JP2021087255A - 組み立て式のケーブル収容容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブルを収容しつつ、道路事情を考慮したさらなる改善の要求に応えることができるケーブル収容容器を提供すること。【解決手段】ケーブル収容容器1は、底部10と、底部10に着脱可能に結合される側壁部11、12と、側壁部11、12に着脱可能に結合される蓋部13と、底部10、側壁部11、12および蓋部13に囲まれてケーブル(電力線3、通信線4)を収容するケーブル収容部14と、を備え、底部10、側壁部11、12および蓋部13のうちの少なくとも1つが、透光性を有する透光部15を構成する。【選択図】図2

Description

本発明は、ケーブルを収容する組み立て式のケーブル収容容器に関する。
従来、道路に設けられる照明灯や電光表示器等の電気機器に対し、道路に沿って敷設される電力線から給電を行う技術や、通信線を介して通信を行う技術が知られている。
特許文献1には、道路の路肩に構築された擁壁の上部に沿って電力線を収容するダクト本体が配設され、ダクト本体内に仕切られた複数のケーブル類配設室にケーブルがそれぞれ配設されるケーブル配設ユニットが開示されている。このケーブル配設ユニットにおいては、少なくとも一つのケーブル配設室に路面照明用器具が設置され、少なくとも一つのケーブル類配設室に路面側開口を覆うカバーが脱着自在に設けられている。
特開2004−120893号公報
しかしながら、特許文献1に示されているケーブルが収容されるケーブル類配設ユニットにおいては、路面照明用器具により道路を照明する形態に限られず、当該ユニットが配置される道路事情を考慮したさらなる改善の要求がある。
そこで本発明は、ケーブルを収容しつつ、道路事情を考慮したさらなる改善の要求に応えることができるケーブル収容容器を提供することを目的とする。
(1)本発明は、底部と、前記底部に着脱可能に結合される側壁部と、前記側壁部に着脱可能に結合される蓋部と、前記底部、前記側壁部および前記蓋部に囲まれてケーブルを収容するケーブル収容部と、を備え、前記底部、前記側壁部および前記蓋部のうちの少なくとも1つが、透光性を有する透光部を構成する。
(2)本発明は、(1)において、前記底部と前記側壁部とを着脱可能に結合する第1の結合部材と、前記側壁部と前記蓋部とを着脱可能に結合する第2の結合部材と、を有する。
(3)本発明は、(1)または(2)において、前記ケーブル収容部を、前記ケーブルが収容される第1の収容部と、前記透光部に面し、電気機器が収容される第2の収容部と、に隔てる隔離板と、前記電気機器に電力を供給する電力供給線と、を備える。
(4)本発明は、(3)において、前記隔離板の向きを調整する調整機構を有し、前記電気機器は、前記隔離板に装着される。
(5)本発明は、(3)または(4)において、前記電気機器は、照明器具であって、前記隔離板は、前記照明器具の発光を反射させる反射部を有する。
(6)本発明は、(1)〜(5)のいずれかにおいて、前記透明部に光触媒が被覆される。
(7)本発明は、(1)〜(6)のいずれかにおいて、前記ケーブルの延伸方向の一端部に配置される第1の係合部と、前記ケーブルの延伸方向の他端部に配置される第2の係合部と、を更に備え、前記ケーブルの延伸方向に沿って隣接配置される一対の当該ケーブル収容容器が、前記第1の係合部に前記第2の係合部を係合させることにより連結される。
本発明によれば、ケーブルを収容しつつ、道路事情を考慮したさらなる改善の要求に応えることができる。
本発明の第1実施形態に係るケーブル収容容器が高速道路の高欄に設置された状況を示す概略図である。 第1実施形態のケーブル収容容器を示す縦断面図である。 第1実施形態のケーブル収容容器の蓋部を外した状態の平面図である。 第1実施形態のケーブル収容容器を構成する隔離板の底部への装着構造を示す正面図である。 第1実施形態のケーブル収容容器の蓋部を外した状態の平面図であって、調整機構により隔離板の向きを調整できることを説明する図である。 第1実施形態のケーブル収容容器の照明器具により高速道路を照明している状況を示す平面図である。 第1実施形態のケーブル収容容器の蓋部を外した状態の平面図であって、支持板により照明器具が支持されている状態を示す図である。 ケーブル収容容器内において隔離板が固定部により固定される例を示す平面図である。 第1実施形態のケーブル収容容器の変更例を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態のケーブル収容容器を示す縦断面図である。 第1実施形態および第2実施形態のケーブル収容容器の変更例を示す一部平面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るケーブル収容容器1が高速道路の高欄5に配設された状況を示す概略図である。なお、ケーブル収容容器1が配設される場所は、高速道路の高欄5に限定されない。高欄5は、高速道路の路面6の路肩に立設された擁壁7の上部に設けられている。外壁8が、高欄5の路面6側とは反対側に立設されている。
ケーブル収容容器1は、ケーブルを収容する角筒状の容器である。図1に示すように、高欄5の上には、複数のケーブル収容容器1が、互いの内部空間(後述するケーブル収容部14)が連通するように連続的に配置される。複数のケーブル収容容器1の内部には、その前後方向、すなわちケーブルの延伸方向に延びる細長い空洞2が形成される。ケーブルとは、電力を伝送するケーブルである複数の電力線3および情報を伝送するケーブルである複数の通信線4等を含む概念である。電力線3は、主に、発電所から供給される電力を送電する送電線、または、需要設備に電力を配電する配電線の役割がある。
ケーブル収容容器1の構成について説明する。図2に示すように、第1実施形態に係るケーブル収容容器1は、底部10と、底部10に着脱可能に結合される2つの側壁部11および側壁部12と、側壁部11および側壁部12に着脱可能に結合される蓋部13と、底部10、側壁部11、側壁部12および蓋部13に囲まれて電力線3および通信線4を収容するケーブル収容部14と、を備える。図1に示すように、一方の側壁部11は外壁8側に配置され、他方の側壁部12は路面6側に配置される。以下、外壁8側の側壁部11を第1の側壁部11といい、路面6側の側壁部12を第2の側壁部12という場合がある。
ケーブル収容容器1においては、底部10、側壁部11、側壁部12および蓋部13のうちの少なくとも1つが、透光性を有する透光部15を構成する。本実施形態では、路面6側の第2の側壁部12が透光部15を構成する。
第2の側壁部12を除く底部10、第1の側壁部11および蓋部13は、コンクリート、金属、セラミック、または強化樹脂等の材料により、それぞれ板状に形成された部材である。第2の側壁部12は、例えば透明なアクリル板等の透光性を有する透明樹脂により板状に形成された部材である。
第2の側壁部12の外面(路面6側の面)は、光触媒16で被覆されている。光触媒16は、例えば、酸化チタン等の一般周知の光触媒材料である。このようにして第2の側壁部12の外面が光触媒16で被覆されることにより、第2の側壁部12の外面を雨や塵などから保護して、長期にわたって透光性の機能を損なわないようにすることができる。なお、第2の側壁部12の内面や蓋部13なども光触媒16により被覆されてよい。
図2に示すように、底部10は、その上面の両側部に、前後方向(図2では図面表裏方向)の全長にわたる段部10aを有する。また、蓋部13は、その下面の両側部に、段部10aと同様に全長にわたる段部13aを有する。第1の側壁部11および第2の側壁部12は、底部10の段部10aと蓋部13の段部13aにそれぞれ嵌合する。角筒状のケーブル収容容器1の組み立ては、接着剤などを使わないので、組み立てた後でも、底部10、第1の側壁部11、第2の側壁部12および蓋部13は、着脱可能である。例えば、蓋部13を外すだけでケーブル収容容器1に収容されているケーブルの補修や交換などの作業を行うことができる。
図1および図2に示すように、ケーブル収容容器1は、下側の2つの第1の結合部材21と、上側の2つの第2の結合部材22と、を有する。第1の結合部材21は、底部10と第1の側壁部11、および底部10と第2の側壁部12を、それぞれ着脱可能に結合する。第2の結合部材22は、第1の側壁部11と蓋部13、および第2の側壁部12と蓋部13を、それぞれ着脱可能に結合する。
第1の結合部材21および第2の結合部材22は、断面L字状の留め金具で構成される。第1の結合部材21および第2の結合部材22は、L字状の留め金具が用いられる。第1の結合部材21および第2の結合部材22は、ケーブル収容容器1の四隅の角部を覆うように配置される。
一方の第1の結合部材21は、第1の側壁部11の下端部と底部10の下面に当接して第1の側壁部12を底部10に固定する。他方の第1の結合部材21は、第2の側壁部12の下端部と底部10の下面に当接し、第2の側壁部12を底部10に固定する。
一方の第2の結合部材22は、第1の側壁部11の上端部と蓋部13の上面に当接し、蓋部13を第1の側壁部11に固定する。他方の第2の結合部材22は、第2の側壁部12の上端部と蓋部13の上面に当接し、蓋部13を第2の側壁部12に固定する。
ケーブル収容容器1に対する第1の結合部材21および第2の結合部材22の固定は、着脱可能なねじ構造等が採用される。これにより、第1の結合部材21および第2の結合部材22をケーブル収容容器1から外して、ケーブル収容容器1を、底部10、第1の側壁部11、第2の側壁部12および蓋部13の4つに分離させることができる。
図2に示すように、本実施形態に係るケーブル収容容器1は、さらに、ケーブル収容部14を、電力線3および通信線4が収容される第1の収容部31と、第2の側壁部12に面し、電気機器としての照明器具41が収容される第2の収容部32と、に隔てる隔離板30と、照明器具41に電力線3から電力を供給する電力供給線42と、隔離板30の向きを調整する調整機構50と、を有する。本実施形態では、照明器具41は隔離板30に装着される。
図3および図4に示すように、隔離板30は、底部10に立てて設けられる。図3に示すように、隔離板30と第1の側壁部11との間が第1の収容部31となり、隔離板30と第2の側壁部12との間が第2の収容部32となる。隔離板30は、底部10に設けられる複数の調整機構50を介して立てられる。なお、図3では電力線3および通信線4の図示を省略している。
また、図2に示すように、本実施形態の隔離板30は、照明器具41の発光を反射させる反射部33を有する。反射部33は、隔離板30の照明器具41が装着された側の面30bに設けられている。反射部33は、例えば反射率の高い金属箔等からなるシートを面30bに貼ることにより構成される。
図4に示すように、調整機構50は、底部10に回転可能に嵌合される軸部51と、隔離板30を両面側から弾性的に挟持して支持する支持部52と、を有する。軸部51は軸線方向51aが底部10の表面に略直交している。軸部51は、例えば底部10に圧入されて回転可能に設けられる。支持部52は、隔離板30を挟持する一対の弾性片52aを含む。弾性片52aは、その突端に球状係合部52bを有する。
図4に示すように、隔離板30は、その下端部が支持部52の弾性片52aの間に配置される。隔離板30は、弾性片52aに挟持され、底部10の上に立った状態に支持される。隔離板30の下端部に、球状係合部52bが係合する凹部30aが形成されている。凹部30aに球状係合部52bを係合させることにより、隔離板30が底部10に位置決めされる。
図3に示すように、複数の調整機構50を底部10の上に所定の間隔で配置する。図3は、複数の調整機構50が格子状に配置された例を示している。このように複数の調整機構50を配置することにより、隔離板30を複数の調整機構50(図3に示す例では3か所)に架け渡して装着することにより、隔離板30を安定して支持することができる。
図3に示すように、隔離板30は、ケーブル収容部14の前後方向(図3では上下方向)に沿って配置される複数の調整機構50に支持させることで、前後方向と平行に配置される。また、隔離板30は、図5に示すように、前端側と後端側を左右方向に位置がずれている調整機構50で支持することにより、前後方向の向きを調整して底部10の上に配置される。このように構成することにより、隔離板30を第2の側壁部12とは異なる方向に向けることができる。なお、図5では電力線3および通信線4の図示を省略している。
図6に示すように、照明器具41は、路面6を照明するように隔離板30に装着される。複数の調整機構50から、任意の調整機構50を適宜に選択し、選択した調整機構50に隔離板30を装着することにより、路面6に対する照明器具41の照明方向(照射角度)を調整することができる。
なお、照明器具41は、図7に示すように、隔離板30とは別の支持板35に装着されてもよい。支持板35は、隔離板30と同様に一つの調整機構50に着脱可能に装着される。なお、図7では電力線3および通信線4の図示を省略している。
また、図8に示すように、隔離板30は、両端部が固定部36により固定的に支持される構成でもよい。この構成の場合、固定部36は、底部10に固定される。隔離板30の向きは、固定部36に依存する。
ここで、電力を供給するための配線例について説明する。図2に示すように、電力供給線42は、電力線3から引き出されて隔離板30に貫通され、照明器具41に接続される電気配線42aを含む。照明器具41は、電気配線42aを介して電力線3から所定の電力が供給されて発光する。電力線3および電力供給線42は、例えば、バス型配線により隣接するケーブル収容容器1内の各照明器具41を接続する。
照明器具41の前面から出射した光は、透明な側壁部12を透過して路面6側の側方を照明する。また、照明器具41の前面以外の面(例えば、側面など)から出射した光は、反射部33で反射され、側壁部12を透過して路面6側の側方を照明する。
以上説明してきたように、第1実施形態のケーブル収容容器1は、底部10と、底部10に着脱可能に結合される側壁部11および側壁部12と、側壁部11および側壁部12に着脱可能に結合される蓋部13と、底部10、側壁部11、側壁部12および蓋部13に囲まれて電力線3および通信線4を収容するケーブル収容部14と、を備え、底部10、側壁部11、12および蓋部13のうちの少なくとも1つが、透光性を有する透光部15を備える。
このようにして、透光性を有する透光部15を備えるので、ケーブル収容容器1を構成する底部10、側壁部11、側壁部12および蓋部13などを取り外すことなく、外部からこの透光部15を通してケーブル収容容器1内の収容物の容易に確認することができる。本実施形態では、路面6に面する側壁部12が透明部材で構成されて透光部15を構成する。したがって、路面6側から側壁部12を通して第2の収容部32に収容されている照明器具41を容易に確認することができる。また、ケーブル収容容器1は、作業者の都合のよい箇所(例えば、側壁部12など)を取り外して、収容されているケーブルや照明器具41などのメンテナスを行うこともできる。よって、ケーブル収容容器1は、外部から収容物を確認しつつ、メンテナンスなどの作業の容易性を図ることができる。
ケーブル収容容器1は、底部10、側壁部11、側壁部12および蓋部13のうち、任意の一部を透光部15で構成する。このため、ケーブル収容容器1全体を、透光性を有する材質で構成する必要がなく、必要な部分のみを透光部15とすることができる。
また、本実施形態のように、電気機器に照明器具41を用いる場合は、外部から隔離されたケーブル収容部14内部に当該照明器具41を配置できるので、照明器具41を風雨や埃等から保護しつつ、路面6への照明を実現できる。
ケーブル収容容器1は、底部10と側壁部11および側壁部12とを着脱可能に結合する第1の結合部材21と、側壁部11および側壁部12と蓋部13とを着脱可能に結合する第2の結合部材22と、を有する。これにより、第1の結合部材21または第2の結合部材22で互いに結合されている底部10、側壁部11、側壁部12および蓋部13のいずれか一つ、または複数を部分的に着脱できる。このため、メンテナンスが必要な収容物の近くを部分的に開放させることができ、収容物のメンテナンスを行いやすい。
ケーブル収容容器1は、ケーブル収容部14を、電力線3および通信線4が収容される第1の収容部31と、透光部15に面し、照明器具41が収容される第2の収容部32と、に隔てる隔離板30と、照明器具41に電力線3から電力を供給する電力供給線42と、を備える。
これにより、ケーブル類である電力線3および通信線4を敷設する機能と、電気機器である照明器具41を収容する機能とを分けた状態で、両者をケーブル収容容器1内に併存させて収容することができる。したがって、ケーブル類と電気機器といった異なる機器の管理をそれぞれ行いやすくなる。
ケーブル収容容器1は、隔離板30の前後方向の向きを調整する調整機構50を有し、照明器具41は隔離板30に装着される。
これにより、路面6に対する照明器具41の前後方向の照明角度を任意に調整することができる。
ケーブル収容容器1においては、隔離板30は、光を反射させる反射部33を有する。これにより、照明器具41の前面以外の面(例えば、側面など)から出射した光は、反射部33で反射され、照明器具41の前面から出射した光とともに側壁部12を透過して路面6側の側方を照明する。よって、ケーブル収容容器1は、照明器具41から出射する光の損失を抑えながら、路面6側の側方を照明することができる。また、光の反射率が高い特性を有する材料の反射部33を用いることにより、照明器具41の発光量を抑えることができ、照明器具41による電力の消費量を抑制することができる。
ケーブル収容容器1は、透光部15を構成する側壁部12に光触媒16が被覆される。これにより、光触媒16が有する光触媒作用によって、第2の側壁部12の外面を雨や塵などから保護することができる。このため、照明器具41から出射された光が第2の側壁部12の汚れによって低減されることを回避することができる。
<変更例>
図9は、上記照明器具41に代えて、電気機器として交通量を測定する車両センサ45(トラフィックカウンタ)を隔離板30に設置した変更例を示している。
トラフィックカウンタシステムは、図1に示す路面6を走行する車両の台数(交通量)を測定するシステムである。車両センサ45は、例えば、可視光を利用する監視カメラや、赤外線を利用するレーザセンサや赤外線カメラ等である。
図5に示したように、隔離板30の向きを調整することにより、車両センサ45の検知方向を調整することができる。例えば道路が片側二車線(外側車線と内側車線)の場合、車両センサ45の検知方向を車両の走行方向に対し直交させた状態では、外側車線と内側車線を2台の車両が並行して走行してくると、外側車線を走行する車両しか検知できない。しかし、隔離板30の向きを調整して車両センサ45の検知方向を車両が走行してくる方向に対して斜めに向けると、外側車線と内側車線を2台の車両が並行して走行していても、それら2台の車両を検知することができるため、確実に走行台数を検知することができる。
<第2実施形態>
次に、上記第1実施形態の説明を援用しつつ、本発明の第2実施形態に係るケーブル収容容器1を説明する。なお、以下の説明において、上記第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略または簡略にし、主に相違点について説明する。
図10に示すように、第2実施形態のケーブル収容容器1は、一般道や歩道等の道路60に埋設されている。道路60は、地盤層61と、地盤層61の上に敷設された舗装層62と、を有する。ケーブル収容容器1は、蓋部13の表面が舗装層62の表面と連続して概ね同一面をなすように道路60に埋設される。
第2実施形態のケーブル収容容器1の隔離板30は、ケーブル収容部14を、電力線3および通信線4が収容される下側の第1の収容部31と、蓋部13に面し、照明器具41が収容される第2の収容部32と、に隔てる。隔離板30は、側壁部11および側壁部12の間に配置され、これら側壁部11および側壁部12に着脱可能に装着される。
第2実施形態のケーブル収容容器1においては、蓋部13が透光部15を構成する。蓋部13は、透明なアクリル板等の透光性を有する透明樹脂により形成されている。蓋部13の表面には、光触媒16が被覆される。
照明器具41は、上方に照明光を発光するように隔離板30の上に設置される。電力供給線42の電気配線42aは、電力線3から引き出されて隔離板30に貫通され、照明器具41に接続される。照明器具41は、電気配線42aから電力が供給されて発光する。照明器具41の発光は、透明な蓋部13を透過して蓋部13の上方を照明する。
第2実施形態によれば、歩道の一部等にケーブル収容容器1を配置することができ、ケーブル収容容器1の配置場所の自由度が向上する。例えば、照明器具41は、夜間にのみ発光する形態が考えられる。この形態の場合、ケーブル収容容器1は、蓋部13の上面またはその付近を歩行する歩行者を下方から明るく照明するので、歩行時の安全を図ることができる。また、ケーブル収容容器1は、例えば、幹線道路から避難場所までのルート上に配置されてもよい。このように配置された場合、災害時などにおいて、歩行者は、照明器具41によって照明されている蓋部13に沿って歩行することにより、避難場所までたどり着くことができる。よって、ケーブル収容容器1は、災害時などにおいて、避難誘導灯として活用することができる。また、照明器具41は、ケーブル収容容器1の内部に配置されるので、雨や塵などから保護される。
<変更例>
上記第1実施形態および第2実施形態では、次のような変更例を採用することができる。図11に示すように、ケーブル収容容器1を構成する側壁部11および側壁部12は、電力線3および通信線4の延伸方向(図11で左右方向)に対応する一端部に、第1の係合部25を有し、電力線3および通信線4の延伸方向に対応する他端部に、第1の係合部25に係合可能に形成された第2の係合部26を有する。電力線3および通信線4の延伸方向に沿って隣接配置されるケーブル収容容器1が、第1の係合部25に第2の係合部26を係合させることにより連結される。
第1の係合部25は、側壁部11および側壁部12にそれぞれ形成された互いに対向する溝部25aを含む。溝部25aは、側壁部11および側壁部12が底部10より立ち上がる方向に延在する。第2の係合部26は、側方に突出する凸条26aを含む。凸条26aは、側壁部11および側壁部12が底部10より立ち上がる方向に延在する。隣接配置される一対のケーブル収容容器1を相対的に上下方向(図11では図面表裏方向)に移動させることで、第1の係合部25の溝部25aに第2の係合部26の凸条26aが嵌まって係合される。溝部25aと凸条26aとの間には隙間が形成される。これにより、その隙間を利用して一方のケーブル収容容器1を他方のケーブル収容容器1に対して角度をつけて配置することができ、道路等の形状(例えば、カーブなど)に沿って配置することができる。
本発明は、上記各実施形態または各変更例に制限されることはなく、適宜変更が可能である。例えば、第1実施形態では第2の側壁部12の全体を透明樹脂で構成することにより、第2の側壁部12の全体が透光部15となっているが、第2の側壁部12の一部を透明とし、その透明部分を透光部15として構成してもよい。
また、隔離板30をケーブル収容容器1内に複数設け、収容空間を3つ以上に仕切るように構成してもよい。また、隔離板30の向きの調整は前後方向の向きの調整の他に、底部10に対して傾斜するように調整できる構成でもよい。この構成の場合、例えば照明器具41の照明方向を上下方向に調整できるようにしてもよい。
電力線3から照明器具41や車両センサ45に給電する電力供給線42として、有線方式あるいは無線方式等、種々の方式を採用できる。例えば、電気配線42aに代えて、非接触式給電装置を採用してもよい。
照明器具41や車両センサ45に対し電力供給線42を介して電力線3に接続する配線構造は、バス型配線に代えてスター型配線でもよい。また、照明器具41や車両センサ45は、角度変更部を備える構成でもよい。この構成の場合、照明器具41や車両センサ45自体が隔離板30に対して角度変更ができるので、隔離板30の向きの調整が不要になる。
電気機器としては、照明器具41や車両センサ45の他に、例えば警報を発生するスピーカや電光表示器をケーブル収容容器1内に具備させてもよい。電力線3から電力供給を常時可能であるため、消費電力が高い高機能な電気機器を具備させることができる。また、電気機器として照明器具41の他に車両センサ45やスピーカなどを具備できるので、より高機能化を図ることができる。
1 ケーブル収容容器
3 電力線(ケーブル)
4 通信線(ケーブル)
10 底部
11、12 側壁部
13 蓋部
14 ケーブル収容部
15 透光部
16 光触媒
21 第1の結合部材
22 第2の結合部材
25 第1の係合部
26 第2の係合部
30 隔離板
31 第1の収容部
32 第2の収容部
33 反射部
41 照明器具(電気機器)
42 電力供給線
50 調整機構

Claims (7)

  1. 底部と、
    前記底部に着脱可能に結合される側壁部と、
    前記側壁部に着脱可能に結合される蓋部と、
    前記底部、前記側壁部および前記蓋部に囲まれてケーブルを収容するケーブル収容部と、を備え、
    前記底部、前記側壁部および前記蓋部のうちの少なくとも1つが、透光性を有する透光部を構成するケーブル収容容器。
  2. 前記底部と前記側壁部とを着脱可能に結合する第1の結合部材と、
    前記側壁部と前記蓋部とを着脱可能に結合する第2の結合部材と、を有する請求項1に記載のケーブル収容容器。
  3. 前記ケーブル収容部を、前記ケーブルが収容される第1の収容部と、前記透光部に面し、電気機器が収容される第2の収容部と、に隔てる隔離板と、
    前記電気機器に電力を供給する電力供給線と、を備える請求項1または2に記載のケーブル収容容器。
  4. 前記隔離板の向きを調整する調整機構を有し、
    前記電気機器は、前記隔離板に装着される請求項3に記載のケーブル収容容器。
  5. 前記電気機器は、照明器具であって、
    前記隔離板は、前記照明器具の発光を反射させる反射部を有する請求項3または4に記載のケーブル収容容器。
  6. 前記透光部に光触媒が被覆される請求項1〜5のいずれかに記載のケーブル収容容器。
  7. 前記ケーブルの延伸方向の一端部に配置される第1の係合部と、
    前記ケーブルの延伸方向の他端部に配置される第2の係合部と、
    を更に備え、
    前記ケーブルの延伸方向に沿って隣接配置される一対の当該ケーブル収容容器が、前記第1の係合部に前記第2の係合部を係合させることにより連結される請求項1〜6のいずれかに記載のケーブル収容容器。
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