JP2021083440A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1の構成では、相互に異なるキャラクタ画像を夫々表示する複数の大当り演出表示パターンが設定されており、大当り発生毎に、所定順序で一の大当り演出表示パターンを抽出して、大当り遊技で当該パターンによる演出表示を行う。これにより、大当り発生毎に順次抽出される大当り演出表示パターンによって、各大当り遊技で、夫々のキャラクタ画像による大当り演出が表示される。
一方、特許文献2の構成は、複数の大当り演出表示パターンを抽出する順序が設定されたパターン順序を複数備え、一のパターン順序を選択し、選択されたパターン順序に従って大当り発生毎に順次抽出される大当り演出表示パターンにより、各大当り遊技で演出表示を行う。
ところが、この従来構成にあっては、予め設定された複数のパターン順序に限って、大当り演出表示パターンの抽出順序を変化できるだけであることから、幾度も遊技を行うことで、各パターン順序に夫々設定された前記抽出順序を遊技者が推測できてしまう。このように前記抽出順序を推測できると、遊技者は次の大当り発生によって表示される大当り演出(キャラクタ図柄)を予測できるため、複数の大当り演出表示パターンによる演出を行うことの興趣が低減してしまうという問題を生ずる。
「特定演出条件」は、遊技の進行に従って生ずる所定の事象が発生することとして設定できる。例えば、大当り確定(大当り遊技の開始)、小当り確定(小当り遊技の開始)、又はリーチの発生(リーチ演出の開始)等が好適に設定できる。ここで、特定演出条件が大当り確定することとした構成では、特定演出画像が、大当り遊技中に実行される大当り演出で表示されるものとなる。また、特定演出条件が小当り確定することとした構成では、特定演出画像が、小当り遊技中に実行される小当り演出で表示されるものとなる。また、特定演出条件がリーチ発生することとした構成では、特定演出画像が、リーチ演出で表示されるものとなる。
「選択処理条件」は、前記特定演出条件に関係付けられた条件とすることが好適である。例えば、特定演出条件が大当り確定である場合には、選択処理条件が、大当り連荘の初回大当りを確定することと設定することが好適である。また、特定演出条件が小当り確定である場合には、選択処理条件が、小当りラッシュの初回小当りを確定することと設定することが好適である。また、特定演出条件がリーチ発生である場合には、選択処理条件が特定のリーチ演出を実行することと設定することが好適である。
「選択手段設定処理」は、抽選により画像順序処理内容と画像抽選処理内容との一方を有効とする構成であっても良いし、予め定められた順番により画像順序処理内容と画像抽選処理内容との一方を有効とする構成であっても良い。さらには、予め定められた条件が成立するか否かに応じて、画像順序処理内容と画像抽選処理内容との一方を有効とする構成とすることもできる。
「画像順序処理内容」は、一の表示順序のみを備える構成であっても良いし、相互に異なる複数の表示順序を備える構成であっても良い。
したがって、本発明の構成によれば、特定演出画像の表示によって遊技の興趣を飛躍的に向上できる。
「演出画像を表示する演出画像表示装置と、
遊技の進行に従って該演出画像表示装置で演出画像を表示制御する演出画像制御手段と、
始動口への遊技球入球を契機として、当否判定する当否判定手段と、
前記当否判定手段により当りとなると、大入賞口を開放する特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
所定の有利遊技条件の成立に基づいて、前記特別遊技後に、通常遊技状態に比して有利な高利得遊技状態に移行させる遊技状態移行手段と
を備えた遊技機にあって、
前記当否判定手段により当り判定する毎に、相互に異なる複数の特定演出画像のなかから選択された特定演出画像を前記演出画像表示装置で表示する特定演出表示処理を備え、
さらに、前記有利遊技状態を介して前記特別遊技を繰り返す連続当り遊技の開始条件が成立した場合に、
前記当否判定手段による当り判定毎に前記特定演出表示処理により表示される特定演出画像を、所定の表示順序に従って抽出する画像順序処理内容と、
前記特定演出表示処理により表示される特定演出画像を抽選により選択する抽選処理を、前記当否判定手段による当り判定毎に実行する画像抽選処理内容と
の一方を有効として実行する選択手段設定処理を備えたものであることを特徴とする遊技機。」が提案される。
ここで、「有利遊技条件」としては、例えば、抽選により高利得遊技状態に移行することを決定すること、大入賞口の内部に設けられた特定領域を遊技球が通過すること等が好適に設定できる。また、「高利得遊技状態」は、大当り又は小当りに当選し易い状態であり、例えば、大当り当選確率や小当り当選確率が通常遊技状態に比して高くなる状態や、始動口に入球し易い状態などが好適に設定できる。また、「当否判定手段により当り判定すること」が、前記した本発明の特定演出条件に相当する。そして、「当り」が、大当り及び/又は小当りに相当する。また、「連続当り遊技」は、例えば、高利得遊技状態(確変遊技状態)を介して大当り遊技(特別遊技)を繰り返す所謂大当り連荘や、高利得遊技状態(時短かつ非開放延長とした状態)を介して小当り遊技(特別遊技)を繰り返す所謂小当りラッシュが好適である。そして、「連続当り遊技の開始条件」は、前記した本発明の選択処理条件に相当し、前記大当り連荘を開始する条件や小当りラッシュを開始する条件が好適である。
かかる構成にあって、大当り判定により特別演出画像を表示する構成は、高利得遊技状態(例えば、確変遊技状態)を介して大当り遊技(特別遊技)が繰り返される状態(所謂、大当り連荘)で、大当り判定する毎に、画像順序処理内容と画像抽選処理内容との一方に従って選択された特別演出画像を表示するものであり、該大当り連荘を開始する初回の大当り判定の際に(すなわち、通常遊技状態で有利遊技条件が成立すると)、該画像順序処理内容と画像抽選処理内容との一方を有効する。この構成によれば、前記大当り連荘中で大当り判定毎に表示される特別演出画像の表示順が様々に変化し、変化に富んだ演出を実行できる。したがって、前述した本発明の作用効果を奏する。
一方、小当り判定により特別演出画像を表示する構成は、高利得遊技状態(例えば、時短かつ非開放延長とした状態)を介して小当り遊技(特別遊技)が繰り返される状態(所謂、小当りラッシュ)で、小当り判定する毎に、画像順序処理内容と画像抽選処理内容との一方に従って選択された特別演出画像が表示されるものであり、該小当りラッシュを開始する初回の小当り判定の際に、該画像順序処理内容と画像抽選処理内容との一方を有効する。この構成によれば、前記小当りラッシュ中で小当り判定毎に表示される特別演出画像の表示順が様々に変化し、変化に富んだ演出を実行できる。したがって、前述した本発明の作用効果を奏する。
ここで、「選択変更条件」としては、例えば、特定演出条件の成立回数が所定数に達すること、選択処理条件の成立から所定時間が経過すること、選択処理条件の成立後の賞球数や発射個数が所定数に達すること等とすることができる。
ここで、画像順序処理内容を有効とする毎(前記した選択処理条件や選択変更条件の成立毎)に、表示順序の選択を実行する構成が好適である。また、表示順序を選択する方法としては、複数の表示順序を予め定められた順番で選択する方法を用いても良いし、抽選により選択する方法を用いても良い。さらには、順番で選択する方法と抽選で選択する方法とのいずれかを選択的に用いるようにしても良い。
さらに、画像順序処理内容の有効状態では、予め定められた複数の表示順序のいずれかに従って特定演出画像が表示されることから、遊技者に、いずれの表示順序により表示されているかを推測させるという面白さを提供でき、該特定演出画像を予測させるという遊技性を向上できる。
遊技領域3に発射された遊技球が前記左流下域3aを流下して第一始動口11に入球(図3の第一始動口スイッチ11aが遊技球を検出)すると、第一特別図柄表示装置9で第一特別図柄が変動を開始すると共に、該入球に起因して抽出された乱数を当否判定する。そして、変動開始から所定変動時間が経過すると、第一特別図柄を停止表示することで、この当否判定の結果が報知される。
ここで、第一始動口11への入球に伴って抽出された乱数は、後述するように、第一保留記憶として記憶される。この第一保留記憶は最大四個まで記憶され、該第一保留記憶の記憶数(以下、第一保留記憶数という)は、第一特別図柄保留数表示装置18の点灯数により表される。こうして記憶された第一保留記憶を消化することにより、前記当否判定と第一特別図柄の変動とが実行される。尚、第一保留記憶数は、第一保留記憶の未消化数を示している。
ここで、第二始動口12への入球に伴って抽出された乱数は、後述するように、第二保留記憶として記憶される。この第二保留記憶は最大四個まで記憶され、該第二保留記憶の記憶数(以下、第二保留記憶数という)は、第二特別図柄保留数表示装置19の点灯数により表される。こうして記憶された第二保留記憶を消化することにより、前記当否判定と第二特別図柄の変動とが実行される。尚、第二保留記憶数は、第二保留記憶の未消化数を示している。
尚、本実施例にあって、第一特別図柄と第二特別図柄とは、第一始動口11と第二始動口12への入球順に関係無く、第二特別図柄の変動を優先して実行する。すなわち、未消化の第二保留記憶がある場合(第二保留記憶数が1個以上の場合)、未消化の第一保留記憶の有無に関係無く、該第二保留記憶が消化されて第二特別図柄の変動が開始される。そして、未消化の第二保留記憶が無い状態でのみ、第一保留記憶が消化されて第一特別図柄の変動が開始される。
一方、前記第二保留記憶の消化により実行された当否判定結果が大当りであると、第二特別図柄表示装置10で第二特別図柄を所定の大当り図柄態様で停止させると共に、演出画像表示装置6で特別演出図柄を大当り図柄態様により停止表示させる。これにより、第二大当りを確定して、第二大入賞口15を開放する大当り遊技を実行する。この大当り遊技では、第二大入賞口15を開放する開放ラウンドを、インターバルを介して所定回数繰り返し実行する。
さらに、第二保留記憶の消化による当否判定結果が小当りであると、第二特別図柄を所定の小当り図柄態様で停止させると共に、演出画像表示装置6で特別演出図柄を小当り図柄態様により停止表示させる。これにより、小当りを確定し、第二大入賞口15を一回開閉する小当り遊技を実行する。尚、本実施例では、第二保留記憶の消化でのみ小当りか否かの判定を行う。そのため、第一保留記憶の消化では、大当りか否かを判定するのみである。
二種類の大当り遊技は、図4,5に示すように、大入賞口14,15を開放する開放ラウンドを10回実行するロングタイプと、該開放ラウンドを4回実行するショートタイプとであり、各開放ラウンドはインターバルを挟んで繰り返される。そして、いずれのタイプにあっても、各開放ラウンドでは、大入賞口14,15の開放時間が30秒経過するか、該大入賞口14,15に10個(規定数)の遊技球が入賞すると、該大入賞口14,15を閉鎖して終了する。こうした大当り遊技では、ラウンド数の多いロングタイプが実行された場合に、ショートタイプに比して多くの遊技球を大入賞口14,15に入球可能である。
ここで、低確率モードでは、予め設定された低当選確率を有効として、大当りか否かの当否判定を行い、前記高確率モードでは、該低当選確率よりも高い高当選確率を有効として、該当否判定を行う。すなわち、大当りか否かを判定する大当り当選確率には、前記低当選確率と高当選確率とが定められており、該低当選確率は、前記通常遊技状態(低確率モード)における前記当否判定で用いられ、該高当選確率は、前記確変遊技状態(高確率モード)における前記当否判定で用いられる。本実施例にあって、低確率モードにおける大当り当選確率(低当選確率)が1/300に設定されており、高確変モードにおける大当り当選確率(高当選確率)が1/30に設定されている(図4参照)。
また、時短モードでは、非時短モードに比して、特別図柄および普通図柄の変動時間を短縮する。すなわち、特別図柄の変動時間と普通図柄の変動時間とには、時短モードで有効となる短変動時間と、非時短モードで有効となる長変動時間とが夫々設定されており、特別図柄と普通図柄との各長変動時間は、前記通常遊技状態(非時短モード)で有効とされ、該特別図柄と普通図柄との各短変動時間は、前記確変遊技状態で(時短モード)で有効とされる。
また、開放延長モードでは、普通図柄の当選確率を非開放延長モードに比して高確率とすると共に、該非開放延長モードに比して第二始動口12の開放時間を延長する。具体的には、図5に示すように、非開放延長モードで普通図柄の当選確率を1/10としていることに対して、開放延長モードでは該当選確率を9/10とする。そして、第二始動口12の開放作動は、非開放延長モードで約0.2秒間の開放を一回行うことに対して、開放延長モードで約1秒間の開放を三回行う。
前述したように、第一特別図柄は、第一保留記憶の消化に基づいて第一特別図柄表示装置9で変動表示され、変動時間の経過後に、当否判定の結果を示す図柄態様で停止表示される。この第一特別図柄は、当否判定により大当り又はハズレ判定することから、大当りを示す図柄態様(大当り図柄態様)、またはハズレを示す図柄態様(ハズレ図柄態様)で停止表示して、大当り又はハズレを確定する。同様に、第二特別図柄は、第二保留記憶の消化に基づいて第二特別図柄表示装置10で変動表示され、変動時間の経過後に、当否判定の結果を示す図柄態様で停止表示される。この第二特別図柄は、当否判定により大当り、小当り、又はハズレ判定することから、大当りを示す図柄態様(大当り図柄態様)、小当りを示す図柄態様(小当り図柄態様)、またはハズレを示す図柄態様(ハズレ図柄態様)で停止表示して、大当り、小当り、またはハズレを確定する。
第1〜第4大当り図柄態様には、4回のラウンド数を定めた大当り遊技と、前記した通常遊技状態とが割り当てられている。すなわち、第一特別図柄が第1〜第4大当り図柄態様のいずれかで停止表示して確定すると、開放ラウンドを4回繰り返す大当り遊技が実行され、該大当り遊技後に通常遊技状態(低確率モード/非時短モード/非開放延長モード)に移行する。
第5,第6大当り図柄態様には、10回のラウンド数を定めた大当り遊技と、前記した通常遊技状態とが割り当てられている。すなわち、第一特別図柄が第5,第6大当り図柄態様のいずれかで停止表示して確定すると、開放ラウンドを10回繰り返す大当り遊技が実行され、該大当り遊技後に通常遊技状態(低確率モード/非時短モード/非開放延長モード)に移行する。
第7〜第10大当り図柄態様には、4回のラウンド数を定めた大当り遊技と、前記した確変遊技状態とが割り当てられている。すなわち、第一特別図柄が第7〜第10大当り図柄態様のいずれかで停止表示して確定すると、開放ラウンドを4回繰り返す大当り遊技が実行され、該大当り遊技後に確変遊技状態(高確率モード/時短モード/開放延長モード)に移行する。
尚、本実施例にあっては、第7〜第10大当り図柄態様による大当り遊技後に確変遊技状態へ移行する際に、特図変動回数の上限数値(100回)をセットする。
さらに、本実施例の構成では、前記したリミッタ機能を有していることから、確変遊技状態が大当り遊技を介して9回(リミット回数)繰り返されると、この確変遊技状態(連続9回目の確変遊技状態)では、大当り確定した場合に、第5,第6大当り図柄態様の選択確率が20/20となり、大当り遊技後に必ず通常遊技状態へ移行する。
第11,第12大当り図柄態様には、4回のラウンド数を定めた大当り遊技と、前記した通常遊技状態とが割り当てられている。すなわち、第二特別図柄が第11,12大当り図柄態様のいずれかで停止表示して確定すると、開放ラウンドを4回繰り返す大当り遊技が実行され、該大当り遊技後に通常遊技状態(低確率モード/非時短モード/非開放延長モード)に移行する。
第13,第14大当り図柄態様には、10回のラウンド数を定めた大当り遊技と、前記した通常遊技状態とが割り当てられている。すなわち、第二特別図柄が第13,第14大当り図柄態様のいずれかで停止表示して確定すると、開放ラウンドを10回繰り返す大当り遊技が実行され、該大当り遊技後に通常遊技状態に移行する。
第15〜第20大当り図柄態様には、10回のラウンド数を定めた大当り遊技と、前記した確変遊技状態とが割り当てられている。すなわち、第二特別図柄が第15〜第20大当り図柄態様のいずれかで停止表示して確定すると、開放ラウンドを10回繰り返す大当り遊技が実行され、該大当り遊技後に確変遊技状態(高確率モード/時短モード/開放延長モード)に移行する。
尚、本実施例にあっては、第15〜第20大当り図柄態様による大当り遊技後に確変遊技状態に移行する際に、特図変動回数の上限数値(100回)をセットする。
さらに、前述した第一特別図柄の場合と同様に、前記したリミッタ機能によって、連続9回目の確変遊技状態では、大当り確定した場合に、第13,第14大当り図柄態様の選択確率が20/20となり、大当り遊技後に必ず通常遊技状態へ移行する。
詳述すると、通常遊技状態は、「低確率モード/非時短モード/非開放延長モード」であることから、普通図柄の当選確率(1/10)が低く且つ該普通図柄の変動時間が長い。そのため、第二始動口12への入球が困難であり、常時入球可能な第一始動口11を狙った遊技を進めることが遊技者に有利と言える。一方、確変遊技状態は、「高確率モード/時短モード/開放延長モード」であることから、普通図柄の当選確率(9/10)が極めて高く且つ該普通図柄の変動時間が短いと共に、優先消化される第二特別図柄の変動時間が短い。さらに、大当り当選確率が通常遊技状態に比して高いと共に、ラウンド数の多い(10回)大当りに当選する可能性が高い。そのため、普通図柄作動ゲート17と第二始動口12とを狙った遊技を進めることが遊技者に有利であり、主に右打ちによる遊技が進行され易い。
図6に、メインルーチンのフローチャートを示す。メインルーチンは、S10〜S80までの本処理と、該本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返されるS85の残余処理とから構成され、2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。マイコンによるハード割り込みが実行されると、先ず正常割込であるか否かを判断する(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いか否かを判断するためのものである。
始動入賞処理では、S100で、第一始動口スイッチ11aが遊技球を検知したか否かを判定する。否定判定の場合には(S100:No)、S120に進み、肯定判定の場合には(S100:Yes)、S105に進む。S105では、第一保留記憶数が上限値(例えば、4個)に達しているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S105:Yes)、S120へ進み、否定判定の場合には(S105:No)、S110に進む。
尚、本実施例の当否判定処理では、第一保留記憶よりも第二保留記憶を優先して、当否判定の対象とする。そのため、第一保留記憶は、未消化の第二保留記憶が無い場合にのみ、当否判定の対象となる。
このS190の処理後に、図9のS200に進む。
ここで、第一保留記憶を消化した場合にあっては、第1〜第4大当り図柄態様のいずれかを選択する確率が10%であり、第5,第6大当り図柄態様のいずれかを選択する確率が40%であり、第7〜第10大当り図柄態様のいずれかを選択する確率が50%である。すなわち、第一保留記憶の消化により大当り判定した場合に、大当り遊技後に前記した通常遊技状態(低確率モード/非時短モード/非開放延長モード)に移行する確率が50%であり、確変遊技状態(高確率モード/時短モード/開放延長モード)に移行する確率が50%である。また、確変遊技状態(確変フラグ=1)では、大当り遊技を介して確変遊技状態が連続した回数(確変繰返回数)を参照して、該確変繰返回数が前記リミット回数(9回)に達したか否かを判定する。そして、リミット回数に達していない場合には、前記の選択確率により、第1〜第10大当り図柄態様が選択決定される一方、該リミット回数に達している場合には、第5,第6大当り図柄態様のみを選択する選択確率(100%)に従って、該第5,第6大当り図柄態様のいずれか一を決定する。
一方、第二保留記憶を消化した場合にあっては、第11,第12大当り図柄態様のいずれかを選択する確率が10%であり、第13,第14大当り図柄態様のいずれかを選択する確率が40%であり、第15〜第20大当り図柄態様のいずれかを選択する確率が50%である。すなわち、第二保留記憶の消化により大当り判定した場合に、大当り遊技後に前記した通常遊技状態(低確率モード/非時短モード/非開放延長モード)に移行する確率が50%であり、確変遊技状態(高確率モード/時短モード/開放延長モード)に移行する確率が50%である。また、確変遊技状態(確変フラグ=1)では、大当り遊技を介して確変遊技状態が連続した回数(確変繰返回数)を参照して、該確変繰返回数が前記リミット回数(9回)に達したか否かを判定する。そして、リミット回数に達していない場合には、前記の選択確率により、第11〜第20大当り図柄態様が選択決定される一方、該リミット回数に達している場合には、第13,第14大当り図柄態様のみを選択する選択確率(100%)に従って、該第13,第14大当り図柄態様のいずれか一を決定する。
詳述すると、確変フラグに応じて、選定可能な特別図柄の変動時間が予め定められており、前記した変動パターン決定用乱数やリーチ判定用乱数等に従って特別図柄の変動時間が決定される。すなわち、確変フラグ=0の場合(通常遊技状態)には、非時短モードであることから、非時短モードに対応する特別図柄の変動時間を選択可能とし、消化した保留記憶の変動パターン決定用乱数やリーチ判定用乱数等により特別図柄の変動時間を決定する。一方、確変フラグ=1の場合(確変遊技状態)には、特別図柄の変動時間を短縮する時短モードであることから、時短モードに対応する特別図柄の変動時間を選択可能とし、変動パターン決定用乱数やリーチ判定用乱数等により変動時間を決定する。尚、リーチ判定用乱数は、予め定められた各種リーチ演出(通常リーチ演出、ロングリーチ演出、スーパーリーチ演出など)を実行するか否かを決定するために用いられる。そして、いずれかのリーチ演出の実行を決定した場合に、決定したリーチ演出に応じて、特別図柄の変動時間が決定される。
このS215の後に、S250に進む。
S230の変動パターン決定処理では、前記S210と同様に、第二保留記憶に係る変動パターン決定用乱数およびリーチ判定用乱数等(大当り判定用のバッファ内の変動パターン決定用乱数およびリーチ判定用乱数等)と前記確変フラグとに基づいて、第二特別図柄の変動時間を決定し、該変動時間に応じて第二特別図柄の変動パターンを決定する。
続くS235では、小当り遊技における大入賞口14の開放作動パターンや小当り遊技に係る演出時間等を設定し、S250に進む。
尚、本実施例では、S240でハズレ図柄を決定する処理を行うようにしたが、これに限らず、S240の前に、ハズレ図柄を決定する処理を備えた構成であっても良い。
尚、サブ統合制御装置83は、こうしたコマンドを受信すると、該コマンドに示された情報(第一保留記憶数および第二保留記憶数、特別図柄の変動時間、各種リーチ演出の有無、当否判定結果、特別図柄の停止態様、大当り遊技内容など)を所定のバッファに記憶する。そして、サブ統合制御装置83は、前記変動開始コマンドに伴って演出図柄制御装置82へコマンドを送信し、該演出図柄制御装置82は、受信した該コマンドに従って演出画像表示装置6を駆動制御して、特別図柄の停止図柄態様および変動パターンの情報に対応する特別演出図柄の表示を開始する。
ここで、本実施例の状態指定コマンド送信処理(S340)にあっては、確変フラグがクリアされた場合に(S320)、確変遊技状態の終了を示す情報を、サブ統合制御装置83に送信する。
続くS395では、確定表示された第二特別図柄が小当りになる図柄か否かを判定し、肯定判定の場合には(S395:Yes)、S400に移行し、特別電動役物作動開始処理(S400)、小当り開始演出処理(S405)を順次実行することで、小当り遊技の態様を示すコマンドや、小当り遊技の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置83に送信する等して小当り遊技を開始し、当否判定処理を終了する。また、S395で否定判定の場合(S395:No)には、当否判定処理を終了する。
S580では、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行する。このS580の後に、大当り遊技処理を終了する。
S585では、大入賞口開放処理を実行する。この処理では、前記したS525と同様の処理を行い、大入賞口14,15を開放させると共に、開放時間(30秒)の時間消化を開始する。
ここで、確変遊技状態に移行する場合には、高確率モード、時短モード、および開放延長モードとすることから、S620で、前記当否判定処理のS215で決定した特図変動回数の上限数値を参照して、当該上限数値を特図変動回数の残数に設定する。
さらに、本実施例では、図16に示すように、第1〜第10特定キャラクタ図柄111a〜111jの表示順序を示す複数の表示順序パターンが設定されており、前記特定画像順序処理を実行する場合に、いずれか一の表示順序パターンが選択されるようにしている。ここで、本実施例にあっては、相互に異なる四個の第1〜第4表示順序パターンが設定されており、前記特定画像順序処理を有効とした場合に、一の表示順序パターンが選択され、該選択された表示順序パターンの表示順序に従って第1〜第10特定キャラクタ図柄111a〜111jを順次表示するようになっている。尚、第1〜第4表示順序パターンの各選択確率は、同じ確率(各1/4)に設定されている。
ここで、本実施例では、前述したように、特定画像抽選処理と特定画像順序処理とを決定する確率が同じ(夫々の確率が1/2)であり、変動開始コマンドの受信毎に抽出される手段決定用乱数を用いて抽選する。さらに、この手段決定用乱数により、前記した表示順序パターンも抽選する。尚、手段決定用乱数は、サブ統合制御装置83が、変動開始コマンドの受信毎に実行する手段乱数抽出処理(図示せず)により抽出される。この手段決定用乱数は、所定個数(例えば、100個)の整数値をとり、定期的(前記のタイマ割り込み処理毎)に昇順に作成される。
S825では、前記S815で特定画像抽選処理を有効としたか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S825:Yes)、S830に進み、否定判定の場合には(S825:No)、S835に進む。
S860では、連荘フラグ=0として、選択手段設定処理を終了する。
ここで、本実施例では、前述したように、一回の大当り連荘で同じ第1〜第10特定キャラクタ図柄111a〜111jが複数回の大当り遊技で重複表示されないようにしている。そのため、一回の大当り連荘中では、一度選択された特定キャラクタ図柄が、次回以降に選択不能としている。すなわち、大当り連荘の初回大当りでは、10種類全ての第1〜第10特定キャラクタ図柄111a〜111jのなかから、一の特定キャラクタ図柄が選択決定され、2回目の大当りでは、初回に選択された特定キャラクタ図柄を除く9種類の特定キャラクタ図柄のなかから、一の特定キャラクタ図柄が選択決定される。このように特定画像抽選処理では、連荘フラグ=1の状態で、一度選択した特定キャラクタ図柄を次回から選択不能として、選択可能な特定キャラクタ図柄のなかから一を抽選により選択決定する。尚、特定画像抽選処理の実行時に連荘フラグ=0である場合(大当り連荘中に通常大当りとなった場合)には、一の特定キャラクタ図柄の選択後に、特定キャラクタ図柄の選択不能をクリアする。これにより、次に開始された大当り連荘の初回大当りで、全ての第1〜第10特定キャラクタ図柄111a〜111jが選択可能となる。
そして、特定画像抽選処理では、選択可能な特定キャラクタ図柄を全て同じ確率で抽選する。この抽選には、サブ統合制御装置83が大当り遊技の開始を指示するコマンドを受信する毎に抽出されるキャラクタ抽選用乱数を用いる。このキャラクタ抽選用乱数は、所定個数(例えば、100個)の整数値をとり、定期的(前記のタイマ割り込み処理毎)に昇順に作成される。
ここで、サブ統合制御装置83は、大当り遊技の開始を指示するコマンドを受信すると、大当り遊技中に演出画像表示装置6で表示させる大当り演出画像の情報を含むコマンドを生成して、演出図柄制御装置82へ送信する。演出図柄制御装置82は、この大当り演出画像用のコマンドに従って、大当り演出画像を表示するための動画データを生成して再生することにより、大当り演出画像を表示する。この演出図柄制御装置82は、前記S930により特定キャラクタ図柄表示用のコマンドを受信すると、該特定キャラクタ図柄を大当り演出画像に組み込んだ動画データを生成して再生する。これにより、大当り遊技中に演出画像表示装置6で表示する大当り遊技演出で、特定キャラクタ図柄が表示される。
尚、通常遊技状態では、演出画像表示装置6に、確変遊技状態を示すメッセージ図柄102(図19(F)参照)が表示されず、該メッセージ図柄102の非表示により通常遊技状態であることを遊技者に報知する。この報知によって、遊技者は、左打ちによる遊技が有利な通常遊技状態であることを明確に知得できる。
ここで、前述したように、通常遊技状態で確変大当り判定された場合には、前記選択手段設定処理により特定画像抽選処理または特定画像順序処理が有効とされる。さらに、特定画像順序処理が有効とされた場合には、第一〜第四表示順序パターン(図16参照)のなかから一の表示順序パターンが選択されて有効となる。例えば、特定画像順序処理が有効となり、かつ第二表示順序パターンが有効となった場合には、該第二表示順序パターンの第一番目に設定された第2特定キャラクタ図柄111bが選択されて、前記大当り遊技中に表示される。さらに、大当り連荘中に表示した全ての特定キャラクタ図柄を示す表示済み図柄114が表示される。この場合には、大当り連荘の初回の大当り遊技であることから、第2特定キャラクタ図柄111bを縮小した図柄が、前記表示済み図柄114として表示される。
その後、開放ラウンドが進み、最終の第10ラウンドとなると、図19(D)に示すように、第10ラウンドを示すメッセージ図柄126が表示される。そして、第10ラウンドが終了すると、図19(E)に示すように、大当り終了演出が表示される。この大当り終了演出では、大当り遊技の終了を示すメッセージ図柄128が表示されると共に、確変遊技状態へ移行することを示すメッセージ図柄129が表示される。尚、通常遊技状態へ移行する場合には、このメッセージ図柄129が非表示となる。
そして、確変大当りにより前記リミット回数(9回)に達すると、当該確変大当りによる大当り遊技後に開始された確変遊技状態では、前記当否判定処理により大当り判定した場合に通常大当りとなる。当該確変遊技状態で通常大当りとなると、図21(A)に示すように、特別演出図柄101a〜101cが通常大当りを示す図柄態様で停止して、通常大当りが確定する。そして、大当り開始演出では、図21(B)に示すように、連荘回数の上限である10連荘を達成したことを示すメッセージ図柄130が表示される。この後、大当り遊技が開始されると、図21(C)に示すように、特定画像順序処理により第2表示順序パターンの十番目に設定された特定キャラクタ図柄111iが表示される。さらに、前述したように、初回から10回目までの大当り遊技で表示された全ての特定キャラクタ図柄111a〜111jが夫々縮小表示された表示済み図柄114も表示される。
さらに、こうした大当り遊技の各開放ラウンド間のインターバルでは、図21(D)に示すように、全て特定キャラクタ図柄111a〜111jを表示したことを示す特定完了図柄115が表示される。この特定完了図柄115は、前記10連荘を達成した場合でのみ表示されることから、遊技者の感情を高揚させることができる。
例えば、通常遊技状態で確変大当り確定した場合に、特定画像抽選処理により第1特定キャラクタ図柄111aが選択された場合には、図22(A)に示す大当り開始演出が表示された後に、図22(B)に示すように、大当り遊技の開始に伴って第1特定キャラクタ図柄111aが表示されると共に、当該第1特定キャラクタ図柄111aを縮小表示した表示済み図柄114も表示される。この大当り連荘中では、同様に、大当り確定毎に特定画像抽選処理により一の特定キャラクタ図柄が選択されて表示される。例えば、大当り連荘中に5回目の大当りが確定した場合には、特定画像抽選処理により第8特定キャラクタ図柄111hが選択されると、図22(C)に示す大当り開始演出が表示された後に、図22(D)に示すように、大当り遊技の開始に伴って第8特定キャラクタ図柄111hが表示されると共に、初回から5回目までの大当り遊技で表示された五個の特定キャラクタ図柄111a,111d,111i,111b,111hが夫々縮小表示された表示済み図柄114も表示される。さらに、大当り連荘中に連荘上限の10回目の大当りが確定した場合には、これ以前の初回から9回目に選択された特定キャラクタ図柄を選択不能とすることから、特定画像抽選処理では、残りの第3特定キャラクタ図柄111cが必ず選択される。この第3特定キャラクタ図柄111cが選択された場合には、図22(E)に示す大当り開始演出が表示された後に、図22(F)に示すように、大当り遊技の開始に伴って第3特定キャラクタ図柄111cが表示されると共に、第1〜第10特定キャラクタ図柄111a〜111jが縮小表示された表示済み図柄114も表示される。さらに、この大当り遊技のインターバルでは、全て特定キャラクタ図柄111a〜111jを表示したことを示す特定完了図柄115が表示される(図21(D)参照)。
尚、選択手段設定処理により特定画像抽選処理を有効とした場合にあっても、連荘上限の10回に達する前に確変遊技状態で通常大当りを確定すると、当該通常大当りによる大当り遊技後に通常遊技状態に移行する。この場合には、特定画像抽選処理により選択不能な特定キャラクタ図柄の情報がクリアされる。
実施例1のパチンコ機1は、通常遊技状態で確変大当りを判定した場合に、抽選により第1〜第10特定キャラクタ図柄111a〜111jを選択する特定画像抽選処理と予め定められた表示順序に従って該特定キャラクタ図柄111a〜111jを抽出する特定画像順序処理とのいずれか一方を有効とし、通常遊技状態へ移行するまでの大当り連荘中に発生する各大当り遊技で、有効とした特定画像抽選処理または特定画像順序処理により決定される一の特定キャラクタ図柄を演出画像表示装置6で表示するようにしたものである。
かかる構成にあっては、大当り連荘が開始される毎に、前記特定画像抽選処理と特定画像順序処理とが変わることから、大当り連荘となる毎に、該大当り連荘中の各大当り遊技で表示される特定キャラクタ図柄111a〜111jの表示順が様々に変化する。これにより、大当り連荘中の複数の大当り遊技で、特定キャラクタ図柄111a〜111jの表示により変化に富んだ演出を実行できるから、予め定められた表示順序でのみ演出表示を行う前述した従来構成で生ずる問題(前述した各大当り遊技での演出表示に飽きてしまうこと)を抑制できる。したがって、実施例1の構成によれば、大当り連荘中の各大当り遊技で第1〜第10特定キャラクタ図柄111a〜111jを順次表示することによって大当り連荘を盛り上げるという遊技の興趣を飛躍的に向上できる。
例えば、特定画像抽選処理を有効とする大当り連荘中に、前記確変繰返回数が所定値(例えば、4回)に達すると、この確変遊技状態での大当り判定に伴って特定画像順序処理を有効として、これ以降の各大当り遊技で、該特定画像順序処理により抽出された特定キャラクタ図柄111a〜111jを表示する。又は、特定画像順序処理を有効とする大当り連荘中に、前記確変繰返回数が所定値(例えば、4回)に達すると、この確変遊技状態での大当り判定に伴って特定画像抽選処理を有効として、これ以降の各大当り遊技で、該特定画像抽選処理により抽選された特定キャラクタ図柄111a〜111jを表示する。
S1110では、抽選処理フラグ=0として、S1115へ進む。S1115では、順序処理フラグ=1として、選択手段設定処理を終了する。一方、S1120では、順序処理フラグ=0として、S1125へ進む。S1125では、抽選処理フラグ=1として、選択手段設定処理を終了する。
ここで、実施例2の構成では、前述したように、一回の大当り連荘で同じ特定キャラクタ図柄111a〜111jが複数回の大当り遊技で重複表示されないように制御している。これは、前記特定画像設定処理の特定画像抽選処理(S910)と特定画像順序処理(S920)とにより実行される。具体的には、特定画像順位処理から特定画像抽選処理へ変更された場合には、特定画像抽選処理が、特定画像順位処理で表示順序パターンの四番目までの特定キャラクタ図柄を選択不能とする。一方、特定画像抽選処理から特定画像順位処理へ変更された場合には、特定画像順序処理が、変更前に特定画像抽選処理により選択した四個の特定キャラクタ図柄を、選択した表示順序パターンから除いた残りの順序で、一の特定キャラクタ図柄を抽出する。このように実施例2の特定画像設定処理(図18)は、S910とS920との処理内容が異なる以外は同じである。
通常遊技状態で前記当否判定手段により確変大当りと判定されると、前記選択手段設定処理により特定画像抽選処理または特定画像順序処理が有効とされる。さらに、特定画像順序処理が有効とされた場合(順序処理フラグ=1)には、第1〜第4表示順序パターンのなかから一の表示順序パターンが選択される。ここで、例えば、第2表示順序パターンが選択された場合には、前記確変大当りの確定に伴って実行される大当り遊技中に、演出画像表示装置6で第2特定キャラクタ図柄111bが表示される(図19(C)参照)。また、この大当り遊技後に移行した確変遊技状態で確変大当りとなると、連荘回数2回目であることから、大当り開始演出(図20(B)参照)が表示された後に、大当り遊技中に第4特定キャラクタ図柄111dが表示される(図20(C)参照)。
実施例2の構成は、大当り連荘の連荘回数が所定値に達すると、該大当り連荘を開始する際に有効とした特定画像抽選処理と特定画像順序処理との一方を、他方に変更するようにしたものである。
かかる構成にあっては、連荘回数が所定値に達する前と達した後とで、特定画像抽選処理と特定画像順序処理とが変わることから、該変更の前後で特定キャラクタ図柄111a〜111jの表示順に大きな変化を生じさせることができ、一層変化に富んだ演出を実行できる。したがって、実施例2の構成によれば、第1〜第10特定キャラクタ図柄111a〜111jの表示によって遊技の興趣を向上させるという前述した実施例1の作用効果を一層向上できる。また、実施例2の構成にあっても、前述した実施例1と同様に、大当り連荘中に、いずれの表示順序パターンかを推測させて、次回大当りで表示される特定キャラクタ図柄111a〜111jを予測させるという作用効果も奏する。さらには、前述した実施例1と同様に、連荘回数の増加によって、全ての特定キャラクタ図柄111a〜111jの表示という利益獲得を希求する遊技者の感情を刺激して大当り連荘の興趣を向上させるという作用効果も奏する。
パチンコ機1が、本発明にかかる遊技機の一例に相当する。
サブ統合制御装置83が、本発明にかかる演出画像制御手段の一例に相当する。
特定画像設定処理のS930が、本発明にかかる特定演出表示処理の一例に相当する。
第1〜第10特定キャラクタ図柄111a〜111jが、本発明にかかる特定演出画像の一例に相当する。
確変大当りの確定と確変遊技状態での通常大当りの確定とが、本発明にかかる特定演出条件の一例に相当する。
通常遊技状態で確変大当りと判定することが、本発明にかかる選択処理条件の一例に相当する。
特定画像設定処理のS900からS920に至る処理が、本発明にかかる画像順序処理内容の一例に相当し、第一〜第四表示順序パターンが、本発明にかかる表示順序の一例に相当する。
特定画像抽選処理(S910)が、本発明にかかる抽選処理の一例に相当し、特定画像設定処理のS900からS915に至る処理が、本発明にかかる画像抽選処理内容の一例に相当する。
実施例1の選択手段設定処理のS800〜S835と実施例2の選択手段設定処理のS1000〜S1035とが、本発明にかかる選択手段設定処理の一例に相当する。
実施例2の選択手段設定処理のS1100〜S1125が、本発明にかかる選択手段変更処理の一例に相当する。
実施例2の、確変繰返回数=4となり且つ大当りと判定することが、本発明にかかる選択変更条件の一例に相当する。
実施例1,2にあっては、大当り連荘の各大当り遊技で表示される特定キャラクタ図柄111a〜111jを10種類設定したものであるが、表示可能な特定キャラクタ図柄の種類数は適宜変更することも可能である。例えば、相互に異なる5種類の特定キャラクタ図柄が表示可能に設定された構成としても良いし、相互に異なる20種類の特定キャラクタ図柄が表示可能に設定された構成としても良い。尚、こうした特定キャラクタ図柄の設定数は、連荘の上限回数に基づいて設定されることが好適である。
また、実施例1,2の特定キャラクタ図柄に限らず、他の特定演出図柄を表示する構成とできる。例えば、予め設定された複数の特定アイテム図柄のなかから、特定画像順序処理と特定画像抽選処理とにより一の特定アイテム図柄を決定して、当該特定アイテム図柄を大当り遊技中に表示する構成としても良い。又は、予め設定された複数の特定背景図柄のなかから、特定画像順序処理と特定画像抽選処理とにより一の特定背景図柄を決定して、当該特定背景図柄を大当り遊技中に表示する構成としても良い。尚、特定アイテム図柄を表示する構成では、前述のように、全ての特定アイテム図柄の表示を狙わせるメッセージ図柄(例えば、「全アイテムを集めよ!」など)を、大当り連荘開始に伴って表示する構成が好適である。
さらにまた、複数の大当り当選確率を遊技店の従業員等がセット可能な構成にあっては、セットされた大当り当選確率(設定値)に基づいて、特定画像抽選処理と特定画像順序処理との一方を有効とする構成とすることもできる。例えば、高い大当り当選確率(高設定値)がセットされている場合に、特定画像順序処理が高確率で選択される構成とできる。
具体的には、連荘回数の1回目と2回目との大当り遊技中で表示される特定キャラクタ図柄111a,111bが予め決まっており、連荘回数が2回となると、3回目の大当り判定を条件(選択処理条件)として、特定画像抽選処理と特定画像順序処理との一方を有効とし、有効とした一方の処理に従って3回目以降の大当り遊技中に表示する特定キャラクタ図柄を決定する。この構成では、大当り連荘が開始されると、その初期の大当り遊技中では予め決まった特定キャラクタ図柄が表示され、その後の大当り遊技中で表示される特定キャラクタ図柄を様々に変化させることができる。尚、この構成の場合には、連荘の1回目と2回目とで夫々表示した特定キャラクタ図柄が3回目以降で表示不能としても良いし、表示可能としても良い。すなわち、特定画像順序処理により用いられる表示順序パターン(表示順序)が、連荘の1回目と2回目とで夫々表示した特定キャラクタ図柄を含まないように設定されていても良いし、該1回目と2回目との特定キャラクタ図柄を含むものが設定されていても良い。同様に、特定画像抽選処理では、連荘1回目と2回目との各特定キャラクタ図柄を選択不能としても良いし、選択可能としても良い。
又は、通常遊技状態で確変大当り判定すると、特別画像抽選処理を有効とし、連荘回数が所定値(例えば、2回)に達することを条件(選択処理条件)として、特定画像抽選処理と特定画像順序処理との一方を有効とし、有効とした一方の処理に従って3回目以降の大当り遊技中に表示する特定キャラクタ図柄を決定する構成とすることもできる。この場合にも、連荘回数が所定値に達するまでに表示された特定キャラクタ図柄を表示可能としても良いし表示不能としても良い。
また、実施例2にあって、特定画像抽選処理は、連荘回数が前記所定値に達する前と後とで、選択可能な特定キャラクタ図柄を変更することもできる。すなわち、大当り連荘開始の際に有効となった場合に選択可能な複数の特定キャラクタ図柄を含む図柄群と、連荘回数が所定値に達することで有効となった場合に選択可能な複数の特定キャラクタ図柄を含む図柄群との、異なる複数の図柄群を備えた構成とする。同様に、特定画像順位処理によって、連荘開始の際に選択可能な複数の表示順序パターンと、連荘回数が前記所定値に達した際に選択可能な複数の表示順序パターンとが異なるようにすることもできる。
また、特定画像抽選処理または特定画像順位処理により決定された特定キャラクタ図柄を表示する大当り遊技は、実施例1,2の大当り連荘中に限らず、該大当り連荘以外であっても良い。例えば、通常遊技状態で通常大当りの確定により実行される大当り遊技中に表示される特定キャラクタ図柄を、前記特定画像抽選処理または特定画像順位処理により決定する構成とすることもできる。この場合には、通常遊技状態での特別図柄の変動回数が所定数に達することを条件(選択処理条件)として、特定画像抽選処理と特定画像順位処理との一方を有効とし、当該通常遊技状態で大当り確定することを条件(特定演出条件)として、該一方の処理により決定された特定キャラクタ図柄を表示する構成とできる。又は、通常遊技状態での賞球数が所定数に達することを条件として、特定画像抽選処理と特定画像順位処理との一方を有効とすることもできる。
同様に、小当り遊技中に表示する特定キャラクタ図柄を決定する構成や、リーチ演出や大当り予告で表示する特定キャラクタ図柄を決定する構成にあっても、通常遊技状態で所定条件(選択処理条件)が成立すると、特定画像抽選処理と特定画像順位処理との一方を有効とし、一方の処理で決定した特定キャラクタ図柄を、小当り遊技やリーチ演出などで表示する構成とすることもできる。
6 演出画像表示装置
111a〜111j 特定キャラクタ図柄(特定演出画像)
Claims (3)
- 演出画像を表示する演出画像表示装置と、遊技の進行に従って該演出画像表示装置で演出画像を表示制御する演出画像制御手段とを備えた遊技機において、
前記演出画像制御手段は、
所定の特定演出条件が成立する毎に、相互に異なる複数の特定演出画像のなかから選択された特定演出画像を前記演出画像表示装置で表示する特定演出表示処理を備え、
さらに、予め定められた選択処理条件が成立した場合に、
前記特定演出条件の成立毎に前記特定演出表示処理により表示される特定演出画像を、所定の表示順序に従って抽出する画像順序処理内容と、
前記特定演出表示処理により表示される特定演出画像を抽選により選択する抽選処理を、前記特定演出条件の成立毎に実行する画像抽選処理内容と
の一方を有効として実行する選択手段設定処理を備えたものであることを特徴とする遊技機。 - 演出画像制御手段は、
画像抽選処理内容と画像順序処理内容との一方を有効としている状態で、所定の選択変更条件が成立すると、他方の処理内容を有効として実行する選択手段変更処理を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 画像順序処理内容は、
特定演出表示処理により表示される特定演出画像を、予め定められた相互に異なる複数の表示順序のなかから選択した一の表示順序に従って抽出するようにしたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
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