JP2021092719A - 羽根駆動装置 - Google Patents

Abstract

【課題】カメラ機能を備えた電子機器において、不正アクセスやユーザの誤操作などによってユーザの意図しない画像が電子機器に取り込まれることを抑止する。【解決手段】羽根駆動装置は、カメラのレンズ開口を遮蔽又は開放する羽根部材と、羽根部材を遮蔽状態と開放状態に駆動する駆動部と、駆動部による前記羽根部材の動きを阻止するために操作される手動の操作部材とを備え、操作部材は、羽根部材の動きを阻止する第１位置と羽根部材の動きを阻止しない第２位置の間で選択的に移動可能である。【選択図】図１

Description

本発明は、羽根駆動装置に関するものである。

近年の電子機器は、取得した画像を処理・保存・送信する機能を備えるものが多く、画像取得のためにカメラ機能（カメラモジュール）を備えるものが一般化している。また、近年の電子機器は、「ＩｏＴ：Internet of Things（モノのインターネット）」という言葉で表現されているように、ネットワークに接続された状態で使用するものが多くなっており、このような電子機器は、ネットワークを介した外部からの不正アクセスへの対策が不可欠になっている。

カメラ機能を有する電子機器は、電子機器に取り付けられているカメラモジュールのレンズ開口が常に開放されているものが多いので、ＩｏＴにおいて悪意の外部操作でカメラ機能が作動すると、ユーザの意図しない画像が取り込まれてしまうことになり、プライベート画像の流出や不正な画像取得による防犯機能の低下などと言った問題が生じる。

また、ＰＣやスマートフォンなどの携帯情報端末を使用している際に、ユーザが意図しない操作誤りなどでカメラ機能を作動させてしまう場合がある。このような場合にも、ユーザの意図しない画像が電子機器内に取り込まれて記録されてしまうことになり、記録された画像の外部流出や意図しない画像の記録によって盗撮などの疑いを掛けられたりする問題があった。

このような問題に対しては、カメラ機能を使用していないときには、開放されているレンズ開口を遮蔽部材で塞ぎ、カメラ機能を使用するときのみレンズ開口を開放させることが有効であり、例えば、スライド式の遮蔽部材を電子機器の筐体に設けて、カメラ機能の使用時にはレンズ開口から外れるように手動で遮蔽部材をスライドさせ、カメラ機能の非使用時にはレンズ開口を覆うように手動で遮蔽部材をスライドさせるものなどが提案されている（下記特許文献１参照）。

実用新案登録第３１７０６１９号公報

前述した従来技術によると、カメラ機能の非使用時にレンズ開口を遮蔽部材で塞ぐことで、ユーザが意識しない画像が電子機器に取り込まれることを抑止することができる。しかしながら、手動で遮蔽部材を操作するものでは、遮蔽部材の開閉状態が中途半端になり易く、ユーザがレンズ開口を塞ぐつもりで遮蔽部材をスライド操作したとしても、遮蔽部材がレンズ開口を完全に覆っていない状態で止まり、それをユーザが気付かないことがあり、また逆に、ユーザがレンズ開口を開放させるつもりで遮蔽部材をスライド操作したとしても、遮蔽部材がレンズ開口から完全に外れていない状態で止まり、それをユーザが気
付かないことがある。

このような状況になると、カメラ機能の非使用時には、一部開放しているレンズ開口からユーザの意図しない画像が電子機器に取り込まれる虞があり、また、カメラ機能の使用時には、レンズ開口の一部が塞がれていることで、所望の画像を得ることに失敗してしまう問題が生じる。また、このような問題を避けるために遮蔽部材を電動操作可能にすると、遮蔽部材の操作自体が不正アクセスによって外部操作される虞があるので、効果的な不正アクセス対策にはならないことになる。

本発明は、このような問題に対処するために提案されたものである。すなわち、カメラ機能を備えた電子機器において、不正アクセスやユーザの誤操作などによってユーザの意図しない画像が電子機器に取り込まれることを抑止すること、カメラ機能の使用時には確実にレンズ開口を開放させ、カメラ機能の非使用時には確実にレンズ開口を閉塞することができるようにすること、などを課題としている。

このような課題を解決するために、本発明は、以下の構成を具備するものである。
カメラのレンズ開口を遮蔽又は開放する羽根部材と、前記羽根部材を遮蔽状態と開放状態に駆動する駆動部と、前記駆動部による前記羽根部材の動きを阻止するために操作される手動の操作部材とを備え、前記操作部材は、前記羽根部材の動きを阻止する第１位置と前記羽根部材の動きを阻止しない第２位置の間で選択的に移動可能であることを特徴とする羽根駆動装置。

羽根駆動装置の動作を示した説明図（（ａ）羽根部材が開状態で操作部材が第２位置の状態、（ｂ）羽根部材が閉状態で操作部材が第２位置の状態、（ｃ）羽根部材が閉状態で操作部材が第１位置の状態）。 羽根駆動装置の駆動部を示した説明図。 羽根駆動装置（他の例）の動作を示した説明図（（ａ）羽根部材が閉状態で操作部材が第２位置の状態、（ｂ）羽根部材が開状態で操作部材が第２位置の状態、（ｃ）羽根部材が開状態で操作部材が第１位置の状態）。 羽根駆動装置（図１の変形例）の動作を示した説明図（（ａ）羽根部材が開状態で操作部材が第２位置の状態、（ｂ）羽根部材が閉状態で操作部材が第２位置の状態、（ｃ）羽根部材が閉状態で操作部材が第１位置の状態）。 羽根駆動装置（図３の変形例）の動作を示した説明図（（ａ）羽根部材が閉状態で操作部材が第２位置の状態、（ｂ）羽根部材が開状態で操作部材が第２位置の状態、（ｃ）羽根部材が開状態で操作部材が第１位置の状態）。 羽根駆動装置（他の例）の動作を示した説明図（（ａ）羽根部材が開状態で操作部材が第２位置の状態、（ｂ）羽根部材が閉状態で操作部材が第２位置の状態、（ｃ）羽根部材が閉状態で操作部材が第１位置の状態）。 羽根駆動装置（他の例）の動作を示した説明図（（ａ）羽根部材が閉状態で操作部材が第２位置の状態、（ｂ）羽根部材が開状態で操作部材が第２位置の状態、（ｃ）羽根部材が開状態で操作部材が第１位置の状態）。 羽根駆動装置（他の例）の動作を示した説明図（（ａ）羽根部材が開状態で操作部材が第２位置の状態、（ｂ）羽根部材が閉状態で操作部材が第２位置の状態、（ｃ）羽根部材が閉状態で操作部材が第１位置の状態）。 羽根駆動装置（他の例）の動作を示した説明図（（ａ）羽根部材が開状態で操作部材が第２位置の状態、（ｂ）羽根部材が閉状態で操作部材が第２位置の状態、（ｃ）羽根部材が閉状態で操作部材が第１位置の状態）。 羽根部材の遮蔽部の例を示した説明図（（ａ）が網目状の遮蔽部、（ｂ）が同心スリット状の遮蔽部、（ｃ）がモザイクフィルタ）。 羽根部材の外表面の意匠を示した説明図（（ａ）が絵柄の意匠、（ｂ）が文字の意匠）。 羽根駆動装置とカメラモジュールが内部に装備された電子機器を示す説明図（（ａ）が正面図、（ｂ）が（ａ）におけるＸ−Ｘ断面図）。

以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の説明で、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。

図１及び図２に示すように、羽根駆動装置１（１Ａ）は、羽根部材２と、図２に示す駆動部３と、操作部材４とを備えている。羽根部材２と駆動部３と操作部材４は、枠体５に装備されている。

枠体５は、カメラのレンズ開口に対応する開口１０Ａを有する開口板１０を備えている。羽根部材２は、図１（ａ）に示すように、開口１０Ａを開放することでカメラのレンズ開口を開放状態にし、図１（ｂ），（ｃ）に示すように、開口１０Ａを遮蔽することでカメラのレンズ開口を遮蔽状態にする。以下の説明では、開口１０Ａを開放している状態を羽根部材２の開状態といい、開口１０Ａを遮蔽している状態を羽根部材２の閉状態という。

羽根部材２は、枠体５に軸１１にて軸支されている。軸１１は開口１０Ａの中心軸に平行な軸であり、羽根部材２は、図２に示した駆動部３によって、軸１１回りに回転して、開状態（開放状態）と閉状態（遮蔽状態）とを切り替えるように駆動される。

駆動部３は、図２に示すように、羽根部材２に設けられた軸１１と平行に突出する突起部１２に係合するレバー部２０と、レバー部２０と一体のロータ部２１と、ロータ部２１に固定され軸１１と平行な軸周りに回転可能に軸支されるロータマグネット２２と、ロータマグネット２２を挟むように配置されるヨーク２３と、ヨーク２３の一部に巻き回れるコイル２４と、コイル２４を保持するボビン２５などを備えている。ボビン２５には、コイル２４の一対の端部がそれぞれ接続される一対の通電端子２６が取り付けられている。ロータマグネット２２は、レバー部２０の作動範囲の両端でその位置が保持されるように、レバー部２０に取り付けられている。これにより、羽根部材２は、開状態および閉状態の状態が保持される。なお、駆動部３としては、このような例に限定されるものではなく、マグネットまたはコイルをリニアに移動させるＶＣＭ（Voice Coil Motor）など、各種のものを採用することができる。

操作部材４は、手動で操作されるものであり、枠体５に対して移動自在に装備されている。操作部材４は、バネ６を介して枠体５のバネ受け部５Ａ（図２参照）に移動自在に支持されており、手動でスライドすることによって、図１（ｃ）に示した第１位置と、図１（ａ），（ｂ）に示す第２位置の間で選択的に移動する。

ここでの第１位置は、操作部材４が羽根部材２の動きを阻止する位置であり、第２位置は、操作部材４が羽根部材２の動きを阻止しない位置である。操作部材４が第１位置に移動すると、駆動部３の駆動では羽根部材２は動かすことができなくなり、操作部材４が第２位置に移動すると、駆動部３の駆動で羽根部材２が開状態又は閉状態に動作可能になる。操作部材４は、中間位置を手動で越えることで、バネ６に付勢されて第１位置又は第２位置に選択的に移動する。

そして、図１に示した羽根駆動装置１（１Ａ）は、操作部材４が係止部３０Ａを有する係止部材３０を備えている。係止部材３０は、操作部材４と一体になって移動し、図１（ｃ）に示すように、操作部材４の第１位置で、係止部材３０の係止部３０Ａが、閉状態になっている羽根部材２の被係止部２Ａに係止する。これによって、駆動部３による羽根部材２の動きが阻止される。

このような羽根駆動装置１（１Ａ）は、操作部材４を第２位置に移動させておくことで、羽根部材２を駆動部３によって開閉動作させることができる。これにより、ユーザの意思で駆動部３を動作させることで、羽根部材２を確実に開状態又は閉状態にすることができる。

また、羽根駆動装置１（１Ａ）は、ユーザが意図的に駆動部３を動作させて羽根部材２を閉状態にした後、操作部材４を第１位置に移動させることで、羽根部材２を閉状態に固定することができ、ユーザが意図しない駆動信号が駆動部３に送られた場合であっても羽根部材２の閉状態を維持することができる。

このように、 ユーザは、自分が意図していないときに羽根部材２が動作しないようにすることができる。特に、羽根部材２が閉じている状態、すなわち撮影を制限している状態となるように羽根部材２の位置を保持（ロック）することができるため、ユーザが意図しない画像が勝手に撮影され、その画像が外部に流出しないようにすることができる。

図３に示した羽根駆動装置１（１Ｂ）は、他の例であり、操作部材４は係止部３１Ａを有する係止部材３１を備えており、図３（ｃ）に示した第１位置と図３（ａ），（ｂ）に示した第２位置の間で移動する。

図３（ａ），（ｂ）に示すように、操作部材４を第２位置に移動している場合には、駆動部３を駆動させることで、羽根部材２は、図３（ａ）に示す閉状態と図３（ｂ）に示す開状態に動作可能になっている。これに対して、図３（ｃ）に示すように、駆動部３によって羽根部材２を開状態にした後、操作部材４を第１位置に移動することで、羽根部材２を開状態で固定することができる。この例では、ユーザの意図に反して羽根部材２が閉状態になるのを、操作部材４を第１位置に移動することで阻止することができる。

図４に示した羽根駆動装置１（１Ｃ）は、図１に示した例の変形例であり、羽根部材２がスライド式である以外は、図１に示した例と同様である。また、図５に示した羽根駆動装置１（１Ｄ）は、図３に示した例の変形例であり、羽根部材２がスライド式である以外は、図３に示した例と同様である。

図６に示した羽根駆動装置１（１Ｅ）は、操作部材４は係止部３２Ａを有する係止部材３２を備えており、図６（ｃ）に示した第１位置と図６（ａ），（ｂ）に示した第２位置の間で移動する。羽根駆動装置１（１Ｅ）は、駆動部３のロータ部２１に被係止部２１Ａが設けられており、被係止部２１Ａに操作部材４と一体に移動する係止部材３２の係止部３２Ａが係止することで、ロータ部２１の回転が阻止されて、羽根部材２の動きが阻止される。

この例では、図６（ａ），（ｂ）に示すように、操作部材４を第２位置に移動している場合には、駆動部３を駆動させることで、羽根部材２は、図６（ａ）に示す開状態と図６（ｂ）に示す閉状態に動作可能になっている。これに対して、図６（ｃ）に示すように、駆動部３によって羽根部材２を閉状態にした後、操作部材４を第１位置に移動することで、ロータ部２１に設けた被係止部２１Ａに係止部材３２の係止部３２Ａが係止して、羽根部材２を閉状態で固定することができる。この例では、ユーザの意図に反して羽根部材２が開状態になるのを、操作部材４を第１位置に移動することで阻止することができる。

図７に示した羽根駆動装置１（１Ｆ）は、図６に示した例と同様に、ロータ部２１に被係止部２１Ａが設けられ、操作部材４と一体に移動する係止部材３２の係止部３２Ａが被係止部２１Ａに係止することで羽根部材２の動きが阻止される。

この例では、図７（ａ），（ｂ）に示すように、操作部材４を第２位置に移動している場合には、駆動部３を駆動させることで、羽根部材２は、図７（ａ）に示す閉状態と図７（ｂ）に示す開状態に動作可能になっている。これに対して、図７（ｃ）に示すように、駆動部３によって羽根部材２を開状態にした後、操作部材４を第１位置に移動することで、ロータ部２１に設けた被係止部２１Ａに係止部材３２の係止部３２Ａが係止して羽根部材２を開状態で固定することができる。この例では、ユーザの意図に反して羽根部材２が閉状態になるのを、操作部材４を第１位置に移動することで阻止することができる。

図８に示す羽根駆動装置１（１Ｇ）は、操作部材４が、第１位置で駆動部３のヨーク２３に近接する磁極部（マグネット）４０を備えている。この例では、操作部材４に延長部材４１を設けて、その端部に磁極部４０を取り付けている。磁極部４０は、コイル２４に通電することでヨーク２３に生じる磁力より大きな磁力をヨーク２３に付与し、ロータマグネット２２の回転を阻止している。

これによると、図８（ａ），（ｂ）に示すように、操作部材４を第２位置に移動している場合には、駆動部３を駆動させることで、羽根部材２は、図８（ａ）に示す開状態と図８（ｂ）に示す閉状態に動作可能になっている。これに対して、図８（ｃ）に示すように、駆動部３によって羽根部材２を閉状態にした後、操作部材４を第１位置に移動することで、磁極部４０によって磁化されたヨーク２３によってロータマグネット２２が固定され、羽根部材２を閉状態で固定することができる。この例では、ユーザの意図に反して羽根部材２が開状態になるのを、操作部材４を第１位置に移動することで阻止することができる。

図９に示す羽根駆動装置１（１Ｈ）は、操作部材４が、第１位置で駆動部３のロータマグネット２２に近接する磁極部（マグネット）４０を備えている。この例では、操作部材４に延長部材４１を設けて、その端部に磁極部４０を取り付けている。磁極部４０は、コイル２４に通電することでヨーク２３がロータマグネット２２に作用する磁力より大きな磁力をロータマグネット２２に付与して、ロータマグネット２２の回転を阻止している。

これによると、図９（ａ），（ｂ）に示すように、操作部材４を第２位置に移動している場合には、駆動部３を駆動させることで、羽根部材２は、図９（ａ）に示す開状態と図９（ｂ）に示す閉状態に動作可能になっている。これに対して、図９（ｃ）に示すように、駆動部３によって羽根部材２を閉状態にした後、操作部材４を第１位置に移動することで、磁極部４０によってロータマグネット２２が固定され、羽根部材２を閉状態で固定することができる。この例では、ユーザの意図に反して羽根部材２が開状態になるのを、操作部材４を第１位置に移動することで阻止することができる。

前述した羽根駆動装置１（１Ａ〜１Ｈ）によると、ユーザは、操作部材４を第２位置に移動しておくことで、カメラ機能の使用時は駆動部３を意図的に駆動させて、確実にレンズ開口を開放させることができ、カメラ機能の非使用時には駆動部３を意図的に駆動させて、確実にレンズ開口を遮蔽することができる。そして、ユーザの意思によって操作部材２を手動で第１位置に移動することで、駆動部３による羽根部材２の動きを阻止することができる。

ここで、駆動部３は、無通電の定常時に、羽根部材２が開状態又は閉状態のいずれかに片側保持される構造であるか、或いは、無通電の定常時に、羽根部材２が開状態か閉状態のいずれか近い方に両側保持される構造であることが好ましい。このようにすることで、駆動部３が駆動されない時に羽根部材２の位置を安定に保持することができる。

また、操作部材４は、前述したバネ６による付勢力や磁石による吸引力などで、第１位置と第２位置のいずれかに引き込まれるようにすることが好ましい。第１位置と第２位置で操作部材４の一部が嵌まり込む溝などを設けるか、或いは、操作部材４の移動時にカムのように上り下りする操作領域を設けて力量変化を持たせることで、より確実に操作部材４を第１位置と第２位置の一方に選択的に操作することができる。

ここで用いられる羽根部材２は、図１０及び図１１に示すように、前述した開口１０Ａを塞ぐ遮蔽部２Ｐを有している。この遮蔽部２Ｐは、開口１０Ａに入射する光の全部を遮光する遮光部であってもよいが、それ以外に、図１０（ａ），（ｂ）に示すように、開口１０Ａに入射する光の一部を遮光して撮影を阻害するものであってもよい。図１０（ａ）に示す例は、網目状の遮蔽部であり、図１０（ｂ）に示す例は、同心スリット状の遮蔽部であって、これらを設けることで、開口１０Ａに入射する光の一部を遮光して撮影を阻害することができる。また、羽根部材２の遮蔽部２Ｐは、図１０（ｃ）に示すように、開口１０Ａに入射する光をフィルタリングして撮影を阻害するフィルタ部であってもよい。図１０（ｃ）に示す例は、モザイクフィルタによって、開口１０Ａに入射する光をフィルタリングして撮影を阻害することができる。

羽根部材２は、閉状態になっているときに、その状態が外観視できて、カメラモジュールのレンズ開口が遮蔽されていることをユーザや他人が確認できることが好ましい。このため、羽根部材２の外表面は、視認性の高い赤色などで着色しておくことが好ましい。また、羽根部材２の遮蔽部２Ｐの外表面に、図１１（ａ）に示すような絵柄の意匠を設けたり、図１１（ｂ）に示すように文字の意匠を設けたりして、外観性を高めることが好ましい。

図１２は、羽根駆動装置とカメラモジュールを備える電子機器の一例として、カメラ機能を備えたＰＣ（ノート型ＰＣ）を示している。羽根駆動装置１（１Ａ〜１Ｈ）は、操作部材４を電子機器１００の筐体Ｔの外側に突出させ、枠体５が開口１０Ａとカメラモジュール２００のレンズ開口が同軸になるように、筐体Ｔ内におけるカメラモジュール２００の前側に配備される。羽根駆動装置１（１Ａ〜１Ｈ）が装備される電子機器１００は、このようなＰＣだけでなく、スマートフォンなどの携帯情報端末、カメラ機能を備えたＡＩスピーカ（スマートスピーカ）、ホームセキュリティーカメラ、など、カメラ機能を備えたＩｏＴ全般が対象になる。

カメラモジュール２００は、それ自体を薄型化することで、電子機器１００の筐体Ｔの内側に大きなスペースを要すること無く配備することができる。この例では、カメラモジュールの１のレンズ開口が筐体Ｔに設けた筐体開口Ｔ１に重なるように配備されている。また、図示の例のように、羽根駆動装置１（１Ａ〜１Ｈ）とカメラモジュール２００は、電子機器１００におけるフロントパネルＦやディスプレイパネルＤの上などの空間に配備することができる。

このような羽根駆動装置１（１Ａ〜１Ｈ）とカメラモジュール２００を備える電子機器１００は、羽根駆動装置１（１Ａ〜１Ｈ）の羽根部材２を閉状態にして操作部材４で動作阻止することで、ユーザが意図していない画像（映像）が電子機器１００内に取り込まれることを未然に防止することができる。これいより、プライバシー画像の流出や盗撮の疑いを掛けられることを回避することができ、ＩｏＴ環境下であっても安心してカメラ機能を有する電子機器１００を使用することができる。

以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。

１（１Ａ，１Ｂ，１Ｃ，１Ｄ，１Ｅ，１Ｆ，１Ｇ，１Ｈ）：羽根駆動装置，
２：羽根部材，２Ａ：被係止部，２Ｐ：遮蔽部，
３：駆動部，４：操作部材，５：枠体，５Ａ：バネ受け部，６：バネ，
１０：開口板，１０Ａ：開口，１１：軸，１２：突起部，
２０：レバー部，２１：ロータ部，２１Ａ：被係止部，
２２：ロータマグネット，
２３：ヨーク，２４：コイル，２５：ボビン，２６：通電端子，
３０，３１，３２：係止部材，３０Ａ，３１Ａ，３２Ａ：係止部，
４０：磁極部，４１：延長部材，
１００：電子機器，２００：カメラモジュール，
Ｔ：筐体，Ｔ１：筐体開口，Ｆ：フロントパネル，Ｄ：ディスプレイパネル

Claims (6)

1. カメラのレンズ開口を遮蔽又は開放する羽根部材と、
   前記羽根部材を遮蔽状態と開放状態に駆動する駆動部と、
   前記駆動部による前記羽根部材の動きを阻止するために操作される手動の操作部材とを備え、
   前記操作部材は、前記羽根部材の動きを阻止する第１位置と前記羽根部材の動きを阻止しない第２位置の間で選択的に移動可能であることを特徴とする羽根駆動装置。
2. 前記操作部材は、前記第１位置で前記羽根部材の被係止部に係止する係止部を備えることを特徴とする請求項１記載の羽根駆動装置。
3. 前記操作部材は、前記第１位置で前記駆動部のロータ部に設けた被係止部に係止する係止部を備えることを特徴とする請求項１記載の羽根駆動装置。
4. 前記操作部材は、前記第１位置で前記駆動部のヨークに近接する磁極部を備えることを特徴とする請求項１記載の羽根駆動装置。
5. 前記操作部材は、前記第１位置で前記駆動部のロータマグネットに近接する磁極部を備えることを特徴とする請求項１記載の羽根駆動装置。
6. 請求項１〜５のいずれか１項に記載された羽根駆動装置とカメラモジュールを備える電子機器。

Images