JP2021088597A - シックネスビヘイビア症状改善剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】シックネスビヘイビア症状改善剤の提供。【解決手段】肝臓水解物を有効成分とするシックネスビヘイビア症状改善剤。【選択図】なし
Description
本発明は、シックネスビヘイビア症状改善剤に関する。
一般に感染症や炎症時に、食欲の低下、体重の減少、疲労感、うつ、気分の落ち込みなどの生理的及び精神的な変化が誘発されることが知られており、これらの症状はシックネスビヘイビア(sickness behavior)と称されている(非特許文献1及び2)。
シックネスビヘイビアの原因は完全には解明されておらず、その治療法も確立していない。
シックネスビヘイビアに対する治療剤としては、非ステロイド性抗炎症剤であるザルトプロフェンが有効であることが報告されている(特許文献1)。
SA Fam Pract 2003; 45(9): 15−18
Phytomedicine 14(2007); SVI 27−31
しかしながら、ザルトプロフェン投与で体重減少、摂餌量の減少及び血清中のALT上昇は抑制するが、シックネスビヘイビアの大きな症状である疲労感、行動力低下、うつ症状などの症状は改善されておらず、患者のQOL改善としては十分ではなかった。
また、パキシルなどの抗うつ薬を適用する場合も、強力な中枢作用の他、肝障害など強い副作用が懸念され、ザルトプロフェンについても、副作用は少ないものの肝機能障害などの可能性が示されている。
従って、本発明の課題は、安全かつ行動力低下やうつ症状等が改善できる新たなシックネスビヘイビア症状改善剤を提供することにある。
また、パキシルなどの抗うつ薬を適用する場合も、強力な中枢作用の他、肝障害など強い副作用が懸念され、ザルトプロフェンについても、副作用は少ないものの肝機能障害などの可能性が示されている。
従って、本発明の課題は、安全かつ行動力低下やうつ症状等が改善できる新たなシックネスビヘイビア症状改善剤を提供することにある。
そこで本発明者は、まず、動物モデルとして明確な肝臓障害を生じないモデルを開発すべく検討したところ、BALB/cマウスではなく、ddY系雄性マウスを使用してコンカナバリンAを一定量投与したところ、明確な肝臓障害を示さず、うつ様の自発運動量が減少するモデルの作製に成功した。このモデルを用いて鋭意検討したところ、肝臓水解物が、シックネスビヘイビアの症状の一つであるうつ様の自発運動量減少を改善し、かつドパミン生合成の律速酵素である脳内のチロシン水解酵素活性の低下を改善することを見出した。かかる知見に基づき、肝臓水解物が、シックネスビヘイビア症状改善剤、行動力低下の改善剤及び脳内チロシン水酸化酵素活性化剤として有用であることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、次の〔1〕〜〔12〕を提供するものである。
〔1〕肝臓水解物を有効成分とするシックネスビヘイビア症状改善剤。
〔2〕肝臓水解物を有効成分とする、うつ、気分の落ち込み、精神的疲労及び行動力低下から選ばれる症状の改善剤。
〔3〕肝臓水解物を有効成分とする脳内チロシン水酸化酵素活性化剤。
〔4〕シックネスビヘイビア症状改善剤製造のための肝臓水解物の使用。
〔5〕うつ、気分の落ち込み、精神的疲労及び行動力低下から選ばれる症状の改善剤を製造するための肝臓水解物の使用。
〔6〕脳内チロシン水酸化酵素活性化剤製造のための肝臓水解物の使用。
〔7〕シックネスビヘイビア症状を改善するための肝臓水解物。
〔8〕うつ、気分の落ち込み、精神的疲労及び行動力低下から選ばれる症状を改善するための肝臓水解物。
〔9〕脳内チロシン水酸化酵素を活性化するための肝臓水解物。
〔10〕肝臓水解物の有効量を投与することを特徴とする、シックネスビヘイビア症状の改善方法。
〔11〕肝臓水解物の有効量を投与することを特徴とする、うつ、気分の落ち込み、精神的疲労及び行動力低下から選ばれる症状の改善方法。
〔12〕肝臓水解物の有効量を投与することを特徴とする、脳内チロシン水酸化酵素の活性化方法。
〔2〕肝臓水解物を有効成分とする、うつ、気分の落ち込み、精神的疲労及び行動力低下から選ばれる症状の改善剤。
〔3〕肝臓水解物を有効成分とする脳内チロシン水酸化酵素活性化剤。
〔4〕シックネスビヘイビア症状改善剤製造のための肝臓水解物の使用。
〔5〕うつ、気分の落ち込み、精神的疲労及び行動力低下から選ばれる症状の改善剤を製造するための肝臓水解物の使用。
〔6〕脳内チロシン水酸化酵素活性化剤製造のための肝臓水解物の使用。
〔7〕シックネスビヘイビア症状を改善するための肝臓水解物。
〔8〕うつ、気分の落ち込み、精神的疲労及び行動力低下から選ばれる症状を改善するための肝臓水解物。
〔9〕脳内チロシン水酸化酵素を活性化するための肝臓水解物。
〔10〕肝臓水解物の有効量を投与することを特徴とする、シックネスビヘイビア症状の改善方法。
〔11〕肝臓水解物の有効量を投与することを特徴とする、うつ、気分の落ち込み、精神的疲労及び行動力低下から選ばれる症状の改善方法。
〔12〕肝臓水解物の有効量を投与することを特徴とする、脳内チロシン水酸化酵素の活性化方法。
本発明によれば、シックネスビヘイビアの代表的症状であるうつ様行動力低下、精神的疲労による行動力低下等の行動力低下症状を改善できる。その症状改善効果は、脳内チロシン水酸化酵素活性化によるドパミンの生成低下改善作用によるものと考えられる。更に、このチロシン水酸化酵素活性化作用は、正常範囲に戻すもので、過剰活性化もないと考えられる。
本発明のシックネスビヘイビア症状改善剤の有効成分は肝臓水解物である。肝臓水解物は、肝臓加水分解物、肝臓エキス、肝臓分解エキス、肝水解物とも呼ばれるが、肝臓を消化酵素等により加水分解して得られるものであり、肝機能の改善薬として用いられているものである。原料である肝臓としては、ウシ、ブタ、カツオ、クジラ等の新鮮な肝臓が用いられる。得られた加水分解物は、濃縮して用いるのが好ましい。好ましくは、前記医薬品として定められている肝臓水解物が挙げられる。
肝臓水解物には、低分子ペプチドを主成分として各種アミノ酸、ヌクレオチド、ビタミン、ミネラル等を含む。より詳細には、アミノ酸 19〜78質量%、ペプチド及びタンパク 17〜73質量%、糖類 1.8〜11質量%、脂質 0.005〜0.04質量%、核酸 0.7〜2.5質量%、無機物 1.6〜5.4質量%、ビタミン 0.03〜0.2質量%、グルタチオン 0.8質量%以下を含むものが好ましい。また、アミノ酸 23〜65質量%、ペプチド及びタンパク 20〜61質量%、糖類 2.2〜8.6質量%、脂質 0.006〜0.035質量%、核酸 0.9〜2.1質量%、無機物 1.9〜4.5質量%、ビタミン 0.04〜0.15質量%、グルタチオン 0.7質量%以下を含むものがより好ましく、アミノ酸 29〜52質量%、ペプチド及びタンパク 25〜49質量%、糖類 2.8〜6.9質量%、脂質 0.008〜0.03質量%、核酸 1.1〜1.7質量%、無機物 2.4〜3.6質量%、ビタミン 0.05〜0.12質量%、グルタチオン 0.6質量%以下を含むものが更に好ましい。
これらの成分のうち、アミノ酸組成としては、Ala 17〜68mg/g、Arg 0.6〜4.4mg/g、Asp 9〜48mg/g、Cystine 5mg/g以下、Glu 18〜63mg/g、Gly 10〜39mg/g、His 3〜17mg/g、Ile 14〜56mg/g、Leu 26〜98mg/g、Lys 15〜65mg/g、Met 0.3〜20mg/g、Phe 13〜46mg/g、Pro 10〜48mg/g、Ser 12〜49mg/g、Thr 12〜45mg/g、Trp 3〜13mg/g、Tyr 1.6〜41mg/g、Val 18〜71mg/gが好ましい。また、Ala 21〜57mg/g、Arg 0.8〜3.6mg/g、Asp 11〜40mg/g、Cystine 4mg/g以下、Glu 22〜53mg/g、Gly 13〜32mg/g、His 4〜14mg/g、Ile 17〜47mg/g、Leu 32〜82mg/g、Lys 18〜54mg/g、Met 0.4〜17mg/g、Phe 15〜38mg/g、Pro 12〜40mg/g、Ser 15〜41mg/g、Thr 14〜38mg/g、Trp 3.8〜11mg/g、Tyr 1.9〜34mg/g、Val 21〜59mg/gがより好ましく、Ala 26〜45mg/g、Arg 1〜2.9mg/g、Asp 14〜32mg/g、Cystine 3mg/g以下、Glu 27〜42mg/g、Gly 16〜26mg/g、His 5〜11mg/g、Ile 21〜40mg/g、Leu 40〜66mg/g、Lys 22〜43mg/g、Met 0.5〜14mg/g、Phe 19〜31mg/g、Pro 15〜32mg/g、Ser 18〜33mg/g、Thr 18〜30mg/g、Trp 4.8〜8.4mg/g、Tyr 2.4〜27mg/g、Val 27〜48mg/gが更に好ましい。
肝臓水解物は、肝機能の改善効果を有することは知られているが、肝臓障害を示さないモデルに対する作用、すなわちシックネスビヘイビアに対する作用や行動力低下に対する作用は全く知られていない。
後述の実施例に示すように、肝臓水解物は、肝臓障害を示さないシックネスビヘイビアモデル動物において、脳の線条体のチロシン水酸化酵素(TH)を活性化する作用を有し、かつうつ様の自発運動量の減少を顕著に改善する。従って、肝臓水解物は、シックネスビヘイビア症状改善剤、うつ、気分の落ち込み、精神的疲労及び行動力低下から選ばれる症状の改善剤、脳内チロシン水酸化酵素活性化剤として有用である。ここで、チロシン水酸化酵素は、ドパミン生成の律速酵素であることから、前記うつ様の自発運動量減少の改善効果は、脳線条体におけるドパミン生成促進によるものと考えられる。従って、肝臓水解物は、うつ、気分の落ち込み、精神的疲労、行動力の低下等のシックネスビヘイビアの症状に有効である。
ここで、精神的疲労とは、ストレス等の社会的要因により引き起こされる疲労であり、肉体的疲労とは相違する。
なお、実施例で用いたシックネスビヘイビアモデルが肝臓障害を生じないモデルであることから、肝臓水解物がこのようなモデルにおいてシックネスビヘイビア症状を改善する効果を有することは予想外であった。
ここで、精神的疲労とは、ストレス等の社会的要因により引き起こされる疲労であり、肉体的疲労とは相違する。
なお、実施例で用いたシックネスビヘイビアモデルが肝臓障害を生じないモデルであることから、肝臓水解物がこのようなモデルにおいてシックネスビヘイビア症状を改善する効果を有することは予想外であった。
本発明のシックネスビヘイビア症状改善剤等は、経口投与、経皮投与、経腸投与、経静脈投与等によって投与できるが、経口投与がより好ましい。経口投与用の製剤としては、液剤、錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル剤等が挙げられるが、液剤、錠剤が好ましく、液剤がより好ましい。
これらの経口投与製剤とするには、乳糖、マンニトール、トウモロコシデンプン、結晶セルロースなどの賦形剤、セルロース誘導体、アラビアゴム、ゼラチンなどの結合剤、カルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩壊剤、タルク、ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤、非イオン界面活性剤等の溶解補助剤、矯味剤、甘味剤、安定化剤、pH調整剤、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン等を使用することができる。また、ヒドロキシメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、セルロースアセテートフタレート、メタクリレートコポリマーなどの被覆剤を用いてもよい。
また、本発明のシックネスビヘイビア症状改善剤等には、他の有効成分を配合することもできる。他の有効成分としては、ビタミンB1類;チアミン、硝酸チアミン、塩酸チアミン、フルスルチアミン、ビスベンチアミン、ベンホチアミン、チアミンジスルフィド、ジセチアミン、チアミンプロピルジスルフィド及びこれらの誘導体、ビタミンB2類;リボフラビン及び誘導体並びにそれらの塩、ビタミンB3類;ナイアシン、ニコチン酸、ニコチン酸アミド及び誘導体並びにそれらの塩、ビタミンB5類;パンテノール、パントテン酸及び誘導体並びにそれらの塩、ビタミンB6類;ピリドキシン及び誘導体並びにそれらの塩、ビタミンB12類;シアノコバラミン及び誘導体並びにそれらの塩、その他のビタミン類;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンP、ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン、タウリン、コンドロイチン硫酸、ローヤルゼリー、カフェイン、ウコン、マリアアザミ、タンポポ、西洋タンポポ、ゴボウ、ニンニク、キク、西洋ノコギリソウ、クチナシ、ゴマ、田七ニンジン、アスパラガス、タマネギ、チコリ、薬用サルビア、朝鮮アザミ(アーティチョーク)、クコ、マメ科・アヤメ科の植物、ミヤマウズラ、エルバ・デ・パサリーニョ、セテサングリア、アガメガシワ、紅茶、レスベラトロール、カテキン類、ベルベリン、ローズマリー、豆エキス、メトホルミン等が挙げられる。
また、本発明のシックネスビヘイビア症状改善剤等は、医薬品の外、医薬部外品、特定保健用食品、機能性食品、スポーツ飲料、リハビリ用飲料、ペットフード等としても使用可能である。
本発明のシックネスビヘイビア症状改善剤等における肝臓水解物の含有量は、投与形態によっても異なるが、通常、乾燥重量として0.001〜10質量%が好ましく、0.001〜5質量%がより好ましい。また、本発明のシックネスビヘイビア症状改善剤等における肝臓水解物の1日投与量は、乾燥重量として100mg〜12000mgが好ましく、180mg〜6000mgがより好ましく、400〜3600mgがさらに好ましい。また、肝臓水解物は2日以上連続投与するのが好ましい。
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は何らこれに限定されるものではない。
(1)方法
実験には、体重28〜32gのddY系雄性マウスを使用した。自発運動量は、スーパーメックス装置TM(室町機械株式会社製)を用いて評価した。免疫組織化学的染色は、マウスの線条体におけるチロシン水酸化酵素(TH)レベルについて蛍光色素を標識した抗体を用いて定量及び分布を同時に測定できるMapAnalyzerTM(ヤマト科学株式会社製)により解析した(n=4〜6)。投与方法は、まず水又は肝臓水解物を経口投与し、30分後に生理食塩液又はコンカナバリンA(ConA)を静脈内投与し、24時間絶食絶飲した。1.5時間後に水又は肝臓水解物を経口投与し、60分後に自発運動量を測定した(n=4〜6)。
実験には、体重28〜32gのddY系雄性マウスを使用した。自発運動量は、スーパーメックス装置TM(室町機械株式会社製)を用いて評価した。免疫組織化学的染色は、マウスの線条体におけるチロシン水酸化酵素(TH)レベルについて蛍光色素を標識した抗体を用いて定量及び分布を同時に測定できるMapAnalyzerTM(ヤマト科学株式会社製)により解析した(n=4〜6)。投与方法は、まず水又は肝臓水解物を経口投与し、30分後に生理食塩液又はコンカナバリンA(ConA)を静脈内投与し、24時間絶食絶飲した。1.5時間後に水又は肝臓水解物を経口投与し、60分後に自発運動量を測定した(n=4〜6)。
(2)結果
本動物モデルのAST、ALTレベルを図1に示す。図1から、動物モデルは肝臓障害を示さなかった。
自発運動量は、ConA(12.5mg/kg,i.v.)投与により有意に減少し、肝臓水解物(30,100mg/kg,p.o.)の投与により対照の生理食塩液投与群レベルまで改善した(図2)。線条体におけるTHレベルは、生理食塩液投与群と比較するとConA投与群において有意に減少し、肝臓水解物(100mg/kg,p.o.)投与によってConA投与によるTHレベルの低下を改善した(図3)。
以上の結果より、肝臓水解物は脳内の側坐核及び尾状核におけるTH発現量を保護することでシックネスビヘイビアを改善していることが判明した。
本動物モデルのAST、ALTレベルを図1に示す。図1から、動物モデルは肝臓障害を示さなかった。
自発運動量は、ConA(12.5mg/kg,i.v.)投与により有意に減少し、肝臓水解物(30,100mg/kg,p.o.)の投与により対照の生理食塩液投与群レベルまで改善した(図2)。線条体におけるTHレベルは、生理食塩液投与群と比較するとConA投与群において有意に減少し、肝臓水解物(100mg/kg,p.o.)投与によってConA投与によるTHレベルの低下を改善した(図3)。
以上の結果より、肝臓水解物は脳内の側坐核及び尾状核におけるTH発現量を保護することでシックネスビヘイビアを改善していることが判明した。
使用した肝臓水解物に含まれる成分及びアミノ酸組成を表1に示した。
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- 肝臓水解物を有効成分とするシックネスビヘイビア症状改善剤。
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