JP2021084326A - 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置 Download PDF

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佑 渡邉
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Abstract

【課題】温度変化に起因する液体の吐出速度のバラツキを高精度に抑制することを課題とする。【解決手段】液体を吐出するノズルと、前記ノズルに通じる圧力室と、前記圧力室へ供給される液体が通る供給路12と、前記圧力室から排出される液体が通る排出路43とを備えた液体吐出ヘッドであって、前記供給路内の液体の温度を検知する供給路温度センサ107と、前記排出路内の液体の温度を検知する排出路温度センサ108とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置に関するものである。
従来、液体を吐出する装置に設けられる液体吐出ヘッドとしては、液体を吐出するノズルと、前記ノズルに通じる圧力室と、前記圧力室へ供給される液体が通る供給路と、前記圧力室から排出される液体が通る排出路とを備えたものが知られている。
例えば、特許文献1には、上流側インクタンクから圧力室へインクを供給し、圧力室内のインクを下流側インクタンクに排出し、下流側インクタンクから上流側インクタンクへインクを戻すためのインク流路を備え、上流側インクタンク、下流側インクタンク、圧力室およびインク流路を密閉した状態でインクを循環させるインクジェットヘッドが開示されている。このインクジェットヘッドは、圧電素子に吐出波形信号を入力することで圧力室を拡縮させ、ノズルからインクを吐出する。このインクジェットヘッドには、上流側インクタンクから圧力室へ供給されるインクの温度を検知する温度センサが設けられ、その温度検知結果に基づいて吐出波形信号のパルス幅を変更し、インクの吐出速度を変更する。
ノズルから吐出される液体の吐出速度は、圧力室内における吐出直前の液体の温度に依存するところ、液体の温度は経時的に変動するため、液体の吐出速度にはバラツキが生じる。従来の液体吐出ヘッドでは、このような温度変化に起因する液体の吐出速度のバラツキを高精度に抑制することが困難であった。
上記課題を解決するために、本発明は、液体を吐出するノズルと、前記ノズルに通じる圧力室と、前記圧力室へ供給される液体が通る供給路と、前記圧力室から排出される液体が通る排出路とを備えた液体吐出ヘッドであって、前記供給路内の液体の温度を検知する供給路温度センサと、前記排出路内の液体の温度を検知する排出路温度センサとを備えることを特徴とする。
以上、本発明によれば、圧力室内の液体の温度を高精度に推定でき、温度変化に起因する液体の吐出速度のバラツキを高精度に抑制することが可能となる。
図2のA−A’断面に沿った断面図の一例を示したもの。 実施形態1に係る液体吐出ヘッドをノズル配列方向と直交する方向に沿って切断した断面図。 液体吐出ヘッドをノズル配列方向に沿って切断した断面図。 液体吐出ヘッドの液室平面方向に沿って切断した断面図。 実施形態1に係るインク循環システムに関するブロック図。 (a)は、圧電素子の駆動量に応じた発熱量が少ない状態における圧力室内のインク温度分布を模式的に示すグラフ。(b)は、圧電素子の駆動量に応じた発熱量が多い状態における圧力室内のインク温度分布を模式的に示すグラフ。 供給路温度センサ及び排出路温度センサの検知結果から、圧力室内における吐出直前のインクの温度を推定するための関係性を得るための測定システムを模式的に示した説明図。 実施形態2に係る液体吐出ヘッドの外観斜視説明図。 液体吐出ヘッドのノズル配列方向と直交する方向の断面説明図。 液体吐出ヘッドのノズル配列方向と平行な方向の一部断面説明図。 液体吐出ヘッドのノズル板の平面説明図。 液体吐出ヘッドの流路部材を構成する各部材の平面説明図。 液体吐出ヘッドの共通液室部材を構成する各部材の平面説明図。 実施形態2に係る液体循環システムの一例を示すブロック図。 図9のA−A’断面に沿った断面図。 図9のB−B’断面に沿った断面図。 液体を吐出する装置の一例の要部平面説明図。 液体を吐出する装置の要部側面説明図。 実施形態2に係る液体吐出ユニットの他例の要部平面説明図。 実施形態1における液体吐出ヘッドの変形例を示す断面説明図。
[実施形態1]
以下、本発明の一実施形態について説明する。
図2は、本実施形態に係る液体吐出ヘッド434をノズル配列方向と直交する方向に沿って切断した断面図である。
図3は、液体吐出ヘッド434をノズル配列方向に沿って切断した断面図である。
図4は、液体吐出ヘッド434の液室平面方向に沿って切断した断面図である。
本実施形態に係る液体吐出ヘッド434は、インク供給口11(図4参照)と、共通液室12となる彫り込みを形成したフレーム1と、流体抵抗部21とを備えている。さらに、圧力室22となる彫り込みとノズル31に連通する連通管部23とを形成した流路板2と、ノズル31を形成するノズル板3と、島状凸部61、ダイヤフラム部62及びインク流入口63を有する振動板6とを備えている。さらに、振動板6に接着層7を介して接合された圧力発生素子である積層型の圧電素子5と、圧電素子5を固定しているベース4とを備えている。
ベース4はチタン酸バリウム系セラミックからなり、圧電素子5を2列配置して接合している。圧電素子5は、厚さ10[μm]〜50[μm]/1層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の圧電層と、厚さ数[μm/1層]の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電極層とを交互に積層している。内部電極層は両端で外部電極に接続する。圧電素子5はハーフカットのダイシング加工により櫛歯状に分割され、1つ毎に駆動部56と支持部57(非駆動部)として使用する。外部電極の外側はハーフカットのダイシング加工で分割されるように、切り欠き等の加工により長さを制限しており、これらは複数の個別電極54となる。他方はダイシング加工では分割されずに導通しており共通電極55となる。
駆動部56の個別電極54にはFPC(フレキシブルプリント回路)8が半田接合されている。また、共通電極55は圧電素子5の端部に電極層を設けて回し込んでFPC8のGnd電極に接合している。FPC8にはヘッド制御部であるヘッドドライバ109が実装されており、これにより駆動部56への駆動電圧印加を制御している。
振動板6は、薄膜のダイヤフラム部62と、これの中央部に形成した駆動部56となる圧電素子5と接合する島状凸部61と、フレーム1に接合する梁を含む厚膜部と、インク流入口63となる開口を電鋳工法によるNiメッキ膜を2層重ねて形成している。ダイヤフラム部62の厚さは3[μm]、幅は35[μm](片側)である。この振動板6の島状凸部61と圧電素子5の可動部(駆動部)56、振動板6とフレーム1の結合は、ギャップ材を含んだ接着層7をパターニングして接着している。
流路板2は、シリコン単結晶基板を用いて、流体抵抗部21、圧力室22となる彫り込み、およびノズル31に対する位置に連通管部23となる貫通口をエッチング工法でパターニングして形成している。エッチングで残された部分が圧力室22の隔壁24となる。また、この液体吐出ヘッド434ではエッチング幅を狭くする部分を設けて、これを流体抵抗部21とした。
ノズル板3は金属材料、例えば電鋳工法によるNiメッキ膜等で形成したもので、インク滴を飛翔させるための微細な吐出口であるノズル31を多数形成している。このノズル31の内部形状(内側形状)は、ホーン形状(略円柱形状又は略円錘台形状でもよい。)に形成している。また、このノズル31の径はインク滴出口側の直径で約20[μm]〜35[μm]である。また各列のノズルピッチは150[dpi]とした。
このノズル板3のインク吐出面(ノズル表面側)は、撥水性の表面処理を施した撥水処理層32を設けている。例えば、PTFE−Ni共析メッキやフッ素樹脂の電着塗装、蒸発性のあるフッ素樹脂(例えばフッ化ピッチなど)を蒸着コートしたもの、シリコン系樹脂・フッ素系樹脂の溶剤塗布後の焼き付け等、インク物性に応じて選定した撥水処理層32を設けている。これにより、インクの滴形状、飛翔特性を安定化し、高品位の画像品質を得られるようにしている。インク供給口11と共通液室12となる彫り込みを形成するフレーム1は樹脂成形で作製している。
このように構成した液体吐出ヘッド434においては、記録信号に応じて駆動部56に駆動パルスで構成される駆動波形(10[V]〜50[V]のパルス電圧)を印加する。これによって、駆動部56に積層方向の変位が生起し、振動板6を介して圧力室22が加圧されて圧力が上昇し、ノズル31からインク滴が吐出される。その後、インク滴吐出の終了に伴い、圧力室22内のインク圧力が低減し、インクの流れの慣性と駆動電圧(駆動パルス)の放電過程によって圧力室22内に負圧が発生してインク充填工程へ移行する。このとき、ヘッドタンクから供給されたインクは共通液室12に流入し、共通液室12からインク流入口63を経て流体抵抗部21を通り、圧力室22内に充填される。
流体抵抗部21は、吐出後の残留圧力振動の減衰に効果がある反面、表面張力による最充填(リフィル)に対して抵抗になる。流体抵抗部21を適宜に選択することで、残留圧力の減衰とリフィル時間のバランスが取れ、次のインク滴吐出動作に移行するまでの時間(駆動周期)を短くできる。
次に、本実施形態に係る液体吐出ヘッド434を用いたインク循環システムの一例を、図5を用いて説明する。
図5は、本実施形態に係るインク循環システムに関するブロック図である。
図5に示すように、インク循環システムは、メインタンク410、液体吐出ヘッド434、液体収容部であるヘッドタンク435、供給側ポンプ438a、循環側ポンプ438b、送液ポンプ438c、供給側圧力センサ439a及び循環側圧力センサ439bなどで構成されている。供給側圧力センサ439aは、供給側ポンプ438aと液体吐出ヘッド434との間であって、液体吐出ヘッド434の後述する供給ポート71(図1参照)に繋がった供給流路側に接続されている。循環側圧力センサ439bは、液体吐出ヘッド434と循環側ポンプ438bとの間であって、液体吐出ヘッド434の後述する循環ポート72(図1参照)に繋がった循環流路側に接続されている。そして、供給側圧力センサ439aで正圧、循環側圧力センサ439bで負圧が検知されるように、供給側ポンプ438a及び循環側ポンプ438bでインクを流す。これにより、ヘッドタンク435から供給ポート71を通って液体吐出ヘッド434内に流入し、循環ポート72から排出されてヘッドタンク435に戻るように、インクが循環する。
また、供給側圧力センサ439aが一定正圧、循環側圧力センサ439bが一定負圧となるように、供給側ポンプ438a及び循環側ポンプ438bを常に制御し続ける。これにより、液体吐出ヘッド434内を通ってインクを循環させつつ、メニスカスの負圧を一定に保つことができる。また、液体吐出ヘッド434のノズルから液滴を吐出すると、ヘッドタンク435内のインク量が減少していくため、適宜メインタンク410から送液ポンプ438cを用いて、メインタンク410からヘッドタンク435にインクを補充することが望ましい。メインタンク410からヘッドタンク435へのインク補充のタイミングは、ヘッドタンク435内のインクの液面高さが所定高さよりも下がったらインク補充を行うなど、ヘッドタンク435内に設けた液面センサなどの検知結果によって制御することができる。
次に、本実施形態に係る液体吐出ヘッド434の構成について説明する。
図1は、図2のA−A’断面に沿った断面図の一例を示したものである。
フレーム1の供給ポート71から共通液室12につながっており、供給ポート71は共通液室12のノズル配列方向中央に配置されている。共通液室12から、図2を用いて説明した前記循環流路を経由して、流路板2内の循環液室43へと連通し、循環ポート72へとつながる。また、図1に示すように、2つの循環ポート72は、共通液室12のノズル配列方向外側の両側に配置されている。前述した位置に供給ポート71と2つの循環ポート72とを設けることで、循環ポート72の位置は同じで、供給ポート71を共通液室12のノズル配列方向端部側に設ける場合よりも、液体吐出ヘッド434のノズル配列方向の幅を小さくできる。よって、その分、ノズル配列方向で液体吐出ヘッド434が大型化するのを抑制しつつ、循環流路を構成することができる。また、供給ポート71をノズル配列方向で共通液室12の中央に配置することにより、供給ポート71から各循環ポート72までの液体の流路の長さを、どの圧力室22でも同じにすることができる。このように前記流路の長さを同じにすることで、共通液室12で発生する圧力損失と、循環液室43で発生する圧力損失との和を、どの圧力室22を通る経路でも同じにすることができる。そして、前記圧力損失の和が同一となることで、圧力損失による特性差をなくすことができるようになる。
次に、ノズルから吐出されるインクの吐出速度のバラツキについて説明する。
ノズルから吐出されるインクの吐出速度は、圧力室内における吐出直前のインクの粘度の影響が大きく、またインクの粘度はインクの温度に対して高い相関関係があることが分かっている。圧力室内における吐出直前のインクの温度は、圧電素子5の駆動やICによる発熱などによって経時的に変動する。そのため、インクの吐出速度を高精度に制御するには、圧力室内における吐出直前のインクの温度を高い精度で把握する必要がある。
液体吐出ヘッド内のインクの温度は、公知の温度センサによって高い精度で検知することが可能である。しかしながら、液体吐出ヘッドの圧力室22は、例えば数十ミクロンという非常に狭い空間であり、そのような狭い圧力室22に対して温度センサを設置することは非常に困難である。加えて、圧力室22は、上述したとおり、圧電素子5の駆動により振動板6を介して圧力室22の容積を変化させて圧力室22内の圧力を上昇させ、これにより圧力室22に連通するノズル31からインクを吐出させる。このように動作する圧力室22に温度センサを設けると、振動板6の挙動や流体抵抗などに影響が生じて、インクの吐出動作を阻害するおそれもある。
一方で、従来、ヘッドタンクから圧力室22へインクを供給するインク供給路に温度センサを設置し、その温度センサの検知結果(圧力室へ供給される前のインクの温度)に基づいて駆動波形を制御して、インクの吐出速度を制御するものがある。この場合、圧力室22に温度センサを設置する場合よりも、設置が比較的容易であり、かつ、インクの吐出動作への影響も少ない。しかしながら、圧力室22内のインクは圧電素子5の駆動やICによる発熱によって昇温するため、圧力室22へ供給される前のインクの温度と圧力室22内における吐出直前のインクの温度とでは温度差が生じる。そして、この温度差は、一定ではなく、状況に応じてバラツキがある。そのため、インク供給路に設置される温度センサの検知結果を用いる場合には、インクの吐出速度を高精度に制御することができない。
詳しくは、図6に示すように、仮に、供給路温度センサ107の検知温度T1が同じ場合でも、圧電素子5の駆動量に応じた発熱量が少ない状態(図6(a))と、圧電素子5の駆動量に応じた発熱量が多い状態(図6(b))とでは、圧力室22内における吐出直前のインクの温度Tが異なるものとなる。したがって、圧力室へ供給される前のインクの温度に基づいて駆動波形を制御しても、インクの吐出速度を高い精度で制御することはできない。
そこで、本実施形態においては、図1に示すように、圧力室22へ供給されるインクが通る供給路内のインクの温度を検知する供給路温度センサ107だけでなく、圧力室22から排出されるインクが通る排出路内のインクの温度を検知する排出路温度センサ108も設けている。より詳しくは、本実施形態では、供給路の少なくとも一部である供給共通液室としての共通液室12内のインクの温度を検知するように供給路温度センサ107が設置され、排出路の少なくとも一部である排出共通液室としての循環液室43内のインクの温度を検知するように排出路温度センサ108が設置されている。
本実施形態において、供給路温度センサ107及び排出路温度センサ108は、図1に示すように、検知対象であるインクに接する壁面部を構成するフレーム1に埋め込まれている。例えば、共通液室12や循環液室43の壁面部又はこれに連通するインクの通路の壁面部をくりぬいた部分に温度センサを差し込むようにして配置する。これによれば、液体吐出ヘッドの製造時に供給路温度センサ107及び排出路温度センサ108を組み込むことができる。
このとき、供給路温度センサ107及び排出路温度センサ108は、その測温箇所107a,108aがフレーム1に接触せずにインクに接触するように配置されているのが好ましい。これにより、フレーム1の熱の影響を受けることなく、インクの液体の温度を検知できるので、インク温度の検知精度を高めることができる。
本実施形態によれば、圧力室22へ供給される前のインクの温度と、圧力室22を通って圧力室22から排出された後のインクの温度とを取得することができる。これにより、圧力室22内におけるインクの温度分布を高い精度で推定することができる。例えば、供給路温度センサ107の検知温度T1だけでなく、排出路温度センサ108の検知温度T2も取得できる結果、圧電素子5の駆動量に応じた発熱量が少ない状態でも、圧電素子5の駆動量に応じた発熱量が多い状態でも、図6(a)及び(b)にそれぞれ示すように、それぞれの状態における圧力室22内のインク温度分布を高い精度で推定することができる。
このように圧力室22内におけるインクの温度分布を高い精度で推定できれば、圧力室22内における吐出直前のインクの温度を高い精度で推定することができる。よって、高い精度で推定された吐出直前のインクの温度に基づいて駆動波形を制御することで、インクの吐出速度を高精度に制御することができる。
特に、本実施形態における液体吐出ヘッドは、インク循環システムを採用していることから、圧力室22内のインクは供給側から排出側に向かって安定して流れ、インクが圧力室22内で停滞しない。そのため、圧力室22内におけるインクの温度分布が安定し、より高い精度で、圧力室22内におけるインクの温度分布を推定することができる。したがって、インクの吐出速度をより高い精度に制御することができる。
図6に示した例では、圧力室22内におけるインクの温度分布(インクの流れ方向における温度分布)が比例関係(線形)であるが、液体吐出ヘッドの構成や動作条件など種々の条件によっては、比例関係ではない関係性をもつ場合がある。このような場合には、供給路温度センサ107及び排出路温度センサ108の検知結果と、圧力室22内におけるインクの温度分布との関係性を事前に把握しておく必要がある。
この関係性を事前に把握する方法としては、例えば、次のような方法が挙げられる。
図7に模式的に示すように、液体吐出ヘッドのノズル近傍(例えばノズル板3のインク吐出面上)に測定用の温度センサ106を設置し、液体吐出ヘッドを動作させて、供給路温度センサ107及び排出路温度センサ108の検知結果T1,T2と、測定用の温度センサ106の検知結果Tとを取得する。これにより、供給路温度センサ107及び排出路温度センサ108の検知結果T1,T2と、圧力室22内における吐出直前のインクの温度(測定用の温度センサ106の検知結果)Tとの関係式あるいは関係テーブルが得られる。よって、これらの関係式あるいは関係テーブルを用いることで、供給路温度センサ107及び排出路温度センサ108の検知結果T1,T2から、圧力室22内における吐出直前のインクの温度Tを推定することができる。その結果、圧力室22内における吐出直前のインクの温度Tとインク吐出速度Vjとの関係性から、圧力室22内における吐出直前のインクの温度推定結果Tに基づき、インクの吐出速度Vjを高精度に制御することができる。
具体的な制御例としては、例えば、基準温度をTmとすると、供給路温度センサ107及び排出路温度センサ108の検知結果T1,T2から推定した圧力室22内における吐出直前のインクの温度Tと基準温度Tmとの差分温度ΔTを算出できる。一般に、吐出直前のインクの温度Tとインク吐出速度Vjは、比例関係(Vj∝T)であることから、当該差分温度ΔTから、基準温度Tm時におけるインク吐出速度Vjmとの差分速度ΔVjを算出することができる。また、駆動波形の電圧値Vとインク吐出速度Vjは、比例関係(Vj∝V)であることから、基準温度Tm時におけるインク吐出速度Vjmとの差分速度ΔVjを補正するための補正電圧値ΔVを算出することができる。この補正電圧値ΔVを用いて駆動波形の基準電圧値Vmを補正することで、基準温度Tm時におけるインク吐出速度Vjmと同じインク吐出速度Vjを実現することができる。
また、測定用の温度センサ106を設けず、液体吐出ヘッドを動作させて、供給路温度センサ107及び排出路温度センサ108の検知結果を取得しながら、インクの吐出速度を測定してもよい。この場合、供給路温度センサ107及び排出路温度センサ108の検知結果と、インクの吐出速度との関係式あるいは関係テーブルが得られる。よって、これらの関係式あるいは関係テーブルを用いることで、供給路温度センサ107及び排出路温度センサ108の検知結果から、インクの吐出速度を高精度に制御することができる。
なお、本実施形態においては、流路部品の構成など一例として挙げているが、流路部品の構成などとしては本実施形態に限るものではない。例えば、図20に示すように、共通液室12’及び循環液室43’を同じ流路板内に形成してもよい。具体的には、同じ流路板内に共通液室12’及び循環液室43’となる空間を作成し、この空間を仕切部44によって仕切ることで形成することができる。そして、共通液室12’に設けられるインク流入口63’及び循環液室43’に設けられるインク流出口43aは、同じ圧力室22に連通している。これにより、インク供給口71’から共通液室12’へ流れ込んだインクは、インク流入口63’を通じて圧力室22を通り、圧力室22からインク流出口43aを通じて循環液室43’へ流れ込んで、インク排出口72’から排出される。この場合、図20に示すように、例えば、供給路温度センサ107は共通液室12’に設け、排出路温度センサ108は循環液室43’に設けてもよい。
また、本実施形態において、ヘッドタンク435内のインクを調温する調温手段を設けてもよい。調温手段の一例としては、例えば、ヘッドタンク435内のインクの温度を検知する温度センサを設け、その温度センサの検知結果に基づいて、ヘッドタンク435の外壁面に配置したインク冷却用の調温装置としてのチラーを制御する。これにより、循環液室43を経てヘッドタンク435に戻されたインク(圧力室22等において昇温したインク)を冷却して、安定した温度のインクをヘッドタンク435から共通液室12を介して圧力室22へと供給することができる。圧力室22へ供給されるインクの温度が安定することで、より高い精度でインクの吐出速度の制御を実施することが可能となる。
また、一般に、プリンタ、ファックス、複写機、プロッタ、或いはこれらの内の複数の機能を複合した液体を吐出する装置としては、例えばインクの液滴(以下「インク滴」という。)を吐出する液体吐出ヘッドを備えた画像形成装置としてのインクジェット記録装置がある。インクジェット記録装置では、記録媒体である用紙を搬送しながら液体吐出ヘッドによりインク滴を用紙に付着させて画像形成を行う。ここでの記録媒体は「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。また、画像形成装置は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液滴を吐出して画像形成を行う装置を意味する。そして、画像形成とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与する(単に液体を吐出する)ことも意味する。また、インクとは、所謂インクに限るものではなく、吐出されるときに液体となるものであれば特に限定されるものではなく、例えばDNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる液体の総称としても用いられる。
[実施形態2]
以下、第二の実施形態について添付図面を参照して説明する。
まず、本実施形態に係る液体吐出ヘッド504の一例について、図8〜図13を参照して説明する。
図8は、本実施形態に係る液体吐出ヘッド504の外観斜視説明図である。
図9は、本実施形態に係る液体吐出ヘッド504のノズル配列方向と直交する方向の断面説明図である。
図10は、本実施形態に係る液体吐出ヘッド504のノズル配列方向と平行な方向の断面説明図である。
図11は、本実施形態に係る液体吐出ヘッド504のノズル板の平面説明図である。
図12は、本実施形態に係る液体吐出ヘッド504の流路部材を構成する各部材の平面説明図である。
図13は、本実施形態に係る液体吐出ヘッド504の共通液室部材を構成する各部材の平面説明図である。
この液体吐出ヘッド504は、ノズル板3と、流路板2と、壁面部材としての振動板6とを積層接合しており、振動板6を変位させる圧電アクチュエータ13と、共通液室部材であるフレーム1と、カバー29とを備えている。ノズル板3は、液体を吐出する複数のノズル31を有しており、図11にも示すように複数のノズル31が千鳥状に配置されている。流路板2には、ノズル31に通じる個別液室である圧力室22、圧力室22に通じる流体抵抗部21、流体抵抗部21に通じる導入部20が形成されている。また、流路板2は、ノズル板3側から複数枚の板状部材2a,2b,2c,2d,2eを積層接合して形成され、これらの板状部材2a,2b,2c,2d,2eと振動板6とを積層接合して流路部材40が構成されている。
振動板6は、導入部20と、フレーム1で形成される共通液室12とを通じる開口としてのフィルタ部9を有している。振動板6は、流路板2の圧力室22の壁面を形成する壁面部材である。この振動板6は2層構造とし、流路板2側から薄肉部を形成する第一層と、厚肉部を形成する第二層とで形成され、第一層で圧力室22に対応する部分に変形可能な振動領域30を形成している。なお、振動板6は、2層構造に限定されるものではない。
流路板2を構成する板状部材2aには、図12(a)に示すように、圧力室22を構成する貫通溝部(溝形状の貫通穴の意味)22aと、流体抵抗部51、循環液室43を構成する貫通溝部51a,52aが形成されている。板状部材2bには、図12(b)に示すように、圧力室22を構成する貫通溝部22bと、循環液室43を構成する貫通溝部52bが形成されている。板状部材2cには、図12(c)に示すように、圧力室22を構成する貫通溝部22cと、循環流路53を構成するノズル配列方向を長手方向とする貫通溝部53aが形成されている。板状部材2dには、図12(d)に示すように、圧力室22を構成する貫通溝部22dと、流体抵抗部21なる貫通溝部21aと、導入部20を構成する貫通溝部20aと、循環流路53を構成するノズル配列方向を長手方向とする貫通溝部53bとが形成されている。板状部材2eには、図12(e)に示すように、圧力室22を構成する貫通溝部22eと、導入部20を構成するノズル配列方向を長手方向とするフィルタ下流側液室となる貫通溝部20bと、循環流路53を構成するノズル配列方向を長手方向とする貫通溝部53cが形成されている。振動板6には、図12(f)に示すように、振動領域30と、フィルタ部9と、循環流路53を構成するノズル配列方向を長手方向とする貫通溝部53dとが形成されている。このように、流路部材40を複数の板状部材2a,2b,2c,2d,2eを積層接合して構成することで、簡単な構成で複雑な流路を形成することができる。
以上の構成により、流路板2及び振動板6からなる流路部材40には、各圧力室22に通じる流路板2の面方向に沿う流体抵抗部51、循環液室43及び循環液室43に通じる流路部材40の厚み方向の循環流路53が形成される。なお、循環流路53は後述する循環共通液室50に通じている。
一方、フレーム1には、供給循環機構594から液体が供給される共通液室12と循環共通液室50とが形成されている。フレーム1を構成する第一共通液室部材1aには、図13(a)に示すように、圧電アクチュエータ用貫通穴25aと、下流側共通液室12Aとなる貫通溝部10aと、循環共通液室50となる底の有る溝部50aとが形成されている。同じく第二共通液室部材1bには、図13(b)に示すように、圧電アクチュエータ用貫通穴25bと、上流側共通液室12Bとなる溝部10bとが形成されている。
また、図8も参照して、第二共通液室部材1bには、共通液室12のノズル配列方向の中央部と供給ポート71とを通じる供給口部となる貫通穴71aが形成されている。同様に、第一共通液室部材1a及び第二共通液室部材1bには、循環共通液室50のノズル配列方向の両端部と循環ポート72とを通じる貫通穴72aが形成されている。なお、図13において、底の有る溝部については面塗りを施して示している(以下の図でも同じである)。
このように、フレーム1は、第一共通液室部材1a及び第二共通液室部材1bによって構成され、第一共通液室部材1aを流路部材40の振動板6側に接合し、第一共通液室部材1aに第二共通液室部材1bを積層して接合している。フレーム1は、ヘッドタンクや液体カートリッジから液体が供給される共通液室12と循環共通液室50とを形成する。
ここで、第一共通液室部材1aは、導入部20に通じる共通液室12の一部である下流側共通液室12Aと、循環流路53に通じる循環共通液室50とを形成している。また、第二共通液室部材1bは、共通液室12の残部である上流側共通液室12Bを形成している。このとき、共通液室12の一部である下流側共通液室12Aと循環共通液室50とはノズル配列方向と直交する方向に並べて配置されるとともに、循環共通液室50は共通液室12内に投影される位置に配置される。これにより、循環共通液室50の寸法が流路部材40で形成される圧力室22、流体抵抗部21及び導入部20を含む流路に必要な寸法による制約を受けることがなくなる。そして、循環共通液室50と共通液室12の一部が並んで配置され、循環共通液室50は共通液室12内に投影される位置に配置されることで、ノズル配列方向と直交する方向の液体吐出ヘッド504の幅を抑制することができる。よって、その分、液体吐出ヘッド504の大型化を抑制することができる。
一方、振動板6の圧力室22とは反対側に、振動板6の振動領域30を変形させる駆動手段としての電気機械変換素子を含む圧電アクチュエータ13を配置している。 この圧電アクチュエータ13は、図10に示すように、ベース4上に接合した圧電素子5を有している。圧電素子5には、ハーフカットダイシングによって溝加工して1つの圧電素子5に対し、所要数の柱状の圧電素子5A,5Bを所定の間隔で櫛歯状に形成している。
ここでは、圧電素子5の圧電素子5Aは駆動波形を与えて駆動させる圧電素子とし、圧電素子5Bは駆動波形を与えないで単なる支柱として使用しているが、すべての圧電素子5A,5Bを駆動させる圧電素子として使用することもできる。そして、圧電素子5Aを振動板6の振動領域30に形成した島状の厚肉部である凸部30aに接合している。また、圧電素子5Bを振動板6の厚肉部である凸部30bに接合している。この圧電素子5は、圧電層と内部電極とを交互に積層したものであり、内部電極がそれぞれ端面に引き出されて外部電極が設けられ、外部電極にフレキシブル配線部材15が接続されている。
このように構成した液体吐出ヘッド504においては、例えば圧電素子5Aに与える電圧を基準電位から下げることによって圧電素子5Aが収縮し、振動板6の振動領域30が下降して圧力室22の容積が膨張することで、圧力室22内に液体が流入する。その後、圧電素子5Aに印加する電圧を上げて圧電素子5Aを積層方向に伸長させ、振動板6の振動領域30をノズル31に向かう方向に変形させて圧力室22の容積を収縮させる。これにより、圧力室22内の液体が加圧され、ノズル31から液体が吐出される。そして、表面張力によって液体が共通液室12から引き込まれ液体が充填される。最終的には、供給タンク531及び循環タンク532や水頭差で規定される負圧と、メニスカスの表面張力とのつり合いにより、メニスカス面が安定するため、次の吐出動作に移行可能となる。
なお、この液体吐出ヘッド504の駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行うこともできる。また、上述した実施形態では、圧力室22に圧力変動を与える圧力発生手段として積層型圧電素子を用いて説明したが、これに限定されず、薄膜状の圧電素子を用いることも可能である。更に、圧力室22内に発熱抵抗体を配し、発熱抵抗体の発熱によって気泡を生成して圧力変動を与えるものや、静電気力を用いて圧力変動を生じさせるものを使用することができる。
次に、本実施形態にかかる液体吐出ヘッド504を用いた液体循環システム530の一例を、図14を用いて説明する。
図14は、本実施形態に係る液体循環システム530を示すブロック図である。
図14に示すように、液体循環システム530は、メインタンク502、液体吐出ヘッド504、供給タンク531、循環タンク532、コンプレッサ533、真空ポンプ534、第一送液ポンプ535、第二送液ポンプ536、供給側圧力センサ537、循環側圧力センサ538、レギュレータ(R)539a,539bなどで構成されている。供給側圧力センサ537は、供給タンク531と液体吐出ヘッド504との間であって、液体吐出ヘッド504の供給ポート71(図8参照)に繋がった供給流路側に接続されている。循環側圧力センサ538は、液体吐出ヘッド504と循環タンク532との間であって、液体吐出ヘッド504の循環ポート72(図8参照)に繋がった循環流路側に接続されている。
循環タンク532の一方は、第一送液ポンプ535を介して供給タンク531と接続されており、循環タンク532の他方は第二送液ポンプ536を介してメインタンク502と接続されている。これにより、供給タンク531から供給ポート71を通って液体吐出ヘッド504内に液体が流入し、循環ポート72から排出されて循環タンク532へ排出される。そして、さらに第一送液ポンプ535によって循環タンク532から供給タンク531へ液体が送られることによって液体が循環する。また、供給タンク531にはコンプレッサ533がつなげられており、供給側圧力センサ537で所定の正圧が検知されるように制御される。一方、循環タンク532には真空ポンプ534がつなげられており、循環側圧力センサ538で所定の負圧が検知されるよう制御される。これにより、液体吐出ヘッド504内を通って液体を循環させつつ、メニスカスの負圧を一定に保つことができる。
また、液体吐出ヘッド504のノズル31から液滴を吐出すると、供給タンク531及び循環タンク532内の液体量が減少していく。そのため、適宜メインタンク502から第二送液ポンプ536を用いて、メインタンク502から循環タンク532に液体を補充することが望ましい。メインタンク502から循環タンク532への液体補充のタイミングは、循環タンク532内のインクの液面高さが所定高さよりも下がったら液体補充を行うなど、循環タンク532内に設けた液面センサなどの検知結果によって制御することができる。
次に、液体吐出ヘッド504内における液体の循環について説明する。
図15は、図9のA−A’断面に沿った断面図である。
図16は、図9のB−B’断面に沿った断面図である。
液体吐出ヘッド504は、図8に示すように、フレーム1の端部に、共通液室に連通する供給ポート71と、循環共通液室50に連通する循環ポート72が形成されている。供給ポート71及び循環ポート72は、それぞれチューブを介して液体を貯蔵する供給タンク531及び循環タンク532(図14参照)につなげられている。そして、供給タンク531に貯留されている液体は、供給ポート71、共通液室12、導入部20、流体抵抗部21を経て、圧力室22へ供給される。さらに、圧力室22内の液体が圧電素子5A,5Bの駆動によりノズル31から吐出される一方で、吐出されずに圧力室22内に留まった液体の一部もしくは全ては、流体抵抗部51、循環流路52,53、循環共通液室50、循環ポート72を経て、循環タンク532へと循環される。
なお、液体の循環は液体吐出ヘッド504の動作時のみならず、動作休止時においても実施することができる。動作休止時に循環することによって、圧力室22内の液体は常にリフレッシュされると共に、液体に含まれる成分の凝集や沈降を抑制できるので好ましい。
また、本実施形態においても、液体吐出ヘッドとして、図1などを用いて実施形態1で説明した各構成の液体吐出ヘッド434を採用することで、上述したのと同様の効果を得ることができる。また、液体吐出ヘッドの小型化により、液体を吐出する装置のサイズを小さくすることが可能となる。
次に、各実施形態に係る液体吐出ヘッド434,504を適用可能な液体を吐出する装置の一例を、液体吐出ヘッド504を適用した場合について図17及び図18を参照して説明する。
図17は本実施形態に係る液体を吐出する装置の要部平面説明図であり、図18は本実施形態に係る液体を吐出する装置の要部側面説明図である。
この液体を吐出する装置は、シリアル型装置であり、主走査移動機構593によって、キャリッジ503は主走査方向に往復移動する。主走査移動機構593は、ガイド部材501、主走査モータ505、及び、タイミングベルト508等で構成されている。ガイド部材501は、装置長手方向両側に設けられた側板591A,591Bに架け渡されており、キャリッジ503を移動可能に保持している。キャリッジ503は、主走査モータ505によって、駆動プーリ506と従動プーリ507との間に架け渡したタイミングベルト508を介して装置長手方向である主走査方向に往復移動される。
このキャリッジ503には、液体吐出ヘッド504を搭載した液体吐出ユニット540が設けられている。液体吐出ユニット540の液体吐出ヘッド504は、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の液体を吐出する。また、液体吐出ヘッド504は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配置し、吐出方向を下方に向けて装着している。液体吐出ヘッド504の外部に貯留されている液体を液体吐出ヘッド504に供給するための供給循環機構594により、液体が液体吐出ヘッド504内に供給及び循環される。なお、本実施形態において、供給循環機構594は、供給タンク531、循環タンク532、コンプレッサ533、真空ポンプ534、第一送液ポンプ535、第二送液ポンプ536、レギュレータ(R)539a,539b等で構成される。また、供給側圧力センサ537は、供給タンク531と液体吐出ヘッド504との間であって、液体吐出ヘッド504の供給ポート71に繋がった供給流路側に接続されている。循環側圧力センサ538は、液体吐出ヘッド504と循環タンク532との間であって、液体吐出ヘッド504の循環ポート72に繋がった循環流路側に接続されている。
液体を吐出する装置は、用紙510を搬送するための搬送機構595を備えている。搬送機構595は、搬送手段である搬送ベルト512、搬送ベルト512を駆動するための副走査モータ516などで構成されている。搬送ベルト512は、用紙510を吸着して液体吐出ヘッド504に対向する位置で搬送する。この搬送ベルト512は、無端状ベルトであり、搬送ローラ513とテンションローラ514との間に掛け渡されている。搬送ベルト512への用紙510の吸着は、静電吸着あるいはエアー吸引などで行うことができる。搬送ベルト512は、副走査モータ516によってタイミングベルト517及びタイミングプーリ518を介して搬送ローラ513が回転駆動されることによって、副走査方向に周回移動する。
キャリッジ503の主走査方向の一方側には、搬送ベルト512の側方に液体吐出ヘッド504の維持回復を行う維持回復機構520が配置されている。維持回復機構520は、例えば液体吐出ヘッド504のノズル面(ノズルが形成された面)をキャッピングするキャップ部材521や、ノズル面を払拭するワイパ部材522などで構成されている。
主走査移動機構593、供給循環機構594、維持回復機構520、及び、搬送機構595は、側板591A,591B及び背板591Cなどで構成される筐体に取り付けられている。このように構成した、液体を吐出する装置においては、用紙510が搬送ベルト512上に給紙されて吸着され、搬送ベルト512の周回移動によって用紙510が副走査方向に搬送される。そして、キャリッジ503を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて液体吐出ヘッド504を駆動することにより、停止している用紙510に液体を吐出して画像を形成する。このように、液体を吐出する装置では、液体吐出ヘッド504を備えているので、高画質画像を安定して形成することができる。
次に、液体吐出ユニット540の他例について図19を参照して説明する。
図19は同ユニットの要部平面説明図である。この液体吐出ユニット540は、前記液体を吐出する装置を構成している部材のうち、側板591A,591B及び背板591Cで構成される筐体部分と、主走査移動機構593と、キャリッジ503と、液体吐出ヘッド504とで構成されている。なお、この液体吐出ユニット540の例えば側板591Bに、前述した維持回復機構520及び供給循環機構594の少なくともいずれかを更に取り付けた液体吐出ユニット540を構成することもできる。
本実施形態において、「液体吐出ヘッド」とは、ノズルから液体を吐出・噴射する機能部品である。吐出される液体は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30[mPa・s]以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどである。これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、供給循環機構、キャリッジ、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドと供給循環機構が一体化されているものがある。また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドと供給循環機構が一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットの供給循環機構と液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構が一体化されているものがある。また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。また、液体吐出ユニットとして、供給循環機構若しくは流路部品が取付けられた液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構が一体化されているものがある。このチューブを介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッドに供給される。主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものとする。
「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドまたは液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30[mPa・s]以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどである。これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。また、「液体を吐出する装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で、用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置がある。また、原材料を溶液中に分散した組成液をノズルを介して噴射させて、原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。また、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[第1態様]
第1態様は、液体(例えばインク)を吐出するノズル31と、前記ノズルに通じる圧力室22と、前記圧力室へ供給される液体が通る供給路(例えば共通液室12,12’)と、前記圧力室から排出される液体が通る排出路(例えば循環液室43,43’)とを備えた液体吐出ヘッド434,504であって、前記供給路内の液体の温度を検知する供給路温度センサ107と、前記排出路内の液体の温度を検知する排出路温度センサ108とを備えることを特徴とするものである。
液体吐出ヘッド内の液体の温度は、公知の温度センサによって高い精度で検知することが可能である。しかしながら、液体吐出ヘッドの圧力室は、例えば数十ミクロンという非常に狭い空間であり、そのような狭い圧力室に対して温度センサを設置することは非常に困難である。
一方、従来、ヘッドタンクから圧力室へ液体を供給する供給路に温度センサを設置し、その温度センサの検知結果(圧力室へ供給される前の液体の温度)に基づいて駆動波形を制御して、液体の吐出速度を制御するものがある。この場合、圧力室に温度センサを設置する場合よりも、設置が比較的容易であり、かつ、液体の吐出動作への影響も少ない。しかしながら、圧力室内の液体は吐出動作時の発熱などによって昇温するため、圧力室へ供給される前の液体の温度と圧力室内における吐出直前の液体の温度とでは温度差が生じる。そして、この温度差は、一定ではなく、状況に応じてバラツキがある。そのため、供給路に設置される温度センサの検知結果を用いる従来の構成では、液体の吐出速度を高精度に制御することができない。
本態様においては、圧力室へ供給される液体が通る供給路内の液体の温度を検知する供給路温度センサだけでなく、圧力室から排出される液体が通る排出路内の液体の温度を検知する排出路温度センサも設けている。したがって、圧力室へ供給される前の液体の温度と、圧力室を通って圧力室から排出された後の液体の温度の両方を取得することができる。これにより、圧力室内における液体の温度分布(液体の流れ方向における温度分布)を高い精度で推定することができる。その結果、圧力室内における吐出直前の液体の温度を高精度に推定することができるので、この推定結果に基づいて液体の吐出速度を制御することにより、温度変化に起因する液体の吐出速度のバラツキを高精度に抑制することが可能となる。
[第2態様]
第2態様は、第1態様において、前記ノズル及び前記圧力室を複数備え、前記供給路の少なくとも一部は、各圧力室にそれぞれの供給口(例えばインク流入口63,63’)を介して供給される液体が通る供給共通液室(例えば共通液室12,12’)によって構成され、前記排出路の少なくとも一部は、各圧力室からそれぞれの排出口(例えばインク流出口43a)を介して排出される液体が通る排出共通液室(例えば循環液室43,43’)によって構成され、前記供給路温度センサは、前記供給共通液室内の液体の温度を検知し、前記排出路温度センサは、前記排出共通液室内の液体の温度を検知することを特徴とするものである。
本態様によれば、供給路温度センサ及び排出路温度センサを比較的容易に設置することができる。
[第3態様]
第3態様は、第1又は第2態様において、前記供給路温度センサ及び前記排出路温度センサのうちの少なくとも一方は、検知対象の液体に接する壁面部(例えばフレーム1)に埋め込まれていることを特徴とするものである。
本態様によれば、液体吐出ヘッドの製造時に供給路温度センサや排出路温度センサを組み込むことができる。
[第4態様]
第4態様は、第3態様において、前記少なくとも一方の温度センサは、測温箇所が前記壁面部に接触せずに前記供給路又は前記排出路内の液体に接触するように配置されていることを特徴とするものである。
これによれば、壁面部の熱の影響を受けることなく、供給路又は排出路内の液体の温度を検知できるので、供給路又は排出路内の液体の温度の検知精度を高めることができる。
[第5態様]
第5態様は、液体吐出ユニットであって、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、及び、主走査移動機構態様の少なくとも1つと、第1乃至第4態様のいずれかの液体吐出ヘッドとを備えることを特徴とするものである。
本態様によれば、圧力室内の液体の温度を高精度に推定でき、温度変化に起因する液体の吐出速度のバラツキを高精度に抑制することが可能な液体吐出ユニットを実現することができる。
[第6態様]
第6態様は、第5態様において、前記ヘッドタンク435を備え、前記ヘッドタンクは、前記供給路へ液体を送り出す送出口及び前記排出路から液体を受け入れる受入口を有し、前記ヘッドタンク内の液体を調温する調温手段(例えばチラー)を備えることを特徴とするものである。
これによれば、安定した温度の液体をヘッドタンクから圧力室へ供給することができる。圧力室へ供給される液体の温度が安定することで、より高い精度で液体の吐出速度の制御を実施することが可能となる。
[第7態様]
第7態様は、第6態様において、前記調温手段は、前記ヘッドタンク内の液体の温度を検知する温度検知部の検知結果に基づいて温度制御される調温装置(例えばチラー)を含むことを特徴とするものである。
これによれば、ヘッドタンク内の液体の温度を高い精度で制御することができる。
[第8態様]
第8態様は、液体を吐出する装置であって、第1乃至第4態様のいずれかの液体吐出ヘッド、又は、請求項5乃至第7のいずれかの液体吐出ユニットを備えることを特徴とするものである。
本態様によれば、圧力室内の液体の温度を高精度に推定でき、温度変化に起因する液体の吐出速度のバラツキを高精度に抑制することが可能な液体を吐出する装置を実現することができる。
1 :フレーム
2 :流路板
3 :ノズル板
4 :ベース
5 :圧電素子
6 :振動板
7 :接着層
8 :FPC
9 :フィルタ部
11 :インク供給口
12,12':共通液室
13 :圧電アクチュエータ
21 :流体抵抗部
22 :圧力室
30 :振動領域
31 :ノズル
43,43':循環液室
43a :インク流出口
44 :仕切部
50 :循環共通液室
51 :流体抵抗部
52,53:循環流路
54 :個別電極
55 :共通電極
56 :駆動部
57 :支持部
71 :供給ポート
71' :インク供給口
72 :循環ポート
72' :インク排出口
106 :温度センサ
107 :供給路温度センサ
108 :排出路温度センサ
109 :ヘッドドライバ
410 :メインタンク
434,504:液体吐出ヘッド
435 :ヘッドタンク
438a :供給側ポンプ
438b :循環側ポンプ
438c :送液ポンプ
439a :供給側圧力センサ
439b :循環側圧力センサ
501 :ガイド部材
502 :メインタンク
503 :キャリッジ
505 :主走査モータ
506 :駆動プーリ
507 :従動プーリ
508 :タイミングベルト
510 :用紙
512 :搬送ベルト
513 :搬送ローラ
514 :テンションローラ
516 :副走査モータ
517 :タイミングベルト
518 :タイミングプーリ
520 :維持回復機構
521 :キャップ部材
522 :ワイパ部材
530 :液体循環システム
531 :供給タンク
532 :循環タンク
533 :コンプレッサ
534 :真空ポンプ
535 :第一送液ポンプ
536 :第二送液ポンプ
537 :供給側圧力センサ
538 :循環側圧力センサ
540 :液体吐出ユニット
593 :主走査移動機構
594 :供給循環機構
595 :搬送機構
特開2013−212660号公報

Claims (8)

  1. 液体を吐出するノズルと、
    前記ノズルに通じる圧力室と、
    前記圧力室へ供給される液体が通る供給路と、
    前記圧力室から排出される液体が通る排出路とを備えた液体吐出ヘッドであって、
    前記供給路内の液体の温度を検知する供給路温度センサと、
    前記排出路内の液体の温度を検知する排出路温度センサとを備えることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 請求項1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
    前記ノズル及び前記圧力室を複数備え、
    前記供給路の少なくとも一部は、各圧力室にそれぞれの供給口を介して供給される液体が通る供給共通液室によって構成され、
    前記排出路の少なくとも一部は、各圧力室からそれぞれの排出口を介して排出される液体が通る排出共通液室によって構成され、
    前記供給路温度センサは、前記供給共通液室内の液体の温度を検知し、
    前記排出路温度センサは、前記排出共通液室内の液体の温度を検知することを特徴とする液体吐出ヘッド。
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
    前記供給路温度センサ及び前記排出路温度センサのうちの少なくとも一方の温度センサは、検知対象の液体に接する壁面部に埋め込まれていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  4. 請求項3に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
    前記少なくとも一方の温度センサは、測温箇所が前記壁面部に接触せずに前記供給路又は前記排出路内の液体に接触するように配置されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  5. ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、及び、主走査移動機構の少なくとも1つと、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドとを備えることを特徴とする液体吐出ユニット。
  6. 請求項5に記載の液体吐出ユニットにおいて、
    前記ヘッドタンクを備え、
    前記ヘッドタンクは、前記供給路へ液体を送り出す送出口及び前記排出路から液体を受け入れる受入口を有し、
    前記ヘッドタンク内の液体を調温する調温手段を備えることを特徴とする液体吐出ユニット。
  7. 請求項6に記載の液体吐出ユニットにおいて、
    前記調温手段は、前記ヘッドタンク内の液体の温度を検知する温度検知部の検知結果に基づいて温度制御される調温装置を含むことを特徴とする液体吐出ユニット。
  8. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド、又は、請求項5乃至7のいずれか1項に記載の液体吐出ユニットを備えることを特徴とする液体を吐出する装置。
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