JP2021086259A - 画像処理装置、および、画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、および、画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】処理負担を低減しつつ、特徴点の誤った追跡が生じる可能性を抑制することができる技術を提供する。【解決手段】移動体に搭載されるカメラで撮影される動画像を処理する画像処理装置は、前記動画像を構成する第nフレーム画像(nは自然数)に設定される抽出領域から特徴点を抽出する抽出部と、前記動画像を構成する第(n+1)フレーム画像にて第nフレーム画像で抽出された前記特徴点の追跡を行う追跡部と、を備える。前記追跡部は、第nフレーム画像で抽出された前記特徴点のうち、所定のタイミングで前記抽出領域の外部に位置すると判断される前記特徴点の少なくとも一部を追跡対象から除外する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関する。
従来、特徴量の検出およびマッチングに必要な演算量を、精度を確保しながら削減する技術が知られる(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に開示される画像処理装置においては、特徴量マッチング部は、第nフレーム画像内で検出された特徴量と、第(n+1)フレーム画像内で検出された特徴量とをマッチングする。特徴量位置予測部は、車両の挙動を示す検出値をもとに、取得された動画像の2次元画像上における車両の移動量を推定し、推定した移動量と、第nフレーム画像内で検出された特徴量の位置をもとに、第(n+1)フレーム画像内における特徴量の位置を予測する。注目領域設定部は、第(n+1)フレーム画像内における予測された特徴量の位置を含む注目領域を設定する。特徴量検出部は、第(n+1)フレーム画像内に設定された注目領域を、特徴量の探索範囲とする。
特開2018−147241号公報
特許文献1の構成では、特徴量を探索する範囲である注目領域を、車両の移動に合わせてフレーム画像ごとに算出する必要がある。初期のフレーム画像では注目領域は設定されず、画像全域を探索範囲として特徴量を検出する必要がある。
フレーム画像において特徴量を抽出する範囲を予め固定した範囲に設定しておくと、初期のフレーム画像から特徴量の抽出範囲を画像全域より絞って特徴量の抽出を行うことができる。特徴量の抽出範囲が、フレーム画像中の狙った対象(例えば路面等)が映る範囲に絞られることで、例えば、誤った特徴量が抽出される可能性を低減することができる。
しかしながら、例えば、画像処理装置が車両等の移動体に搭載される場合、演算処理を行う装置の処理能力が限られた能力となり易い。このために、特徴点の抽出や追跡に要する負担はできる限り小さくすることが望まれる。また、或るフレーム画像で予め設定された抽出範囲から抽出された特徴点が次のフレーム画像で抽出範囲外となって消失した場合に、誤った特徴点の追跡が行われる可能性があることがわかった。
本発明は、上記の課題に鑑み、処理負担を低減しつつ、特徴点の誤った追跡が生じる可能性を抑制することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の画像処理装置は、移動体に搭載されるカメラで撮影される動画像を処理する画像処理装置であって、前記動画像を構成する第nフレーム画像(nは自然数)に設定される抽出領域から特徴点を抽出する抽出部と、前記動画像を構成する第(n+1)フレーム画像にて第nフレーム画像で抽出された前記特徴点の追跡を行う追跡部と、を備え、前記追跡部は、第nフレーム画像で抽出された前記特徴点のうち、所定のタイミングで前記抽出領域の外部に位置すると判断される前記特徴点の少なくとも一部を追跡対象から除外する構成(第1の構成)になっている。
また、上記第1の構成の画像処理装置において、前記追跡部は、前記移動体の速度および進行方向に基づいて、前記特徴点が前記所定のタイミングで前記抽出領域の外部に位置するか否かの判断を行う構成(第2の構成)であることが好ましい。
また、上記第1又は第2の構成の画像処理装置において、前記所定のタイミングは、第(n+1)フレーム画像が撮影されるタイミングであり、前記追跡部は、第nフレーム画像で抽出された前記特徴点のうち、前記所定のタイミングで前記抽出領域の外部に位置すると判断される前記特徴点の全てを追跡対象から除外する構成(第3の構成)であってよい。
また、上記第3の構成の画像処理装置において、前記追跡部は、第nフレーム画像と第(n+1)フレーム画像との間における前記特徴点の動きを示すオプティカルローを算出し、前記オプティカルフローに基づき、前記カメラの姿勢を推定する推定部を更に備える構成(第4の構成)であってよい。
また、上記第1又は第2の構成の画像処理装置において、前記所定のタイミングは、第(n+x)フレーム画像(xは2以上の自然数)が撮影されるタイミングであり、前記追跡部は、第nフレーム画像で抽出された前記特徴点のうち、既に追跡対象となっておらず、且つ、前記所定のタイミングで前記抽出領域の外部に位置すると判断される前記特徴点を追跡対象から除外する構成(第5の構成)であってよい。
また、上記第5の構成の画像処理装置において、前記追跡部は、第nフレーム画像と第(n+x)フレーム画像との間における前記特徴点の動きを示すオプティカルローを算出し、前記オプティカルフローに基づき、前記カメラの姿勢を推定する推定部を更に備える構成(第6の構成)であってよい。
また、上記目的を達成するために本発明の画像処理方法は、移動体に搭載されるカメラで撮影される動画像を処理する画像処理方法であって、前記動画像を構成する第nフレーム画像(nは自然数)に設定される抽出領域から特徴点を抽出する抽出工程と、前記動画像を構成する第(n+1)フレーム画像にて第nフレーム画像で抽出された前記特徴点の追跡を行う追跡工程と、を備え、前記追跡工程においては、第nフレーム画像で抽出された前記特徴点のうち、所定のタイミングで前記抽出領域の外部に位置すると判断される前記特徴点の少なくとも一部が追跡対象から除外される構成(第7の構成)になっている。
本発明によれば、処理負担を低減しつつ、特徴点の誤った追跡が生じる可能性を抑制することができる。
画像処理装置の構成を説明するための図 画像処理装置において実行されるカメラの姿勢推定処理の一例を示すフローチャート 特徴点の抽出について説明するための図 オプティカルフローの算出について説明するための図 オプティカルフローから仮想的に形成される四角形を示す図 所定の平面との交線が互いに平行になる面の組を2組特定する手法を説明するための図 特定した面の組の一方に基づき、面同士の交線の方向を求める手法を説明するための図 特定した面の組の他方に基づき、面同士の交線の方向を求める手法を説明するための図 本実施形態の画像処理装置の開発時における本出願人の知見について説明するための図 本実施形態の画像処理装置の開発時における本出願人の知見について説明するための図 本実施形態の画像処理装置の開発時における本出願人の知見について説明するための図 本実施形態の画像処理装置の開発時における本出願人の知見について説明するための図 追跡部による追跡対象の除外処理について説明するための模式図 追跡部による追跡対象の除外処理について補足説明するための模式図 追跡部による追跡対象の除外処理について補足説明するための他の模式図 変形例における追跡部による追跡対象の除外処理について説明するための模式図
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明では、移動体として車両を例にとり説明するが、移動体は車両に限定されない。車両には、例えば自動車、電車、二輪車、無人搬送車等の車輪のついた乗り物が広く含まれる。車両以外の移動体として、例えば船舶や航空機等が挙げられる。
また以下の説明では、車両の直進進行方向であって、運転席からハンドルに向かう方向を「前方向」とする。また、車両の直進進行方向であって、ハンドルから運転席に向かう方向を「後方向」とする。また、車両の直進進行方向及び鉛直線に垂直な方向であって、前方向を向いている運転者の右側から左側に向かう方向を「左方向」とする。また、車両の直進進行方向及び鉛直線に垂直な方向であって、前方向を向いている運転者の左側から右側に向かう方向を「右方向」とする。
<1.画像処理装置の概要>
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置1の構成を説明するための図である。図1には、画像処理装置1に情報を入力する撮影部2、舵角センサ3、および、速度センサ4も示されている。本実施形態では、画像処理装置1は、撮影部2が搭載される車両ごとに備えられる。以下、画像処理装置1が備えられる車両のことを自車両と表現することがある。なお、画像処理装置1は、車載装置であっても、車両から持ち出し可能な携帯型の装置であってもよい。また、画像処理装置1は、必ずしも車両等の移動体に搭載されなくてよい。
撮影部2は、車両外部の状況を監視する目的で車両に設けられる。撮影部2は、少なくとも1つのカメラ21を備える。カメラ21は、いわゆる車載カメラであり、車両に固定配置される。カメラ21は、画像処理装置1に有線又は無線により接続され、撮影画像を画像処理装置1に出力する。
なお、撮影部2が車両の周囲の状況を監視する目的で設けられる場合には、撮影部2は、好ましくは、フロントカメラと、バックカメラと、左サイドカメラと、右サイドカメラとの4つのカメラ21を備える。フロントカメラは、車両の前方を撮影するカメラである。バックカメラは、車両の後方を撮影するカメラである。左サイドカメラは、車両の左方を撮影するカメラである。右サイドカメラは、車両の右方を撮影するカメラである。これら4つのカメラ21は、例えば魚眼レンズを用いて構成され、水平方向の画角θは180度以上とされる。これにより、4つのカメラ21によって、車両の水平方向における全周囲を撮影することができる。
舵角センサ3は、画像処理装置1および撮影部2が搭載される車両に備えられ、当該車両のステアリングホイール(ハンドル)の回転角を検出する。舵角センサ3の出力は、CAN(Controller Area Network)バス等の通信バスB1を介して画像処理装置1に入力される。
速度センサ4は、画像処理装置1および撮影部2が搭載される車両に備えられ、当該車両の速度を検出する。速度センサ4の出力は、通信バスB1を介して画像処理装置1に入力される。
画像処理装置1は、車両(移動体)に搭載されるカメラ21で撮影される動画像を処理する。本実施形態では、画像処理装置1は、カメラ21の姿勢を推定する姿勢推定装置としての機能を有する。カメラ21は、例えば、経年劣化や外部からの衝撃等によって取付け姿勢が変化することがある。姿勢推定装置として機能する本実施形態の画像処理装置1は、カメラ21の姿勢推定を行うことにより、カメラ21の取付け姿勢の変化(異常)を検出することができる。
図1に示すように、画像処理装置1は、取得部11と、制御部12と、記憶部13と、を備える。
取得部11は、車両に搭載されるカメラ21で撮影された画像を取得する。取得部11は、カメラ21からアナログ又はデジタルの画像を所定の周期(例えば、1/30秒周期)で時間的に連続して取得する。すなわち、取得部11によって取得される画像の集合体がカメラ21で撮影される動画像である。そして、取得した画像がアナログの場合には、取得部11は、そのアナログの画像をデジタルの画像に変換(A/D変換)する。取得部11は、取得した画像(A/D変換が行われた場合には変換後の画像)を制御部12に出力する。取得部11から出力される1つの画像が、動画像を構成する1つのフレーム画像となる。
制御部12は、例えばマイクロコンピュータ等のコンピュータであり、画像処理装置1の全体を統括的に制御するコントローラである。制御部12は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)を含む。記憶部13は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリであり、各種の情報を記憶する。記憶部13は、ファームウェアとしてのプログラムや各種のデータを記憶する。
図1に示す抽出部121、追跡部122、および、推定部123は、制御部12のCPUが記憶部13に記憶されるプログラムに従って演算処理を実行することにより実現される制御部12の機能である。言い換えると、画像処理装置1は、抽出部121と、追跡部122と、推定部123とを備える。
なお、制御部12の、抽出部121、追跡部122、および、推定部123の少なくともいずれか一つは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。また、抽出部121、追跡部122、および、推定部123は、概念的な構成要素である。1つの構成要素が実行する機能を複数の構成要素に分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてよい。また、取得部11は、制御部12のCPUがプログラムに従って演算処理を行うことによって実現される構成でもよい。
抽出部121は、カメラ21で撮影される動画像を構成する第nフレーム画像に設定される抽出領域から特徴点を抽出する。nは自然数である。抽出領域は、フレーム画像中の狙った対象から特徴点を効率良く抽出する等の目的で設定される。本実施形態では、狙った対象は、自車両が走行する路面である。抽出領域は、フレーム画像の路面が映る領域に設定される。なお、本明細書では、抽出領域のことをROI(Region Of Interest)と記載することがある。
特徴点は、撮影画像中のエッジの交点など、撮影画像において際立って検出できる点である。特徴点は、例えば路面に描かれた白線のエッジ、路面上のひび、路面上のしみ、路面上の砂利などである。本実施形態では、好ましい形態として、コーナーらしさを示すコーナー度が高い特徴点を抽出する。コーナーとは2つのエッジが交わる部分である。コーナー度は、例えばHarrisオペレータやKLT(Kanade-Lucas-Tomasi)トラッカーなどの公知の検出手法を用いて求めることができる。なお、ROIから抽出される特徴点の数は、ゼロ、単数、および、複数のうちのいずれかである。
追跡部122は、カメラ21で撮影される動画像を構成する第(n+1)フレーム画像にて、第nフレーム画像で抽出された特徴点の追跡を行う。詳細には、追跡部122は、第(n+1)フレーム画像にて、第nフレーム画像で抽出された特徴点と一致する特徴点を探索する。なお、第nフレーム画像で複数の特徴点が抽出された場合には、当該複数の特徴点それぞれが第(n+1)フレーム画像において追跡対象となる。ただし、本実施形態では、特定の要件を満たす特徴点については追跡対象から除外される。この点の詳細については後述する。
本実施形態では、第(n+1)フレーム画像において一致する特徴点が見つけられた場合、追跡部122は、第nフレーム画像と第(n+1)フレーム画像との間における特徴点の動きを示すオプティカルフローを算出する。一致する特徴点が見つけられない場合には、オプティカルフローは算出されない。複数の特徴点が追跡対象とされた場合、複数のオプティカルフローが算出される。追跡対象から除外された特徴点については、オプティカルフローは算出されない。オプティカルフローの算出の詳細ついては後述する。
推定部123は、追跡部122で算出されたオプティカルフローに基づき、カメラ21の姿勢を推定する。カメラ21の姿勢の推定処理の詳細については後述する。なお、推定部123は、オプティカルフローに基づき、自車両の移動量の推定を行う構成であってもよい。
<2.姿勢推定処理>
次に、画像処理装置1によって実行されるカメラ21の姿勢推定処理について説明する。図2は、画像処理装置1において実行されるカメラ21の姿勢推定処理の一例を示すフローチャートである。なお、撮影部2が複数のカメラ21を備える場合には、画像処理装置1は、各カメラ21に対して、図2に示す姿勢推定処理を実行する。ここでは、カメラ21がフロントカメラである場合を例に、画像処理装置1によって実行されるカメラ21の姿勢推定処理について説明する。
図2に示すように、まず、制御部12は、カメラ21を搭載する自車両が直進しているか否かを監視する(ステップS1)。自車両が直進しているか否かは、例えば、舵角センサ3から得られるステアリングホイールの回転角情報に基づいて判断することができる。例えば、ステアリングホイールの回転角がゼロのときに自車両が完全にまっすぐに進むとした場合に、回転角がゼロの場合だけでなく、回転角がプラス方向とマイナス方向の一定範囲内の値である場合を含めて、自車両が直進していると判断してよい。なお、直進には、前方方向の直進と、後退方向の直進との両方が含まれる。
制御部12は、自車両の直進を検出するまで、ステップS1の監視を繰り返す。言い換えると、制御部12は、自車両が直進しない限り、カメラ21の姿勢の推定処理を進めない。これによれば、直進移動中における特徴点の位置変化を用いて姿勢の推定が行われることになり、自車両の進行方向が曲がっている場合の情報を用いて姿勢の推定が行われないので、姿勢の推定処理が複雑になることを避けることができる。ただし、自車両の進行方向が曲がっているときの特徴点の位置変化を用いて、姿勢の推定処理が進められる構成としてもよい。
なお、自車両が直進走行しているか否かの判断に加えて、制御部12は、自車両の速度が所定の速度範囲内であるか否かの判断を行う構成とすることが好ましい。自車両の速度が遅すぎると、特徴点の動きが少なくオプティカルフローの算出の精度が低下する可能性がある。一方、自車両の速度が速すぎると、特徴点の動きが速すぎて特徴点を追従できない可能性がある。自車両の速度が所定の速度範囲内である場合にのみ姿勢の推定処理を進めることにより、このような不具合の発生を抑制することができる。なお、所定の速度範囲は、例えば、時速10km以上、時速40km以下等であってよい。自車両の速度は、速度センサ4を利用して取得されてよい。
自車両が直進していると判断される場合(ステップS1でYes)、制御部12は、取得部11を介してカメラ21から動画像を取得する(ステップS2)。制御部12は、例えば数フレームから数十フレームのフレーム画像を取得する。
次に、抽出部121が、各フレーム画像について、抽出領域(ROI)から特徴点の抽出を行う(ステップS3)。図3は、特徴点の抽出について説明するための図である。図3は、カメラ21で撮影された第nフレーム画像Pを模式的に示している。第nフレーム画像Pは、自車両のボディが映り込む領域BOを含む。図3において、符号5はROIである。ROI5は、第nフレーム画像Pの路面RSが映る範囲に設定されている。図3に示す例では、ROI5は矩形状であるが、例えば円形状や楕円状等の矩形状以外の形状であってもよい。
図3に示す例では、路面RSに描かれている制限速度を示す数字の部分にコーナー度が高い第1特徴点FP1及び第2特徴点FP2が存在する。制限速度を示す数字は、ROI5内に存在する。このために、抽出部121は、第nフレーム画像Pにおいて路面RS上に存在する第1特徴点FP1及び第2特徴点FP2を抽出する。
なお、図3では、便宜的に2つの特徴点FP1、FP2のみが示されているが、コーナー度が所定の特徴点閾値を超える特徴点が存在すれば、これ以外にも特徴点は抽出される。逆に、コーナー度が所定の特徴点閾値を超える特徴点が存在しない場合には、特徴点は抽出されない。各フレーム画像において、特徴点が1つも抽出されないこともあり得る。
図2に戻って、特徴点の抽出処理が全てのフレーム画像に対して完了すると、追跡部122は、各フレーム画像についてオプティカルフローの算出を行う(ステップS4)。詳細には、追跡部122は、オプティカルフローを算出する前に、抽出部121で抽出された特徴点のうち、追跡対象から除外されていない特徴点の追跡を行う。追跡部122は、特徴点の追跡の結果に従ってオプティカルフローを算出する。
図4は、オプティカルフローの算出について説明するための図である。図4は、図3と同様に便宜的に示された模式図である。図4は、図3に示す第nフレーム画像Pの撮影後、1フレーム周期経過した後にカメラ21で撮影された第(n+1)フレーム画像P’である。図3に示す第nフレーム画像Pの撮影後、1フレーム周期の間、自車両は前方に直進している。図4に示す丸印FP1Pは、図3に示す第nフレーム画像Pの撮影時点における第1特徴点FP1の位置を示す。図4に示す丸印FP2Pは、図3に示す第nフレーム画像Pの撮影時点における第2特徴点FP2の位置を示す。なお、第1特徴点FP1および第2特徴点FP2は、追跡対象から除外されていない。
図4に示すように、自車両が前方に直進すると、自車両の前方に存在する第1特徴点FP1及び第2特徴点FP2は自車両に近づく。すなわち、第1特徴点FP1及び第2特徴点FP2は、第(n+1)フレーム画像P’と第nフレーム画像Pとで異なる位置に現れる。
追跡部122は、第nフレーム画像Pの第1特徴点FP1と一致する特徴点を、第(n+1)フレーム画像P’のROI5内において探索する。追跡部122は、第(n+1)フレーム画像P’のROI5内において、第nフレーム画像Pの第1特徴点FP1と近傍の画素値も含めて対応付けられる特徴点を検出すると、追跡に成功したと判断し、オプティカルフローを算出する。図4に示す例では、第(n+1)フレーム画像P’における第1特徴点FP1が第nフレーム画像Pの第1特徴点FP1と対応づけられ、対応付けられた第1特徴点FP1のそれぞれの位置に基づいて、第1特徴点FP1のオプティカルフローOF1が算出される。同様にして、第(n+1)フレーム画像P’の第2特徴点FP2と第nフレーム画像Pの第2特徴点FP2とが対応付けられ、対応付けられた第2特徴点FP2のそれぞれの位置に基づいて、第2特徴点FP2のオプティカルフローOF2が算出される。
なお、n=1のフレーム画像については、それ以前のフレーム画像が存在しないためにオプティカルフローは算出されない。各フレーム画像において2つより多くのオプティカルフローが得られる場合がある。逆に、各フレーム画像において、オプティカルフローが1つしか得られない場合や、1つも得られない場合がある。
図2に戻って、オプティカルフローの算出が行われると、推定部123は、各フレーム画像において、以後に行われる処理に使用するオプティカルフローを所定の選択条件にしたがって選択する(ステップS5)。所定の選択条件は、以後に行われる姿勢の推定に適した、2つのオプティカルフローで構成される組が選択されるように設定される。所定の選択条件を満たす組が複数存在する場合には、所定の選択条件を満たす全ての組が選択される。所定の選択条件を満たす組の数は、フレーム画像から抽出される特徴点の数等によって変動する。なお、所定の選択条件を満たす組が存在しない場合には、以後の処理を行うことができない。このために、一旦、姿勢の推定処理は終了される。この段階で姿勢の推定処理が終了された場合には、姿勢の推定結果は得られないことになる。
ここで、ステップS5で選択された使用オプティカルフローの組に、図4に示す第1オプティカルフローOF1と第2オプティカルフローOF2との組が含まれるものして、ステップS6以降の処理について説明する。
推定部123は、第1特徴点FP1のオプティカルフローOF1と第2特徴点FP2のオプティカルフローOF2を用いた処理を進める。推定部123は、特徴点に対し、記憶部13に記憶されているカメラ21の内部パラメータを用いて座標変換を行う。座標変換では、カメラ21の収差補正と、歪み補正とが行われる。収差補正は、カメラ21の光学系の収差による歪みを補正するために行われる。具体的には樽型歪みや糸巻歪みなど歪曲収差の補正である。歪み補正は、カメラ21の光学系そのものの歪みを補正するために行われる。具体的には魚眼補正などである。座標変換により、特徴点の座標は、被写体が透視投影によって撮影された場合に二次元画像上で得られる座標に変換される。
特徴点の座標変換が行われると、推定部123は、図5に示すように、第1特徴点FP1のオプティカルフローOF1の始点を頂点SP1、第1特徴点FP1のオプティカルフローOF1の終点を頂点EP1、第2特徴点FP1のオプティカルフローOF2の始点を頂点SP2、及び第2特徴点FP2のオプティカルフローOF2の終点を頂点EP2とする四角形QLを仮想的に形成する(ステップS6)。以降、説明のために四角形や、該四角形の辺などの幾何的要素を仮想的に形成して用いる。しかし、実際の処理では、特徴点の座標や直線の方向などのベクトル演算に基づき、同等の作用を持つ幾何的要素に基づかない処理としてもよい。
四角形QLが仮想的に形成されると、推定部123は、四角形QLと、記憶部13に記憶されているカメラ21の内部パラメータとを用いて、三次元空間におけるカメラ21の投影面IMG(図6参照)上に四角形QLを移動させ、投影面IMG上での四角形QL1を仮想的に生成する(ステップS7)。
なお説明のため、以下のように辺を定義する。四角形QL1の第1辺SD1は、四角形QLにおいて、頂点SP1および頂点SP2を結んだ辺に対応する。つまり、第nフレーム画像Pにおける第1特徴点FP1と第2特徴点FP2を結んだ辺に相当する。同様に、四角形QL1の第2辺SD2は、四角形QLにおいて、頂点SP2および頂点EP2を結んだ辺に対応する。つまり、第2特徴点FP2のオプティカルフローOF2に相当する。同様に、四角形QL1の第3辺SD3は、四角形QLにおいて、頂点EP1および頂点EP2を結んだ辺に対応する。つまり、第(n+1)フレーム画像P’における第1特徴点FP1と第2特徴点FP2とを結んだ辺に相当する。同様に、四角形QL1の第4辺SD4は、四角形QLにおいて、頂点SP1および頂点EP1を結んだ辺に対応する。つまり、第1特徴点FP1のオプティカルフローOF1に相当する。
また、以下のように面を定義する(図6参照)。四角形QL1の第1辺SD1とカメラ21の光学中心OCとが含まれる面を第1面F1とする。同様に、四角形QL1の第2辺SD2とカメラ21の光学中心OCとが含まれる面を第2面F2とする。同様に、四角形QL1の第3辺SD3とカメラ21の光学中心OCとが含まれる面を第3面F3とする。同様に、四角形QL1の第4辺SD4とカメラ21の光学中心OCとが含まれる面を第4面F4とする。
次に、推定部123は、所定の平面との交線が互いに平行になる面の組を2組特定する(ステップS8)。所定の平面とはあらかじめ平面の法線が分かっている面である。具体的には車両が移動を行っている平面であり、つまり路面である。所定の平面は、厳密な平面でなくてもよく、推定部123が所定の平面との交線が互いに平行になる面の組を2組特定する際に平面とみなすことができるものであればよい。
本実施形態では、画像処理装置1は、自車両が直進している場合に、異なる時刻に撮影された2つの画像から特徴点を抽出し、該特徴点のオプティカルフローを算出する。また、該特徴点は所定の平面(本実施形態では路面)上に位置している静止物から抽出される。したがって、算出されるオプティカルフローは実世界上では、自車両に対する静止物の相対的な位置変化を表す。つまり向きが逆となった自車両の移動ベクトルである。
四角形QL1の第2辺SD2と第4辺SD4とは、共に特徴点のオプティカルフローに対応するので、共に実世界上では自車両の移動ベクトルに相当する。したがって、路面上では互いに平行となると想定される。
また、四角形QL1の第1辺SD1と第3辺SD3とは、共に特徴点同士の位置関係なので、実世界上では自車両の移動に伴う静止物同士の位置関係に相当する。移動前の位置関係が第1辺SD1に相当し、移動後の位置関係が第3辺SD3に相当する。このとき静止物の位置は変わらないため、移動前後で位置関係は変わらない。したがって、路面上ではこれも互いに平行となると想定される。
したがって、推定部123は、路面との交線が平行な面として、第2面F2と第4面F4との組と、第1面F1と第3面F3との組と、の2つの組を特定する。つまり、推定部123は、オプティカルフローを含む面同士を1つの組とし、同時刻に撮影された特徴点を含む面同士を他の組として、計2つの組を特定する。
なお、図6において四角形QL2は、第(n+1)フレーム画像P’の撮影時点での第1特徴点FP1の3次元空間(実世界)上の位置、第(n+1)フレーム画像P’の撮影時点での第2特徴点FP2の3次元空間上の位置、第nフレーム画像Pの撮影時点での第1特徴点FP1の3次元空間上の位置、及び第nフレーム画像Pの撮影時点での第2特徴点FP2の3次元空間上の位置を頂点とする四角形である。第1面F1は、四角形QL2の第1辺SD11を含む。同様に、第2面F2は四角形QL2の第2辺SD12を含み、第3面F3は四角形QL2の第3辺SD13を含み、第4面F4は四角形QL2の第4辺SD14を含む。このとき、上記のように四角形QL2は路面上に形成される平行四辺形であると想定される。
次に、推定部123は、路面の法線を算出する(ステップS9)。まず、推定部123は、先に特定した面の組の一方である第1面F1と第3面F3とに基づき、面同士の交線の方向を求める。詳細には、第1面F1と第3面F3との交線CL1の向きを求める(図7参照)。交線CL1の方向ベクトルV1は、第1面F1の法線ベクトル及び第3面F3の法線ベクトルそれぞれと垂直なベクトルである。したがって、推定部123は、第1面F1の法線ベクトルと第3面F3の法線ベクトルとの外積により、交線CL1の方向ベクトルV1を求める。第1面F1と第3面F3は、路面との交線が平行となるため、方向ベクトルV1は路面と平行になる。
同様に、推定部123は、先に特定した面の組の他方である第2面F2と第4面F4との交線の方向を求める。詳細には第2面F2と第4面F4との交線CL2の向きを求める(図8参照)。交線CL2の方向ベクトルV2は、第2面F2の法線ベクトル及び第4面F4の法線ベクトルそれぞれと垂直なベクトルである。したがって、推定部123は、第2面F2の法線ベクトルと第4面F4の法線ベクトルとの外積により、交線CL2の方向ベクトルV2を求める。第2面F2と第4面F4も同様に、路面との交線が平行となるため、方向ベクトルV2は路面と平行になる。
推定部123は、方向ベクトルV1と方向ベクトルV2との外積により、四角形QL2の面の法線、すなわち路面の法線を算出する。推定部123が算出した路面の法線はカメラ21のカメラ座標系で算出されるため、実際の路面の法線である垂直方向との違いから3次元空間の座標系を求め、路面に対するカメラ21の姿勢を推定することができる。その推定結果から推定部123は自車両に対するカメラ21の姿勢を推定する(ステップS10)。なお、ステップS9の算出処理は、例えば公知のARToolkitを利用して実行することができる。
ステップS10における姿勢推定が終了すると、推定部123は、ステップS5で選択した全てのオプティカルフローの組について、姿勢の推定が完了したか否かを確認する(ステップS11)。全ての組に対して姿勢の推定が完了している場合には(ステップS11でYes)、図2に示すフローが終了する。一方、全ての組に対して姿勢の推定が完了していない場合には(ステップS11でNo)、ステップS6に戻ってステップS6以降の処理が繰り返される。
なお、上記の説明ではカメラ21の光学中心OCと、四角形QL1の1つの辺を含む平面を特定するとしたがこの限りではない。当該平面の法線方向の特定をもって平面を特定するとしてもよい。例えば光学中心OCから各頂点への方向ベクトルの外積により平面の法線方向を求め、該法線方向によって面を特定するとしてもよい。この場合、第1面F1の法線方向と第3面F3の法線方向とを1つの組とし、第2面F2の法線方向と第4面F4の法線方向とを他の組として2つの組を特定するとよい。
また、面は平行移動させてもよい。例えば第1面F1の代わりに、第1面F1を平行移動させた面を第3面F3と組としてもよい。平行移動しても所定の平面との交線の向きは変わらないからである。
また、画像処理装置1は、複数の推定結果に基づいて姿勢の推定を確定させることが好ましい。この場合、所定数以上の姿勢の推定結果が得られるまで図2の処理を繰り返す構成としてよい。所定数以上の姿勢の推定結果が蓄積された時点で、例えば、平均値、又は、ヒストグラムの中央値やピーク値を求めて、当該求めた結果を姿勢推定の確定結果としてよい。姿勢推定の確定結果は、画像処理装置1における更なる処理に利用されてもよいし、外部装置に出力されてもよい。
姿勢推定の確定結果に基づいて、例えば、カメラ21の取付けのずれが生じた状態であるか否かが判定されてよい。カメラ21の取付けのずれが生じた状態であると判定された場合、例えば、当該異常事態が自車両のユーザに報知される。これにより、自車両のユーザはディーラによるカメラの取付け調整を依頼する等の対策をとることが可能となる。
また、カメラ21の姿勢推定の確定結果は、カメラ21のパラメータの補正に利用されてよい。これにより、カメラ21の取付けのずれが生じても、そのずれに応じたカメラのキャリブレーションが実行されることになり、カメラ21の取付けのずれが撮影画像に及ぼす悪影響を抑制することができる。また、姿勢の推定結果は、複数の車両とネットワークにより通信可能に設けられるセンターに撮影画像を送信する場合に、撮影画像とセットにしてセンターに送信されてもよい。これにより、センターでの撮影情報の取り扱いを適切に行うことができる。
<3.特徴点の追跡の詳細>
ここで、本実施形態の構成について説明する前に、図9(図9Aおよび図9B)および図10(図10Aおよび図10B)を用いて、本実施形態の画像処理装置1の開発時における本出願人の知見について紹介する。
なお、図9A、図9B、図10Aおよび図10Bは、フロントカメラにより撮影された画像である。図9Aは、第nフレーム画像Pの一例である。図9Bは、図9Aに示す第nフレーム画像Pの撮影後、1フレーム周期経過後に撮影した第(n+1)フレーム画像P’である。図10Aは、第nフレーム画像Pの他の一例である。図10Bは、図10Aに示す第nフレーム画像Pの撮影後、1フレーム周期経過後に撮影した第(n+1)フレーム画像P’である。図9および図10に示す例では、1フレーム周期の間、自車両は前方に直進している。
図9Aに示す第nフレーム画像Pにおいては、ROI5内に路面RS上の白線100のコーナーが複数映っており、これらのコーナーは特徴点FPとして抽出されている。一方、図9Bに示す第(n+1)フレーム画像P’においては、自車両の前進により、第nフレーム画像PにおいてROI5内に存在した白線100のコーナーはROI5外となっており、抽出された特徴点FPは存在しない。このような場合、第(n+1)フレーム画像P’において、第nフレーム画像Pで抽出された特徴点FPの追跡を行っても、一致する特徴点を見つけられない。すなわち、無駄な特徴点の追跡処理を行うことになる。
また、図10Aに示す第nフレーム画像Pにおいては、ROI5内に路面RS上に描かれた矢印200の一部のコーナーから特徴点FPが抽出されている。図10Bに示す第(n+1)フレーム画像P’においては、自車両の前進により、第nフレーム画像PにおいてROI5内に存在した矢印200のコーナーがROI5外となっている。このために、ROI5内に第nフレーム画像Pで抽出された特徴点FPと一致する特徴点は存在しない。一方で、第(n+1)フレーム画像P’においては、他の特徴点FP’が抽出されている。仮に当該他の特徴点FP’が、第nフレーム画像Pで抽出された特徴点FPと類似している場合、誤って第nフレーム画像Pで抽出された特徴点FPと一致する特徴点と判断される可能性がある。そして、このような誤判断がなされた場合、図10Bに示すような誤ったオプティカルフローOFが算出される。なお、図10Bにおける白丸FPPは、図10Aに示す第nフレーム画像Pの撮影時点における特徴点FPの位置を示す。
本実施形態の画像処理装置1は、図9および図10を用いて説明したような事態の発生を抑制するための工夫がなされている。この点について以下説明する。
本実施形態では、追跡部122は、第nフレーム画像Pで抽出された特徴点FPのうち、所定のタイミングでROI5の外部に位置すると判断される特徴点FPの少なくとも一部を追跡対象から除外する。詳細には、所定のタイミングは、第(n+1)フレーム画像P’が撮影されるタイミングであり、追跡部122は、第nフレーム画像Pで抽出された特徴点のうち、所定のタイミングでROI5の外部に位置すると判断される特徴点FPの全てを追跡対象から除外する。
すなわち、追跡部122は、第nフレーム画像Pで抽出された特徴点FPのうち、第(n+1)フレーム画像P’が撮影されるタイミングでROI5外となる特徴点FPの全てを追跡対象から除外する。本構成によれば、追跡しても一致する特徴点FPが存在しない特徴点FPに対して無駄に追跡処理を行うことを避けられ、処理負担を低減することができる。また、本構成によれば、追跡を行っても本来一致する特徴点FPが存在しない特徴点FPに対して追跡処理を行ったことが原因となって誤追跡が発生することを抑制できる。これらの結果として、本実施形態では、処理負荷を低減しつつ、姿勢の推定精度を向上することができる。
図11は、本実施形態における追跡部122による追跡対象の除外処理について説明するための模式図である。図11において、符号6は自車両である。カメラ21はフロントカメラであり、自車両6は前方に直進している。図11に示す例では、ROI5内において、白線100の前方のコーナーから前方特徴点FP11が抽出され、白線100の後方のコーナーから後方特徴点FP12が抽出されている。
追跡部122は、自車両6の速度および進行方向に基づいて、特徴点FP11、FP12が所定のタイミング(ここでは、第(n+1)フレーム画像Pが撮影されるタイミング)でROI5の外部に位置するとなるか否かを判断する。追跡部122は、自車両6の速度を、例えば速度センサ4から通信バスB1を介して取得することができる。追跡部122は、自車両6の進行方向を、例えば不図示のシフトレバーの位置から通信バスB1を介して取得することができる。なお、本実施形態では、動画像は車両が直進している場合に取得される。このために、車両の進行方向としては前進と後退とのいずれかが想定される。このために、追跡部122は、自車両6のシフトレバーの位置によって進行方向を判断する。
図11に示す例においては、自車両6が前方に直進しているために、特徴点FP11、FP12は自車両6に近づく方向に移動する。この場合、自車両6の近い側の特徴点ほど、次のフレーム画像でROI5外となる可能性が高くなる。そして、自車両6の速度に応じて、特徴点がROI5外となる範囲は変わる。そこで、本実施形態では、自車両6の進行方向だけでなく、自車両6の速度も考慮して特徴点を追跡対象から除外する範囲(除外範囲)を決定する。自車両6の速度からフレーム画像上における特徴点の移動量の推定値を求め、算出した移動量の推定値を用いてROI5外となる特徴点が生じる範囲(除外範囲)を算出する。そして、当該除外範囲以外の範囲W(図11にて太枠で囲まれた範囲)を追跡対象の特徴点が存在する追跡対象範囲とし、この追跡対象範囲W内の特徴点を追跡対象とする。
図11に示す例では、前方特徴点FP11は、追跡対象範囲W内に存在し、次のフレーム画像で追跡が行われる。一方、後方特徴点FP12は、追跡対象範囲W外に存在し、次のフレーム画像にて追跡が行われない。すなわち、後方特徴点FP12は追跡対象から除外される。
なお、本実施形態では、追跡対象範囲Wを設定する構成としたが、追跡対象範囲Wの代わりに除外範囲が設定されてもよい。また、これらの範囲設定は行われず、抽出された特徴点ごとに次のフレーム画像でROI5外となるか否かが判断されてもよい。
図12は、本実施形態における追跡部122による追跡対象の除外処理について補足説明するための模式図である。図12は、図11と同様の図である。ただし、図12においては、自車両6の速度が図11に比べて遅い。自車両6の速度が遅いと、次のフレーム画像で特徴点がROI5外となる範囲を狭くすることができる。このために、図12に示す例では、追跡対象範囲Wが、図11に示す例に比べて広くなっている。すなわち、追跡対象範囲Wは、自車両6の速度に応じて変動する。図12に示す例では、前方特徴点FP11および後方特徴点FP12は、いずれも追跡対象範囲W内に存在し、追跡対象となる。
図13は、本実施形態における追跡部122による追跡対象の除外処理について補足説明するための他の模式図である。図13は、図11と同様の図である。ただし、図13においては、自車両6は後方に直進している。自車両6が後方に直進する場合、特徴点FP11、FP12は自車両6から離れる方向に移動する。この場合、自車両6から遠い側の特徴点ほど、次のフレーム画像でROI5外となる可能性が高くなる。このために、図13に示す例では、追跡対象範囲Wの設定位置が図11に示す例と反対となり、追跡対象範囲Wは、ROI5内の自車両6に近い側を占める構成となる。すなわち、追跡対象範囲Wは、自車両6の進行方向に応じて変動する。図13に示す例では、前方特徴点FP11は追跡対象範囲W外となり、追跡対象から除外される。後方特徴点FP12は、追跡対象範囲W内に存在し、追跡対象となる。
なお、動画像を取得する際の自車両6の速度範囲が決まっている場合には、特徴点を追跡対象から除外する範囲(或いは、追跡対象範囲W)は、自車両6の進行方向に基づいて設定し、自車両6の速度によって変動しない構成とすることもできる。すなわち、追跡部122は、自車両6の速度と進行方向とのうち進行方向の情報のみを得て、特徴点が所定のタイミングでROI5の外部に位置するか否かを判断してもよい。
ただし、本実施形態のように、自車両6の速度および進行方向に基づいて、範囲(例えば追跡対象範囲W)を設定する構成とした方が、範囲設定を適切とでき、処理負担の低減および誤追跡の発生の抑制をより効果的に図ることができる。また、本実施形態では、自車両が直進している際に動画像が取得されるために、自車両6の速度の変動に合わせて範囲(例えば追跡対象範囲W)の設定の切り替えが行いやすい。
<4.変形例>
以下、本実施形態の画像処理装置1の変形例について説明する。変形例の説明に際して、上述の実施形態と重複する内容については、原則としてその説明を省略する。
変形例の画像処理装置1においても、追跡部122は、各フレーム画像において、追跡対象から除外されていない特徴点に対して追跡処理を行う。ただし、追跡部122は、第nフレーム画像と第(n+x)フレーム画像との間のおける特徴点の動きを示すオプティカルフローを算出する。xは2以上の自然数である。すなわち、変形例においては、各特徴点を1回ではなく複数回追跡した後にオプティカルフローを算出する。そして、推定部123は、このようにして得られたオプティカルフローに基づき、カメラ21の姿勢を推定する。
本変形例の構成では、自車両の速度が遅い場合でも推定処理に用いるオプティカルフローの長さを十分に確保することができ、姿勢の推定の精度を向上することができる。
本変形例では、このような上述の実施形態からの構成変更に合わせて、特徴点を追跡対象から除外する処理が、上述の実施形態とは異なる。すなわち、本変形例においては、追跡部122は、第nフレーム画像で抽出された特徴点のうち、既に追跡対象となっておらず、且つ、所定のタイミングでROI5の外部に位置すると判断される特徴点を追跡対象から除外する。所定のタイミングは、第(n+x)フレーム画像が撮影されるタイミングである。すなわち、追跡部122は、第nフレーム画像で抽出された特徴点のうち、第nフレーム画像で新規に抽出された特徴点、且つ、第(n+x)フレーム画像が撮影されるタイミングでROI5外となる特徴点を追跡対象から除外する。
本構成によれば、追跡しても最終的にオプティカルフローが算出できないと予想される特徴点に対して無駄に追跡処理を行うことを避けられ、処理負担を低減することができる。また、本構成によれば、追跡を行ってもオプティカルフローを得る前に一致する特徴点が存在しないことになる特徴点に対して追跡処理を行ったことが原因となって誤追跡が発生することを抑制できる。これらの結果として、本変形例では、処理負荷を低減しつつ、姿勢の推定精度を向上することができる。
図14は、変形例における追跡部122による追跡対象の除外処理について説明するための模式図である。図14において、符号6は自車両である。カメラ21はフロントカメラであり、自車両6は前方に直進している。ROI5内において、白線100の前方のコーナーから前方特徴点FP11が抽出され、白線100の後方のコーナーから後方特徴点FP12が抽出されている。2つの特徴点FP11、FP12は、いずれも、既に追跡対象となった特徴点には該当しない。すなわち、2つの特徴点FP11、FP12は、新規に抽出された特徴点である。
図14に示す例では、第nフレーム画像で新たに抽出された特徴点は、第(n+3)フレーム画像までの追跡が完了すると、第nフレーム画像と第(n+3)フレーム画像との間の特徴点の動きを示すオプティカルフローが算出される。図14中の矢印は、動画像が取得されたタイミングにおける自車両6の速度から予想された1フレーム周期の間における自車両6の移動量である。
前方特徴点FP11は、オプティカルフローが算出される段階(3フレーム画像後の段階)において、ROI5内に存在すると判断される。このために、前方特徴点FP11は、現在のフレーム画像(第nフレーム画像)において追跡対象に指定される。そして、前方特徴点FP11は、第(n+1)フレーム画像、第(n+2)フレーム画像、および、第(n+3)フレーム画像で追跡処理が行われる。そして、第(n+3)フレーム画像の追跡処理の後に、前方特徴点FP11のオプティカルフローが算出される。
一方、後方特徴点FP12は、オプティカルフローが算出される段階(3フレーム画像後の段階)において、ROI5外に存在すると判断される。このために、後方特徴点FP12は、現在のフレーム画像(第nフレーム画像)において追跡対象から除外される。これにより、無駄な追跡処理を省略し、処理負担の低減、および、誤追跡の発生の抑制を図ることができる。
<5.留意事項>
本明細書における実施形態や変形例の構成は、本発明の例示にすぎない。実施形態や変形例の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されてよい。また、複数の実施形態及び変形例は、可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
本発明は、自動駐車等の移動体の運転支援を行うカメラの姿勢推定を行うために利用することができる。また、本発明は、ドライブレコーダ等の運転情報を記録するカメラの姿勢推定を行うために利用することができる。また、本発明は、カメラの姿勢の推定情報を利用して撮影画像を補正する補正装置等に利用することができる。
また、本発明は、複数の移動体とネットワークにより通信可能に設けられるセンターと連携して動作する装置等に利用することができる。当該装置は、例えば、センターに撮影画像を送信する場合に、カメラの姿勢の推定情報を撮影画像とセットにして送信する構成であってよい。そして、センターでは、カメラの姿勢の推定情報を用いて、各種画像処理(カメラの姿勢も考慮した画像の視点・視方向を変更する処理、例えば車両の車体前方方向の画像に視点・視方向変換した画像を生成する等)、画像を用いた計測処理におけるカメラの姿勢に対する補正処理、カメラ姿勢の経年変化の統計処理(多くの車両のデータ)等を行い、ユーザへの有用な提供データを生成する等を行う。
1 画像処理装置
5 抽出領域、ROI
6 自車両(移動体)
21 カメラ
121 抽出部
122 追跡部
123 推定部

Claims (7)

  1. 移動体に搭載されるカメラで撮影される動画像を処理する画像処理装置であって、
    前記動画像を構成する第nフレーム画像(nは自然数)に設定される抽出領域から特徴点を抽出する抽出部と、
    前記動画像を構成する第(n+1)フレーム画像にて第nフレーム画像で抽出された前記特徴点の追跡を行う追跡部と、
    を備え、
    前記追跡部は、第nフレーム画像で抽出された前記特徴点のうち、所定のタイミングで前記抽出領域の外部に位置すると判断される前記特徴点の少なくとも一部を追跡対象から除外する、画像処理装置。
  2. 前記追跡部は、前記移動体の速度および進行方向に基づいて、前記特徴点が前記所定のタイミングで前記抽出領域の外部に位置するか否かの判断を行う、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記所定のタイミングは、第(n+1)フレーム画像が撮影されるタイミングであり、
    前記追跡部は、第nフレーム画像で抽出された前記特徴点のうち、前記所定のタイミングで前記抽出領域の外部に位置すると判断される前記特徴点の全てを追跡対象から除外する、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記追跡部は、第nフレーム画像と第(n+1)フレーム画像との間における前記特徴点の動きを示すオプティカルローを算出し、
    前記オプティカルフローに基づき、前記カメラの姿勢を推定する推定部を更に備える、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記所定のタイミングは、第(n+x)フレーム画像(xは2以上の自然数)が撮影されるタイミングであり、
    前記追跡部は、第nフレーム画像で抽出された前記特徴点のうち、既に追跡対象となっておらず、且つ、前記所定のタイミングで前記抽出領域の外部に位置すると判断される前記特徴点を追跡対象から除外する、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  6. 前記追跡部は、第nフレーム画像と第(n+x)フレーム画像との間における前記特徴点の動きを示すオプティカルローを算出し、
    前記オプティカルフローに基づき、前記カメラの姿勢を推定する推定部を更に備える、請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 移動体に搭載されるカメラで撮影される動画像を処理する画像処理方法であって、
    前記動画像を構成する第nフレーム画像(nは自然数)に設定される抽出領域から特徴点を抽出する抽出工程と、
    前記動画像を構成する第(n+1)フレーム画像にて第nフレーム画像で抽出された前記特徴点の追跡を行う追跡工程と、
    を備え、
    前記追跡工程においては、第nフレーム画像で抽出された前記特徴点のうち、所定のタイミングで前記抽出領域の外部に位置すると判断される前記特徴点の少なくとも一部が追跡対象から除外される、画像処理方法。
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