメンドの提示を行ったユーザUのウェアラブル端末3へと、通信部13から通信ネットワークNを介して送信する。
通信部33によって2回目レコメンド実践確認画面データD26を受信したウェアラブル端末3においては、制御部31が、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従って、2回目レコメンド実践確認画面を、表示部34に表示する。
2回目レコメンド実践確認画面がウェアラブル端末3の表示部34に表示されると、ユーザUは、ステップS11−1における1回目のレコメンド実践確認の後に、提示されたレコメンドの内容につき実践した場合、操作部35を用いて、2回目レコメンド実践確認画面に表示された、提示されたレコメンドを実践済みである旨を示す所定のソフトウェアボタンにつき操作する。
これに対し、ユーザUが、提示されたレコメンドの内容につき、未だ実践していない場合には、操作部35を用いて、2回目レコメンド実践確認画面に表示された、提示されたレコメンドを実践していない旨を示す所定のソフトウェアボタンにつき操作する。
ユーザUにより、提示されたレコメンドを実践済みである旨を示す所定のソフトウェアボタン又は提示されたレコメンドを実践していない旨を示す所定のソフトウェアボタンの操作がなされると、ウェアラブル端末3の制御部31は、ウェアラブル端末用アプリケーション321に従って、2回目レコメンド実践確認画面の表示の時点におけるユーザUによるレコメンドの実践の有無に係るデータである2回目レコメンド実践有無データD27を、通信部33から通信ネットワークNを介して、図7に示すようにサーバ装置1へと送信する。
サーバ装置1においては、レコメンド実践確認プログラム130に従い、通信部13によって2回目レコメンド実践有無データD27を受信すると、2回目レコメンド実践有無データD27の内容が、ユーザUが提供されたレコメンドを実践済みとしたものか、実践していないとしたものかを判別の上、実践済みとしたものであった場合、そのままステップS11の処理を終了する。
この場合、ステップS11−1において処理を終了した場合と同様の処理がなされることとなる。
これに対し、2回目レコメンド実践有無データD27の内容が、ユーザUが提供されたレコメンドを実践していないとしたものであった場合、制御部11が、1回目の実践確認及び2回目の実践確認のいずれにおいても未実施となった個人用選定レコメンドデータD19に係るレコメンドの内容に係るデータ(未実施レコメンドデータD28)を、記憶部12のユーザデータベース121に、当該ユーザUに係る個人情報データD1と紐付けて記憶の上、ステップS11の処理を終了する。
この場合も、ステップS11−1において、処理を終了した場合と同様の処理がなされることとなる。
ただし、特定のユーザUに関し、個人用レコメンドデータD17に含まれる特定のレコメンドにつき、上記の1回目の実践確認及び2回目の実践確認のいずれにおいても未実施となった旨のデータである未実施レコメンドデータD28が2回ユーザデータベース121に記憶された場合、その次の回の個人用レコメンドの提供の際に、制御部11は、個人用レコメンド提供プログラム128に従い、当該ユーザに対するステップS9−2の個人用レコメンドの選定において、未実施レコメンドデータD28が2回ユーザデータベース121に記憶されたレコメンドを除外の上、提供する個人用レコメンドを選定することとなる。
なお、ステップS9−2の個人用レコメンドの選定において除外されることとなる未実施の回数は、必ずしも上記の回数に限られるものではなく、より除外され易くしたい場合には、例えば、未実施となった旨のデータが記憶されるまでに要するレコメンド実践確認の回数及び/又は除外されるのに必要となる未実施となった旨のデータの記憶の数を減らせばよい。
また、反対に、より除外され難くしたい場合には、例えば、未実施となった旨のデータが記憶されるまでに要するレコメンド実践確認の回数及び/又は除外されるのに必要となる未実施となった旨のデータの記憶の数を増やせばよい。
また、上記においては、1回目のレコメンドの実践確認及び2回目のレコメンドの実践確認のいずれにおいても、ユーザUに対するレコメンド実践確認画面の提示及びユーザUによる実践の有無の入力が、ウェアラブル端末3において行われる場合につき説明したが、これに限られず、1回目のレコメンドの実践確認及び/又は2回目のレコメンドの実践確認における、ユーザUに対するレコメンド実践確認画面の提示及び/又はユーザUによる実践の有無の入力が、携帯端末2において行われるようにすることも可能である。
[第3 効果の説明]
本実施形態に係るヘルスケア支援システム100によれば、サーバ装置1において、PERMAの5項目等の所定の複数の健康状態に係る項目から、ユーザUが改善を要する項目を判別の上で、各項目につき改善するための多数のレコメンドが記憶された個人用レコメンドデータD17から、当該項目を改善するためのレコメンドが選定され、選定されたレコメンドがユーザUに提示されることから、ユーザUの実際の健康状態に合致したケアを行い易くなる。
また、サーバ装置1において、ユーザUに対して実施されたアンケートの結果に係るデータであるアンケート回答データD9を取得の上、当該データを基にPERMAの5項目等の所定の複数の項目に係るパラメータであるユーザ別パラメータデータD11を作成し、当該データを基に、ユーザ別パラメータデータD11において数値が低い項目を抽出する形で、ユーザUが改善を要する項目を判別することで、ユーザUが、PERMAの5項目等の所定の複数の項目のうち、アンケートによって実際に弱い項目であることが判明した項目を改善することが可能となる。
また、サーバ装置1において、ユーザUが登録を希望した出来事に係るデータであり、PERMAの5項目等の所定の複数の項目のうちいずれの項目に該当する出来事に係るデータであるかを示す該当項目データD15−1を含む出来事データD15を取得の上、当該データを基にユーザ別パラメータデータD11につき更新することで、アンケート結果に基づくユーザ別パラメータデータD11の作成後の出来事も反映させ、より正確にユーザUが改善を要する項目を特定することが可能となる。
また、サーバ装置1においてユーザ別パラメータデータD11が作成された際に、これがユーザ別アンケート結果通知画面G2により、ユーザUに提示されることから、ユーザUは、ユーザ別パラメータデータD11が作成された時点で、過去のデータとの比較等により、自らの健康状態及びその変化の傾向を読み取ることができる。
また、サーバ装置1において、ユーザUが改善を希望する項目に係るデータである改善目標項目データD7を取得の上、当該データを基にユーザUが改善を希望する項目を判別することで、ユーザU自身がPERMAの5項目等の所定の複数の健康状態に係る項目において弱いと考えている項目に係るアドバイスを提供し、当該項目につき改善を図ることが可能となる。
ユーザUは、当然自らの健康状態について最もよく認識している者であることから、ユーザUの希望に合致したレコメンドを提供可能とすることによっても、ユーザUの実際の健康状態に合致したケアを行い易くなる。
また、サーバ装置1において、ユーザUにレコメンドを提供した後、ユーザUによる当該レコメンドの受け入れ可否に係るデータであるレコメンド受け入れ可否データD21を取得し、当該データにおいてユーザUが、実施しないものとして受け入れ不可としたレコメンドを、次回以降当該ユーザに対して提供するレコメンドから除外することで、徐々に当該ユーザUに合致しないレコメンドは除かれていくこととなり、ユーザUに対して提供するレコメンドの内容を、よりユーザUにより合致したものとすることができる。
また、サーバ装置1において、ユーザUにレコメンドを提供した後、ユーザUによる当該レコメンドの実践の有無に係るデータ(1回目レコメンド実践有無データD25及び2回目レコメンド実践有無データD27)を取得し、当該データにおいてユーザUが、所定回数実践していないレコメンドを、次回以降の当該ユーザUに対するレコメンドの提示から除外することで、徐々に当該ユーザUに合致しないレコメンドは除かれていくこととなり、ユーザUに対して提供するレコメンドの内容を、よりユーザUにより合致したものとすることができる。
また、サーバ装置1において、PERMAの5項目等の所定の複数の健康状態に係る項目から、組織単位で改善を要する項目を判別の上で、各項目につき改善するための多数のレコメンドが記憶された組織用レコメンドデータD18から、当該項目を改善するためのレコメンドが選定され、選定されたレコメンドが、ライン長Cに提示されることから、ライン長Cが、当該組織に属するユーザUの健康状態に関し、組織の実情に合致した対処を行い易くなる。
[第4 変形例]
上記においては、ステップS9−2におけるユーザUに提供するレコメンドの選定を、ユーザ別パラメータデータD11及び/又は改善目標項目データD7に基づいて行う場合につき説明したが、さらに複数のデータを収集の上、これらを基にしたディープラーニングにより、各データと適切なアドバイスとの相関関係を示すAIを作成の上、当該AIに各データを入力することにより、入力されたデータに応じて適切なアドバイスが選定されるようにしてもよい。
このようなディープラーニングに用いる情報としては、例えば、アンケート回答データD9及びその推移、バイタルデータD5及びその推移、ユーザ別パラメータデータD11及びその推移、出来事データD15、レコメンド受け入れ可否データD21、1回目レコメンド実践有無データD25及び2回目レコメンド実践有無データD27、環境データD4並びにバイタルデータD5等が考えられる。
100 ヘルスケア支援システム
1 サーバ装置
11 制御部(改善項目判別手段、レコメンド選定手段、レコメンドデータ送信制御手段、パラメータ算出手段、パラメータ修正手段、組織別改善項目判別手段、組織別レコメンド選定手段)
12 記憶部
121 ユーザデータベース
122 組織データベース
123 アンケートデータベース
124 レコメンドデータベース
125 データ登録プログラム(ヘルスケア支援プログラム)
126 アンケートプログラム(ヘルスケア支援プログラム)
127 パラメータ更新・通知プログラム(ヘルスケア支援プログラム)
128 個人用レコメンド提供プログラム(ヘルスケア支援プログラム)
129 組織用レコメンド提供プログラム(ヘルスケア支援プログラム)
130 レコメンド実践確認プログラム(ヘルスケア支援プログラム)
13 通信部(送信手段、アンケータ回答データ取得手段、出来事データ取得手段、改善目標項目データ取得手段、受け入れ可否データ取得手段、実践有無データ取得手段)
2 携帯端末(端末装置)
3 ウェアラブル端末(端末装置)
4 ライン長端末
N 通信ネットワーク(通信回線)
D7 改善目標項目データ
D9 アンケート回答データ
D11 ユーザ別パラメータデータ
D13 組織別パラメータデータ
D15 出来事データ
D17 個人用レコメンドデータ
D18 組織用レコメンドデータ
D19 個人用選定レコメンドデータ
D21 レコメンド受け入れ可否データ
D22 組織用選定レコメンドデータ
D25 1回目レコメンド実践有無データ
D27 2回目レコメンド実践有無データ
D28 未実施レコメンドデータ

Claims (10)

  1. ユーザが使用する端末装置と通信回線を介して接続されたサーバ装置を、
    前記ユーザの精神的及び/又は身体的な健康状態を示す所定の複数の項目から、前記ユーザが改善を要する項目を判別する改善項目判別手段、
    前記ユーザの精神的及び/又は身体的な健康状態を改善するための複数のレコメンドから、前記改善項目判別手段が判別した項目を改善するためのレコメンドを選定するレコメンド選定手段、
    前記レコメンド選定手段が選定したレコメンドに係るデータを、送信手段によって前記端末装置へと送信させるレコメンドデータ送信制御手段、
    として機能させるヘルスケア支援プログラム。
  2. 前記サーバ装置を、
    前記ユーザに対するアンケートの回答に係る情報であるアンケート回答データを取得するアンケータ回答データ取得手段、
    前記アンケート回答データを基に前記複数の項目に係るパラメータを算出するパラメータ算出手段、
    としてさらに機能させ、
    前記改善項目判別手段は、前記パラメータ算出手段が算出した前記パラメータを用いて、前記ユーザが改善を要する項目を判別することを特徴とする請求項1に記載のヘルスケア支援プログラム。
  3. 前記アンケート回答データは、前記複数の項目のいずれかと紐づけられた複数の質問につき、前記ユーザが複数段階の数値から選択して回答したものであり、
    前記パラメータ算出手段は、各項目のそれぞれと紐づけられた質問に対する回答の平均値から、前記パラメータを算出することを特徴とする請求項2に記載のヘルスケア支援プログラム。
  4. 前記サーバ装置を、
    前記複数の項目のいずれに該当する出来事であるかに係る情報を含む前記ユーザが体験した出来事についての情報である出来事データを取得する出来事データ取得手段、
    前記出来事データに基づき、前記パラメータを修正するパラメータ修正手段、
    としてさらに機能させる請求項2又は3に記載のヘルスケア支援プログラム。
  5. 前記サーバ装置を、
    前記複数の項目のうち前記ユーザが改善を希望する項目に係る情報である改善目標項目データを取得する改善目標項目データ取得手段、
    としてさらに機能させ、
    前記改善項目判別手段は、前記改善目標項目データを用いて、前記ユーザが改善を要する項目を判別することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のヘルスケア支援プログラム。
  6. 前記サーバ装置を、
    前記ユーザによる前記レコメンドの受け入れ又は受け入れ不可の判断に係るデータを取得する受け入れ可否データ取得手段、
    としてさらに機能させ、
    前記レコメンド選定手段は、前記ユーザが過去に受け入れ不可と判断した前記レコメンドを予め除外の上、前記改善項目判別手段が判別した項目を改善するためのレコメンドを選定することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のヘルスケア支援プログラム。
  7. 前記サーバ装置を、
    前記ユーザによる前記レコメンドの実践の有無に係るデータを取得する実践有無データ取得手段、
    としてさらに機能させ、
    前記レコメンド選定手段は、前記ユーザが過去に所定回数未実践とした前記レコメンドを予め除外の上、前記改善項目判別手段が判別した項目を改善するためのレコメンドを選定することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のヘルスケア支援プログラム。
  8. 前記サーバ装置を、
    前記複数の項目から、前記ユーザが複数所属する所定の組織単位で改善を要する項目を判別する組織別改善項目判別手段、
    前記組織に所属するユーザの精神的及び/又は身体的な健康状態を改善するための複数のレコメンドから、前記組織別改善項目判別手段が判別した項目を改善するためのレコメンドを選定する組織別レコメンド選定手段、
    として機能させる請求項1から7のいずれか一項に記載のヘルスケア支援プログラム。
  9. ユーザが使用する端末装置と通信回線を介して接続され、
    前記ユーザの精神的及び/又は身体的な健康状態を示す所定の複数の項目から、前記ユーザが改善を要する項目を判別する改善項目判別手段と、
    前記ユーザの精神的及び/又は身体的な健康状態を改善するための複数のレコメンドから、前記改善項目判別手段が判別した項目を改善するためのレコメンドを選定するレコメンド選定手段と、
    前記レコメンド選定手段が選定したレコメンドに係るデータを、送信手段によって前記端末装置へと送信させるレコメンドデータ送信制御手段と、
    を備えるヘルスケア支援装置。
  10. ユーザの精神的及び/又は身体的な健康状態を示す所定の複数の項目から、前記ユーザが改善を要する項目を判別する改善項目判別ステップと、
    前記ユーザの精神的及び/又は身体的な健康状態を改善するための複数のレコメンドから、前記改善項目判別ステップにおいて判別された項目を改善するためのレコメンドを選定するレコメンド選定ステップと、
    前記レコメンド選定ステップにおいて選定されたレコメンドを、前記ユーザに提示するレコメンド提示ステップと、
    を含むヘルスケア支援方法。
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