JP2021085323A - スロットル制御装置 - Google Patents

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克己 石田
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Abstract

【課題】スロットル開度を検出しなくてもエンジンの運転状態に応じてスロットル装置を適正に制御することができるスロットル制御装置を提供すること。【解決手段】スロットル装置7を制御するためのスロットル制御部50bを備えるスロットル制御装置において、スロットル制御部50bは、少なくともエンジン1の運転状態に応じた要求物理量RGaに基づき目標物理量TGaを設定し、検出される物理量Gaを目標物理量TGaに一致させるようにPID制御によりスロットル装置7をフィードバック制御するフィードバック制御部52と、検出される物理量Gaに基づき、スロットル弁7aの推定開度STAを演算する推定開度演算部51とを有し、推定開度演算部51で演算された推定開度STAを、エンジン1を制御するエンジン制御部50aへ出力する。【選択図】図2

Description

本開示は、エンジンに吸入される吸入空気量(吸気量)を調節するスロットル装置を制御するスロットル制御装置に関する。
スロットル制御装置として、例えば、特許文献1に記載されたスロットル制御装置が知られている。このスロットル制御装置は、スロットル装置(スロットル弁を含む)と、エンジン制御コンピュータと、吸気圧力を検出する吸気圧力センサ又は吸気量を検出するエアフローメータと、エンジン回転数を検出する回転数センサと、スロットル弁の開度(スロットル開度)を検出するスロットルセンサとを備えている。そして、エンジン制御コンピュータがスロットルセンサの異常を検出したときは、スロットルセンサから得られるスロットル開度に代えて、吸気量又は吸気圧力とエンジン回転数とから、スロットル開度を判定するようになっている。このようにして、スロットルセンサが故障しても、判定したスロットル開度に基づいてスロットル装置が制御される。
特開平6−93923号公報
しかしながら、上記のスロットル制御装置の制御は、スロットルセンサが故障したときの応急的なものであり、スロットル装置をエンジンの運転状態等に応じて適正に制御することが困難である。すなわち、エンジンの要求出力に対して、吸入空気の慣性分の遅れや吸気脈動の影響が生じるため、スロットル開度を適正に制御することができないおそれがある。
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、スロットル開度を検出しなくてもエンジンの運転状態に応じてスロットル装置を適正に制御することができるスロットル制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、
エンジンに吸入される吸気を調節するスロットル弁を含むスロットル装置と、
少なくとも前記エンジンの運転状態に係る物理量であって前記スロットル弁の開度に相関した前記開度以外の物理量を検出するための物理量検出部と、
検出される前記物理量に基づき前記スロットル装置を制御するためのスロットル制御部とを備えるスロットル制御装置において、
前記スロットル制御部は、
少なくとも前記エンジンの運転状態に応じた要求物理量に基づいて設定される目標物理量に、検出される前記物理量を一致させるようにPID制御により前記スロットル装置をフィードバック制御するフィードバック制御部と、
検出される前記物理量に基づき、前記スロットル弁の推定開度を演算する推定開度演算部と、を有し、
前記推定開度演算部で演算された前記推定開度を、前記エンジンを制御するエンジン制御部へ出力することを特徴とする。
このスロットル制御装置では、物理量検出部が、少なくともエンジンの運転状態に係る物理量であってスロットル弁の開度に相関した物理量を検出する。そして、フィードバック制御部が、少なくともエンジンの運転状態に応じた要求物理量に基づいて設定される目標物理量に、検出される物理量を一致させるようにPID制御によりスロットル装置をフィードバック制御する。従って、スロットル装置を制御するためにスロットル弁の実際の開度を検出する必要がない。また、スロットル装置の制御において、検出される物理量をエンジンの運転状態を反映した目標物理量に一致させるようにPID制御が行われるので、スロットル装置をエンジンの運転状態に合わせて制御することができる。
そして、このスロットル制御装置では、推定開度演算部が、検出される物理量に基づき、スロットル弁の推定開度を演算する。そして、推定開度演算部で演算された推定開度が、エンジンを制御するエンジン制御部へ出力される。これにより、スロットル弁の開度をエンジン等の制御に利用しているエンジンシステムに対して、このスロットル制御装置を適用することができる。
上記したスロットル制御装置において、
前記物理量検出部は、前記物理量としての吸気量又は吸気圧力とエンジン回転数を検出し、
前記推定開度演算部は、前記吸気量又は前記吸気圧力と前記エンジン回転数とに基づいて前記推定開度を演算すればよい。
こうすることにより、物理量検出部が、少なくともエンジンの運転状態に係り、スロットル弁の開度に相関した吸気量又は吸気圧力とエンジン回転数を検出する。そして、F/B制御部が、吸気量又は吸気圧力に基づき目標値を設定し、検出される吸気量又は吸気圧力を目標値に一致させるようにPID制御によりスロットル装置をフィードバック制御する。従って、スロットル装置を制御するためにスロットル弁の実際の開度を検出しなくても、スロットル装置をエンジンの運転状態に合わせて適正に制御することができる。
そして、推定開度演算部が、吸気量とエンジン回転数、又は吸気圧力とエンジン回転数に基づき推定開度を演算する。そして、その推定開度がエンジン制御部に出力される。従って、スロットル弁の実際の開度を検出しなくても、スロットル弁の開度情報を利用してエンジンや変速機の制御を行うことができる。
また、上記したスロットル制御装置において、
吸気温度を検出する吸気温センサを備え、
前記スロットル制御部は、前記吸気温センサで検出された吸気温度から空気密度を演算し、演算した前記空気密度に基づき、前記推定開度演算部で演算された前記推定開度、又は前記推定開度演算部に入力される前記物理量を補正することが好ましい。
こうすることにより、吸気温度から演算した空気密度に基づき、推定開度演算部で演算された推定開度が補正される、又は推定開度演算部に入力される物理量が補正されるため、推定開度が適切に補正される。従って、適切に補正された推定開度をエンジン制御部に出力することができる。これにより、スロットル弁の開度をエンジン等の制御に利用しているエンジンシステムに対して、このスロットル制御装置を適用することにより、従来の制御システムを流用することができる。
また、上記したスロットル制御装置において、
前記エンジンの空燃比を検出するための空燃比センサを備え、
前記スロットル制御部は、前記空燃比センサで検出された空燃比に基づいて演算された前記エンジンの空燃比補正量に基づき、前記推定開度演算部で演算される前記推定開度、又は前記推定開度演算部に入力される前記物理量を補正することが好ましい。
こうすることにより、空燃比補正量に基づき推定開度又は推定開度を演算するための物理量が補正されるため、吸気量又は吸気圧力のずれによる推定開度のずれが適切に修正される。従って、適切に修正された推定開度をエンジン制御部に出力することができる。これにより、スロットル弁の開度をエンジン等の制御に利用しているエンジンシステムに対して、このスロットル制御装置を適用することにより、従来の制御システムを流用することができる。
また、上記したスロットル制御装置において、
前記スロットル制御部は、前記スロットル弁が全開であるときの吸気圧力に基づき、前記推定開度演算部で演算された前記推定開度を補正することが好ましい。
こうすることにより、スロットル弁が全開であるときの吸気圧力、つまり大気圧に基づき、推定開度演算部で演算された推定開度が補正される。従って、適切に補正された推定開度をエンジン制御部に出力することができる。これにより、スロットル弁の開度をエンジン等の制御に利用しているエンジンシステムに対して、このスロットル制御装置を適用することにより、従来の制御システムを流用することができる。
また、上記したスロットル制御装置において、
シリーズ式のハイブリッド車に搭載される場合に、前記スロットル制御部は、前記エンジンの停止時にモータリングにより前記エンジンを作動させて前記スロットル弁を全開にしたときの吸気圧力に基づき、前記推定開度演算部で演算された前記推定開度を補正することが好ましい。
こうすることにより、スロットル制御装置がシリーズ式のハイブリッド車に搭載される場合には、スロットル弁が全開であるときの吸気圧力、つまり大気圧に基づき、推定開度演算部で演算された推定開度が補正される。従って、適切に補正された推定開度をエンジン制御部に出力することができる。これにより、スロットル弁の開度をエンジン等の制御に利用しているエンジンシステムに対して、このスロットル制御装置を適用することにより、従来の制御システムを流用することができる。
また、上記したスロットル制御装置において、
前記スロットル制御部は、前記推定開度演算部で演算される前記推定開度又は前記推定開度演算部に入力される前記物理量に対して、前記スロットル弁の実際の開度又は前記物理量の実際の値と、前記推定開度演算部で演算される前記推定開度又は前記推定開度演算部に入力される前記物理量との間に生じる遅れを解消する遅れ補正を行うことが好ましい。
こうすることにより、推定開度演算部で演算される推定開度又は推定開度演算部に入力される物理量に対して遅れ補正が実施される。この遅れ補正により、スロットル弁の実際の開度又は物理量の実際の値と、推定開度演算部で演算される推定開度又は推定開度演算部に入力される物理量との間に生じる遅れが解消される。従って、適切に補正された推定開度をエンジン制御部に出力することができる。これにより、スロットル弁の開度をエンジン等の制御に利用しているエンジンシステムに対して、このスロットル制御装置を適用することにより、従来の制御システムを流用することができる。
また、上記したスロットル制御装置において、
前記物理量検出部は、前記物理量としての吸気量と吸気圧力とエンジン回転数とを検出し、
前記推定開度演算部は、
前記吸気量と前記エンジン回転数に基づき、第1の推定開度を演算する第1演算部と、
前記吸気圧力と前記エンジン回転数に基づき、第2の推定開度を演算する第2演算部と、を備え、
前記スロットル制御部は、前記第1演算部で演算された第1の推定開度と、前記第2演算部で演算された前記第2の推定開度とを、前記エンジン制御部に出力することが好ましい。
こうすることにより、エンジン制御部において、吸気量を検出する吸気量センサの検出値と第2演算部で演算された第2の推定開度に基づき、吸気量センサの故障を判定することができる。また、吸気圧力を検出する吸気圧センサの検出値と第1演算部で演算された第1の推定開度に基づき、吸気圧センサの故障を判定することができる。これにより、スロットル弁の開度を検出(使用)しなくても、吸気量センサと吸気圧センサの故障を判定することができる。
本開示によれば、スロットル開度を検出しなくてもエンジンの運転状態に応じてスロットル装置を適正に制御することができ、スロットル開度センサがなくても従来のシステムと同等の制御を行えるスロットル制御装置を提供することができる。
第1実施形態のスロットル制御装置を含むエンジンシステムの全体構成を示す概略構成図である。 スロットル制御装置の概略図である。 目標吸気量の設定処理の内容を示すフローチャートである。 全開学習の内容を示すフローチャートである。 スロットル制御の内容を示すフローチャートである。 PID制御の内容を示すフローチャートである。 スロットル開度と吸気量との関係(開度−吸気量特性)を示す図である。 第2実施形態のスロットル制御装置の概略図である。 吸気温補正の処理内容を示すフローチャートである。 第3実施形態のスロットル制御装置の概略図である。 推定開度の修正処理の内容を示すフローチャートである。 推定開度マップを示す図である。 第4実施形態のスロットル制御装置における大気圧補正処理の内容を示すフローチャートである。 第5実施形態のスロットル制御装置を含むエンジンシステムの全体構成を示す概略構成図である。 第5実施形態のスロットル制御装置における大気圧補正処理の内容を示すフローチャートである。 第6実施形態のスロットル制御装置の概略図である。 実際のスロットル開度と遅れ補正前の推定開度及び遅れ補正後の推定開度との関係を示す図である。 遅れ補正の内容を示すフローチャートである。 過補償係数とエンジン回転の関係を示す図である。 第7実施形態のスロットル制御装置の概略図である。 スロットル制御装置の変形例を示す図である。
[第1実施形態]
本開示に係る実施形態であるスロットル制御装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、車両に搭載されるエンジンシステムに対して適用した場合について説明する。
<エンジンシステムの全体構成>
本実施形態のスロットル制御装置が適用されるエンジンシステムは、図1に示すように、エンジン1を備えている。このエンジン1は、4サイクルのレシプロエンジンであり、燃焼室を含む複数の気筒2及びクランクシャフト3の他、周知の構成要素を含んでいる。エンジン1には、各気筒2に吸気を導入するための吸気通路4と、各気筒2から排気を導出するための排気通路5とが設けられている。吸気通路4の入口には、エアクリーナ6が設けられている。吸気通路4の途中には、サージタンク4aが設けられ、そのサージタンク4aの上流側にはスロットル装置7が設けられている。また、吸気通路4には、吸気の温度を検出する吸気温センサ47が設けられている。吸気温センサ47は、その検出値に応じた電気信号を出力する。
スロットル装置7は、エンジン1に吸入される吸気を調節するバタフライ弁より構成されるスロットル弁7aと、スロットル弁7aを開度可変に駆動するためのDCモータ8とを備えている。本実施形態のエンジンシステムには、スロットル弁7aの開度(スロットル開度)を検出するためのスロットルセンサが設けられていない。スロットル装置7は、スロットル弁7aを開閉させることにより、吸気通路4を流れる吸気量Gaを調節するようになっている。一方、排気通路5には、排気を浄化するための触媒9が設けられる。
吸気通路4には、エンジン1の各気筒2に対応して燃料を噴射するためのインジェクタ10が設けられている。各インジェクタ10は、燃料供給装置(図示略)から供給される燃料(ガソリン)を噴射するように構成されている。各気筒2では、各インジェクタ10から噴射される燃料と吸気行程で吸気通路4から導入される吸気とにより可燃混合気が形成される。
エンジン1には、各気筒2のそれぞれに対応して点火プラグ11が設けられている。各点火プラグ11は、イグニッションコイル12から出力される点火信号を受けてスパーク動作する。両部品11,12は、各気筒2にて可燃混合気に点火するための点火装置を構成する。各気筒2において、可燃混合気は、圧縮行程で各点火プラグ11のスパーク動作により爆発・燃焼し、爆発行程が経過する。燃焼後の排気は、排気行程で各気筒2から排気通路5へ排出され、触媒9を流れて浄化され、外部へ排出される。これら一連の行程を繰り返すことで、エンジン1のクランクシャフト3が回転し、エンジン1に出力が得られる。また、本実施形態では、エンジン1をクランキング(始動)するためのスタータモータ14が、クランクシャフト3に対し駆動連結されている。
エンジン1に対応して設けられる各種センサ等41〜46は、エンジン1の運転状態に係る物理量を検出するものである。運転席に設けられたアクセルペダル16には、アクセルセンサ41が設けられている。アクセルセンサ41は、アクセルペダル16の操作量である踏み込み角度をアクセル開度ACCとして検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。エンジン1に設けられた水温センサ42は、エンジン1のシリンダブロック内部を流れる冷却水の温度(冷却水温度)THWを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。エンジン1に設けられた回転数センサ43は、クランクシャフト3の回転数(エンジン回転数)NEを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。エアクリーナ6に設けられたエアフローメータ44は、吸気通路4を流れる吸気量Gaを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。サージタンク4aに設けられた吸気圧センサ45は、サージタンク4a(吸気通路4)における吸気圧力PMを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。排気通路5に設けられた空燃比センサ46は、排気通路5へ排出される排気中の空燃比A/Fを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。
ここで、各種センサ等41〜46のうち、回転数センサ43、エアフローメータ44及び吸気圧センサ45は、少なくともエンジン1の運転状態に係る物理量であって、スロットル弁7aの開度に相関したその開度以外の物理量を検出するための本開示における物理量検出部の一例に相当する。
このエンジンシステムは、エンジン1の運転を制御するための電子制御装置(ECU)50を備えている。ECU50には、エンジン1の制御を行うためのエンジン制御部50aと、スロットル装置7の制御を行うスロットル制御部50bとが備わっている。ECU50には、各種センサ等41〜46がそれぞれ接続されている。また、ECU50には、スロットル装置7のDCモータ8、各インジェクタ10及びイグニッションコイル12がそれぞれ接続されている。周知のようにECU50は、中央処理装置(CPU)、各種メモリ、外部入力回路及び外部出力回路等を備えている。
本実施形態で、ECU50は、エンジン1を運転するために、各種センサ等41〜46からの電気信号に基づいてスロットル装置7(DCモータ8)、各インジェクタ10及びイグニッションコイル12をそれぞれ制御するようになっている。つまり、エンジン制御部50aが、各インジェクタ10及びイグニッションコイル12を制御し、スロットル制御部50bがスロットル装置7を制御する。そして、スロットル制御部50bは、スロットルセンサを用いずにスロットル装置7を制御するために、所定のスロットル制御を実行するようになっている。
<スロットル制御装置の構成>
次に、本実施形態のスロットル制御装置について、図2を参照しながら説明する。本実施形態のスロットル制御装置は、図2に示すように、スロットル装置7とスロットル制御部50bを備えている。スロットル装置7は、ケーシング19を備え、ケーシング19に形成されたボア20は、その軸方向に同じ内径で形成されている。ボア20には、バタフライ弁より構成されるスロットル弁7aが回動可能に設けられている。スロットル弁7aは、減速ギア21を介してDCモータ8に駆動連結されている。
スロットル制御部50bは、それぞれ電気回路で構成される、推定開度演算部51とフィードバック(F/B)制御部52とを備えている。推定開度演算部51には、エアフローメータ44により検出される吸気量Gaと、回転数センサ43により検出されるエンジン回転数NEが入力される。推定開度演算部51は、入力された吸気量Gaとエンジン回転数NEとに基づき、スロットル弁7aの推定開度STAを演算する。そして、推定開度演算部51は、演算した推定開度STAをエンジン制御部50aに出力する。
F/B制御部52には、エアフローメータ44により検出される吸気量Gaと、エンジン制御部50aから出力される目標吸気量TGaとが入力される。目標吸気量TGaは、エンジン制御部50aにおいて、図3に示す制御チャートに基づいて決定される。すなわち、エンジン制御部50aは、エアフローメータ44で検出される吸気量Gaを取得する(ステップS1)。次に、エンジン制御部50aは、要求吸気量RGaを求める(ステップS2)。すなわち、エンジン制御部50aは、例えば、アクセル開度ACC、エンジン回転数NE、吸気圧力PMのうち少なくとも1つのパラメータに基づき、エンジン1が要求している要求吸気量RGaを求めることができる。そして、エンジン制御部50aは、要求吸気量RGaに応じた目標吸気量TGaを設定する(ステップS3)。
この目標吸気量TGaの設定は、図4に示す制御チャートに基づいて行われる。すなわち、エンジン制御部50aは、要求吸気量RGaが、スロットル弁7aの全開近傍に対応した最大値Ga1以上か否かを判断する(ステップS11)。要求吸気量RGaが最大値Ga1以上である場合(S11:YES)、エンジン制御部50aは、初回、又は前回のステップ更新から所定時間以上経過したか否かを判断する(ステップS12)。本実施形態のスロットル制御では、スロットル弁7aを開弁するとき、その開度をステップ更新(段階的に更新)することから、この判断が行われる。一方、要求吸気量RGaが最大値Ga1未満の場合(S11:NO)、エンジン制御部50aは、処理をステップS14へ移行する。
S12において、初回、又は前回のステップ更新から所定時間以上経過した場合(S12:YES)、エンジン制御部50aは、ステップ更新を行う。すなわち、エンジン制御部50aは、前回の目標吸気量TGaOに所定値Δaを加算することにより、新たな目標吸気量TGaを求める。但し、目標吸気量TGaは、要求吸気量RGa以下に制限する。一方、初回、又は前回のステップ更新から所定時間以上経過していない場合(S12:NO)、エンジン制御部50aは、処理をステップS14へ移行する。
ここで、上記したS11〜13の処理では、エンジン制御部50aは、スロットル弁7aの全開近傍に対応した吸気量Gaに対しては、目標吸気量TGaを、所定時間ごとに所定値Δaずつ要求吸気量RGaへ段階的に変化させるのである。
S14では、エンジン制御部50aは、目標吸気量TGaのステップ更新モードによる駆動中であるか否か、すなわち、S13のステップ更新を行っているか否かを判断する。このとき更新中である場合(S14:YES)、エンジン制御部50aは、ステップ更新から所定時間経過して吸気量Gaに変化がないか否かを判断する(ステップS15)。つまり、スロットル弁7aが全開になっているか否かを判断する。なお、更新中でない場合(S14:NO)、エンジン制御部50aは、この処理を終了する。
S15において、吸気量Gaに変化がない場合(S15:YES)、エンジン制御部50aは、ステップ更新を終了する(ステップS16)。すなわち、エンジン制御部50aは、前回の目標吸気量TGaOから所定値Δaを減算することにより、新たな目標吸気量TGaを求める。一方、吸気量Gaに変化がある場合(S15:NO)、エンジン制御部50aは、この処理を終了する。
このようにS11〜16の処理により、エンジン制御部50aは、要求吸気量RGa(要求物理量)が、スロットル弁7aが全開近傍以上になる状態に相当すると判断したときに目標吸気量TGa(目標物理量)をステップ的に増加させ、その後、検出される吸気量Ga(物理量)に変化がないと判断したときに目標吸気量TGa(目標物理量)を1ステップ前の状態に戻すようになっている。つまり、スロットル弁7aが全開になったときの目標吸気量TGaが設定される。なお、「全開近傍以上」とは、全開近傍かつ全開未満(全開手前)の開度を意味する。
<スロットル制御装置の制御内容>
次に、本実施形態のスロットル制御装置における制御について、図5〜図7を参照しながら説明する。本実施形態では、スロットル制御部50bが、図5及び図6に示す制御チャートに基づいてスロットル制御を行う。すなわち、スロットル制御部50bにおいて、F/B制御部52は、エアフローメータ44で検出される吸気量Gaを取得する(ステップS21)。また、F/B制御部52は、エンジン制御部50aで設定された目標吸気量TGaを取得する(ステップS22)。そして、F/B制御部52は、検出される吸気量Gaを目標吸気量TGaに一致させるようにPID制御によりスロットル装置7のDCモータをフィードバック制御する(ステップS23)。具体的には、入力された吸気量Gaと目標吸気量TGaとに基づきF/B制御量CNfbを演算し、そのF/B制御量CNfbに基づいてDCモータ8を制御する。
ここで、F/B制御部52によるスロットル装置7におけるDCモータ8のPID制御について、図6に示す制御チャートに基づいて説明する。まず、F/B制御部52は、目標吸気量TGaから、検出される吸気量Gaを減算することにより吸気量差DGaを算出する(ステップS31)。次に、F/B制御部52は、所定の比例ゲインKpと吸気量差DGaを乗算することにより比例項Vpを算出する(ステップS32)。また、F/B制御部52は、マイナスの微分ゲイン−Kdと吸気量の微分値d(Ga)/dtを乗算することにより微分項Vdを算出する(ステップS33)。さらに、F/B制御部52は、比例項Vpと微分項Vdとの和に積分ゲインKiを乗算した結果を積分することにより積分項Viを算出する(ステップS34)。
そして、F/B制御部52は、比例項Vp、微分項Vd及び積分項Viを加算することによりF/B制御量CNfbを算出する(ステップS35)。F/B制御部52は、このF/B制御量CNfbによりスロットル装置7のDCモータ8を制御する。ここで、目標吸気量TGaが上記のように設定されるので、F/B制御部52は、スロットル弁7aが全開近傍の開度になるときは、吸気量Gaの変化を確認しながらスロットル弁7aの開度をステップ的に増加させるためにスロットル装置7を制御することができる。一方、吸気量Gaが変化しない又は変化が減少するときは、スロットル制御部50bは、スロットル弁7aの開度を1ステップ前の状態に戻すようにスロットル装置7を制御することができる。これにより、スロットル弁7aの開度が制御不能域に突入したときは、スロットル弁7aの開度につき、1ステップの上げ下げを繰り返すことになる。この場合、制御不能域を上限としてスロットル装置7を制御することができる。
一方、推定開度演算部51は、エアフローメータ44で検出される吸気量Gaと、回転数センサ43で検出されるエンジン回転数NEとを取得する。そして、推定開度演算部51は、取得した吸気量Gaとエンジン回転数NEに基づき推定開度STAを演算する。この推定開度STAの演算は、例えば、図7に示すような推定開度マップを参照することにより、吸気量Gaとエンジン回転数NEに応じた推定開度STAを求めることができる。このマップによれば、推定開度STAは、ある特定の吸気量Gaにおいてエンジン回転数NEが増加するほど小さくなり、ある特定のエンジン回転数NEにおいて吸気量Gaが増加するほど大きくなる。
そして、推定開度演算部51は、求めた推定開度STAをエンジン制御部50aへ出力する。エンジン制御部50aは、この推定開度STAをスロットル開度としてエンジン1や車両の変速機などの制御に使用する。すなわち、エンジン制御部50aは、従来、スロットル開度センサで検出されるスロットル開度の代わりに、推定開度STAを用いて各種制御を行う。これにより、スロットル弁7aの開度(スロットル開度)をエンジンや変速機の制御に利用しているエンジンシステムに対して、スロットルセンサを不要とした本実施のスロットル制御装置を適用することができる。
以上のように、本実施形態のスロットル制御装置によれば、エアフローメータ44は、少なくともエンジン1の運転状態に係る物理量であって、スロットル装置7のスロットル弁7aの開度に相関しその開度以外の物理量としての吸気量Gaを検出する。そして、スロットル制御部50bは、検出される吸気量Ga(物理量)を、エンジン制御部50aにより、少なくともエンジン1の運転状態に応じた要求吸気量RGa(要求物理量)に基づき設定された目標吸気量TGa(目標物理量)に一致させるようにPID制御によりスロットル装置7を制御する。従って、スロットル装置7を制御するためにスロットル弁7aの実際の開度を検出する必要がない。また、スロットル装置7の制御において、検出される吸気量Ga(物理量)をエンジン1の運転状態を反映した目標吸気量TGa(目標物理量)に一致させるようにPID制御が行われるので、スロットル装置7をエンジン1の運転状態に合わせて制御することができる。また、エンジン1の運転制御に使用されるエアフローメータ44により、物理量としての吸気量Ga検出することで、スロットル制御部50bによるスロットル装置7の制御が可能となる。このため、スロットルセンサを設けることなく、少なくともエンジン1の運転状態に応じてスロットル装置7を適正に制御することができる。この結果、スロットル制御装置の低コスト化、ハーネス(配線)の低減、小型化(車両搭載性の向上)を図ることができる。
また、推定開度演算部51が、検出される吸気量Ga及びエンジン回転数NE(物理量)に基づき、スロットル弁7aの推定開度STAを演算する。そして、推定開度演算部51は、演算した推定開度STAをエンジン制御部50aへ出力する。これにより、スロットルセンサで検出されるスロットル開度をエンジン等の制御に利用しているエンジンシステムに対して、従来の制御システムを変更することなく、本実施形態のスロットル制御装置を適用することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、推定開度STAを補正する点が第1実施形態とは異なる。すなわち、第2実施形態では、吸気温度(空気密度)に基づき推定開度STAを補正する。そこで、第1実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を適宜省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
<スロットル制御装置の構成>
まず、第2実施形態のスロットル制御装置の概略構成を、図8を参照しながら説明する。本実施形態のスロットル制御装置において、スロットル制御部50bは、図8に示すように、推定開度演算部51とF/B制御部52の他に、吸気温補正部53を備えている。この吸気温補正部53には、吸気温センサ47により検出される吸気温度Tmと、推定開度演算部51で演算された推定開度STAとが入力される。そして、吸気温補正部53は、吸気温度Tmに基づいて推定開度STAを補正し、補正後の推定開度STAをエンジン制御部50aへ出力する。
<推定開度の補正>
ここで、推定開度STAの演算に用いる吸気量Gaは、吸気温度Tmに応じて増減する。すなわち、吸気温度Tmが高いと空気密度が小さくなるため吸気量Gaは減少し、吸気温度Tmが低いと空気密度が大きくなるため吸気量Gaは増加する。そのため、演算される推定開度STAでは、実際のスロットル開度に対してずれが生じてしまう場合がある。そのため、本実施形態では、吸気温度Tmに基づいて、演算される推定開度STAを補正する。
そこで、吸気温補正部53による推定開度STAの補正処理について、図9に示す制御チャートを参照しながら説明する。まず、吸気温補正部53は、推定開度演算部51で演算された推定開度STAを取得する(ステップS41)。次に、吸気温補正部53は、吸気温センサ47で検出される吸気温度Tmを取得し、吸気温度Tmの関数f(Tm)を吸気温度Tmに基づく補正値Ktとして設定する(ステップS42)。補正値Ktは、スロットル制御部50bが、吸気温度Tmから算出される空気密度に基づき別途演算したものである。補正値Ktは、例えば、吸気温度Tmが標準温度のときに「1」となり、標準温度より低くなるほど空気密度が大きくなるので「1」より小さく設定され、標準温度より高くなるほど空気密度が小さくなるので「1」より大きく設定される。
そして、吸気温補正部53は、推定開度STAに対する吸気温補正を行う(ステップS43)。具体的に、吸気温補正部53は、推定開度演算部51で演算された推定開度STAに補正値Ktを乗じて、補正後の推定開度STAを算出する。その後、吸気温補正部53は、補正後の推定開度STAをエンジン制御部50aに出力する。なお、F/B制御部52によるスロットル装置7の制御は、第1実施形態と同様に行われる。
以上のように、本実施形態のスロットル制御装置によれば、第1実施形態と同様に、スロットルセンサを設けることなく、少なくともエンジン1の運転状態に応じてスロットル装置7を適正に制御することができる。また、エンジン制御部50aに対して、推定開度演算部51で演算した推定開度STAをそのまま出力するのではなく、吸気温補正部53により吸気温度Tm(空気密度)に応じて補正した推定開度STAを出力する。従って、エンジン制御部50aに対して、スロットルセンサで検出されるスロットル開度により近い推定開度STAを出力することができる。これにより、スロットルセンサを設けなくても、エンジン1等を精度良く、つまりスロットルセンサを備える従来のシステムと同等に制御することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、推定開度STAの演算方法が第1実施形態とは異なる。すなわち、第3実施形態では、空燃比A/Fのずれに基づき推定開度STAを修正する。そこで、第1実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を適宜省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
<スロットル制御装置の構成>
まず、第3実施形態のスロットル制御装置の概略構成を、図10を参照しながら説明する。本実施形態のスロットル制御装置において、スロットル制御部50bは、図10に示すように、推定開度演算部51とF/B制御部52の他に、推定開度マップ修正部54を備えている。推定開度マップ修正部54には、空燃比補正量CRfaが入力される。推定開度マップ修正部54は、入力された空燃比補正量CRfaに基づき推定開度マップのマップ値TAnnを修正する。すなわち、推定開度演算部51で推定開度STAを演算するために参照される推定開度マップを、推定開度マップ修正部54により修正するようになっている。そして、推定開度演算部51は、修正された推定開度マップを参照することにより推定開度STAを演算し、その推定開度STAをエンジン制御部50aへ出力する。
<推定開度の演算>
ここで、推定開度マップ修正部54による推定開度マップの修正処理について、図11に示す制御チャートを参照しながら説明する。まず、推定開度マップ修正部54は、空燃比補正量CRfaを取得する(ステップS51)。なお、空燃比補正量CRfaは、スロットル制御部50bが、空燃比センサ46により検出される空燃比A/Fに基づき別途演算したものである。次に、推定開度マップ修正部54は、空燃比補正量CRfaの絶対値が所定値K1以上か否かを判断する(ステップS52)。このとき、空燃比補正量CRfaの絶対値が所定値K1以上の場合(S52:YES)、推定開度マップ修正部54は、空燃比補正量CRfaの関数f(CRfa)を修正量FAとして設定する(ステップS53)。
そして、推定開度マップ修正部54は、推定開度マップにおける該当するマップ値TAnnに修正量FAを加算することによりマップ値TAnnを修正する(ステップS54)。すなわち、推定開度マップ修正部54は、図12に示すように、吸気量Gaとエンジン回転数NEとの関係からマップ値が設定される推定開度マップにおいて、該当するマップ値TAnnに修正量FAを加えて、修正マップ値を求める。一方、空燃比補正量CRfaの絶対値が所定値K1未満の場合(S52:NO)、推定開度マップ修正部54は、この処理を終了する。つまり、マップ値TAnnは修正されない。その後、推定開度演算部51は、推定開度STAをエンジン制御部50aに出力する。なお、F/B制御部52によるスロットル装置7の制御は、第1実施形態と同様に行われる。
以上のように、本実施形態のスロットル制御装置によれば、第1実施形態と同様に、スロットルセンサを設けることなく、少なくともエンジン1の運転状態に応じてスロットル装置7を適正に制御することができる。また、エンジン制御部50aに対して、推定開度演算部51で演算した推定開度STAをそのまま出力するのではなく、推定開度マップ修正部54により空燃比A/Fに基づいて修正した推定開度STAを出力する。すなわち、吸気量Gaのずれによる推定開度STAのずれが修正される。従って、エンジン制御部50aに対して、スロットルセンサで検出されるアクセル開度により近い推定開度STAを出力することができる。これにより、スロットルセンサを設けなくても、エンジン1等を精度良く、つまりスロットルセンサを備える従来のシステムと同等に制御することができる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態では、第1実施形態と装置構成は同じであるが、推定開度演算部51における推定開度STAの演算方法が第1実施形態とは異なる。すなわち、第4実施形態では、推定開度STAを大気圧に基づいて補正する。そこで、第1実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を適宜省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
<推定開度の演算>
スロットル制御部50bにおける推定開度の演算処理について、図13に示す制御チャートを参照しながら説明する。まず、スロットル制御部50bは、スロットル弁7aが全開であるか否かを判断する(ステップS61)。スロットル弁7aの全開判断は、エンジン制御部50aが図4のS16を実行したか否かにより行われる。例えば、S16の処理が実行されると全開フラグがONされ、その全開フラグがONであるか否かにより判断することができる。
そして、スロットル弁7aが全開である場合(S61:YES)、スロットル制御部50bは、吸気圧センサ45で検出される吸気圧力PMを取得し、この吸気圧力PMを大気圧APとする(ステップS62)。そして、スロットル制御部50bは、推定開度演算部51で演算された推定開度STAを大気圧補正する(ステップS63)。具体的に、スロットル制御部50bは、演算された推定開度STAに、大気圧AP/標準気圧SAの関数f(AP/SA)を補正値として乗じ、補正後の推定開度STAを算出する。これにより、例えば高地の場合、大気圧APが小さくなるため、推定開度STAが大きくなるように(開き側へ)修正される。その後、推定開度演算部51から補正後の推定開度STAがエンジン制御部50aに出力される。なお、F/B制御部52によるスロットル装置7の制御は、第1実施形態と同様に行われる。
以上のように、本実施形態のスロットル制御装置によれば、第1実施形態と同様に、スロットルセンサを設けることなく、少なくともエンジン1の運転状態に応じてスロットル装置7を適正に制御することができる。また、エンジン制御部50aに対して、推定開度演算部51で演算した推定開度STAをそのまま出力するのではなく、大気圧APに応じて補正した推定開度STAを出力する。従って、エンジン制御部50aに対して、スロットルセンサで検出されるスロットル開度により近い推定開度STAを出力することができる。これにより、スロットルセンサを設けずに高地などにおいても、エンジン1等を精度良く、つまりスロットルセンサを備える従来のシステムと同等に制御することができる。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。第5実施形態は、シリーズ式のハイブリッド車(HV車)に搭載されるエンジンシステムに対して適用した場合について説明する。シリーズ方式のHV車は、基本的にはバッテリの電力で走行用モータを駆動して走行し、バッテリの電力が少なくなるとエンジンで発電機を駆動して発電し、その電力で走行用モータを駆動して走行するようになっている。なお、第1実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を適宜省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
<HV車のエンジンシステムの全体構成>
本実施形態のHV車のエンジンシステムは、図14に示すように、第1実施形態のエンジンシステムの構成に加えて、発電機31と、インバータ32と、バッテリ33と、走行用モータ34とを備えている。そして、本実施形態のHV車では、エンジン1により発電機31を駆動させて発電し、その電力をインバータ32を介してバッテリ33に充電すると共に、その電力を走行用モータ34に供給し、駆動輪(図示略)を駆動させて車両を走行させるようになっている。
<スロットル制御装置の構成及び制御内容>
本実施形態のスロットル制御装置は、第1実施形態と同じである。そして、本実施形態のスロットル制御装置におけるスロットル装置の制御も、基本的に第1実施形態に例示した方法を実施することができる。これにより、スロットルセンサを設けることなく、少なくともエンジン1の運転状態に応じてスロットル装置7を適正に制御することができる。
<推定開度の演算>
ここで、スロットル制御部50bにおける推定開度の演算処理について、第1実施形態を実施することもできるが、本実施形態では、シリーズ式のHV車にて実施可能な推定開度STAの補正を行う演算処理について説明する。そこで、推定開度演算部51における推定開度の演算処理について、図15に示す制御チャートを参照しながら説明する。まず、スロットル制御部50bは、前回の全開学習から一定時間又は1トリップ以上が経過したか否かを判断する(ステップS71)。前回の全開学習から一定時間又は1トリップ以上が経過していた場合(S71:YES)、スロットル制御部50bは、エンジン1が非作動(充電要求無し)か否かを判断する(ステップS72)。スロットル制御部50bは、この判断を、例えば、エンジン回転数NE又はバッテリ33の充電量に基づいて行うことができる。一方、前回の全開学習から一定時間又は1トリップ以上が経過していない場合(S71:NO)、スロットル制御部50bは、この処理を終了する。
次に、スロットル制御部50bは、モータリングでエンジン1を作動させ、フィードバック(F/B)制御量CNfbのデューティ値DVに制限を加えてスロットル弁7aを全開まで作動させて全開学習を行う(ステップS73)。具体的には、全開相当の吸気量Gaを目標吸気量TGaとして学習するのである。
続いて、スロットル制御部50bは、所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS74)。このとき、所定時間が経過している場合(S74:YES)、スロットル制御部50bは、吸気圧センサ45で検出される吸気圧力PMを取得し、この吸気圧力PMを大気圧APとする(ステップS75)。一方、所定時間が経過していない場合(S74:NO)、スロットル制御部50bは、この処理を終了する。
そして、スロットル制御部50bは、推定開度演算部51で演算された推定開度STAを大気圧補正する(ステップS76)。具体的に、スロットル制御部50bは、演算された推定開度STAに、大気圧AP/標準気圧SAの関数f(AP/SA)を補正値として乗じ、補正後の推定開度STAを算出する。その後、推定開度演算部51から補正後の推定開度STAがエンジン制御部50aに出力される。
以上のように、本実施形態のスロットル制御装置によれば、第1実施形態と同様に、スロットルセンサを設けることなく、少なくともエンジン1の運転状態に応じてスロットル装置7を適正に制御することができる。また、エンジン制御部50aに対して、推定開度演算部51で演算した推定開度STAをそのまま出力するのではなく、大気圧APに応じて補正した推定開度STAを出力する。従って、エンジン制御部50aに対して、スロットルセンサで検出されるスロットル開度により近い推定開度STAを出力することができる。これにより、スロットルセンサを設けなくても、エンジン1等を精度良く、つまりスロットルセンサを備える従来のシステムと同等に制御することができる。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態について説明する。第6実施形態では、推定開度STAを補正する点が第1実施形態とは異なる。すなわち、第6実施形態では、推定開度STAに対して遅れ補正を行う。そこで、第1実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を適宜省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
<スロットル制御装置の構成>
まず、第6実施形態のスロットル制御装置の概略構成を、図16を参照しながら説明する。本実施形態のスロットル制御装置において、スロットル制御部50bは、図16に示すように、推定開度演算部51とF/B制御部52の他に、遅れ補正部55を備えている。この遅れ補正部55は、推定開度演算部51で演算される推定開度STAを実際のスロットル開度に近づけるための遅れ補正(補償)を行い、遅れ補正が行われた推定開度STAをエンジン制御部50aへ出力する。
<推定開度の補正>
ここで、推定開度STAの演算に用いる吸気量Gaの変化は、実際のスロットル開度の変化より遅れて生じる。そのため、図17に示すように、演算される推定開度STA(一点鎖線)は、実際のスロットル開度TAact(実線)に対して遅れが生じてしまう。そのため、本実施形態では、演算される推定開度STAに対して遅れ補正を行う。
そこで、遅れ補正部55による推定開度STAの遅れ補正処理について、図18に示す制御チャートを参照しながら説明する。まず、遅れ補正部55は、推定開度演算部51で演算された推定開度STAを取得する(ステップS81)。次に、遅れ補正部55は、過補償値Cocを演算する(ステップS82)。具体的に、遅れ補正部55は、時刻i−1から時刻iまでの推定開度の差分(変化量)を算出し、その差分(変化量)に過補償係数Kocを乗じて過補償値Cocを求める。過補償係数Kocは、例えば、図19に示すような過補償係数マップを参照することにより、エンジン回転数NEに応じて求めることができる。このマップによれば、過補償係数Kocは、標準回転数(例えば3000rpm)にて、例えば「5」と設定され、エンジン回転数NEが低いほど吸気量Gaの時間的変化は遅くなるため大きくなり、エンジン回転数NEが高いほど吸気量Gaの時間的変化は速くなるため小さくなる。
そして、遅れ補正部55は、推定開度STAに対する遅れ補正を行った補正後の推定開度STAestを演算する(ステップS83)。具体的に、遅れ補正部55は、推定開度演算部51で演算された推定開度STAiに過補償値Cocを加算する。これにより、図17に示すように、演算される推定開度STA(一点鎖線)は、遅れ補正が行われて推定開度STAest(破線)に補正され、実際のスロットル開度TAactとほぼ同じになる。その後、遅れ補正部55は、補正後の推定開度STAestをエンジン制御部50aに出力する。なお、F/B制御部52によるスロットル装置7の制御は、第1実施形態と同様に行われる。
以上のように、本実施形態のスロットル制御装置によれば、第1実施形態と同様に、スロットルセンサを設けることなく、少なくともエンジン1の運転状態に応じてスロットル装置7を適正に制御することができる。また、エンジン制御部50aに対して、推定開度演算部51で演算した推定開度STAをそのまま出力するのではなく、遅れ補正部55により遅れ補正を行った推定開度STAestを出力する。従って、エンジン制御部50aに対して、スロットルセンサで検出されるスロットル開度とほぼ同じの推定開度STAestを出力することができる。これにより、スロットルセンサを設けなくても、エンジン1等を精度良く、つまりエンジン制御部の制御内容を変更することなくスロットルセンサを備える従来のシステムと同等に制御することができる。
[第7実施形態]
最後に、第7実施形態について説明する。第7実施形態では、推定開度演算部51の構成が第1実施形態とは異なる。すなわち、第7実施形態では、推定開度演算部51が2種類の推定開度STA1、STA2を演算する。そこで、第1実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を適宜省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
<スロットル制御装置の構成>
第7実施形態のスロットル制御装置の概略構成を、図20を参照しながら説明する。本実施形態のスロットル制御装置において、推定開度演算部51は、第1推定開度演算部51aと、第2推定開度演算部51bとを備えている。第1推定開度演算部51aには、エアフローメータ44により検出される吸気量Gaと、回転数センサ43により検出されるエンジン回転数NEが入力される。第1推定開度演算部51aは、入力された吸気量Gaとエンジン回転数NEとに基づき、スロットル弁7aの推定開度STA1を演算する。そして、第1推定開度演算部51aは、演算した推定開度STA1をエンジン制御部50aに出力する。
また、第2推定開度演算部51bには、吸気圧センサ45により検出される吸気圧力PMと、回転数センサ43により検出されるエンジン回転数NEが入力される。第2推定開度演算部51bは、入力された吸気圧力PMとエンジン回転数NEとに基づき、スロットル弁7aの推定開度STA2を演算する。そして、第2推定開度演算部51bは、演算した推定開度STA2をエンジン制御部50aに出力する。
つまり、推定開度演算部51は、2つの推定開度STA1とSTA2をエンジン制御部50aに出力する。なお、F/B制御部52によるスロットル装置7の制御は、第1実施形態と同様に行われる。また、本実施形態では、F/B制御部52に、吸気量Gaと目標吸気量TGaを入力しているが、吸気圧力PMと目標吸気圧力TPMを入力してもよい。
これにより、エンジン制御部50aにおいて、エアフローメータ44で検出される吸気量Gaと第2推定開度演算部51bで演算された第2推定開度STA2に基づき、エアフローメータ44の故障を判定することができる。例えば、第2推定開度STA2が大きくなっているのに吸気量Gaに変化がない(増加しない)場合などに、エアフローメータ44が故障していると判定することができる。
また、吸気圧センサ45で検出される吸気圧力PMと第1推定開度演算部51aで演算された第1推定開度STA1に基づき、吸気圧センサ45の故障を判定することができる。これにより、スロットル弁の開度を検出(使用)しなくても、吸気圧センサ45の故障を判定することができる。例えば、第2推定開度STA2が大きくなっているのに吸気圧力PMに変化がない(低下しない)場合などに、吸気圧センサ45が故障していると判定することができる。
そして、エアフローメータ44又は吸気圧センサ45が故障していると判定した場合には、F/B制御部52において、故障していないセンサで検出される物理量(つまり、エアフローメータ44が故障した場合は吸気圧力PM、吸気圧センサ45が故障した場合は吸気量Ga)に基づいてスロットル装置7の制御が行われる。これにより、エアフローメータ44又は吸気圧センサ45が故障した場合でも、エンジン1の運転状態に応じてスロットル装置7を適正に制御することができる。
以上のように、本実施形態のスロットル制御装置によれば、第1実施形態と同様に、スロットルセンサを設けることなく、少なくともエンジン1の運転状態に応じてスロットル装置7を適正に制御することができる。そして、推定開度演算部51は、エンジン制御部50aに対して、第1推定開度演算部51aで吸気量Gaとエンジン回転数NEに基づき演算した第1推定開度STA1と、第2推定開度演算部51bで吸気圧力PMとエンジン回転数NEに基づき演算した第2推定開度STA2とを出力する。これにより、エンジン制御部50aにおいて、エアフローメータ44又は吸気圧センサ45の故障を検出することができ、いずれかのセンサが故障した場合でも、エンジン1の運転状態に応じてスロットル装置7を適正に制御することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記の実施形態では、F/B制御部52に目標吸気量TGaと、吸気量Gaを入力し、F/B制御部52において、吸気量Gaを目標吸気量TGaに一致させるようにスロットル装置7を制御する場合を例示した。しかしながら、図21に示すように、F/B制御部52に、エンジン制御部50aで演算される目標開度TTAと、推定開度演算部51で演算される推定開度STAを入力し、F/B制御部52において、推定開度STAを目標開度TTAに一致させるようにスロットル装置7を制御することもできる。
また、上記の実施形態では、F/B制御部52に入力される本開示の「物理量」及び「要求物理量」を吸気量Ga及び目標吸気量TGaとした場合を例示しているが、これらの代わりに、吸気圧力PM及び目標吸気圧力TPMを、F/B制御部52に入力するようにしてもよい。
また、上記の第2実施形態では、推定開度演算部51で演算された推定開度STAを、吸気温補正部53により吸気温度Tm(空気密度)に基づき補正しているが、推定開度演算部51に入力される物理量(吸気量Gaや吸気圧力PM)を吸気温度Tm(空気密度)に基づき補正し、推定開度演算部51において補正した物理量(吸気量Gaや吸気圧力PM)を用いて推定開度STAを演算するようにしてもよい。
また、上記の第3実施形態では、推定開度マップ修正部54により空燃比A/Fに基づいてマップ値を修正しているが、推定開度演算部51で演算された推定開度STAを空燃比A/Fに基づいて直接修正するようにしてもよい。あるいは、空燃比A/Fに基づいてマップ値ではなく、マップのパラメータ(つまり、推定開度STAを演算するために推定開度演算部51に入力される吸気量Ga)を修正することにより推定開度STAを修正することもできる。
また、上記の第6実施形態では、推定開度演算部51で演算された推定開度STAに対して、遅れ補正部55により遅れ補正を行っているが、推定開度演算部51に入力される物理量(吸気量Gaや吸気圧力PM)に対して遅れ補正を行い、推定開度演算部51において遅れ補正した物理量(吸気量Gaや吸気圧力PM)を用いて推定開度STAを演算するようにしてもよい。
7 スロットル装置
7a スロットル弁
8 DCモータ
43 回転数センサ
44 エアフローメータ
45 吸気圧センサ
46 空燃比センサ
47 吸気温センサ
50 ECU
50a エンジン制御部
50b スロットル制御部
51 推定開度演算部
51a 第1推定開度演算部
51b 第2推定開度演算部
52 F/B制御部
53 吸気温補正部
54 推定開度マップ修正部
55 遅れ補正部

Claims (8)

  1. エンジンに吸入される吸気を調節するスロットル弁を含むスロットル装置と、
    少なくとも前記エンジンの運転状態に係る物理量であって前記スロットル弁の開度に相関した前記開度以外の物理量を検出するための物理量検出部と、
    検出される前記物理量に基づき前記スロットル装置を制御するためのスロットル制御部とを備えるスロットル制御装置において、
    前記スロットル制御部は、
    少なくとも前記エンジンの運転状態に応じた要求物理量に基づいて設定される目標物理量に、検出される前記物理量を一致させるようにPID制御により前記スロットル装置をフィードバック制御するフィードバック制御部と、
    検出される前記物理量に基づき、前記スロットル弁の推定開度を演算する推定開度演算部と、を有し、
    前記推定開度演算部で演算された前記推定開度を、前記エンジンを制御するエンジン制御部へ出力する
    ことを特徴とするスロットル制御装置。
  2. 請求項1に記載するスロットル制御装置において、
    前記物理量検出部は、前記物理量としての吸気量又は吸気圧力とエンジン回転数を検出し、
    前記推定開度演算部は、前記吸気量又は前記吸気圧力と前記エンジン回転数とに基づいて前記推定開度を演算する
    ことを特徴とするスロットル制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載するスロットル制御装置において、
    吸気温度を検出する吸気温センサを備え、
    前記スロットル制御部は、前記吸気温センサで検出された吸気温度から空気密度を演算し、演算した前記空気密度に基づき、前記推定開度演算部で演算された前記推定開度、又は前記推定開度演算部に入力される前記物理量を補正する
    ことを特徴とするスロットル制御装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載するスロットル制御装置において、
    前記エンジンの空燃比を検出するための空燃比センサを備え、
    前記スロットル制御部は、前記空燃比センサで検出された空燃比に基づいて演算された前記エンジンの空燃比補正量に基づき、前記推定開度演算部で演算される前記推定開度、又は前記推定開度演算部に入力される前記物理量を補正する
    ことを特徴とするスロットル制御装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載するスロットル制御装置において、
    前記スロットル制御部は、前記スロットル弁が全開であるときの吸気圧力に基づき、前記推定開度演算部で演算された前記推定開度を補正する
    ことを特徴とするスロットル制御装置。
  6. 請求項5に記載するスロットル制御装置において、
    シリーズ式のハイブリッド車に搭載される場合に、前記スロットル制御部は、前記エンジンの停止時にモータリングにより前記エンジンを作動させて前記スロットル弁を全開にしたときの吸気圧力に基づき、前記推定開度演算部で演算された前記推定開度を補正する
    ことを特徴とするスロットル制御装置。
  7. 請求項1又は請求項2に記載するスロットル制御装置において、
    前記スロットル制御部は、前記推定開度演算部で演算される前記推定開度又は前記推定開度演算部に入力される前記物理量に対して、前記スロットル弁の実際の開度又は前記物理量の実際の値と、前記推定開度演算部で演算される前記推定開度又は前記推定開度演算部に入力される前記物理量との間に生じる遅れを解消する遅れ補正を行う
    ことを特徴とするスロットル制御装置。
  8. 請求項1に記載するスロットル制御装置において、
    前記物理量検出部は、前記物理量としての吸気量と吸気圧力とエンジン回転数とを検出し、
    前記推定開度演算部は、
    前記吸気量と前記エンジン回転数に基づき、第1の推定開度を演算する第1演算部と、
    前記吸気圧力と前記エンジン回転数に基づき、第2の推定開度を演算する第2演算部と、を備え、
    前記スロットル制御部は、前記第1演算部で演算された第1の推定開度と、前記第2演算部で演算された前記第2の推定開度とを、前記エンジン制御部に出力する
    ことを特徴とするスロットル制御装置。
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