JP2021092375A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】収納容器の上面開口部を閉塞する蓋体が所定の閉塞位置に配置されやすく、収納容器と蓋の間に不用意な隙間が生じにくい冷蔵庫を提供する。【解決手段】本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫本体に設けられた貯蔵室と、前記貯蔵室に設けられた上面開口部を有する収納容器と、前記収納容器の前記上面開口部を開閉する蓋体とを備え、前記収納容器が前記蓋体の下面に沿って移動して前記収納容器の前記上面開口部を開閉する冷蔵庫において、前記蓋体は、前記貯蔵室内に上下動可能に取り付けられ、前記収納容器の移動方向の位置決めをする位置決め部を備える。【選択図】 図2
Description
本発明の実施形態は、冷蔵庫に関するものである。
貯蔵室に設けた収納容器内の酸素を減少させたり、収納容器内を高湿度に保持する等、収納容器内の環境を調整することで庫内の食品の鮮度を維持する冷蔵庫が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
このような冷蔵庫では、冷蔵庫内における収納容器の配置や使い勝手を考慮して、収納容器の上面に貯蔵品を取り出すための開口部を設け、蓋体によって上面開口部を開閉可能に閉塞することがある。
しかし、蓋が所定の閉塞位置よりズレていると収納容器と蓋の間に隙間ができ、収納容器内の環境を調整することが困難となる。
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、貯蔵室に設けられた収納容器の上面開口部を蓋体によって開閉可能に閉塞する冷蔵庫において、蓋体が所定の閉塞位置に配置されやすく、収納容器と蓋の間に不用意な隙間が生じにくい冷蔵庫を提供することを目的とする。
一実施形態の冷蔵庫は、冷蔵庫本体に設けられた貯蔵室と、前記貯蔵室に設けられた上面開口部を有する収納容器と、前記収納容器の前記上面開口部を開閉する蓋体とを備え、前記収納容器が前記蓋体の下面に沿って移動して前記収納容器の前記上面開口部を開閉する冷蔵庫において、前記蓋体は、前記貯蔵室内に上下動可能に取り付けられ、前記収納容器の移動方向の位置決めをする位置決め部を備えるものである。
以下、一実施形態の冷蔵庫1について図面に基づいて説明する。
(1)冷蔵庫1の構成
本実施形態に係る冷蔵庫1は、図1に示すように、前面に開口する断熱箱体からなる冷蔵庫本体2を備える。冷蔵庫本体2は、鋼板製の外箱3と合成樹脂製の内箱4との間に形成された断熱空間5に真空断熱材や発泡断熱材等の断熱材を有して構成されている。冷蔵庫本体2は内箱4の内側に複数の貯蔵空間が設けられており、貯蔵空間が断熱仕切壁6によって上下に区画されている。
本実施形態に係る冷蔵庫1は、図1に示すように、前面に開口する断熱箱体からなる冷蔵庫本体2を備える。冷蔵庫本体2は、鋼板製の外箱3と合成樹脂製の内箱4との間に形成された断熱空間5に真空断熱材や発泡断熱材等の断熱材を有して構成されている。冷蔵庫本体2は内箱4の内側に複数の貯蔵空間が設けられており、貯蔵空間が断熱仕切壁6によって上下に区画されている。
断熱仕切壁6の上方の空間は、冷蔵温度帯(例えば、1〜4℃)に冷却される貯蔵室であり、内部がさらに仕切壁7によって上下に区画され、仕切壁7の上方に冷蔵室10が設けられ、仕切壁7の下方に野菜室12が設けられている。
冷蔵室10の前面開口部には、ヒンジで枢支された回動式の冷蔵室扉11が設けられている。野菜室12の前面開口部は、引出し式の野菜室扉13により閉塞されている。野菜室扉13の庫内側には、貯蔵容器20を保持する左右一対の支持枠が固着されており、開扉動作とともに貯蔵容器20が庫外に引き出されるように構成されている。なお、貯蔵容器20の具体的な構成については後で詳述する。
断熱仕切壁6の下方の空間には、自動製氷機を備えた製氷室(不図示)と第1冷凍室16とが左右に併設され、その下方に仕切板8を介して第2冷凍室18が設けられている。製氷室、第1冷凍室16及び第2冷凍室18は、いずれも冷凍温度帯(例えば、−17℃以下)に冷却される。
製氷室、第1冷凍室16、及び第2冷凍室18の開口部は、野菜室12と同様、引き出し式の扉17,19により閉塞されている。各扉17,19の裏面側に固着した左右一対の支持枠には貯蔵容器21,22が保持されており、開扉動作とともに該貯蔵容器21、22が庫外に引き出されるように構成されている。
冷蔵温度帯の貯蔵室(冷蔵室10及び野菜室12)の奥部には、冷蔵冷却器30、冷蔵ファン31及びドレインパン32を収納する冷蔵冷却器室33が区画されている。冷蔵冷却器30は冷蔵冷却器室33の空気を冷却して冷気を生成し、生成した冷気を冷蔵ファン31によってダクト34を介して冷蔵室10へ供給する。
ドレインパン32は、除霜運転時に冷蔵冷却器30から生じる結露水(除霜水)を受ける。ドレインパン32に溜まった結露水は、排水ホース35を介して冷蔵庫本体2の背面下部に設けられた機械室36に配置された蒸発皿37へ排出する。
冷凍温度帯の貯蔵室(製氷室、第1冷凍室16、及び第2冷凍室18)の奥部には、冷凍冷却器38、冷凍ファン39及びドレインパン40を収納する冷凍冷却器室41が区画されている。冷凍冷却器38は冷凍冷却器室41の空気を冷却して冷気を生成し、生成した冷気を冷凍ファン39によってダクト42を介して冷凍温度帯の貯蔵室16,18へ供給する。
冷蔵冷却器30及び冷凍冷却器38は、冷蔵庫本体2の背面下部に形成された機械室36に収納された圧縮機43や凝縮器とともに冷凍サイクルを構成し、圧縮機43から吐出された冷媒によって冷却される。
(2)貯蔵容器20
図2に示すように、野菜室12に設けられた貯蔵容器20は、樹脂成形体であって、野菜室12のほぼ全幅にわたって設けられた下段容器23と、下段容器23の上方に設けられた収納容器50と、収納容器50の上面開口部51を閉塞する蓋体80とを備える。
図2に示すように、野菜室12に設けられた貯蔵容器20は、樹脂成形体であって、野菜室12のほぼ全幅にわたって設けられた下段容器23と、下段容器23の上方に設けられた収納容器50と、収納容器50の上面開口部51を閉塞する蓋体80とを備える。
下段容器23は、前方壁、後方壁、左右側壁によって囲まれた上方に開口する有底の箱状をなしており、収納容器50に比べて下段容器23の収容深さが深く設けられている。下段容器23の内部は、幅方向に延びる前後仕切壁27によって前後に仕切られている。
下段容器23は、野菜室扉13の裏面側に固着された左右一対の支持枠24に保持され、野菜室扉13の開扉動作とともに庫外へ引き出されるように構成されている。
下段容器23は、野菜室扉13の裏面側に固着された左右一対の支持枠24に保持され、野菜室扉13の開扉動作とともに庫外へ引き出されるように構成されている。
下段容器23の左右側壁の上端は、収納容器50に設けられた容器下脚部53が載置されるとともに前後方向に摺動する摺動面28をなしている。
下段容器23の上方に設けられた収納容器50は、前方壁、後方壁、左右側壁によって囲まれた上方に開口する有底の箱状をなしている。収納容器50の上面に設けられた上面開口部51は、内部に貯蔵品を出し入れするための開口部であって、蓋体80によって開閉可能に閉塞されている。
収納容器50は、冷蔵室10と野菜室12とを区画する仕切壁7の下方に近接させて配置され、野菜室12の左右の内側壁面に設けられた内箱レール25と下段容器23の左右側壁の上端に設けられた摺動面28とを前後方向に摺動することで、下段容器23と独立して庫外へ引き出し可能に野菜室12に設けられている。
収納容器50の左右側壁の外側には、容器上脚部52及び容器下脚部53が幅方向外方へ突出している。
容器上脚部52は、収納容器50の上部に位置し、収納容器50の左右側壁の前部及び後部にそれぞれ設けられている。容器上脚部52は、野菜室12の左右の内側壁面に設けられた内箱レール25に載置されこの上を前後方向に摺動することで、収納容器50の上部を前後方向へ移動可能に支持する。
容器下脚部53は、容器上脚部52より下方であって収納容器50の下部に位置し、収納容器50の左右側壁にそれぞれ設けられている。容器下脚部53は、下段容器23の左右側壁の上端に設けられた摺動面28に載置され、この上を前後方向に摺動することで、収納容器50の下部を前後方向へ移動可能に支持する。
収納容器50の後方壁の上端部には、後方へ行くほど下方へ傾斜する傾斜部57が、収納容器50の幅方向の一部分、例えば収納容器50の左右両端部に設けられている(図7参照)。この傾斜部57の後端は、後述する前側位置決め部82の前端より下方に位置している。野菜室扉13の開扉状態において収納容器50が下段容器23の摺動面28を摺動しながら後方へ移動した時に、傾斜部57が前側位置決め部82をすくい上げ蓋体80を収納容器50の上面へ案内する。
収納容器50の底壁の前端部には、下方へ突出する突起55が設けられている。図7に示すような野菜室扉13が開扉され収納容器50が野菜室12の前方へ引き出された状態から野菜室扉13が閉扉されると、下段容器23の前後仕切壁27が収納容器50の突起55に当接して収納容器50を後方へ移動させる。
収納容器50の前方壁の上端部には、前方へ行くほど下方へ傾斜する手掛け部56が設けられている。野菜室扉13を開扉した後、使用者が手掛け部56を前方へ引っ張ることで収納容器50が引き出される。
蓋体80は、図2及び図3に示すように、板部81と、位置決め部82,83と、支持部84,85とを備え、野菜室12の天井面を構成する仕切壁7に取り付けられ、野菜室12に収納された収納容器50の上面開口部51を閉塞する。
板部81は、収納容器50の上面開口部51全体を覆う略平板状をなしている。板部81の下面周縁部は、平坦な面をなしており、収納容器50の上面開口部51の周縁部全体と面接触する。板部81の上面には、上方へ突出する補強リブ86と、収納容器50内の環境を調整する調整機構100を取り付ける取付部87とを備える。
取付部87は、板部81における前後方向の中央部よりやや後方に寄った位置に設けられた板部81を貫通する貫通孔87aと、貫通孔87aの周縁部に設けられた段部87bと、固定爪87cを備える。取付部87は、調整機構100の周縁部を段部87bにおいて支持することで、貫通孔87aを調整機構100によって覆った状態で固定爪87cが調整機構100を保持固定する。なお、本実施形態では、取付部87が幅方向に3つ並べて板部81に設けられている。
位置決め部82,83は、板部81の前端部に設けられた前側位置決め部82と、板部81の後端部に設けられた後側位置決め部83とを備える。
前側位置決め部82は、板部81の前端部から前方へ行くほど下方へ傾斜するように突出する。蓋体80によって収納容器50の上面開口部51が閉塞される位置(以下この位置を「閉塞位置」ということもある)から所定量だけ前方にずれた位置までの範囲内に収納容器50があると、前側位置決め部82は手掛け部56の上面に形成された傾斜面に接触する。
前側位置決め部82の水平面に対する傾斜角度は、手掛け部56の上面の水平面に対する傾斜角度と同一又は手掛け部56の上面の水平面に対する傾斜角度より大きく設けられている。
後側位置決め部83は、板部81の後端部から下方へ突出し、閉塞位置にある収納容器50の後方壁の上端部と当接する。これにより、後側位置決め部83は、収納容器50が閉塞位置より後方へ移動するのを規制する。
このような位置決め部82、83は、収納容器50が閉塞位置より前方にあると、前側位置決め部82によって収納容器50を後方へ押圧して後側位置決め部83に当接させることで、収納容器50を閉塞位置へ案内する。
なお、後側位置決め部83は、収納容器50の後方壁に設けられた傾斜部57と干渉しないように傾斜部57を避けた位置に設けられており、例えば、板部81の幅方向中央部に設けられている。
図3〜図5に示すように、支持部84,85は、板部81の前後方向中央位置より前側に設けられた前側支持部84と、前側支持部84より後方に設けられた後側支持部85とを備え、冷蔵室10と野菜室12を仕切る仕切壁7に係止して、板部81を野菜室12内において上下動可能に支持する。
前側支持部84は、板部81から上方へ突出する腕部84aと、腕部84aの上端において水平方向へ折れ曲がった係止部84bと、腕部84aを補強するリブ84cとを備える。腕部84a及び係止部84bは、仕切壁7に設けられた挿通孔7aに下方から挿通され、仕切壁7の上面に係止部84bが係止する。腕部84aは、挿通孔7aにおいて上下動することができるように、その断面形状が仕切壁7の挿通孔7aより小さく設けられている。これにより、前側支持部84は蓋体80を上下動可能に支持する。
後側支持部85は、前側支持部84と同様、板部81から上方へ突出する腕部85aと、腕部85aの上端において水平方向へ折れ曲がった係止部85bと、腕部85aを補強するリブ85cとを備える。腕部85a及び係止部85bは、仕切壁7に設けられた挿通孔7bに下方から挿通され、仕切壁7の上面に係止部85bが係止する。腕部85aは、挿通孔7bにおいて上下動することができるように、その断面形状が仕切壁7の挿通孔7bより小さく設けられている。これにより、後側支持部85は蓋体80を上下動可能に支持する。
前側支持部84及び後側支持部85を設ける前後方向の位置は、任意の位置とすることができるが、前側支持部84から蓋体80の前端までの前後方向の長さL1が、後側支持部85から蓋体80の後端までの前後方向の長さL2より大きくなるように前側支持部84及び後側支持部85を板部81に設けることが望ましい。言い換えれば、前側支持部84と後側支持部85との前後方向の中央位置が、板部81の前後方向の中央位置より後方になるように、前側支持部84及び後側支持部85によって板部81を支持する位置を設定することが望ましい。
また、前側支持部84は、後側支持部85より上下方向へ移動しやすいように仕切壁7に取り付けられ、蓋体80が後側に比べて前側において上下方向へ移動しやすいことが望まし。なお、前側支持部84を後側支持部85より上下方向へ移動しやすくするため、例えば、図5に示すように、前側支持部84の腕部84aを挿通する挿通孔7aを、後側支持部85の腕部85aを挿通する挿通孔7bより大きく設け、腕部85aに比べて腕部84aが挿通孔7aを上下動するときの抵抗を小さくしたり、前側支持部84が上方へ移動可能な移動量が、後側支持部85が上方へ移動可能な移動量より大きくなるように、前側支持部84及び後側支持部85の上方移動を規制したり、種々の構成を採用することができる。
(3)収納容器50の動作
図2に示すような野菜室扉13が閉扉された状態から収納容器50の上面開口部51を開放するには、まず、野菜室扉13を開扉する。容器上脚部52が内箱レール25に載置され収納容器50が支持されているため、野菜室扉13を開扉すると下段容器23が庫外へ引き出されるが、収納容器50は蓋体80によって上面開口部51が閉塞された状態で野菜室12に残る(図6参照)。
図2に示すような野菜室扉13が閉扉された状態から収納容器50の上面開口部51を開放するには、まず、野菜室扉13を開扉する。容器上脚部52が内箱レール25に載置され収納容器50が支持されているため、野菜室扉13を開扉すると下段容器23が庫外へ引き出されるが、収納容器50は蓋体80によって上面開口部51が閉塞された状態で野菜室12に残る(図6参照)。
そして、野菜室12に収納された収納容器50を前方へ引き出すと、容器上脚部52が内箱レール25を摺動するとともに、容器下脚部53が下段容器23の摺動面28を前方へ摺動することで、収納容器50が庫外へ引き出される(図7参照)。蓋体80は前側支持部84及び後側支持部85によって上下動可能に支持されているため、収納容器50が庫外へ引き出される時に収納容器50の上端が蓋体80の前側位置決め部82に当接して、蓋体80の前端を上方へ持ち上げながら収納容器50が前方へ移動する。
次に、図7に示すように庫外へ引き出された収納容器50を野菜室12に収納するには、野菜室扉13を閉扉する。これにより、下段容器23の前後仕切壁27が収納容器50の突起55に当接して収納容器50を後方へ移動させる。その際、収納容器50の後端部に設けられた傾斜部57が前側位置決め部82をすくい上げ収納容器50の上面へ案内する。その後、収納容器50が蓋体80の下面を摺動しながら後側位置決め部83に当接する閉塞位置まで後方へ移動することで、収納容器50の上面開口部51を蓋体80によって閉塞する。
なお、支持枠24に対する下段容器23の取付誤差や、収納容器50及び蓋体80の寸法誤差等が存在するため、野菜室扉13を閉扉しても収納容器50を閉塞位置まで移動させることができない場合があるが、そのような場合であっても、前側位置決め部82が収納容器50を後方へ押圧して後側位置決め部83に当接させることで、上面開口部51を蓋体80によって閉塞する閉塞位置へ収納容器50を案内する。
また、野菜室扉13を開扉したまま庫外へ引き出された収納容器50を閉塞位置まで後方へ押し進めることで、上面開口部51を蓋体80によって閉塞しつつ収納容器50を野菜室12に収納することができる。なお、使用者が収納容器50を閉塞位置まで押し進めない場合(つまり、閉塞位置の前方までしか押し進めない場合)であっても、野菜室扉13を閉扉することで、上記の通り、前後仕切壁27が突起55に当接して収納容器50を閉塞位置まで移動させ、蓋体80によって収納容器50の上面開口部51を閉塞する。
(4)調整機構100
蓋体80の取付部87に設けられた調整機構100は、排気ホース45を介して機械室36に配置された排気ポンプ44と接続され、排気ポンプ44によって酸素分離膜104を透過した空気を冷蔵庫本体2の外部へ排気することで、収納容器50内の酸素濃度を低減する酸素分離モジュールである。
蓋体80の取付部87に設けられた調整機構100は、排気ホース45を介して機械室36に配置された排気ポンプ44と接続され、排気ポンプ44によって酸素分離膜104を透過した空気を冷蔵庫本体2の外部へ排気することで、収納容器50内の酸素濃度を低減する酸素分離モジュールである。
具体的には、調整機構100は、ケース102と、その内部に設けられた酸素分離膜104と、排気ホース45を接続する排気口106とを備える。ケース102の内部は、酸素分離膜104によって調整空間と排気空間に仕切られている。調整空間は、蓋体80に設けられた貫通孔87aを介して収納容器50内部と連通している。排気空間は、排気口106に接続された排気ホース45を介して排気ポンプ44と接続されている。
酸素分離膜104は、調整空間と排気空間との間に圧力差が生じると、高圧側の空気中の酸素が膜内部を拡散移動して低圧側の表面から離脱することで、高圧側の空間の酸素濃度を低下させる。
このような調整機構100において、排気ポンプ44が動作すると、ケース102内の排気空間S4の空気が排気ホース45を介して機械室36へ排出される。これにより、排気空間が酸素分離膜104を挟んで対向する調整空間より低圧になるため、調整空間S3の酸素が酸素分離膜104を透過して排気空間S4へ移動し、調整空間S3の酸素濃度が低下する。
なお、本実施形態では、排気ホース45を接続する排気口106を調整機構100の任意の位置に設けることができるが、蓋体80の後側支持部85と前後方向に重なる位置、または、後側支持部85より後方位置に排気口106を配置することが望ましい。
(5)効果
上記した本実施形態の冷蔵庫1では、蓋体80が前側位置決め部82及び後側位置決め部83を備えるため、野菜室扉13の閉扉時等に確実に収納容器50を閉塞位置に配置することができ、収納容器50内部を所望の環境に維持することができる。
上記した本実施形態の冷蔵庫1では、蓋体80が前側位置決め部82及び後側位置決め部83を備えるため、野菜室扉13の閉扉時等に確実に収納容器50を閉塞位置に配置することができ、収納容器50内部を所望の環境に維持することができる。
また、本実施形態において、前側支持部84から蓋体80の前端までの前後方向の長さL1が後側支持部85から蓋体80の後端までの前後方向の長さL2より長くなるように、前側支持部84及び後側支持部85が板部81に設けられている場合、蓋体80の後側に比べて前側が上下動しやすくなるため、蓋体80が開閉しやすくなり収納容器50をスムーズに出し入れすることができる。
また、本実施形態において、前側支持部84が後側支持部85より上下方向へ移動しやすい場合、蓋体80の後側に比べて前側が上下動しやすくなるため、蓋体80が開閉しやすくなり収納容器50をスムーズに出し入れすることができる。
また、蓋体80に調整機構100を設ける場合、収納容器50の出し入れによって蓋体80がほとんど移動することがないため、使用者の手が届きにくい位置に調整機構100を配置させ続けることができ、使用者が不用意に調整機構100に触れたり、調整機構100が破損するのを抑えることができる。
また、蓋体80に排気ホース45を接続する排気口106を設ける場合、収納容器50の出し入れによって蓋体80がほとんど移動することがないため、排気口106の破損や排気ホース45の脱落を抑えることができる。特に、排気口106を後側支持部85と前後方向に重なる位置、または、後側支持部85より後方位置に排気口106を配置する場合、蓋体80において上下方向へ移動しにくい位置に排気ホース45との接続部分が配置されるため、より一層、排気口106の破損や排気ホース45の脱落を抑えることができる。
(その他の実施形態)
上記した実施形態では、調整機構100として収納容器50内の酸素濃度を低減する酸素分離モジュールを設ける場合について説明したが、収納容器50内の湿度を調整する湿度調整機構や、収納容器50内の除菌や脱臭を行う除菌脱臭機構や、収納容器50内を減圧する減圧機構等、収納容器50内の環境を調整する任意の調整機構を蓋体80に設けることができる。
上記した実施形態では、調整機構100として収納容器50内の酸素濃度を低減する酸素分離モジュールを設ける場合について説明したが、収納容器50内の湿度を調整する湿度調整機構や、収納容器50内の除菌や脱臭を行う除菌脱臭機構や、収納容器50内を減圧する減圧機構等、収納容器50内の環境を調整する任意の調整機構を蓋体80に設けることができる。
また、上記した実施形態では、調整機構100と排気ポンプ44とを排気ホース45で接続する場合について説明したが、蓋体80に設ける調整機構に応じて電気配線等の任意の接続部材によって冷蔵庫本体2に設けられた機器と調整機構とを接続することができる。その場合において、接続部材と蓋体80との接続部は、後側支持部85と前後方向に重なる位置、または、後側支持部85より後方位置に設けられていることが望ましい。このような場合であっても、上記した実施形態と同様、蓋体80において上下方向へ移動しにくい位置に接続部材との接続部を配置することができ、接続部材の破損や脱落を抑えることができる。
また、上記した実施形態では、排気ポンプ44に接続された調整機構100を蓋体80に設ける場合について説明したが、調整機構100を蓋体80に設けることなく、蓋体80に排気ホース45を接続する排気口を設け、収納容器50内部と排気ポンプ44と接続してもよい。
また、上記した実施形態では、図3に示すように、3つの調整機構100を蓋体80に設けたが、任意数の調整機構100を蓋体80に設けることができる。また、異なる機能を有する複数の調整機構を蓋体80に設けてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…冷蔵庫、2…冷蔵庫本体、10…冷蔵室、11…冷蔵室扉、12…野菜室、13…野菜室扉、20…貯蔵容器、23…下段容器、24…支持枠、25…内箱レール、27…前後仕切壁、28…摺動面、43…圧縮機、44…排気ポンプ、45…排気ホース、50…収納容器、51…上面開口部、52…容器上脚部、53…容器下脚部、55…突起、56…手掛け部、57…傾斜部、80…蓋体、81…板部、82…前側位置決め部、83…後側位置決め部、84…前側支持部、85…後側支持部、86…補強リブ、87…取付部、87a…貫通孔、87b…段部、87c…固定爪、100…調整機構、102…ケース、104…酸素分離膜、106…排気口
Claims (7)
- 冷蔵庫本体に設けられた貯蔵室と、前記貯蔵室に設けられた上面開口部を有する収納容器と、前記収納容器の前記上面開口部を開閉する蓋体とを備え、
前記収納容器が前記蓋体の下面に沿って移動して前記収納容器の前記上面開口部を開閉する冷蔵庫において、
前記蓋体は、前記貯蔵室内に上下動可能に取り付けられ、前記収納容器の移動方向の位置決めをする位置決め部を備える冷蔵庫。 - 前記位置決め部は、前側位置決め部と、前記前側位置決め部より前記収納容器の移動方向後方に設けられた後側位置決め部とを備え、
前記前側位置決め部が、前記収納容器を移動方向後方へ案内する請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記蓋体を上下動可能に支持する前側支持部と、前記前側支持部より前記収納容器の移動方向後方において前記蓋体を上下動可能に支持する後側支持部とを備え、
前記前側支持部から前記蓋体の前端までの前後方向の長さが、前記後側支持部から前記蓋体の後端までの前後方向の長さより大きい請求項1又は2に記載の冷蔵庫。 - 前記蓋体を上下動可能に支持する前側支持部と、前記前側支持部より前記収納容器の移動方向後方において前記蓋体を上下動可能に支持する後側支持部とを備え、
前記前側支持部が、前記後側支持部より上下方向へ移動しやすいように設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記収納容器内の環境を調整する調整機構が前記蓋体に設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
- 前記蓋体が、前記収納容器内の空気を排気する排気ポンプに接続された排気口を備える請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
- 前記蓋体を上下動可能に支持する前側支持部と、前記前側支持部より前記収納容器の移動方向後方において前記蓋体を上下動可能に支持する後側支持部とを備え、
前記調整機構と前記冷蔵庫本体に設けられた機器とを接続する接続部材を備え、前記接続部材と前記調整機構との接続部が、後側支持部と前後方向に重なる位置、または、後側支持部より後方位置に設けられている請求項5に記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019224793A JP2021092375A (ja) | 2019-12-12 | 2019-12-12 | 冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019224793A JP2021092375A (ja) | 2019-12-12 | 2019-12-12 | 冷蔵庫 |
Publications (1)
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JP2021092375A true JP2021092375A (ja) | 2021-06-17 |
Family
ID=76312129
Family Applications (1)
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JP2019224793A Pending JP2021092375A (ja) | 2019-12-12 | 2019-12-12 | 冷蔵庫 |
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JP (1) | JP2021092375A (ja) |
-
2019
- 2019-12-12 JP JP2019224793A patent/JP2021092375A/ja active Pending
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