JP2021090315A - エンジン駆動式発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータの熱の放熱促進を図りながら、バッテリが低温になることを抑制できるエンジン駆動式発電装置を提供する。【解決手段】本開示の一態様は、エンジン41と、エンジン41の駆動により発電を行う発電機42と、を有するエンジン駆動式発電装置において、熱伝導性を有しバッテリ31が搭載される筐体71を有し、筐体71は、発電機42に備わるステータ61の熱を受熱可能に設けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、エンジンの駆動により発電を行うエンジン駆動式発電装置に関する。
エンジン駆動式発電装置に関する従来技術として、特許文献1には、エンジンボディ外側に設けられ、エンジンの出力軸を囲うように設けられたステータを備える装置が開示されている。
特開2006−280027号公報
特許文献1に開示される装置は、発電機をエンジンボディから離隔させてエンジンの熱による発電機の温度上昇を抑制しているが、発電機に備わるステータの熱については単に空冷により放熱しているに過ぎず、放熱したステータの熱は特に有効利用されていない。
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、ステータの熱の放熱促進を図りながら、バッテリが低温になることを抑制できるエンジン駆動式発電装置を目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、エンジンと、前記エンジンの駆動により発電を行う発電機と、を有するエンジン駆動式発電装置において、熱伝導性を有しバッテリが搭載される筐体を有し、前記筐体は、前記発電機に備わるステータの熱を受熱可能に設けられていること、を特徴とする。
この態様によれば、ステータの熱は、筐体に伝わって、筐体から筐体の外部に放出される。このようにして、ステータの熱の放熱面積を大きくして、ステータの熱の放熱促進を図ることができる。また、ステータから筐体に伝わった熱は筐体からバッテリに伝わるので、ステータの熱によりバッテリの温度を上昇させることができる。そのため、雰囲気温度が低い場合でも、バッテリの温度が低くなることを抑制できる。したがって、ステータの熱の放熱面積を大きくしてステータの熱の放熱促進を図るとともに、バッテリにステータの熱を伝えることでバッテリの温度が低温状態になることを抑制できる。ゆえに、ステータの熱の放熱促進を図りつつ、バッテリが低温になることを抑制できる。
上記の態様においては、前記筐体は、前記ステータと一体化していること、が好ましい。
この態様によれば、発電機の高さを小さくして、発電機の薄型化を図ることができる。そのため、装置全体の薄型化を図ることができる。
上記の態様においては、前記発電機は、前記エンジンの出力軸に固定された2つのロータを備え、前記2つのロータは、前記筐体を挟んで、それぞれ前記筐体に対向するように設けられていること、が好ましい。
この態様によれば、2つのロータが回転することにより発生する風が、筐体の両面に当たる。そのため、ステータの熱は、筐体から筐体の外部に放出され易くなり、より効果的にステータの熱の放熱促進を図ることができる。
上記の態様においては、前記ステータおよび前記バッテリの少なくとも一方に、前記バッテリの温度が所定温度よりも高いことを条件として前記筐体から離隔させられる離隔部が設けられていること、が好ましい。
この態様によれば、バッテリの温度が所定温度よりも高くなったら、離隔部により、ステータおよびバッテリの少なくとも一方が筐体から離隔させられる。そのため、バッテリの温度が過大に上昇することを抑制できる。
上記の態様においては、前記筐体の少なくとも一部に液体を循環させる循環路が形成されていること、が好ましい。
この態様によれば、循環路を循環する液体により筐体が冷却されるので、ステータの熱が筐体を介して放熱され易くなる。そのため、より効果的にステータの熱の放熱促進を図ることができる。
上記の態様においては、前記発電機は、前記エンジンの出力軸に固定されたロータを備え、前記バッテリは、前記筐体に対し前記ロータが設けられる側と同じ側に設けられていること、が好ましい。
この態様によれば、ロータの回転により発生する風をバッテリに当てることができる。そのため、ロータの回転により発生する風によりバッテリの温度の上昇速度を低減させることができる。したがって、バッテリの温度が過大に上昇することを抑制できる。
上記の態様においては、前記エンジン駆動式発電装置は、マルチコプタに適用されるものであること、が好ましい。
この態様によれば、バッテリが低温状態になることが抑制されるので、高所などの低温環境下でもバッテリにて安定して充放電が行うことができるため、マルチコプタの飛行を良好に維持することができる。
本開示のエンジン駆動式発電装置によれば、ステータの熱の放熱促進を図りながら、バッテリが低温になることを抑制できる。
マルチコプタの外観斜視図である。 マルチコプタの構成を示すブロック図である。 発電機とバッテリなどの配置についての第1実施例を示す図である。 発電機とバッテリなどの配置についての第2実施例を示す図である。 発電機とバッテリなどの配置についての第3実施例を示す図である。 発電機とバッテリなどの配置についての第4実施例を示す図である。 発電機とバッテリなどの配置についての第5実施例を示す図である。 図7のA−A断面図である。 冷却順序を示す図である。 発電機とバッテリなどの配置についての第6実施例を示す図である。 図10のB−B断面図である。 バッテリの温度制御を行うための構成を示す図である。 バッテリを筐体から離隔させることを示す図である。 バッテリの温度制御の一例を示すフローチャート図である。 バッテリの温度制御の一例を示すフローチャート図である。 バッテリの温度制御を行うことによるバッテリの温度の様子を示す図である。
以下、本開示のエンジン駆動式発電装置の実施形態について説明する。本実施形態のエンジン駆動式発電装置は、例えば、マルチコプタに適用されるものである。なお、マルチコプタとは、ヘリコプターの一種であり、複数のロータを搭載した回転翼機のことである。そして、マルチコプタには、自律飛行が可能な無人航空機(ドローン)が含まれる。
<マルチコプタの概要>
そこで、まず、本実施形態のエンジン駆動式発電装置が適用されるマルチコプタ1の全体の概要について説明する。
(マルチコプタの構成)
図1に示すように、マルチコプタ1は、機体11とエンジン発電ユニット12を有する。
機体11は、プロペラ21とモータ22と機体本体部23を備えている。
プロペラ21は、複数設けられている。そして、この複数のプロペラ21を回転させることにより、マルチコプタ1は飛行する。なお、プロペラ21の数は、図1に示す例では8つであるが、これに限定されず、4つ以上の偶数であればいかなる数でもよい。
モータ22(すなわち、プロペラ駆動用のモータ)は、各々のプロペラ21に設けられ、プロペラ21を回転させる。モータ22は、図2に示すように、機体本体部23に設けられるESC36(Electric Speed Controller)(インバータ(不図示))とPCU(Power Control Unit)35を介して、機体本体部23に設けられるバッテリ31やエンジン発電ユニット12に備わる発電機(すなわち、ジェネレータ)42に電気的に接続されている。これにより、発電機42にて発電された電力やバッテリ31から放電される電力が、PCU35とESC36とを介して、モータ22に供給される。
機体本体部23は、図1に示すように、エンジン発電ユニット12のエンジン41の上側に設けられている。この機体本体部23には、図2に示すように、バッテリ31と、燃料タンク32と、ECU33と、FC34と、PCU35と、ESC36などが設けられている。なお、詳しくは後述するように、本実施形態では、機体本体部23に発電機42が設けられている。
バッテリ31は、電力を充放電可能な充放電部(二次電池、蓄電池)である。図2に示すように、バッテリ31は、PCU35を介して、発電機42と電気的に接続されており、発電機42で発電された電力を充電する。また、バッテリ31は、PCU35とESC36とを介して、モータ22と電気的に接続されており、モータ22に供給する電力を放電する。
燃料タンク32は、エンジン発電ユニット12に備わるエンジン41を駆動させるために使用する燃料(例えば、ガソリン)を貯留している。
ECU33は、小型のコンピュータとして構成されており、マルチコプタ1の全体を制御する制御部である。例えば、ECU33は、エンジン41の駆動を制御して、発電機42での発電を制御する。
FC34は、フライトコントローラであり、マルチコプタ1の飛行の制御を行う装置である。このFC34は、ECU33とESC36へ推力指示の信号を送る一方で、ECU33からSOC(State Of Charge、充電率)の情報に関する信号を受け取る。また、FC34は、後述するコントローラ51から操縦者の操作指示の信号を受け取り、後述する各種センサ52から検出結果の情報に関する信号を受け取る。
PCU35は、モータ22へ供給される電力を制御する装置である。このPCU35は、発電機42で発電された電力を受給したり、バッテリ31との間で電力の供給および受給を行ったり、ESC36へ電力を供給したりする。また、PCU35は、ECU33から充放電切替指示の信号を受け取る。
ESC36は、モータ22の回転数を制御する装置である。このESC36は、PCU35から供給される電力を、駆動電力として、モータ22に供給する。また、ESC36は、FC34から推力指示の信号を受け取る。
エンジン発電ユニット12は、図1や図2に示すように、エンジン41と発電機42を備えている。なお、エンジン発電ユニット12は、本実施形態のエンジン駆動式発電装置の一部を構成するものである。
エンジン41は、発電機42の動力源であって、例えば、小型のディーゼルエンジンやレシプロエンジンなどである。すなわち、エンジン41は、モータ22またはバッテリ31へ供給する電力を発電機42で発電するために駆動する。また、エンジン41は、ECU33から、発電電力指示の信号を受け取る。
発電機42は、エンジン41の駆動により発電を行う。この発電機42は、例えば図3に示すように、ステータ61とロータ62を備えている。ステータ61には、コイル63が設けられている。ロータ62は、エンジン41の出力軸41aに固定されている。
また、マルチコプタ1は、図2に示すように、コントローラ51と、各種センサ52を有する。コントローラ51は、マルチコプタ1の操縦者が持つ操作部であり、例えば、ジョイスティックである。また、各種センサ52は、高度や姿勢や緯度や経度や加速度や障害物などを検出するセンサである。
また、本実施形態のマルチコプタ1においては、モータ22とバッテリ31とエンジン41と発電機42によりシリーズハイブリッドシステムが構成されている。すなわち、マルチコプタ1においては、エンジン41が発電のみに使用され、モータ22がプロペラ21の駆動に使用され、さらに電力を回収するためのバッテリ31を有するシステムが構成されている。このようにして、マルチコプタ1は、エンジン41の駆動により発電機42にて発電し、発電した電力でモータ22を駆動してプロペラ21を駆動することにより、飛行する。また、マルチコプタ1は、エンジン41の駆動により発電機42にて発電した際の余剰電力を、バッテリ31に一旦蓄え、必要に応じてモータ22の駆動に用いる。
(マルチコプタの作用)
このような構成のマルチコプタ1は、モータ22に電力を供給し、複数のプロペラ21を回転させることにより飛行する。そして、プロペラ21の回転数を制御し、プロペラ21の回転によって得られる揚力をマルチコプタ1自体の重力とバランスさせることで、マルチコプタ1のホバリング飛行や前進・後進・左右移動飛行を実現させることができる。また、プロペラ21により発生させる揚力を大きくしてマルチコプタ1の上昇飛行を実現させることができ、プロペラ21により発生させる揚力を小さくしてマルチコプタ1の下降飛行を実現させることができる。また、各々のプロペラ21の回転数を制御して、複数のプロペラ21の回転によって発生する揚力に不均衡を生じさせることにより、マルチコプタ1の前進・後進・左右移動飛行を実現することができる。そして、相対回転するプロペラ21の回転数に差を設けることにより、旋回(回転)飛行を実現することができる。
<発電機とバッテリなどの配置について>
マルチコプタ1における部品の搭載スペースは限られているので、それぞれの部品を近くに設ける必要がある。そのため、高温となる部品の近くに設けられる部品は、高温となる部品からの熱による影響を受け易くなる。特に、発電機42は、エンジン41の駆動により発電するものであり、高温となるエンジン41の近傍に設けられ易い傾向にあることから、その冷却を強化することが必要となる。そこで、発電機42の冷却を促進させるための部品を追加することが考えられるが、マルチコプタ1の大型化や重量化に繋がるおそれがある。
また、バッテリ31の温度には、当該バッテリ31の動作が安定する安定動作温度が存在する。しかしながら、マルチコプタ1などの高高度環境下を飛行する機会が多いモビリティでは、高度が高くなることに伴いモビリティに搭載されたバッテリ31の周囲の雰囲気温度が低くなり、場合によっては、バッテリ31の温度が安定動作温度未満になってしまい、バッテリ31の動作が安定しないおそれがある。そのため、バッテリ31の周囲の雰囲気温度が低い場合であっても、何らかの手段を用いてバッテリ31の温度を上昇させて安定動作温度以上にすることが望まれる。
そこで、本実施形態では、発電機42を、エンジン41から離れた位置であってバッテリ31に近い位置に設けるため、機体本体部23の内部におけるバッテリ31やECU33やPCU35などの低温となり易い部品の近くの位置に設ける。
そこで、発電機42とバッテリ31などの配置についての具体的な実施例を以下に説明する。
(第1実施例)
まず、第1実施例においては、図3に示すように、機体本体部23の内部に、熱伝導性を有する筐体71が設けられている。そして、この筐体71の上側に、バッテリ31とECU33とPCU35が搭載されている。一方、筐体71の下側に、発電機42のステータ61が取り付けられている。
なお、図3に示す例では、発電機42について、円柱状の出力軸41aに固定された円筒状のロータ62の内周側に、出力軸41aの中心軸Lを中心に円柱状に形成されたステータ61が設けられている。そして、このステータ61の一部であるステータコア61aに、コイル63が設けられている。なお、筐体71は、本実施形態のエンジン駆動式発電装置の一部を構成するものである。
このようにして、本実施例では、発電機42は、機体本体部23の内部に設けられており、機体本体部23の外部に設けられるエンジン41から離れた位置に設けられている。そのため、発電機42は、エンジン41がその駆動時に高温になっても、エンジン41から熱が伝わり難いので、エンジン41の熱の影響を受け難い。
また、筐体71の下側にステータ61が取り付けられており、筐体71は、CFRP(すなわち、炭素繊維強化プラスチック)などの伝熱性の高い材料で構成されている。換言すれば、筐体71は、ステータ61の熱を受熱可能に設けられている。これにより、エンジン41が駆動して発電機42が発電を行う発電時に発熱するコイル63から受けたステータ61の熱は、筐体71に伝わって、筐体71から筐体71の外部に放出される。このようにして、本実施例では、ステータ61の熱の放熱面積を大きくして、ステータ61の熱の放熱促進を図ることができる。
さらに、ステータ61から筐体71に伝わった熱は筐体71からバッテリ31に伝わるので、バッテリ31の温度を上昇させることができる。そのため、雰囲気温度(すなわち、バッテリ31の周囲の温度)が低い場合でも、バッテリ31の温度が低くなることを抑制でき、バッテリ31の温度を安定動作温度に制御することが可能になる。したがって、バッテリ31の動作を安定させることができる。
次に、第2実施例以下の実施例について説明するが、第1実施例を含めた他の実施例と共通する点の説明は省略して相違する点のみを説明する。
(第2実施例)
第2実施例においては、図4に示すように、筐体71は、その一部にステータ61が設けられるようにして、ステータ61と一体化している。なお、図4に示す例では、発電機42について、出力軸41aに固定された円筒状のロータ62の外周側に、ステータ61の一部である円筒状のステータコア61aが設けられている。そして、このステータコア61aにコイル63が設けられている。
このようにして、筐体71がステータ61と一体化しているので、ステータ61の熱の放熱面積を確実に大きくして、確実にステータ61の熱の放熱促進を図ることができる。また、図4に示すように、第1実施例と比べて、発電機42の高さを小さくして、発電機42の薄型化を図ることができる。
(第3実施例)
第3実施例においては、図5に示すように、コイル63の代わりにコアレスコイル64を設けておき、筐体71は、ステータ61と一体化している。なお、図5に示す例では、発電機42について、出力軸41aに固定された円盤状のロータ62の上側に、円盤状のステータ61と円盤状のコアレスコイル64が設けられている。これにより、発電機42の高さを小さくして、発電機42の薄型化を図ることができる。
(第4実施例)
第4実施例においては、図6に示すように、エンジン41の出力軸41aに固定された2つのロータ62として、第1ロータ62Aと第2ロータ62Bが設けられている。そして、第1ロータ62Aと第2ロータ62Bは、それぞれ、筐体71(詳しくは、筐体71に設けられたコアレスコイル64)に対向するように設けられている。なお、図6に示す例では、発電機42について、筐体71の一部がステータ61として構成されており、このステータ61にコアレスコイル64が設けられている。
これにより、発電機42による発電時において、第1ロータ62Aと第2ロータ62Bが回転することにより発生する風が、筐体71(詳しくは、コアレスコイル64)の両面に当たる。そのため、発熱するコアレスコイル64から受けたステータ61の熱は、筐体71から筐体71の外部に放出され易くなり、より効果的にステータ61の熱の放熱促進を図ることができる。
また、図6に示すように、バッテリ31は、筐体71に対して第1ロータ62Aが設けられる側と同じ側に設けられている。そのため、第1ロータ62Aが回転することにより発生する風が、バッテリ31に当たる。したがって、バッテリ31の温度が過度に上昇することを抑制できる。
(第5実施例)
第5実施例においては、図7と図8に示すように、筐体71の少なくとも一部に冷却水(本開示の「液体」の一例)を循環させる冷却通路72(本開示の「循環路」の一例)が形成されている。なお、この冷却通路72は、バッテリ31やECU33やPCU35にも形成されている。これにより、冷却通路72に冷却水を循環させて筐体71を冷却できるので、ステータ61の熱が筐体71を介して放出され易くなる。そのため、さらに効果的にステータ61の熱の放熱促進が図られる。
また、冷却通路72に冷却水を循環させてバッテリ31やECU33やPCU35を冷却できる。そのため、バッテリ31やECU33やPCU35の温度が過大に上昇することも抑制できる。このとき、冷却する順序を、図8と図9に示すように、ラジエータ(不図示)、バッテリ31、PCU35、ECU33、発電機42、ウォータポンプ(不図示)とする。このようにして、出来るだけ低温に保ちたい部品から順に冷却して、各部品の温度を適切な温度に制御できる。
(第6実施例)
第6実施例においては、図10と図11に示すように、筐体71に対して発電機42が設けられる側と同じ側にて、発電機42のロータ62の外周を囲むようにバッテリ31とECU33とPCU35が設けられている。本実施例では、このようにして、バッテリ31は、筐体71に対しロータ62が設けられる側と同じ側に設けられている。これにより、発電機42による発電時において、ロータ62が回転することにより発生する風がバッテリ31とECU33とPCU35に当たるので、バッテリ31とECU33とPCU35を冷却できる。そのため、バッテリ31とECU33とPCU35を冷却するための機器(例えば、冷却ファン)を設ける必要がない。したがって、機体本体部23の簡素化と軽量化を図ることができる。ひいては、マルチコプタ1の簡素化と軽量化を図ることができる。
<バッテリの温度制御について>
また、発電機42やECU33やPCU35の発熱を用いて、バッテリ31の温度を制御してもよい。
ここでは、図12に示すように、バッテリ31とECU33とPCU35と発電機42を、筐体71に設ける。なお、図12に示す例では、筐体71に対して一方側(図の下側)にバッテリ31と発電機42が設けられ、筐体71に対して他方側(図の上側)にECU33とPCU35が設けられている。
そして、図12に示すように、バッテリ31と筐体71との間と、発電機42のステータ61と筐体71との間に、サーモスタット73が設けられている。このサーモスタット73は、バッテリ31やステータ61の温度が所定温度よりも高いことを条件として、バッテリ31とステータ61を筐体71から離隔させるものであり、本開示の「離隔部」の一例である。なお、バッテリ31と筐体71との間のみ、または、発電機42のステータ61と筐体71との間のみサーモスタット73が設けられていてもよい。すなわち、バッテリ31およびステータ61の少なくとも一方に、サーモスタット73が設けられていればよい。
また、図12に示すように、ECU33と筐体71との間と、PCU35と筐体71との間にも、サーモスタット73が設けられている。
このような構造のもと、運転前の低温時(すなわち、マルチコプタ1の運転前にてバッテリ31の温度が低い時)において、発電機42のコイル63を熱源として、バッテリ31を暖める。すなわち、図12に示すように、発電機42のステータ61とバッテリ31を筐体71に当接させておき、図12にて実線で示すように発電時に発熱したコイル63からステータ61と筐体71を介してバッテリ31に伝熱させる。このようにして、コイル63とバッテリ31の間に、バッテリ31の昇温経路を形成する。
そして、運転後の低温時(すなわち、マルチコプタ1の運転後にてバッテリ31の温度が低い時)においても同様にして、発電機42のコイル63を熱源として、バッテリ31を暖め続ける。なお、このとき、ECU33とPCU35も駆動して発熱するので、ECU33とPCU35を熱源として、バッテリ31を暖めることもできる。すなわち、図12に示すように、ECU33とPCU35を筐体71に当接させておき、図12にて破線で示すように発熱したECU33とPCU35から筐体71を介してバッテリ31に伝熱させる。このようにして、ECU33とバッテリ31の間と、PCU35とバッテリ31の間に、バッテリ31の昇温経路を形成する。すなわち、バッテリ31よりも耐熱温度が高いECU33とPCU35の発熱により、バッテリ31を暖めることができる。
そして、運転後の高温時(すなわち、マルチコプタ1の運転後にてバッテリ31の温度が高い時)においては、バッテリ31の昇温経路を遮断する。すなわち、図13に示すように、サーモスタット73が温度を感知してバッテリ31または筐体71をリフトさせて、バッテリ31と筐体71を離隔させる。このとき、例えば、サーモスタット73の設定温度(すなわち、リフトする温度)をバッテリ31の安定動作温度に設定しておき、その設定温度を超えた場合にサーモスタット73によりバッテリ31と筐体71を離隔させて、バッテリ31を暖めないようにする。
なお、サーモスタット73の代わりに、例えば、バッテリ31に設けられた温度センサ74の検出値に基づいてリフト駆動動作を行う電磁式リフト装置75を使用してもよい。
ここで、以上のようなバッテリ31の温度制御の一例について、フローチャートを用いて説明する。まず、サーモスタット73を用いた場合におけるバッテリ31の温度制御を、図14に示すフローチャートを用いて説明する。マルチコプタ1の運転前であって(ステップS1:YES)、温度センサ74の検出値がバッテリ31の安定動作温度未満である場合(ステップS2:YES)には、ECU33は、発電機42のコイル63に通電させる(ステップS3)。これにより、コイル63が発熱する。
そして、このとき、サーモスタット73によるリフトがなされておらず、バッテリ31と発電機42のステータ61がともに筐体71と当接しているので、コイル63を熱源としてバッテリ31が暖められる。
一方、マルチコプタ1の運転前でない場合(ステップS1:NO)、または、マルチコプタ1の運転前であって(ステップS1:YES)、温度センサ74の検出値がバッテリ31の安定動作温度以上である場合(ステップS2:NO)には、マルチコプタ1の運転中でなければ(ステップS4:NO)、ECU33は、マルチコプタ1の運転を開始する(ステップS5)。一方、マルチコプタ1の運転中であれば(ステップS4:YES)、ECU33は、フローチャートの処理を終了する。
そして、このようなマルチコプタ1の運転開始後において、バッテリ31の温度がサーモスタット73の設定温度未満である場合には、サーモスタット73によるリフトがなされず、コイル63を熱源としてバッテリ31が暖められる。一方、バッテリ31の温度がサーモスタット73の設定温度以上である場合には、サーモスタット73によるリフトがなされて、コイル63を熱源としてバッテリ31が暖められない。
サーモスタット73の代わりに温度センサ74と電磁式リフト装置75を用いた場合におけるバッテリ31の温度制御を、図15に示すフローチャートを用いて説明する。図14と異なる点として、マルチコプタ1の運転を開始した後、温度センサ74の検出値がリフト駆動設定温度(すなわち、電磁式リフト装置75の設定温度)以上である場合(ステップS106:YES)には、ECU33は、電磁式リフト装置75によるリフト駆動動作を行う(ステップS107)。これにより、コイル63を熱源としてバッテリ31が暖められない。
一方、温度センサ74の検出値がリフト駆動設定温度未満である場合(ステップS106:NO)で、かつ、温度センサ74の検出値がバッテリ31の安定動作温度未満である場合(ステップS108:YES)には、ECU33は、電磁式リフト装置75によるリフト駆動動作を行わない(ステップS109)。これにより、コイル63を熱源としてバッテリ31が暖められる。一方、温度センサ74の検出値がバッテリ31の安定動作温度以上である場合(ステップS108:NO)には、ECU33は、フローチャートの処理を終了する。
本実施形態によれば、マルチコプタ1の運転前において、バッテリ31の温度(=雰囲気温度)が低い場合でも、コイル63を熱源としてバッテリ31が暖めることにより、バッテリ31の温度を安定動作温度に制御できる。例えば、図16に示すように、マルチコプタ1の運転前において、バッテリ31の温度が−40℃であった場合でも、コイル63を熱源としてバッテリ31を暖めることにより、バッテリ31の温度を40℃上昇させて(図中の「(A)」)、安定動作温度の0℃に制御できる。
また、マルチコプタ1の運転中において、バッテリ31の自己発熱によりバッテリ31の温度が上昇しても、サーモスタット73や電磁式リフト装置75によりコイル63を熱源としてバッテリ31を暖めたり暖めなかったりすることにより、バッテリ31の温度を安定動作温度に制御できる。例えば、図16に示すように、マルチコプタ1の運転中において、バッテリ31の自己発熱によりバッテリ31の温度が25℃上昇しても(図中の「B」)、サーモスタット73の設定温度や電磁式リフト装置75の設定温度を境界にしてコイル63を熱源としてバッテリ31を暖めたり暖めなかったりすることにより、バッテリ31の温度を安定動作温度の25℃〜60℃に制御できる。
なお、上記では主に発電機42のコイル63の発熱を用いてバッテリ31の温度を制御することを説明したが、発電機42のコイル63の発熱を用いてECU33やPCU35の温度を制御することもできる。また、コアレスコイル64の発熱を用いてバッテリ31やECU33やPCU35の温度を制御してもよい。
<本実施形態の作用効果>
以上のように本実施形態のエンジン駆動式発電装置は、熱伝導性を有しバッテリ31が搭載される筐体71を有し、この筐体71は、発電機42に備わるステータ61から受熱可能に設けられている。
これにより、ステータ61の熱は、筐体71に伝わって、筐体71から筐体71の外部に放出される。このようにして、ステータ61の熱の放熱面積を大きくして、ステータ61の熱の放熱促進を図ることができる。また、ステータ61から筐体71に伝わった熱は筐体71からバッテリ31に伝わるので、ステータ61の熱によりバッテリ31の温度を上昇させることができる。そのため、雰囲気温度が低い場合でも、バッテリ31の温度が低くなることを抑制できる。したがって、ステータ61の熱の放熱面積を大きくしてステータ61の熱の放熱促進を図るとともに、バッテリ31にステータ61の熱を伝熱させることでバッテリ31の温度が低温状態になることを抑制できる。ゆえに、ステータ61の熱の放熱促進を図りながら、バッテリ31が低温になることを抑制できる。
また、筐体71は、ステータ61と一体化していてもよい。
これにより、発電機42の高さを小さくして、発電機42の薄型化を図ることができる。そのため、装置全体の薄型化を図ることができる。
また、発電機42に備わる第1ロータ62Aと第2ロータ62Bが、筐体71を挟んで、それぞれ筐体71に対向するように設けられていてもよい。
これにより、第1ロータ62Aと第2ロータ62Bが回転することにより発生する風が、筐体71の両面に当たる。そのため、ステータ61の熱は、筐体71から筐体71の外部に放出され易くなり、より効果的にステータ61の熱の放熱促進を図ることができる。
また、バッテリ31およびステータ61の少なくとも一方に、バッテリ31の温度が所定温度よりも高いことを条件として筐体71から離隔させられるサーモスタット73または電磁式リフト装置75が設けられていてもよい。
これにより、バッテリ31の温度が所定温度よりも高くなったら、サーモスタット73または電磁式リフト装置75により、バッテリ31とステータ61が離隔させられる。そのため、バッテリ31の温度が過大に上昇することを抑制できる。
また、筐体71の少なくとも一部に冷却水を循環させる冷却通路72が形成されていてもよい。
これにより、冷却通路72を循環する液体により筐体71が冷却されるので、ステータ61の熱が筐体71を介して放熱され易くなる。そのため、より効果的にステータ61の熱の放熱促進を図ることができる。
また、バッテリ31は、筐体71に対しロータ62が設けられる側と同じ側に設けられていてもよい。
これにより、ロータ62の回転により発生する風をバッテリ31に当てることができる。そのため、ロータ62の回転により発生する風によりバッテリ31の温度の上昇速度を低減させることができる。したがって、バッテリ31の温度が過大に上昇することを抑制できる。
また、マルチコプタ1が高い高度を飛行しているときに、マルチコプタ1に搭載されるバッテリ31は極めて低温の環境下にさらされることになる。このとき、バッテリ31が低温状態になると、バッテリ31にて充放電が行われ難くなるおそれがある。そこで、本実施形態のエンジン駆動式発電装置をマルチコプタ1に適用することにより、バッテリ31が低温状態になることが抑制されるので、バッテリ31にて安定して充放電が行われ、マルチコプタ1の飛行が安定する。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
例えば、本実施形態のエンジン駆動式発電装置は、マルチコプタ1以外の車両等にも適用可能である。
1 マルチコプタ
11 機体
12 エンジン発電ユニット
21 プロペラ
22 モータ
23 機体本体部
31 バッテリ
32 燃料タンク
33 ECU
34 FC
35 PCU
36 ESC
41 エンジン
41a 出力軸
42 発電機
51 コントローラ
52 各種センサ
61 ステータ
61a ステータコア
62 ロータ
62A 第1ロータ
62B 第2ロータ
63 コイル
64 コアレスコイル
71 筐体
72 冷却通路
73 サーモスタット
74 温度センサ
75 リフト装置
L 中心軸

Claims (7)

  1. エンジンと、前記エンジンの駆動により発電を行う発電機と、を有するエンジン駆動式発電装置において、
    熱伝導性を有しバッテリが搭載される筐体を有し、
    前記筐体は、前記発電機に備わるステータの熱を受熱可能に設けられていること、
    を特徴とするエンジン駆動式発電装置。
  2. 請求項1のエンジン駆動式発電装置において、
    前記筐体は、前記ステータと一体化していること、
    を特徴とするエンジン駆動式発電装置。
  3. 請求項2のエンジン駆動式発電装置において、
    前記発電機は、前記エンジンの出力軸に固定された2つのロータを備え、
    前記2つのロータは、前記筐体を挟んで、それぞれ前記筐体に対向するように設けられていること、
    を特徴とするエンジン駆動式発電装置。
  4. 請求項1のエンジン駆動式発電装置において、
    前記ステータおよび前記バッテリの少なくとも一方に、前記バッテリの温度が所定温度よりも高いことを条件として前記筐体から離隔させられる離隔部が設けられていること、
    を特徴とするエンジン駆動式発電装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つのエンジン駆動式発電装置において、
    前記筐体の少なくとも一部に液体を循環させる循環路が形成されていること、
    を特徴とするエンジン駆動式発電装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つのエンジン駆動式発電装置において、
    前記発電機は、前記エンジンの出力軸に固定されたロータを備え、
    前記バッテリは、前記筐体に対し前記ロータが設けられる側と同じ側に設けられていること、
    を特徴とするエンジン駆動式発電装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つのエンジン駆動式発電装置において、
    前記エンジン駆動式発電装置は、マルチコプタに適用されるものであること、
    を特徴とするエンジン駆動式発電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023100597A1 (ja) * 2021-11-30 2023-06-08 株式会社デンソー 電動飛行体の制御装置

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