JP2021085330A - 電気自動車用制動トルク発生装置 - Google Patents

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平岩 一美
Kazuyoshi Hiraiwa
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Abstract

【課題】大きな圧縮・膨張比を確保しながら、ピストン連通路の排気抵抗を抑えて、十分な制動トルクを得る。【解決手段】シリンダ10bと、シリンダヘッド10cと、ピストン14との間に空気室14aを有して、ピストン14を往復させる機構12を有する電気自動車用制動トルク発生装置であって、ピストン14の空気室14a側に凹部14cを形成して、該凹部14cに対応する凸部10dをシリンダヘッド10cに形成して、空気室14aが圧縮された状態で凸部10dが凹部14cに入り込むように構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、バッテリーや燃料電池を動力源として電気モーターで駆動する車両(電気自動車)において、一般的なブレーキとは別に制動トルクを発生させる電気自動車用制動トルク発生装置に関する。
従来、この種の電気自動車用制動トルク発生装置としては、有底筒状のシリンダと該シリンダ内を往復するピストンおよびクランク軸等からなる圧縮膨張機関(たとえば、特許文献1)が知られている。
特許6593738号公報
上記従来の電気自動車用制動トルク発生装置にあっては、空気の圧縮・膨張を行うピストン214に形成した、ピストン連通路215bを通って空気を排出する構成になっている。このピストン連通路215bは細くて長い孔であり、圧縮空気を排出する際に抵抗になって掃気効率を下げるため、特に高速回転において制動トルクの発生を阻害する。また、ピストン連通路215bの容積は圧縮・膨張比(吸入容積/圧縮容積)を小さくする方向に作用するので、回転速度に関係なく得られる制動トルクが小さくなるという問題があって、この面でも効果的な制動力を得ることを阻害する。したがって、掃気効率を確保しようとしてピストン連通路215bの直径を太くすると、圧縮・膨張比がますます小さくなるという二律背反の関係になって十分な制動トルクが得られない。
解決しようとする問題点は、掃気効率と圧縮比が二律背反の関係になっていて、十分な制動トルク(制動力)が得られないという点である。
本発明の目的は、大きな圧縮・膨張比を確保しながら、ピストン連通路の排気抵抗を抑えて、十分な制動トルクを得ることにある。
本発明の電気自動車用制動トルク発生装置は、シリンダと、シリンダヘッドと、ピストンとの間に空気室を有して、ピストンを往復させる機構を有する電気自動車用制動トルク発生装置であって、ピストンの空気室側に凹部を形成して、該凹部に対応する凸部をシリンダヘッドに形成して、空気室が圧縮された状態で凸部が凹部に入り込むように構成したことを特徴とする。
本発明の電気自動車用制動トルク発生装置は、ピストン連通路の排気抵抗を抑え、且つ圧縮・膨張比を大きくすることが可能であり、回転速度に関係なく大きな制動トルクを得ることができて、より小型の装置で十分な制動力を確保することができる。
本発明の実施例1に係る電気自動車用制動トルク発生装置の吸入行程がほぼ終了した状態を示す断面図である。 実施例1における吸入スリットが閉じた状態を示す断面図である。 実施例1における排気行程がほぼ終了した状態を示す断面図である。 実施例1における排気孔の連通が閉じた状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る電気自動車用制動トルク発生装置を、実施例に基づき図とともに説明する。
図1乃至図4は、本発明の実施例1に係る電気自動車用制動トルク発生装置(以下、「トルク発生装置」という)の断面図であり、周知の自動車用エンジンが備えるのと同様のシリンダブロック10、クランク軸12、ピストン14、連接棒16などを有している。
はじめに図1乃至図4について概要を説明する。図1は後述する吸入行程がほぼ終了した状態の断面図であり、ピストン14が最も下がった下死点にあって、シリンダ10bに形成した吸気スリット10eが開口しており、ここから空気が流入可能になっている。図2は図1からクランク軸12が反時計回りに少し回転して、それに伴ってピストン14が上昇して吸気スリット10eが閉口した直後の状態を描いている。
図3は、後述する圧縮行程がほぼ終了した状態であり、図1からクランク軸12が180°回転してピストン14が最も上がった上死点にあって、ピストン14に形成した排気孔14bとシリンダ10bに形成した排気口10fが連通していて、ここを通って空気室14aから空気が排出可能になっている。また図4は、図3からクランク軸12が反時計回りに少し回転して、それに伴ってピストン14が下降して排気孔14bと排気口10fの連通が閉じた直後の状態である。
つづいて各部の構成を説明する。シリンダブロック10の下部の開口部10aにクランク軸12が回転可能に設けられ、該クランク軸12は図示しないクラッチ等を介して必要に応じて車軸と連結された場合に、トルク発生装置で必要とするトルクが制動力として車軸に作用して、車両が走行するうえで負荷になる。
シリンダブロック10にはシリンダ10bが形成され、該シリンダ10bの上部にシリンダヘッド10cが一体になっている。シリンダ10b内には、図1の上下方向に摺動するピストン14が設けられ、ピストン14とクランク軸12とは連接棒16で連結されており、クランク軸12が回転することでピストン14は上下に往復運動をするようになっている。そして、ピストン14の上方のシリンダ10bおよびシリンダヘッド10cとピストン14との間に空気室14aが形成される。
ピストン14には、上部に円錐台形状の凹部14cが形成され、該凹部14cの下側には前述した排気孔14bを有している。シリンダヘッド10cはピストン14の凹部14cに対応した円錐台形状の凸部10dが形成されている。図3に見るように、後述の圧縮行程でピストン14が上方へ移動した際に、凹部14cと凸部10dが上下方向にオーバーラップして、凸部10dが凹部14cに入り込む。詳細の図示は省略するが、シリンダヘッド10cの凸部10dの内部に空気圧調整弁18が設けてある。なお、開口部10aは大気圧であるように、図示しないブリーザーを有する。
また、図示は省略するが、シリンダブロック10にはこれを冷却するためのフィンが設けてある。また、一般的なエンジンのようにピストンリングを備えてもよく、吸気スリット10eの外側にゴミの吸入を防ぐためにエアクリーナーを設けてもよい。
つぎに、図1、図2に示したトルク発生装置の作用を説明する。はじめに、本トルク発生装置が作用するのは、前述したようにクランク軸12が図示しないクラッチ等を介して車軸と連結されて、クランク軸12が回転する際である。ここでは図1の状態から説明する。
図1は、前述したように吸気スリット10eがピストン14の上端に開口しているので、ここから空気室14aに空気が入っている。この状態からクランク軸12が反時計回りに回転すると、ピストン14が図1に示すδ1だけ上方へ移動したところで吸気スリット10eの開口が閉じて空気室14aが密閉され、図2はその直後の状態を示す。
つづいて、図2の状態からクランク軸12がさらに回転するには空気室14aの空気を圧縮することになり、ピストン14が上に移動するとともに空気室14aの空気圧が上昇して、クランク軸12を回転させるのに要するトルクが大きくなっていく。
そして、やがてピストン14が図3に示す上死点までδ2の位置に達したところで、前述したピストン14の排気孔14bとシリンダ12bの排気口10fが連通し始めると圧縮行程が終わり、圧縮された空気室14aの空気が排気孔14bと排気口10fから排出を始めて、やがて図3のようにピストン14が下死点に到達したところで空気室14aの内部はほぼ大気圧に近い状態になる。
つづいて、図3の状態からクランク軸12がさらに反時計回りに回転すると、ピストン14が図2に示すδ2だけ下方へ移動したところで排気孔14bと排気口10fの連通が終了して再び空気室14aは密閉され、図4はその直後の状態を示す。そして、クランク軸12がさらに回転するには空気室14aの空気を膨張させることになり、ピストン14が下に移動するとともに空気室14aは真空に近づき、クランク軸12を回転させるのに要するトルクが大きくなっていく。
そして、再び図1に示すようにピストン14が下死点に近づいたところで、吸気スリット10eが開口を始めると膨張行程が終わり、ここから空気が空気室14aに吸入され、やがて図2のようにピストン14が下死点に到達して、トルク発生装置の1サイクルが終了する。
このように、吸入、圧縮、排出、膨張のサイクルを繰り返すことで、クランク軸12を回転させるのに要するトルクが図示しない車軸に制動トルクとして作用する。
ここで、圧縮・膨張比について説明する。上記したサイクルの中で、吸気スリット10eの開口が0になって密閉された時点の空気室14aの容積をAとして、排気孔14bと排気口10fの連通が終了して密閉された時点の空気室14aの容積をBとした場合、A/Bが圧縮・膨張比である。一般的に圧縮・膨張比が大きいほどクランク軸12を回転させるのに要する最大トルクが大きくなり、結果としてトルク発生装置の制動力が増す。
つぎに、空気圧調整弁18の作用を説明する。空気圧調整弁18は空気室14aの空気圧の上限を調整する作用を有し、周知の圧力調整弁であるので詳細の説明は省略するが、空気圧調整弁18の最大圧力を調整することで制動力を変化させるものである。
空気圧調整弁18は、単に閉じたり開いたりする機能であっても制動力を変化させることができる。すなわち、空気圧調整弁18が開いた状態にあっては上記したように制動力を発揮し、空気圧調整弁18を閉じると上記した制動作用を阻害するようになって制動力が減るので、空気圧調整弁18の開閉制御で制動力を2段階に変化させることになる。
以上が実施例1の作用であるが、実施例1では以下のような効果を得ることができる。上記したように、ピストン14の上部に円錐台形状の凹部14cを有し、シリンダ10b側にこれと対向するように円錐台形状の凸部10dを形成したため、ピストン14の排気孔14bの長さが従来例より大幅に短い。
このため、圧縮された空気が空気室14aから排出する際の抵抗が少なく、いわゆる掃気効率が高まるので、より効果的に制動トルクを発生させることで制動効果が増大する。また、排気孔14bの容積は上記したAおよびBに含まれるので、排気孔14bの長さが短くなると圧縮・膨張比を大きくする方向に作用する。このため、排気孔14bの長さ短縮はこの面でも制動効果が増大する。
したがって、同じ制動効果を得るのに、シリンダ10bおよびピストン14をより小さく設計できるので、トルク発生装置の小型化が可能になる。また、シリンダヘッド10cの内部に空気圧調整弁18を設けることができるので、これもトルク発生装置の小型化に貢献する。
以上、説明したように本発明の電気自動車用制動トルク発生装置にあっては、ピストン14の上部に円錐台形状の凹部14cを有し、シリンダ10b側にこれと対向するように円錐台形状の凸部10dを形成したため、制動効果が増大するとともに、装置の小型化が可能である。上記は、一般的な往復エンジンと同様のクランク軸12を用いる構成で説明したが、クランク軸12に相当する軸とピストン14の間に別の往復運動機構を用いてもよい。
本発明の電気自動車用制動トルク発生装置は、長い降坂路において電気自動車の制動力を確保するため必要であり、安全性を重視する乗用車や車両重量の大きな商用車などに適用することができる。
10 シリンダブロック
10a 開口部
10b シリンダ
10c シリンダヘッド
10d 凸部
10e 吸気スリット
10f 排気口
12 クランク軸
14 ピストン
14a 空気室
14b 排気孔
14c 凹部
16 連接棒
18 空気圧調整弁

Claims (3)

  1. シリンダと、シリンダヘッドと、ピストンとの間に空気室を有して、前記ピストンを往復させる機構を有する電気自動車用制動トルク発生装置であって、前記ピストンの前記空気室側に凹部を形成して、該凹部に対応する凸部を前記シリンダヘッドに形成して、前記空気室が圧縮された状態で前記凸部が前記凹部に入り込むように構成したことを特徴とする電気自動車用制動トルク発生装置。
  2. 前記シリンダに吸気スリットを形成して、前記ピストンが下死点にあった場合に前記吸気スリットが開口し、前記ピストンが前記下死点から少し上昇したところで前記吸気スリットが閉口するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電気自動車用制動トルク発生装置。
  3. 前記凸部に空気圧調整弁を設けたことを特徴とする請求項1もしくは2に記載の電気自動車用制動トルク発生装置。
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