JP2021089414A - 光学素子角度調整装置及び画像投影装置 - Google Patents

光学素子角度調整装置及び画像投影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単かつ精度良く光学ミラーの角度調整を可能とする。【解決手段】ミラー保持部に保持された光学ミラーを挟んで対向する位置から同じ軸上に突出するように第1及び第2の突出部を設ける。また、第1の突出部を支持する軸受部と、第1の突出部の、軸を回転させる方向である第1の回転方向に沿って形成された、第2の突出部が挿入される長孔部を備えた第1の調整部材と、第1の調整部材から突出する第2の突出部に嵌合し、第2の突出部を介して、軸を回転軸とする第2の回転方向にミラー保持部を回転させる第2の調整部材とを設ける。そして、第1の調整部材により、長孔部内の第2の突出部の位置を調整して、ミラー保持部の第1の回転方向の回転角度を調整し、第2の調整部材の第2の回転方向の回転角度を調整して、第2の突出部を介してミラー保持部を回転させ、ミラー保持部の回転位置を調整する。この後に各位置を固定する。【選択図】図8

Description

本発明は、光学素子角度調整装置及び画像投影装置に関する。
今日において、所望の画像をスクリーン等に照射するプロジェクタが知られている。プロジェクタの光学素子の固定位置精度に対しては、構成部品の寸法精度よりも高い精度が要求されることが多い。
光学素子の固定手法としては、光学素子を冶工具等で保持し、規定位置で接着固定する手法が知られている。または、規定位置に配置されるように、光学素子毎にシムを挿入する手法が知られている。さらには、調整ねじを締め込み又は緩めることで、光学素子の位置調整を行い、固定位置を調整する手法が知られている。
なお、「シム」は、例えば楔形状又は板形状を有しており、部材間の隙間に挿入されることで、各部材の位置を調整する部材である。スペーサ等とも呼ばれることがある。
特許文献1(特開2002−90876号公報)には、ミラーの角度調整を精度よく行うことを可能としたプロジェクタが開示されている。このプロジェクタは、弾性部材及び調整部材によりミラーを両面から押圧し、調整部材を移動させることでミラーの角度を調整する。
しかし、光学素子を接着固定する手法の場合、光学素子を規定位置に配置するための冶工具及び接着材を適量塗布する設備が必要となる。このため、簡単に光学素子の角度調整を可能とすることができるとは言い難い手法である。
また、シムを挿入して光学素子の角度調整を行う手法の場合、所望の光学性能を得るためには、シムの差し替えが必要であるが、この差し替え作業中は光学性能の確認が困難となるため、光学素子の高精度な角度調整が困難となる問題がある。
また、調整ねじで光学素子を変位させて角度調整を行う手法の場合、振動又は衝撃等により、位置調整後に調整ねじが動くことで調整不良となる。このため、最終調整後に、調整ねじの接着作業が必要となり、やはり、手間を要する手法であった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、簡単かつ精度良く光学素子の角度調整を行うことができるような光学素子角度調整装置及び画像投影装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、光学ミラーを保持するミラー保持部と、ミラー保持部に対して、光学ミラーを挟んで対向する位置から同じ軸上にそれぞれ突出するように設けられた第1の突出部及び第2の突出部と、第1の突出部を支持する軸受部と、第1の突出部の、軸を回転させる方向への回転である第1の回転方向に対応する方向に沿って形成された、第2の突出部が挿入される長孔部を備えた第1の調整部材と、第1の調整部材から突出する前記第2の突出部に嵌合し、第2の突出部を介して、軸を回転軸とする第2の回転方向にミラー保持部を回転させる第2の調整部材と、を備え、第1の調整部材により、長孔部内の第2の突出部の位置を調整することでミラー保持部の第1の回転方向の回転角度を調整し、第2の調整部材の第2の回転方向の回転角度を調整することで、第2の突出部を介してミラー保持部を回転させ、ミラー保持部の回転位置を調整した後に、第1の調整部材及び第2の調整部材の各位置を固定部材で固定すること
を特徴とする。
本発明によれば、簡単かつ精度良く光学素子の角度調整を行うことができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態のプロジェクタの筐体内の要部を透視した状態の図である。 図2は、第1の実施の形態のプロジェクタに設けられている角度調整機構の上面図である。 図3は、第1の実施の形態のプロジェクタに設けられている角度調整機構を左斜め上から見た状態の斜視図である。 図4は、第1の実施の形態のプロジェクタに設けられている角度調整機構の内部を説明するための図である。 図5は、第1の実施の形態のプロジェクタに設けられているホルダ部材の第2の突出部を拡大して示す斜視図である。 図6は、第1の実施の形態のプロジェクタに設けられている角度調整機構の筐体を封止する封止蓋の斜視図である。 図7は、角度調整機構の第1の調整部材の斜視図である。 図8は、角度調整機構の第2の調整部材の斜視図である。 図9は、角度調整機構の第1の調整部材の機能を説明するための斜視図である。 図10は、角度調整機構の第2の調整部材の機能を説明するための斜視図である。 図11は、第2の実施の形態のプロジェクタの筐体内の要部を透視した状態の図である。
以下、添付図面を参照して、光学素子角度調整装置及び画像投影装置の実施の形態となるプロジェクタの説明をする。
[第1の実施の形態]
(プロジェクタの構成)
図1は、第1の実施の形態のプロジェクタ100の筐体内の要部を透視した状態の図である。この図1に示すように、第1の実施の形態のプロジェクタ100の筐体60は、左側面が吸気口61、右側面が排気口62となっている。吸気口61及び排気口62の間は冷却風路となっており、排気口62に設けられた冷却ファン63により、風が流れるようになっている。
また、筐体60内には、光源装置1、光源装置1から出射される光束を集光する第4集光レンズ51、集光された光束を反射して画像形成パネル54に導光する第1反射ミラー52及び第2反射ミラー53が設けられている。また、筐体60内には、画像形成パネル54、及び、画像形成パネル54で反射された画像の光を、スクリーンSに投写する投写レンズ55が設けられている。
光源装置1は、赤色(R)光源部20、緑色(G)光源部30及び青色(B)光源部10を有している。各光源部10〜30は、それぞれ赤色光源素子21、緑色光源素子31又は青色光源素子11が設けられた基板を有している。また、光源装置1は、赤色光源素子21から出射された赤色の光を平行光束とする第1集光レンズ24a及び第2集光レンズ24bと、赤色光源素子21等で発生する熱を放熱するヒートシンク25とを有している。同様に、光源装置1は、緑色光源素子31から出射された赤色の光を平行光束とする第1集光レンズ34a及び第2集光レンズ34bと、緑色光源素子31等で発生する熱を放熱するヒートシンク35とを有している。同様に、光源装置1は、青色光源素子11から出射された青色の光を平行光束とする第1集光レンズ14a及び第2集光レンズ14bと、青色光源素子11等で発生する熱を放熱するヒートシンク15とを有している。
ここで、第1ダイクロイックミラー41は、青色の波長域の光を透過し、赤色の波長域の光を反射させる特性を有し、また、第2ダイクロイックミラー42は、青色と赤色の波長域の光を透過し、緑色の波長域の光を反射させる特性を有している。
このため、赤色光源素子21から出射された光は、第1集光レンズ24a及び第2集光レンズ24bにより平行光束とされて、第1ダイクロイックミラー41で反射され、第2ダイクロイックミラー42を透過して第3集光レンズ43に導光される。同様に、緑色光源素子31から出射された光は、第1集光レンズ34a及び第2集光レンズ34bにより平行光束とされ、第2ダイクロイックミラー42で反射されて第3集光レンズ43に導光される。また、青色光源素子11から出射された光は、第1集光レンズ14a及び第2集光レンズ14bにより平行光束とされて、第1ダイクロイックミラー41及び第2ダイクロイックミラー42を透過して第3集光レンズ43に導光される。
第3集光レンズ43は、平行光束化された各色の光を微小スポット状に整形する。この第3集光レンズ43により微小スポット状に整形された各色の光は、ライトトンネル44に導光される。ライトトンネル44は、導光された各色の光を内部で多重反射することで、各色の光を重畳加算すると共に均一化する。ライトトンネル44を通過した光は、第四集光レンズ51により平行光束とされ、第1反射ミラー52及び第2反射ミラー53により反射されて、画像形成パネル54に照射される。
画像形成パネル54は、例えばパーソナルコンピュータ装置等の外部入力機器か供給された画像データに基づいて駆動されており、照射された各色の光を反射することで、画像データに対応するカラー画像の投写光を形成する。この投写光は、投写レンズ55を介してスクリーンS上に拡大投写される。これにより、スクリーンS上にカラー画像を拡大表示できる。
(ダイクロイックミラーの角度調整機構の構成)
次に、このような第1の実施の形態のプロジェクタ100に設けられている第1ダイクロイックミラー41及び第2ダイクロイックミラー42の角度調整機構の説明をする。なお、第1ダイクロイックミラー41及び第2ダイクロイックミラー42は、以下、「光学ミラー」という。
図2は、この角度調整機構の上面図、図3は、角度調整機構を左斜め上から見た状態の斜視図である。また、図4は、角度調整機構の内部を説明するための図である。この図4のうち、図4(a)は、角度調整機構の側面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A線断面図である。
この図2〜図4に示すように、角度調整機構は、光学ミラーを保持するミラー保持部の一例であるホルダ部材220及びホルダ部材220を収納する箱状の筐体210を有している。また、角度調整機構は、ホルダ部材220を収納した状態の筐体210を、蓋をするかたちで封止する封止蓋212、ホルダ部材220の角度調整を行うための第1の調整部材213及び第2の調整部材214を有している。
ホルダ部材220は、例えば矩形状を有しておりホルダ部材220の底面側から突出する第1の突出部211a、及び、ホルダ部材220の上面側から突出する第2の突出部211bを有している。第1の突出部211a及び第2の突出部211bは、矩形状のホルダ部材220の中央に沿った同軸上に設けられている。
第1の突出部211aは、図4(a)及び図4(b)に示すように、角度調整機構の筐体210の底面部に設けられた軸受部の一例である円錐形状の凹部210a内に挿入される。凹部210a内に挿入される第1の突出部211aの先端部(凹部210aと当接する部分)は、例えば半球形状に加工されている。これにより、ホルダ部材220は、第1の突出部211aが円錐形状の凹部210a内で移動可能な範囲内において、ホルダ部材220の中心点を動かすことなく傾斜動作及び回転動作が可能となっている。
第1の突出部211aの先端部の形状は、半球形状以外の形状でもよい。しかし、半球形状等の球体表面の一部の形状又は球体であれば、滑らかにホルダ部材220を動作させることができる。
図5は、ホルダ部材220の第2の突出部211bを拡大して示す斜視図である。この図5に示すように、第2の突出部211bは、ホルダ部材220の上面側から突出する円筒突出部211eと、円筒突出部211eと同軸で、円筒突出部211eから突出する突出部211dとを有している。第2の突出部211bは、円筒突出部211e及び円筒突出部211eから突出する突出部211dで形成された多段形状を有している。
突出部211dは、円筒突出部211eよりも小径の円筒形状の外周部211cの一部を光軸方向に沿って切り落とすことで形成されたフライス面を有している。また、突出部211dは、このフライス面と平行となる面を形成するように、外周部211cの一部を光軸方向に沿って切り落とすことで形成されたフライス面を有している。このような一対のフライス面を形成する切り落とし加工が施されることで、突出部211dは略直方体形状となっている。
なお、この例では、突出部211dは略直方体形状であることとしたが、後述する第2の調整部材214の嵌合孔部214bで回転することなく嵌合する形状であればどのような形状でもよい。例えば、三角柱形状の他、5角形以上の多角形形状でもよい。但し、嵌合孔部214bと嵌合した際に、第2の調整部材214で回転することがない形状であることが好ましい。
図6は、角度調整機構における筐体210の封止蓋212の一部の斜視図である。封止蓋212は、長方形の板形状を有している。封止蓋212は、図2に示すように、ホルダ部材220が内部に設けられた筐体210の上面部に、蓋をするかたちで筐体210にネジ止めされる。封止蓋212は、筐体210にネジ止めされた際に、ホルダ部材220の第2の突出部211bが挿入される長孔部212aを有している。この長孔部212aは、挿入された第2の突出部211bが、がたつくことなく、かつ、長手方向に沿って移動可能な形状及び大きさとなっている。
また、封止蓋212には、第1の調整部材213用のネジ孔212bが設けられている。詳しくは後述するが、第1の調整部材213は、光学ミラーの調整後に、ネジ230により、図2に示すようにネジ孔212bを介して封止蓋212にネジ止めされ固定される。
図7は、第1の調整部材213の斜視図である。この図7に示すように、第1の調整部材213は、略正三角形の板形状を有している。この第1の調整部材213の略中央には、ホルダ部材220の突出部211dと嵌合する略長方形状の嵌合孔部213cが設けられている。また、第1の調整部材213には、嵌合孔部213cを挟んで一対のネジ止め用の孔部213a、213bが設けられている。
このうち、一方のネジ止め用の孔部213aは、封止蓋212に設けられている長穴部212aと略同じ形状及び大きさとなっている。このネジ止め用の孔部213aは、長孔となっているため、ホルダ部材220の移動に応じた位置で、図2に示すようにネジ241により第1の調整部材213を封止蓋212にネジ止め可能としている。これに対して、他方のネジ止め用の孔部213bは、真円状のネジ孔となっており、図2に示すネジ230により、第1の調整部材213を封止蓋212にネジ止め可能としている。
図8は、第2の調整部材214の斜視図である。この図7に示すように、第2の調整部材214は、第2の調整部材214を第1の調整部材213にネジ止めするための長孔部214a、及び、ホルダ部材220の突出部211dと嵌合する嵌合孔部214bを有している。
長孔部214aは、第2の調整部材214を第1の調整部213にネジ止めした際に、第1の調整部213に設けられている一方のネジ止め用の孔部213aの長手方向に対して、直交する方向が長手方向となるように設けられている。嵌合孔部214bは、略長方形の孔部となっており、ホルダ部材220の突出部211dが略隙間無く嵌合する略長方形の孔部となっている。
(角度調整機構によるダイクロイックミラーの調整動作)
このような角度調整機構において、第2の突出部211bの円筒突出部211eは、図9(a)に示すように、封止蓋212に設けられた長孔部212aに挿入される。この長孔部212aは、図4(a)に示すY回転方向にホルダ部材220を回転可能とするように長孔形状を有している。これにより、ホルダ部材220は、円錐形状の凹部210a内に挿入されている第1の突出部211aの中心を支点として、図9(a)に示すY1方向に移動可能となる。従って、長孔部212aに沿ってY回転方向にホルダ部材220を回転させることで、光学ミラー面220aを斜め上方向又は斜め下方向に傾斜させることができる。
ホルダ部材220のY回転位置の調整及び固定を行う場合、図9(b)に示すように第1の調整部材213の嵌合孔部213cに、封止蓋212の長穴部212aから突出しているホルダ部材220の突出部211dを嵌合させる。そして、ネジ230及びネジ241により、第1の調整部材213を封止蓋212に仮止めする。この状態で、第1の調整部材213は、ネジ230を支点として、図9(b)に示すY2方向である、長孔となっているネジ止め用の孔部213aの長手方向に沿って移動可能となる。
第1の調整部材213の嵌合孔部213cには、ホルダ部材220の突出部211dが嵌合しているため、ネジ230を支点としてY2方向に第1の調整部材213を移動させると、ホルダ部材220の光学ミラー面が、斜め上方向又は斜め下方向に傾斜する(Y回転:第1の回転方向に対する回転の一例)。このようにして、光学ミラー面の傾斜角度を調整した後、ネジ230及びネジ241を固く締め込む。これにより、光学ミラー面の傾斜角度が、調整した傾斜角度で固定される。
次に、上述のY方向に対して平面上で直交する方向であるX回転方向の調整及び固定を行うべく、図10(a)に示すように、第1の調整部材213から突出しているホルダ部材220の突出部211dに、第2の調整部材214の嵌合孔部214bを嵌合させる。そして、図10(b)に示すように、ネジ240により、第2の調整部材214を第1の調整部材213に仮止めする。この状態で、第2の調整部材214は、嵌合孔部214bを支点として、図10(b)に示すX1方向である、長孔となっているネジ止め用の長孔部214aの長手方向に沿って移動可能となる。
第2の調整部材214の嵌合孔部214bには、ホルダ部材220の突出部211dが嵌合している。このため、図10(b)に示すX1方向に第2の調整部材214を移動させると、図10(a)に示すように、支点となっているホルダ部材220の突出部211dを介して、光学ミラー面が左右方向に回転する(X回転:第2の回転方向に対する回転の一例)。
このようにして、光学ミラー面の左右の回転角度を調整した後、ネジ240を固く締め込む。これにより、第2の調整部材214が第1の調整部材213に固定されると共に、光学ミラー面の左右方向の回転位置が、調整した左右方向の回転位置で固定される。
ホルダ部材220の突出部211の形状は、例えば四角柱形状等のように、第2の調整部材214の嵌合孔部214bで回転することなく嵌合する形状である。このため、操作性及び応答性よく、光学ミラー面の左右の回転位置の調整操作を可能とすることができる。
また、第2の突出部211bを、円筒突出部211e及び円筒突出部211eから突出する突出部211dで形成される多段形状とすることで、ホルダ部材220の傾斜角度及び回転位置を、それぞれ別々に調整することができ、調整作業を簡易化することができる。また、精度の良い調整を可能とすることができる。
(第1の実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、第1の実施の形態のプロジェクタ100は、角度調整機構が、ダイクロイックミラー41、42等の光学ミラーを保持するホルダ部材220の傾斜角度(Y1方向の角度)を調整する第1の調整部材213を有する。また、角度調整機構が、ホルダ部材220の左右方向の回転位置(X1方向の回転位置)を調整する第2の調整部材214を有する。そして、各調整部材213、214により、ホルダ部材220を介して光学ミラー面の傾斜角度及び左右の回転位置を調整して、各調整部材213、214をネジ止めする。
これにより、各調整部材213、214を回転操作するだけで、光学ミラー面の傾斜角度及び左右の位置を、確認しながら、精度良く、かつ、簡単に調整できる。また、この調整後に、各調整部材213、214をネジ止めするだけで、調整した光学ミラー面の傾斜角度及び左右の位置を、簡単かつ確実に保持できる。
また、ホルダ部材220の突出部211の形状は、例えば四角柱形状等のように、第2の調整部材214の嵌合孔部214bで回転することなく嵌合する形状となっている。このため、操作性及び応答性よく、光学ミラー面の左右の回転位置の調整操作を可能とすることができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態のプロジェクタの説明をする。上述の第1の実施の形態のプロジェクタ100の場合、角度調整機構で第1ダイクロイックミラー41及び第2ダイクロイックミラー42の傾斜角度及び左右の位置を調整する例であった。
しかし、角度調整機構は、ダイクロイックミラー以外の他の光学ミラーの傾斜角度及び左右の位置の調整用として用いることができる。一例ではあるが、図11は、波長選択偏光分離素子(ハーフミラー)113の傾斜角度及び左右の位置の調整用に角度調整機構が設けられている例である。
この図11に示すプロジェクタは、照明装置110、ライトトンネル121、レンズ群122、ミラー群123、画像形成素子124及び投射光学部125を有している。
照明装置110は、光源111、集光レンズ112、波長選択偏光分離素子(ハーフミラー)113、1/4波長板114、レンズ群115、カラーホイール116、レンズ群117及び蛍光体ホイール118を有している。照明装置110は、青色光と、赤色光と、緑色光とを、ライトトンネル121に向けて、同一方向に(同一の射出光路で)時分割で順次に射出する。
照明装置110において、光源111は、第1の直線偏光成分を有する第1の光を射出する。一例ではあるが、光源111は、P偏光成分を有する(P波である)波長λBの青色レーザ光を射出するレーザダイオードを用いることができる。
なお、光源111として青色光を発する発光ダイオード(Light Emitting Diode)又は有機EL(Electro Luminescence)素子を用いてもよいし、これらを複合した光源を用いてもよい。或いは、紫外域の波長領域の光を射出するレーザダイオード、発光ダイオード、有機EL素子等を用いてもよいし、これらを複合した光源を用いてもよい。
光源111から出射される青色レーザ光は、集光レンズ112を介して略平行光束として波長選択偏光分離素子113に入射される。波長選択偏光分離素子113は、第1の実施の形態で説明した角度調整機構により、傾斜角度及び左右の回転位置が調整されている。波長選択偏光分離素子113は、光源111の波長λBのP波及びS波のうち、P波を透過させ、S波を反射する。
波長選択偏光分離素子13に入射したP波の青色レーザ光は、波長選択偏光分離素子113を透過し、直線偏光の光を円偏光の光に変換し、また、円偏光の光を直線偏光の光に変換する1/4波長板114に導光される。1/4波長板114は、P波の青色レーザ光を、円偏光の青色レーザ光に変換し、レンズ群115を介してカラーホイール116に照射する。
カラーホイール116は、円板状の部材が複数の扇状の領域(セグメント)に分割された構成を有している。具体的には、カラーホイール116は、赤色(R)の領域、緑色(G)の領域及び透明の透過領域の、計3つの扇状の領域(セグメント)に分割されている。
カラーホイール116の軸心には、カラーホイール116を回転させるステッピングモータ等の駆動部116mが設けられている。カラーホイール116が駆動部116mの駆動により所定のタイミングで回転することで、レンズ群115からの光の入射位置が、赤
色(R)領域、緑色(G)領域及び透過領域の、何れかの領域(セグメント)に切替わる。
すなわち、レンズ群115により集光された光の波長、及び、レンズ群115からの光の入射位置に、選択的に配置された領域(セグメント)により、カラーホイール116に入射された光が、カラーホイール116を透過するか、又は、カラーホイール116で反射されるかが決定される。
レンズ群115からの光の入射位置に透過領域が配置されたタイミングでは、カラーホイール116に入射した青色レーザ光は、カラーホイール116を透過して青色の照明光となり、ライトトンネル121に入射する。カラーホイール116を透過する青色の照明光は円偏光の光であるため、スクリーン等に現れるスペックルを低減することができる。
一方、レンズ群115からの光の入射位置に赤色(R)の領域又は緑色(G)の領域が配置されたタイミングでは、カラーホイール116に入射した青色レーザ光は、カラーホイール116により反射される。そして、カラーホイール116により反射された青色レーザ光は、レンズ群115を経由して1/4波長板114に入射する。1/4波長板14に入射した光は、円偏光の光からS波の光に変換され、波長選択偏光分離素子113に入射する。なお、S偏光成分は、P偏光成分と直交する成分である。
波長選択偏光分離素子113に入射したS波の青色レーザ光は、波長選択偏光分離素子13で反射され、レンズ群117を経由して蛍光体ホイール118に入射する。すなわち、波長選択偏光分離素子113は、S波(S偏光)の光を蛍光体ホイール118に導光する。
レンズ群117は、例えば両凸レンズや平凸レンズ等を適宜組み合わせて構成されており、略平行光束を蛍光体ホイール18にスポット状に集光させる機能と、蛍光体ホイール18からの発散光を集光して略平行光束に変換する機能とを有する。
蛍光体ホイール118は、円板状の部材に、黄色蛍光体を平板の回転方向に沿って配置して形成されている。黄色蛍光体は、青色レーザ光を励起光として、青色レーザ光よりも長波長の黄色の蛍光を形成する。蛍光体ホイール118の軸心には、蛍光体ホイール118を回転させるステッピングモータ等の駆動部118mが設けられている。
蛍光体ホイール118の黄色蛍光体181は、入射した青色レーザ光を励起光として、青色レーザ光よりも長波長の黄色の蛍光を形成する。黄色の蛍光は、レンズ群117を介して、波長選択偏光分離素子113に入射する。黄色の蛍光は、例えば500nm以上の波長であるため、波長選択偏光分離素子113で反射され、1/4波長板114及びレンズ群15を介してカラーホイール116に入射する。
カラーホイール116に入射した黄色の蛍光は、赤色(R)の領域又は緑色(G)の領域により、赤色の照明光又は緑色の照明光に変換され、ライトトンネル121に入射する。各照明光は、ライトトンネル121により照度分布が均一化され、レンズ群122を介してミラー群123で反射されて画像形成素子124に照射される。
画像形成素子124は、各照明光を、画素毎に階調制御することでカラー投影画像を形成する。画像形成素子124としては、例えば、DMD(Digital Micro mirror Device)を用いることができる。DMDでは、画素単位のマイクロミラーを有し、各マイクロミラーが異なる2つの角度の何れかの状態を維持することができる。
すなわち、DMDの各マイクロミラーは、各照明光を投射光学部125へ向けて反射する角度(ON状態)と、各照明光を内部の吸収体へ向けて反射して外部に射出させない角度(OFF状態)との何れかの状態となる。これにより、表示する画素毎に投影する光を制御することができる。また、DMDでは、パルス幅変調方式(PWM方式)により各マイクロミラーのON状態の時間比率を調整することで、表示する画素毎における階調表現を行うことができる。
なお、画像形成素子124はDMDには限定されず、照明装置10からの各照明光を利用してカラー投影画像を形成できる素子であれば、例えば、液晶等を用いてもよい。
赤色、緑色、及び青色の各照明光は、画像を生成するタイミングで、時分割で画像形成素子124に照射され、画像形成素子24で表示画素毎に階調制御された後、投射光学部125を介してスクリーン等に投射される。そして、目の残像現象により、スクリーン等を介してカラー画像が視認される。
(第2の実施の形態の効果)
このような第2の実施の形態のプロジェクタにおいては、波長選択偏光分離素子(ハーフミラー)113の傾斜角度及び左右の位置を、角度調整機構により調整している。このため、各調整部材213、214を回転操作するだけで、波長選択偏光分離素子113の傾斜角度及び左右の位置を、確認しながら、精度良く、かつ、簡単に調整できる(調整作業の簡素化)等、上述と同じ効果を得ることができる。
最後に、上述の各実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な各実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。
例えば、光学素子によって光を分光し、複数の色光が用いられる装置であるプロジェクタにおいては、光学素子数が多くなるため、必然的に調整作業も多くなる。しかし、本発明の場合、上述のように光学素子の調整作業を簡素化できる。このため、多数の光学素子の調整作業に要する時間を短縮化できると共に、大幅に作業量を軽減できる。
例えば、第1の調整部材213及び第2の調整部材214は、ネジ止めすることとしたが、接着剤等の他の固定手段で固定してもよい。
また、本発明は、ミラー等の光学素子を有する、例えばカメラ装置、プリンタ装置、3Dプリンタ装置(立体造形装置)、3Dスキャナ装置等の種々の装置に適用可能である。
つまり、上述の各実施の形態は、スクリーン等に画像を投影するプロジェクタに本発明を適用した例であったが、本発明は、プロジェクタ以外であっても、光路上に配置される光学素子を有する種々の装置に適用可能である。一例ではあるが、例えば内部に光源部としてレーザを有する光造形3Dプリンタ装置に本発明を適用することができる。また、光造形3Dプリンタ装置の中には、光源部として紫外光源を有すると共に、画像形成部としてDMDを有しているものがある。本発明は、これらの装置内の光路上の光学素子についても適用可能である。
また、3Dスキャナ装置は、その内部に、光を出射する例えばレーザ光源を有すると共に、スキャン対象からの反射光を受光する光受光部を有する。本発明は、これらの装置内の光路上の光学素子にも適用可能である。
また、本発明は、書き込みに用いる光源部を有するレーザプリンタ装置、又は、カメラ装置等の撮像装置内の光路上の光学素子にも適用可能である。
また、実施の形態及び各実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
41 第1ダイクロイックミラー
42 第2ダイクロイックミラー
100 プロジェクタ
210a 円錐形状の凹部
211a 第1の突出部材
211b 第2の突出部材
211c 突出部の外周部
211d 突出部
211e 円筒突出部
212 封止蓋
212a 長孔部
213 第1の調整部材
214 第2の調整部材
214a 長孔部
220 ホルダ部材
特開2002−90876号公報

Claims (5)

  1. 光学ミラーを保持するミラー保持部と、
    前記ミラー保持部に対して、前記光学ミラーを挟んで対向する位置から同じ軸上にそれぞれ突出するように設けられた第1の突出部及び第2の突出部と、
    前記第1の突出部を支持する軸受部と、
    前記第1の突出部の、前記軸を回転させる方向への回転である第1の回転方向に対応する方向に沿って形成された、前記第2の突出部が挿入される長孔部を備えた第1の調整部材と、
    前記第1の調整部材から突出する前記第2の突出部に嵌合し、前記第2の突出部を介して、前記軸を回転軸とする第2の回転方向に前記ミラー保持部を回転させる第2の調整部材と、を備え、
    前記第1の調整部材により、前記長孔部内の前記第2の突出部の位置を調整することで前記ミラー保持部の第1の回転方向の回転角度を調整し、前記第2の調整部材の第2の回転方向の回転角度を調整することで、前記第2の突出部を介して前記ミラー保持部を回転させ、該ミラー保持部の回転位置を調整した後に、前記第1の調整部材及び前記第2の調整部材の各位置を固定部材で固定すること
    を特徴とする光学素子角度調整装置。
  2. 前記第1の突出部は、前記軸受部と接触する部分が半球形状を有しており、
    前記軸受部は、円錐形状を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の光学素子角度調整装置。
  3. 前記第2の突出部は、前記第1の調整部材の前記長孔部に挿入される円筒突出部と、前記円筒突出部から突出するように設けられた、前記第2の調整部材と嵌合する嵌合突出部とを備えた多段形状を有すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学素子角度調整装置。
  4. 前記嵌合突出部は、角柱形状を有すること
    を特徴とする請求項3に記載の光学素子角度調整装置。
  5. 請求項1から請求項4のうち、いずれか一項に記載の光学素子角度調整装置と、
    光を照射する光源部と、
    複数の色のセグメントを備え、前記光源部からの光を、前記セグメントの色に対応する光に変換するカラーホイールと、を有し、
    カラーホイールの回転位置に同期して、前記カラーホイールの各セグメントを介した光から画像を形成して投射する
    画像投影装置。
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