JP2021085728A - 探触子および板厚測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】劣化したコーティング層を有する金属板の厚さを精度よく測定する板厚測定装置の探触子を提供する。【解決手段】板厚測定装置に用いられる探触子30であって、金属板20の第1面に接触する接触面130と、接触面を介して超音波を金属板に向けて送信する第1送信側振動子112を有する送信部110と、第1送信側振動子から送信され、接触面を介して金属板に反射された超音波を受信する第1受信側振動子122を有する受信部120と、送信部から受信部への超音波の伝播を遮断する第1隔離部140と、を有し、第1受信側振動子の超音波を受信する周波数特性の中心周波数が、第1送信側振動子が発生させる超音波の周波数特性の中心周波数よりも低い、探触子を提供する。【選択図】図4

Description

本発明は、探触子および板厚測定装置に関する。
鋼板等の金属板の厚さを測定する板厚測定装置が知られている。板厚測定装置は、例えば、探触子を金属板の表面に接触させて金属板の裏面方向に超音波を送信してから、裏面で反射された超音波を検出するまでの時間に基づき、当該金属板の厚さを測定していた(例えば特許文献1)。
特開2002−39732号公報
金属板の探触子が接触する接触面には、金属板の保護等の目的で、コーティング層が設けられていることがある。このようなコーティング層は、経年劣化等により、超音波を吸収および散乱させてしまい、金属板を伝播する超音波を減衰させてしまうことがある。この場合、板厚測定装置は、劣化したコーティング層を有する金属板の厚さを測定することが困難になることがあった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、劣化したコーティング層を有する金属板の厚さを精度よく測定する板厚測定装置の探触子を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様においては、金属板の厚さを測定する板厚測定装置に用いられる探触子であって、前記金属板の第1面に接触する接触面と、前記接触面を介して超音波を前記金属板に向けて送信する第1送信側振動子を有する送信部と、前記第1送信側振動子から送信され、前記接触面を介して前記金属板に反射された超音波を受信する第1受信側振動子を有する受信部と、前記送信部から前記受信部への超音波の伝播を遮断する第1隔離部と、を有し、前記第1受信側振動子の超音波を受信する周波数特性の中心周波数が、前記第1送信側振動子が発生させる超音波の周波数特性の中心周波数よりも低い、探触子を提供する。
前記第1隔離部は、前記送信部と前記受信部との間において、前記接触面と直交する面を有してもよい。
前記金属板は、前記第1面の少なくとも一部にコーティング層が形成されており、前記第1受信側振動子の超音波の受信帯域の中心周波数は、前記第1送信側振動子が発生した超音波の周波数帯域のうち、前記コーティング層で減衰する減衰率が90%以下となる周波数帯域に含まれる周波数であってもよい。
前記送信部は、前記第1送信側振動子を固定する送信側固定部をさらに有し、前記第1送信側振動子は、前記送信側固定部における前記接触面とは反対側の送信側固定面に設けられており、前記送信側固定面は、前記第1送信側振動子が発生させた超音波を前記金属板の前記第1面とは反対側の第2面の一部を含む領域に集める曲率の曲面を有してもよい。
前記受信部は、前記第1受信側振動子を固定する受信側固定部をさらに有し、前記第1受信側振動子は、前記受信側固定部における前記接触面とは反対側の受信側固定面に設けられており、前記受信側固定面は、前記金属板の前記第2面の一部から反射されて拡散された超音波を前記第1受信側振動子に到達させる曲率の曲面を有してもよい。
前記送信側固定面および前記受信側固定面は、予め定められた共通の点を中心とした共通の球面の、互いに異なる一部の曲面であってもよい。
前記送信部は、超音波を前記金属板の前記第1面に向けて送信する第2送信側振動子を更に有し、前記受信部は、前記第2送信側振動子から送信され、前記金属板の前記第1面に反射された超音波を受信する第2受信側振動子を更に有してもよい。
前記第2送信側振動子が発する超音波の周波数特性の中心周波数は、前記第2受信側振動子の超音波の受信帯域の中心周波数と一致してもよい。
前記接触面は円形であり、前記送信部、前記受信部、および前記第1隔離部の少なくとも一部は、一体となって、前記接触面と直交する方向に延伸する円柱の形状を有し、前記円柱の内部において、前記第1送信側振動子および前記第1受信側振動子が超音波を送受信する第1領域は、前記第2送信側振動子および前記第2受信側振動子が超音波を送受信する第2領域とは異なり、当該第2領域よりも外周側に設けられていてもよい。
前記第1領域および前記第2領域の間には、超音波の伝播を遮断する第2隔離部が設けられており、前記第2隔離部は、前記円柱の中心軸を中心軸とする円錐の一部であってもよい。
前記送信部は、前記送信側固定面の一部に第1凹部を有し、前記第1凹部の底面に前記第2送信側振動子が設けられていてもよい。
前記受信部は、前記受信側固定面の一部に第2凹部を有し、前記第2凹部の底面に前記第2受信側振動子が設けられていてもよい。
本発明の第2の態様においては、金属板の厚さを測定する板厚測定装置であって、第1の態様の前記探触子と、前記探触子の前記送信部に超音波を発生させるための駆動信号を供給する信号供給部と、前記探触子の前記受信部が受信した超音波信号を取得する信号取得部と、前記超音波信号に基づき、前記金属板の厚さを算出する算出部とを備える、板厚測定装置を提供する。
本発明によれば、劣化したコーティング層を有する金属板の厚さを精度よく測定できるという効果を奏する。
本実施形態に係る板厚測定装置10の概要を説明するための図である。 本実施形態に係るコーティング層を有する金属板20の伝播特性の第1例を示す。 本実施形態に係るコーティング層を有する金属板20の伝播特性の第2例を示す。 本実施形態に係る探触子30の第1構成例を金属板20と共に示す。 第1構成例の探触子30の接触面130側から見た図の一例を示す。 本実施形態に係る探触子30の第2構成例を金属板20と共に示す。 第2構成例の探触子30の接触面130側から見た図の一例を示す。 本実施形態に係る信号取得部50が、探触子30から取得した超音波信号の信号波形の概念図を示す。
<板厚測定装置10の構成例>
図1は、本実施形態に係る板厚測定装置10の概要を説明するための図である。図1(a)は、板厚測定装置10の機能構成図である。図1(b)は、板厚測定装置10が厚さを測定する対象である金属板20の断面の模式図である。板厚測定装置10は、超音波を用いて金属板20の厚さを非破壊で測定する。金属板20は、金属製の板であり、例えば、一般構造用圧延鋼材といった鋼板等である。本実施形態において、板厚測定装置10が測定する金属板20の厚さは、金属板20の第1面21と、第1面21の反対側の第2面22との間の距離である。金属板20は、第1面21の少なくとも一部にコーティング層23が形成されている。コーティング層23は、金属板の保護等の目的で設けられている。板厚測定装置10は、探触子30と、信号供給部40と、信号取得部50と、算出部60と、表示部70とを備える。
探触子30は、測定対象の当該金属板20に接触して超音波を送信し、送信した超音波の反射波を受信する。探触子30は、送信部110と、受信部120と、接触面130とを有する。送信部110は、外部から供給される駆動信号に応じて超音波を金属板20に送信する。受信部120は、金属板20の第1面21とは反対側の第2面22で反射された超音波を受信する。接触面130は、金属板20の厚さを測定する際に金属板20の第1面21と接触する面である。このような探触子30のより詳細な説明は、後述する。
信号供給部40は、探触子30の送信部110に超音波を発生させるための駆動信号を供給する。信号供給部40は、例えば、予め定められたスパイク波または矩形波等のパルス状の駆動信号を供給する。信号供給部40は、1波長から数波長程度の駆動信号を供給する。これにより、送信部110が送信する超音波は、ある程度の帯域幅を有することになる。例えば、超音波は、中心周波数の値の1/2程度以上の帯域幅を有することが望ましい。信号供給部40は、このような超音波を発生させる駆動信号を、送信部110に供給する。
信号取得部50は、探触子30の受信部120が受信した超音波信号を取得する。信号取得部50は、受信部120が出力する出力信号の時間的な変化を超音波信号として取得する。信号取得部50は、一例として、取得した超音波信号を記憶部等に記憶する。
算出部60は、超音波信号に基づき、金属板20の厚さを算出する。算出部60は、例えば、金属板20の第1面21で反射された超音波と、第2面22で反射された超音波とをそれぞれ検出したタイミングの差に基づき、金属板20の厚さを算出する。算出部60による厚さの計算は、既知の方法に基づくものなのでここでは説明を省略する。算出部60は、例えば、算出した金属板20の厚さを記憶部等に記憶する。また、算出部60は、外部のデータベース等に算出結果を記憶してもよい。
表示部70は、算出した金属板20の厚さを測定結果として表示する。また、表示部70は、超音波信号の時間波形および/または周波数特性等を表示してもよい。また、表示部70は、金属板20の異なる複数の位置と、当該複数の位置における厚さの測定結果とを、対応させて表示してもよい。
以上の板厚測定装置10は、金属板20を超音波が伝播する時間に基づき、当該金属板20の厚さを算出する。ここで、金属板20に設けられているコーティング層23が正常な状態であれば、次に説明するように、数MHz程度の超音波を伝播させることができる。
<正常なコーティング層23を有する金属板20の伝播特性>
図2は、本実施形態に係るコーティング層23を有する金属板20の伝播特性の第1例を示す。図2は、コーティング層23が正常な場合の伝播特性の例を示す。図2は、横軸が超音波の周波数、縦軸が超音波の透過率を示す。図2に示す伝播特性は、金属板20の第2面22から反射された超音波を板厚測定装置10が検出した時間軸の波形を、フーリエ変換して周波数軸上の特性に変換した結果の一例である。
図2より、正常なコーティング層23を有する金属板20は、数MHz程度の超音波を伝播させることができることがわかる。したがって、板厚測定装置10は、超音波の反射波に基づき、金属板20の厚さを測定することができる。なお、板厚測定装置10は、用いる超音波の周波数を高くすることで、より高い精度で金属板20の厚さを測定することができる。したがって、板厚測定装置10が用いる超音波の周波数は、測定対象の金属板20における超音波の透過率が高い帯域内において、より高い周波数であることが望ましい。
そこで、従来は、例えば、±0.1mm程度の誤差で金属板20の厚さを測定するために、中心周波数が5MHz程度の超音波を用いていた。この場合、探触子30の送信部110および受信部120には、固有振動の周波数が略5MHzとなる振動子をそれぞれ設けられていた。しかしながら、コーティング層23が変質すると、金属板20の伝播特性が大きく変動することがある。
<劣化したコーティング層23を有する金属板20の伝播特性>
図3は、本実施形態に係るコーティング層23を有する金属板20の伝播特性の第2例を示す。図3は、経年劣化等によりコーティング層23が劣化した場合の伝播特性の例を示す。図3は、図2と同様に、横軸が超音波の周波数、縦軸が超音波の透過率を示す。図3に示すように、コーティング層23が劣化すると、超音波の伝播特性が悪化することがわかる。例えば、3MHz以上の高周波領域の伝播特性が悪化していることがわかる。この場合、中心周波数が5MHz程度の超音波を用いている板厚測定装置10は、超音波の反射波を検出することが困難となり、金属板20の厚さを測定できなくなってしまう。
金属板20の厚さの測定は、例えば、構造物として形成された後の当該金属板20の保守点検等の目的で実行されることがある。一例として、金属板20がオイルタンク等として形成された場合、金属板20のコーティング層23とは反対側のオイルと接触する第2面22が腐食してしまうことがある。このような腐食が進むと、金属板20の少なくとも一部の厚さが薄くなるので、板厚測定装置10が当該金属板20の厚さを測定することで、腐食の度合いを確認することができる。
したがって、金属板20がオイルタンク等として形成された後に、コーティング層23側の第1面21側から金属板20の厚さを定期的に測定して、当該オイルタンクを容易に保守および点検できる板厚測定装置10が望まれていた。しかしながら、コーティング層23が経年劣化すると、図3に示すように超音波の伝播特性が悪化するので、板厚測定装置10は、金属板20の腐食等の経年劣化による厚さの変化を測定することが困難になっていた。
そこで、本実施形態に係る板厚測定装置10は、送信部110の振動子および受信部120の振動子の周波数特性を、コーティング層23の減衰特性に対応させてそれぞれ調節することで、コーティング層23が劣化した金属板20であっても、精度よく厚さを測定可能とする。このような板厚測定装置10に設けられている探触子30について次に説明する。
<探触子30の第1構成例>
図4は、本実施形態に係る探触子30の第1構成例を金属板20と共に示す。図4は、金属板20の厚さを測定すべく、探触子30が金属板20に接している例を示す。また、図5は、第1構成例の探触子30の接触面130側から見た図の一例を示す。図4および図5において、直交する2つの方向をX軸、Y軸、Z軸として示す。第1構成例の探触子30は、送信部110と、受信部120と、接触面130と、第1隔離部140と、収容部150と、電極部160とを備える。図1で説明したように、送信部110は超音波を送信し、受信部120は超音波を受信する。
送信部110は、第1送信側振動子112と、送信側固定部114とを有する。第1送信側振動子112は、接触面130を介して超音波を金属板20に向けて送信する。第1送信側振動子112は、信号供給部40から入力される電気信号に応じて超音波を発生する。第1送信側振動子112は、例えば、ピエゾ素子等の圧電振動子である。第1送信側振動子112は、コンポジット型の圧電振動子であることが望ましい。
送信側固定部114は、第1送信側振動子112を固定する。送信側固定部114は、第1対向面115および送信側固定面116を含む。第1対向面115は、金属板20に対向する面であり、接触面130の一部を形成している。送信側固定面116は、接触面130とは反対側に設けられている面である。第1送信側振動子112は、例えば、送信側固定面116に設けられており、第1対向面115を介して金属板20に超音波を送信する。
受信部120は、第1受信側振動子122と、受信側固定部124とを有する。第1受信側振動子122は、第1送信側振動子112から送信され、接触面130を介して金属板に反射された超音波を受信する。第1受信側振動子122は、受信した超音波に応じた電気信号を発生させ、信号取得部50に供給する。第1受信側振動子122は、例えば、第1送信側振動子112と同様に、ピエゾ素子等の圧電振動子である。第1受信側振動子122は、コンポジット型の圧電振動子であることが望ましい。
受信側固定部124は、第1受信側振動子122を固定する。受信側固定部124は、第2対向面125および受信側固定面126を含む。第2対向面125は、金属板20に対向する面であり、接触面130の一部を形成している。受信側固定面126は、接触面130とは反対側に設けられている面である。第1受信側振動子122は、例えば、受信側固定面126に設けられており、第2対向面125を介して金属板20から反射された超音波を受信する。
接触面130は、金属板20の第1面21に接触する。接触面130は、送信側固定部114の第1対向面115と、受信側固定部124の第2対向面125とによって形成されている段差のない面である。
第1隔離部140は、送信部110から受信部120への超音波の伝播を遮断する。第1隔離部140は、送信部110と受信部120との間において、接触面130と直交する面を有する。第1隔離部140は、例えば、送信部110および受信部120に挟まれている板状の部材である。第1隔離部140は、一例として、コルク等の空気を含む材質を有する。
以上の送信部110、受信部120、および第1隔離部140の少なくとも一部は、例えば、一体となって形成されている。また、送信部110、受信部120、および第1隔離部140の少なくとも一部は、一例として、接触面130と直交する方向に延伸する円柱の形状を有する。この場合、接触面130は、円形に形成されている。
収容部150は、このような送信部110、受信部120、および第1隔離部140の少なくとも一部を収容する。収容部150の少なくとも一部は、円筒状に形成され、送信部110、受信部120、および第1隔離部140の少なくとも一部を覆い、接触面130を外部に露出させる。
電極部160は、収容部150の接触面130とは反対側の面に設けられ、外部と電気信号を授受する。電極部160は、例えば、送信側電極162および受信側電極164を有する。送信側電極162は、第1送信側振動子112と電気的に接続されている。送信側電極162は、信号供給部40と電気的に接続され、信号供給部40から供給される駆動信号を受け取って第1受信側振動子122へと伝達する。受信側電極164は、第1受信側振動子122と電気的に接続されている。受信側電極164は、信号取得部50と電気的に接続され、第1受信側振動子122から出力される超音波信号を信号取得部50へと伝達する。
以上の本実施形態の探触子30は、劣化したコーティング層23を有する金属板20の厚さを測定すべく、第1送信側振動子112および第1受信側振動子122の周波数特性が調整されている。例えば、第1受信側振動子122の超音波の受信帯域の中心周波数は、第1送信側振動子112が発生した超音波の周波数帯域のうち、コーティング層23で減衰する減衰率が90%以下となる周波数帯域に含まれる周波数である。
一例として、コーティング層23が図3のように劣化した場合、コーティング層23の減衰率が90%以下となる帯域は、略0.1MHzから略3.2MHzまでの帯域となる。即ち、略3.2MHzを超える周波数の超音波のほとんどは、第1受信側振動子122に到達しない。そこで、第1受信側振動子122の固有周波数を略0.1MHzから略3.2MHzまでの範囲とする。
また、好ましくは、第1受信側振動子122の超音波の受信帯域の中心周波数は、コーティング層23で減衰する減衰率が70%以下となる周波数帯域に含まれる周波数である。この場合、コーティング層23の減衰率が70%以下となる帯域は、略0.3MHzから略2.75MHzまでの帯域となる。より好ましくは、第1受信側振動子122の超音波の受信帯域の中心周波数は、コーティング層23で減衰する減衰率が50%以下となる周波数帯域に含まれる周波数である。この場合、コーティング層23の減衰率が50%以下となる帯域は、略0.5MHzから略2.5MHzまでの帯域となる。
このような帯域の範囲内において、測定精度が低下することを防止すべく、コーティング層23が透過させる超音波のより高い周波数を検出できるように、第1受信側振動子122の受信帯域の中心周波数を予め設定することが望ましい。例えば、コーティング層23が透過させた超音波のうち、略3.2MHz程度以下の超音波が検出可能となるように、第1受信側振動子122の固有周波数を予め設定する。
本実施例においては、第1受信側振動子122の超音波の受信帯域の中心周波数を2MHz程度とする。また、第1受信側振動子122の超音波の受信帯域の帯域幅は、2MHz程度以上でよい。以上のように、第1受信側振動子122の超音波を受信する周波数特性の中心周波数を、第1送信側振動子112が発生させる超音波の周波数特性の中心周波数よりも低くすることで、探触子30の超音波の受信効率を向上させることができる。
また、第1送信側振動子112が発生する超音波の高周波成分がコーティング層23によって減衰しているので、第1送信側振動子112の周波数特性も、測定精度が許容する範囲内で低周波側にシフトさせてもよい。例えば、±0.1mm程度の誤差で金属板20の厚さを測定する場合、第1送信側振動子112が発生させる超音波の周波数特性の中心周波数を、3.5MHz程度とする。
このように、コーティング層23が劣化して超音波の高周波成分を減衰させても、送信部110が送信した超音波のうち、測定精度が低下しない範囲で伝播可能な周波数帯域の超音波を増加させることで、探触子30の超音波の伝播効率を向上させることができる。したがって、このような探触子30を用いた板厚測定装置10は、コーティング層23の劣化状態に関わらず、金属板20の厚さを精度よく測定できる。
以上の本実施形態に係る探触子30において、第1送信側振動子112および第1受信側振動子122の周波数特性を調節して超音波の検出効率を向上させる例を説明したが、これに限定されることはない。探触子30において、第1送信側振動子112および第1受信側振動子122の形状を調節して、超音波の検出効率を向上させてもよい。
この場合、図4に示すように、送信側固定部114の送信側固定面116は、第1送信側振動子112が発生させた超音波を金属板20の第1面21とは反対側の第2面22の一部を含む領域に集める曲率の曲面を有するように設けられている。例えば、送信側固定面116は、予め定められた点を中心とした球面の一部となる曲面を有する。これにより、第1送信側振動子112は、送信側固定面116の曲面に沿って形成され、送信側固定面116の曲面と同様の曲面を有することになる。
このような曲面を有する第1送信側振動子112が発生する超音波は、金属板20の第2面22の一部を含む領域に集中する。したがって、金属板20の第2面22の一部で反射する超音波の強度を増加させることができ、第1受信側振動子122がこのような超音波を検出することで、当該第1受信側振動子122の検出効率を向上させることができる。
これに代えて、または、これに加えて、図4に示すように、受信側固定部124の形状を調節してもよい。この場合、受信側固定面126は、金属板20の第2面22の一部から反射されて拡散された超音波を第1受信側振動子122に到達させる曲率の曲面を有するように設けられている。例えば、受信側固定面126は、予め定められた点を中心とした球面の一部となる曲面を有する。
これにより、第1受信側振動子122は、受信側固定面126の曲面に沿って形成され、受信側固定面126の曲面と同様の曲面を有することになる。したがって、第1受信側振動子122は、金属板20の第2面22から反射されて拡散する超音波を効率的に集めることができ、検出効率を向上させることができる。
なお、送信側固定面116および受信側固定面126がそれぞれ曲面を有する場合、送信側固定面116および受信側固定面126は、予め定められた共通の点を中心とした共通の球面の、互いに異なる一部の曲面であることが望ましい。これにより、第1送信側振動子112が発生させて第2面22の一部に集中させた超音波の反射光を、第1受信側振動子122が効率的に受信できる。
以上の本実施形態に係る探触子30において、送信部110および受信部120がそれぞれ1つの振動子を有する例を説明したが、これに限定されることはない。送信部110および/または受信部120は、複数の振動子を有してもよい。例えば、送信部110および/または受信部120は、金属板20の第1面21および第2面22でそれぞれ反射される超音波に対応する複数の振動子を有してもよい。このように、送信部110および受信部120が、金属板20の第1面21および第2面22でそれぞれ反射される超音波に対応する2つの振動子をそれぞれ有する例を次に説明する。
<探触子30の第2構成例>
図6は、本実施形態に係る探触子30の第2構成例を金属板20と共に示す。また、図7は、第2構成例の探触子30の接触面130側から見た図の一例を示す。図6および図7において、直交する2つの方向をX軸、Y軸、Z軸として示す。第2構成例の探触子30において、図4に示された本実施形態に係る第1構成例の探触子30の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。第2構成例の探触子30は、送信部110が第2送信側振動子212を更に有し、受信部120が第2受信側振動子222を更に有する。また、探触子30は、第2隔離部250を更に備える。
第2送信側振動子212は、超音波を金属板20の第1面21に向けて送信する。第2送信側振動子212は、第1送信側振動子112と同様に、信号供給部40から入力される電気信号に応じて超音波を発生する。第2送信側振動子212は、例えば、ピエゾ素子等の圧電振動子である。第2送信側振動子212は、送信側固定部114に固定されている。
第2受信側振動子222は、第2送信側振動子212から送信され、金属板20の第1面21に反射された超音波を受信する。第2受信側振動子222は、第1受信側振動子122と同様に、受信した超音波に応じた電気信号を発生させ、信号取得部50に供給する。第2受信側振動子222は、例えば、第2送信側振動子212と同様に、ピエゾ素子等の圧電振動子である。第2受信側振動子222は、受信側固定部124に固定されている。
第2構成例の探触子30は、例えば、第1構成例の探触子30と同様に、接触面130が円形に形成されている。そして、送信部110、受信部120、および第1隔離部140の少なくとも一部は、一体となって、接触面130と直交する方向に延伸する円柱の形状を有している。ここで、当該円柱の内部において、第1送信側振動子112および第1受信側振動子122が超音波を送受信する領域を第1領域230とし、第2送信側振動子212および第2受信側振動子222が超音波を送受信する領域を第2領域240とする。この場合、第1領域230と第2領域240は、重なることなく、互いに異なる領域であることが望ましい。
例えば、第1領域230は、第2領域240よりも外周側に設けられている。この場合、第1領域230および第2領域240のXY平面と略平行な断面において、第1領域230および第2領域240は、同心円状に形成されている。第2領域240は、円柱の内部において、第1領域230の内部に形成されており、接触面130に近づくほど領域が小さくなるように形成されている。即ち、第1領域230および第2領域240の境界は、円錐の一部の形状を有する。
このような第1領域230および第2領域240の間には、超音波の伝播を遮断する第2隔離部250が設けられている。第2隔離部250は、例えば、第1隔離部140と同様の材料で形成されている。また、第2隔離部250は、例えば、送信部110、受信部120、および第1隔離部140の少なくとも一部で形成されている円柱の中心軸を中心軸とする円錐の一部である。このような第2隔離部250を設けることにより、第1領域230で授受する超音波と、第2領域240で授受する超音波とを隔離して、探触子30の内部で混信が発生することを防止できる。
また、第2構成例の探触子30は、第1送信側振動子112が発生した超音波のうち金属板20の第2面22で反射した超音波を第1受信側振動子122が受信する。そして、第2送信側振動子212が発生した超音波のうち金属板20の第1面21で反射した超音波を第2受信側振動子222が受信する。このように、探触子30は、金属板20の反射面に対応して、複数の振動子を設けているので、それぞれの振動子をそれぞれの反射面に対応した配置にして、超音波の検出効率をそれぞれ向上させることができる。
例えば、第1送信側振動子112および第1受信側振動子122の周波数特性を、上述したように、金属板20のコーティング層に応じて調節する。これに対して、第2送信側振動子212が発する超音波の周波数特性の中心周波数と、第2受信側振動子222の超音波の受信帯域の中心周波数とを一致させてもよい。
第2領域240で授受する超音波は、金属板20の第1面21で反射するので、金属板20内部の吸収および散乱がなく、第1領域230で授受する超音波と比較して、信号レベルの損失は小さい。したがって、第1領域230で授受する超音波の検出効率と比較して、第2領域240で授受する超音波の検出効率を低くしてもよい。この場合、第2領域240で授受する超音波の中心周波数は、第1領域230で授受する超音波の中心周波数よりも透過率が低い帯域でよい。
例えば、第2領域240で授受する超音波の中心周波数を、第1領域230で授受する超音波の中心周波数よりも高くする。一例として、±0.1mm程度の誤差で金属板20の厚さを測定する場合、第1領域230で授受する超音波の中心周波数を2MHzとし、第2送信側振動子212が発生させる超音波の周波数特性の中心周波数を3.5MHz程度とする。また、第2受信側振動子222の超音波の受信帯域の中心周波数を3.5MHz程度とする。これにより、第1領域230で授受する超音波の検出信号の波高値と比較して、第2領域240で授受する超音波の検出信号の波高値を同程度以下にすることができ、2つの検出信号の分離を容易にすることができる。
なお、金属板20の板厚が薄くなると、第1領域230で授受する超音波の検出タイミング(第1タイミングとする)と、第2領域240で授受する超音波の検出タイミング(第2タイミングとする)との差が小さくなってしまい、検出信号の分離が困難になることがある。そこで、第1タイミングおよび第2タイミングの差にオフセットを追加すべく、接触面130と直交する方向において、複数の振動子の配置を異ならせてもよい。
この場合、図6に示すように、送信部110は、送信側固定面116の一部に第1凹部118を有し、第1凹部118の底面に第2送信側振動子212が設けられている。即ち、第2送信側振動子212は、第1送信側振動子112よりも接触面130に近い位置に形成されている。したがって、第2送信側振動子212が発生した超音波は、第1送信側振動子112が発生した超音波と比較して、より速く金属板20に到達するので、第1タイミングおよび第2タイミングの差を大きくすることができる。
同様に、受信部120は、受信側固定面126の一部に第2凹部128を有し、第2凹部128の底面に第2受信側振動子222が設けられていてもよい。即ち、第2受信側振動子222は、第1受信側振動子122よりも接触面130に近い位置に形成されている。したがって、金属板20から同時に送信された超音波であっても、第1受信側振動子122に超音波が到達するタイミングと比較して、第2受信側振動子222に超音波が到達するタイミングがより速くなるので、第1タイミングおよび第2タイミングの差を大きくすることができる。このような超音波信号の検出タイミングについて、次に説明する。
<信号波形の概念>
図8は、本実施形態に係る信号取得部50が、探触子30から取得した超音波信号の信号波形の概念図を示す。図8の横軸は時間を示し、縦軸は信号レベルを示す。図8において、時刻tは、第1送信側振動子112および第2送信側振動子212が超音波を発生したタイミングを示す。この場合、例えば、第1送信側振動子112および第2送信側振動子212には、信号供給部40からの駆動信号が略同一のタイミングで供給される。
図8は、時刻t、時刻t、および時刻tにおいて、信号レベルがピークとなっている信号S、I、およびBがそれぞれ検出された例を示す。信号Sは、第2送信側振動子212から送信された超音波が、金属板20のコーティング層23の表面で反射され、第2受信側振動子222で受信された信号を示す。このように、探触子30の接触面130に最も近いコーティング層23の表面で反射された超音波が、最も早く検出されることになる。
信号Iは、第2送信側振動子212から送信された超音波が、金属板20の第1面21で反射され、第2受信側振動子222で受信された信号を示す。信号Bは、第1送信側振動子112から送信された超音波が、金属板20の第2面22で反射され、第1受信側振動子122で受信された信号を示す。そして、信号Iが検出された時刻t(第2タイミング)と信号Bが検出された時刻t(第1タイミング)との間の時間Tが、金属板20を超音波が往復した時間に相当する。したがって、算出部60は、例えば、超音波の入射角、速度、時間T等に基づき、金属板20の厚さを算出できる。
なお、第2送信側振動子212および/または第2受信側振動子222が設けられている位置を、第1送信側振動子112および第1受信側振動子122が設けられている位置よりも接触面130側に近づけた場合、近づけた距離に比例したオフセット時間が時間Tに加わることになる。この場合、信号Iおよび信号Bが検出される時間の間隔が広がるので、2つの信号が分離されてピーク値が判別することが容易になる。なお、この場合、算出部60がオフセット時間を差し引いて金属板20の厚さを算出することは言うまでもない。
以上の例のように、板厚測定装置10は、第1送信側振動子112および第2送信側振動子212が金属板20へと略同時に超音波を送信することで、金属板20の厚さを算出できる。この場合、例えば、信号供給部40、信号取得部50、および算出部60は、従来の板厚測定装置に用いられていた部位と、本実施形態に係る探触子30とを組み合わせて、本実施形態の板厚測定装置10として動作させることができる。即ち、探触子30を交換するだけで、コーティング層23が劣化した金属板20の厚さを測定可能とすることができ、コストおよび手間を低減させることができる。
これに代えて、板厚測定装置10は、第1送信側振動子112および第2送信側振動子212が金属板20へと超音波を送信するタイミングを異ならせてもよい。例えば、板厚測定装置10は、信号Iおよび信号Bをそれぞれ別個独立に測定する。これにより、検出信号が重なることによる、信号レベルのピーク値の検出誤差を低減させることができ、より薄い金属板20の厚さを正確に測定することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
10 板厚測定装置
20 金属板
21 第1面
22 第2面
23 コーティング層
30 探触子
40 信号供給部
50 信号取得部
60 算出部
70 表示部
110 送信部
112 第1送信側振動子
114 送信側固定部
115 第1対向面
116 送信側固定面
118 第1凹部
120 受信部
122 第1受信側振動子
124 受信側固定部
125 第2対向面
126 受信側固定面
128 第2凹部
130 接触面
140 第1隔離部
150 収容部
160 電極部
212 第2送信側振動子
222 第2受信側振動子
230 第1領域
240 第2領域
250 第2隔離部

Claims (13)

  1. 金属板の厚さを測定する板厚測定装置に用いられる探触子であって、
    前記金属板の第1面に接触する接触面と、
    前記接触面を介して超音波を前記金属板に向けて送信する第1送信側振動子を有する送信部と、
    前記第1送信側振動子から送信され、前記接触面を介して前記金属板に反射された超音波を受信する第1受信側振動子を有する受信部と、
    前記送信部から前記受信部への超音波の伝播を遮断する第1隔離部と、
    を有し、
    前記第1受信側振動子の超音波を受信する周波数特性の中心周波数が、前記第1送信側振動子が発生させる超音波の周波数特性の中心周波数よりも低い、
    探触子。
  2. 前記第1隔離部は、前記送信部と前記受信部との間において、前記接触面と直交する面を有する、
    請求項1に記載の探触子。
  3. 前記金属板は、前記第1面の少なくとも一部にコーティング層が形成されており、
    前記第1受信側振動子の超音波の受信帯域の中心周波数は、前記第1送信側振動子が発生した超音波の周波数帯域のうち、前記コーティング層で減衰する減衰率が90%以下となる周波数帯域に含まれる周波数である、
    請求項1又は2に記載の探触子。
  4. 前記送信部は、前記第1送信側振動子を固定する送信側固定部をさらに有し、
    前記第1送信側振動子は、前記送信側固定部における前記接触面とは反対側の送信側固定面に設けられており、
    前記送信側固定面は、前記第1送信側振動子が発生させた超音波を前記金属板の前記第1面とは反対側の第2面の一部を含む領域に集める曲率の曲面を有する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の探触子。
  5. 前記受信部は、前記第1受信側振動子を固定する受信側固定部をさらに有し、
    前記第1受信側振動子は、前記受信側固定部における前記接触面とは反対側の受信側固定面に設けられており、
    前記受信側固定面は、前記金属板の前記第2面の一部から反射されて拡散された超音波を前記第1受信側振動子に到達させる曲率の曲面を有する、
    請求項4に記載の探触子。
  6. 前記送信側固定面および前記受信側固定面は、予め定められた共通の点を中心とした共通の球面の、互いに異なる一部の曲面である、請求項5に記載の探触子。
  7. 前記送信部は、超音波を前記金属板の前記第1面に向けて送信する第2送信側振動子を更に有し、
    前記受信部は、前記第2送信側振動子から送信され、前記金属板の前記第1面に反射された超音波を受信する第2受信側振動子を更に有する、
    請求項5または6に記載の探触子。
  8. 前記第2送信側振動子が発する超音波の周波数特性の中心周波数は、前記第2受信側振動子の超音波の受信帯域の中心周波数と一致している、請求項7に記載の探触子。
  9. 前記接触面は円形であり、
    前記送信部、前記受信部、および前記第1隔離部の少なくとも一部は、一体となって、前記接触面と直交する方向に延伸する円柱の形状を有し、
    前記円柱の内部において、前記第1送信側振動子および前記第1受信側振動子が超音波を送受信する第1領域は、前記第2送信側振動子および前記第2受信側振動子が超音波を送受信する第2領域とは異なり、当該第2領域よりも外周側に設けられている、
    請求項7または8に記載の探触子。
  10. 前記第1領域および前記第2領域の間には、超音波の伝播を遮断する第2隔離部が設けられており、
    前記第2隔離部は、前記円柱の中心軸を中心軸とする円錐の一部である、
    請求項9に記載の探触子。
  11. 前記送信部は、前記送信側固定面の一部に第1凹部を有し、前記第1凹部の底面に前記第2送信側振動子が設けられている、請求項7から10のいずれか一項に記載の探触子。
  12. 前記受信部は、前記受信側固定面の一部に第2凹部を有し、前記第2凹部の底面に前記第2受信側振動子が設けられている、請求項7から11のいずれか一項に記載の探触子。
  13. 金属板の厚さを測定する板厚測定装置であって、
    請求項1から12のいずれか一項に記載の前記探触子と、
    前記探触子の前記送信部に超音波を発生させるための駆動信号を供給する信号供給部と、
    前記探触子の前記受信部が受信した超音波信号を取得する信号取得部と、
    前記超音波信号に基づき、前記金属板の厚さを算出する算出部と
    を備える、板厚測定装置。
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