JP2021087418A - 畜産情報管理システム、畜産情報管理サーバ、畜産情報管理方法、及び畜産情報管理プログラム - Google Patents

畜産情報管理システム、畜産情報管理サーバ、畜産情報管理方法、及び畜産情報管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】出荷予定日等の所定のタイミングにおける管理群に属する家畜の体重分布を推定する畜産情報管理システム、畜産情報管理サーバ、畜産情報管理方法、及び畜産情報管理プログラムを提供する。【解決手段】畜産情報管理システム1であって、管理群に属する複数の家畜の個々の体重情報を取得する体重情報取得部112と、体重情報取得部で取得された個々の家畜の体重情報と、管理群に属する複数の家畜の出生日及び/又は離乳日に関する情報を含む管理群の属性情報を用いて、推定を行う所定の推定演算タイミングで、任意の推定希望タイミングにおける管理群に属する複数の家畜の体重分布を推定する推定部111と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、畜産業における群として管理を行う家畜に対して群全体の体重を管理するための畜産情報管理システム、畜産情報管理サーバ、畜産情報管理方法、及び畜産情報管理プログラムに関する。
畜産業においては、肥育期間の長期化は飼料費等の増加はもとより、肉質成績の向上に結びつかず経営圧迫にも直結するため、家畜の出荷時の見極めや出荷体重を最適にするための飼養管理作業等が求められる。
飼養管理作業の中では、個体体重を適時測定し、この測定した体重に基づいて餌の与え方(種類や量等)を調整することが一般的に行われている。
例えば、特許文献1には、撮影装置によって取得された動物個体画像データなどから当該動物個体の体重をコンピュータで自動推定し、これにより得られた体重データによって動物を異なる給餌エリアへ誘導して振り分ける技術が記載されている。
特開2007−175050号公報
特許文献1には、飼養中の動物個体群を対象として、一度の体重振分作業を実施すると、全個体の体重分布を得ることができ、この体重分布データを参照することによって、現在飼養中の動物個体群の平均体重、体重分布のひろがり、出荷可能頭数、出荷予測価格(現時点での資産価値)などを判断又は決定することができると記載されている。しかし、出荷時期における体重を最適にするためには、出荷予定日等の任意のタイミングにおける体重分布を推定することが望ましいが、その具体的な手法については記載されていない。そのため、ユーザが出荷予定日等の体重分布を知ることができるシステムが求められる。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、出荷予定日等の所定のタイミングにおける管理群に属する家畜の体重分布を推定する畜産情報管理システム、畜産情報管理サーバ、畜産情報管理方法、及び畜産情報管理プログラムを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る畜産情報管理システムは、管理群に属する複数の家畜の個々の体重情報を取得する体重情報取得部と、前記体重情報取得部で取得される個々の家畜の体重情報と、前記管理群に属する複数の家畜の出生日及び/又は離乳日に関する情報を含む前記管理群の属性情報を用いて、推定を行う所定の推定演算タイミングで、任意の推定希望タイミングにおける前記管理群に属する複数の家畜の体重分布を推定する推定部と、を備える。
また、前記推定部は、前記体重情報取得部が取得する個々の家畜の体重情報を測定する測定タイミングよりも後の体重分布を推定してもよい。
また、 前記推定部は、推定される体重分布が予め設定した体重分布を満たすタイミングを推定してもよい。
また、前記推定部は、複数の推定希望タイミングにおける複数推定される体重分布を用いて、前記複数の推定される体重分布が所定の条件を満たすタイミングから出荷予定日に関する情報として生成してもよい。
また、前記推定希望タイミングをユーザが入力するための入力部を更に備え、前記推定部は、前記入力部から入力される推定希望タイミングにおける体重分布を推定してもよい。
また、前記属性情報は、前記管理群に属する複数の家畜の飼養場所に関する情報を含んでもよい。
また、前記管理群に属する家畜の飼養環境に関する管理情報を取得する管理情報取得部を更に備え、前記属性情報は、前記管理情報取得部が取得する管理情報を含んでもよい。
また、前記管理群に属する家畜の飼養履歴に関する履歴情報を取得する生産情報取得部を更に備え、前記属性情報は、前記生産情報取得部で取得された履歴情報を含んでもよい。
また、前記属性情報は、前記管理群に属する家畜の種別及び/又は品種に関する種別情報を含んでもよい。
また、前記推定部は、前記属性情報に応じて複数の数理モデルから選択される数理モデルを用いて体重分布を推定してもよい。
また、前記推定部は、前記出生日及び/又は離乳日から前記推定希望タイミングまでの経過時間に応じて複数の数理モデルから選択される数理モデルを用いて体重分布を推定してもよい。
また、前記体重情報取得部は、体重分布を推定した期間の前記管理群に属する個々の家畜の体重情報を実績体重として取得し、前記推定部は、推定された体重分布と前記実績体重を用いて数理モデルを更新してもよい。
また、前記体重情報取得部は、前記実績体重をユーザが測定するタイミングをユーザに提示するための測定タイミング情報を生成してもよい。
また、前記体重分布を表示するための表示部を更に備え、前記表示部は、前記任意の推定希望タイミングの体重分布を表示してもよい。
また、前記推定部は、第1の推定演算タイミングで第1体重分布を推定し、前記第1の推定演算タイミングと異なる第2の推定演算タイミングで第2体重分布を推定し、前記表示部は、前記第1体重分布と前記第2体重分布を表示してもよい。
また、前記家畜は豚であってもよい。
また、上記した目的を達成するために、本発明に係る畜産情報管理サーバは、管理群に属する複数の家畜の個々の体重情報を取得する体重情報取得部と、前記体重情報取得部で取得される個々の家畜の体重情報と、前記管理群に属する複数の家畜の出生日及び/又は離乳日に関する情報を含む前記管理群の属性情報を用いて、推定を行う所定の推定演算タイミングで、任意の推定希望タイミングにおける前記管理群に属する複数の家畜の体重分布を推定する推定部と、を備える。
また、上記した目的を達成するために、本発明に係る畜産情報管理方法は、体重情報取得部が、管理群に属する複数の家畜の個々の体重情報を取得する体重取得ステップと、推定部が、前記体重取得ステップで取得される個々の家畜の体重情報と、前記管理群に属する複数の家畜の出生日及び/又は離乳日に関する情報を含む前記管理群の属性情報を用いて、推定を行う所定の推定演算タイミングで、任意の推定希望タイミングにおける前記管理群に属する複数の家畜体重分布を推定する推定ステップと、を備える。
また、上記した目的を達成するために、本発明に係る畜産情報管理プログラムは、管理群に属する複数の家畜の個々の体重情報を取得する体重取得ステップと、前記体重取得ステップで取得される個々の家畜の体重情報と、前記管理群に属する複数の家畜の出生日及び/又は離乳日に関する情報を含む前記管理群の属性情報を用いて、推定を行う所定の推定演算タイミングで、任意の推定希望タイミングにおける前記管理群に属する複数の家畜体重分布を推定する推定ステップと、をコンピュータに実行させる。
上記手段を用いる本発明によれば、出荷予定日等の所定のタイミングにおける管理群に属する家畜の体重分布を推定することができる。
本発明の実施形態に係る畜産情報管理システムの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の実施形態に係る畜産情報管理システムの動作について説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る畜産情報管理システムで扱う豚の体重変化の推移を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る畜産情報管理システムで扱う豚の体重変化の推移を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る畜産情報管理システムにおける予定出荷日での予測される体重分布を表示する画面である。 本発明の実施形態に係る畜産情報管理システムにおける予定出荷日の再予測された体重分布を表示する画面である。 本発明の実施形態に係る畜産情報管理システムにおける体重測定予定日の通知する画面である。 本発明の実施形態に係る畜産情報管理システムにおける豚房回転率を表示する画面である。 実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
なお、以下で説明する本発明の実施形態は、家畜として主に豚を例として説明を行う。畜産において豚は、1つの農場で飼養する頭数が数千から数万頭単位となる場合があり、膨大な数の家畜の管理負荷が大きいものである。
豚は、主に繁殖用豚と、非繁殖用豚に分けられる。繁殖用豚は、子豚を産むために飼養される豚であり、非繁殖用豚は、成長後に出荷するために飼養される豚(肉豚)である。非繁殖用豚は、繁殖用豚に比較して頭数が多いため、個々の豚毎に管理を行うことが難しく、そのため複数の豚を群として管理することが一般的である。以下で説明する豚は、主に非繁殖用豚を対象とするものである。なお、以下の説明において日齢とは、離乳日を基準日とした経過日数を示すものとする。日齢は、出生日を基準とした経過日数を用いても構わない。
日本国内で流通する豚の売却価格は各中央卸売市場・地方食肉市場にて需要と供給量の関係に加え、供給された豚個体の体重・肉質等により決定される格付及び等級単位に卸売価格(kg当たり単価)が決定される。等級は、屠畜され枝肉となった豚肉の枝肉半丸重量が定められた範囲内にあるか否かで定まる。等級は、「極上」「上」「中」「並み」の4段階で分類され、さらに等級に該当しない「規格外」が分類される。そのため、収益を増大させるには、豚の体重がこの等級の範囲内(適正重量帯)に入るように飼養を行うことが望まれる。さらに「上」や「極上」の上位の等級を、適正重量帯とすることで、さらに収益性を高めることが期待できるものである。
豚は、農場の中の建造物である豚舎の中に構成される複数に区画された豚房で飼養されることが一般的である。豚房は、数十頭単位で豚を飼養する環境である。また、豚房に入れられた数十頭の豚を管理群として扱う。
非繁殖用豚は、複数の豚に対して群管理を行うための群識別子が付与され管理される。群識別子は、複数の豚をグループとしてまとめたグループ識別子(グループID)が付与されて管理される。グループ識別子は、豚舎を示す豚舎IDと、豚舎内の豚房を示す豚房IDが紐づけられ管理される。
<構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る畜産情報管理サーバ101を含む畜産情報管理システム1を示すシステム構成図である。図1で示すように、本発明の実施形態に係る畜産情報管理システム1は、畜産情報管理サーバ101と、畜産業者(ユーザ)が使用する端末装置201と、豚舎301に備えられる体重計や温度センサ、湿度センサ等の測定器や端末装置等が、インターネット、LAN、VPN(Virtual Private Network)等のネットワークNWを介して通信可能に接続されている。説明の簡略化のため、図1では1つのユーザを想定して端末装置201のみを示しているが、畜産情報管理サーバ101はネットワークNWを介して複数のユーザの端末装置と接続可能である。また、豚舎301は1つの豚舎を想定して示しているが、畜産情報管理サーバ101はネットワークNWを介して複数の豚舎301と接続可能である。
畜産情報管理システム1は、主に畜産業者(ユーザ)が行う家畜情報の管理を支援するためのシステムである。畜産情報管理システムの運営業者は、当該システムを用いて畜産業者に家畜情報の管理を支援するサービスを提供する。運営業者は、複数の畜産業者に対してサービスを提供することができる。畜産情報管理サーバ101は、畜産情報管理システム1の運営者が管理を行い、畜産業者が端末装置201を使用するものである。なお、畜産情報管理サーバ101は、畜産業者自身が管理を行っても構わない。
畜産情報管理サーバ101は、推定部111、体重情報取得部112、生産情報取得部113、管理情報取得部114、回転率処理部115、家畜情報記憶部121、数理モデル記憶部122を備える。畜産情報管理サーバ101は、例えば、サーバ装置(サーバ用コンピュータ)等である。
推定部111は、後述する家畜情報記憶部121に記憶される管理群に属する複数の豚の個々の体重及びその体重を測定した日が紐づけられた体重情報と、管理群に属する複数の豚の離乳日の情報を含む管理群の属性情報と、後述する数理モデルを用いて、所定のタイミング(推定演算タイミング)で、任意のタイミング(推定希望タイミング)における複数の豚の体重分布を推定する機能を有する。推定演算タイミングは、例えば推定を行う時点における複数の豚の個々の最新の体重を測定したタイミング、又は個々の最新の体重を測定したタイミングを基準としたタイミングとすることができる。推定希望タイミングは、推定部111が任意の時点における体重分布の推定を行うタイミングであり、推定部111が生成することができる。例えば、離乳日を基準として、体重測定が行われた日以降の複数の日を推定希望タイミングとして生成することができる。また、予め定められたタイミングを推定希望タイミングとしてもよい。
また、推定部111は、推定される体重分布が予め設定した体重分布を満たすタイミングを推定する。例えば、推定される体重分布が所定の出荷条件を満たすタイミングを出荷予定日として推定することができる。出荷条件は、例えば、群全体重量が最大となる条件や、体重分布が適正重量帯に入る条件であり、出荷のための体重分布の最適化が図られる条件である。
また、推定部111は、推定された体重分布に基づいて平均体重、最頻度、最大値、最小値、標準偏差、尖度、歪度等の基礎統計量を算出することができる。なお、推定部111が推定する体重分布は、体重情報取得部112が取得する個々の家畜の体重情報を測定した時点よりも後の体重分布であるが、家畜の体重情報を測定した時点から遡って体重分布を推定しても構わない。
体重情報取得部112は、管理群に属する個々の家畜の体重と、その管理群に属する家畜の体重を測定したタイミング(日)を紐づけて体重情報として取得する機能を有する。個々の体重は、後述する豚舎301に備えられる体重計の情報を直接取得してもよいし、後述する端末装置201の入力部211からユーザが入力しても構わないし、図示しない他の情報管理システムに格納されている体重情報から入力しても構わない。体重情報取得部112は、取得した体重情報を、後述する管理群の属性情報と紐づけて家畜情報記憶部121に記憶する。また、体重情報取得部112は、体重分布を推定後に、体重分布を推定した期間における体重を実績体重として取得するために、ユーザが管理群に属する豚の体重を測定するタイミングをユーザに提示するための測定タイミング情報を生成することができる。体重情報取得部112は、測定タイミング情報を、管理群に属する豚の最後に体重測定を行った日に基づいて算出することができる。なお、体重情報は、必ずしも管理群に属する家畜の、個々の体重と個々の体重を測定したタイミングを紐づける必要はなく、例えば、管理群に属する家畜の個々の体重と、個々の体重の集合データに、管理群として測定を行ったタイミングを紐づけても構わない。
生産情報取得部113は、管理群に属する豚の飼養履歴を示す履歴情報を取得する機能を有する。飼養履歴情報は、管理群の属する豚の飼養過程の履歴を示す情報であり、例えば、給餌履歴、投薬履歴、豚舎や豚房の移動履歴などを含む情報である。取得された飼養履歴情報は、管理群に紐づけられて属性情報として家畜情報記憶部121に記憶される。飼養履歴情報は、図示しない他の情報管理システムで集計された情報から取得することができる。なお、飼養履歴情報は、本実施形態に係る畜産情報管理サーバ101内で集計しても構わない。
管理情報取得部114は、管理群に属する豚の飼養環境に関する管理情報を取得する機能を有する。管理情報は、管理群の属する豚の飼養場所である豚舎301内の豚房の環境の履歴を示す情報である。具体的には温度や湿度とそれに紐づく温度や湿度の情報を取得した時間を含む情報が、豚舎ID、豚房IDと紐づいた情報であるが、これらに限定されるものではない。また、管理情報は、豚房の洗浄、消毒、乾燥の有無やそれらの実施に必要な時間(リードタイム)の情報を含む。管理情報取得部114は、豚舎301に備えられる温度センサや湿度センサからの情報をネットワークNWを介して取得することができる。なお、管理情報は、ユーザが端末装置201の入力部211から入力しても構わない。取得された管理情報は、管理群に紐づけられて属性情報として家畜情報記憶部121に記憶される。管理情報は、図示しない別の情報管理システムで履歴情報として集計されてもよく、当該情報管理システムから取得しても構わない。
回転率処理部115は、推定部111が管理群単位で算出した出荷予定日により、離乳日から出荷予定日までの飼養のリードタイムを算出し、管理情報取得部114から取得される各豚房の管理情報(洗浄、消毒、乾燥の必要なリードタイム)と併せて豚房回転率情報を算出する機能を有する。回転率(豚房回転率)とは、所定期間内に豚を飼養から出荷を行った回数を示すものであり、例えば1年あたりの回数として示すことができる。
家畜情報記憶部121は、豚を管理するグループである管理群の属性を示す属性情報と管理群に属する複数の豚の個々の体重及びその体重を測定した日が紐づけられた体重情報を記憶する機能を有する。管理群の属性情報は、管理群のグループID、管理群に属する豚の頭数、管理群に属する豚の離乳日、管理群に属する豚の飼養場所である豚舎及び豚房を示す豚舎ID及び豚房IDを含む情報である。なお、複数の豚の品種を扱う場合には、属性情報に品種情報(種別情報)を含んでいても構わない。また生産情報取得部113で取得された履歴情報を、管理群に紐づけられた属性情報として記憶する。さらに管理情報取得部114で取得された管理情報を、管理群に紐づけられた属性情報として記憶する。なお、豚の離乳日は、実際に管理群に属する豚の個々の離乳日に数日のばらつきがある場合には、おおよそその中心の日を代表値として設定しても構わない。また、豚の離乳日に変えて出生日を記憶してもよいし、離乳日と出生日のいずれも記憶しても構わない。また、家畜情報記憶部121は、推定部111が、推定される体重分布が予め設定した条件を満たすタイミングを推定するための条件(出荷条件)を記憶する。当該条件は、ユーザが任意に設定することができる。
数理モデル記憶部122は、取得された豚の体重情報を用いて、指定した日の体重分布を推定するための数理モデルを記憶する機能を有する。数理モデル記憶部122は複数の数理モデルを記憶し、また、記憶された数理モデルは更新することができる。数理モデルは、例えば過去に取得された体重の履歴情報と品種、給仕、疾病罹患、豚舎環境情報などを活用し数理モデルを複数構築することで、属性情報の状態に応じる数理モデルを選択することができる。また、数理モデルは、離乳日からの日にち(日齢)に応じて適切な数理モデルを選択することができる。例えば、後述する図3、図4における体重増加フェーズと肉質向上フェーズは、離乳日からdc日でフェーズが変わる。体重増加フェーズは体重を増加させ、肉質向上フェーズは過度な体重増加を抑制し個々の豚の体重のばらつきを収束させるものであり、異なる数理モデルを用いることで体重推定の精度を高めることができるためである。また、推定を行う管理群の属性情報に含まれる品種情報に反応する数理モデルを選択することで、例えば給餌量に対して体重増加の程度が異なる品種が混在する場合においても、体重分布の推定精度を高めることができる。
数理モデルとしては、例えばベイズ推定モデルを用いることができる。推定部111は、ベイズ推定モデルを用いることによって、推定を行う管理群に属する豚の取得された実測の体重(過去実績体重)と新たに取得された体重(現在実績体重)を用いて、数理モデルの更新、例えばパラメータを更新することができる。そのため、推定を行う管理群に属する豚の将来の体重情報の推定の正確度を高めることができる。なお、数理モデルとしては、ベイズ推定モデルに限られるものではなく、ニューラルネットワーク、AutoRegressive(AR )モデルなどの他のモデルを用いても構わない。
端末装置201は、例えばPCや、スマートフォン、タブレットPC、及び携帯電話のような装置である。端末装置201は、端末にインストールされた専用のアプリケーションソフトウェアによって畜産情報管理サーバ101にアクセスしてもよい。また、畜産情報管理サーバ101が提供する動作環境(API(アプリケーションプログラミングインタフェース)、プラットフォーム等)を利用して畜産情報管理サーバ101にアクセスしてもよい。
入力部211は、例えば、キーボードや、マウス、タッチパッド等のユーザが操作することにより情報の入力や選択が可能な機能を有する。また、スマートフォンやタブレット、PCにおける液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示部212と一体であるタッチパネルでもよい。入力部211は、音声入力装置であっても構わない。
表示部212は、情報等をユーザに表示する機能を有するディスプレイ装置等である。端末装置201と独立したディスプレイ装置であっても構わないし、スマートフォンやタブレットにおける液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置であっても構わない。表示部212は、推定部111が推定を行った体重分布を表示することができる。
なお、端末装置201は、畜産情報管理サーバ101とネットワークNWを介さず、一体として構成されていても構わない。
<処理の流れ>
次に、本発明の実施形態に係る畜産情報管理システム1の動作について、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS101において体重情報取得部112は、個々の家畜の体重と、その体重を測定した日を紐づけて体重情報として取得する。体重情報取得部112は、取得した体重情報を、管理群の属性情報と紐づけて家畜情報記憶部121に記憶する。
ステップS102において推定部111は、家畜情報記憶部121から管理群の属性情報を取得する。
ステップS103において推定部111は、ステップS102で取得された管理群の属性情報と、ステップS101で取得された体重情報とを用いて、推定を行う時点における複数の豚の個々の最新の体重を測定したタイミング(推定演算タイミング)での、その後の1又は複数のタイミング(推定希望タイミング)における体重分布を推定する。推定部111は、体重分布を推定するために用いる数理モデルを、推定を行う管理群の属性情報に応じて複数の数理モデルが記憶されている数理モデル記憶部122から選択することができる。また、管理群に紐づく離乳日から推定希望タイミングまでの経過時間に応じて、数理モデルを変更しても構わない。推定された体重分布は、管理群の属性情報に紐づけられて家畜情報記憶部121に記憶される。なお、用いた推計モデルの情報は数理モデル記憶部に記録しても構わない。
ステップS104において推定部111は、ステップS103で推定した体重分布から、体重分布が出荷条件に満たす日を推定する。すなわち、出荷予定日を推定することができる。ここで出荷条件は、体重分布が適正重量帯に入り、かつ群全体重量が最大となる条件である。当該条件は、ユーザが任意に設定することができる。
ステップS105において表示部212は、ステップS103で推定された体重分布を表示する。また、ステップS104で推定された出荷予定日を表示することができる。
ステップS106において体重情報取得部112は、ステップS103の推定演算タイミングの後に測定された管理群に属する個々の家畜の体重と、その体重を測定した日が紐づけられた体重情報を実績体重として取得する。体重情報取得部112は、取得した実績体重を、管理群の属性情報と紐づけて家畜情報記憶部121に記憶する。
ステップS107において推定部111は、ステップS103の先の推定演算タイミングで推定した体重分布と、ステップS106で取得された実績体重を用いて、数理モデルの更新を行う。そしてステップS106で取得された実績体重を用いて、後の推定演算タイミングにおける体重分布の推定(再予測)を行う。推定(再予測)された体重分布は、管理群の属性情報に紐づけられて家畜情報記憶部121に記憶される。なお、用いた推計モデルの情報は数理モデル記憶部に記録しても構わない。
ステップS108において推定部111は、ステップS107で推定した体重分布から、体重分布が出荷条件に満たす日を推定して更新する。
ステップS109において表示部212は、ステップS107で推定された体重分布と、前回推定された体重分布を表示する。また、ステップS108で推定された出荷予定日を表示することができる、
<豚の体重変化について>
次に、豚の体重変化について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る畜産情報管理システムで扱う豚の体重変化の推移を示すグラフである。図3の横軸は、母豚等(哺乳器であってもよい)からの離乳日を起算とした日数(日齢)であり、縦軸は体重を示している。
図3で示すように、豚(非繁殖用豚)は、体重増加フェーズと、肉質向上フェーズを経て出荷される。体重増加フェーズは、離乳後に所定期間において体重を増加させるフェーズである。また、肉質向上フェーズは、所定期間終了後に過度な体重増加を抑制し個々の豚の体重のばらつきを収束させ体重分布を所定の範囲内に収めるためのフェーズである。離乳日から日齢dcまでが体重増加フェーズであり、日齢dcから出荷日齢である日齢dsまでが肉質向上フェーズとなる。非繁殖用の豚は、前述したように群管理されるため、管理群に属する豚の体重は体重分布として表される。図3の体重分布151mから168mは、管理群に属する豚の体重分布の日齢推移を箱ひげ図で示している。また、体重分布151m、161m、168mには体重毎の豚の頭数を示す度数分布のイメージ図を併記している。
図3で示すように、畜産事業者は、体重増加フェーズの期間に、豚の出荷目標体重w1に近づけるように豚を体重増加させ、肉質向上フェーズの期間に、体重分布を出荷目標体重w1に近づけるように飼養を行う。領域180で示すように、出荷目標体重w1を中心として、個々の肉豚の体重が「極上」として規定された範囲に入れば「極上」とし、体重範囲の広がりに応じて等級は「上」「中」「並」となる。この等級に該当しない範囲は「規格外」となる。なお、肉質の等級は体重のみで決定するものではないが、少なくとも体重が規定される範囲に入ることが前提条件となる。すなわち、豚の体重がこの等級の範囲内(適正重量帯)に入るように体重増加フェーズおよび肉質向上フェーズでの飼養を行う必要がある。
図4は、飼養途中における豚の体重変化および体重変化の推定された予測値の推移を示すグラフである。図4(a)は、推定演算タイミングがp1日において予測値を推定したグラフであり、図4(b)は、推定演算タイミングがp1日より後のp2日において、再度推定された予測値のグラフである。図3と同様に、図4(a)および図4(b)はともに、横軸は母豚等(哺乳器であってもよい)からの離乳日を起算とした日数であり、縦軸は体重を示している。
図4(a)において、体重分布151mから158mは、管理群に属する豚の実測された体重分布を箱ひげ図で示している。そして、体重分布159pから168pは、p1日において推定された複数の推定希望タイミングの予測値の体重分布を箱ひげ図で示している。また、体重分布151mには実測値による体重毎の豚の頭数を示す度数分布のイメージ図を併記している。体重分布161p、168pには、推定値による体重毎の豚の頭数を示す度数分布のイメージ図を併記している。
図4(b)において、体重分布151mから161mは、管理群に属する豚の実測された体重分布を箱ひげ図で示している。そして、体重分布159pから168pは、p1日において推定された複数の推定希望タイミングの予測値の体重分布を箱ひげ図で示している。さらに、体重分布162p’から168p’は、p2日において推定された複数の推定希望タイミングの予測値の体重分布を示している。体重分布162p’から168p’は、体重分布162pから168pのそれぞれと同じタイミングの体重分布を示しているが、図の視認性向上のため体重分布162p’から168p’は右側に少しずらして記載している。また、体重分布151mには実測値による体重毎の豚の頭数を示す度数分布のイメージ図を併記している。体重分布161m、161pには、それぞれに対応する実測値と推定値による体重毎の豚の頭数を示す度数分布のイメージ図を併記している。さらに、体重分布168p、168p’には、それぞれに対応するp1日における推定値による体重毎の豚の頭数を示す度数分布と、p2日における推定値による体重毎の豚の頭数を示す度数分布のイメージ図を併記している。
図4(b)で示すように、体重分布161m、161pを比較すると、実測値である体重分布161mは、p1日において推定された体重分布161pよりも全体として体重が重く、実測値と推定値に乖離があることがわかる。そのため、体重分布162p’から168p’は、この乖離を解消するためp2日に新たに取得された体重を使用し更新された数理モデルにより再度推定された予測値の体重分布である。そのため、出荷予定日である日齢dsにおける推定される体重分布の精度が向上する。
<端末装置画面>
次に、本発明の実施形態に係る端末装置201の表示部212に表示される表示画面213について、図5、図6、図7を参照しながら説明する。
(予定出荷日齢における体重分布予測画面)
図5は、本発明の実施形態に係る畜産情報管理システムにおける推定部111が推定した体重分布等を表示する表示画面である。具体的には端末装置201の表示部212に表示される表示画面213である。表示画面213は、以下で説明する表示領域213aから213fにより構成される。
表示領域213aは、管理群毎の管理頭数や出荷予定日等の管理群リストを表示する領域である。表示領域213aに示される管理群リストは、家畜情報記憶部121に記憶されている管理群の属性情報に基づいて表示されるリストである。管理群リストは、左から「選択欄」、「豚舎ID」、「豚房ID」、「管理頭数」、「出荷予定日」、「出荷予定日齢」、「出荷予定総重量」の項目で並んでおり、縦方向に管理群毎に表示される。図5では、「豚舎ID」がC01、「豚房ID」がP9−015である管理群の豚が選択されている状態である。「出荷予定日」は、図4(a)、(b)のds日を示しており、推定部111が出荷のための体重分布の最適化が図られる条件として推定した日である。
表示領域213bは、管理群リストから選択された管理群の豚の飼養場所である豚舎ID、豚房IDと、離乳日を表示する領域である。
表示領域213cは、出荷日齢を表示し、ユーザが出荷予定日の前後の日を指定することが可能な領域である。具体体には、「出荷予定日」の表示の左右にあるボタンを入力部211のマウス等によりクリックすることで、日数を前後させることで変更することができる。それにより、ユーザは、推定部111が推定した出荷予定日の前後の体重分布等を知ることができる。
表示領域213dは、表示領域213aで選択された管理群に属する豚の、「出荷予定日」における等級重量別予測値の分布状態を表示する領域である。具体的には、図5において、「極上」の等級に属する重量の豚は0頭と予測され、その重量は0kgと表示されている。同様に、「上」の等級に属する重量の豚は4頭と予測され、その重量は4頭の総重量が表示されている。「中」の等級に属する重量の豚は6頭と予測され、その重量は6頭の総重量が表示されている。「並」の等級に属する重量の豚は10頭と予測され、その重量は10頭の総重量が表示されている。「等外」の等級に属する重量の豚は1頭と予測され、その重量は1頭の重量が表示されている。そして、下段に、管理群に属する頭数の合計と、総体重が表示されている。
表示領域213eは、表示領域213dで示されている等級重量別予測値の分布状態のデータから算出される基礎統計量を示す領域である。基礎統計量は、等級重量別予測値の平均体重、最頻度、標準偏差、尖度、歪度を示している。
表示領域213fは、表示領域213dで示されている等級重量別予測値の分布状態のヒストグラム及び等級重量の割合を示す円グラフを表示する領域である。ヒストグラムは、横軸に体重の階級(kg)、縦軸に度数(頭数)をとったものである。
ユーザは、端末装置201の表示部212に表示される表示画面213を見ながら入力部211からの操作により管理群を選択し、出荷予定日における予測体重を管理群の分布として知ることができる。
(予定出荷日における体重分布の再予測画面)
図6は、本発明の実施形態に係る畜産情報管理システムにおける推定部111が推定した体重分布を表示する画面である。図6は、図5のタイミング(第1の推定演算タイミング)での体重分布の推定の後に、体重の測定が行われた後のタイミング(第2の推定演算タイミング)で、推定部111で推定(再予測)される出荷予定日における体重分布(第2体重分布)を、第1の推定演算タイミングの体重分布(第1体重分布)と併せて表示する画面である。具体的には、図4(b)における「前回」の体重分布予測の日であるp1日(第1の推定演算タイミング)の後、「今回」であるp2日(第2の推定演算タイミング)において体重分布の再予測を行った場合の体重分布を示している。図5と同様に、端末装置201の表示部212に表示される表示画面214である。表示画面214は、以下で説明する表示領域214aから214gにより構成される。
表示領域214aは、図5の表示領域213aと同様に管理群毎の管理頭数や出荷予定日等の管理群リストを表示する領域である。表示領域214aに示される管理群リストは、家畜情報記憶部121に記憶されている管理群の属性情報に基づいて表示されるリストである。管理群リストは、左から「選択欄」、「豚舎ID」、「豚房ID」、「管理頭数」、「出荷予定日」、「出荷予定日齢」、「出荷予定総重量」の項目で並んでおり、縦方向に管理群毎に表示される。図6では、「豚舎ID」がC01、「豚房ID」がP9−015である管理群の豚が選択されている状態である。
表示領域214bは、管理群リストから選択された管理群の豚の飼養場所である「豚舎ID」、「豚房ID」と、「離乳日」を表示する領域である。
表示領域214cは、過去の体重分布の推定を行ったタイミングである「予測履歴の日付」を指定可能な領域である。「予測履歴の日付」は、日付の横にあるプルダウンメニューから選択することができる。
表示領域214dは、表示領域214aで選択された管理群に属する豚の、表示領域214cで選択された「予測履歴の日付」で選択された過去のタイミング(第1の推定演算タイミング)で推定された出荷予定日の等級重量別予測値の分布状態(「前回」の欄)と、現時点(第2の推定演算タイミング)での出荷予定日の等級重量別予測値の分布状態(「今回」の欄)とを表示する領域である。具体的には図6において、「前回」は「極上」の等級に属する重量の豚は0頭と予測され、その重量は0kgと表示されていたものが、「今回」は、1頭の予測に更新されている。同様に、「上」の等級に属する重量の豚は、「前回」は4頭と予測され、その重量は4頭の総重量が表示されているものが、「今回」は5頭と予測されている。「並」の等級に属する重量の豚は、「前回」は10頭と予測され、その重量は10頭の総重量が表示されているものが、「今回」は8頭と予想されている。「等外」の等級に属する重量の豚は「前回」は1頭と予測され、その重量は1頭の重量が表示されていたものが、「今回」は0頭となっている。そして、下段に、管理群に属する頭数の合計と、総体重が表示されている。このように、前回予測時の体重分布に対して、今回予測される体重分布が、より中央に分布される傾向を知ることができる。
表示領域214eは、表示領域214dで示されている等級重量別予測値の分布状態のデータから算出される基礎統計量を示す領域である。基礎統計量は、等級重量別予測値の平均体重、最頻度、標準偏差、尖度、歪度を示している。表示領域214dと同様に、表示領域214cで選択された予測履歴の日付の際に表示した出荷予定日の基礎統計量(「前回」の欄)と、現時点(体重情報の日付情報の最も新しい日付)での出荷予定日の基礎統計量(「今回」の欄)とを表示する。
表示領域214fは、表示領域214dで示されている等級重量別予測値の分布状態のヒストグラム及び等級重量の割合を示す円グラフを表示する領域である。ヒストグラムは、横軸に体重の階級(kg)、縦軸に度数(頭数)をとったものである。表示領域214dと同様に、表示領域214cで選択された予測履歴の日付の際に表示した出荷予定日のヒストグラムと円グラフ(「前回」の欄)と、現時点での出荷予定日のヒストグラムと円グラフ(「今回」の欄)とを表示する。
表示領域214gは、飼育ログと環境ログを表示するためのボタンを表示する領域である。飼育ログのボタンをマウスによりクリックすると、選択されている管理群に属する豚の飼養履歴を示す飼養履歴情報が表示される。また、環境ログのボタンをマウスによりクリックすると、選択されている管理群の属する豚の飼養場所である豚舎301内の豚房の管理情報の履歴が表示される。
以上のように、ユーザである畜産事業者は、図5の画面により、過去の所定のタイミング(例えば図4(b)のp1日/第1の推定演算タイミング)に推定した出荷予定日における体重分布と、その後のタイミング(例えば図4(b)のp2日/第2の推定演算タイミング)に推定した出荷予定日における体重分布を比較することができる。また、その期間(第1の推定演算タイミングから第2の推定演算タイミングの期間)の飼養履歴や管理情報の履歴を確認することで、畜産事業者がその期間に実施した飼養行為(改善行為を含む)と、体重分布の変化についての検証行為を支援する情報を提供することができる。
なお、図6では、第1推定演算タイミングと第2推定演算タイミングで推定された第1体重分布と第2体重分布を対比可能に表示することを示しているが、表示部212は、2以上の複数の推定演算タイミングで推定された2以上の体重分布を対比可能に表示しても構わない。これにより、ユーザは、推定演算タイミング毎の体重分布の推移を知ることができる。
(体重測定予定日の通知画面)
図7は、本発明の実施形態に係る畜産情報管理システムにおける体重情報取得部112生成する測定タイミング情報に基づいて体重測定予定日の通知する画面である。数理モデルによる体重分布の推定の正確さを高めるために、推定を行った任意のタイミングにおける個々の体重の実測値を取得することが望ましい。そのため、体重の測定を行うタイミングを画面で通知する。なお、実測値の測定タイミングは、日齢に応じて測定間隔を変えても構わない。例えば、体重変化の大きい日齢においては測定間隔を小さく、すなわち測定の頻度を高くするように体重情報取得部112が測定タイミング情報を生成しても構わない。図7は、図5、図6と同様に、端末装置201の表示部212に表示される表示画面215である。表示画面215は、以下で説明する表示領域215aから215fにより構成される。なお、表示領域215bから215fは図5の表示領域213bから213fと同じであるため、説明は省略する。
図7は、各管理群の体重測定の予定日を表示する画面である。表示領域215aは、管理群毎の管理頭数や出荷予定日等の管理群リストを表示する領域である。表示領域215aに示される管理群リストは、左から「選択欄」、「豚舎ID」、「豚房ID」、「離乳経過日」、「前回体重測定日」、「前回体重測定経過日数」、「次回体重測定予定日」、「次回体重測定までの日数」の項目で並んでおり、縦方向に管理群毎に表示される。図7では、豚舎IDがC01、豚房IDがP9−015である管理群の豚が選択されている状態である。
表示される各項目の情報は、家畜情報記憶部121に記憶されている情報又はそれら情報に応じて定められる情報である。「前回体重測定日」は、家畜情報記憶部121に記憶されている体重情報の日付情報の最も新しい日付を示している。「前回体重測定経過日」は、図7が表示されている日(現在)と、「前回測定経過日」との差の日である。また「次回測定予定日」は体重情報取得部112により生成される測定タイミング情報により定まる日である。具体的には、例えば、「前回体重測定日」に所定の期間を加えて定まる日である。「次回体重測定までの日数」は、図7が表示されている日(現在)と「次回測定予定日」との差の日である。なお、次回測定予定日が既に経過している場合には、「次回測定予定日」をマイナスで示し、表示の色を変えたり、別途アラートをユーザに通知しても構わない。
このようにユーザは、図7の表示画面で、各管理群に属する豚の体重測定のタイミングを知ることができ、定期的な体重測定の漏れを防ぐことができる。そのため、数理モデルを用いて推定される体重分布の正確性を高めることができる。
(豚房回転率表示画面)
豚房は、豚を出荷すれば次の豚の飼養を行うことができる。そのため、各豚房の出荷日齢を集計することにより、各豚房の回転率を算出することができる。
図8は、本発明の実施形態に係る畜産情報管理システムにおける回転率処理部115で算出された豚房の回転率を表示する画面である。図8は、図5から図7と同様に、端末装置201の表示部212に表示される表示画面216である。表示画面216は、以下で説明する表示領域216aから216eにより構成される。
表示領域216aは、農場の総合的な回転率成績を表示する領域である。左から農場全体の回転率を示し、中央に農場内での最大の回転率である豚舎−豚房と回転率を示し、右に農場内での最小の回転率である豚舎−豚房と回転率を示す。
表示領域216bは、豚房毎の回転率を示すリストを表示する領域である。表示領域216bに示される回転率のリストは、左から「選択欄」、「豚舎ID」、「豚房ID」、「直近回転率」、「出荷日齢」、「過去回転率」、「過去平均分散」の項目で並んでおり、縦方向に豚房毎に表示される。図8では、豚舎IDがA04、豚房IDがP2−010の豚房が選択されている状態である。「直近回転率」は、各豚房の出荷予定日に基づく出荷日齢から算出される回転率である。過去回転率は、各豚房の過去の回転率を示すものであり、それぞれ最大、平均、最小の回転率を示している。「過去平均分散」は過去の回転率の分散値の平均を示している。
表示領域216cは、農場全体の豚房毎の回転率を示すグラフを表示する領域である。横軸は直近の回転率であり、縦軸は過去平均の回転率を示している。表示される各円は、各1つの豚房を示しており、円の直径がその豚房での管理頭数に対応する。図8においては、ハッチングされた円が表示領域216bで選択されている豚房を示している。
表示領域216dは、回転率の時間推移を示すグラフであり、上段が農場全体の回転率を示し、下段が豚舎別の回転率を示している。
表示領域216eは、農場全体のレイアウト、農場内の豚舎のレイアウト、豚舎内の豚房のレイアウトのマップを示す図が表示される領域である。例えば、表示領域216bで選択された豚舎が、農場内のどの豚舎のどの豚房であるかを、マップ上で直感的に認識可能となる。
このように、ユーザは、表示画面216により、畜産業者(ユーザ)の生産パフォーマンス情報(KPI)の一つである豚房回転率情報を提供することが可能となる。さらに、生産パフォーマンスの高い豚舎、生産パフォーマンスの低い豚舎を速やかに認識することで、業務改善のポイントを認識し、業務改善を注力すべき豚舎を抽出することができる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る畜産情報管理システム1では、管理群に属する複数の豚の個々の体重情報を取得し、取得された個々の豚の体重情報と、管理群に属する複数の豚の離乳日に関する情報を含む管理群の属性情報を用いて、出荷予定日のタイミングにおける管理群に属する豚の体重分布を推定することができる。畜産業者は、推定された体重分布を知ることで、収益を増大させるための業務計画や出荷計画を立てることができる。
なお、以上の実施形態では、推定希望タイミングは、システムが選択しているが、ユーザが指定しても構わない。例えば、ユーザが入力部211から出荷予定日を推定希望タイミングとして入力することで、推定部111が体重情報取得部112で取得される個々の豚の体重情報と、管理群に属する複数の豚の離乳日に関する情報を含む管理群の属性情報を用いて、推定を行う所定の推定演算タイミングで管理群に属する複数の豚の任意の出荷予定日における体重分布を推定しても構わない。ユーザが出荷予定日をあらかじめ定め、現時点(演算推定タイミング)での、出荷予定日における体重分布を知ることで、業務計画の改善等を行うことができる。
<プログラム>
図9は、コンピュータ801の構成を示す概略ブロック図である。コンピュータ801は、CPU802、主記憶装置803、補助記憶装置804、インタフェース805を備える。CPU802はGPUであっても構わない。
ここで、実施形態に係る畜産情報管理サーバ101を構成する各機能を実現するためのプログラムの詳細について説明する。
畜産情報管理サーバ101は、コンピュータ801に実装される。そして、畜産情報管理サーバ101の各構成要素の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置804に記憶されている。CPU802は、プログラムを補助記憶装置804から読み出して主記憶装置803に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU802は、プログラムに従って、上記した記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置803に確保する。
当該プログラムは、具体的には、コンピュータ801において、管理群に属する複数の家畜の個々の体重情報を取得する体重取得ステップと、前記体重取得ステップで取得された個々の家畜の体重情報と、前記管理群に属する複数の家畜の出生日及び/又は離乳日に関する情報を含む前記管理群の属性情報を用いて、所定のタイミングにおける前記管理群に属する複数の家畜の体重分布を推定する推定ステップと、を実現するプログラムである。
なお、補助記憶装置804は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、インタフェース805を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムがネットワークNWを介してコンピュータ801に配信される場合、配信を受けたコンピュータ801が当該プログラムを主記憶装置803に展開し、上記処理を実行してもよい。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置804に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)
であってもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。また、実施形態の説明では家畜として豚を例として説明したが、牛や鳥のように他の家畜に畜産情報管理システムを適用しても構わない。その際には、家畜の種類によって数理モデルを適宜設定することができる。
1…畜産情報管理システム
101…畜産情報管理サーバ
111…推定部
112…体重情報取得部
113…生産情報取得部
114…管理情報取得部
115…回転率処理部
121…家畜情報記憶部
122…数理モデル記憶部
201…端末装置
211…入力部
212…表示部
213、214、215、216…表示画面
301…豚舎
801…コンピュータ
802…CPU
803…主記憶装置
804…補助記憶装置
805…インタフェース

Claims (19)

  1. 管理群に属する複数の家畜の個々の体重情報を取得する体重情報取得部と、
    前記体重情報取得部で取得される個々の家畜の体重情報と、前記管理群に属する複数の家畜の出生日及び/又は離乳日に関する情報を含む前記管理群の属性情報を用いて、推定を行う所定の推定演算タイミングで、任意の推定希望タイミングにおける前記管理群に属する複数の家畜の体重分布を推定する推定部と、
    を備える畜産情報管理システム。
  2. 前記推定部は、前記体重情報取得部が取得する個々の家畜の体重情報を測定する測定タイミングよりも後の体重分布を推定する請求項1に記載の畜産情報管理システム。
  3. 前記推定部は、推定される体重分布が予め設定した体重分布を満たすタイミングを推定する請求項1又は2に記載の畜産情報管理システム。
  4. 前記推定部は、複数の推定希望タイミングにおける複数推定される体重分布を用いて、前記複数の推定される体重分布が所定の条件を満たすタイミングから出荷予定日に関する情報として生成する請求項3に記載の畜産情報管理システム。
  5. 前記推定希望タイミングをユーザが入力するための入力部を更に備え、
    前記推定部は、前記入力部から入力される推定希望タイミングにおける体重分布を推定する請求項1又は2に記載の畜産情報管理システム。
  6. 前記属性情報は、前記管理群に属する家畜の飼養場所に関する情報を含む請求項1から5のいずれか一項に記載の畜産情報管理システム。
  7. 前記管理群に属する家畜の飼養環境に関する管理情報を取得する管理情報取得部を更に備え、
    前記属性情報は、前記管理情報取得部が取得する管理情報を含む請求項1から6のいずれか一項に記載の畜産情報管理システム。
  8. 前記管理群に属する家畜の飼養履歴に関する履歴情報を取得する生産情報取得部を更に備え、
    前記属性情報は、前記生産情報取得部で取得された履歴情報を含む請求項1から7のいずれか一項に記載の畜産情報管理システム。
  9. 前記属性情報は、前記管理群に属する家畜の種別及び/又は品種に関する種別情報を含む請求項1から8のいずれか一項に記載の畜産情報管理システム。
  10. 前記推定部は、前記属性情報に応じて複数の数理モデルから選択される数理モデルを用いて体重分布を推定する請求項1から9のいずれか一項に記載の畜産情報管理システム。
  11. 前記推定部は、前記出生日及び/又は離乳日から前記推定希望タイミングまでの経過時間に応じて複数の数理モデルから選択される数理モデルを用いて体重分布を推定する請求項1から10のいずれか一項に記載の畜産情報管理システム。
  12. 前記体重情報取得部は、体重分布を推定した期間の前記管理群に属する個々の家畜の体重を実績体重として取得し、
    前記推定部は、推定された体重分布と前記実績体重を用いて数理モデルを更新する請求項1から11のいずれか一項に記載の畜産情報管理システム。
  13. 前記体重情報取得部は、前記実績体重をユーザが測定するタイミングをユーザに提示するための測定タイミング情報を生成する請求項12に記載の畜産情報管理システム。
  14. 前記体重分布を表示するための表示部を更に備え、
    前記表示部は、前記任意の推定希望タイミングの体重分布を表示する請求項1から13のいずれか一項に記載の畜産情報管理システム。
  15. 前記推定部は、第1の推定演算タイミングで第1体重分布を推定し、前記第1の推定演算タイミングと異なる第2の推定演算タイミングで第2体重分布を推定し、
    前記表示部は、前記第1体重分布と前記第2体重分布を表示する請求項14に記載の畜産情報管理システム。
  16. 前記家畜は豚である請求項1から15のいずれか一項に記載の畜産情報管理システム。
  17. 管理群に属する複数の家畜の個々の体重情報を取得する体重情報取得部と、
    前記体重情報取得部で取得される個々の家畜の体重情報と、前記管理群に属する複数の家畜の出生日及び/又は離乳日に関する情報を含む前記管理群の属性情報を用いて、推定を行う所定の推定演算タイミングで、任意の推定希望タイミングにおける前記管理群に属する複数の家畜の体重分布を推定する推定部と、
    を備える畜産情報管理サーバ。
  18. 体重情報取得部が、管理群に属する複数の家畜の個々の体重情報を取得する体重取得ステップと、
    推定部が、前記体重取得ステップで取得される個々の家畜の体重情報と、前記管理群に属する複数の家畜の出生日及び/又は離乳日に関する情報を含む前記管理群の属性情報を用いて、推定を行う所定の推定演算タイミングで、任意の推定希望タイミングにおける前記管理群に属する複数の家畜の体重分布を推定する推定ステップと、
    を備える畜産情報管理方法。
  19. 管理群に属する複数の家畜の個々の体重情報を取得する体重取得ステップと、
    前記体重取得ステップで取得される個々の家畜の体重情報と、前記管理群に属する複数の家畜の出生日及び/又は離乳日に関する情報を含む前記管理群の属性情報を用いて、推定を行う所定の推定演算タイミングで、任意の推定希望タイミングにおける前記管理群に属する複数の家畜の体重分布を推定する推定ステップと、
    をコンピュータに実行させる畜産情報管理プログラム。

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