JP2021087324A - 可変出力電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】所望される電源電圧を出力可能とする汎用性の高い可変出力電源装置を提供する。【解決手段】可変出力電源装置500は、要求電圧に関する情報に基づいて要求電圧を生成、出力可能に構成されてなる要求電圧生成部530と、被電源供給装置600が必要とする電源電圧である要求電圧に関する情報を外部に通信可能に構成されて被電源供給装置600に設置される受電通信制御部540と通信し要求電圧に関する情報を取得し、その取得された要求電圧に関する情報に基づいて要求電圧生成部530における電圧生成動作を制御する電源装置主制御部510と、を備える。可変出力電源装置500は、要求電圧の異なる複数の被電源供給装置600に電源供給可能となっている。【選択図】図1
Description
本発明は、電源装置に係り、特に、所要電圧の異なる種々の被電源供給装置に対する電源供給を可能として汎用性、拡張性の向上等を図ったものに関する。
電子装置に必要とされる電源電圧は、電子装置の機能等によって様々である。
一方、電圧の種類としては、一般的に直流電圧が多い。
電子装置に電源電圧を供給する電源装置の構成としては、例えば、バッテリ電圧をDC−DC変換回路を用いて所望の電源電圧に変換し、出力する構成が良く知れられている(例えば、特許文献1等参照)。
一方、電圧の種類としては、一般的に直流電圧が多い。
電子装置に電源電圧を供給する電源装置の構成としては、例えば、バッテリ電圧をDC−DC変換回路を用いて所望の電源電圧に変換し、出力する構成が良く知れられている(例えば、特許文献1等参照)。
しかしながら、上述のような従来の電源装置の場合、所望される電源電圧毎に、その電圧専用のDC−DC回路を設ける構成となるため、所望電圧の異なる他の装置の電源装置として流用することができず、汎用性に欠けるという問題がある。
出力電圧が所望される電圧と異なる電源装置を流用するためには、電源供給を受ける被電源供給装置内に、例えば、電圧変換回路を設けて所望の電圧を得る方法が考えられるが、電源変換回路が雑音発生源となり、被電源供給装置の電子回路の誤動作を招くという畏れがある。
出力電圧が所望される電圧と異なる電源装置を流用するためには、電源供給を受ける被電源供給装置内に、例えば、電圧変換回路を設けて所望の電圧を得る方法が考えられるが、電源変換回路が雑音発生源となり、被電源供給装置の電子回路の誤動作を招くという畏れがある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、所望される電源電圧を出力可能とする汎用性の高い可変出力電源装置を提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係る可変出力電源装置は、
被電源供給装置が必要とする電源電圧を供給可能に構成されてなる可変出力電源装置であって、
前記被電源供給装置が必要とする電源電圧である要求電圧に関する情報を外部に通信可能に構成されて前記被電源供給装置に設置される受電通信制御部と、
前記要求電圧に関する情報に基づいて前記要求電圧を生成、出力可能に構成されてなる要求電圧生成部と、
前記受電通信制御部と通信し前記要求電圧に関する情報を取得し、当該取得された前記要求電圧に関する情報に基づいて前記要求電圧生成部における電圧生成動作を制御する電源装置主制御部を具備してなるものである、
被電源供給装置が必要とする電源電圧を供給可能に構成されてなる可変出力電源装置であって、
前記被電源供給装置が必要とする電源電圧である要求電圧に関する情報を外部に通信可能に構成されて前記被電源供給装置に設置される受電通信制御部と、
前記要求電圧に関する情報に基づいて前記要求電圧を生成、出力可能に構成されてなる要求電圧生成部と、
前記受電通信制御部と通信し前記要求電圧に関する情報を取得し、当該取得された前記要求電圧に関する情報に基づいて前記要求電圧生成部における電圧生成動作を制御する電源装置主制御部を具備してなるものである、
本発明によれば、被電源供給装置が必要とする電圧に関する情報を被電源供給装置から取得し、その電圧を生成、出力するよう構成したので、要求電圧の異なる種々の被電源供給装置に対する電源供給が可能となり、汎用性、拡張性の高い電源装置を提供することができるという効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図9を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における可変出力電源装置の構成例について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施の形態における可変出力電源装置(図1においては「PSC」と表記)500は、電源装置主制御部(図1においては「PSC−CON」と表記し、以下、「PSC主制御部」と称する)510と、通信用基幹電圧生成部(図1においては「CV−GEN」と表記)520と、要求電圧生成部(図1においては「RV−GEN」と表記)530と、受電通信制御部(図1においては「PR−COM」と表記)540とに大別されて構成されるものとなっている。
かかる構成において、特に、受電通信制御部540は、可変出力電源装置500により電源供給を受ける被電源供給装置600内に設置されるものとなっている。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における可変出力電源装置の構成例について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施の形態における可変出力電源装置(図1においては「PSC」と表記)500は、電源装置主制御部(図1においては「PSC−CON」と表記し、以下、「PSC主制御部」と称する)510と、通信用基幹電圧生成部(図1においては「CV−GEN」と表記)520と、要求電圧生成部(図1においては「RV−GEN」と表記)530と、受電通信制御部(図1においては「PR−COM」と表記)540とに大別されて構成されるものとなっている。
かかる構成において、特に、受電通信制御部540は、可変出力電源装置500により電源供給を受ける被電源供給装置600内に設置されるものとなっている。
被電源供給装置600は、本発明の実施の形態における可変出力電源装置500による電源供給を必要とするものであれば、特定の機能を有するものに限定されるものではない。
本発明の実施の形態において、可変出力電源装置500は、自動車両において用いられる場合を想定しており、このような場合に、被電源供給装置600は、例えば、各種のアクチュエータの駆動制御装置やグロープラグの駆動制御装置等を例として挙げることができる。
本発明の実施の形態において、可変出力電源装置500は、自動車両において用いられる場合を想定しており、このような場合に、被電源供給装置600は、例えば、各種のアクチュエータの駆動制御装置やグロープラグの駆動制御装置等を例として挙げることができる。
かかる被電源供給装置600は、基本的に、少なくとも受電装置主制御部(図1においては「PR−CON」と表記)610と、要求電圧受電部(図1においては「RV−RCV」と表記)620とを有して構成されたものとなっている。
受電装置主制御部610は、被電源供給装置600の全体の動作制御を行うものである。かかる受電装置主制御部610は、例えば、公知・周知の構成を有してなるマイクロコンピュータを中心に、RAMやROM等の記憶素子(図示せず)を備えると共に、入出力インターフェイス回路(図示せず)を主たる構成要素として構成されてなるものである。
受電装置主制御部610は、被電源供給装置600の全体の動作制御を行うものである。かかる受電装置主制御部610は、例えば、公知・周知の構成を有してなるマイクロコンピュータを中心に、RAMやROM等の記憶素子(図示せず)を備えると共に、入出力インターフェイス回路(図示せず)を主たる構成要素として構成されてなるものである。
要求電圧受電部620は、可変出力電源装置500により要求電圧VRの供給を受けて動作する被電源供給装置600の主要な回路である。
具体的には、例えば、被電源供給装置600がアクチュエータ駆動制御装置の場合、要求電圧受電部620はアクチュエータの通電回路などである。換言すれば、要求電圧受電部620は、受電装置主制御部610による駆動制御において負荷となるものである。
具体的には、例えば、被電源供給装置600がアクチュエータ駆動制御装置の場合、要求電圧受電部620はアクチュエータの通電回路などである。換言すれば、要求電圧受電部620は、受電装置主制御部610による駆動制御において負荷となるものである。
次に、上述した可変出力電源装置500の構成についてより具体的に説明する。
まず、本発明の実施の形態における可変出力電源装置500は、概括すれば、被電源供給装置600に設けられた受電通信制御部540を用いて被電源供給装置600が必要とする要求電圧に関する情報を取得し、その要求電圧を生成して被電源供給装置600へ供給可能に構成されたものである(詳細は後述)。
まず、本発明の実施の形態における可変出力電源装置500は、概括すれば、被電源供給装置600に設けられた受電通信制御部540を用いて被電源供給装置600が必要とする要求電圧に関する情報を取得し、その要求電圧を生成して被電源供給装置600へ供給可能に構成されたものである(詳細は後述)。
まず、PSC主制御部510は、可変出力電源装置500全体の動作制御を実行可能に構成されたものである。
かかるPSC主制御部510は、例えば、公知・周知の構成を有してなるマイクロコンピュータを中心に、RAMやROM等の記憶素子(図示せず)を備えると共に、入出力インターフェイス回路(図示せず)を主たる構成要素として構成されてなるものである。
本発明の実施の形態において、PSC主制御部510は、後述する通信用基幹電圧生成部520や要求電圧生成部530の動作制御が実行可能に構成されている。
かかるPSC主制御部510は、例えば、公知・周知の構成を有してなるマイクロコンピュータを中心に、RAMやROM等の記憶素子(図示せず)を備えると共に、入出力インターフェイス回路(図示せず)を主たる構成要素として構成されてなるものである。
本発明の実施の形態において、PSC主制御部510は、後述する通信用基幹電圧生成部520や要求電圧生成部530の動作制御が実行可能に構成されている。
通信用基幹電圧生成部520は、後述するようにPSC主制御部510と受電通信制御部540とが通信動作を開始するために必要となる電源電圧である通信用基幹電圧VCを生成、出力するよう構成されてなるものである。
要求電圧生成部530は、後述するようにPSC主制御部510と受電通信制御部540との通信により得られた被電源供給装置600の要求電圧に関する情報を基に、要求電圧VRを生成、出力するよう構成されてなるものである。
一方、受電通信制御部540は、PSC主制御部510との通信を行い被電源供給装置600の要求電圧に関する情報をPSC主制御部510へ送るよう構成されて、可変出力電源装置500と被電源供給装置600とのインターフェイスを図るものとなっている。
この受電通信制御部540とPSC主制御部510との通信は、可変出力電源装置500を自動車両において用いる場合には、例えば、CAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)に基づくものとするのが好適である。
この受電通信制御部540とPSC主制御部510との通信は、可変出力電源装置500を自動車両において用いる場合には、例えば、CAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)に基づくものとするのが好適である。
受電通信制御部540は、被電源供給装置600の要求電圧とは関係なく、通信用基幹電圧生成部520から通信用基幹電圧VCの供給を受けることで動作可能に構成されている。なお、通信用基幹電圧VCは、自動車両において用いる場合には、例えば、12V程度が好適である。
なお、可変出力電源装置500と被電源供給装置600間は、少なくとも、通信用基幹電圧VCの供給のための基幹電圧供給線1、双方のグランドを接続するグランド線2、通信信号を送受するための信号線3及び要求電圧VRの供給のための要求電圧供給線4を設ける必要がある。
また、本発明の実施の形態における可変出力電源装置500への電源供給は、イグニッションスイッチ11(電源スイッチ)がオンされることでバッテリ12(電源)により電源電圧が供給されるものとなっている。
また、本発明の実施の形態における可変出力電源装置500への電源供給は、イグニッションスイッチ11(電源スイッチ)がオンされることでバッテリ12(電源)により電源電圧が供給されるものとなっている。
図2には、要求電圧生成部530の構成例が示されており、以下、同図を参照しつつ、この構成例について説明する。
この構成例において、要求電圧生成部530は、出力する電源電圧の数に対応して設けられたDC−AC変換回路(図2においては「DC−AC」と表記)110−1〜110−nと、各DC−AC変換回路110−1〜110−nの後段にそれぞれ設けられた波形整形回路(図2においては「W−SH」と表記)120−1〜120−nとを具備して構成された降圧回路となっている。
この構成例において、要求電圧生成部530は、出力する電源電圧の数に対応して設けられたDC−AC変換回路(図2においては「DC−AC」と表記)110−1〜110−nと、各DC−AC変換回路110−1〜110−nの後段にそれぞれ設けられた波形整形回路(図2においては「W−SH」と表記)120−1〜120−nとを具備して構成された降圧回路となっている。
DC−AC変換回路110−1〜110−nは、従来から良く知られている構成のもので、回路内に設けられるスイッチング素子(図示せず)のオン・オフ動作におけるデューティ比を制御することで出力電圧の実効値を所望の値とすることができるよう構成されたものである。
本発明の実施の形態においては、PSC主制御部510により、DC−AC変換回路110−1〜110−nのデューティ比が制御されるものとなっている。
本発明の実施の形態においては、PSC主制御部510により、DC−AC変換回路110−1〜110−nのデューティ比が制御されるものとなっている。
波形整形回路120−1〜120−nも従来から良く知られた構成のもので、DC−AC変換回路110−1〜110−nの出力波形を整形して出力電圧の実効値を所望の目標電圧とするためのものである。
なお、図2において示されたDC−AC変換回路110−1〜110−nの出力波形の電圧値12〔V〕は、あくまでも一例である。
なお、図2において示されたDC−AC変換回路110−1〜110−nの出力波形の電圧値12〔V〕は、あくまでも一例である。
次に、図3には、可変出力電源装置500と被電源供給装置600との接続に用いられるコネクタの構成例が示されており、以下、同図を参照しつつ説明する。
可変出力電源装置500と被電源供給装置600との間には、先に述べたように少なくとも、基幹電圧供給線1、グランド線2、信号線3及び要求電圧供給線4の4種類の配線が必要となる。
可変出力電源装置500と被電源供給装置600との間には、先に述べたように少なくとも、基幹電圧供給線1、グランド線2、信号線3及び要求電圧供給線4の4種類の配線が必要となる。
図3は、これら4種類の配線と送電側コネクタ20の接続例を模式的に示したものである。
送電側コネクタ20は、第1乃至第4のピンエリア21−1〜21−4と、予備の第5のピンエリア21−5が設けられたものとなっている。
第1乃至第5のピンエリア21−1〜21−5には、接続される配線に応じて単数又は複数の接続ピン(図示せず)が配設されている。
送電側コネクタ20は、第1乃至第4のピンエリア21−1〜21−4と、予備の第5のピンエリア21−5が設けられたものとなっている。
第1乃至第5のピンエリア21−1〜21−5には、接続される配線に応じて単数又は複数の接続ピン(図示せず)が配設されている。
この例においては、第1のピンエリア21−1には基幹電圧供給線1が、第2のピンエリア21−2にはグランド線2が、第3のピンエリア21−3には信号線3が、第4のピンエリア21−4には要求電圧供給線4が、それぞれ接続されるものとなっている。また、点線で示された第5のピンエリア21−5は予備として設けられている。
なお、図3に示された第1乃至第5のピンエリア21−1〜21−5の配置は、あくまでも一例であり、この配置例に限定される必要はなく、任意に設定し得るものである。
なお、図3に示された第1乃至第5のピンエリア21−1〜21−5の配置は、あくまでも一例であり、この配置例に限定される必要はなく、任意に設定し得るものである。
次に、可変出力電源装置500の動作について図4に示されたフローチャートを参照しつつ説明する。
先ず、イグニッションスイッチ11(電源スイッチ)がオンとされて可変出力電源装置500にバッテリ電圧(電源)が印加されることで、PSC主制御部510が動作開始状態となる(図4のステップS100参照)。
次いで、通信用基幹電圧生成部520が始動し(図4のステップS110参照)、通信用基幹電圧VCが生成され、被電源供給装置600の受電通信制御部540への通信用基幹電圧VCの供給が開始されるここととなる(図4のステップS120参照)。
先ず、イグニッションスイッチ11(電源スイッチ)がオンとされて可変出力電源装置500にバッテリ電圧(電源)が印加されることで、PSC主制御部510が動作開始状態となる(図4のステップS100参照)。
次いで、通信用基幹電圧生成部520が始動し(図4のステップS110参照)、通信用基幹電圧VCが生成され、被電源供給装置600の受電通信制御部540への通信用基幹電圧VCの供給が開始されるここととなる(図4のステップS120参照)。
通信用基幹電圧VCの供給により受電通信制御部540が動作状態となると、受電通信制御部540とPSC主制御部510とが相互に通信可能な状態(装置間通信確立)となる(図4のステップS130参照)。
次いで、受電通信制御部540からPSC主制御部510に対して受電情報が送信される(図3のステップS140参照)。
次いで、受電通信制御部540からPSC主制御部510に対して受電情報が送信される(図3のステップS140参照)。
ここで、受電情報は、被電源供給装置600が必要とする電源電圧、すなわち要求電圧に関する情報である。
具体的に、本発明の実施の形態における受電情報は、要求電圧受電部620が必要とする要求電圧VRの電圧値や被電源供給装置600の予め定められた識別番号、その他、可変出力電源装置500により被電源供給装置600へ電源供給を行う際に必要な諸情報である。
具体的に、本発明の実施の形態における受電情報は、要求電圧受電部620が必要とする要求電圧VRの電圧値や被電源供給装置600の予め定められた識別番号、その他、可変出力電源装置500により被電源供給装置600へ電源供給を行う際に必要な諸情報である。
これに対して、PSC主制御部510においては受信処理が実行される(図4のステップS150参照)。
すなわち、PSC主制御部510においては、受電通信制御部540から送信された受電情報が解読されて、被電源供給装置600の識別がなされると共に、要求電圧生成部530に対して、生成、出力すべき要求電圧VRの電圧値が指示されて、要求電圧生成部530対する駆動制御が行われることとなる(図4のステップS160参照)。
すなわち、PSC主制御部510においては、受電通信制御部540から送信された受電情報が解読されて、被電源供給装置600の識別がなされると共に、要求電圧生成部530に対して、生成、出力すべき要求電圧VRの電圧値が指示されて、要求電圧生成部530対する駆動制御が行われることとなる(図4のステップS160参照)。
要求電圧生成部530においては、PSC主制御部510から指示された電圧値の要求電圧VRの生成、出力がおこなわれ、要求電圧VRが被電源供給装置600へ供給されることとなる(図4のステップS170参照)。
その結果、要求電圧受電部620の動作が開始されることとなる(図4のステップS180参照)。
なお、PSC主制御部510による要求電圧生成部530に対する上述の電圧値の指示は、より具体的には、例えば、要求電圧生成部530が先に図2に示された構成例のように変換出力電圧の実効値をデューティ比制御可能なDC−AC変換回路110−1〜110−nを用いる構成の場合、DC−AC変換回路110−1〜110−nに対するデューティ比制御となる。
その結果、要求電圧受電部620の動作が開始されることとなる(図4のステップS180参照)。
なお、PSC主制御部510による要求電圧生成部530に対する上述の電圧値の指示は、より具体的には、例えば、要求電圧生成部530が先に図2に示された構成例のように変換出力電圧の実効値をデューティ比制御可能なDC−AC変換回路110−1〜110−nを用いる構成の場合、DC−AC変換回路110−1〜110−nに対するデューティ比制御となる。
上述の実施例においては、1台の被電源供給装置に対して電源供給を行う場合の構成例について説明したが、次に、複数の被電源供給装置に対する電源供給を可能とした場合の構成例について図5及び図6を参照しつつ説明する。
図5には、3つの電源電圧を出力可能とする場合の可変出力電源装置500Aにおけるコネクタの配設例が示されており、以下、同図を参照しつつコネクタ配置について説明する。
可変出力電源装置500Aの筐体30適宜な部位には、送電側第1乃至第3のコネクタ20−1〜20−3が適宜な間隔を隔てて設けられており(図5参照)、第1乃至第3の被電源供給装置600−1〜600−3(図6参照)への電源供給を可能としている。
可変出力電源装置500Aの筐体30適宜な部位には、送電側第1乃至第3のコネクタ20−1〜20−3が適宜な間隔を隔てて設けられており(図5参照)、第1乃至第3の被電源供給装置600−1〜600−3(図6参照)への電源供給を可能としている。
すなわち、第1の被電源供給装置600−1には受電側第1のコネクタ20A−1が、第2の被電源供給装置600−2には受電側第2のコネクタ20A−2が、第3の被電源供給装置600−3には受電側第3のコネクタ20A−3が、それぞれ設けられるものとなっている(図6参照)。
なお、送電側第1乃至第3のコネクタ20−1〜20−3と受電側第1乃至第3のコネクタ20A−1〜20A−3は、いずれも先に説明したコネクタ20と同一構成を有するものである。
なお、送電側第1乃至第3のコネクタ20−1〜20−3と受電側第1乃至第3のコネクタ20A−1〜20A−3は、いずれも先に説明したコネクタ20と同一構成を有するものである。
なお、送電側第1乃至第3のコネクタ20−1〜20−3と受電側第1乃至第3のコネクタ20A−1〜20A−3は、それぞれ接続ケーブル22−1〜22−3で相互に接続されるものとなっている。
また、接続ケーブル22−1〜22−3は、図示は省略してあるが、一方の端部には送電側第1乃至第3のコネクタ20−1〜20−3と勘合するコネクタが、他方の端部には受電側第1乃至第3のコネクタ20A−1〜20A−3と嵌合するコネクタが、それぞれ設けられている。このような構成は、一般的に良く知られたものであり、本発明特有のものではないので、ここでの詳細な説明は省略することとする。
また、接続ケーブル22−1〜22−3は、図示は省略してあるが、一方の端部には送電側第1乃至第3のコネクタ20−1〜20−3と勘合するコネクタが、他方の端部には受電側第1乃至第3のコネクタ20A−1〜20A−3と嵌合するコネクタが、それぞれ設けられている。このような構成は、一般的に良く知られたものであり、本発明特有のものではないので、ここでの詳細な説明は省略することとする。
一台の可変出力電源装置500Aにより3つの電源電圧を出力可能とする場合、可変出力電源装置500Aは、通信用基幹電圧生成部520と、PSC主制御部510と、第1乃至第3の要求電圧生成部(図6においては、それぞれ「RV−GEN(1)」、「RV−GEN(2)」、「RV−GEN(3)」と表記)530−1〜530−3と、第1乃至第3の被電源供給装置600−1〜600−3に設けられた受電通信制御部540−1〜540−3とから構成されたものとなる。
なお、第1乃至第3の要求電圧生成部530−1〜530−3は、先に説明した要求電圧生成部530と同一の構成を有するものであり、また、受電通信制御部540−1〜540−3は、先に説明した受電通信制御部540と同一の構成を有するものである。
第1乃至第3の被電源供給装置600−1〜600−3は、いずれも、その基本的構成は、先に説明した被電源供給装置600に相当するものである。
すなわち、第1の被電源供給装置600−1は、受電装置主制御部(図6においては「PR−CON(1)」と表記)610−1及び要求電圧受電部(図6においては「RV−RCV(1)」と表記)620−1を、第2の被電源供給装置600−2は、受電装置主制御部(図6においては「PR−CON(2)」と表記)610−2及び要求電圧受電部(図6においては「RV−RCV(2)」と表記)620−2を、第3の被電源供給装置600−3は、受電装置主制御部(図6においては「PR−CON(3)」と表記)610−3及び要求電圧受電部(図6においては「RV−RCV(3)」と表記)620−3を、それぞれ有して構成されている。
すなわち、第1の被電源供給装置600−1は、受電装置主制御部(図6においては「PR−CON(1)」と表記)610−1及び要求電圧受電部(図6においては「RV−RCV(1)」と表記)620−1を、第2の被電源供給装置600−2は、受電装置主制御部(図6においては「PR−CON(2)」と表記)610−2及び要求電圧受電部(図6においては「RV−RCV(2)」と表記)620−2を、第3の被電源供給装置600−3は、受電装置主制御部(図6においては「PR−CON(3)」と表記)610−3及び要求電圧受電部(図6においては「RV−RCV(3)」と表記)620−3を、それぞれ有して構成されている。
受電装置主制御部610−1〜610−3は、先に説明した受電装置主制御部610に対応し、要求電圧受電部620−1〜620−3は、先に説明した要求電圧受電部620に対応するものである。
なお、第1乃至第3の被電源供給装置600−1〜600−3は、それぞれの具体的な動作は異なるものであっても、同一のものであってもいずれでも良いものとする。
なお、第1乃至第3の被電源供給装置600−1〜600−3は、それぞれの具体的な動作は異なるものであっても、同一のものであってもいずれでも良いものとする。
次に、複数の送電側コネクタ20−1〜20−nを筐体30(図5参照)以外の場所に設ける場合の例について、図7及び図8を参照しつつ説明する。
図7は、車内のダッシュボード付近の模式図であるが、複数の送電側コネクタ20A−1〜20A−nを、例えば、助手席側のダッシュボードの適宜な部位に設けても良い。
このように、車内に複数の送電側コネクタ20−1〜20−nを設けることで、本発明に係る可変出力電源装置に対応した新たな各種の電子機器、電子装置を後発的に車内に設けることが可能となる。
図7は、車内のダッシュボード付近の模式図であるが、複数の送電側コネクタ20A−1〜20A−nを、例えば、助手席側のダッシュボードの適宜な部位に設けても良い。
このように、車内に複数の送電側コネクタ20−1〜20−nを設けることで、本発明に係る可変出力電源装置に対応した新たな各種の電子機器、電子装置を後発的に車内に設けることが可能となる。
なお、エンジンルーム(図8参照)に設ける場合、車内の場合に比して設置可能な空間が限定的であることが多いため、送電側コネクタ20を複数設けることが困難なこともあり得るが、設置可能な範囲で新たな電子計測装置等を後発的に設けることが可能となる。
なお、上述した本発明の実施の形態においては、要求電圧生成部530を降圧回路に構成した場合の構成例を示したが、必ずしも降圧回路に限定される必要はなく、次述する他の構成例のような構成としても好適である。
すなわち、図9には、要求電圧生成部530の他の構成例を示す構成図が示されており、以下、同図を参照しつつ、この構成例について説明する。
なお、図2に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
この構成例は、DC−AC変換回路110−1〜110−nの前段に、DC−DC昇圧回路130を設け、このDC−DC昇圧回路130を用いて電源電圧を所望の直流電圧に昇圧し、その昇圧電圧をDC−AC変換回路110−1〜110−nに入力するように構成した回路である。
このような構成を採ることで昇圧と降圧を可能とした回路を提供することができ、出力電圧の調整範囲の自由度を高くすることが可能となる。
すなわち、図9には、要求電圧生成部530の他の構成例を示す構成図が示されており、以下、同図を参照しつつ、この構成例について説明する。
なお、図2に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
この構成例は、DC−AC変換回路110−1〜110−nの前段に、DC−DC昇圧回路130を設け、このDC−DC昇圧回路130を用いて電源電圧を所望の直流電圧に昇圧し、その昇圧電圧をDC−AC変換回路110−1〜110−nに入力するように構成した回路である。
このような構成を採ることで昇圧と降圧を可能とした回路を提供することができ、出力電圧の調整範囲の自由度を高くすることが可能となる。
所望される電源電圧が各々異なる複数の電子装置に対する電源装置に適用できる。
110…DC−AC変換回路
120…波形整形回路
500…可変出力電源装置
510…電源装置主制御部
520…通信用基幹電圧生成部
530…要求電圧生成部
540…受電通信制御部
600…被電源供給装置
610…受電装置主制御部
620…要求電圧受電部
120…波形整形回路
500…可変出力電源装置
510…電源装置主制御部
520…通信用基幹電圧生成部
530…要求電圧生成部
540…受電通信制御部
600…被電源供給装置
610…受電装置主制御部
620…要求電圧受電部
Claims (4)
- 被電源供給装置が必要とする電源電圧を供給可能に構成されてなる可変出力電源装置であって、
前記被電源供給装置が必要とする電源電圧である要求電圧に関する情報を外部に通信可能に構成されて前記被電源供給装置に設置される受電通信制御部と、
前記要求電圧に関する情報に基づいて前記要求電圧を生成、出力可能に構成されてなる要求電圧生成部と、
前記受電通信制御部と通信し前記要求電圧に関する情報を取得し、当該取得された前記要求電圧に関する情報に基づいて前記要求電圧生成部における電圧生成動作を制御する電源装置主制御部を具備してなることを特徴とする可変出力電源装置。 - 前記要求電圧生成部は、デューティ比制御により出力電圧の実効値を可変可能に構成されてなるDC−AC変換回路を具備してなり、
前記電源装置主制御部は、前記DC−AC変換回路におけるデューティ比制御を実行可能に構成されてなることを特徴とする請求項1記載の可変出力電源装置。 - 前記要求電圧生成部は、前記DC−AC変換回路の前段にDC−DC昇圧回路が設けられ、前記DC−AC変換回路は、前記DC−DC昇圧回路の出力電圧を入力電圧とすることを特徴とする請求項2記載の可変出力電源装置。
- 前記受電通信制御部の動作に必要な電源電圧を生成、出力する通信用基幹電圧生成部が設けられ、
前記受電通信制御部は、前記通信用基幹電圧生成部から電源供給を受けて動作可能とされ、前記電源装置主制御部と通信可能となるよう構成されてなることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の可変出力電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019216170A JP2021087324A (ja) | 2019-11-29 | 2019-11-29 | 可変出力電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019216170A JP2021087324A (ja) | 2019-11-29 | 2019-11-29 | 可変出力電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021087324A true JP2021087324A (ja) | 2021-06-03 |
Family
ID=76085932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019216170A Pending JP2021087324A (ja) | 2019-11-29 | 2019-11-29 | 可変出力電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021087324A (ja) |
-
2019
- 2019-11-29 JP JP2019216170A patent/JP2021087324A/ja active Pending
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