JP2021087775A - 外科用アクセスアセンブリ用の封止アセンブリ - Google Patents

Abstract

【課題】外科用アクセスアセンブリ用の封止アセンブリを提供する。【解決手段】アクセスアセンブリ１００は、器具バルブハウジング１１０と、器具バルブハウジングの空洞内に配設されたバルブアセンブリ１２０とを含む。バルブアセンブリは、ガードアセンブリ１４０と、ガードアセンブリに隣接して配設された封止アセンブリ１６０と、封止アセンブリおよびガードアセンブリを器具バルブの空洞内で中心に維持するためのセンタリング機構１３０と、を含む。ガードアセンブリは、支持リングと、支持リングの遠位に配設された複数のガード区分とを含む。封止アセンブリは、近位封止部材、中間封止アセンブリ、および遠位封止部材を含み、中間封止アセンブリは、積み重ねられた構成の複数の封止区分を含む。【選択図】図２

Description

関連出願の相互参照
本出願は、２０１９年２月１１日に出願された米国特許出願第１６／２７２，０６８号の一部継続出願であり、その内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

本開示は、封止を含む、低侵襲手術のためのアクセスアセンブリに関する。より具体的には、本開示は、外科用アクセスアセンブリ用の封止に関する。

低侵襲手術を容易にするために、作業空間は、所望の外科部位に作成されなければならない。送気ガス、典型的にはＣＯ_２が、気腹と呼ばれる膨張状態を作成するために、患者の腹部内に導入される。アクセスアセンブリは、外科用器具類および内視鏡（または他の視覚化ツール）の導入を可能にするために利用される。これらのアクセスアセンブリは、それらが外科用器具に適合する１つ以上の封止を有しているため、気腹の圧力を維持する。典型的には、アクセスアセンブリにおける「ゼロ封止」は、アクセスアセンブリ内に外科用器具がないときにアクセスアセンブリを封止し、器具封止は、アクセスアセンブリを通して挿入される外科用器具の周囲を封止する。

今日、市場に出ている広範な外科用器具類が、複数のサイズに調節でき、かつ外科用器具の複数回の挿入に耐えることができる堅牢な封止を必要としている。器具類のいくつかは、封止を裂くか、または他の方法で封止に損傷を与える可能性がある鋭い縁を含む場合がある。したがって、改善された封止耐久性を備えるアクセスアセンブリを有することが有益であろう。

改善された封止耐久性を備えるアクセスアセンブリが、提供される。アクセスアセンブリは、器具バルブハウジングとバルブアセンブリと、を含む。器具バルブハウジングは、空洞を画定する。バルブアセンブリは、器具バルブハウジングの空洞内に配設される。バルブアセンブリは、ガードアセンブリと、ガードアセンブリに隣接して配設された封止アセンブリと、封止アセンブリおよびガードアセンブリを器具バルブの空洞内で中心に維持するためのセンタリング機構と、を含む。ガードアセンブリは、支持リングと、支持リングの遠位に配設された複数のガード区分と、を含む。封止アセンブリは、近位封止部材と、中間封止アセンブリと、遠位封止部材と、を含む。

実施形態では、ガードアセンブリは、６つのガード区分を含む。複数のガード区分の各ガード区分は、複数のガード区分の隣接するガード区分の重なり合う部分を収容するように構成された第１の側を含み得る。複数のガード区分の各ガード区分の第１の側は、下向きに傾斜し得る。複数のガード区分の各ガード区分は、実質的に腎臓の形状を有するガード部分を含み得る。各ガード部分は、くぼみを含み得、複数のガード区分が組み立てられるときに、くぼみが開口部を形成するように構成され得る。

いくつかの実施形態では、支持リングおよび複数のガード区分のうちの少なくとも１つは、ガードアセンブリをセンタリング機構と整列させるための複数の外向きに延在するタブを含む。近位封止部材は、環状フランジおよび環状フランジ内に支持された封止部分を含み得る。中間封止アセンブリは、複数の封止区分を含む。アクセスアセンブリは、複数のピンを有する保持部材をさらに含み得る。センタリング機構は、バルブアセンブリを組み立てられた構成に維持するための複数のピンを受容するためのチャネルを画定する環状ベースを含み得る。

改善された封止耐久性を備える別のアクセスアセンブリは、器具バルブハウジングと、器具バルブハウジング内に配設されたバルブアセンブリと、を含む。より具体的には、器具バルブハウジングは、上部、下部、および内部ハウジング区分を含み、バルブアセンブリが受容される空洞を画定する。バルブアセンブリは、ガードアセンブリと、ガードアセンブリに隣接して配設された封止アセンブリと、封止アセンブリおよびガードアセンブリを器具バルブの空洞内で中心に維持するためのセンタリング機構と、を含む。ガードアセンブリは、複数のガード区分を含む。封止アセンブリは、近位封止部材と、中間封止アセンブリと、遠位封止部材と、を含む。中間封止アセンブリは、積み重ねられた構成の複数の封止区分を含み、かつ

実施形態では、中間封止アセンブリは、６つの封止区分を含む。複数の封止区分の各封止区分は、翼形状を含み得る。複数の封止区分の各封止区分の内縁部は、直線であり得る。代替的に、複数の封止区分の各封止区分の内部部分は、先細りになっている。内部部分の上面および底面の少なくとも一方が、先細りになっている場合がある。中間封止アセンブリは、六角形であってもよい。近位封止部材は、環状フランジおよび環状フランジ内に支持された封止部分を含み得る。近位および遠位封止部材は、中間封止アセンブリを支持するように動作し得る。アクセスアセンブリは、上部および下部保持部材を含む、保持アセンブリをさらに含み得る。上部および下部保持部材のうちの少なくとも１つは、ガードアセンブリおよび封止アセンブリを互いに対して保持するために、ガードアセンブリおよび封止アセンブリを通して受容可能な複数のピンを含むことができる。
例えば、本願は以下の項目を提供する。
（項目１）
アクセスアセンブリであって、
空洞を画定する器具バルブハウジングと、
上記器具バルブハウジングの上記空洞内に配設されたバルブアセンブリと、を備え、上記バルブアセンブリは、
支持リングおよび上記支持リングの遠位に配設された複数のガード区分を含むガードアセンブリと、
上記ガードアセンブリに隣接して配設された封止アセンブリであって、上記封止アセンブリが、近位封止部材、中間封止アセンブリ、および遠位封止部材を含む、封止アセンブリと、
上記封止アセンブリおよび上記ガードアセンブリを、上記器具バルブの上記空洞内で中心に維持するためのセンタリング機構と、を含む、アクセスアセンブリ。
（項目２）
上記ガードアセンブリが６つのガード区分を含む、上記項目に記載のアクセスアセンブリ。
（項目３）
上記複数のガード区分の各ガード区分が、上記複数のガード区分の隣接するガード区分の重なり合う部分を収容するように構成された第１の側を含む、上記項目のいずれか一項に記載のアクセスアセンブリ。
（項目４）
上記複数のガード区分の各ガード区分の上記第１の側が、下向きに傾斜している、上記項目のいずれか一項に記載のアクセスアセンブリ。
（項目５）
上記複数のガード区分の各ガード区分が、実質的に腎臓の形状を有するガード部分を含む、上記項目のいずれか一項に記載のアクセスアセンブリ。
（項目６）
各ガード部分が、くぼみを含み、上記複数のガード区分が組み立てられるときに、上記くぼみが開口部を形成するように構成されている、上記項目のいずれか一項に記載のアクセスアセンブリ。
（項目７）
上記支持リングおよび上記複数のガード区分のうちの少なくとも１つが、上記ガードアセンブリを上記センタリング機構と整列させるための複数の外向きに延在するタブを含む、上記項目のいずれか一項に記載のアクセスアセンブリ。
（項目８）
上記近位封止部材が、環状フランジおよび上記環状フランジ内に支持された封止部分を含む、上記項目のいずれか一項に記載のアクセスアセンブリ。
（項目９）
上記中間封止アセンブリが、複数の封止区分を含む、上記項目のいずれか一項に記載のアクセスアセンブリ。
（項目１０）
複数のピンを有する保持部材をさらに含み、上記センタリング機構が、上記バルブアセンブリを組み立てられた構成に維持するために、上記複数のピンを受容するためのチャネルを画定する環状ベースを含む、上記項目のいずれか一項に記載のアクセスアセンブリ。
（項目１１）
アクセスアセンブリであって、
上部、下部、および内部ハウジング区分を含み、空洞を画定する器具バルブハウジングと、
上記器具バルブハウジングの上記空洞内に配設されたバルブアセンブリと、を備え、上記バルブアセンブリは、
複数のガード区分を含むガードアセンブリと、
上記ガードアセンブリに隣接して配設された封止アセンブリであって、上記封止アセンブリが、近位封止部材、中間封止アセンブリ、および遠位封止部材を含み、上記中間封止アセンブリが、積み重ねられた構成の複数の封止区分を含む、封止アセンブリと、
上記封止アセンブリおよび上記ガードアセンブリを、上記器具バルブの上記空洞内で中心に維持するためのセンタリング機構と、を含む、アクセスアセンブリ。
（項目１２）
上記中間封止アセンブリが、６つの封止区分を含む、上記項目に記載のアクセスアセンブリ。
（項目１３）
上記複数の封止区分の各封止区分が、翼形状を含む、上記項目のいずれか一項に記載のアクセスアセンブリ。
（項目１４）
上記複数の封止区分の各封止区分の内縁部が、直線である、上記項目のいずれか一項に記載のアクセスアセンブリ。
（項目１５）
上記複数の封止区分の各封止区分の内部部分が、先細りになっている、上記項目のいずれか一項に記載のアクセスアセンブリ。
（項目１６）
上記内部部分の上面および底面のうちの少なくとも１つが先細りになっている、上記項目のいずれか一項に記載のアクセスアセンブリ。
（項目１７）
上記中間封止アセンブリが、六角形である、上記項目のいずれか一項に記載のアクセスアセンブリ。
（項目１８）
上記近位封止部材が、環状フランジおよび上記環状フランジ内に支持された封止部分を含む、上記項目のいずれか一項に記載のアクセスアセンブリ。
（項目１９）
上記近位および遠位封止部材が、上記中間封止アセンブリを支持するように動作する、上記項目のいずれか一項に記載のアクセスアセンブリ。
（項目２０）
上部および下部保持部材を含む保持アセンブリをさらに含み、上記上部および下部保持部材のうちの少なくとも１つが、上記ガードアセンブリおよび封止アセンブリを互いに対して保持するために、上記ガードアセンブリおよび上記封止アセンブリを通して受容可能である複数のピンを含む、上記項目のいずれか一項に記載のアクセスアセンブリ。
（摘要）
アクセスアセンブリは、器具バルブハウジングと、器具バルブハウジングの空洞内に配設されたバルブアセンブリと、を含む。バルブアセンブリは、ガードアセンブリと、ガードアセンブリに隣接して配設された封止アセンブリと、封止アセンブリおよびガードアセンブリを器具バルブの空洞内で中心に維持するためのセンタリング機構と、を含む。ガードアセンブリは、支持リングと、支持リングの遠位に配設された複数のガード区分と、を含む。封止アセンブリは、近位封止部材、中間封止アセンブリ、および遠位封止部材を含み、中間封止アセンブリは、積み重ねられた構成の複数の封止区分を含む。

本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本開示の実施形態を例証し、前出の発明の概要、および後出の発明を実施するための形態とともに、本開示の原理を説明する役割を果たす。

本開示の実施形態によるアクセスアセンブリの側面斜視図である。 切断線２−２に沿って切り取られた、図１で示されるアクセスアセンブリの近位領域の側面断面図である。 センタリング機構、ガードアセンブリ、封止アセンブリ、および保持アセンブリを含む、バルブアセンブリの分解斜視図である。 図３に示される封止アセンブリの斜視図である。 展開構成にある、図３に示される封止アセンブリの斜視図である。 連続的に部分的に折り畳まれた、および完全に折り畳まれた状態の、図３に示される封止アセンブリの斜視図である。 連続的に部分的に折り畳まれた、および完全に折り畳まれた状態の、図３に示される封止アセンブリの斜視図である。 連続的に部分的に折り畳まれた、および完全に折り畳まれた状態の、図３に示される封止アセンブリの斜視図である。 連続的に部分的に折り畳まれた、および完全に折り畳まれた状態の、図３に示される封止アセンブリの斜視図である。 連続的に部分的に折り畳まれた、および完全に折り畳まれた状態の、図３に示される封止アセンブリの斜視図である。 連続的に部分的に折り畳まれた、および完全に折り畳まれた状態の、図３に示される封止アセンブリの斜視図である。 図３に示されるバルブアセンブリの上面斜視図である。 図３に示されるバルブアセンブリの底面斜視図である。 初期または展開構成にある本開示の別の実施形態による、封止アセンブリの上面図である。 図１４に示される封止アセンブリの区分の側面斜視図である。 図１５に示される切断線１６−１６に沿って切り取られた図１４に示される封止アセンブリの区分の側面断面図である。 折り畳み構成にある、図１４に示される封止アセンブリの上面図である。 本開示の別の実施形態による、バルブアセンブリの斜視図である。 センタリング機構、ガードアセンブリ、封止アセンブリ、および保持アセンブリを含む、図１８に示されるバルブアセンブリの分解斜視図である。 図１９に示されるセンタリング機構の上面斜視図である。 線２１−２１に沿って切り取られた、図２０で示されるセンタリング機構の側面断面図である。 図１９に示されるガードアセンブリのガード区分の上面図である。 線２３−２３に沿って切り取られた、図２０に示されるガード区分の側面断面図である。 アセンブリの順序における、図１９に示されるガードアセンブリの斜視図である。 アセンブリの順序における、図１９に示されるガードアセンブリの斜視図である。 アセンブリの順序における、図１９に示されるガードアセンブリの斜視図である。 アセンブリの順序における、図１９に示されるガードアセンブリの斜視図である。 アセンブリの順序における、図１９に示されるガードアセンブリの斜視図である。 アセンブリの順序における、図１９に示されるガードアセンブリの斜視図である。 図１８に示されるバルブアセンブリの側面断面図である。 本開示のさらに別の実施形態による、バルブアセンブリの斜視図である。 センタリング機構、ガードアセンブリ、封止アセンブリ、および保持アセンブリを含む、図３１に示されるバルブアセンブリの分解斜視図である。 図３２に示される封止アセンブリの封止区分の上面斜視図である。 図３３に示される封止区分の側面図である。 図３３に示される封止アセンブリの封止区分の上面図である。 線３６−３６に沿って切り取られた、図３５に示される封止区分の側面断面図である。 アセンブリの順序における、図３３に示される封止区分の斜視図である。 アセンブリの順序における、図３３に示される封止区分の斜視図である。 アセンブリの順序における、図３３に示される封止区分の斜視図である。 アセンブリの順序における、図３３に示される封止区分の斜視図である。 アセンブリの順序における、図３３に示される封止区分の斜視図である。 アセンブリの順序における、図３３に示される封止区分の斜視図である。

本開示の特定の実施形態が、添付の図面を参照して以下に記載される。しかしながら、開示される実施態様は、本開示の単なる例示に過ぎず、様々な形態で具現化され得ることを理解されたい。周知の機能または構造体は、不必要な詳細で本開示を曖昧にすることを避けるために、詳細には記載されない。それゆえに、本明細書で開示される特定の構造的および機能的な詳細は、限定として解釈されるべきではなく、単に特許請求の範囲の基礎として、かつ本開示を実質的に任意の適切で詳細な構造で様々に用いるために当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるべきである。同様の参照番号は、図の説明を通して類似または同一の要素を指す。

本明細書で使用される場合、「遠位（ｄｉｓｔａｌ）」という用語は、ユーザからより遠い器具またはその構成要素の部分を指し、「近位（ｐｒｏｘｉｍａｌ）」という用語は、ユーザにより近い器具またはその構成要素の部分を指す。

栓子を備えるアクセスアセンブリが、腹腔鏡手術などの低侵襲手術中に用いられ、気体を吹き込まれた、腹腔などの体腔への外科用器具の封止されたアクセスを提供する。本開示のアクセスアセンブリは、カニューレチューブに取り付けられた器具バルブハウジングを含み、バルブハウジングおよびカニューレを通して挿入された栓子（図示せず）を含む。栓子は、鈍い遠位端、またはブレード付きもしくはブレードのない穿孔遠位端を有することができ、アクセスアセンブリを腹部に導入できるように、腹壁を切開するために使用され得る。栓子のハンドルは、アクセスアセンブリの器具バルブハウジングと係合するか、または選択的に器具バルブハウジングに係止することができる。

アクセスアセンブリは、解剖学的構造を通る新しい通路を作ることによって、または解剖学的構造を通る既存の開口部を通過することによって、解剖学的構造、例えば、腹壁を通って掘進するために用いられる。栓子を備えるトロカールアセンブリが解剖学的構造を通って掘進したら、栓子は取り外され、アクセスアセンブリを適所に残す。アクセスアセンブリの器具バルブハウジングは、体腔からの送気ガスの漏れを防止するバルブを含み、同時にまた体腔に外科用器具を挿入することも可能にする。

様々な実施形態では、外科手技における組織面の分離、および分離中の体組織繊維の視覚化を可能にし、それにより体壁にわたる制御された横断を可能にするブレードレス光学トロカール栓塞子が提供され得る。他の実施形態では、トロカール栓塞子は、光学的でない、例えば、栓塞子の遠位先端部を通して同時発生視覚化を提供しない、ブレードレスであってもよい。ブレードレス栓塞子は、外科手技中に腹部内層の鈍的切開のために提供されてもよい。

本開示のアクセスアセンブリとともに使用するのに好適な様々なトロカール栓子が既知であり、例えば、ブレード付き、ブレードレス、鈍的、光学、および非光学を含む。例示的なトロカール栓塞子および例示的なカニューレを含む、例示的なトロカールアセンブリの構造および機能の詳細な説明については、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、同一所有者のＰＣＴ公開第ＷＯ２０１６／１８６９０５号（「‘９０５公開」）を参照されたい。

ここでまず図１を参照すると、本開示の態様によるアクセスアセンブリは、概してアクセスアセンブリ１００として示される。アクセスアセンブリ１００は、カニューレ１０２と、カニューレ１０２に固定された器具バルブハウジング１１０と、を含む。例示的なアクセスアセンブリの詳細な説明については、’９０５公開物を参照されたい。

図２を参照すると、アクセスアセンブリ１００の器具バルブハウジング１１０は、上部ハウジング区分１１２、下部ハウジング区分１１４、および内部ハウジング区分１１６を含む。上部、下部、および内部ハウジング区分１１２、１１４、１１６は、カニューレ１０２の近位端上のバルブアセンブリ１２０を支持するように構成される。より具体的には、内部ハウジング区分１１６は、上部ハウジング区分１１２と下部ハウジング区分１１４との間に固定され、バルブアセンブリ１２０は、内部ハウジング区分１１６と下部ハウジング区分１１４との間に受容される。器具バルブハウジング１１０の上部ハウジング区分１１２および下部ハウジング区分１１４は、内部ハウジング区分１１６に選択的に取り付け可能、およびそれから取り外し可能であってもよい。下部ハウジング区分１１４は、アクセスアセンブリ１０２のカニューレチューブ１０４（図１）に解放可能または永久的に取り付けられ得る。実施形態では、器具バルブハウジング１１０の上部ハウジング区分１１２および下部ハウジング区分１１４のいずれかまたは両方は、節、刻み目、タブを含み得るか、または別様に臨床医による係合を容易にするように構成され得る。

アクセスアセンブリ１００はまた、アクセスアセンブリ１００の安定化のための機能を含み得る。例えば、カニューレチューブ１０４の遠位端は、内側から腹部と係合するバルーンアンカーまたは別の拡張可能部材を担持してもよい。例えば、全開示が参照により本明細書に組み込まれる、同一所有者の米国特許第７，３００，４４８号を参照のこと。腹壁の反対側の機能は、接着タブや調整可能なフォームカラーなど、アクセスアセンブリをさらに安定させるために使用されてもよい。

器具バルブハウジング１１０の上部、下部、および内部ハウジング区分１１２、１１４、１１６は、外科用器具（図示せず）を受容するための長手方向通路１１１を画定する。バルブアセンブリ１２０は、器具バルブハウジング１１０内に支持されて、アクセスアセンブリ１００を通る外科用器具の封止された通路を提供する。

特に図２および図３を参照すると、器具バルブハウジング１１０（図２）内に支持されたバルブアセンブリ１２０は、センタリング機構１３０と、ガードアセンブリ１４０と、封止アセンブリ１６０と、保持アセンブリ１８０と、を含む。バルブアセンブリ１２０のセンタリング機構１３０は、外科用器具がバルブアセンブリ１２０を通して受容されるとき、器具バルブハウジング１１０に対するバルブアセンブリ１２０の半径方向移動を可能にし、外科用器具が器具バルブハウジング１１０内から引き出されると、バルブアセンブリ１２０をほぼ中心位置に戻す。ガードアセンブリ１４０は、封止アセンブリ１６０を通る外科用器具の挿入および引き抜き中に、封止アセンブリ１６０を保護する。封止アセンブリ１６０は、器具バルブハウジング１１０を通る外科用器具の封止された通路を提供する。保持アセンブリ１８０は、センタリング機構１３０と、ガードアセンブリ１４０と、封止アセンブリ１６０とを互いに整列した関係に維持する。

引き続き図２および図３を参照すると、上述のように、バルブアセンブリ１２０のセンタリング機構１３０は、バルブアセンブリ１２０を器具バルブハウジング１１０（図２）内の中心に維持するように構成される。実施形態では、示されるように、センタリング機構１３０は、外部環状リング１３２、内部環状リング１３４、および外部環状リング１３２と内部環状リング１３４との間に配設されたベローズ１３６を含む。図２に示されるように、外部環状リング１３２は、内部ハウジング区分１１６と下部ハウジング区分１１４との間に受容されて、センタリング機構１３０を器具バルブハウジング１１０内に保持する。内部環状リング１３４は、封止アセンブリ１６０を支持する。例示的なセンタリング機構の構造および機能の詳細な説明については、その内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、同一所有者の米国特許第６，７０２，７８７号（「‘７８７特許」）を参照されたい。

ベローズ１３６を有するセンタリング機構１３０を含んで示されるが、バルブアセンブリ１２０は、代替的なセンタリング機構を含むことができる。例えば、センタリング機構は、その内容が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、同一所有者の米国特許出願公開第２０１５／００２５４７７号（「‘４７７公開物」）に記載されるように、環状基部および基部から延在する複数のスポークを含んでもよい。’４７７公開物に開示されるように、センタリング機構は、複数の組のスポークを含んでもよいことが想定される。

さらに図２および図３を参照すると、バルブアセンブリ１２０のガードアセンブリ１４０は、リング部分１４２、ならびに第１、第２、第３、および第４のペタル１４４、１４６、１４８、１５０を含む。ガードアセンブリ１４０は、リング部分１４２およびペタル１４４、１４６、１４８、１５０を形成するツールで打ち抜くことにより、プラスチック／ポリマー材料のシートから形成され得る。代替的に、ガードアセンブリ１４０は、成形または他の技術によって形成されてもよい。ガードアセンブリは、任意の数のペタルを含むことができ、ペタルは、任意のサイズまたは構成のフラップ部分を含むことができることが想定される。例えば、例示的なガードアセンブリならびにアクセスアセンブリの他の態様について、その全開示が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第５，８９５，３７７号および同第６，５６９，１２０号（「’３７７および’１２０特許」）、ならびにＰＣＴ公開第ＷＯ９１／１２８３８号を参照されたい。例示的なガードアセンブリの構造および機能の詳細な説明については、その各々の内容が、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、同一所有者の米国特許出願第１６／３９４，０４３号および同第１６／２３８，８２３号を参照されたい。

ここで特に図４〜図１１を参照すると、バルブアセンブリ１２０の封止アセンブリ１６０は、器具バルブハウジング１１０（図２）を通過する外科用器具（図示せず）の外側表面の周りに封止を提供するように構成される。

封止アセンブリ１６０は、第１のまたは展開構成（図５）から折り畳み構成（図４）に移動可能な、第１、第２、第３、第４、第５、および第６のペタルまたは区分１６２、１６４、１６６、１６８、１７０、１７２を含む。折り畳み構成では、封止アセンブリ１６０は、封止アセンブリ１６０の第１、第２、第３、第４、第５、および第６の区分１６２、１６４、１６６、１６８、１７０、１７２がそれらの間に開口部１６１を画定して、封止アセンブリ１６０を通る外科用器具（図示せず）の封止された通過を容易にするように、実質的に平面の六角形部材を形成する。実施形態では、開口部１６１は、直径０．０２５インチ〜０．１００インチである。単一の封止部材として通る連続した中実の開口部の代わりに、封止アセンブリ１６０の第１、第２、第３、第４、第５、および第６の区分１６２、１６４、１６６、１６８、１７０、１７２から開口部１６１を形成することにより、およびそこを通る外科用器具の挿入、取り外し、使用中に封止アセンブリ１６０が裂ける可能性が大幅に低減される。６つの区分を含んで示されているが、封止アセンブリ１６０は、少なくとも４つの区分、多くて８つの区分を含み得ることが想定される。

封止アセンブリ１６０の第１、第２、第３、第４、第５、および第６の区分１６２、１６４、１６６、１６８、１７０、１７２は、弾性材料、例えば、ゴム、ポリイソプレン、またはシリコーンエラストマで形成される。実施形態では、第１、第２、第３、第４、第５、および第６の区分１６２、１６４、１６６、１６８、１７０、１７２は、１つ以上の布地層を含み得る。

特に図５を参照すると、封止アセンブリ１６０の第１および第２の区分１６２、１６４、第２および第３の区分１６４、１６６、第３および第４の区分１６６、１６８、第４および第５の区分１６８、１７０、ならびに第５および第６の区分１７０、１７２は、それぞれコネクタ部分１６２ａ、１６４ａ、１６６ａ、１６８ａ、１７０ａによって互いに接続される。実施形態では、コネクタ部分１６２ａ、１６４ａ、１６６ａ、１６８ａ、１７０ａは、リビングヒンジを含むか、または別様に区分の折り畳みを容易にするように形成される。

封止アセンブリ１６０のそれぞれ第１、第２、第３、第４、第５、および第６の区分１６２、１６４、１６６、１６８、１７０、１７２の内縁部１６２ｂ、１６４ｂ、１６６ｂ、１６８ｂ、１７０ｂ、１７２ｂは、直線（図１４）であり得るか、またはＶ形状（図５）を画定し得る。実施形態では、Ｖ形状は、１８０度（１８０°）〜２７５度（２７５°）の角度を画定する。内縁部１６２ｂ、１６４ｂ、１６６ｂ、１６８ｂ、１７０ｂのＶ形状は、封止アセンブリ１６０を通る外科用器具（図示せず）の受容を容易にする。

封止アセンブリ１６０の第１、第２、第３、第４、第５、および第６の区分１６２、１６４、１６６、１６８、１７０、１７２の各々は、翼形状の本体を含み、封止アセンブリ１６０が折り畳み構成にあるとき、それぞれの接続された第２、第３、第４、第５、および第６の区分１６４、１６６、１６８、１７０、１７２に部分的に重なり合うように構成される。第１、第２、第３、第４、第５、および第６の区分１６２、１６４、１６６、１６８、１７０、１７２はまた、それぞれの隣接する第３、第４、第５、第６、第１、および第２の区分１６６、１６８、１７０、１７２、１６２、１６４、ならびにそれぞれの隣接する第６、第１、第２、第３、第４、および第５の区分１７２、１６２、１６４、１６６、１６８と部分的に重なるように構成される。例えば、第１の区分１６２は、接続された第２の区分１６４、ならびに隣接する第３および第６の区分１６６、１７２と重なり合う。この様式で、第１、第２、第３、第４、第５、および第６の区分１６２、１６４、１６６、１６８、１７０、１７２の各々の一部は、３つの区分と重なり合う。

第１、第２、第３、第４、第５、および第６の区分１６２、１６４、１６６、１６８、１７０、１７２の各々は、各区分１６２、１６４、１６６、１６８、１７０、１７２の外周に沿って複数の開口部１６３、１６５、１６７、１６９、１７１、１７３を画定する。実施形態では、示されるように、複数の開口部１６３、１６５、１６７、１６９、１７１、１７３は、各複数の開口部１６３、１６５、１６７、１６９、１７１、１７３の最初と最後の２つの開口部が、隣接する区分の最後と最初の２つの開口部と整列するように配置される。例えば、上記のように、第１の区分１６２は、接続された第２の区分１６４、ならびに隣接する第３および第６の区分１６６、１７７と重なり合う。この様式で、複数の開口部１６３の最初の２つの開口部１６３ａは、第３の区分１６６内の複数の開口部１６７の最後の２つの開口部１６７ｂと整列し、第１の区分１６２内の複数の開口部１６３の第２の２つの開口部１６３ｂは、封止アセンブリ１６０が折り畳み構成にあるとき、第６の区分の複数の開口部１７３の最初の２つの開口部１７３ａと整列する。

複数の開口部１６３、１６５、１６７、１６９、１７１、１７３は、保持アセンブリ１８０のピン１８６（図３）を受容して、封止アセンブリ１６０を折り畳まれた状態に維持し、かつ封止アセンブリ１６０をガードアセンブリ１４０とセンタリング機構１３０に対して固定するように構成される。

ここで封止アセンブリ１６０を折り畳む方法が、図６〜図１１を参照して説明される。最初に図６を参照すると、封止アセンブリ１６０の第１の区分１６２は、矢印「Ａ」によって示されるように、第１の区分１６２と第２の区分１６４との間のヒンジ部分１６２ａで第２の区分１６４に対して折り畳まれ、そのためヒンジ部分１６２ａに隣接する第１の区分１６２の部分は、ヒンジ部分１６２ａに隣接する封止アセンブリ１６０の第２の区分１６４の部分と整列する。この様式で、ヒンジ部分１６２ａに隣接する第１の区分１６２の部分の複数の開口部１６３は、ヒンジ部分１６２ａに隣接する封止アセンブリ２６０の第２の区分１６４の重なり合う部分内の複数の開口部１６５と整列する。

図７を参照すると、封止アセンブリ１６０の第２の区分１６４は、矢印「Ｂ」で示されるように、第２の区分１６４と第３の区分１６６との間のヒンジ部分１６４ａで第３の区分１６６に対して折り畳まれ、そのためヒンジ部分１６４ａに隣接する第２の区分１６４の部分は、ヒンジ部分１６４ａに隣接する封止アセンブリ１６０の第３の区分１６６の部分の長さと重なり合う。この様式で、ヒンジ部分１６４ａに隣接する第２の区分１６４の部分内の複数の開口部１６５は、ヒンジ部分１６４ａに隣接する封止アセンブリ１６０の第３の区分１６６の重なり合う部分内の複数の開口部１６７と整列する。

図８を参照すると、封止アセンブリ１６０の第３の区分１６６は、矢印「Ｃ」によって示されるように、第３の区分１６６と第４の区分１６８との間のヒンジ部分１６６ａで、封止アセンブリ１６０の第４の区分１６８に対して折り畳まれ、そのため、ヒンジ部分１６６ａに隣接する第３の区分１６６の部分が、ヒンジ部分１６６ａに隣接する封止アセンブリ２６０の第４の区分１６８の部分と重なり合う。この様式で、ヒンジ部分１６６ａに隣接する第３の区分１６６の部分内の複数の開口部１６７は、ヒンジ部分１６６ａに隣接する封止アセンブリ１６０の第４の区分１６８の重なり合う部分内の複数の開口部１６９と整列する。

図９を参照すると、封止アセンブリ１６０の第４の区分１６８は、矢印「Ｄ」によって示されるように、第４の区分１６８と第５の区分１７０との間のヒンジ部分１６８ａで封止アセンブリ１６０の第５の区分１７０に対して折り畳まれ、そのためヒンジ部分１６８ａに隣接する第４の区分１６８の部分が、ヒンジ部分１６８ａに隣接する封止アセンブリ１６０の第５の区分１７０の部分と重なり合う。この様式で、ヒンジ部分１６８ａに隣接する第４の区分１６８の部分内の複数の開口部１６９は、ヒンジ部分１６８ａに隣接する第５の区分１７０の重なり合う部分内の複数の開口部１７１と整列する。

図１０を参照すると、封止アセンブリ１６０の第５の区分１７０は、矢印「Ｅ」によって示されるように、第５の区分１７０と第６の区分１７２との間のヒンジ部分１７０ａで第６の区分１７２に対して折り畳まれ、そのためヒンジ部分１７０ａに隣接する第５の区分１７０の部分は、ヒンジ部分１７０ａに隣接する封止アセンブリ２６０の第６の区分１７２の部分と重なり合う。この様式で、ヒンジ部分１７０ａに隣接する第５の区分１７０の部分内の複数の開口部１７１は、ヒンジ部分１７０ａに隣接する封止アセンブリ１６０の第６の区分１７０の重なり合う部分内の複数の開口部１７３と整列する。

図１１は、完全に折りたたまれた構成の封止アセンブリ１６０を示している。実施形態では、封止アセンブリ１６０の第６の区分１７２の部分は、封止アセンブリ１６０の第１の区分１６２の下に挿入されて、第１および第６の区分１６２、１７２を織り合わせる。この織り合わせにより、封止アセンブリ１６０の一体性が向上する。

図２および図３を再び参照すると、バルブアセンブリ１２０の保持アセンブリ１８０は、封止アセンブリ１６０に対してガードアセンブリ１４０を固定し、ガードおよび封止アセンブリ１４０、１６０をセンタリング機構１３０に固定するように構成される。保持アセンブリ１８０は、上部保持部材１８２と、下部保持部材１８４と、を含む。

上記のように、上部保持部材１８２は、複数のピン１８６を含む。複数のピン１８６は、上部保持部材１８２の底面から延在する。複数のピン１８６の各ピンは、下部保持部材１８４の複数の開口部１８５（図３）の開口部内に係止可能に受容されるように構成される。実施形態では、複数のピン１８６は、下部保持部材１８４内の複数の開口部１８５内に溶接、糊付け、接着、接合、または別様に固定されて、上部保持部材１８２と下部保持部材１８４を共に固定する。代替的に、下部保持部材１８４は、代わりに、または付加的に、上部保持部材１８２が、複数の対応する開口部（図示せず）を画定する状態で、複数のピン（図示せず）を含んでもよい。上部および下部保持部材１８２、１８４のいずれかまたは両方は、複数のピンと係合し、かつ上部保持部材１８２を下部保持部材１８４に固定するための係止機能（図示せず）を含んでもよい。

特に図２を参照すると、上部保持部材１８２の複数のピン１８６は、ガードアセンブリ１４０のリング部分１４２を通り、封止アセンブリ１６０を通り、センタリング機構１３０の内部環状リング１３４を通り、下部保持部材１８４の開口部１８５内に延在する。

アクセスアセンブリ１００を利用する外科手技中、外科用器具（図示せず）は、上部、下部、および内部ハウジング区分１１２、１１４、１１６内の長手方向通路１１１を通って器具バルブハウジング１１０に導入される。’３７７および’１２０特許内に記載されるように、外科用器具の遠位端は、ガードアセンブリ１４０のペタル１４４、１４６、１４８、１５０（図３）と係合し、それぞれのペタル１４４、１４６、１４８、１５０を封止アセンブリ１６０と接触させるように下方に屈曲させて、封止アセンブリ１６０の中央開口部１６３を開かせ、封止アセンブリ１６０を通る外科用器具の通過に対応する。ガードアセンブリ１３０は、バルブアセンブリ１２０を通る器具の挿入中に封止アセンブリ１６０への損傷を最小限に抑える。ガードアセンブリ１３０は、外科用器具が封止アセンブリ１６０を通して受容され、およびそこから引き出される際、封止アセンブリ１６０を破断または他の損傷から保護するように動作する。上述のように、封止アセンブリ１６０のマルチペタル構成は、それを通る外科用器具の挿入および／または取り外し中に封止アセンブリ１６０が引き裂かれる可能性を低減する。

ここで図１４〜図１７を参照すると、本開示の別の実施形態による封止アセンブリは、概して封止アセンブリ２６０として示される。封止アセンブリ２６０は、上述の封止アセンブリ１６０（図４〜図１１）と実質的に同様であり、それらの間の違いに関してのみ詳細に説明する。

封止アセンブリ２６０は、器具バルブハウジング１１０（図２）を通過する外科用器具（図示せず）の外側表面の周囲に封止を提供するように構成される。封止アセンブリ２６０は、第１のまたは展開構成（図１４）から折り畳み構成（図１７）に折り畳み可能な、第１、第２、第３、第４、第５、および第６のペタルまたは区分２６２、２６４、２６６、２６８、２７０、２７２を含む。折り畳み構成では、封止アセンブリ２６０は、封止アセンブリ２６０の第１、第２、第３、第４、第５、および第６の区分２６２、２６４、２６６、２６８、２７０、２７２がそれらの間の開口部２６１を画定すし、封止アセンブリ２６０を通る外科用器具（図示せず）の封止された通過を容易にするように、実質的に平面の六角形部材を形成する。

封止アセンブリ１６０のそれぞれ第１、第２、第３、第４、第５、および第６の区分２６２、２６４、２６６、２６８、２７０、２７２の内縁部２６２ｂ、２６４ｂ、２６６ｂ、２６８ｂ、２７０ｂ、２７２ｂは、先細りになっている。第１、第３、および第５の区分２６２、２６６、２７０のそれぞれの先細りの内縁部２６２ｂ、２６６ｂ、２７０ｂは、それぞれ第１、第３、および第５の区分２６２、２６６、２７０区分の第１の表面２６２’、２６６’、２７０’（図１７）上に配設され、第２、第４、および第６の区分２６４、２６８、２７４のそれぞれの先細りの内縁部２６４ｂ、２６８ｂ、２７２ｂは、それぞれ第１、第３、および第５の区分２６２、２６６、２７０の第２の表面２６４’’、２６８’’、２７２’’上に配設されている。それぞれ第１、第２、第３、第４、第５、および第６の区分２６２、２６４、２６６、２６８、２７０、２７２の先細りの内縁部２６２ｂ、２６４ｂ、２６６ｂ、２６８ｂ、２７０ｂ、２７２ｂは、封止アセンブリ２６０内の開口部２６１を通る外科用器具の封止された受容を容易にする。

封止アセンブリ２６０は、上記の封止アセンブリ１６０（図３）と同様の様式で器具バルブハウジング１１０（図２）内に固定される。封止アセンブリ２６０は、封止アセンブリ１６０と同様の方式で動作する。

図１８および図１９は、概してバルブアセンブリ３２０として示される本開示の別の実施形態によるバルブアセンブリを示す。バルブアセンブリ３２０は、器具バルブハウジング、例えば、器具バルブハウジング１１０（図２）内で支持されるように構成され、センタリング機構３３０、ガードアセンブリ３４０、封止アセンブリ３６０、および保持部材３８０を含む。バルブアセンブリ３２０のセンタリング機構３３０は、外科用器具がバルブアセンブリ３２０を通して受容されるとき、器具バルブハウジング１１０に対するバルブアセンブリ３２０の半径方向移動を可能にし、外科用器具が器具バルブハウジング３１０内から引き出されると、バルブアセンブリ３２０をほぼ中心位置に戻す。ガードアセンブリ３４０は、封止アセンブリ３６０を通る外科用器具の挿入および引き抜き中に、封止アセンブリ３６０を保護する。封止アセンブリ３６０は、器具バルブハウジング１１０を通って外科用器具の封止された通路を提供する。保持部材３８０は、センタリング機構３３０と、ガードアセンブリ３４０と、封止アセンブリ３６０とを互いに整列した関係に維持する。

図２０および図２１を参照すると、バルブアセンブリ３２０のセンタリング機構３３０は、バルブアセンブリ３２０を器具バルブハウジング１１０（図２）内の中心に維持するように構成されている。実施形態では、そして示されるように、センタリング機構３３０は、環状ベース３３２と、環状ベース３３２から延在する複数のスポーク３３４とを含む。環状ベース３３２は、チャネル３３３を画定する。チャネル３３３は、保持部材３８０の保持リング３８２から延在する複数のピン３８６を受容するように構成されている。保持部材３８０の複数のピン３８６は、環状ベース３３２内に摩擦的に固定され得る。あるいは、複数のピン３８６は、接着剤、溶接、機械的留め具、または他の任意の適切な様式で、環状ベースのチャネル３３３内に固定され得る。

図２０および図２１を引き続き参照して、その内容が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第２０１５／００２５４７７号（「’４７７公開物」）に記載されているように、センタリング機構３３０の環状ベース３３２から延在する複数のスポーク３３４は、環状ベース３３２を器具バルブハウジング１１０内の中心位置に向けて付勢するばねとして作用する。’４７７公開物に開示されているように、センタリング機構３３０は、複数組のスポークを含んでもよいことが想定される。

手短に図１９に戻ると、バルブアセンブリ３２０のガードアセンブリ３４０は、支持リング３４２および複数のガード区分３４４を含む。複数のガード区分３４４の近位に配設された単一の支持リング３４２のみを有することが示されているが、ガードアセンブリは、複数のガード区分３４４の近位および遠位に配設された支持リング３４２を含み得ることが想定される。支持リング３４２は、保持部材３８０の保持リング３８２から延在する複数のピン３８６を受容するための複数の開口部３４１を画定する。支持リング３４２は、複数の半径方向外向きに延在するタブ３４２ａを含む。複数のタブ３４２ａは、センタリング機構３３０内でのガードアセンブリ３４０の位置決めを容易にする。示されるように、複数のガード区分３４４は、６つのガード区分３４６ａ〜ｆを含む。ガードアセンブリ３４０は、６つより多いまたは少ないガード区分３４６ａ〜ｆを含み得ることが想定される。

図２２および図２３を参照すると、６つのガード区分３４６ａ〜ｆは実質的に類似しており、例示的なガード区分３４６に関してのみ詳細に説明される。ガード区分３４６は、ベース部分３４８、およびベース部分３４８から延在するガード部分３５０を含む。ガード区分３４６のベース部分３４８は、保持部材３８０（図１９）の複数のピン３８６を受容するための、複数の開口部３４７を形成する第１の開口部３４７ａおよび第２の開口部３４７ｂを画定する。３つの開口部３４７を有することが示されているが、ガード区分３４６は、保持部材３８０の複数のピン３８６に数および配置で対応する任意の数の開口部を含み得ることが想定される。少なくとも１つのタブ３４８ａは、ベース部分３４８から半径方向外向きに延在する。示されるように、ガード区分３４６は、一対のタブ３４８ａを含む。タブ３４８ａは、センタリング機構３３０内でのガードアセンブリ３４０の位置決めを容易にする。

ガードアセンブリ３４０のガード区分３４６は、ベース部分３４８とガード部分３５０との間に配設された少なくとも１つの長手方向スロット３４９を画定する。示されるように、ガード区分３４６は、一対の長手方向スロット３４９を画定する。長手方向スロット３４９は、ベース部分３４８に対してガード部分３５０の屈曲を容易にする。ガード区分３４６のガード部分３５０は、内縁部３５２に沿ったくぼみ３５１を含む実質的な腎臓形状を画定する。複数のガード区分３４６ａ〜ｆが組み立てられると（図２９）、ガード部分３５０の内縁部３５２に沿ったくぼみ３５１は、外科用器具（図示せず）を収容するための開口部３５３（図２９）を形成する。

図２３を参照すると、ガード区分３４６の第１の側３５４は、ガード区分３４６の残りの部分に対して下向きに傾斜している。ガード区分３４６の第１の側３５４の縁３５４ａは、ガード区分３４６の残りの部分の表面によって画定される水平面「ｈ」から距離「δ」離れている。ガード区分３４６の第１の側３５４の下向きの角度は、ガードアセンブリ３４０の複数のガード区分３４４が組み立てられたとき（図２９）、隣接するガード区分３４６ａ〜ｆの重なり合う部分を収容し、それにより、複数のガード区分３４４は実質的に平面の配置で横たわる。

ここで、図２４〜図２９を参照して、複数のガード区分３４４を組み立てる方法について説明する。最初に図２４を参照すると、第１のガード区分３４６ａが、第１のガード区分３４６ａのガード部分３５０の第１の側３５４が下向きに傾斜するように位置決めされる。

図２５を見ると、第２のガード区分３４６ｂは、第２のガード区分３４６ｂのガード部分３５０が、第１のガード区分３４６ａの第１の側３５４と重なり、第２のガード区分３４６ｂのガード部分３５０の第１の側３５４が、下向きに傾斜し、第１のガード区分３４６ａから離れるように位置決めされる。そのようにして、第２のガード区分３４６ｂの第１の開口部３４７ａは、第１のガード区分３４６ａの第２の開口部３４７ｂと重なる。

図２６を参照すると、第３のガード区分３４６ｃは、第３のガード区分３４６ｃのガード部分３５０が、第２のガード区分３４６ａの第１の側３５４（図２５）と重なり、第３のガード区分３４６ｃのガード部分３５０の第１の側３５４が、下向きに傾斜し、第２のガード区分３４６ｂから離れるように位置決めされる。そのようにして、第３のガード区分３４６ｃの第１の開口部３４７ａは、第２のガード区分３４６ｂの第２の開口部３４７ｂと重なる。

図２７〜図２９を参照して、第４、第５、および第６のガード区分３４６ｄ、３４６ｅ、３４６ｆは、第６のガード区分３４６ｆのガード部分３５０の第１の側（図示せず）が第１のガード区分３４６ａのガード部分３５０の下に位置決めされることを除いて、同様に位置決めされて、ガードアセンブリ３４０の複数のガード区分３４４の組み立てを完了する。

以下でさらに詳細に説明するように、ガードアセンブリ３４０の複数のガード区分３４４は、保持アセンブリ３８０によって組み立てられた構成で維持される。

図１９に戻って参照し、加えて図３０を参照すると、バルブアセンブリ３２０の封止アセンブリ３６０は、近位封止部材３６２、中間封止アセンブリ３６４、および遠位封止部材３６８を含む。近位封止部材３６２は、環状フランジ３７０および環状フランジ３７０内に支持された封止部分３７２を含む。封止部分３７２は、弾性材料、例えば、ゴムから形成され、中央開口部３７１を画定する。環状フランジ３７０は、封止部分３７２の中央開口部３７１を通して外科用器具（図示せず）を導くように構成されている。中間封止アセンブリ３６４は、上述の封止アセンブリ１６０、２６０と実質的に同様である。遠位封止部材３６６は、形状が中間封止アセンブリ３６４に対応する。遠位封止部材３６６は、弾性材料、例えばゴムから形成され、中央開口部３６５を画定する。

特に図３０を参照すると、封止アセンブリ３７０の近位封止部材３６２および遠位封止部材３６６は、一緒に動作して、中間封止アセンブリ３６４を支持する。より具体的には、中間封止アセンブリ３６４は、近位封止部材３６２の封止部分３７２と遠位封止部材３６６との間に挟まれている。外科用器具（図示せず）が封止アセンブリ３６０を通して受容されるとき、遠位封止部材３６６は、中間封止アセンブリ３６４を支持する。同様に、外科用器具が封止アセンブリ３６０から引き抜かれるとき、近位封止部材３６２は、中間封止アセンブリ３６４を支持する。

封止アセンブリ３６０を参照して示され、説明されているが、バルブアセンブリ３２０は、任意の適切な封止アセンブリを含み得ることが想定される。

上記のように、保持部材３８０の保持リング３８２は、それぞれ、支持リング３４２の複数の開口部３４２、３４７およびガードアセンブリ３４０の複数のガード区分３４４を通して、ならびに封止アセンブリ３６０を通して受容される複数のピン３８６を含む。複数の保持ピン３８６は、センタリング機構３３０の環状ベース３３２のチャネル３３３内に固定されて、ガードアセンブリ３４０および封止アセンブリ３６０を組み立てられた構成に維持する。

図３１および図３２は、概してバルブアセンブリ４２０として示される本開示の別の実施形態によるバルブアセンブリを示す。バルブアセンブリ４２０は、器具バルブハウジング、例えば、器具バルブハウジング１１０（図２）内で支持されるように構成され、センタリング機構４３０、ガードアセンブリ４４０、封止アセンブリ４６０、および保持アセンブリ４８０を含む。

バルブアセンブリ４２０のセンタリング機構４３０は、外科用器具がバルブアセンブリ４２０を通して受容されるとき、器具バルブハウジング１１０（図２）に対するバルブアセンブリ４２０の半径方向移動を可能にし、外科用器具が器具バルブハウジング４１０内から引き出されると、バルブアセンブリ４２０をほぼ中心位置に向けて戻す。示されるように、センタリング機構４３０は、上述のセンタリング機構３３０と実質的に同様である。バルブアセンブリ４２０は、例えば、上述のセンタリング機構１３０を含む代替のセンタリング機構を含み得ることが想定される。

バルブアセンブリ４２０のガードアセンブリ４４０は、封止アセンブリ４６０を通る外科用器具の挿入および引き抜き中に、封止アセンブリ４６０を保護する。示されるように、ガードアセンブリ４４０は、上述のガードアセンブリ４４０と実質的に同様である。バルブアセンブリ４２０は、例えば、上述のガードアセンブリ１４０を含む代替のガードアセンブリを含み得ることが想定される。封止アセンブリ４６０は、器具バルブハウジング１１０を通る外科用器具の封止された通路を提供する。保持部材４８０は、センタリング機構４３０と、ガードアセンブリ４４０と、封止アセンブリ４６０とを互いに整列した関係に維持する。

図３１および図３２を引き続き参照し、加えて図３３および図３４を参照すると、バルブアセンブリ４２０の封止アセンブリ４６０は、近位封止部材４６２、中間封止アセンブリ４６４、および遠位封止部材４６６を含む。近位封止部材４６２は、上述の近位封止部材３６２と実質的に同様であり、環状フランジ４６２ａおよび環状フランジ４６２ａ内に支持された封止部分４６２ｂを含む。中間封止アセンブリ４６４は、上述の封止アセンブリ１６０、２６０と同様であり、以下でさらに詳細に説明する。遠位封止部材３６６は、サイズおよび形状において、近位封止部材４６２の封止部分４６２ｂに対応する。封止アセンブリ４７０の近位封止部材４６２および遠位封止部材４６６は、一緒に動作して、中間封止アセンブリ４６４を支持する。

封止アセンブリ４６０の中間封止アセンブリ４６４は、重なり合うまたは積み重ねられた構成で配置された複数の封止区分４７０（第１、第２、第３、第４、第５、および第６の封止区分４７２ａ〜ｆ）を含む。重なり合う構成で、中間封止アセンブリ４６４は、開口部４６３（図３２）を画定する封止アセンブリ４６４の第１、第２、第３、第４、第５、および第６の封止区分４７２ａ〜ｆを有する、実質的に平面の六角形部材を形成して、封止アセンブリ４６０を通る外科用器具（図示せず）の封止された通過を容易にする。封止アセンブリ４６４の封止区分４７２ａ〜ｆは、別個の構成要素を形成するものとして示され、説明されているが、封止区分は、中央部分と一体的に形成されるか、または他の方法で中央部分に固定され得ることが想定される。この様式で、封止区分は中央部分の上に折り畳まれて、重なり合うまたは織り合わされた構成を形成する。

実施形態では、中間封止アセンブリ４６４の開口部４６３は、直径０．０２５インチ〜０．１００インチである。単一の封止部材を通る連続した中実の開口部の代わりに、封止アセンブリ４６０の第１、第２、第３、第４、第５、および第６の封止区分４７２ａ〜ｆから開口部４６３を形成することにより、そこを通る外科用器具の挿入、取り外し、および操作中に封止アセンブリ４６０が裂ける可能性が大幅に低減される。６つの封止区分を含んで示されているが、封止アセンブリ４６０は、少なくとも４つの封止区分、多くて８つの封止区分を含み得ることが想定される。

封止アセンブリ４６０の第１、第２、第３、第４、第５、および第６の封止区分４７２ａ〜ｆは、弾性材料、例えば、ゴム、ポリイソプレン、またはシリコーンエラストマで形成される。実施形態では、第１、第２、第３、第４、第５、および第６の封止区分４７２ａ〜ｆは、１つ以上の布地層を含み得る。

ここで図３５および図３６を参照すると、第１、第２、第３、第４、第５、および第６の封止区分４７２ａ〜ｆは実質的に同一であり、例示的な封止区分４７２に関してのみ詳細に説明される。例示的な封止区分４７２は、上述の封止アセンブリ１６０、２６０の封止区分と実質的に同様である。より具体的には、封止区分４７２は、隣接する封止区分と部分的に重なるように構成された翼形状の本体を含む。封止区分４７２の内部または縁部分４７６は、直線であってもよく（図１４）、示されているように、Ｖ形状を画定してもよい。実施形態では、Ｖ形状は、約１８０度（１８０°）〜約２７５度（２７５°）の角度「β」を画定する。内部部分４７４のＶ形状は、封止アセンブリ４６０を通る外科用器具（図示せず）の受容を容易にする。

図３６に示されるように、封止区分４７２の内部部分４７４は先細りになっており、例えば、内部部分４７４の厚さは、近位面および遠位面からそれぞれ距離「ａ」、「ｂ」減少する。対称的な先細り、例えば、距離「ａ」、「ｂ」は同じであるように示されているが、封止区分４７２の内部部分４７４は、近位面および遠位面の一方のみで先細りであってもよく、または距離「ａ」、「ｂ」が異なってもよいことが想定される。内部部分４７４の先細りの構成は、封止アセンブリ４６０を通る外科用器具の挿入および引き抜きを容易にする。封止区分４７２の内部部分４７４の先細りの構成はまた、封止アセンブリ４７０を通って受容される外科用器具の周りの改善された封止を提供し得る。

図３７〜図４２は、中間封止アセンブリ４６４の組み立てを示す。より具体的には、図は、複数の封止区分４７０の積み重ねられた重なり合う構成を例示している。中間封止アセンブリ４６４の複数の封止区分４７０は、保持アセンブリ４８０（図３２）によって組み立てられた構成で維持される。より具体的には、保持アセンブリ４８０の上部保持部材４８２の複数のピン４８６（図３２）が、封止区分４７２の複数の開口部４７３を通して受容される。保持アセンブリ４８０は、センタリング機構４３０およびガードアセンブリ４４０に対して封止アセンブリ４６０をさらに維持する。保持アセンブリ４８０の複数のピン４８６は、保持アセンブリ４８０の下部保持部材４８４（図３２）に固定される。より具体的には、複数のピン４８６は、例えば、摩擦嵌合、溶接、または接着剤を含む任意の適切な方法で、下部保持部材４８４のチャネル４８５内に固定される。

本開示の様々な実施形態が本明細書に示され、かつ説明されてきたが、これらの実施形態が、例としてのみ提供されることは当業者にとって明らかであろう。多数の変形、変更、および置換が、ここで本開示から逸脱することなく、当業者に思い浮かぶであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲によってのみ限定されることが意図される。

Claims (20)

1. アクセスアセンブリであって、
   空洞を画定する器具バルブハウジングと、
   前記器具バルブハウジングの前記空洞内に配設されたバルブアセンブリと、を備え、前記バルブアセンブリは、
   支持リングおよび前記支持リングの遠位に配設された複数のガード区分を含むガードアセンブリと、
   前記ガードアセンブリに隣接して配設された封止アセンブリであって、前記封止アセンブリが、近位封止部材、中間封止アセンブリ、および遠位封止部材を含む、封止アセンブリと、
   前記封止アセンブリおよび前記ガードアセンブリを、前記器具バルブの前記空洞内で中心に維持するためのセンタリング機構と、を含む、アクセスアセンブリ。
2. 前記ガードアセンブリが６つのガード区分を含む、請求項１に記載のアクセスアセンブリ。
3. 前記複数のガード区分の各ガード区分が、前記複数のガード区分の隣接するガード区分の重なり合う部分を収容するように構成された第１の側を含む、請求項１に記載のアクセスアセンブリ。
4. 前記複数のガード区分の各ガード区分の前記第１の側が、下向きに傾斜している、請求項３に記載のアクセスアセンブリ。
5. 前記複数のガード区分の各ガード区分が、実質的に腎臓の形状を有するガード部分を含む、請求項１に記載のアクセスアセンブリ。
6. 各ガード部分が、くぼみを含み、前記複数のガード区分が組み立てられるときに、前記くぼみが開口部を形成するように構成されている、請求項５に記載のアクセスアセンブリ。
7. 前記支持リングおよび前記複数のガード区分のうちの少なくとも１つが、前記ガードアセンブリを前記センタリング機構と整列させるための複数の外向きに延在するタブを含む、請求項１に記載のアクセスアセンブリ。
8. 前記近位封止部材が、環状フランジおよび前記環状フランジ内に支持された封止部分を含む、請求項１に記載のアクセスアセンブリ。
9. 前記中間封止アセンブリが、複数の封止区分を含む、請求項１に記載のアクセスアセンブリ。
10. 複数のピンを有する保持部材をさらに含み、前記センタリング機構が、前記バルブアセンブリを組み立てられた構成に維持するために、前記複数のピンを受容するためのチャネルを画定する環状ベースを含む、請求項１に記載のアクセスアセンブリ。
11. アクセスアセンブリであって、
    上部、下部、および内部ハウジング区分を含み、空洞を画定する器具バルブハウジングと、
    前記器具バルブハウジングの前記空洞内に配設されたバルブアセンブリと、を備え、前記バルブアセンブリは、
    複数のガード区分を含むガードアセンブリと、
    前記ガードアセンブリに隣接して配設された封止アセンブリであって、前記封止アセンブリが、近位封止部材、中間封止アセンブリ、および遠位封止部材を含み、前記中間封止アセンブリが、積み重ねられた構成の複数の封止区分を含む、封止アセンブリと、
    前記封止アセンブリおよび前記ガードアセンブリを、前記器具バルブの前記空洞内で中心に維持するためのセンタリング機構と、を含む、アクセスアセンブリ。
12. 前記中間封止アセンブリが、６つの封止区分を含む、請求項１１に記載のアクセスアセンブリ。
13. 前記複数の封止区分の各封止区分が、翼形状を含む、請求項１１に記載のアクセスアセンブリ。
14. 前記複数の封止区分の各封止区分の内縁部が、直線である、請求項１１に記載のアクセスアセンブリ。
15. 前記複数の封止区分の各封止区分の内部部分が、先細りになっている、請求項１１に記載のアクセスアセンブリ。
16. 前記内部部分の上面および底面のうちの少なくとも１つが先細りになっている、請求項１５に記載のアクセスアセンブリ。
17. 前記中間封止アセンブリが、六角形である、請求項１１に記載のアクセスアセンブリ。
18. 前記近位封止部材が、環状フランジおよび前記環状フランジ内に支持された封止部分を含む、請求項１１に記載のアクセスアセンブリ。
19. 前記近位および遠位封止部材が、前記中間封止アセンブリを支持するように動作する、請求項１８に記載のアクセスアセンブリ。
20. 上部および下部保持部材を含む保持アセンブリをさらに含み、前記上部および下部保持部材のうちの少なくとも１つが、前記ガードアセンブリおよび封止アセンブリを互いに対して保持するために、前記ガードアセンブリおよび前記封止アセンブリを通して受容可能である複数のピンを含む、請求項１９に記載のアクセスアセンブリ。

Images