JP2021084898A - 安定性組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】-20℃から45℃等の様々な温度条件下で、並びに-20℃等の低温又は冷温から20℃等の高温又は周囲温度の温度変動下でも、経時的に安定な組成物を提供すること。【解決手段】本発明は、(a)少なくとも1種の油、(b)HLB値が8未満である少なくとも1種の第1の非イオン性界面活性剤、(c)分枝構造を有する少なくとも1種の第2の非イオン性界面活性剤、(d)HLB値が10超である少なくとも1種の第3の非イオン性界面活性剤、(e)少なくとも1種のアニオン性界面活性剤、及び(f)水を含む組成物に関する。本発明による組成物は、-20℃から45℃等の様々な温度条件下で、特に-20℃等の低温から20℃等の周囲温度の温度変動下でも、経時的に安定である。【選択図】なし

Description

本発明は、異なるタイプの非イオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤を含む組成物、好ましくは化粧用又は皮膚科用組成物に関する。
水中油型(O/W型)エマルション又は油中水型(W/O型)エマルションは、化粧品及び皮膚科学の分野で、詳細には乳液、クリーム、トニック、美容液又は化粧水等の化粧料の製造用として、周知である。特に、O/W型ナノ又はマイクロエマルション等の微細エマルションは、その透明又はやや半透明の外観のために、特に化粧料において魅力的である。
EP-B-2 335 681
Walter Noll著「Chemistry and Technology of Silicones」(1968)、Academic Press Cosmetics and Toiletries、91巻、76年1月、27〜32頁、Todd & Byers「Volatile Silicone Fluids for Cosmetics」 Satoshi Tomomasaら、Oil Chemistry、37巻、11号(1988)、48〜53頁
しかしながら、ナノ又はマイクロエマルション等の微細エマルションを調製するための特定のタイプの非イオン性界面活性剤の使用は、微細エマルションを不安定にし、微細エマルションは、その透明又はやや半透明の外観を経時的に損失する。特に、-15℃未満では、微細エマルションは、濁度を増加する可能性があり、微細エマルションの温度が上昇したとしても、その元の透明又はやや半透明の外観に戻ることはない。
本発明の目的は、-20℃から45℃等の様々な温度条件下で、並びに-20℃等の低温又は冷温から20℃等の高温又は周囲温度の温度変動下でも、経時的に安定な組成物を提供することである。
本明細書における用語「安定性」は、組成物の外観が均一、好ましくは透明性又はやや半透明性であり、約2カ月以上等の期間、経時的に変化しないことを意味する。例えば、「安定性」組成物が本来、透明又はやや半透明の外観を有する場合、この外観は、約2カ月以上の間、変化しない。
本発明の上記の目的は、
(a)少なくとも1種の油、
(b)HLB値が8未満である少なくとも1種の第1の非イオン性界面活性剤、
(c)分枝構造を有する少なくとも1種の第2の非イオン性界面活性剤、
(d)HLB値が10超である少なくとも1種の第3の非イオン性界面活性剤、
(e)少なくとも1種のアニオン性界面活性剤、及び
(f)水
を含む組成物によって達成することができる。
(a)油は、エステル油から選択しうる。
本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.05質量%〜5質量%、より好ましくは0.1質量%〜3質量%の範囲でありうる。
(b)HLB値が8未満である第1の非イオン性界面活性剤は、両親媒性ポリマーから選択することができ、好ましくはジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30、ヘプタオレイン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-3、ジステアリン酸PEG-8、ジポリヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル-2、及びこれらの混合物からなる群から選択することができ、より好ましくはジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30である。
本発明による組成物における(b)HLB値が8未満である第1の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.05質量%〜5質量%、より好ましくは0.1質量%〜1質量%の範囲でありうる。
(c)分枝構造を有する第2の非イオン性界面活性剤は、糖又は糖及びポリオールの縮合物の脂肪酸エステルから選択することができ、好ましくはポリグリセリル-3ジステアリン酸メチルグルコース、メチルo-ヘキサデカノイル-6-D-グルコシド、o-ヘキサデカノイル-6-D-マルトシド、及びこれらの混合物からなる群から選択することができ、より好ましくはポリグリセリル-3ジステアリン酸メチルグルコースである。
本発明による組成物中の(c)分枝構造を有する第2の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.05質量%〜5質量%、より好ましくは0.1質量%〜1質量%の範囲でありうる。
(d)HLB値が10超である第3の非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン化(1〜40 EO)及びポリオキシプロピレン化(1〜30 PO)アルキル(C16〜C30)エーテルから選択することができ、好ましくはPPG-6デシルテトラデセス-30、PPG-13デシルテトラデセス-24、PPG-6デシルテトラデセス-20、PPG-5セテス-20、PPG-8セテス-20、PPG-23ステアレス-34、及びこれらの混合物からなる群から選択され、より好ましくはPPG-6-デシルテトラデセス-30である。
本発明による組成物中の(d)HLB値が10超である第3の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.05質量%〜5質量%、より好ましくは0.1質量%〜3質量%の範囲でありうる。
(e)アニオン性界面活性剤は、以下の化学式:
Figure 2021084898
(式中、
R1は、7〜17個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル鎖であり、
R2は、H又はメチルであり、
R3は、H、COO-M+、CH2COO-M+又はCOOHであり、
nは0〜2であり、
Xは、COO-又はSO3-であり、
Mは、独立に、H、ナトリウム、カリウム又はソルビタンを表す)
によって表すことができ、好ましくはココイルタウリンカリウム、メチルココイルタウリンカリウム、カプロイルメチルタウリンナトリウム、ココイルタウリンナトリウム、ラウロイルタウリンナトリウム、メチルココイルタウリンナトリウム、メチルラウロイルタウリンナトリウム、メチルミリストイルタウリンナトリウム、メチルオレオイルタウリンナトリウム、メチルパルミトイルタウリンナトリウム、及びメチルステアロイルタウリンナトリウム、並びにこれらの混合物からなる群から選択され、より好ましくはメチルステアロイルタウリンナトリウムである。
本発明による組成物中の(e)アニオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.05質量%〜5質量%、より好ましくは0.1質量%〜1質量%の範囲でありうる。
本発明による組成物中の(f)水の量は、組成物の総質量に対して、50質量%から95質量%、好ましくは60質量%から90質量%、より好ましくは70質量%から85質量%の範囲でありうる。
本発明による組成物は、エマルション、好ましくはO/W型エマルション、より好ましくはO/W型のナノエマルション又はマイクロエマルションの形態でありうる。
本発明による組成物は、濁度が、70NTU以下、好ましくは60NTU以下、より好ましくは50NTU以下でありうる。
本発明はまた、ケラチン物質を処置するための美容方法であって、本発明による組成物をケラチン物質に塗布する工程を含む、美容方法に関する。
鋭意検討の結果、本発明者らは、-20℃から45℃等の様々な温度条件下で、並びに-20℃等の低温又は冷温から20℃等の高温又は周囲温度の温度変動下でも、経時的に安定な組成物を提供することが可能であることを発見した。
本発明による組成物は、
HLB値が8未満である少なくとも1種の第1の非イオン性界面活性剤、
分枝構造を有する少なくとも1種の第2の非イオン性界面活性剤、
HLB値が10超である少なくとも1種の第3の非イオン性界面活性剤、
及び少なくとも1種のアニオン性界面活性剤
の組合せを特徴としうる。
第1、第2及び第3の非イオン性界面活性剤は、互いに異なり、区別される。
したがって、本発明の一態様は、
(a)少なくとも1種の油、
(b)HLB値が8未満である少なくとも1種の第1の非イオン性界面活性剤、
(c)分枝構造を有する少なくとも1種の第2の非イオン性界面活性剤、
(d)HLB値が10超である少なくとも1種の第3の非イオン性界面活性剤、
(e)少なくとも1種のアニオン性界面活性剤、及び
(f)水
を含む組成物である。
本発明の非常に好ましい実施形態において、本発明は、ジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30、ジステアリン酸ポリグリセリル-3メチルグルコース、PPG-6デシルテトラデセス-30、及びメチルステアロイルタウリンナトリウムの組合せを特徴としうる。
これに応じて、本発明の非常に好ましい実施形態において、本発明は、少なくとも1種の油、ジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30、ジステアリン酸ポリグリセリル-3メチルグルコース、PPG-6デシルテトラデセス-30、メチルステアロイルタウリンナトリウム、及び水を含む組成物に関する。
本発明による組成物は、4℃等の冷温で長期間安定である。
本発明による組成物は、25℃等の周囲温度又は室温で長期間安定である。
本発明による組成物は、45℃等の高温で長期間安定である。
本発明による組成物は、-20℃等の冷温でも安定である。
したがって、本発明による組成物は、-20℃から45℃等の様々な温度条件下で経時的に安定である。
更に、本発明による組成物は、-20℃等の低温又は冷温から20℃等の高温又は周囲温度までの温度変動下でも安定である。
本発明による組成物の本来の外観は、様々な温度条件下で又は低温若しくは冷温から高温若しくは周囲温度までの温度変動下で、約2カ月以上等の期間、経時的に維持されうる。例えば、本発明による組成物が本来、透明又はやや半透明の外観を有する場合、この外観は、約2カ月以上の間、変化しないと思われる。したがって、本発明による組成物は、濁度が70NTU以下、好ましくは60NTU以下、より好ましくは50NTU以下であるような透明性であるように、経時的に維持されうる。
これに応じて、本発明による組成物は、好ましくは、例えば、冬の寒冷地で使用することができる。
以下、本発明による組成物を、より詳細に説明する。
[油]
本発明による組成物は、(a)少なくとも1種の油を含む。2種以上の油を使用する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
ここで「油」は、室温(25℃)、大気圧(760mmHg)下で液状又はペースト状(非固体)の形態である脂肪族化合物又は脂肪性物質を意味する。油として、化粧品において一般的に使用されるものを、単独で、又はそれらを組み合わせて使用することができる。これらの油は揮発性であっても不揮発性であってもよい。
(a)油は、炭化水素油、シリコーン油等の非極性油;植物油若しくは動物油及びエステル油若しくはエーテル油等の極性油;又はそれらの混合物でありうる。
(a)油は、植物又は動物起源の油、合成油、シリコーン油、炭化水素油、及び脂肪族アルコールからなる群から選択することができる。
植物油の例として、例えば、亜麻仁油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボカド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヒマワリ油、アーモンド油、菜種油、ゴマ油、ダイズ油、ピーナツ油、及びこれらの混合物を挙げることができる。
動物油の例として、例えば、スクアレン及びスクアランを挙げることができる。
合成油の例として、イソドデカン及びイソヘキサデカン等のアルカン油、エステル油、エーテル油及び人工トリグリセリドを挙げることができる。
エステル油は、好ましくは、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族一酸又は多酸と、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族一価アルコール又は多価アルコールとの液状エステルであり、これらのエステルの合計炭素原子数は10以上である。
好ましくは、一価アルコールのエステルの場合、本発明のエステルが由来するアルコール及び酸の中から少なくとも1つは分枝状である。
一酸及び一価アルコールのモノエステルの中でも、パルミチン酸エチル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ミリスチン酸アルキル、例えばミリスチン酸イソプロピル又はミリスチン酸エチル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、ネオペンタン酸イソデシル及びネオペンタン酸イソステアリルが挙げることができる。
C4〜C22ジカルボン酸又はトリカルボン酸、及びC1〜C22アルコールのエステル、並びに、モノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸、及び非糖C4〜C26ジヒドロキシ、トリヒドロキシ、テトラヒドロキシ又はペンタヒドロキシアルコールのエステルも使用してもよい。
セバシン酸ジエチル、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ビス(2-エチルヘキシル)、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソステアリル、トリ乳酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコールを特に挙げることができる。
エステル油として、C6〜C30、好ましくはC12〜C22脂肪酸の糖エステル及びジエステルを使用することができる。「糖」という用語は、いくつかのアルコール官能基を含み、アルデヒド又はケトン官能基を有し又は有さず、かつ少なくとも4個の炭素原子を含む、酸素含有炭化水素系化合物を意味することが想起される。これらの糖は、単糖、オリゴ糖又は多糖でありうる。
挙げることができる適当な糖の例としては、スクロース(又はサッカロース)、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロース及びラクトース、並びにそれらの誘導体、特にメチル誘導体等のアルキル誘導体、例えばメチルグルコースがある。
脂肪酸の糖エステルは、前述の糖と、直鎖状若しくは分枝状の、飽和若しくは不飽和のC6〜C30、好ましくはC12〜C22の脂肪酸とのエステル又はエステル混合物からなる群から特に選択しうる。これらの化合物は、不飽和である場合、1から3個の共役又は非共役の炭素-炭素二重結合を有することができる。
この変形形態によるエステルはまた、モノエステル、ジエステル、トリエステル、テトラエステル、及びポリエステル、並びにそれらの混合物から選択しうる。
これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステル、及びアラキドン酸エステル、又はそれらの混合物、例えば、とりわけオレオパルミチン酸、オレオステアリン酸、及びパルミトステアリン酸の混合エステル、並びにテトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルでありうる。
より詳細には、モノエステル及びジエステル、とりわけ、スクロース、グルコース又はメチルグルコースの、モノオレイン酸エステル又はジオレイン酸エステル、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、オレオパルミチン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、及びオレオステアリン酸エステルが使用される。
挙げることができる例は、Amerchol社によりGlucate(登録商標)DOの名称で販売されている製品であり、これはジオレイン酸メチルグルコースである。
好ましいエステル油の例として、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチル、ヘキサン酸2-エチルヘキシル、ラウリン酸エチル、オクタン酸セチル、オクタン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸イソデシル、プロピオン酸ミリスチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル、オクタン酸2-エチルヘキシル、(カプリル酸/カプリン酸)2-エチルヘキシル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸エチルヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、ラウリン酸ヘキシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸イソデシル、トリ(2-エチルヘキサン酸)グリセリル、テトラ(2-エチルヘキサン酸)ペンタエリスリチル、コハク酸2-エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、及びそれらの混合物を挙げることができる。
人工トリグリセリドの例として、例えば、カプリルカプリリルグリセリド、トリミリスチン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリリノレン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリ(カプリン酸/カプリル酸)グリセリル及びトリ(カプリン酸/カプリル酸/リノレン酸)グリセリルを挙げることができる。
シリコーン油の例として、例えば、直鎖状オルガノポリシロキサン、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等;環状オルガノポリシロキサン、例えば、シクロヘキサシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等;並びにそれらの混合物を挙げることができる。
好ましくは、シリコーン油は、液体ポリジアルキルシロキサン、特に液体ポリジメチルシロキサン(PDMS)及び少なくとも1つのアリール基を含む液体ポリオルガノシロキサンから選択される。
これらのシリコーン油は、有機変性されていてもよい。本発明に従って使用することができる有機変性シリコーンは、上記で定義したようなシリコーン油であり、それらの構造中に、炭化水素系基を介して結合されている1個又は複数の有機官能基を含むシリコーン油である。
オルガノポリシロキサンは、Walter Noll著「Chemistry and Technology of Silicones」(1968)、Academic Pressにおいてより詳細に定義されている。これらは、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
これらが揮発性である場合、シリコーンは、より詳細には、沸点が60℃から260℃の間であるものから選択され、更により詳細には、以下のものから選択される:
(i)3〜7個、好ましくは4〜5個のケイ素原子を含む環状ポリジアルキルシロキサン。これらは、例えば、特に、Union Carbide社によりVolatile Silicone(登録商標)7207という名称で、又はRhodia社によりSilbione(登録商標)70045 V2という名称で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、Union Carbide社によりVolatile Silicone(登録商標)7158という名称で、Rhodia社によりSilbione(登録商標)70045 V5という名称で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、及びMomentive Performance Materials社によりSilsoft 1217という名称で販売されているドデカメチルシクロペンタシロキサン、並びにこれらの混合物である。Union Carbide社により販売されているSilicone Volatile(登録商標)FZ 3109等の、次式:
Figure 2021084898
の、ジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサン等の型のシクロコポリマーを挙げることもできる。環状ポリジアルキルシロキサンと有機ケイ素化合物との混合物、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサンとテトラトリメチルシリルペンタエリスリトールとの混合物(50/50)及びオクタメチルシクロテトラシロキサンとオキシ-1,1'-ビス(2,2,2',2',3,3'-ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンとの混合物も挙げることもできる。
(ii)2〜9個のケイ素原子を含み、25℃で5×10-6m2/s以下の粘度を有する直鎖状揮発性ポリジアルキルシロキサン。例は、特にToray Silicone社からSH 200の名称で販売されるデカメチルテトラシロキサンである。この部類に属するシリコーン類は、Cosmetics and Toiletries、91巻、76年1月、27〜32頁、Todd & Byers「Volatile Silicone Fluids for Cosmetics」において公表されている論文にも記載されている。シリコーンの粘度は、ASTM規格445付録Cに従って25℃で測定される。
不揮発性ポリジアルキルシロキサンを使用することもできる。これらの不揮発性シリコーンは、より詳細には、ポリジアルキルシロキサンから選択され、その中では、トリメチルシリル末端基を含むポリジメチルシロキサンを主に挙げることができる。
これらのポリジアルキルシロキサンの中では、非限定的に、以下の市販製品を挙げることができる:
- Rhodia社により販売されているSilbione(登録商標)油の47及び70 047シリーズ又はMirasil(登録商標)油、例えば70 047 V 500 000油、
- Rhodia社により販売されているMirasil(登録商標)シリーズの油、
- Dow Corning社製の200シリーズの油、例えば粘度60000mm2/sのDC200、並びに
- General Electric社製のViscasil(登録商標)油及びGeneral Electric社製のSFシリーズのある種の油(SF 96、SF 18)。
ジメチコノール(CTFA)の名称で知られている、ジメチルシラノール末端基を含むポリジメチルシロキサン、例えばRhodia社製の48シリーズの油も挙げることができる。
アリール基を含むシリコーンの中でも、ポリジアリールシロキサン、特にポリジフェニルシロキサン及びポリアルキルアリールシロキサン、例えばフェニルシリコーン油を挙げることができる。
フェニルシリコーン油は、以下の式:
Figure 2021084898
(式中、
R1〜R10は、互いに独立に、飽和又は不飽和の、直鎖状、環状又は分枝状のC1〜C30炭化水素系基、好ましくはC1〜C12炭化水素系基、より好ましくはC1〜C6炭化水素系基、特にメチル、エチル、プロピル又はブチル基であり、
m、n、p及びqは、互いに独立に、両端を含んで0〜900、好ましくは両端を含んで0〜500、より好ましくは両端を含んで0〜100の整数であり、
但し、n+m+qの合計は0以外である)
のフェニルシリコーンから選択しうる。
挙げることができる例には、以下の名称で販売されている製品がある:
- Rhodia社製のSilbione(登録商標)油の70 641シリーズ、
- Rhodia社製のRhodorsil(登録商標)70 633及び763シリーズの油、
- Dow Corning社製のDow Corning 556 Cosmetic Grade Fluid油、
- Bayer社製のPKシリーズのシリコーン、例えばPK20製品、
- General Electric社製のSFシリーズのある種の油、例えばSF 1023、SF 1154、SF 1250及びSF 1265。
フェニルシリコーン油として、フェニルトリメチコン(上記の式中、R1〜R10は、メチルであり;p、q、及びn=0であり;m=1である)が好ましい。
有機変性液状シリコーンは、とりわけ、ポリエチレンオキシ基及び/又はポリプロピレンオキシ基を含んでいてもよい。そのため、信越化学工業株式会社によって提案されているシリコーンKF-6017、及びUnion Carbide社製Silwet(登録商標)L722油及びL77油を挙げることができる。
炭化水素油は、以下から選択しうる:
- 直鎖状又は分枝状の、任意選択で環状のC6〜C16低級アルカン。挙げることができる例としては、ヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、及びイソパラフィン、例としてはイソヘキサデカン、イソドデカン及びイソデカン、並びに
- 16個超の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば流動パラフィン、液状ワセリン(petroleum jelly)、ポリデセン及び水素化ポリイソブテン、例えばParleam(登録商標)、並びにスクアラン。
炭化水素油の好ましい例として、例えば、直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えばイソヘキサデカン、イソドデカン、スクアラン、鉱油(例えば、液状パラフィン)、パラフィン、ワセリン(vaseline)又はペトロラタム(petrolatum)、ナフタレン等;水素化ポリイソブテン、イソエイコサン及びデセン/ブテンコポリマー;並びにこれらの混合物を挙げることができる。
脂肪族アルコールにおける用語「脂肪族」は、比較的多数の炭素原子が含まれるものを意味する。したがって、4個以上、好ましくは6個以上、より好ましくは12個以上の炭素原子を有するアルコールは、脂肪族アルコールの範囲内に包含される。脂肪族アルコールは、飽和であっても不飽和であってもよい。脂肪族アルコールは、直鎖状であっても分枝状であってもよい。
脂肪族アルコールは、構造R-OH(式中、Rは、4から40個の炭素原子、好ましくは6から30個の炭素原子、より好ましくは12から20個の炭素原子を含有する、飽和及び不飽和の、直鎖状及び分枝状の基から選択される)を有しうる。少なくとも1つの実施形態において、Rは、C12〜C20アルキル基及びC12〜C20アルケニル基から選択されうる。Rは、少なくとも1つのヒドロキシル基で置換されていてもいなくてもよい。
脂肪族アルコールの例として、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ウンデシレニルアルコール、ミリスチルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、パルミトレイルアルコール、アラキドニルアルコール、エルシルアルコール、及びこれらの混合物を挙げることができる。
脂肪族アルコールは、飽和脂肪族アルコールであることが好ましい。
そのため、脂肪族アルコールは、直鎖状又は分枝状の、飽和又は不飽和のC6〜C30アルコール、好ましくは直鎖状又は分枝状の、飽和C6〜C30アルコール、より好ましくは、直鎖状又は分枝状の、飽和C12〜C20アルコールから選択することができる。
ここで、用語「飽和脂肪族アルコール」とは、長鎖の脂肪族飽和炭素鎖を有するアルコールを意味する。飽和脂肪族アルコールは、任意の直鎖状又は分枝状の、飽和C6〜C30脂肪族アルコールから選択されることが好ましい。直鎖状又は分枝状の飽和C6〜C30脂肪族アルコールの中で、直鎖状又は分枝状の飽和C12〜C20脂肪族アルコールが、好ましくは使用されうる。任意の直鎖状又は分枝状の飽和C16〜C20脂肪族アルコールが、より好ましくは使用されうる。分枝状のC16〜C20脂肪族アルコールが、更により好ましくは使用されうる。
飽和脂肪族アルコールの例として、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ウンデシレニルアルコール、ミリスチルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、及びこれらの混合物を挙げることができる。一実施形態では、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、又はこれらの混合物(例えばセテアリルアルコール)及びベヘニルアルコールを、飽和脂肪族アルコールとして使用することができる。
少なくとも1つの実施形態によれば、本発明による組成物中に使用される脂肪族アルコールは、セチルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、及びこれらの混合物から好ましくは選択される。
(a)油が、極性油から、より好ましくはエステル油から選択されることが好ましい場合がある。
本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上でありうる。
本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、10質量%以下、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下でありうる。
本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.05質量%〜5質量%、より好ましくは0.1質量%〜3質量%でありうる。
[第1の非イオン性界面活性剤]
本発明による組成物は、(b)HLB値が8未満である少なくとも1種の第1の非イオン性界面活性剤を含む。単一のタイプの(b)HLB値が8未満である第1の非イオン性界面活性剤を使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの(b)HLB値が8未満である第1の非イオン性界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
(b)HLB値が8未満である第1の非イオン性界面活性剤のHLB値は、7.0未満、例えば4.0超及び7.0未満、より好ましくは6.0未満、例えば5.0超及び6.0未満であることが好ましい場合がある。
HLB(「親水性-親油性バランス」)という用語は、当業者に周知であり、分子中の親水性部分と親油性部分との間の比を反映している。
2種以上の(b)HLB値が8未満である第1の非イオン性界面活性剤を使用する場合、HLB値は、全ての(b)HLB値が8未満である第1の非イオン性界面活性剤のHLB値の質量平均によって決定される。
(b)HLB値が8未満である第1の非イオン性界面活性剤は、両親媒性ポリマーから選択されることが好ましい。
両親媒性ポリマーは、少なくとも1つの親水性ブロック及び少なくとも1つの親油性ブロックを有する化合物であり、ここで、親水性ブロック若しくは親油性ブロックのいずれかが高分子構造を含むか、又は親水性ブロック及び親油性ブロックの双方が高分子構造を含む。そのため、両親媒性ポリマーは、両親媒性ブロックコポリマーであってもよい。
本発明による両親媒性ポリマーは、水溶性若しくは水分散性の両親媒性ポリマー、又は脂溶性若しくは脂肪分散性の両親媒性ポリマーとすることができる。
「水溶性又は水分散性の両親媒性ポリマー」は、0.05%(質量で)にて水溶液へ添加されたとき、25℃での水の表面張力を、50mN/m未満の値へと、好ましくは40mN/m未満の値へと、減少させることができるポリマーを意味する。
「脂溶性又は脂肪分散性の両親媒性ポリマー」は、0.05%(質量で)にて油へ添加されたとき、25℃でのその表面張力を、少なくとも5mN/m、好ましくは少なくとも10mN/m、減少させることができるポリマーを意味する。
水溶性又は水分散性の両親媒性ポリマーは、アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)から誘導されるポリマー、アクリル酸から誘導されるポリマー、ポリエーテル誘導体、天然のポリマーから得られる両親媒性ポリマー、並びにこれらの混合物から選択することができる。
脂溶性又は脂肪分散性の両親媒性ポリマーは、ポリオレフィンの誘導体、ジメチコンコポリオール、乳化性オルガノポリシロキサンの架橋エラストマー、ポリエーテルの誘導体、ポリヒドロキシステアレートの誘導体、並びにこれらの混合物から選択することができる。
一実施形態では、本発明による両親媒性ポリマーは、マルチブロックタイプの構造を保有するポリヒドロキシステアレートから誘導されるポリマーから選択することができる。好ましくは、これらのポリマーは、3つのブロックB-A-Bから作製され、ここで、Bは、ポリヒドロキシステアレートであり、Aは、ポリエーテルである。Uniqema社によりArlacel P135(登録商標)の商標名で販売されている、ポリエチレングリコール(30個のOE)と12-ヒドロキシステアリン酸とのコポリマー(INCI名:ジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30)を挙げることができる。
両親媒性ポリマーは、式(I):
Figure 2021084898
(式中、
A及びA'は、独立に、疎水性有機基を示し、
aは、1以上、例えば1〜100、好ましくは2以上、例えば2〜70、より好ましくは3以上、例えば3〜40の整数を示し、
Xは、独立に、単結合又は-CH(OR3)-基を示し、
R1及びR2は、独立に、水素原子又はメチル基を示し、但しR1及びR2の双方は同時にメチル基ではなく、
R3は、独立に、水素原子、又は直鎖状若しくは分枝状のC1〜C20アルキル基若しくはC1〜C20アシル基を示す)
で表すことができる。
aが2以上である場合、それぞれの丸括弧内のR1、R2、X及びR3の各基は、同一であっても同一でなくてもよい。
疎水性有機基は、直鎖状又は分枝状のC10〜C30アルキル基、C10〜C30アシル基、C10〜C30ヒドロキシアルキル基又はC10〜C30ヒドロキシアシル基、より好ましくは直鎖状又は分枝状のC10〜C30ヒドロキシアシル基でありうる。
或いは、上記の式(I)中の疎水性有機基は、式(II):
Figure 2021084898
(式中、
R'は、独立に、直鎖状又は分枝状のC1〜C20アルキル基を示し、
R''は、独立に、直鎖状又は分枝状のC1〜C20アルキレン基を示し、
bは、0〜200、好ましくは1〜100、より好ましくは2〜50の整数を示す)
で表すことができる。
両親媒性ポリマーは、ジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30、ヘプタオレイン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-3、ジステアリン酸PEG-8、ジポリヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル-2、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。両親媒性ポリマーは、ジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30であることが好ましい。
そのため、(b)HLB値が8未満である非イオン性界面活性剤は、両親媒性ポリマーから選択されることが好ましく、より好ましくはジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30、ヘプタオレイン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-3、ジステアリン酸PEG-8、ジポリヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル-2、及びこれらの混合物からなる群から選択され、更により好ましくはジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30である。
本発明による組成物中の(b)HLB値が8未満である第1の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上でありうる。
本発明による組成物中の(b)HLB値が8未満である第1の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、10質量%以下、好ましくは5質量%以下、より好ましくは1質量%以下でありうる。
本発明による組成物中の(b)HLB値が8未満である第1の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.05質量%〜5質量%、より好ましくは0.1質量%〜1質量%の範囲でありうる。
本発明による組成物中の(b)HLB値が8未満である第1の非イオン性界面活性剤の量/(a)油の量の質量比は、0.01から1.5、好ましくは0.1から1.4、より好ましくは0.2から1.3の範囲でありうる。
[第2の非イオン性界面活性剤]
本発明による組成物は、(c)分枝構造を有する少なくとも1種の第2の非イオン性界面活性剤を含む。単一のタイプの(c)分枝構造を有する第2の非イオン性界面活性剤を使用してもよいが、2つ以上の異なるタイプの(c)分枝構造を有する第2の非イオン性界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
(c)分枝構造を有する第2の非イオン性界面活性剤は、その分子中に分枝状化学構造を有する。分枝構造は、(c)第2の非イオン性界面活性剤の親水性部分又は疎水性部分に存在しうる。
(c)分枝構造を有する第2の非イオン性界面活性剤は、糖又は糖及びポリオールの縮合物の脂肪酸エステルから選択することができる。
(c)第2の非イオン性界面活性剤として使用することができる糖又は糖及びポリオールの縮合物の脂肪酸エステルは、C8〜C22脂肪酸とスクロース、マルトース、グルコース、フルクトースとのエステル若しくはエステル混合物、又はC8〜C22脂肪酸とマルトース、グルコース若しくはフルクトース及び少なくとも1種のグリセリン又はグリコール等のポリオールの縮合物とのエステル若しくはエステル混合物、並びにC14〜C22脂肪酸とメチルグルコースとのエステル若しくはエステル混合物、又はC14〜C22脂肪酸とメチルグルコース及び少なくとも1種のグリセリン又はグリコールの縮合物とのエステル若しくはエステル混合物からなる群から特に選択することができる。
本発明において使用することができるエステルの脂肪単位を形成するC8〜C22又はC14〜C22脂肪酸は、8〜22個又は14〜22個の炭素原子をそれぞれ含む、飽和又は不飽和の直鎖状アルキル鎖又はアルケニル鎖を含む。エステルの脂肪単位は、ステアレート、ベヘネート、アラキドネート、パルミテート、ミリステート、ラウレート及びカプレート、並びにこれらの混合物から特に選択することができる。ステアレートが好ましく使用される。
脂肪酸と、スクロース、マルトース、グルコース若しくはフルクトースとのエステル若しくはエステル混合物、又は脂肪酸と、マルトース、グルコース若しくはフルクトース及び少なくとも1種のグリセリン若しくはグリコール等のポリオールの縮合物とのエステル若しくはエステル混合物の例として、モノステアリン酸スクロース、ジステアリン酸スクロース及びトリステアリン酸スクロース、並びにこれらの混合物、例えばCroda社により名称Crodesta F50、F70、F110及びF160で販売されている製品を挙げることができ;挙げることができる脂肪酸とメチルグルコースとのエステル若しくはエステル混合物、又は脂肪酸とメチルグルコース及び少なくとも1種のグリセリン若しくはグリコールの縮合物とのエステル若しくはエステル混合物の例は、ポリグリセリル-3ジステアリン酸メチルグルコースであって、Goldschmidt社により名称Tego-care 450で販売されているものである。グルコース又はマルトースモノエステル、例えばメチルo-ヘキサデカノイル-6-D-グルコシド及びo-ヘキサデカノイル-6-D-マルトシドも挙げることができる。
そのため、(c)分枝構造を有する第2の非イオン性界面活性剤は、糖又は糖及びポリオールの縮合物の脂肪酸エステルから選択されることが好ましく、より好ましくはポリグリセリル-3ジステアリン酸メチルグルコース、メチルo-ヘキサデカノイル-6-D-グルコシド、o-ヘキサデカノイル-6-D-マルトシド、及びこれらの混合物からなる群から選択され、更により好ましくはポリグリセリル-3ジステアリン酸メチルグルコースである。
本発明による組成物中の(c)分枝構造を有する第2の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上でありうる。
本発明による組成物中の(c)分枝構造を有する第2の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、10質量%以下、好ましくは5質量%以下、より好ましくは1質量%以下でありうる。
本発明による組成物中の(c)分枝構造を有する第2の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.05質量%〜5質量%、より好ましくは0.1質量%〜1質量%の範囲でありうる。
本発明による組成物中の(c)分枝構造を有する第2の非イオン性界面活性剤の量/(a)油の量の質量比は、0.1から3.0、好ましくは0.2から2.0、より好ましくは0.3から1.0の範囲でありうる。
[第3の非イオン性界面活性剤]
本発明による組成物は、(d)HLB値が10超である少なくとも1種の第3の非イオン性界面活性剤を含む。単一のタイプの(d)HLB値が10超である第3の非イオン性界面活性剤を使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの(d)HLB値が10超である第3の非イオン性界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
(d)第3の非イオン性界面活性剤のHLB値は、11.0超、例えば11.0超及び14.0未満、より好ましくは12.0超、例えば12.0超及び13.0未満であることが好ましい場合がある。
2種以上の(d)HLB値が10超である第3の非イオン性界面活性剤を使用する場合、HLB値は、全ての(d)HLB値が10超である第3の非イオン性界面活性剤のHLB値の質量平均によって決定される。
(d)HLB値が10超である第3の非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン化(1〜40 EO)及びポリオキシプロピレン化(1〜30 PO)アルキル(C16〜C30)エーテルから選択されることが好ましい場合がある。
上記の非イオン性界面活性剤として使用できる、ポリオキシエチレン化(1〜40 EO)及びポリオキシプロピレン化(1〜30 PO)アルキル(C16〜C30)エーテルは、以下からなる群から選択しうる:
PPG-6デシルテトラデセス-30;ポリオキシエチレン(30)ポリオキシプロピレン(6)テトラデシルエーテル、例えば、Nikkol PEN-4630として日光ケミカルズ株式会社から販売されているもの、
PPG-6デシルテトラデセス-12;ポリオキシエチレン(12)ポリオキシプロピレン(6)テトラデシルエーテル、例えばNikkol PEN-4612として日光ケミカルズ株式会社から販売されているもの、
PPG-13デシルテトラデセス-24;ポリオキシエチレン(24)ポリオキシプロピレン(13)デシルテトラデシルエーテル、例えばUNILUBE 50MT-2200BとしてNOF Corporation社から販売されているもの、
PPG-6デシルテトラデセス-20;ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテル、例えばNikkol PEN-4620として日光ケミカルズ株式会社から販売されているもの、
PPG-4セテス-1;ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、例えばNikkol PBC-31として日光ケミカルズ株式会社から販売されているもの、
PPG-8セテス-1;ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(8)セチルエーテル、例えばNikkol PBC-41として日光ケミカルズ株式会社から販売されているもの、
PPG-4セテス-10;ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、例えばNikkol PBC-33として日光ケミカルズ株式会社から販売されているもの、
PPG-4セテス-20;ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、例えばNikkol PBC-34として日光ケミカルズ株式会社から販売されているもの、
PPG-5セテス-20;ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(5)セチルエーテル、例えばProcetyl AWSとしてCroda Inc.社から販売されているもの、
PPG-8セテス-20;ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(8)セチルエーテル、例えばNikkol PBC-44として日光ケミカルズ株式会社から販売されているもの、及び
PPG-23ステアレス-34;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル(34 EO)(23 PO)、例えばUnisafe 34S-23としてPola Chemical Industries社から販売されているもの。これらは、比較的短時間のうちに組成物の温度が増減する場合でも、長時間安定した組成物を生成することができる。
ポリオキシエチレン化(1〜40 EO)及びポリオキシプロピレン化(1〜30 PO)アルキル(C16〜C30)エーテルは、PPG-6デシルテトラデセス-30、PPG-13デシルテトラデセス-24、PPG-6デシルテトラデセス-20、PPG-5セテス-20、PPG-8セテス-20、及びPPG-23ステアレス-34からなる群から選択できる、(15〜40 EO)及びポリオキシプロピレン化(5〜30 PO)アルキル(C16〜C24)エーテルであることがより好ましい場合もある。
そのため、(d)HLB値が10超である第3の非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン化(1〜40 EO)及びポリオキシプロピレン化(1〜30 PO)アルキル(C16〜C30)エーテルから選択することが好ましい場合があり、より好ましくはPPG-6デシルテトラデセス-30、PPG-13デシルテトラデセス-24、PPG-6デシルテトラデセス-20、PPG-5セテス-20、PPG-8セテス-20、PPG-23ステアレス-34、及びこれらの混合物からなる群から選択され、更により好ましくはPPG-6-デシルテトラデセス-30である。
本発明による組成物中の(d)HLB値が10超である第3の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上でありうる。
本発明による組成物中の(d)HLB値が10超である第3の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、10質量%以下、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下でありうる。
本発明による組成物中の(d)HLB値が10超である第3の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.05質量%〜5質量%、より好ましくは0.1質量%〜3質量%の範囲でありうる。
本発明による組成物中の(d)HLB値が10超である第3の非イオン性界面活性剤の量/(a)油の量の質量比は、0.1から5、好ましくは0.5から4、より好ましくは1から3の範囲でありうる。
[アニオン性界面活性剤]
本発明による組成物は、(e)少なくとも1種のアニオン性界面活性剤を含む。単一のタイプの(e)アニオン性界面活性剤を使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの(e)アニオン性界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
(e)アニオン性界面活性剤は、スルホン酸塩(脂肪酸アミド)アニオン性界面活性剤から選択することができる。
スルホン酸塩(脂肪酸アミド)アニオン性界面活性剤は、以下の化学式(III):
Figure 2021084898
(式中、
R1は、7〜17個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル鎖であり、
R2は、H又はメチルであり、
R3は、H、COO-M+、CH2COO-M+又はCOOHであり、
nは0〜2であり、
Xは、COO-又はSO3-であり、
Mは、独立に、H、ナトリウム、カリウム又はソルビタンを表す)
によって表すことができる。
このようなアニオン性界面活性剤は、EP-B-2 335 681に記載されている。
好ましくは、(e)アニオン性界面活性剤は、タウリン、グルタミン酸塩、アラニン又はアラネート、サルコシン酸塩、アスパラギン酸塩、及びこれらの混合物のタイプの界面活性剤から選択される。
より好ましくは、(e)アニオン性界面活性剤は、タウリン、グルタミン酸塩、サルコシン酸塩、及び/又はこれらの混合物のタイプの界面活性剤から選択される。
特に好ましくは、(e)アニオン性界面活性剤は、タウリン界面活性剤から選択される。
特に、タウリン界面活性剤は、一般式(IV)
Figure 2021084898
(式中、
R1は、7〜17個の炭素原子、より特定すると9〜13個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル鎖であり、
R2は、H又はメチル基であり、
Mは、H、ナトリウム又はカリウムである)
によるものである。
式(IV)のアニオン性界面活性剤は、ココイルタウリンカリウム、メチルココイルタウリンカリウム、カプロイルメチルタウリンナトリウム、ココイルタウリンナトリウム、ラウロイルタウリンナトリウム、メチルココイルタウリンナトリウム、メチルラウロイルタウリンナトリウム、メチルミリストイルタウリンナトリウム、メチルオレオイルタウリンナトリウム、メチルパルミトイルタウリンナトリウム、及びメチルステアロイルタウリンナトリウム、並びにこれらの混合物から選択することができる。
より特定すると、式(IV)のアニオン性界面活性剤は、ココイルタウリンカリウム、メチルココイルタウリンカリウム、ココイルタウリンナトリウム、ラウロイルタウリンナトリウム、メチルココイルタウリンナトリウム及びメチルラウロイルタウリンナトリウム、並びにこれらの混合物から選択される。
本発明による組成物は、アミノ酸タイプのアニオン性界面活性剤の混合物、例えばグルタミン酸塩及びタウリンタイプのアニオン性界面活性剤の混合物、タウリンの混合物、又はグルタミン酸塩及びサルコシン酸塩タイプの界面活性剤の混合物も含みうる。
用語「アミノ酸タイプのアニオン性界面活性剤」は、タウリン、グルタミン酸塩、アラニン又はアラニネート、サルコシン酸塩及びアスパラギン酸塩から誘導される界面活性剤を意味することが意図される。
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1種のアニオン性界面活性剤は、イセチオン酸塩、タウリン、サルコシン酸塩、スルホコハク酸塩、スルホ酢酸塩、グリシン酸塩、グルタミン酸塩及びカルボン酸塩からなる群から選択され、ここで、少なくとも1種のアニオン性界面活性剤は、C8〜C20アルキル鎖、並びにナトリウム、カリウム及びアンモニウムから選択される可溶化対カチオンを有する。
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1種のアニオン性界面活性剤はタウリンであり、前記タウリンは、C8〜C20アルキル鎖並びにナトリウム、カリウム及びアンモニウムから選択される可溶化対カチオンを有する。
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1種のアニオン性界面活性剤は、ラウリルメチルイセチオン酸ナトリウム、メチルオレオイルタウリンナトリウム、N-ミリストイル-N-メチルタウリンナトリウム、(ヤシ脂肪酸)メチルタウリンナトリウム及びラウリルメチルタウリンナトリウムからなる群から選択される。
本発明の特に好ましい一実施形態によれば、アニオン性界面活性剤は、式(III)のアニオン性界面活性剤であり、式中、R2はメチルであり、R1は、17個の炭素原子を有する飽和直鎖状アルキル鎖であり、Mはナトリウムであり、すなわちN-メチルステアロイルタウリンナトリウムである。N-メチルステアロイルタウリンナトリウムは、日光ケミカルズ株式会社により商標名Nikkol SMT(登録商標)で入手できる。
したがって、(e)アニオン性界面活性剤は、上記の式(III)によって表されることが好ましく、より好ましくはココイルタウリンカリウム、メチルココイルタウリンカリウム、カプロイルメチルタウリンナトリウム、ココイルタウリンナトリウム、ラウロイルタウリンナトリウム、メチルココイルタウリンナトリウム、メチルラウロイルタウリンナトリウム、メチルミリストイルタウリンナトリウム、メチルオレオイルタウリンナトリウム、メチルパルミトイルタウリンナトリウム、及びメチルステアロイルタウリンナトリウム、並びにこれらの混合物からなる群から選択され、更により好ましくはメチルステアロイルタウリンナトリウムである。
本発明による組成物中の(e)アニオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上でありうる。
本発明による組成物中の(e)アニオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、10質量%以下、好ましくは5質量%以下、より好ましくは1質量%以下、更により好ましくは0.5質量%以下でありうる。
本発明による組成物中の(e)アニオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.05質量%〜5質量%、より好ましくは0.1質量%〜1質量%、更により好ましくは0.1質量%〜0.5質量%の範囲でありうる。
本発明による組成物中の(e)アニオン性界面活性剤の量/(a)油の量の質量比は、0.01から1.5、好ましくは0.05から1.0、より好ましくは0.1から0.5の範囲でありうる。
[水]
本発明による組成物は、(f)水を含む。
本発明による組成物中の(f)水の量は、組成物の総質量に対して、50質量%以上、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上でありうる。
本発明による組成物中の(f)水の量は、組成物の総質量に対して、95質量%以下、好ましくは90質量%以下、より好ましくは85質量%以下でありうる。
本発明による組成物中の(f)水の量は、組成物の総質量に対して、50質量%から95質量%、好ましくは60質量%から90質量%、より好ましくは70質量%から85質量%の範囲でありうる。
[ポリオール]
本発明による組成物は、少なくとも1種のポリオールを更に含んでもよい。単一のタイプのポリオールを使用してもよいが、2つ以上の異なるタイプのポリオールを組み合わせて使用してもよい。
「ポリオール」という用語は、本明細書において、2つ以上のヒドロキシ基を有するアルコールを意味し、糖類又はその誘導体を包含しない。糖類の誘導体には、糖類の1つ又は複数のカルボニル基を還元することによって得られる糖アルコール、及びその1つ又は複数のヒドロキシ基中の1つ又は複数の水素原子が、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アシル基又はカルボニル基等の少なくとも1つの置換基で置き換えられている糖類又は糖アルコールが含まれる。
ポリオールは、少なくとも2つのヒドロキシ基、好ましくは2から5つのヒドロキシ基を含む、C2〜C12ポリオール、好ましくはC2〜C9ポリオールでありうる。
ポリオールは、天然ポリオールでも合成ポリオールでもよい。ポリオールは、直鎖状、分枝状又は環状の分子構造を有することができる。
ポリオールは、グリセリン及びその誘導体、並びにグリコール及びその誘導体から選択されうる。ポリオールは、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,5-ペンタンジオール、ポリエチレングリコール(5〜50のエチレンオキシド基)及びソルビトール等の糖からなる群から選択されうる。
本発明による組成物中のポリオールの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上でありうる。
その一方で、本発明による組成物中のポリオールの量は、組成物の総質量に対して、20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下でありうる。
したがって、ポリオールは、組成物の総質量に対して、0.01質量%から20質量%、好ましくは0.05質量%から15質量%、例えば0.1質量%から10質量%の範囲の量で本発明による組成物中に存在しうる。
[任意選択の添加剤]
本発明による組成物はまた、例えば、アニオン性、カチオン性、又は両性のポリマー(本発明において使用される必須界面活性剤以外の)、溶媒、ガム、樹脂、親水性増粘剤、疎水性増粘剤、分散剤、抗酸化剤、成膜剤、防腐剤、香料、中和剤、pH調整剤、消毒薬、UV遮蔽剤、化粧用活性剤、例えばビタミン、保湿剤、エモリエント、又はコラーゲン保護剤、及びこれらの混合物から選択される、化粧品の分野で通常使用される何らかの任意選択の添加剤を含んでもよい。
pH調整剤として、少なくとも1種の酸性化剤及び/又は少なくとも1種の塩基性化剤(アルカリ剤)を使用することができる。
酸性化剤は、例えば、鉱酸又は有機酸、例としては塩酸、リン酸、カルボン酸、例としては酒石酸、クエン酸及び乳酸、又はスルホン酸とすることができる。
酸性化剤は、組成物の総質量に対して5質量%未満から、好ましくは3質量%以下から、より好ましくは1質量%以下からの範囲の量で存在しうる。
塩基性化剤、すなわちアルカリ剤は、例えば、化粧料中に一般的に使用される任意の無機又は有機の塩基性剤、例えばアンモニア;アルカノールアミン、例えばモノ-、ジ-、及びトリ-エタノールアミン、イソプロパノールアミン;水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム;尿素、グアニジン、及びこれらの誘導体;塩基性アミノ酸、例えばリジン又はアルギニン;並びにジアミン、例えば、1,3-プロパンジアミンによって例示されうる、以下の構造:
Figure 2021084898
(式中、
Rは、任意選択によりヒドロキシル又はC1〜C4アルキル基で置換されているプロピレン等のアルキレンを表し、R1、R2、R3、及びR4は、独立に、水素原子、アルキル基、又はC1〜C4ヒドロキシアルキル基を表す)
で説明されるもの、及びそれらの誘導体でありうる。アルギニン、尿素、及びモノエタノールアミンが好ましい可能性がある。
pHは、例えば、3.0から7.5、好ましくは3.5から7.0、より好ましくは4.0から6.5でありうる。
本発明による組成物中に存在しうる上記の任意選択の添加剤の性質及び量を、所望の美容特性が該添加剤により影響を受けないよう調節することは、当業者にとって常法である。
[調製]
本発明による組成物は、上記で説明した必須成分と、上記で説明した任意選択の成分(必要な場合)とを混合することによって調製することができる。
上記の必須成分と任意選択の成分とを混合する方法及び手段は、限定されない。任意の従来の方法及び手段が、上記の必須成分と任意選択の成分とを混合して本発明の組成物を調製するために、使用されうる。
[形態]
本発明による組成物の形態は、特に限定されず、エマルション(O/W型又はW/O型)、水性ゲル、水溶液等の様々な形態をとりうる。
本発明による組成物は、エマルションの形態であることが好ましい。本発明による組成物は、連続水性相中に分散された油性相を含むO/W型エマルションの形態であることがより好ましい。分散された油性相は、水性相中の油滴であってもよい。
水性相中に分散された油性相からなるO/W型の構成又は構造は、外部水性相を有し、したがって、本発明による組成物は、O/W型の構成又は構造を有する場合、水性相が与えることができる即時のみずみずしさの感触に起因して、使用中に心地良い感触を与えることができる。
本発明による組成物は、ナノエマルション又はマイクロエマルションの形態であることが好ましい。
「マイクロエマルション」は、2通り、すなわち、広義と狭義とに定義することができる。すなわち、マイクロエマルションが、油性成分、水性成分及び界面活性剤の3つの成分を有する三成分系を含有する熱力学的に安定な等方性単一液相を指す場合(「狭義のマイクロエマルション」)と、もう一つ、熱力学的に不安定な典型的なエマルション系の中で、マイクロエマルションが、それらの粒径がより小さいために透明又は半透明の外観を示すエマルションを更に含む(Satoshi Tomomasaら、Oil Chemistry、37巻、11号(1988)、48〜53頁)場合(「広義のマイクロエマルション」)とがある。本明細書で使用する「マイクロエマルション」は、「狭義のマイクロエマルション」、すなわち、熱力学的に安定な等方性単一液相を指す。
マイクロエマルションは、油がミセルによって可溶化されているO/W(水中油)型マイクロエマルション、水が逆ミセルによって可溶化されているW/O(油中水)型マイクロエマルション、又は界面活性剤分子の会合数が無限になり、その結果、水性相及び油性相の両方が連続構造を有する両連続マイクロエマルションのいずれか1つの状態を指す。
マイクロエマルションは、レーザーグラニュロメトリーによって測定して、100nm以下、好ましくは50nm以下、より好ましくは20nm以下の粒径を有する分散相を有しうる。
「ナノエマルション」は、本明細書において、350nm未満のサイズを有する分散相を特徴とするエマルションを意味し、この分散相は、分散相/連続相界面で、ラメラ型の液晶相を任意選択により形成することができる(b)から(e)界面活性剤のクラウンによって安定化される。特定の乳白剤の非存在下では、ナノエマルションの透明性は分散相の小型サイズから生じるが、この小型サイズは、機械的エネルギーの使用によって得ることができる。
ナノエマルションは、その構造によって、マイクロエマルションと区別することができる。具体的には、マイクロエマルションは、例えば、成分(b)から(e)によって形成されて成分(a)で膨化したミセルから形成された熱力学的に安定な分散体である。更に、マイクロエマルションは、調製に実質的な機械的エネルギーを必要としない。
ナノエマルションは、レーザーグラニュロメトリーによって測定して、300nm以下、好ましくは200nm以下、より好ましくは100nm以下の粒径を有する分散相を有しうる。
本発明による組成物は、O/W型のナノエマルション若しくはマイクロエマルション、W/O型のナノエマルション若しくはマイクロエマルション、又は両連続エマルションの形態でありうる。本発明による組成物は、O/W型のナノエマルション又はマイクロエマルションの形態であることが好ましい。本発明による組成物は、O/W型のナノエマルション又はマイクロエマルションの形態であることがより好ましい。(a)油の粒径は、35nm以下、好ましくは30nm以下、より好ましくは25nm以下であることが更により好ましい。粒径は、動的光散乱法によって測定することができる。粒径測定は、例えば、大塚電子株式会社によって市販されている粒径分析装置ELSZ-2000シリーズによって実施することができる。
粒径は、体積平均粒子直径又は数平均粒子直径、好ましくは体積平均粒子直径でありうる。
本発明による組成物は、透明性又はやや半透明性でありうる。
透明度は、濁度を測定することによって測定できる(例えば、濁度は、丸型セル(直径25mm及び高さ60mm)、及び可視光(400から800nmの間、好ましくは400から500nm)を発することができるタングステンフィラメント電球を有する2100Q(Hach Company社によって市販されている)を用いて測定することができる)。測定は、無希釈組成物において実施することができる。ブランクは、蒸留水を用いて決定できる。
本発明による組成物は、70NTU以下、好ましくは60NTU以下、より好ましくは50NTU以下の濁度を有する。
[方法及び使用]
本発明による組成物は、化粧用又は皮膚科用組成物、好ましくは化粧用組成物、より好ましくは皮膚等のケラチン物質のための化粧用組成物であることが好ましい。
本発明による組成物は、ケラチン物質に塗布することによって、皮膚、毛髪、粘膜、爪、まつ毛、眉毛及び/又は頭皮等のケラチン物質を処置するための美容方法等の非治療的方法に使用することができる。
したがって、本発明はまた、ケラチン物質を処置するための美容方法であって、本発明による組成物をケラチン物質に塗布する工程を含む、美容方法に関する。
本発明はまた、身体及び/又は顔の皮膚、及び/又は粘膜、及び/又は頭皮、及び/又は毛髪、及び/又は爪、及び/又はまつ毛、及び/又は眉毛のための、ケア製品、洗浄製品、メイクアップ製品、メイクアップ除去製品等の化粧料としての又は化粧料における本発明による組成物の使用に関しうる。
言い換えれば、本発明による組成物は、そのまま、化粧料として使用することができる。或いは、本発明による組成物は、化粧料の一要素として使用することができる。例えば、本発明による組成物は、化粧料を形成するため、任意の他の要素に加えること又は任意の他の要素と組み合わせることができる。
ケア製品は、ローション、クリーム、ヘアトニック、ヘアコンディショナー、日焼け止め剤等でありうる。洗浄製品は、シャンプー、フェイスウォッシュ、ハンドウォッシュ等でありうる。メイクアップ製品は、ファンデーション、マスカラ、口紅、リップグロス、ほお紅、アイシャドウ、マニキュア液等でありうる。メイクアップ除去製品は、メイクアップクレンジング剤等でありうる。
本発明の別の態様は、70NTU以下、好ましくは60NTU以下、より好ましくは50NTU以下の濁度を好ましくは有する、
(a)少なくとも1種の油、及び
(f)水
を含む安定性組成物を製造するための、
(b)HLB値が8未満である少なくとも1種の第1の非イオン性界面活性剤、
(c)分枝構造を有する少なくとも1種の第2の非イオン性界面活性剤、
(d)HLB値が10超である少なくとも1種の第3の非イオン性界面活性剤、
(e)少なくとも1種のアニオン性界面活性剤
の使用に関する。
本発明の別の態様はまた、70NTU以下、好ましくは60NTU以下、より好ましくは50NTU以下の濁度を好ましくは有する安定性組成物を調製するための方法であって、
(a)少なくとも1種の油、
(b)HLB値が8未満である少なくとも1種の第1の非イオン性界面活性剤、
(c)分枝構造を有する少なくとも1種の第2の非イオン性界面活性剤、
(d)HLB値が10超である少なくとも1種の第3の非イオン性界面活性剤、
(e)少なくとも1種のアニオン性界面活性剤、及び
(f)水
を混合する工程を含む、方法に関する。
組成物は、エマルション、より好ましくはO/W型エマルション、更により好ましくはO/W型のナノエマルション又はマイクロエマルションの形態であることが好ましい。
本発明による組成物についての成分(a)から(f)に関する上記の説明は、本発明による使用及び方法についてのそれらの成分に適用されうる。本発明による組成物の調製及び形態に関する説明もまた、上記の使用及び方法において記載された組成物の調製及び形態に適用されうる。
本発明を、実施例によってより詳細に説明するが、これは本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
(実施例1〜3及び比較例1〜5)
表1に示す実施例1〜3及び比較例1〜5による次の組成物を、次のように (表1に示す成分を混合することによって調製した:
(1)A相の成分を70〜80℃で混合してA相成分の均一な混合物を形成する工程;
(2)B相の成分を70〜80℃で混合してB相成分の均一な混合物を形成する工程;
(3)上記の2つの混合物を70〜80℃で合わせる工程;
(4)C相の成分を更に混合し、70〜80℃でホモジナイザーを用いて分散させる工程;
(5)D相の成分を更に添加してpHを4〜5に調整する工程;及び
(6)得られた混合物を室温に冷却させる工程。
実施例1〜3及び比較例1〜5による組成物は、O/W型エマルションの形態であった。
表1に示す成分の量の数値は、全て活性原料として「質量%」に基づいている。
Figure 2021084898
[評価]
実施例1〜3及び比較例1〜5による組成物の安定性を次のように評価した。
(T0)
実施例1〜3及び比較例1〜5による各組成物を、調製した直後に、透明なガラスびんに充填した。調製してから24時間後、HACH 2100Q携帯型濁度計によって組成物の透明度を測定した。組成物の濁度を以下の基準により評価した。
良好:組成物のNTU≦70(透明:非常に明澄な外観)
不良:組成物のNTU>70(不透明:白色の粒子が観察された)
結果を表1に示す。
(サイクルT10D)
実施例1〜3及び比較例1〜5による各組成物を、調製した直後に、透明なガラスびんに充填した。びんを-20℃から20℃への温度変動下に12時間、及び20℃から-20℃への温度変動下に12時間置いた。この温度変動を10日間繰り返した。10日後、HACH 2100Q携帯型濁度計によって組成物の透明度を測定した。組成物の濁度を以下の基準により評価した。
良好:組成物のNTU≦70(透明:非常に明澄な外観)
不良:組成物のNTU>70(不透明:白色の粒子が観察された)
結果を表1に示す。
(4℃ T2M)
実施例1〜3及び比較例1〜5による各組成物を、調製した直後に、透明なガラスびんに充填した。びんを4℃下に2ヶ月間維持した。2ヶ月後、HACH 2100Q携帯型濁度計によって組成物の透明度を測定した。組成物の濁度を以下の基準により評価した。
良好:組成物のNTU≦70(透明:非常に明澄な外観)
不良:組成物のNTU>70(不透明:白色の粒子が観察された)
結果を表1に示す。
(室温 T2M)
実施例1〜3及び比較例1〜5による各組成物を、調製した直後に、透明なガラスびんに充填した。びんを室温下に2ヶ月間維持した。2ヶ月後、HACH 2100Q携帯型濁度計によって組成物の透明度を測定した。組成物の濁度を以下の基準により評価した。
良好:組成物のNTU≦70(透明:非常に明澄な外観)
不良:組成物のNTU>70(不透明:白色の粒子が観察された)
結果を表1に示す。
(45℃ T2M)
実施例1〜3及び比較例1〜5による各組成物を、調製した直後に、透明なガラスびんに充填した。びんを45℃下に2ヶ月間維持した。2ヶ月後、HACH 2100Q携帯型濁度計によって組成物の透明度を測定した。組成物の濁度を以下の基準により評価した。
良好:組成物のNTU≦70(透明:非常に明澄な外観)
不良:組成物のNTU>70(不透明:白色の粒子が観察された)
結果を表1に示す。
(概略)
実施例1〜3による組成物において、次の成分は、本発明による組成物中の成分(a)〜(f)に対応する。
パルミチン酸エチルヘキシル及びラウロイルサルコシンイソプロピル:成分(a)
ジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30:成分(b)
ジステアリン酸ポリグリセリル-3メチルグルコース:成分(c)
PEG-6デシルテトラデセス-30:成分(d)
メチルステアロイルタウリンナトリウム:成分(e)
水:成分(f)
成分(a)〜(f)を含む実施例1〜3による組成物は、-20℃から45℃等の様々な温度条件下で経時的に非常に安定している。特に、実施例1〜3による組成物は、-20℃から20℃への温度変動下でも安定している。
比較例1による組成物は成分(c)を含まず、したがって、4℃でその安定性は悪化した。
比較例2による組成物は成分(b)を含まず、したがって、その安定性は悪化した。
比較例3による組成物は成分(d)を含まず、したがって、その安定性は悪化した。
比較例4による組成物は成分(e)を含まず、したがって、4℃、室温及び温度変動下でその安定性は悪化した。
比較例5による組成物は成分(b)及び(c)を含まないが、ラウリン酸ポリグリセリル-5(HLB=10超)を含み、温度変動下でその安定性は悪化した。

Claims (15)

  1. (a)少なくとも1種の油、
    (b)HLB値が8未満である少なくとも1種の第1の非イオン性界面活性剤、
    (c)分枝構造を有する少なくとも1種の第2の非イオン性界面活性剤、
    (d)HLB値が10超である少なくとも1種の第3の非イオン性界面活性剤、
    (e)少なくとも1種のアニオン性界面活性剤、及び
    (f)水
    を含む、組成物。
  2. 前記(a)油がエステル油から選択される、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記組成物中の前記(a)油の量が、前記組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.05質量%〜5質量%、より好ましくは0.1質量%〜3質量%の範囲である、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記(b)HLB値が8未満である第1の非イオン性界面活性剤が、両親媒性ポリマーから選択され、好ましくはジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30、ヘプタオレイン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-3、ジステアリン酸PEG-8、ジポリヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル-2、及びこれらの混合物からなる群から選択され、より好ましくはジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30である、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記組成物中の前記(b)HLB値が8未満である第1の非イオン性界面活性剤の量が、前記組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.05質量%〜5質量%、より好ましくは0.1質量%〜1質量%の範囲である、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記(c)分枝構造を有する第2の非イオン性界面活性剤が、糖又は糖及びポリオールの縮合物の脂肪酸エステルから選択され、好ましくはポリグリセリル-3ジステアリン酸メチルグルコース、メチルo-ヘキサデカノイル-6-D-グルコシド、o-ヘキサデカノイル-6-D-マルトシド、及びこれらの混合物からなる群から選択され、より好ましくはポリグリセリル-3ジステアリン酸メチルグルコースである、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記組成物中の前記(c)分枝構造を有する第2の非イオン性界面活性剤の量が、前記組成物の総質量に対して、0.01質量%から10質量%、好ましくは0.05質量%から5質量%、より好ましくは0.1質量%から1質量%の範囲である、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記(d)HLB値が10超である第3の非イオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレン化(1〜40 EO)及びポリオキシプロピレン化(1〜30 PO)アルキル(C16〜C30)エーテルから選択され、好ましくはPPG-6デシルテトラデセス-30、PPG-13デシルテトラデセス-24、PPG-6デシルテトラデセス-20、PPG-5セテス-20、PPG-8セテス-20、PPG-23ステアレス-34、及びこれらの混合物からなる群から選択され、より好ましくはPPG-6-デシルテトラデセス-30である、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記組成物中の前記(d)HLB値が10超である第3の非イオン性界面活性剤の量が、前記組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.05質量%〜5質量%、より好ましくは0.1質量%〜3質量%の範囲である、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 前記(e)アニオン性界面活性剤が、以下の化学式
    Figure 2021084898
    (式中、
    R1は、7〜17個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル鎖であり、
    R2は、H又はメチルであり、
    R3は、H、COO-M+、CH2COO-M+又はCOOHであり、
    nは0〜2であり、
    Xは、COO-又はSO3-であり、
    Mは、独立に、H、ナトリウム、カリウム又はソルビタンを表す)
    によって表され、好ましくはココイルタウリンカリウム、メチルココイルタウリンカリウム、カプロイルメチルタウリンナトリウム、ココイルタウリンナトリウム、ラウロイルタウリンナトリウム、メチルココイルタウリンナトリウム、メチルラウロイルタウリンナトリウム、メチルミリストイルタウリンナトリウム、メチルオレオイルタウリンナトリウム、メチルパルミトイルタウリンナトリウム、及びメチルステアロイルタウリンナトリウム、並びにこれらの混合物からなる群から選択され、より好ましくはメチルステアロイルタウリンナトリウムである、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記組成物中の前記(e)アニオン性界面活性剤の量が、前記組成物の総質量に対して、0.01質量%から10質量%、好ましくは0.05質量%から5質量%、より好ましくは0.1質量%から1質量%の範囲である、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記組成物中の前記(f)水の量が、前記組成物の総質量に対して、50質量%〜95質量%、好ましくは60質量%〜90質量%、より好ましくは70質量%〜85質量%の範囲である、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 前記組成物が、エマルション、好ましくはO/W型エマルション、より好ましくはO/W型のナノエマルション又はマイクロエマルションの形態である、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 前記組成物が、70NTU以下、好ましくは60NTU以下、より好ましくは50NTU以下の濁度を有する、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. ケラチン物質を処置するための美容方法であって、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物を前記ケラチン物質に塗布する工程を含む、美容方法。
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