JP2021088898A - 雪庇防止装置 - Google Patents

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【課題】 風の影響を極力受けずに、雪庇の発生を防止することができる雪庇発生防止装置を提供する。【解決手段】 雪庇防止装置10は、屋根5の周縁に取り付けられる。雪庇防止装置10は、間隔を開けて鉛直方向に並んで配置される横材21によって形成される雪受け部20と、雪受け部20を保持する保持材30と、保持材30を支持する、屋根5に固定される基台部と、を備え、保持材30は、横材21の並び方向に垂直な方向に延在する、側面視で略三角形の板状であり、保持材30の略三角形の頂点部間に架け渡される、断面L字状の補強材(上部補強材80)を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、屋根の周縁に取り付けられる雪庇防止装置に関するものである。
従来、建物の風下側の上縁部分に、屋根の積雪が迫り出だす雪庇を防止するため、建物の屋根に雪庇発生防止装置を設置することが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1には、受雪パネルと、受雪パネル取付台と、基礎台とで構成され、受雪パネルを支持する受雪パネル取付台が受雪パネルの傾斜角度を適宜の範囲で調整できる機能を備えた雪庇発生防止装置が開示されている。これにより、現場の状況に合わせて、現地の風向き、風速等に合わせて、受雪パネルの傾斜角度を調節することができる。
特開2018−197484号公報
しかしながら、特許文献1に記載の雪庇発生防止装置は、風の影響を受けてしまう、という問題がある。
そこで、本発明は、風の影響を極力受けずに、雪庇の発生を防止することができる雪庇発生防止装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の雪庇防止装置は、屋根の周縁に取り付けられる雪庇防止装置であって、間隔を開けて鉛直方向に並んで配置される横材によって形成される雪受け部と、前記雪受け部を保持する保持材と、前記保持材を支持する、前記屋根に固定される基台部と、を備え、前記保持材は、前記横材の並び方向に垂直な方向に延在する、側面視で略三角形の板状であり、前記保持材の略三角形の頂点部間に架け渡される、断面L字状の補強材を備えることを特徴とする。
また、本発明の雪庇防止装置では、前記基台部は、前記屋根の上面に沿って延在する板状部を備えてもよい。
また、本発明の雪庇防止装置では、前記板状部には、前記板状部の露出面を覆う防水シートが取り付けられてもよい。
また、本発明の雪庇防止装置では、前記保持材の前記雪受け部を保持する保持部は、断面コノ字状に形成されてもよい。
さらに、本発明の雪庇防止装置では、前記屋根は、陸屋根であって、前記横材は、前記陸屋根に設けられたパラペットの上端より上方に設けられてもよい。
このように構成された本発明の雪庇防止装置では、間隔を開けて鉛直方向に並んで配置される横材によって形成される雪受け部と、雪受け部を保持する保持材と、保持材を支持する、屋根に固定される基台部と、を備える。そのため、横材間に隙間を形成することができ、水平方向の風雪時に、横材間の隙間から風を通すことができる。その結果、風の影響を極力受けずに、雪庇の発生を防止することができる。
また、保持材は、横材の並び方向に垂直な方向に延在する、側面視で略三角形の板状とすることで、雪受け部と基台部とを接続する保持材の十分な強度を確保しつつ、一部品とすることができる。そのため、雪庇防止装置の屋根への設置を容易にしつつも、十分な強度を確保することができる。
また、保持材の略三角形の頂点部間に架け渡される、断面L字状の補強材を備えることで、保持材の鋭利な三角形の頂点部を、L字状の補強材で覆うことができる。そのため、安全性を確保しつつも、強度のある雪庇防止装置とすることができる。
また、基台部は、屋根の上面に沿って延在する板状部を備えることで、基台部の根元にかかる力を分散することができる。そのため、雪庇防止装置の転倒を防止することができる。
また、板状部には、板状部の露出面を覆う防水シートが取り付けられることで、防水性を確保しつつ、雪庇防止装置を屋根に取り付けることができる。
また、保持材の雪受け部を保持する保持部は、断面コノ字状に形成されることで、保持部のコの字状の一面に、一部品を取り付け、他の面に他部品を取り付けることができる。そのため、1つの部品に他部品を取り付けることができる取付構造とすることができる。
さらに、屋根は、陸屋根であって、横材は、陸屋根に設けられたパラペットの上端より上方に設けられることで、パラペットの上端と横材との間に隙間を形成することができる。そのため、枯れ葉等のゴミが雪庇防止装置に堆積することを防止したり、屋根に設けられた排水口等にゴミが詰まることを防止したりすることができる。
実施例1のユニット建物の構成を示す斜視図である。 実施例1の雪庇防止装置を示す正面図である。 実施例1の雪庇防止装置が屋根に取り付けられた状態を示す断面図である。 実施例1の雪庇防止装置の雪受け部を示す斜視部である。 実施例1の雪庇防止装置の保持材を示す斜視図である。 実施例1の板状部の屋根への取付方法を示す分解斜視図である。 実施例1の防水シートの屋根に取り付けられた板状部への取付方法を示す分解斜視図である。 実施例1の柱状部の板状部への取付方法を示す分解斜視図である。 実施例1の保持材と下部補強材の基台部への取付方法を示す分解斜視図である。 実施例1の雪受け部と上部補強材の保持材への取付方法を示す分解斜視図である。 別の実施例の雪庇防止装置を示す断面図である。
以下、本発明による雪庇防止装置を実現する実施形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
実施例1における雪庇防止装置は、工場で予め製造された建物ユニットを建築現場へ搬送して、建築現場で複数の建物ユニットを並べて組み立てることによって構築するユニット建物に適用される。実施例1における雪庇防止装置は、ユニット建物の陸屋根に設置される。
[ユニット建物の構成]
図1は、実施例1のユニット建物の構成を示す斜視図である。以下、図1に基づいて、実施例1のユニット建物の構成を説明する。
ユニット建物1は、基礎2の上に下階の建物ユニット3が複数設置され、下階の建物ユニット3の上に上階の建物ユニット4が複数設置され、上階の建物ユニット4の上に屋根5が設置される。
屋根5は、陸屋根として形成され、屋根5の周縁には、パラペット6が設けられる。また、屋根5の周縁の一辺には、例えば、4つの雪庇防止装置10が設置される。
建物ユニット3,4は、隅角部に配置される角形鋼管から成る柱と、柱の下端部間を連結した溝形鋼から成る床大梁と、柱の上端部間を連結した溝形鋼から成る天井大梁と、から骨組構造体として形成される。
[雪庇防止装置の構成]
図2は、実施例1の雪庇防止装置を示す正面図である。図3は、実施例1の雪庇防止装置が屋根に取り付けられた状態を示す断面図である。図4は、実施例1の雪庇防止装置の雪受け部を示す斜視部である。図5は、実施例1の雪庇防止装置の保持材を示す斜視図である。図6は、実施例1の板状部の屋根への取付方法を示す分解斜視図である。図7は、実施例1の防水シートの屋根に取り付けられた板状部への取付方法を示す分解斜視図である。図8は、実施例1の柱状部の板状部への取付方法を示す分解斜視図である。図9は、実施例1の保持材と下部補強材の基台部への取付方法を示す分解斜視図である。図10は、実施例1の雪受け部と上部補強材の保持材への取付方法を示す分解斜視図である。以下、実施例1の雪庇防止装置の構成を説明する。
図2及び図3に示すように、雪庇防止装置10は、雪受け部20と、保持材30と、基台部としての支柱60と、基台部としての板状部40と、補強材としての上部補強材80と、補強材としての下部補強材70と、防水シート50と、を備える。
(雪受け部)
図3及び図4に示すように、雪受け部20は、横材21と、横材21を保持する縦材22と、を備える。
横材21は、例えば、アルミニウム製で、30[mm]×50[mm]の筒状の角材で、900〜1700[mm]の長さとすることができる。
横材21は、間隔H1(例えば、33[mm])を開けて、鉛直方向に並んで、8つ配置される。すなわち、横材21は、横材21の高さ(例えば、33[mm])と略同じ間隔H1(例えば、30[mm])を開けて、鉛直方向に並んで配置される。
最も下方に配置される横材21は、屋根5に設けられたパラペット6の上端から、高さH2(例えば、100[mm])の位置に配置される。すなわち、横材21は、パラペット6の上端より上方に設けられる。
縦材22は、1つの雪庇防止装置10に、所定の間隔T(例えば、450[mm]〜1350[mm])で2つ設けられる。縦材22は、例えば、鋼材によって形成される。縦材22は、基部23と、フランジ部24とで、断面L字状に形成される。基部23は、ビス等によって、横材21に取り付けられて、横材21を支持する。フランジ部24には、例えば、保持材30を取り付けるための5つの取付孔24aが形成される。
(保持材)
図5に示すように、保持材30は、鋼板によって形成され、本体部31と、斜フランジ32と、第1縦フランジ33と、第2縦フランジ34と、第1横フランジ35と、第2横フランジ37と、を備える。
本体部31は、図3に示すように、側面視で直角三角形の板状に形成される。本体部31は、横材21の並び方向に垂直な方向で、屋根5の周縁の内側に向かって延在する。
斜フランジ32は、図5に示すように、直角三角形を形成する本体部31の斜辺31aから水平方向に延在して形成される。
第1縦フランジ33は、直角三角形を形成する本体部31の高さ方向に形成された対辺31bから水平方向に延在して形成される。
第2縦フランジ34は、直角三角形を形成する本体部31の斜辺31aと対辺31bの頂点部31d付近に形成される。第2縦フランジ34は、本体部31と、第1縦フランジ33とで、断面コノ字状に形成される。第2縦フランジ34には、上部補強材80が取り付けられる貫通孔34aが形成さる。
第1横フランジ35は、本体部31の外側であって、直角三角形を形成する本体部31の底辺31cから水平方向に延在して形成される。第1横フランジ35には、下部補強材70が取り付けられる貫通孔35aが形成される。第1横フランジ35には、第1横フランジ35の内側の端部から鉛直方向に延在する袖部36を備える。袖部36には、下部補強材70が取り付けられる貫通孔36aが形成される。
第2横フランジ37、本体部31の内側であって、直角三角形を形成する本体部31の底辺31cから水平方向に延在して形成される。第2横フランジ37には、下部補強材70が取り付けられる貫通孔37aが形成される。第2横フランジ37には、第2横フランジ37の外側の端部から鉛直方向に延在する袖部38を備える。袖部38には、下部補強材70が取り付けられる貫通孔38aが形成される。
(板状部)
図6に示すように、板状部40は、鋼材で形成され、本体部41と、起立部42と、を備える。
本体部41は、屋根5の上面に沿って延在するように、矩形の板状に形成される。板状部40には、6つの貫通孔41aと、中央部付近に2つの貫通孔41bが形成される。
板状部40は、貫通孔41aを介して、ビスS1(例えば、いもネジ)によって、屋根5の上面に取り付けられる。また、板状部40は、貫通孔41bを介して、ビスS2(例えば、木ねじ)によって、屋根5の垂木に対応する部分に取り付けられる。
起立部42は、第1片43と、第2片44とで、断面L字状に形成される。第1片43には、支柱60が取り付けられる貫通孔43aが形成される。第2片44には、支柱60が取り付けられる貫通孔44aが形成される。
(防水シート)
図7に示すように、屋根5に取り付けられた板状部40には、防水シート50が取り付けられる。防水シート50は、板状部40の本体部41より大きな矩形に形成される。防水シート50には、板状部40の起立部42を囲む大きさの矩形の開口部51が形成される。
このように構成された防水シート50は、屋根5に取り付けられた板状部40を覆うように、上方から取り付けられる。すなわち、防水シート50は、板状部40の露出面を覆うように取り付けられる。
(支柱)
図8に示すように、起立部42には、支柱60が取り付けられる。支柱60は、鋼材によって形成され、本体部61と、第1袖部62と、第2袖部63と、でコノ字状に構成される。
本体部61の下部には、支柱60を起立部42に取り付けるための貫通孔61aが形成される。本体部61の上部には、下部補強材70が取り付けられる貫通孔61bが形成される。第2袖部63の下部には、支柱60を起立部42に取り付けるための貫通孔63aが形成される。
このように構成された支柱60は、ボルトBを、第1片43の貫通孔43aと、本体部61の貫通孔61aに挿通して、ナットNを締めつけると共に、他のボルトBを、第2片44の貫通孔44aと、本体部61の貫通孔63aに挿通して、ナットNを締めつけることで、起立部42に取り付けられる。
(下部補強材)
図9に示すように、下部補強材70は、鋼材で形成され、第1フランジ71と、第2フランジ72と、で断面L字状に形成される。
第1フランジ71の長手方向の両端部には、保持材30が取り付けられる貫通孔71aが形成される。第2フランジ72の長手方向の両端部には、支柱60に取り付けるための貫通孔72aが形成される。
(上部補強材)
図10に示すように、上部補強材80は、鋼材で形成され、第1フランジ81と、第2フランジ82と、でL字状に形成される。
第1フランジ81の幅は、図3に示すように、第2縦フランジ34と、本体部31と、第1縦フランジ33とで、断面コノ字状を形成する部分の幅と、横材21の幅との合計の長さより長く形成される。
図10に示すように、第2フランジ82の長手方向の両端部には、保持材30に取り付けるための貫通孔82aが形成される。
このように構成された雪庇防止装置10は、図9に示すように、基台部(板状部40と支柱60)が、縦材22が設けられる所定の間隔T(例えば、450[mm]〜900[mm])で2つずつ屋根5に取り付けられる。
1つの下部補強材70は、外側に設けられた支柱60間に架け渡されるように取り付けられる。もう1つの下部補強材70は、内側に設けられた支柱60間に架け渡されるように取り付けられる。下部補強材70は、L字状に形成された第1フランジ71と第2フランジ72とで、支柱60の上端の鋭利な部分を覆うように、取り付けられる。
支柱60と、下部補強材70と、保持材30と、がボルトによって共締めされることで、下部補強材70と保持材30が支柱60に取り付けられる。すなわち、基台部としての支柱60は、保持材30を支持する。
具体的には、図9に示すように、内側の支柱60の貫通孔61bと、内側の下部補強材70の貫通孔72aと、保持材30の貫通孔36aとに、ボルトが挿入されて、内側の下部補強材70と保持材30が、内側の支柱60に取り付けられる。
また、外側の支柱60の貫通孔61bと、外側の下部補強材70の貫通孔72aと、保持材30の貫通孔38aとに、ボルトが挿入されて、外側の下部補強材70と保持材30が、外側の支柱60に取り付けられる。
また、内側の下部補強材70の貫通孔71aと、保持材30の貫通孔35aとに、鋼材で形成された補強板90の貫通孔90aを介して、ボルトが挿入されて、保持材30が、内側の下部補強材70に取り付けられる。
また、外側の下部補強材70の貫通孔71aと、保持材30の貫通孔37aとに、鋼材で形成された補強板90の貫通孔90aを介して、ボルトが挿入されて、保持材30が、外側の下部補強材70に取り付けられる。
図10に示すように、上部補強材80は、側面視で略三角形に形成された保持材30の頂点部31d間に架け渡されるように配置される。上部補強材80の貫通孔82aと、保持材30の貫通孔34aとに、ボルトが挿入されて、上部補強材80が保持材30に取り付けられる。上部補強材80は、L字状に形成された第1フランジ81と第2フランジ82とで、保持材30の上端の鋭利な頂点部31dを覆うように、取り付けられる。
ボルトを、縦材22の取付孔24aを介して、保持材30の本体部31の前側の部分に取り付けることで、雪受け部20が、保持材30に取り付けられる。すなわち、保持材30は、雪受け部20を保持する。なお、雪受け部20が、保持材30に取り付けられる本体部31の前側の部分の上部は、第1縦フランジ33と、第2縦フランジ34とによって、断面コノ字状に形成された保持部を構成する。
[雪庇防止装置の作用]
以下、実施例1の雪庇防止装置10の作用を説明する。実施例1の雪庇防止装置10は、屋根5の周縁に取り付けられる。雪庇防止装置10は、間隔を開けて鉛直方向に並んで配置される横材21によって形成される雪受け部20と、雪受け部20を保持する保持材30と、保持材30を支持する、屋根5に固定される基台部と、を備える(図3)。
横材21が間隔を開けて鉛直方向に並んで配置されることで、横材21間に隙間を形成することができる。そのため、水平方向の風雪時に、横材21間の隙間から風を通すことができる。その結果、風の影響を極力受けずに、雪庇の発生を防止することができる。
また、横材21が間隔を開けて並んで配置されるため、横材21の使用量を少なくすることができる。そのため、雪庇防止装置10の軽量化を図ることができる。
実施例1の雪庇防止装置10において、保持材30は、横材21の並び方向に垂直な方向に延在する、側面視で略三角形の板状である(図3)。
これにより、雪受け部20と基台部とを接続する保持材30の十分な強度を確保しつつ、一部品とすることができる。そのため、雪庇防止装置10の屋根5への設置を容易にしつつも、十分な強度を確保することができる。
実施例1の雪庇防止装置10において、保持材30の略三角形の頂点部31d間に架け渡される、断面L字状の補強材(上部補強材80)を備える(図10)。
これにより、保持材30の鋭利な三角形の頂点部31dを、L字状の補強材(上部補強材80)で覆うことができる。そのため、安全性を確保しつつも、強度のある雪庇防止装置10とすることができる。
実施例1の雪庇防止装置10において、基台部は、屋根5の上面に沿って延在する板状部40を備える(図8)。
屋根5の上面に沿って延在する板状部40により、基台部の根元にかかる力を分散することができる。そのため、雪庇防止装置10の転倒を防止することができる。
実施例1の雪庇防止装置10において、板状部40には、板状部の露出面を覆う防水シート50が取り付けられる(図8)。
これにより、防水性を確保しつつ、雪庇防止装置10を屋根5に取り付けることができる。
実施例1の雪庇防止装置10において、保持材30の雪受け部20を保持する保持部は、断面コノ字状に形成される(図5)。
これにより、保持部のコノ字状の一面に、一部品を取り付け、他の面に他部品を取り付けることができる。そのため、1つの部品に複数の部品を取り付けることができる取付構造とすることができる。
実施例1の雪庇防止装置10において、屋根5は、陸屋根であって、横材21は、陸屋根に設けられたパラペット6の上端より上方に設けられる(図3)。
これにより、パラペット6の上端と横材21との間に隙間を形成することができる。そのため、枯れ葉等のゴミが雪庇防止装置10に堆積することを防止したり、屋根5に設けられた排水口等にゴミが詰まることを防止したりすることができる。なお、パラペット6の形状は、上述の態様に限定されない。例えば、図11に示すように、山型のパラペット106であってもよい。
以上、本開示の雪庇防止装置を実施例1に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、この実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、保持材30は、側面視で略三角形としての直角三角形に形成される例を示した。しかし、保持材は、側面視で略三角形としての台形に形成されてもよい。
実施例1では、横材21は、間隔H1を開けて、鉛直方向に並んで、8つ配置される例を示した。しかし、横材は、8つより少なくても良いし、多くても良い。
実施例1では、1つの雪庇防止装置10に雪受け部20を1つ設ける例を示した。しかし、雪受け部の上端に、もう一つの雪受け部を取り付けて、雪庇防止装置の高さを調整してもよい。
実施例1では、雪庇防止装置10は、屋根5の周縁の一辺に設置される例を示した。しかし、雪庇防止装置は、屋根の周縁の2辺以上に設置されてもよい。
実施例1では、補強材としての上部補強材80は、保持材30の上端の鋭利な頂点部31dを覆う例を示した。しかし、補強材としては、保持材30の略三角形の他の頂点部を覆うようにしてもよい。
実施例1では、本発明の雪庇防止装置をユニット建物の陸屋根に設置される例を示した。しかし、本発明の雪庇防止装置は、切妻屋根等の傾斜のある屋根に適用することもできる。また、本発明の雪庇防止装置は、一般的な鉄骨構造の建物や、在来工法の建物、ツーバイフォー式の建物の屋根にも適用可能である。
5 屋根
6 パラペット
10 雪庇防止装置
20 雪受け部
21 横材
30 保持材
40 板状部
50 防水シート
80 上部補強材(補強材の一例)

Claims (5)

  1. 屋根の周縁に取り付けられる雪庇防止装置であって、
    間隔を開けて鉛直方向に並んで配置される横材によって形成される雪受け部と、
    前記雪受け部を保持する保持材と、
    前記保持材を支持する、前記屋根に固定される基台部と、を備え、
    前記保持材は、前記横材の並び方向に垂直な方向に延在する、側面視で略三角形の板状であり、
    前記保持材の略三角形の頂点部間に架け渡される、断面L字状の補強材を備える
    ことを特徴とする、雪庇防止装置。
  2. 前記基台部は、前記屋根の上面に沿って延在する板状部を備える
    ことを特徴とする、請求項1に記載の雪庇防止装置。
  3. 前記板状部には、前記板状部の露出面を覆う防水シートが取り付けられる
    ことを特徴とする、請求項2に記載の雪庇防止装置。
  4. 前記保持材の前記雪受け部を保持する保持部は、断面コノ字状に形成される
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の雪庇防止装置。
  5. 前記屋根は、陸屋根であって、
    前記横材は、前記陸屋根に設けられたパラペットの上端より上方に設けられる
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の雪庇防止装置。
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