JP2021085470A - 流体供給ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】流体導入部の数を削減することができる流体供給ユニットを提供する。【解決手段】流体供給ユニット100は、第1方向に沿って延在するとともに第1方向と直交する第2方向に沿って配列される複数の流体供給ライン1と、隣接する複数の流体供給ライン1の一端に跨って設けられ、流体供給源から供給されるプロセスガス又はパージガスの流れを複数の流体供給ライン1に分岐させる継手部材2と、を備える。継手部材2は、流体供給源に接続される単一の流体流入流路21と、三つの流体供給ライン1のそれぞれに接続される三つの流体分岐流出流路22と、流体流入流路21と三つの流体分岐流出流路22との間に形成されて流体流入流路21と三つの流体分岐流出流路22とを連通する単一の連通流路23と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、流体供給ユニットに関する。
特許文献1には、長手方向に沿って延在するとともに幅方向に沿って配列される複数の流体供給ラインを備える流体供給ユニットが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の流体供給ユニットでは、流体供給源から供給される流体を導入するための流体導入部を、流体供給ライン毎に設ける必要がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、流体導入部の数を削減することができる流体供給ユニットを提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、第1方向に沿って延在するとともに第1方向と直交する第2方向に沿って配列される複数の流体供給ラインと、隣接する複数の前記流体供給ラインの一端に跨って設けられ、流体供給源から供給される流体の流れを複数の前記流体供給ラインに分岐させる継手部材と、を備え、前記継手部材は、前記流体供給源に接続される単一の流体流入流路と、複数の前記流体供給ラインのそれぞれに接続される複数の流体分岐流出流路と、前記流体流入流路と複数の前記流体分岐流出流路との間に形成されて前記流体流入流路と複数の前記流体分岐流出流路とを連通する単一の連通流路と、を有する、流体供給ユニットが提供される。
本発明の態様によれば、流体導入部の数を削減することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態(以下、本実施形態と称する。)について説明する。本明細書においては、全体を通じて、同一の要素には同一の符号を付する。
まず、図1及び図2を参照しながら本実施形態に係る流体供給ユニット100について説明する。
図1は、流体供給ユニット100を示す斜視図である。図2は、流体供給ユニット100を示す側面図である。図1及び図2において、互いに直交する流体供給ユニット100の長手方向、幅方向及び高さ方向をそれぞれX軸に沿う方向、Y軸に沿う方向及びZ軸に沿う方向とする。以下、説明の便宜上、流体供給ユニット100の長手方向、幅方向及び高さ方向を単に第1方向、第2方向及び第3方向と称する。
本実施形態に係る流体供給ユニット100は、図示しない半導体製造装置(CVD装置、スパッタリング装置、エッチング装置等/図示しない)におけるプロセスガス又はパージガスの供給手段に用いられる。
図1及び図2に示すように、流体供給ユニット100は、金属製のベースプレートBS、複数(ここでは、十二)の流体供給ライン1、複数(ここでは、四つ)の継手部材2及び複数(ここでは、四つ)の流体導入部3を備える。なお、継手部材2の数は、流体導入部3の数と同じである。
ベースプレートBSは、平面視にて矩形状に設けられる。なお、G1は上流側、G2は下流側の方向を示している。ベースプレートBS上には、第2方向に沿って配列され第1方向に沿って延在する複数の流体供給ライン1が設けられる。
複数の継手部材2及び複数の流体導入部3は、いずれも第2方向に沿って配列される。各継手部材2は、隣接する複数(ここでは、三つ)の流体供給ライン1の一端(図2の左端)に跨って設けられる。各流体導入部3は、各継手部材2に設けられ、複数(ここでは、三つ)の流体供給ライン1に接続される。そして、流体供給ライン1の数は、流体導入部3の数の三の整数倍である。すなわち、流体供給ライン1のトータル数(ここでは、十二)は、各継手部材2が跨った流体供給ライン1の数(ここでは、三つ)の整数倍である。
複数の流体供給ライン1は、それぞれ流体供給源(図示しない)から継手部材2及び流体導入部3を経由して供給される流体としてのプロセスガス又はパージガスの流量を適宜制御して半導体制御装置に供給する。
複数の流体供給ライン1は、同じ構造を有するため、一つの流体供給ライン1を代表例として説明する。流体供給ライン1は、レール部材4、複数(ここでは、四つ)のベースブロック5、各種の流体機器6及び流体導出部としての流体導出管7を有する。
レール部材4は、複数のベースブロック5を摺動可能に案内して保持するための長尺部材である。複数のレール部材4は、第1方向に沿って延在するようにベースプレートBSに設けられる。また、複数のレール部材4は、第2方向に沿って配列される。
ベースプレートBSに背向するレール部材4の端面(図1の上面)には、レール部材4の一端からレール部材4の他端まで第1方向に沿って延在する案内溝41が形成される。案内溝41は、複数のベースブロック5の後述する係合コマ55と係合可能に形成される。そして、複数のベースブロック5の係合コマ55を、案内溝41の一端又は他端から案内溝41に挿入することによって、複数のベースブロック5を案内溝41に対し摺動させることができる。
レール部材4には、複数のベースブロック5を介してボルト締めによって各種の流体機器6が固定される。ベースブロック5には、レール部材4に対向する複数のベースブロック5の一端面(図2の下端面)からレール部材4側(図1の下側)に突出する係合コマ55が設けられる。複数のベースブロック5によって、上流側G1から下流側G2に向かって流体が流通する流体流路がそれぞれ形成される。
複数のベースブロック5は、レール部材4の一端側(上流側G1)からレール部材4の他端側(下流側G2)に順に配列される第1ベースブロック51、第2ベースブロック52、第3ベースブロック53及び第4ベースブロック54から構成される。なお、レール部材4に背向する第1ベースブロック51の他端面(図2の上端面)には、継手部材2を通じて流体導入部3が設けられる。
また、第1ベースブロック51、第2ベースブロック52、第3ベースブロック53及び第4ベースブロック54は、第2方向における幅が同じであり、10mm以下であることが好ましい。これにより、流体供給ライン1の第2方向における幅を小さくすることができるので、流体供給ユニット100の第2方向における小型化を図ることができる。
第1ベースブロック51は、流体流路としての側面視にて略U字状の第1流体流路511が形成される。第1流体流路511は、一端が第1ベースブロック51の他端面(図2の上端面)の上流側G1で開口するとともに、他端が第1ベースブロック51の他端面(図2の上端面)の下流側G2で開口するように形成される。
第1ベースブロック51と同様に、第2ベースブロック52は、流体流路としての側面視にて略U字状の第2流体流路521が形成される。第2流体流路521は、一端が第2ベースブロック52の他端面(図2の上端面)の上流側G1で開口するとともに、他端が第2ベースブロック52の他端面(図2の上端面)の下流側G2で開口するように形成される。
第1ベースブロック51及び第2ベースブロック52と同様に、第3ベースブロック53は、流体流路としての側面視にて略U字状の第3流体流路531が形成される。第3流体流路531は、一端が第3ベースブロック53の他端面(図2の上端面)の上流側G1で開口するとともに、他端が第3ベースブロック53の他端面(図2の上端面)の下流側G2で開口するように形成される。
第4ベースブロック54は、流体流路としての側面視にて略V字状の第4流体流路541が形成される。第4流体流路541は、一端が第3ベースブロック53の他端面(図2の上端面)で開口するとともに、他端が第4ベースブロック54の側面で開口するように形成される。
流体機器6は、流体供給ユニット100に使用される機器であって、流体流路を画定する流路形成ブロックを有し、この流路形成ブロックの端面(図2の下端面)で開口する二つの流路口を有する機器である。具体的には、各種の流体機器6には、上流側G1から下流側G2に順に設けられる第1開閉弁61、マスフローコントローラ62及び第2開閉弁63が含まれるが、これらに限定されるものではない。なお、第1開閉弁61と第2開閉弁63とは、同じ構造を有してもよく、異なる構造を有してもよい。
第1開閉弁61は、第1流路形成ブロック611及び第1アクチュエータ612を有する。第1流路形成ブロック611は、第1流体流入流路611a及び第1流体流出流路611bを有し、第1ベースブロック51及び第2ベースブロック52に跨って設けられる。
第1流体流入流路611aは、一端が第1ベースブロック51に対向する第1流路形成ブロック611の端面(図2の下端面)の上流側G1で開口するように形成される。第1ベースブロック51の第1流体流路511と第1流路形成ブロック611の第1流体流入流路611aとは、第1流体流路511の他端と第1流体流入流路611aの一端との接合によって連通される。
なお、第1ベースブロック51と第1流路形成ブロック611との間には、図示しないガスケットが介装される。具体的には、ガスケットは、第1流体流路511の他端と第1流体流入流路611aの一端とが接合する接合箇所の外周側に設けられる。
第1流体流出流路611bは、一端が第2ベースブロック52に対向する第1流路形成ブロック611の端面(図2の下端面)の下流側G2で開口するように形成される。第1流路形成ブロック611の第1流体流出流路611bと第2ベースブロック52の第2流体流路521とは、第1流体流出流路611bの一端と第2流体流路521の一端との接合によって連通される。
なお、第1流路形成ブロック611と第2ベースブロック52との間には、図示しないガスケットが介装される。具体的には、ガスケットは、第1流体流出流路611bの一端と第2流体流路521の一端とが接合する接合箇所の外周側に設けられる。
第1アクチュエータ612は、第1流体流入流路611aと第1流体流出流路611bとを遮断又は連通させる。第1アクチュエータ612は、第1流路形成ブロック611に立設される。
マスフローコントローラ62は、上流側G1から供給されるプロセスガス又はパージガスの流量を適宜制御する。マスフローコントローラ62は、第5流体流路621を有し、第2ベースブロック52及び第3ベースブロック53に跨って設けられる。
第5流体流路621は、一端が第2ベースブロック52に対向するマスフローコントローラ62の端面(図2の下端面)の上流側G1で開口するように形成される。第2ベースブロック52の第2流体流路521とマスフローコントローラ62の第5流体流路621とは、第2流体流路521の他端と第5流体流路621の一端との接合によって連通される。
なお、第2ベースブロック52とマスフローコントローラ62との間には、図示しないガスケットが介装される。具体的には、ガスケットは、第2流体流路521の他端と第5流体流路621の一端とが接合する接合箇所の外周側に設けられる。
また、第5流体流路621は、他端が第2ベースブロック52に対向するマスフローコントローラ62の端面(図2の下端面)の下流側G2で開口するように形成される。マスフローコントローラ62の第5流体流路621と第3ベースブロック53の第3流体流路531とは、第5流体流路621の他端と第3流体流路531の一端との接合によって連通される。
なお、マスフローコントローラ62と第3ベースブロック53との間には、図示しないガスケットが介装される。具体的には、ガスケットは、第5流体流路621の他端と第3流体流路531の一端とが接合する接合箇所の外周側に設けられる。
第2開閉弁63は、第2流路形成ブロック631及び第2アクチュエータ632を有する。第2流路形成ブロック631は、第2流体流入流路631a及び第2流体流出流路631bを有し、第3ベースブロック53及び第4ベースブロック54に跨って設けられる。
第2流体流入流路631aは、一端が第3ベースブロック53に対向する第2流路形成ブロック631の端面(図2の下端面)の上流側G1で開口するように形成される。第3ベースブロック53の第3流体流路531と第2流路形成ブロック631の第2流体流入流路631aとは、第3流体流路531の他端と第2流体流入流路631aの一端との接合によって連通される。
なお、第3ベースブロック53と第2流路形成ブロック631との間には、図示しないガスケットが介装される。具体的には、ガスケットは、第3流体流路531の他端と第2流体流入流路631aの一端とが接合する接合箇所の外周側に設けられる。
第2流体流出流路631bは、一端が第4ベースブロック54に対向する第2流路形成ブロック631の端面(図2の下端面)の下流側G2で開口するように形成される。第2流路形成ブロック631の第2流体流出流路631bと第4ベースブロック54の第4流体流路541とは、第2流体流出流路631bの一端と第4流体流路541の一端との接合によって連通される。
なお、第2流路形成ブロック631と第4ベースブロック54との間には、図示しないガスケットが介装される。具体的には、ガスケットは、第2流体流出流路631bの一端と第4流体流路541の一端とが接合する接合箇所の外周側に設けられる。
第2アクチュエータ632は、第2流体流入流路631aと第2流体流出流路631bとを遮断又は連通させる。第2アクチュエータ632は、第2流路形成ブロック631に立設される。
流体導出管7は、第1方向に沿って流体導出管7を貫通する第6流体流路71を有し、第4ベースブロック54の側面に設けられる。第4ベースブロック54の第4流体流路541と流体導出管7の第6流体流路71とは、第4流体流路541の他端と第6流体流路71の一端との接合によって連通される。流体導出管7は、図示しない他の配管を介して図示しないチャンバ等に接続される。
このように、流体供給ライン1において、プロセスガス又はパージガスは、上流側G1から下流側G2に向かって順に第1ベースブロック51の第1流体流路511、第1流路形成ブロック611の第1流体流入流路611a及び第1流体流出流路611b、第2ベースブロック52の第2流体流路521、マスフローコントローラ62の第5流体流路621、第3ベースブロック53の第3流体流路531、第2流路形成ブロック631の第2流体流入流路631a及び第2流体流出流路631b、第4ベースブロック54の第4流体流路541及び流体導出管7の第6流体流路71を経由して供給される。
次に、図1から図6を参照しながら流体供給ユニット100の要部としての継手部材2及び流体導入部3について説明する。
図3は、複数の流体供給ライン1の一端に跨って設けられた継手部材2を示す平面図である。図4は、継手部材2を示す斜視図である。図5は、継手部材2を示す平面図である。図6は、図5におけるVI−VI線に沿う断面図である。
複数(ここでは、四つ)の継手部材2は、同じ構造を有するため、一つの継手部材2を代表例として説明する。また、複数(ここでは、四つ)の流体導入部3は、同じ構造を有するため、一つの継手部材2に対応する一つの流体導入部3を代表例として説明する。
図1から図6に示すように、継手部材2は、流体供給源から流体導入部3を介して供給されるプロセスガス又はパージガスの流れを、複数(ここでは、三つ)の流体供給ライン1に分岐させる。継手部材2は、継手ブロック21及び突出管22を有する。
本実施形態では、継手部材2は、その第2方向における幅が複数(ここでは、三つ)の流体供給ライン1の第2方向における幅と同じであるように設けられているが、これに限定されるものではなく、例えば、その第2方向における幅が三つの流体供給ライン1の第2方向における幅よりも小さくなるように設けられてもよい。すなわち、継手部材2は、その第2方向における幅が三つの流体供給ライン1の第2方向における幅以下である。これにより、隣接する複数の継手部材2の干渉を確実に回避することができる。
継手ブロック21は、直方体をなし、流体供給ライン1の一端である第1ベースブロック51に設けられる。具体的には、継手ブロック21は、レール部材4に背向する第1ベースブロック51の他端面(図2の上端面)に積層されるように設けられる。
図5及び図6に示すように、継手ブロック21は、単一の流体流入流路211と、複数(ここでは、三つ)の流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)と、流体流入流路211と複数の流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)との間に形成されて流体流入流路211と複数の流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)とを連通する単一の連通流路213と、を有する。
これにより、流体供給源から供給されるプロセスガス又はパージガスは、順に単一の流体流入流路211及び単一の連通流路213を経由して、複数(ここでは、三つ)の流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)に分岐され、複数の流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)のそれぞれに接続される複数(ここでは、三つ)の流体供給ライン1のそれぞれに供給される。このように、流体供給源から供給されるプロセスガス又はパージガスを単一の継手部材2によって複数の流体供給ライン1に供給することができるので、流体導入部3の数を削減することができる。なお、流体流入流路211、流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)及び連通流路213は、同じ径を有することが好ましい。
流体流入流路211は、第3方向に沿って延在するように形成される。流体流入流路211は、一端(図6の上端)が第1ベースブロック51に背向する継手ブロック21の一端面(図6の上端面)で開口するとともに、他端(図6の下端)が連通流路213に連通する。
一方、突出管22は、継手ブロック21の一端面(図4の上端面)から第3方向に沿って突出するように設けられる。突出管22の一端(図2の上端)には、溶接等によって流体導入部3が接続される。すなわち、流体導入部3は、突出管22を介して継手ブロック21の一端面(図4の上端面)に取り付けられる。突出管22の他端(図2の下端)には、継手ブロック21の一端面が接続される。
上述したように、流体流入流路211の一端は、第1ベースブロック51に背向する継手ブロック21の一端面(図6の上端面)で開口するため、流体流入流路211に連通する貫通孔221が形成される突出管22を、継手ブロック21の一端面(図6の上端面)から第3方向に沿って突出させるように設けることができる。これにより、突出管22に接続される流体導入部3を第3方向に沿って延在させるように設けることができる。
本実施形態では、流体流入流路211は、一端が第1ベースブロック51に背向する継手ブロック21の一端面(図6の上端面)で開口するように形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、一端が継手ブロック21の側面で開口するように形成されてもよい。この場合、流体流入流路211に連通する貫通孔221が形成される突出管22及び突出管22に接続される流体導入部3は、第1方向に沿って延在するように設けられる。
ただし、流体流入流路211の一端が第1ベースブロック51に背向する継手ブロック21の一端面(図6の上端面)で開口する場合、流体導入部3を第3方向に沿って延在させることができるので、流体流入流路211の一端が継手ブロック21の側面で開口し、流体導入部3が第1方向に沿って延在するものに比べ、流体供給ユニット100の第1方向における小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、継手部材2は、継手ブロック21及び突出管22を有しているが、これに限定されるものではなく、例えば、継手ブロック21のみを有してもよい。この場合、流体導入部3は、溶接等によって直接継手ブロック21の一端面(図4の上端面)に取り付けられる。
各流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)は、一端(図6の下端)が第1ベースブロック51に対向する継手ブロック21の他端面(図6の下端面)で開口するとともに、他端(図6の上端)が連通流路213に連通する。
このように、流体分岐流出流路212の一端(図6の下端)は、第1ベースブロック51に対向する継手ブロック21の他端面(図6の下端面)で開口するため、流体分岐流出流路212の一端(図6の下端)を、継手ブロック21に対向する流体供給ライン1の第1ベースブロック51の他端面(図2の上端面)で開口する第1流体流路511の一端に容易に接合させることができる。したがって、複数(ここでは、三つ)の流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)のそれぞれと、複数(ここでは、三つ)の第1ベースブロック51の第1流体流路511のそれぞれとは、流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)の一端と第1流体流路511の一端との接合によって連通される。
なお、継手ブロック21と第1ベースブロック51との間には、複数(ここでは、三つ)の図示しないガスケットが介装される。具体的には、各ガスケットは、流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)の一端と第1流体流路511の一端とが接合する接合箇所の外周側に設けられる。
また、複数(ここでは、三つ)の流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)は、第2方向に沿って等間隔を空けて配列される(図5参照)。これにより、複数の流体分岐流出流路212の一端のそれぞれと複数の第1ベースブロック51における第1流体流路511の一端との接合を、第1方向における同じ位置において行うことができる。この結果、同じ構造を有する複数の流体供給ライン1を第2方向に沿って整列させることができる。
複数(ここでは、三つ)の流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)は、流体流入流路211と平行して第3方向に沿って延在するように形成される。これにより、流体流入流路211の長さ及び流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)の長さを短縮させることができるので、継手ブロック21の薄型化を図ることができる。
連通流路213は、第2方向に沿って延在するように形成される。連通流路213の一端(図6の左端)には、流体分岐流出流路212aの他端が連通され、連通流路213の中央には、流体分岐流出流路212bの他端が連通され、連通流路213の他端(図6の右端)には、流体分岐流出流路212cの他端が連通される。
また、図5及び図6に示すように、流体流入流路211は、隣接する二つの流体分岐流出流路212b,212cの間に位置するように形成される。これにより、流体流入流路211の他端が連通流路213の一端、中央及び他端のいずれか一方に連通されるものに比べ、流体流入流路211から供給されるプロセスガス又はパージガスが偏って流体分岐流出流路212a,212b,212cのいずれか一方に流れ込むことを回避することができる。このため、各流体供給ライン1の昇圧時間の均一化を図ることができるので、流体供給ユニット100の供給精度が向上する。
さらに、継手ブロック21には、継手ブロック21の一端面から継手ブロック21の他端面まで継手ブロック21を貫通する複数(ここでは、三つ)のボルト孔対214(214a,214b,214c)が形成される。各ボルト孔対214には、締め付け用のボルトが貫通される。なお、ボルト孔対214(214a,214b,214c)の数は、継手ブロック21に接続される第1ベースブロック51(すなわち、流体供給ライン1)の数と同じである。
複数(ここでは、三つ)のボルト孔対214(214a,214b,214c)は、第2方向に沿って等間隔を空けて配列される。各ボルト孔対214(214a,214b,214c)は、各流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)を挟むように当該流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)とともに第1方向に沿って配列される。
これにより、継手ブロック21(すなわち、継手部材2)をボルト締めによって複数(ここでは、三つ)の第1ベースブロック51に確実に積層して固定することができる。
また、各流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)は、各ボルト孔対214(214a,214b,214c)の間の中央に位置するように形成されることが好ましい。これにより、平面視にて継手ブロック21を反転させても第1ベースブロック51に設けて使用することができる。
一方、上述したように、流体導入部3は、継手部材2に接続され、流体流入流路211の延長線上(すわなち、第3方向)に延在して設けられるので、流体導入部3は、第2方向において流体分岐流出流路212b,212cの間に位置する。すなわち、流体導入部3は、複数のボルト孔対214(214a,214b,214c)のいずれか一つが配置される直線上に位置していない。
これにより、継手ブロック21が小さい場合であっても、流体導入部3がボルト孔対214(214a,214b,214c)の間に設けられたものに比べ、最も近接するボルト孔対214と流動導入部3との間の距離を大きくすることができるので、ボルトを締めるための工具(ここでは、六角レンチ)と流体導入部3との干渉を回避しやすくなる。
流体導入部3は、一端(図2の下端)が突出管22の一端(図2の上端)に接続される中空の管部31と、管部31の他端(図2の上端)に設けられ図示しない流体供給管と接続するための接続ブロック32と、を有する。管部31は、第3方向に沿って延在するように設けられる。
そして、継手部材2に接続される複数(ここでは、三つ)の流体供給ライン1における第1開閉弁61のいずれか一つを開放するとともに、継手部材2に接続される複数(ここでは、三つ)の流体供給ライン1における第1開閉弁61の他の二つを遮閉するように流体供給ユニット100を制御する。これにより、継手部材2に接続される複数(ここでは、三つ)の流体供給ライン1のいずれか一つを選択的に使用することができる。
次に、本実施形態による作用効果について説明する。
本実施形態に係る流体供給ユニット100は、第1方向に沿って延在するとともに第1方向と直交する第2方向に沿って配列される複数の流体供給ライン1と、隣接する複数の流体供給ライン1の一端に跨って設けられ、流体供給源から供給されるプロセスガス又はパージガスの流れを複数の流体供給ライン1に分岐させる継手ブロック21(継手部材2)と、を備える。継手ブロック21(継手部材2)は、流体供給源に接続される単一の流体流入流路211と、複数の流体供給ライン1のそれぞれに接続される複数の流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)と、流体流入流路211と複数の流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)との間に形成されて流体流入流路211と複数の流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)とを連通する単一の連通流路213と、を有する。
この構成によれば、流体供給源から供給されるプロセスガス又はパージガスの流れは、順に単一の流体流入流路211及び単一の連通流路213を経由して、複数(ここでは、三つ)の流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)に分岐され、複数(ここでは、三つ)の流体供給ライン1のそれぞれに供給される。このように、流体供給源から供給されるプロセスガス又はパージガスを単一の継手部材2によって複数の流体供給ライン1に供給することができるので、流体導入部3の数を削減することができる。
また、本実施形態では、流体流入流路211は、一端が流体供給ライン1に背向する継手ブロック21(継手部材2)の一端面で開口する。
この構成によれば、流体導入部3を第3方向に沿って延在させることができるので、流体流入流路211の一端が継手ブロック21の側面で開口し、流体導入部3が第1方向に沿って延在するものに比べ、流体供給ユニット100の第1方向における小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)は、一端が流体供給ライン1に対向する継手ブロック21(継手部材2)の他端面で開口する。
この構成によれば、流体分岐流出流路212の一端(図6の下端)を、継手ブロック21に対向する流体供給ライン1の第1ベースブロック51の他端面(図2の上端面)で開口する第1流体流路511の一端に容易に接合させることができる。したがって、複数(ここでは、三つ)の流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)のそれぞれと、複数(ここでは、三つ)の第1ベースブロック51の第1流体流路511のそれぞれとは、流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)の一端と第1流体流路511の一端との接合によって連通される。
また、本実施形態では、複数の流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)は、第2方向に沿って配列される。
この構成によれば、複数の流体分岐流出流路212の一端のそれぞれと複数の第1ベースブロック51における第1流体流路511の一端との接合を、第1方向における同じ位置において行うことができる。この結果、同じ構造を有する複数の流体供給ライン1を第2方向に沿って綺麗に配列させることができる。
また、本実施形態では、流体流入流路211と複数の流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)とは、第1方向及び第2方向の両者と直交する第3方向に延在するように形成される。
この構成によれば、流体流入流路211の長さ及び流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)の長さを短縮させることができるので、継手ブロック21の薄型化を図ることができる。
また、本実施形態では、複数の流体分岐流出流路212は、三つの流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)から構成され、流体流入流路211は、隣接する二つの流体分岐流出流路212b,212cの間に位置するように形成される。
この構成によれば、流体流入流路211の他端が連通流路213の一端、中央及び他端のいずれか一方に連通されるものに比べ、流体流入流路211から供給されるプロセスガス又はパージガスが偏って流体分岐流出流路212a,212b,212cのいずれか一方に流れ込むことを回避することができる。このため、各流体供給ライン1の昇圧時間の均一化を図ることができるので、流体供給ユニット100の供給精度が向上する。
また、本実施形態では、継手ブロック21(継手部材2)には、継手ブロック21(継手部材2)の一端面から継手ブロック21(継手部材2)の他端面まで継手ブロック21(継手部材2)を貫通する複数のボルト孔対214(214a,214b,214c)が形成され、各ボルト孔対214(214a,214b,214c)は、各流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)を挟むように当該流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)とともに第1方向に沿って配列される。
この構成によれば、継手ブロック21(すなわち、継手部材2)をボルト締めによって複数(ここでは、三つ)の第1ベースブロック51に確実に積層して固定することができる。
また、本実施形態では、継手ブロック21(継手部材2)には、継手ブロック21(継手部材2)の一端面から継手ブロック21(継手部材2)の他端面まで継手ブロック21(継手部材2)を貫通する複数のボルト孔対214(214a,214b,214c)が形成され、各ボルト孔対214(214a,214b,214c)は、各流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)を挟むように当該流体分岐流出流路212(212a,212b,212c)とともに第1方向に沿って配列され、継手ブロック21(継手部材2)に接続され、流体流入流路211の延長線上に延在して設けられる流体導入部3をさらに備える。
この構成によれば、継手ブロック21が小さい場合であっても、流体導入部3がボルト孔対214(214a,214b,214c)の間に設けられたものに比べ、最も近接するボルト孔対214と流動導入部3との間の距離を大きくすることができるので、ボルトを締めるための工具(ここでは、六角レンチ)と流体導入部3との干渉を回避しやすくなる。
以上、本実施形態について説明したが、上述した実施形態は、本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上述した実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
(変形例)
次に、図7を参照しながら流体導入部3の変形例について説明する。
次に、図7を参照しながら流体導入部3の変形例について説明する。
図7は、変形例に係る流体導入部3の変形例を示す斜視図である。
上述した実施形態では、流体導入部3は、第3方向に沿って延在する管部31と、管部31の他端(図2の上端)に設けられる接続ブロック32と、を有しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図7に示すように、第3方向に沿って延在する管部31と、管部31の他端(図7の上端)に設けられる接続ブロック32Aと、接続ブロック32Aの側面(図7の正面)に接続され第1方向に沿って延在する水平管33と、水平管の先端に設けられる接続継手34を有してもよい。
1 流体供給ライン
2 継手部材
3 流体導入部
4 レール部材
5 ベースブロック
6 流体機器
7 流体導出管
21 継手ブロック
22 突出管
51 第1ベースブロック
211 流体流入流路
212 流体分岐流出流路
213 連通流路
214 ボルト孔対
100 流体供給ユニット
2 継手部材
3 流体導入部
4 レール部材
5 ベースブロック
6 流体機器
7 流体導出管
21 継手ブロック
22 突出管
51 第1ベースブロック
211 流体流入流路
212 流体分岐流出流路
213 連通流路
214 ボルト孔対
100 流体供給ユニット
Claims (8)
- 第1方向に沿って延在するとともに第1方向と直交する第2方向に沿って配列される複数の流体供給ラインと、
隣接する複数の前記流体供給ラインの一端に跨って設けられ、流体供給源から供給される流体の流れを複数の前記流体供給ラインに分岐させる継手部材と、を備え、
前記継手部材は、前記流体供給源に接続される単一の流体流入流路と、複数の前記流体供給ラインのそれぞれに接続される複数の流体分岐流出流路と、前記流体流入流路と複数の前記流体分岐流出流路との間に形成されて前記流体流入流路と複数の前記流体分岐流出流路とを連通する単一の連通流路と、を有する、
流体供給ユニット。 - 前記流体流入流路は、一端が前記流体供給ラインに背向する前記継手部材の一端面で開口する、
請求項1に記載の流体供給ユニット。 - 前記流体分岐流出流路は、一端が前記流体供給ラインに対向する前記継手部材の他端面で開口する、
請求項2に記載の流体供給ユニット。 - 複数の前記流体分岐流出流路は、第2方向に沿って配列される、
請求項3に記載の流体供給ユニット。 - 前記流体流入流路と複数の前記流体分岐流出流路とは、第1方向及び第2方向の両者と直交する第3方向に延在するように形成される、
請求項3又は4に記載の流体供給ユニット。 - 複数の前記流体分岐流出流路は、三つ以上の前記流体分岐流出流路から構成され、
前記流体流入流路は、隣接する二つの前記流体分岐流出流路の間に位置するように形成される、
請求項3から5のいずれか1項に記載の流体供給ユニット。 - 前記継手部材には、前記継手部材の前記一端面から前記継手部材の前記他端面まで前記継手部材を貫通する複数のボルト孔対が形成され、
各ボルト孔対は、各流体分岐流出流路を挟むように当該流体分岐流出流路とともに第1方向に沿って配列される、
請求項3から6のいずれか1項に記載の流体供給ユニット。 - 前記継手部材には、前記継手部材の前記一端面から前記継手部材の前記他端面まで前記継手部材を貫通する複数のボルト孔対が形成され、
各ボルト孔対は、各流体分岐流出流路を挟むように当該流体分岐流出流路とともに第1方向に沿って配列され,
前記継手部材に接続され、前記流体流入流路の延長線上に延在して設けられる流体導入部をさらに備える、
請求項6に記載の流体供給ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019215236A JP2021085470A (ja) | 2019-11-28 | 2019-11-28 | 流体供給ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019215236A JP2021085470A (ja) | 2019-11-28 | 2019-11-28 | 流体供給ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021085470A true JP2021085470A (ja) | 2021-06-03 |
Family
ID=76087218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019215236A Pending JP2021085470A (ja) | 2019-11-28 | 2019-11-28 | 流体供給ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021085470A (ja) |
-
2019
- 2019-11-28 JP JP2019215236A patent/JP2021085470A/ja active Pending
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